JP2006303389A - 薄膜コンデンサ素子および薄膜コンデンサアレイ - Google Patents

薄膜コンデンサ素子および薄膜コンデンサアレイ Download PDF

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Abstract

【課題】 直流バイアス電圧の印加により容量を大きく変化できるが、高周波信号による非線形歪み等は小さく抑えることができる薄膜コンデンサアレイを提供する。
【解決手段】 M個の薄膜コンデンサが積層されて並列に接続された薄膜コンデンサ素子をN個直列接続して第1〜第Nの可変容量形成部C1〜C3を形成し、第1の可変容量形成部C1の入力端子側端子部と第2iの可変容量形成部C2および第2i+1の可変容量形成部C3間の接続点との間に第iの入力端子側バイアスラインV11を設け、かつ第Nの可変容量形成部C3の出力端子側端子部と第2i−1の可変容量形成部C1および第2iの可変容量形成部C2間の接続点との間に第iの出力端子側バイアスラインV21を設けた薄膜コンデンサアレイである。高周波信号による非線形歪みが抑えられ、耐電力に優れるとともに、直流バイアス電圧による容量の変化は大きくできる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、薄膜誘電体層を用いて形成した薄膜コンデンサに関するものであり、特に直流バイアス電圧の印加により容量を大きく変化させることができるが、高周波信号による容量の変化,ノイズ,非線形歪みは小さく抑えることができる容量可変薄膜コンデンサおよびそれを用いた薄膜コンデンサアレイに関するものである。
従来、薄膜コンデンサとして、上下電極層および誘電体層が薄膜で形成された薄膜コンデンサがある。これは通常、電気絶縁性の支持基板上に薄膜状の下部電極層,誘電体層,上部電極層をこの順に積層して構成されている。このような薄膜コンデンサでは、下部電極層および上部電極層がそれぞれスパッタリング法や真空蒸着法等で形成されており、誘電体層もスパッタリング法やゾルゲル法等で形成されている。このような薄膜コンデンサの製造では、通常、以下のようにフォトリソグラフィの手法が用いられる。
先ず、絶縁性支持基板上の全面に下部電極層となる導体層を形成した後、必要部のみをレジストで覆い、その後、ウエットエッチングまたはドライエッチングで不要部を除去して、所定形状の下部電極層を形成する。次に、下部電極層が形成された支持基板上に薄膜誘電体層となる誘電体層を全面に形成し、下部電極層と同様に、不要部を除去して所定形状の薄膜誘電体層を形成する。最後に、この支持基板上に上部電極層となる導体層を全面に形成し、不要部を除去して所定形状の上部電極層を形成する。また、さらに保護層やハンダ端子部等を形成することにより、表面実装が可能な薄膜コンデンサになる。
また、薄膜誘電体層の材料としては、(BaSr1−x)Ti1−y3―zから成る誘電体材料を用いて、上部電極層と下部電極層との間に所定電位を与えて薄膜誘電体層の比誘電率を変化させ、これによって容量を変化させる容量可変薄膜コンデンサも同様な構造である。このような直流バイアス電圧の印加により容量を変化させる容量可変薄膜コンデンサとしては、例えば特許文献1に開示されている。
容量可変薄膜コンデンサでは直流バイアス電圧を印加することで薄膜誘電体層の比誘電率が変化し、その結果として容量が変化する。容量の変化は高周波領域にも及び、高周波でも容量可変薄膜コンデンサとして利用可能となる。このような高周波での容量可変薄膜コンデンサの容量変化を利用して、直流バイアス電圧の印加により周波数特性を変化させることができる電子部品が得られる。例えば、上述の容量可変薄膜コンデンサと薄膜インダクタとを組み合わせた電圧制御型薄膜共振器では、直流バイアス電圧の印加により共振周波数を変化させることができる。また、容量可変薄膜コンデンサまたは電圧制御型薄膜共振器と薄膜インダクタ,薄膜キャパシタとを組み合わせた電圧制御型薄膜帯域通過フィルタでは、直流バイアス電圧の印加により通過帯域を変化させることができる。マイクロ波用の電圧制御型電子部品に関しては、例えば特許文献2に開示されている。
特開平11−260667号公報 特表平8−509103号公報
上述のような容量可変薄膜コンデンサを高周波用電子部品で用いる場合は、容量可変薄膜コンデンサには容量可変用の直流バイアス電圧と高周波信号の電圧(高周波電圧)とが同時に印加されることになる。このとき、高周波電圧が高い場合は高周波電圧によっても容量可変薄膜コンデンサの容量が変化するようになる。このような容量可変薄膜コンデンサを高周波用電子部品に用いると、高周波電圧によるコンデンサの容量変化のため波形歪みノイズや相互変調歪みノイズが生じるようになる。波形歪みノイズや相互変調歪みノイズを小さくするためには高周波電界強度を下げて高周波電圧による容量変化を小さくする必要があり、そのためには誘電体層の厚みを厚くすることが有効であるが、誘電体層の厚みを厚くすると、直流電界強度も小さくなるため容量変化率も下がってしまうという問題がある。
また、高周波ではコンデンサには電流が流れやすくなるため、コンデンサを高周波で使用中にはコンデンサの損失抵抗によりコンデンサが発熱し破壊してしまうことがある。このような耐電力の問題に対しても、誘電体の厚みを厚くして単位体積当たりの発熱量を小さくすることが有効であるが、前述のように、誘電体層の厚みを厚くすると、直流電界強度も小さくなるため直流バイアスによる容量変化率も下がってしまうという問題がある。
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、高周波信号による容量変化が小さく、かつ直流バイアスによる容量変化が大きく、さらに相互変調歪みが小さく、耐電力に優れたコンデンサを実現することができる薄膜コンデンサ素子およびそれを用いた薄膜コンデンサアレイを提供することにある。
本発明の薄膜コンデンサは、支持基板上に下部電極層と、M(Mは2以上の自然数)層の薄膜誘電体層と、各薄膜誘電体層間にそれぞれ配置された中間電極層と、前記薄膜誘電体層の最上層の上に配置された上部電極層とを有し、前記M層の薄膜誘電体層の面積を上部電極層に近いほど小さくして、前記M層の薄膜誘電体層によるM個の薄膜コンデンサを積層したことを特徴とする薄膜コンデンサ素子である。
また、本発明の第1の薄膜コンデンサアレイは、前記薄膜誘電体層が印加電圧により比誘電率が変化する誘電体材料からなり、前記M個の薄膜コンデンサが並列に接続された上記構成の本発明の薄膜コンデンサ素子をN個(N=2n+1、nは1以上の自然数)直列接続してそれぞれの薄膜コンデンサ素子を第1乃至第Nの可変容量形成部とし、前記第1の可変容量形成部の入力端子側端子部と第2i(iは1以上n以下の自然数)の可変容量形成部および第2i+1の可変容量形成部間の接続点との間に第iの入力端子側バイアスラインを設け、かつ前記第Nの可変容量形成部の出力端子側端子部と第2i−1の可変容量形成部および第2iの可変容量形成部間の接続点との間に第iの出力端子側バイアスラインを設けたことを特徴とするものである。
