JP5082253B2 - 受動素子内蔵配線基板およびその製造方法 - Google Patents

受動素子内蔵配線基板およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、キャパシタ、抵抗、インダクタ等の受動素子を内蔵した配線基板と、このような配線基板を製造するための製造方法に関する。
近年、半導体チップでは、IC、LSI等の集積回路素子の高密度化が進むとともに、動作速度が年々上昇している。このような集積回路素子の動作速度が上昇すると、半導体チップ内部で発生するスイッチングノイズが集積回路素子を誤動作させる要因になるという問題があった。スイッチングノイズを低減させるためには、電源バスラインと接地バスラインとの間にキャパシタを配置することが有効である。
このようなキャパシタやインダクター等の受動素子が必要な場合、半導体チップと同様に、多層配線基板に外付けで実装することが行なわれている。しかし、キャパシタを外付け部品として配線基板上に配置すると、キャパシタと半導体チップの間の接続距離が長くなって配線インダクタンスが大きくなるため、キャパシタの効果が不充分となってしまう。このため、キャパシタ等の受動素子はできるだけ集積回路素子に近いことが求められており、半導体チップに直接形成することが望ましい。しかし、この場合、半導体チップの面積が増大してコスト高となり、また、製造工程が複雑で長くなるため、キャパシタの不良によって半導体チップ自体の製造歩留まりが低下してしまうという問題があった。
これらの問題に対応するために、コア基板上に積層した多層配線層に受動素子を内蔵させることが提案されている(特許文献1)。
特開2002−94247号公報
しかしながら、特許文献1に示される多層配線層に内蔵される受動素子は薄膜の受動素子であるため高精度化が可能であるが、高耐電圧、高抵抗値、あるいは高消費電力が要求される用途には使用できないという問題があった。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、適応範囲の広い受動素子を内蔵しながらも小型化が可能な受動素子内蔵配線基板と、このような受動素子内蔵配線基板を簡便に製造するための製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の受動素子内蔵配線基板は、シリコン基板と、該シリコン基板の少なくとも一方の面に形成されたパターン電極と、該パターン電極に接続された厚膜受動素子膜と、厚みが30〜100μmの範囲である平坦化層を介して前記パターン電極および前記厚膜受動素子膜を被覆するように形成された薄膜多層配線層と、を備え、前記パターン電極は厚みが3〜15μmの範囲である厚膜導電電極であり、前記厚膜受動素子膜は厚みが5〜20μmの範囲であり、前記薄膜多層配線層は厚みが0.05〜0.5μmの範囲である薄膜受動素子膜を内蔵しており、前記平坦化層は表裏導通のためのビアを有するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記厚膜受動素子膜は、キャパシタ、抵抗、インダクタの少なくとも1種を構成するものであるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記薄膜受動素子膜は、キャパシタ、抵抗、インダクタの少なくとも1種を構成するものであるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記シリコン基板は、導電材料により表裏の導通がなされた複数のスルーホールを備えるような構成とした。
また、本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法は、シリコン基板上に厚みが3〜15μmの範囲であるパターン電極を形成する工程と、前記パターン電極の所望部位に接続するように、厚みが5〜20μmの範囲である厚膜受動素子膜を焼成温度が800〜1100℃の範囲である厚膜高温焼成プロセスにより形成する工程と、前記パターン電極と前記厚膜受動素子膜を被覆する厚みが30〜100μmの範囲である平坦化層を、結晶化ガラスペーストを用いて印刷・乾燥・700〜1000℃の高温焼成により、あるいは、非結晶化ガラスペーストを用いて印刷・乾燥・500〜800℃の高温焼成により形成し、その後、前記パターン電極の所望部位、前記厚膜受動素子膜の所望部位と接続する表裏導通ビアと配線を該平坦化層に形成する工程と、前記平坦化層の配線の所望部位と接続するように、厚みが0.05〜0.5μmの範囲である薄膜受動素子膜を内蔵する薄膜多層配線層を形成する工程と、を有するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記パターン電極の形成は、厚膜導体ペーストを用いて印刷・乾燥・800〜1100℃の高温焼成により行うような構成とした。
