JP2002100533A - キャパシタ素子の形成方法、複合薄膜素子の形成方法、配線基板及びモジュール基板 - Google Patents

キャパシタ素子の形成方法、複合薄膜素子の形成方法、配線基板及びモジュール基板

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JP2002100533A
JP2002100533A JP2000364518A JP2000364518A JP2002100533A JP 2002100533 A JP2002100533 A JP 2002100533A JP 2000364518 A JP2000364518 A JP 2000364518A JP 2000364518 A JP2000364518 A JP 2000364518A JP 2002100533 A JP2002100533 A JP 2002100533A
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forming
film
metal film
electrode
lower electrode
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Takeshi Ogawa
剛 小川
Kaori Tazuki
香織 田月
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形成工程が簡略化され、無駄が少なくてコ
ストが低く抑えられ、かつ絶縁性が高くて歩留りが良
く、さらに形成が容易で、形成の際の制御がしやすいキ
ャパシタ素子の形成方法、複合薄膜素子の形成方法、配
線基板及びモジュール基板を提供すること。 【解決手段】 基板1上に下電極3を形成する工程
と、下電極3上にバルブ金属膜11を所定パターンに形
成する工程と、バルブ金属膜11上に、所望の陽極酸化
膜12を形成するための開口部71を有する開口マスク
21を形成する工程と、下電極3を陽極として開口部7
1のバルブ金属膜11を陽極酸化して陽極酸化膜12を
形成する工程と、開口マスク21を除去する工程と、前
記下電極3をパターニングする工程と、陽極酸化膜12
の上面に上電極6を形成する工程とを有する、キャパシ
タ素子、又はこれを含む複合薄膜素子の形成方法、及び
配線基板、モジュール基板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャパシタ素子の
形成方法、複合薄膜素子の形成方法、配線基板及びモジ
ュール基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、実装基板の小型化、高機能化を実
現する為、基板においては、ヴィアホールの微細化や配
線ピッチの狭窄化等が検討され、さらに、ICパッケー
ジの小型化や多ピン化、半導体ベアチップ実装、コンデ
ンサや抵抗等の受動素子の小型化、表面実装化等が検討
され、実用化されてきている。
【0003】また、その一方で、受動素子の小型化の進
展により、製造および実装時の困難性が増し、従来の手
法では限界が見えつつある。その解決方法として、受動
素子を直接プリント配線基板の表面、又は、内部に形成
することが提案され、すでに、セラミック基板で、厚膜
抵抗体やキャパシタ等の受動素子を表面形成した例や、
内蔵した例が幾つかあり、実用化されているものもあ
る。
【0004】しかしながら、金属や絶縁体のペーストを
用いた印刷等の厚膜等を利用した抵抗体やキャパシタ等
の受動素子は、パターン精度や厚み精度に難があり、再
現性等のばらつきの問題などがあり、信頼性に乏しいと
いう問題がある。また、そのようなペーストを使用した
場合には、塗布焼結させるために高温処理が必要とさ
れ、特に、有機基板等の耐熱性に劣る基板に形成する場
合には、そのままでの適用は困難である。
【0005】従来、その解決方法として、抵抗体やキャ
パシタの材料に、スパッタや蒸着による薄膜を使用した
受動素子の例が近年報告されている。これにより、抵抗
体やキャパシタの誘電体の薄膜や薄膜配線を、リソグラ
フィを利用して高精度にパターニングすることにより、
極めて高精度に受動素子を形成することができる。
【0006】次に、この薄膜を利用した抵抗体の例とし
て、図37に、その一例の概略図を示すが、基板の基体
61上の絶縁層62の上に、接続されていない2つの配
線53及び54があり、その配線間に抵抗体64がスパ
ッタ等の薄膜形成方法で形成され、抵抗体をなしてい
る。なお、この抵抗体64の材料としては、ニッケル−
クロム(Ni−Cr)、窒化タンタル(TaN)、タン
タル(Ta)等の様々な材料が挙げられる。
【0007】又、薄膜を利用したキャパシタの例として
は、図38に、その一例の概略図を示すが、基板の基体
61上の絶縁層62の上に、一部が重なった2つの配線
53及び54があり、その間に(上下方向に)誘電体5
5がスパッタ等の薄膜形成方法や窒化タンタルの陽極酸
化等で形成され、キャパシタを構成している。なお、こ
の誘電体55の材料としては、酸化タンタル(Ta
25、TaO)や窒化シリコン(Si34)、チタン酸
バリウム(BaTiO)等が挙げられる。
【0008】なお、抵抗体の材料の中では、TaN膜
は、抵抗の温度係数(TCR)が100PPM/℃以下
と小さな値が得られることと、寿命特性などの安定性の
面で優れていることとから、一般的によく使用されてい
る。
【0009】一方、キャパシタの材料として、酸化タン
タル薄膜は、スパッタリングにより直接成膜できるが、
タンタル膜や窒化タンタル薄膜を陽極酸化することによ
り、その表面に酸化物を成長させて形成することも容易
にできる。
【0010】下記に、従来のキャパシタ素子の製造工程
を図39〜図41につき説明する。基本的にキャパシタ
の誘電体として酸化タンタルを用い、タンタル又は窒化
タンタルの陽極酸化を利用してその表面に陽極酸化膜7
2を成長させて形成する。
【0011】まず、基板基体61上の絶縁層62の上
に、キャパシタの下電極73を形成する。この下電極7
3の素材としては、例えばCu、Al、Pt、Au等の
金属膜が挙げられ、又、下の絶縁膜62との密着性の向
上の為にTi、Ni、Cr等をその間に設けてもよい。
又、絶縁層62に関しては、例えば、ポリイミドやベン
ゾシクロブテンやエポキシ系樹脂等の低誘電率樹脂材料
や、SiO2等の誘電体材料等でもよい。
【0012】そして、下電極73の上に、キャパシタの
誘電体を形成する為のバルブ金属膜91を例えば、スパ
ッタや蒸着等により、厚み2000Å程度の薄膜として
全面に形成する(図39(a))。なお、バルブ金属
は、陽極酸化により、電解液中でその金属を陽極とし
て、陰極及び陽極間に電圧を与えることにより、陽極表
面に酸化被膜が形成される金属であり、例えば、Ta、
Nb、Ti、Al等の金属が挙げられる。又、TaNで
もよい。
【0013】次に、下電極73を電極として、即ち、下
電極73を陽極として電解液中で陽極酸化を行うことに
より、バルブ金属膜91の上面全体が陽極酸化され、そ
の上面に陽極酸化膜72(Ta25等)が成長する(図
39(b))。
【0014】ここで、陽極酸化の電解液としては、例え
ば、ホウ酸アンモニウムや燐酸アンモニウム等が挙げら
れる。この陽極酸化の際の印加電圧により、成長させら
れる酸化膜72の厚みが決定され、その印加電圧に応じ
た所望の厚みの酸化膜72が形成できる。又、陽極酸化
の際には、十分な時間で印加電圧を印加し、バルブ金属
91から電解液中に流れ出る電流を十分に低減する必要
がある。
【0015】その後、酸化膜72の上にマスク101を
形成し、(図39(c))、次に、マスク101の開口
部85のバルブ金属膜91と酸化膜72をドライエッチ
ング等で除去し(図39(d))、開口マスク101を
除去した後(図39(d))に、下電極73を所望のパ
ターニングで加工する(図40(e))。
【0016】次に、酸化膜72の上面にキャパシタの上
電極66をパターニングにより形成する(図41
(f))。なお、この上電極66の材料は、下電極73
と同等の材料でよく、パターニング方法も同様である。
【0017】そして、その上部に、さらに、絶縁層82
を形成し、電極取り出し用のヴィアホール111も形成
する(図41(g))。
【0018】なお、絶縁層82の材料は、上述の絶縁層
62と同様の材料でよく、また、ヴィアホール111を
形成するには、絶縁層82に感光性材料、例えば、感光
性ポリイミドや感光性BCB(ベンゾシクロブテン)等
を使用した場合には、絶縁層82を形成する際に同時に
形成できる。又、絶縁層82が非感光性材料の場合に
は、例えば、レーザ照射によるレーザヴィア等により形
成可能である。
【0019】そして、最後に、さらに、上面に電極材6
8をパターニング形成することにより、キャパシタが完
成する(図41(h))。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、抵抗体
及びキャパシタを個別に上記した従来例の形成工程で形
成すると、形成工程の増加や歩留まりの低下等の問題が
あり、抵抗体およびキャパシタを形成する工程において
はできる限り工程数を低減することが望ましい。
【0021】又、従来の形成工程においては、陽極酸化
の際に陽極の役割をする下電極があらかじめパターニン
グ(カット)され、しかも基板上のバルブ金属膜の全面
を陽極酸化するために、陽極酸化用の給電能力に乏しい
部分が生じ、陽極酸化膜の均一な形成に支障となり易
い。
【0022】又、陽極酸化膜やバルブ金属膜等はおおむ
ね基板全体に形成されるが、実際にはキャパシタ等の素
子の占める面積は基板の面積の20〜30%なので、一
旦形成された各膜の大部分が最終的には除去されてしま
って無駄になりやすく、コストが高くなり易い。
【0023】又、各膜の形成においては、均一性に欠け
易くて形成むらが生じ易く、膜厚のコントロールも難し
い。このことはキャパシタの性能を左右する。又、陽極
酸化の際は、基板の上面全体に対して行なうので、かな
りの電力を消費する。
【0024】又、バルブ金属膜や陽極酸化膜のパターニ
ングに、ドライエッチング方法(特にプラズマエッチン
グ方法)を用いると、各膜等にダメージが残り易く、素
子の絶縁性が悪くなったり、歩留りが下がってしまい、
良好な素子の形成が困難になってしまう。
【0025】又、図37及び図38に示すように、抵抗
体64や誘電体55を形成する窒化タンタルは、下地の
絶縁層62上に形成することが多い。そこで、特に、絶
縁層62の素材として樹脂を用いた場合に、絶縁層62
と接するように抵抗体64や誘電体55を形成する窒化
タンタルを成膜すると、その接触部分においては、樹脂
に対する密着性が良くないことが多い。それにより、絶
縁層62から抵抗体64や誘電体55を形成する窒化タ
ンタル膜が剥離したりすることが多く、又、剥離しなく
とも信頼性や品質等の観点からあまりよくない。
【0026】本発明は、上記のような実情に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、形成工程が簡略化さ
れ、無駄が少なくてコストが低くおさえられ、絶縁性が
高くて歩留りが良く、形成が容易でかつ膜厚の制御がし
やすいキャパシタ素子の形成方法、複合薄膜素子の形成
方法、さらに、その製造方法を用いて得られる多層配線
基板及びモジュール基板を提供することにある。
【0027】又、本発明の目的は、層間が容易に剥離し
ない堅牢なキャパシタ素子の形成方法、複合薄膜素子の
形成方法、さらに、その製造方法を用いて得られる多層
配線基板及びモジュール基板を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、基板上
に下電極を形成する工程と、前記下電極上に金属膜を所
定パターンに形成する工程と、前記金属膜上に、所望の
陽極酸化膜を形成するための開口部を有するマスクを形
成する工程と、前記下電極を陽極として前記開口部の前
記金属膜を陽極酸化して陽極酸化膜を形成する工程と、
前記マスクを除去する工程と、前記下電極を所定パター
ンに加工する工程と、前記陽極酸化膜の上面に上電極を
形成する工程とを有するキャパシタ素子の形成方法に係
るものである。
【0029】又、基板上に下電極を形成する工程と、前
記下電極に開口部を設ける工程と、前記下電極上から前
記開口部にかけて金属膜を所定パターンに形成する工程
と、前記金属膜上に、所望の陽極酸化膜を形成するため
