JP2002164258A - 薄膜コンデンサおよびコンデンサ基板 - Google Patents

薄膜コンデンサおよびコンデンサ基板

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JP2002164258A
JP2002164258A JP2000358426A JP2000358426A JP2002164258A JP 2002164258 A JP2002164258 A JP 2002164258A JP 2000358426 A JP2000358426 A JP 2000358426A JP 2000358426 A JP2000358426 A JP 2000358426A JP 2002164258 A JP2002164258 A JP 2002164258A
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electrode layer
electrode layers
terminal
capacitance
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Shigeo Atsunushi
成生 厚主
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実装が容易でかつ積層化が容易な低インダクタ
ンス構造を有する薄膜コンデンサを提供する。 【解決手段】誘電体層1の下面に第1電極層2を上面に
第2電極層3を形成してなる容量発生領域A、B、Cを
所定間隔を置いて並置し、該容量発生領域A、B、Cの
それぞれの間に、第1電極層2どうしを接続する複数の
第1端子電極層4と、第2電極層3どうしを接続する複
数の第2端子電極層5とを交互に所定間隔を置いて設け
るとともに、容量発生領域A、B、Cの一側に設けられ
た第1端子電極層4と、他側に設けられた第2端子電極
層5とを対向して設け、さらに第1端子電極層4および
第2端子電極層5に外部端子7を設けてなるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は薄膜コンデンサに
関し、例えば、高速動作する電気回路に配設され、高周
波ノイズのバイパス用、もしくは電源電圧の変動防止用
に供される低インピーダンスの薄膜コンデンサおよびコ
ンデンサ基板に関するものである。
【0002】
【従来技術】 近年においては、電子機器の小型化、高
機能化に伴い、電子機器内に設置される電子部品にも小
型化、薄型化、高周波対応などの要求が強くなってきて
いる。特に大量の情報を高速に処理する必要のあるコン
ピュータの高速デジタル回路では、パーソナルコンピュ
ータレベルにおいても、CPUチップ内のクロック周波
数は100MHz〜数百MHz、チップ間バスのクロッ
ク周波数も30MHz〜100MHzと高速化が顕著で
ある。
【0003】また、LSIの集積度が高まりチップ内の
素子数の増大につれ、消費電力を抑えるために電源電圧
は低下の傾向にある。これらIC回路の高速化、高密度
化、低電圧化に伴い、コンデンサ等の受動部品も小型大
容量化と併せて、高周波もしくは高速パルスに対して優
れた特性を示すことが必須になってきている。
【0004】コンデンサを小型高容量にするためには一
対の電極に挟持された誘電体を薄くし、薄膜化すること
が最も有効である。薄膜化は上述した電圧の低下の傾向
にも適合している。
【0005】一方、IC回路の高速動作に伴う諸問題は
各素子の小型化よりも一層深刻な問題である。このう
ち、コンデンサの役割である高周波ノイズの除去機能に
おいて特に重要となるのは、論理回路の切り替えが同時
に発生したときに生ずる電源電圧の瞬間的な低下をコン
デンサに蓄積されたエネルギーを瞬時に供給することに
より低減する機能である。このような機能を有するコン
デンサがいわゆるデカップリングコンデンサである。
【0006】デカップリングコンデンサに要求される性
能は、クロック周波数よりも速い負荷部の電流変動に応
じて、いかにすばやく電流を供給できるかにある。従っ
て、100MHz〜1GHzにおける周波数領域に対し
てコンデンサとして確実に機能しなければならない。す
なわち、この周波数領域においてはコンデンサのインピ
ーダンスが小さくなければならない。
【0007】しかし、実際のコンデンサ素子は静電容量
成分の他に、容量発生領域を構成する電極などの形状、
構造により抵抗成分、インダクタンス成分を持つことに
なる。また、容量成分のインピーダンスは周波数増加と
ともに減少するが、インダクタンス成分のインピーダン
スは周波数の増加とともに増大する。したがって、動作
周波数が高くなるにつれ、コンデンサ素子の容量発生領
域の電極などに起因するインダクタンスが供給すべき過
