JP2007312591A - 永久磁石埋設型回転電機及びカーエアコン用モータ並びに密閉型電動圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転子15の外周は、回転中心Cを中心とする半径Rの円周部19A,19Bと、隣り合う円周部19Aと円周部19Bとを結ぶ凸形状部20によって形成されている。凸形状部20は、3つの直線H1,H2,H3を繋いで形成されている。回転子15を構成するロータコア16には第1磁束阻害孔21、第2磁束阻害孔22及び第3磁束阻害孔23がロータコア16を回転中心Cの軸線方向に貫通するように設けられている。第1磁束阻害孔21、第2磁束阻害孔22及び第3磁束阻害孔23は、半径直線151と、角部H12と回転中心Cとを結ぶ直線158とに挟まれた範囲内に配設されている。
【選択図】図1
Description
請求項4の発明は、請求項1及び請求項2のいずれか1項において、前記磁束阻害領域は、出力トルクの基本次数を前記永久磁石埋設型回転電機における極数pと前記スロットの数Kとの最小公倍数とした場合、出力トルクの基本次数の2倍の次数成分におけるトルクリップルの抑制対策用として設けられた2等分割線側磁束阻害領域と、出力トルクの基本次数成分におけるトルクリップルの抑制対策用として設けられた半径直線側磁束阻害領域とによって構成されており、前記回転子の回転中心から前記回転子の外周に至る仮想の直線であって、前記凸形状部2等分割線から前記回転子の回転方向とは反対側に角度〔(360°/p)/2+(360°/K)/2〕×3/8だけ回転した角度位置にある前記仮想の直線を直線Zとすると、前記2等分割線側磁束阻害領域は、前記直線Zと前記凸形状部2等分割線との間の領域、又は前記直線Zに掛かる領域に設定されていると共に、前記2等分割線側磁束阻害領域の角度位置は、前記直線Zと前記凸形状部2等分割線との間の領域に設定されており、前記半径直線側磁束阻害領域は、前記直線Zと前記半径直線との間の領域、又は前記直線Zに掛かる領域に設定されていると共に、前記半径直線側磁束阻害領域の角度位置は、前記直線Zと前記半径直線との間の領域に設定されている。
Wa≦2.4°×6/p ・・・(2)
このような構成は、出力トルクの基本次数の2倍の次数成分におけるトルクリップルを抑制する上で好適である。
Wb≦7.3°×6/p ・・・(4)
このような構成は、出力トルクの基本次数におけるトルクリップルを抑制する上で好適である。
このような半径直線側磁束阻害領域も出力トルクの基本次数におけるトルクリップルを抑制する上で有効である。
≦Wb+0.75×(Wc2+Wc)+(0.5×Wc+0.5)・・・(5)
このような構成では、半径直線側磁束阻害領域が単一の磁束阻害部で構成されている場合に比べて、出力トルクの基本次数におけるトルクリップルを小さくすることができる。
請求項11の発明は、請求項4乃至請求項10のいずれか1項において、前記円周部と前記半径直線側磁束阻害領域との間の距離tと、前記円周部の直径2Rとの間には式(6)が設定されている。
このような構成では、出力トルクの基本次数におけるトルクリップルを低減する効果を十分に引き出すことができる。
請求項15の発明は、請求項1乃至請求項14のいずれか1項において、前記3つの直線を繋いで形成される前記凸形状部の両側の直線の一方の長さは、前記仮想の円周面に交わる位置まで前記両側の直線の一方を中央の直線側へ延長した延長線よりも長く、前記両側の直線の他方の長さは、前記仮想の円周面に交わる位置まで前記他方を中央の直線側へ延長した延長線よりも長い。
請求項16の発明は、請求項1乃至請求項15のいずれか1項において、前記複数の永久磁石は、周方向に交互に異なる極性となるように埋設されている。
請求項18の発明は、回転電機によって駆動される回転軸の回転に基づく圧縮動作体の圧縮動作によって圧縮室内のガスを圧縮して吐出する密閉型電動圧縮機において、請求項17に記載のカーエアコン用モータを前記回転電機として用いた。
図1(a)に示すように、回転電機Mを構成する固定子11は、環状のコア12と、コア12の内周に複数配列されたティース121間のスロット122に施されたコイル13(巻き線)とからなる。本実施形態では、ティース121及びスロット122の個数は、18個である。スロット122は、環状の固定子11の周方向に等ピッチで配列されている。図2に示すように、コア12は、磁性体(鋼板)製の複数枚のコア板14を積層して構成されている。又、スロット122に施されたコイル13は、波巻きで巻かれている。
