JP2007300002A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、コンデンサ素子の容量値を高精度に得ることができる電子部品を提供することを目的とする。
【解決手段】電子部品1は、基板51の平坦化層52上に形成された下部導体(第1導体)21と、下部導体21上に形成された誘電体膜31と、誘電体膜31上に形成されて下部導体21より薄い上部導体(第2導体)23とを有している。コンデンサ素子(容量素子)11が、下部導体21と誘電体膜31と上部導体23とで構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンデンサ素子を有する電子部品に関する。
パーソナルコンピュータや携帯電話機等の電子機器の内部回路には、表面実装型の多種類の電子部品が実装されている。表面実装型の電子部品として、薄膜形成技術を用いて形成された薄膜型の電子部品が知られている。
薄膜型の電子部品には、薄膜コンデンサ、薄膜インダクタ、薄膜LC複合部品、薄膜集中定数デバイス、薄膜分布定数デバイス及び薄膜積層型複合部品等がある。また、コンデンサを有する複合部品には、低域通過フィルタ(Low Pass Filter;LPF)、高域通過フィルタ(High Pass Filter;HPF)、所定の周波数範囲の信号だけを通過させ、それ以外の周波数範囲の信号を減衰させる帯域通過フィルタ(Band Pass Filter;BPF)、所定の周波数範囲の信号を除去するトラップフィルタ(Trap Filter)等がある。また、それらを組み合わせた電子部品として、ダイプレクサ(Diplexer)、デュプレクサ、アンテナスイッチモジュール及びRFモジュール等がある。
周波数500MHz以上、特にマイクロ波の周波数帯(GHz帯)の高周波用途の電子部品では、小型化、低背化及び低価格化を実現することが求められている。コンデンサ素子を有する薄膜型の電子部品に関して、コンデンサ素子の電極面積及び誘電体膜の積層数の低減は、電子部品の小型化、低背化、高周波化及び低価格化に与える影響が大きい。高周波用途のコンデンサ素子では、高誘電率材料の誘電体膜を用いたり、誘電体膜の膜厚を薄くしたりしてコンデンサ素子の電極面積の低減を図り、小型化、低背化、高容量化及び低価格化が図られている。さらに、誘電体膜を多層化したりしてコンデンサ素子の高容量化が図られている。
図35は従来の薄膜型のコンデンサ素子411の概略構成を示している。図35(a)は、コンデンサ素子411の平面図であり、図35(b)は、図35(a)のA−A線で切断した断面を示す図である。図35(a)及び図35(b)に示すように、コンデンサ素子411は、基板51上に形成された下部導体421と、下部導体421上に形成された誘電体膜431と、誘電体膜431上に形成された上部導体423とを有している。下部導体421及び上部導体423の一部はコンデンサ素子411の電極として機能する。
コンデンサ素子411の容量値は、上部導体423及び下部導体421の対向する面積(電極面積)並びに誘電体膜431の膜厚d及び誘電率によって規定されている。コンデンサ素子411の容量値を規定するための一要因である電極面積は、下部導体421と上部導体423とで挟まれた誘電体膜431の面積l1×l2で規定される。
誘電体膜431は下部導体421上面とその端部とを覆っているが、誘電体膜431の膜厚は下部導体421の上面(図35(b)中、膜厚d)よりも下部導体421の端部(図35(b)中、膜厚f)の方が薄くなり易い。誘電体膜431を薄膜化すると、下部導体421端部では誘電体膜431は下部導体421上に形成されないこともある。このため、下部導体421端部において下部導体421と上部導体423との絶縁性が十分に得られなくなり、短絡不良が発生し易くなる。これによりコンデンサ素子411の耐電圧の破壊限界が低下し、製品間の耐電力の品質安定性を欠くという問題が生じる。短絡不良や耐電圧の破壊限界の低下は、誘電体膜431の膜厚dが下部導体421及び上部導体423の厚さに比べて薄い場合や、下部導体421の端部形状が逆テーパである場合に発生し易い。
そのため、コンデンサ素子411では、誘電体膜431に絶縁性の高い材料を用いたり、誘電体膜431の膜厚dを厚くしたりして、絶縁耐圧の向上が図られている。しかしながら、誘電体膜431の膜厚dを厚くすると、高容量を得るためにコンデンサ素子411の電極面積l1×l2を増大させる必要があり、コンデンサ素子411を有する電子部品の小型化が困難になるという別の問題がある。
また、コンデンサ素子411の容量値の精度は、下部導体421と上部導体423との相対位置精度、下部導体421又は上部導体423の形状精度、誘電体膜431の膜厚及び誘電率の精度並びに下部導体421及び上部導体423の表面粗さ等に影響される。
しかしながら、コンデンサ素子411は、小型にすると下部導体421と上部導体423との相対位置精度が低下し、容量値を高精度に得ることができないという問題がある。さらに、等価直列抵抗(Equivalent Series Resistance;ESR)や寄生インダクタンスを配慮する為に下部導体421の設定膜厚が厚い場合や、下部導体421の配線長が長い場合などは、下部導体421端部と上部導体423との間に形成される容量の容量値が大きくなり、下部導体421端部を覆っている誘電体膜431の膜厚fのばらつきが所望の容量値に悪影響を与える。
また、コンデンサを有する電子部品では、コンデンサ素子411の導体から端子までの距離やコンデンサ素子411とコンデンサ素子411に隣接する回路素子とを接続する引き出し導体を短くできるように回路配置を調整して、寄生インダクタンスや浮遊容量の低減が図られている。
しかし、引き出し導体の一部は誘電体膜431と接触しているため、下部導体421及び上部導体423の形成位置ずれが生じると、コンデンサ素子411の容量値は設計値と異なってしまう。コンデンサの容量値の設計値からのずれを低減するために、例えば引き出し導体の幅が細く形成されている。ところが、引き出し導体の幅を細くすると、寄生インダクタンスが増加するので、電子部品の高周波特性が劣化したり、伝送損失が大きくなったりするという不具合が生じる。
図36は、特許文献1に開示された薄膜キャパシタ素子1011の断面を示している。図36に示すように、薄膜キャパシタ素子1011は、基板51上に下部電極1021と誘電体層1031が順次積層されると共に、この誘電体層1031の周縁部が開口1033aを有する絶縁体層1033によって覆われており、この絶縁体層1033上に形成された上部電極1023が前記開口1033a内で前記誘電体層1031に積層されている。このように構成すると、下部電極1021と上部電極1023間が誘電体層1031の周縁部を覆う絶縁体層1033によって確実に絶縁されるため、誘電体層1031のカバレッジ不良に起因するブレイクダウン電圧の低下やバラツキを確実に防止することができ、また、絶縁体層1033の開口によってキャパシタの容量値が規定されるため、下部電極1021と上部電極1023の大きさや位置合わせ精度に拘らず、容量値のバラツキを低減することができる。
しかしながら、特許文献1に開示された薄膜キャパシタ素子1011では、上部電極1023が下部電極1021の同層にも形成されて絶縁体層1033を介して対向しているため、下部電極1021側部及び上部電極1023間に寄生容量(浮遊容量)が発生する。薄膜キャパシタ素子1011を小型化するほど、絶縁体層1033は薄くなるので薄膜キャパシタ素子1011の容量値に対する寄生容量の割合が大きくなる。また、絶縁体層1033は基板51面に対して突出した形状であるため、薄膜キャパシタ素子1011を積層構造にするのが困難である。さらに、インダクタ素子等の回路素子を薄膜キャパシタ素子1011の近くに形成できず、複数の回路素子を有する複合部品の小型化を図るのが困難である。
上述の問題を解決するコンデンサ素子が本発明者らによって提案されている(特願2005−333108)。図37は本発明者らによって提案されたコンデンサ素子611の断面を示している。コンデンサ素子611は、基板51上に形成された下部導体21と、基板51及び下部導体21を覆って形成された誘電体膜31と、誘電体膜31上に形成された絶縁膜33と、下部導体21上の絶縁膜33を開口した開口部33bに形成され、下部導体21と誘電体膜31とでコンデンサ素子611を構成する上部導体623とを有している。開口部33bは、基板51を基板面法線方向に見て、例えば一辺の長さがlの正方形の形状を有している。上部導体623は、開口部33b内に形成された柱状導体部と、上部導体623とインダクタ素子等の他の回路素子又は外部電極等(不図示)とを接続するために絶縁膜33上に形成された引き出し導体部とを有している。
上部導体623は、開口部33bから絶縁膜33上に延在し、下部導体21の同層には形成されていない。このため、下部導体21の端部で誘電体膜31の膜厚が薄くなったり形成されなかったりしても、下部導体21と上部導体623とは短絡しない。従って、コンデンサ素子611の耐電圧の破壊限界値及び絶縁性が改善されて、製造されたコンデンサ素子611を有する電子部品の品質ばらつきが抑制される。
また、コンデンサ素子611では、開口部33bの面積(開口径)lによってコンデンサ素子611の電極面積が規定されるので、上部導体623の形成位置がずれても容量値はずれない。従って、コンデンサ素子611の容量値を高精度に得ることができる。また、絶縁膜33を厚くすると、上部導体623及び下部導体21の引き出し導体間に発生する寄生インダクタンス及び浮遊容量が低減されるので、コンデンサ素子11の容量値の高精度化をさらに図ることができる。
また、下部導体21と上部導体623との短絡を防止するために誘電体膜31の膜厚を厚くする必要がないので、誘電体膜31の膜厚を従来の膜厚(2〜3(μm))の10分の1以下にすることができ、高容量のコンデンサ素子611が得られる。また、コンデンサ素子611の電極面積を小さくしても十分な容量が得られるので、コンデンサ素子611を有する電子部品の小型化が実現できる。
また、コンデンサ素子611は、特許文献1に開示された薄膜キャパシタ素子1011と異なり、下部導体21の側面に上部導体623が対向配置されていない構造を有しているので、電子部品1が小型化しても下部導体21側部及び上部導体623間等に発生する寄生容量はほとんど変わらない。また、絶縁膜33を数μmと厚くすることによって当該寄生容量を抑えることができる。
さらに、コンデンサ素子611は、特許文献1に開示された薄膜キャパシタ素子1011と異なり、基板面に対して突出した形状の絶縁体層1033が形成されておらず、基板51のほぼ全面に絶縁膜33が形成されているので、コンデンサ素子611を有する電子部品の高多層化が容易に行える。さらに、コンデンサ素子11の周縁部に突起状の絶縁体層1033が形成されていないので、インダクタ素子など他の回路素子をコンデンサ素子11の近傍に形成することができる。これにより、コンデンサ素子611を有する電子部品の小型化が実現できる。
しかしながら、コンデンサ素子611は、例えば開口部33bの一辺の長さlがl=5(μm)など、さらに小型にすると電極面積を高精度に形成することができず、容量値を高精度に得ることができないという問題がある。
絶縁膜33は、例えば感光性樹脂(フォトレジスト)で形成されている。絶縁膜33の材料に感光性樹脂を用いた場合、絶縁膜33を形成した後に、絶縁膜33を露光、現像して開口部33bを形成する。また、開口部33b形成後、絶縁膜33にポストベークを行い、絶縁膜33中の感光基及び有機溶媒を除去する。これにより、耐環境性に優れた絶縁膜33を形成することができる。
ポストベークによって絶縁膜33には硬化収縮が生じる。絶縁膜33は硬化収縮によって収縮し、開口部33bの面積は増加する。しかしながら、硬化収縮による開口部33bの面積の増加は製品毎にばらつきがある。よって、開口部33b内に形成される上部導体623の面積にばらつきが生じる。一方、下部導体21側部及び上部導体623間等に発生する寄生容量を抑えるために、絶縁膜33を数μmと厚くする必要がある。絶縁膜33の硬化収縮量は、絶縁膜33が厚いほど多くなる。また、コンデンサ素子611が小型になると、開口部33bの面積が小さくなる。従って、コンデンサ素子611が小型になると、硬化収縮による開口部33bの面積のばらつきが開口部33bの面積の精度に大きく影響する。従って、コンデンサ素子611は、小型にすると電極面積を高精度に形成することができず、容量値を高精度に得ることができないという問題がある。
