JP2005175262A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容量素子の耐圧を確保しつつ、容量密度を向上できる技術を提供する。
【解決手段】 酸化シリコン膜10上に金属膜を成膜し、その金属膜上にSiN膜を成膜し、そのSiN膜上に金属膜を堆積し、最上層の金属膜をフォトレジスト膜をマスクとしてエッチングして上部電極17を形成した後、上部電極17を覆う酸化シリコン膜18を堆積し、酸化シリコン膜18およびSiN膜をフォトレジスト膜をマスクとしたエッチングによりパターニングして容量絶縁膜16Aを形成し、パターニングされた酸化シリコン膜18をマスクとして最下層の金属膜をスパッタエッチングすることによって下部電極15Dを形成する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、半導体装置およびその製造技術に関し、特に、基板上においてトランジスタおよび抵抗素子などと集積して形成する容量素子の形成工程に適用して有効な技術に関するものである。
たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3および特許文献4には、同一の基板上にHBT(Hetero-junction Bipolar Transistor:ヘテロ接合バイポーラトランジスタ)、抵抗素子および容量素子を形成する技術が開示されている。
特開2001−77204号公報 特開2001−326284号公報 特開2001−156179号公報 特開2002−252344号公報
HBTは、単一電源動作が可能な高出力デバイスとして、高出力増幅器に用いることが検討されている。また、HBTは、高効率で動作する等の特徴を有していることから、たとえば携帯電話などの移動体通信機器向けに応用する技術が検討されている。HBTを移動体通信機器向けに応用する場合には、HBT素子の高性能化ばかりでなく、HBTが形成された半導体チップ(以下、単にチップと記す)の小型化、および同一チップ内に抵抗素子や容量素子などの受動素子とHBTとを形成することが求められる。
本発明者は、移動体通信機器に含まれる高周波モジュールに用いられるHBTについて検討しており、このHBTを抵抗素子や容量素子などの受動素子と併せて1つのチップ内に形成する技術について検討している。その中で、本発明者は以下のような課題を見出した。その課題について図39および図40を用いて説明する。
図39は、本発明者が検討したチップの一例の要部断面図である。このチップ内には、HBTと抵抗素子や容量素子などの受動素子とが形成されているが、図39中では容量素子の断面を図示している。本発明者が検討したそのチップ内の容量素子を形成する工程は、以下の通りである。たとえばGaAs(ガリウムヒ素)を主成分とする半絶縁性基板(以下、単に基板と記す)101上に成膜された絶縁膜102上において、金属膜103を成膜し、その金属膜103をパターニングする。続いて、基板101上にその金属膜103を覆う層間絶縁膜104を堆積した後、その層間絶縁膜104に金属膜103に達する開口部105を形成する。続いて、その開口部105内を含む層間絶縁膜104上に絶縁膜106堆積した後、その絶縁膜106をパターニングする。続いて、基板101上に金属膜107を堆積した後、その金属膜107をパターニングすることによって、金属膜103を下部電極とし、絶縁膜106を容量絶縁膜とし、金属膜107を上部電極とする容量素子C11形成するものである。本発明者は、このような工程で容量素子C11を形成すると、開口部105の側壁の下部領域105Aにおいて絶縁膜106が折れ曲がり、膜厚が他の領域より薄くなる、もしくは膜質の低下が起きていることを見出した。絶縁膜106の膜厚が薄くなることにより、容量素子C11の耐圧は下部領域105Aにおいて低下してしまうことから、絶縁膜106の膜厚を薄くすることによって容量素子C11の容量密度を向上させる手段を用いることができない課題が存在している。また絶縁膜の成膜条件によっては、下部領域105Aにおいて絶縁膜を薄くならないようにすることもできるが、この場合でも膜質の低下が起きていることが多い。すなわち、膜質の低下により、平坦部での絶縁耐圧に比べ領域105Aでの絶縁耐圧が半分以下に低下する現象が起きやすい。これは、絶縁膜の形成にはプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)装置等を用いるが、段差部での膜質および膜厚の制御は平坦部での制御に比べて困難であるためである。また、容量素子C11を形成するに当たり、開口部105を形成する工程および絶縁膜106をパターニングする工程が必要となることから、チップの製造工程数が増加してしまう課題も存在する。
図40は、本発明者が検討したチップの他の一例の要部断面図である。図40に示したチップも図39に示したチップと同様に、チップ内にHBTと抵抗素子や容量素子などの受動素子とが形成されているが、図40中では容量素子の断面を図示している。本発明者が検討したそのチップ内の容量素子を形成する工程は、金属膜103をパターニングする工程までは図39を用いて説明したチップと同様である。その後、基板101上に絶縁膜106を堆積する。続いて、絶縁膜1061上に金属膜107を堆積した後、その金属膜107をパターニングすることによって、金属膜103を下部電極とし、絶縁膜106を容量絶縁膜とし、金属膜107を上部電極とする容量素子C11形成するものである。なお、図40に示した例では、絶縁膜106は層間絶縁膜も兼ねる。本発明者は、このような工程で容量素子C11を形成した場合には、金属膜103の側壁下部の領域103A、側壁部および側壁上部の領域103Bに至る領域おいて絶縁膜106の膜厚が他の領域より薄くなる、または膜質の低下が起きやすいことを見出した。このように、絶縁膜106を成膜するに当たって、絶縁膜106が部分的に薄くなる、もしくは膜質の低下が起きてしまうと、図37に示した例と同様に、絶縁膜106の膜厚を薄くすることによって容量素子C11の容量密度を向上させる手段を用いることが困難になる課題が存在する。
本発明の目的は、容量素子の耐圧を確保しつつ、容量密度を向上できる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体装置は、
半導体基板もしくは絶縁体基板からなる基板上に形成された容量素子を有し、
前記容量素子は、前記基板上に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された容量絶縁膜と、前記容量絶縁膜上に形成された上部電極とから形成され、
前記下部電極、前記容量絶縁膜および前記上部電極は前記基板上にて平坦に形成され、
平面において、前記上部電極の外周は、前記下部電極の外周より内側に配置されているものである。
また、本発明による半導体装置の製造方法は、
(a)半導体基板もしくは絶縁体基板からなる基板上に第1導電性膜、第1絶縁膜および第2導電性膜を順次堆積する工程、
(b)前記第2導電性膜をパターニングして上部電極を形成する工程、
(c)前記(b)工程後、前記第1導電性膜をパターニングして下部電極を形成し、前記上部電極と前記容量絶縁膜と前記下部電極とから容量素子を形成する工程、
を含むものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、容量素子の耐圧を確保しつつ、容量密度を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態1の半導体装置は、たとえば基板上にFET(Field Effect Transistor)、抵抗素子および容量素子が集積化されて形成されたものである。この本実施の形態1の半導体装置について、図1〜図13を用いてその製造工程に沿って説明する。