本発明の他の態様として、前記薄膜多層配線層の形成は、スパッタ・セミアディティブ法、スパッタ・フルアディティブ法、スパッタ・全面めっき・サブトラクティブ法、蒸着・セミアディティブ法、蒸着・フルアディティブ法、蒸着・全面めっき・サブトラクティブ法、化学めっき・セミアディティブ法、化学めっき・フルアディティブ法、および、化学めっき・全面電気めっき・サブトラクティブ法のいずれかにより行うような構成とした。
本発明の受動素子内蔵配線基板は、厚膜受動素子膜を備えた受動素子を内蔵しているので、高耐電圧、高抵抗値、あるいは高消費電力が要求される用途にも使用することができ、また、厚膜受動素子膜は耐湿性が良好であるので信頼性が高く、さらに、小型化が可能である。また、薄膜多層配線層に高精度の特性をもつ薄膜受動素子膜を備える場合には、要求される電気特性をすべて満足することができる受動素子内蔵配線基板が可能である。
また、本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法は、厚膜受動素子膜を厚膜高温焼成プロセスで形成するため、耐湿性に優れ、高耐電圧、高抵抗値、あるいは高消費電力が要求される受動素子内蔵配線基板の製造が可能であるとともに、受動素子の位置、大きさ等の変更に容易に対応することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[受動素子内蔵配線基板]
図1は、本発明の受動素子内蔵配線基板の一実施形態を示す部分縦断面図である。図1において、本発明の受動素子内蔵配線基板1は、シリコン基板2と、このコア基板2の一方の面に形成されたパターン電極6、パターン電極6に接続された厚膜受動素子膜11、これらの上に平坦化層7を介して形成された薄膜多層配線層20とを備えている。
受動素子内蔵配線基板1を構成するシリコン基板2は、複数のスルーホール4が形成されたものであり、スルーホール4の内壁面を含む全面には絶縁層3が形成されている。また、各スルーホール4内には導電材料5を備え、絶縁層3上には所望のパターンでパターン電極6が形成されている。
シリコン基板2に形成されたスルーホール4は、内径が10〜300μmの範囲内であってよく、図示のようにシリコン基板2の厚み方向で内径がほぼ一定のストレート形状であってもよく、また、一方の開口径が広いテーパー形状、シリコン基板2の厚み方向の略中央で内径が狭くなっているような形状等であってもよい。また、シリコン基板2は、その厚みが20〜600μm、好ましくは50〜250μmの範囲内とすることができる。シリコン基板2の厚みが20μm未満であると、支持体として充分な強度を保持できず、600μmを超えると、半導体装置の薄型化に支障を来たすことになり好ましくない。
また、シリコン基板2に形成されている絶縁層3の材質は、例えば、二酸化珪素、窒化珪素等の電気絶縁膜とすることができる。
シリコン基板2を構成する導電材料5は、例えば、銅、銀、金、タングステン、タンタル等の金属材料、銅粒子、銀粒子等の導電性粒子を含有した公知の導電性ペースト、あるいは、スズ−亜鉛系、スズ−銀系、スズ−ビスマス系、スズ−鉛系等の半田であってよい。また、これらを組み合わせて使用することもできる。
パターン電極6は、図示例では、電極6a,6b,6cからなる。このうち、電極6a,6bは、抵抗としての受動素子15を構成するものであり、電極6aは導電材料5に接続されている。また、電極6cはキャパシタとしての受動素子16を構成する下部電極であり、導電材料5に接続されている。パターン電極6の材質は、例えば、銅、銀、金、銀/パラジウム等の導電材料とすることができる。パターン電極6の厚みは、例えば、3〜15μm、好ましくは5〜12μm程度として、厚膜導電電極とすることができる。尚、パターン電極6は、導電材料5と同じ材質であってもよい。また、パターン電極6は、電極6a,6b,6cの他に、所望の配線を含んでよいことは勿論である。
パターン電極6に接続された厚膜受動素子膜11は、図示例では、厚膜受動素子膜11a,11bからなる。このうち、厚膜受動素子膜11aは、上記の電極6a,6b間に形成されて抵抗としての受動素子15を構成する。この厚膜受動素子膜11aの材質は、例えば、酸化錫(SnO2)、ランタンボライト(LaB6)、酸化ルテニウム(RuO2)等とすることができ、厚みは、例えば、5〜20μm、好ましくは10〜15μm程度とすることができる。
また、厚膜受動素子膜11bは、上記の電極(下部電極)6c上に形成され、更に、この上に電極(上部電極)6dが形成されており、これにより、キャパシタとしての受動素子16が構成されている。厚膜受動素子膜11bの材質は、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO3)等とすることができ、厚みは、例えば、5〜20μm、好ましくは10〜15μm程度とすることができる。受動素子16を構成する電極6dの材質は、上記の電極6a,6b,6cと同じものであってよく、厚みは、例えば、3〜15μm、好ましくは5〜12μm程度として、厚膜導電電極とすることができる。
