JP5061895B2 - キャパシタ及びそれを内蔵した配線基板 - Google Patents

キャパシタ及びそれを内蔵した配線基板 Download PDF

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Description

本発明は、配線基板に搭載可能なキャパシタ及びこのキャパシタを内蔵した配線基板に関する。
近時、電子機器の高性能化を図るために、受動部品の高密度実装に対する市場の要求が高まっている。このような要求に応えるために、受動部品のサイズは、1005サイズ(縦が1.0mm、横が0.5mm)から0603サイズ(縦が0.6mm、横が0.3mm)へと小型化の一途をたどっている。近時、更に、0402サイズ(縦が0.4mm、横が0.2mm)の受動部品も開発される傾向にある。
しかし一方では、これ以上のチップサイズの小型化は技術上及び実装機側の事情から困難であるとの認識がある。そういった背景から、受動部品を電気回路基板に内蔵させることによって基板面積を削減する技術が注目されている。特に、キャパシタは電子回路を構成する要素の中で最も多く用いられている部品の一つであるので、キャパシタを電子回路基板に内蔵できると基板の面積削減に特に大きな効果が期待できる。その中でも、誘電率が高い誘電体を用いたキャパシタは、単位面積当たりの容量が高い上に、キャパシタ素子をチップ部品よりも薄くすることが可能なので、電子回路基板に内蔵できるキャパシタとして近年注目されている。
このようなキャパシタの基板として、シリコン基板及びガラス基板のようなリジッドな基板を使用すると、リジットな基板は表面の平坦性及び耐熱性が優れているものの、脆いため、基板を薄くすると加工及び薄化後のハンドリングが困難になるという問題がある。一方、樹脂基板のようなフレキシブルな基板は、耐熱性が低いという課題はあるものの、基板の薄化及びハンドリングが容易であり、キャパシタの基板として好適である。
フレキシブル基板を用いたキャパシタに関する技術は、従来よりいくつか提案されている。例えば特許文献1(特開平7−22725号公報)には、セラミック又は樹脂からなる絶縁性基板の表面にキャパシタを形成する技術が開示されている。また、特許文献2(特開2000−357631号公報)には、フレキシブル基板上に金属酸化物接着膜及び金属接着膜を介してキャパシタを形成する技術が開示されている。更に、特許文献3(特開2004−56097号公報)には、フレキシブル基板上に下部電極、誘電体薄膜及び上部電極がこの順に積層されたキャパシタにおいて、下部電極を密着層、高弾性層及び耐酸化層をこの順に積層して形成する技術が開示されている。
また、キャパシタを内蔵したプリント基板又は樹脂配線基板に関しても、従来よりいくつかの技術が提案されている。例えば、特許文献4(特開2000−277922号公報)及び特許文献5(特開2001−77539号公報)には、多層基板を構成する絶縁層をキャパシタの誘電体層として利用する技術が開示されている。また、特許文献6(特開2001−160672号公報)には、厚膜によりキャパシタを形成する技術が開示されている。更に、特許文献7(特開2002−100533号公報)には、有機多層基板上に下部電極を形成し、下部電極上にバルブ金属膜を形成し、このバルブ金属膜に陽極酸化処理を施すことにより陽極酸化膜を形成し、この陽極酸化膜上に上部電極を形成する技術が開示されている。陽極酸化法によれば、誘電体薄膜を低温で成膜できるため、プリント基板のような樹脂基板上に誘電体薄膜を形成することができる。
特開平7−22725号公報 特開2000−357631号公報 特開2004−56097号公報 特開2000−277922号公報 特開2001−77539号公報 特開2001−160672号公報 特開2002−100533号公報
しかしながら、上述の従来の技術には、以下に示すような問題点がある。プリント配線基板に内蔵するキャパシタの容量を増加させるためには、1)誘電体膜の膜厚を薄くすること、2)誘電体膜の比誘電率を高くすること、3)キャパシタの有効電極面積を大きくすることが有効である。しかしながら、これらの方法によりキャパシタの大容量化を図ると、基板、下部電極、誘電体膜及び上部電極の相互間の密着性が低下するという問題がある。以下、この問題について詳細に説明する。
上記1)については、厚い誘電体膜を用いた所謂厚膜コンデンサの場合、製造プロセス上、その表面の凹凸が大きくなるため、誘電体膜と上部電極との間の密着性は比較的良好である。しかしながら、キャパシタの容量を増加させるため、並びにキャパシタ及びこのキャパシタを内蔵したプリント配線基板の厚さを低減するために誘電体膜を薄くすると、誘電体膜の表面が平坦になり、誘電体膜と上部電極との間の密着性が低下する。
上記2)については、誘電体膜の比誘電率を向上させるためには、スパッタ法、CVD法、ゾルゲル法等の方法により、室温における比誘電率が100を超えるチタン酸バリウム(BaTiO)又はジルコン酸チタン酸鉛(Pb(Zr、Ti)O)からなる薄膜を形成することが有効である。しかし、このような誘電体膜を形成するためには、下地となる下部電極として、表面の平坦性が優れた金属膜を形成する必要があり、このような金属膜はスパッタ法により形成する必要がある。しかしながら、スパッタ法により形成された金属膜は、表面は平坦であるものの、成膜時の残留応力が成膜後に残り、ベースとなるフレキシブル基板との間の密着強度が低いものとなる。
なお、スクリーン印刷法により基板上に導電ペーストを供給し、この導電ペーストを乾燥、焼成して下部電極を形成すると、下部電極の表面の平坦性が低いものとなる。このため、この下部電極上に膜厚がサブミクロンレベルの誘電体薄膜を形成することは困難であり、従って、容量密度が高いキャパシタを得ることが困難である。また、下部電極上にバルブ金属膜を形成し、このバルブ金属膜に陽極酸化処理を施すことにより陽極酸化膜を形成し、この陽極酸化膜を誘電体薄膜として使用する方法では、陽極酸化膜の比誘電率は100以下であるため、キャパシタの容量を十分に増加させることができない。
上記3)については、キャパシタの容量値を増加させるために有効電極面積を大きくすると、基板、下部電極、誘電体膜及び上部電極の相互間の密着性の不足が極めて深刻な課題となる。このため、有効面積を大きくした大容量キャパシタの密着性を、キャパシタをプリント配線基板に内蔵させる工程で印加される外力に耐えうる程度まで改善することは困難である。
このように、キャパシタの容量値を増加させようとすると、キャパシタの密着性が低下する。特に、フレキシブル基板上に形成されたキャパシタにおいては、樹脂からなる基板と金属からなる下部電極との界面、金属からなる下部電極と金属酸化物からなる誘電体膜との界面、金属酸化物からなる誘電体膜と金属からなる上部電極との界面というように、異種材料の界面が複数存在する。また、このようなキャパシタをプリント配線基板に内蔵させようとすると、この内蔵工程においてもキャパシタに外力が印加される。このため、キャパシタ内の各界面における密着強度を、プリント基板への内蔵工程に耐える程度まで高くすることは極めて困難である。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、配線基板に内蔵させるキャパシタにおいて、キャパシタを構成する基板、下部電極、誘電体膜及び上部電極の相互間の密着強度が高いキャパシタ、及びこのキャパシタを内蔵したプリント配線基板を提供することを目的とする。
本発明に係るキャパシタは、樹脂からなる基板と、この基板上に形成された下部電極と、この下部電極上の一部に形成された誘電体膜と、この誘電体膜上に形成された上部電極と、前記基板上に前記下部電極、前記誘電体膜及び前記上部電極からなる積層体を覆うように設けられた樹脂製の絶縁層と、を有し、前記積層体の一部に前記積層体を貫通するホールが形成されており、このホール内に前記絶縁層が埋め込まれており、前記ホールの底部において前記絶縁層が前記基板に接触して当該絶縁層が当該基板に接着され、前記基板の表面に垂直な方向から見て、前記ホールが十字形に形成されるととともに、前記下部電極、前記誘電体膜及び前記上部電極の各部分の形状が矩形であり、前記ホールにより、前記下部電極、前記誘電体膜、及び前記上部電極が互いに分割され、前記下部電極が、前記基板上に設けられた密着性導電材料層と、この密着性導電材料層上に設けられた耐酸化性導電材料層と、前記密着性導電材料層と前記耐酸化性導電材料層との間に設けられた高弾性導電材料層と、を有することを特徴とする。
本発明においては、基板及び絶縁層が共に樹脂により形成されているため、基板と絶縁層との間の密着強度が高い。そして、積層体にホールが形成されており、このホールの底部において絶縁層が基板に接触しているため、この部分で絶縁層が基板に強固に結合している。これにより、下部電極、誘電体膜及び上部電極が、相互に結合した基板と絶縁層との間で挟持されるため、基板、下部電極、誘電体膜及び上部電極の相互間の密着性が良好である。
