JPH1022457A - 容量装置及び半導体装置並びにそれらの製造方法 - Google Patents

容量装置及び半導体装置並びにそれらの製造方法

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JPH1022457A
JPH1022457A JP8174013A JP17401396A JPH1022457A JP H1022457 A JPH1022457 A JP H1022457A JP 8174013 A JP8174013 A JP 8174013A JP 17401396 A JP17401396 A JP 17401396A JP H1022457 A JPH1022457 A JP H1022457A
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JP
Japan
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insulating film
film
forming
hole
upper electrode
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JP8174013A
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Yuuki Oku
友希 奥
Takahide Ishikawa
高英 石川
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/86Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable only by variation of the electric current supplied, or only the electric potential applied, to one or more of the electrodes carrying the current to be rectified, amplified, oscillated or switched
    • H01L29/92Capacitors with potential-jump barrier or surface barrier
    • H01L29/94Metal-insulator-semiconductors, e.g. MOS

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寿命低下を招くことがないような容量装置、
及び、この容量装置を備えた半導体装置を得る。 【解決手段】 金属膜からなる下部電極3上に誘電体膜
4を設け、誘電体膜4上に、この誘電体膜4表面に開口
する穴5aを有する第2の絶縁膜5を設け、又、第2の
絶縁膜5上に、この第2の絶縁膜5表面において内縁が
穴5aの内縁を囲み、かつ第2の絶縁膜5表面に開口す
る穴6aを有する第3の絶縁膜6を設け、更に、誘電体
膜4表面から、穴5aを介して第2の絶縁膜5上に延在
する金属膜からなる上部電極8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は化合物半導体系モ
ノリシックIC内に配置する容量装置の構造及び半導体
装置の構造並びにそれらの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】GaAsMMIC(Monolithi
c Microwave Integrated Ci
rcuits)を初めとする化合物半導体系モノリシッ
クICは、化合物半導体材料の優れた電子輸送特性を、
FET(Field Effect Transist
or)素子の高速化実現に最も有効に利用できるデバイ
スであるため、衛星用・移動体マイクロ波・ミリ波集積
回路といった分野への応用が図られており、近年の移動
体無線の発展によりさらに需要が見込まれている。ま
た、その用途は、衛星用などの過酷な環境下で長期の使
用に耐えなければならず、その信頼性には特に厳しいも
のが要求されるのが常である。
【0003】ここで、上記GaAsMMICの回路は、
FET素子、抵抗素子、MIM(Metal Insu
lator Metal)キャパシタ、スパイラルイン
ダクタ等の能動・受動素子、ならびに前記の各能動・受
動素子を結ぶ配線等から構成されている。中でも、MI
MキャパシタはGaAsMMICの製品寿命を決定する
キーパーツであり、その寿命の確保を図るため種々の工
夫がなされている。例えば、良く知られている技術で、
MIMキャパシタの上部電極から配線を引き出すために
エアーブリッジを用い、配線が直接MIMキャパシタの
誘電体に接触しないように構造上の工夫がなされている
のはその一例である。
【0004】MIMキャパシタに用いられる誘電体には
プラズマCVDで作製したSiN膜、SiON膜が用い
られる。これは、化合物半導体であるGaAs、InP
では酸化することで良好な膜質の絶縁膜を得ることがで
きず、シリコンデバイスで実績のあるシリコン熱酸化膜
(SiO2 )を絶縁膜として用いることが難しいためで
ある。通常、GaAsMMICのMIMキャパシタの作
製方法は、蒸着リフトオフ法で形成した下部電極上に、
プラズマCVDで作製したSiN膜、SiON膜をデポ
し、さらに、その上層に蒸着リフトオフ法で形成した上
部電極を形成したMIM構造が用いられている。
【0005】ここで、蒸着リフトオフ法とは、図10に
示すように、まず、化合物半導体基板20上に、通常の
写真製版技術を用い、レジストを所望の形状にパターニ
ングしたマスク21を形成し、次に、金属膜22を蒸着
し、この後、レジストマスク21を除去することによ
り、電極を形成する方法である。
【0006】しかしながら、この蒸着リフトオフ法を用
いた場合、電極を構成する金属薄膜表面に傷が入ってし
まうという問題が発生する。この傷はリフトオフで除去
すべき金属が、ちょうどウエハ上をたわしのようにこす
って剥がれていくために発生するもので、MIMキャパ
シタの絶縁耐圧や信頼性の低下を招く原因となる。そこ
で近年、金属薄膜表面に傷が入ることを防止するため
に、蒸着リフトオフの代わりに、以下に示す、配線スパ
ッタ法を用いイオンミリングで配線加工する方法が用い
られてきている。
【0007】ここで、配線スパッタ法を用いイオンミリ
ングで配線加工する方法とは、図11に示すように、ま
ず、スパッタ法により、化合物半導体基板20上に金属
膜22を形成し、次に、通常の写真製版技術を用い、レ
ジストを所望の形状にパターニングしたマスク23を形
成し、この後、このマスク23を用いたイオンミリング
により、金属膜22を加工して電極を形成する方法であ
る。
【0008】図12は、配線スパッタ法を用いイオンミ
リングで配線加工する方法を用いて製造されたMIMキ
ャパシタを示す要部断面図である。図12において1は
半導体基板であり、2は化合物半導体基板1との絶縁性
を高めるために、この半導体基板1上に形成された絶縁
膜であり、3は絶縁膜2上に形成されている下部電極で
あり、4は下部電極3上に形成された誘電体膜であり、
例えば、膜厚が1000〜2000Å程度のSiN膜で
あり、8は誘電体膜4上に形成された上部電極であり、
例えば、膜厚が1〜2μmであるAu膜であり、9は上
部電極の周囲に形成された絶縁膜であり、9aは絶縁膜
9に形成され、上部電極8表面に開口する穴であり、1
4は穴9aを介して上部電極8と電気的に接続する給電
層であり、15は給電層14上に形成されるエアーブリ
ッジである。
【0009】上記のように、配線スパッタ法を用いイオ
ンミリングで配線加工する方法を用いた場合において
は、電極を構成する金属薄膜表面に傷が入ることがな
い。しかしながら、この場合においても、図12に示す
ように、誘電体膜4の内、上部電極8の端部の周辺にあ
たる部分が、上部電極8を形成するためのイオンミリン
グで削れてしまうという問題が発生してしまう。
【0010】具体的には、図12に示した構造のMIM
キャパシタでは、上部電極8を例えば金で作製した場
合、その膜厚は1〜2μm程度が導体損失を防ぐために
必要になる。特に、誘電体膜4がSiN膜であるならイ
オンミリングによるエッチングレートの比は5:1位で
あるので、上部電極8である金に対し10%のオーバー
エッチングを行っただけで、200から400Åの誘電
体膜4が削られることとなる。したがって、誘電体膜4
の膜厚は1000〜2000Åなので、実質600から
1800Åの膜厚しか確保されないこととなる。
【0011】図13は上部電極8の周辺の誘電体膜4の
削れ深さとMIMキャパシタの寿命の関係を示す図であ
る。誘電体膜4の膜厚は2000Åで、印加電圧は10
Vを仮定している。この図より、誘電体膜4の削れ深さ
とともに急激に寿命低下が起こることがわかり、この結
果、誘電体膜4が削れない方法でMIMキャパシタを作
製することが、寿命低下を防止するために必須であるこ
とが分かる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
MIMキャパシタの製造時においては、このMIMキャ
パシタの上部電極8の表面や周辺に傷が入ったり、上部
電極8の周辺の誘電体薄膜4が削られること等により、
当該MIMキャパシタの寿命低下を引き起こす結果とな
っていた。
【0013】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであり、寿命低下を招くことがないような容量装置及
びこの容量装置を備えた半導体装置を得ることを目的と
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る容量装置
は、下部電極上に形成された第1の絶縁膜と、上記第1
の絶縁膜上に形成され、上記下部電極上の第1の絶縁膜
表面に開口する第1の穴を有する第2の絶縁膜と、上記
第2の絶縁膜上に形成され、上記第2の絶縁膜表面にお
いて内縁が上記第1の穴の内縁を囲み、上記第2の絶縁
膜表面に開口する第2の穴を有する第3の絶縁膜と、上
記第1の絶縁膜表面から、上記第1の穴を介して上記第
2の絶縁膜上に延在する上部電極とを備えたものであ
る。
【0015】又、第2の穴が、第2の絶縁膜表面におけ
る内縁が第1の絶縁膜表面に開口する部分の内縁より広
く形成されていることを特徴とするものである。
【0016】又、第2の穴が側面の傾斜角が90°未満
であることを特徴とするものである。
【0017】又、第1の絶縁膜がシリコンと窒素の組成
比が3対4となるシリコン窒化膜であり、第2の絶縁膜
がシリコンの割合が窒素の割合に比べ高いシリコン窒化
膜であり、第3の絶縁膜がシリコン酸化膜であることを
特徴とするものである。
【0018】又、第3の絶縁膜のエッチングレートが第
2の絶縁膜のエッチングレートより高いことを特徴とす
るものである。
【0019】又、下部電極上に形成されたシリコン窒化
膜からなる第1の絶縁膜と、上記第1の絶縁膜上に形成
され、上記下部電極上の第1の絶縁膜表面に開口する穴
を有する第1の絶縁膜よりエッチングレートの高いシリ
コン窒化膜からなる第2の絶縁膜と、上記第1の絶縁膜
表面から、上記穴を介して上記第2の絶縁膜上に延在す
る上部電極とを備えたものである。
【0020】又、第2の絶縁膜が第1の絶縁膜より水素
含有量が多いことを特徴とするものである。
【0021】又、エッチングレートが、バッファードフ
ッ酸に対するエッチングレートであることを特徴とする
ものである。
【0022】又、上部電極及び下部電極が金属膜からな
ることを特徴とするものである。
【0023】又、上部電極上に形成され、この上部電極
に電気的に接続されている配線を備えたものである。
【0024】又、配線が上部電極よりも厚く形成されて
いることを特徴とするものである。
【0025】この発明に係る半導体装置は、上記容量装
置が半導体基板上に形成されていることを特徴とするも
のである。
【0026】又、半導体基板が化合物半導体を用いて形
成されていることを特徴とするものである。
【0027】この発明に係る容量装置の製造方法は、下
部電極上に第1の絶縁膜を形成する工程と、上記第1の
絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、上記第2の
絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成する工程と、上記第3の
絶縁膜上にレジストを塗布する工程と、写真製版技術に
より上記レジストをパターニングすることにより、開口
部を有するマスクを形成する工程と、上記マスクを用い
てエッチングすることにより、上記第3の絶縁膜に、上
記第3の絶縁膜表面において上記マスクの開口部より広
く、上記下部電極上の第2の絶縁膜表面に開口する第2
の穴を形成する工程と、上記マスクを用いてエッチング
することにより、上記第2の絶縁膜に、上記第2の絶縁
膜表面において上記第2の穴より狭く、上記第1の絶縁
膜表面に開口する第1の穴を形成する工程と、蒸着によ
り、導電膜を上記第1の穴の内部に充填するとともに、
上記第2の穴の内部及び上記レジスト上に形成する工程
と、上記レジストを除去することにより、上記導電膜か