コンデンサ素子611の容量値の精度に影響を与える絶縁膜33の形成材料の性質には、硬化収縮の他にも吸湿性及び加工性等がある。また、フォトリソグラフィ法、レーザー及びプラズマ等、開口部33bの形成方法もコンデンサ素子611の容量値の精度に影響を与える。絶縁膜33の形成材料として感光性ポリイミド、感光性エポキシ樹脂及び感光性ベンゾシクロブテン等を用いた場合にも同様の問題は生じる。
絶縁膜33の形成材料として無機系の材料を用いることも可能である。無機材料を用いると、感光性樹脂を用いた場合に比べて開口部33bの面積の精度が相対的に高精度になる。しかしながら、スパッタリング法等の気相法を用いて数μmの厚さの無機絶縁膜を形成するためには多大な成膜時間が必要であり、開口部33bを形成するためのエッチングも長時間かかってしまう。従って、絶縁膜33の形成材料として無機材料を用いると、有機材料を用いた場合に比べてコンデンサ素子611を有する電子部品が高コスト化してしまうという別の問題がある。
上部導体623の柱状導体部をエッチング法(サブトラクティブ法)によって形成する方法もある。しかしながら、一般に、導体の形状精度は導体が厚く形成されるほど低下する。絶縁膜33を数μmと厚くする必要があるので、上部導体623の柱状導体部も厚く形成する必要がある。従って、上部導体623の柱状導体部をエッチング法によって形成した場合も、コンデンサ素子611は、小型にすると電極面積を高精度に形成することができず、容量値を高精度に得ることができないという問題がある。
また、図37に示すように、開口部33b周囲の絶縁膜33はテーパ形状を有している。図37の図中円Aで示す当該テーパ形状先端部分の絶縁膜33は薄く、直下に形成された誘電体膜31と共にコンデンサ素子611の誘電体膜として機能する。しかしながら、開口部33bの面積だけではなく絶縁膜33のテーパ形状にもばらつきがあるため、テーパ形状先端部分の膜厚及び開口部33bの面積がばらついてしまう。従って、テーパ形状のばらつきもコンデンサ素子611の容量値に影響を与えてしまうという問題がある。
また、テーパ形状先端部分の絶縁膜33は薄く、絶縁性をほとんど有していない。さらに、図37の図中Bで示す下部導体21端部上の誘電体膜31は、一部が欠損している場合もあり得る。これにより、テーパ形状先端部分の絶縁膜33及び誘電体膜31欠損箇所間にリーク電流が流れてしまうこともあり得る。リーク電流が流れると絶縁膜33が破壊され、コンデンサ素子611はコンデンサとしての機能を果たさなくなってしまうという問題がある。
図38は、特許文献2に開示された薄膜キャパシタ811を示している。図38に示すように、薄膜キャパシタ811は、絶縁基板851上に下部電極層821と誘電体層831と第1の上部電極層823と第2の上部電極層825とを順次形成して構成され、第1の上部電極層823の厚さをt1’とし、第2の上部電極層825の厚さをt2’とすると、0.005(μm)≦t1’≦1(μm)、2×t1’≦t2’≦10(μm)である。
第1の上部電極層823は、上部電極層として誘電体層831との十分な密着性を得るための密着層として働くとともに、この層の寸法(面積)により薄膜キャパシタの容量値を決定するという役割を担う。そして、第2の上部電極層825は、薄膜キャパシタ811の上部電極の主導体として上部電極の導通抵抗の低抵抗化を行い、ワイヤボンディングやリボンボンディングあるいはハンダに対して良好なボンディング性やハンダ付性を有する。
薄膜キャパシタ811は、上部電極層を誘電体層831側の第1の上部電極層823とその上に形成した第2の上部電極層825との積層構造とし、第1の上部電極層823の厚さt1’を0.005〜1(μm)と薄くするとともに第2の上部電極層825の厚さt2’を2×t1’〜10(μm)と厚くしたことから、第1の上部電極層823には従来のようなサイドエッチングが発生することがなくなるためその寸法のばらつきをなくすことができて対向電極面積を正確に制御することができ、それにより容量値のばらつきの発生をなくすことができる。また、第2の上部電極層825は十分な厚さを有するため上部電極層に必要とされる良好なワイヤボンド性や低い導通抵抗を有することができる。その結果、容量値のばらつきが極めて小さく、小型かつ高精度の薄膜キャパシタ811を提供できる。
第2の上部電極層825の形成方法としては、例えば誘電体層831まで形成した基板上に、第1の上部電極層823となるチタンやタンタル・ニッケル−クロム等の金属膜および第2の上部電極層825となる銅・金・アルミニウム等の金属膜を蒸着法やスパッタリング法等によりそれぞれ所定厚さで被着させる。
次に、第2の上部金属膜825となる金属膜の表面にフォトリソグラフィ技術でフォトレジストを第2の上部金属膜825に対応した所望のパターン形状に形成し、そのフォトレジストをマスクとして第2の上部金属膜825に対応したエッチング液(例えば銅に対しては過硫酸アンモニウム水溶液等)を用いてパターンエッチングを行ない、所定の形状・寸法の第2の上部電極層825を形成する。
しかしながら、特許文献2に開示された薄膜キャパシタ811は、インダクタ素子や抵抗素子等の他の回路素子と共に一体的に形成することができず、複合部品に適用することができないという問題がある。また、薄膜キャパシタ811は、第2の上部電極層825上に誘電体層831、第1の上部電極層823及び第2の上部電極層825を積層して、薄膜キャパシタ811を高多層化することが困難であるという問題がある。
また、薄膜キャパシタ811は、第2の上部金属膜825のパターンエッチングエッチング時に第1の上部電極層823もエッチングされてしまう可能性がある。このため、薄膜キャパシタ811は、第1の上部電極層823を所望の形状・寸法とすることができず、対向面積精度を高精度にできないという問題がある。
特開2002−25854号公報 特開平10−135077号公報 特開2002−33559号公報 特開2003−17366号公報 特許第3193973号公報
本発明は、コンデンサ素子の容量値を高精度に得ることができる電子部品を提供することを目的とする。
上記目的は、基板上に形成された第1導体と、前記第1導体上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成されて前記第1導体より薄い第2導体とを有し、容量素子が前記第1導体と前記第2導体と前記誘電体膜とで構成されていることを特徴とする電子部品によって達成される。
上記本発明の電子部品であって、前記容量素子の電極面積は、前記第2導体の面積で規定されていることを特徴とする。
上記本発明の電子部品であって、前記第1導体の厚さをt1とし、前記第2導体の厚さをt2とし、前記第2導体の粒径をxとすると、t1>t2、x≦t2であることを特徴とする。
上記本発明の電子部品であって、前記第2導体の全表面は、平坦であることを特徴とする。
上記本発明の電子部品であって、前記第2導体上に形成された絶縁膜をさらに有することを特徴とする。
上記本発明の電子部品であって、前記第2導体上の前記絶縁膜の一部に前記第2導体表面が露出する開口部が形成されていることを特徴とする。
上記本発明の電子部品であって、前記開口部に形成され、前記第2導体より厚い第3導体をさらに有することを特徴とする。
上記本発明の電子部品であって、前記第3導体は、前記絶縁膜上に延在していることを特徴とする。
上記本発明の電子部品であって、前記第1導体及び前記第3導体は、別の層に形成されていることを特徴とする。
上記本発明の電子部品であって、前記絶縁膜の表面は、平坦であることを特徴とする。
上記本発明の電子部品であって、前記絶縁膜は、前記基板のほぼ全面に形成されていることを特徴とする。
上記本発明の電子部品であって、前記第1導体と同層に形成された第4導体と、前記第4導体と前記絶縁膜を介して対向配置された第5導体とをさらに有することを特徴とする。
上記本発明の電子部品であって、前記誘電体膜の膜厚は、前記絶縁膜の膜厚より薄いことを特徴とする。
上記本発明の電子部品であって、前記誘電体膜の誘電率は、前記絶縁膜の誘電率より高い又は同じであることを特徴とする。
上記本発明の電子部品であって、前記誘電体膜は、前記第1導体上にのみ形成されていることを特徴とする。
また、上記目的は、基板上に第1導体を形成し、前記第1導体上に誘電体膜を形成し、前記誘電体膜上に前記第1導体より薄い第2導体を形成し、容量素子が前記第1導体と前記第2導体と前記誘電体膜とで構成され、前記第2導体上に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜に前記第2導体表面が露出する開口部を形成し、前記開口部に前記第2導体より厚い第3導体を形成することを特徴とする電子部品の製造方法によって達成される。
本発明によれば、コンデンサ素子の容量値を高精度に得ることができる電子部品を実現できる。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態による電子部品について図1乃至図11を用いて説明する。まず、本実施の形態による電子部品1について図1を用いて説明する。図1(a)は、電子部品1の平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線で切断した断面図である。また、図1(c)は、電子部品1の等価回路図である。図1(a)では、隠れ線を破線で示している。
図1(a)及び図1(b)に示すように、電子部品1は、薄膜形成技術で形成されたコンデンサ素子(容量素子)11及びコンデンサ素子11と電気的に接続されたインダクタ素子13を有し、全体として直方体形状の外形を有している。図1(a)において、横方向に延びる電子部品1の長辺の長さと同図中で縦方向に延びる短辺の長さとの比率は、ほぼ2:1になっている。図1(c)に示すように、コンデンサ素子11とインダクタ素子13とは直列に接続されて、直列共振回路を構成している。
図1(b)に示すように、本実施の形態による電子部品1では、基板として表面に平坦化層52が形成された平滑な基板51が用いられている。基板51は例えばアルミナ(Al)で形成されている。平坦化層52はアルミナで形成され、平坦化層52の表面は、CMP(化学的機械的研磨)法により研磨されて平坦になっている。
電子部品1は、基板51の平坦化層52上に形成され、基板51を基板面法線方向に見てスパイラル形状を有するコイル導体12と、コイル導体12の内周側の端部上の誘電体膜31及び絶縁膜33にそれぞれ開口されたビア開口部31a、33aとを有している。
ビア開口部31a、33a及び絶縁膜33上には、ビア開口部31aでコイル導体12の内周側の端部と接触する導体61が形成されている。インダクタ素子13は、コイル導体12と導体61とで構成されている。コイル導体12の外周側の端部は下部導体21と電気的に接続されている。コイル導体12と下部導体21とは同層に一体的に形成されている。導体61及び導体25が電子部品1の通電用端子となる。
コイル導体12は、基板51の平坦化層52上に形成されたチタン(Ti)/銅(Cu)又はクロム(Cr)/Cuの下地導体12aと、下地導体12a上に形成されたCuの導体12bとによって構成されている。図1(a)に示すように、コイル導体12は1巻きのコイルで形成されている。
コイル導体12には導体61が電気的に接続されている。導体61は、ビア開口部33aから絶縁膜33上に延在し、ビア開口部33aから電子部品1の短辺側の周縁部まで細長い長方形状に形成されている。導体61は、コイル導体12、誘電体膜31及び絶縁膜33上に形成されたTi/Cuの下地導体61aと、下地導体61a上に形成されたCuの導体61bとで構成されている。コイル導体12と絶縁膜33上に形成された導体61とは絶縁膜33を介して対向配置されている。
導体61のビア部は誘電体膜31及び絶縁膜33に開口されたビア開口部31a、33aに形成され、側部を誘電体膜31及び絶縁膜33に覆われている。従って、ビア部は確実な接続と絶縁性とを確保でき、ビア部の接続信頼性を高めることができる。これにより、電子部品1の信頼性は向上する。
また、図1(b)に示すように、電子部品1は、基板51の平坦化層52上に形成された下部導体(第1導体)21と、下部導体21上に形成された誘電体膜31と、誘電体膜31上に形成されて下部導体21より薄い上部導体(第2導体)23とを有している。コンデンサ素子(容量素子)11が、下部導体21と誘電体膜31と上部導体23とで構成されている。
コンデンサ素子11は、基板51の平坦化層52上に順次積層されて形成された下部導体21、誘電体膜31及び上部導体23で構成されている。図1(a)に示すように、下部導体21は、基板51を基板面法線方向に見て、長方形の形状を有している。下部導体21は、コイル導体12と同時に同層に同材料で形成されている。
