JP2007316720A - 車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 - Google Patents

車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 Download PDF

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Abstract

【課題】作動中の制御を運転者に確実に認識させる車両用運転操作補助装置を提供する。
【解決手段】車両用運転操作補助装置は、自車両周囲の障害物状況に基づいて障害物に対するリスクポテンシャルを算出する。システムAではアクセルペダル反力と制駆動力によりリスクポテンシャルを運転者に伝達するRP伝達制御を行い、システムBでは自車両を先行車に追従させるように制駆動力を制御する先行車追従走行制御を行う。システムAが作動オフ状態かつシステムBが作動オン状態で、アクセルペダルの踏み込み操作によってシステムBの制御がオーバーライドすると、アクセルペダル反力を軽くすることによってシステムAが作動しないことを報知する。
【選択図】図5

Description

本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
従来の車両用運転操作補助装置として、アクセルペダルが所定範囲内で踏み込まれている場合に車間距離制御を行い、所定範囲外ではアクセルペダル操作量に応じた駆動力制御を行うものが知られている(特許文献1参照)。この装置は、さらに自車両周囲のリスク度に応じてアクセルペダルに発生させる操作反力を制御している。
特開2004−17847号公報
従来のような車間距離制御と駆動力制御とを行う装置においては、これらの制御が切り替わる際に運転者がシステムの作動状態を把握することが難しい。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、障害物検出手段の検出結果に基づいて、障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力、および自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する第1の運転操作補助手段と、障害物までの車間距離もしくは車速を維持するように自車両の制駆動力を制御する第2の運転操作補助手段と、アクセルペダルの操作状態を検出するアクセルペダル操作状態検出手段と、第2の運転操作補助手段の作動状態、リスクポテンシャル、およびアクセルペダル操作状態検出手段によって検出されるアクセルペダル操作状態に基づいて、第1の運転操作補助手段の作動状態を報知する作動状態報知手段とを備える。
本発明による車両用運転操作補助方法は、自車両前方に存在する障害物を検出し、障害物の検出結果に基づいて、障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力、および自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する第1の運転操作補助制御を行い、障害物までの車間距離もしくは車速を維持するように自車両の制駆動力を制御する第2の運転操作補助制御を行い、アクセルペダルの操作状態を検出し、第2の運転操作補助制御の作動状態、リスクポテンシャル、およびアクセルペダル操作状態に基づいて、第1の運転操作補助制御の作動状態を報知する。
本発明による車両は、自車両前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、障害物検出手段の検出結果に基づいて、障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力、および自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する第1の運転操作補助手段と、障害物までの車間距離もしくは車速を維持するように自車両の制駆動力を制御する第2の運転操作補助手段と、アクセルペダルの操作状態を検出するアクセルペダル操作状態検出手段と、第2の運転操作補助手段の作動状態、リスクポテンシャル、およびアクセルペダル操作状態検出手段によって検出されるアクセルペダル操作状態に基づいて、第1の運転操作補助手段の作動状態を報知する作動状態報知手段とを有する車両用運転操作補助装置を備える。
本発明によれば、リスクポテンシャルに基づく制御が作動しているか否かを運転者に認識させることができ、運転者が作動状態を誤解している場合に正しい理解を促すことが可能となる。
本発明の一実施の形態による車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施の形態による車両用運転操作補助装置の構成を示すシステム図であり、図2は、車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図である。
まず、車両用運転操作補助装置の構成を説明する。車両用運転操作補助装置は、車間距離センサ1、車速センサ2、アクセルペダルストロークセンサ3、ブレーキペダルセンサ4、ステアリングスイッチユニット5、音声作動スイッチ14、制御装置20、エンジンコントローラ31、ブレーキコントローラ32、アクセルペダル反力コントローラ33、表示装置34、音声装置35、およびバイブレータ36等を備えている。
車間距離センサ1は、例えば車両の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられたレーザレーダから構成される。車間距離センサ1は、自車両前方に存在する障害物、例えば先行車の有無と、先行車が存在する場合には自車両と先行車との車間距離を測定する。また、車間距離の微分量から自車両と先行車との相対速度を算出する。車速センサ2は、車輪速から自車両の車速を測定する。
アクセルペダルストロークセンサ3は、アクセルペダル44が運転者によって踏み込まれたか否かを検出し、踏み込まれている場合にはその踏み込み量(操作量)を測定する。図3に示すように、アクセルペダルストロークセンサ3は、アクセルペダル44の回転中心に設けられたアクチュエータ(例えばサーボモータ)43に組み込まれている。アクセルペダルストロークセンサ3は、リンク機構を介してサーボモータ43の回転角に変換されたアクセルペダル44の操作量を検出する。ブレーキペダルセンサ4は、運転者によるブレーキペダル操作を検出する。
ステアリングスイッチユニット5は、システムA作動スイッチ6、バネ長設定スイッチ7、システムB作動スイッチ8、車速アップスイッチ9、車速ダウンスイッチ10、システムB開始スイッチ11、システムB中止スイッチ12、および車間設定スイッチ13を備える。これらのスイッチは、例えば図4に示すように運転者が操作しやすいような押しボタンとしてステアリングホイール15に設置される。
制御装置20は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成され、各センサやスイッチからの入力信号に基づいて車両用運転操作補助装置全体の制御を行う。具体的には、車間距離センサ1によって検出される車間距離、および車速センサ2によって検出される自車両の速度に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルを算出し、算出されたリスクポテンシャルに応じてアクセルペダル44に発生させる操作反力および自車両に発生する制駆動力を制御するリスクポテンシャル伝達制御(以降、RP伝達制御という)を行う。
さらに、自車線上に先行車を検出しているときは、予め設定した車速(以下、設定車速という)を上限として自車両と先行車との車間距離が略一定に保たれるように車間制御を行って先行車に追従走行し、自車線上に先行車が検出されないときは、車速制御を行って設定車速で定速走行する先行車追従制御を行う。
制御装置20は、RP伝達制御および先行車追従制御で用いる制駆動力の指令値を計算する制駆動力計算用コンピュータ21と、RP伝達制御で用いるアクセルペダル操作反力の指令値を計算するアクセルペダル反力計算用コンピュータ22と、表示、音声、およびバイブレータ指令をそれぞれ表示装置34、音声装置35およびバイブレータ36に出力するHMI用コンピュータ23とを備えている。
エンジンコントローラ31は、制駆動力計算用コンピュータ21からの駆動力指令値に基づいてエンジン41を制御する。エンジンコントローラ31は、例えばスロットルアクチュエータを備え、スロットルバルブ(不図示)の開閉を制御することにより自車両の加減速を制御する。
ブレーキコントローラ32は、制駆動力計算用コンピュータ22からの制動力指令値に基づいてブレーキアクチュエータ42を制御する。ブレーキアクチュエータ42は、各車輪に設けられている油圧ブレーキの制動力を制御する。油圧ブレーキは、ブレーキコントローラ32およびブレーキアクチュエータ42による制御によって作動するとともに、運転者がブレーキペダル(不図示)を操作することによって作動する。
アクセルペダル反力コントローラ33は、アクセルペダル反力計算用コントローラ22からのアクセルペダル反力指令値に応じてサーボモータ43を制御し、アクセルペダル操作反力を制御する。サーボモータ43は、アクセルペダル反力コントローラ22からの指令に応じてトルクと回転角とを制御し、運転者がアクセルペダル44を操作する際に発生する操作反力を任意に制御する。なお、アクセルペダル反力制御を行わない場合の通常の反力特性は、例えば、アクセルペダル踏み込み量が大きくなるほどアクセルペダル反力がリニアに大きくなるよう設定されている。通常のアクセルペダル反力特性は、例えばアクセルペダル44の回転中心に設けられたねじりバネ(不図示)のバネ力によって実現することができる。
表示装置34は、例えばメータクラスタ内に設けられた液晶モニタから構成され、HMI用コンピュータ23からの指令に応じて、車両用運転操作補助装置で行われるRP伝達制御及び先行車追従制御の状態を表示する。音声装置35は、HMI用コンピュータ23からの指令に応じて、RP伝達制御および先行車追従制御の状態を音声や警報音で報知する。バイブレータ36は、図3に示すようにアクセルペダル44のペダル面に取り付けられた振動子であり、HMI用コンピュータ23からの指令に応じて振動を発生させる。
なお、制駆動力計算用コンピュータ21、エンジンコントローラ31、ブレーキコントローラ32、およびアクセルペダル反力コントローラ33が、RP伝達制御を行うシステムAを構成する。また、制駆動力計算用コンピュータ21、エンジンコントローラ31、およびブレーキコントローラ32が、先行車追従制御を行うシステムBを構成する。
システムA作動スイッチ6は、システムAの作動オン/オフを切り換えるためのスイッチである。なお、イグニッションスイッチ(不図示)がオンされると、システムAは作動オン状態となる。バネ長設定スイッチ7は、システムAの作動がオンの場合に、後述するようにRP伝達制御において仮想的に設定するバネの長さ(設定バネ長D_sysA)を「長、中、短」の3段階で切り換えるためのスイッチである。イグニッションスイッチがオンされた場合、またはシステムAが作動オフ状態から作動オン状態に切り替わった場合は、自動的に設定バネ長D_sysAは「長」に設定される。
システムB作動スイッチ8は、システムBの作動オン/オフを切り換えるためのスイッチである。なお、イグニッションスイッチがオンされた時点ではシステムBは作動オフ状態に設定される。システムB作動スイッチ8がオンされると、システムBのスタンバイ状態となる。車速アップスイッチ9は、システムBの作動オン状態において先行車追従制御における設定車速を上昇させるためのスイッチである。車速ダウンスイッチ10は、システムBの作動オン状態において先行車追従制御における設定車速を低下させるためのスイッチである。
システムB開始スイッチ11は、システムB作動スイッチ8のオン操作によりシステムBがスタンバイ状態にあるときに、システムBを制御状態に遷移させるためのスイッチである。システムB開始スイッチ11のオン操作に応じて、自車速や先行車の有無等に基づいて「車速制御モード」「車間制御モード」「低速追従モード」のいずれかでシステムBの制御が実行される。
システムB中止スイッチ12は、「車速制御モード」「車間制御モード」「低速追従モード」のいずれかでシステムBが作動している状態から、スタンバイ状態に遷移させるためのスイッチである。車間設定スイッチ13は、システムBの作動がオンの場合に、先行車に追従して走行するための設定車間時間を「長、中、短」の3段階で切り換えるためのスイッチである。システムBが作動オフ状態から作動オン状態に切り替わった場合は、自動的に設定車間時間は「長」に設定される。
次に、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置の動作を説明する。システムAによるRP伝達制御とシステムBによる先行車追従走行制御の作動は、それぞれステアリングスイッチユニット5の各スイッチ操作によりオン/オフが設定される。図5に、システムAとシステムBの作動状態の遷移図を示す。
なお、システムAの作動オン状態は、RP伝達制御を実行可能な状態である。システムAの作動オン状態においてRP伝達制御を実際に実行するか否かは、リスクポテンシャルRPおよび先行車の有無等によって決定される。また、システムBの作動オン状態は先行車追従走行制御を実行可能な状態である。先行車追従走行制御を実際に実行するか否かは、自車速、およびシステムB開始スイッチ11、システムB中止スイッチ12の操作等によって決定される。システムAの作動オフ状態はRP伝達制御が実行不可能な状態であり、システムBの作動オフ状態は先行車追従走行制御が実行不可能な状態である。
システムA作動オン状態かつシステムB作動オフ状態を状態101とする。イグニッションスイッチをオンした時点では、状態101に設定される。状態101においては、リスクポテンシャルRPに応じて、システムA制御なしモード102とシステムA制御ありモード103のいずれかに設定される。システムA制御なしモード102では、システムAによるRP伝達制御は行われない。システムA制御ありモード103では、算出されるリスクポテンシャルRPに基づいてRP伝達制御におけるアクセルペダル反力制御及び制駆動力制御を行う。
