JPH08330422A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH08330422A
JPH08330422A JP13367595A JP13367595A JPH08330422A JP H08330422 A JPH08330422 A JP H08330422A JP 13367595 A JP13367595 A JP 13367595A JP 13367595 A JP13367595 A JP 13367595A JP H08330422 A JPH08330422 A JP H08330422A
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film
wiring
insulating film
lower layer
interlayer insulating
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JP13367595A
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Takeshi Hirayama
武司 平山
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多層配線の配線間の電気的接続を安定して形成
する。 【構成】半導体基板の表面に層間絶縁膜を挟んで形成さ
れる多層配線の下層の配線と上層の配線の接続におい
て、前記下層の配線の表面にバリアメタルが形成され、
前記下層の配線の側面に前記層間絶縁膜とは異種材料の
サイドウォール絶縁膜が形成され、前記下層の配線上の
前記層間絶縁膜にコンタクト孔が形成され前記孔に導電
体材が充填されて、前記下層の配線と前記上層の配線と
が電気接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置およびその
製造方法に関し、特に多層配線の上層と下層の配線間の
電気接続に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CMOSに代表されるMOSトラ
ンジスタで構成される半導体装置の高集積化は、スケー
リング則に代表される縮小化規則に従う形で微細化実現
の努力が行われ、各種加工技術の発展に支えられて高速
化とともに実現されてきた。
【0003】しかし、スケーリング則を基本とするMO
Sトランジスタの微細化が進行し、ゲート電極の長さ
(ゲート長)が0.5μm(ハーフミクロン)を下回る
段階に達したところで、単純な寸法縮小だけに頼った微
細化では寄生抵抗や寄生容量が大きくなり、半導体装置
の動作に与える影響(インピーダンスの増加やクロスト
ーク等)が無視できなくなってきた。
【0004】そこで、半導体装置の微細化による高集積
化が半導体装置の動作に与える上記の望ましくない影響
を低減すべく、新しい構造や材料が検討されている。
【0005】MOSトランジスタでは、ゲート電極とソ
ース,ドレイン拡散層のTi等の高融点金属によるシリ
サイド化検討等が行われ、配線構造では、低抵抗なCu
を主体とする配線材料や寄生容量を低減する低誘電率の
層間膜の検討等が行われている。また、半導体装置内の
素子配置自由度を向上し、回路設計の自由度を向上し、
エレクトロマイグレーションやストレスマイグレーショ
ンによる配線寿命劣化を阻止する目的で配線間の層間絶
縁膜の化学的機械研磨(CMP:Chemical M
echanical Polishing)法に代表さ
れる完全平坦化が検討開発され、報告されている。
【0006】しかしながら上述の配線系の改善技術のう
ち現時点で実用化されつつあるのは層間絶縁膜のCMP
法である。配線材料についてはいずれの配線材料も現状
では加工の難易度が高く、製造装置自体が非常に高価で
ありながら歩留りが低い等などの問題によりコストが膨
れる傾向があり現状ではその実用化は難しい。
【0007】この配線系の新技術は、一朝一夕には半導
体装置の量産工程に適用できず、ゲート長0.2μm程
度のMOSトランジスタの量産が立ちあがる1997年
頃までは、現在主流で用いられているAlを主体とした
