JP4793027B2 - 永久磁石埋設型回転電機及びカーエアコン用モータ並びに密閉型電動圧縮機 - Google Patents

永久磁石埋設型回転電機及びカーエアコン用モータ並びに密閉型電動圧縮機 Download PDF

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Description

本発明は、巻き線を施された固定子の内側で回転する回転子の内部に複数の永久磁石が磁極として埋設されている永久磁石埋設型回転電機及びカーエアコン用モータ並びに密閉型電動圧縮機に関する。
この種の永久磁石埋設型回転電機(例えば特許文献1〜3参照)では、回転子の内部に複数の永久磁石が回転子の周方向に隣り合うように埋設されており、回転子の周方向に隣り合う一対の永久磁石の磁極が互いに異なるようにしてある。隣り合う一対の永久磁石の間(磁極切り替わり部)付近には急激な磁束密度変動が発生するため、トルク脈動が生じ、これが振動、騒音をもたらす。
特許文献1では、トルク脈動を抑制するために、回転子の半径が周方向で隣り合う永久磁石の間(磁極切り替わり部)で最小となり、かつ磁極中心部の位置で最大となるように、回転子の外周形状を正弦波変化させた形状としている。
特許文献2では、回転子の半径が周方向で隣り合う永久磁石の間(磁極切り替わり部)で最小となり、かつ磁極中心部付近の位置で最大となるように、磁極中心部付近に対応する回転子の外周形状を外向きに突出した円弧形状としている。
特許文献3では、磁極中心部付近に対応する回転子の外周形状を回転子の回転中心と同心の円周部とし、隣り合う永久磁石の磁極端部付近の位置に対応する回転子の外周形状を溝形状としている。
特開2001−69701号公報 特開2002−95194号公報 特開2002−136011号公報
しかし、特許文献1,2のモータでは、固定子側のティースと回転子の外周との間の空隙の最小は、磁極中心部に対応する回転子の横断面外周上の点部分のみとなるため、トルク定数(単位電流当たりの出力可能トルク)が外周半径一定の回転子と比べて小さくなってしまうという欠点がある。
特許文献3のモータでは、固定子側のティースと回転子の外周との間の空隙が円周部と溝形状の部分とで大きく変化するため、トルク脈動を抑制することが難しい。又、溝形状が深いと、トルク定数が特許文献1,2のモータの場合よりも更に小さくなってしまう。
本発明は、トルクの低下を防止でき、しかもトルク脈動〔トルクリップル(出力トルクの変動幅の大きさ)〕も抑制できる永久磁石埋設型回転電機を提供することを目的とする。
本発明は、環状の固定子の内周に複数配列されたティース間のスロットに巻き線が施されており、前記固定子の内側で回転する回転子の内部に複数の永久磁石が埋設されている永久磁石埋設型回転電機を対象とし、請求項1の発明は、前記永久磁石の磁極中心部に対応する前記回転子の外周が前記回転子の回転中心と同心の円周面形状の円周部であり、前記永久磁石に対応する前記各円周部は、互いに離れており、隣り合う一対の前記円周部は、前記円周部を含む円周面よりも内側において半径方向の外側へ向けて凸の凸形状部で結ばれており、前記凸形状部は、凸円弧曲線で形成されており、前記回転子の回転中心を中心とした前記円周部の角度幅を角度幅Aとし、前記円周部の半径をRとし、前記円周部の半径Rと前記凸形状部の最小半径との差を深さDhとし、Dhr=Dh×25.5/Rとし、pを極数とすると、角度幅A及び深さDhは、下記の式(1)で表される範囲で設定されている永久磁石埋設型回転電機。
28゜<A<35°×6/p(p≧6)
且つ
A<〔360/p−2×acos(1−Dhr/25.5)〕°
・・・(1)
固定子側のティースと回転子の外周との間の空隙は、回転子の外周の一部である円周部が外周の他の部分よりも小さくなる(つまり、外周全体の中で最小となる)。そのため、外周半径一定の回転子における外周とティースとの間の空隙と、本発明の円周部とティースとの間の空隙とが同じである場合には、本発明の回転電機におけるトルク低下は、外周半径一定の回転子を用いた回転電機と比べても僅かである。凸円弧曲線で形成された凸形状部は、回転子の外周面での磁束変動を滑らかにすることに寄与し、トルク脈動が抑制される。角度幅A及び深さDhを式(1)で表される範囲で設定した構成では、トルクリップル(出力トルクの変動幅の大きさ)を出力トルクの平均値で割った値(トルクリップル率)は、外周半径一定の回転子を用いた回転電機の場合よりも小さくなる。
好適な例では、前記永久磁石は、前記回転子に設けられた収容孔に収容されており、隣り合う一対の前記収容孔の一方と前記凸形状部との間の最小間隔部に対応する前記一方の収容孔側の起点と、隣り合う一対の前記収容孔の他方と前記凸形状部との間の最小間隔部に対応する前記他方の収容孔側の起点とが前記回転子の回転中心を中心としてなす角度幅をブリッジ間角度Θbとすると、ブリッジ間角度Θbは、0<Θb≦10°の範囲で設定されている。好適な例では、前記複数の永久磁石は、周方向に交互に異なる極性となるように埋設されている。
ブリッジ間角度Θbを0<Θb≦10°の範囲で設定する構成は、トルクリップルを出力トルクの平均値で割った値(トルクリップル率)を低減する上で有効である。
好適な例では、前記スロットは、前記固定子の周方向に等ピッチで配列されている。
好適な例では、前記複数の円周部は、等ピッチで配設されている。
円周部を等ピッチで配設した構成は、トルクの低下防止及びトルク脈動の抑制の上で好適な構成である。
好適な例では、前記ティースと前記回転子の外周との間の空隙の大きさは、隣り合う一対の前記永久磁石の間に位置する磁極切り替わり部に対応する空隙が最も大きい。
磁極切り替わり部に対応する空隙を最も大きくした構成は、急激な磁束密度変動を緩和し、トルク脈動の抑制に寄与する。
好適な例では、前記固定子の巻き線方式は、波巻きである。
波巻きは、振動抑制に有利である。
好適な例では、前記永久磁石埋設型回転電機における極数は、6に設定されている。
好適な例では、前記永久磁石埋設型回転電機におけるスロット数は、18に設定されている。
請求項10の発明は、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の永久磁石埋設型回転電機をカーエアコン用モータとして用いた。
請求項11の発明は、回転電機によって駆動される回転軸の回転に基づく圧縮動作体の圧縮動作によって圧縮室内のガスを圧縮して吐出する密閉型電動圧縮機において、請求項10に記載のカーエアコン用モータを前記回転電機として用いた。
車載用の密閉型電動圧縮機では、騒音及び振動を低減したい上に、小型軽量化の要求や、出力トルクを下げたくないという要求も厳しい。本発明の永久磁石埋設型回転電機は、これらの要求に好適である。
本発明の永久磁石埋設型回転電機は、トルクの低下を防止でき、しかもトルク脈動も抑制できるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図12に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、固定子11は、環状のコア12と、コア12の内周に複数配列されたティース121間のスロット122に施されたコイル13とからなる。本実施形態では、ティース121及びスロット122の個数は、18個である。スロット122は、環状の固定子11の周方向に等ピッチで配列されている。図2に示すように、コア12は、磁性体(鋼板)製の複数枚のコア板14を積層して構成されている。又、スロット122に施されたコイル13は、波巻きで巻かれている。