システムA制御ありモード103での処理を、図6のフローチャートを用いて説明する。図6は、制御装置20における運転操作補助制御プログラム、とくにシステムA制御ありモード103での制御処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS101で、車間距離センサ1および車速センサ2から入力される信号に基づいて自車両前方に存在する障害物を検出し、自車速V1,相対車速Vr,および車間距離Dを検出する。ここで、例えば先行車を前方障害物とする。また、自車速V1と相対車速Vrから先行車速V2を算出する。相対車速Vr=(V1−V2)である。
ステップS102では、ステップS101で読み込んだ自車両の車両状態および走行環境に基づいて、前方障害物に対する自車両のリスクポテンシャルRPを算出する。リスクポテンシャルRP(Risk Potential)は、「潜在的なリスク/危急」を意味し、ここでは特に、自車両と自車両周囲に存在する障害物とが接近していくことにより増大するリスクの大きさを表す。したがって、リスクポテンシャルRPは、自車両と障害物とがどれほど近づいているか、すなわち自車両と障害物とが近づいている程度(接近度合)を表す物理量であるといえる。
リスクポテンシャルRPを算出するために、まず、自車両と前方障害物との車間時間THWおよび余裕時間TTCを算出する。車間時間THWは、前方障害物、例えば先行車の現在位置に自車両が到達するまでの時間を示す物理量であり、自車速V1および車間距離Dを用いて以下の(式1)から算出される。
THW=D/V1 ・・・(式1)
先行車に対する余裕時間TTCは、先行車に対する現在の自車両の接近度合を示す物理量であり、現在の走行状況が継続した場合、つまり自車速V1および相対車速Vrが一定の場合に、何秒後に車間距離Dがゼロとなり自車両と先行車両とが接触するかを示す値である。なお、相対速度Vr(=V1=V2)は、自車速よりも先行車速が速い場合はVr=0として扱う。障害物に対する余裕時間TTCは、以下の(式2)で求められる。
TTC=D/Vr ・・・(式2)
余裕時間TTCの値が小さいほど、先行車への接触が緊迫し、先行車への接近度合が大きいことを意味している。例えば先行車への接近時には、余裕時間TTCが4秒以下となる前に、ほとんどのドライバが減速行動を開始することが知られている。
リスクポテンシャルRPは、余裕時間TTCと車間時間THWとに基づいて以下の(式3)から算出する。
RP=a/THW+b/TTC ・・・(式3)
(式3)に示すように、リスクポテンシャルRPは余裕時間TTCと車間時間THWとを足し合わせて、連続的に表現される物理量である。なお、a、bは、車間時間THWおよび余裕時間TTCにそれぞれ適切な重み付けをするためのパラメータであり、例えばa=1,b=1程度に設定する。
ステップS103では、システムAの制御閾値RP_sysAを読み込む。システムA制御閾値RP_sysAは、バネ長設定スイッチ7の操作により設定される設定バネ長D_sysAに応じて決定される。設定バネ長D_sysA=L(長)の場合はRP_sysA=0.7、設定バネ長D_sysA=M(中)の場合はRP_sysA=1.5、設定バネ長D_sysA=S(短)の場合はRP_sysA=2に設定される。ステップS104では、アクセルペダルストロークセンサ3によって検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。
ステップS105では、ステップS102で算出したリスクポテンシャルRP、ステップS103で読み込んだシステムA制御閾値RP_sysA、およびステップS104で読み込んだアクセルペダル操作量Sを用いて、制駆動力制御指令値FB_sysAを算出する。リスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysA以上の場合は、図7に示すマップに従って、リスクポテンシャルRPに応じて、自車両の前方に仮想的に設定したバネの反発力Fcを算出する。
反発力Fcは、自車両の前方に仮想的に設定したバネが先行車に当たって圧縮され、自車両に対して擬似的な走行抵抗を発生した場合のバネの反発力に相当する。リスクポテンシャルRPが所定値RPminを超えて大きくなるほど、仮想的に設定したバネが圧縮されて反発力Fcが大きくなるように設定される。リスクポテンシャルRPに応じて算出した反発力Fcを、アクセルペダル操作量Sに応じた運転者の要求駆動力から減算した値を、制駆動力制御指令値FB_sysAとして算出する。
つづくステップS106では、リスクポテンシャルRP、システムA制御閾値RP_sysA、およびアクセルペダル操作量Sを用いて、アクセルペダル反力制御指令値FA_sysAを算出する。図8に、リスクポテンシャルRPと反力制御指令値FA_sysAとの関係を示す。リスクポテンシャルRPが所定値RPminを超えて大きくなるほど、反力制御指令値FA_sysAが徐々に大きくなるように設定される。
ステップS107では、ステップS105で算出した制駆動力制御指令値FB_sysAをエンジンコントローラ31およびブレーキコントローラ32に出力する。エンジンコントローラ31は、制御装置20から出力された制駆動力制御指令値FB_sysAを実現するようにエンジン41を制御する。エンジンコントローラ31による駆動力制御のみでは算出された制駆動力制御指令値FB_sysAを実現できない場合は、ブレーキコントローラ32によってブレーキアクチュエータ42を制御することにより制動力制御を行う。
ステップS108では、ステップS106で算出したアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAをアクセルペダル反力コントローラ33へ出力する。アクセルペダル反力コントローラ33は、制御装置20から入力される指令値FA_sysAに応じてアクセルペダル44に発生する操作反力を制御する。具体的には、アクセルペダル操作量Sに略比例して設定される通常のペダル反力特性に反力制御指令値FA_sysAを付加した反力を、操作反力としてアクセルペダル44から発生させる。
ステップS109では、システムAが作動オン状態でありシステムA制御ありモード103でRP伝達制御が実行中であることを表示するように表示装置34に信号を出力する。図9(a)〜(d)にシステムAおよびシステムBの作動オン/オフ状態に対応した表示例を示す。状態101(システムA作動オン状態、システムB作動オフ状態)では図9(b)に示すような表示が表示モニタに表示される。状態108(システムA作動オフ状態、システムB作動オフ状態)では図9(a)に示すような表示、状態111(システムA作動オフ状態、システムB作動オン状態)では図9(c)に示すような表示、状態136(システムA作動オン状態、システムB作動オン状態)では図0(d)に示すような表示が表示される。
車間距離センサ1によって自車両前方に存在する先行車を検出した場合は、先行車マーク50を表示し、先行車を捕捉した状態であることを表示する。システムBが作動オン状態である場合は、領域51に「システムBオン」とテキストを表示する。システムBが作動オフ状態である場合は、領域51の表示を消灯する。システムBが作動オン状態のときは、設定車間距離に応じた追従車間設定マーク52を表示する。
システムAおよびシステムBの少なくともいずれかが作動オン状態であるときは、自車両を示す自車マーク53を常時表示する。システムAが作動オン状態のときは、設定バネ長に応じたバネ長マーク54を表示する。システムAが作動オン状態である場合は、領域55に「システムAオン」とテキストを表示する。システムAが作動オフ状態である場合は、領域55の表示を消灯する。システムBが作動オン状態のときは、領域56に設定車速を表示する。
このように、表示装置34はシステムAおよびシステムBの作動状態を表す種々の表示構成要素を表示モニタに表示させることが可能である。システムA制御ありモード103においては、図10(a)〜(c)に示すように先行車マーク50、自車マーク53、バネ長マーク54、および「システムAオン」(領域55)を表示する。図10(a)〜(c)に示すバネ長マーク54は、それぞれ設定バネ長D_sysAが「長」「中」「短」の場合に相当する。これにより、システムA制御ありモード103における今回の処理を終了する。
システムA制御なしモード102において、車間距離センサ1で先行車を検出し、かつ検出した先行車に対するリスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysA以上の場合は、システムA制御ありモード103に遷移する(モード遷移104)。一方、システムA制御ありモード103において、車間距離センサ1で先行車が検出されなくなった場合、もしくは検出中の先行車に対するリスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysAよりも小さくなった場合は、システムA制御なしモード102に遷移する(モード遷移105)。
状態101においてシステムA作動スイッチ6が押圧操作されると、システムAが作動オフ状態、かつシステムBが作動オフ状態の状態108へ遷移する(状態遷移106)。状態108においてシステムA作動スイッチ6が押圧操作されると、状態101へ遷移する(状態遷移107)。システムAが作動オフ状態から作動オン状態に遷移すると、音声装置35は「システムA作動オンしました」という音声を出力する。システムAが作動オン状態から作動オフ状態に遷移すると、音声装置35は「システムA作動オフしました」という音声を出力する。状態108ではシステムAもシステムBも作動せず、これらのシステムを搭載していないノーマル車と同じ状態となる。
状態108においてシステムB作動スイッチ8が押圧操作されると、システムAが作動オフ状態、かつシステムBが作動オン状態の状態111へ遷移する(状態遷移109)。状態111においてシステムB作動スイッチ8が押圧操作されると、状態108へ遷移する(状態遷移110)。システムBが作動オフ状態から作動オン状態に遷移すると、音声装置35は「システムB作動オンしました」という音声を出力する。システムBが作動オン状態から作動オフ状態に遷移すると、音声装置35は「システムB作動オフしました」という音声を出力する。
状態111は、システムAは作動せず、システムBのみが作動可能な状態である。スタンバイ状態112は、システムBの作動をスタンバイした状態で、先行車追従走行制御は行われない。スタンバイ状態112においてシステムB開始スイッチ11が押圧操作され、車間距離センサ1で先行車が検出されていない状態で、自車速が40km/h以上の場合は、車速制御モード115へ遷移する(モード遷移113)。車速制御モード115においてシステムB中止スイッチ12が押圧操作された場合、またはブレーキペダルセンサ4によって運転者によるブレーキ操作が検出された場合は、スタンバイ状態112へ遷移する(モード遷移114)。
車速制御モード115では、自車両が設定車速VCを維持して走行するように制駆動力制御を行う。ここでの処理を、図11のフローチャートを用いて説明する。図11は、制御装置20における運転操作補助制御プログラム、とくにシステムBによる車速制御モード115の先行車追従制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS121では、自車両の車両状態を検出する。具体的には、車速センサ2で検出される自車速V1を読み込む。ステップS122では、車速制御モード115における設定車速VCを読み込む。設定車速VCは、スタンバイ状態112から車速制御モード115へ遷移したときの自車速V1が初期値として設定される。車速アップスイッチ9と車速ダウンスイッチ10を操作することにより、設定車速VCを5km/h刻みで変更することができる。
ステップS123では、ステップS121で検出した自車速V1とステップS122で読み込んだ設定車速VCとに基づいて、設定車速VCを維持して走行するための制駆動力制御指令値FB_sysB_Cを算出する。この値は、種々の手法により算出することが可能である。ステップS124では、ステップS123で算出した制駆動力制御指令値FB_sysB_Cをエンジンコントローラ31およびブレーキコントローラ32にそれぞれ出力する。エンジンコントローラ31はエンジン41を制御することにより、またブレーキコントローラ32はブレーキアクチュエータ42を制御することにより、自車両が設定車速VCを維持して走行するように自車両の制駆動力を制御する。
ステップS125では、システムBが作動オン状態であり、先行車追従走行制御が実行中であることを表示するように表示装置34に信号を出力する。図12(a)〜(c)に、システムBが作動オン状態であることを表す表示例を示す。車速制御モード115においては、図12(a)〜(c)に示すように先行車マーク50、「システムBオン」(領域51)、追従車間設定マーク52、自車マーク53、および設定車速VC(領域56)を表示する。ここでは、例として設定車速VC=65km/hの場合を示している。図12(a)〜(c)に示す追従車間設定マーク52は、それぞれ後述する設定車間距離が「長」「中」「短」の場合に相当する。なお、車速制御モード115では追従車間設定マーク52を消灯することもできる。これにより、車速制御モード115における今回の処理を終了する。
スタンバイ状態112においてシステムB開始スイッチ11が押圧操作され、車間距離センサ1で先行車が検出されている状態で、自車速が40km/h以上の場合は、車間制御モード118へ遷移する(モード遷移116)。車間制御モード118においてシステムB中止スイッチ12が押圧操作された場合、またはブレーキペダルセンサ4によって運転者によるブレーキ操作が検出された場合は、スタンバイ状態112へ遷移する(モード遷移117)。