まず、図1に示すように、抵抗率が1×10-7Ω・cm程度の半絶縁性のGaAs基板1を用意する。続いて、たとえば有機金属気相成長(MOCVD;Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法によって、GaAs基板1上にn型の導電型を有する不純物(たとえばSi(シリコン))がドープされたn型GaAs層2を成長させる。続いて、メサエッチング法によってFETが形成される領域以外のn型GaAs層2をエッチングし、素子分離部3を形成する。続いて、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして、FETが形成される領域のn型GaAs層2上にAuGe(金ゲルマニウム)膜、Ni(ニッケル)膜およびAu(金)膜を順次蒸着することにより、n型GaAs層2とオーミック接触するソース電極4およびドレイン電極5を形成する。続いて、ソース電極4およびドレイン電極5の形成に用いたフォトレジスト膜を除去した後、新たにフォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして、FETが形成される領域のn型GaAs層2上にPt(白金)とAuとを含む積層膜を蒸着することにより、n型GaAs層2とショットキー接続するゲート電極6を形成する。ここまでの工程によりMESFET(Metal Semiconductor Field Effect Transistor)を形成することができる。ゲート電極6の形成後、前記フォトレジスト膜は除去する。
次に、図2に示すように、たとえばCVD法によってGaAs基板1上に膜厚500nm程度の酸化シリコン膜7を堆積する。続いて、その酸化シリコン膜7上にWSiN(窒化タングステンシリサイド)膜を堆積した後、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしてそのWSiN膜をエッチングすることにより、抵抗素子9を形成する。この抵抗素子9の形成後、そのフォトレジスト膜は除去する。本実施の形態1では、抵抗素子9はWSiN膜から形成する場合について例示したが、WSiN膜の代わりにNiCr(ニッケルクロム)膜から形成してもよい。
次に、図3に示すように、たとえばGaAs基板1上に酸化シリコン膜10を堆積する。続いて、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして酸化シリコン膜7、10をエッチングし、ソース電極4に達する開口部11、ゲート電極6に達する開口部12、ドレイン電極5に達する開口部13、および抵抗素子9に達する開口部14を形成する。
次に、図4に示すように、酸化シリコン膜10上に開口部11〜14を埋め込む金属膜(第1導電性膜)15を成膜する。図5に示すように、この金属膜15は、たとえば膜厚0.1μm程度のMo(モリブデン)膜(第1金属膜)15A、膜厚0.8μm程度のAu(金)膜(第2金属膜)15Bおよび膜厚0.1μm程度のMo膜(第3金属膜)15Cを順次堆積することによって成膜することができる。また、金属膜15の最上層となるMo膜15Cの上部に、さらにTiW(チタンタングステン)膜を積層してもよい。もしくは、Mo膜15AおよびMo膜15Cを用いる代わりに、Ti(チタン)膜、W(タングステン)膜、TiW膜またはWSi(タングステンシリサイド)膜を用いてもよい。続いて、たとえばその金属膜15上にプラズマCVD法によって膜厚100nm程度のSiN(窒化シリコン)膜(第1絶縁膜)16を堆積する。続いて、そのSiN膜16上に200nm程度の金属膜(第2導電性膜)を堆積する。本実施の形態1においては、その金属膜としてTiW膜またはWSi膜を例示することができる。続いて、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしてその金属膜をエッチングすることにより、後の工程で形成される容量素子の上部電極17を形成する。上部電極17を形成するエッチングには、たとえばドライエッチング法を用いる。通常、ドライエッチングでは、上部電極17を加工するエッチングだけで止めることは困難で、下地のSiN膜16の一部を削ることになる。これは、上部電極17以外の金属膜を完全にエッチングするために、ドライエッチング装置の加工のばらつきを考慮して、いわゆるオーバーエッチングを行うためである。また場合により、図6に示すように、下地のSiN膜16(第1絶縁膜)を完全に削ったり、もしくはさらにその下の、Mo膜15Cの一部を削ったりしてもよい。この場合では、後述する図7に示す形状と異って容量素子の容量絶縁膜は平面で上部電極とほぼ同一形状で形成される。またドライエッチング法以外に、フォトレジストマスクによるリフトオフ法で、Moなとの上部電極17をパターニングしてもよい。この場合は、SiN膜16が削られることなく、図4に示す断面と同じ断面となる。
次に、図7に示すように、GaAs基板1上に膜厚0.8μm程度の酸化シリコン膜18を堆積し、その酸化シリコン膜(第2絶縁膜)18で上部電極17を覆う。酸化シリコン膜18の代わりにSiN膜を用いてもよい。続いて、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしたエッチングにより、酸化シリコン膜18およびSiN膜16をパターニングする。この時、金属膜15の最上層のMo膜15Cについてもパターニングしてしまってもよい。それにより、SiN膜16から後の工程で形成される容量素子の容量絶縁膜16Aを形成することができる。容量絶縁膜16Aを形成した後、容量絶縁膜16Aを形成に用いたフォトレジスト膜は除去する。
次に、図8に示すように、酸化シリコン膜18をマスクとしてArイオンによるスパッタエッチングを行い、金属膜15をパターニングする。それにより、金属膜15から容量素子の下部電極15D、ソース電極4と電気的に接続する配線15E、ゲート電極6と電気的に接続する配線15F、ドレイン電極5と電気的に接続する配線15G、および抵抗素子9と電気的に接続する配線15Hを形成することができる。ここまでの工程により、下部電極15D、容量絶縁膜16Aおよび上部電極17からなる容量素子Cを形成することができる。ここで、図9は、その容量素子Cの平面図であり、図9中のA−A線に沿った断面は図8中における容量素子Cの断面に相当する。本実施の形態1においては、図9に示すように、下部電極15D(容量絶縁膜16A)は、上部電極17を取り囲むようにパターニングされる。この時、金属膜15をスパッタエッチングによってパターニングしたのは、金属膜15を形成するAuが化学反応によってエッチングすることが困難な材質だからである。また、金属膜15は物理的にエッチング(スパッタエッチング)することでパターニングされることから、スパッタエッチングによって削られた金属膜15を形成するAuおよびMoが飛散するが、金属膜15のパターニング時には上部電極17は酸化シリコン膜18によって覆われているこので、そのAuおよびMoが上部電極17に付着してしまう不具合を防ぐことができる。それにより、上部電極17と下部電極15Dとが電気的に短絡してしまう不具合を防ぐことができる。
ところで、容量素子を形成するに当たって、たとえば下部電極および配線のパターニングを先に行い、その下部電極上に層間絶縁膜を成膜し、その層間絶縁膜に下部電極に達する開口部を形成した後、その開口部内に容量絶縁膜および上部電極を形成する場合には、特にその開口部の側壁の最下部において容量絶縁膜が折れ曲がり、容量絶縁膜の膜厚が薄くなったり、膜質が低下したりするために、容量素子の耐圧が低下してしまうことが懸念される。本発明者が行った実験によれば、容量絶縁膜の膜厚を100nm程度として成膜した場合において、80V〜100V程度の破壊耐圧となるべきところが、50V程度以下の低い破壊耐圧となってしまう場合が多発した。そのため、容量絶縁膜の膜厚を薄くすることによって容量素子の容量密度を向上させることが困難になってしまうことが懸念される。一方、上記の本実施の形態1の容量素子Cの形成方法によれば、そのような開口部を形成することなく下部電極15Dとなる金属膜15(図4参照)、容量絶縁膜16AとなるSiN膜16および上部電極17となる金属膜を連続して成膜するので、容量絶縁膜が局部的に薄くなってしまう不具合を防ぐことができる。また、図9を用いて説明したように、下部電極15D(容量絶縁膜16A)は、平面で上部電極17を取り囲むようにパターニングされていることから、上部電極17下においては、容量絶縁膜16Aが下部電極15Dの側壁上部および側壁下部に配置されてしまうことを防ぐことができる。すなわち、容量絶縁膜16Aが折れ曲がり、容量絶縁膜16Aの膜厚が局所的に薄くなったり、膜質が低下したりすることによって、容量素子Cの耐圧が低下してしまうことを防ぐことができる。それにより、容量素子Cの破壊耐圧を向上することができる。その結果、本実施の形態1によれば、容量絶縁膜の膜厚を薄くすることによって容量素子の容量密度を向上させることが可能となる。本発明者が行った実験によれば、上記開口部を設けて容量素子を形成する場合には容量絶縁膜の膜厚を150nm程度としていたものを、本実施の形態1の容量素子Cの場合には容量絶縁膜100nm程度とすることができ、容量密度は約1.5倍にできることがわかった。すなわち、本実施の形態1によれば、開口部を設けて形成した容量素子と同じ容量値の容量素子Cを形成した場合には、容量素子Cが占める面積を約1.5分の1に縮小することが可能となる。