配線材料(例えばAl−Si−CuやAl−Cu)と通
常の配線間の層間絶縁膜材料の組み合わせで半導体装置
の配線系が形成される可能性が高いと考えられる。
【0008】一方、上述した配線系の技術開発の進行過
程で、レイアウト面積をより小さくする目的で上層ある
いは下層に存在する配線間相互を接続するスルーホール
部あるいはコンタクト部の配線に専用のパッド部分を設
けずに、引き回しの配線と同じ配線幅の所にスルーホー
ルあるいはコンタクトを設けて物理的かつ電気的に接続
する技術、いわゆるボーダーレスコンタクト法が一般化
し、0.3μm程度の設計基準で製造される高速なロジ
ック系の半導体装置ではこの技術が多く利用され始めて
いる。
【0009】このボーダーレスコンタクト法は、微細
な、例えば、0.3μm程度のスルーホールあるいはコ
ンタクト孔の開口技術の発展が基礎になって実現され
た。
【0010】一方、このボーダレスコンタクト法は、配
線幅にほぼ等しい接続部を開口するため、ステッパーの
ステージの位置精度や光学系レンズの位置精度等が大き
く影響するマスクの重ね合わせ精度の影響を大きく受け
ることがわかってきた。
【0011】そして、Al系の配線材料はエッチングガ
ス中の弗素と反応して弗素系の非導電性の反応物を生成
し、スルーホール部底面をほぼおおってしまい、スルー
ホール抵抗が本来の1Ω程度から50Ω程度まで上昇
し、スルーホール抵抗のばらつきも6インチウェハ面内
で5%から40%程度にまで上昇する。
【0012】マスクの重ね合わせ精度は、スルーホール
やコンタクトの開口寸法にもよるが、i線を光源とした
ステッパでは0.3μm程度の開口に対して最大0.0
5μm程度であり、下層のAlを主体とした材料で形成
された金属配線の重ね合わせ精度も同様に最大0.05
μm程度であるから、金属配線とスルーホールの開口部
が互いに反する方向にずれてマスクが重ね合わされると
最大で0.1μmに達し、Al系配線材料と弗素を含む
エッチングガスとの反応で生ずる上述のスルーホール抵
抗の上昇は容易に生じてしまう。
【0013】一般に半導体装置の量産工程で、この低い
マスクの重ね合わせが認められると、パターニングされ
たフォトレジストを剥離して、フォトリソグラフィ工程
を再び行う。しかし、この配線系の再工事は、配線工程
の製造日数が生命線であるゲート・アレイ(G/A)や
セルベースICと言ったASIC(Applicati
on Specific IC)にとっては大きな障害
となってくる。
【0014】ここで、従来のボーダレスコンタクトを用
いる配線間の接続について、図6を参照して説明する。
図6は、従来の配線構造を有したAl−Cuを配線材料
とする2層の配線間を接続する製造工程を示した断面図
である。
【0015】図6(a)に示すように、公知の手法によ
って第1の層間絶縁膜101をシリコン酸化膜で形成し
た後、積層配線を形成する。すなわち、第1のバリアメ
タル102と第1の金属配線103と第2のバリアメタ
ル104を連続スパッタし、公知の手法によって線幅が
0.35μm幅の金属配線をパターニングする。
【0016】次に、第2の層間絶縁膜105を化学気相
成長(CVD)法によるシリコン酸化膜で形成し、CM
P法によって平坦化する。ここで、第2の層間絶縁膜1
05の膜厚は第1の金属配線上面から第2の層間絶縁膜
の表面までで500nm程度である。このようにして、
第2の層間絶縁膜105にスルーホールとして0.3μ
m程度の開孔を設けるために、公知のフォトリソグラフ
ィ技術を用いて寸法が0.3μm程度のレジストマスク
106を形成する。
【0017】次に、図6(b)に示すように、反応性イ
オンエッチング(RIE)によって第2の層間絶縁膜1
05に対してスルーホール107を形成する。このとき
のドライエッチング時間は、第2の層間絶縁膜105の
膜厚のバラツキによるエッチングの抜け不良を発生させ
ないため、第1の金属配線103上面の第2の層間絶縁
膜105の膜厚に対して20%のオーバーエッチングに
なるように設定される。
【0018】この場合、図6(b)に示すように、ドラ
イエッチング中にエッチングガスに対して第1の金属配