渡電流を制限し、論理回路側の電源電圧の瞬時低下、ま
たは新たな電圧ノイズを発生させる。結果として、論理
回路上のエラーを引き起こす。
【0008】特に最近のLSIは総素子数の増大による
消費電力増大を抑えるために電源電圧は低下しており、
電源電圧の許容変動幅も小さくなっている。従って、高
速動作時の電圧変動幅を最小に抑えるため、デカップリ
ングコンデンサ素子自身の持つインダクタンスを減少さ
せることが非常に重要である。
【0009】インダクタンスを減少させる方法は3つあ
る。第1の方法は、電流経路の長さを最小にする方法で
あり、第2の方法はある電流経路が形成する磁場を近接
する別の電流経路が形成する磁場により相殺低減する方
法であり、第3の方法は電流経路をn個に分配して実効
的なインダクタンスを1/nにする方法である。
【0010】上述の第1の方法は、単位面積あたりの容
量を増加させて小型化を図る方法であり、コンデンサ素
子を薄膜化することにより達成できる。例えば、大容量
で高周波特性の良好なコンデンサを得る目的で、特開昭
60−94716号公報には誘電体厚さを1μm以下に
薄膜化したものが開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、所望の
場所に実装できるデカップリングコンデンサを考えた場
合、ハンドリング可能な寸法として0.5mm×0.5
mm程度以上が必要であり、第1の方法である薄膜、小
型化の方法のみでインダクタンスを低減するには限界が
あった。
【0012】また、上記第1〜第3の方法を組み合わせ
て用いる方法も考えられるが、未だ小型化、薄型化、大
容量化、高周波対応等の特性の点で充分な特性を有する
薄膜コンデンサを得ることができなかった。
【0013】本発明は、上述の状況に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、実装が容易で且つ積層化が容
易な低インピーダンスの薄膜コンデンサおよびコンデン
サ基板を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の単板型の薄膜コ
ンデンサは、誘電体層の下面に第1電極層を上面に第2
電極層を形成してなる容量発生領域を所定間隔をおいて
3領域並置し、該容量発生領域のそれぞれの間に、前記
第1電極層どうしを接続する複数の第1端子電極層と、
前記第2電極層どうしを接続する複数の第2端子電極層
とを交互に所定間隔を置いて設けるとともに、前記中央
に位置する容量発生領域の一側間隔に設けられた前記第
1端子電極層と、他側間隔に設けられた前記第2端子電
極層とを実質的に対向して設け、前記一側間隔に設けら
れた第1端子電極層と、前記他側間隔に設けられた第2
端子電極層との距離Xが、0.2mm≦Xとなるもので
ある。
【0015】本発明の積層型の薄膜コンデンサは、複数
の誘電体層と複数の電極層を交互に積層してなり、電極
層が下側から交互に第1電極層、第2電極層が配置され
た容量発生領域を、所定間隔を置いて3個並置し、該容
量発生領域のそれぞれの間に、同一平面上の前記第1電
極層どうしを接続する複数の第1端子電極層と、同一平
面上の前記第2電極層どうしを接続する複数の第2端子
電極層とを交互に所定間隔を置いて設けるとともに、前
記中央に位置する容量発生領域の一側間隔に設けられた
前記第1端子電極層と、他側間隔に設けられた前記第2
端子電極層とを対向して設け、前記一側間隔に設けられ
た第1端子電極層と、前記他側間隔に設けられた第2端
子電極層との距離Xが、0.2mm≦Xとなるものであ
る。
【0016】さらに、第1端子電極層および第2端子電
極層の上に外部端子を設けてなるものであり、前記外部
端子の形状はバンプ形状であることが望ましい。
【0017】また、本発明のコンデンサ基板は、上記薄
膜コンデンサを基体の表面および/または内部に設けて
なるものである。
【0018】
【作用】本発明の薄膜コンデンサの基本構造は、3個
(領域)の容量発生領域を所定の間隔で並置し、容量発
生領域間に設けられた複数の第1端子電極層および第2
端子電極層で、各容量発生領域の第1電極層どうしおよ
び第2電極層どうしをそれぞれ接続し、かつ第1端子電
極層と第2端子電極層とを交互に所定間隔を置いて設け
るとともに、容量発生領域の両側の第1端子電極層と第
2端子電極層とが対向するように設けられているので、
第1端子電極層と第2端子電極層は隣設しており、実効
的な電流経路が短くなり、かつ電極層に流れる電流の向
きが多岐に広がるため、電流経路が形成する磁場が互い
に相殺しあい、インダクタンスを極めて小さくすること
ができる。
【0019】しかしながら、100MHz〜1GHzの
周波数領域で低インピーダンスとなる薄膜コンデンサを