尚、インダクタとしての受動素子を構成する場合には、厚膜受動素子膜として、例えば、銅、銀、金、銀/パラジウム等の導電材料を使用することができる。
平坦化層7は、上述のパターン電極6(6a,6b,6c)、電極6dと、厚膜受動素子膜11a,11bとを被覆して平坦化するものである。平坦化層7は、パターン電極6、電極6dの所望の部位に位置する開口部7aを有し、この開口部7a内にはビア8が形成されている。また、平坦化層7上には、配線9が配設されており、この配線9の所望の部位はビア8に接続されている。平坦化層7は、例えば、ガラス等の絶縁材料からなっており、厚みは、例えば、30〜100μm、好ましくは30〜50μm程度とすることができる。また、ビア8、配線9の材質は、銅、銀、金、アルミニウム等の導電材料とすることができる。
薄膜多層配線層20は、図示例では、平坦化層7上に形成された1層目〜2層目の電気絶縁層21a,21bと、各電気絶縁層上に形成された1層目〜2層目の配線22a、22bとを備えている。
1層目の電気絶縁層21aには、上記の配線9の所望部位に位置するように開口部23aが形成されており、この開口部23a内にはビア24aが配設されている。したがって、1層目の配線22aの所望の部位は、ビア24aを介して、平坦化層7上の配線9と上下導通がなされている。
同様に、2層目の配線22bの所望の部位は、2層目の電気絶縁層21bの開口部23b内に配設されたビア24bを介して、1層目の配線22aと上下導通がなされている。
上述にような薄膜多層配線層20を構成する電気絶縁層21a,21bの材質は、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂、カルド樹脂、ポリイミド樹脂、フルオレン等の有機絶縁性材料、これらの有機材料とガラス繊維等を組み合わせたもの等の絶縁材料とすることができる。また、配線22a,22bの材質、開口部23a,23b内に位置するビア24a,24bの材質は、例えば、銅、銀、金、アルミニウム等の導電材料とすることができる。
上述のような本発明の受動素子内蔵配線基板1では、厚膜受動素子膜11a,11bを備えた受動素子15,16を内蔵しているので、高耐電圧、高抵抗値、あるいは高消費電力が要求される用途にも使用することができる。また、厚膜受動素子膜11a,11bが高い耐湿性を有するので、受動素子15,16の信頼性が高く、また、受動素子内蔵配線基板1は小型化が可能である。
本発明の受動素子内蔵配線基板は、薄膜多層配線層に薄膜受動素子膜を備えるものであってもよい。図2は、このような態様の受動素子内蔵配線基板を示す部分縦断面図である。
図2において、本発明の受動素子内蔵配線基板1′は、シリコン基板2と、このコア基板2の一方の面に形成されたパターン電極6、パターン電極6に接続された厚膜受動素子膜11、これらの上に平坦化層7を介して形成された多層配線層30とを備えている。この受動素子内蔵配線基板1′は、薄膜多層配線層30に薄膜受動素子膜を備える点を除いて上述の受動素子内蔵配線基板1と同様であり、同じ部材には同じ部材番号を付し、説明は省略する。したがって、以下において薄膜多層配線層30について説明する。
受動素子内蔵配線基板1′を構成する薄膜多層配線層30は、平坦化層7上に形成された1層目〜2層目の電気絶縁層31a,31bと、各電気絶縁層上に形成された1層目〜2層目の配線32a、32bとを備えている。
1層目の電気絶縁層31aには、上記の配線9の所望部位に位置するように開口部33aが形成されており、この開口部33a内にはビア34aが配設されている。したがって、1層目の配線32aの所望の部位は、ビア34aを介して、平坦化層7上の配線9と上下導通がなされている。そして、配線32aには電極36が形成されている。この電極36は、図示例では、電極36a,36b,36cからなる。このうち、電極36a,36b間には薄膜受動素子膜41aが形成されて抵抗としての受動素子45が構成されている。また、電極(下部電極)36c上には薄膜受動素子膜41bが形成され、更に、この上に電極(上部電極)36dが形成されており、これにより、キャパシタとしての受動素子46が構成されている。
また、2層目の配線32bの所望の部位は、2層目の電気絶縁層31bの開口部33b内に配設されたビア34bを介して、1層目の配線32a、電極36と上下導通がなされている。
上記の薄膜受動素子膜41aの材質は、例えば、チタン、クロム等とすることができ、厚みは、例えば、0.05〜0.5μm、好ましくは0.1〜0.2μm程度とすることができる。また、薄膜受動素子膜41bの材質は、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO3)、酸化チタン(TiO5)等とすることができ、厚みは、例えば、0.05〜0.5μm、好ましくは0.1〜0.2μm程度とすることができる。
尚、薄膜受動素子膜を形成してインダクタとしての受動素子を構成する場合には、薄膜受動素子膜として、例えば、銅、銀、金、アルミニウム等の導電材料を使用することができる。