車間制御モード118では、自車速が40km/h以上の場合に先行車と設定車間距離D_sysB_Dを保って走行するように制駆動力制御を行う。ここでの処理を、図13のフローチャートを用いて説明する。図13は、制御装置20における運転操作補助制御プログラム、とくにシステムBによる車間制御モード118の先行車追従制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS141では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS142では、車間制御モード118における設定車間距離D_sysB_Dを読み込む。設定車間距離D_sysB_Dは、車間設定スイッチ13の操作に応じて設定される設定車間時間がL(長)の場合は、車間時間THW=3秒に相当する車間距離、設定車間時間がM(中)の場合は、車間時間THW=2秒に相当する車間距離、および設定車間時間がS(短)の場合は、車間時間THW=1.5秒に相当する車間距離が設定される。
ステップS143では、ステップS141で検出した自車速V1、先行車速V2および車間距離DとステップS142で読み込んだ設定車間距離D_sysB_Dに基づいて、設定車間距離D_sysB_Dを保って先行車に追従走行するための制駆動力制御指令値FB_sysB_Dを算出する。この値は、種々の手法により算出することが可能である。ステップS144では、ステップS143で算出した制駆動力制御指令値FB_sysB_Dをエンジンコントローラ31およびブレーキコントローラ32にそれぞれ出力する。これにより自車両が設定車間距離D_sysB_Dを保って先行車に追従走行するように自車両の制駆動力を制御する。
ステップS145では、システムBが作動オン状態であり、車間制御モード118で先行車追従走行制御が実行中であることを表示するように表示装置34に信号を出力する。設定車間距離D_sysB_Dに応じて図12(a)〜(c)のいずれかの表示が行われる。これにより、車間制御モード118における今回の処理を終了する。
スタンバイ状態112においてシステムB開始スイッチ11が押圧操作され、車間距離センサ1で先行車が検出されている状態で、自車速が40km/h未満の場合は、低速追従制御モード121へ遷移する(モード遷移119)。低速追従モード121においてシステムB中止スイッチ12が押圧操作された場合、ブレーキペダルセンサ4によって運転者によるブレーキ操作が検出された場合、車間距離センサ1で検出中の先行車が検出されなくなった場合、または自車速が10km/h以下となった場合は、スタンバイ状態112へ遷移する(モード遷移120)。
低速追従モード121では、自車速が40km/h未満の低速の場合に先行車と設定車間距離D_sysB_Lを保って走行するように制駆動力制御を行う。ここでの処理を、図14のフローチャートを用いて説明する。図14は、制御装置20における運転操作補助制御プログラム、とくにシステムBによる低速追従モード121の先行車追従制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS161では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS162では、低速追従モード121における設定車間距離D_sysB_Lを読み込む。設定車間距離D_sysB_Lは、車間設定スイッチ13の操作に応じて設定される設定車間時間がL(長)の場合は、車間時間THW=5秒に相当する車間距離、設定車間時間がM(中)の場合は、車間時間THW=4秒に相当する車間距離、および設定車間時間がS(短)の場合は、車間時間THW=3秒に相当する車間距離が設定される。
ステップS163では、ステップS161で検出した自車速V1、先行車速V2および車間距離DとステップS162で読み込んだ設定車間距離D_sysB_Lに基づいて、設定車間距離D_sysB_Lを保って先行車に追従走行するための制駆動力制御指令値FB_sysB_Lを算出する。この値は、種々の手法により算出することが可能である。ステップS164では、ステップS163で算出した制駆動力制御指令値FB_sysB_Lをエンジンコントローラ31およびブレーキコントローラ32にそれぞれ出力する。これにより自車両が設定車間距離D_sysB_Lを保って先行車に追従走行するように自車両の制駆動力を制御する。
ステップS165では、システムBが作動オン状態であり、低速追従モード121で先行車追従走行制御が実行中であることを表示するように表示装置34に信号を出力する。設定車間距離D_sysB_Lに応じて図12(a)〜(c)のいずれかの表示が行われる。なお、低速追従モード121においては、領域56の設定車速の表示を消灯することもできる。これにより、低速追従モード121における今回の処理を終了する。
車速制御モード115において車間距離センサ1が先行車を検出すると、車間制御モード118へ遷移する(モード遷移122)。車間制御モード118において車間距離センサ1が先行車を検出しなくなると、車速制御モード115へ遷移する(モード遷移123)。 車間制御モード118において自車速が40km/h未満となると、低速追従モード121へ遷移する(モード遷移124)。
低速追従モード121において自車速が40km/h以上となり、かつ、以前に車速制御モード用の設定車速VCを設定していた場合は、車間制御モード118へ遷移する(モード遷移125)。なお、低速追従モード121において自車速が40km/h以上となったが、以前に設定車速VCを設定していなかった場合は、表示装置34の表示モニタの領域51に、「設定車速が未設定」というテキストを表示する。さらに、領域56に「40km/h」の数値を点滅表示する。その後、車速アップスイッチ9および車速ダウンスイッチ10の操作により設定車速VCが設定されると、車間制御モード118に遷移する。設定車速VCが設定されない場合は、車速40km/hで先行車に追従するように制御される。この状態で先行車が検出されなくなるとスタンバイ状態112に遷移する。
車速制御モード115においてアクセルペダル操作量Sが所定値S0以上となると、オーバーライド状態133に遷移する(モード遷移126)。オーバーライド状態133においてアクセルペダル操作量Sが所定値S0未満となり、車間距離センサ1によって先行車が検出されていない状態で、自車速が40km/h以上の場合は、車速制御モード115に遷移する(モード遷移127)。
車間制御モード118においてアクセルペダル操作量Sが所定値S0以上となると、オーバーライド状態133に遷移する(モード遷移128)。オーバーライド状態133においてアクセルペダル操作量Sが所定値S0未満となり、車間距離センサ1によって先行車が検出され、かつ自車速が40km/h以上の場合は、車間制御モード118に遷移する(モード遷移129)。
低速追従モード121においてアクセルペダル操作量Sが所定値S0以上となると、オーバーライド状態133に遷移する(モード遷移130)。オーバーライド状態133においてアクセルペダル操作量Sが所定値S0未満となり、車間距離センサ1によって先行車が検出され、かつ自車速が所定値40km/h未満の場合は、低速追従モード121に遷移する(モード遷移131)。
オーバーライド状態133においてアクセルペダル操作量Sが所定値S0未満となり、車間距離センサ1によって先行車が検出されていない状態で、自車速が所定値40km/h未満の場合、システムB中止スイッチ12が押圧操作された場合、またはブレーキペダルセンサ4によりブレーキ操作が検出された場合は、スタンバイ状態112へ遷移する(モード遷移132)。
オーバーライド状態133においては、車両用運転操作補助装置による制御に対して運転者による運転操作を優先し、システムBによる先行車追従走行制御は行わない。また、状態111であるのでシステムAによるRP伝達制御も行わない。音声作動スイッチ14がオンされた状態でオーバーライド状態133に遷移すると、音声装置35は、「システムAは作動オフで、オーバーライド中」という音声を出力する。オーバーライド状態133では、システムAが作動しないことを運転者に認識させるために、後述するようなオーバーライド報知制御を行う。
状態111においてシステムA作動スイッチ6が押圧操作されると、システムAが作動オン状態、かつシステムBが作動オン状態の状態136へ遷移する(状態遷移134)。状態136においてシステムA作動スイッチ6が押圧操作されると、状態111へ遷移する(状態遷移135)。
状態136においては、通常、状態111と同様にシステムBによる先行車追従走行制御を優先して行う。すなわち、車速制御モード144、車間制御モード147、および低速追従モード150での制御をそれぞれ行う。ただし、状態136のスタンバイ状態137ではシステムBの制御は行わず、状態101と同様にシステムAの制御のみを行う。スタンバイ状態137では、先行車の有無およびリスクポテンシャルRPに基づいて、システムA制御なしモード138とシステムA制御ありモード139の間で遷移する(モード遷移140,141)。
状態136のオーバーライド状態162では運転者による運転操作を優先してシステムBの制御は行わず、システムAの制御のみを行う。そこでオーバーライド状態162では、先行車の有無およびリスクポテンシャルRPに基づいて、システムA制御なしモード163とシステムA制御ありモード164の間で遷移する(モード遷移165,166)。オーバーライド状態162では、システムAが作動することを運転者に認識させるために、後述するようなオーバーライド報知制御を行う。
なお、オーバーライド状態162に遷移したとき、リスクポテンシャルRPを1.5倍した値(1.5・RP)がシステムA制御閾値RP_sysA以上の場合には、システムAの作動オン状態であることを強調するために、表示装置34の表示モニタの領域55のテキスト表示「システムAオン」を点滅させる。
状態136において、スタンバイ状態137、車速制御モード144、車間制御モード147、低速追従モード150、およびオーバーライド状態162の間のモード遷移142,143,145,146,148,149,151〜161は、状態111と同様の条件で行われる。
このように、第1の実施の形態の車両用運転操作補助装置はシステムAとシステムBが搭載されているので、システムAとシステムBの作動が切り替わる場合に運転者の予測に反する制御が行われる可能性がある。とくに、システムBがオーバーライドした場合に、システムAによる制御が行われると運転者が予測しているのにシステムAの制御が行われない場合、また、システムAの制御が行われないと予測しているのにシステムAの制御が行われる場合には、運転者の意図とは異なる車両挙動となってしまう。
そこで、第1の実施の形態においては、システムBがオーバーライドされた場合に、システムAが作動すること、または作動しないことを運転者に確実に認識させるような制御を行う。システムBのオーバーライド時にシステムAの作動オン/オフ状態を運転者に認識させるために、以下の(方法1)〜(方法13)のいずれかによるオーバーライド報知制御を行う。
・方法1:システムAが作動しないときにアクセルペダル反力を軽くする。
・方法2:システムAが作動しないときにスロットルバルブを開き目にする。
・方法3:システムAが作動するときにアクセルペダル反力を重くする。
・方法4:システムAが作動するときにアクセルペダルを振動させる。
・方法5:システムAが作動するときにスロットルバルブを閉じ目にする。
・方法6:システムAが作動しないときにアクセルペダル反力を軽くする。
・方法7:システムAが作動しないときにアクセルペダル反力を軽くする。
・方法8:システムAが作動しないときにスロットルバルブを開き目にする。
・方法9:システムAが作動するときにアクセルペダル反力を重くする。
・方法10:システムAが作動するときにアクセルペダル反力を重くする。
・方法11:システムAが作動するときにスロットルバルブを閉じ目にする。
・方法12:システムAが作動しないときに表示・音声で報知するとともにアクセルペダル反力を軽くする。
・方法13:システムAが作動するときに表示・音およびペダル振動で報知するとともにアクセルペダル反力を重くする。
以下、各方法におけるオーバーライド報知制御を詳細に説明する。
(方法1:システムAが作動しないときにアクセルペダル反力を軽くする)
状態111のオーバーライド状態133において、システムBがオーバーライドされたときにシステムAは作動しないことを、アクセルペダル反力を軽くすることによって運転者に知らせる。この場合の車両用運転操作補助装置の動作を、図15のフローチャートを用いて詳細に説明する。図15は、制御装置20における運転操作補助制御プログラムのオーバーライド状態133での処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS201で、アクセルペダルストロークセンサ3によって検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS202では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS203では、アクセルペダル操作量Sと自車速V1に応じたスロットルバルブの開度指令値ACC(=f(V1,S))を読み込む。なお、ここで読み込むバルブ開度指令値ACCは、システムAおよびシステムBによる制駆動力制御が行われない場合の、アクセルペダル操作量Sおよび自車速V1とバルブ開度指令値ACCの通常のマップに従って設定される値である。
ステップS204では、システムAの制御閾値RP_sysAを読み込む。ステップS205では、自車速V1,先行車速V2および車間距離Dに基づいて、上述した(式3)からリスクポテンシャルRPを算出する。ステップS206では、ステップS205で算出したリスクポテンシャルRPを1.5倍した値(1.5・RP)がシステムA制御閾値RP_sysAよりも小さいか否かを判定する。
(1.5・RP)≧RP_sysAの場合は、システムBのオーバーライド時にシステムAが作動しないにも関わらず、運転者はシステムAが作動すると誤解していると判断し、システムAが作動しないことを運転者に認識させるためにステップS207へ進む。(1.5・RP)<RP_sysAの場合はステップS212へ進む。ステップS207では、システムAが作動しないことを運転者に認識させるためのオーバーライド報知制御が5秒以上継続して行われているか否かを判定する。オーバーライド報知制御経過時間Torは、オーバーライド状態133に遷移した後、(1.5・RP≧RP_sysA)となってからの経過時間である。