また、前記ホールが前記積層体における前記下部電極、前記誘電体膜及び前記上部電極が積層された領域の一部に形成されていてもよい。これにより、基板と絶縁層との結合部の近傍に誘電体膜及び上部電極が配置されることになるため、基板、下部電極、誘電体膜及び上部電極の相互間の密着性がより向上する。
このとき、前記下部電極の相互に隣り合う部分同士は相互に接続されており、前記上部電極の相互に隣り合う部分同士も相互に接続されていることが好ましい。また、前記基板の表面に垂直な方向から見て、前記下部電極、前記誘電体膜及び前記上部電極の各部分のうち少なくとも1つの前記部分の形状が六角形となるように前記ホールが形成されていてもよく、この各部分がハニカム状に配列されていてもよい。
本発明に係る配線基板は、コア基板と、このコア基板の少なくとも一方の表面上に設けられた前記キャパシタと、を有することを特徴とする。これにより、キャパシタを配線基板に内蔵する工程を経ても、キャパシタにおける基板、下部電極、誘電体膜及び上部電極の相互間において界面剥離が発生することがない。
また、本発明に係る配線基板は、前記キャパシタを覆うように設けられた絶縁膜と、この絶縁膜の表面に設けられた表面配線と、を有し、前記キャパシタの下部電極が前記表面配線の一部分に接続されており、前記キャパシタの上部電極が前記表面配線における前記一部分から絶縁された他の部分に接続されていることが好ましい。
このとき、本発明に係る配線基板は、前記コア基板と前記絶縁膜との間における前記キャパシタが設けられていない領域に設けられた内層配線と、前記下部電極を前記内層配線の一部分に接続する第1の導電体層と、前記上部電極を前記内層配線における前記一部分から絶縁された他の部分に接続する第2の導電体層と、を有し、前記絶縁膜における前記内層配線の前記一部分及び前記他の部分の直上域の一部には、夫々第1及び第2のスルーホールが形成されており、前記下部電極は、前記第1の導電体層、前記内層配線の一部分、前記第1のスルーホールを介して前記表面配線の一部分に接続されており、前記上部電極は、前記第2の導電体層、前記内層配線の他の部分、前記第2のスルーホールを介して前記表面配線の他の部分に接続されていることが好ましい。これにより、第1及び第2のスルーホールがキャパシタの直上域を除く領域に配置されるため、第1及び第2のスルーホールの形成するときにキャパシタに損傷を与えることがない
本発明によれば、積層体に形成されたホールの底部で絶縁層が基板に強固に結合するため、基板、下部電極、誘電体膜及び上部電極の相互間の密着強度が高いキャパシタを得ることができる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係るキャパシタを示す平面図であり、(b)は(a)に示すA−A’線による断面図である。 (a)は本発明の範囲から外れる比較例に係るプリント配線基板を示す平面図であり、(b)は(a)に示すB−B’線による断面図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係るキャパシタを示す平面図であり、(b)は(a)に示すC−C’線による断面図である。 (a)は本発明の第3の実施形態に係るキャパシタを示す平面図であり、(b)は(a)に示すD−D’線による断面図である。 図4(a)に示すE−E’線による断面図である。 (a)乃至(c)は本発明の第4の実施形態に係るキャパシタを各層毎に示す平面図である。 (a)乃至(c)は本実施形態に係るキャパシタを各層毎に示す平面図である。 (a)は本実施形態に係るキャパシタを各層毎に示す平面図であり、(b)は(a)に示すF−F’線による断面図である。 (a)乃至(c)は本実施形態に係るキャパシタの製造方法をその工程順に示す平面図である。 (a)は第4の実施形態の変形例に係るキャパシタを示す平面図であり、図(b)は(a)に示すG−G’線による断面図である。 (a)乃至(c)は本変形例に係るキャパシタの製造方法をその工程順に示す平面図である。 (a)乃至(c)は本変形例に係るキャパシタの製造方法をその工程順に示す平面図であり、図11(c)の次の工程を示す。 本発明の第5の実施形態に係るプリント配線基板を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るプリント配線基板を示す断面図である。
符号の説明
1;基板
2;下部電極
2a、2b;矩形領域
2c;六角形領域
3;誘電体膜
4;上部電極
5;絶縁層
6;ホール
7a、7b;開口部
8;積層体
9;層間絶縁膜
10a、10b、10c、10d;開口部
11、13;厚膜電極
12;薄膜電極
12c;部分
14、15;ブリッジ部
20;キャパシタ
21;コア基板
22;内層配線
23;接着層
24;プリプレグ
25;表面配線
26a、26b;ビア
27;Cuめっき層
28;貫通スルーホール
29;めっき電極
31、34;スルーホール
32;めっき電極
33;内層パッド
35;めっき電極
36、37;ペースト層
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1(a)は本実施形態に係るキャパシタを示す平面図であり、(b)は(a)に示すA−A’線による断面図である。図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係るキャパシタにおいては、樹脂からなり、厚さが例えば10乃至60μm、例えば20乃至50μmである基板1が設けられている。また、基板1上には、金属又は合金からなる下部電極2が設けられている。基板1の表面に垂直な方向から見て(以下、平面視で、という)、下部電極2の形状は矩形である。更に、下部電極2上の一部の領域には、無機材料、例えばペロブスカイト構造を有する酸化物からなる誘電体膜3が設けられており、この誘電体膜3上には、金属又は合金からなる上部電極4が設けられている。平面視で、誘電体膜3及び上部電極4の形状は矩形である。下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4により、積層体8が構成されている。
そして、この積層体8を覆うように、絶縁層5が設けられている。絶縁層5は下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4を保護するためのものであり、基板1との間の密着性が良好な樹脂により形成されている。絶縁層5における相互に離隔した領域には、2ヶ所の開口部7a及び7bが形成されている。開口部7aは、下部電極2の直上域であって誘電体膜3の直上域を除く領域の一部に形成されており、開口部7aの底部には下部電極2が露出している。また、開口部7bは上部電極4の直上域の一部に形成されており、開口部7bの底部には上部電極4が露出している。平面視で、開口部7a及び7bの形状は矩形であり、その長手方向は相互に同一の方向であり、開口部7a及び7bはその長手方向に直交する方向(短手方向)に沿って配列されている。そして、外部回路から、開口部7a及び7bを介して、下部電極2と上部電極4との間に電圧が印加されるようになっている。このとき、誘電体膜3は容量絶縁膜として機能する。
積層体8における誘電体膜3及び上部電極4が配置されていない領域、即ち、下部電極2における誘電体膜3の直下域を除く領域の一部には、スリット状のホール6が形成されている。平面視で、ホール6は開口部7aから見て開口部7bとは反対の位置に形成されており、ホール6の長手方向は開口部7a及び7bの長手方向と同一である。ホール6においては下部電極2が設けられておらず、基板1が露出している。また、ホール6上には誘電体膜3及び上部電極4が設けられていないため、ホール6内には絶縁層5が埋設されている。このため、ホール6の底部において、絶縁層5は基板1に直接接している。平面視で、下部電極2の総面積、即ちホール6を含む面積に対するホール6の面積の割合は、例えば1乃至25%、例えば5乃至10%である。
下部電極2の総面積に占めるホール6の面積の割合が大きいほど、絶縁層5と基板1との間の密着強度は強くなるが、その反面、キャパシタの総面積が大きくなってしまうという欠点がある。平面視で、下部電極2の総面積、即ち、ホール6を含む下部電極2の面積に対するホール6の面積の割合が1%未満であると、上述の基板1、下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4の相互間の界面の密着性を向上させる効果が少ない。一方、前記割合が25%を超えると、キャパシタの総面積が大きくなり過ぎ、容量密度が低下する。従って、前記割合は1乃至25%であることが好ましく、5乃至10%であることがより好ましい。