得るためには、中央に位置する容量発生領域の一間隔側
に設けられた第1端子電極層と、前記他側間隔に設けら
れ、この第1端子電極層と対向する第2端子電極層との
距離Xが0.2mmより大きくなくてはならない。すな
わち、Xが0.2mmより小さい場合は、3個(領域)
の容量発生領域の内、中央の容量発生領域が狭くなり、
充分な容量を得ることが困難となるので、より高周波側
のインピーダンスが小さくなる。したがって、所望の周
波数領域で低インピーダンスが得られなくなる。
【0020】さらに、各第1、第2電極層を容量発生領
域間に形成されている第1、第2端子電極層を介して接
続することにより製造できるため、図8に示すような従
来のコンデンサの電極形状を変更するだけで同じような
製法によって作製でき、積層化が容易となる。
【0021】また、外部との接点に用いる外部端子を誘
電体層が直下に存在しない、容量発生領域間の第1、第
2端子電極層上に形成することができるので、外部端子
形成時または実装時の熱応力による容量発生領域へのダ
メージ等を防止でき、また、その弊害を考慮する必要が
ないので、作製および実装が容易となる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の単板型の薄膜コンデンサ
は、図1および図2に示すように、誘電体層1の下面に
例えば正極である第1電極層2、上面に例えば負極であ
る第2電極層3を形成してなる3領域の容量発生領域
A、B、Cが所定の間隔で並置されている。尚、図2で
は、誘電体層1は破線で示した。
【0023】容量発生領域A、B、Cの各間隔には複数
の第1端子電極層4、第2端子電極層5がそれぞれ形成
され、各容量発生領域A、B、Cの第1電極層2どうし
はそれぞれ複数の第1端子電極層4を介して接続され、
各容量発生領域A、B、Cの第2電極層3どうしはそれ
ぞれ複数の第2端子電極層5を介して接続されている。
【0024】これらの第1端子電極層4、第2端子電極
層5は、中央に位置された容量発生領域Bの両側間隔に
夫々形成されるものの、中央に位置する容量発生領域の
一側間隔に設けられた前記第1端子電極層と、他側間隔
に設けられた前記第2端子電極層とを実質的に対向して
設けている。即ち、中央に位置する容量発生領域Bの一
方側の間隔、即ち、図では左側であり、容量発生領域A
と容量発生領域Bとの間隔には、図2の上側から第2端
子電極層5、第1端子電極層4が交互に形成されてい
る。また、中央に位置する容量発生領域Bの他方側の間
隔、例えば、中央に位置する容量発生領域Bと容量発生
領域Cとの間隔には、図2の上側から第1端子電極層
4、第2端子電極層5が交互に形成されている。尚、同
一間隔に形成された第1端子電極層4と第2端子電極層
5との間には所定間隔(距離)Yが設けられている。
【0025】また、第1端子電極層4は、その第1端子電
極層4が最近接する端子電極層が第2端子電極層5とな
るように、また、第2端子電極層5は、その第2端子電
極層5が最近接する端子電極層が第1端子電極層4とな
るように配置されている。即ち、中央に位置する容量発
生領域Bの一方側間隔に設けられた第1端子電極層4
と、他方側間隔に設けられた第2端子電極層5及び一方
側間隔に設けられた第2端子電極層5と、他方側間隔に
設けられた第1端子電極層4とは、距離Xをおいて対向
して設けられている。
【0026】つまり、中央に位置する容量発生領域Bの
両側間隔には、極性の異なる端子電極層4、5が対向し
て形成されている。
【0027】保護膜8は、各端子電極層4、5を露出し
て、容量発生領域A、B、Cを完全に覆うように形成さ
れている。尚、各端子電極層4、5の露出された一部
(貫通部)8a〜8dには外部端子7が形成されたり、ま
たは、直接、外部回路から信号供給されることになる。
例えば、貫通部8aは、容量発生領域Aと中央に位置し
た容量発生領域Bとの間隔に形成した第1端子電極層4
を露出するものであり、貫通部8bは、容量発生領域A
と中央に位置した容量発生領域Bとの間隔に形成した第
2端子電極層5を露出するものであり、貫通部8cは、
中央に位置した容量発生領域Bと容量発生領域Cとの間
隔に形成した第2端子電極層5を露出するものであり、
貫通部8dは、中央に位置した容量発生領域Bと容量発
生領域Cとの間隔に形成した第1端子電極層4を露出す
るものである。
【0028】上述の3つの容量発生領域A、B、Cおよ
び複数の第1及び第2端子電極層4、5からなる薄膜コ
ンデンサは、基板6の上面に形成されている。
【0029】次に、第1、第2端子電極層4、5の配置
におけるインダクタンスの低減効果について図3により
説明する。図3は電極層および端子電極層を平面的にみ
た模式図である。図3(a)は本発明の模式図であり、
図3(b)は比較例(中央に位置する容量発生領域の両