また、本実施の形態1の容量素子Cの形成方法によれば、下部電極15Dとなる金属膜15、容量絶縁膜16AとなるSiN膜16および上部電極17となる金属膜を連続して成膜するので、下部電極15Dと上部電極17との間に入り込んでしまう異物の密度を低減することができる。それにより、その異物による欠陥に起因する容量耐圧の低下を防ぐことが可能となる。
次に、図10に示すように、GaAs基板1上に膜厚0.5μm程度のSiN膜および膜厚0.5μm程度の酸化シリコン膜を順次堆積することにより、絶縁膜(第3絶縁膜)19を成膜する。続いて、フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしてその絶縁膜19をエッチングすることにより、配線15E〜配線15Hのそれぞれに達する開口部20、平面で上部電極17の配置されていない領域において下部電極15Dに達する開口部(第2開口部)21、および上部電極17に達する開口部(第1開口部)22を同時に形成する。この時、開口部22の開口面積は、開口部21の開口面積より大きくなるように形成される。続いて、開口部20〜22内を含む絶縁膜19上に膜厚0.2μm程度のMo膜および膜厚3μm程度のAu膜を順次堆積する。続いて、フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしたエッチングにより、そのAu膜およびMo膜をパターニングし、配線15E〜配線15Hのそれぞれと電気的に接続する配線23、下部電極15Dと電気的に接続する配線(第2配線)24、および上部電極と電気的に接続する配線(第1配線)25を形成する。ここで、図11は、配線23、24、25の形成時における容量素子Cの平面図であり、図11中のA−A線に沿った断面は図10中における容量素子Cの断面に相当する。図11に示すように、開口部22は、平面で上部電極17に取り囲まれるように形成される。開口部22が平面で上部電極17から外れた位置に形成されると、開口部22内に配置される配線25によって上部電極17と下部電極15Dとが短絡されてしまう不具合が懸念されるが、開口部22を平面で上部電極17に取り囲まれるように形成することにより、そのような不具合を防ぐことが可能となる。
ところで、前記図39の説明で述べたような下部電極および配線のパターニングを先に行い、その下部電極上に層間絶縁膜を成膜し、その層間絶縁膜に下部電極に達する開口部105を形成した後、その開口部内に容量絶縁膜および上部電極を形成する工程で容量素子を形成する場合には、その容量絶縁膜が形成される開口部と、他の領域で下部電極もしくは下部電極と同層の配線とを電気的に接続するための開口部Fとを同じ工程で形成することが困難になる。ここで、開口部Fは、上記例では開口部20に相当するものである。仮に開口部Fと同時に容量部の開口部105(図39参照)を同時に形成したとすると、この後に容量絶縁膜を成膜することになるため、開口部F内にも容量絶縁膜は成膜されてしまうことになる。そのため、その開口部内に成膜された容量絶縁膜によって下部電極もしくは下部電極と同層の配線とその上層の配線とが電気的に接続できなくなってしまうことになる。このような不具合を防ぐために、上記2つの開口部は別工程で形成することが求められる。また、別案として、開口部105のみを先に形成し、次に容量絶縁膜を全面に形成し、容量絶縁膜のパターニングを行わずに、下部電極もしくは下部電極と同層の配線とを電気的に接続するための開口部Fを形成する方法も考えられる。この方法では、その開口部Fを形成する際に容量絶縁膜および層間絶縁膜の異なった2層をエッチングすることになる。容量絶縁膜および層間絶縁膜の異なった2層を一括してエッチングして開口部を形成する場合には、形成される開口部の形状を制御することが困難になることから、この方法の実施も困難である。結局、容量絶縁膜および層間絶縁膜はそれぞれ別工程でエッチングすることが求められる。すなわち、下部電極と電気的に接続する配線を形成するための開口部は、2工程で形成することが求められる。一方、本実施の形態1によれば、下部電極15Dと電気的に接続する配線24を形成するための開口部21および配線15E〜配線15Hのそれぞれに達する開口部20は、上部電極17に達する開口部22を形成する工程と同じ工程で形成できるので、半導体装置の製造工程を簡略化できる。なお、下部電極15Dと電気的に接続するための開口部21と配線24とは、場合により省略してもよい。たとえば、図12に示すように、下部電極15Dを直接抵抗素子9と接続する配線15もしくはドレイン部の配線15Gに結線してもよい。
また、図示は省略するが、配線23、24、25を形成したAu膜およびMo膜の一部を平面渦巻状にパターニングし、インダクタを形成してもよい。
次に、図13に示すように、GaAs基板1上に、たとえばポリイミド樹脂膜を塗布することによって保護膜26を形成する。その後、GaAs基板1をダイシング法などによって切断することによって個々のチップへ切り出し、本実施の形態1の半導体装置を製造する。
(実施の形態2)
本実施の形態2の半導体装置は、前記実施の形態1と同様に基板上にFET、抵抗素子および容量素子が集積化されて形成されたものである。この本実施の形態2の半導体装置について、図14〜図18を用いてその製造工程に沿って説明する。
本実施の形態2の半導体装置の製造工程は、前記実施の形態1における素子分離部3(図1参照)を形成した工程までは同様である。その後、たとえばWSi(タングステンシリサイド)膜からなる金属膜15I、前記実施の形態1におけるSiN膜16と同様のSiN膜16、および前記実施の形態1においてSiN膜16上に積層した金属膜と同様の金属膜を順次GaAs基板1上に堆積する。続いて、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしてその金属膜をエッチングすることにより、後の工程で形成される容量素子の上部電極17を形成する。この上部電極17の形成後、そのフォトレジスト膜は除去する。上部電極17の平面パターンについては、前記実施の形態1において図9を用いて説明したパターンと同様である。
次に、図15に示すように、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしたドライエッチングにより、SiN膜16および金属膜15Iをパターニングする。それにより、SiN膜16から容量素子の容量絶縁膜16Aを形成し、金属膜15からゲート電極6Aと容量素子の下部電極15Jを形成することができる。金属膜15Iのドライエッチング時には、エッチングガスとして、たとえばSF6ガスを用いることができる。また、容量絶縁膜16Aおよび下部電極15Jの平面パターンについては、前記実施の形態1において図9を用いて説明したパターンと同様である。ここまでの工程により、下部電極15J、容量絶縁膜16Aおよび上部電極17からなる容量素子C1を形成することができる。このような本実施の形態2によれば、ゲート電極6Aと容量素子C1の下部電極15Jを同じ工程で形成することができるので、前記実施の形態1に比べて半導体装置の製造工程を簡略化することが可能となる。また、前記実施の形態1においては、容量素子Cの下部電極15D(図8参照)となった金属膜15が化学的に安定なAu膜15B(図7参照)を含んでいたことから、金属膜15のパターニングには物理的なエッチング方法(スパッタエッチング法)を用いたが、本実施の形態2においては、金属膜15IはWSi膜から形成されているので、金属膜15Iはドライエッチング法によるパターニングが可能となる。なお、上記の本実施の形態1にでは、下部電極15Jとゲート電極6Aとを同じ工程で形成する場合について説明したが、別の工程で形成してもよい。