線103の配線側壁108が暴露すると、スルーホール
107の底部にエッチングガスと第1の金属配線が反応
して生じた高抵抗化合物109が形成される。これは、
Alと弗素の化合物である。
【0019】次に、図6(c)に示すように、第3のバ
リアメタル110と埋め込みプラグ111を形成し、第
2の金属配線112を先述した第1の金属配線103と
同様な方法で形成する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
による配線間の接続方法においては、図6(a)に示し
た低いマスク重ね合わせ精度の場合には、スルーホール
底部に高抵抗化合物が形成され、この高抵抗化合物は、
フォトレジストを剥離する有機溶剤による剥離手段によ
っては除去することができず、スルーホール抵抗を増大
させるとともに、ウェハ面内のスルーホール抵抗のバラ
ツキも増大させる。
【0021】例えば先述したように、この高抵抗化合物
の存在によってスルーホール抵抗が本来の1Ω程度から
50Ω程度まで上昇し、スルーホール抵抗のバラツキも
6インチウェハ面内で5%から40%程度にまで上昇す
る。
【0022】このため、半導体装置の量産では、上記の
様にマスクの重ね合わせ精度が低い事が認識されたウェ
ハでは、フォトレジストの剥離を行いフォトリソグラフ
ィ工程の再工事が必須になる。しかし、ASICに代表
されるように工期が重視される半導体装置では、上記の
理由によるフォトリソグラフィ工程の再工事による製造
工期の増加は致命的な欠点になる。
【0023】本発明の目的は、このボーダレスコンタク
ト法を用い多層配線間のスルーホールを形成する場合
に、このスルーホール部の電気抵抗あるいはそのバラツ
キの低減を図るとともに、その製造工程を安定化させる
ことにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】このために本発明では、
半導体基板の表面に層間絶縁膜を挟んで形成される多層
配線の下層の配線と上層の配線の接続において、前記下
層の配線の表面にバリアメタルが形成され、前記下層の
配線の側面に前記層間絶縁膜とは異種材料のサイドウォ
ール絶縁膜が形成され、前記下層の配線上の前記層間絶
縁膜にコンタクト孔が形成され前記孔に導電体材が充填
されて、前記下層の配線と前記上層の配線とが電気接続
される。
【0025】ここで、前記サイドウォール絶縁膜が過剰
のシリコン原子を含有するシリコン酸化膜で構成され
る。
【0026】あるいは、前記下層の配線がアルミ金属を
含む金属で構成され、前記バリアメタルが窒化チタン膜
で構成され、前記サイドウォール絶縁膜がアルミナ膜で
構成される。
【0027】そして、この製造方法は、前記層間絶縁膜
上に前記バリアメタルの形成された前記下層の配線を配
設する工程と、前記下層の配線と前記層間絶縁膜とを被
覆する前記過剰のシリコン原子を含有するシリコン酸化
膜を堆積させる工程と、異方性のドライエッチングで前
記過剰のシリコン原子を含有するシリコン酸化膜を全面
エッチングし前記下層の配線の側壁に前記サイドウォー
ル絶縁膜を形成する工程とを含む。
【0028】あるいは、この製造方法は、前記層間絶縁
膜上に前記バリアメタルの形成された前記下層の配線を
配設する工程と、前記下層の配線を陽極酸化し前記下層
の配線の側壁のみをアルミナ膜に変換し前記下層の配線
の側壁に前記サイドウォール絶縁膜を形成する工程とを
含む。
【0029】
【実施例】次に、本発明を図面を参照して説明する。図
1および図2は本発明の製造方法を工程順に示す断面図
である。なお、本発明の構造についてはこの製造方法の
説明の中で示される。
【0030】図1(a)に示すように、CVD法による
シリコン酸化膜で第1の層間絶縁膜1を形成する。この
第1の層間絶縁膜1上に、膜厚が50nmの第1の窒化
チタン膜2、膜厚が500nm程度の第1の金属配線3
および膜厚が25nmの第2の窒化チタン膜4を連続ス
パッタ法で堆積させる。そして、公知の微細加工技術を
用いて線幅が0.35μm程度の積層する配線を形成す
る。ここで、第1の金属配線3はAl−Cuの合金で構
成される。
【0031】次に、図1(b)に示すように、前述の第