側間隔において、一方側間隔の第1端子電極と他方側間
隔の第1端子電極、一方側間隔の第2端子電極と他方側
間隔の第2端子電極が実質的に対向する構造)の模式図で
ある。便宜上、第1端子電極層4を黒色部で、電流経路
を矢印で示した。また、図3(a)の端子配置を交互配
置、図3(b)の直線配置と呼ぶこととする。図3
(b)で示す端子構造が直線配置の薄膜コンデンサ(比
較例)では、矢印でしめされる電流経路は分割され、イ
ンダクタンスは低減する構造であるものの、中央部に位
置する容量発生領域Bの電流経路に着目すると、電流経
路は実質的に容量発生領域Bの端辺に沿って流れ、その
結果、同じ方向に流れることになる。このため、電流の
流れによって形成される磁場は相乗される。
【0030】これに対して、図3(a)に示す端子構造
が交互配置の薄膜コンデンサでは、中央に位置する容量
発生領域Bの両側間隔に設けられた第1端子電極層4と
第2端子電極層5とが対向するように配置することによ
り、電流経路はさらに多岐に分割される。特に、中央部
の容量発生領域Bの電流経路に着目すると、電流経路が
逆向きとなるため、電流経路が形成する磁場が互いに相
殺しあい、インダクタンスを小さくすることができる。
【0031】特に、本発明の薄膜コンデンサでは、図2
に示したように、交互配置において、互いに対向しあう
第1端子電極層4と第2端子電極層との距離(間隔)X
を、0.2mm≦Xの範囲としている。尚、間隔Xの測
定にあたり、保護膜8から露出する第1及び第2端子電
極の中心間の距離を示す。異なる極性を有する端子電極
層4、5の間隔Xは短いほどインダクタンスは小さくな
る傾向にある。
【0032】しかしながら、100MHz〜1GHzの
周波数領域で低インピーダンスとなる薄膜コンデンサを
得るためには、前記間隔Xが0.2mmより大きくなく
てはならない。すなわち、Xが0.2mmより小さい場
合は、3個(領域)の容量発生領域の内、中央の容量発
生領域が狭くなり、充分な容量を得ることが困難となる
ので、より高周波側のインピーダンスが小さくなる。し
たがって、所望の周波数領域で低インピーダンスが得ら
れなくなる。
【0033】また、間隔Xの上限は特に設けないが、X
が長くなるほど性能が劣化するばかりかコンデンサ自体
の形状が大きくなるので、実装上、不利となり、実質的
には、2.0mm程度が上限となる。
【0034】上述した端子電極層4、5により接続され
た第1及び第2電極層2、3、誘電体層1の平面形状を
図4に示した。図4(a)および(c)に示したように
3つの第1電極層2は第1端子電極層4で接続され、同
じく3つの第2電極層3は第2端子電極層5でそれぞれ
接続されている。
【0035】第1及び第2端子電極層4、5は、第1及
び第2電極層2、3または誘電体層1を積層した時に、
その表面がそれぞれ外部に露出する位置に形成されてい
る。
【0036】さらに、誘電体層1は、図4(b)に示し
たように、第1電極層2または第2電極層3を被覆する
ような大きさの長方形状とされている。
【0037】誘電体層1どうしは、図4(b)に示した
ように、所定の間隔で離間されていても良いし、また、
図4(d)に示したように、誘電体層1は各端子電極層
4、5を露出するように、誘電体層1と同一材料からな
る接続部9で連結して形成してもよい。このような接続
部9を形成することにより、異なる極性の第1、第2端
子電極層4、5間の絶縁性を向上できる。このように誘
電体層1と同一材料からなる接続部9を形成したところ
で、第1電極層2、誘電体層1、第2電極層3とからな
る容量形成領域はなんらの変化はない。
【0038】また、容量発生領域Aと中央に位置する容
量発生領域Bとの一方側間隔及び中央に位置する容量発
生領域Bと容量発生領域Cとの他方側間隔に、第1、第
2端子電極層4、5を合計4つ端子形成した場合で説明
したが、容量発生領域A、B、C間の複数の端子電極層
4、5は合計2端子以上あれば良い。端子電極層4、5
の数が増えるほど、電流経路の分割数が増し、インダク
タンスを小さくすることができる。
【0039】次に、本発明の薄膜コンデンサの第1端子
電極4、第2端子電極5と外部回路との接続を容易にす
る外部端子の構造を図5に示す。
【0040】第1電極層2どうしを接続する例えは4個
の第1端子電極層4の上面、および第2電極層3どうし
を接続する4個の第2端子電極層5の上面で、保護膜8
から露出する部分には外部端子7がそれぞれ形成されて
いる。尚、図5では、便宜上、第2電極層3および第2
端子電極層5に斜線で示し、第1端子電極層4上に形成
される外部端子7を黒色で、第2端子電極層5上に形成
される外部端子7を白抜きで記載した。また、図5
(b)は、図5(a)中B−B線に沿う断面図であり、
図5(c)は、図5(a)中C−C線に沿う断面図であ
る。