一般的に、極数をp(整数)、相数をm(整数)、毎極毎相あたりのスロット数をq(0.5,1,1.5,2,2.5・・・というように0.5飛び)、固定子のスロット数をKとした場合、下記の関係式が成立する。
K=q×p×m
例えば、3相、q=1の場合には、スロット数Kと極数pとの関係は、4極12スロット、6極18スロット、8極24スロット等となる。又、例えば、3相、q=1.5の場合には、スロット数Kと極数pとの関係は、4極18スロット、6極27スロット、8極36スロット等となる。
上記例示の中で、6極18スロットを有する波巻きを取り上げて図3,4で説明する。固定子11における波巻きは、図4に示すように、インバータ10のU相の端子101に接続されるU相コイル線(符合13Uで示す)は、第1のスロット(符合122Uで示す)の群に通されている。インバータ10のV相の端子102に接続されるU相コイル線(符合13Vで示す)は、第2のスロット(符合122Vで示す)の群に通されており、インバータ10のW相の端子103に接続されるW相コイル線(符合13Wで示す)は、第3のスロット(符合122Wで示す)の群に通されている。各コイル線13U,13V,13Wの実線部分は、固定子11の手前の端面側に配線された部分であり、各コイル線13U,13V,13Wの破線部分は、固定子11の向こう側の端面側に配線された部分である。各コイル線13U,13V,13Wの実線部分と破線部分との繋ぎ部分は、スロット122U,122V,122Wを通っている部分である。符合Nは、各コイル線13U,13V,13Wの終端を結線した中性点である。
図1(a)に示すように、回転子15は、コア16と、コア16内に埋設された複数(本実施形態では6個)の平板形状の永久磁石17A,17Bとからなる。複数の永久磁石17A,17Bは、全て同形同大である。図2に示すように、コア16は、磁性体(鋼板)製の複数枚のコア板18を積層して構成されている。コア16の中心部には軸孔161が貫設されている。軸孔161には出力軸(図示略)が通されて固定される。
図1(a)に示すように、永久磁石17A,17Bは、軸孔161の方向にコア16に貫設された収容孔162に嵌入されており、永久磁石17A,17Bは、回転子15の周方向に隣り合うようにコア16内に磁極として埋設されている。回転子15の周方向に隣り合う一対の永久磁石17A,17Bの磁極は、互いに異なっている。つまり、複数の永久磁石17A,17Bは、周方向に交互に異なる極性となるように埋設されている。
永久磁石17A,17Bの磁極端部171と磁極端部172との間の中間位置にある磁極中心部173を通る回転子15の半径線151A,151Bは、平板形状の永久磁石17A,17Bに対して直交する。回転子15の回転中心Cに繋がる半径線151A,151Bは、回転中心Cを中心とする等角度間隔(60°)の位置にある。又、永久磁石17A,17Bは、回転子15の回転中心Cから等距離の位置にあり、永久磁石17A,17Bは、回転子15の周方向に等ピッチに配列されている。
収容孔162の両端(磁極端部172,173の近傍)には空間163が設けられている。収容孔162に永久磁石17A,17Bが収容された状態では、永久磁石17A,17Bの両端側に磁路短絡防止用の空間163が残される。
図1(b)に示すように、半径線151A,151Bを含む角度幅Aにおける回転子15の外周は、回転中心Cを中心とする半径Rの円周部19A,19Bに形成されている。半径線151Aは、円周部19Aの周方向における中心位置191と交差しており、半径線151Bは、円周部19Bの周方向における中心位置191と交差している。つまり、円周部19A,19Bの端縁192を通る半径線152と半径線151A,151Bとの間の角度幅は、円周部19A,19Bの端縁193を通る半径線153と半径線151A,151Bとの間の角度幅に等しい。
円周部19A,19Bの周方向における中心位置191は、半径線151A,151B上にあり、半径線151A,151Bは、回転中心Cを中心とする等角度間隔(60°)の位置にある。つまり、円周部19A,19Bは、周方向に等ピッチに配列されており、円周部19A,19Bは、永久磁石17A,17Bの磁極中心部173に対応している。
固定子11の周方向に等ピッチに配列された複数(18個)のスロット122のピッチの角度幅(回転子15の回転中心Cを中心とする角度幅)θは、20°である。円周部19A,19Bの角度幅Aは、固定子11の周方向に等ピッチに配列されたスロット122のピッチの角度幅θ(=20°)に一致させてある。
永久磁石17Aに対応する円周部19Aと、永久磁石17Bに対応する円周部19Bとは、離れており、隣り合う円周部19Aと円周部19Bとは、回転子15の半径方向の外側へ凸の凸形状部20によって結ばれている。
円周部19Aの端縁193(又は192)と円周部19Bの端縁192(又は193)とに繋がる凸形状部20は、円周部19A,19Bの半径Rよりも大きい半径の円弧周面である。各凸形状部20は、いずれも同形同大である。従って、凸形状部20は、円周部19A,19Bを含む半径Rの円周面Eよりも内側、かつ端縁192と端縁193とを結ぶ平面Hよりも外側の範囲内で回転子15の半径方向の外側へ向けて突出している。つまり、凸形状部20は、円周面Eと平面Hとの間の領域内(円周面E上及び平面H上を除く)で回転子15の半径方向の外側へ向けて突出している。又、凸形状部20上の任意の2点〔例えば図1()に示す点202,203〕を結ぶ直線J〔図1()に図示〕は、凸形状部20よりも内側に位置する。
図1(b)では、凸形状部20を形成する円弧周面及び平面Hは、回転中心Cの軸線(以下、回転中心軸線Cと記すこともある)に対して直交する仮想平面(紙面)との交差部分(つまり交差曲線)として表されている。以下においては、平面Hを直線Hに、凸形状部20を形成する円弧周面を凸円弧曲線H1に置き換えて記すこともある。
凸形状部20の突端201は、永久磁石17Aと永久磁石17Bとの間に位置する磁極切り替わり部164に対応する。つまり、ティース121と回転子15の外周との間の空隙の大きさ(つまり、円周面Eと回転子15の外周との間の間隔)は、隣り合う一対の永久磁石17A,17Bの間に位置する磁極切り替わり部164に対応する空隙Gが最も大きい。つまり、回転子15の半径は、空隙Gに対応する部分で最小である。
図5(a)の棒グラフは、本実施形態の回転子15、図12(a),(b),(c),(d)に示す回転子21,22,23,24を用いた各場合におけるトルク定数をFEM(有限要素法)解析によって求めた例を示す。トルク定数とは、出力トルクの平均値を電流の実効値で割った値のことである。図5(b)の棒グラフは、本実施形態の回転子15、回転子21,22,23,24を用いた各場合におけるトルクリップルをFEM(有限要素法)解析によって求めた例を示す。トルクリップルとは、出力トルクの変動幅の大きさのことである。固定子11は、各回転子21,22,23,24のいずれの場合も、本実施形態の場合と同じ構成である。又、永久磁石17A,17Bの配置及び大きさは、各回転子21,22,23,24のいずれの場合も本実施形態の場合と同じである。