の開口部を有するマスクを形成する工程と、前記下電極
を陽極として前記開口部の前記金属膜を陽極酸化して陽
極酸化膜を形成する工程と、前記マスクを除去する工程
と、前記下電極を再度所望のパターンに加工する工程
と、前記陽極酸化膜の上面及びその側方に上電極を形成
する工程とを有するキャパシタ素子の形成方法に係るも
のである。
【0030】又、基板上に下電極を形成する工程と、前
記下電極上に金属膜を所定パターンに形成する工程と、
前記下電極を陽極として前記金属膜を陽極酸化して陽極
酸化膜を形成する工程と、前記下電極をパターニングす
る工程と、前記陽極酸化膜の上面に上電極を形成する工
程とを有するキャパシタ素子の形成方法に係るものであ
る。
【0031】又、基板上に下電極を形成する工程と、前
記下電極に開口部を設ける工程と、前記下電極上から前
記開口部内にかけて金属膜を所定パターンに形成する工
程と、前記下電極を陽極として前記金属膜を陽極酸化し
て陽極酸化膜を形成する工程と、前記陽極酸化膜の上面
から側方に上電極を形成する工程とを有するキャパシタ
素子の形成方法に係るものである。
【0032】又、キャパシタ素子の下電極及びその他の
素子の電極用の導電膜を形成する工程と、前記導電膜に
開口部を設ける工程と、前記導電膜上及び前記開口部内
にそれぞれ、所望の金属膜を所定パターンに形成する工
程と、前記金属膜上に、所望の陽極酸化膜を形成するた
めの開口を有するマスクを必要あれば形成する工程と、
前記導電膜を陽極として前記金属膜を陽極酸化して陽極
酸化膜を形成する工程と、前記マスクを除去する工程
と、前記導電膜を再度パターニングする工程と、前記陽
極酸化膜の上面に前記キャパシタ素子の上電極を形成す
る工程とを有する複合薄膜素子の形成方法に係るもので
ある。
【0033】又、キャパシタ素子の下電極及びその他の
素子の電極用の導電膜を形成する工程と、前記導電膜に
開口部を設ける工程と、前記導電膜から前記開口部内に
かけて、所望の金属膜を所定パターンに形成する工程
と、前記金属膜上に、所望の陽極酸化膜を形成するため
の開口を有するマスクを必要あれば形成する工程と、前
記導電膜を陽極として前記金属膜を陽極酸化して陽極酸
化膜を形成する工程と、前記導電膜を再度パターニング
する工程と、前記キャパシタ素子の前記陽極酸化膜の上
面から前記開口部内にかけて、前記キャパシタ素子の上
電極を形成する工程とを有する複合薄膜素子の形成方法
に係るものである。
【0034】又、キャパシタ素子の下電極及びその他の
素子の内、少なくとも前記キャパシタ素子の下電極用の
導電膜が基板上に形成され、少なくとも前記キャパシタ
素子の前記導電膜上に所望の金属膜が所定パターンに形
成され、前記金属膜上に、この金属膜とは異なる面積サ
イズで所望の陽極酸化膜が形成され、前記キャパシタ素
子の前記陽極酸化膜の上面に上電極が形成されている、
配線基板に係るものである。
【0035】又、キャパシタ素子の下電極及びその他の
素子の電極のうち少なくとも前記キャパシタ素子の下電
極用の導電膜が基板上に形成され、少なくとも前記キャ
パシタ素子の前記導電膜上に所望の金属膜が所定パター
ンに形成され、少なくとも前記キャパシタ素子の前記金
属膜上に、この金属膜とは異なる面積サイズで所望の陽
極酸化膜が形成され、前記キャパシタ素子の前記陽極酸
化膜の上面に上電極が形成されている配線基板を有し、
この配線基板上に電子部品がマウントされている、モジ
ュール基板に係るものである。
【0036】又、基板上に下電極を形成する工程と、前
記下電極上に金属膜を形成する工程と、前記金属膜の下
面に絶縁層が存在する場合には、この絶縁層と前記金属
膜との間に接着膜を形成する工程と、前記金属膜を請求
項1〜16に記載の何れかの状態で陽極酸化して陽極酸
化膜を形成する工程と、前記陽極酸化膜の上面に上電極
を形成する工程とを有するキャパシタ素子の形成方法に
係るものである。
【0037】又、キャパシタ素子の下電極及びその他の
素子の電極用の導電膜を形成する工程と、前記下電極上
に金属膜を形成する工程と、前記金属膜の下面に絶縁層
が存在する場合には、この絶縁層と前記金属膜との間に
接着膜を形成する工程と、前記金属膜を請求項17〜2
6に記載の何れかの状態で陽極酸化して陽極酸化膜を形
成する工程と、前記導電膜をパターニングする工程と、
前記キャパシタ素子の前記陽極酸化膜の上面に前記キャ
パシタ素子の上電極を形成する工程とを有する複合薄膜
素子の形成方法に係るものである。
【0038】又、キャパシタ素子の下電極及びその他の
素子の内、少なくとも前記キャパシタ素子の下電極用の
導電膜が基板上に形成され、少なくとも前記キャパシタ
素子の前記導電膜上に所望の金属膜が所定パターンに形
成され、前記金属膜上に、この金属膜とは異なる面積サ
イズで所望の陽極酸化膜が形成され、前記キャパシタ素
子の前記陽極酸化膜の上面に上電極が形成されていると
共に、前記金属膜とこの下側の絶縁層との間に接着膜が
形成されている、配線基板に係るものである。
【0039】又、キャパシタ素子の下電極及びその他の
素子の電極のうち少なくとも前記キャパシタ素子の下電
極用の導電膜が基板上に形成され、少なくとも前記キャ
パシタ素子の前記導電膜上に所望の金属膜が所定パター
ンに形成され、少なくとも前記キャパシタ素子の前記金
属膜上に、この金属膜とは異なる面積サイズで所望の陽
極酸化膜が形成され、前記キャパシタ素子の前記陽極酸
化膜の上面に上電極が形成されていると共に、前記金属
膜とこの下側の絶縁層との間に接着膜が形成されている
配線基板を有し、この配線基板上に電子部品がマウント
されている、モジュール基板に係るものである。
【0040】本発明によれば、基板上の下電極上に金属
膜を所定パターンに形成し、この金属膜を陽極酸化して
いるので、少ない面積を陽極酸化すればよいことにな
り、従来のように基板全面を陽極酸化するよりも給電が
容易かつ低パワーですみ、また、陽極酸化後に酸化膜と
共に下地の金属膜をエッチングでパターニングする必要
がない。従って、工程を簡略化でき、無駄が少なくてコ
ストが低く抑えられ、特にキャパシタ誘電体においては
室温での形成が可能であり、その膜厚の制御がしやす
く、更にプラズマエッチング等が不要となって素子への
ダメージが少なくなり、絶縁性が良好となり、歩留りも
上がり易い。
【0041】又、金属膜と絶縁層との間にタンタル膜等
の接着膜が成膜されることによって、金属膜の特性をほ
とんど変化させずに金属膜と絶縁層との密着性を向上で
きる。なおこの際に、後述の第1〜第9の実施の形態を
適用してもよい。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態においては、
上電極の上面に絶縁層を設け、前記絶縁層の所定の個所
に穴を形成する工程と、前記絶縁層の上面及びその側方
等に電極材を形成し、キャパシタ素子の上電極及び下電
極のうち少なくとも前記上電極、更には他の素子の電極
を前記電極材により電気的に取り出す工程とを有するの
が望ましい。
【0043】又、金属膜が、タンタル、窒化タンタル及
びアルミニウムのいずれかからなり、前記下電極が少な
くとも非バルブ金属膜(陽極酸化されない金属膜)であ
り、前記他の素子が抵抗素子であるのが望ましい。
【0044】又、キャパシタ素子及び/または抵抗素子
が絶縁層を介して多層化されて配置されていて、前記基
板が、アルミナ、ガラスセラミックス、アルミニウムナ
イトライド、ムライトなどのセラミック多層基板である
のが望ましい。
【0045】又、前記基板が、ガラスエポキシ、ポリイ
ミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフェニレ
ンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィン樹
脂、テフロン、液晶ポリマー等の有機多層基板であるの
が望ましい。
【0046】又、前記基板が、アルミナ、ガラスセラミ
ックス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどから
なるセラミック多層基板、もしくは、ガラスエポキシ、
ポリイミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィ
ン樹脂、液晶ポリマーなどからなる有機多層基板であ
り、その少なくとも一方の面には、感光性もしくは非感
光性エポキシ、或いは、感光性もしくは非感光性ポリイ
ミド、或いは、感光性もしくは非感光性ベンゾシクロブ
テン(BCB)、液晶ポリマーなどの樹脂素材に銅メッ
キなどによる高密度配線が形成されているビルドアップ
基板であるのが望ましい。
【0047】又、電子部品が半導体チップ等のチップ部
品であるのが望ましい。
【0048】次に、本発明の他の実施の形態において
は、接着膜としてのタンタル膜の厚さが、前記金属膜と
しての窒化タンタル膜の厚さよりも薄く、この下面の前
記絶縁層が、ポリイミド、ベンゾシクロブテン、エポキ
シ系又はアクリル系樹脂等の樹脂であるのが望ましい。
【0049】又、金属膜が窒化タンタルからなり、かつ
接着膜がタンタルからなっていて、下電極が少なくとも
陽極酸化されない金属膜であるのが望ましい。
【0050】又、他の素子が抵抗素子であり、キャパシ
タ素子および/または抵抗素子が絶縁層を介して多層化
されて配置されているのが望ましい。
【0051】又、基板が、アルミナ、ガラスセラミック
ス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどのセラミ
ック多層基板であり、又、ガラスエポキシ、ポリイミ
ド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフェニレン
エーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィン樹脂、
テフロン、液晶ポリマーなどの有機多層基板であるのが
望ましい。
【0052】又、基板が、アルミナ、ガラスセラミック
ス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどからなる
セラミック多層基板、もしくは、ガラスエポキシ、ポリ
イミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフェニ
レンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィン樹
脂、液晶ポリマーなどからなる有機多層基板であり、そ
の少なくとも一方の面には、感光性もしくは非感光性エ
ポキシ、或いは、感光性もしくは非感光性ポリイミド、
或いは、感光性もしくは非感光性ベンゾシクロブテン、
液晶ポリマーなどの樹脂素材に銅メッキ等による高密度
配線が形成されているビルドアップ基板であり、電子部
品が半導体チップなどのチップ部品であるのが望まし
い。
【0053】次に、本発明の好ましい実施の形態を図面
の参照下に具体的に説明する。
【0054】第1の実施の形態 まず、本発明の第1の実施の形態によるキャパシタの製
造工程について説明する。基本的には、本実施の形態で
はキャパシタの誘電体としては酸化タンタルを用い、タ
ンタルもしくは窒化タンタルの陽極酸化を利用して、そ
の表面に酸化タンタル膜を成長させて形成する。
【0055】図1〜3に、本発明の第1の実施の形態に
ついての概略図を示す。
【0056】まず、基体となる例えばコア基板1(以
下、同様)上の絶縁層2の上に、キャパシタの下電極3
を形成する(図1(a))。この下電極3の素材として
は、例えば、Cu(銅)、Al(アルミニウム)、Pt
(プラチナ)、Au(金)などの金属膜が挙げられ、
又、下地の絶縁層2との密着性の向上の為に、Ti(チ
タン)、Ni(ニッケル)、Cr(クロム)等をその間
に設けてもよい。
【0057】絶縁層2は、例えば、ポリイミドやベンゾ
シクロブテンやエポキシ系樹脂などの低誘電率樹脂材料
や、SiO2等の誘電体材料からなっていてよい。
【0058】そして、下電極3の上に、キャパシタの誘
電体を形成する為のバルブ金属膜11をバルブ金属材料
のスパッタリング又は蒸着後のパターニングにより形成
する(図1(b))。
【0059】なお、バルブ金属は、電解液中で陽極とし
て、陰極−陽極間に電圧を与えて陽極酸化することによ
り、表面に酸化被膜が形成される金属からなり(即ち、
陽極酸化可能であり)、例えば、Ta(タンタル)、T
aN(窒化タンタル)、Nb(ニオブ)、Ti(チタ
ン)、Al(アルミニウム)等の金属が挙げられる。こ