【0041】このような外部端子7を形成した場合は、
実際を反映するので、第1及び第2端子電極層4、5間
の距離XおよびYは、外部端子7の中心間の距離を適用
した方がよい。
【0042】外部端子7の形状は、図5に示したバンプ
状が望ましく、その他に、箔状、板状、線状、ペースト
状等があり、特に限定されるものではなく、複数を組み
合わせても良い。しかしながら、低インダクタンスの薄
膜コンデンサの特性を充分引き出すためには、実装基板
の外部回路に接続する外部端子7自身のインダクタンス
も小さくする必要があり、また、実装基板への接続強度
などを考慮すると、バンプ形状が望ましい。
【0043】また、外部端子7の材質は、はんだ、P
b、Sn、Ag、Au、Cu、Pt、Al、Ni及び導
電性樹脂等があり、特に限定されるものではなく、複数
を組み合わせても良い。
【0044】誘電体層1および電極層2、3の厚みは
0.05〜1μm、大きさは一辺が0.1〜3mmとさ
れている。各層の厚み、大きさは材質や用途により適宜
変更することができる。
【0045】本発明で用いられる基板6としては、アル
ミナ、サファイア、MgO単結晶、SrTiO3単結晶
及びSiO2被覆シリコン、ガラスなどが望ましい。特
に、薄膜との反応性が小さく、強度が大きく、かつ誘電
体膜または電極膜の結晶性という点を考慮すると、アル
ミナ、サファイアなどが望ましい。
【0046】また、本発明の第1、第2電極層2、3、
第1、第2端子電極層4、5、としては、金(Au)、
白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銅(Cu)、銀
(Ag)、チタン(Ti)、クロム(Cr)及びニッケ
ル(Ni)薄膜等があり、これらのうちでも誘電体との
反応性が小さく、酸化されにくい金(Au)や抵抗の低
い銅(Cu)薄膜が最適である。またこれらは単独で用
いても良いし、複数を組み合わせて用いても良い。
【0047】さらに、誘電体層1は、高周波領域におい
て高誘電率を有するものであれば良いが、その膜厚は1
μm以下が望ましい。例えば、金属元素としてPb、M
g、Nbを含むペロブスカイト型複合酸化物結晶からな
る誘電体薄膜であって、測定周波数300MHz(室
温)での比誘電率が1000以上の誘電体薄膜が望まし
い。また、例えば、Ba、Tiを含むペロブスカイト型
複合酸化物結晶、PZT、PLZT、SrTiO3及び
Ta25等でも良く、特に限定されるものではない。こ
のような誘電体層1は、PVD法、CVD法、ゾルゲル
法等の公知の方法により作製される。
【0048】以上のように構成された薄膜コンデンサ
は、容量発生領域A、B、Cの第1及び第2電極層2、
3を複数の第1及び第2端子電極層4、5によりそれぞ
れ接続し、容量発生領域Aと中央に位置する容量発生領
域Bとの間隔、中央に位置する容量発生領域Bと容量発
生領域Cとの間隔の第1端子電極層4と第2端子電極層
5とを交互に所定間隔を置いて設けるとともに、容量発
生領域Bの両側間隔に設けられた第1端子電極層4と第
2端子電極層5とが対向して設けられているため、電流
経路を短縮し、多岐に分割することができ、かつ相反す
る向きの電流経路により形成される磁場どうしが相殺さ
れるので、インダクタンスを極めて小さくすることがで
きる。
【0049】即ち、従来の図8に示したような薄膜コン
デンサは、基板20の上面に第1電極層21、誘電体層
22、第2電極層23を順次積層し、第1電極層21、
第2電極層23の端部に容量取出部24を形成して構成
されており、複数の薄膜コンデンサの容量取出部24を
接続することにより並列接続することが考えられるが、
この場合には電流経路を複数に分割することができるも
のの、容量取出部24間の距離が長くなるため、インダ
クタンス低減効果が小さく、限界がある。
【0050】また、本発明の薄膜コンデンサでは、外部
回路との接点となる外部端子7が端子電極層4、5上に
それぞれ形成することができるため、正負極の外部端子
7が上方に露出していることになり、例えば、電極や配
線導体が形成された実装基板の前記電極や配線導体に外
部端子7を接合することにより実装でき、基板等への実
装が容易となる。
【0051】次に、本発明の積層型の薄膜コンデンサを
図6を用いて説明する。この図6によれば、積層型の薄
膜コンデンサは、図1に示した単板型の薄膜コンデンサ
に対して、さらに誘電体層と電極層を積層したものであ
る。
【0052】即ち、図6において、基板6の上面に、下か
ら3領域分の下層側の第1電極層2a、3領域分の第1
の誘電体層1a、3領域分の下層側の第2電極層3a、
3領域分の第2の誘電体層1b、3領域分の上層側の第
1電極層2b、3領域分の第3の誘電体層1c、3領域
分の上層側の第2電極層3bが順次被着形成されてい