ら上部電極を形成する工程とを含むものである。
【0028】又、下部電極となる導電膜上に第1の絶縁
膜を形成する工程と、上記第1の絶縁膜上に第2の絶縁
膜を形成する工程と、上記第2の絶縁膜上に第3の絶縁
膜を形成する工程と、上記第3の絶縁膜上にレジストを
塗布する工程と、写真製版技術により上記レジストをパ
ターニングすることにより、開口部を有する第1のマス
クを形成する工程と、上記第1のマスクを用いてエッチ
ングすることにより、上記第3の絶縁膜に、上記第3の
絶縁膜表面において上記第1のマスクの開口部より広
く、上記下部電極上の第2の絶縁膜表面に開口する第2
の穴を形成する工程と、上記第1のマスクを用いてエッ
チングすることにより、上記第2の絶縁膜に、上記第2
の絶縁膜表面において上記第2の穴より狭く、上記第1
の絶縁膜表面に開口する第1の穴を形成する工程と、蒸
着により、上部電極となる導電膜を上記第1の穴の内部
に充填するとともに、上記第2の穴の内部及び上記レジ
スト上に形成する工程と、上記レジストを除去すること
により、上記上部電極となる導電膜から上部電極を形成
する工程と、上記上部電極上及び上記第2及び第3の絶
縁膜上に第4の絶縁膜を形成する工程と、写真製版技術
によりパターニングされたレジストを第2のマスクとし
て用い、上記上部電極を囲むように上記複数の絶縁膜を
エッチングする工程と、上記第2のマスクを用いて、上
記下部電極となる導電膜をイオンミリングすることによ
り下部電極を形成する工程と、エッチングにより、上記
第4の絶縁膜に上記上部電極表面に開口する接続孔を形
成する工程と、上記上部電極表面から、上記接続孔を介
して上記上部電極に電気的に接続される配線を形成する
工程とを含むものである。
【0029】又、配線を上部電極よりも厚く形成するこ
とを特徴とするものである。
【0030】又、第2の穴を、第3の絶縁膜表面におけ
る内縁が、第2の絶縁膜表面に開口する部分の内縁より
広くなるように形成することを特徴とするものである。
【0031】又、第2の穴を側面の傾斜角が90°未満
となるように形成することを特徴とするものである。
【0032】又、第1の絶縁膜をシリコンと窒素の組成
比が3対4となるシリコン窒化膜により、第2の絶縁膜
をシリコンの割合が窒素の割合に比べ高いシリコン窒化
膜により、第3の絶縁膜をシリコン酸化膜により形成す
ることを特徴とするものである。
【0033】又、第1、第2及び第3の絶縁膜をプラズ
マCVD法を用いて形成することを特徴とするものであ
る。
【0034】又、プラズマCVD法により第2の絶縁膜
を形成する場合において、第1の絶縁膜を形成する場合
よりも、SiH4のNH3に対する流量比を高くするこ
とを特徴とするものである。
【0035】又、第2の穴を形成するためのエッチング
はバッファードフッ酸を用いて行うことを特徴とするも
のである。
【0036】又、第1の穴を形成するためのエッチング
には異方性ドライエッチングを用いることを特徴とする
ものである。
【0037】又、第3の絶縁膜を第2の絶縁膜よりエッ
チングレートが高くなるように形成することを特徴とす
るものである。
【0038】又、下部電極上にシリコン窒化膜からなる
第1の絶縁膜を形成する工程と、上記第1の絶縁膜上
に、この第1の絶縁膜よりエッチングレートの高いシリ
コン窒化膜からなる第2の絶縁膜を形成する工程と、エ
ッチングにより、上記第2の絶縁膜に上記下部電極上の
第1の絶縁膜表面に開口する穴を形成する工程と、上記
第1の絶縁膜表面から、上記穴を介して上記第2の絶縁
膜上に延在するように上部電極を形成する工程とを含む
ものである。
【0039】又、下部電極となる導電膜上にシリコン窒
化膜からなる第1の絶縁膜を形成する工程と、上記第1
の絶縁膜上に、この第1の絶縁膜よりエッチングレート
の高いシリコン窒化膜からなる第2の絶縁膜を形成する
工程と、エッチングにより、上記第2の絶縁膜に上記導
電膜上の第1の絶縁膜表面に開口する穴を形成する工程
と、上記第1の絶縁膜表面から、上記穴を介して上記第
2の絶縁膜上に延在するように上部電極を形成する工程
と、上記上部電極上及び上記第2の絶縁膜上に第4の絶
縁膜を形成する工程と、写真製版技術によりパターニン
グされたレジストをマスクとして用い、上記上部電極を
囲むように上記複数の絶縁膜をエッチングする工程と、
上記マスクを用いて、上記導電膜をイオンミリングする
ことにより下部電極を形成する工程と、エッチングによ
り、上記第4の絶縁膜に上記上部電極表面に開口する接
続孔を形成する工程と、上記上部電極表面から、上記接
続孔を介して上記上部電極に電気的に接続される配線を
形成する工程とを含むものである。
【0040】又、配線を上部電極よりも厚く形成するこ
とを特徴とするものである。
【0041】又、第1の絶縁膜表面から、穴を介して第
2の絶縁膜上に延在するように上部電極を形成する工程
が、スパッタ法により、上部電極となる導電膜を上記穴
の内部に充填するとともに、上記第2の絶縁膜上に形成
する工程と、写真製版技術によりパターニングされたレ
ジストをマスクとして用いてイオンミリングすることに
より、上記第2の絶縁膜表面において、上記導電膜の外
縁が上記穴の内縁を囲むように加工して、上記上部電極
を形成する工程とを含むことを特徴とするものである。
【0042】又、第1の絶縁膜表面から、穴を介して第
2の絶縁膜上に延在するように上部電極を形成する工程
が、上記第2の絶縁膜上にレジストを塗布する工程と、
写真製版技術により上記レジストをパターニングするこ
とにより、上記第2の絶縁膜表面において、開口部の内
縁が上記穴の内縁を囲むようにマスクを形成する工程
と、蒸着により、上部電極となる導電膜を上記穴の内部
に充填するとともに、上記マスクの開口部の内部及び上
記レジスト上に形成する工程と、上記レジストを除去す
ることにより、上記導電膜から上記上部電極を形成する
工程とを含むことを特徴とするものである。
【0043】又、第2の絶縁膜が第1の絶縁膜より水素
含有量が多くなるように形成すること特徴とするもので
ある。
【0044】又、第1及び第2の絶縁膜をプラズマCV
D法を用いて形成することを特徴とするものである。
【0045】又、プラズマCVD法により第2の絶縁膜
を形成する場合において、第1の絶縁膜を形成する場合
よりも、低い成膜温度、高いガス圧力、及び、低いRF
パワーを用いることを特徴とするものである。
【0046】又、プラズマCVD法による第2の絶縁膜
の形成条件として、250°Cの成膜温度、2.0To
rrのガス圧力、100WのRFパワーを用いることを
特徴とするものである。
【0047】又、エッチングレートが、バッファードフ
ッ酸に対するエッチングレートであることを特徴とする
ものである。
【0048】又、上部電極及び下部電極を金属膜により
形成することを特徴とするものである。
【0049】この発明に係る半導体装置の製造方法は、
上記容量装置の製造方法における各工程と、下部電極又
は下部電極となる導電膜を半導体基板上に形成する工程
とを含むものである。
【0050】又、半導体基板を化合物半導体を用いて形
成することを特徴とするものである。
【0051】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下に、この発明の実施の形態1につい
て、図1ないし図3に基づいて説明する。図1はこの発
明の実施の形態1を示す要部断面図であり、図1におい
て、1は半導体基板であり、本実施の形態においては例
えばGaAsからなる化合物半導体基板を用いている。
2は化合物半導体基板1との絶縁性を高めるために、こ
の半導体基板1上に形成された絶縁膜であり、本実施の
形態においては、例えば膜厚が750ÅのSiO膜を用
いている。ここで、絶縁膜2は、プラズマCVDを用い
て形成された、膜厚が500〜1000Å程度のSiO
膜、SiON膜又はSiN膜等を用いても良い。
【0052】3は絶縁膜2上に形成されている下部電極
であり、本実施の形態においては、例えば3000Åの
膜厚を有するシート抵抗の小さいTi/Mo/Auの積
層膜を用いている。ここで、下部電極3はTi/Au/
Moの積層膜、又は、耐熱性に優れたTi/Ptの積層
膜等の金属薄膜を数千Å堆積したものを用いても良い。
4は下部電極3上に形成された誘電体膜(第1の絶縁
膜)であり、本実施の形態においては、例えば膜厚が2
000Åであり、組成比がSi/N=3/4となるSi
N膜(Si3 4 膜)を用いている。ここで、誘電体膜
4は、プラズマCVDを用いて形成された、膜厚が10
00〜2000Å程度のSiON膜、SiN膜等を用い
ても良い。
【0053】5は誘電体膜4上に形成された第2の絶縁
膜であり、本実施の形態においては、例えば膜厚が50
0Åであり、誘電体膜4より水素含有量が多く、バッフ
ァードフッ酸に対するエッチングレートの高い、プラズ
マCVDを用いて形成されたSiN膜を用いている。こ
こで、第2の絶縁膜5は、プラズマCVDを用いて形成
されたSiO膜等を用いても良い。5aは第2の絶縁膜
5に形成され、下部電極3上の誘電体膜4表面に開口す
る穴である。
【0054】8は誘電体膜4表面から穴5aを介して第
2の絶縁膜5上に延在する上部電極であり、その端部は
必ず第2の絶縁膜5上にあるように形成されており、本
実施の形態においては、例えば、膜厚が2μmであるA
u膜を用いて形成されている。ここで、上部電極8は配
線と共通で用いているため、上記のように、例えば金で
作製した場合、その膜厚は1〜2μm程度が導体損失を
防ぐために必要である。
【0055】9は上部電極の周囲に形成された絶縁膜で
あり、本実施の形態においては、例えば膜厚が1000
ÅであるSiO膜を用いており、これにより寄生容量の
低減が図られる。ここで、絶縁膜9は、膜厚が5000
Å程度のSiN膜等を用いても良く、この場合、耐湿性
の向上が図られることとなる。ここで、絶縁膜2及び絶
縁膜9はいずれも、GaAsMMICの能動素子や本半
導体装置内に形成されるキャパシタを、その製造時にお
いて用いられるアッシャーや除去処理等から守るための
ものである。9aは絶縁膜9に形成され、上部電極8表
面に開口する穴である。14は穴9aを介して上部電極
8と電気的に接続する給電層であり、15は給電層14
上に形成されるエアーブリッジである。
【0056】図1に示されているように、本発明では上
部電極8の周辺の誘電体膜4の削れはすべて、第2の絶
縁膜5に吸収されている。つまり、図13で示した誘電
体膜4の削れ深さが0と考えればよく、寿命の低下は起
こらない。又、上部電極8の周辺の誘電体膜4の削れだ
けでなく、上部電極8の表面やその周辺に入る傷につい
ても、第2の絶縁膜5が吸収してくれるため、寿命低下
は起こらないといえる。
【0057】つぎに、このように構成された半導体装置
の製造方法について図2を用いて説明する。図2(a)
ないし図2(h)は本実施の形態1を工程順に示したも
のである。まず図2(a)に示されるように、化合物半
導体基板1上に絶縁膜2を形成する。このときの絶縁膜
2には化合物半導体基板1との絶縁性を高める目的で挿
入するものなので、プラズマCVDで作製したSiO、
SiON、又はSiN膜などを500から1000Å程
度被着しておけばよく、本実施の形態においては、上記
のように、膜厚が750ÅのSiO膜を用いている。
【0058】次に、図2(b)に示すように、通常の写
真製版技術を用い、絶縁膜2表面の所望の位置に開口す
るレジストマスク7を形成し、下部電極3となる金属膜
3aを蒸着しリフトオフする。このときの金属膜3a
は、耐熱性に優れたTi/Ptやシート抵抗の小さいT
i/Mo/Au又はTi/Au/Mo等の金属薄膜を数
千Å被着して作製するればよく、本実施の形態において
は、上記のように、3000Åの膜厚を有するTi/M
o/Auの積層膜を用いている。
【0059】次に、図2(c)の様に、レジスト7を除
去することにより、金属膜3aからなる下部電極3を絶
縁膜2上に形成する。なお、ここでは、蒸着リフト法を
用いているが、配線スパッタ法を用いて下部電極3を形
成しても良い。
【0060】さらに、図2(d)に示すように、プラズ
マCVDを用いて、下部電極3上に誘電体膜4を形成す
る。ここで、誘電体膜4は、プラズマCVDを用いて形
成された、膜厚が1000から2000Å程度のSiO
N又はSiN膜を用いることが好ましく、本実施の形態
においては、上記のように、膜厚が2000Å、組成比
がSi/N=3/4となるSiN膜(Si3 4 膜)を
用いている。このときの誘電体膜4は、プラズマCVD
で作製する際の条件を、SiH4 の流量とNH3 流量を
制御することにより、SiN膜の組成比がSi/N=3
/4となるように形成する。
【0061】次に、図2(e)に示すように、プラズマ
CVDを用いて、誘電体膜4上に第2の絶縁膜5を形成
する。本実施の形態においては、絶縁膜5として、誘電
体膜4より水素含有量が多く、バッファードフッ酸に対
するエッチングレートの高い、例えば膜厚が500Åで
あるSiN膜を用いている。
【0062】具体的には、このSiN膜5は、誘電体膜
4であるSiN膜の形成条件に対して、(1)成膜温度
を下げ、(2)ガス圧力を上げ、(3)RFパワーを下
げることにより形成できる。たとえば、(1)成膜温度
を300℃から250℃に下げ、(2)ガス圧力を0.