のバルブ金属膜11は、例えば、スパッタや蒸着などに
より、例えば2000Å程度の厚みの薄膜に形成した
後、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)等のドラ
イエッチングやウエットエッチング又はリフトオフ法に
よりパターニング可能である。
【0060】そして、次に、バルブ金属膜11を陽極酸
化する前に、所望の箇所を陽極酸化する為の開口マスク
21で被覆する(図1(c))。
【0061】この開口マスク21は、例えば、フォトレ
ジストやレジストフィルムをパターニングして形成して
もよいし、又は、電気的絶縁材料、例えば、SiO2
等により形成してもよい。但し、特に後で剥離する必要
があるので、基板1から容易に剥離可能であるものが望
ましい。
【0062】そして、この後、下電極3を給電用、即ち
陽極として電解液中で陽極酸化を行うことにより、バル
ブ金属膜11上の開口マスク21の開口部71が選択的
に陽極酸化され、その上面に陽極酸化膜12が成長する
(図1(d))。
【0063】ここで、陽極酸化の電解液としては、例え
ばホウ酸アンモニウムや燐酸アンモニウム等が挙げら
れ、またこの陽極酸化の際の印加電圧により、成長させ
られる酸化膜12の厚みが決定され、その印加電圧に応
じた所望の厚みの酸化膜を形成できる(以下、同様)。
又、陽極酸化の際には、十分な時間で印加電圧を印加
し、バルブ金属11から電解液中に流れ出る電流を十分
に低減する必要がある。
【0064】その後、開口マスク21を除去し(図2
(e))、下電極3を所望によりパターニングし(図2
(f))、またキャパシタの上電極6をパターニングに
より形成する(図2(g))。
【0065】この上電極6の材料は、下電極3と同等の
材料でよく、パターニング方法も同様である。そして、
その上部に、さらに絶縁層7を形成し、電極取り出し用
のヴィアホール31を形成する(図2(h))。
【0066】絶縁層7の材料は、上述の絶縁層2と同様
の材料でよく、又、ヴィアホール31を形成するには、
絶縁層7に感光性材料、例えば感光性ポリイミドや感光
性BCB等を使用した場合には、絶縁層7を形成する際
にパターン露光及び現像により同時に形成できる。又、
絶縁層7が非感光性材料の場合には、例えばレーザ照射
によるレーザヴィア等により形成可能である。
【0067】そして、最後に、さらに上面に、電極材8
をパターニングによりヴィアホール31から絶縁層7上
に形成することにより、下電極3‐誘電体膜(陽極酸化
膜)12−上電極6及び電極8からなる薄膜キャパシタ
が完成する(図3(i))。
【0068】即ち、本発明の第1の実施の形態は、図1
から図3にその一例を示すように、バルブ金属膜11を
陽極酸化することにより該バルブ金属膜11上に酸化膜
12を形成し、該酸化膜12を誘電体膜として利用する
キャパシタ素子の形成方法であって、該方法が、キャパ
シタの下電極3を形成する工程と、下電極3上にバルブ
金属膜11をパターニング形成する工程と、バルブ金属
膜11上に、所望の酸化膜12を形成する為の開口部7
1を有する開口マスク21をパターニング形成する工程
と、下電極3を陽極として電解液中で前記開口部71の
バルブ金属膜11を選択的に陽極酸化して陽極酸化膜1
2を形成する工程と、開口マスク21を除去する工程
と、下電極3をパターニングする工程と、酸化膜12の
上面にキャパシタの上電極6を形成する工程とを有す
る。
【0069】そして、これらの工程により、マスク21
を用いて、既にパターン化されたバルブ金属膜11の所
望の箇所にキャパシタ誘電体としての陽極酸化膜12を
低電力で容易に形成でき、また、陽極酸化により酸化膜
12を室温で容易に形成することができ、形成された酸
化膜12は、スパッタにより直接形成された膜と比較し
て絶縁性が極めてよく、更に従来のようにドライエッチ
ングによらないでバルブ金属膜の陽極酸化で形成できる
ために素子へのダメージも少ないというメリットがある
(以下、同様)。
【0070】第2の実施の形態 次に、図4〜図5に、本発明の第2の実施の形態を示
す。
【0071】この例では、図1〜図3の工程と比較し
て、図4(b)に示すように、バルブ金属膜11をパタ
ーニング形成した後に、開口マスク21は設けずに、陽
極酸化する際には、全面を電解液に浸して、下電極3を
陽極として陽極酸化する(図4(c))。
【0072】この場合には、下電極3の材料としては、
下電極3の少なくとも表面は、少なくともバルブ金属で
はない、例えばニッケル等の材料を用いる。これによ
り、陽極酸化において、バルブ金属11は選択的に陽極
酸化されるが、同時に、電解液中にさらされる下電極3
は非バルブ金属である為、陽極酸化されず、配線の損傷
は起こりにくい。したがって、図4(c)に示すよう
に、バルブ金属膜11上及び側方のみに酸化膜12が成
長するので、下電極3には影響を及ぼさず、電極の剥離
等は生じにくい(ただし、図1〜図3の場合と異なり、
陽極酸化中には、下電極3の膜から電流が常時流れる。
【0073】その後の工程は、図2〜図3と同様に行う
ことにより、同様の薄膜キャパシタを形成できる。
【0074】即ち、下電極3を所望によりパターニング
し(図4(d))、キャパシタの上電極6をパターニン
グにより形成する(図4(e))。
【0075】この上電極6の材料は、下電極3と同等の
材料でよく、パターニング方法も同様である。そして、
その上部に、さらに絶縁層7を形成し、電極取り出し用
のヴィアホール31を形成する(図5(f))。
【0076】上述した第1の実施の形態と同様に、絶縁
層7の材料は、絶縁層2と同様の材料でよく、また、ヴ
ィアホール31を形成するには、絶縁層7に感光性材
料、例えば感光性ポリイミドや感光性BCB等を使用し
た場合には、絶縁層7を形成する際に同時に形成でき
る。又、絶縁層7が非感光性材料の場合には、例えばレ
ーザ照射によるレーザヴィア等により形成可能である。
【0077】そして、最後に、さらに上面に電極材8を
パターニング形成することにより、薄膜キャパシタが完
成する(図5(g))。
【0078】即ち、本発明の第2の実施の形態は、図4
〜図5にその一例を示すように、バルブ金属膜11を陽
極酸化することにより該バルブ金属膜11上に陽極酸化
膜12を形成し、該酸化膜12を誘電体膜として利用す
るキャパシタ素子の形成方法であって、該方法が、キャ
パシタの下電極3を形成する工程と、下電極3上にバル
ブ金属膜11をパターニング形成する工程と、下電極3
を陽極として電解液中でバルブ金属膜11を陽極酸化し
て陽極酸化膜12を形成する工程と、酸化膜12の上面
にキャパシタの上電極6を形成する工程とを有する。
【0079】そして、これらの工程により、第1の実施
の形態で用いたマスク21を用いないでも、パターン化
されたバルブ金属膜11の表面に陽極酸化により酸化膜
12を室温で容易に形成することができ、さらに、形成
された酸化膜12は、スパッタにより直接形成された膜
と比較して絶縁性が極めてよい等のメリットがある。
【0080】第3の実施の形態 次に、図6〜図8に、本発明の第3の実施の形態を示
す。
【0081】なお、図1〜図3および図4〜図5の例で
は、キャパシタの構造が、バルブ金属膜11及び陽極酸
化膜12から成る誘電体を挟む下電極3及び上電極6に
より、上下方向に電極の取り出しがなされるように形成
されているが、図6〜図8の例では、下電極3及び上電
極6により、図面左右方向に電極の取り出しが可能な構
造を有する(図34に示したような)キャパシタ形成工
程について示している。
【0082】基本的な工程については、図1〜図3およ
び図4〜図5と同様であるが、図6〜図8の工程につい
ては、図6(b)に示すように、バルブ金属膜11のパ
ターニング形成工程の前に、下電極3のパターニングを
行って、キャパシタ上電極6による横方向への取り出し
の為の開口部41を設ける。
【0083】そして、図6(c)に示すように、下電極
3の上面及び開口部41側の側面に接するようにバルブ
金属膜11をパターニング形成する。さらに、開口マス
ク21により、図1(c)と同様に所望の箇所のバルブ
金属膜11を露出させて(図6(d))、陽極酸化を行
い、陽極酸化膜12を成長させる(図7(e))。
【0084】ここで、図7(e)においては、下電極3
は既にパターニングされているが、陽極酸化において
は、下電極3が基板1の端部からの電極の取り出しがな
されており、下電極3により陽極酸化電圧が印加される
ようなパターン化されている。
【0085】そして、陽極酸化を終えた後に、開口マス
ク21を除去し(図7(f))、そして、下電極3を再
度パターニングして所望の配線パターンを形成する(図
7(g))。
【0086】さらに、キャパシタの上電極6をパターニ
ング形成する(図7(h))。このとき、図7(h)に
示すように、上電極6のパターンは、下電極3と電気的
に導通せず、キャパシタの横方向に電極を取り出すこと
が可能となる(なお、図1〜図3の構造では、上電極6
を横方向に取り出すと、下電極3が電気的にバルブ金属
膜11と通じて導通してしまう)。
【0087】この後の工程は、図2〜図3と同様である
が、上記の上電極6の材料は、下電極3と同等の材料で
よく、パターニング方法も同様である。
【0088】そして、第1の実施の形態と同様に、その
上部に、絶縁層7を形成し、電極取り出し用のヴィアホ
ール31を形成する(図8(i))。絶縁層7の材料
は、上述の絶縁層2と同様の材料でよく、又、ヴィアホ
ール31を形成するには、絶縁層7に感光性材料、例え
ば感光性ポリイミドや感光性BCB等を使用した場合に
は、絶縁層7を形成する際に同時に形成できる。また、
絶縁層7が非感光性材料の場合には、例えばレーザ照射
によるレーザヴィア等により形成可能である。
【0089】そして、最後に、さらに、上面に電極材8
をパターニング形成することにより、薄膜キャパシタが
完成する(図8(j))。
【0090】即ち、本発明の第3の実施の形態は、図6
〜図8にその一例を示すように、バルブ金属膜11を陽
極酸化することにより該バルブ金属膜11上に陽極酸化
膜12を形成し、該酸化膜12を誘電体膜として利用す
るキャパシタ素子の形成方法であって、該方法が、キャ
パシタの下電極3を形成する工程と、下電極3に開口部
41を設けるようパターニングする工程と、主に下電極
3の上に設けられたバルブ金属膜11上に、所望の陽極
酸化膜12を形成するための開口部を有する開口マスク
21をパターニング形成する工程と、下電極3を陽極と
して電解液中で開口部71のバルブ金属膜11を陽極酸
化して陽極酸化膜12を形成する工程と、開口マスク2
1を除去する工程と、下電極3を再度所望のパターンに
パターニングする工程と、酸化膜11の上面及び側面に
キャパシタの上電極6を形成する工程とを有する。
【0091】そして、これらの工程により、マスクを用
いてバルブ金属膜11の所望の箇所にキャパシタ誘電体
の陽極酸化膜12を容易に形成でき、又、陽極酸化によ
り酸化膜12を室温で容易に形成することができ、さら
に、形成された酸化膜12は、スパッタにより直接形成
された膜と比較して絶縁性が極めてよい等というメリッ
トがある。
【0092】又、上下方向のみならず、横方向への電極
の取り出しの可能な薄膜キャパシタ素子を形成すること
ができる。これによって電極の取り出し位置に自由度を
もたせることができる。
【0093】第4の実施の形態 次に、図9〜図10に、本発明の第4の実施の形態を示
す。
【0094】図1〜図3および図4〜図5の例では、キ
ャパシタの構造が、バルブ金属膜11及び酸化膜12か
らなる誘電体をはさむ下電極3及び上電極6により、上
下方向に電極の取り出しがなされるように形成されてい
るが、図9〜図10では、下電極3及び上電極6によ
り、左右方向に電極の取り出しが可能な構造を有する
(図34に示したような)キャパシタ形成工程について
示している。
【0095】基本的な工程については、図1〜図3およ
び図4〜図5と同様であるが、図9〜図10は、図6〜
図8の工程において、開口マスク21を使用せずに、バ
ルブ金属膜11を陽極酸化させる工程の一例である。基
本的には、図4〜図5と同様の工程をとり、図6〜図8
と同様に、上電極6を横方向に取出し可能にするための
開口部41を設けるものである。
【0096】次に、上記の工程を詳述すると、図9
(b)に示すように、バルブ金属膜11のパターニング
形成工程の前に、下電極3の加工を行って、キャパシタ
上電極6による横方向への取り出しの為の開口部41を