これらのFEM(有限要素法)解析によって求めた例における共通の解析条件は、永久磁石17A,17Bの幅17W〔図9(a)に図示〕がコア16(回転子15)の円周部19A,19Bの半径Rよりも小さいこと、及び、エアギャップg〔円周部19A,19Bとティース121との間の間隙の大きさであって図9(a)に図示〕=0.5mm、極数p=6、スロット122の個数=p×3(=18)である。
図12(a)における回転子21の外周は、半径Rの円周面Eである。図12(b)における回転子22の外周は、半径Rの円周部19A,19Bと、隣り合う円周部19Aと円周部19Bとを結ぶ平面Hとからなる。図12(c)における回転子23の外周は、半径Rの円周部19A,19Bと、隣り合う円周部19Aと円周部19Bとを結ぶ凹形状部231とからなる。凹形状部231は、平面Hよりも内側に凹む円弧面である。図12(d)における回転子24の外周は、回転子24の半径が隣り合う永久磁石17A,17Bの間の磁極切り替わり部164の位置で最小となり、かつ磁極端部171,172の間の磁極中心部173で最大となるように、正弦波形状の周面(正弦波形状部241)を繋いだ形状である。半径線151A,151Bの長さは、Rである。回転子24の半径の最小は、回転子22の最小半径よりも大きく、回転子15の最小半径よりも小さくしてある。
図5(a)のグラフにおける棒B1は、図12(a)における回転子21の場合のトルク定数を1として表している。図5(a)のグラフにおける棒Boは、本実施形態の回転子15の場合のトルク定数を棒B1に対する比率として表している。図5(a)のグラフにおける棒B2は、図12(b)における回転子22の場合のトルク定数を棒B1に対する比率として表している。図5(a)のグラフにおける棒B3は、図12(c)における回転子23の場合のトルク定数を棒B1に対する比率として表している。図5(a)のグラフにおける棒B4は、図12(d)における回転子24の場合のトルク定数を棒B1に対する比率として表している。
図5(b)のグラフにおける棒D1は、回転子21の場合のトルクリップルを1として表している。図5(b)のグラフにおける棒Doは、本実施形態の回転子15の場合のトルクリップルを棒D1に対する比率として表している。図5(b)のグラフにおける棒D2は、回転子22の場合のトルクリップルを棒D1に対する比率として表している。図5(b)のグラフにおける棒D3は、回転子23の場合のトルク定数を棒D1に対する比率として表している。図5(b)のグラフにおける棒D4は、回転子24の場合のトルク定数を棒D1に対する比率として表している。
図6のグラフにおける曲線Tは、回転子15における円周部19A,19Bの角度幅Aと、トルクリップルとの関係を示す。曲線Tは、FEM(有限要素法)解析によって求められたものであり、解析条件は、図5(a),(b)の場合と同じである。横軸は、回転子15の回転中心Cを中心とした角度幅Aを表し、縦軸は、図12(a)における回転子21の場合(角度幅A=60°)のトルクリップルを1としたトルクリップル比を表す。
図7(a1)のグラフにおける曲線L1は、円周部19A,19Bの角度幅Aが0°であるときの1つのティース121における磁束の変化を示し、図7(b1)のグラフにおける曲線L2は、円周部19A,19Bの角度幅Aが10°であるときの1つのティース121における磁束の変化を示す。図7(c1)のグラフにおける曲線Loは、円周部19A,19Bの角度幅Aが20°であるときの1つのティース121における磁束の変化を示す。図7(d1),(e1),(f1)のグラフにおける曲線L3,L4,L5は、円周部19A,19Bの角度幅Aが30°,40°,50°であるときの1つのティース121における磁束の変化を示す。曲線L1,L2,Lo,L3,L4,L5は、FEM(有限要素法)解析によって求められたものであり、解析条件は、図5(a),(b)の場合と同じである。
図7(a2)のグラフにおける曲線Q1は、円周部19A,19Bの角度幅Aが0°であるときの全ティース121における磁束の総和の変化を示し、図7(b1)のグラフにおける曲線Q2は、円周部19A,19Bの角度幅Aが10°であるときの全ティース121における磁束の総和の変化を示す。図7(c1)のグラフにおける線Qoは、円周部19A,19Bの角度幅Aが20°であるときの全ティース121における磁束の総和の変化を示す。図7(d1),(e1),(f1)のグラフにおける曲線Q3,Q4,Q5は、円周部19A,19Bの角度幅Aが30°,40°,50°であるときの全ティース121における磁束の総和の変化を示す。曲線Q1,Q2,Q3,Q4,Q5及び線Qoは、FEM(有限要素法)解析によって求められたものであり、解析条件は、図5(a),(b)の場合と同じである。
図8(a)のグラフにおける曲線Loは、円周部19A,19Bの角度幅Aが20°であるときの1つのティース121における磁束の変化を示し、曲線Xは、回転子の外周面を正弦波曲線で形成した場合〔図12(d)参照〕の1つのティース121における磁束の変化を示す。図8(b)のグラフにおける線Yoは、円周部19A,19Bの角度幅Aが20°であるときの全ティース121における磁束の総和の変化を示し、線Zは、回転子の外周面を正弦波曲線で形成した場合〔図12(d)参照〕の1つのティース121における磁束の変化を示す。曲線Lo,X及び線Yo,Zは、FEM(有限要素法)解析によって求められたものであり、解析条件は、図5(a),(b)の場合と同じである。
図9(a)における半径線154は、突端201(凸形状部20上において円周部19A,19Bの端縁192と端縁193との間の真ん中の位置)と、回転中心Cを通って凸形状部20の円中心とを結ぶ凸円弧半径線である。つまり、凸円弧半径線154は、凸形状部20を周方向に2等分割する凸形状部20の半径線である。凸円弧半径線154の長さは、凸形状部20における最小半径(凸形状部20と回転中心Cとを結ぶ半径線のうちの最短の半径線の長さ)である。以下、凸形状部20における最小半径を最小半径Rminと記す。Dhは、突端201と、端縁192,193との間における円周面Eを2等分割する中間位置190との直線距離を表す。突端201と中間位置190とは、凸円弧半径線154の延長線状にあり、Dhは、円周部19A,19Bの半径Rと最小半径Rminとの差を表す。以下、Dhを深さDhと記す。
図9(b)における半径線155は、平面Hを周方向に2等分割する中間位置Hoと回転中心Cとを結ぶ半径線であり、凸円弧半径線154に重なる。半径線155の長さは、平面Hにおける最小半径(平面Hと回転中心Cとを結ぶ半径線のうちの最短の半径線の長さ)である。以下、平面Hにおける最小半径を最小半径Hr〔図9(a)に図示〕と記す。Dmaxは、中間位置Hoと中間位置190との直線距離を表し、半径Rと最小半径Hrとの差を表す。以下、Dmaxを仮想最大差Dmaxと記す。仮想最大差Dmax=R×{1−cos(〔(360°/p)−A〕/2)}であり、深さDhは、仮想最大差Dmaxよりも小さい。