5Torrから2.0Torrに上げ、(3)RFパワ
ーを200Wから100Wに下げることで、バッファー
ドフッ酸によるSiN膜のエッチングレートを、80Å
/minから1000Å/minに増加させることがで
きる。又、このような形成条件を用いることにより、誘
電体膜4であるSiN膜よりも水素含有量が多くなる。
なお、ここで、バッファードフッ酸はHF/NH4F=
1/30のものを用いている。
【0063】次に、図2(f)に示すように誘電体膜4
をエッチングしない様に、バッファードフッ酸を用い
て、第2の絶縁膜5だけを選択的に除去することによ
り、第2の絶縁膜5に穴5aを形成する。ここで、上記
のように、誘電体膜4がSiN膜であり、第2の絶縁膜
5がエッチングレートの高いSiN膜なので、選択比は
12程度が確保できるため選択的除去が可能となる。
【0064】次に、図2(g)に示すように、例えば配
線スパッタ法を用いイオンミリングで配線加工する方法
を用いて、当該第2の絶縁膜5上に端部が形成されるよ
うに、すなわち第2の絶縁膜上に延在するように、例え
ば膜厚が2μmであるAu膜を用いて上部電極8を形成
する。又、この上部電極8の形成には、蒸着リフトオフ
法を用いても良い。
【0065】ここで、上部電極8は配線と共通で用いて
いるため、上記のように、例えば金で作製した場合、そ
の膜厚は1〜2μm程度が導体損失を防ぐために必要で
あるので、第2の絶縁膜5が上記のようにSiN膜であ
るなら、イオンミリングよるエッチングレートの比は約
5:1なので、金に対して10%のオーバーエッチング
を行っただけでも、200から400Åの上部電極8の
周囲の第2の絶縁膜5が削られることとなる。そこで、
本実施の形態においては、第2の絶縁膜5の膜厚を、上
記のように、マージンを見込んで500Åとしている。
【0066】次に、図2(h)の様に、例えば膜厚が1
000ÅであるSiO膜9を被着する。その後、このS
iO膜9に上部電極8表面に開口するコンタクトホール
9aを形成し、このコンタクトホール9aを介して上部
電極8と電気的に接続する給電層14を形成し、この給
電層14上にエアーブリッジ15を形成することによ
り、図1に示す半導体装置を製造する。
【0067】上記半導体装置においては、第2の絶縁膜
5は誘電体膜4よりエッチングレートが高いので、穴5
aを形成するためのエッチングの後における誘電体膜4
の膜厚を、製品間において同一に形成し易く、そのた
め、製品間における容量値のばらつきを少なく抑えるこ
とができる。
【0068】又、上部電極8を、誘電体膜4の表面から
穴5aを介して、第2の絶縁膜5上に延在するように形
成しているので、当該上部電極8の形成時において、上
部電極8の周辺の誘電体膜4が削られることがなく、そ
のため、寿命低下を招くことがないという効果を有す
る。
【0069】又、誘電体膜4と第2の絶縁膜5をその組
成比は異なるものの、どちらもSiN膜としているの
で、形成条件を変えるのみで、同様の製造装置を用い
て、かつ、同様のガスを用いて形成することができるの
で、当該半導体装置を安価にしかも効率よく生産するこ
とが可能となる。
【0070】なお、上記では上部電極8の端部が誘電体
4の上に載るのではなく、絶縁膜5の上に載るようにし
て寿命を向上させたが、図3に示す様に、第2の絶縁膜
5を下部電極3の上層に形成し、上記穴5aに対応する
形状の穴を形成してから、その上に誘電体膜4を形成し
ても、上記と同様の効果を奏する半導体装置を形成でき
る。
【0071】実施の形態2.以下に、この発明の実施の
形態2について、図4及び図5に基づいて説明する。図
4はこの発明の実施の形態2を示す要部断面図であり、
図4において、1は半導体基板であり、本実施の形態に
おいては例えばGaAsからなる化合物半導体基板を用
いている。2は化合物半導体基板1との絶縁性を高める
ために、この半導体基板1上に形成された絶縁膜であ
り、本実施の形態においては、例えば膜厚が750Åの
SiO膜を用いている。ここで、絶縁膜2は、プラズマ
CVDを用いて形成された、膜厚が500〜1000Å
程度のSiO膜、SiON膜又はSiN膜等を用いても
良い。
【0072】3は絶縁膜2上に形成されている下部電極
であり、本実施の形態においては、例えば3000Åの
膜厚を有するシート抵抗の小さいTi/Mo/Auの積
層膜を用いている。ここで、下部電極3はTi/Au/
Moの積層膜、又は、耐熱性に優れたTi/Ptの積層
膜等の金属薄膜を数千Å堆積したものを用いても良い。
4は下部電極3上に形成された誘電体膜(第1の絶縁
膜)であり、本実施の形態においては、例えば膜厚が2
000Åであり、組成比がSi/N=3/4となるSi
N膜(Si3 4 膜)を用いている。ここで、誘電体膜
4は、プラズマCVDを用いて形成された、膜厚が10
00〜2000Å程度のSiON膜又はSiN膜等を用
いても良い。
【0073】5は誘電体膜4上に形成された第2の絶縁
膜であり、本実施の形態においては、例えば膜厚が10
0Åであり、誘電体膜4より水素含有量が多く、バッフ
ァードフッ酸に対するエッチングレートの高い、プラズ
マCVDを用いて形成されたSiN膜を用いている。こ
こで、第2の絶縁膜5は、プラズマCVDを用いて形成
されたSiO膜等を用いても良い。5aは第2の絶縁膜
5に形成され、下部電極3上の誘電体膜4表面に開口す
る穴である。
【0074】8は誘電体膜4表面から穴5aを介して第
2の絶縁膜5上に延在する上部電極であり、その端部は
必ず第2の絶縁膜5上にあるように形成されており、本
実施の形態においては、例えば、膜厚が2000Åであ
るAu膜を用いて形成されている。
【0075】9は上部電極8の周囲に形成された絶縁膜
であり、本実施の形態においては、例えば膜厚が100
0ÅであるSiO膜を用いており、これにより寄生容量
の低減が図られる。ここで、絶縁膜9は、膜厚が500
0Å程度のSiN膜等を用いても良く、この場合、耐湿
性の向上が図られることとなる。ここで、半導体基板1
に対し垂直な方向から当該半導体装置を見下ろした場合
における、SiO膜2、下部電極3、誘電体膜4、第2
の絶縁膜5、及び、上記SiO膜9の外周は同一の輪郭
を有している。9aは絶縁膜9に形成され、上部電極8
表面に開口する穴である。
【0076】11は上記SiO膜2、下部電極3、誘電
体膜4、第2の絶縁膜5、及び、SiO膜9の周囲を囲
む絶縁膜であり、本実施の形態においては、例えば膜厚
が1000ÅであるSiO膜を用いており、これにより
寄生容量の低減が図られる。ここで、絶縁膜11は膜厚
が5000Å程度のSiN膜等を用いても良く、この場
合、耐湿性の向上が図られることとなる。11aは絶縁
膜11に形成され、穴9aとほぼ同一の大きさを有し、
穴9aと一体のコンタクトホールを構成する穴である。
【0077】12は上部電極8上に形成され、この上部
電極8と電気的に接続されている配線であり、本実施の
形態においては、例えば膜厚が1.5μmであるAu膜
を用いて形成されている。ここで、配線12は導体損失
を少なくするため1〜2μmの膜厚とすることが望まし
い。13は配線12の周囲に形成された絶縁膜であり、
本実施の形態においては、例えば膜厚が1000Åであ
るSiO膜を用いており、これにより寄生容量の低減が
図られる。ここで、絶縁膜13は、膜厚が5000Å程
度のSiN膜等を用いても良く、この場合、耐湿性の向
上が図られることとなる。
【0078】ここで、絶縁膜2、絶縁膜9、絶縁膜1
1、絶縁膜13はいずれも、GaAsMMICの能動素
子や本半導体装置内に形成されるキャパシタを、その製
造時において用いられるアッシャーや除去処理等から守
るためのものである。又、13aは絶縁膜13に形成さ
れ、上部電極8表面に開口する穴である。14は穴13
aを介して上部電極8と電気的に接続する給電層であ
り、15は給電層14上に形成されるエアーブリッジで
ある。
【0079】つぎに、このように構成された半導体装置
の製造方法について図5を用いて説明する。図5(a)
ないし図5(g)は本実施の形態1を工程順に示したも
のである。まず図5(a)に示されるように、化合物半
導体基板1上に絶縁膜2を被着する。このときの絶縁膜
2には化合物半導体基板1との絶縁性を高める目的で挿
入するものなので、プラズマCVDで作製したSiO、
SiON、又はSiN膜などを500から1000Å程
度被着しておけばよく、本実施の形態においては、上記
のように、膜厚が750ÅのSiO膜を用いている。
【0080】又、上記SiO膜2上に下部電極3となる
金属膜3aを形成する。このときの金属膜3aは、耐熱
性に優れたTi/Ptやシート抵抗の小さいTi/Mo
/Au又はTi/Au/Mo等の金属薄膜を数千Å被着
して作製するればよく、本実施の形態においては、上記
のように、3000Åの膜厚を有するTi/Mo/Au
の積層膜を用いている。
【0081】さらに、プラズマCVDを用いて、金属膜
3a上に誘電体膜4を形成する。ここで、誘電体膜4
は、プラズマCVDを用いて形成された、膜厚が100
0から2000Å程度のSiON又はSiN膜を用いる
ことが好ましく、本実施の形態においては、膜厚が20
00Å、組成比がSi/N=3/4となるSiN膜(S
i3N4膜)を用いている。このときの誘電体4である
SiN膜は、プラズマCVDで作製する際の条件を、S
iH4の流量とNH3流量を制御することにより、Si
N膜の組成比がSi/N=3/4となるように決めてい
る。
【0082】加えて、プラズマCVDを用いて、上記誘
電体膜4上に第2の絶縁膜5を形成する。本実施の形態
においては、絶縁膜5として、バッファードフッ酸に対
するエッチングレートの高い、例えば膜厚が100Åで
あり、誘電体膜4より水素含有量が多いSiN膜を用い
ている。
【0083】具体的には、このSiN膜5は、誘電体膜
4であるSiN膜の形成条件に対して、(1)成膜温度
を下げ、(2)ガス圧力を上げ、(3)RFパワーを下
げることにより形成できる。たとえば、(1)成膜温度
を300℃から250℃に下げ、(2)ガス圧力を0.