設ける。
【0097】そして、図9(c)に示すように、下電極
3の上面及び開口部41側の側面に接するようにバルブ
金属膜11をパターニング形成する。次に、陽極酸化を
行って、陽極酸化膜12を成長させる(図9(d))。
【0098】ここで、図9(d)においては、下電極3
は既に加工されているが、陽極酸化においては、下電極
3が基板1の端部から取り出され、下電極3により陽極
酸化電圧が印加されるようなパターンとなっている。
【0099】陽極酸化を終えた後に、下電極3をパター
ニングして所望の配線パターンを形成する(図10
(e))。
【0100】さらに、キャパシタの上電極6をパターニ
ング形成する(図10(f))。このとき、図10
(f)に示すように、上電極6のパターンは、下電極3
と電気的に導通せず、キャパシタの横方向に電極を取り
出すことが可能となる(なお、図1〜図3の構造では、
上電極6を横方向に取り出すと、下電極3が電気的にバ
ルブ金属膜11を通じて導通してしまう)。
【0101】この後の工程は図1〜図3と同様である
が、上記の上電極6の材料は、下電極3と同等の材料で
よく、パターニング方法も同様である。
【0102】そして、第1の実施の形態と同様に、その
上部に、絶縁層7を形成し、電極取り出し用のヴィアホ
ール31を形成する(図10(g))。絶縁層7の材料
は、上述の絶縁層2と同様の材料でよく、またヴィアホ
ール31を形成するには、絶縁層7に感光性材料、例え
ば感光性ポリイミドや感光性BCB等を使用した場合に
は、絶縁層7を形成する際に同時に形成できる。又、絶
縁層7が非感光性材料の場合には、例えばレーザ照射に
よるレーザヴィア等により形成可能である。
【0103】そして、最後に、さらに、上面に電極材8
をパターニング形成することにより、薄膜キャパシタが
完成する(図10(h))。
【0104】即ち、本発明の第4の実施の形態は、図9
〜図10にその一例を示すように、バルブ金属膜11を
陽極酸化することにより該バルブ金属膜11上に陽極酸
化膜12を形成し、該酸化膜12を誘電体膜として利用
するキャパシタ素子の形成方法であって、該方法が、キ
ャパシタの下電極3を形成する工程と、下電極3に開口
部41を設ける工程と、下電極3上から前記開口部にか
けてバルブ金属膜11をパターニング形成する工程と、
下電極3を陽極として電解液中でバルブ金属膜11を陽
極酸化して酸化膜を形成する工程と、陽極酸化膜12の
上面から側方にキャパシタの上電極6を形成する工程と
からなり、さらに、この上電極の上面に絶縁層7を設
け、この絶縁層7の所定の箇所にヴィアホール31を形
成する工程と、絶縁層7の上面に電極材8をパターニン
グ形成し、キャパシタの上電極6および下電極3を電極
材8により電気的に取り出す工程とからなることを特徴
とする。バルブ金属膜11が、タンタルまたは窒化タン
タル、アルミニウムのいずれかからなっており、酸化タ
ンタル又は酸化アルミニウムの誘電体膜を陽極酸化膜1
2として形成でき(これは、他の実施の形態も同様)、
又、下電極3は少なくとも非バルブ金属膜であることが
よい。
【0105】そして、これらの工程により、マスクなし
でも陽極酸化により酸化膜12を室温で容易に形成する
ことができ、さらに、形成された酸化膜12は、スパッ
タにより直接形成された膜と比較して絶縁性が極めてよ
い等というメリットがある。
【0106】又、上下方向のみならず、横方向の電極の
取り出しの可能な薄膜キャパシタを形成することができ
る。
【0107】第5の実施の形態 以上、本発明をキャパシタ形成工程の具体的な実施の形
態の数例を示したが、次に、上述のキャパシタ形成工程
を使用し、この形成工程と同時に、薄膜抵抗も形成する
工程について説明する。
【0108】この薄膜キャパシタおよび薄膜抵抗体の同
時形成工程においては、キャパシタ誘電体膜の形成は陽
極酸化で行い、キャパシタ誘電体形成のためのバルブ金
属膜および抵抗体の材料は、バルブ金属であるTaもし
くはTaNとする。
【0109】図11〜図18に、本発明の第5の実施の
形態を示す。なお、図11〜図14はそれぞれの工程の
断面図、図15〜図18は各断面図に対応するそれぞれ
の工程の上面図である。
【0110】まず、コア基板1上の絶縁層2の上に、キ
ャパシタの下電極3を形成する(図11(a))、(図
15(a))。そして、抵抗体を形成する為の開口部4
1を設けるよう、下電極3の加工を行う(図11
(b))、(図15(b))。その後、開口部41内及
び下電極3の上に、抵抗体、およびキャパシタの誘電体
を形成する為のバルブ金属膜11を、同時にパターニン
グにより形成する(図11(c))、(図15(c))。
バルブ金属膜11は、抵抗体領域では開口部41に被着
され、キャパシタ領域では下電極3上に被着される。
【0111】次に、バルブ金属膜11の所望の箇所を陽
極酸化する為の開口部81を有する開口マスク21を形
成する(図12(d))、(図16(d))。このと
き、図11〜図14では、抵抗体のバルブ金属膜11の
上面は陽極酸化しない為に開口部81は設けない工程と
なっている。但し、例えば、抵抗体の表面保護のために
表面を酸化させる為に、抵抗体領域のバルブ金属膜11
も同時に陽極酸化させてもよい(なお、後述の第6の実
施の形態において図19〜図22にその工程を示す)。
【0112】そして、この後、下電極3を電気的な取り
出し電極として、又陽極として電解液中で陽極酸化を行
うことにより、バルブ金属膜11上の開口マスク21の
開口部81が陽極酸化され、その上面に陽極酸化膜12
が成長する(図12(e))、(図16(e))。
【0113】その後、開口マスク21を除去し(図12
(f))、(図16(f))、下電極3を所望のパター
ンにパターニングし(図13(g))、(図17
(g))、キャパシタの上電極6を陽極酸化膜12の上
にパターニングにより形成する(図13(h))、(図
17(h))。
【0114】そして、その上部に、絶縁層7を形成し、
加えて、電極取り出し用のヴィアホール31を形成する
(図13(i))、(図17(i))。そして、最後
に、上面に電極材8をパターニング形成することによ
り、薄膜キャパシタおよび薄膜抵抗が完成する(図14
(j))、(図18(j))。
【0115】即ち、本発明の第5の実施の形態は、図1
1〜図14及び図15〜図18にその一例を示すよう
に、バルブ金属膜11を陽極酸化することにより該バル
ブ金属膜11上に陽極酸化膜12を形成し、該酸化膜1
2を誘電体膜として利用するキャパシタ素子、およびバ
ルブ金属膜11を抵抗体とする抵抗素子を形成する、キ
ャパシタおよび抵抗素子の同時形成方法であって、該方
法が、キャパシタの下電極3及び抵抗素子の電極用の導
電膜(下電極3)を形成する工程と、導電膜(下電極
3)に開口部41を設ける工程と、導電膜(下電極3)
上及び開口部41内に所望のバルブ金属膜11をパター
ニング形成する工程と、バルブ金属膜11上に、所望の
陽極酸化膜12を形成する為の開口部81を有する開口
マスク21をパターニング形成する工程と、導電膜(下
電極3)を陽極として電解液中で開口部81のバルブ金
属膜11を陽極酸化して陽極酸化膜12を形成する工程
と、開口マスク21を除去する工程と、導電膜(下電極
3)を再度パターニングする工程と、キャパシタ素子の
陽極酸化膜12の上面にキャパシタの上電極6を形成す
る工程とを有することを特徴とする。
【0116】これらの工程により、マスクを用いてバル
ブ金属膜11の所望の箇所にキャパシタ誘電体の陽極酸
化膜12を容易に形成でき、又、陽極酸化により、酸化
膜12を室温で容易に形成することができ、さらに、形
成された酸化膜12は、スパッタにより直接形成された
膜と比較して絶縁性が極めてよい等というメリットがあ
る。
【0117】又、これらの工程により、抵抗体及びキャ
パシタ誘電体形成用のバルブ金属膜に同通の材料である
TaやTaN等の金属を使用することにより、抵抗体お
よびキャパシタを同時にかつ容易に形成することができ
る。
【0118】なお、以上の効果は、マスク21を用いな
い場合でも同様であることは上述した実施の形態からみ
て容易に理解されよう。
【0119】第6の実施の形態 次に、図19〜図22に、本発明の第6の実施の形態を
示す。なお、図19〜図22はそれぞれの工程の断面図
である。
【0120】まず、コア基板1上の絶縁層2の上に、キ
ャパシタの下電極3を形成する(図19(a))。そし
て、抵抗体を形成する為の開口部41を設けるよう、下
電極3の加工を行う(図19(b))。その後、開口部
41内及び下電極3の上に、抵抗体、及びキャパシタの
誘電体を形成する為のバルブ金属膜11を同時にパター
ニングにより形成する(図19(c))。
【0121】次に、バルブ金属膜11の所望の箇所を陽
極酸化する為の開口部81を有する開口マスク21を形
成する(図20(d))。このとき、図11〜図14の
工程では、抵抗体のバルブ金属膜11は陽極酸化しない
為に開口部81は設けない工程となっているが、本工程
では、抵抗体の表面保護の為に表面を酸化させるべく、
抵抗体領域のバルブ金属膜11も同時に陽極酸化させる
ように抵抗体上にも開口部81を設ける。
【0122】そして、この後、下電極3を電気的な取り
出し電極として、又陽極として電解液中で陽極酸化を行
うことにより、双方のバルブ金属膜11が開口マスク2
1の開口部81において陽極酸化され、各上面に陽極酸
化膜12が成長する(図20(e))。この陽極酸化膜
は抵抗体の絶縁保護膜になる。
【0123】その後、開口マスク21を除去し(図20
(f))、下電極3を所望の配線パターンにパターニン
グし(図21(g))、キャパシタの上電極6をパター
ニング形成する(図21(h))。
【0124】そして、その上部に、絶縁層7を形成し、
加えて、電極取り出し用のヴィアホール31を形成する
(図21(i))。そして、最後に、上面に電極材8を
パターニング形成することにより、薄膜キャパシタおよ
び薄膜抵抗が完成する(図22(j))。
【0125】即ち、本発明の第6の実施の形態は、図1
9〜図22にその一例を示すように、バルブ金属膜11
を陽極酸化することにより該バルブ金属膜11上に陽極
酸化膜12を形成し、該酸化膜12を誘電体膜として利
用するキャパシタ素子、及びバルブ金属膜11を抵抗体
とする抵抗素子を同時に形成する素子形成方法であっ
て、該方法が、キャパシタの下電極3及び抵抗素子の電
極用の導電膜(下電極3)を形成する工程と、導電膜
(下電極3)に開口部41を設ける工程と、開口部41
及び導電膜(下電極3)上に所望のバルブ金属膜11を
パターニング形成する工程と、バルブ金属膜11上に所
望の陽極酸化膜12を形成する為の開口部81を有する
開口マスク21をパターニング形成する工程と、導電膜
(下電極3)を陽極として電解液中で開口部81の抵抗
体及びキャパシタの双方のバルブ金属膜11を陽極酸化
して陽極酸化膜12を形成する工程と、開口マスク21
を除去する工程と、導電膜(下電極3)を再度パターニ
ングする工程と、キャパシタ素子の酸化膜12の上面に
キャパシタの上電極6を形成する工程とを有することを
特徴とする。
【0126】これらの工程により、抵抗体およびキャパ
シタ誘電体形成用のバルブ金属膜11に同通の材料であ
るTaやTaN等の金属を使用することにより、抵抗体
およびキャパシタを同時にかつ容易に形成することがで
き、また抵抗体の表面保護も陽極酸化で図ることができ
る。
【0127】また、これらの工程によって、バルブ金属
膜11の所望の箇所にキャパシタ誘電体の酸化膜12を
容易に形成でき、しかも、陽極酸化による酸化膜12の
形成は室温で容易に行うことができ、さらに、形成され
た酸化膜12は、スパッタにより直接形成された膜と比
較して絶縁性が極めて良好である等というメリットがあ
る。
【0128】第7の実施の形態 次に、図23〜図26、図27〜図30に、本発明の第
7の実施の形態を示す。なお、図23〜図26はそれぞ
れの工程の断面図、図27〜図30は各断面図に対応し
たそれぞれの工程の上面図である。
【0129】まず、コア基板1上の絶縁層2の上に、キ
ャパシタの下電極3を形成する(図23(a))、(図
27(a))。そして、抵抗体の形成及びキャパシタ電
極の横方向取出しの為の開口部41を設けるよう、下電
極3の加工を行う(図23(b))、(図27
(b))。その後、開口部41内及び下電極3の上に、
抵抗体及びキャパシタの誘電体を形成する為のバルブ金
属膜11を同時にパターニングにより形成する(図23
(c))、(図27(c))。