る。即ち、容量発生領域A、B、Cは、それぞれ厚み方
向に3つの容量成分が直列的に接続されている構造であ
る。
【0053】また、容量発生領域A、B、Cの各間隔に
は、図1と同様のように、同一平面に配置された第1、
第2端子電極層4a、4b、5a、5bがそれぞれ形成
されている。
【0054】例えば、各容量発生領域A、B、Cに相当
する下層側の第1電極層2aは、各容量発生領域A、
B、Cの間隔で、下層側の第1端子電極層4aより接続
されている。また、各容量発生領域A、B、Cに相当す
る下層側の第2電極層3aは、各容量発生領域A、B、
Cの間隔で、下層側の第2端子電極層5aにより接続さ
れている。また、各容量発生領域A、B、Cに相当する
上層側の第1電極層2bは、各容量発生領域A、B、C
の間隔で、上層側の第1端子電極層4bより接続されて
いる。また、各容量発生領域A、B、Cに相当する上層
側の第2電極層3bは、各容量発生領域A、B、Cの間
隔で、上層側の第2端子電極層5bにより接続されてい
る。
【0055】しかも、各容量発生領域A、B、Cの間隔
において、下層側の第1端子電極層4aと上層側の第1
端子電極層4bとが積層し、積層構造の第1端子電極を
構成している。また、各容量発生領域A、B、Cの間隔
において、下層側の第2端子電極層5aと上層側の第2
端子電極層5bとが積層し、積層構造の第2第1端子電
極を構成している。
【0056】そして、この積層型の薄膜コンデンサにお
いても、単板型の薄膜コンデンサと同様に、第1端子電
極層4a、4bとが積層してなる第1端子電極(第1端
子電極層4aと4bを合わせて便宜上符号4と記す)
と、第2端子電極層5a、5bとが積層してなる第2端
子電極(第2端子電極層5aと5bを合わせて便宜上符
号5と記す)は、容量発生領域A、B、Cの間隔で、交
互に所定間隔Yをおいて設けられ、しかも、中央の容量
発生領域Bの両側間隔に設けられた積層構造の第1端子
電極層4と積層構造の第2端子電極層5とが対向して設
けられている。
【0057】保護膜8は、各積層構造の端子電極層4、
5を露出して、容量発生領域A、B、Cを完全に覆うよ
うに形成されている。尚、各積層構造の端子電極4、5
の露出された一部は、外部端子7が形成されたり、また
は、外部回路から信号供給されることになる。図6にお
いて、8a〜8dは、積層構造の端子電極4、5の一部
を露出する貫通部であり、例えば、貫通部8aは、容量
発生領域Aと中央に位置した容量発生領域Bとの間隔に
形成した積層構造の第1端子電極層4を露出するもので
あり、貫通部8bは、容量発生領域Aと中央に位置した
容量発生領域Bとの間隔に形成した積層構造の第2端子
電極層5を露出するものであり、貫通部8cは、中央に
位置した容量発生領域Bと容量発生領域Cとの間隔に形
成した積層構造の第2端子電極層5を露出するものであ
り、貫通部8dは、中央に位置した容量発生領域Bと容
量発生領域Cとの間隔に形成した積層構造の第1端子電
極層4を露出するものである。
【0058】このような積層構造の薄膜コンデンサは、
基板6の上面に形成されている。
【0059】この積層型の薄膜コンデンサにおいても、
単板型の薄膜コンデンサと同様に、積層構造の第1端子
電極層4と、積層構造の第2端子電極層5とが交互に所
定間隔を置いて設けられ、中央の容量発生領域Bの両間
隔に設けられた第1端子電極層4と第2端子電極層5と
が対向して設けられている。
【0060】このような積層型の薄膜コンデンサも図1
乃至図5に示された単板型の薄膜コンデンサと全く同
様、複数の端子電極層による電流経路の分割効果および
第1、第2端子電極層4、5の近接形成による電流経路
の短縮効果および相反する向きの電流経路が形成する磁
場どうしの相殺効果によって、インダクタンスを極めて
小さくすることができる。また、保護膜8の貫通部8a
〜8dから外部端子7を形成することができるので実装
が容易となる。尚、外部端子7は、実質的に積層構造の
第1端子電極層4の上層側の第1端子電極層4b、積層
構造の第2端子電極層5の上層側の第1端子電極層5b
上に形成されることになる。
【0061】さらに、第1、第2電極層2、3と誘電体
層1を交互に積層しているため、高容量となる。
【0062】また、積層構造の第1、第2端子電極層
4、5の直下には誘電体層1が存在しないため、外部端
子形成時や実装時の熱応力による誘電体層1a〜1cへ
のダメージ等を防止できる。
【0063】また、本発明の薄膜コンデンサは、一般に
は、上記のように基板6表面に形成されて用いられる
が、多層構造の基板内に内蔵して用いることもできる。
【0064】積層型の薄膜コンデンサを基板内に内蔵す
る場合には、端子電極層どうしは、例えば、基板内に形
成されたスルーホール導体で接続され、さらに外部端子
もスルーホール導体で形成することができ、これにより