5Torrから2.0Torrに上げ、(3)RFパワ
ーを200Wから100Wに下げることで、バッファー
ドフッ酸によるSiN膜のエッチングレートを、80Å
/minから1000Å/minに増加させることがで
きる。又、このような形成条件を用いることにより、誘
電体膜4であるSiN膜よりも水素含有量が多くなる。
なお、ここで、バッファードフッ酸はHF/NH4F=
1/30のものを用いている。
【0084】又ここで、誘電体膜4をエッチングしない
様に、バッファードフッ酸を用いて、第2の絶縁膜5だ
けを選択的に除去するすることにより、第2の絶縁膜5
に穴5aを形成する。上記のように、誘電体膜4がSi
N膜であり、第2の絶縁膜5がエッチングレートの大き
いSiN膜なので、選択比は12程度が確保できるため
選択的除去が可能となる。
【0085】次に図5(b)に示すように、レジストを
通常の写真製版技術を用いパターニングすることによ
り、下部電極3上の第2の絶縁膜5表面に、この第2の
絶縁膜5に形成した穴5aを囲み、穴5aより大きく開
口する開口部10aを有するマスク10を形成し、例え
ば膜厚が2000ÅであるAu膜である上部電極となる
金属膜8aを蒸着する。この後、レジスト10を除去す
ることにより、当該第2の絶縁膜5上に端部が形成され
るように、すなわち第2の絶縁膜上に延在するように、
上部電極8を形成する。この上部電極8の形成には、配
線スパッタ法を用いオンミリングで配線加工する方法を
用いても良い。
【0086】本実施の形態においては、上部電極8と配
線12を独立して形成できるので、配線12の膜厚は、
例えば金で作製した場合、1〜2μm程度が導体損失を
防ぐために必要であるが、上部電極8の膜厚は、上記の
ように2000Å程度で良い。そのため、上部電極8の
形成に配線スパッタ法を用いイオンミリングで配線加工
する方法を用いても、上部電極8の周辺の第2の絶縁膜
5が削られる厚さは数十Å程度に低減される。そのた
め、本実施の形態においては、第2の絶縁膜5の膜厚
を、上記のように、マージンを見込んで100Åとして
いる。
【0087】次に図5(c)に示すように、上部電極8
の周囲を絶縁膜9でカバーし、半導体基板1に対し垂直
な方向から見た場合において、上部電極8の周縁部を囲
むような平面形状に形成されたレジストマスク16を用
い、上記複数の絶縁膜2、誘電体膜4、第2の絶縁膜
5、絶縁膜9をRIE(Reactive Ion E
tching)によりパターニングするとともに、イオ
ンミリングにより金属膜3aを上記複数の絶縁膜とほぼ
同様の形状にパターニングすることにより下部電極3を
形成する。
【0088】その後、図5(d)に示すように、レジス
ト10をO2アッシャー等の方法で除去する。さらに、
図5(e)に示すように、絶縁膜11を半導体基板1上
に形成し、これを用いてパッシベーションする。
【0089】次に、図5(f)に示すように、上部電極
8及び下部電極3表面にそれぞれ開口する複数のコンタ
クトホールを形成する。このとき、上部電極8と下部電
極3では形成するコンタクトホールの深さに差があるの
で、CF4、SF6等のフッ素系のガスを用いたドライ
エッチングを行い、エッチングされる絶縁膜の膜厚の薄
い上部電極8に開口するコンタクトホール(9a、11
a)のサイズが広がらないようにしている。コンタクト
ホール(9a、11a)形成後、上部電極8に電気的に
接続する配線12を蒸着リフトオフ法で形成する。この
ときの配線12の膜厚は導体損失を小さくするために1
〜2μmが必要であるが、本実施の形態においては、例
えば膜厚が1.5μmであるAu膜を用いて形成されて
いる。ここで、配線12は導体損失を少なくするため1
〜2μmの膜厚とすることが望ましい。
【0090】次に、図5(g)に示すように、配線12
の形成後、配線12上に絶縁膜13を形成し、これを用
いてパッシベーションする。その後、この絶縁膜13に
配線12表面に開口するコンタクトホール13aを形成
し、このコンタクトホール13aを介して配線12と電
気的に接続する給電層14を形成し、この給電層14上
にエアーブリッジ15を形成することにより、図4に示
す半導体装置を製造する。
【0091】上記半導体装置においては、第2の絶縁膜
5は誘電体膜4よりエッチングレートが高いので、穴5
aを形成するためのエッチングの後における誘電体膜4
の膜厚を、製品間において同一に形成し易く、そのた
め、製品間における容量値のばらつきを少なく抑えるこ
とができる。
【0092】又、上部電極8を、誘電体膜4の表面から
穴5aを介して、第2の絶縁膜5上に延在するように形
成しているので、当該上部電極8の形成時において、上
部電極8の周辺の誘電体膜4が削られることがなく、そ
のため、寿命低下を招くことがないという効果を有す
る。
【0093】又、誘電体膜4と第2の絶縁膜5をその組
成比は異なるものの、どちらもSiN膜としているの
で、形成条件を変えるのみで、同様の製造装置を用い
て、かつ、同様のガスを用いて形成することができるの
で、当該半導体装置を安価にしかも効率よく生産するこ
とが可能となる。
【0094】又、上部電極8と配線12を独立して形成
できるので、配線12の膜厚は、例えば金で作製した場
合、1〜2μm程度が導体損失を防ぐために必要である
が、上部電極8の膜厚は2000Å程度でよいため、上
部電極8の周辺の第2の絶縁膜5が削られる厚さは数十
Å程度に低減される。従って、第2の絶縁膜5の膜厚を
薄くすることができ、そのため、穴5aの形成が容易と
なると同時に、穴5aの形成に要する時間も短縮でき、
結果として当該半導体装置を効率よく生産することが可
能となるという効果を有する。
【0095】なお、上記では上部電極8の端部が誘電体
4の上に載るのではなく、絶縁膜5の上に載るようにし
て寿命を向上させたが、そのかわりに、第2の絶縁膜5
を下部電極3の上層に形成し、上記穴5aに対応する形
状の穴を形成してから、その上に誘電体膜4を形成して
も、上記と同様の効果を奏する半導体装置を形成でき
る。
【0096】実施の形態3.以下に、この発明の実施の
形態3について、図6及び図7に基づいて説明する。図
6はこの発明の実施の形態3を示す要部断面図であり、
図6において、1は半導体基板であり、本実施の形態に
おいては例えばGaAsからなる化合物半導体基板を用
いている。2は化合物半導体基板1との絶縁性を高める
ために、この半導体基板1上に形成された絶縁膜であ
り、本実施の形態においては、例えば膜厚が750Åの
SiO膜を用いている。ここで、絶縁膜2は、プラズマ
CVDを用いて形成された、膜厚が500〜1000Å
程度のSiO膜、SiON膜又はSiN膜等を用いても
良い。
【0097】3は絶縁膜2上に形成されている下部電極
であり、本実施の形態においては、例えば3000Åの
膜厚を有するシート抵抗の小さいTi/Mo/Auの積
層膜を用いている。ここで、下部電極3はTi/Au/
Moの積層膜、又は、耐熱性に優れたTi/Ptの積層
膜等の金属薄膜を数千Å堆積したものを用いても良い。
4は下部電極3上に形成された誘電体膜(第1の絶縁
膜)であり、本実施の形態においては、例えば膜厚が2
000Åであり、組成比がSi/N=3/4となるSi
N膜(Si3 4 膜)を用いている。ここで、誘電体膜
4は、プラズマCVDを用いて形成された、膜厚が10
00〜2000Å程度のSiON膜、SiN膜等を用い
ても良い。
【0098】5は誘電体膜4上に形成された第2の絶縁
膜であり、本実施の形態においては、例えば膜厚が50
0Åであり、組成比がSiリッチ(Si/Nが1.2)
である、プラズマCVDを用いて形成されたSiN膜を
用いている。ここで、当該第2の絶縁膜5として、組成
比Si/Nが1以上1.4以下のSiN膜を用いても良
い。なお、第2の絶縁膜5は、プラズマCVDを用いて
形成されたSiO膜等を用いても良い。5aは第2の絶
縁膜5に形成され、下部電極3上の誘電体膜4表面に開
口する穴である。
【0099】6は第2の絶縁膜5上に形成された第3の
絶縁膜であり、本実施の形態においては、例えば膜厚が
4000Åであり、プラズマCVDを用いて形成された
SiO膜を用いている。ここで、第3の絶縁膜6は、プ
ラズマCVDを用いて形成されたSiN膜等を用いても
良い。6aは、第3の絶縁膜6に形成されているととも
に、第2の絶縁膜5表面において、周縁が穴5aの周縁
を囲むように形成された穴であり、例えば、当該穴6a
の加工断面における、側面の半導体基板1に対する傾斜
角θが90°未満となるように形成されている。
【0100】8は誘電体膜4表面から穴5aを介して第
2の絶縁膜5上に延在する上部電極であり、その端部は
第2の絶縁膜5又は第3の絶縁膜6の上にあるように形
成されており、本実施の形態においては、例えば、膜厚
が2μmであるAu膜を用いて形成されている。ここ
で、上部電極8は配線と共通で用いているため、上記の
ように、例えば金で作製した場合、その膜厚は1〜2μ
m程度が導体損失を防ぐために必要である。
【0101】9は上部電極の周囲に形成された絶縁膜で
あり、本実施の形態においては、例えば膜厚が1000
ÅであるSiO膜を用いており、これにより寄生容量の
低減が図られる。ここで、絶縁膜9は、膜厚が5000
Å程度のSiN膜等を用いても良く、この場合、耐湿性
の向上が図られることとなる。ここで、絶縁膜2及び絶
縁膜9はいずれも、GaAsMMICの能動素子や本半
導体装置内に形成されるキャパシタを、その製造時にお
いて用いられるアッシャーや除去処理等から守るための
ものである。
【0102】9aは絶縁膜9に形成され、上部電極8表
面に開口する穴である。又、14は穴9aを介して上部
電極8と電気的に接続する給電層であり、15は給電層
14上に形成されるエアーブリッジである。
【0103】ここで、本発明では上部電極8の周辺の削
れはすべて第2の絶縁膜5又は第3の絶縁膜6に吸収さ
れており、すなわち、誘電体膜4の削れ深さが0となる
ので、寿命の低下は全く起こらない。また、上部電極8
周辺の誘電体膜4の削れだけでなく、上部電極8の表面
やその周辺に入る傷についても、第2の絶縁膜5又は第
3の絶縁膜6が吸収してくれるため寿命低下は全く起こ
らないといえる。
【0104】つぎに、このように構成された半導体装置
の製造方法について図7を用いて説明する。図7(a)
ないし図7(j)は本実施の形態3を工程順に示したも
のである。まず図7(a)に示されるように、化合物半
導体基板1上に絶縁膜2を形成する。このときの絶縁膜
2には化合物半導体基板1との絶縁性を高める目的で挿
入するものなので、プラズマCVDで作製したSiO、
SiON、又はSiN膜などを500から1000Å程
度被着しておけばよく、本実施の形態においては、上記
のように、膜厚が750ÅのSiO膜を用いている。
【0105】次に、図7(b)に示すように、通常の写
真製版技術を用いてパターニングされたレジストをマス
ク7として用い、絶縁膜2上の所望の位置に、下部電極
3となる金属膜3aを蒸着し、リフトオフする。このと
きの金属膜3aは、耐熱性に優れたTi/Ptやシート
抵抗の小さいTi/Mo/Au又はTi/Au/Mo等
の金属薄膜を数千Å被着して作製するればよく、本実施
の形態においては、上記のように、3000Åの膜厚を
有するTi/Mo/Auの積層膜を用いている。
【0106】次に、図7(c)の様に、レジスト7を除
去することにより、金属膜3aから下部電極3を形成す
る。なお、ここでは、蒸着リフトオフ法を用いている
が、配線スパッタ法を用いて下部電極3を形成しても良
い。
【0107】さらに、図7(d)に示すように、プラズ
マCVDを用いて、下部電極3上に誘電体膜4を形成す
る。ここで、誘電体膜4は、プラズマCVDを用いて形
成された、膜厚が1000から2000Å程度のSiO
N又はSiN膜を用いることが好ましく、本実施の形態
においては、上記のように、膜厚が2000Å、組成比
がSi/N=3/4となるSiN膜(Si3 4 膜)を
用いている。このときの誘電体膜4は、プラズマCVD
で作製する際の条件を、SiH4 の流量とNH3 流量を
制御することにより、SiN膜の組成比がSi/N=3
/4となるように形成する。
【0108】誘電体4の組成をこのように設定する理由
は、例えば、T.OkuらがMat.Res.Soc.