次に、本実施形態の効果について説明する。基板1と絶縁層5は共に樹脂からなり、基板1と絶縁層5との間の密着強度は高い。このため、ホール6内において、基板1と絶縁層5とは相互に強固に結合しており、下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4からなる積層体は、基板1と絶縁層5とに挟持されている。これにより、基板1と下部電極2との間、下部電極2と誘電体膜3との間、誘電体膜3と上部電極4との間、及び上部電極4と絶縁層5との間の密着強度を高めることができる。
即ち、本実施形態においては、下部電極2の一部を貫通するホール6を形成し、このホール6を介してフレキシブル基板である基板1と樹脂からなる絶縁層5とを直接接着している。これにより、基板1と絶縁層5との間の高い密着性を利用し、キャパシタに複数存在する界面に特別な密着層を設けることなく、各界面の密着性を改善することが可能である。従って、本実施形態に係るキャパシタは、このキャパシタをプリント基板に内蔵させる工程において印加される外力に耐えることが可能である。このため、従来、プリント基板内蔵工程において基板の変形に伴う外力によって引き起こされていたキャパシタ界面の剥離による開放不良の発生を防止することができる。この結果、信頼性が高いキャパシタ内蔵プリント配線基板を提供することが可能である。また、キャパシタの密着性を高めるための密着層が不要であるため、この密着層による静電容量の低下を防止することができ、プリント配線基板に大容量のキャパシタを内蔵させることが可能である。
また、本実施形態においては、誘電体膜3をペロブスカイト構造を有する酸化物により形成しているため、静電容量値が高い。
図2(a)は本発明の範囲から外れる比較例に係るキャパシタを示す平面図であり、(b)は(a)に示すB−B’線による断面図である。図2に示すように、本比較例においては、積層体8にホールが形成されていない。このため、絶縁層5は基板1に積層体8の周辺部においてのみ結合している。従って、前述の第1の実施形態と比較して、基板1と絶縁層5との間の密着強度が弱く、この結果、基板1と下部電極2との間、下部電極2と誘電体膜3との間、誘電体膜3と上部電極4との間、上部電極4と絶縁層5との間の密着強度も低い。
なお、上述の第1の実施形態においては、ホール6を1ヶ所のみ形成する例を示したが、本発明はこれに限定されず、ホール6を複数ヶ所形成してもよい。また、本実施形態においては、下部電極2を単層膜により形成する例を示したが、本発明はこれに限定されず、誘電体膜3を形成した後の基板1の変形を抑制するために、下部電極2を、基板1側から順に密着性導電材料層、高弾性導電材料層及び耐酸化性導電材料層が積層された三層膜、又はこの三層膜を含む四層以上の多層膜により形成してもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3(a)は本実施形態に係るキャパシタを示す平面図であり、(b)は(a)に示すC−C’線による断面図である。なお、図3(a)及び(b)において、図1(a)及び(b)に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係るキャパシタ20においては、基板1上に下部電極2が設けられており、下部電極2上の一部の領域に誘電体膜3が設けられており、この誘電体膜3上に上部電極4が設けられている。そして、下部電極2には、前述の第1の実施形態と同様に、ホール6が1ヶ所形成されている。
そして、下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4を覆うように、絶縁材料、例えば感光性ポリイミドからなる層間絶縁膜9が設けられている。層間絶縁膜9には、3ヶ所の開口部10a、10b及び10cが形成されている。開口部10aは下部電極2の直上域であって誘電体膜3が設けられていない領域の一部に形成されており、開口部10bはホール6の内部及びその直上域に形成されており、開口部10cは上部電極4の直上域に形成されている。平面視で、開口部10a乃至10cはこの順に一列に配列されている。
開口部10aの内部及び直上域には、例えばCu又はAuからなる厚膜電極11が設けられており、開口部10aの底部にて下部電極2に接続されている。また、開口部10cの内部及び直上域には、例えばCu、Au又はNiからなる薄膜電極12が設けられており、開口部10cの底部にて上部電極4に接続されている。薄膜電極12は、層間絶縁膜9上において開口部10cの直上域から開口部10bから遠ざかる方向に延出している。更に、層間絶縁膜9上における上部電極4の直上域を除く領域の一部には、例えばCu又はAuからなる厚膜電極13が設けられており、薄膜電極12の延出部に接続されている。厚膜電極13の直下域にも下部電極2が設けられているが、下部電極2における厚膜電極13の直下域に配置された部分は、下部電極2における上部電極4の直下域に配置された部分からは絶縁されている。薄膜電極12及び厚膜電極13は、層間絶縁膜9により下部電極2から絶縁されている。
また、基板1上に設けられた積層体8、層間絶縁膜9、厚膜電極11、薄膜電極12及び厚膜電極13を覆うように、絶縁層5が設けられている。絶縁層5は基板1との間の密着性が良好な樹脂により形成されている。そして、層間絶縁膜9に形成された開口部10bの内部には、絶縁層5が埋設されており、開口部10bの底部、即ち、ホール6の底部にて基板1と直接接触している。これにより、ホール6内において、基板1は絶縁層5に強固に結合している。
絶縁層5には、2ヶ所の開口部7a及び7bが形成されている。開口部7aは、厚膜電極11の直上域に形成されており、その底部において厚膜電極11が露出している。また、開口部7bは厚膜電極13の直上域に形成されており、その底部において厚膜電極13が露出している。これにより、厚膜電極11は、絶縁層5内及び層間絶縁膜9の開口部10a内を貫通して下部電極2に接続されており、厚膜電極13は、絶縁層5内を貫通して薄膜電極12に接続されており、薄膜電極12は層間絶縁膜9の開口部10c内を貫通して上部電極4に接続されている。厚膜電極11及び13は、下部電極2及び上部電極4を外部回路(図示せず)に接続するものである。そして、外部回路から、厚膜電極11及び13を介して、下部電極2と上部電極4との間に電圧が印加される。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。
上述の如く、薄膜電極12は上部電極4を厚膜電極13に接続するものである。また、層間絶縁膜9は、キャパシタの上部電極4と下部電極2との間の絶縁性、及び上部電極4、薄膜電極12、厚膜電極13と下部電極2との間の絶縁性を確実にするためのものである。なお、層間絶縁膜9は無機材料により形成してもよい。
本実施形態においては、厚膜電極11及び13が設けられているため、外部回路との間の接続信頼性が高い。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図4(a)は本実施形態に係るキャパシタを示す平面図であり、(b)は(a)に示すD−D’線による断面図であり、図5は図4(a)に示すE−E’線による断面図である。なお、図4(a)及び(b)並びに図5において、図3(a)及び(b)に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4(a)及び(b)並びに図5に示すように、本実施形態に係るキャパシタは、前述の第2の実施形態と比較して、ホール6が積層体8における下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4が積層された領域に形成されており、ホール6が平面視で格子状、例えば十字形に形成されており、このホール6により、下部電極2、誘電体膜3、上部電極4及び薄膜電極12が夫々4つの部分に分割されている点が異なっている。
以下、より詳細に説明する。下部電極2は、厚膜電極11の直下域から厚膜電極13の直下域に向う方向に沿って、3つの領域に分けられている。下部電極2のうち、厚膜電極11の直下域を含む領域の上方には誘電体膜3及び上部電極4が設けられておらず、この領域は厚膜電極11に接続されている。また、下部電極2のうち、厚膜電極13の直下域を含む領域の上方にも誘電体膜3及び上部電極4が設けられておらず、この領域は他の2つの領域から離隔されている。
下部電極2における上述の2つの領域の間に配置された領域の上方には、誘電体膜3及び上部電極4が設けられている。この領域は前述の厚膜電極11の直下域を含む領域と連続している。また、この領域は、十字形のホール6により4つの部分に分割されている。平面視で、各部分の形状は矩形である。そして、十字形のホール6における交差部及び外端部並びに各部分間には、下部電極2の各部分から延出し隣り合う部分同士を接続するブリッジ部14が存在する。これにより、下部電極2の4つの部分は、この交差部及び外端部においてブリッジ部14を介して相互に接続されている。また、誘電体膜3及び上部電極4は、十字形のホール6により夫々4つの部分に分断され、各部分は相互に連結していない。なお、平面視で、誘電体膜3及び上部電極4の形状は矩形である。