【0130】次に、バルブ金属膜11の所望の箇所を陽
極酸化する為の開口部81を有する開口マスク21を形
成する(図24(d))、(図28(d))。このと
き、図23〜図26の工程では、抵抗体のバルブ金属膜
11は陽極酸化しない為に開口部81は設けない。
【0131】そしてこの後、下電極3を電気的な取り出
し用として、又陽極として電解液中で陽極酸化を行うこ
とによりバルブ金属膜11上の開口マスク21の開口部
81が陽極酸化され、その上面に陽極酸化膜12が成長
する(図24(e))、(図28(e))。
【0132】その後、開口マスク21を除去し(図24
(f))、(図28(f))、下電極3を所望のパター
ンにパターニングし(図25(g))、(図29
(g))、キャパシタの上電極6をパターニングにより
形成する(図25(h))、(図29(h))。
【0133】そして、その上部に、さらに、絶縁層7を
形成し、加えて、電極取り出し用のヴィアホール31を
形成する(図25(i))、(図29(i))。そし
て、最後に、上面に電極材8をパターニング形成するこ
とにより、薄膜キャパシタおよび薄膜抵抗が完成する
(図26(j))、(図30(j))。
【0134】これらの工程により、抵抗体及びキャパシ
タ誘電体形成用のバルブ金属膜に共通の材料であるTa
やTaN等の金属を使用することにより、抵抗体および
キャパシタを同時にかつ容易に形成することができる。
【0135】また、図23〜図26は、キャパシタの構
造として、図9〜図10に示したような、横方向への電
極の取り出しを行うキャパシタを形成する工程を表した
ものである。基本的な形成工程は図11〜図14と同じ
であるが、図23(b)における下電極3の開口部41
を設ける為のパターニングにおいて、キャパシタ部にお
いても開口部41を設けている点が異なる。
【0136】なお、この図23〜図26の工程において
も同様に、キャパシタおよび抵抗体が同時に形成可能と
なる。
【0137】又、図23〜図26の工程においても、陽
極酸化のための開口マスク21を設ける工程をとってい
るが、上述の図4〜図5及び図9〜図10の工程で示し
たように、開口マスク21を設けずに陽極酸化してもよ
い。
【0138】なお、本発明の第7の実施の形態は、図2
3〜図26に示すように、バルブ金属膜11を陽極酸化
することにより該バルブ金属膜11上に陽極酸化膜12
を形成し、該酸化膜12を誘電体膜として利用するキャ
パシタ素子、及びバルブ金属膜11を抵抗体とする抵抗
素子を同時に形成する素子形成方法であって、該方法
が、前記キャパシタの下電極3及び抵抗素子の電極用の
導電膜(下電極3)を形成する工程と、導電膜(下電極
3)に開口部41を設ける工程と、導電膜(下電極3)
上及び開口部41内に所望のバルブ金属膜11をパター
ニング形成する工程と、バルブ金属膜11上に所望の酸
化膜12を形成する為の開口部81を有する開口マスク
21をパターニング形成する工程と、導電膜(下電極
3)を陽極として電解液中で開口部41のバルブ金属膜
11を陽極酸化して陽極酸化膜12を形成する工程と、
開口マスク21を除去する工程と、導電膜(下電極3)
を再度パターニングする工程と、キャパシタ素子の陽極
酸化膜12の上面にキャパシタの上電極6を形成する工
程とを有し、さらに、この上電極6の上面に絶縁層7を
設け、この絶縁層7の所定の箇所にヴィアホール31を
形成する工程と、絶縁層7上面に電極材8をパターニン
グ形成し、キャパシタの上電極6および下電極3を電極
材によって電気的に取り出す工程とからなることを特徴
とするものである。
【0139】なお、上記のバルブ金属膜は、タンタル、
窒化タンタル及びアルミニウムのいずれかであってよ
く、又、下電極は少なくとも非バルブ金属膜であること
がよい。
【0140】そして、これらの工程により、マスクを用
いてバルブ金属膜11の所望の箇所にキャパシタ誘電体
の酸化膜12を容易に形成でき、又、陽極酸化により酸
化膜12を室温で容易に形成することができ、さらに、
形成された酸化膜12は、スパッタにより直接形成され
た膜と比較して絶縁性が極めてよいというメリットがあ
る。
【0141】第8の実施の形態 次に、上記した第7の実施の形態、第5の実施の形態に
よりそれぞれ1層目、2層目の複合薄膜素子(キャパシ
タ及び抵抗体)を形成し、これらを使用して形成された
キャパシタ及び抵抗体を用いて、図31のような、多層
配線基板を形成できる。なお、基板1として、例えば、
FR−4(耐久性のランクを表わす)相当の有機多層基
板やセラミック等の多層配線基板を使用し、その基板上
に、上述のキャパシタ及び抵抗体を用いて形成し、さら
に、それを多層化した多層配線基板を形成可能である。
【0142】即ち、この多層配線基板においては、図3
1にその一例を示すように、上記したキャパシタ及び抵
抗素子同時形成方法を用い、基板1上に薄膜キャパシタ
及び薄膜抵抗素子が形成される(図中の13は絶縁層、
10は導体層)。又、この配線基板において、キャパシ
タ素子及び/又は抵抗素子が絶縁層を介して多層化され
て配置されている。
【0143】又、基板1が、アルミナ、ガラスセラミッ
クス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどのセラ
ミック多層基板であってよい。又、基板が、ガラスエポ
キシ、ポリイミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、
ポリフェニレンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオ
レフィン樹脂、テフロン、液晶ポリマー等の有機多層基
板であってよい。
【0144】又、基板1がアルミナ、ガラスセラミック
ス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどからなる
セラミック多層基板、もしくは、ガラスエポキシ、ポリ
イミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフェニ
レンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィン樹
脂、液晶ポリマー等からなる有機多層基板であり、その
少なくとも一方の面には、感光性もしくは非感光性エポ
キシ、或いは、感光性もしくは非感光性ポリイミド、或
いは、感光性もしくは非感光性ベンゾシクロブテン、液
晶ポリマーなどの樹脂素材に銅メッキ等による高密度配
線が形成されているビルドアップ基板であってよい。
【0145】なお、多層配線基板の層間絶縁膜として使
用する液晶ポリマー、例えば芳香族系液晶ポリエステル
は、高周波ノイズに強く、また大きな強さと弾性率、高
い荷重たわみ温度、連続使用温度、耐熱性や、低い吸水
率も示し、この為に、層間絶縁膜に好適といえる。この
液晶ポリマーは上述の絶縁層13、2、7、9のいずれ
かに用いてよい。
【0146】第9の実施の形態 次に、図32に示すように、図31に示した多層配線基
板上に、IC(半導体素子51)やチップ部品52を搭
載し、モジュール基板として使用することもできる。即
ち、このモジュール基板においては、図32にその一例
を示すように、上記の配線基板上に、IC(半導体素
子)チップ51や他のチップ部品52などを搭載したこ
とを特徴とする。
【0147】第10の実施の形態 次に、抵抗体の材料に、スパッタや蒸着による薄膜を使
用した受動素子により抵抗体や薄膜配線を、リソグラフ
ィを利用して高精度にパターニングすることにより、極
めて高精度に受動素子を形成することができる。
【0148】さて、この薄膜を利用した抵抗体の例とし
て、図35に、その一例の概略図を示すが、基板の基体
1上のベンゾシクロブテン等の絶縁層2の上に、接続さ
れていない2つの配線23及び24があり、その配線間
に抵抗体34がスパッタ等の薄膜形成方法で形成され、
抵抗体をなしている。さらに、絶縁層2及び配線23、
24と接触する抵抗体34の下面にはタンタル膜15が
形成されている。
【0149】なお、この抵抗体64の材料としては、ニ
ッケル−クロム(Ni−Cr)、窒化タンタル(Ta
N)、タンタル(Ta)等の様々な材料が挙げられる。
【0150】なお、抵抗体の材料の中では、窒化タンタ
ル(TaN)膜は、抵抗の温度係数(TCR)が100
PPM/℃以下と小さな値が得られることと、寿命特性
などの安定性の面で優れていることとから、一般的によ
く使用されている。
【0151】なお、所定の効果があるならば、タンタル
膜の厚さは自由に変えてよい。
【0152】そして、絶縁層2と抵抗体34(バルブ金
属膜)との間にタンタル膜15が設けられることによっ
て、抵抗体34(バルブ金属膜)の特性を変えずに、抵
抗体34(バルブ金属膜)と絶縁層2との密着性を向上
させる。
【0153】第11の実施の形態 次に、キャパシタの材料に、スパッタや蒸着による薄膜
を使用した受動素子により、キャパシタの誘電体の薄膜
や薄膜配線を、リソグラフィを利用して高精度にパター
ニングすることにより、極めて高精度に受動素子を形成
することができる。
【0154】さて、この薄膜を利用したキャパシタの例
としては、図36に、その一例の概略図を示すが、基板
の基体1上のベンゾシクロブテン等の絶縁層2の上に、
一部が重なった2つの配線23及び24があり、その間
に(上下方向に)誘電体25がスパッタ等の薄膜形成方
法や窒化タンタルの陽極酸化等で形成され、キャパシタ
を構成している。なお、絶縁層2及び配線23と接触す
る誘電体25の下面にはタンタル膜15が形成されてい
る。
【0155】そして、この誘電体25の材料としては、
酸化タンタル(Ta25、TaO)や窒化シリコン(S
34)、チタン酸バリウム(BaTiO)等が挙げら
れる。
【0156】さらに、キャパシタの材料として、酸化タ
ンタル薄膜は、タンタル膜や窒化タンタル薄膜を陽極酸
化することにより、その表面に酸化物を成長させて形成
することも容易にできる。
【0157】その他、本実施の形態は、上述の第10の
実施の形態の優れた作用効果を得ることができる。
【0158】さらに、本実施の形態においては、上述の
第1〜第9の実施の形態における誘電体膜の形成方法を
それぞれ適用してもよい。
【0159】次に、第10及び第11の実施の形態によ
る、抵抗素子及びキャパシタ(誘導体)素子の製造工程
について詳しく説明する。
【0160】図35や図36の、抵抗体34及び陽極酸
化によるキャパシタ(誘導体)の下地となる窒化タンタ
ル(TaN)(バルブ金属膜)を成膜する際に、先にタ
ンタル15を配線の上面及び絶縁層上面に薄く成膜す
る。例えば、通常窒化タンタル(TaN)を2000Å
の厚みで成膜するところを、絶縁層2との密着性を高め
るために先に下地として予め、タンタルを例えば100
Å程度の厚みに成膜した後に、バルブ金属膜となる窒化
タンタル(TaN)を残りの1900Å成膜する。この
とき、タンタルは下地である絶縁層2とバルブ金属膜
(窒化タンタルTaN)との密着性が改善される条件で
薄く成膜することが望ましい。
【0161】なお、タンタルと窒化タンタル(TaN)
とは、抵抗体においては、抵抗率としてはあまり大きく
変わらず、又、キャパシタの陽極酸化においても根本的
にはあまり変化はない。従って、窒化タンタル(Ta
N)(バルブ金属膜)の絶縁層2との密着性を改善する
ために、例えばCrやTiやNiといった、通常使用さ
れるような他の金属のバリア層を使用する場合と比較
し、抵抗素子やキャパシタ素子を形成するときには、タ
ンタルを使用した方が特性的に変化をもたらすことが極
めて少ない。
【0162】又、例えば、窒化タンタル(TaN)をス
パッタにて成膜する場合には、窒化タンタル(TaN)
とタンタルとを成膜するときには、同じタンタルのター
ゲットが使用でき、タンタルを成膜する場合には、タン
タルターゲットをArガス雰囲気にてスパッタし、窒化
タンタル(TaN)を成膜する場合には、Arガスに加
えN2ガスを少量加えることにより、或いはN2ガスのリ
アクティブスパッタをすることにより、窒化タンタル
(TaN)を成膜することができ、容易に連続成膜する
ことができるという利点がある。
【0163】さて、具体的な実施の例として、バルブ金
属膜として窒化タンタル(TaN)を2000Å成膜し
た場合と、タンタル200Å+窒化タンタル(TaN)
1800Åで成膜した場合との特性を比較した。なお、
窒化タンタル(TaN)のスパッタ条件は、タンタルタ
ーゲットをDCパワーによりスパッタし、ガス圧を0.