Symp.Proc.Vol.209(1991)P4
87で示したように、キャパシタの信頼性を確保するた
めに、誘電体4であるSiN膜を、定比化合物に近い組
成比にして、膜中の欠陥濃度をできるだけ低減する必要
があるためである。
【0109】次に、図7(e)に示すように、誘電体膜
4上に第2の絶縁膜5を形成する。本実施の形態におい
ては、第2の絶縁膜5として、例えば膜厚が500Åで
あり、組成比Si/Nが1.2の、プラズマCVDを用
いて形成されたSiN膜を用いている。第2の絶縁膜5
は、プラズマCVDで作製する際の条件を、SiH4
流量とNH3 流量を制御することにより、具体的には、
NH3/SiH4 =5となるように流量を調整することに
より、その組成比Si/Nが1.2となるように形成し
ている。なお、当該第2の絶縁膜5において、組成比S
i/Nが1以上1.4以下の範囲としても良く、このよ
うに、第2の絶縁膜5の組成をSiリッチにする理由
は、例えば上記の文献Mat.Res.Soc.Sym
p.Proc.Vol.209(1991)P487で
示したように、第3の絶縁膜6との選択比を確保するた
めである。
【0110】又、第2の絶縁膜5上に第3の絶縁膜6を
形成する。本実施の形態においては、第3の絶縁膜6と
して、例えば膜厚が4000Åであり、プラズマCVD
を用いて形成されたSiO膜を用いている。ここで、絶
縁膜6の絶縁膜5に対する選択比は、バッファードフッ
酸を用いた場合20以上が確保できる。ちなみに、バッ
ファードフッ酸によるSiリッチSiN膜(Si/Nが
1.2)及びSiO膜のエッチングレートは、40Å/
min及び1000Å/minである。なお、バッファ
ードフッ酸はHF/NH4F=1/30のものを用いて
いる。
【0111】次に、図7(f)に示すように、下部電極
3表面に開口するコンタクトホールを開口する。次に、
図7(g)に示すように、レジストを通常の写真製版技
術を用いパターニングすることにより、下部電極3上の
第3の絶縁膜6表面に開口する開口部10aを有するマ
スク10を形成する。
【0112】次に、図7(h)に示すように、まず、マ
スク10を用いて、第2の絶縁膜5をエッチングしない
様に、バッファードフッ酸を用いて、第3の絶縁膜6だ
けを選択的に除去することにより、第3の絶縁膜6に穴
6aを形成する。ここで、上記のように、第2の絶縁膜
5がSiリッチのSiN膜であり、第3の絶縁膜6がS
iO膜なので、選択比は20程度が確保できるため選択
的除去が可能となる。この時、第3の絶縁膜6に大きく
サイドエッチが入り、例えば、その加工断面における、
穴6aの側面の傾斜角θが90°未満になっている。
【0113】第3の絶縁膜6の選択的除去後、誘電体膜
4をエッチングしないようにして、第2の絶縁膜5をレ
ジストマスク10に対して忠実に加工することにより、
穴5aを形成する。具体的には、垂直加工特性に優れた
RIE(ReactiveIon Etching)、
又は、ECR(Electron Cycrotron
Resonance)等の方法を用いることにより形
成する。
【0114】次に、図7(i)に示すように、例えば膜
厚が2μmであるAu膜である上部電極となる金属膜8
aを蒸着する。この後、レジスト10を除去することに
より、当該第2の絶縁膜5上に端部が形成されるよう
に、すなわち、誘電体膜4の表面から第2の絶縁膜上に
延在するように上部電極8を形成する。ここで、第3の
絶縁膜6に大きくサイドエッチが入っているために、蒸
着により形成される上部電極8となる金属膜8aが、穴
6a内部において、穴5aのエッジを囲むように形成さ
れるため、以上のように形成することが可能となる。こ
こで、第2の絶縁膜5表面における穴5aの開口エッジ
と、上部電極8のエッジは確実に0.2μm程離れたと
ころに位置することになる。
【0115】次に、図7(j)のように、例えば膜厚が
1000ÅであるSiO膜9を被着する。その後、この
SiO膜9に上部電極8表面に開口するコンタクトホー
ル9aを形成し、このコンタクトホール9aを介して上
部電極8と電気的に接続する給電層14を形成し、この
給電層14上にエアーブリッジ15を形成することによ
り、図6に示す半導体装置を製造する。
【0116】上記半導体装置においては、自己整合的な
手法が用いられているため、つまり、第3の絶縁膜のエ
ッチングと第2の絶縁膜5の除去と上部電極8の形成が
同一のマスク16を用いて行われるので、工程数を少な
くすることができるという効果を有する。又、同時に、
当該半導体装置の高集積化も可能であるという効果を有
する。
【0117】又、上部電極8を、誘電体膜4の表面から
穴5aを介して、第2の絶縁膜5上に延在するように形
成しているので、当該上部電極8の形成時において、上
部電極8の周辺の誘電体膜4が削られることがなく、そ
のため、寿命低下を招くことがないという効果を有す
る。
【0118】又、誘電体膜4と第2の絶縁膜5をその組
成比は異なるものの、どちらもSiN膜としているの
で、形成条件を変えるのみで、同様の製造装置を用い、
かつ、同様のガスを用いて形成することができるので、
当該半導体装置を安価にしかも効率よく生産することが
可能となる。
【0119】なお、上記では上部電極8を、誘電体膜4
の表面から穴5aを介して、第2の絶縁膜5上に延在す
るように形成することにより寿命を向上させたが、その
かわりに、第2の絶縁膜5を下部電極3の上層に形成
し、上記穴5aに対応する形状の穴を形成してから、そ
の上に誘電体膜4を形成しても、上記と同様の効果を奏
する半導体装置を製造できる。
【0120】実施の形態4.以下に、この発明の実施の
形態4について、図8及び図9に基づいて説明する。図
8はこの発明の実施の形態4を示す要部断面図であり、
図8において、1は半導体基板であり、本実施の形態に
おいては例えばGaAsからなる化合物半導体基板を用
いている。2は化合物半導体基板1との絶縁性を高める
ために、この半導体基板1上に形成された絶縁膜であ
り、本実施の形態においては、例えば膜厚が750Åの
SiO膜を用いている。ここで、絶縁膜2は、プラズマ
CVDを用いて形成された、膜厚が500〜1000Å
程度のSiO膜、SiON膜又はSiN膜等を用いても
良い。
【0121】3は絶縁膜2上に形成されている下部電極
であり、本実施の形態においては、例えば3000Åの
膜厚を有するシート抵抗の小さいTi/Mo/Auの積
層膜を用いている。ここで、下部電極3はTi/Au/
Moの積層膜、又は、耐熱性に優れたTi/Ptの積層
膜等の金属薄膜を数千Å堆積したものを用いても良い。
4は下部電極3上に形成された誘電体膜(第1の絶縁
膜)であり、本実施の形態においては、例えば膜厚が2
000Åであり、組成比がSi/N=3/4となるSi
N膜(Si3 4 膜)を用いている。ここで、誘電体膜
4は、プラズマCVDを用いて形成された、膜厚が10
00〜2000Å程度のSiON膜又はSiN膜等を用
いても良い。
【0122】5は誘電体膜4上に形成された第2の絶縁
膜であり、本実施の形態においては、例えば膜厚が50
0Åであり、組成比がSiリッチ(Si/Nが1.2)
である、プラズマCVDを用いて形成されたSiN膜を
用いている。ここで、当該第2の絶縁膜5として、組成
比Si/Nが1以上1.4以下のSiN膜を用いても良
い。なお、第2の絶縁膜5は、プラズマCVDを用いて
形成されたSiO膜等を用いても良い。5aは第2の絶
縁膜5に形成され、下部電極3上の誘電体膜4表面に開
口する穴である。
【0123】6は第2の絶縁膜5上に形成された第3の
絶縁膜であり、本実施の形態においては、例えば膜厚が
4000Åであり、プラズマCVDを用いて形成された
SiO膜を用いている。ここで、第3の絶縁膜6は、プ
ラズマCVDを用いて形成されたSiN膜等を用いても
良い。6aは、第3の絶縁膜6に形成されているととも
に、第2の絶縁膜5表面において、周縁が穴5aの周縁
を囲むように形成された穴であり、例えば、当該穴6a
の加工断面における、側面の半導体基板1に対する傾斜
角θが90°未満となるように形成されている。
【0124】8は誘電体膜4表面から穴5aを介して第
2の絶縁膜5上に延在する上部電極であり、その端部は
必ず第2の絶縁膜5上にあるように形成されており、本
実施の形態においては、例えば、膜厚が2000Åであ
るAu膜を用いて形成されている。
【0125】9は上部電極8の周囲に形成された絶縁膜
であり、本実施の形態においては、例えば膜厚が100
0ÅであるSiO膜を用いており、これにより寄生容量
の低減が図られる。ここで、絶縁膜9は、膜厚が500
0Å程度のSiN膜等を用いても良く、この場合、耐湿
性の向上が図られることとなる。ここで、半導体基板1
に対し垂直な方向から当該半導体装置を見下ろした場合
における、SiO膜2、下部電極3、誘電体膜4、第2
の絶縁膜5、第3の絶縁膜6、及び、上記SiO膜9の
外周は同一の輪郭を有している。9aは絶縁膜9に形成
され、上部電極8表面に開口する穴である。
【0126】11は上記SiO膜2、下部電極3、誘電
体膜4、第2の絶縁膜5、第3の絶縁膜6、及び、Si
O膜9の周囲を囲む絶縁膜であり、本実施の形態におい
ては、例えば膜厚が1000ÅであるSiO膜を用いて
おり、これにより寄生容量の低減が図られる。ここで、
絶縁膜11は膜厚が5000Å程度のSiN膜等を用い
ても良く、この場合、耐湿性の向上が図られることとな
る。11aは絶縁膜11に形成され、穴9aとほぼ同一
の大きさを有し、穴9aと一体のコンタクトホールを構
成する穴である。
【0127】12は上部電極8上に形成され、この上部
電極8と電気的に接続されている配線であり、本実施の
形態においては、例えば膜厚が1.5μmであるAu膜
を用いて形成されている。ここで、配線12は導体損失
を少なくするため1〜2μmの膜厚とすることが望まし
い。13は配線12の周囲に形成された絶縁膜であり、
本実施の形態においては、例えば膜厚が1000Åであ
るSiO膜を用いており、これにより寄生容量の低減が
図られる。ここで、絶縁膜13は、膜厚が5000Å程
度のSiN膜等を用いても良く、この場合、耐湿性の向
上が図られることとなる。
【0128】ここで、絶縁膜2、絶縁膜9、絶縁膜1
1、絶縁膜13はいずれも、GaAsMMICの能動素
子や本半導体装置内に形成されるキャパシタを、その製
造時において用いられるアッシャーや除去処理等から守
るためのものである。又、13aは絶縁膜13に形成さ
れ、上部電極8表面に開口する穴である。14は穴13
aを介して上部電極8と電気的に接続する給電層であ
り、15は給電層14上に形成されるエアーブリッジで
ある。
【0129】つぎに、このように構成された半導体装置
の製造方法について図9を用いて説明する。図9(a)
ないし図9(j)は本実施の形態4を工程順に示したも
のである。まず図9(a)に示されるように、化合物半
導体基板1上に絶縁膜2を被着する。このときの絶縁膜
2には化合物半導体基板1との絶縁性を高める目的で挿
入するものなので、プラズマCVDで作製したSiO、
SiON、又はSiN膜などを500から1000Å程
度被着しておけばよく、本実施の形態においては、上記
のように、膜厚が750ÅのSiO膜を用いている。