上述にような薄膜多層配線層30を構成する電気絶縁層31a,31bの材質は、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂、カルド樹脂、ポリイミド樹脂、フルオレン等の有機絶縁性材料、これらの有機材料とガラス繊維等を組み合わせたもの等の絶縁材料とすることができる。また、配線32a,32b、電極36a,36b,36c,36dの材質、開口部33a,33b内に位置するビア34a,34bの材質は、例えば、銅、銀、金、アルミニウム等の導電材料とすることができる。
上述のような本発明の受動素子内蔵配線基板1′は、厚膜受動素子膜11a,11bで構成される受動素子15,16を内蔵するとともに、薄膜多層配線層30内に薄膜受動素子膜41a,41bが形成されて、受動素子45,46を内蔵するので、具備できる電気特性の範囲が広いものとなる。
上述の受動素子内蔵配線基板は例示であり、本発明はこれらの態様に限定されるものではない。例えば、シリコン基板2はスルーホール4を備えないものであってもよく、また、シリコン基板2と薄膜多層配線層20,30との間に平坦化層7が介在しないものであってもよい。さらに、薄膜多層配線層20,30の層の数は、図示の2層に限定されるものではない。
[受動素子内蔵配線基板の製造方法]
次に、本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法を図面を参照しながら説明する。
図3〜図4は、本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法の一実施形態を示す工程図であり、図1に示される受動素子内蔵配線基板1を例としたものである。
本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法では、まず、シリコン基板2にスルーホール4を形成し、このスルーホール4内壁を含むシリコン基板2表面に絶縁層3を形成し、その後、スルーホール4内に導電材料5を充填して貫通電極とする(図3(A))。
シリコン基板2へのスルーホール4の形成は、例えば、シリコン基板2の一方の面に所定のマスクパターンを形成し、このマスクパターンをマスクとしてサンドブラスト、あるいは、ICP−RIE(Inductively Coupled Plasma-Reactive Ion Etching:誘導結合プラズマ−反応性イオンエッチング)法によるドライエッチング加工等により行うことができる。スルーホール4の開口径は、例えば、10〜300μmの範囲内で適宜設定することができ、マスクパターンの開口径により調整することができる。
絶縁層3は、プラズマCVD法等の真空成膜法を用いて二酸化珪素膜、窒化珪素等の絶縁膜として形成することができる。また、シリコン基板2の熱酸化により、表面に二酸化珪素膜を形成して絶縁層3とすることができる。尚、上記のスルーホール4の形成に用いたマスクパターンが窒化シリコン等の電気絶縁性の膜である場合、このマスクパターンを除去することなく、絶縁層3を構成するものとして使用し、さらに、シリコン基板2の表面およびスルーホール4内壁面に絶縁層3を成膜してもよい。
スルーホール4内への導電材料5の充填は、例えば、スルーホール4が形成されたシリコン基板2(絶縁層3)上に下地導電薄膜を形成し、次いで、下地導電薄膜4を給電層としてスルーホール4内に電気めっきにより銅、銀、金、ニッケル等の導電材料を埋め込むことにより行うことができる。下地導電薄膜は、無電解めっきによりクロム、チタン、窒化チタン、ニッケル、バナジウム等の薄膜、あるいは、これらを含有する薄膜(例えば、銅とクロムからなる薄膜)として形成することができる。また、スパッタリング法や蒸着法等の真空成膜法により下地導電薄膜を形成してもよい。また、スルーホール4内への導電材料5の充填は、銀ペースト、銅ペースト等の導電性ペーストをスルーホール4内にスクリーン印刷等により充填し、焼成することにより行うこともできる。
次に、シリコン基板2上にパターン電極6(6a,6b,6c)を形成する(図3(B))。パターン電極6の形成は、例えば、銅、銀、金、銀/パラジウム等を含有する厚膜導体ペーストを所望のパターンで印刷し、その後、乾燥、焼成(焼成温度800〜1100℃)することにより行うことができる。形成するパターン電極6の厚みは、例えば、3〜15μm程度とすることができる。
次いで、パターン電極6の所望部位に接続するように厚膜受動素子膜11(11a,11b)を、焼成温度が800〜1100℃の範囲である厚膜高温焼成プロセスにより形成する(図3(C))。この厚膜受動素子膜11は、抵抗としての受動素子15を構成するための厚膜受動素子膜11aの場合には、例えば、酸化錫(SnO2)、ランタンボライト(LaB6)、酸化ルテニウム(RuO2)等を含有する厚膜ペーストを所望のパターンで印刷し、その後、乾燥、焼成(焼成温度800〜1100℃)することにより形成することができる。また、キャパシタ16を構成するための厚膜受動素子膜11bの場合は、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO3)等を含有する厚膜ペーストを所望のパターンで印刷し、その後、乾燥、焼成(焼成温度800〜1100℃)することにより形成することができる。尚、インダクタとしての受動素子を構成するための厚膜受動素子膜の場合には、例えば、銅、銀、金、銀/パラジウム等を含有する厚膜ペーストを所望のパターンで印刷し、その後、乾燥、焼成(焼成温度800〜1100℃)することにより形成することができる。