また、本発明の第2の薄膜コンデンサアレイは、前記薄膜誘電体層が印加電圧により比誘電率が変化する誘電体材料からなり、前記M個(ただし、M=2m+1、mは1以上の自然数)の薄膜コンデンサが直列に接続された上記構成の本発明の薄膜コンデンサ素子をN個(N=2n+1、nは1以上の自然数)直列接続してそれぞれの薄膜コンデンサ素子を第1乃至第Nの可変容量形成部とするとともに全体として直列接続された第1乃至第M×Nの薄膜コンデンサからなり、前記第1の薄膜コンデンサの入力端子側端子部と第2j(jは1以上2×m×n+m+n以下の自然数)の薄膜コンデンサおよび第2j+1の薄膜コンデンサ間の接続点との間に第jの入力端子側バイアスラインを設け、かつ前記第M×Nの薄膜コンデンサの出力端子側端子部と第2j−1の薄膜コンデンサおよび第2jの薄膜コンデンサ間の接続点との間に第jの出力端子側バイアスラインを設けたことを特徴とするものである。
本発明の薄膜コンデンサによれば、支持基板上に下部電極層と、M(Mは2以上の自然数)層の薄膜誘電体層と、各薄膜誘電体層間にそれぞれ配置された中間電極層と、前記薄膜誘電体層の最上層の上に配置された上部電極層とを有し、前記M層の薄膜誘電体層の面積を上部電極に近いほど小さくして、前記M層の薄膜誘電体層によるM個の薄膜コンデンサを積層したことから、M個の薄膜コンデンサの支持基板上の占有面積はそれらが積層されない場合のほぼ1/Mになる。また、各薄膜誘電体層の面積が上部電極層に近いほど小さくなっていることから、この薄膜コンデンサを作製するのに複数のターゲットが同時に取り付け可能なスパッタリング装置を用いれば、同一バッチで下部電極層から各薄膜誘電体層,各中間電極層,上部電極層までのスパッタリングが行なえる製造方法が利用可能になる。
また、本発明の第1の薄膜コンデンサアレイによれば、前記薄膜誘電体層が印加電圧により比誘電率が変化する誘電体材料からなり、前記M個の薄膜コンデンサが並列に接続された上記構成の本発明の薄膜コンデンサ素子をN個(N=2n+1、nは1以上の自然数)直列接続してそれぞれの薄膜コンデンサ素子を第1乃至第Nの可変容量形成部とし、前記第1の可変容量形成部の入力端子側端子部と第2i(iは1以上n以下の自然数)の可変容量形成部および第2i+1の可変容量形成部間の接続点との間に第iの入力端子側バイアスラインを設け、かつ前記第Nの可変容量形成部の出力端子側端子部と第2i−1の可変容量形成部および第2iの可変容量形成部間の接続点との間に第iの出力端子側バイアスラインを設けたことから、N個の可変容量形成部は高周波信号に対しては直列に接続されたことになり、誘電体層の厚みを厚くしたことと同等の効果が得られるので、高周波信号による非線形歪みの発生を小さく抑えて容量変化を小さくすることができ、耐電力に優れた薄膜コンデンサとなる。また、第1の可変容量形成部の入力端子側端子部と第2iの可変容量形成部および第2i+1の可変容量形成部間の接続点との間に第iの入力端子側バイアスラインを設け、かつ第Nの可変容量形成部の出力端子側端子部と第2i−1の可変容量形成部および第2iの可変容量形成部間の接続点との間に第iの出力端子側バイアスラインを設けたことによって、N個の薄膜コンデンサ素子にはそれぞれ直流バイアス電圧が並列に印加されるので、直流バイアス電圧による容量の変化は大きくすることができる。このとき、薄膜コンデンサ素子により形成される可変容量形成部はN個になり、また高周波信号に対してN個の可変容量形成部が直列に接続されており、容量の等しいコンデンサをN個直列に接続した場合には合成容量は元のコンデンサの1/Nになるので、各可変容量形成部の容量は実際に必要な容量のN倍にしておく必要がある。可変容量形成部の数が増えるとそれぞれの可変容量形成部の面積も増えるため、全可変容量形成部の面積は可変容量形成部の数が増えるとNの2乗で増加していくことになる。これに対し、本発明の第1の薄膜コンデンサアレイではN個の可変容量形成部はそれぞれM層の薄膜誘電体層を有する積層コンデンサであり、それぞれの積層コンデンサにおいて各薄膜誘電体層で形成されるM個の薄膜コンデンサは並列に接続されているため、各可変容量形成部の面積は薄膜誘電体層を積層していない場合に対してほぼ1/Mとすることができるので、可変容量形成部の数を増やすことにより大きくなる可変容量形成部の面積を、薄膜誘電体層を積層することによって増加の割合を小さくできることから、N個全ての可変容量形成部による面積の増加をN/Mに抑えることができ、薄膜コンデンサアレイの小型化が可能となる。
また、本発明の第2の薄膜コンデンサアレイによれば、前記薄膜誘電体層が印加電圧により比誘電率が変化する誘電体材料からなり、前記M個(ただし、M=2m+1、mは1以上の自然数)の薄膜コンデンサが直列に接続された上記構成の本発明の薄膜コンデンサ素子をN個(N=2n+1、nは1以上の自然数)直列接続してそれぞれの薄膜コンデンサ素子を第1乃至第Nの可変容量形成部とするとともに全体として直列接続された第1乃至第M×Nの薄膜コンデンサからなり、前記第1の薄膜コンデンサの入力端子側端子部と第2j(jは1以上2×m×n+m+n以下の自然数)の薄膜コンデンサおよび第2j+1の薄膜コンデンサ間の接続点との間に第jの入力端子側バイアスラインを設け、かつ前記第M×Nの薄膜コンデンサの出力端子側端子部と第2j−1の薄膜コンデンサおよび第2jの薄膜コンデンサ間の接続点との間に第jの出力端子側バイアスラインを設けたことから、N個の可変容量形成部が直列に接続されるとともに各可変容量形成部を形成するM層の薄膜コンデンサも直列に接続されて全体として薄膜コンデンサがM×N個直列接続されており、M×N個の可変容量形成部は高周波信号に対しては直列に接続されたことになり、誘電体層の厚みを厚くしたことと同等の効果が得られるので、高周波信号による非線形歪みの発生を小さく抑えて容量変化を小さくすることができ、耐電力に優れた薄膜コンデンサ素子となる。また、第1の薄膜コンデンサの入力端子側端子部と第2jの薄膜コンデンサおよび第2j+1の薄膜コンデンサ間の接続点との間に第jの入力端子側バイアスラインを設け、かつ第M×Nの薄膜コンデンサの出力端子側端子部と第2j−1の薄膜コンデンサおよび第2jの薄膜コンデンサ間の接続点との間に第jの出力端子側バイアスラインを設けたことによって、N個の薄膜コンデンサ素子にはそれぞれ直流バイアス電圧が並列に印加されるので、直流バイアス電圧による容量の変化は大きくすることができる。