【0130】又、上記SiO膜2上に下部電極3となる
金属膜3aを形成する。このときの金属膜3aは、耐熱
性に優れたTi/Ptやシート抵抗の小さいTi/Mo
/Au又はTi/Au/Mo等の金属薄膜を数千Å被着
して作製するればよく、本実施の形態においては、上記
のように、3000Åの膜厚を有するTi/Mo/Au
の積層膜を用いている。
【0131】さらに、プラズマCVDを用いて、下部電
極となる金属膜3a上に誘電体膜4を形成する。ここ
で、誘電体膜4は、プラズマCVDを用いて形成され
た、膜厚が1000から2000Å程度のSiON又は
SiN膜を用いることが好ましく、本実施の形態におい
ては、上記のように、膜厚が2000Å、組成比がSi
/N=3/4となるSiN膜(Si3 4 膜)を用いて
いる。このときの誘電体膜4は、プラズマCVDで作製
する際の条件を、SiH4 の流量とNH3 流量を制御す
ることにより、SiN膜の組成比がSi/N=3/4と
なるように形成する。
【0132】誘電体4の組成をこのように設定する理由
は、例えば、T.OkuらがMat.Res.Soc.
Symp.Proc.Vol.209(1991)P4
87で示したように、誘電体4であるSiN膜はキャパ
シタの信頼性を確保するために定比化合物に近い組成比
にして、膜中の欠陥濃度をできるだけ低減する必要があ
るためである。
【0133】次に、誘電体膜4上に第2の絶縁膜5を形
成する。本実施の形態においては、第2の絶縁膜5とし
て、例えば膜厚が500Åであり、組成比Si/Nが
1.2の、プラズマCVDを用いて形成されたSiN膜
を用いている。第2の絶縁膜5は、プラズマCVDで作
製する際の条件を、SiH4 の流量とNH3 流量を制御
することにより、具体的には、NH3/SiH4 =5とな
るように流量を調整することにより、その組成比Si/
Nが1.2となるように形成している。なお、当該第2
の絶縁膜5において、組成比Si/Nが1以上1.4以
下の範囲としても良く、このように、第2の絶縁膜5の
組成をSiリッチにする理由は、例えば上記の文献Ma
t.Res.Soc.Symp.Proc.Vol.2
09(1991)P487で示したように、第3の絶縁
膜6との選択比を確保するためである。
【0134】又、第2の絶縁膜5上に第3の絶縁膜6を
形成する。本実施の形態においては、第3の絶縁膜6と
して、例えば膜厚が4000Åであり、プラズマCVD
を用いて形成されたSiO膜を用いている。ここで、絶
縁膜6の絶縁膜5に対する選択比は、バッファードフッ
酸を用いた場合20以上が確保できる。ちなみに、バッ
ファードフッ酸によるSiリッチSiN膜(Si/Nが
1.2)及びSiO膜のエッチングレートは、40Å/
min及び1000Å/minである。なお、バッファ
ードフッ酸はHF/NH4F=1/30のものを用いて
いる。
【0135】次に、図9(b)に示すように、レジスト
を通常の写真製版技術を用いパターニングすることによ
り、下部電極3上の第3の絶縁膜6表面に開口する開口
部10aを有するマスク10を形成する。
【0136】次に、図9(c)に示すように、マスク1
0を用いて、第2の絶縁膜5をエッチングしない様に、
バッファードフッ酸を用いて、第3の絶縁膜6だけを選
択的に除去することにより、第3の絶縁膜6に穴6aを
形成する。ここで、上記のように、第2の絶縁膜5がS
iリッチのSiN膜であり、第3の絶縁膜6がSiO膜
なので、選択比は20程度が確保できるため選択的除去
が可能となる。この時、第3の絶縁膜6に大きくサイド
エッチが入り、例えば、その加工断面における、穴6a
の側面の傾斜角θが90°未満になっている。
【0137】次に、図9(d)に示すように、第3の絶
縁膜6の選択的除去後、誘電体膜4をエッチングしない
ようにして、第2の絶縁膜5をレジストマスク10に対
して忠実に加工することにより、穴5aを形成する。具
体的には、垂直加工特性に優れたRIE(Reacti
ve Ion Etching)、又は、ECR(El
ectron Cycrotron Resonanc
e)等の方法を用いることにより形成する。
【0138】次に、図9(e)に示すように、例えば膜
厚が2000ÅであるAu膜である上部電極となる金属
膜8aを蒸着する。この後、レジスト10を除去するこ
とにより、第2の絶縁膜5又は第3の絶縁膜6上に端部
が形成されるように、すなわち、誘電体膜4の表面から
第2の絶縁膜上に延在するように、上部電極8を形成す
る。ここで、第3の絶縁膜6に大きくサイドエッチが入
っているために、蒸着により形成される上部電極8とな
る金属膜8aが、穴6a内部において、穴5aのエッジ
を囲むように形成されるため、以上のように上部電極8
を形成することが可能となる。ここで、第2の絶縁膜5
表面における穴5aの開口エッジと、上部電極8のエッ
ジは、確実に0.2μm程離れたところに位置すること
になる。
【0139】次に、図9(f)に示すように、例えば膜
厚が1000ÅであるSiO膜9を被着し、半導体基板
1に対し垂直な方向から見た場合において、上部電極8
の周縁部を囲むような平面形状に形成されたレジストマ
スク16を用い、上記複数の絶縁膜2、誘電体膜4、第
2の絶縁膜5、第3の絶縁膜6及び絶縁膜9をRIE
(Reactive Ion Etching)により
パターニングするとともに、イオンミリングにより金属
膜3aを上記複数の絶縁膜とほぼ同様の形状にパターニ
ングすることにより下部電極3を形成する。
【0140】その後、図9(g)に示すように、レジス
ト10をO2アッシャー等の方法で除去する。さらに、
図9(h)に示すように、絶縁膜11を半導体基板1上
に形成し、これを用いてパッシベーションする。
【0141】次に、図9(i)に示すように、上部電極
8及び下部電極3表面にそれぞれ開口する複数のコンタ
クトホールを形成する。このとき、上部電極8と下部電
極3では形成するコンタクトホールの深さに差があるの
で、CF4、SF6等のフッ素系のガスを用いたドライ
エッチングを行い、エッチングされる絶縁膜の膜厚の薄
い上部電極8に開口するコンタクトホール(9a、11
a)のサイズが広がらないようにしている。コンタクト
ホール(9a、11a)形成後、上部電極8に電気的に
接続する配線12を蒸着リフトオフ法で形成する。この
ときの配線12の膜厚は導体損失を小さくするために1
〜2μmが必要であるが、本実施の形態においては、例
えば膜厚が1.5μmであるAu膜を用いて形成されて
いる。ここで、配線12は導体損失を少なくするため1
〜2μmの膜厚とすることが望ましい。
【0142】次に、図9(j)に示すように、配線12
の形成後、配線12上に絶縁膜13を形成し、これを用
いてパッシベーションする。その後、この絶縁膜13に
配線12表面に開口するコンタクトホール13aを形成
し、このコンタクトホール13aを介して配線12と電
気的に接続する給電層14を形成し、この給電層14上
にエアーブリッジ15を形成することにより、図8に示
す半導体装置を製造する。
【0143】上記半導体装置においては、自己整合的な
手法が用いられているため、つまり、第3の絶縁膜のエ
ッチングと第2の絶縁膜5の除去と上部電極8の形成が
同一のマスク16を用いて行われるので、工程数を少な
くすることができるという効果を有する。又、同時に、
当該半導体装置の高集積化も可能であるという効果を有
する。
【0144】又、上部電極8を、誘電体膜4の表面から
穴5aを介して、第2の絶縁膜5上に延在するように形
成しているので、当該上部電極8の形成時において、上
部電極8の周辺の誘電体膜4が削られることがなく、そ
のため、寿命低下を招くことがないという効果を有す
る。
【0145】又、誘電体膜4と第2の絶縁膜5をその組
成比は異なるものの、どちらもSiN膜としているの
で、形成条件を変えるのみで、同様の製造装置を用い、
かつ、同様のガスを用いて形成することができるので、
当該半導体装置を安価にしかも効率よく生産することが
可能となる。
【0146】又、上部電極8と配線12を独立して形成
できるので、配線12の膜厚は、例えば金で作製した場
合、1〜2μm程度が導体損失を防ぐために必要である
が、上部電極8の膜厚は2000Å程度でよいため、上
部電極8の周辺の第2の絶縁膜5が削られる厚さは数十
Å程度に低減される。従って、第2の絶縁膜5の膜厚を
薄くすることができ、そのため、穴5aの形成が容易と
なると同時に、穴5aの形成に要する時間も短縮でき、
結果として当該半導体装置を効率よく生産することが可
能となるという効果を有する。
【0147】なお、上記では上部電極8を、誘電体膜4
の表面から穴5aを介して、第2の絶縁膜5上に延在す
るように形成することにより寿命を向上させたが、その
かわりに、第2の絶縁膜5を下部電極3の上層に形成
し、上記穴5aに対応する形状の穴を形成してから、そ
の上に誘電体膜4を形成しても、上記と同様の効果を奏
する半導体装置を製造できる。
【0148】
【発明の効果】この発明に係る容量装置は、下部電極上
に形成された第1の絶縁膜と、上記第1の絶縁膜上に形
成され、上記下部電極上の第1の絶縁膜表面に開口する
第1の穴を有する第2の絶縁膜と、上記第2の絶縁膜上
に形成され、上記第2の絶縁膜表面において内縁が上記
第1の穴の内縁を囲み、上記第2の絶縁膜表面に開口す
る第2の穴を有する第3の絶縁膜と、上記第1の絶縁膜
表面から、上記第1の穴を介して上記第2の絶縁膜上に
延在する上部電極とを備えているので、その製造時にお
いて、上部電極の周辺に形成されている第1の絶縁膜が
削られることがなく、寿命低下を招くことがないという
効果を有する。又、上記のように構成されているので、
当該容量装置を高集積化できるという効果も有する。
【0149】また、下部電極上に形成されたシリコン窒
化膜からなる第1の絶縁膜と、上記第1の絶縁膜上に形
成され、上記下部電極上の第1の絶縁膜表面に開口する
穴を有する第1の絶縁膜よりエッチングレートの高いシ
リコン窒化膜からなる第2の絶縁膜と、上記第1の絶縁
膜表面から、上記穴を介して上記第2の絶縁膜上に延在
する上部電極とを備えているので、その製造時におい
て、上部電極の周辺の第1の絶縁膜が削られることがな
く、寿命低下を招くことがないという効果を有する。加
えて、第1の絶縁膜と第2の絶縁膜のエッチングに対す
る選択比が異なるので、当該容量装置の製造時におい
て、第1の絶縁膜の膜厚を各製品間において同一に形成
し易く、そのため、それらの製品間における容量値のば
らつきを少なく抑えることができるという効果も有す
る。
【0150】この発明に係る容量装置の製造方法は、下
部電極上に第1の絶縁膜を形成する工程と、上記第1の
絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、上記第2の
絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成する工程と、上記第3の
絶縁膜上にレジストを塗布する工程と、写真製版技術に
より上記レジストをパターニングすることにより、開口
部を有するマスクを形成する工程と、上記マスクを用い
てエッチングすることにより、上記第3の絶縁膜に、上
記第3の絶縁膜表面において上記マスクの開口部より広