例えば、3相、q=1の場合には、スロット数Kと極数pとの関係は、4極12スロット、6極18スロット、8極24スロット等となる。又、例えば、3相、q=1.5の場合には、スロット数Kと極数pとの関係は、4極18スロット、6極27スロット、8極36スロット等となる。
図5に示すように、点165は、回転中心Cから第1直線H1に向かう直線155と、永久磁石17A側の空間163の形成壁面との交点である。点166は、回転中心Cから第1直線H1に向かう直線156と、永久磁石17B側の空間163の形成壁面との交点である。以下、点165を起点165と記し、点166を起点166と記す。
図1(b)及び図5に示すように、回転子15を構成するロータコア16には、第1磁束阻害部としての第1磁束阻害孔21、第2磁束阻害部としての第2磁束阻害孔22及び第3磁束阻害部としての第3磁束阻害孔23がロータコア16を回転中心Cの軸線方向に貫通するように設けられている。第1磁束阻害孔21、第2磁束阻害孔22、第3磁束阻害孔23という複数(本実施形態では3つ)の磁束阻害部から構成された磁束阻害領域は、半径直線151と、この半径直線151に対して回転子15の回転方向Y側の凸形状部20の2つの角部H11,H12のうち前記の半径直線151に近い角部H12と回転中心Cとを結ぶ直線158とに挟まれた範囲内に配設されている。第1磁束阻害孔21は、第2磁束阻害孔22及び第3磁束阻害孔23に比べて、凸形状部2等分割線154に近い位置にある。
このように設定された第1磁束阻害孔21、第2磁束阻害孔22及び第3磁束阻害孔23は、第3直線H3の付近にある。
棒L1と棒L4とを比較すると、合成波形Te1のトルクリップル比の大きさは、合成波形Te2のトルクリップル比よりも小さい。
図11は、単一のティース121に関するリラクタンストルクの変化を示すグラフである。曲線Qr11は、図17に示す回転子15Aを用いた場合のリラクタンストルクの変化を示し、曲線Qr21は、図18に示す回転子25を用いた場合のリラクタンストルクの変化を示す。図11のグラフにおける曲線Qr11,曲線Qr21は、コンピュータを用いたFEM(有限要素法)解析によって求めた例である。この場合の解析は、角度幅A=28°、角度幅θc=13°、ブリッジ間角度Θb=5.2°、深さDh=0.3mm、半径R=25.5mmという条件のもとに行なっている。
曲線Q1rmにおけるトルクリップルと曲線Q2rmにおけるトルクリップルとが違う理由は、以下の二点である。
回転子25を用いた場合には、エアギャップ変化は、図13(b)に示すように滑らかな変化となる。又、外に凸な円弧にて極間部が構成されているため、リラクタンストルク変動は滑らかで小さなものとなり、波長の基調となる回転18次成分は、磁石トルク波形の回転基本次数(18次)の成分波形の振幅に対して一般的に小さくなる。角部H11,H12を備えた回転子15Aを用いた場合には、角部H11,H12が存在することによってエアギャップgh1が図13(a)に示すようになる。このようなエアギャップ変化が合成リラクタンストルクの18次成分及び36次数成分を際だたせる。
リラクタンストルクにおける18次成分の波形の位相は、盛り上がり部Qro12の発生位置によって調整することができる。例えば、図16(d)における波形Π6と図16(e)における波形Π7とを考える。波形Π6は、図16(a)の正弦波Π3に図16(b)の波形Π4を足し合わせて生成したモデル波形であり、波形Π7は、図16(a)の正弦波Π3に図16(c)の波形Π5を足し合わせて生成したモデル波形である。図16(d),(e)における波形Π6,Π7は、同じ正弦波Π3に対して発生位置の異なる盛り上がり部Qroを有する波形である。
(1)角部H11,H12を有する凸形状部20を備えた回転子15、及び円弧形状の凸形状部26を備えた回転子25は、いずれも、磁石トルクと合成リラクタンストルクとの合成によって、出力トルクの波形の高次数化をもたらしている。しかし、出力トルクの高次数化によるトルクリップルの低減効果は、角部H11,H12を有する凸形状部20を備えた回転子15の方が円弧形状の凸形状部26を備えた回転子25よりも高い。