1の窒化チタン膜2と第1の金属配線3と第2の窒化チ
タン膜4とで構成される積層配線を被覆する絶縁薄膜5
を堆積させる。ここで、この絶縁薄膜はシリコン原子を
過剰に含有するシリコン酸化膜(以下、SRO膜と呼称
する)であり、その膜厚は100nm程度に設定され
る。
【0032】ここで以下、SRO膜の形成方法について
簡単に述べる。この膜の形成方法は基本的にプラズマC
VD法による二酸化シリコン膜の成膜方法と同じであ
る。すなわち、減圧の可能な反応室を有するプラズマC
VD炉において、炉の温度を300℃〜400℃に設定
し、反応ガスとしてモノシランと亜酸化窒素のガスをそ
れぞれ別のガス導入口を通して反応室内に入れる。ここ
で、これらのガスの全圧力を1mTorr程度にする。
この成膜方法で二酸化シリコン膜に過剰のシリコンを含
有させる。そのためにモノシランと亜酸化窒素のガス流
量比を変え、モノシランのガス流量を増加させる。ここ
でモノシランのガス流量比が増えるに従い過剰のシリコ
ン量は増加する。このようにして過剰シリコンを含有し
たシリコン酸化物の薄膜すなわちSRO膜が形成され
る。このSRO膜は二酸化シリコン(SiO2 )膜に微
小なシリコン集合体の混入した構造の絶縁物である。
【0033】次に、図1(c)に示すように、絶縁薄膜
5をRIEの異方性エッチングで全面エッチングする。
ここで、全面エッチングに使用する反応ガスはSF6
HBrの混合ガスである。このエッチバックにより、第
1の窒化チタン膜2、第1の金属配線3および第2の窒
化チタン膜の側壁に側壁保護膜6すなわちサイドウォー
ル絶縁膜を形成する。ここで、この側壁保護膜6はSR
O膜で構成される。
【0034】次に、図2(a)に示すように、第2の層
間絶縁膜7をCVD法によるシリコン酸化膜で形成し、
このシリコン酸化膜をCMP法によって平坦化する。こ
こで、第2の層間絶縁膜7の膜厚は第1の金属配線上面
から第2の層間絶縁膜の表面まで500nm程度であ
る。このようにして、第2の層間絶縁膜7にスルーホー
ルとして0.3μm程度の開孔を設けるために、公知の
フォトリソグラフィ技術を用いて寸法が0.3μm程度
のレジストマスク8を形成する。ここで、マスク重ね合
わせズレが生じているものとする。
【0035】次に、図2(b)に示すように、RIEに
よって第2の層間絶縁膜7にスルーホール9を形成す
る。このときのドライエッチング時間は、第2の層間絶
縁膜7の膜厚のバラツキによるエッチングの抜け不良を
発生させないため、第1の金属配線3上面の第2の層間
絶縁膜7の膜厚に対して40%程度のオーバーエッチン
グになるように設定される。
【0036】ここで、上記ドライエッチングの条件につ
いて図3で説明する。ドライエッチング装置としてはマ
グネトロン型のRIE装置を用いる。この場合の装置の
高周波電源の周波数は通常に用いる13.56MHzで
ある。更に反応ガスとしてC4 8 ガスあるいはCH2
2 とCF4 との混合ガスを導入する。図3は反応ガス
がC4 8 の場合でSRO膜のエッチング速度と二酸化
シリコン膜のエッチング速度の比とSRO膜中に含まれ
るシリコン量との関係を示すグラフである。図3に示す
ようにSRO膜中のシリコン量が40%以上になると前
記エッチング比は0.05以下になる。ここでSRO膜
中のシリコン量が約33.3%の場合が二酸化シリコン
膜に相当する。このことは、二酸化シリコン膜より約7
%以上の過剰シリコンを含有するSRO膜であれば、ス
ルーホール9の形成工程で前述のマスク重ね合わせズレ
で露出する側壁保護膜6はほとんどエッチングされない
ことを示す。
【0037】なお、このドライエッチングによるスルー
ホール形成では、第2の窒化チタン膜4もほとんどエッ
チングされない。このように、第1の金属配線3は側壁
保護膜6および第2の窒化チタン膜4でその周囲を保護
されるために、マスク重ね合わせズレが例えあっても金
属配線の表面が露出することなく、従来の技術で生じて
いた高抵抗化合物の形成は完全に抑制されるようにな
る。
【0038】次に、図2(c)に示すように、第3の窒
化チタン膜12と埋め込みプラグ11を形成し、第2の
金属配線12を先述した第1の金属配線3と同様な方法