コイル導体12及び下部導体21は、上部導体23に対して相対的に厚くなっている。これにより、コンデンサ素子11の等価直列抵抗(Equivalent Series Resistance;ESR)を低くして、伝送損失を少なくすることができる。コイル導体12及び下部導体21の所望の厚さは、電子部品1の所望とする周波数特性によって異なる。電子部品1を例えば2.4GHz帯の帯域通過フィルタに用いる場合、コイル導体12及び下部導体21の厚さt1は、t1≧5(μm)であることが好ましい。本実施の形態では、電子部品1は2.4GHz帯の帯域通過フィルタであることから、この周波数帯以外ではノイズを除去する為に、高減衰特性が求められる。取扱う周波数帯によって導体の厚みの設定に配慮が必要となる。傾向として、取扱う周波数帯が高い領域の場合は、導体の設定厚みを薄くする事ができ、帯域通過フィルタとして必要な減衰特性を得る事ができる。この事から周波数の低い領域の減衰特性を配慮する為には、導体の設定厚みを厚くする必要がある。特に、2.4GHzよりも低い周波数域においては、携帯電話等のシステムの周波数帯が設定されており、これらの800MHz、900MHz、1500MHz、1700MHz域、1900MHz域、2100MHz域などの周波数帯に対する導体の厚み設定の考慮が重要である。また、製造上の厚さのばらつきを考慮して、コイル導体12及び下部導体21の厚さt1は例えばt1=8(μm)になっている。
下部導体21は、基板51の平坦化層52上に形成されたチタン(Ti)/銅(Cu)の下地導体21aと、下地導体21a上に形成されたCuの導体21bとで構成されている。下部導体21はCu等低抵抗の導体材料で形成されているので、コンデンサ素子11のESRを低くすることができる。下部導体21は、上部導体23と誘電体膜31を挟んで対向しコンデンサ素子11の電極として機能する電極部と、当該電極部とコイル導体12とを接続するために引き出された引き出し導体部とを有している。当該電極部は、下部導体21のほぼ中央部を占め、図1(a)中破線で示す一辺の長さがlの正方形状の領域である。引き出し導体部は電極部とコイル導体12とで挟まれた長方形状の領域である。当該引き出し導体部は、幅広い配線形状を有し、相対的に短くなっている。これにより、コンデンサ素子11のESR及び等価直列インダクタンス(Equivalent Series Inductance;ESL)を低くすることができる。
図1(b)に示すように、コイル導体12、下部導体21及び基板51の平坦化層52上には誘電体膜31が形成されている。誘電体膜31は、ビア開口部31aを除いて基板51のほぼ全面に形成され、コイル導体12及び下部導体21の上面及び側面のほぼ全面を覆っている。誘電体膜31の膜厚dは例えば0.1(μm)であり、下部導体21よりも薄く形成されている。誘電体膜31の材料として、例えばアルミナ、窒化珪素(Si)、二酸化珪素(SiO)、酸化タンタル(Ta)又は窒化アルミニウム(AlN)等が用いられる。誘電体膜31の膜厚dは、均一になっている。
図1(b)に示すように、下部導体21の電極部上の誘電体膜31上には上部導体23が形成されている。上部導体23は、図1(a)中破線で示す一辺の長さがlの正方形状の領域である。長さlは、例えば100(μm)になっている。上部導体23の形成位置精度は、フォトリソグラフィ工程における基板位置決め精度に依存する。図1(a)に示すように、基板51の基板面をその法線方向に見て、上部導体23は下部導体21よりも形成位置精度分だけ内側に形成されている。これにより、上部導体23の形成位置のばらつきによるコンデンサ素子11の容量値への影響をなくすことができる。コンデンサ素子11の電極面積は、上部導体23の面積lで規定されている。コンデンサ素子11の容量値は、上部導体23の面積l、上部導体23と下部導体21とに挟まれた誘電体膜31の膜厚d及び誘電率とで規定される。上部導体23の表面全面は平坦になっている。
上部導体23は下部導体21よりも薄く形成されている。一般に、導体の形状精度は導体が厚く形成されるほど低下する。上部導体23は薄く形成されるので、形状精度のよい上部導体23が得られる。これにより、下部導体21と対向する上部導体23の面積精度が高精度になり、コンデンサ素子11の電極面積を高精度に形成することができる。
また、上部導体23は、スパッタリング法や蒸着法など真空成膜装置を用いた成膜方法により形成される。これにより、厚さ分布が均一であり粒径が小さい上部導体23を形成することができるので、上部導体23を所望の形状にパターニングする際にサイドエッチングが生じても当該サイドエッチングのエッチング量を小さくすることができる。よって、サイドエッチングが上部導体23の形状精度に与える影響を小さくでき、上部導体23の形状精度をより高精度にすることができる。従って、上部導体23の面積精度がより高精度になり、コンデンサ素子11の電極面積をより高精度に形成することができる。
上部導体23の厚さt2は、上部導体23の粒径をx(x<1(μm))とすると、x≦t2であることが好ましい。上部導体23の厚さt2を当該範囲内とすることにより、形状精度のよい上部導体23が得られる。上部導体23の粒径xは成膜方法によって異なる。例えば、スパッタリング法により上部導体23を成膜する場合、上部導体23の粒径xは約3〜5(nm)である。厚さt2が1(μm)より厚くなると、上部導体23の表面の形状が粗くなり、上部導体23の形状精度を高精度にできず、コンデンサ素子11の電極面積を高精度に形成できなくなる。本実施の形態では、上部導体23の厚さt2は130(nm)になっている。上部導体23は、誘電体膜31上に形成された厚さ30(nm)のTiの導体とTiの導体上に形成された厚さ100(nm)のCuの導体とで構成されている。
上部導体23の形成方法は、エッチング法(サブトラクティブ法)、析出法(アディティブ法)のいずれでもよい。また、導電性材料を用いるインクジェット印刷法やスクリーン印刷方法でもよい。
上部導体23は、下部導体21端部を避けて当該端部以外の平坦部上に形成されている。このため、下部導体21の端部で誘電体膜31の膜厚が薄くなったり形成されなかったりしても、下部導体21と上部導体23とは短絡しない。従って、電子部品1の耐電圧の破壊限界値及び絶縁性が改善されて、製造された電子部品1の品質ばらつきが抑制される。
また、下部導体21と上部導体23との短絡を防止するために誘電体膜31の膜厚を厚くする必要がないので、誘電体膜31の膜厚dを従来の膜厚(2〜3(μm))の10分の1以下にすることができ、高容量のコンデンサ素子11が得られる。また、コンデンサ素子11の電極面積lを小さくしても十分な容量が得られるので、電子部品1の小型化が実現できる。例えば、上部導体23の1辺の長さlを50(μm)又は30(μm)若しくは5(μm)など100(μm)より短い長さにして、電子部品1の小型化を図ることも可能である。従って、電子部品1は、1608型(長辺の長さが1.6mm、短辺の長さが0.8mm)、1005型(長辺の長さが1.0mm、短辺の長さが0.5mm)又はより小型のチップ部品に適用することができる。また、コンデンサ素子11を多層にしなくても十分な容量が得られるので、電子部品1の低背化が実現できる。
図1(b)に示すように、上部導体23の端部及び誘電体膜31上には絶縁膜33が形成されている。絶縁膜33の膜厚iは、例えば5(μm)である。絶縁膜33は、例えば半導体用感光性樹脂(半導体用フォトレジスト)で形成されている。絶縁膜33の形成材料に半導体用感光性樹脂を用いることにより、絶縁性、対環境性、コスト、厚さの精度及び平坦性のよい絶縁膜33が得られる。絶縁膜33の形成材料として、感光性ポリイミド又は感光性エポキシ材料等を用いてもよい。また、アルミナ等の無機材料を用いてもよい。絶縁膜33の材料には耐熱性が要求される。絶縁膜33は、誘電体膜31により下部導体21及びコイル導体12から分離されて形成され、直接には下部導体21及びコイル導体12に接していない。誘電体膜31は、絶縁膜33より誘電率の高い材料が用いられている。誘電体膜31の膜厚dは、絶縁膜33の膜厚iよりも薄くなっている。
絶縁膜33には、上部導体23上に開口され、上部導体23表面が露出する開口部33bが形成されている。開口部33bは基板51を基板面法線方向に見て、例えば正方形の形状を有している。また、図1(b)に示すように、開口部33b周囲の絶縁膜33はテーパ形状を有している。絶縁膜33は、ビア開口部33a及び開口部33bを除いて基板51のほぼ全面に形成されている。電子部品1の外周囲近傍(製品切断ライン付近)の絶縁膜33が除去されていてもよい。
電子部品1は、特許文献1に開示された薄膜キャパシタ素子1011と異なり、基板面に対して突出した形状の絶縁体層1033が形成されておらず、基板51のほぼ全面に絶縁膜33が形成されているので、電子部品1の高多層化が容易に行える。例えば、導体25上に誘電体膜31、上部導体23及び導体25を交互に積層することによって高容量のコンデンサ素子11が得られる。さらに、コンデンサ素子11の周縁部に突起状の絶縁体層1033が形成されていないので、インダクタ素子13をコンデンサ素子11の近傍に形成することができる。これにより、電子部品1の小型化が実現できる。
また、電子部品1は、特許文献2に開示された薄膜キャパシタ811と異なり、基板51のほぼ全面に絶縁膜33が形成されているので、インダクタ素子13等他の回路素子をコンデンサ素子11と共に一体的に形成することができ、複合部品に適用できる。また、絶縁膜33が形成されているので、特許文献2に開示された薄膜キャパシタ811と異なり、電子部品1の高多層化が容易に行える。
図1(b)に示すように、開口部33b内の上部導体23上には導体(第3導体)25が形成されている。また、導体25は、開口部33bから電子部品1の短辺側の周縁部まで絶縁膜33上に延在している。導体25は、下部導体21の同層には形成されていない。図1(a)に示すように、導体25は基板51の基板面をその法線方向に見て、長方形形状を有している。
図1(b)に示すように、導体25、絶縁膜33及び導体61上の全面には例えば膜厚30(μm)の保護膜54が形成されている。保護膜54は、例えばアルミナで形成されている。
導体25の厚さt3は、上部導体23よりも厚くなっている。これにより、上部導体23を薄く形成しても、コンデンサ素子11のESR及びESLを低くすることができるので、Q特性及び自己共振周波数(SRF)等コンデンサ素子11の高周波特性が向上し伝送損失が小さくなる。従って、高周波用途にも用いる事ができる伝送損失の小さいコンデンサ素子11が実現できる。導体25の厚さt3は、例えばコイル導体12及び下部導体21の厚さt1と等しい8(μm)である。
導体25は、導体61と同時に同層に同材料で形成されている。導体25は、上部導体23及び絶縁膜33上に形成されたTi/Cuの下地導体25aと、下地導体25a上に形成されたCuの導体25bとで構成されている。導体25は、開口部33b内に形成された柱状導体部と、上部導体23と電子部品1の側面に形成された外部電極(不図示)とを接続するために開口部33b上部から電子部品1の短辺側の周縁部まで絶縁膜33上に形成された引き出し導体部とを有している。当該引き出し導体部は、幅広い配線形状を有し、相対的に短くなっている。これにより、コンデンサ素子11のESR及び等価直列インダクタンス(Equivalent Series Inductance;ESL)を低くすることができる。
上部導体23と接する導体25は、基板51の基板面をその法線方向に見て上部導体23からはみ出して形成されないようにする必要がある。上部導体23と接する導体25が上部導体23からはみ出して形成されると、下部導体21と当該はみだし部との間に寄生容量が形成され、コンデンサ素子11の容量値を高精度に得ることができなくなる。開口部33bの形成位置精度及び形状精度などを考慮して、上部導体23と接する導体25は、基板51を基板面法線方向に見て上部導体23の内側に形成されている。これにより、開口部33bの位置及び形状のばらつきによるコンデンサ素子11の容量値の精度への影響をなくすことができる。また、上部導体23と接する導体25の面積(開口部33bの面積)は、上部導体23の面積とほぼ等しくなることが好ましい。これにより上部導体23と導体25との接触面積が増加して、コンデンサ素子11のESRを低くすることができ、接続信頼性を得る事ができる。
また、導体25は、開口部33bから絶縁膜33上に延在し、下部導体21の同層には形成されていない。このため、下部導体21の端部で誘電体膜31の膜厚が薄くなったり形成されなかったりしても、下部導体21と導体25とは短絡しない。従って、電子部品1の耐電圧の破壊限界値及び絶縁性が改善されて、製造された電子部品1の品質ばらつきが抑制される。