次に、図16に示すように、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして、FETが形成される領域のn型GaAs層2上にAuGe(金ゲルマニウム)膜、Ni(ニッケル)膜およびAu膜を順次蒸着することにより、前記実施の形態1と同様のn型GaAs層2とオーミック接触するソース電極4およびドレイン電極5を形成する。ここまでの工程によりMESFETを形成することができる。ソース電極4およびドレイン電極5の形成後、前記フォトレジスト膜は除去する。
次に、図17に示すように、GaAs基板1上に前記実施の形態1における酸化シリコン膜7と同様の酸化シリコン膜7を堆積する。続いて、その酸化シリコン膜7上にWSiNを堆積した後、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしてそのWSiN膜をエッチングすることにより、前記実施の形態1における抵抗素子9と同様の抵抗素子9を形成する。
次に、図18に示すように、GaAs基板1上に前記実施の形態1における絶縁膜19と同様の絶縁膜19を成膜する。続いて、フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしてその絶縁膜19をエッチングすることにより、ソース電極4、ゲート電極6Aおよびドレイン電極5のそれぞれに達する開口部20Aと、抵抗素子9に達する開口部20Bと、前記実施の形態1における開口部21、22と同様の開口部21、22とを形成する。続いて、開口部20A、20B、21、22内を含む絶縁膜19上に膜厚0.2μm程度のMo膜および膜厚3μm程度のAu膜を順次堆積する。続いて、フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしたエッチングにより、そのAu膜およびMo膜をパターニングし、ソース電極4、ゲート電極6Aおよびドレイン電極5のそれぞれと電気的に接続する配線23A、抵抗素子9と電気的に接続する配線23B、下部電極15Jと電気的に接続する配線24、および上部電極と電気的に接続する配線25を形成する。その後、GaAs基板1上に、前記実施の形態1の保護膜26と同様の保護膜26を形成し、本実施の形態2の半導体装置を製造する。
なお、下部電極15Jと電気的に接続するための開口部21と配線24とは、場合により省略してもよい。たとえば、ゲート電極6Aを延長し、直接下部電極15Jに結線してもよい。この場合、開口部21が無くて済むので、レイアウト面積を縮小できる。
上記のような本実施の形態2によっても、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3の半導体装置は、基板上にHBT、抵抗素子および容量素子が集積化されて形成されたものである。この本実施の形態3の半導体装置について、その製造工程に沿って説明する。
まず、図19に示すように、抵抗率が1×10-7Ω・cm程度の半絶縁性のGaAs基板1を用意する。続いて、MOCVD法により、サブコレクタ層となるn+型(第1導電型)GaAs層32を700nm程度成長させる。続いて、n+型GaAs層32の上部にコレクタ層となるn-型GaAs層33およびベース層となるp+型(第2導電型)GaAs層34を順次MOCVD法で形成する。
次いで、エミッタ層となるn型InGaP層35をMOCVD法で堆積し、さらにその上部にエミッタコンタクト層となるn+型InGaAs層36を400nm程度形成する。このn+型InGaAs層36は、後の工程で形成するエミッタ電極とのオーミックコンタクトを図るために用いられる。このように、ベース層(p+型GaAs層34)とエミッタ層(n型InGaP層35)とに異種の半導体(ヘテロ接合)を用いる。
次いで、導電性膜として、たとえばWSi膜をスパッタリング法によって300nm程度堆積する。続いて、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いてそのWSi膜を加工し、エミッタ電極37を形成する。
次に、図20に示すように、エミッタ電極37をマスクに、エミッタコンタクト層(n+型InGaAs層36)をウエットエッチングし、エミッタ層(n型InGa層35)を露出させる。なお、この際、エミッタ層(n型InGaP層35)をエッチングし、ベース層(p+型GaAs層34)を露出させてもよい。
続いて、下層からPt、Ti(チタン)、Mo、TiおよびAuの積層膜よりなるベース電極38を形成する。ベース電極38は、たとえばリフトオフ法により形成され、その厚さは300nm程度である。その後、熱処理(アロイ処理)を施すことにより、ベース電極38の最下層のPtとエミッタ層(n型InGaP層35)およびベース層(p+型GaAs層34)を反応させる。この反応部によりベース電極38とベース層(p+型GaAs層34)とをオーミック接続することができる。
続いて、フォトリソグラフィ技術およびウエットエッチング技術を用いて、エミッタ層(n型InGaP層35)およびベース層(p+型GaAs層34)をエッチングし、ベースメサ34Aを形成する。エッチング液として、たとえばリン酸と過酸化水素との混合水溶液を用いる。このエッチングによりエミッタ層(n型InGaP層35)およびベースメサ34Aがトランジスタ毎に分離する。
次に、図21に示すように、GaAs基板1上に絶縁膜(たとえば酸化シリコン膜)39を100nm程度堆積する。この絶縁膜39は、ベース電極38を保護するために形成するが、省略することも可能である。続いて、選択的に絶縁膜39およびコレクタ層(n-型GaAs層33)をエッチングすることにより、サブコレクタ層(n+型GaAs層32)に達する開口部(第1領域)40を形成する。
次に、図22に示すように、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜(図示は省略)をマスクとして、GaAs基板1の全面に下層からAuGe、NiおよびAuを順次形成し、そのフォトレジスト膜の上部および露出したサブコレクタ層(n+型GaAs層32)上に積層膜を形成する。続いて、剥離液(エッチング液)によってそのフォトレジスト膜を除去する。このようにフォトレジスト膜が除去されると、その上部の積層膜も剥離され、サブコレクタ層(n+型GaAs層32)上の一部にのみ積層膜が残存し、コレクタ電極41となる。ここまでの工程により、本実施の形態3のnpn型HBTを形成することができる。
次に、図23に示すように、絶縁膜39を除去し、コレクタ電極41の外側のコレクタ層(n-型GaAs層33)およびサブコレクタ層(n+型GaAs層32)をエッチングし、素子分離部42を形成することによって各HBTを電気的に分離する。
次に、図24に示すように、GaAs基板1上に絶縁膜(たとえば酸化シリコン膜)43をCVD法で堆積する。なお、前述の絶縁膜39(図22参照)を残存させたまま、各HBTを電気的に分離するためのコレクタ層(n-型GaAs層33)およびサブコレクタ層(n+型GaAs層32)のエッチングを行い、絶縁膜39上に絶縁膜43を形成してもよい。
続いて、たとえばその絶縁膜43上にWSiNを堆積した後、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしてそのWSiN膜をエッチングすることにより、抵抗素子44を形成する。本実施の形態3では、抵抗素子44はWSiN膜から形成する場合について例示したが、WSiN膜の代わりにNiCr膜から形成してもよい。
次に、図25に示すように、GaAs基板1上に絶縁膜45(たとえば酸化シリコン膜)を堆積する。続いて、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして絶縁膜45、43をエッチングし、エミッタ電極37に達する開口部(図示は省略)、ベース電極38に達する開口部46、コレクタ電極41に達する開口部47、および抵抗素子44に達する開口部48を形成する。