図9(a),(b)における円弧20Eは、円弧形状の凸形状部20と同心の円の一部である。点165は、永久磁石17A側の収容孔162の一部である空間163の形成壁面と円弧20Eとの接点であり、点166は、永久磁石17B側の収容孔162の一部である空間163の形成壁面と円弧20Eとの接点である。線156は、接点165を通って凸形状部20の円中心と凸形状部20とを結んだ凸形状部20に関する半径線(凸形状部20の円中心と凸形状部20とを結ぶ凸円弧半径線)を表す。線157は、接点166を通って凸形状部20の円中心と凸形状部20とを結んだ凸形状部20に関する半径線(凸形状部20の円中心と凸形状部20とを結ぶ凸円弧半径線)を表す。Bmin1は、永久磁石17A側の収容孔162の一部である空間163の形成壁面と凸円弧半径線156との接点165と、凸円弧半径線156と凸形状部20との交点204との直線距離を表す。Bmin2は、永久磁石17B側の収容孔162の一部である空間163の形成壁面と凸円弧半径線157との接点166と、凸円弧半径線157と凸形状部20との交点205との直線距離を表す。直線距離Bmin1,Bmin2は、収容孔162の形成壁面と凸形状部20とを結ぶ直線のうちの最短の直線の長さを表し、Bmin1=Bmin2である。つまり、接点165と交点204との間の間隔部Br1は、収容孔162の形成壁面と凸形状部20との間の最小間隔となり、接点166と交点205との間の間隔部Br2は、収容孔162の形成壁面と凸形状部20との間の最小間隔となる。以下、間隔部Br1を最小間隔部Br1と記し、間隔部Br2を最小間隔部Br2と記す。又、接点165を最小間隔部Br1の起点165と記し、接点166を最小間隔部Br2の起点166と記す。
Θbは、回転中心Cと最小間隔部Br1の起点165とを結ぶ半径線158と、回転中心Cと最小間隔部Br2の起点166とを結ぶ半径線159との間の角度幅を表す。つまり、Θbは、隣り合う一対の収容孔162の一方と凸形状部20との間の最小間隔部Br1に対応する前記一方の収容孔162側の起点165と、隣り合う一対の収容孔162の他方と凸形状部20との間の最小間隔部Br2に対応する前記他方の収容孔162側の起点166とが回転子15の回転中心Cを中心としてなす角度幅を表す。以下、Θbをブリッジ間角度Θbと記す。図示の例では、起点165,166は、それぞれ1つに確定する。
なお、最小間隔部Br1をもたらす起点165が複数存在する場合には、永久磁石17Aの磁極中心部173に最も近い起点165を採用し、最小間隔部Br2をもたらす起点166が複数存在する場合には、永久磁石17Bの磁極中心部173に最も近い起点166を採用する。つまり、最小間隔部Br1,Br2をもたらす起点165,166が複数対存在する場合には、回転中心Cを中心とする起点165,166間の角度幅のうち、最も大きい角度幅がブリッジ間角度Θbとして採用される。又、収容孔162の一部となる空間163の形成壁面と円弧20Eとが円弧20Eの周方向に線接触する場合、起点165,166は、無限個存在することになるが、この場合にも、永久磁石17Aの磁極中心部173に最も近い起点165が採用されると共に、永久磁石17Bの磁極中心部173に最も近い起点166が採用される。
図11(a)のグラフは、回転子の回転位置と、1つのティース121に働く力との関係を示す。波形Δと横軸とは、横軸上の始端と終端との角度間隔が40°の2等辺三角形を形成している。全てのティース121に関するこのような波形Δを合成すると、図11(b)のグラフにおける直線TΔが得られる。つまり、1つのティース121に働く力が波形Δで表される力あれば、出力トルクは、一定となり、トルクリップルは、零となる。
図11(a)のグラフにおける波形Eλは、図12(a)の回転子21を用いた場合に、回転子21の回転位置と、1つのティース121に働く力との関係を示す。全てのティース121に関するこのような波形Eλを合成すると、図11(b)のグラフにおける合成波形Teが得られる。つまり、1つのティース121に働く力が波形Eλで表される力であれば、トルクリップルが零ではない出力トルクがもたらされる。つまり、波形Eλの形状を波形Δの形状に近づければ近づけるほど、トルクリップルを小さくすることができる。
図12(a)の回転子21を用いて前記した共通の解析条件、ブリッジ間角度Θb=5.2°の条件のもとにFEM解析した結果におけるトルクリップル率Riは、図12(a)の回転子21を用いて前記した共通の解析条件、ブリッジ間角度Θb=10°の条件のもとにFEM解析した結果におけるトルクリップル率よりも小さい。以下、図12(a)の回転子21を用いて前記した共通の解析条件、ブリッジ間角度Θb=5.2°の条件のもとにFEM解析した結果におけるトルクリップル率Riに対する或るトルクリップル率Rxの比率Rx/Riをトルクリップル率比と言うことにする。トルクリップル率比Rx/Riは、トルクリップル率Rxに正比例する。
なお、ここにおけるブリッジ間角度Θb=10°,5.2°とは、隣り合う一対の収容孔162の一方と半径Rの円周面Eとの間の最小間隔部と、隣り合う一対の収容孔162の他方と半径Rの円周面Eとの間の最小間隔部とが回転子21の回転中心を中心としてなす角度幅のうち、最大の角度幅を表す。
図10(a)のグラフは、回転子15を用いてブリッジ間角度Θbを変化させた場合のトルクリップル率比Rx/Riの変化をFEM(有限要素法)解析によって求めた例を示す。横軸は、ブリッジ間角度Θbの値を示し、縦軸は、トルクリップル率比Rx/Riの値を示す。グラフ中の黒点は、FEM解析によって得られた実データである。
図10(b)のグラフは、回転子15を用いて角度幅Aを変化させた場合のトルクリップル率比Rx/Riの変化をFEM解析によって求めた例を示す。横軸は、角度幅Aの値を示し、縦軸は、トルクリップル率比Rx/Riの値を示す。グラフ中の黒点は、FEM解析によって得られた実データである。
図10(c)のグラフは、回転子15を用いて深さDhを変化させた場合のトルクリップル率比Rx/Riの変化をFEM解析によって求めた例を示す。横軸は、深さDhの値を示し、縦軸は、トルクリップル率比Rx/Riの値を示す。グラフ中の黒点は、FEM解析によって得られた実データである。
これらのFEM(有限要素法)解析によって求めた例における共通の解析条件は、永久磁石17A,17Bの幅17W〔図9(a)に図示〕がコア16(回転子15)の円周部19A,19Bの半径Rよりも小さいこと、及び、エアギャップg〔円周部19A,19Bとティース121との間の間隙の大きさであって図9(a)に図示〕=0.5mm、極数p=6、スロット122の個数=p×3(=18)である。
図10(a)のFEM解析例における前記共通の解析条件以外の解析条件は、角度幅A=26°、深さDh=0.5mmである。図10(a)のFEM解析例によれば、ブリッジ間角度Θbを0°<Θb≦10°の範囲で設定すれば、トルクリップル率比Rx/Riを1未満に抑制することができる。ブリッジ間角度Θbを0°<Θb≦8°の範囲で設定すれば、トルクリップル率比Rx/Riを0.75未満に抑制することができる。ブリッジ間角度Θbを0°<Θb≦6°の範囲で設定すれば、トルクリップル率比Rx/Riを0.5未満に抑制することができる。特に、ブリッジ間角度Θb=5.2°は、トルクリップル率の低減効果を十分に引き出し、かつ磁極間の強度を確保する上で、最適である。
図10(b)のFEM解析例における前記共通の解析条件以外の解析条件は、深さDh=0.5mm、ブリッジ間角度Θb=5.2°である。図10(b)のFEM解析例によれば、角度幅Aを14°≦A≦34°の範囲で設定すれば、トルクリップル率比Rx/Riを1未満に抑制することができる。