く、上記下部電極上の第2の絶縁膜表面に開口する第2
の穴を形成する工程と、上記マスクを用いてエッチング
することにより、上記第2の絶縁膜に、上記第2の絶縁
膜表面において上記第2の穴より狭く、上記第1の絶縁
膜表面に開口する第1の穴を形成する工程と、蒸着によ
り、導電膜を上記第1の穴の内部に充填するとともに、
上記第2の穴の内部及び上記レジスト上に形成する工程
と、上記レジストを除去することにより、上記導電膜か
ら上部電極を形成する工程とを含むものであるので、上
部電極の周辺に形成されている第1の絶縁膜が削られる
ことがなく、そのため、寿命低下を招くことのない容量
装置を得ることができるという効果を有する。加えて、
同一レジストマスクを用いる工程が多いので、結果とし
て、工程数の削減が可能となり、しかも、当該容量装置
の高集積化も可能であるという効果も有する。
【0151】又、下部電極となる導電膜上に第1の絶縁
膜を形成する工程と、上記第1の絶縁膜上に第2の絶縁
膜を形成する工程と、上記第2の絶縁膜上に第3の絶縁
膜を形成する工程と、上記第3の絶縁膜上にレジストを
塗布する工程と、写真製版技術により上記レジストをパ
ターニングすることにより、開口部を有する第1のマス
クを形成する工程と、上記第1のマスクを用いてエッチ
ングすることにより、上記第3の絶縁膜に、上記第3の
絶縁膜表面において上記第1のマスクの開口部より広
く、上記下部電極上の第2の絶縁膜表面に開口する第2
の穴を形成する工程と、上記第1のマスクを用いてエッ
チングすることにより、上記第2の絶縁膜に、上記第2
の絶縁膜表面において上記第2の穴より狭く、上記第1
の絶縁膜表面に開口する第1の穴を形成する工程と、蒸
着により、上部電極となる導電膜を上記第1の穴の内部
に充填するとともに、上記第2の穴の内部及び上記レジ
スト上に形成する工程と、上記レジストを除去すること
により、上記上部電極となる導電膜から上部電極を形成
する工程と、上記上部電極上及び上記第2及び第3の絶
縁膜上に第4の絶縁膜を形成する工程と、写真製版技術
によりパターニングされたレジストを第2のマスクとし
て用い、上記上部電極を囲むように上記複数の絶縁膜を
エッチングする工程と、上記第2のマスクを用いて、上
記下部電極となる導電膜をイオンミリングすることによ
り下部電極を形成する工程と、エッチングにより、上記
第4の絶縁膜に上記上部電極表面に開口する接続孔を形
成する工程と、上記上部電極表面から、上記接続孔を介
して上記上部電極に電気的に接続される配線を形成する
工程とを含むものであるので、上部電極の周辺に形成さ
れている第1の絶縁膜が削られることがなく、そのた
め、寿命低下を招くことのない容量装置を得ることがで
きるという効果を有する。加えて、同一レジストマスク
を用いる工程が多いので、結果として、工程数の削減が
可能となり、しかも、当該容量装置の高集積化も可能で
あるという効果も有する。
【0152】又、下部電極上にシリコン窒化膜からなる
第1の絶縁膜を形成する工程と、上記第1の絶縁膜上
に、この第1の絶縁膜よりエッチングレートの高いシリ
コン窒化膜からなる第2の絶縁膜を形成する工程と、エ
ッチングにより、上記第2の絶縁膜に上記下部電極上の
第1の絶縁膜表面に開口する穴を形成する工程と、上記
第1の絶縁膜表面から、上記穴を介して上記第2の絶縁
膜上に延在するように上部電極を形成する工程とを含む
ものであるので、上部電極の周辺の第1の絶縁膜が削ら
れることがなく、そのため、寿命低下を招くことのない
容量装置を得ることができるという効果を有する。加え
て、第1の絶縁膜と第2の絶縁膜のエッチングに対する
選択比が異なるので、第1の絶縁膜の膜厚を各製品間に
おいて同一に形成し易く、そのため、それらの製品間に
おける容量値のばらつきを少なく抑えることができると
いう効果も有する。
【0153】又、下部電極となる導電膜上にシリコン窒
化膜からなる第1の絶縁膜を形成する工程と、上記第1
の絶縁膜上に、この第1の絶縁膜よりエッチングレート
の高いシリコン窒化膜からなる第2の絶縁膜を形成する
工程と、エッチングにより、上記第2の絶縁膜に上記導
電膜上の第1の絶縁膜表面に開口する穴を形成する工程
と、上記第1の絶縁膜表面から、上記穴を介して上記第
2の絶縁膜上に延在するように上部電極を形成する工程
と、上記上部電極上及び上記第2の絶縁膜上に第4の絶
縁膜を形成する工程と、写真製版技術によりパターニン
グされたレジストをマスクとして用い、上記上部電極を
囲むように上記複数の絶縁膜をエッチングする工程と、
上記マスクを用いて、上記導電膜をイオンミリングする
ことにより下部電極を形成する工程と、エッチングによ
り、上記第4の絶縁膜に上記上部電極表面に開口する接
続孔を形成する工程と、上記上部電極表面から、上記接
続孔を介して上記上部電極に電気的に接続される配線を
形成する工程とを含むものであるので、上部電極の周辺
の第1の絶縁膜が削られることがなく、そのため、寿命
低下を招くことのない容量装置を得ることが可能である
という効果を有する。加えて、第1の絶縁膜と第2の絶
縁膜のエッチングに対する選択比が異なるので、第1の
絶縁膜の膜厚を各製品間において同一に形成し易く、そ
のため、それらの製品間における容量値のばらつきを少
なく抑えることができるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す要部断面図。
【図2】 この発明の実施の形態1を工程順に示す要部
断面図。
【図3】 この発明の実施の形態1の変形例を示す要部
断面図。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す要部断面図。
【図5】 この発明の実施の形態2を工程順に示す要部
断面図。
【図6】 この発明の実施の形態3を示す要部断面図。
【図7】 この発明の実施の形態3を工程順に示す要部
断面図。
【図8】 この発明の実施の形態4を示す要部断面図。
【図9】 この発明の実施の形態4を工程順に示す要部
断面図。
【図10】 蒸着リフト法を用いた、電極の製造方法を
概念的に示す断面図。
【図11】 配線スパッタ法を用いイオンミリングで配
線加工する方法を用いた、電極の製造方法を概念的に示
す断面図。
【図12】 従来のMIMキャパシタの構造を示す要部
断面図。
【図13】 誘電体の削れ深さとMIMキャパシタの寿
命の関係を示す図。
【符号の説明】
1 半導体基板、 3 下部電極、 3a 下部電極と
なる導電膜、4 第1の絶縁膜、 5 第2の絶縁膜、
5a 第1の穴、6 第3の絶縁膜、 6a 第2の
穴、 7 マスク、8 上部電極、 8a 上部電極と
なる導電膜、9、11 第4の絶縁膜、 9a、11
a 接続孔、10 第1のマスク、 10a 開口部、
12 配線、 16 第2のマスク、 θ 第2の穴の
側面の傾斜角。

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部電極上に形成された第1の絶縁膜
    と、 上記第1の絶縁膜上に形成され、上記下部電極上の第1
    の絶縁膜表面に開口する第1の穴を有する第2の絶縁膜
    と、 上記第2の絶縁膜上に形成され、上記第2の絶縁膜表面
    において内縁が上記第1の穴の内縁を囲み、上記第2の
    絶縁膜表面に開口する第2の穴を有する第3の絶縁膜
    と、 上記第1の絶縁膜表面から、上記第1の穴を介して上記
    第2の絶縁膜上に延在する上部電極とを備えた容量装
    置。
  2. 【請求項2】 第2の穴は、第2の絶縁膜表面における
    内縁が、第1の絶縁膜表面に開口する部分の内縁より広
    く形成されていることを特徴とする請求項1記載の容量
    装置。
  3. 【請求項3】 第2の穴は側面の傾斜角が90°未満で
    あることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の容量
    装置。
  4. 【請求項4】 第1の絶縁膜はシリコンと窒素の組成比
    が3対4となるシリコン窒化膜であり、 第2の絶縁膜はシリコンの割合が窒素の割合に比べ高い
    シリコン窒化膜であり、 第3の絶縁膜はシリコン酸化膜であることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の容量装
    置。
  5. 【請求項5】 第3の絶縁膜のエッチングレートは第2
    の絶縁膜のエッチングレートより高いことを特徴とする
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の容量装
    置。
  6. 【請求項6】 下部電極上に形成されたシリコン窒化膜
    からなる第1の絶縁膜と、 上記第1の絶縁膜上に形成され、上記下部電極上の第1
    の絶縁膜表面に開口する穴を有する第1の絶縁膜よりエ
    ッチングレートの高いシリコン窒化膜からなる第2の絶
    縁膜と、 上記第1の絶縁膜表面から、上記穴を介して上記第2の
    絶縁膜上に延在する上部電極とを備えた容量装置。
  7. 【請求項7】 第2の絶縁膜は第1の絶縁膜より水素含
    有量が多いことを特徴とする請求項6記載の容量装置。
  8. 【請求項8】 エッチングレートは、バッファードフッ
    酸に対するエッチングレートであることを特徴とする請
    求項5ないし請求項7のいずれか1項記載の容量装置。
  9. 【請求項9】 上部電極及び下部電極は金属膜からなる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1
    項記載の容量装置。
  10. 【請求項10】 上部電極上に形成され、この上部電極
    に電気的に接続されている配線を備えた請求項1ないし
    請求項9のいずれか1項記載の容量装置。
  11. 【請求項11】 配線は上部電極よりも厚く形成されて
    いることを特徴とする請求項10記載の容量装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    1項記載の容量装置が半導体基板上に形成されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 半導体基板は化合物半導体を用いて形
    成されていることを特徴とする請求項12記載の半導体
    装置。
  14. 【請求項14】 下部電極上に第1の絶縁膜を形成する
    工程と、 上記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、 上記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成する工程と、 上記第3の絶縁膜上にレジストを塗布する工程と、 写真製版技術により上記レジストをパターニングするこ
    とにより、開口部を有するマスクを形成する工程と、 上記マスクを用いてエッチングすることにより、上記第
    3の絶縁膜に、上記第3の絶縁膜表面において上記マス
    クの開口部より広く、上記下部電極上の第2の絶縁膜表
    面に開口する第2の穴を形成する工程と、 上記マスクを用いてエッチングすることにより、上記第