オーバーライド報知制御経過時間Torが5秒以下の場合はステップ208へ進み、5秒を超える場合はステップS209へ進む。ステップS209では、リスクポテンシャルRPが減少しているか否かを判定する。リスクポテンシャルRPが減少していない場合(d(RP)/dt≧0)はステップS208へ進む。リスクポテンシャルRPが減少している場合(d(RP)/dt<0)はステップS212へ進む。
ステップS208では、オーバーライド報知制御を行うための反力指令値FA_Sを算出する。システムAによるアクセルペダル反力制御を行わない場合、アクセルペダル44にはアクセルペダル操作量Sに応じてねじりバネのバネ力による通常の反力が発生する。この通常の反力Fは、ねじりバネのバネ定数Kとアクセルペダル操作量Sを用いて、以下の(式4)で表される。
F=K・S ・・・(式4)
反力指令値FA_Sは、以下の(式5)から算出できる。
FA_S=K/2・S ・・・(式5)
ステップS210では、ステップS208で算出した反力指令値FA_Sをアクセルペダル反力コントローラ33に出力する。アクセルペダル反力コントローラ33は反力指令値FA_Sに従ってアクチュエータ43を制御する。このように、オーバーライド報知制御においては、通常の反力Fの代わりに反力Fの半分に相当する補助力FA_Sを発生することにより、運転者は通常の半分の踏力でアクセルペダル44を踏み込み操作することになる。
つづくステップS211では、バルブ開度指令値ACCの補正値ACCcを以下の(式6)から算出する。
ACCc=0.5・ACC ・・・(式6)
ステップS212では、ステップS211で算出したバルブ開度指令値補正値ACCcまたはステップS203で読み込んだバルブ開度指令値ACCをエンジンコントローラ31へ出力する。このように、オーバーライド報知制御によりアクセルペダル反力を軽くするよう補正する間は、アクセルペダル44の踏み込み操作に対してスロットルバルブの開度を半分に絞る。これにより、今回の処理を終了する。
(方法2:システムAが作動しないときにスロットルバルブを開き目にする)
状態111のオーバーライド状態133において、システムBがオーバーライドされたときにシステムAは作動しないことを、アクセルペダル操作量Sに対するスロットルバルブの開度特性を変更することによって運転者に知らせる。この場合の車両用運転操作補助装置の動作を、図16のフローチャートを用いて詳細に説明する。図16は、制御装置20における運転操作補助制御プログラムのオーバーライド状態133での処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。ステップS301〜S307での処理は、図15に示したフローチャートのステップS201〜S207での処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS307でオーバーライド報知制御経過時間Torが5秒以下と判定されるとステップS308へ進む。オーバーライド報知制御経過時間Torが5秒を超える場合はステップS309へ進む。ステップS309でリスクポテンシャルRPが減少していない(d(RP)/dt≧0)と判定されるとステップS308へ進み、リスクポテンシャルRPが減少している場合(d(RP)/dt<0)はステップS310へ進む。
ステップS308では、バルブ開度指令値ACCの補正値ACCcを以下の(式7)から算出する。
ACCc=1.3・ACC ・・・(式7)
ステップS310では、ステップS308で算出したバルブ開度指令値補正値ACCcまたはステップS303で読み込んだバルブ開度指令値ACCをエンジンコントローラ31へ出力する。このように、オーバーライド報知制御において、アクセルペダル操作量Sに対してスロットルバルブを開き目に補正する。これにより、今回の処理を終了する。
(方法3:システムAが作動するときにアクセルペダル反力を重くする)
状態136のオーバーライド状態162において、システムBがオーバーライドされたときにシステムAが作動することを、アクセルペダル反力を重くすることによって運転者に知らせる。この場合の車両用運転操作補助装置の動作を、図17のフローチャートを用いて詳細に説明する。図17は、制御装置20における運転操作補助制御プログラムのオーバーライド状態162での処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS401で、アクセルペダルストロークセンサ3によって検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS402では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS403では、システムAの制御閾値RP_sysAを読み込む。
ステップS404では、オーバーライド報知制御においてアクセルペダル反力を重くするための反力付加値FA_Iを初期化する(FA_I=0)。ステップS405では、システムAにおける制駆動力制御指令値FB_sysAを初期化する(FB_sysA=0)。ステップS406では、システムAにおけるアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAを初期化する(FA_sysA=0)。
ステップS407では、自車速V1,先行車速V2および車間距離Dに基づいて、上述した(式3)からリスクポテンシャルRPを算出する。ステップS408では、ステップS407で算出したリスクポテンシャルRPを1.5倍した値(1.5・RP)がシステムA制御閾値RP_sysAよりも小さいか否かを判定する。
(1.5・RP)≧RP_sysAの場合は、システムAが作動することを運転者に認識させるためにステップS409へ進む。(1.5・RP)<RP_sysAの場合はステップS413へ進む。ステップS409では、システムAが作動することを運転者に認識させるためのオーバーライド報知制御が5秒以上継続して行われているか否かを判定する。オーバーライド報知制御経過時間Torが5秒以下の場合はステップ410へ進み、5秒を超える場合はステップS411へ進む。ステップS411では、リスクポテンシャルRPが減少しているか否かを判定する。リスクポテンシャルRPが減少していない場合(d(RP)/dt≧0)はステップS410へ進み、リスクポテンシャルRPが減少している場合(d(RP)/dt<0)はステップS413へ進む。
ステップS410では、オーバーライド報知制御の反力付加値FA_Iに所定値、例えば10Nを設定する。ステップS412では、ステップS401で読み込んだアクセルペダル操作量Sを補正する。アクセルペダル操作量Sの補正値Scは、以下の(式8)で表される。
Sc=1.3・S ・・・(式8)
つづくステップS413では、リスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysAよりも小さいか否かを判定する。RP≧RP_sysAの場合は、システムAによる制駆動力制御とアクセルペダル反力制御を行うためにステップS414へ進む(システムA制御ありモード164)。RP<RP_sysAの場合はステップS420へ進む(システムA制御なしモード163)。
ステップS414では、リスクポテンシャルRP、およびアクセルペダル操作量Sまたは補正値Scを用いて、制駆動力制御指令値FB_sysAを算出する。オーバーライド報知制御を行う場合はアクセルペダル操作量Sを1.3倍した補正値Scを用いるので、オーバーライド報知制御を行わない場合に比べて制駆動力制御によって発生する駆動力が大きくなる。
ステップS415では、リスクポテンシャルRP、およびアクセルペダル操作量Sまたは補正値Scを用いて、図8のマップに従ってアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAを算出する。ステップS416では、ステップS410で設定した反力付加値FA_IとステップS415で算出した反力制御指令値FA_sysAを用いて、反力制御指令値FA_sysAを再計算する。具体的には、ステップS415で算出した反力制御指令値FA_sysAに反力付加値FA_Iを加算することにより、反力制御指令値FA_sysAを再計算する(FA_sysA=FA_sysA+FA_I)。
ステップS417では、ステップS416で再計算したアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAをアクセルペダル反力コントローラ33へ出力する。ステップS418ではステップS414で算出した制駆動力制御指令値FB_sysAをエンジンコントローラ31およびブレーキコントローラ32に出力する。ステップS419では、オーバーライド状態162におけるシステムAの作動オン状態を表示するように表示装置34に信号を出力する。表示装置34の表示モニタには、設定バネ長D_sysAに応じて図10(a)〜(c)のいずれかが表示される。また、オーバーライド報知制御を行っている場合(1.5・RP≧RP_sysA)は、領域55のテキスト表示(システムAオン)を点滅表示する。
ステップS420では、アクセルペダル操作量Sまたは補正値Scと自車速V1に応じたスロットルバルブの開度指令値ACC(=f(V1,S))を読み込む。ステップS421では、バルブ開度指令値ACCをエンジンコントローラ31に出力する。これにより、今回の処理を終了する。
(方法4:システムAが作動するときにアクセルペダルを振動させる)
状態136のオーバーライド状態162において、システムBがオーバーライドされたときにシステムAが作動することを、アクセルペダル44に振動を発生させることによって運転者に知らせる。この場合の車両用運転操作補助装置の動作を、図18のフローチャートを用いて詳細に説明する。図18は、制御装置20における運転操作補助制御プログラムのオーバーライド状態162での処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS501で、アクセルペダルストロークセンサ3によって検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS502では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS503では、システムAの制御閾値RP_sysAを読み込む。ステップS504では、システムAにおける制駆動力制御指令値FB_sysAを初期化する(FB_sysA=0)。ステップS505では、システムAにおけるアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAを初期化する(FA_sysA=0)。
ステップS506では、自車速V1,先行車速V2および車間距離Dに基づいて、上述した(式3)からリスクポテンシャルRPを算出する。ステップS507では、ステップS506で算出したリスクポテンシャルRPを1.5倍した値(1.5・RP)がシステムA制御閾値RP_sysAよりも小さいか否かを判定する。
(1.5・RP)≧RP_sysAの場合は、システムAが作動することを運転者に認識させるためにステップS508へ進む。(1.5・RP)<RP_sysAの場合はステップS511へ進む。ステップS508では、システムAが作動することを運転者に認識させるためのオーバーライド報知制御が2秒以上継続して行われているか否かを判定する。オーバーライド報知制御経過時間Torが2秒以下の場合はステップS509へ進み、5秒を超える場合はステップS510へ進む。ステップS510では、リスクポテンシャルRPが減少しているか否かを判定する。リスクポテンシャルRPが減少していない場合(d(RP)/dt≧0)はステップS509へ進み、リスクポテンシャルRPが減少している場合(d(RP)/dt<0)はステップS511へ進む。
ステップS509では、アクセルペダル44に振動を発生させるための信号をバイブレータ36に出力する。バイブレータ36は、制御装置20からの指令に応じてアクセルペダル44に振動を発生させる。なお、バイブレータ36を用いる代わりに、図19に示すように連続的に発生する矩形波をアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAに加えることにより、アクセルペダル44に振動を発生させることも可能である。振動付加反力を加えて振動を発生させる場合、例えば振動付加反力の大きさを4N、発生時間およびインターバルをそれぞれ0.5Sとする。
つづくステップS511では、リスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysAよりも小さいか否かを判定する。RP≧RP_sysAの場合は、システムAによる制駆動力制御とアクセルペダル反力制御を行うためにステップS512へ進む(システムA制御ありモード164)。RP<RP_sysAの場合はステップS517へ進む(システムA制御なしモード163)。
ステップS512では、リスクポテンシャルRPおよびアクセルペダル操作量Sを用いて、制駆動力制御指令値FB_sysAを算出する。ステップS513では、リスクポテンシャルRPおよびアクセルペダル操作量Sを用いて、図8のマップに従ってアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAを算出する。ステップS514では、ステップS513で算出したアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAをアクセルペダル反力コントローラ33へ出力する。ステップS515ではステップS512で算出した制駆動力制御指令値FB_sysAをエンジンコントローラ31およびブレーキコントローラ32に出力する。ステップS516では、オーバーライド状態162におけるシステムAの作動オン状態を表示するように表示装置34に信号を出力する。表示装置34の表示モニタには、設定バネ長D_sysAに応じて図10(a)〜(c)のいずれかが表示される。また、オーバーライド補助制御を行っている場合(1.5・RP≧RP_sysA)は、領域55のテキスト表示(システムAオン)を点滅表示する。