7Pa、Arガスに対するN2ガスの分圧比は5%とし
た。又、タンタルの成膜条件は、N2ガスの導入を除い
た他は同じである。又、下の絶縁層2としては、BCB
(ベンゾシクロブテン)を用いた。
【0164】結果的に、抵抗体としては、窒化タンタル
(TaN)を2000Å成膜した場合には、比抵抗値が
2.4×10-6Ωmであったのに対して、タンタル20
0Å+窒化タンタル(TaN)1800Åで成膜した場
合には、比抵抗値は2.5×10-6Ωmとなり、ほぼ変
化がなかった。又、抵抗温度変化係数(TCR)は、上
記の各場合に対して、−90ppm/℃と−95ppm
/℃となり、ほぼ変化がなかった。
【0165】そして、陽極酸化によるキャパシタ形成に
おいては、電解液として、ホウ酸アンモニウムを用いて
100Vの電圧により陽極酸化させた。結果として、窒
化タンタル(TaN)を2000Å成膜した場合には、
キャパシタンスとして920pF/mm2が得られ、キ
ャパシタ温度変化係数(TCC)は380ppm/℃と
なった。それに対して、タンタル200Å+窒化タンタ
ル(TaN)1800Åで成膜した場合には、キャパシ
タンスとして940pF/mm2が得られ、キャパシタ
温度変化係数(TCC)は395ppm/℃となり、両
者はほとんど変化がなかった。
【0166】又、絶縁層2との密着性に関しては、タン
タルを下地に用いた場合には、密着性が向上したことを
作製プロセスにおいて確認した。即ち、絶縁層2との密
着性を向上させる手段として、窒化タンタル(TaN)
膜の成膜下に、タンタルを薄く成膜することにより、抵
抗体素子及びキャパシタ素子を形成する際には、特性を
ほとんど変化させずに、密着性を向上させることが可能
となる。
【0167】第12の実施の形態 次に、上記した第10の実施の形態、第11の実施の形
態等によりそれぞれ1層目、2層目の複合薄膜素子(キ
ャパシタ及び抵抗体)を形成し、これらを使用して形成
されたキャパシタ及び抵抗体を用いて、図33のよう
な、多層配線基板を形成できる。なお、基板1として、
例えば、FR−4(耐久性のランクを表わす)相当の有
機多層基板やセラミック等の多層配線基板を使用し、そ
の基板上に、上述のキャパシタ及び抵抗体を用いて形成
し、さらに、それを多層化した多層配線基板を形成可能
である。
【0168】即ち、この多層配線基板においては、図3
3にその一例を示すように、上記したキャパシタ及び抵
抗素子同時形成方法を用い、基板1上に薄膜キャパシタ
及び薄膜抵抗素子が形成される(図中の13は絶縁層、
10は導体層)。又、この配線基板において、キャパシ
タ素子及び/又は抵抗素子がベンゾシクロブテン等の絶
縁層2や9を介して多層化されて配置され、例えば窒化
タンタル膜11の下面にはそれらの絶縁層との間にタン
タル膜15が接着膜として形成されている(以下、同
様)。
【0169】又、基板1が、アルミナ、ガラスセラミッ
クス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどのセラ
ミック多層基板であってよい。又、基板が、ガラスエポ
キシ、ポリイミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、
ポリフェニレンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオ
レフィン樹脂、テフロン、液晶ポリマー等の有機多層基
板であってよい。
【0170】又、基板1がアルミナ、ガラスセラミック
ス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどからなる
セラミック多層基板、もしくは、ガラスエポキシ、ポリ
イミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフェニ
レンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィン樹
脂、液晶ポリマー等からなる有機多層基板であり、その
少なくとも一方の面には、感光性もしくは非感光性エポ
キシ、或いは、感光性もしくは非感光性ポリイミド、或
いは、感光性もしくは非感光性ベンゾシクロブテン、液
晶ポリマーなどの樹脂素材に銅メッキ等による高密度配
線が形成されているビルドアップ基板であってよい。
【0171】なお、多層配線基板の層間絶縁膜として使
用可能な液晶ポリマー、例えば芳香族系液晶ポリエステ
ルは、高周波ノイズに強く、また大きな強さと弾性率、
高い荷重たわみ温度、連続使用温度、耐熱性や、低い吸
水率も示し、この為に、層間絶縁膜に好適といえる。こ
の液晶ポリマーは上述の絶縁層13、2、7、9のいず
れかに用いてよい。
【0172】その他、本実施の形態は、上述の第10及
び第11の実施の形態の優れた作用効果を得ることがで
きる。さらに、本実施の形態では、上述の第1〜第9の
実施の形態における誘電体膜や抵抗体の形成方法を適用
しても良い。
【0173】第13の実施の形態 次に、図34に示すように、図33に示した多層配線基
板上に、IC(半導体素子51)やチップ部品52を搭
載し、モジュール基板として使用することもできる。即
ち、このモジュール基板においては、図34にその一例
を示すように、上記の配線基板上に、IC(半導体素
子)チップ51や他のチップ部品52などを搭載したこ
とを特徴とする。
【0174】その他、本実施の形態は、上述の第10及
び第11の実施の形態の作用効果を得ることができる。
【0175】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
上述の実施の形態は本発明の技術的思想に基づいて種々
に変形が可能である。
【0176】例えば、バルブ金属の素材としてアルミニ
ウムなどを用いてもよい。この場合は、キャパシタと同
時形成する薄膜素子は抵抗体ではなく、パターン化され
た導体膜となる。又、素子形成工程において、下電極や
各絶縁層、バルブ金属膜や酸化膜等のそれぞれの厚さや
面積、パターンは所望の目的を果たすならば自由に決め
てよい。
【0177】又、バルブ金属膜の陽極酸化の際に、所望
の目的を果たすならば、印加電圧及び印加時間を自由に
変えることができる。又、開口マスクも陽極酸化に十分
な効果があれば、材質、方式、厚さ、開口面積、開口数
等は自由にできる。
【0178】又、ヴィアホールも所望の目的を果たすな
らば、位置や数量や直径等を自由にできる。
【0179】又、バルブ金属膜と絶縁層との密着用のタ
ンタル膜の厚さは、所定の効果があるならば自由に変え
て良い。この接着膜はタンタル以外からなっていてよ
い。
【0180】
【発明の作用効果】本発明によれば、基板上の下電極上
に金属膜を所定パターンに形成し、この金属膜を陽極酸
化しているので、少ない面積を陽極酸化すればよいこと
になり、従来のように基板全面を陽極酸化するよりも給
電が容易かつ低パワーですみ、また、陽極酸化後に酸化
膜と共に下地の金属膜をエッチングでパターニングする
必要がない。従って、工程を簡略化でき、無駄が少なく
て、コストが低く抑えられ、特にキャパシタ誘電体にお
いては室温での形成が可能であり、その膜厚の制御がし
やすく、更にプラズマエッチング等が不要となって素子
へのダメージが少なくなり、絶縁性が良好となり、歩留
りも上がり易い。又、本発明によれば、金属膜と絶縁層
との間に接着膜が成膜されることによって、金属膜の特
性をほとんど変化させずに金属膜と絶縁層との密着性を
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるキャパシタ
の形成工程を順次示す断面図である。
【図2】同、キャパシタの形成工程を順次示す断面図で
ある。
【図3】同、キャパシタの形成工程を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるキャパシタ
の形成工程を順次示す断面図である。
【図5】同、キャパシタの形成工程を順次示す断面図で
ある。
【図6】本発明の第3の実施の形態におけるキャパシタ
の形成工程を順次示す断面図である。
【図7】同、キャパシタの形成工程を順次示す断面図で
ある。
【図8】同、キャパシタの形成工程を順次示す断面図で
ある。
【図9】本発明の第4の実施の形態におけるキャパシタ
の形成工程を順次示す断面図である。
【図10】同、キャパシタの形成工程を順次示す断面図
である。
【図11】本発明の第5の実施の形態における複合薄膜
素子の形成工程を順次示す断面図である。
【図12】同、複合薄膜素子の形成工程を順次示す断面
図である。
【図13】同、複合薄膜素子の形成工程を順次示す断面
図である。
【図14】同、複合薄膜素子の形成工程を示す断面図で
ある。
【図15】本発明の第5の実施の形態における複合薄膜
素子の形成工程を順次示す平面図である。
【図16】同、複合薄膜素子の形成工程を順次示す平面
図である。
【図17】同、複合薄膜素子の形成工程を順次示す平面
図である。
【図18】同、複合薄膜素子の形成工程を示す平面図で
ある。
【図19】本発明の第6の実施の形態における複合薄膜
素子の形成工程を順次示す断面図である。
【図20】同、複合薄膜素子の形成工程を順次示す断面
図である。
【図21】同、複合薄膜素子の形成工程を順次示す断面
図である。
【図22】同、複合薄膜素子の形成工程を示す断面図で
ある。
【図23】本発明の第7の実施の形態における複合薄膜
素子の形成工程を順次示す断面図である。
【図24】同、複合薄膜素子の形成工程を順次示す断面
図である。
【図25】同、複合薄膜素子の形成工程を順次示す断面
図である。
【図26】同、複合薄膜素子の形成工程を示す断面図で
ある。
【図27】本発明の第7の実施の形態における複合薄膜
素子の形成工程を順次示す平面図である。
【図28】同、複合薄膜素子の形成工程を順次示す平面
図である。
【図29】同、複合薄膜素子の形成工程を順次示す平面
図である。
【図30】同、複合薄膜素子の形成工程を示す平面図で
ある。
【図31】本発明の第8の実施の形態における多層配線
基板の断面図である。
【図32】本発明の第9の実施の形態におけるモジュー
ル基板の断面図である。
【図33】本発明の第12の実施の形態における多層配
線基板の断面図である。
【図34】本発明の第13の実施の形態におけるモジュ
ール基板の断面図である。
【図35】本発明の第10の実施の形態における薄膜抵
抗体の断面図である。
【図36】本発明の第11の実施の形態における薄膜キ
ャパシタの断面図である。
【図37】従来例における薄膜抵抗体の断面図である。
【図38】同、薄膜キャパシタの断面図である。
【図39】同、薄膜キャパシタの形成工程を順次示す断
面図である。
【図40】同、薄膜キャパシタの形成工程を示す断面図
である。
【図41】同、薄膜キャパシタの形成工程を順次示す断
面図である。
【符号の説明】
1、61、63…基板、2、7、9、13、62、82
…絶縁層、3、73…下電極、6、66…上電極、7…
絶縁層、8、68…電極材、9…層間絶縁膜、10…導
体層、11、91…バルブ金属膜、12、72…陽極酸
化膜、14…はんだバンプ、15…タンタル膜、21、
101…開口マスク、23、24、53、54…配線、
25、55…誘電体、31…ヴィアホール、34、64
…抵抗体、41、71、81、85…開口部、51…半
導体素子、52…チップ部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01G 4/40 H01G 4/40 307 H01L 23/12 H01L 23/12 B Fターム(参考) 5E032 AB01 BA11 BA14 BA15 BB01 CC18 5E082 AB03 BC38 BC39 DD02 EE05 EE23 EE24 EE26 EE37 EE47 FG03 FG27 FG42 FG44 JJ15 KK01 LL01 LL35 MM05

Claims (74)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に下電極を形成する工程と、 前記下電極上に金属膜を所定パターンに形成する工程
    と、 前記金属膜上に、所望の陽極酸化膜を形成するための開