このとき、薄膜コンデンサ素子により形成される可変容量形成部はN個になり、それぞれの可変容量形成部ではM個の薄膜コンデンサが直列に接続されているので、高周波信号に対してM×N個の薄膜コンデンサが直列に接続されており、容量の等しいコンデンサをM×N個直列に接続した場合には合成容量は元のコンデンサの1/(M×N)になるので、各薄膜コンデンサの容量は実際に必要な容量の(M×N)倍にしておく必要がある。このように薄膜コンデンサの数が増えると薄膜コンデンサの面積も増えることとなるため、全可変容量形成部の面積は薄膜コンデンサの数が増えると(M×N)の2乗で増加していくことになる。これに対し、本発明の第2の薄膜コンデンサアレイではN個の可変容量形成部はそれぞれM層の薄膜誘電体層を有する積層コンデンサであり、それぞれの積層コンデンサにおいて各薄膜誘電体層で形成されるM個の薄膜コンデンサは直列に接続されているため、薄膜誘電体層を積層していない場合に対して実際に必要な可変容量形成部の数を1/MとしてN個とすることができるので、薄膜コンデンサの数を増やすことにより大きくなる薄膜コンデンサの面積を、薄膜誘電体層を積層することによって増加の割合を小さくできるので、N個全ての可変容量形成部による面積の増加を(M×N)/Mに抑えることができ、薄膜コンデンサアレイの小型化が可能となる。
以上のように、本発明によれば、高周波信号による容量変化が小さく、かつ直流バイアスによる容量変化が大きく、さらに相互変調歪みが小さく、耐電力に優れたコンデンサを実現することができる薄膜コンデンサ素子およびそれを用いた薄膜コンデンサアレイを提供することができる。
以下、本発明の薄膜コンデンサ素子につき、図1を用いて、3個(M=3)の薄膜コンデンサが積層された場合について説明する。図1は本発明の薄膜コンデンサ素子の実施の形態の一例を示す断面図である。図1において1は支持基板であり、2は下部電極層であり、31,32,33は第1,第2,第3の薄膜誘電体層であり、21,22は第1,第2の中間電極層であり、4は上部電極層である。
支持基板1は、アルミナ等のセラミック基板やサファイア等の単結晶基板等である。そして、支持基板1の表面には、下部電極層2が形成されている。下部電極層2、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33、第1,第2の中間電極層21,22、上部電極層4は、支持基板1上の全面に例えば同一バッチのスパッタリング法で形成され、全層のスパッタリング終了後に、上部電極層4、第3の誘電体層33、第2の中間電極層22、第2の薄膜誘電体層32、第1の中間電極層21、第1の誘電体層31および下部電極層2が順次、所定形状のレジスト層(図示せず)を用いて物理的または化学的にエッチングされて所定形状に形成される。
下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22は、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33の形成に高温スパッタリングが必要となるため、高融点でしかも貴金属である白金(Pt)等が好適に用いられる。この下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22は、例えば、基板温度が150〜600℃で形成されている。その後、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33のスパッタリング温度である700〜900℃へ加熱され、スパッタリング開始まで一定時間保持されることにより平坦な薄膜となる。
下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22の厚みは、後述する半田端子部12bから例えば第3の可変容量形成部までの抵抗成分、下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22の連続性(いずれも厚みが厚い方が望ましい。)および支持基板1との密着性(厚みが相対的に薄い方が望ましい。)を考慮して設定され、例えば、0.1〜10μmとなっている。これら下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22の厚みが例えば0.1μmよりも小さくなると、これら電極自身の抵抗が大きくなると同時に、電極の連続性が得られなくなり、信頼性が劣るようになる。一方、これらの厚みを10μm以上にすると、支持基板1との密着信頼性が低下したり、支持基板1に反りを生じたりするようになる。
なお、下部電極層2を構成する金属材料は、高融点の貴金属Pt、パラジウム(Pd)の他にも、これらを金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)等と積層化・合金化し、抵抗値を下げることも可能である。
第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33は、少なくともバリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、チタン(Ti)を含有するペロブスカイト型酸化物結晶粒子から成る高誘電率の誘電体層である。この第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33は、上述の下部電極層2または第1,第2の中間電極層21,22の表面に形成されている。これら第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33は、例えば、ペロブスカイト型酸化物結晶粒子が得られる誘電体をターゲットとしてスパッタリング法によって、例えば支持基板1の基板温度を800℃として、厚みを考慮した時間だけ成膜を行なう。高温でスパッタリングを行なうことにより、スパッタリング後の熱処理を行なうこと無く、高誘電率で変化率が大きく損失の低い薄膜誘電体層31〜33が得られる。
上部電極層4の材料としては、電極の抵抗を下げるためには、抵抗率の小さなAuが望ましい。その他にAg、Cu等も使用できるが、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33との密着性向上のためにはPt、Pd等の高融点貴金属が望ましい。この上部電極層4の厚みは例えば0.1〜10μmとなっている。この厚みの下限については、下部電極層2または第1,第2の中間電極層21,22と同様に、電極自身の抵抗を考慮して設定される。また、厚みの上限については密着性の低下を考慮して設定される。