また、図37に示すコンデンサ素子611と異なり、テーパ形状先端部分の絶縁膜33と下部導体21端部上の誘電体膜31間には上部導体23が形成されている。これにより、下部導体21端部上の誘電体膜31の一部が欠損しても、テーパ形状先端部分の絶縁膜33と下部導体21端部上の誘電体膜31間に流れるリーク電流を防止することができる。従って、電子部品1の耐電圧の破壊限界値及び絶縁性が改善されて、製造された電子部品1の品質ばらつきが抑制される。
ところで、特許文献1に開示された薄膜キャパシタ素子1011は、絶縁体層1033を介して下部電極1021側面と上部電極1023とが対向配置された構造を有している。薄膜キャパシタ素子1011を小型化するほど、当該絶縁体層1033は薄くなるので薄膜キャパシタ素子1011の容量値に対する寄生容量の割合が大きくなる。
これに対し、本実施の形態の電子部品1は、下部導体21の側面に導体25が対向配置されていない構造を有している。このため、電子部品1の大きさに関わらず下部導体21側面と導体25との間に生じる寄生容量はほとんど変わらない。従って、電子部品1が小型化してもコンデンサ素子11の容量値に対する寄生容量の割合は増加しない。従って、小型でコンデンサ素子11の容量値を高精度に得ることができる電子部品1が実現できる。
一般にコンデンサの容量値は電極間距離に反比例するので、絶縁膜33の膜厚iが厚くなると、下部導体21及び導体25の引き出し導体部間に発生する寄生容量は小さくなる。よって、コンデンサ素子11の寄生容量(容量値のずれ量)は、絶縁膜33の膜厚iにほぼ反比例する。
従って、絶縁膜33を厚くすると、下部導体21及び導体25間に発生する寄生インダクタンス及び寄生容量が低減される。従って、コンデンサ素子11の容量値の精度を高めることができる。また、高周波域での伝送特性の劣化を抑えることができる。さらに、所望の回路定数を得ることができ、高周波回路設計が容易になる。
薄膜型のコンデンサ素子では、小さな対向面積で高容量を得る場合ほど、周辺の配線との容量結合が容量値に与える影響は大きくなる。絶縁膜33の膜厚iを厚くすることは、コンデンサ素子11の小型化を図る上で、所望のコンデンサ素子11の容量値を得ようとする場合に有効である。また、絶縁膜33の膜厚iのばらつきを少なくすることにより、製品ごとの容量値のバラツキを抑制できる。
また、絶縁膜33を厚くすると、コイル導体12及び導体61間の浮遊容量が低減するので、インダクタ素子13の自己共振周波数及び反共振周波数の高周波化の対応並びにQ特性の改善を図ることができる。例えば、コンデンサ素子11及びインダクタ素子13と同様の構造を有するLC共振回路などによるフィルタ回路に用いると、挿入損失が低減されたり、帯域外特性の減衰量の抑圧が改善されたり、遮断域の急峻性が改善されたりする。あるいは、絶縁膜33を薄層化することでコンデンサ素子11の薄型化を図る場合、積極的に下部導体21と導体25間の距離を変え、絶縁膜33の膜厚及び開口部33bの高さを薄くして、下部導体21及び導体25の引き出し導体部間に発生する容量結合をコンデンサ素子11の容量及びインダクタ素子13の寄生容量として積極的に用いることができる。
また、絶縁膜33の膜厚iを厚くすることによって、コイル導体12とコイル導体12の配線に対向する配線(例えば導体61、グランド、電源供給、シールド、インダクタ素子及びコンデンサ素子11配線等)との磁気結合及び容量結合を低減できる。
また、絶縁膜33の膜厚iや誘電率を調整して、電磁結合及び容量結合を意図的に発生させ、所望の周波数帯での伝送特性の性能を引き出して、電子部品1の特性改善を行うことができる。絶縁膜33の膜厚iや誘電率を調整して寄生成分を積極的に利用することにより、磁気結合を効果的に行い、交流成分を有効に引き出し、直流成分を抑える等して、電子部品1の伝送損失を低減させることができる。
以上説明したように、本実施の形態による電子部品1は、開口部33bの面積ではなく、上部導体23の面積lでコンデンサ素子11の電極面積が規定される。電極面積の精度は、絶縁膜33の硬化収縮などによる開口部33bの面積のばらつき、絶縁膜33のテーパ形状のばらつき及び開口部33bの形成方法には影響されない。また、上部導体23は下部導体21より薄く形成されているので、形状精度のよい上部導体23が得られる。従って、上部導体23の面積精度が高精度になり、容量値を高精度に得ることができるコンデンサ素子11が得られる。
本実施の形態による電子部品1の製造方法について図2乃至図7を用いて説明する。電子部品1はウエハ上に同時に多数形成されるが、図2乃至図7は、1個の電子部品1の素子形成領域を示している。図2乃至図7は、本実施の形態による電子部品1の製造工程を示す断面図である。
本実施の形態では基板として表面に平坦化処理が施された基板51を用いる。まず、アルミナ(Al)で形成された基板51の全面に形成したアルミナの表面をCMP(化学的機械的研磨)法により研磨して平坦化層52を形成する。
次に、図2(a)に示すように、基板51の平坦化層52上に膜厚30(nm)程度のチタン(Ti)及び膜厚100(nm)程度の銅(Cu)を例えばスパッタリング法により順次積層して下地導体71を形成する。次に、下地導体71全面に厚さ8(μm)程度の感光性樹脂を例えばスピンコート法により塗布して感光性樹脂層81を形成する。次に、図2(b)に示すように、感光性樹脂層81を露光、現像し、基板51を基板面法線方向に見て、長方形形状の開口部81aと、スパイラル形状の開口部81bとを感光性樹脂層81に形成する。開口部81bの外周側の端部は開口部81aと接続されている。
次に、図2(c)に示すように、開口部81a、81b内の下地導体71上に厚さ9〜10(μm)のCuの導体を電解めっき法により形成し、次いで当該導体の表面をCMP法により研磨して厚さ8(μm)程度の導体12b、21bを形成する。次に、図3(a)に示すように、感光性樹脂層81を剥離する。
次に、図3(b)に示すように、導体12b、21b間に露出した下地導体71をドライエッチング又はウエットエッチングにより除去して、導体21b下部の下地導体71で構成された下地導体21aと、導体12b下部の下地導体71で構成された下地導体12aとが形成される。以上の工程によって、下地導体21a及び導体21bが積層された積層構造の下部導体(第1導体)21と、下地導体12a及び導体12bが積層された積層構造のコイル導体12とが形成される。
本実施の形態では、下部導体21及びコイル導体12の形成方法にセミアディティブ法(析出法)が用いてられているが、導体の形成方法にサブトラクティブ法(エッチング法)、ダマシン法、ペースト法又はリフトオフ法が用いられてもよい。後程説明する導体25及び導体61は、下部導体21及びコイル導体12と同様の方法で形成される。また、コイル導体12及び後述する導体61の配線層は、下部導体21の配線層又は導体25の配線層のどちらでも良く、これらは配線設計の容易性とインダクタ素子13の電気的特性や形状を配慮して自由に配置することができる。
コイル導体12及び下部導体21を形成する工程において、感光性樹脂層83の形成材料やフォトリソグラフィの条件を適宜選択することによってコイル導体12及び下部導体21の形成位置精度及び形状精度を高精度にすることができる。また、選択的なエッチングを行えるようにコイル導体12及び下部導体21を複数の導電材料で構成し、選択的なエッチングが行える薬液を用いてコイル導体12及び下部導体21をエッチングすることによってコイル導体12及び下部導体21の形成位置精度及び形状精度を高精度にすることもできる。後述する上部導体23、導体25、61を形成する工程においても同様である。
次に、図3(c)に示すように、全面に厚さ0.1(μm)程度の誘電体膜31を形成する。誘電体膜31の形成材料には、例えばアルミナ、窒化珪素(Si)、二酸化珪素(SiO)、酸化タンタル(Ta)、窒化アルミニウム(AlN)又は酸化マグネシウム(MgO)等が用いられる。誘電体膜31は、下部導体21及びコイル導体12の上面及び側面の全面を覆って形成される。誘電体膜31の単位時間当たりの成膜量(成膜レート)を少なくしたり装置構成を配慮したりすることによって、誘電体膜31の面厚み精度を高精度にすることもできる。
次に、誘電体膜31全面に感光性樹脂を塗布して感光性樹脂層82を形成する。次に、図4(a)に示すように、感光性樹脂層82を露光、現像し、コイル導体12の内周側端部上の感光性樹脂層82に開口部82aを形成する。次に、感光性樹脂層82にポストベーク(熱処理)を行う。
次に、図4(b)に示すように、開口部82aに露出した誘電体膜31をアッシングにより除去してコイル導体12が露出したビア開口部31aを誘電体膜31に形成する。このとき、必要に応じて、後述するウェハ切断線(チップ切断面)の誘電体膜31も同時に除去してもよい。誘電体膜31を個片化すると、誘電体膜31が有する膜応力を分散させることができる。次に、図4(c)に示すように、感光性樹脂層82を剥離する。
次に、図5(a)に示すように、全面に膜厚30(nm)程度のチタン(Ti)及び膜厚100(nm)程度の銅(Cu)を例えばスパッタリング法により順次積層して上部導体形成用導体73を形成する。上部導体形成用導体73を蒸着法など真空成膜装置を用いた成膜方法により形成してもよい。
次に、上部導体形成用導体73全面に厚さ3(μm)程度の感光性樹脂を例えばスピンコート法により塗布して感光性樹脂層83を形成する。次に、図5(b)に示すように、感光性樹脂層83を露光、現像し、上部導体形成用導体73の上部導体23となる部分上にのみ感光性樹脂層83を残す。
次に、図5(c)に示すように、ドライエッチング又はウエットエチングにより感光性樹脂層83下部を除いて上部導体形成用導体73を除去する。これにより、感光性樹脂層83下部の上部導体形成用導体73で構成された上部導体(第2導体)23が形成される。以上の工程によって、下部導体21、誘電体膜31及び上部導体23で構成されるコンデンサ素子(容量素子)11が形成される。
次に、図6(a)に示すように、上部導体23上の感光性樹脂層83を剥離する。次に、全面に例えば半導体用感光性樹脂を塗布して膜厚7〜8(μm)程度の絶縁膜33を形成する。次に、絶縁膜33にプリベークを行う。次に、図6(b)に示すように、絶縁膜33を露光、現像し、ビア開口部31aを露出するビア開口部33aを絶縁膜33に形成する。また同時に上部導体23の一部が露出する開口部33bを上部導体23上の絶縁膜33に形成する。次に、絶縁膜33にポストベークを行う。ポストベークにより絶縁膜33に硬化収縮が生じて、絶縁膜33の膜厚は5(μm)程度になる。また、図6(b)に示すように、硬化収縮によりビア開口部33a及び開口部33b周囲の絶縁膜33はテーパ形状を有する。絶縁膜33の開口部33a、33b及び溝等の加工に、レーザー、プラズマアッシング又はウエットエッチングを用いてもよい。
次に、図6(c)に示すように、導体25及び導体61を下部導体21及びコイル導体12と同様の形成方法によって形成する。図示は省略するが、より詳細に説明すると、全面に膜厚30(nm)程度のTi及び膜厚100(nm)程度のCuを例えばスパッタリング法により順次積層して下地導体を形成する。次に、下地導体全面に厚さ8(μm)程度の感光性樹脂を例えばスピンコート法により塗布して感光性樹脂層を形成する。
次に、当該感光性樹脂層を露光、現像し、導体25及び導体61と同一形状の開口部を感光性樹脂層に形成する。
次に、当該開口部内に露出した下地導体上に厚さ8(μm)程度のCuの導体を電解めっき法により形成して、厚さ8(μm)程度の導体25b及び導体61bを形成する。次に、感光性樹脂層を剥離する。
次に、図6(c)に示すように、導体25b、61bの周囲及び導体25b、61b間に露出した下地導体をドライエッチング又はウエットエッチングにより除去して、導体25b下部の下地導体で構成された下地導体25aと、導体61b下部の下地導体で構成された下地導体61aとが形成される。これにより、開口部33b内の上部導体23上及び絶縁膜33上に下地導体25a及び導体25bが積層された積層構造の導体(第3導体)25が形成され、ビア開口部31a、33a内及び絶縁膜33上に下地導体61a及び導体61bが積層された積層構造の導体61が形成される。
以上の工程によって、コイル導体12及び導体61で構成されるインダクタ素子13が形成される。次に、図7に示すように、全面に厚さ30(μm)程度のアルミナの保護膜54を形成する。
次に、所定の切断線に沿ってウエハを切断し、ウエハ上に形成された複数の電子部品1を素子形成領域毎にチップ状に分離する。次に、図示は省略するが、切断面に露出した導体25及び導体61に電気的にそれぞれ接続される外部電極を当該切断面に形成する。外部電極形成前或いは、外部電極形成後に、必要に応じて角部の面取りを行い、電子部品1が完成する。