    口部を有するマスクを形成する工程と、 前記下電極を陽極として前記開口部の前記金属膜を陽極
    酸化して陽極酸化膜を形成する工程と、 前記マスクを除去する工程と、 前記下電極を所定パターンに加工する工程と、 前記陽極酸化膜の上面に上電極を形成する工程とを有す
    るキャパシタ素子の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記上電極の上面に絶縁層を設け、前記
    絶縁層の所定の個所に穴を形成する工程と、前記絶縁層
    の上面に電極材を形成し、上電極及び下電極のうち少な
    くとも前記上電極を前記電極材により電気的に取り出す
    工程とを有する、請求項1に記載のキャパシタ素子の形
    成方法。
  3. 【請求項3】 前記金属膜が、タンタル、窒化タンタル
    及びアルミニウムのいずれかからなっている、請求項1
    に記載のキャパシタ素子の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記下電極が少なくとも陽極酸化されな
    い金属膜である、請求項1に記載のキャパシタ素子の形
    成方法。
  5. 【請求項5】 基板上に下電極を形成する工程と、 前記下電極に開口部を設ける工程と、 前記下電極上から前記開口部内にかけて金属膜を所定パ
    ターンに形成する工程と、 前記金属膜上に、所望の陽極酸化膜を形成するための開
    口部を有するマスクを形成する工程と、 前記下電極を陽極として前記開口部の前記金属膜を陽極
    酸化して陽極酸化膜を形成する工程と、 前記マスクを除去する工程と、 前記下電極を再度所望のパターンに加工する工程と、 前記陽極酸化膜の上面及びその側方に上電極を形成する
    工程とを有するキャパシタ素子の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記上電極の上面に絶縁層を設け、前記
    絶縁層の所定の個所に穴を形成する工程と、前記絶縁層
    の上面に電極材を形成し、上電極及び下電極のうち少な
    くとも前記上電極を前記電極材により電気的に取り出す
    工程とを有する、請求項5に記載のキャパシタ素子の形
    成方法。
  7. 【請求項7】 前記金属膜が、タンタル、窒化タンタル
    及びアルミニウムのいずれかからなっている、請求項5
    に記載のキャパシタ素子の形成方法。
  8. 【請求項8】 前記下電極が少なくとも陽極酸化されな
    い金属膜である、請求項5に記載のキャパシタ素子の形
    成方法。
  9. 【請求項9】 基板上に下電極を形成する工程と、 前記下電極上に金属膜を所定パターンに形成する工程
    と、 前記下電極を陽極として前記金属膜を陽極酸化して陽極
    酸化膜を形成する工程と、 前記下電極をパターニングする工程と、 前記陽極酸化膜の上面に上電極を形成する工程とを有す
    るキャパシタ素子の形成方法。
  10. 【請求項10】 前記上電極の上面に絶縁層を設け、前
    記絶縁層の所定の個所に穴を形成する工程と、前記絶縁
    層の上面に電極材を形成し、上電極及び下電極のうち少
    なくとも前記上電極を前記電極材により電気的に取り出
    す工程とを有する、請求項9に記載のキャパシタ素子の
    形成方法。
  11. 【請求項11】 前記金属膜が、タンタル、窒化タンタ
    ル及びアルミニウムのいずれかからなっている、請求項
    9に記載のキャパシタ素子の形成方法。
  12. 【請求項12】 前記下電極が少なくとも陽極酸化され
    ない金属膜である、請求項9に記載のキャパシタ素子の
    形成方法。
  13. 【請求項13】 基板上に下電極を形成する工程と、 前記下電極に開口部を設ける工程と、 前記下電極上から前記開口部内にかけて金属膜を所定パ
    ターンに形成する工程と、 前記下電極を陽極として前記金属膜を陽極酸化して陽極
    酸化膜を形成する工程と、 前記陽極酸化膜の上面から側方に上電極を形成する工程
    とを有するキャパシタ素子の形成方法。
  14. 【請求項14】 前記上電極の上面に絶縁層を設け、前
    記絶縁層の所定の個所に穴を形成する工程と、前記絶縁
    層の上面に電極材を形成し、上電極及び下電極のうち少
    なくとも前記上電極を前記電極材により電気的に取り出
    す工程とを有する、請求項13に記載のキャパシタ素子
    の形成方法。
  15. 【請求項15】 前記金属膜が、タンタル、窒化タンタ
    ル及びアルミニウムのいずれかからなっている、請求項
    13に記載のキャパシタ素子の形成方法。
  16. 【請求項16】 前記下電極が少なくとも陽極酸化され
    ない金属膜である、請求項13に記載のキャパシタ素子
    の形成方法。
  17. 【請求項17】 キャパシタ素子の下電極及びその他の
    素子の電極用の導電膜を形成する工程と、 前記導電膜に開口部を設ける工程と、 前記導電膜上及び前記開口部内にそれぞれ、所望の金属
    膜を所定パターンに形成する工程と、 前記金属膜上に、所望の陽極酸化膜を形成するための開
    口を有するマスクを必要あれば形成する工程と、 前記導電膜を陽極として前記金属膜を陽極酸化して陽極
    酸化膜を形成する工程と、 前記導電膜を再度パターニングする工程と、 前記キャパシタ素子の前記陽極酸化膜の上面に前記キャ
    パシタ素子の上電極を形成する工程とを有する複合薄膜
    素子の形成方法。
  18. 【請求項18】 上面に絶縁層を設け、前記絶縁層の所
    定の個所に穴を形成する工程と、前記絶縁層の上面に電
    極材を形成し、キャパシタ素子の上電極及び下電極のう
    ち少なくとも上電極、及び前記他の素子の電極を前記電
    極材により電気的に取り出す工程とを有する、請求項1
    7に記載の複合薄膜素子の形成方法。
  19. 【請求項19】 前記金属膜が、タンタル、窒化タンタ
    ル及びアルミニウムのいずれかからなっている、請求項
    17に記載の複合薄膜素子の形成方法。
  20. 【請求項20】 前記下電極が少なくとも陽極酸化され
    ない金属膜である、請求項17に記載の複合薄膜素子の
    形成方法。
  21. 【請求項21】 前記他の素子が抵抗素子である、請求
    項17に記載の複合薄膜素子の形成方法。
  22. 【請求項22】 キャパシタ素子の下電極及びその他の
    素子の電極用の導電膜を形成する工程と、 前記導電膜に開口部を設ける工程と、 前記導電膜から前記開口部内にかけて、所望の金属膜を
    所定パターンに形成する工程と、 前記金属膜上に、所望の陽極酸化膜を形成するための開
    口を有するマスクを必要あれば形成する工程と、 前記導電膜を陽極として前記金属膜を陽極酸化して陽極
    酸化膜を形成する工程と、 前記導電膜を再度パターニングする工程と、 前記キャパシタ素子の前記陽極酸化膜の上面から前記開
    口部内にかけて、前記キャパシタ素子の上電極を形成す
    る工程とを有する複合薄膜素子の形成方法。
  23. 【請求項23】 上面に絶縁層を設け、前記絶縁層の所
    定の個所に穴を形成する工程と、前記絶縁層の上面及び
    その側方に電極材を形成し、キャパシタ素子の上電極及
    び下電極のうち少なくとも上電極、及び前記他の素子の
    電極を前記電極材により電気的に取り出す工程とを有す
    る、請求項22に記載の複合薄膜素子の形成方法。
  24. 【請求項24】 前記金属膜が、タンタル、窒化タンタ
    ル及びアルミニウムのいずれかからなっている、請求項
    22に記載の複合薄膜素子の形成方法。
  25. 【請求項25】 前記下電極が少なくとも陽極酸化され
    ない金属膜である、請求項22に記載の複合薄膜素子の
    形成方法。
  26. 【請求項26】 前記他の素子が抵抗素子である、請求
    項22に記載の複合薄膜素子の形成方法。
  27. 【請求項27】 キャパシタ素子の下電極及びその他の
    素子の内、少なくとも前記キャパシタ素子の下電極用の
    導電膜が基板上に形成され、少なくとも前記キャパシタ
    素子の前記導電膜上に所望の金属膜が所定パターンに形
    成され、前記金属膜上に、この金属膜とは異なる面積サ
    イズで所望の陽極酸化膜が形成され、前記キャパシタ素
    子の前記陽極酸化膜の上面に上電極が形成されている、
    配線基板。
  28. 【請求項28】 前記上電極の上面に絶縁層が設けら
    れ、この絶縁層の所定の個所に穴が形成され、前記絶縁
    層の上面に電極材が、前記キャパシタ素子の上電極及び
    下電極のうち少なくとも上電極、及び前記他の素子の電
    極の電気的取り出し用として設けられている、請求項2
    7に記載の配線基板。
  29. 【請求項29】 前記金属膜が、タンタル、窒化タンタ
    ル及びアルミニウムのいずれかからなっている、請求項
    27に記載の配線基板。
  30. 【請求項30】 前記下電極が少なくとも陽極酸化され
    ない金属膜である、請求項27に記載の配線基板。
  31. 【請求項31】 前記他の素子が抵抗素子である、請求
    項27に記載の配線基板。
  32. 【請求項32】 キャパシタ素子および/または抵抗素
    子が絶縁層を介して多層化されて配置されている、請求
    項31に記載の配線基板。
  33. 【請求項33】 前記基板が、アルミナ、ガラスセラミ
    ックス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどのセ
    ラミック多層基板である、請求項27に記載の配線基
    板。
  34. 【請求項34】 前記基板が、ガラスエポキシ、ポリイ
    ミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフェニレ
    ンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィン樹
    脂、テフロン(登録商標)、液晶ポリマーなどの有機多
    層基板である、請求項27に記載の配線基板。
  35. 【請求項35】 前記基板が、アルミナ、ガラスセラミ
    ックス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどから
    なるセラミック多層基板、もしくは、ガラスエポキシ、
    ポリイミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフ
    ェニレンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィ
    ン樹脂、液晶ポリマーなどからなる有機多層基板であ
    り、その少なくとも一方の面には、感光性もしくは非感
    光性エポキシ、或いは、感光性もしくは非感光性ポリイ
    ミド、或いは、感光性もしくは非感光性ベンゾシクロブ
    テン、液晶ポリマーなどの樹脂素材に銅メッキ等による
    高密度配線が形成されているビルドアップ基板である、
    請求項27に記載の配線基板。
  36. 【請求項36】 キャパシタ素子の下電極及びその他の
    素子の電極のうち少なくとも前記キャパシタ素子の下電
    極用の導電膜が基板上に形成され、少なくとも前記キャ
    パシタ素子の前記導電膜上に所望の金属膜が所定パター
    ンに形成され、少なくとも前記キャパシタ素子の前記金
    属膜上に、この金属膜とは異なる面積サイズで所望の陽
    極酸化膜が形成され、前記キャパシタ素子の前記陽極酸
    化膜の上面に上電極が形成されている配線基板を有し、
    この配線基板上に電子部品がマウントされている、モジ
    ュール基板。
  37. 【請求項37】 前記上電極の上面に絶縁層が設けら
    れ、この絶縁層の所定の個所に穴が形成され、前記絶縁
    層の上面に電極材が、前記キャパシタ素子の上電極及び
    下電極のうち少なくとも上電極、及び前記他の素子の電