更に、薄膜電極12は、誘電体膜3及び上部電極4の直上域を含む領域に設けられており、十字形のホール6により4つの部分に分断されているが、各部分間及び厚膜電極13との間には、各部分から延出したブリッジ部15が設けられている。ブリッジ部15は、ブリッジ部14のうち、下部電極2の各部分間に設けられたブリッジ部14の直上域に配置されている。これにより、薄膜電極12の各部分は、ブリッジ部15を介して厚膜電極13に接続されている。従って、薄膜電極12の各部分に夫々接続された上部電極4の各部分同士も、相互に接続されると共に厚膜電極13に接続されている。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第2の実施形態と同様である。
本実施形態においては、ホール6が積層体8における下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4が積層されている領域に形成されているため、基板1と絶縁層5との結合部の近傍に、下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4が配置される。このため、前述の第2の実施形態と比較して、基板1、下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4の相互間の密着性がより向上する。また、ホール6を十字形に形成しているため、下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4が夫々比較的小面積の4つの部分に分割される。この結果、基板1と下部電極2との間、下部電極2と誘電体膜3との間、誘電体膜3と上部電極4との間、及び上部電極4と絶縁層5との間の密着性が安定して良好なものとなる。
また、基板1が開口部7aの長手方向及びそれに直交する短手方向に曲げられたときに、ホール6が積層体8に印加される応力を緩和することができるため、これらの方向の湾曲に対する耐性が高い。
更に、下部電極2及び上部電極4の各部分を相互に接続することにより、ホール6により分割された下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4の各部分からなる複数のユニットを、統合して1つのキャパシタとして使用することができる。このため、ホール6を形成しない場合と比較して、キャパシタの容量値が大きく低減することがない。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第2の実施形態と同様である。
なお、本実施形態においては、ホール6の形状が、平面視で相互に直交する2本のスリット状の部分からなる十字形である例を示したが、本発明はこれに限定されず、ホール6の形状は、平面視で相互に直交する各複数本のスリット状の部分からなる格子状であってもよい。本明細書においては、十字形のスリットは格子状のスリットの一例であるものとする。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図6(a)乃至(c)、図7(a)乃至(c)及び図8(a)は本実施形態に係るキャパシタを下層側から順に各層毎に示す平面図であり、図8(b)は図8(a)に示すF−F’線による断面図である。なお、図6(a)乃至(c)、図7(a)乃至(c)並びに図8(a)及び(b)において、図3(a)及び(b)に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6(a)に示すように、基板1上に下部電極2が形成されている。平面視で、下部電極2は以下に説明するような形状にパターニングされている。即ち、下部電極2は、2ヶ所の矩形領域2a及び2bと、この矩形領域2aと矩形領域2bとの間に配置された3ヶ所の六角形領域2cとを備えている。また、下部電極2は矩形領域2aとこの矩形領域2aに最も近い1ヶ所の六角形領域2cとの間及び3ヶ所の六角形領域2cの相互間を接続するブリッジ部14を備えている。これにより、矩形領域2a及び六角形領域2cは相互に接続されており、矩形領域2bは矩形領域2a及び六角形領域2cとは絶縁されている。
また、図6(b)に示すように、下部電極2の六角形領域2c上には誘電体膜3が形成されている。即ち、誘電体膜3は、平面視で正六角形である3ヶ所の六角形領域に分割されている。更に、図6(c)に示すように、誘電体膜3上には上部電極4が形成されている。即ち、上部電極4は、平面視で正六角形である3ヶ所の六角形領域に分割されている。下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4により積層体8が形成されている。これにより、積層体8は平面視で正六角形をなす3つのユニットに分割されている。
更にまた、図7(a)に示すように、基板1上に積層体8を覆うように層間絶縁膜9が成膜されている。層間絶縁膜9には開口部10a乃至10dが形成されている。開口部10aは下部電極2の矩形領域2aの直上域に1ヶ所形成されており、その形状は平面視で矩形である。開口部10aにおいては、下部電極2の矩形領域2aが露出している。開口部10bは3ヶ所の六角形領域2cに囲まれた領域の直上域に1ヶ所と、2つの六角形領域2cと矩形領域2bに囲まれた領域の直上域に1ヶ所、合計2ヶ所形成されており、その形状は前記領域の形状を反映した形状である。開口部10bにおいては、基板1が露出している。開口部10bは前述の第1乃至第3の実施形態におけるホール6に相当する。開口部10cは3ヶ所の六角形領域2cの直上域、即ち、上部電極4の直上域に各1ヶ所づつ合計3ヶ所形成されており、その形状は平面視で円形である。開口部10cにおいては、上部電極4が露出している。開口部10dは下部電極2の矩形領域2bの直上域に1ヶ所形成されており、その形状は平面視で矩形である。開口部10dにおいては、下部電極2の矩形領域2bが露出している。
更にまた、図7(b)に示すように、層間絶縁膜9上には薄膜電極12が形成されている。平面視で、薄膜電極12の形状は下部電極2の形状とほぼ同じであるが、下部電極2の六角形領域2cを矩形領域2aに接続するブリッジ部14(図6(a)参照)の直上域には、薄膜電極12は形成されていない。このため、薄膜電極12における上部電極4の直上域に配置された部分12cは、下部電極2の矩形領域2bの直上域に配置された部分12bには接続されているが、矩形領域2aの直上域に配置された部分12aには接続されていない。また、薄膜電極12は層間絶縁膜9の開口部10a、10c及び10d(図6(a)参照)内に埋設されている。従って、薄膜電極12の部分12aは、開口部10aを介して下部電極2の矩形領域2a及び六角形領域2c(図6(a)参照)に接続されており、薄膜電極12の部分12bは、部分12c、開口部10cを介して上部電極4に接続されている。なお、薄膜電極12は層間絶縁膜9の開口部10b内には埋設されていない。
更にまた、図7(c)に示すように、薄膜電極12の部分12aの直上域及び部分12bの直上域に、夫々厚膜電極11及び13が形成されている。これにより、厚膜電極11は薄膜電極12の部分12a、開口部10aを介して下部電極2の矩形領域2a及び六角形領域2c(図6(a)参照)に接続されており、厚膜電極13は薄膜電極12の部分12b、部分12c、開口部10cを介して上部電極4に接続されている。
更にまた、図8(a)及び(b)に示すように、積層体8、層間絶縁膜9、薄膜電極12並びに厚膜電極11及び13を覆うように、絶縁層5が形成されている。絶縁層5は層間絶縁膜9の開口部10b内に埋設され、基板1に接触し、基板1に接着している。また、絶縁層5は層間絶縁膜9の周囲においても、基板1に接着している。そして、絶縁層5における厚膜電極11及び13の直上域に相当する部分には、夫々開口部7a及び7bが形成されている。このため、開口部7aにおいて厚膜電極11が露出し、開口部7bにおいて厚膜電極13が露出している。このようにして、図8(a)及び(b)に示すキャパシタが構成されている。
図8(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係るキャパシタは、前述の第3の実施形態と比較して、積層体8が平面視で正六角形をなす3つのユニットに分割されている点が異なっている。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第3の実施形態と同様である。
次に、本実施形態に係るキャパシタの製造方法について説明する。図9(a)乃至(c)は本実施形態に係るキャパシタの製造方法をその工程順に示す平面図である。なお、本実施形態の製造方法においては、図9(a)乃至(c)に示す工程の後に、図6(c)、図7(a)、図7(c)、図8(a)に示す工程が続いている。