本発明の薄膜コンデンサ素子においては、上述のように、下部電極層2、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33、第1,第2の中間電極層21,22、上部電極層4を同一バッチでスパッタリング法によって成膜でき、途中で大気に曝すこと無く上部電極層4まで成膜できるので、下部電極層2〜第1の薄膜誘電体層31間、第1の薄膜誘電体層31〜第1の中間電極層21間、第1の中間電極層21〜第2の薄膜誘電体層32間、第2の薄膜誘電体層32〜第2の中間電極層22間、第2の中間電極層22〜第3の薄膜誘電体層33間、第3の薄膜誘電体層33〜上部電極層4間に油脂等の余分な付着が起こらないので、各層間の密着性が大幅に改善される。その結果、下部電極層2〜第1の薄膜誘電体層31間、第1の薄膜誘電体層31〜第1の中間電極層21間、第1の中間電極層21〜第2の薄膜誘電体層32間、第2の薄膜誘電体層32〜第2の中間電極層22間、第2の中間電極層22〜第3の薄膜誘電体層33間、第3の薄膜誘電体層33〜上部電極層4間への水分等の浸入を防止することができ、耐湿性を大幅に改善することができ、非常に安定した特性を維持できる可変容量形成部が形成できる。
次に、本発明の第1の薄膜コンデンサアレイにつき、図2、図3、図4を用いて、3層(M=3)の薄膜誘電体層による薄膜コンデンサが並列接続された可変容量形成部を用い、互いに直列接続された3個(N=3)の可変容量形成部を具備する場合について説明する。なお、図2は本発明の第1の薄膜コンデンサアレイの実施の形態の一例の等価回路であり、図3は、各層の構造が明確にわかるように透視状態で示した、本発明の第1の薄膜コンデンサアレイの実施の形態の一例を示す平面図であり、図4は、本発明の第1の薄膜コンデンサアレイの実施の形態の一例におけるバイアスライン部分の断面図である。
図2に示す例では、3個(M=3)の並列に接続された薄膜誘電体層による薄膜コンデンサがそれぞれ可変容量形成部C1〜C3を形成しており、それら3個(N=3)の可変容量形成部C1〜C3が直列に接続されている。さらに、この薄膜コンデンサアレイは、抵抗成分R11、R21を有する第1の入力端子側バイアスラインV11、第1の出力端子側バイアスラインV21を有している。なお、図2に示す例では、高周波信号および直流バイアスの入出力は共通端子を用いて行なわれており、それらは入出力端子I、Oとなっている。
本発明の第1の薄膜コンデンサアレイによれば、このように複数の薄膜コンデンサが並列に接続された本発明の薄膜コンデンサ素子の複数(N個であり、N=2n+1、nは1以上の自然数)を直列接続することにより、N個の薄膜コンデンサ素子は高周波信号に対しては直列に接続されたことになり、誘電体層の厚みを厚くしたことと同等の効果が得られるので、高周波信号による非線形歪みの発生を小さく抑えることができ、耐電力に優れた薄膜コンデンサアレイとなる。また、第1の可変容量形成部C1の入力端子側端子部と第2(第2iであり、iは1以上n以下の自然数であって、この例ではi=1)の可変容量形成部C2および第3(第2i+1であり、この例ではi=1)の可変容量形成部C3間の接続点との間に第1(第iであり、この例ではi=1)の入力端子側バイアスラインV11を設け、かつ第3(第N=2n+1であり、この例ではN=3(n=1))の可変容量形成部C3の出力端子側端子部と第1(第2i−1であり、この例ではi=1)の可変容量形成部C1および第2(第2iであり、この例ではi=1)の可変容量形成部C2間の接続点との間に第1(第iであり、この例ではi=1)の出力端子側バイアスラインV21を設けたことから、これらバイアスラインV11、V21を介して各可変容量形成部C1〜C3の各薄膜コンデンサには直流バイアス電圧が並列に印加されるので、直流バイアス電圧による各可変容量形成部C1〜C3の容量の変化は大きくすることができる。
この図2〜図4に示す例のように、M=3、N=3(n=1)およびi=1の場合には、3個の可変容量形成部が高周波信号に対して直列に接続されるので、直列に接続しないときと比べて膜厚が3倍になったものと同等になり、非線形歪みの発生を小さく抑えることができ、耐電力が向上する。このとき各可変容量形成部が積層されていなければ、全可変容量形成部の面積は直列接続されていない場合に比べて9倍になるが、各可変容量形成部が3層の薄膜コンデンサからなっているので、面積の増加は9/3=3倍で済むことになる。
また、これら図2〜図4に示す例では、M=3、N=3(n=1)およびi=1の場合の例を示しているが、これらはこの他にもN=5,7…と大きくすれば直列に接続しないときと比べて膜厚が5倍,7倍…になったものと同等になり、非線形歪みの発生をさらに小さく抑えることができ、耐電力が向上する。このとき各可変容量形成部が積層されていなければ、全可変容量形成部の面積は直列接続されていない場合に比べて25倍,49倍…になるが、各可変容量形成部が3層の薄膜コンデンサから構成されていれば、面積の増加は25/3倍,49/3倍で済むことになる。そして、積層数を増やせばさらに面積の増加を低く抑えることができる。
図3、4において、1は支持基板であり、2は下部電極層であり、31,32,33は第1,第2,第3の薄膜誘電体層であり、21,22は第1,第2の中間電極層であり、4は上部電極層であり、6は第2の絶縁層であり、7は上部引出し電極であり、8は第3の絶縁層であり、9はバイアスライン(入力端子側バイアスラインを91で、出力端子側バイアスラインを92で示す。)であり、10は第4の絶縁層であり、11は半田拡散防止層であり、12は半田端子部(入力端子I側を12aで、出力端子O側を12bで示す。)である。また、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33、第1,第2の中間電極層21,22および上部電極層4の周囲には、第1の絶縁体層5が配置される。
支持基板1はアルミナ等のセラミック基板やサファイア等の単結晶基板等である。そして、支持基板1の表面には、下部電極層2が形成されている。下部電極層2、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33、第1,第2の中間電極層21,22、上部電極層4は、支持基板1上の全面に例えば同一バッチのスパッタリング法で形成され、全層のスパッタリング終了後に、上部電極層4、第3の薄膜誘電体層33、第2の中間電極層22、第2の薄膜誘電体層32、第1の中間電極層21、第1の誘電体層31および下部電極層2が順次、所定形状のレジスト層(図示せず)を用いて物理的または化学的にエッチングされる。