次に、図26に示すように、絶縁膜45上に開口部46〜48(図25参照)を埋め込む膜厚1μm程度の金属膜49、膜厚100nm程度の絶縁膜50、膜厚1μm程度の金属膜51、膜厚100nm程度の絶縁膜52および膜厚200nm程度の金属膜53を順次成膜する。金属膜49、51は、たとえば膜厚0.1μm程度のMo膜、膜厚0.8μm程度のAu膜および膜厚0.1μm程度のMo膜を順次堆積することによって成膜することができる。絶縁膜50、52は、下層より酸化シリコン膜、SiN膜および酸化シリコン膜を順次堆積することによって成膜することができる。金属膜53は、たとえば膜厚200nm程度のWSi膜を堆積することによって成膜することができる。本実施の形態3では、後の工程において、これら金属膜49、絶縁膜50、金属膜51、絶縁膜52および金属膜53から第1〜第3の3段の容量電極を有し、各容量電極間に絶縁膜50または絶縁膜52からなる容量絶縁膜を有する容量素子を形成する。
次に、図27に示すように、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして金属膜53をエッチングすることにより、後の工程で形成される容量素子の第3容量電極54を形成する。
次に、図28に示すように、GaAs基板1上に膜厚0.8μm程度の酸化シリコン膜55を堆積し、その酸化シリコン膜55で第3容量電極54を覆う。酸化シリコン膜55の代わりにSiN膜を用いてもよい。続いて、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしたエッチングにより、酸化シリコン膜55および絶縁膜52をパターニングする。それにより、絶縁膜52から容量素子の第2容量絶縁膜56を形成することができる。
続いて、酸化シリコン膜55をマスクとしてArイオンによるスパッタエッチングを行い、金属膜51をパターニングする。それにより、金属膜51から容量素子の第2容量電極57を形成することができる。ここで、図29は、第2容量電極57が形成された時点における、第3容量電極54、第2容量絶縁膜56および第2容量電極57の位置関係を示す平面図であり、図29中のA−A線に沿った断面は図28中における第3容量電極54、第2容量絶縁膜56および第2容量電極57の断面に相当する。本実施の形態3においては、図29に示すように、第2容量電極57(容量絶縁膜56)は、平面で第3容量電極54を取り囲むようにパターニングされる。この時、金属膜51をスパッタエッチングによってパターニングしたのは、金属膜51を形成するAuが化学反応によってエッチングすることが困難な材質だからである。また、金属膜51は物理的にエッチング(スパッタエッチング)することでパターニングされることから、スパッタエッチングによって削られた金属膜51を形成するAuおよびMoが飛散するが、金属膜51のパターニング時には、第3容量電極54は酸化シリコン膜55によって覆われているこので、そのAuおよびMoが第3容量電極54に付着してしまう不具合を防ぐことができる。それにより、第3容量電極54と第2容量電極57とが電気的に短絡してしまう不具合を防ぐことができる。
次に、図30に示すように、GaAs基板1上に膜厚0.8μm程度の酸化シリコン膜58を堆積し、その酸化シリコン膜58で酸化シリコン膜55、第3容量電極54、第2容量絶縁膜56および第2容量電極57を覆う。酸化シリコン膜58の代わりにSiN膜を用いてもよい。続いて、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしたエッチングにより、酸化シリコン膜55および絶縁膜50をパターニングする。それにより、絶縁膜50から容量素子の第1容量絶縁膜59を形成することができる。
続いて、酸化シリコン膜58をマスクとしてArイオンによるスパッタエッチングを行い、金属膜49をパターニングする。それにより、金属膜49から容量素子の第1容量電極60、エミッタ電極37と電気的に接続する配線(図示は省略)、ベース電極38と電気的に接続する配線62、コレクタ電極41と電気的に接続する配線63、および抵抗素子44と電気的に接続する配線64を形成することができる。ここまでの工程により、第1容量電極60、第1容量絶縁膜59、第2容量電極57、第2容量絶縁膜56および第3容量電極54からなる容量素子C2を形成することができる。ここで、図31は、第1容量電極60が形成された時点における、第1容量電極60、第1容量絶縁膜59、第2容量電極57、第2容量絶縁膜56および第3容量電極54の位置関係を示す平面図であり、図31中のA−A線に沿った断面は図30中における容量素子C2の断面に相当する。本実施の形態3においては、図31に示すように、第1容量電極60(容量絶縁膜59)は、平面で第2容量電極57を取り囲むようにパターニングされる。この時、金属膜49をスパッタエッチングによってパターニングしたのは、金属膜51と同様に金属膜49を形成するAuが化学反応によってエッチングすることが困難な材質だからである。また、金属膜51と同様に金属膜49は物理的にエッチング(スパッタエッチング)することでパターニングされることから、スパッタエッチングによって削られた金属膜49を形成するAuおよびMoが飛散するが、金属膜49のパターニング時には、第3容量電極54は酸化シリコン膜55および酸化シリコン膜58によって覆われ、第2容量電極57は酸化シリコン膜58によって覆われているこので、そのAuおよびMoが第3容量電極54および第2容量電極57に付着してしまう不具合を防ぐことができる。それにより、第1容量電極60が第2容量電極57および第3容量電極54と電気的に短絡してしまう不具合を防ぐことができる。
本実施の形態3では、3段の容量電極(第1容量電極60、第2容量電極57および第3容量電極54)を有する容量素子C2を形成する場合について説明したが、同様の工程によって4段以上の容量電極を有する容量素子を形成してもよい。このように、n+1段(nは2以上)の容量電極を有する容量素子を形成する場合には、まず、すべての容量電極および容量絶縁膜となる金属膜および絶縁膜を成膜し、それら薄膜の成膜後において、上記酸化シリコン膜55、58をマスクとして用いたパターニング方法と同様のパターニング方法によって上層の薄膜から順次パターニングしていく。それにより、n+1段の容量電極を有する容量素子を形成する場合にも、各容量電極間が電気的に短絡してしまう不具合を防ぐことができる。
また、図29および図31を用いて説明したように、第1容量電極60(第1容量絶縁膜59)は平面で第2容量電極57(第2容量絶縁膜56)を取り囲むようにパターニングされ、第2容量電極57(第2容量絶縁膜56)は平面で第3容量電極54を取り囲むようにパターニングされていることから、第3容量電極54下においては第2容量絶縁膜57が第2容量電極57の側壁上部および側壁下部に配置されてしまうことを防ぎ、第2容量電極57下においては第1容量絶縁膜59が第1容量電極60の側壁上部および側壁下部に配置されてしまうことを防ぐことができる。それにより、第1容量絶縁膜59および第2容量絶縁膜56が折れ曲がり、第1容量絶縁膜59および第2容量絶縁膜56膜厚が局所的に薄くなる、あるいは膜質が低下するために、容量素子C2の耐圧が低下してしまうことを防ぐことができる。その結果、容量素子C2の破壊耐圧を向上することができるようになるので、容量絶縁膜の膜厚を薄くすることによって容量素子の容量密度を向上させることが可能となる。すなわち、本実施の形態3によれば、n+1段の容量電極を有する容量素子を形成する場合にも、容量絶縁膜が局所的に薄くなる、あるいは膜質が低下してしまうことを防ぐことができるので、容量素子の破壊耐圧を向上することができるようになる。
また、本実施の形態3の容量素子の形成方法によれば、n+1段の容量電極となる金属膜および各金属膜間に配置される容量絶縁膜を連続して成膜するので、その金属膜および容量絶縁膜間に入り込んでしまう異物の密度を低減することができる。それにより、その異物による欠陥に起因する容量耐圧の低下を防ぐことが可能となる。