ステップS517では、アクセルペダル操作量Sと自車速V1に応じたスロットルバルブの開度指令値ACC(=f(V1,S))を読み込む。ステップS518では、バルブ開度指令値ACCをエンジンコントローラ31に出力する。これにより、今回の処理を終了する。
(方法5:システムAが作動するときにスロットルバルブを閉じ目にする)
状態136のオーバーライド状態162において、システムBがオーバーライドされたときにシステムAが作動することを、アクセルペダル操作量Sに対するスロットルバルブ開度を閉じ目にすることによって運転者に知らせる。この場合の車両用運転操作補助装置の動作を、図20のフローチャートを用いて詳細に説明する。図20は、制御装置20における運転操作補助制御プログラムのオーバーライド状態162での処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS601で、アクセルペダルストロークセンサ3によって検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS602では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS603では、システムAの制御閾値RP_sysAを読み込む。ステップS604では、システムAにおける制駆動力制御指令値FB_sysAを初期化する(FB_sysA=0)。ステップS605では、システムAにおけるアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAを初期化する(FA_sysA=0)。
ステップS606では、自車速V1,先行車速V2および車間距離Dに基づいて、上述した(式3)からリスクポテンシャルRPを算出する。ステップS607では、ステップS606で算出したリスクポテンシャルRPを1.5倍した値(1.5・RP)がシステムA制御閾値RP_sysAよりも小さいか否かを判定する。
(1.5・RP)≧RP_sysAの場合は、システムAが作動することを運転者に認識させるためにステップS608へ進む。(1.5・RP)<RP_sysAの場合はステップS611へ進む。ステップS608では、システムAが作動することを運転者に認識させるためのオーバーライド報知制御が5秒以上継続して行われているか否かを判定する。オーバーライド報知制御経過時間Torが5秒以下の場合はステップ609へ進み、5秒を超える場合はステップS610へ進む。ステップS610では、リスクポテンシャルRPが減少しているか否かを判定する。リスクポテンシャルRPが減少していない場合(d(RP)/dt≧0)はステップS609へ進み、リスクポテンシャルRPが減少している場合(d(RP)/dt<0)はステップS611へ進む。
ステップS609では、ステップS601で読み込んだアクセルペダル操作量Sを補正する。アクセルペダル操作量Sの補正値Scは、以下の(式9)で表される。
Sc=0.5・S ・・・(式9)
つづくステップS611では、リスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysAよりも小さいか否かを判定する。RP≧RP_sysAの場合は、システムAによる制駆動力制御とアクセルペダル反力制御を行うためにステップS612へ進む(システムA制御ありモード164)。RP<RP_sysAの場合はステップS617へ進む(システムA制御なしモード163)。
ステップS612では、リスクポテンシャルRP、およびアクセルペダル操作量Sまたは補正値Scを用いて、制駆動力制御指令値FB_sysAを算出する。オーバーライド報知制御を行う場合はアクセルペダル操作量Sを0.5倍した補正値Scを用いるので、オーバーライド報知制御を行わない場合に比べて制駆動力制御によって発生する駆動力が小さくなる。ステップS613では、リスクポテンシャルRP、およびアクセルペダル操作量Sまたは補正値Scを用いて、図8のマップに従ってアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAを算出する。
ステップS614では、ステップS613で算出したアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAをアクセルペダル反力コントローラ33へ出力する。ステップS615ではステップS612で算出した制駆動力制御指令値FB_sysAをエンジンコントローラ31およびブレーキコントローラ32に出力する。ステップS616では、オーバーライド状態162におけるシステムAの作動オン状態を表示するように表示装置34に信号を出力する。表示装置34の表示モニタには、設定バネ長D_sysAに応じて図10(a)〜(c)のいずれかが表示される。また、オーバーライド報知制御を行っている場合(1.5・RP≧RP_sysA)は、領域55のテキスト表示(システムAオン)を点滅表示する。
ステップS617では、アクセルペダル操作量Sまたは補正値Scと自車速V1に応じたスロットルバルブの開度指令値ACC(=f(V1,S))を読み込む。ステップS618では、バルブ開度指令値ACCをエンジンコントローラ31に出力する。これにより、今回の処理を終了する。
(方法6:システムAが作動しないときにアクセルペダル反力を軽くする)
状態111のオーバーライド状態133において、システムBがオーバーライドされたときにシステムAは作動しないことを、アクセルペダル反力を軽くすることによって運転者に知らせる。この場合の車両用運転操作補助装置の動作を、図21のフローチャートを用いて詳細に説明する。図21は、制御装置20における運転操作補助制御プログラムのオーバーライド状態133での処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS701で、アクセルペダルストロークセンサ3によって検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS702では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS703では、アクセルペダル操作量Sと自車速V1に応じたスロットルバルブの開度指令値ACC(=f(V1,S))を読み込む。
ステップS704では、システムAの制御閾値RP_sysAと、システムオフ告知閾値S_offを読み込む。システムオフ告知閾値S_offは、システムAが作動オフ状態であることを運転者に知らせるためのアクセルペダル操作量Sの閾値であり、例えばアクセルペダル44を完全に踏み込んだときの操作量Sを100%としたときの40%程度の値を閾値S_offとして設定する。ステップS705では、自車速V1,先行車速V2および車間距離Dに基づいて、上述した(式3)からリスクポテンシャルRPを算出する。
ステップS706では、ステップS705で算出したリスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysA以上、かつアクセルペダル操作量Sがシステムオフ告知閾値S_off以上か否かを判定する。RP≧RP_sysA、かつS≧S_offの場合は、システムAが作動オフ状態であるにも関わらず、運転者が作動オン状態であると誤解してシステムAの制御を期待していると判断する。そこで、システムAが作動しないことを運転者に認識させるためにステップS707へ進む。RP<RP_sysAまたはS<S_offの場合はステップS712へ進む。
ステップS707〜S712での処理は、上述した図15のフローチャートのステップS207〜S212での処理と同様であるので説明を省略する。
(方法7:システムAが作動しないときにアクセルペダル反力を軽くする)
状態111のオーバーライド状態133において、システムBがオーバーライドされたときにシステムAは作動しないことを、アクセルペダル反力を軽くすることによって運転者に知らせる。この場合の車両用運転操作補助装置の動作を、図22のフローチャートを用いて詳細に説明する。図22は、制御装置20における運転操作補助制御プログラムのオーバーライド状態133での処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS801で、アクセルペダルストロークセンサ3によって検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS802では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS803では、アクセルペダル操作量Sと自車速V1に応じたスロットルバルブの開度指令値ACC(=f(V1,S))を読み込む。
ステップS804では、システムAの制御閾値RP_sysAと、微分システムオフ告知閾値dS_offを読み込む。微分システムオフ告知閾値dS_offは、システムAが作動オフ状態であることを運転者に知らせるためのアクセルペダル44の操作速度dS/dtの閾値であり、例えば閾値dS/dt=200%/secに設定する。閾値dS/dt=200%/secは、0.5秒でアクセルペダル操作量Sが100%、すなわちアクセルペダル44が完全に踏み込まれた状態になるアクセルペダル44の操作速度dS/dtに相当する。ステップS805では、自車速V1,先行車速V2および車間距離Dに基づいて、上述した(式3)からリスクポテンシャルRPを算出する。
ステップS806では、ステップS805で算出したリスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysA以上、かつアクセルペダル操作速度dS/dtが微分システムオフ告知閾値dS_off以上か否かを判定する。RP≧RP_sysA、かつdS/dt≧dS_offの場合は、システムAが作動オフ状態であるにも関わらず、運転者が作動オン状態であると誤解してシステムAの制御を期待していると判断する。そこで、システムAが作動しないことを運転者に認識させるためにステップS807へ進む。RP<RP_sysAまたはdS/dt<dS_offの場合はステップS812へ進む。
ステップS807〜S812での処理は、上述した図15のフローチャートのステップS207〜S212での処理と同様であるので説明を省略する。
(方法8:システムAが作動しないときにスロットルバルブを開き目にする)
状態111のオーバーライド状態133において、システムBがオーバーライドされたときにシステムAは作動しないことを、アクセルペダル操作量Sに対するスロットルバルブの開度特性を変更することによって運転者に知らせる。この場合の車両用運転操作補助装置の動作を、図23のフローチャートを用いて詳細に説明する。図23は、制御装置20における運転操作補助制御プログラムのオーバーライド状態133での処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS901で、アクセルペダルストロークセンサ3によって検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS902では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS903では、アクセルペダル操作量Sと自車速V1に応じたスロットルバルブの開度指令値ACC(=f(V1,S))を読み込む。
ステップS904では、システムAの制御閾値RP_sysAと、システムオフ告知閾値S_offを読み込む。ステップS905では、自車速V1,先行車速V2および車間距離Dに基づいて、上述した(式3)からリスクポテンシャルRPを算出する。
ステップS906では、ステップS905で算出したリスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysA以上、かつアクセルペダル操作量Sがシステムオフ告知閾値S_off以上か否かを判定する。RP≧RP_sysA、かつS≧S_offの場合は、システムAが作動オフ状態であるにも関わらず、運転者が作動オン状態であると誤解してシステムAの制御を期待していると判断する。そこで、システムAが作動しないことを運転者に認識させるためにステップS907へ進む。RP<RP_sysAまたはS<S_offの場合はステップS910へ進む。
ステップS907〜S910での処理は、上述した図16のフローチャートのステップS307〜S310での処理と同様であるので説明を省略する。
(方法9:システムAが作動するときにアクセルペダル反力を重くする)
状態136のオーバーライド状態162において、システムBがオーバーライドされたときにシステムAが作動することを、アクセルペダル反力を重くすることによって運転者に知らせる。この場合の車両用運転操作補助装置の動作を、図24のフローチャートを用いて詳細に説明する。図24は、制御装置20における運転操作補助制御プログラムのオーバーライド状態162での処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS1101で、アクセルペダルストロークセンサ3によって検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS1102では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS1103では、システムAの制御閾値RP_sysA、およびシステムオン告知閾値S_onを読み込む。システムオン告知閾値S_onは、システムAが作動オン状態であることを運転者に知らせるためのアクセルペダル操作量Sの閾値であり、例えばアクセルペダル44を完全に踏み込んだときの操作量Sを100%としたときの40%程度の値を閾値S_onとして設定する。
ステップS1104では、オーバーライド報知制御においてアクセルペダル反力を重くするための反力付加値FA_Iを初期化する(FA_I=0)。ステップS1105では、システムAにおける制駆動力制御指令値FB_sysAを初期化する(FB_sysA=0)。ステップS1106では、システムAにおけるアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAを初期化する(FA_sysA=0)。