先ず、図9(a)に示すように、樹脂からなる基板1(図8(b)参照)上の全面に下部電極層2d(図9(c)参照)、誘電体層3a(図9(b)参照)及び上部電極層4aをこの順に成膜する。次に、図9(b)に示すように、上部電極層4aをパターニングして、上部電極4を形成する。上部電極4は、平面視で正六角形である3ヶ所の六角形領域に分割されている。また、このとき、上部電極4以外の領域には、誘電体層3aが露出している。次に、図9(c)に示すように、誘電体層3aをパターニングして、上部電極4の直下域に誘電体膜3を形成する。誘電体膜3は、平面視で正六角形である3ヶ所の六角形領域に分割されている。また、このとき、誘電体膜3以外の領域には、上部電極層2dが露出している。
次に、図6(c)に示すように、下部電極層2d(図9(c)参照)をパターニングして、下部電極2を形成する。上述の如く、下部電極2は、2ヶ所の矩形領域2a及び2bと、この矩形領域2aと矩形領域2bとの間に配置された3ヶ所の六角形領域2cとを備え、更にブリッジ部14を備えている。なお、下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4により積層体8が形成される。
次に、図7(a)に示すように、基板1上に積層体8を覆うように層間絶縁膜9を成膜し、層間絶縁膜9に開口部10a乃至10dを形成する。このとき、開口部10aにおいては下部電極2の矩形領域2aが露出し、開口部10bにおいては基板1が露出し、開口部10cにおいては上部電極4が露出し、開口部10dにおいては下部電極2の矩形領域2bが露出する。
次に、基板1上及び層間絶縁膜9上等の全面に、めっきシード層(図示せず)を形成する。このめっきシード層は、後の工程でパターニングされて薄膜電極12となるものである。このめっきシード層上にレジストを形成してパターニングし、このパターニングされたレジストをマスクとし、めっきシード層を使用して電気めっきを行い、薄膜電極12の部分12aが形成される予定の領域の直上域及び部分12bが形成される予定の領域の直上域に、夫々厚膜電極11及び13を形成する。
次に、図7(c)に示すように、めっきシード層をパターニングして薄膜電極12を形成する。平面視で、薄膜電極12の形状は下部電極2の形状とほぼ同じとするが、下部電極2の六角形領域2cを矩形領域2aに接続するブリッジ部14(図6(a)参照)の直上域には、薄膜電極12は形成しない。また、薄膜電極12は層間絶縁膜9の開口部10a、10c及び10d(図7(a)参照)内に埋設される。一方、薄膜電極12は層間絶縁膜9の開口部10b内には埋設されず、開口部10b内においては基板1が露出したままである。これにより、厚膜電極11は薄膜電極12の部分12a、開口部10aを介して下部電極2の矩形領域2a及び六角形領域2c(図6(a)参照)に接続され、厚膜電極13は薄膜電極12の部分12b、部分12c、開口部10cを介して上部電極4に接続される。
次に、図8(a)及び(b)に示すように、基板1上に、積層体8、層間絶縁膜9、薄膜電極12並びに厚膜電極11及び13を覆うように、絶縁層5を形成する。このとき、絶縁層5は層間絶縁膜9の開口部10b内に埋設され、基板1に接着する。また、絶縁層5は層間絶縁膜9の周囲においても、基板1に接着する。そして、絶縁層5における厚膜電極11及び13の直上域に相当する部分に、夫々開口部7a及び7bを形成する。これにより、開口部7aにおいて厚膜電極11が露出し、開口部7bにおいて厚膜電極13が露出する。これにより、図8(a)及び(b)に示すキャパシタが作製される。
本実施形態においては、層間絶縁膜9の周囲の他に、開口部10b内においても絶縁層5が基板1に接着しているため、基板1と絶縁層5との間の密着強度が高い。このため、基板1と絶縁層5との間に配置された下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4の相互間、基板1と下部電極2との間、上部電極4と絶縁層5との間の密着性が優れている。また、前述の第3の実施形態と比較して、積層体8の各ユニットの形状が六角形状であるため、あらゆる方向について、基板1が曲げられたときに、積層体8に印加される応力を緩和することができる。このため、あらゆる方向の基板1の曲げに対する下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4の耐性を高めることができる。本実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第3の実施形態と同様である。
なお、本実施形態においては、積層体8の各ユニットの形状が正六角形である例を示したが、本発明はこれに限定されず、各部分の形状は正六角形以外の正多角形、又は正多角形以外の多角形であってもよい。
次に、第4の実施形態の変形例について説明する。図10(a)は本変形例に係るキャパシタを示す平面図であり、図10(b)は(a)に示すG−G’線による断面図である。なお、図10(a)及び(b)において、図3(a)及び(b)に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図10(a)及び(b)に示すように、本変形例に係るキャパシタは、前述の第4の実施形態に係るキャパシタと比較して、積層体8のユニットの数が多く、各ユニットがハニカム状に配列されている点が異なっている。即ち、平面視で、複数の正六角形のユニットが、相互に60°の角度をなして交差する3方向に沿って最密充填的に配置されている。本変形例に係る上記以外の構成は、前述の第4の実施形態と同様である。
次に、本変形例に係るキャパシタの製造方法について説明する。図11(a)乃至(c)、図12(a)乃至(c)は本変形例に係るキャパシタの製造方法をその工程順に示す平面図である。先ず、図11(a)に示すように、基板1(図10(b)参照)上の全面に下部電極層2d(図11(c)参照)、誘電体層3a(図11(b)参照)及び上部電極層4aをこの順に成膜する。次に、図11(b)に示すように、上部電極層4aをパターニングして、上部電極4を形成する。上部電極4は、平面視で正六角形でありハニカム状に配列された8ヶ所の六角形領域及び2ヶ所のこの六角形領域の二等分した形状の領域に分割されている。また、このとき、上部電極4以外の領域には、誘電体層3aが露出している。次に、図11(c)に示すように、誘電体層3aをパターニングして、誘電体膜3を形成する。誘電体膜3は上部電極4の直下域に配置される。また、このとき、誘電体膜3以外の領域には、上部電極層2dが露出している。
次に、図12(a)に示すように、下部電極層2d(図11(c)参照)をパターニングして、下部電極2を形成する。下部電極2には、誘電体膜3及び上部電極4が形成された領域を挟むように配置された2ヶ所の矩形領域2a及び2bと、誘電体膜3の直下域に配置された8ヶ所の六角形領域2cとを設け、更にブリッジ部14を設ける。なお、下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4により積層体8が形成される。
次に、図12(b)に示すように、基板1上に積層体8を覆うように層間絶縁膜9を成膜し、層間絶縁膜9に開口部10a乃至10dを形成する。このとき、開口部10aにおいては下部電極2の矩形領域2aが露出し、開口部10bにおいては基板1が露出し、開口部10cにおいては上部電極4が露出し、開口部10dにおいては下部電極2の矩形領域2bが露出する。
次に、基板1上及び層間絶縁膜9上等の全面に、めっきシード層(図示せず)を形成する。このめっきシード層は、後の工程でパターニングされて薄膜電極12となるものである。このめっきシード層上にレジストを形成してパターニングし、このパターニングされたレジストをマスクとし、めっきシード層を使用して電気めっきを行い、薄膜電極12の部分12aが形成される予定の領域の直上域及び部分12bが形成される予定の領域の直上域に、夫々厚膜電極11及び13を形成する。
次に、図12(c)に示すように、めっきシード層をパターニングして薄膜電極12を形成する。平面視で、薄膜電極12の形状は下部電極2の形状とほぼ同じとするが、下部電極2の六角形領域2cと矩形領域2aとの間の領域の直上域には、薄膜電極12を形成しない。また、薄膜電極12は層間絶縁膜9の開口部10a、10c及び10d(図12(b)参照)内に埋設される。一方、薄膜電極12は層間絶縁膜9の開口部10b内には埋設されず、開口部10b内においては基板1が露出したままである。
次に、図10(a)及び(b)に示すように、積層体8、層間絶縁膜9、薄膜電極12並びに厚膜電極11及び13を覆うように、絶縁層5を形成する。このとき、絶縁層5は層間絶縁膜9の開口部10b内に埋設され、基板1に接着する。また、絶縁層5は層間絶縁膜9の周囲においても、基板1に接着する。そして、絶縁層5における厚膜電極11及び13の直上域に相当する部分に、夫々開口部7a及び7bを形成する。これにより、開口部7aにおいて厚膜電極11が露出し、開口部7bにおいて厚膜電極13が露出する。これにより、図10(a)及び(b)に示すキャパシタが作製される。