(7)回転子15の外周と磁束阻害孔21,22,23との間の距離をコア板18の厚みの大きさ以上に設定した構成では、磁束阻害孔21,22,23と回転子15の外周との間のコア板18の部分に必要な強度を持たせるように、磁束阻害孔21,22,23を形成することができる。
本実施形態では、極数p=6であり、スロット数K=18であり、θrは40°となる。又、出力トルクの基本次数は、極数p(=6)とスロット数K(=18)との最小公倍数となっている。
式(2−1)を満たせば、基本次数(18次)の2倍の次数(36次)成分に関するトルクリップル比を1以下にすることができる。
Wa≦2.4° ・・・(2−1)
式(1−1),(2−1)は、極数p=6の場合に対応するものであるが、極数pが6でない場合にも、式(1−1),(2−1)を次式(1),(2)に拡張することができる。
Wa≦2.4°×6/p ・・・(2)
次に、半径直線側磁束阻害領域の角度幅及び角度位置δの適正値について、図23〜図25を用いて説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
式(4−1)を満たせば、基本次数(18次)成分におけるトルクリップル比を1以下にすることができる。
Wb≦7.3° ・・・(4−1)
式(3−1),(4−1)は、極数p=6の場合に対応するものであるが、極数pが6でない場合にも、式(3−1),(4−1)を次式(3),(4)に拡張することができる。
Wb≦7.3°×6/p ・・・(4)
次に、図19に示すように半径直線側磁束阻害領域24が一対の磁束阻害孔22,23によって構成されている場合における角度幅Wdの適正値について、図19及び図26を用いて説明する。
Wb+0.75×(Wc2+Wc)―(0.5×Wc+0.5)≦Wd
≦Wb+0.75×(Wc2+Wc)+(0.5×Wc+0.5)・・・(5)
式(5)における角度幅Wbは、式(3),(4)が成立していることを前提とした角度幅Wbであり、角度幅Wdは、この角度幅Wbを基礎にして得たものである。式(5)における角度幅Wdに対応する半径直線側磁束阻害領域24は、式(3),(4)が成立していることを前提とした角度幅Wbに対応する磁束阻害孔28に比べて、基本次数(18次)成分におけるトルクリップルを同等以下にする。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○図28に示すように、第1磁束阻害孔21、第2磁束阻害孔22及び第3磁束阻害孔23に加えて、予備の第1磁束阻害孔21A、予備の第2磁束阻害孔22A及び予備の第3磁束阻害孔23Aを第2直線H2の付近に設けた回転子15Bを用いてもよい。仮想の直線Zmは、凸形状部2等分割線154に関して直線Zと鏡映対称に設けられている。予備の第1磁束阻害孔21Aの角度位置は、直線Zmと凸形状部2等分割線154との間の領域に設定された予備の2等分割線側磁束阻害領域である。予備の第2磁束阻害孔22A及び予備の第3磁束阻害孔23Aからなる予備の半径直線側磁束阻害領域の角度位置は、直線Zmと半径直線151との間の領域に設定された予備の半径直線側磁束阻害領域を構成する。
○図29に示すように、密閉型の電動圧縮機30に本発明を適用してもよい。電動圧縮機30は、スクロール型電動圧縮機であり、回転電機Mは、カーエアコン用モータとして用いられている。回転電機Mを構成する回転子15(又は回転子15B)は、回転軸32に止着されており、回転電機Mを構成する固定子11は、モータハウジング35の内周面に固定されている。電動圧縮機30を構成する可動スクロール31は、回転電機Mを構成する回転軸32の回転によって旋回(圧縮動作)し、圧縮動作体としての可動スクロール31と固定スクロール33との間の圧縮室34が容積減少する。図示しない外部冷媒回路からモータハウジング35内へ導入された冷媒は、吸入ポート36を経由して圧縮室34へ吸入される。圧縮室34内の冷媒は、吐出ポート37から吐出弁38を押し退けて吐出室39へ吐出される。吐出室39内の冷媒は、外部冷媒回路へ流出してモータハウジング35内へ還流する。