ステップS1107では、自車速V1,先行車速V2および車間距離Dに基づいて、上述した(式3)からリスクポテンシャルRPを算出する。ステップS1108では、ステップS1107で算出したリスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysA以上、かつアクセルペダル操作量Sがシステムオン告知閾値S_on以上であるか否かを判定する。RP≧RP_sysA、かつS≧S_onの場合は、システムAが作動オン状態であるにも関わらず、運転者が作動オフ状態であると誤解してアクセルペダル44を踏み込んでいると判断し、システムAが作動することを運転者に認識させるためにステップS1109へ進む。RP<RP_sysAまたはS<S_onの場合は、ステップS1113へ進む。
ステップS1109〜S1121での処理は、上述した図17のフローチャートのステップS409〜S421での処理と同様であるので説明を省略する。
(方法10:システムAが作動するときにアクセルペダル反力を重くする)
状態136のオーバーライド状態162において、システムBがオーバーライドされたときにシステムAが作動することを、アクセルペダル反力を重くすることによって運転者に知らせる。この場合の車両用運転操作補助装置の動作を、図25のフローチャートを用いて詳細に説明する。図25は、制御装置20における運転操作補助制御プログラムのオーバーライド状態162での処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS1201で、アクセルペダルストロークセンサ3によって検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS1202では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS1203では、システムAの制御閾値RP_sysA、および微分システムオン告知閾値dS_onを読み込む。微分システムオン告知閾値dS_onは、システムAが作動オン状態であることを運転者に知らせるためのアクセルペダル44の踏み込み速度dS/dtの閾値である。
ステップS1204では、オーバーライド報知制御においてアクセルペダル反力を重くするための反力付加値FA_Iを初期化する(FA_I=0)。ステップS1205では、システムAにおける制駆動力制御指令値FB_sysAを初期化する(FB_sysA=0)。ステップS1206では、システムAにおけるアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAを初期化する(FA_sysA=0)。
ステップS1207では、自車速V1,先行車速V2および車間距離Dに基づいて、上述した(式3)からリスクポテンシャルRPを算出する。ステップS1208では、ステップS1207で算出したリスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysA以上、かつアクセルペダル44の踏み込み速度dS/dtが微分システムオン告知閾値dS_on以上であるか否かを判定する。RP≧RP_sysA、かつdS/dt≧dS_onの場合は、システムAが作動オン状態であるにも関わらず、運転者が作動オフ状態であると誤解してアクセルペダル44を踏み込んでいると判断し、システムAが作動することを運転者に認識させるためにステップS1209へ進む。RP<RP_sysAまたはdS/dt<dS_onの場合は、ステップS1213へ進む。
ステップS1209〜S1221での処理は、上述した図17のフローチャートのステップS409〜S421での処理と同様であるので説明を省略する。
(方法11:システムAが作動するときにスロットルバルブを閉じ目にする)
状態136のオーバーライド状態162において、システムBがオーバーライドされたときにシステムAが作動することを、アクセルペダル操作量Sに対するスロットルバルブ開度を閉じ目にすることによって運転者に知らせる。この場合の車両用運転操作補助装置の動作を、図26のフローチャートを用いて詳細に説明する。図26は、制御装置20における運転操作補助制御プログラムのオーバーライド状態162での処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS1301で、アクセルペダルストロークセンサ3によって検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS1302では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS1303では、システムAの制御閾値RP_sysA、およびシステムオン告知閾値S_onを読み込む。ステップS1304では、システムAにおける制駆動力制御指令値FB_sysAを初期化する(FB_sysA=0)。ステップS1305では、システムAにおけるアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAを初期化する(FA_sysA=0)。
ステップS1306では、自車速V1,先行車速V2および車間距離Dに基づいて、上述した(式3)からリスクポテンシャルRPを算出する。ステップS1307では、ステップS1306で算出したリスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysA以上、かつアクセルペダル操作量Sがシステムオン告知閾値S_on以上であるか否かを判定する。RP≧RP_sysA、かつS≧S_onの場合は、システムAが作動オン状態であるにも関わらず、運転者が作動オフ状態であると誤解してアクセルペダル44を踏み込んでいると判断し、システムAが作動することを運転者に認識させるためにステップS1308へ進む。RP<RP_sysAまたはS<S_onの場合は、ステップS1311へ進む。
ステップS1308〜S1318での処理は、上述した図20のフローチャートのステップS608〜S618での処理と同様であるので説明を省略する。
(方法12:システムAが作動しないときに表示・音声で報知するとともにアクセルペダル反力を軽くする)
状態111のオーバーライド状態133において、システムBがオーバーライドされたときにシステムAは作動しないことを、表示および音声を出力するとともに、アクセルペダル反力を軽くすることによって運転者に知らせる。この場合の車両用運転操作補助装置の動作を、図27のフローチャートを用いて詳細に説明する。図27は、制御装置20における運転操作補助制御プログラムのオーバーライド状態133での処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS1401で、アクセルペダルストロークセンサ3によって検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS1402では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS1403では、アクセルペダル操作量Sと自車速V1に応じたスロットルバルブの開度指令値ACC(=f(V1,S))を読み込む。
ステップS1404では、システムAの制御閾値RP_sysAを読み込む。ステップS1405では、自車速V1,先行車速V2および車間距離Dに基づいて、上述した(式3)からリスクポテンシャルRPを算出する。ステップS1406では、ステップS1405で算出したリスクポテンシャルRPを2倍した値(2・RP)がシステムA制御閾値RP_sysAよりも小さいか否かを判定する。2・RP≧RP_sysAの場合は、システムAが作動オフ状態であることを運転者に認識させるためにステップS1407へ進む。RP<RP_sysAの場合はステップS1414へ進む。
ステップS1407では、システムAが作動しないことを表示および音声により運転者に報知する。例えば、図9(c)に示すように先行車マーク50、追従車間設定マーク52、自車マーク53、領域56の設定車速を表示装置34の表示モニタに表示して、システムBが作動状態であることを知らせる。さらに、領域51の「システムBオン」の表示を点滅させる。また、音声装置35により「システムAは作動オフで、オーバーライド中」という音声を出力する。
ステップS1408では、リスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysAよりも小さいか否かを判定する。RP≧RP_sysAの場合は、システムAが作動オフ状態であるにも関わらず、運転者が作動オン状態であると誤解していると判断し、システムAが作動しないことを運転者に認識させるためにステップS1409へ進む。RP<RP_sysAの場合はステップS1414へ進む。
ステップS1409〜S1414での処理は、上述した図15のフローチャートステップS207〜S212での処理と同様であるので説明を省略する。
(方法13:システムAが作動するときに表示・音およびペダル振動で報知するとともにアクセルペダル反力を重くする)
状態136のオーバーライド状態162において、システムBがオーバーライドされたときにシステムAが作動することを、表示および音声を出力してアクセルペダル44を振動するとともに、アクセルペダル反力を重くすることによって運転者に知らせる。この場合の車両用運転操作補助装置の動作を、図28のフローチャートを用いて詳細に説明する。図28は、制御装置20における運転操作補助制御プログラムのオーバーライド状態162での処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS1501で、アクセルペダルストロークセンサ3によって検出されるアクセルペダル操作量Sを読み込む。ステップS1502では、車間距離センサ1および車速センサ2の検出信号に基づいて、自車速V1、先行車速V2および車間距離Dを読み込む。ステップS1503では、システムAの制御閾値RP_sysA、およびシステムオン告知閾値S_onを読み込む。
ステップS1504では、オーバーライド補助制御においてアクセルペダル反力を重くするための反力付加値FA_Iを初期化する(FA_I=0)。ステップS1505では、システムAにおける制駆動力制御指令値FB_sysAを初期化する(FB_sysA=0)。ステップS1506では、システムAにおけるアクセルペダル反力制御指令値FA_sysAを初期化する(FA_sysA=0)。
ステップS1507では、自車速V1,先行車速V2および車間距離Dに基づいて、上述した(式3)からリスクポテンシャルRPを算出する。ステップS1508では、ステップS1507で算出したリスクポテンシャルRPを2倍した値(2・RP)がシステムA制御閾値RP_sysAよりも小さいか否かを判定する。(2・RP)≧RP_sysAの場合は、システムAが作動することを運転者に認識させるためにステップS1509へ進む。(2・RP)<RP_sysAの場合はステップS1515へ進む。
ステップS1509では、システムAが作動することを表示および音声により運転者に報知する。例えば、図9(d)に示すように先行車マーク50、追従車間設定マーク52、自車マーク53、バネ長マーク54、領域56の設定車速を表示装置34の表示モニタに表示して、システムAおよびシステムBが作動オン状態であることを知らせる。さらに、領域51の「システムBオン」および領域55の「システムAオン」の表示を点滅させる。また、音声装置35により「システムAは作動オンで、オーバーライド中」という音声を出力する。
ステップS1510では、リスクポテンシャルRPを1.5倍した値(1.5・RP)がシステムA制御閾値RP_sysAよりも小さいか否かを判定する。(1.5・RP)≧RP_sysAの場合は、システムAが作動することを運転者に認識させるためにステップS1511へ進む。(1.5・RP)<RP_sysAの場合はステップS1515へ進む。ステップS1511では、アクセルペダル44に振動を発生させるための信号をバイブレータ36もしくはアクセルペダル反力コントローラ33に出力する。
ステップS1512では、リスクポテンシャルRPがシステムA制御閾値RP_sysAよりも小さいか否かを判定する。RP≧RP_sysAの場合は、システムAが作動オン状態であるにも関わらず、運転者が作動オフ状態であると誤解していると判断し、システムAが作動することを運転者に認識させるためにステップS1513へ進む。RP<RP_sysAの場合はステップS1515へ進む。
ステップS1513〜S1523での処理は、上述した図17のフローチャートのステップS410〜S421での処理と同様であるので説明を省略する。
このように、上述した一実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用運転操作補助装置は、自車両前方に存在する障害物を検出し、障害物検出結果に基づいて障害物に対する自車両のリスクポテンシャルRPを算出する。そして、リスクポテンシャルRPに基づいて運転操作装置に発生する操作反力および自車両に発生する制駆動力を制御する(システムAによるRP伝達制御)とともに、障害物までの車間距離もしくは車速を維持するように自車両の制駆動力を制御する(システムBによる先行車追従走行制御)。制御装置20はシステムBの作動状態、リスクポテンシャルRP,およびアクセルペダル44の操作状態に基づいて、システムAの作動状態を報知する。これにより、システムAが作動オン状態であるか作動オフ状態であるかを運転者に確実に認識させることができ、運転者がシステムの作動状態を誤解している場合に正しい理解を促すことができる。
(2)システムAの作動オン/オフ状態を表示装置35に表示するので、運転者に容易にシステムAの作動状態を認識させることができる。
(3)システムBの制御がアクセルペダル44の踏み込み操作によってオーバーライドされると、リスクポテンシャルRPに応じて表示を点滅させる。これにより、リスクポテンシャルRPが大きくなりつつある状況でシステムAの作動状態を確実に運転者に認識させることができる。