下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22は、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33の形成に高温スパッタリングが必要となるため、高融点でしかも貴金属であるPt等が好適に用いられる。この下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22は、例えば、基板温度が150〜600℃で形成されている。その後、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33のスパッタリング温度である700〜900℃へ加熱され、スパッタリング開始まで一定時間保持されることにより平坦な薄膜となる。
下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22の厚みは、半田端子部12bから例えば第3の可変容量形成部C3までの抵抗成分、下部電極層2、第1,第2の中間電極層21、22の連続性(いずれも厚みが厚い方が望ましい。)および支持基板1との密着性(厚みが相対的に薄い方が望ましい。)を考慮して設定され、例えば、0.1〜10μmとなっている。これら下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22の厚みが例えば0.1μmよりも小さくなると、これら電極自身の抵抗が大きくなると同時に、電極の連続性が得られなくなり、信頼性が劣るようになる。一方、これらの厚みを10μm以上にすると、支持基板1との密着信頼性が低下したり、支持基板1に反りを生じたりするようになる。
なお、これら下部電極層2を構成する金属材料も、高融点の貴金属Pt、Pdの他にも、これらをAu、Ag、Cu等と積層化・合金化し、抵抗値を下げることが可能である。
第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33は、少なくともBa、Sr、Tiを含有するペロブスカイト型酸化物結晶粒子から成る高誘電率の誘電体層である。この第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33は、上述の下部電極層2または第1,第2の中間電極層21,22の表面に形成されている。これら第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33は、例えば、ペロブスカイト型酸化物結晶粒子が得られる誘電体をターゲットとしてスパッタリング法によって、例えば支持基板1の基板温度を800℃として、厚みを考慮した時間だけ成膜を行なう。高温でスパッタリングを行なうことにより、スパッタリング後の熱処理を行なうこと無く、高誘電率で変化率が大きく損失の低い薄膜誘電体層31〜33が得られる。
上部電極層4の材料としては、電極の抵抗を下げるためには、抵抗率の小さなAuが望ましい。その他にAg、Cu等も使用できるが、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33との密着性向上のためにはPt、Pd等の高融点貴金属が望ましい。この上部電極層4の厚みは例えば0.1〜10μmとなっている。この厚みの下限については、下部電極層2または第1,第2の中間電極層21,22と同様に、電極自身の抵抗を考慮して設定される。また、厚みの上限については密着性の低下を考慮して設定される。
本発明の第1の薄膜コンデンサアレイにおいては、上述のように、下部電極層2、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33、第1,第2の中間電極層21,22、上部電極層4を同一バッチでスパッタリング法によって成膜でき、途中で大気に曝すこと無く上部電極層4まで成膜できるので、下部電極層2〜第1の薄膜誘電体層31間、第1の薄膜誘電体層31〜第1の中間電極層21間、第1の中間電極層21〜第2の薄膜誘電体層32間、第2の薄膜誘電体層32〜第2の中間電極層22間、第2の中間電極層22〜第3の薄膜誘電体層33間、第3の薄膜誘電体層33〜上部電極層4間に油脂等の余分な付着が起こらないので、各層間の密着性が大幅に改善される。その結果、下部電極層2〜該1の薄膜誘電体層31間、第1の薄膜誘電体層31〜第1の中間電極層21間、第1の中間電極層21〜第2の薄膜誘電体層32間、第2の薄膜誘電体層32〜第2の中間電極層22間、第2の中間電極層22〜第3の薄膜誘電体層33間、第3の薄膜誘電体層33〜上部電極層4間への水分等の浸入を防止することができ、耐湿性を大幅に改善することができ、非常に安定した特性を維持できる可変容量形成部C1〜C3が形成できる。
第1の絶縁層5は、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33、第1,第2の中間電極層21,22および上部電極層4の周囲に形成されるものであり、その材料は、例えばSiO、Si等のセラミックス等である。このような第1の絶縁層5は、例えば下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22、上部電極層4および支持基板1上に形成され、上部電極層4の上面、第1,第2の中間電極層21,22の上面のうち薄膜誘電体層31〜33で覆われていない部分、およびバイアスライン9の端子部が露出するように、通常のレジストを用いるドライエッチングで不要部分が除去される。
なお、第1の絶縁層5は、少なくとも半田端子部12a,12bおよびバイアスライン9が形成される端子配置部を露出するように形成されている。また、下部電極層2間の段差を埋めるために、SiO、Si等のセラミックス等またはBCB(ベンゾシクロブテン)、ポリイミド等の有機材料で第2の絶縁層6を形成する。
上部引出し電極層7は、上部電極層4と端子配置部とを、または上部電極層4同士を連結させて、第1の可変容量形成部C1を半田端子部12aに接続するとともに、第2の可変容量形成部C2と第3の可変容量形成部C3とを直列接続するものである。さらに、上部引出し電極層7は各可変容量形成部C1〜C3において積層された薄膜コンデンサ同士を並列接続するものである。この上部引出し電極7には、Ag、Cu、等の安価で低抵抗な金属を用いることができる。そのサイズは、浮遊容量および抵抗を考慮して設定される。
また、第3の絶縁層8は、半田端子部12a,12b、バイアスライン9の端子部を露出するように形成されている。第3の絶縁層8としては、SiO、SiN、BCB、ポリイミド等が好適である。また、これらの材料の多層構造にしてもよい。この第3の絶縁層8はバイアスライン9と上部引き出し電極層7との絶縁のために配置される。