本実施の形態による電子部品1の製造方法によれば、図6(b)及び図6(c)に示すように、導体25及び導体61形成時に、コイル導体12、下部導体21、上部導体23及び誘電体膜31は絶縁膜33によって覆われている。よって、導体25及び導体61形成時に絶縁膜33は保護膜として機能し、導体12、21、23及び誘電体膜31は下地導体のエッチング等によるダメージを受けない。従って、特許文献2に開示された薄膜キャパシタ811と異なり、導体25及び導体61形成時に上部導体23がエッチングされることはないので、上部導体23を所望の形状・寸法とすることができ、コンデンサ素子11の電極面積を高精度にすることができるので、コンデンサ素子11の容量値を高精度にできる。また、導体25及び導体61形成時に下部導体21及び誘電体膜31等の側面はエッチングされないので、下部導体21及び上部導体23間の短絡を防止することができる。
また、誘電体膜31は、下部導体21及びコイル導体12の上面及び側面の全面を覆って形成されて保護膜として機能するので、絶縁膜33に有機系の材料を用いてもエレクトロマイグレーションは発生しない。従って、Ni又はTiの導体等を下部導体21及びコイル導体12上に形成する工程が不要になる。また、コンデンサ素子11の下部導体21とコイル導体12とが同一の工程で同時に形成され、導体25と導体61とが同一の工程で同時に形成される。従って、製造工程数を削減することができ、低コストで電子部品1を製造することができる。また、絶縁膜33の絶縁性を確保することができるので、電子部品1の歩留まりが向上し、電子部品1の低コスト化を図ることができる。
本実施の形態の変形例による電子部品について図8乃至図11を用いて説明する。以下の説明において、第1の実施の形態と同一の機能、作用を奏する構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(変形例1)
まず、本実施の形態の変形例1による電子部品2について図8(a)及び図8(b)を用いて説明する。図8(a)は、本変形例による電子部品2を示す平面図であって、導体部のみを示し、図8(b)は、電子部品2の等価回路を示している。図8(a)に示すように、電子部品2では、スパイラル形状のコイル導体12の外周側の端部の導体の一部がコンデンサ素子11の下部導体21として機能している。図8(b)に示すように、コンデンサ素子11とインダクタ素子13とは直列に接続されて直列共振回路を構成している。導体61及び導体25がそれぞれ通電用の端子となる。以上の点を除いた電子部品2の構成は、電子部品1と同様であるため説明は省略する。
(変形例2)
次に、本実施の形態の変形例2による電子部品3について図9(a)及び図9(b)を用いて説明する。図9(a)は、本変形例による電子部品3を示す平面図であって、導体部のみを示し、図9(b)は、電子部品3の等価回路図を示している。図9(a)に示すように、インダクタ素子13は、スパイラル状のコイル導体12と、コイル導体12の内周側の端部で接続されて図の左右方向に延伸する長方形状の導体61とを有している。コンデンサ素子11は、コイル導体12と一体的に形成され、コイル導体12の外周側の端部と接続されて図中左右方向に延伸する長方形状の下部導体21と、下部導体21上に形成された誘電体膜31と、誘電体膜31上に形成された上部導体23とを有している。上部導体23には、導体61と一体的に形成されて下部導体21上に対向配置されたL字形状の導体25が接続されている。図9(b)に示すように、コンデンサ素子11とインダクタ素子13とは並列に接続されて、並列共振回路を構成している。導体25は、導体61と電気的に接続されている。導体61及び下部導体21がそれぞれ通電用の端子となる。以上の点を除いた電子部品3の構成は、電子部品1と同様であるため説明は省略する。
(変形例3)
次に、本実施の形態の変形例3による電子部品4について図10(a)及び図10(b)を用いて説明する。図10(a)は、本変形例による電子部品4を示す平面図であって、導体部のみを示し、図10(b)は、電子部品4の等価回路図を示している。図10(a)に示すように、インダクタ素子13は、スパイラル状のコイル導体12と、コイル導体12の内周側の端部で接続されて図の左右方向に延伸する長方形状の導体61とを有している。コンデンサ素子11は、コイル導体12と一体的に形成され、コイル導体12の外周側の端部と接続されて図中左右方向に延伸する長方形状の下部導体21と、下部導体21上に形成された誘電体膜31と、誘電体膜31上に形成された上部導体23とを有している。上部導体23には、下部導体21上に対向配置された長方形状の導体25が接続されている。図10(b)に示すように、インダクタ素子13とコンデンサ素子11とは低域通過フィルタを構成している。導体61は入力側の端子となる。また、コイル導体12の外周側の端部近傍から引き出された引き出し導体62が出力側の端子となる。導体25はグランド接続用の端子となる。以上の点を除いた電子部品4の構成は、電子部品1と同様であるため説明は省略する。
(変形例4)
次に、本実施の形態の変形例4による電子部品5について図11(a)及び図11(b)を用いて説明する。図11(a)は、本変形例による電子部品5を示す平面図であって、導体部のみを示し、図11(b)は、電子部品5の等価回路図を示している。図11(a)に示すように、インダクタ素子13は、スパイラル状のコイル導体12と、コイル導体12の内周側の端部で接続されて図の上下方向に延伸する長方形状の導体61とを有している。コンデンサ素子11は、コイル導体12と一体的に形成され、コイル導体12の外周側の端部と接続されて図中左右方向に延伸する長方形状の下部導体21と、下部導体21上に形成された誘電体膜31と、誘電体膜31上に形成された上部導体23とを有している。上部導体23には、下部導体21上に対向配置された長方形状の導体25が接続されている。図11(b)に示すように、インダクタ素子13とコンデンサ素子11とは高域通過フィルタを構成している。導体25が入力側の端子となり、下部導体21が出力側の端子となる。導体61はグランド接続用の端子となる。以上の点を除いた電子部品5の構成は、電子部品1と同様であるため説明は省略する。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態による電子部品及びその製造方法について図12乃至図14を用いて説明する。まず、本実施の形態による電子部品101について図12を用いて説明する。図12は、本実施の形態による電子部品101を示す断面図である。
本実施の形態による電子部品101は、第1の実施の形態による電子部品1に対して、絶縁膜33の表面が基板51のほぼ全面で平坦である点に特徴を有している。絶縁膜33が基板51のほぼ全面で平坦である点を除いた電子部品101の構成は、電子部品1と同様であるため説明を省略する。
本実施の形態による電子部品101では、絶縁膜33の表面が基板51のほぼ全面で平坦であり、絶縁膜33の厚さ分布が均一なので、下部導体21と絶縁膜33上に形成された導体25との間の距離が基板51のほぼ全面で一定になる。よって、第1の実施の形態による電子部品1と比較して、下部導体21と絶縁膜33上に形成された導体25との間に発生する寄生インダクタンス及び浮遊容量(寄生容量)等の電磁結合がより低減される。従って、コンデンサ素子11の容量値をより高精度に得ることができる。また、電子部品1と比較して、ESR及びESLをより低くすることができるので、コンデンサ素子11の電気的特性が改善される。
また、電子部品1と比較して、絶縁膜33の厚さ分布が均一なので、下部導体21及び導体25間の絶縁抵抗をより高く保持でき、電子部品1の耐電圧の破壊限界値及び絶縁性がより改善される。
また、絶縁膜33の表面が基板51のほぼ全面で平坦なので、コイル導体12と絶縁膜33上に形成された導体61との間の距離が基板51のほぼ全面で一定になる。従って、電子部品1と比較して、コイル導体12と絶縁膜33上に形成された導体61との間に発生する浮遊容量がより低減される。また、絶縁膜33の表面が基板51のほぼ全面で平坦なので、電子部品1と比較して、電子部品101の高多層化がより容易に行える。さらに、本実施の形態による電子部品101は、第1の実施の形態による電子部品1と同様の効果が得られる。
本実施の形態による電子部品101の製造方法について図13及び図14を用いて説明する。電子部品101はウエハ上に同時に多数形成されるが、図13及び図14は、1個の電子部品101の素子形成領域を示している。図13及び図14は、本実施の形態による電子部品101の製造工程を示す断面図である。
まず、図13(a)に示すように、第1の実施の形態の電子部品1と同様の製造方法により、基板51の平坦化層52上にコイル導体12、下部導体(第1導体)21及び誘電体膜31を形成し、ビア開口部31aを誘電体膜31に形成し、誘電体膜31上に上部導体(第2導体)23を形成する(図2(a)乃至図6(a)参照)。
次に、全面に例えば半導体用感光性樹脂を塗布して膜厚7〜8(μm)程度の絶縁膜33を形成する。次に、絶縁膜33にプリベークを行う。次に、絶縁膜33を露光、現像し、ビア開口部31aを露出するビア開口部33aを絶縁膜33に形成する。また同時に上部導体23の一部が露出する開口部33bを上部導体23上の絶縁膜33に形成する。次に、絶縁膜33にポストベークを行う。次に、図13(b)に示すように、絶縁膜33の表面をCMP法により研磨する。
次に、図13(c)に示すように、導体25及び導体61を第1の実施の形態の電子部品1と同様の製造方法により形成する(図6(c)参照)。次に、図14に示すように、全面に厚さ30(μm)程度のアルミナの保護膜54を形成する。
次に、所定の切断線に沿ってウエハを切断し、ウエハ上に形成された複数の電子部品101を素子形成領域毎にチップ状に分離する。次に、図示は省略するが、切断面に露出した導体25及び導体61に電気的にそれぞれ接続される外部電極を当該切断面に形成する。外部電極形成前或いは、外部電極形成後に、必要に応じて角部の面取りを行い、電子部品101が完成する。本実施の形態による電子部品101の製造方法によれば、第1の実施の形態による電子部品1の製造方法と同様の効果が得られる。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態による電子部品及びその製造方法について図15を用いて説明する。図15は、本実施の形態による電子部品201を示す断面図である。なお、図15及び以降の図は、開口部33a、33b周囲の絶縁膜33のテーパ形状を省略して示している。
本実施の形態による電子部品201は、第2の実施の形態による電子部品101に対して、導体25、61の表面が基板51のほぼ全面で平坦である点に特徴を有している。導体25、61の表面が基板51のほぼ全面で平坦である点を除いた電子部品201の構成は、電子部品101と同様であるため説明を省略する。
本実施の形態による電子部品201では、導体25、61の表面が基板51のほぼ全面で平坦であるので、電子部品1、101と比較して、電子部品201の高多層化がより容易に行える。例えば、導体25上に誘電体膜31、上部導体23及び導体25を交互に積層することによって高容量のコンデンサ素子11が得られる。
また、導体25上に形成する上部導体の面積を上部導体23の面積よりも大きくすることもでき、コンデンサ素子11上に積層するコンデンサ素子の電極面積をコンデンサ素子11の電極面積よりも大きくすることも可能である。このように、コンデンサ素子が複数積層された積層コンデンサ素子において、各コンデンサ素子の電極面積をその下層のコンデンサ素子よりも大きくすることができる。従って、コンデンサ素子11上にさらに複数のコンデンサ素子を積層することによって、より高容量の積層コンデンサ素子が得られる。また、コンデンサ素子が複数積層された積層コンデンサ素子において、各層のコンデンサ素子の電極面積を自由にレイアウトすることも可能である。また、本実施の形態による電子部品201は、第2の実施の形態による電子部品101と同様の効果が得られる。
本実施の形態による電子部品201の製造方法について簡単に説明する。電子部品201の製造方法は、導体25及び導体61の形成工程を除いて図13及び図14に示す電子部品101の製造方法と同様である。
図示は省略するが、導体25及び導体61の形成工程を説明すると、全面に膜厚30nm程度のTi及び膜厚100nm程度のCuを例えばスパッタリング法により順次積層して下地導体を形成する。次に、下地導体全面に厚さ8μm程度の感光性樹脂を例えばスピンコート法により塗布して感光性樹脂層を形成する。
次に、当該感光性樹脂層を露光、現像し、導体25及び導体61と同一形状の開口部を感光性樹脂層に形成する。