次に、厚膜受動素子膜11である厚膜受動素子膜11a,11bのうち、キャパシタ16を構成するための厚膜受動素子膜11b上に、電極6dを形成する(図3(D))。電極6dの形成は、例えば、銅、銀、金、銀/パラジウム等を含有する厚膜導体ペーストを所望のパターンで印刷し、その後、乾燥、焼成(焼成温度800〜1100℃)することにより行うことができる。
次いで、平坦化層7と、開口部7a、ビア8、配線9を形成する(図4(A))。平坦化層7の形成は、例えば、結晶化ガラスのペーストを印刷し、その後、乾燥、焼成(焼成温度700〜1000℃)することにより行うことができる。また、非結晶化ガラスのペーストを印刷し、その後、乾燥、焼成(焼成温度500〜800℃)することにより平坦化層7を形成することもできる。
開口部7aの形成は、例えば、ウエットエッチング、あるいは、炭酸ガスレーザー、UV−YAGレーザー等を用いて行うことができ、また、スクリーン印刷時にマスクにより同時に形成することもできる。
また、ビア8、配線9の形成は、例えば、まず、開口部7a内および平坦化層7上に無電解めっきにより導電層を形成し、この導電層上にドライフィルムレジストをラミネートして所望のパターン露光、現像を行うことにより絶縁パターンを形成する。次に、この絶縁パターンをマスクとして、上記の開口部7aを含む露出部に電気めっきにより導電材料を析出させてビア8と配線9を形成し、その後、絶縁パターンと導電層を除去する。また、スパッタリング法等の真空成膜法により、上記の開口部7a内および平坦化層7上に導電層を形成し、この導電層上にマスクパターンを形成し、導電層をエッチングしてビア8と配線9を形成し、その後、マスクパターンを除去してもよい。
次いで、薄膜多層配線層20を形成して受動素子内蔵配線基板1を得る(図4(B))。薄膜多層配線層の形成は、例えば、銅/ポリイミド、銅/ベンゾシクロブテン、銅/フルオレン等の、いわゆるスパッタ・セミアディティブ法、スパッタ・フルアディティブ法およびスパッタ・全面めっき・サブトラクティブ法のいずれかにより行うことができる。具体的には、スパッタリング法等の真空成膜法により、上記の開口部23a内を含む電気絶縁層21a上に導電層を形成し、この導電層上にマスクパターンを形成し、導電層をエッチングしてビア24aと配線22aを形成し、その後、マスクパターンを除去する。この操作を繰り返すことにより、電気絶縁層22bを介してビア24b、配線22bも形成して薄膜多層配線層20とすることができる。
また、例えば、平坦化層7、配線9を覆うように電気絶縁層21aを形成し、ウエットエッチング、あるいは、炭酸ガスレーザー、UV−YAGレーザー等を用いて配線9の所望の箇所が露出するように小径の開口部23aを電気絶縁層21aの所定位置に形成する。そして、洗浄後、開口部23a内および電気絶縁層21a上に無電解めっきにより導電層を形成し、この導電層上にドライフィルムレジストをラミネートして所望のパターン露光、現像を行うことにより絶縁パターンを形成する。その後、この絶縁パターンをマスクとして、上記の開口部23aを含む露出部に電気めっきにより導電材料を析出させてビア24aと配線22aを形成し、絶縁パターンと導電層を除去する。この操作を繰り返すことにより、電気絶縁層22bを介してビア24b、配線22bも形成して薄膜多層配線層20とすることもできる。
図5は、本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法の他の実施形態を示す工程図であり、図2に示される受動素子内蔵配線基板1′を例としたものである。
まず、受動素子内蔵配線基板1′を構成するシリコン基板2、受動素子15,16、平坦化層7、配線9の形成までを、受動素子内蔵配線基板1の製造方法と同様に行う。
次に、上述の薄膜多層配線層20の電気絶縁層21a、開口部23a、ビア24a、配線22aの形成と同様にして、薄膜多層配線層30を構成する1層目の電気絶縁層31a、開口部33a、ビア34a、配線32aを形成する。この配線32aの形成では、同時に電極36a,36b,36cを形成する(図5(A))。
次いで、電極36a,36b,36cの所望部位に薄膜受動素子膜41(41a,41b)を形成し、薄膜受動素子膜41a,41bのうち、キャパシタ46を構成するための薄膜受動素子膜41b上に、電極36dを形成する(図5(B))。