本変形例においては、前述の第4の実施形態と比較して、積層体8のユニットの数を多くしてハニカム状に配列させているため、応力に対する耐性がより優れている。また、積層体8のユニットを最密充填で配置することができるため、単位面積当たりの積層体8の面積を大きくすることができ、容量密度を向上させることができる。本変形例における上記以外の動作及び効果は、前述の第4の実施形態と同様である。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図13は本実施形態に係るプリント配線基板を示す断面図である。なお、図13において、図3(a)及び(b)に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図13に示すように、本実施形態に係るプリント配線基板においては、コア基板21が設けられており、コア基板21の表面上及び裏面上には、内層配線22が設けられている。また、コア基板21の表面上の全面には、内層配線22を覆うように、接着剤又は樹脂からなる接着層23が設けられている。そして、接着層23上には、キャパシタ20が設けられている。このキャパシタ20の構成は、前述の第2の実施形態に係るキャパシタ20(図3(a)及び(b)参照)と同様である。なお、図13においては、キャパシタ20の薄膜電極12は図示を省略されている。キャパシタ20の基板1は、接着層23により、コア基板21に接着されている。
コア基板21の表面及び裏面上には、夫々絶縁膜としてのプリプレグ24が積層されている。プリプレグ24はクロスを含まない銅張り積層板であってもよい。プリプレグ24の表面上には表面配線25が設けられている。コア基板21の表面上に設けられたプリプレグ24におけるキャパシタ20の厚膜電極11及び13の直上域には夫々ビア26a及び26bが形成されている。ビア26a及び26bは例えばレーザビアである。また、ビア26a及び26bの内面にはCuめっき層27が設けられており、ビア26a及び26bの内部は空洞である。Cuめっき層27は厚膜電極11又は13に接続されており、且つ表面配線25に接続されている。これにより、厚膜電極11はビア26a内のCuめっき層27を介して表面配線25の一部分に接続されており、厚膜電極13はビア26b内のCuめっき層27を介して表面配線25の他の部分に接続されている。表面配線25の一部分と他の部分とは相互に絶縁されている。
また、コア基板21及びプリプレグ24からなる積層体におけるキャパシタ20が配置されていない領域の一部には、この積層体を貫通するように貫通スルーホール28が形成されている。貫通スルーホール28の内面にはめっき電極29が設けられており、貫通スルーホール28の内部は空洞である。そして、めっき電極29は表面配線25及び内層配線22に接続されている。これにより、表層配線25はめっき電極29を介して内層配線22に接続されている。
なお、キャパシタ20の厚さは20乃至100μm、好ましくは30乃至70μmであり、プリプレグ24の厚さは50乃至200μm、好ましくは60乃至120μmである。プリプレグ24の厚さがキャパシタ20の厚さ以上であれば、技術的には本実施形態に係るプリント配線基板が実現可能である。しかしながら、本実施形態におけるキャパシタの特徴の一つは、SMD(Surface Mount Device:表面実装部品)と比較して薄いことにある。従って、この特徴を出すためには、キャパシタ20及びプリプレグ24の厚さを上述の範囲とすることが望ましい。
本実施形態によれば、基板1、下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4の相互間の密着性が良好なキャパシタ20を内蔵したプリント配線基板を得ることができる。これにより、キャパシタ20を配線基板に内蔵させる工程を経ても、キャパシタ20における基板1、下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4の相互間において界面剥離が発生することがない。このため、キャパシタの界面剥離に起因する不良の発生を防止することができる。
なお、本実施形態においては、ビア26a及び26b並びに貫通スルーホール28の内部が空洞である例を示したが、樹脂又は導電性材料を埋設してもよい。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図14は本実施形態に係るプリント配線基板を示す断面図である。なお、図14において、図13に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図14に示すように、本実施形態に係るプリント配線基板においては、前述の第5の実施形態に係るプリント配線基板(図13参照)とは異なり、接着層23が設けられておらず、また、ビア26a及び26b並びに貫通スルーホール28(図13参照)が形成されていない。
そして、本実施形態に係るプリント配線基板においては、プリプレグ24におけるキャパシタ20の直上域を除く部分の一部に、コア基板21まで到達するスルーホール31が形成されており、このスルーホール31の内面に、内層配線22を表面配線25に接続するめっき電極32が設けられている。また、コア基板21の表面上におけるキャパシタ20が配置されていない領域には、内層パッド33が設けられており、プリプレグ24における内層パッド33の直上域には、スルーホール34が形成されている。スルーホール34は例えばレーザにより形成されたものである。内層パッド33はスルーホール34の底面において露出している。
そして、スルーホール34の内面にはめっき電極35が設けられており、内層パッド33はめっき電極35を介して表面配線25に接続されている。一方、内層パッド33をキャパシタ20の厚膜電極11に接続するように、銀ペースト等の導電性ペーストからなるペースト層36が設けられている。これにより、キャパシタ20の厚膜電極11は、ペースト層36、内層パッド33、めっき電極35を介して表面配線25の一部分に接続されている。
更に、キャパシタ20の厚膜電極13を内層配線22に接続するように、銀ペースト等の導電性ペーストからなるペースト層37が設けられている。これにより、キャパシタ20の厚膜電極13は、ペースト層37、内層配線22、めっき電極32を介して表面配線25の他の部分に接続されている。ペースト層36及び37は、キャパシタ20をコア基板21に固定する役割も果たしている。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第5の実施形態と同様である。
本実施形態においては、前述の第5の実施形態と比較して、プリント配線基板の面積が大きくなる点は不利であるが、スルーホール31及び34がキャパシタ20の直上域に形成されないため、スルーホール31及び34を形成する際にキャパシタ20に損傷を与えることがない。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第5の実施形態と同様である。
以下、本発明の実施例の効果について、その特許請求の範囲から外れる比較例と比較して具体的に説明する。
(実施例1)
本実施例1は、前述の第1の実施形態に対応する実施例である。以下、本実施例1を、図1(a)及び(b)を参照して説明する。先ず、基板1として市販のポリイミドフィルム(厚さ50μm)を準備した。そして、このポリイミドフィルムをDCスパッタ装置に装入し、DCスパッタ法により室温にてTi層、Mo層、Ti層、Pt層をこの順に成膜し、積層させた。各層の膜厚は、Ti層:20nm、Mo層:600nm、Ti層:20nm、Pt層:200nmとした。Mo層は高弾性導電材料層、Pt層は耐酸化性導電材料層、Ti層はポリイミドフィルムとMo層との間の密着性導電材料層、及びMo層とPt層との間の密着性導電材料層である。これにより、基板1上に、Ti層、Mo層、Ti層、Pt層がこの順に積層された4層膜を形成した。
次に、基板1をRFスパッタ装置に装入し、RFスパッタ法により、成膜温度を400℃として、前記4層膜上に厚さが500nmのSrTiO層を成膜した。次に、基板1を再度DCスパッタ装置に装入し、DCスパッタ法により室温にてSrTiO層上に厚さが200nmのPt層を成膜した。次に、フォトリソグラフィー法により、Pt層上にフォトレジスト膜を形成し、このフォトレジスト膜のパターニングを行い、パターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしてイオンビームエッチング法又は化学エッチング法によりPt層をエッチングして選択的に除去し、所望のパターンを形成した。その後、有機溶剤及び酸素プラズマ処理によりフォトレジスト膜を除去した。これにより、上部電極4を形成した。