角度幅Aを17°≦A≦30°の範囲で設定すれば、トルクリップル率比Rx/Riを0.75未満に抑制することができる。
角度幅Aを24°≦A≦28°の範囲で設定すれば、トルクリップル率比Rx/Riを0.5未満に抑制することができる。特に、A=26°は、トルクリップル率の低減効果を十分に引き出す上で、最適である。
図10(c)のFEM解析例における前記共通の解析条件以外の解析条件は、角度幅A=26°、ブリッジ間角度Θb=5.2°である。図10(c)のFEM解析例によれば、深さDhを0<Dh≦1mmの範囲で設定すれば、トルクリップル率比Rx/Riを1未満に抑制することができる。
深さDhを0.2mm≦Dh≦0.8mmの範囲で設定すれば、トルクリップル率比Rx/Riを0.75未満に抑制することができる。
深さDhを0.4mm≦Dh≦0.6mmの範囲で設定すれば、トルクリップル率比Rx/Riを0.5未満に抑制することができる。特に、Dh=0.5mmは、トルクリップル率の低減効果を十分に引き出す上で、最適である。
図10(d)のグラフにおける波形Λ1は、図10(a)のFEM解析例においてブリッジ間角度Θb=5.2°とした場合の、回転子15の回転位置と、1つのティース121に働く力との関係を示す。図10(e)のグラフにおける波形Λ2は、図10(b)のFEM解析例において角度幅A=26°とした場合の、回転子15の回転位置と、1つのティース121に働く力との関係を示す。図10(f)のグラフにおける波形Λ3は、図10(c)のFEM解析例において深さDh=0.5mmとした場合の、回転子15の回転位置と、1つのティース121に働く力との関係を示す。全てのティース121に関する波形Λ1の合成波形におけるトルクリップル率は、大層小さい。同様に、全てのティース121に関する波形Λ2の合成波形におけるトルクリップル率は、大層小さく、全てのティース121に関する波形Λ3の合成波形におけるトルクリップル率は、大層小さい。
図10(a)のFEM解析例は、角度幅A=26°、深さDh=0.5mmという条件のもとに行われており、角度幅Aの値あるいは深さDhの値を変えると、トルクリップル率比Rx/Riが変わる。つまり、角度幅Aの値を26°から別の値に変えると、トルクリップル率比Rx/Riが増える傾向にあり、深さDhの値を0.5mmから別の値に変えると、トルクリップル率比Rx/Riが増える傾向にある。しかし、角度幅Aの値あるいは深さDhの値を適正に変更すれば、0°<Θb<10°の範囲で設定されたブリッジ間角度Θbについて、トルクリップル率比Rx/Riを1未満とすることができる。同様に、角度幅Aの値あるいは深さDhの値を適正に変更すれば、0°<Θb<8°の範囲で設定されたブリッジ間角度Θbについて、トルクリップル率比Rx/Riを0.75未満とすることができる。同様に、角度幅Aの値あるいは深さDhの値を適正に変更すれば、0°<Θb<6°の範囲で設定されたブリッジ間角度Θbについて、トルクリップル率比Rx/Riを0.5未満とすることができる。
図10(b)のFEM解析例は、ブリッジ間角度Θb=5.2°、深さDh=0.5mmという条件のもとに行われており、ブリッジ間角度Θbの値あるいは深さDhの値を変えると、トルクリップル率比Rx/Riが変わる。つまり、ブリッジ間角度Θbの値を5.2°から大きい値に変えると、トルクリップル率比Rx/Riが増える傾向にあり、深さDhの値を0.5mmから別の値に変えると、トルクリップル率比Rx/Riが増える傾向にある。しかし、ブリッジ間角度Θbの値あるいは深さDhの値を適正に変更すれば、14°<A<34°の範囲で設定された角度幅Aについて、トルクリップル率比Rx/Riを1未満とすることができる。同様に、ブリッジ間角度Θbの値あるいは深さDhの値を適正に変更すれば、17°<A<30°の範囲で設定で設定された角度幅Aについて、トルクリップル率比Rx/Riを0.75未満とすることができる。同様に、角度幅Aの値あるいは深さDhの値を適正に変更すれば、24°<A<28°の範囲で設定された角度幅Aについて、トルクリップル率比Rx/Riを0.5未満とすることができる。
図10(c)のFEM解析例は、ブリッジ間角度Θb=5.2°、角度幅A=26°という条件のもとに行われており、ブリッジ間角度Θbの値あるいは角度幅Aの値を変えると、トルクリップル率比Rx/Riが変わる。つまり、ブリッジ間角度Θbの値を5.2°から大きくすると、トルクリップル率比Rx/Riが増える傾向にあり、角度幅Aの値を26°から別の値に変えると、トルクリップル率比Rx/Riが増える傾向にある。しかし、ブリッジ間角度Θbの値あるいは角度幅Aの値を適正に変更すれば、0<Dh<1mmの範囲で設定された深さDhについて、トルクリップル率比Rx/Riを1未満とすることができる。同様に、ブリッジ間角度Θbの値あるいは角度幅Aの値を適正に変更すれば、0.2mm<Dh<0.8mmの範囲で設定された深さDhについて、トルクリップル率比Rx/Riを0.75未満とすることができる。同様に、ブリッジ間角度Θbの値あるいは角度幅Aの値を適正に変更すれば、0.4mm<Dh<0.6mmの範囲で設定された深さDhについて、トルクリップル率比Rx/Riを0.5未満とすることができる。
以上に示した等式及び不等式によって表される角度幅A及び深さDhの範囲は、R=25.5mm及び極数p=6の場合に対応するものであるが、半径Rが25.5mmでない場合、あるいは極数pが6でない場合には、DhをDhr=Dh×25.5/Rで表されるDhrに置き換え、AをA×p/6に置き換えればよい。
次に、トルクリップル率比Rx/Riが1未満となる角度幅Aと深さDhとの範囲を図13に基づいて説明する。
図13(a)のグラフは、回転子15を用いて角度幅Aを変化させた場合のトルクリップル率比Rx/Riの変化をFEM(有限要素法)解析によって求めた例を示す。横軸は、角度幅Aの値を示し、縦軸は、トルクリップル率比Rx/Riの値を示す。グラフ中の黒点は、FEM解析によって得られた実データである。
図13(a)のグラフにおける実データ群Γ(0.1),Γ(0.2),Γ(0.3),Γ(0.4),Γ(0.5),Γ(0.6),Γ(0.8),Γ(1),Γ(1.2),Γ(1.4)は、この順に深さDh=0.1,0.2,0.3,0.4,0.5,0.6,0.8,1,1.2,1.4(単位mm)とした条件、前記共通の解析条件、及びブリッジ間角度Θb=5.2°とした条件のもとに得られたデータである。
図13(b)のグラフは、図13()のグラフに基づいて角度幅Aと深さDhとの適正な組み合わせ範囲を決定するために用意された説明図である。図13(b)における縦軸は、角度幅Aを示し、横軸は、深さDhを示す。図13(b)に黒点で示す実データ群は、実データ群Γ(0.1),Γ(0.2),Γ(0.3),Γ(0.4),Γ(0.5),Γ(0.6),Γ(0.8),Γ(1),Γ(1.2),Γ(1.4)のうち、トルクリップル率比Rx/Riが1未満となる実データのみを表している。
曲線Ωは、曲線Ωより下側の角度幅Aと、曲線Ωより左側の深さDhとによって凸形状部20を形成できるが、曲線Ωを含む上側の角度幅Aと、曲線Ωを含む右側の深さDhとによっては、凸形状部20を形成できないという角度幅A及び深さDhの上限を表す。直線F,Σは、トルクリップル率比Rx/Riを1未満に制限するために設定された直線である。曲線Ωと直線F,Σと縦軸とによって囲まれた領域は、トルクリップル率比Rx/Riが1未満となる領域である。