次に、図32に示すように、GaAs基板1上に膜厚0.5μm程度のSiN膜および膜厚0.5μm程度の酸化シリコン膜を順次堆積することにより、絶縁膜65を成膜する。続いて、フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして絶縁膜65、45、43をエッチングすることにより、エミッタ電極37に達する開口部66、配線62〜配線64のそれぞれに達する開口部67、平面で第2容量電極57および第3容量電極54の配置されていない領域において第1容量電極60に達する開口部68、平面で第3容量電極54の配置されていない領域において第2容量電極57に達する開口部69、および第3容量電極54に達する開口部70を形成する。この時、開口部70の開口面積は、開口部68、69の開口面積より大きくなるように形成される。
続いて、開口部66〜70内を含む絶縁膜65上に膜厚0.2μm程度のMo膜および膜厚3μm程度のAu膜を順次堆積する。続いて、フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとしたエッチングにより、そのAu膜およびMo膜をパターニングし、エミッタ電極37と電気的に接続する配線71、配線62〜配線64のそれぞれと電気的に接続する配線72、第1容量電極60と電気的に接続する配線73、第2容量電極57と電気的に接続する配線74、および第3容量電極54と電気的に接続する配線75を形成する。ここで、図33は、配線71〜75の形成時における容量素子C2の平面図であり、図33中のA−A線に沿った断面は図32中における容量素子C2の断面に相当する。図33に示すように、開口部70は平面で第3容量電極54に取り囲まれるように形成され、開口部69は平面で第2容量電極57に取り囲まれるように形成される。開口部70が平面で第3容量電極54から外れた位置に形成されると、開口部70内に配置される配線75によって第3容量電極54と第2容量電極57および第1容量電極60とが短絡されてしまう不具合が懸念され、開口部69が平面で第2容量電極57から外れた位置に形成されると、開口部69内に配置される配線74によって第2容量電極57と第1容量電極60とが短絡されてしまう不具合が懸念されるが、開口部70を平面で第3容量電極54に取り囲まれるように形成し、開口部69を平面で第2容量電極57に取り囲まれるように形成することにより、そのような不具合を防ぐことが可能となる。
本発明者は、容量素子C2を形成するに当たって、たとえば第1容量電極60および配線61、62、63のパターニングを先に行い、第1容量電極60および配線61、62、63上に層間絶縁膜を成膜し、その層間絶縁膜に第1容量電極60に達する開口部を形成した後、その開口部内に第1容量絶縁膜59および第2容量電極57を形成(パターニングを含む)し、さらに第1容量絶縁膜59および第2容量電極57上に層間絶縁膜を成膜し、その層間絶縁膜に第2容量電極57に達する開口部を形成した後、その開口部内に第2容量絶縁膜56および第3容量電極54を形成(パターニングを含む)する工程で容量素子C2を形成する手段について検討した。このような手段を用いた場合には、本実施の形態3の容量素子C2の形成方法に比べて、第1容量絶縁膜59および第2容量電極57を形成するための開口部を形成する工程と、第1容量絶縁膜59をパターニングする工程と、第2容量絶縁膜56および第3容量電極54を形成するための開口部を形成する工程と、第2容量絶縁膜56をパターニングする工程とが増加してしまうことになる。なお、この場合、3層配線の構成となり、第2容量電極57と同時に形成した金属層は第2の配線としても使用し、第3容量電極54と同時に形成した金属層は第3の配線としても使用する。従って、通常、最上層の第3の配線上に保護絶縁膜を形成し、この保護絶縁膜にボンディングパッド等を形成するための開口部を形成することになる。一方、本実施の形態3の容量素子C2の形成方法によれば、配線層は2層でよく、これらの工程を省略できるので、半導体装置の製造工程を簡略化することができる。また、n段の積層容量絶縁膜とn+1段の容量電極を有する容量素子を形成するに当たり、nが3以上の場合においても、従来技術ではn+1層の配線層が必要となるのに対し、本実施の形態3では配線層を2層で済ませることができ、工程を簡略化できる。
次に、図34に示すように、GaAs基板1上に絶縁膜76を堆積した後、配線71〜75に達する開口部77を形成する。本実施の形態3において、絶縁膜76としては、SiN膜または酸化シリコン膜およびSiN膜を順次堆積した積層膜を例示することができる。その後、GaAs基板1をダイシング法などによって切断することによって個々のチップへ切り出し、本実施の形態3の半導体装置を製造する。
なお本実施の形態3の図32および図34では、第1容量電極60に達する開口部68を設けて第2の配線73で上部に引き出しているが、この配線73は必ずしも必要ではない。第1容量電極60と同時形成した第1の配線で抵抗素子44と接続する配線64もしくはベース電極38と接続する配線62などに接続してもよい。これに対し、第2容量電極57に達する開口部69と配線74は、第2容量電極57と配線74とが電気的に結線するために省略できない。この手法を繰り返すことで、n段の積層容量絶縁膜を有する容量素子を形成するに当たり、nが3以上の場合においても、本実施の形態3によれば配線層は2層で済ませることができる。
図35は、上記チップの平面図である。図35に示すように、チップCHPには、上記の本実施の形態のHBT、抵抗素子44および容量素子C2の他に、容量素子CM1、CM3、CM4、およびインダクタLM1、LM3などが形成されている。図示は省略するが、容量素子CM1、CM3、CM4は、容量素子C2と同様の工程および形状で形成されている。図36は図35に示したチップCHPが配線基板に搭載されて形成された高周波電力増幅装置の要部平面図であり、図37はその高周波電力増幅装置の要部回路図である。この高周波電力増幅装置は、たとえば使用周波数が約800MHz〜900MHzのGSM(Global System for Mobile Communication)方式、使用周波数が約1.8GHz〜1.9GHzのDCS(Digital Cellular System)方式、またはそれら2方式の両方に対応する送信用パワーアンプモジュール(第2モジュール)PAMである。この送信用パワーアンプモジュールPAMを形成する配線基板PLS上には、チップCHP以外にもコンデンサCB1、CB2、CC1、CC2、CH1、CH2、およびインダクタLC1、LC2、LH1、WBなどが搭載されている。コンデンサCB1、CB2、CC1、CC2、CH1、CH2、CH3、CH4、およびインダクタLC1、LC2、LH1、WBは、たとえばフェイスダウンボンディングにより直接配線基板PLSへ実装された個々のチップである。
上記送信用パワーアンプモジュールPAMにおける外部電極端子は、入力端子としてのRF−in、出力端子としてのRF−out、基準電位(電源電位)としてのVcc1、Vcc2、およびバイアス端子としてのVbb1、Vbb2である。
RF−inとRF−outとの間には、2段の増幅段が従属接続されている。第1段増幅段および第2段増幅段は、それぞれ第1回路ブロックCCB1および第2回路ブロックCCB2で形成されている。
RF−inは所定の段間整合回路を介して第1回路ブロックCCBに含まれるHBTQ1のベース電極に電気的に接続されている。このHBTQ1によって高周波電力の増幅を行うものである。また、その段間整合回路は、容量素子CM1およびインダクタLM1によって形成されている。増幅系は2弾構成であることから、第2段増幅段である第2回路ブロックCCB2に含まれるHBTQ2のベース電極は、前段のHBTQ1のコレクタ電極に所定の段間整合回路を介して接続されている。HBTQ1とHBTQ2との間に配置された段間整合回路は、容量素子CM3、CM4およびインダクタLM3によって形成されている。
(実施の形態4)