次に、当該開口部内に露出した下地導体上に厚さ9〜10(μm)のCuの導体を電解めっき法により形成し、次いで当該導体の表面をCMP法により研磨して厚さ8(μm)程度の導体25b及び導体61bを形成する。次に、感光性樹脂層を現像して剥離する。
次に、導体25b、61bの周囲及び導体25b、61b間に露出した下地導体をドライエッチング又はウエットエッチングにより除去して、導体25b下部の下地導体で構成された下地導体25aと、導体61b下部の下地導体で構成された下地導体61aとが形成される。これにより、下地導体25a及び導体25bが積層された積層構造の導体(第3導体)25が形成され、下地導体61a及び導体61bが積層された積層構造の導体61が形成される。本実施の形態による電子部品201の製造方法によれば、第1の実施の形態による電子部品1の製造方法と同様の効果が得られる。
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施の形態による電子部品について図16を用いて説明する。図16は、本実施の形態による電子部品301を示す断面図である。
本実施の形態による電子部品301は、第2の実施の形態による電子部品201に対して、導体25が開口部33b内に形成された柱状導体27及び開口部33b上部から電子部品1の短辺側の周縁部まで絶縁膜33上に形成された導体29の2層で構成され、導体61がビア開口部31a、33a内に形成されたビア導体63及びビア開口部33a上部から電子部品1の短辺側の周縁部まで細長い長方形状に形成された導体65の2層で構成されている点に特徴を有している。
柱状導体27及びビア導体63の下地導体27a、63aは、各導体の底部及び側部に形成されている。下地導体27a、63a上には、導体27b、63bが形成されている。導体29は、柱状導体27上及び絶縁膜33上に形成された下地導体29aと下地導体29a上に形成された導体29bとで構成されている。導体65は、ビア導体63及び絶縁膜33上に形成された下地導体65aと下地導体65aに形成された導体65bとで構成されている。
上述の点を除いた電子部品301の構成は、電子部品201と同様であるため説明を省略する。本実施の形態による電子部品301は、第3の実施の形態による電子部品201と同様の効果が得られる。
[第5の実施の形態]
本発明の第5の実施の形態による電子部品及びその製造方法について図17乃至図22を用いて説明する。図17は、本実施の形態による電子部品401を示す断面図である。
本実施の形態による電子部品401は、第3の実施の形態による電子部品201に対して、誘電体膜31が基板51の基板面のほぼ全面で平坦である点に特徴を有している。下部導体21及びコイル導体12の周囲及び間隙には、絶縁膜135が形成されている。絶縁膜135は、例えば感光性ポリイミド等の感光性樹脂で形成されている。絶縁膜135の膜厚は、下部導体21及びコイル導体12の厚さとほぼ等しく、下部導体21、コイル導体12及び絶縁膜135の表面は平滑に形成されている。誘電体膜31は、下部導体21、コイル導体12及び絶縁膜135上のほぼ全面に平坦に形成されている。下部導体21、コイル導体12及び絶縁膜135の表面が平滑に形成されている点と、誘電体膜31が基板51の基板面のほぼ全面で平坦である点を除いた電子部品401の構成は、電子部品201と同様であるため説明を省略する。
本実施の形態による電子部品401では、下部導体21及びコイル導体12の同層に絶縁膜135が形成されて表面が平坦になっている。誘電体膜31はその平坦面上に形成されている。従って、誘電体膜31を薄くしても、誘電体膜31の膜厚が下部導体21端部においても均一になり、上部導体23と下部導体21との絶縁性が得られる。従って、電子部品401は、第3の実施の形態による電子部品201と比較して、電子部品1の耐電圧の破壊限界値をより改善できる。さらに、本実施の形態による電子部品401は第3の実施の形態による電子部品201と同様の効果が得られる。
本実施の形態による電子部品401の製造方法について図18乃至図22を用いて説明する。電子部品401はウエハ上に同時に多数形成されるが、図18乃至図22は、1個の電子部品401の素子形成領域を示している。図18乃至図22は、本実施の形態による電子部品401の製造工程を示す断面図である。
まず、図18(a)に示すように、第1の実施の形態による電子部品1と同様の製造方法により、基板51の平坦化層52上にコイル導体12及び下部導体(第1導体)21を形成する(図2(a)乃至図3(b)参照)。
次に、図18(b)に示すように、全面に例えばポリイミド等の感光性樹脂を塗布して絶縁膜135を形成する。次に、絶縁膜135にポストベークを行う。次に、図19(a)に示すように、下部導体21及びコイル導体12の表面が露出するまで絶縁膜135の表面をCMP法により研磨して、下部導体21、コイル導体12及び絶縁膜135を8μm程度の厚さに形成する。こうして、下部導体21、コイル導体12及び絶縁膜135の表面が平坦化される。
次に、図19(b)に示すように、全面に厚さ0.1μm程度の誘電体膜31を形成する。誘電体膜31の形成材料には、例えばアルミナ、窒化珪素(Si)、二酸化珪素(SiO)、酸化タンタル(Ta)、窒化アルミニウム(AlN)又は酸化マグネシウム(MgO)等が用いられる。下部導体21、コイル導体12及び絶縁膜135の表面が平坦なので、誘電体膜31は、下部導体21、コイル導体12及び絶縁膜135の上面の全面を覆って平坦に形成される。
次に、誘電体膜31全面に感光性樹脂を塗布して感光性樹脂層82を形成する。次に、図19(c)に示すように、感光性樹脂層82を露光、現像し、コイル導体12の内周側端部上の感光性樹脂層82に開口部82aを形成する。次に、感光性樹脂層82にポストベーク(熱処理)を行う。
次に、図20(a)に示すように、開口部82aに露出した誘電体膜31をアッシングにより除去してコイル導体12が露出したビア開口部31aを誘電体膜31に形成する。このとき、必要に応じて、後述するウェハ切断線(チップ切断面)の誘電体膜31も同時に除去してもよい。誘電体膜31を個片化すると、誘電体膜31が有する膜応力を分散させることができる。次に、図20(b)に示すように、感光性樹脂層82を剥離する。
次に、図20(c)に示すように、全面に膜厚30(nm)程度のチタン(Ti)及び膜厚100(nm)程度の銅(Cu)を例えばスパッタリング法により順次積層して上部導体形成用導体73を形成する。上部導体形成用導体73を蒸着法など真空成膜装置を用いた成膜方法により形成してもよい。
次に、上部導体形成用導体73全面に厚さ3(μm)程度の感光性樹脂を例えばスピンコート法により塗布して感光性樹脂層83を形成する。次に、図21(a)に示すように、感光性樹脂層83を露光、現像し、上部導体形成用導体73の上部導体23となる部分上にのみ感光性樹脂層83を残す。
次に、図21(b)に示すように、ドライエッチング又はウエットエチングにより感光性樹脂層83下部を除いて上部導体形成用導体73を除去する。これにより、感光性樹脂層83下部の上部導体形成用導体73で構成された上部導体(第2導体)23が形成される。以上の工程によって、下部導体21、誘電体膜31及び上部導体23で構成されるコンデンサ素子(容量素子)11が形成される。
次に、図21(c)に示すように、上部導体23上の感光性樹脂層83を剥離する。次に、全面に例えば半導体用感光性樹脂を塗布して膜厚7〜8(μm)程度の絶縁膜33を形成する。次に、絶縁膜33にプリベークを行う。次に、図22(a)に示すように、絶縁膜33を露光、現像し、ビア開口部31aを露出するビア開口部33aを絶縁膜33に形成する。また同時に上部導体23の一部が露出する開口部33bを上部導体23上の絶縁膜33に形成する。次に、絶縁膜33にポストベークを行う。次に、絶縁膜33の表面をCMP法により研磨する。
次に、図22(b)に示すように、導体25及び導体61を下部導体21及びコイル導体12と同様の形成方法によって形成する。図示は省略するが、より詳細に説明すると、全面に膜厚30(nm)程度のTi及び膜厚100(nm)程度のCuを例えばスパッタリング法により順次積層して下地導体を形成する。次に、下地導体全面に厚さ8(μm)程度の感光性樹脂を例えばスピンコート法により塗布して感光性樹脂層を形成する。
次に、当該感光性樹脂層を露光、現像し、導体25及び導体61と同一形状の開口部を感光性樹脂層に形成する。
次に、当該開口部内に露出した下地導体上に厚さ9〜10(μm)のCuの導体を電解めっき法により形成し、次いで当該導体の表面をCMP法により研磨して厚さ8(μm)程度の導体25b及び導体61bを形成する。次に、感光性樹脂層を剥離する。
次に、図22(b)に示すように、導体25b、61bの周囲及び導体25b、61b間に露出した下地導体をドライエッチング又はウエットエッチングにより除去して、導体25b下部の下地導体で構成された下地導体25aと、導体61b下部の下地導体で構成された下地導体61aとが形成される。これにより、開口部33b内の上部導体23上及び絶縁膜33上に下地導体25a及び導体25bが積層された積層構造の導体(第3導体)25が形成され、ビア開口部31a、33a内及び絶縁膜33上に下地導体61a及び導体61bが積層された積層構造の導体61が形成される。
以上の工程によって、コイル導体12及び導体61で構成されるインダクタ素子13が形成される。次に、図22(c)に示すように、全面に厚さ30(μm)程度のアルミナの保護膜54を形成する。
次に、所定の切断線に沿ってウエハを切断し、ウエハ上に形成された複数の電子部品401を素子形成領域毎にチップ状に分離する。次に、図示は省略するが、切断面に露出した導体25及び導体61に電気的にそれぞれ接続される外部電極を当該切断面に形成する。外部電極形成前或いは、外部電極形成後に、必要に応じて角部の面取りを行い、電子部品401が完成する。本実施の形態による電子部品401の製造方法によれば、第1の実施の形態による電子部品1の製造方法と同様の効果が得られる。
[第6の実施の形態]
本発明の第6の実施の形態による電子部品及びその製造方法について図23乃至図28を用いて説明する。図23は、本実施の形態による電子部品501を示す断面図である。
本実施の形態による電子部品501は、第5の実施の形態による電子部品401のコイル導体12及び下部導体21並びに導体25、61がセミアディティブ法(析出法)によって形成されているのに対して、導体12、21、25、61がダマシン法により形成されている点に特徴を有している。コイル導体12及び下部導体21の下地導体12a、21aは、各導体の底部及び側部に形成されている。導体12、21、25、61がダマシン法により形成され、コイル導体12及び下部導体21の側部に下地導体12a、21aを有する構造である点を除いた電子部品501の構成は、電子部品401と同様であるため詳細な説明を省略する。本実施の形態による電子部品501は、第5の実施の形態による電子部品401と同様の効果が得られる。
本実施の形態による電子部品501の製造方法について図24乃至図28を用いて説明する。電子部品501はウエハ上に同時に多数形成されるが、図24乃至図28は、1個の電子部品501の素子形成領域を示している。図24乃至図28は、本実施の形態による電子部品501の製造工程を示す断面図である。
本実施の形態では基板として表面に平坦化処理が施された基板51を用いる。まず、アルミナ(Al)で形成された基板51の全面に形成したアルミナの表面をCMP(化学的機械的研磨)法により研磨して平坦化層52を形成する。
次に、全面に例えばポリイミド等の感光性樹脂を塗布して絶縁膜135を形成する。次に、絶縁膜135にプリベークを行う。次に、図24(a)に示すように、絶縁膜135を露光、現像し、基板51をその法線方向に見て、長方形形状の開口部135aと、スパイラル形状の開口部135bとを絶縁膜135に形成する。開口部135bの外周側の端部は開口部135aと接続されている。次に、絶縁膜135にポストベークを行う。
次に、図24(b)に示すように、全面に膜厚30nm程度のチタン(Ti)及び膜厚100nm程度の銅(Cu)を例えばスパッタリング法により順次積層して下地導体71を形成する。下地導体71は、開口部135a、135bの側部及び底部にも形成される。
次に、図24(c)に示すように、下地導体71上に厚さ9〜10μmのCuの導体72を電解めっき法により形成する。次に、図25(a)に示すように、絶縁膜135が露出して導体パターンが形成されるまで全面をCMP法により研磨して、開口部135aに厚さ8μm程度の下部導体(第1導体)21を形成し、同時に開口部135bに同一厚さのコイル導体12を形成する。下部導体21は、下地導体71で形成された下地導体21aと、導体72で形成された導体21bとで構成される。コイル導体12は、下地導体71で形成された下地導体12aと、導体72で形成された導体12bとで構成される。