抵抗としての受動素子45を構成する薄膜受動素子膜41aは、例えば、ドライフィルムレジストをラミネートして所望のパターン露光、現像を行うことにより絶縁パターンを形成し、この絶縁パターンをマスクとして、スパッタリング等によりチタン、クロム等の薄膜を成膜することにより形成することができる。また、上記の配線32a、電極36a,36b,36cを形成するための導電層としてチタン、クロム等のシード層を形成し、このシード層を所望のパターンで残存させて薄膜受動素子膜41aとしてもよい。
また、キャパシタ46を構成する薄膜受動素子膜41bは、例えば、ドライフィルムレジストをラミネートして所望のパターン露光、現像を行うことにより絶縁パターンを形成し、この絶縁パターンをマスクとして、スパッタリング等によりチタン酸バリウム(BaTiO3)を成膜し、あるいは、陽極酸化法により酸化チタン(Ti25)を成膜することにより形成することができる。尚、インダクタとしての受動素子を構成するための薄膜受動素子膜の場合には、例えば、配線32a等の配線形成と同様の薄膜プロセスによりミアンダ状あるいはスパイラル状の所望のインダクタパターンを形成することができる。
また、電極36dの形成は、配線32a等の配線形成と同様のスパッタリング、蒸着等の薄膜形成、あるいはめっき法により行うことができる。
次いで、上述の薄膜多層配線層20の電気絶縁層21b、開口部23b、ビア24b、配線22bの形成と同様にして、薄膜多層配線層30を構成する2層目の電気絶縁層31b、開口部33b、ビア34b、配線32bを形成する。これにより、受動素子内蔵配線基板1′を得ることができる。
上述の本発明の製造方法では、厚膜受動素子膜11を厚膜高温焼成プロセスで形成するため、耐湿性に優れ、高耐電圧、高抵抗値、あるいは高消費電力が要求される受動素子内蔵配線基板の製造が可能である。また、受動素子の位置、大きさ等の変更に容易に対応することができる。さらに、本発明の受動素子内蔵配線基板1′の構成を採用することにより、抵抗値や容量値に対する高精度要求に対しては、薄膜受動素子膜41a,41bにて対応することが可能であり、多彩な受動素子の特性に対して広範囲で、かつ、容易に対応することが可能である。
上述の受動素子内蔵配線基板の製造方法は例示であり、本発明はこれらの態様に限定されるものではない。
次に、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
[実施例1]
(シリコン基板の作製)
厚み300μmのシリコンウエハを準備し、このシリコンウエハの一方の面にプラズマCVD法で窒化シリコン膜(厚み2μm)を形成した。次に、窒化シリコン膜上に、ポジ型フォトレジスト(東京応化工業(株)製 OFPR−800)を塗布し、スルーホール形成用のフォトマスクを介して露光、現像することによりレジストパターンを形成した。次いで、CF4をエッチングガスとして、レジストパターンから露出している窒化シリコンをドライエッチングし、その後、レジストを剥離して、窒化シリコンからなるマスクパターンを形成した。このマスクパターンは直径が30μmである円形開口を150〜500μmピッチで有するものであった。
次に、ICP−RIE装置により窒化シリコン膜をマスクとしてシリコンウエハを、エッチングガスにSF6を用いてエッチングしてスルーホールを形成した。このスルーホールは、開口径が約22μmであった。
次に、アセトンを用いてマスクパターンをコア材から除去した。その後、スルーホールが形成されたコア材に熱酸化処理(1050℃、20分間)を施して、コア材の表面(スルーホール内壁面を含む)に二酸化珪素からなる絶縁膜を形成した。その後、コア材の一方の面とスルーホール内壁面とに、チタン−銅の順にスパッタリング法により下地導電薄膜を0.2μmの厚みで形成した。次いで、この下地導電薄膜上にドライフィルムレジスト(旭化成(株)製APR)をラミネートした。次いで、フォトマスクを介し露光、現像してレジストパターンを形成した。このレジストパターンをマスクとし、上記の下地導電薄膜を給電層として、電気銅めっきを行った。これにより、スルーホール内を電気銅めっきで充填した。
次に、コア材の両面に突出した導電材料を、不二越機械工業(株)製MCP150Xを用いて研磨し、次いで、レジストパターンと下地導電薄膜を除去してシリコン基板を得た。このシリコン基板は、スルーホールに充填された導電材料によって表裏の導通がなされたものであった。
(パターン電極の形成)
次に、シリコン基板の一方の面に、銅粒子を含有する厚膜導体ペースト(ヘレウス(株)製 C7257)をスクリーン印刷により印刷し、乾燥(150℃、10分間)した後、焼成(900℃、60分間)を行った。これにより、パターン電極(厚み5μm)をシリコン基板に形成した。形成したパターン電極は、抵抗としての受動素子を構成するための電極、および、キャパシタとしての受動素子を構成するための下部電極(500μm×500μmの正方形)とした。
(厚膜受動素子膜の形成)