で形成する。ここで、埋め込みプラグ11はタングステ
ン金属で形成される。
【0039】図2(c)に示す第1の金属配線3は、第
1の層間絶縁膜1上に多数形成される。そして、これら
の第1の金属配線間は第2の層間絶縁膜7で互いに電気
的に絶縁される。そこで、側壁保護膜6すなわちSRO
膜の絶縁性を確保する必要がある。
【0040】図4にSRO膜の比抵抗及び比誘電率とS
RO膜中の過剰シリコン量との関係を示す。ここでSR
O膜の膜厚は100nmであり、比抵抗は印加電界の低
い(1×106 v/cm以下)場合の値である。先述し
た金属配線間の許容できるリーク電流は10-15 アンペ
アーのオーダーとなっており、前記比抵抗値は1012
上あれば十分対応できる範囲となる。SRO膜の場合に
は、図4から分るように50at%以下のシリコン量で
あればこの条件を満たす。ここで、図3で述べたように
33.3%のシリコン量の場合が二酸化シリコン膜に相
当することを考慮すると、二酸化シリコン膜中の過剰シ
リコン量が約16at%以下であれば上記条件を満足す
ることになる。又この範囲であれば、SRO膜の比誘電
率は4.5以下となり、二酸化シリコン膜のそれより1
0%程度増加するだけで問題は生じない。
【0041】以上、SRO膜を側壁保護膜として用いる
場合には、先述したような膜のドライエッチング耐性
(図3で示した)及び上記の絶縁性(図4で示した)を
勘案して、二酸化シリコン膜に過剰シリコンが7〜16
at%含有されるSRO膜の好ましいことが分かる。
【0042】本実施例では、第1の金属配線の側壁保護
膜としてSRO膜を用いる場合について詳述したが、こ
れ以外の絶縁膜でもよい。
【0043】次に、第2の実施例について図5に基づい
て説明する。図5は本発明の第2の実施例の半導体装置
の製造方法を示すための工程順の断面図である。以下、
製造方法の説明で本発明の構造も説明される。
【0044】図5(a)に示すように、第1の層間絶縁
膜1の表面に第1の窒化チタン層2、第1の金属配線3
および第2の窒化チタン膜4を線幅0.3μmにパター
ニングして形成する。ここで、第1の金属配線3はAl
とCuの合金であり、その膜厚は500nm程度であ
る。また、第1の窒化チタン膜および第2の窒化チタン
膜の膜厚は、ともに30nm程度に設定される。
【0045】次に、第1の金属配線の側面を陽極化成す
る。このようにして、図5(b)に示すように、膜厚が
10nm程度の側壁アルミナ膜13を第1の金属配線3
の側壁に形成する。ここで、このAlの陽極化成すなわ
ち陽極酸化はシュウ酸の水溶液あるいはホウ酸とエチレ
ングリコールの混合溶液中での電気化学反応で行なわれ
る。この場合、第1の金属配線に正電圧を印加し水溶液
を接地電位にする。前述のシュウ酸の水溶液では、陽極
化成で形成されるアルミナ膜は多孔質となり、ボウ酸の
水溶液では、このアルミナ膜は緻密な膜になる。本発明
では、どちらのアルミナ膜を使用してもよい。なお、こ
の陽極化成の工程では、前述の第1の窒化チタン膜2あ
るいは第2の窒化チタン膜4は電気化学反応せず全く変
化しないことが確められている。
【0046】次に、第1の実施例で説明したのと同様に
第2の層間絶縁膜の形成、スルーホールの形成および第
2の金属配線を形成を行なう。
【0047】なお、スルーホール形成では、先述したよ
うに第2の窒化チタン膜4はほとんどエッチングされな
いし、第1の金属配線3の側壁に形成した側壁アルミナ
膜13もエッチングされずに残存する。このように、第
1の金属配線3は窒化チタン膜4と側壁アルミナ膜5と
でその周囲を保護されるために、先述したようなマスク
の重ね合わせズレがあっても金属配線の表面が露出する
ことなく、従来の技術で生じたような高抵抗化合物の形
成は完全に抑制されるようになる。
【0048】以上の実施例では、ボーダーレスコンタク
ト孔の形成について説明しているが、金属配線のスルー
ホール部あるいはコンタクト部にマスクの重ね合わせ用
のバッド構造を有する通常の金属配線に対しても、本発
明の適用が可能であることに言及しておく。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、多層配線