    2の絶縁膜に、上記第2の絶縁膜表面において上記第2
    の穴より狭く、上記第1の絶縁膜表面に開口する第1の
    穴を形成する工程と、 蒸着により、導電膜を上記第1の穴の内部に充填すると
    ともに、上記第2の穴の内部及び上記レジスト上に形成
    する工程と、 上記レジストを除去することにより、上記導電膜から上
    部電極を形成する工程とを含む容量装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 下部電極となる導電膜上に第1の絶縁
    膜を形成する工程と、 上記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、 上記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成する工程と、 上記第3の絶縁膜上にレジストを塗布する工程と、 写真製版技術により上記レジストをパターニングするこ
    とにより、開口部を有する第1のマスクを形成する工程
    と、 上記第1のマスクを用いてエッチングすることにより、
    上記第3の絶縁膜に、上記第3の絶縁膜表面において上
    記第1のマスクの開口部より広く、上記下部電極上の第
    2の絶縁膜表面に開口する第2の穴を形成する工程と、 上記第1のマスクを用いてエッチングすることにより、
    上記第2の絶縁膜に、上記第2の絶縁膜表面において上
    記第2の穴より狭く、上記第1の絶縁膜表面に開口する
    第1の穴を形成する工程と、 蒸着により、上部電極となる導電膜を上記第1の穴の内
    部に充填するとともに、上記第2の穴の内部及び上記レ
    ジスト上に形成する工程と、 上記レジストを除去することにより、上記上部電極とな
    る導電膜から上部電極を形成する工程と、 上記上部電極上及び上記第2及び第3の絶縁膜上に第4
    の絶縁膜を形成する工程と、 写真製版技術によりパターニングされたレジストを第2
    のマスクとして用い、上記上部電極を囲むように上記複
    数の絶縁膜をエッチングする工程と、 上記第2のマスクを用いて、上記下部電極となる導電膜
    をイオンミリングすることにより下部電極を形成する工
    程と、 エッチングにより、上記第4の絶縁膜に上記上部電極表
    面に開口する接続孔を形成する工程と、 上記上部電極表面から、上記接続孔を介して上記上部電
    極に電気的に接続される配線を形成する工程とを含む容
    量装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 配線を上部電極よりも厚く形成するこ
    とを特徴とする請求項15記載の容量装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 第2の穴を、第3の絶縁膜表面におけ
    る内縁が、第2の絶縁膜表面に開口する部分の内縁より
    広くなるように形成することを特徴とする請求項14な
    いし請求項16のいずれか1項記載の容量装置の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 第2の穴を側面の傾斜角が90°未満
    となるように形成することを特徴とする請求項14ない
    し請求項17のいずれか1項記載の容量装置の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 第1の絶縁膜をシリコンと窒素の組成
    比が3対4となるシリコン窒化膜により、 第2の絶縁膜をシリコンの割合が窒素の割合に比べ高い
    シリコン窒化膜により、 第3の絶縁膜をシリコン酸化膜により形成することを特
    徴とする請求項14ないし請求項18のいずれか1項記
    載の容量装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 第1、第2及び第3の絶縁膜をプラズ
    マCVD法を用いて形成することを特徴とする請求項1
    4ないし請求項19のいずれか1項記載の容量装置の製
    造方法。
  21. 【請求項21】 プラズマCVD法により第2の絶縁膜
    を形成する場合において、第1の絶縁膜を形成する場合
    よりも、SiH4のNH3に対する流量比を高くするこ
    とを特徴とする請求項20記載の容量装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 第2の穴を形成するためのエッチング
    はバッファードフッ酸を用いて行うことを特徴とする請
    求項14ないし請求項21のいずれか1項記載の容量装
    置の製造方法。
  23. 【請求項23】 第1の穴を形成するためのエッチング
    には異方性ドライエッチングを用いることを特徴とする
    請求項14ないし請求項22のいずれか1項記載の容量
    装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 第3の絶縁膜を第2の絶縁膜よりエッ
    チングレートが高くなるように形成することを特徴とす
    る請求項14ないし請求項23のいずれか1項記載の容
    量装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 下部電極上にシリコン窒化膜からなる
    第1の絶縁膜を形成する工程と、 上記第1の絶縁膜上に、この第1の絶縁膜よりエッチン
    グレートの高いシリコン窒化膜からなる第2の絶縁膜を
    形成する工程と、 エッチングにより、上記第2の絶縁膜に上記下部電極上
    の第1の絶縁膜表面に開口する穴を形成する工程と、 上記第1の絶縁膜表面から、上記穴を介して上記第2の
    絶縁膜上に延在するように上部電極を形成する工程とを
    含む容量装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 下部電極となる導電膜上にシリコン窒
    化膜からなる第1の絶縁膜を形成する工程と、 上記第1の絶縁膜上に、この第1の絶縁膜よりエッチン
    グレートの高いシリコン窒化膜からなる第2の絶縁膜を
    形成する工程と、 エッチングにより、上記第2の絶縁膜に上記導電膜上の
    第1の絶縁膜表面に開口する穴を形成する工程と、 上記第1の絶縁膜表面から、上記穴を介して上記第2の
    絶縁膜上に延在するように上部電極を形成する工程と、 上記上部電極上及び上記第2の絶縁膜上に第4の絶縁膜
    を形成する工程と、 写真製版技術によりパターニングされたレジストをマス
    クとして用い、上記上部電極を囲むように上記複数の絶
    縁膜をエッチングする工程と、 上記マスクを用いて、上記導電膜をイオンミリングする
    ことにより下部電極を形成する工程と、 エッチングにより、上記第4の絶縁膜に上記上部電極表
    面に開口する接続孔を形成する工程と、 上記上部電極表面から、上記接続孔を介して上記上部電
    極に電気的に接続される配線を形成する工程とを含む容
    量装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 配線を上部電極よりも厚く形成するこ
    とを特徴とする請求項26記載の容量装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 第1の絶縁膜表面から、穴を介して第
    2の絶縁膜上に延在するように上部電極を形成する工程
    は、 スパッタ法により、上部電極となる導電膜を上記穴の内
    部に充填するとともに、上記第2の絶縁膜上に形成する
    工程と、 写真製版技術によりパターニングされたレジストをマス
    クとして用いてイオンミリングすることにより、上記第
    2の絶縁膜表面において、上記導電膜の外縁が上記穴の
    内縁を囲むように加工して、上記上部電極を形成する工
    程とを含むことを特徴とする請求項25ないし請求項2
    7のいずれか1項記載の容量装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 第1の絶縁膜表面から、穴を介して第
    2の絶縁膜上に延在するように上部電極を形成する工程
    は、 上記第2の絶縁膜上にレジストを塗布する工程と、 写真製版技術により上記レジストをパターニングするこ
    とにより、上記第2の絶縁膜表面において、開口部の内
    縁が上記穴の内縁を囲むようにマスクを形成する工程
    と、 蒸着により、上部電極となる導電膜を上記穴の内部に充
    填するとともに、上記マスクの開口部の内部及び上記レ
    ジスト上に形成する工程と、 上記レジストを除去することにより、上記導電膜から上
    記上部電極を形成する工程とを含むことを特徴とする請
    求項25ないし請求項27のいずれか1項記載の容量装
    置の製造方法。
  30. 【請求項30】 第2の絶縁膜が第1の絶縁膜より水素
    含有量が多くなるように形成すること特徴とする請求項
    25ないし請求項29のいずれか1項記載の容量装置の
    製造方法。
  31. 【請求項31】 第1及び第2の絶縁膜をプラズマCV
    D法を用いて形成することを特徴とする請求項25ない
    し請求項30のいずれか1項記載の容量装置の製造方
    法。
  32. 【請求項32】 プラズマCVD法により第2の絶縁膜
    を形成する場合において、第1の絶縁膜を形成する場合
    よりも、低い成膜温度、高いガス圧力、及び、低いRF
    パワーを用いることを特徴とする請求項31記載の容量
    装置の製造方法。
  33. 【請求項33】 プラズマCVD法による第2の絶縁膜
    の形成条件として、250°Cの成膜温度、2.0To
    rrのガス圧力、100WのRFパワーを用いることを
    特徴とする請求項31記載の容量装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 エッチングレートは、バッファードフ
    ッ酸に対するエッチングレートであることを特徴とする
    請求項24ないし請求項33のいずれか1項記載の容量
    装置の製造方法。
  35. 【請求項35】 上部電極及び下部電極を金属膜により
    形成することを特徴とする請求項14記載ないし請求項
    34のいずれか1項記載の容量装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 請求項14記載ないし請求項35のい
    ずれか1項記載の容量装置の製造方法における各工程
    と、 下部電極又は下部電極となる導電膜を半導体基板上に形
    成する工程とを含む半導体装置の製造方法。
  37. 【請求項37】 半導体基板を化合物半導体を用いて形
    成することを特徴とする請求項36記載の半導体装置の
    製造方法。
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