後程説明する導体25及び導体61は、コイル導体12及び下部導体21と同様の方法で形成される。また、コイル導体12及び後述する導体61の配線層は、下部導体21の配線層又は上部導体23の配線層のどちらでも良く、これらは配線設計の容易性とインダクタ素子13の電気的特性や形状を配慮して自由に配置することができる。
次に、図25(b)に示すように、全面に厚さ0.1μm程度の誘電体膜31を形成する。誘電体膜31の形成材料には、例えばアルミナ、窒化珪素(Si)、二酸化珪素(SiO)、酸化タンタル(Ta)、窒化アルミニウム(AlN)又は酸化マグネシウム(MgO) 等が用いられる。下部導体21、コイル導体12及び絶縁膜135の表面が平坦なので、誘電体膜31は、下部導体21、コイル導体12及び絶縁膜135の上面の全面を覆って平坦に形成される。
次に、誘電体膜31全面に感光性樹脂を塗布して感光性樹脂層82を形成する。次に、図25(c)に示すように、感光性樹脂層82を露光、現像し、コイル導体12の内周側端部上の感光性樹脂層82に開口部82aを形成する。次に、感光性樹脂層82にポストベーク(熱処理)を行う。
次に、図26(a)に示すように、開口部82aに露出した誘電体膜31をアッシングにより除去してコイル導体12が露出したビア開口部31aを誘電体膜31に形成する。このとき、必要に応じて、後述するウェハ切断線(チップ切断面)の誘電体膜31も同時に除去してもよい。誘電体膜31を個片化すると、誘電体膜31が有する膜応力を分散させることができる。次に、図26(b)に示すように、感光性樹脂層82を剥離する。
次に、図26(c)に示すように、全面に膜厚30(nm)程度のチタン(Ti)及び膜厚100(nm)程度の銅(Cu)を例えばスパッタリング法により順次積層して上部導体形成用導体73を形成する。上部導体形成用導体73を蒸着法など真空成膜装置を用いた成膜方法により形成してもよい。
次に、上部導体形成用導体73全面に厚さ3(μm)程度の感光性樹脂を例えばスピンコート法により塗布して感光性樹脂層83を形成する。次に、図27(a)に示すように、感光性樹脂層83を露光、現像し、上部導体形成用導体73の上部導体23となる部分上にのみ感光性樹脂層83を残す。
次に、図27(b)に示すように、ドライエッチング又はウエットエチングにより感光性樹脂層83下部を除いて上部導体形成用導体73を除去する。これにより、感光性樹脂層83下部の上部導体形成用導体73で構成された上部導体(第2導体)23が形成される。以上の工程によって、下部導体21、誘電体膜31及び上部導体23で構成されるコンデンサ素子(容量素子)11が形成される。
次に、図27(c)に示すように、上部導体23上の感光性樹脂層83を剥離する。次に、全面に例えば半導体用感光性樹脂を塗布して膜厚7〜8(μm)程度の絶縁膜33を形成する。次に、絶縁膜33にプリベークを行う。次に、図28(a)に示すように、絶縁膜33を露光、現像し、ビア開口部31aを露出するビア開口部33aを絶縁膜33に形成する。また同時に上部導体23の一部が露出する開口部33bを上部導体23上の絶縁膜33に形成する。次に、絶縁膜33にポストベークを行う。次に、絶縁膜33の表面をCMP法により研磨する。絶縁膜33の開口部33b及び溝等の加工に、レーザー、プラズマアッシング又はウエットエッチングを用いてもよい。
次に、図28(b)に示すように、導体25及び導体61を下部導体21及びコイル導体12と同様の形成方法によって形成する。図示は省略するが、より詳細に説明すると、全面に厚さ8μm程度の感光性樹脂を例えばスピンコート法により塗布して感光性樹脂層を形成する。次に、当該感光性樹脂層を露光、現像し、導体25及び導体61と同一形状の開口部を感光性樹脂層に形成する。次に、全面に膜厚30nm程度のTi及び膜厚100nm程度のCuを例えばスパッタリング法により順次積層して下地導体を形成する。
次に、下地導体上に厚さ9〜10μmのCuの導体を電解めっき法により形成する。次に、感光性樹脂層が露出して導体パターンが形成されるまで全面をCMP法により研磨して、厚さ8μm程度の導体25及び導体61を形成する。導体25は、下地導体25aと、下地導体25a上に形成された導体25bとで構成される。導体61は、下地導体61aと、下地導体61a上に形成された導体61bとで構成される。以上の工程によって、コイル導体12及び導体61で構成されるインダクタ素子13が形成される。次に、感光性樹脂層を剥離する。
次に、図28(c)に示すように、全面に厚さ30(μm)程度のアルミナの保護膜54を形成する。次に、所定の切断線に沿ってウエハを切断し、ウエハ上に形成された複数の電子部品501を素子形成領域毎にチップ状に分離する。次に、図示は省略するが、切断面に露出した導体25及び導体61に電気的にそれぞれ接続される外部電極を当該切断面に形成する。外部電極形成前或いは、外部電極形成後に、必要に応じて角部の面取りを行い、電子部品501が完成する。本実施の形態による電子部品501の製造方法によれば、第1の実施の形態による電子部品1の製造方法と同様の効果が得られる。
[第7の実施の形態]
本発明の第7の実施の形態による電子部品について図29を用いて説明する。図29は、本実施の形態による電子部品601を示す断面図である。
本実施の形態による電子部品601は、第5の実施の形態による電子部品401に対して、導体25が開口部33b内に形成された柱状導体27及び開口部33b上部から電子部品1の短辺側の周縁部まで絶縁膜33上に形成された導体29の2層で構成され、導体61がビア開口部31a、33a内に形成されたビア導体63及びビア開口部33a上部から電子部品1の短辺側の周縁部まで細長い長方形状に形成された導体65の2層で構成されている点に特徴を有している。
柱状導体27及びビア導体63の下地導体27a、63aは、各導体の底部及び側部に形成されている。下地導体27a、63a上には、導体27b、63bが形成されている。導体29は、柱状導体27上及び絶縁膜33上に形成された下地導体29aと下地導体29a上に形成された導体29bとで構成されている。導体65は、ビア導体63及び絶縁膜33上に形成された下地導体65aと下地導体65aに形成された導体65bとで構成されている。
上述の点を除いた電子部品601の構成は、電子部品401と同様であるため説明を省略する。本実施の形態による電子部品601は、第5の実施の形態による電子部品401と同様の効果が得られる。
[第8の実施の形態]
本発明の第8の実施の形態による電子部品及びその製造方法について図30乃至図34を用いて説明する。図30は、本実施の形態による電子部品701を示す断面図である。
本実施の形態による電子部品701は、第5の実施の形態による電子部品401に対して、誘電体膜31が下部導体21上にのみ形成されている点に特徴を有している。誘電体膜31は、基板51を基板面法線方向に見て下部導体21及び上部導体23が対向する部分及びその周辺部にのみ形成されている。誘電体膜31が下部導体21上にのみ形成されている点を除いた電子部品701の構成は、第5の実施の形態による電子部品401と同様であるため詳細な説明を省略する。
本実施の形態による電子部品701では、誘電体膜31が下部導体21上にのみ形成されている。よって、電子部品701は、電子部品401と比較して、内部応力を抑えることができ、温度に対する電子部品701の寸法変化を抑えることができるので、温度変化によるコンデンサ素子11の容量値等の定数変化を抑えることができる。従って、電子部品701は、第5の実施の形態による電子部品401と比較して、コンデンサ素子11の温度特性を改善でき、コンデンサ素子11の容量値をより高精度に得ることができる。さらに、本実施の形態による電子部品701は、電子部品401と同様の効果が得られる。
本実施の形態による電子部品701の製造方法について図31乃至図34を用いて説明する。電子部品701はウエハ上に同時に多数形成されるが、図31乃至図34は、1個の電子部品701の素子形成領域を示している。図31乃至図34は、本実施の形態による電子部品701の製造工程を示す断面図である。
まず、図31(a)に示すように、第5の実施の形態による電子部品401と同様の製造方法により、基板51の平坦化層52上にコイル導体12、下部導体(第1導体)21及び絶縁膜135を形成し、全面に誘電体膜31を形成する(図2(a)乃至図3(b)及び図18(a)乃至図19(b)参照)。
次に、誘電体膜31全面に感光性樹脂を塗布して感光性樹脂層84を形成する。次に、図31(b)に示すように、感光性樹脂層84を露光、現像し、下部導体21の電極部となる部分及びその周辺部上の誘電体膜31上にのみ感光性樹脂層84を残す。次に、図31(c)に示すように、感光性樹脂層84下部を除いて誘電体膜31をアッシングにより除去する。これにより、下部導体21の電極部となる部分及びその周辺部上にのみ誘電体膜31が形成される。次に、図32(a)に示すように、感光性樹脂層84を剥離する。
次に、図32(b)に示すように、全面に膜厚30(nm)程度のチタン(Ti)及び膜厚100(nm)程度の銅(Cu)を例えばスパッタリング法により順次積層して上部導体形成用導体73を形成する。上部導体形成用導体73を蒸着法など真空成膜装置を用いた成膜方法により形成してもよい。
次に、上部導体形成用導体73全面に厚さ3(μm)程度の感光性樹脂を例えばスピンコート法により塗布して感光性樹脂層83を形成する。次に、図32(c)に示すように、感光性樹脂層83を露光、現像し、誘電体膜31上の上部導体形成用導体73(上部導体23となる部分)上にのみ感光性樹脂層83を残す。
次に、図33(a)に示すように、ドライエッチング又はウエットエチングにより感光性樹脂層83下部を除いて上部導体形成用導体73を除去する。これにより、感光性樹脂層83下部の上部導体形成用導体73で構成された上部導体(第2導体)23が形成される。以上の工程によって、下部導体21、誘電体膜31及び上部導体23で構成されるコンデンサ素子(容量素子)11が形成される。
次に、図33(b)に示すように、上部導体23上の感光性樹脂層83を剥離する。次に、全面に例えば半導体用感光性樹脂を塗布して膜厚7〜8(μm)程度の絶縁膜33を形成する。次に、絶縁膜33にプリベークを行う。次に、図33(c)に示すように、絶縁膜33を露光、現像し、コイル導体12の内周側の端部を露出するビア開口部33aを絶縁膜33に形成する。また同時に上部導体23の一部が露出する開口部33bを上部導体23上の絶縁膜33に形成する。次に、絶縁膜33にポストベークを行う。次に、絶縁膜33の表面をCMP法により研磨する。
次に、図34(a)に示すように、導体25及び導体61を下部導体21及びコイル導体12と同様の形成方法によって形成する。図示は省略するが、より詳細に説明すると、全面に膜厚30(nm)程度のTi及び膜厚100(nm)程度のCuを例えばスパッタリング法により順次積層して下地導体を形成する。次に、下地導体全面に厚さ8(μm)程度の感光性樹脂を例えばスピンコート法により塗布して感光性樹脂層を形成する。
次に、当該感光性樹脂層を露光、現像し、導体25及び導体61と同一形状の開口部を感光性樹脂層に形成する。
次に、当該開口部内に露出した下地導体上に厚さ9〜10(μm)のCuの導体を電解めっき法により形成し、次いで当該導体の表面をCMP法により研磨して厚さ8(μm)程度の導体25b及び導体61bを形成する。次に、感光性樹脂層を剥離する。
次に、図34(a)に示すように、導体25b、61bの周囲及び導体25b、61b間に露出した下地導体をドライエッチング又はウエットエッチングにより除去して、導体25b下部の下地導体で構成された下地導体25aと、導体61b下部の下地導体で構成された下地導体61aとが形成される。これにより、開口部33b内の上部導体23上及び絶縁膜33上に下地導体25a及び導体25bが積層された積層構造の導体(第3導体)25が形成され、ビア開口部33a内及び絶縁膜33上に下地導体61a及び導体61bが積層された積層構造の導体61が形成される。
以上の工程によって、コイル導体12及び導体61で構成されるインダクタ素子13が形成される。次に、図34(b)に示すように、全面に厚さ30(μm)程度のアルミナの保護膜54を形成する。
次に、所定の切断線に沿ってウエハを切断し、ウエハ上に形成された複数の電子部品701を素子形成領域毎にチップ状に分離する。次に、図示は省略するが、切断面に露出した導体25及び導体61に電気的にそれぞれ接続される外部電極を当該切断面に形成する。次に、必要に応じて角部の面取りを行い、電子部品701が完成する。本実施の形態による電子部品701の製造方法によれば、第1の実施の形態による電子部品1の製造方法と同様の効果が得られる。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