曲線Ωは、次式(2)によって表される。
A=〔360/p−2×acos(1−Dh/R)〕°・・・(2)
pは、極数である。acos(1−Dh/R)は、(1−Dh/R)という値をもたらすcosσにおける角度σを表す。
直線Fは、次式(3)によって表される。
A=35°×6/p ・・・(3)
直線Σは、次式(4)によって表される。
A=(5.×Dh+11.3)°×6/p・・・(4)
以上の式(2)〜(4)から総合すると、下記の式(1−0)で表される範囲で角度幅A及び深さDhを設定すれば、トルクリップル率比Rx/Riを1未満とすることができる。
(5.6×Dh+11.3)°×6/p≦A<35°×6/p
且つ
A<〔360/p−2×acos(1−Dh/R)〕°
・・・(1−0)
式(1−0)は、R=25.5mmの場合に対応するものであるが、半径Rが25.5mmでない場合にも、Dhr=Dh×25.5/Rとすることによって、式(1−0)を次式(1)に拡張することができる。
(5.6×Dhr+11.3)°×6/p≦A<35°×6/p
且つ
A<〔360/p−2×acos(1−Dhr/25.5)〕°
・・・(1)
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1−1)図5(a)のグラフから明らかなように、本実施形態の回転子15の場合におけるトルク定数は、外周が半径一定(=R)の回転子21の場合におけるトルク定数とあまり変わらない。又、本実施形態の回転子15の場合におけるトルク定数は、回転子22,23,24の各場合におけるトルク定数よりも大きい。つまり、回転子22,23,24の各場合におけるトルクの低下は、本実施形態の回転子15の場合よりも大きく、特に回転子23,24の各場合におけるトルクの低下が著しい。
図5(b)のグラフから明らかなように、本実施形態の回転子15の場合におけるトルクリップルは、外周が半径一定(=R)の回転子21の場合におけるトルクリップルに比べて大きく低下している。又、回転子22,23,24の各場合におけるトルクリップルも、回転子21の場合におけるトルクリップルに比べて小さいが、本実施形態の回転子15の場合におけるトルクリップルは、回転子22,23の各場合におけるトルクリップルと比べても小さい。回転子24におけるトルクリップルは、本実施形態の回転子15の場合におけるトルクリップルと同程度の大きさであるが、図5(a)のグラフから明らかなように回転子24の場合におけるトルクは、本実施形態の回転子15の場合に比べて大きく落ちる。
図8(a)のグラフによれば、磁束変化は、本実施形態の回転子15及び図12(d)の回転子24のいずれも小さい。しかし、図8(b)のグラフによれば、全体の磁束量は、本実施形態の回転子15の方が図12(d)の回転子24に比べて多く、図8(b)のFEM解析結果は、トルクに関して、本実施形態の回転子15が図12(d)の回転子24に比べて有利であることを示している。
図5(a),(b)のFEM解析結果から明らかなように、本実施形態の回転子15は、トルクの大きさ及びトルク脈動の抑制に関して、他の回転子21,22,23,24よりも優れている。固定子11側のティース121と回転子15の外周との間の空隙を円周部19A,19Bの全体にわたって最小とする構成は、トルクの低下の回避に寄与する。回転子15の外周面での磁束変動を滑らかにする凸形状部20は、トルク脈動の抑制に寄与すると共に、トルクの低下の回避にも寄与する。つまり、トルクの大きさ及びトルク脈動の抑制に関して、本実施形態の回転子15が他の回転子21,22,23,24よりも優れているという結果は、離れて隣り合う円周部19A,19Bを凸形状部20によって結ぶという構成によってもたらされる。
(1−2)凸形状部20は、円周部19A,19Bの半径Rよりも大きい半径の凸円弧曲線H1によって形成されている。図5(b)のFEM解析結果から明らかなように、回転子15の外周面での磁束変動を滑らかにする凸円弧曲線H1(円弧周面)は、トルク脈動の抑制に好適である。
又、円周部19Aの端縁192と円周部19Bの端縁193とに円周部19A,19Bの半径Rよりも大きい半径の凸円弧曲線H1を繋げば、この凸円弧曲線H1は、円周面Eと平面Hとの間の領域内(円周面E上と平面H上とを除く)で半径方向の外側へ向けて凸となる。従って、凸円弧曲線H1(円弧周面)は、円周面Eと平面Hとの間の領域内(円周面E上と平面H上とを除く)に、半径方向の外側へ向けて凸の回転子15の外周面を形成する上で好適な曲線(曲面)である。
(1−3)図6のFEM解析結果から明らかなように、円周部19A,19Bの角度幅Aが20°のときにトルクリップルが最小となる。図7(a2),(b2),(c2),(d2),(e2),(f2)のグラフは、円周部19A,19Bの角度幅Aと、回転子15の回転中心Cを中心とするスロット122のピッチの角度幅θ(=20°)とを一致させた場合に、全体の磁束変化が最も小さくなることを示す。
つまり、円周部19A,19Bの角度幅Aと、回転子15の回転中心Cを中心とするスロット122のピッチの角度幅θ(=20°)とを一致させた構成は、トルクリップルを小さくする上で特に好適である。
(1−4)図5(a),(b)及び図6の解析結果は、円周部19A,19Bが周方向に等ピッチで配設されていることを前提にして得られている。つまり、複数の円周部19A,19Bを等ピッチで配設した構成は、トルクの低下防止及びトルク脈動の抑制の上で好適な構成である。
(1−5)ティース121と回転子15の外周との間の最大の空隙は、隣り合う一対の永久磁石17A,17Bの間に位置する磁極切り替わり部164に対応する空隙Gである。磁極切り替わり部164に対応する空隙Gを最も大きくした構成は、急激な磁束密度変動を緩和してトルク脈動の抑制に寄与する。
(1−6)固定子11の巻き線方式を三相の波巻きとした構成は、振動抑制に有利である。
(1−7)凸円弧曲線H1によって形成された円弧周面形状の凸形状部20を有すると共に、p=6の構成である回転子15及び18個のスロット122を有する固定子11を用いた永久磁石埋設型回転電機では、ブリッジ間角度Θbを0<Θb≦10°の範囲とする構成は、トルクリップル率を抑制する上で有効である。ブリッジ間角度Θbを0<Θb≦10°の範囲とする構成は、トルクリップル率を抑制する上で好ましい。ブリッジ間角度Θbを0<Θb≦8°の範囲とする構成は、トルクリップル率比Rx/Ri、つまりトルクリップル率を抑制する上で更に好ましい。ブリッジ間角度Θbを0<Θb≦6°の範囲とする構成は、トルクリップル率を抑制する上で更に好ましい。ブリッジ間角度Θb=5.2°は、特に好ましい。角度幅Aを26°に設定すると共に、深さDhを0.5mmに設定する構成は、トルクリップル率の低減効果を十分に引き出す上で更に好ましい。
(1−8)凸円弧曲線H1によって形成された円弧周面形状の凸形状部20を有すると共に、p=6の構成である回転子15及び18個のスロット122を有する固定子11を用いた永久磁石埋設型回転電機では、深さDhを0<Dh≦1mmの範囲とする構成は、トルクリップル率比Rx/Ri、つまりトルクリップル率を抑制する上で有効である。深さDhを0.2mm≦Dh≦0.8mmの範囲とする構成は、トルクリップル率を抑制する上で好ましい。深さDhを0.4mm≦Dh≦0.6mmの範囲とする構成は、トルクリップル率を抑制する上で更に好ましい。深さDh=0.5mmは、特に好ましい。角度幅Aを26°に設定すると共に、ブリッジ間角度Θbを5.2°に設定する構成は、トルクリップル率の低減効果を十分に引き出す上で更に好ましい。