○複数の磁束阻害部から構成された磁束阻害領域を、半径直線151と、この半径直線151に対して回転子の回転方向側の凸形状部を周方向において2等分割する凸形状部2等分割線154とに挟まれた範囲内に配設してもよい。
Claims (18)
- 環状の固定子の内周に複数配列されたティース間のスロットに巻き線が施されており、前記固定子の内側で回転する回転子の内部に複数の永久磁石が埋設されている永久磁石埋設型回転電機において、
前記永久磁石の磁極中心部に対応する前記回転子の外周が前記回転子の回転中心と同心の円周面形状の円周部であり、前記永久磁石に対応する前記各円周部は、互いに離れており、隣り合う一対の前記円周部は、前記円周部を含む仮想の円周面よりも内側において半径方向の外側へ向けて凸の凸形状部で結ばれており、前記凸形状部は、半径方向の外側へ向けて凸の角部を2つ有しており、前記凸形状部の2つの角部は、3つの直線を繋いで形成されており、前記回転子には磁束阻害領域が設けられており、前記磁束阻害領域は、前記回転子の回転中心と前記円周部の中央とを結ぶ半径直線と、前記半径直線に対して前記回転子の回転方向側の凸形状部を周方向において2等分割する凸形状部2等分割線とに挟まれた範囲内に配設されていることを特徴とする永久磁石埋設型回転電機。 - 前記磁束阻害領域は、前記半径直線と、前記半径直線に対して前記回転子の回転方向側の凸形状部の2つの角部のうち前記半径直線に近い角部と前記回転子の回転中心とを結ぶ直線とに挟まれた範囲内に配設されている請求項1に記載の永久磁石埋設型回転電機。
- 前記磁束阻害領域は、複数の磁束阻害部によって構成されている請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
- 前記磁束阻害領域は、出力トルクの基本次数を前記永久磁石埋設型回転電機における極数pと前記スロットの数Kとの最小公倍数とした場合、出力トルクの基本次数の2倍の次数成分におけるトルクリップルの抑制対策用として設けられた2等分割線側磁束阻害領域と、出力トルクの基本次数成分におけるトルクリップルの抑制対策用として設けられた半径直線側磁束阻害領域とによって構成されており、前記回転子の回転中心から前記回転子の外周に至る仮想の直線であって、前記凸形状部2等分割線から前記回転子の回転方向とは反対側に角度〔(360°/p)/2+(360°/K)/2〕×3/8だけ回転した角度位置にある前記仮想の直線を直線Zとすると、前記2等分割線側磁束阻害領域は、前記直線Zと前記凸形状部2等分割線との間の領域、又は前記直線Zに掛かる領域に設定されていると共に、前記2等分割線側磁束阻害領域の角度位置は、前記直線Zと前記凸形状部2等分割線との間の領域に設定されており、前記半径直線側磁束阻害領域は、前記直線Zと前記半径直線との間の領域、又は前記直線Zに掛かる領域に設定されていると共に、前記半径直線側磁束阻害領域の角度位置は、前記直線Zと前記半径直線との間の領域に設定されている請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
- 前記凸形状部2等分割線から前記回転子の回転方向とは反対側へ角度αの位置にある前記2等分割線側磁束阻害領域の角度位置αと、前記永久磁石埋設型回転電機における極数pとの間には、式(1)が設定されており、且つ、前記回転子の回転中心を中心とした前記2等分割線側磁束阻害領域の角度幅Waと前記極数pとの間には式(2)が設定されている請求項4に記載の永久磁石埋設型回転電機。
7°×6/p≦α≦10°×6/p・・・(1)
Wa≦2.4°×6/p ・・・(2) - 前記永久磁石埋設型回転電機における極数pは、6に設定されており、前記永久磁石埋設型回転電機におけるスロット数は、18に設定されており、前記2等分割線側磁束阻害領域である第1磁束阻害部は、前記凸形状部を周方向において2等分割する前記凸形状部2等分割線から前記回転子の回転方向とは反対側に角度8.5°だけ後進した位置に掛かるように設けられており、前記半径直線に近い角部と前記回転子の回転中心とを結ぶ直線は、前記第1磁束阻害部と前記凸形状部2等分割線との間にある請求項5に記載の永久磁石埋設型回転電機。