バイアスライン9は、第1の絶縁層5、第2の絶縁層6、第3の絶縁層8に形成されたビアホールを通して、下部電極層2または上部引き出し電極層7に接続される。バイアスライン9は、所定の抵抗成分を具備させるため、その材料には、高抵抗材料のNi−Cr合金、Fe−Cr−Al合金、Au、Pt等の貴金属材料(厚みを制御して抵抗成分を調整する。)、Ni、Fe等の強磁性体材料、TaN等の窒化物材料を用いることができる。第4の絶縁層10は、外部からの機械的な衝撃からの保護の他、湿度による劣化、薬品による汚染、酸化等を防止する役割を持っている。
半田拡散防止層11はリフロー時の半田の電極への拡散を防止するために形成される。
また、半田端子部12a,12bは、半田ペーストを印刷後、リフローを行なうことにより形成される。また、金属ワイヤのファーストボンディングを行ない、そのワイヤを所定長さで切断することにより、金等のバンプを形成するようにしても構わない。
以上のように、上述の本発明の第1の薄膜コンデンサアレイにおいては、各可変容量形成部C1〜C3が高周波的には直列接続され、抵抗成分を有するバイアスライン9で直流的には並列接続されており、しかも入出力端子12a,12bが共用されている。これによって、高周波信号と容量を制御するための直流バイアスとを同一端子から印加できるので、従来から容量可変素子として知られているバラクタダイオードを用いた場合と同様の回路設計ができるものとなる。
次に、本発明の第2の薄膜コンデンサアレイにつき、図5、図6、図7を用いて、3層(M=3)の薄膜誘電体層による薄膜コンデンサが直列接続された可変容量形成部を用い、互いに直列接続された3個の可変容量形成部を具備する場合について説明する。なお、図5は本発明の第2の薄膜コンデンサアレイの実施の形態の一例の等価回路であり、図6は、各層の構造が明確にわかるように透視状態で示した、本発明の第2の薄膜コンデンサアレイの実施の形態の一例を示す平面図であり、図7は、本発明の第2の薄膜コンデンサアレイの実施の形態の一例におけるバイアスライン部分の断面図である。
図5に示す例では、3個(M=3、M≧2m+1、mは1以上の自然数であり、この例ではm=1)の直列に接続された薄膜コンデンサc1〜c3,c4〜c6,c7〜c9(それぞれ点線で囲まれている。)の3組(N個であり、N=2n+1、nは1以上の自然数、この例ではn=1)が直列に接続されて、C1〜C9の計9個(M×N個であり、この例ではM=3,N=3)の薄膜コンデンサが直列に接続されている。さらに、それぞれ抵抗成分R11、R12、R13、R14、R21、R22、R23、R24を有する第1,第2,第3,第4の入力端子側バイアスラインV11,V12,V13,V14、第1,第2,第3,第4の出力端子側バイアスラインV21,V22、V23,V24を有している。なお、図5に示す例では、高周波信号および直流バイアスの入出力は共通端子を用いて行なわれており、それらは入出力端子I、Oとなっている。
本発明の第2の薄膜コンデンサアレイによれば、このようにM個(M≧2m+1、mは1以上の自然数であり、この例ではm=1)の薄膜コンデンサc1〜c3,c4〜c6,c7〜c9が直列に接続された本発明の薄膜コンデンサ素子を用い、複数(N個であり、N=2n+1、nは1以上の自然数、この例ではn=1)の本発明の薄膜コンデンサ素子(ただし、M≧2m+1、mは1以上の自然数であり、この例ではm=1)を直列接続することにより、M×N個の薄膜コンデンサ素子は高周波信号に対しては直列に接続されたことになり、誘電体層の厚みを厚くしたことと同等の効果が得られるので、高周波信号による非線形歪みの発生を小さく抑えることができ、耐電力に優れた薄膜コンデンサアレイとなる。また、第1の薄膜コンデンサc1の入力端子側端子部と第2,第4,第6,第8(第2jであり、jは1以上2×m×n+m+n以下の自然数であって、この例ではj=1,2,3,4)の薄膜コンデンサc2,c4,c6,c8および第3,第5,第7,第9(第2j+1)の薄膜コンデンサ間の接続点との間に第1,第2,第3,第4(第j)の入力端子側バイアスラインV11,V12,V13,V14を設け、かつ第9(第M×N)の薄膜コンデンサc9の出力端子側端子部と第1,第3,第5,第7(第2j−1)の薄膜コンデンサc1,c3,c5,c7および第2,第4,第6,第8(第2j)の薄膜コンデンサc2,c4,c6,c8間の接続点との間に第1,第2,第3,第4(第j)の出力端子側バイアスラインV21,V22,V23,V24を設けたことから、これらバイアスラインV11〜V14、V21〜V24を介して各薄膜コンデンサc1〜c9には直流バイアス電圧が並列に印加されるので、直流バイアス電圧による各薄膜コンデンサc1〜c9の容量の変化は大きくすることができる。
この図5,図6に示す例のように、M=3、N=3(n=1)およびj=1,2,3,4の場合には、3×3=9個の薄膜コンデンサが高周波信号に対して直列に接続されることとなるので、直列に接続しないときと比べて膜厚が9倍になったものと同等になり、非線形歪みの発生を小さく抑えることができ、耐電力が向上する。このとき各可変容量形成部が積層されていなければ、全可変容量形成部の面積は直列接続されていない場合に比べて81倍になるが、各可変容量形成部が3層の薄膜コンデンサから構成されているので、面積の増加は81/3=27倍で済むことになる。
また、これら図5,図6に示す例では、M=3、N=3(n=1)およびj=1,2,3,4の場合の例を示しているが、これらはこの他にもN=5,7…と大きくすれば直列に接続しないときと比べて膜厚が3×5=15倍,3×7=21倍…になったものと同等になるので、非線形歪みの発生をさらに小さく抑えることができ、耐電力が向上する。このとき各可変容量形成部が積層されていなければ、全可変容量形成部の面積は直列接続されていない場合に比べて225倍,441倍…になるが、各可変容量形成部が3層の薄膜コンデンサから構成されていれば、面積の増加は225/3倍,441/3倍で済むことになる。そして、積層数を増やせばさらに面積の増加を低く抑えることができる。
本発明の第2の薄膜コンデンサアレイによれば、このように複数の薄膜コンデンサを直列に接続した複数の可変容量形成部を直列接続することにより、(M×N)個の薄膜コンデンサ素子は高周波信号に対しては直列に接続されたことになり、誘電体層の厚みを(M×N)倍に厚くしたことと同等の効果が得られるので、高周波信号による非線形歪みの発生を小さく抑えることができ、耐電力に優れた薄膜コンデンサアレイとなる。また、以上のようなバイアスラインV11〜V14,V21〜V24を設けたことから、これらバイアスラインV11〜V14,V21〜V24を介して各薄膜コンデンサc1〜c9には直流バイアス電圧が並列に印加されるので、直流バイアス電圧による各薄膜コンデンサc1〜c9の容量の変化は大きくすることができる。