    極の電気的取り出し用として設けられている、請求項3
    6に記載のモジュール基板。
  38. 【請求項38】 前記金属膜が、タンタル、窒化タンタ
    ル及びアルミニウムのいずれかからなっている、請求項
    36に記載のモジュール基板。
  39. 【請求項39】 前記下電極が少なくとも陽極酸化され
    ない金属膜である、請求項36に記載のモジュール基
    板。
  40. 【請求項40】 前記他の素子が抵抗素子である、請求
    項36に記載のモジュール基板。
  41. 【請求項41】 キャパシタ素子および/または抵抗素
    子が絶縁層を介して多層化されて配置されている、請求
    項40に記載のモジュール基板。
  42. 【請求項42】 前記基板が、アルミナ、ガラスセラミ
    ックス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどのセ
    ラミック多層基板である、請求項36に記載のモジュー
    ル基板。
  43. 【請求項43】 前記基板が、ガラスエポキシ、ポリイ
    ミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフェニレ
    ンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィン樹
    脂、テフロン、液晶ポリマーなどの有機多層基板であ
    る、請求項36に記載のモジュール基板。
  44. 【請求項44】 前記基板が、アルミナ、ガラスセラミ
    ックス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどから
    なるセラミック多層基板もしくは、ガラスエポキシ、ポ
    リイミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフェ
    ニレンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィン
    樹脂、液晶ポリマーなどからなる有機多層基板であり、
    その少なくとも一方の面には、感光性もしくは非感光性
    エポキシ、或いは、感光性もしくは非感光性ポリイミ
    ド、或いは、感光性もしくは非感光性ベンゾシクロブテ
    ン、液晶ポリマーなどの樹脂素材に銅メッキなどによる
    高密度配線が形成されているビルドアップ基板である、
    請求項36に記載のモジュール基板。
  45. 【請求項45】 前記電子部品が半導体チップなどのチ
    ップ部品である、請求項36に記載のモジュール基板。
  46. 【請求項46】 基板上に下電極を形成する工程と、 前記下電極上に金属膜を形成する工程と、 前記金属膜の下面に絶縁層が存在する場合には、この絶
    縁層と前記金属膜との間に接着膜を形成する工程と、 前記金属膜を請求項1〜16に記載の何れかの状態で陽
    極酸化して陽極酸化膜を形成する工程と、 前記陽極酸化膜の上面に上電極を形成する工程とを有す
    るキャパシタ素子の形成方法。
  47. 【請求項47】 前記接着膜としてのタンタル膜の厚さ
    が、前記金属膜としての窒化タンタル膜の厚さよりも薄
    い、請求項46に記載のキャパシタ素子の形成方法。
  48. 【請求項48】 前記絶縁層が、ポリイミド、ベンゾシ
    クロブテン、エポキシ系又はアクリル系樹脂等の樹脂で
    ある、請求項46に記載のキャパシタ素子の形成方法。
  49. 【請求項49】 キャパシタ素子の下電極及びその他の
    素子の電極用の導電膜を形成する工程と、 前記下電極上に金属膜を形成する工程と、 前記金属膜の下面に絶縁層が存在する場合には、この絶
    縁層と前記金属膜との間に接着膜を形成する工程と、 前記金属膜を請求項17〜26に記載の何れかの状態で
    陽極酸化して陽極酸化膜を形成する工程と、 前記導電膜をパターニングする工程と、 前記キャパシタ素子の前記陽極酸化膜の上面に前記キャ
    パシタ素子の上電極を形成する工程とを有する複合薄膜
    素子の形成方法。
  50. 【請求項50】 前記接着膜としてのタンタル膜の厚さ
    が、前記金属膜としての窒化タンタル膜の厚さよりも薄
    い、請求項49に記載の複合薄膜素子形成方法。
  51. 【請求項51】 前記絶縁層が、ポリイミド、ベンゾシ
    クロブテン、エポキシ系又はアクリル系樹脂等の樹脂で
    ある、請求項49に記載の複合薄膜素子形成方法。
  52. 【請求項52】 前記下電極が少なくとも陽極酸化され
    ない金属膜である、請求項49に記載の複合薄膜素子の
    形成方法。
  53. 【請求項53】 前記他の素子が抵抗素子である、請求
    項49に記載の複合薄膜素子の形成方法。
  54. 【請求項54】 キャパシタ素子の下電極及びその他の
    素子の内、少なくとも前記キャパシタ素子の下電極用の
    導電膜が基板上に形成され、少なくとも前記キャパシタ
    素子の前記導電膜上に所望の金属膜が所定パターンに形
    成され、前記金属膜上に、この金属膜とは異なる面積サ
    イズで所望の陽極酸化膜が形成され、前記キャパシタ素
    子の前記陽極酸化膜の上面に上電極が形成されていると
    共に、前記金属膜とこの下側の絶縁層との間に接着膜が
    形成されている配線基板。
  55. 【請求項55】 前記上電極の上面に絶縁層が設けら
    れ、この絶縁層の所定の個所に穴が形成され、前記絶縁
    層の上面に電極材が、前記キャパシタ素子の上電極及び
    下電極のうち少なくとも上電極、及び前記他の素子の電
    極の電気的取り出し用として設けられている、請求項5
    4に記載の配線基板。
  56. 【請求項56】 前記金属膜が窒化タンタルからなり、
    かつ前記接着膜がタンタルからなっている、請求項54
    に記載の配線基板。
  57. 【請求項57】 前記絶縁層が、ポリイミド、ベンゾシ
    クロブテン、エポキシ系又はアクリル系等の樹脂であ
    る、請求項54に記載の配線基板。
  58. 【請求項58】 前記下電極が少なくとも陽極酸化され
    ない金属膜である、請求項54に記載の配線基板。
  59. 【請求項59】 前記他の素子が抵抗素子である、請求
    項54に記載の配線基板。
  60. 【請求項60】 キャパシタ素子および/または抵抗素
    子が絶縁層を介して多層化されて配置されている、請求
    項59に記載の配線基板。
  61. 【請求項61】 前記基板が、アルミナ、ガラスセラミ
    ックス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどのセ
    ラミック多層基板である、請求項54に記載の配線基
    板。
  62. 【請求項62】 前記基板が、ガラスエポキシ、ポリイ
    ミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフェニレ
    ンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィン樹
    脂、テフロン、液晶ポリマーなどの有機多層基板であ
    る、請求項54に記載の配線基板。
  63. 【請求項63】 前記基板が、アルミナ、ガラスセラミ
    ックス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどから
    なるセラミック多層基板、もしくは、ガラスエポキシ、
    ポリイミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフ
    ェニレンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィ
    ン樹脂、液晶ポリマーなどからなる有機多層基板であ
    り、その少なくとも一方の面には、感光性もしくは非感
    光性エポキシ、或いは、感光性もしくは非感光性ポリイ
    ミド、或いは、感光性もしくは非感光性ベンゾシクロブ
    テン、液晶ポリマーなどの樹脂素材に銅メッキ等による
    高密度配線が形成されているビルドアップ基板である、
    請求項54に記載の配線基板。
  64. 【請求項64】 キャパシタ素子の下電極及びその他の
    素子の電極のうち少なくとも前記キャパシタ素子の下電
    極用の導電膜が基板上に形成され、少なくとも前記キャ
    パシタ素子の前記導電膜上に所望の金属膜が所定パター
    ンに形成され、少なくとも前記キャパシタ素子の前記金
    属膜上に、この金属膜とは異なる面積サイズで所望の陽
    極酸化膜が形成され、前記キャパシタ素子の前記陽極酸
    化膜の上面に上電極が形成されていると共に、前記金属
    膜とこの下側の絶縁層との間に接着膜が形成されている
    配線基板を有し、この配線基板上に電子部品がマウント
    されている、モジュール基板。
  65. 【請求項65】 前記上電極の上面に絶縁層が設けら
    れ、この絶縁層の所定の個所に穴が形成され、前記絶縁
    層の上面に電極材が、前記キャパシタ素子の上電極及び
    下電極のうち少なくとも上電極、及び前記他の素子の電
    極の電気的取り出し用として設けられている、請求項6
    4に記載のモジュール基板。
  66. 【請求項66】 前記金属膜が窒化タンタルからなり、
    かつ前記接着膜がタンタルからなっている、請求項64
    に記載のモジュール基板。
  67. 【請求項67】 前記絶縁層が、ポリイミド、ベンゾシ
    クロブテン、エポキシ系又はアクリル系等の樹脂であ
    る、請求項64に記載のモジュール基板。
  68. 【請求項68】 前記下電極が少なくとも陽極酸化され
    ない金属膜である、請求項64に記載のモジュール基
    板。
  69. 【請求項69】 前記他の素子が抵抗素子である、請求
    項64に記載のモジュール基板。
  70. 【請求項70】 キャパシタ素子および/または抵抗素
    子が絶縁層を介して多層化されて配置されている、請求
    項69に記載のモジュール基板。
  71. 【請求項71】 前記基板が、アルミナ、ガラスセラミ
    ックス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどのセ
    ラミック多層基板である、請求項64に記載のモジュー
    ル基板。
  72. 【請求項72】 前記基板が、ガラスエポキシ、ポリイ
    ミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフェニレ
    ンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィン樹
    脂、テフロン、液晶ポリマーなどの有機多層基板であ
    る、請求項64に記載のモジュール基板。
  73. 【請求項73】 前記基板が、アルミナ、ガラスセラミ
    ックス、アルミニウムナイトライド、ムライトなどから
    なるセラミック多層基板もしくは、ガラスエポキシ、ポ
    リイミド、ビスマレイミド/トレアジン樹脂、ポリフェ
    ニレンエーテル樹脂、フェノール樹脂、ポリオレフィン
    樹脂、液晶ポリマーなどからなる有機多層基板であり、
    その少なくとも一方の面には、感光性もしくは非感光性
    エポキシ、或いは、感光性もしくは非感光性ポリイミ
    ド、或いは、感光性もしくは非感光性ベンゾシクロブテ
    ン、液晶ポリマーなどの樹脂素材に銅メッキなどによる
    高密度配線が形成されているビルドアップ基板である、
    請求項64に記載のモジュール基板。
  74. 【請求項74】 前記電子部品が半導体チップなどのチ
    ップ部品である、請求項64に記載のモジュール基板。
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