(4)システムAの作動オン/オフ状態を音声により報知する音声装置35をさらに備える。音声による報知を行うことで、運転者は表示を視認しなくてもシステムAの作動状態を把握することができ、運転者の負担を軽減することが可能となる。
(5)音声装置35による音声の報知を行うか否かを選択する音声作動スイッチ14をさらに備える。運転者は音声作動スイッチ14を操作することにより、音声報知を行うかを自らの意思で選択することができる。
(6)システムAは、運転操作装置に発生する操作反力として、アクセルペダル44に発生する操作反力を制御する。システムBの制御がアクセルペダル44の踏み込み操作によってオーバーライドされると、システムAの作動オン/オフ状態に応じてアクセルペダル44に発生する操作反力特性を変更する。ここで、アクセルペダル44の操作反力特性とは、アクセルペダル操作量Sに対してアクセルペダル44に発生する反力の特性のことであり、システムAによるアクセルペダル反力制御が行われていない場合は、ねじりバネ等のバネ力によりアクセルペダル操作量Sが大きくなるほど操作反力が略比例して大きくなるように設定されている。これにより、運転者は前方を視認してアクセルペダル操作を行いながら、アクセルペダル44から発生する操作反力の変化としてシステムAの作動オン/オフ状態を確認することができる。
(7)システムAが作動オフ状態でシステムBの制御がオーバーライドされると、システムAによる操作反力制御を行わない場合よりもアクセルペダル44がさらに軽くなるように操作反力特性を変更する(方法1,6,7)。操作反力制御を行わない場合に比べて明らかに異なる反力特性となるので、システムAが作動オフ状態であることを運転者に確実に認識させることができる。
(8)上記操作反力特性の変更は、リスクポテンシャルRPに基づいて一時的に行われる。例えば(方法1)のように、リスクポテンシャルRPを1.5倍した値(1.5・RP)がシステムA制御閾値RP_sysA以上となってから5秒以内、もしくはリスクポテンシャルRPが減少しない場合にアクセルペダル44をさらに軽くするよう操作反力特性を変更する。リスクポテンシャルRPが小さい場合には操作反力特性を変更しないので、運転者のアクセルペダル操作を妨げることがない。リスクポテンシャルRPが大きくなるとアクセルペダル反力が軽くなるので、運転者がシステムAの制御を期待していた場合にシステムAが作動しないことを認識させることができる。操作反力特性の変化は一時的なものであるので、運転者のアクセルペダル操作を妨げてしまうことを軽減できる。
(9)アクセルペダル44が軽くなるように操作反力特性が変更されているときに、スロットルバルブ開度を閉方向に調整する。これにより、アクセルペダル反力が軽くなってアクセルペダル44を踏み込んだ場合でも、自車両の急加速を防止することができる。
(10)システムAが作動オン状態でシステムBの制御がオーバーライドされると、システムAによってアクセルペダル44に発生する操作反力が制御されるときにアクセルペダル44がさらに重くなるように操作反力特性を変更する(方法3,9,10)。運転者はアクセルペダル反力の更なる増加を知覚することで、システムAが作動オン状態であることを確実に認識することができる。
(11)上記操作反力特性の変更は、リスクポテンシャルRPに基づいて一時的に行われる。例えば(方法3)のように、リスクポテンシャルRPを1.5倍した値(1.5・RP)がシステムA制御閾値RP_sysA以上となってから5秒以内、もしくはリスクポテンシャルRPが減少しない場合にアクセルペダル44をさらに重くするよう操作反力特性を変更する。リスクポテンシャルRPが小さい場合には操作反力特性を変更しないので、運転者のアクセルペダル操作を妨げることがない。リスクポテンシャルRPが大きくなるとアクセルペダル反力が重くなるので、運転者がシステムAの制御が行われないと誤解していた場合にシステムAが作動オン状態であることを認識させることができる。操作反力特性の変化は一時的なものであるので、運転者のアクセルペダル操作を妨げてしまうことを軽減できる。
(12)アクセルペダル44が重くなるように操作反力特性が変更されているときに、スロットルバルブ開度を開方向に調整する。これにより、アクセルペダル反力が重くなってアクセルペダル44を踏み込み難い場合でも、適切な加速を実現することができる。
(13)システムAが作動オン状態で、システムBの制御がアクセルペダル44の踏み込み操作によってオーバーライドされると、アクセルペダル44に振動を発生させる(方法4)。これにより、運転者にシステムAが作動オン状態であることを運転者に確実に認識させることができる。
(14)制御装置20は、システムBの制御がアクセルペダル44の踏み込み操作によってオーバーライドされると、アクセルペダル44の操作に対するスロットルバルブ開度特性を変更する。ここで、スロットルバルブ開度特性は、システムAおよびシステムBによる制駆動力制御を行わない場合の、通常のアクセルペダル操作量Sとスロットルバルブ開度との関係であり、アクセルペダル44の操作量が大きくなるとスロットルバルブ開度が大きくなるように設定されている。これにより、アクセルペダル44の踏み込み量Sが同じ場合でも車両の加速感が異なるため、運転者は前方を視認しながら加速感の違いからシステムAの作動オン/オフ状態を把握することができる。
(15)システムAが作動オフ状態でシステムBの制御がオーバーライドされると、システムAおよびシステムBによる制駆動力制御を行わない場合よりもスロットルバルブ開度を開方向に補正する(方法2,8)。システムAが作動オン状態の場合は、制駆動力制御によりスロットルバルブ開度が閉じ目になることがあるが、開方向に補正することにより運転者にシステムAが作動オフ状態であることを認識させることができる。
(16)システムAが作動オン状態でシステムBの制御がオーバーライドされると、システムAによって行われる制駆動力制御よりもスロットルバルブ開度を閉方向に補正する(方法5,11)。システムAが作動オン状態の場合は、制駆動力制御によりスロットルバルブ開度が閉じ目になることがあるので、さらに閉方向に補正することによりシステムAが作動オン状態であることを強調することができる。
(17)上述したスロットルバルブ開度特性の補正は、リスクポテンシャルRPに基づいて一時的に行われる。例えば(方法2)のように、リスクポテンシャルRPを1.5倍した値(1.5・RP)がシステムA制御閾値RP_sysA以上となってから5秒以内、もしくはリスクポテンシャルRPが減少しない場合にアクセルペダル操作量Sが大きくなるように補正して、スロットルバルブ開度が開く方向に補正する。また、例えば(方法5)のように、リスクポテンシャルRPを1.5倍した値(1.5・RP)がシステムA制御閾値RP_sysA以上となってから5秒以内、もしくはリスクポテンシャルRPが減少しない場合にアクセルペダル操作量Sが小さくなるように補正して、スロットルバルブ開度を閉じる方向に補正する。スロットルバルブ開度特性の変化は一時的なものなので、運転者のアクセルペダル操作を妨げてしまうことを軽減できる。
(18)システムAが作動オフ状態でシステムBの制御がオーバーライドされると、リスクポテンシャルRPに応じて、表示を点滅させた後、システムAによる操作反力制御を行わない場合よりもアクセルペダル44がさらに軽くなるように操作反力特性を変更する(方法12)。リスクポテンシャルRPによって報知形態を変化させることにより、運転者に違和感を与えることなくシステムAの作動状態を運転者に理解させることが可能となる。
(19)システムAが作動オン状態でシステムBの制御がオーバーライドされると、リスクポテンシャルRPに応じて、表示を点滅させ、その後、アクセルペダル44に振動を発生させた後、システムAによってアクセルペダル44に発生する操作反力が制御されるときにアクセルペダル44がさらに重くなるように操作反力特性を変更する(方法13)。リスクポテンシャルRPによって報知形態を変化させることにより、運転者に違和感を与えることなくシステムAの作動状態を運転者に理解させることが可能となる。
上述した一実施の形態においては、自車両と前方障害物との車間時間THWおよび余裕時間TTCに基づいてリスクポテンシャルRPを算出し、パラメータa,bを例えばa=1、b=1とする例を説明した。ただし、リスクポテンシャルRPの算出方法はこれには限定されず、a,bを1以外の値に設定することもできる。また、車間時間THWおよび余裕時間TTCのいずれか一方のみを用いたり、仮想弾性体の反発力に相当する値をリスクポテンシャルRPとして算出することもできる。
リスクポテンシャルRPと反発力Fcとの関係は図7に示すものには限定されず、リスクポテンシャルRPが増加すると反発力Fcが増加するように設定することができる。また、リスクポテンシャルRPと反力制御指令値FA_sysAとの関係は図8に示すものには限定されず、リスクポテンシャルRPが増加すると反力制御指令値FA_sysAが増加するように設定することができる。
上述した一実施の形態においてはリスクポテンシャルRPに応じたアクセルペダル操作反力制御と制駆動力制御をRP伝達制御として行った。アクセルペダル44は、運転者が自車両を運転操作するときに操作する運転操作装置であり、リスクポテンシャルRPを操作反力として運転者に連続的に伝達することができる。なお、運転操作装置として、例えばブレーキペダルやステアリングホイールを用い、リスクポテンシャルRPに応じてブレーキペダルやステアリングホイールに発生する操作反力を制御することも可能である。また、RP伝達制御としてリスクポテンシャルRPに応じて制駆動力制御のみを行うように構成したり、リスクポテンシャルRPに応じて操作反力制御のみを行うように構成することも可能である。また、制駆動力制御のうち、駆動力制御のみを行うことも可能である。
上述した一実施の形態では、先行車追従走行制御が車速制御モード、車間制御モード、および低速追従モードを備えるように構成したが、前方障害物までの車間距離Dもしくは自車速V1を維持するように自車両の制駆動力制御を行うものであれば、いずれかのモードを省略したシステムとすることもできる。
図9(a)〜(d)は、システムAとシステムBの作動オン/オフ状態を示す表示の一例であり、表示デザインはこれには限定されない。
上述した(方法1)〜(方法5)では、リスクポテンシャルRPを1.5倍した値がシステムA制御閾値RP_sysA以上となり、経過時間Torが5秒以下の場合にオーバーライド報知制御を行うように構成した。ただし、リスクポテンシャルRPの大きさや経過時間Torのしきい値はこれらには限定されず、オーバーライド時にシステムAが作動オン状態または作動オフ状態であることを効果的に運転者に報知することができるような値に適宜設定される。同様にスロットルバルブ開度を閉方向に調整する場合や開方向に調整する場合に、それぞれ検出値の0.5倍、1.3倍には限定されない。閉方向または開方向にどの程度調整するかは、自車両に発生する加減速度、および運転者が感じる加減速感を考慮して適切に設定されることが望ましい。
以上説明した一実施の形態において、車間距離センサ1は障害物検出手段として機能し、制御装置20はリスクポテンシャル算出手段として機能し、制駆動力計算用コンピュータ21、アクセルペダル反力計算用コンピュータ22、エンジンコントローラ31、ブレーキコントローラ32、およびアクセルペダル反力コントローラ33が第1の運転操作補助手段として機能し、制駆動力計算用コンピュータ21、エンジンコントローラ31、およびブレーキコントローラ32が第2の運転操作補助手段として機能し、アクセルペダルストロークセンサ3がアクセルペダル操作状態検出手段として機能し、制駆動力計算用コントピュータ21、アクセルペダル反力計算用コンピュータ22、HMI用コンピュータ23、エンジンコントローラ31、ブレーキコントローラ32、アクセルペダル反力コントローラ33、表示装置34、音声装置35およびバイブレータ36が作動状態報知手段として機能することができる。また、HMI用コンピュータ23が表示制御手段として機能し、音声装置35が音声出力手段として機能し、バイブレータ36またはアクセルペダル反力コントローラ33が振動発生手段として機能することができる。アクセルペダル反力計算用コンピュータ22は反力特性変更手段として機能し、制駆動力計算用コンピュータ21はバルブ開度調整手段およびバルブ開度特性変更手段として機能することができる。ただし、これらには限定されず、第1の運転操作補助手段としてエンジンコントローラ31、ブレーキコントローラ32およびアクセルペダル反力コントローラ33のいずれかを用いたり、第2の運転操作補助手段としてエンジンコントローラ31およびブレーキコントローラ32のいずれか一方を用いたり、これらとは別の手段により自車両に減速度を発生させるように構成することも可能である。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
本発明の一実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 一実施の形態による車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。 アクセルペダル周辺の構成図。 ステアリングスイッチユニットを示す図。 システムAとシステムBの作動遷移状態を説明する図。 システムA制御ありモードの制御処理手順を示すフローチャート。 リスクポテンシャルと反発力との関係を示す図。 リスクポテンシャルとアクセルペダル反力制御指令値との関係を示す図。 (a)〜(d)システムAとシステムBの各作動状態における表示例を示す図。 (a)〜(c)RP伝達制御作動中の表示例を示す図。 車速制御モードの制御処理手順を示すフローチャート。 (a)〜(c)先行車追従走行制御作動中の表示例を示す図。 車間制御モードの制御処理手順を示すフローチャート。 低速追従モードの制御処理手順を示すフローチャート。 方法1によるオーバーライド報知制御の処理手順を示すフローチャート。 方法2によるオーバーライド報知制御の処理手順を示すフローチャート。 方法3によるオーバーライド報知制御の処理手順を示すフローチャート。 方法4によるオーバーライド報知制御の処理手順を示すフローチャート。 ペダル振動付加反力の時間変化の一例を示す図。 方法5によるオーバーライド報知制御の処理手順を示すフローチャート。 方法6によるオーバーライド報知制御の処理手順を示すフローチャート。 方法7によるオーバーライド報知制御の処理手順を示すフローチャート。 方法8によるオーバーライド報知制御の処理手順を示すフローチャート。 方法9によるオーバーライド報知制御の処理手順を示すフローチャート。 方法10によるオーバーライド報知制御の処理手順を示すフローチャート。 方法11によるオーバーライド報知制御の処理手順を示すフローチャート。 方法12によるオーバーライド報知制御の処理手順を示すフローチャート。 方法13によるオーバーライド報知制御の処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