前記実施の形態3では、コンデンサCB1、CB2、CC1、CC2、CH1、CH2、CH3、CH4(図36参照)は、配線基板PLSへ直接実装されるチップとして形成する場合について例示したが、本実施の形態4では、これらコンデンサ(受動素子)CB1、CB2、CC1、CC2、CH1、CH2、CH3、CH4を集積受動デバイス(Integrated Passive Device;IPD(第1モジュール))として1つのチップ内に形成する場合について説明する。
図38は、上記集積受動デバイスの要部断面図であり、特にコンデンサCH2、CH3、CH4が示されている。これらコンデンサCH2、CH3、CH4は、GaAs基板1上において、前記実施の形態1にて図4〜図13を用いて説明した容量素子Cを形成する工程と同様の工程で形成されている。このように、コンデンサCB1、CB2、CC1、CC2、CH1、CH2、CH3、CH4を集積受動デバイスとして1つのチップ内に形成することにより、コンデンサCB1、CB2、CC1、CC2、CH1、CH2、CH3、CH4をそれぞれ個々のチップとして送信用パワーアンプモジュールPAM(図36参照)に組み込む場合に比べて小型に組み込むことが可能となる。それにより、送信用パワーアンプモジュールPAM自体を小型化することも可能となる。
上記のような本実施の形態3によっても、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
たとえば、前記実施の形態1では、GaAs基板上にFETを形成する場合について説明したが、GaAs基板を用いる代わりにInPなどの半絶縁性の化合物半導体基板を用いてもよい。また前記実施の形態4では石英基板、アルミナ基板などの酸化シリコンあるいは酸化アルミニウムを主成分とする絶縁体基板を用いてもよい。石英基板、アルミナ基板はGaAsなどに比べ低価格であり、IPDの製造原価を下げることができる。MIM(Metal Insulator Metal)容量の高周波特性の観点からは、シリコンなどの比較的導電性の高い半導体基板を用いるより半絶縁性の化合物基板を用いる方が好ましく、さらに石英などの絶縁性基板を用いる方が一層好ましい。
本発明の半導体装置は、たとえば送信用パワーアンプモジュールなどの高周波電力増幅装置に適用することができる。
本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を説明する要部断面図である。 図1に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図2に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図3に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図4に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図7に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程中の要部平面図である。 図8に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図9に続く半導体装置の製造工程中の要部平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図10に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の製造方法を説明する要部断面図である。 図14に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図15に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図16に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図17に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の実施の形態3である半導体装置の製造方法を説明する要部断面図である。 図19に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図20に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図21に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図22に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図23に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図24に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図25に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図26に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図27に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の実施の形態3である半導体装置の製造工程中の要部平面図である。 図28に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図29に続く半導体装置の製造工程中の要部平面図である。 図30に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図31に続く半導体装置の製造工程中の要部平面図である。 図32に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の実施の形態3である半導体装置を形成するチップの平面図である。 図35に示したチップを含む高周波電力増幅装置の要部平面図である。 図36に示した高周波電力増幅装置の要部回路図である。 本発明の実施の形態3である半導体装置を説明する要部断面図である。 本発明者が検討した半導体装置の要部断面図である。 本発明者が検討した半導体装置の要部断面図である。
符号の説明
1 GaAs基板
2 n型GaAs層
3 素子分離部
4 ソース電極
5 ドレイン電極
6 ゲート電極
7 酸化シリコン膜
9 抵抗素子
10 酸化シリコン膜
11〜14 開口部
15 金属膜(第1導電性膜)
15A Mo膜(第1金属膜)
15B Au膜(第2金属膜)
15C Mo膜(第3金属膜)
15D 下部電極
15E〜15H 配線
15I 金属膜
15J 下部電極
16 SiN膜(第1絶縁膜)
16A 容量絶縁膜
17 上部電極
18 酸化シリコン膜(第2絶縁膜)
19 絶縁膜(第3絶縁膜)
20、20A、20B 開口部
21 開口部(第2開口部)
22 開口部(第1開口部)
23、23A、23B 配線
24 配線(第2配線)
25 配線(第1配線)
26 保護膜
32 n+型GaAs層
33 n-型GaAs層
34 p+型GaAs層
34A ベースメサ
35 n型InGaP層
36 n+型InGaAs層
37 エミッタ電極
38 ベース電極
39 絶縁膜
40 開口部(第1領域)
41 コレクタ電極
42 素子分離部
43 絶縁膜
44 抵抗素子
45 絶縁膜
46〜48 開口部
49、51、53 金属膜
50、52 絶縁膜
54 第3容量電極
55 酸化シリコン膜
56 第2容量絶縁膜
57 第2容量電極
58 酸化シリコン膜
59 第1容量絶縁膜
60 第1容量電極
61 絶縁膜
62〜64 配線
65 絶縁膜
66〜70 開口部
71〜75 配線
76 絶縁膜
77 開口部
101 基板
102 絶縁膜
103 金属膜
103A、103B 領域
104 層間絶縁膜
105 開口部
105A 領域
106 絶縁膜
107 金属膜
C、C1、C2、C11 容量素子
CHP チップ
CM1、CM3、CM4 容量素子
CB1、CB2、CC1、CC2、CH1、CH2、CH3、CH4 コンデンサ(受動素子)
CCB1 第1回路ブロック
CCB2 第2回路ブロック
LC1、LC2、LH1、M1、LM3、WBL インダクタ
PAM 送信用パワーアンプモジュール(第2モジュール)
PLS 配線基板
Q1、Q2 HBT