各電極層の導通を確保でき、容量が取り出される。
【0065】また、電極層2、3の形状を長方形状とし
た例について説明したが、正方形状、円形状等どのよう
な形状であっても良い。
【0066】
【実施例】(実施例1) 電極層、端子電極層および誘
電体層の形成は全て高周波マグネトロンスパッタ法を用
いた。スパッタ用ガスとしてプロセスチャンバー内にA
rガスを導入し、真空排気により圧力は6.7Paに維
持した。
【0067】先ず、厚さ0.25mmのアルミナ焼結体
基板上に、Tiターゲットのスパッタを行い、引き続き
Auターゲットのスパッタを行った。次に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、図4(a)に示すような第1電
極層2どうしを第1端子電極層4で接続した電極層にパ
ターン加工した。ただし、端子電極層4の数において
は、図7に示すように8端子形成した。
【0068】次にターゲットに(Ba0.5 Sr0.5)T
iO3焼結体を用い、基板6温度500℃、高周波電力
400Wの条件で、0.2μm厚みの誘電体層を形成し
た。そして、この誘電体層をフォトリソグラフィ技術を
用いて、図4(b)に示すような誘電体層1にパターン
加工した。
【0069】次にAuターゲットのスパッタを行い、続
いて、フォトリソグラフィ技術を用いて、図4(c)に
示すような第2電極層3どうしを第2端子電極層5で接
続した電極層にパターン加工した。ただし、端子電極層
5はの数においては、図7に示すように8端子形成し
た。次に、はんだバンプの接続状態をよくするため、N
iターゲットのスパッタを行い、引き続いてAuターゲ
ットのスパッタにより新たに端子電極層を形成した。パ
ターン加工はフォトリソグラフィ技術を用いた。この
後、光感光性BCBを塗布し、露光、現像を行い、端子
電極その一部が露出するように直径80μmの貫通孔を
有する保護膜を形成した。
【0070】作製した単板型の薄膜コンデンサの端子電
極層4、5上にはんだバンプを形成して、図7に示すよ
うな薄膜コンデンサを作製し、評価用ボードに実装し
た。
【0071】評価は1MHz〜1.8GHzでのインピ
ーダンス特性をインピーダンスアナライザー(アドバン
スド・テクノロジー社製HP4291A)を用いた。各
はんだバンプの間隔Xの変化が、1GHzのインピーダ
ンスに与える影響を調査した。結果を表1に示す。
【0072】
【表1】
【0073】試料1および2との比較から、端子電極の
配置の違いが1GHzのインピーダンスに与える影響が
わかる。
【0074】本発明の端子配置である交互配置(例:図
3(a))のように、隣設した端子電極が異なる極性と
し、しかも、中央に位置する容量発生領域Bの両側間隔
において、第1端子電極層4と第2端子電極層5とを対
向して配置することで、1GHzのインピーダンスを小
さくできることがわかる。端子電極層の配置を直線配置
(例:図3(b))にすると1GHzのインピーダンス
が大きくなることがわかる。
【0075】試料3〜4の比較から、はんだバンプ間の
距離Xが小さくなるにつれ、1GHzのインピーダンス
は小さくなることがわかる。試料5は、Xが0.1mm
の場合の例であるが、試料3〜4に比較して、1GHz
のインピーダンスが大きくなることがわかる。この理由
は、3個(領域)の容量発生領域の内、中央の容量発生
領域が狭くなり、充分な容量を得ることが困難となるの
で、より高周波側のインピーダンスが小さくなったため
と考える。
【0076】(実施例2)実施例1と全く同様にして実
施例の試料1と同タイプの端子配置を有する誘電体層3
層の積層型の薄膜コンデンサを作製し、実施例1と同様
の方法で評価したところ、容量成分は100nF、1G
Hzのインピーダンスは、0.060Ωの値を得た。ま
た上記測定後、積層型の薄膜コンデンサの断面をSEM
観察したところ、各誘電体層の厚さは0.2μmであっ
た。
【0077】(実施例3)基板材、電極材、電極形成方
法、形状、および寸法は実施例1の試料1と全く同様に
して、誘電体層のみをゾルゲル法により、以下の手順で
形成した。
【0078】ゾルゲル法にて合成したPb(Mg1/3
2/3)O3―PbTiO3−PbZrO3塗布溶液をスピ
ンコート法を用いて塗布し、乾燥させた後、380℃で
熱処理、815℃で焼成を行い、Pb(Mg1/3
2/3)O3―PbTiO3−PbZrO3誘電体層を形成
した。パターン加工は、実施例1同様フォトリソグラフ
ィ技術を用いた。
【0079】作製した薄膜コンデンサを実施例1同様評
価した結果、容量成分は28nF、1GHzのインピー
ダンスは、0.060Ωの値を得た。また測定後、薄膜
コンデンサの断面をSEM観察したところ、各誘電体層
の厚さは0.8μmであった。
【0080】