- 前記凸形状部2等分割線から前記回転子の回転方向とは反対側へ角度δの位置にある前記半径直線側磁束阻害領域の角度位置δと、前記永久磁石埋設型回転電機における極数pとの間には、式(3)が設定されており、且つ前記回転子の回転中心を中心とした前記半径直線側磁束阻害領域の角度幅Wbと、前記極数pとの間には式(4)が設定されている請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
17°×6/p≦δ≦24°×6/p・・・(3)
Wb≦7.3°×6/p ・・・(4) - 前記半径直線側磁束阻害領域は、間隔をおいて設けられた第2磁束阻害部と第3磁束阻害部とから構成されている請求項7に記載の永久磁石埋設型回転電機。
- 前記角度幅Wbをなす半径直線側磁束阻害領域は、単一の磁束阻害部からなり、前記第2磁束阻害部と前記第3磁束阻害部とから構成された半径直線側磁束阻害領域における前記回転子の回転中心を中心とした角度幅をWdとし、前記回転子の回転中心を中心とした前記間隔の角度幅をWcとすると、単一の磁束阻害部からなる半径直線側磁束阻害領域の角度幅Wbと、角度幅Wdと、角度幅Wcとの間には、式(5)が設定されている請求項8に記載の永久磁石埋設型回転電機。
Wb+0.75×(Wc2+Wc)―(0.5×Wc+0.5)≦Wd
≦Wb+0.75×(Wc2+Wc)+(0.5×Wc+0.5)・・・(5) - 前記第2磁束阻害部は、前記凸形状部2等分割線から前記回転子の回転方向とは反対側に角度15.6°だけ後進した位置に掛かるように設けられており、前記第3磁束阻害部は、前記凸形状部2等分割線から前記回転子の回転方向とは反対側に角度20°だけ後進した位置に掛かるように設けられている請求項8及び請求項9のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
- 前記円周部と前記半径直線側磁束阻害領域との間の距離tと、前記円周部の直径2Rとの間には式(6)が設定されている請求項4乃至請求項10のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
0.006≦t/2R≦0.019・・・(6) - 前記凸形状部の2つの角部は、前記凸形状部2等分割線に関して鏡映対称に設けられており、前記凸形状部2等分割線に関して前記2等分割線側磁束阻害領域と鏡映対称な予備の2等分割線側磁束阻害領域が設けられている請求項4乃至請求項11のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
- 前記凸形状部の2つの角部は、前記凸形状部2等分割線に関して鏡映対称に設けられており、前記凸形状部2等分割線に関して前記半径直線側磁束阻害領域と鏡映対称な予備の半径直線側磁束阻害領域が設けられている請求項4乃至請求項12のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
- 前記回転子は、複数枚のコア板を積層して構成されており、前記回転子の外周と前記磁束阻害領域との間の距離は、前記コア板の厚みの大きさ以上に設定されている請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
- 前記3つの直線を繋いで形成される前記凸形状部の両側の直線の一方の長さは、前記仮想の円周面に交わる位置まで前記両側の直線の一方を中央の直線側へ延長した延長線よりも長く、前記両側の直線の他方の長さは、前記仮想の円周面に交わる位置まで前記他方を中央の直線側へ延長した延長線よりも長い請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
- 前記複数の永久磁石は、周方向に交互に異なる極性となるように埋設されている請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
- 請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の永久磁石埋設型回転電機をカーエアコン用モータとして用いたカーエアコン用モータ。
- 回転電機によって駆動される回転軸の回転に基づく圧縮動作体の圧縮動作によって圧縮室内のガスを圧縮して吐出する密閉型電動圧縮機において、
請求項17に記載のカーエアコン用モータを前記回転電機として用いた密閉型電動圧縮機。
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