Claims (17)

  1. 半導体基板もしくは絶縁体基板からなる基板上に形成された容量素子を有する半導体装置であって、
    前記容量素子は、前記基板上に形成された下部電極と、前記下部電極上に形成された容量絶縁膜と、前記容量絶縁膜上に形成された上部電極とから形成され、
    前記下部電極、前記容量絶縁膜および前記上部電極は前記基板上にて平坦に形成され、
    平面において、前記上部電極の外周は、前記下部電極の外周より内側に配置されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記半導体基板は、GaAsまたはInPを主成分とし、
    前記絶縁体基板は、酸化シリコンまたは酸化アルミニウムを主成分とすることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記基板上に複数の受動素子が形成された第1モジュールを含み、
    前記容量素子は、前記第1モジュールに含まれることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記第1モジュールは、集積受動デバイスであることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項2記載の半導体装置において、
    800MHz以上の周波数で動作する第2モジュールを含み、
    前記容量素子は、前記第2モジュールに含まれることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項5記載の半導体装置において、
    前記第2モジュールは、800MHz以上の周波数で動作する回路を複数段有する電力増幅器であり、
    前記容量素子は、前記回路間の段間整合回路を形成することを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1記載の半導体装置において、
    平面において、前記容量絶縁膜の前記外周は、前記下部電極の外周と同じ位置または前記下部電極の前記外周より内側に配置されていることを特徴とする半導体装置。
  8. (a)半導体基板もしくは絶縁体基板からなる基板上に第1導電性膜、第1絶縁膜および第2導電性膜を順次堆積する工程、
    (b)前記第2導電性膜をパターニングして上部電極を形成する工程、
    (c)前記(b)工程後、前記第1導電性膜をパターニングして下部電極を形成し、前記上部電極と前記容量絶縁膜と前記下部電極とから容量素子を形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項8記載の半導体装置の製造方法において、
    (b1)前記(b)工程後かつ前記(c)工程の前に、前記第1絶縁膜をパターニングして容量絶縁膜を形成する工程、
    を含み、
    前記第1導電性膜および前記第2導電性膜は金属を主成分とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 請求項9記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1導電性膜は、
    (a1)前記基板上に第1金属膜を形成する工程、
    (a2)前記第1金属膜上に第2金属膜を形成する工程、
    (a3)前記第2金属膜上に第3金属膜を形成する工程、
    を含む工程によって形成し、
    前記第2金属膜は金を主成分とし、
    前記第1金属膜および第3金属膜はモリブデン、チタン、タングステン、チタンタングステンまたはタングステンシリサイドのうちの選択された1種類以上を主成分とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項9記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体基板は、GaAsまたはInPを主成分とし、
    前記絶縁体基板は、酸化シリコンまたは酸化アルミニウムを主成分とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 請求項8記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(c)工程は、
    (c1)前記基板上に第2絶縁膜を形成する工程、
    (c2)前記第2絶縁膜をパターニングする工程、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 請求項12記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(c)工程は、
    (c1)前記第2絶縁膜をマスクとして前記第1導電性膜をエッチングすることによって前記第1導電性膜をパターニングする工程、
    を含み、
    前記第1導電性膜は金を含み、
    前記第2絶縁膜は酸化シリコンまたは窒化シリコンを主成分とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 請求項8記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2導電性膜および前記第1絶縁膜は、平面において前記上部電極の外周が前記下部電極の外周より内側に配置されるようにパターニングし、
    前記(c)工程後、
    (d)前記基板上に第3絶縁膜を形成する工程、
    (e)前記上部電極上の前記第3絶縁膜に前記上部電極に達する第1開口部を形成する工程、
    (f)前記第1開口部内に前記上部電極と電気的に接続する第1配線を形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 請求項8記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2導電性膜は、平面において前記上部電極の外周が前記下部電極の外周より内側に配置されるようにパターニングし、
    前記(c)工程後、
    (d)前記基板上に第3絶縁膜を形成する工程、
    (e)前記上部電極上の前記第3絶縁膜に前記上部電極に達する第1開口部を形成し、平面で前記上部電極が位置しない領域において、前記下部電極上の前記第3絶縁膜および前記容量絶縁膜に前記下部電極に達する第2開口部を形成する工程、
    (f)前記第1開口部内に前記上部電極と電気的に接続する第1配線を形成し、前記第2開口部内に前記下部電極と電気的に接続する第2配線を形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 請求項8記載の半導体装置の製造方法において、
    前記上部電極、前記容量絶縁膜および前記下部電極は、前記基板上にて平坦となるように形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 請求項8記載の半導体装置の製造方法において、
    前記基板上には前記容量素子およびバイポーラトランジスタを形成し、
    前記バイポーラトランジスタを形成する工程は、
    (g1)前記基板上に第1導電型のコレクタ層を形成する工程、
    (g2)前記コレクタ層上に第2導電型のベース層を形成する工程、
    (g3)前記ベース層上に第1導電型のエミッタ層を形成する工程、
    (g4)前記エミッタ層上に前記エミッタ層と電気的に接続するエミッタ電極を形成する工程、
    (g5)前記エミッタ層をエッチングする工程、
    (g6)前記(g5)工程後、前記ベース層上に前記ベース層と電気的に接続するベース電極を形成する工程、
    (g7)前記(g5)工程後、前記ベース層をパターニングし、前記コレクタ層の第1領域を露出する工程、
    (g8)前記第1領域上に前記コレクタ層と電気的に接続するコレクタ電極を形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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