次に、上部電極4の加工法と同様に、フォトリソグラフィー法により所望の形状にパターニングされたフォトレジスト膜を形成し、これをマスクとして化学エッチング法によりSrTiO層をエッチングすることにより所望の形状にパターニングし、その後有機溶剤及び酸素プラズマ処理によりフォトレジスト膜を除去した。これにより、誘電体膜3を形成した。さらに同様にして、4層膜上にフォトレジスト膜のパターンを形成し、イオンビームエッチング及び化学エッチング法により4層膜をパターニングした。これにより、下部電極2を形成した。このとき、4層膜における誘電体膜3及び上部電極4の直下域から外れた領域に、ホール6を形成した。そして、有機溶剤及び酸素プラズマ処理によりフォトレジスト膜を除去した。
次に、基板1上に、下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4を覆うように、基板1との間の密着性が良好な樹脂、例えばエポキシ樹脂を塗布し、露光及び現像してパターニングした。このとき、開口部7a及び7bを形成した。そして、窒素雰囲気中で加熱、保持することで樹脂層を硬化させ、キャパシタのカバー層として絶縁層5を形成した。これにより、図1(a)及び(b)に示すキャパシタを作製した。
このキャパシタにおいては、下部電極2に貫通ホール6を形成し、貫通ホール6を介して基板1と絶縁層5とを直接接着する構造とし、基板1と絶縁層5との結合部を、キャパシタの外周部の他にホール6内にも設けているため、キャパシタに複数存在する各界面での密着性を高めることが可能となった。このため、キャパシタの面積が1.0mm×1.0mm以上であっても、キャパシタの界面において剥離が生じなかった。なお、図1にはホール6がスリット形状であり且つ1ヶ所であるキャパシタを示しているが、ホール6の形状及び個数に限定されることなく同様の効果が得られた。
(比較例1)
本比較例1は、前述の比較例に対応するものである。以下、本比較例1を、図2(a)及び(b)を参照して説明する。本比較例1においては、下部電極2をパターニングするときにホール6を形成しなかった。本比較例1に係るキャパシタの製造方法のうち、上記以外の方法は前述の実施例1と同様とした。本比較例1においては、図1に示すホール6は形成していないため、結合部がキャパシタの外周部のみとなり、キャパシタの面積が1.0mm×1.0mm以上となると、テープ試験により剥離が容易に生じた。
(実施例2)
本実施例2は、前述の第2の実施形態に対応する実施例である。以下、本実施例2を、図3(a)及び(b)を参照して説明する。先ず、前述の実施例1と同様な方法により、基板1上に下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4を形成した。このとき、下部電極2にはホール6を形成した。
次に、基板1上に、下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4を覆うように、感光性ポリイミドを塗布し、露光及び現像を行ってパターニングし、層間絶縁膜9を形成した。このとき、層間絶縁膜9には、開口部10a、10b、10cを形成した。次に、基板1をDCスパッタ装置に装入し、DCスパッタ法により、室温でTi層及びCu層の順に連続して成膜し、Cu/Ti積層膜を全面に形成した。Cu/Ti積層膜を構成する各層の膜厚はTi:20nm、Cu:300nmとした。なお、Ti層は、Cu層と下部電極2、上部電極4及び層間絶縁膜9との間の密着性を良好なものとするための密着層であるので、Ti層に限定されることなく、Cr層又はZr層でもよい。
次にフォトリソグラフィー法により、フォトレジスト膜を成膜し、開口部10a及び10cの直上域に開口部を形成した。そして、このフォトレジスト膜をマスクとし、Cu/Ti積層膜を給電層として、電解めっき法によりCuめっき層を15μmの厚さに成膜し、開口部10a内及び開口部10c内に夫々厚膜電極11及び13を形成した。Cuめっき後、有機溶剤及び酸素プラズマ処理により一旦フォトレジスト膜を除去した。
次いで、フォトリソグラフィー法により、上部電極4と厚膜電極13とを電気的に接続する位置にフォトレジスト膜を成膜し、このフォトレジスト膜をマスクとして化学エッチング方法によりエッチングを行い、不要な部分のCu/Ti積層膜を選択的に除去し、Cu/Ti積層膜から構成される薄膜電極12を形成した。
次に、全面に基板1との間の密着性が高いエポキシ樹脂を塗布し、露光及び現像によりパターニングして絶縁層5を形成した。このとき、絶縁層5には、厚膜電極11及び13が絶縁層5から露出して外部と接続できるように、開口部7a及び7bを形成した。これにより、図2(a)及び(b)に示すキャパシタ20を作製した。
本実施例2は、前述の実施例1と比較して、Cuめっきによる厚膜電極11及び13を電解めっき法により形成しているため、Cuめっき形成時の応力がキャパシタにかかるが、ホール6を介して基板1と絶縁層5とを密着させることにより、キャパシタ内に複数存在する界面における剥離を防止することができ、不良の発生を防止することができた。
(実施例3)
本実施例3は、前述の第3の実施形態に対応する実施例である。以下、本実施例3を、図4(a)及び(b)乃至図5を参照して説明する。先ず、前述の実施例1と同様な方法により、基板1上に4層膜、SrTiO層、Pt層をこの順に成膜した。次に、前述の実施例1と同様なフォトリソグラフィー法により、Pt層をパターニングした。この段階では、上部電極4には4つの部分が存在し、各部分は電気的に相互に接続されていない。次に、前述の実施例1と同様な方法により、SrTiO層をエッチングすることで所望のパターンを形成し、誘電体膜3を形成した。このとき、上部電極4と同様に、誘電体膜3にも4つの部分が存在する。さらに同様にして、4層膜をパターニングし、十字形のホール6が形成された下部電極2を形成した。また、同時に4層膜からブリッジ部14を形成した。このとき、下部電極2は4つの部分に分割されているが、各部分間はブリッジ部14により相互に接続されている。
次に、前述の実施例2と同様な方法により、開口部10a乃至10cが形成された層間絶縁膜9を成膜し、厚膜電極11及び13を形成した。次いで、フォトリソグラフィー法により、上部電極4と薄膜電極12との間の領域を覆うレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして化学エッチングを行い、不要な部分のCu/Ti積層膜を選択的に除去した。これにより、Cu/Ti積層膜から構成される薄膜電極12を形成した。この工程において、4つに分割され且つ相互に電気的に接続されていなかった上部電極4の各部分は、ブリッジ部15を介して相互に接続される。このキャパシタにおけるブリッジ部15が配置されている領域においては、下方から上方に向かって基板1、下部電極2、層間絶縁膜9及びブリッジ部15がこの順に積層される。また、ブリッジ部14の周囲は基板1及び層間絶縁膜9により覆われる。次に、前述の実施例2と同様な方法により、開口部7a及び7bが形成された絶縁層5を成膜した。
本実施例3は、前述の実施例2と比較して、十字形のホール6が下部電極2のみならず誘電体膜3、上部電極4及び層間絶縁膜9を貫通しているため、ホール6の面積の分だけ静電容量は減少したが、基板1、下部電極2、誘電体膜3及び上部電極4の相互間の密着性をより一層高めることができた。また、開口部7a及び7bが配列された方向及びこれに直交する方向における基板1の曲げに対する積層体8の強度を、より高めることができた。
(実施例4)
本実施例4は、前述の第4の実施形態に対応する実施例である。本実施例4においては、前述の第4の実施形態において示した方法により、キャパシタを形成した。即ち、積層体8の各ユニットの形状が、平面視で六角形となるようにした。本実施例4における上記以外のキャパシタの製造方法は、前述の実施例3と同様とした。
本実施例4においては、前述の実施例3と比較して、平面視で、積層体8の各ユニットの形状を正六角形としたため、基板1のあらゆる方向の曲げに対して、キャパシタの強度を高めることができ、剥離による開放不良を防止することができた。
(実施例5)
本実施例5は、前述の第5の実施形態に対応する実施例である。以下、本実施例5を、図13を参照して説明する。先ず、コア基板21の表裏面上に内層配線22を形成した。そして、コア基板21の表面上に、内層配線22を覆うようにして、印刷法により接着層23を形成した。次に、この接着層23上に、厚さが50μmのキャパシタ20を搭載した。これにより、キャパシタ20の基板1を、接着層23を介してコア基板21上に固定した。キャパシタ20の構成は、前述の実施例2のキャパシタ20と同じとした。