上記実施の形態では、電子部品としてコンデンサ素子11及びインダクタ素子13のみを含む電子部品を例に挙げたが、本発明はこれに限られない。例えば、インダクタ素子13の代わりに抵抗素子が形成されたRC複合型の電子部品に適用できる。また、コンデンサ素子11及びインダクタ素子13の他に抵抗素子を有するRLC複合型の電子部品にも適用できる。また、コンデンサ素子11を含む電子部品であれば、受動素子のみを含む電子部品に限らず、トランジスタやダイオード等の能動素子を含む電子部品にも適用できる。さらに、コンデンサ素子11を含む電子部品であれば、デジタル・アナログ混在回路にも適用できる。さらに、所望の機能を得るためにLCRのいずれかの素子を複数組合わせた所望の回路により当該所望の機能を達成する事ができる。もちろん、集中定数素子に限らず、分布定数回路と複合した回路構成であってもよく、半導体素子とこれらを組合わせることも行える。
また、基板51の材料は、半導体材料又は低温同時焼成セラミックス(low temperature co−fired ceramics;LTCC)でもよい。また、電子部品1は回路基板内に構成されてもよい。
上記第1乃至第8の実施の形態では1層のコンデンサ素子11を有する電子部品1を例にとって説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、導体と誘電体膜31とを順に繰り返し積層した積層コンデンサ素子を有する電子部品1にも適用できる。積層コンデンサ素子を形成する場合、上記第1乃至第8の実施の形態による電子部品のコンデンサ素子11を適宜組み合わせることができる。例えば、同一の実施の形態によるコンデンサ素子11を繰返し積層する、一つの実施の形態によるコンデンサ素子11の上に別の実施の形態によるコンデンサ素子11を繰り返し積層する、又は2つの実施の形態によるコンデンサ素子11を交互に積層すること等ができる。
上記実施の形態では各導体の断面形状が長方形の電子部品を例に挙げたが、各導体の断面形状は台形でも逆台形でも構わない。
上記実施の形態では、導体25が、開口部33b内に形成された柱状導体部と、上部導体23と外部電極等(不図示)とを接続するために絶縁膜33上に形成された引き出し導体部とを有している電子部品を例に挙げたが、本発明はこれに限られない。本発明は、例えば、導体25が当該引き出し導体部のみで構成され、当該柱状導体部が下部導体21上に形成された電子部品にも適用できる。当該電子部品では、当該柱状導体部(第3導体)上に柱状導体部よりも薄い上部導体(第2導体)23が形成され、上部導体23上に誘電体膜31が形成され、誘電体膜31上に引き出し導体部のみで構成された引き出し導体(第1導体)25が形成される。導体25は、上部導体23よりも厚く形成される。当該電子部品では、上部導体23、誘電体膜31及び引き出し導体部でコンデンサ素子(容量素子)が構成される。当該電子部品では、絶縁膜33は、下部導体21及び柱状導体部の周囲に形成される。また、当該電子部品では、基板51の基板面を法線方向に見て、上部導体23は柱状導体部を覆って形成されている。
上記電子部品では、上部導体23は薄く形成されるので、形状精度のよい上部導体23が得られる。これにより、導体25と対向する上部導体23の面積精度が高精度になり、当該コンデンサ素子の電極面積を高精度に形成することができる。従って、当該コンデンサ素子の容量値を高精度に得ることができる。また、絶縁膜33を厚くすると、下部導体21及び導体25間に発生する寄生インダクタンス及び寄生容量が低減される。従って、コンデンサ素子11の容量値の精度を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態による電子部品1を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による電子部品1の製造方法を示す断面図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態による電子部品1の製造方法を示す断面図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態による電子部品1の製造方法を示す断面図(その3)である。 本発明の第1の実施の形態による電子部品1の製造方法を示す断面図(その4)である。 本発明の第1の実施の形態による電子部品1の製造方法を示す断面図(その5)である。 本発明の第1の実施の形態による電子部品1の製造方法を示す断面図(その6)である。 本発明の第1の実施の形態による電子部品1の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による電子部品1の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による電子部品1の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による電子部品1の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による電子部品101を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態による電子部品101の製造方法を示す断面図(その1)である。 本発明の第2の実施の形態による電子部品101の製造方法を示す断面図(その2)である。 本発明の第3の実施の形態による電子部品201を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態による電子部品301を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態による電子部品401を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態による電子部品401の製造方法を示す断面図(その1)である。 本発明の第5の実施の形態による電子部品401の製造方法を示す断面図(その2)である。 本発明の第5の実施の形態による電子部品401の製造方法を示す断面図(その3)である。 本発明の第5の実施の形態による電子部品401の製造方法を示す断面図(その4)である。 本発明の第5の実施の形態による電子部品401の製造方法を示す断面図(その5)である。 本発明の第6の実施の形態による電子部品501を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態による電子部品501の製造方法を示す断面図(その1)である。 本発明の第6の実施の形態による電子部品501の製造方法を示す断面図(その2)である。 本発明の第6の実施の形態による電子部品501の製造方法を示す断面図(その3)である。 本発明の第6の実施の形態による電子部品501の製造方法を示す断面図(その4)である。 本発明の第6の実施の形態による電子部品501の製造方法を示す断面図(その5)である。 本発明の第7の実施の形態による電子部品601を示す断面図である。 本発明の第8の実施の形態による電子部品701を示す断面図である。 本発明の第8の実施の形態による電子部品701の製造方法を示す断面図(その1)である。 本発明の第8の実施の形態による電子部品701の製造方法を示す断面図(その2)である。 本発明の第8の実施の形態による電子部品701の製造方法を示す断面図(その3)である。 本発明の第8の実施の形態による電子部品701の製造方法を示す断面図(その4)である。 従来のコンデンサ素子411を示す図である。 特許文献1に開示された薄膜キャパシタ素子1011を示す断面図である。 本発明者らによって提案されたコンデンサ素子611を示す断面図である。 特許文献2に開示された薄膜キャパシタ811を示す断面図である。
符号の説明
1〜5、101、201、301、401、501、601、701 電子部品
11、411、611 コンデンサ素子
12 コイル導体
12a、21a、25a、27a、29a、61a、63a、65a、71 下地導体
12b、21b、25、25b、27b、29、29b、61、61b、63b、65、65b 導体
13 インダクタ素子
21、421 下部導体(第1導体)
23、423、623 上部導体(第2導体)
27 柱状導体
31、431 誘電体膜
31a、33a ビア開口部
33、135 絶縁膜
33b、81a、81b、82a、135a、135b 開口部
51 基板
52 平坦化層
54 保護膜
62 引き出し導体
63 ビア導体
73 上部導体形成用導体
81、82、83、84 感光性樹脂層

Claims (16)

  1. 基板上に形成された第1導体と、
    前記第1導体上に形成された誘電体膜と、
    前記誘電体膜上に形成されて前記第1導体より薄い第2導体とを有し、
    容量素子が前記第1導体と前記第2導体と前記誘電体膜とで構成されていること
    を特徴とする電子部品。
  2. 請求項1記載の電子部品であって、
    前記容量素子の電極面積は、前記第2導体の面積で規定されていること
    を特徴とする電子部品。
  3. 請求項1又は2に記載の電子部品であって、
    前記第1導体の厚さをt1とし、
    前記第2導体の厚さをt2とし、
    前記第2導体の粒径をxとすると、
    t1>t2、
    x≦t2であること
    を特徴とする電子部品。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子部品であって、
    前記第2導体の全表面は、平坦であること
    を特徴とする電子部品。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子部品であって、
    前記第2導体上に形成された絶縁膜をさらに有すること
    を特徴とする電子部品。
  6. 請求項5記載の電子部品であって、
    前記第2導体上の前記絶縁膜の一部に前記第2導体表面が露出する開口部が形成されていること
    を特徴とする電子部品。
  7. 請求項6記載の電子部品であって、
    前記開口部に形成され、前記第2導体より厚い第3導体をさらに有すること
    を特徴とする電子部品。
  8. 請求項7記載の電子部品であって、
    前記第3導体は、前記絶縁膜上に延在していること
    を特徴とする電子部品。
  9. 請求項8記載の電子部品であって、
    前記第1導体及び前記第3導体は、別の層に形成されていること
    を特徴とする電子部品。
  10. 請求項5乃至9のいずれか1項に記載の電子部品であって、
    前記絶縁膜の表面は、平坦であること
    を特徴とする電子部品。
  11. 請求項5乃至10のいずれか1項に記載の電子部品であって、
    前記絶縁膜は、前記基板のほぼ全面に形成されていること
    を特徴とする電子部品。
  12. 請求項11記載の電子部品であって、
    前記第1導体と同層に形成された第4導体と、
    前記第4導体と前記絶縁膜を介して対向配置された第5導体とをさらに有すること
    を特徴とする電子部品。
  13. 請求項5乃至12のいずれか1項に記載の電子部品であって、
    前記誘電体膜の膜厚は、前記絶縁膜の膜厚より薄いこと
    を特徴とする電子部品。
  14. 請求項5乃至13のいずれか1項に記載の電子部品であって、
    前記誘電体膜の誘電率は、前記絶縁膜の誘電率より高い又は同じであること
    を特徴とする電子部品。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の電子部品であって、
    前記誘電体膜は、前記第1導体上にのみ形成されていること
    を特徴とする電子部品。
  16. 基板上に第1導体を形成し、
    前記第1導体上に誘電体膜を形成し、
    前記誘電体膜上に前記第1導体より薄い第2導体を形成し、
    容量素子が前記第1導体と前記第2導体と前記誘電体膜とで構成され、
    前記第2導体上に絶縁膜を形成し、
    前記絶縁膜に前記第2導体表面が露出する開口部を形成し、
    前記開口部に前記第2導体より厚い第3導体を形成すること
    を特徴とする電子部品の製造方法。
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