次に、パターン電極を形成したシリコン基板上の所望部位に、チタン酸バリウム粒子を含有する厚膜ペースト(アチソン(株)製 チタン酸バリウムインク)をスクリーン印刷により印刷し、乾燥(150℃、20分間)した。その後、焼成(900℃、60分間)を行った。これにより、抵抗素子膜である厚膜受動素子膜(厚み5μm)を所望の電極間に形成し、下部電極上に容量素子膜である厚膜受動素子膜(厚み5μm)を形成した。次いで、容量素子膜である厚膜受動素子膜上に、銅粒子を含有する厚膜導体ペースト(ヘレウス(株)製 C7252)をスクリーン印刷により印刷し、乾燥(150℃、10分間)した後、焼成(900℃、60分間)を行った。これにより、上部電極(厚み5μm、500μm×500μmの正方形)を形成した。
(平坦化層の形成)
次に、上記の厚膜受動素子膜および電極を被覆するように、結晶化ガラス粒子を含有する厚膜ペースト(ヘレウス(株)製 IP9115)をスクリーン印刷法により印刷し、乾燥(150℃、10分間)した後、焼成(800℃、60分間)を行った。これにより、平坦化層(厚み40μm)を形成した。
次いで、炭酸ガスレーザーを用いて、平坦化層の所望の部位に開口部を形成した。これらの開口部には、上記の厚膜受動素子膜からなる受動素子を構成する電極が露出するものであった。次に、この開口部内と平坦化層上に、チタン−銅の順にスパッタリング法により下地導電薄膜を0.2μmの厚みで形成した。次いで、この下地導電薄膜上にドライフィルムレジスト(旭化成(株)製APR)をラミネートした。次いで、フォトマスクを介し露光、現像してレジストパターンを形成した。このレジストパターンをマスクとし、上記の下地導電薄膜を給電層として、電気銅めっきを行った。これにより、上記の開口部を含む露出部に電気めっきにより導電材料を析出させてビアと配線を形成し、その後、レジストパターンと下地導電薄膜を除去した。
(薄膜多層配線層の形成)
次に、上記のようにビア、配線を形成した平坦化層を覆うようにベンゾシクロブテン樹脂組成物(ダウ・ケミカル社製サイクロテン4024)をスピンコーターにより塗布、乾燥して厚み7μmの電気絶縁層を形成した。次に、露光、現像を行って、平坦化層上の配線の所定の箇所が露出するように小径の開口部(内径25μm)を電気絶縁層の所定位置に形成した。そして、洗浄後、開口部内および電気絶縁層上にスパッタリング法によりクロムと銅からなる導電層を形成し、この導電層上に液状レジスト(東京応化工業(株)製LA900)を塗布した。次いで、配線形成用のフォトマスクを介し露光、現像して配線形成用の絶縁パターンを形成した。この絶縁パターンをマスクとして電気銅めっき(厚み4μm)を行い、その後、不要な絶縁パターンと導電層を除去した。これにより、電気絶縁層を介して配線を形成した。上記の配線は平坦化層上の配線とビア(径25μm)により接続されたものであった。
更に、同様の操作を行い、2層目の電気絶縁層を介して配線を形成した。これにより2層構造の薄膜多層配線層を形成した。
これにより、図1に示されるような本発明の受動素子内蔵配線基板を得た。この受動素子内蔵配線基板が備える抵抗は1012Ω以上であり、高抵抗であった。一方、キャパシタの静電容量を測定した結果、1μFであり、十分な静電容量をもつことが確認された。また、このキャパシタの耐電圧は100Vであり、高い耐電圧を有することが確認された。
[実施例2]
まず、実施例1と同様にして、平坦化層上への配線形成までを行った。
次に、平坦化層を覆うようにベンゾシクロブテン樹脂組成物(ダウ・ケミカル社製サイクロテン4024)をスピンコーターにより塗布、乾燥して厚み7μmの電気絶縁層を形成した。次に、露光、現像を行って、平坦化層上の配線の所定の箇所が露出するように小径の開口部(内径25μm)を電気絶縁層の所定位置に形成した。そして、洗浄後、開口部内および電気絶縁層上にスパッタリング法によりクロムと銅からなる導電層を形成し、この導電層上に液状レジスト(東京応化工業(株)製LA900)を塗布した。次いで、電極・配線形成用のフォトマスクを介し露光、現像して電極・配線形成用の絶縁パターンを形成した。この絶縁パターンをマスクとして電気銅めっき(厚み4μm)を行い、電極と配線を形成した。形成した電極は、抵抗としての受動素子を構成するための電極、および、キャパシタとしての受動素子を構成するための下部電極(500μm×500μmの正方形)とした。
次いで、絶縁パターンを除去し、露出した導電層上に、ネガ型フォトレジスト(JSR(株)製 THB)を塗布し、抵抗素子膜としての薄膜受動素子膜形成用のフォトマスクを介して露光、現像することによりレジストパターンを形成した。次いで、過マンガン酸水溶液を用いてエッチングにより不要な導電層を除去して、電極間に位置するクロムと銅からなる薄膜受動素子膜(抵抗素子膜)を形成した。
次に、上記の薄膜受動素子膜(抵抗素子膜)を被覆するように電気絶縁層上にドライフィルムレジスト(旭化成(株)製APR)をラミネートした。次いで、フォトマスクを介し露光、現像してレジストパターンを形成した。このレジストパターンをマスクとし、スパッタリング法によりチタン酸バリウムの薄膜を形成した。これにより、下部電極上に容量素子膜である薄膜受動素子膜(厚み0.5μm、500μm×500μmの正方形)を形成した。次いで、上記のレジストパターンをマスクとし、スパッタリング法により容量素子膜である薄膜受動素子膜上に、銅薄膜を形成して上部電極(厚み0.2μm、500μm×500μmの正方形)を形成した。