【発明の効果】本発明の薄膜コンデンサでは、電流経路
を複数に分岐することができ、相反する向きの電流経路
が形成する磁場どうしの相殺効果によって、インダクタ
ンスを極めて小さくすることができる。
【0081】さらに本発明の薄膜コンデンサでは、誘電
体層と電極層との積層化が容易であり、外部との接点に
用いる外部端子を誘電体層が形成されていない端子電極
層上に形成できる構造としたので、外部端子形成時に発
生する熱応力による容量発生領域へのダメージを考慮す
る必要がなく、また実装も容易となる。
【0082】また、中央に位置する容量発生領域の両間
隔に第1端子電極と第2端子電極と対向しており、その
対向しあう間隔が0.2mmより大きくなっている。こ
のため、所望の周波数領域で低インピーダンスの薄膜コ
ンデンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単板型の薄膜コンデンサを示す分解斜
視図である。
【図2】(a)は図1の平面図、(b)は(a)のB−
B線に沿う断面図、(c)は(a)のC−C線に沿う断
面図である。
【図3】(a)は図2の薄膜コンデンサの電流経路を示
し、(b)は対向する端子電極層が同一極性の場合の電
流経路を示す模式図である。
【図4】(a)は第1電極層を第1端子電極層により接
続したもの、(b)は誘電体層、(c)は第2電極層を
第2端子電極層により接続したもの、(d)は誘電体層
どうしを接続部で接続したものを示す平面図である。
【図5】(a)は本発明の外部端子を有する単板型の薄
膜コンデンサを示す平面図、(b)は(a)のB−B線
に沿う断面図、(c)は(a)のC−C線に沿う断面図
である。
【図6】本発明の積層型の薄膜コンデンサを示す分解斜
視図である。
【図7】本発明の実施例の薄膜コンデンサを示す平面図
である。
【図8】従来の薄膜コンデンサを示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1・・・誘電体層 2、2a、2b・・・第1電極層 3、3a、3b・・・第2電極層 4、4a、4b・・・第1端子電極層 5、5a、5b・・・第2端子電極層 6・・・基板 7・・・外部端子 8・・・保護膜 A、B、C・・・容量発生領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体層の下面に第1電極層を上面に第2
    電極層を形成してなる容量発生領域を所定間隔をおいて
    3領域並置し、該容量発生領域のそれぞれの間に、前記
    第1電極層どうしを接続する複数の第1端子電極層と、
    前記第2電極層どうしを接続する複数の第2端子電極層
    とを交互に所定間隔を置いて設けるとともに、前記中央
    に位置する容量発生領域の一側間隔に設けられた前記第
    1端子電極層と、他側間隔に設けられた前記第2端子電
    極層とを実質的に対向して設け、前記一側間隔に設けら
    れた第1端子電極層と、前記他側間隔に設けられた第2
    端子電極層との距離Xが、0.2mm≦Xであることを
    特徴とする薄膜コンデンサ。
  2. 【請求項2】複数の誘電体層と複数の電極層を交互に積
    層してなり、前記電極層が下側から交互に第1電極層、
    第2電極層が配置された容量発生領域を、所定間隔をお
    いて3領域並置し、該容量発生領域のそれぞれの間に、
    同一平面上の前記第1電極層どうしを接続する複数の第
    1端子電極層と、同一平面上の前記第2電極層どうしを
    接続する複数の第2端子電極層とを交互に所定間隔Yを
    置いて設けるとともに、前記容量発生領域の一側間隔に
    設けられた前記第1端子電極層と、他側間隔に設けられ
    た前記第2端子電極層とを対向して設け、前記一側間隔
    に設けられた第1端子電極層と、前記他側間隔に設けら
    れた第2端子電極層との距離Xが、0.2mm≦Xであ
    ることを特徴とする薄膜コンデンサ。
  3. 【請求項3】第1端子電極層および第2端子電極層の上
    に外部端子を設けてなることを特徴とする請求項1また
    は2記載の薄膜コンデンサ。
  4. 【請求項4】外部端子の形状がバンプ形状であることを
    特徴とする請求項3記載の薄膜コンデンサ。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のうち何れかに記載の薄膜
    コンデンサを基体の表面および/または内部に設けてな
    ることを特徴とするコンデンサ基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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