図6、7において、1は支持基板であり、2は下部電極層であり、31,32,33は第1,第2,第3の薄膜誘電体層であり、21,22は第1,第2の中間電極層であり、4は上部電極層であり、6は第2の絶縁層であり、7は上部引出し電極であり、8は第3の絶縁層であり、9はバイアスライン(入力端子側バイアスラインを91で、出力端子側バイアスラインを92で示す。)であり、10は第4の絶縁層であり、11は半田拡散防止層であり、12は半田端子部(入力端子I側を12aで、出力端子O側を12bで示す。)である。また、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33、第1,第2の中間電極層21,22および上部電極層4の周囲には、第1の絶縁体層5が配置される。
支持基板1はアルミナ等のセラミック基板やサファイア等の単結晶基板等である。そして、支持基板1の表面には、下部電極層2が形成されている。下部電極層2、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33、第1,第2の中間電極層21,22、上部電極層4は支持基板1上の全面に同一バッチのスパッタリング法で形成され、全層のスパッタリング終了後に、上部電極層4、第3の薄膜誘電体層33、第2の中間電極層22、第2の薄膜誘電体層32、第1の中間電極層21、第1の薄膜誘電体層31、下部電極層2が順次、所定形状のレジスト層(図示せず)を用いて物理的または化学的にエッチングされる。
下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22は、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33の形成に高温スパッタリングが必要となるため、高融点でしかも貴金属であるPt等が好適に用いられる。この下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22は、例えば、基板温度150〜600℃で形成されている。その後、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33のスパッタリング温度である700〜900℃へ加熱され、スパッタリング開始まで一定時間保持されることにより平坦な薄膜となる。
下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22の厚みは、半田端子部12bから例えば第3の可変容量形成部までの抵抗成分、下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22の連続性(いずれも厚みが厚い方が望ましい。)および支持基板1との密着性(厚みが相対的に薄い方が望ましい。)を考慮して設定され、例えば、0.1〜10μmとなっている。これら下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22の厚みが例えば0.1μmよりも小さくなると、これら電極自身の抵抗が大きくなると同時に、電極の連続性が得られなくなり、信頼性が劣るようになる。一方、これらの厚みを10μm以上にすると、支持基板1との密着信頼性が低下したり、支持基板1に反りを生じたりするようになる。
なお、これら下部電極層2を構成する金属材料も、高融点の貴金属Pt、Pdの他にも、これらをAu、Ag、Cu等と積層化・合金化し、抵抗値を下げることが可能である。
第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33は、少なくともBa、Sr、Tiを含有するペロブスカイト型酸化物結晶粒子から成る高誘電率の誘電体層である。この第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33は、上述の下部電極層2または第1,第2の中間電極層21,22の表面に形成されている。これら第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33は、例えば、ペロブスカイト型酸化物結晶粒子が得られる誘電体をターゲットとしてスパッタリング法によって、例えば支持基板1の基板温度を800℃として、厚みを考慮した時間だけ成膜を行なう。高温でスパッタリングを行なうことにより、スパッタリング後の熱処理を行なうこと無く、高誘電率で変化率が大きく損失の低い薄膜誘電体層31〜33が得られる。
上部電極層4の材料としては、電極の抵抗を下げるためには、抵抗率の小さなAuが望ましく、その他にAg、Cu等も使用できるが、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33との密着性向上のためにはPt、Pd等の高融点貴金属が望ましい。この上部電極層4の厚みは例えば0.1〜10μmとなっている。この厚みの下限については、下部電極層2または第1,第2の中間電極層21,22と同様に、電極自身の抵抗を考慮して設定される。また、厚みの上限については密着性の低下を考慮して設定される。
本発明の第2の薄膜コンデンサアレイにおいては、上述のように、下部電極層2、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33、第1,第2の中間電極層21,22、上部電極層4を同一バッチでスパッタリング法により成膜でき、途中で大気に曝すこと無く上部電極層4まで成膜できるので、下部電極層2〜第1の薄膜誘電体層31間、第1の薄膜誘電体層31〜第1の中間電極層21間、第1の中間電極層21〜第2の薄膜誘電体層32間、第2の薄膜誘電体層32〜第2の中間電極層22間、第2の中間電極層22〜第3の薄膜誘電体層33間、第3の薄膜誘電体層33〜上部電極層4間に油脂等の余分な付着が起こらないので、各層間の密着性が大幅に改善される。その結果、下部電極層2〜第1の薄膜誘電体層31間、第1の薄膜誘電体層31〜第1の中間電極層21間、第1の中間電極層21〜第2の薄膜誘電体層32間、第2の薄膜誘電体層32〜第2の中間電極層22間、第2の中間電極層22〜第3の薄膜誘電体層33間、第3の薄膜誘電体層33〜上部電極層4間への水分等の浸入を防止することができ、耐湿性を大幅に改善することができ、非常に安定した特性を導出できる可変容量形成部が形成できる。
第1の絶縁層5は、第1〜第3の薄膜誘電体層31〜33、第1,第2の中間電極層21,22および上部電極層4の周囲に形成されるものであり、その材料は、例えばSiO、Si等のセラミックス等である。このような第1の絶縁層5は、例えば下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22、上部電極層4および支持基板1上に形成され、上部電極層4の上面、第1,第2の中間電極層21,22の上面のうち薄膜誘電体層31〜33で覆われていない部分、およびバイアスライン9の端子部が露出するように、通常のレジストを用いるドライエッチングで不要部分が除去される。