1:車間距離センサ、2:車速センサ、3:アクセルペダルストロークセンサ、4:ブレーキペダルセンサ、5:ステアリングスイッチユニット、20:制御装置、21:制駆動力計算用コンピュータ、22:アクセルペダル反力計算用コンピュータ、23:HMI用コンピュータ、31:エンジンコントローラ、32:ブレーキコントローラ、33:アクセルペダル反力コントローラ、34:表示装置、35:音声装置、36:バイブレータ

Claims (21)

  1. 自車両前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記障害物検出手段の検出結果に基づいて、前記障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力、および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する第1の運転操作補助手段と、
    前記障害物までの車間距離もしくは車速を維持するように前記自車両の制駆動力を制御する第2の運転操作補助手段と、
    アクセルペダルの操作状態を検出するアクセルペダル操作状態検出手段と、
    前記第2の運転操作補助手段の作動状態、前記リスクポテンシャル、および前記アクセルペダル操作状態検出手段によって検出されるアクセルペダル操作状態に基づいて、前記第1の運転操作補助手段の作動状態を報知する作動状態報知手段とを備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  2. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記作動状態報知手段は、前記第1の運転操作補助手段の作動オン/オフ状態を表示手段に表示する表示制御手段を備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  3. 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記第2の運転操作補助手段の制御が前記アクセルペダルの踏み込み操作によってオーバーライドされると、前記表示制御手段は、前記リスクポテンシャルに応じて前記表示手段の表示を点滅させることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記作動状態報知手段は、前記第1の運転操作補助手段の作動オン/オフ状態を音声により報知する音声出力手段をさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  5. 請求項4に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記音声出力手段による前記音声の報知を行うかを選択する音声作動スイッチをさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  6. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記第1の運転操作補助手段は前記運転操作装置に発生する前記操作反力として、前記アクセルペダルに発生する操作反力を制御し、
    前記作動状態報知手段は、前記第2の運転操作補助手段の制御が前記アクセルペダルの踏み込み操作によってオーバーライドされると、前記第1の運転操作補助手段の作動オン/オフ状態に応じて前記アクセルペダルに発生する操作反力特性を変更する反力特性変更手段を備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  7. 請求項6に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記反力特性変更手段は、前記第1の運転操作補助手段が作動オフ状態で前記第2の運転操作補助手段の制御がオーバーライドされると、前記第1の運転操作補助手段による操作反力制御を行わない場合よりも前記アクセルペダルがさらに軽くなるように前記操作反力特性を変更することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  8. 請求項7に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記反力特性変更手段は、前記リスクポテンシャルに基づいて前記操作反力特性を一時的に変更することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記反力特性変更手段によって前記操作反力特性が変更されているとき、スロットルバルブ開度を閉方向に調整するバルブ開度調整手段をさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  10. 請求項6に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記反力特性変更手段は、前記第1の運転操作補助手段が作動オン状態で前記第2の運転操作補助手段の制御がオーバーライドされると、前記第1の運転操作補助手段によって前記アクセルペダルに発生する前記操作反力が制御されるときに前記アクセルペダルがさらに重くなるように前記操作反力特性を変更することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  11. 請求項10に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記反力特性変更手段は、前記リスクポテンシャルに基づいて前記操作反力特性を一時的に変更することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  12. 請求項10または請求項11に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記反力特性変更手段によって前記操作反力特性が変更されているとき、スロットルバルブ開度を開方向に調整するバルブ開度調整手段をさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  13. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記第1の運転操作補助手段は前記運転操作装置に発生する前記操作反力として、前記アクセルペダルに発生する操作反力を制御し、
    前記作動状態報知手段は、前記第1の運転操作補助手段が作動オン状態で、前記第2の運転操作補助手段の制御が前記アクセルペダルの踏み込み操作によってオーバーライドされると、前記アクセルペダルに振動を発生させる振動発生手段を備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  14. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記作動状態報知手段は、前記第2の運転操作補助手段の制御が前記アクセルペダルの踏み込み操作によってオーバーライドされると、前記アクセルペダルの操作に対するスロットルバルブ開度特性を変更するバルブ開度特性変更手段をさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  15. 請求項14に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記バルブ開度特性変更手段は、前記第1の運転操作補助手段が作動オフ状態で前記第2の運転操作補助手段の制御がオーバーライドされると、前記第1の運転操作補助手段および前記第2の運転操作補助手段による制駆動力制御を行わない場合よりもスロットルバルブ開度を開方向に補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  16. 請求項14に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記バルブ開度特性変更手段は、前記第1の運転操作補助手段が作動オン状態で前記第2の運転操作補助手段の制御がオーバーライドされると、前記第1の運転操作補助手段によって行われる制駆動力制御よりもスロットルバルブ開度を閉方向に補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  17. 請求項15または請求項16に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記バルブ開度特性変更手段は、前記リスクポテンシャルに基づいて前記スロットルバルブ開度特性を一時的に変更することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  18. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記第1の運転操作補助手段は前記運転操作装置に発生する前記操作反力として、前記アクセルペダルに発生する操作反力を制御し、
    前記作動状態報知手段は、前記第1の運転操作補助手段の作動オン/オフ状態を表示手段に表示する表示制御手段と、前記第1の運転操作補助手段の作動オン/オフ状態に応じて前記アクセルペダルに発生する操作反力特性を変更する反力特性変更手段とを備え、
    前記第1の運転操作補助手段が作動オフ状態で、前記第2の運転操作補助手段の制御が前記アクセルペダルの踏み込み操作によってオーバーライドされると、前記リスクポテンシャルに応じて、前記表示制御手段によって前記表示手段の表示を点滅させた後、前記反力特性変更手段によって、前記第1の運転操作補助手段による操作反力制御を行わない場合よりも前記アクセルペダルがさらに軽くなるように前記操作反力特性を変更することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  19. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記第1の運転操作補助手段は前記運転操作装置に発生する前記操作反力として、前記アクセルペダルに発生する操作反力を制御し、
    前記作動状態報知手段は、前記第1の運転操作補助手段の作動オン/オフ状態を表示手段に表示する表示制御手段と、前記第1の運転操作補助手段の作動オン/オフ状態に応じて前記アクセルペダルに発生する操作反力特性を変更する反力特性変更手段と、前記アクセルペダルに振動を発生させる振動発生手段を備え、
    前記第1の運転操作補助手段が作動オン状態で、前記第2の運転操作補助手段の制御が前記アクセルペダルの踏み込み操作によってオーバーライドされると、前記リスクポテンシャルに応じて、前記表示制御手段によって前記表示手段の表示を点滅させ、その後、前記振動発生手段により前記アクセルペダルに振動を発生させた後、前記反力特性変更手段によって、前記第1の運転操作補助手段によって前記アクセルペダルに発生する前記操作反力が制御されるときに前記アクセルペダルがさらに重くなるように前記操作反力特性を変更することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  20. 自車両前方に存在する障害物を検出し、
    前記障害物の検出結果に基づいて、前記障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出し、
    前記リスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力、および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する第1の運転操作補助制御を行い、
    前記障害物までの車間距離もしくは車速を維持するように前記自車両の制駆動力を制御する第2の運転操作補助制御を行い、
    アクセルペダルの操作状態を検出し、
    前記第2の運転操作補助制御の作動状態、前記リスクポテンシャル、およびアクセルペダル操作状態に基づいて、前記第1の運転操作補助制御の作動状態を報知することを特徴とする車両用運転操作補助方法。
  21. 自車両前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記障害物検出手段の検出結果に基づいて、前記障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、運転操作装置に発生する操作反力、および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する第1の運転操作補助手段と、
    前記障害物までの車間距離もしくは車速を維持するように前記自車両の制駆動力を制御する第2の運転操作補助手段と、
    アクセルペダルの操作状態を検出するアクセルペダル操作状態検出手段と、
    前記第2の運転操作補助手段の作動状態、前記リスクポテンシャル、および前記アクセルペダル操作状態検出手段によって検出されるアクセルペダル操作状態に基づいて、前記第1の運転操作補助手段の作動状態を報知する作動状態報知手段とを有する車両用運転操作補助装置を備えることを特徴とする車両。
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