の層間絶縁膜にスルーホールを形成する場合に、下層の
金属配線の側面に、スルーホールを形成するドライエッ
チングに使用する反応ガスに対して安定な側壁保護膜を
設ける。このため、マスクの重ね合わせ精度が重要にな
るボーダーレスコンタクトの開孔において、マスクの重
ね合わせ精度が低くてもドライエッチングに使用する反
応ガスに下層の金属配線は暴露されない。
【0050】このようにして本発明では、通常、ドライ
エッチングの反応ガスと金属配線材料が反応して高抵抗
化合物を生成するようなドライエッチングでスルーホー
ルの開孔を行っても、このような化合物は生成されず、
スルーホール抵抗やスルーホール抵抗のウェハ面内バラ
ツキは大幅に低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための工程順
の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明するための工程順
の断面図である。
【図3】本発明に使用するSRO膜のドライエッチング
特性を示すグラフである。
【図4】本発明に使用するSRO膜の絶縁特性を示すグ
ラフである。
【図5】本発明の第2の実施例を説明するための工程順
の断面図である。
【図6】従来の技術を説明する工程順の断面図である。
【符号の説明】
1,101 第1の層間絶縁膜 2 第1の窒化チタン膜 3,103 第1の金属配線 4 第2の窒化チタン膜 5 絶縁薄膜 6 側壁保護膜 7,105 第2の層間絶縁膜 8,106 レジストマスク 9,107 スルーホール 10 第3の窒化チタン膜 11,111 埋め込みプラグ 12,112 第2の金属配線 13 側壁アルミナ膜 102 第1のバリアメタル 104 第2のバリアメタル 108 配線側壁 109 高抵抗化合物 110 第3のバリアメタル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に層間絶縁膜を挟んで
    形成される多層配線の下層の配線と上層の配線の接続に
    おいて、前記下層の配線の表面にバリアメタルが形成さ
    れ、前記下層の配線の側面に前記層間絶縁膜とは異種材
    料のサイドウォール絶縁膜が形成され、前記下層の配線
    上の前記層間絶縁膜にコンタクト孔が形成され前記孔に
    導電体材が充填されて、前記下層の配線と前記上層の配
    線とが電気接続されていることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記サイドウォール絶縁膜が過剰のシリ
    コン原子を含有するシリコン酸化膜で構成されることを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記下層の配線がアルミ金属を含む金属
    で構成され、前記バリアメタルが窒化チタン膜で構成さ
    れ、前記サイドウォール絶縁膜がアルミナ膜で構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記層間絶縁膜上に前記バリアメタルの
    形成された前記下層の配線を配設する工程と、前記下層
    の配線と前記層間絶縁膜とを被覆する前記過剰のシリコ
    ン原子を含有するシリコン酸化膜を堆積させる工程と、
    異方性のドライエッチングで前記過剰のシリコン原子を
    含有するシリコン酸化膜を全面エッチングし前記下層の
    配線の側壁に前記サイドウォール絶縁膜を形成する工程
    とを含むことを特徴とする請求項2記載の半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記層間絶縁膜上に前記バリアメタルの
    形成された前記下層の配線を配設する工程と、前記下層
    の配線を陽極酸化し前記下層の配線の側壁のみをアルミ
    ナ膜に変換し前記下層の配線の側壁に前記サイドウォー
    ル絶縁膜を形成する工程とを含むことを特徴とする請求
    項3記載の半導体装置の製造方法。
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