次に、キャパシタ20を覆うように、コア基板21の表面上及び裏面上にビルド層としてのプリプレグ24を積層した。そして、めっき法によりプリプレグ24の表面上にCuめっき層からなる表面配線25を形成した。次に、レーザ加工により、プリプレグ24における厚膜電極11の直上域にビア26aを形成し、厚膜電極13の直上域にビア26bを形成した。次に、コア基板21及びその両面に設けられたプリプレグ24を貫通する貫通スルーホール28をレーザ加工により形成した。そして、Cuめっきを行い、ビア26a及び26bの内面にCuめっき層27を形成し、貫通スルーホール28の内面にめっき電極29を形成した。これにより、表面配線25をビア26a及び26bを介して夫々厚膜電極11及び13に接続した。また、めっき電極29により、コア基板21の表面側に積層されたプリプレグ24に形成された表面配線25を、コア基板21の裏面側に積層されたプリプレグ24に形成された表面配線25に接続した。これにより、キャパシタ20が内蔵されたプリント配線基板を製造した。
本実施例5においては、キャパシタ20をプリント配線基板に内蔵する工程において、レーザ加工法によりビア26a及び26bを形成した後であっても、ビア26a及び26bの直下に位置するキャパシタ20が、界面剥離による開放不良を起こすことを防止できた。また、キャパシタ20をプリント配線基板に内蔵する工程の前後において、キャパシタ20の静電容量値の変化率は1%以下であった。
また、前述の実施例2に係るキャパシタ20の替わりに、前述の実施例3及び実施例4に係るキャパシタを内蔵しても、同様の効果が得られた。即ち、実施例3のキャパシタを使用した場合は、ホール6が延びる2方向におけるプリント配線基板の曲げに対する耐性が高かった。また、静電容量値の変化率は1%であり、実施例2のキャパシタを使用した場合と同程度であった。一方、実施例4のキャパシタを使用した場合は、あらゆる方向の曲げに対して耐性が高く、また、キャパシタ20とプリント配線基板の曲げ方向に依存することなく、その容量変化率は1%であった。
(実施例6)
本実施例6は、前述の第6の実施形態に対応する実施例である。以下、本実施例6を、図14を参照して説明する。先ず、コア基板21の表裏面上に内層配線22を形成すると共に、表面上に内層パッド33を形成した。そして、コア基板21の表面上に、厚さが50μmであるキャパシタ20を仮固定した。次に、キャパシタ20の厚膜電極11と内層配線22の一部分とを接続するように、銀ペーストからなるペースト層36を形成し、厚膜電極13と内層配線22の他の部分とを接続するように、銀ペーストからなるペースト層37を形成した。そして、ペースト層36及び37を加熱して乾燥させ、キャパシタ20をコア基板21に固定すると共に、厚膜電極11及び13を内層配線22に電気的に接続した。
次に、キャパシタ20を覆うように、コア基板21の表面上にビルド層としてプリプレグ24を積層した。また、コア基板21の裏面上にもプリプレグ24を積層した。そして、プリプレグ24の表面上に、めっき法によりCuからなる表面配線25を形成した。次に、レーザ加工により、プリプレグ24における内層パッド33の直上域にスルーホール34を形成した。また、レーザ加工により、プリプレグ24を貫通するスルーホール31を形成した。そして、Cuめっきを行い、スルーホール31及び34の内面に夫々めっき電極32及び35を形成した。これにより、キャパシタ20が内蔵されたプリント配線基板を製造した。
本実施例6においては、キャパシタ20をプリント配線基板に内蔵する工程において、レーザ加工法によるスルーホール34の形成後であっても、キャパシタ20が界面剥離により開放不良となることを防止できた。また、キャパシタ20をプリント配線基板に内蔵する工程の前後において、キャパシタ20の静電容量値の変化率は1%以下であった。
また、前述の実施例2に係るキャパシタ20の替わりに実施例3のキャパシタを使用した場合は、ホール6が延びる2方向におけるプリント配線基板の曲げに対する耐性が高かった。また、静電容量値の変化率は1%であり、実施例2のキャパシタを使用した場合と同程度であった。実施例2に係るキャパシタ20の替わりに実施例4のキャパシタを使用した場合は、あらゆる方向の曲げに対して耐性が高く、また、キャパシタとプリント配線基板の曲げ方向に依存することなく、その容量変化は1%であった。
本発明は、電子機器のプリント配線基板等の配線基板に内蔵されるキャパシタ及びこのキャパシタを内蔵した配線基板に好適に利用することができる。

Claims (12)

  1. 樹脂からなる基板と、この基板上に形成された下部電極と、この下部電極上の一部に形成された誘電体膜と、この誘電体膜上に形成された上部電極と、前記基板上に前記下部電極、前記誘電体膜及び前記上部電極からなる積層体を覆うように設けられた樹脂製の絶縁層と、を有し、前記積層体の一部に前記積層体を貫通するホールが形成されており、このホール内に前記絶縁層が埋め込まれており、前記ホールの底部において前記絶縁層が前記基板に接触して当該絶縁層が当該基板に接着され、前記基板の表面に垂直な方向から見て、前記ホールが十字形に形成されるととともに、前記下部電極、前記誘電体膜及び前記上部電極の各部分の形状が矩形であり、前記ホールにより、前記下部電極、前記誘電体膜、及び前記上部電極が互いに分割され、前記下部電極が、前記基板上に設けられた密着性導電材料層と、この密着性導電材料層上に設けられた耐酸化性導電材料層と、前記密着性導電材料層と前記耐酸化性導電材料層との間に設けられた高弾性導電材料層と、を有することを特徴とするキャパシタ。
  2. 前記ホールが前記下部電極における前記誘電体膜の直下域を除く領域の一部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャパシタ。
  3. 前記ホールが前記積層体における前記下部電極、前記誘電体膜及び前記上部電極が積層された領域の一部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャパシタ。
  4. 前記下部電極の相互に隣り合う部分同士は相互に接続されており、前記上部電極の相互に隣り合う部分同士も相互に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のキャパシタ。
  5. 前記基板の表面に垂直な方向から見て、前記下部電極、前記誘電体膜及び前記上部電極の各部分のうち少なくとも1つの前記部分の形状が六角形であり、前記各部分がハニカム状に配列されていることを特徴とする請求項4に記載のキャパシタ。
  6. 前記基板の表面に垂直な方向から見て、前記下部電極の総面積に対する前記ホールの面積の割合が1乃至25%であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のキャパシタ。
  7. 前記割合が5乃至10%であることを特徴とする請求項6に記載のキャパシタ。
  8. 前記絶縁層における前記下部電極の直上域であって前記誘電体膜の直上域から外れた領域の一部に第1の開口部が形成されており、前記第1の開口部から離隔した位置に第2の開口部が形成されており、前記第1の開口部内に設けられ前記下部電極に接続された第1の外部接続用電極と、前記第2の開口部内に設けられ前記上部電極に接続された第2の外部接続用電極と、を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のキャパシタ。
  9. 前記誘電体膜がペロブスカイト構造を有する酸化物より形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のキャパシタ。
  10. コア基板と、このコア基板の少なくとも一方の表面上に設けられた請求項1乃至のいずれか1項に記載のキャパシタと、を有することを特徴とする配線基板。
  11. 前記キャパシタを覆うように設けられた絶縁膜と、この絶縁膜の表面に設けられた表面配線と、を有し、前記キャパシタの下部電極が前記表面配線の一部分に接続されており、前記キャパシタの上部電極が前記表面配線における前記一部分から絶縁された他の部分に接続されていることを特徴とする請求項10に記載の配線基板。
  12. 前記コア基板と前記絶縁膜との間における前記キャパシタが設けられていない領域に設けられた内層配線と、前記下部電極を前記内層配線の一部分に接続する第1の導電体層と、前記上部電極を前記内層配線における前記一部分から絶縁された他の部分に接続する第2の導電体層と、を有し、前記絶縁膜における前記内層配線の前記一部分及び前記他の部分の直上域の一部には、夫々第1及び第2のスルーホールが形成されており、前記下部電極は、前記第1の導電体層、前記内層配線の一部分、前記第1のスルーホールを介して前記表面配線の一部分に接続されており、前記上部電極は、前記第2の導電体層、前記内層配線の他の部分、前記第2のスルーホールを介して前記表面配線の他の部分に接続されていることを特徴とする請求項11に記載の配線基板。
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