以上により、受動素子を内蔵した1層目の薄膜配線層を形成した。
次に、この1層目の薄膜配線層上にベンゾシクロブテン樹脂組成物(ダウ・ケミカル社製サイクロテン4024)をスピンコーターにより塗布、乾燥して厚み7μmの電気絶縁層を形成した。次に、露光、現像を行って、1層目の薄膜配線層の電極、配線の所定の箇所が露出するように小径の開口部(内径25μm)を電気絶縁層の所定位置に形成した。その後、実施例1の2層目の薄膜配線層と同様の操作を行い、2層目の電気絶縁層を介して配線を形成した。これにより2層構造の薄膜多層配線層を形成した。
これにより、図2に示されるような本発明の受動素子内蔵配線基板を得た。この受動素子内蔵配線基板が備える薄膜の抵抗は1000Ω±0.1%であり、また、キャパシタの静電容量は1μF±0.1%であり、高精度なものであった。したがって、下層に内蔵する厚膜受動素子とともに、電気特性に対する広い範囲の要求に対応できることが確認された。
小型で高信頼性が要求される半導体装置や各種電子機器への用途にも適用できる。
本発明の受動素子内蔵配線基板の一実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明の受動素子内蔵配線基板の他の実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明の受動素子内蔵配線基板の製造方法の他の実施形態を示す工程図である。
符号の説明
1,1′…受動素子内蔵配線基板
2…シリコン基板
3…絶縁層
4…スルーホール
5…導電材料
6…パターン電極
7…平坦化層
11…厚膜受動素子膜
20,30…薄膜多層配線層
36…電極
15,45…抵抗
16,46……キャパシタ

Claims (7)

  1. シリコン基板と、該シリコン基板の少なくとも一方の面に形成されたパターン電極と、該パターン電極に接続された厚膜受動素子膜と、厚みが30〜100μmの範囲である平坦化層を介して前記パターン電極および前記厚膜受動素子膜を被覆するように形成された薄膜多層配線層と、を備え、前記パターン電極は厚みが3〜15μmの範囲である厚膜導電電極であり、前記厚膜受動素子膜は厚みが5〜20μmの範囲であり、前記薄膜多層配線層は厚みが0.05〜0.5μmの範囲である薄膜受動素子膜を内蔵しており、前記平坦化層は表裏導通のためのビアを有することを特徴とした受動素子内蔵配線基板。
  2. 前記厚膜受動素子膜は、キャパシタ、抵抗、インダクタの少なくとも1種を構成するものであることを特徴とする請求項1に記載の受動素子内蔵配線基板。
  3. 前記薄膜受動素子膜は、キャパシタ、抵抗、インダクタの少なくとも1種を構成するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の受動素子内蔵配線基板。
  4. 前記シリコン基板は、導電材料により表裏の導通がなされた複数のスルーホールを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の受動素子内蔵配線基板。
  5. シリコン基板上に厚みが3〜15μmの範囲であるパターン電極を形成する工程と、
    前記パターン電極の所望部位に接続するように、厚みが5〜20μmの範囲である厚膜受動素子膜を焼成温度が800〜1100℃の範囲である厚膜高温焼成プロセスにより形成する工程と、
    前記パターン電極と前記厚膜受動素子膜を被覆する厚みが30〜100μmの範囲である平坦化層を、結晶化ガラスペーストを用いて印刷・乾燥・700〜1000℃の高温焼成により、あるいは、非結晶化ガラスペーストを用いて印刷・乾燥・500〜800℃の高温焼成により形成し、その後、前記パターン電極の所望部位、前記厚膜受動素子膜の所望部位と接続する表裏導通ビアと配線を該平坦化層に形成する工程と、
    前記平坦化層の配線の所望部位と接続するように、厚みが0.05〜0.5μmの範囲である薄膜受動素子膜を内蔵する薄膜多層配線層を形成する工程と、を有することを特徴とした受動素子内蔵配線基板の製造方法。
  6. 前記パターン電極の形成は、厚膜導体ペーストを用いて印刷・乾燥・800〜1100℃の高温焼成により行うことを特徴とした請求項5に記載の受動素子内蔵配線基板の製造方法。
  7. 前記薄膜多層配線層の形成は、スパッタ・セミアディティブ法、スパッタ・フルアディティブ法、スパッタ・全面めっき・サブトラクティブ法、蒸着・セミアディティブ法、蒸着・フルアディティブ法、蒸着・全面めっき・サブトラクティブ法、化学めっき・セミアディティブ法、化学めっき・フルアディティブ法、および、化学めっき・全面電気めっき・サブトラクティブ法のいずれかにより行うことを特徴とした請求項5または請求項6のいずれかに記載の受動素子内蔵配線基板の製造方法。
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