なお、第1の絶縁層5は、少なくとも半田端子部12a,12bおよびバイアスライン9が形成される端子配置部を露出するように形成されている。また、下部電極層2間の段差を埋めるために、SiO、Si等のセラミックス等またはBCB、ポリイミド等の有機材料で第2の絶縁層6を形成する。
上部引出し電極層7は、上部電極層4と端子配置部とを、または上部電極層4同士を連結させて、第1の可変容量形成部を半田端子部12aに接続するとともに、第2の可変容量形成部と第3の可変容量形成部を直列接続するものである。さらに上部引出し電極層7は積層された各薄膜コンデンサc1〜c9同士を直列接続するものである。この上部引出し電極7には、Ag、Cu、等の安価で低抵抗な金属を用いることができる。そのサイズは、浮遊容量および抵抗を考慮して設定される。
また、第3の絶縁層8は、半田端子部12a,12b、バイアスライン9の端子部を露出するように形成されている。第3の絶縁層8としては、SiO、SiN、BCB、ポリイミド等が好適である。また、これらの材料の多層構造にしてもよい。この第3の絶縁層8はバイアスライン9と上部引き出し電極層7との絶縁のために配置される。
バイアスライン9は、第1の絶縁層5、第2の絶縁層6、第3の絶縁層8に形成されたビアホールを通して、下部電極層2、第1,第2の中間電極層21,22または上部引き出し電極層7に接続される。バイアスライン9は、所定の抵抗成分を具備させるため、その材料には、高抵抗材料のNi−Cr合金、Fe−Cr−Al合金、Au、Pt等の貴金属材料(厚みを制御して抵抗成分を調整する。)、Ni、Fe等の強磁性体材料、TaN等の窒化物材料を用いることができる。第4の絶縁層10は、外部からの機械的な衝撃からの保護の他、湿度による劣化、薬品による汚染、酸化等を防止する役割を持っている。
半田拡散防止層11はリフロー時の半田の電極への拡散を防止するために形成される。
また、半田端子部12a,12bは、半田ペーストを印刷後、リフローを行なうことにより形成される。また、金属ワイヤのファーストボンディングを行ない、そのワイヤを所定長さで切断することにより、金等のバンプを形成するようにしても構わない。
以上のように、上述の本発明の第2の薄膜コンデンサアレイにおいては、可変容量コンデンサである各薄膜コンデンサc1〜c9が高周波的には直列接続され、抵抗成分を有するバイアスライン9で直流的には並列接続されており、しかも入出力端子12a,12bが共用されている。これによって、高周波信号と容量を制御するための直流バイアスとを同一端子から印加できるので、従来から容量可変素子として知られているバラクタダイオードを用いる場合と同様の回路設計ができるものとなる。
なお、本発明は以上の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることは何ら差し支えない。例えば、積層する誘電体層の少なくとも1層の膜厚あるいは組成を変化させてもよい。その場合には、それらの誘電体層の膜厚あるいは組成により薄膜コンデンサアレイ全体の容量変化率を変更できるので、薄膜コンデンサアレイの容量変化率を容易に設計することができるものとなる。
本発明の薄膜コンデンサ素子の実施の形態の一例を示す断面図である。 本発明の第1の薄膜コンデンサアレイの実施の形態の一例の等価回路である。 本発明の第1の薄膜コンデンサアレイの実施の形態の一例を示す平面図である。 本発明の第1の薄膜コンデンサアレイの実施の形態の一例におけるバイアスライン部分の断面図である。 本発明の第2の薄膜コンデンサアレイの実施の形態の一例の等価回路である。 本発明の第2の薄膜コンデンサアレイの実施の形態の一例を示す平面図である。 本発明の第2の薄膜コンデンサアレイの実施の形態の一例におけるバイアスライン部分の断面図である。
符号の説明
1・・・支持基板
2・・・下部電極層
21、22・・・中間電極層
31、32、33・・・薄膜誘電体層
4・・・上部電極層
5・・・第1の絶縁層
6・・・第2の絶縁層
7・・・上部引出し電極層
8・・・第3の絶縁層
9・・・バイアスライン
91・・・第1の入力端子側のバイアスライン
92・・・第1の出力端子側のバイアスライン
10・・・第4の絶縁層
11・・・半田拡散防止層
12a、12b・・・半田端子部
C1〜C3・・・可変容量形成部
c1〜c9・・・薄膜コンデンサ

Claims (3)

  1. 支持基板上に下部電極層と、M層(Mは2以上の自然数)の薄膜誘電体層と、各薄膜誘電体層間にそれぞれ配置された中間電極層と、前記薄膜誘電体層の最上層の上に配置された上部電極層とを積層し、前記M層の薄膜誘電体層の面積を上部電極層に近いほど小さくして、前記M層の薄膜誘電体層によるM個の薄膜コンデンサを積層したことを特徴とする薄膜コンデンサ素子。
  2. 前記薄膜誘電体層が印加電圧により比誘電率が変化する誘電体材料からなり、前記M個の薄膜コンデンサが並列に接続された請求項1記載の薄膜コンデンサ素子をN個(N=2n+1、nは1以上の自然数)直列接続してそれぞれの薄膜コンデンサ素子を第1乃至第Nの可変容量形成部とし、前記第1の可変容量形成部の入力端子側端子部と第2i(iは1以上n以下の自然数)の可変容量形成部および第2i+1の可変容量形成部間の接続点との間に第iの入力端子側バイアスラインを設け、かつ前記第Nの可変容量形成部の出力端子側端子部と第2i−1の可変容量形成部および第2iの可変容量形成部間の接続点との間に第iの出力端子側バイアスラインを設けたことを特徴とする薄膜コンデンサアレイ。
  3. 前記薄膜誘電体層が印加電圧により比誘電率が変化する誘電体材料からなり、前記M個(ただし、M=2m+1、mは1以上の自然数)の薄膜コンデンサが直列に接続された請求項1記載の薄膜コンデンサ素子をN個(N=2n+1、nは1以上の自然数)直列接続してそれぞれの薄膜コンデンサ素子を第1乃至第Nの可変容量形成部とするとともに全体として全て直列接続された第1乃至第M×Nの薄膜コンデンサからなり、前記第1の薄膜コンデンサの入力端子側端子部と第2j(jは1以上2×m×n+m+n以下の自然数)の薄膜コンデンサおよび第2j+1の薄膜コンデンサ間の接続点との間に第jの入力端子側バイアスラインを設け、かつ前記第M×Nの薄膜コンデンサの出力端子側端子部と第2j−1の薄膜コンデンサおよび第2jの薄膜コンデンサ間の接続点との間に第jの出力端子側バイアスラインを設けたことを特徴とする薄膜コンデンサアレイ。
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