ブリッジ間角度Θbを5.2°に設定すると共に、角度幅Aを26°に設定する構成は、トルクリップル率比Rx/Ri、つまりトルクリップル率を抑制する上で好ましい。
(1−9)凸円弧曲線H1によって形成された円弧周面形状の凸形状部20を有すると共に、p=6の構成である回転子15及び18個のスロット122を有する固定子11を用いた永久磁石埋設型回転電機では、角度幅Aを14°≦A≦34°の範囲とする構成は、トルクリップル率比Rx/Ri、つまりトルクリップル率を抑制する上で好ましい。角度幅Aを17°≦A≦30°の範囲とする構成は、トルクリップル率を抑制する上で更に好ましい。角度幅Aを24°≦A≦28°の範囲とする構成は、トルクリップル率を抑制する上で更に好ましい。角度幅A=26°は、特に好ましい。
(1−10)角度幅Aを26°に設定すると共に、深さDhを0.5mmに設定し、且つブリッジ間角度Θbを5.2°に設定する構成は、トルクリップル率の低減効果を十分に引き出し、かつ磁極間の強度を確保する上で、特に好ましい。
(1−11)前記の(1−8)項、(1−9)項及び(1−10)項において、DhをDhrに置き換え、AをA×p/6に置き換えても、同様の効果が得られる。
(1−12)角度幅A及び深さDhを式(1)で表される範囲で設定した構成では、トルクリップルを出力トルクの平均値で割った値(トルクリップル率)は、外周半径一定の回転子21を用いた回転電機の場合よりも小さくなる。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
(1)永久磁石の個数を6個以外の複数個にしてもよい。
(2)4極12スロット、6極27スロット、8極24スロット等の回転電機に本発明を適用してもよく、これらの場合にも同様の効果が得られる。
(3)隣り合う永久磁石の極性がN−N−S−S−N−N−S−S−・・・となるように、一対の永久磁石をV字型に、かつ対の永久磁石を複数対埋め込んだ回転子を備える回転電機に本発明を適用してもよい。
(4)図14に示すように、密閉型の電動圧縮機30に本発明を適用してもよい。電動圧縮機30は、スクロール型電動圧縮機である。回転電機Mを構成する回転子15は、回転軸32に止着されており、回転電機Mを構成する固定子11は、モータハウジング35の内周面に固定されている。電動圧縮機30を構成する可動スクロール31は、回転電機Mを構成する回転軸32の回転によって旋回(圧縮動作)し、圧縮動作体としての可動スクロール31と固定スクロール33との間の圧縮室34が容積減少する。図示しない外部冷媒回路からモータハウジング35内へ導入された冷媒は、吸入ポート36を経由して圧縮室34へ吸入される。圧縮室34内の冷媒は、吐出ポート37から吐出弁38を押し退けて吐出室39へ吐出される。吐出室39内の冷媒は、外部冷媒回路へ流出してモータハウジング35内へ還流する。
低脈動(低振動)に優れた本発明の回転電機Mは、密閉型の電動圧縮機30への適用に好適である。つまり、車載用の密閉型電動圧縮機では、騒音及び振動を低減したい上に、出力トルクの平均値を下げたくないという要求が厳しいが、永久磁石埋設型の回転電機Mは、これらの要求に好適である。
(5)固定子における巻き線方式は、分布巻きであってもよく、この場合にも同様の効果が得られる。
(6)6極9スロット等の集中巻きの回転電機に本発明を適用してもよく、この場合にも同様の効果が得られる。
前記した実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
〔1〕永久磁石は、平板形状であり、平板形状の永久磁石は、回転子の半径線と直交する請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
〔2〕複数の永久磁石は、回転中心から等距離の位置にある請求項1乃至請求項13、前記〔1〕項のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
〔3〕環状の固定子の内周に複数配列されたティース間のスロットに巻き線が施されており、前記固定子の内側で回転する回転子の内部に複数の永久磁石が埋設されている永久磁石埋設型回転電機において、
前記永久磁石の磁極中心部に対応する前記回転子の外周が前記回転子の回転中心と同心の円周面形状の円周部であり、前記永久磁石に対応する前記各円周部は、互いに離れており、隣り合う一対の前記円周部は、前記円周部を含む円周面よりも内側において半径方向の外側へ向けて凸の凸形状部で結ばれており、前記凸形状部は、凸円弧曲線で形成されており、前記円周部の半径をRとし、該半径Rと前記凸形状部の最小半径との差を深さDhとし、Dhr=Dh×25.5/Rとすると、前記深さDhは、0<Dhr≦1mmの範囲で設定されている永久磁石埋設型回転電機。
深さDhを0<Dhr≦1mmの範囲で設定する構成は、トルクリップル率を低減する上で有効である。
〔4〕前記回転子の回転中心を中心とした前記円周部の角度幅をAとし、pを極数とすると、前記角度幅Aは、14°×6/p≦A≦34°×6/pの範囲で設定されている永久磁石埋設型回転電機。
このような範囲での角度幅Aの設定は、トルクリップル率を低減する上で有効である。
〔5〕前記回転子の回転中心を中心とした前記円周部の角度幅を角度幅Aとし、前記円周部の半径をRとし、前記円周部の半径Rと前記凸形状部の最小半径との差を深さDhとし、Dhr=Dh×25.5/Rとし、pを極数とすると、角度幅Aは、26°×6/pに設定されており、前記深さDhrは、0.5mmに設定されている永久磁石埋設型回転電機。
ブリッジ間角度Θbの範囲を0<Θb≦10°とする前提のもとに角度幅A=26°×6/p、深さDhr=0.5mmとする構成は、トルクリップル(出力トルクの変動幅の大きさ)を出力トルクの平均値で割った値(トルクリップル率)を低減する上で有効である。
〔6〕前記永久磁石は、前記回転子に設けられた収容孔に収容されており、前記回転子の回転中心を中心とした前記円周部の角度幅を角度幅Aとし、隣り合う一対の前記収容孔の一方と前記凸形状部との間の最小間隔部に対応する前記一方の収容孔側の起点と、隣り合う一対の前記収容孔の他方と前記凸形状部との間の最小間隔部に対応する前記他方の収容孔側の起点とが前記回転子の回転中心を中心としてなす角度幅をブリッジ間角度Θbとし、pを極数とすると、前記角度幅Aは、26°×6/pに設定されており、前記ブリッジ間角度Θbは、5.2°に設定されている前記〔3〕項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
角度幅Aの範囲を14°×6/p≦A≦34°×6/pに設定する前提のもとブリッジ間角度Θb=5.2°、深さDhr=0.5mmとする構成は、トルクリップル率を低減する上で有効である。Θb=5.2°は、トルクリップル率の低減効果を十分に引き出し、かつ磁極間の強度を確保する上で、特に有効である。
〔7〕前記永久磁石は、前記回転子に設けられた収容孔に収容されており、前記回転子の回転中心を中心とした前記円周部の角度幅を角度幅Aとし、隣り合う一対の前記収容孔の一方と前記凸形状部との間の最小間隔部に対応する前記一方の収容孔側の起点と、隣り合う一対の前記収容孔の他方と前記凸形状部との間の最小間隔部に対応する前記他方の収容孔側の起点とが前記回転子の回転中心を中心としてなす角度幅をブリッジ間角度Θbとし、前記円周部の半径をRとし、前記円周部の半径Rと前記凸形状部の最小半径との差を深さDhとし、Dhr=Dh×25.5/Rとし、pを極数とすると、前記角度幅Aは、26°×6/pに設定されており、前記ブリッジ間角度Θbは、5.2°に設定されており、前記深さDhrは、0.5mmに設定されている永久磁石埋設型回転電機。
このような構成は、トルクリップル率の低減効果を十分に引き出す上で、特に有効である。
第1の実施形態を示し、(a)は、固定子及び回転子の正断面図。(b)は、部分拡大正断面図。 固定子及び回転子の正断面図。 固定子の斜視図。 波巻きを説明するための簡略図。 (a)は、回転子15,21,22,23,24を用いた各場合におけるトルク定数をFEM(有限要素法)解析によって求めた例を示すグラフ。(b)は、回転子15,21,22,23,24を用いた各場合におけるトルクリップルをFEM(有限要素法)解析によって求めた例を示すグラフ。 回転子15における円周部19A,19Bの角度幅Aと、トルクリップルとの関係を示すグラフ。 (a1),(b1),(c1),(d1),(e1),(f1)は、角度範囲Aを変えた場合の単一のティースにおける磁束の変化をFEM(有限要素法)解析によって求めた例を示すグラフ。(a2),(b2),(c2),(d2),(e2),(f2)は、角度範囲Aを変えた場合の全ティースにおける磁束の総和の変化をFEM(有限要素法)解析によって求めた例を示すグラフ。 (a)は、回転子15と回転子24とに対し、角度範囲Aが20°の場合の単一のティースにおける磁束の変化をFEM(有限要素法)解析によって求めた例を示すグラフ。(b)は、回転子15と回転子24とに対し、角度範囲Aが20°の場合の単一のティースにおける磁束の変化をFEM(有限要素法)解析によって求めた例を示すグラフ。 (a)は、部分断面図。(b)は、部分拡大断面図。 (a)は、ブリッジ間角度Θbの適正範囲を説明するためのグラフ。(b)は、角度幅Aの適正範囲を説明するためのグラフ。(c)は、深さDhの適正範囲を説明するためのグラフ。(d),(e),(f)は、ティースに働く力を説明するためのグラフ。 (a)は、ティースに働く力を説明するためのグラフ。(b)は、トルク変動を説明するためのグラフ。 (a)は、回転子21を示す部分正断面図。(b)は、回転子22を示す部分正断面図。(c)は、回転子23を示す部分正断面図。(d)は、回転子24を示す部分正断面図。 (a)は、回転子15を用いて角度幅Aを変化させた場合のトルクリップル率比Rx/Riの変化をFEM(有限要素法)解析によって求めた例を示すグラフ。(b)は、トルクリップル率比Rx/Riを1未満とする角度幅Aと深さDhとの適正な組み合わせ範囲の決定を説明するためのグラフ。 別の実施形態を示す圧縮機全体の側断面図。
符号の説明
11…固定子。121…ティース。122,122U,122V,122W…スロット。13…巻き線。15…回転子。162…収容孔。164…磁極切り替わり部。165,166…起点。17A,17B…永久磁石。173…磁極中心部。19A,19B…円周部。20…凸形状部。32…回転軸。34…圧縮室。C…回転中心。H1…凸円弧曲線。E…円周面。G…空隙。Br1,Br2…最小間隔部。Θb…ブリッジ間角度。A…角度幅。p…極数。R…半径。Rmin…最小半径。Dh…深さ。K…スロット数。p…極数。

Claims (11)

  1. 環状の固定子の内周に複数配列されたティース間のスロットに巻き線が施されており、前記固定子の内側で回転する回転子の内部に複数の永久磁石が埋設されている永久磁石埋設型回転電機において、
    前記永久磁石の磁極中心部に対応する前記回転子の外周が前記回転子の回転中心と同心の円周面形状の円周部であり、前記永久磁石に対応する前記各円周部は、互いに離れており、隣り合う一対の前記円周部は、前記円周部を含む円周面よりも内側において半径方向の外側へ向けて凸の凸形状部で結ばれており、前記凸形状部は、凸円弧曲線で形成されており、前記回転子の回転中心を中心とした前記円周部の角度幅を角度幅Aとし、前記円周部の半径をRとし、前記円周部の半径Rと前記凸形状部の最小半径との差を深さDhとし、Dhr=Dh×25.5/Rとし、pを極数とすると、角度幅A及び深さDhは、下記の式(1)で表される範囲で設定されている永久磁石埋設型回転電機。
    28゜<A<35°×6/p(p≧6)
    且つ
    A<〔360/p−2×acos(1−Dhr/25.5)〕°
    ・・・(1)
  2. 前記永久磁石は、前記回転子に設けられた収容孔に収容されており、隣り合う一対の前記収容孔の一方と前記凸形状部との間の最小間隔部に対応する前記一方の収容孔側の起点と、隣り合う一対の前記収容孔の他方と前記凸形状部との間の最小間隔部に対応する前記他方の収容孔側の起点とが前記回転子の回転中心を中心としてなす角度幅をブリッジ間角度Θbとすると、ブリッジ間角度Θbは、0<Θb≦10°の範囲で設定されている請求項1に記載の永久磁石埋設型回転電機。
  3. 前記複数の永久磁石は、周方向に交互に異なる極性となるように埋設されている請求項1乃至請求項2のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
  4. 前記スロットは、前記固定子の周方向に等ピッチで配列されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
  5. 前記複数の円周部は、等ピッチで配設されている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
  6. 前記ティースと前記回転子の外周との間の空隙の大きさは、隣り合う一対の前記永久磁石の間に位置する磁極切り替わり部に対応する空隙が最も大きい請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
  7. 前記固定子における巻き線方式は、波巻きである請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
  8. 前記永久磁石埋設型回転電機における極数は、6に設定されている請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
  9. 前記永久磁石埋設型回転電機におけるスロット数は、18に設定されている請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転電機。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の永久磁石埋設型回転電機をカーエアコン用モータとして用いたカーエアコン用モータ。
  11. 回転電機によって駆動される回転軸の回転に基づく圧縮動作体の圧縮動作によって圧縮室内のガスを圧縮して吐出する密閉型電動圧縮機において、
    請求項10に記載のカーエアコン用モータを前記回転電機として用いた密閉型電動圧縮機。
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