JP2006517915A - C型肝炎ウィルスに対する活性を有する大環状ペプチド - Google Patents

C型肝炎ウィルスに対する活性を有する大環状ペプチド Download PDF

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Abstract

HCV NS3プロテアーゼの阻害剤として有用である、化学式(I)の化合物または医薬的に許容されるその塩に関する。
【化1】
Figure 2006517915

(式中、R1 は、(C1-8)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、{(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキル}もしくは Het であり、それらはすべて必要により、ハロ、シアノ、ニトロ、O-(C1-6)アルキル、アミド、アミノ、もしくはフェニルによって1回から3回置換されていてもよく、または、R1 は、C6 もしくは C10 のアリールであり、それは必要により、ハロ、シアノ、ニトロ、(C1-6)アルキル、O-(C1-6)アルキル、アミド、アミノ、もしくはフェニルによって1回から3回置換されていてもよい。)

Description

本発明は、C型肝炎ウィルス(HCV)の感染症の治療のための化合物、その合成方法、組成物、および方法に関する。特に、本発明は、新規のペプチドアナログ、そのようなアナログを含有する医薬組成物、および、HCV感染症の治療におけるこれらのアナログの使用方法を提供する。
発明の背景
C型肝炎ウィルス(HCV)は、世界中において輸血後および市中獲得性の非A型非B型の肝炎の主要な病因因子である。世界中で2億人を超える人がこのウィルスに感染していると推定される。キャリアの高い割合が慢性的に感染した状態になり、多くは慢性肝疾患、いわゆる慢性C型肝炎へと進行する。このグループは、次には、肝硬変、肝細胞癌、および死に至る末期肝疾患などの深刻な肝疾患になるリスクを抱えている。
HCVが、ウィルス持続感染をし、高い割合で慢性肝疾患を引き起こす仕組みについては完全に解明されていない。HCVが宿主の免疫系とどのように相互作用し、また免疫系をどのように回避するかについては知られていない。加えて、HCV感染症および疾患に対する防御における細胞性および体液性免疫反応の役割については未だ確立されていない。免疫グロブリン療法が輸血に関連するウィルス性肝炎の予防法として報告されているが、しかしながら疾病対策センターは現在のところこの目的のための免疫グロブリン療法を推奨していない。効果的な防御免疫反応の欠如がワクチンの開発または十分な暴露後予防手段の妨げとなっており、従って短期間的な望みは抗ウィルス剤による対処に強く向けられている。
慢性C型肝炎に苦しむ患者における、HCV感染症の効果的な治療が可能な医薬剤の同定を目標として、様々な臨床研究が行われてきた。これらの研究は、インターフェロンアルファを、単独でおよび他の抗ウィルス剤と組み合わせて使用するものであった。このような研究は、相当な数の被験者にはこれらの治療法が効かず、また、好ましく効いた者についてはその大部分が治療の終了後に再発することを示した。
最近まで、インターフェロン(IFN)による治療が、慢性C型肝炎をもつ患者のために診療所において行い得る、効果が証明された唯一の治療方法であった。しかしながら、持続した奏効率は低く、また、インターフェロンによる治療は深刻な副作用(即ち、網膜症、甲状腺炎、急性膵炎、うつ病)も引き起こし、治療を受ける患者の生活の質を低下させる。最近、インターフェロンとリバビリンを組み合わせた治療法が、IFN単独では効果を示さない患者について認可された。しかしながら、IFNによって引き起こされる副作用はこの組み合わせ療法によっても軽減されない。PEG-Intron(登録商標)および Pegasys(登録商標)などのペグ化型のインターフェロンはこれらの有害な副作用を部分的に解決し得ると見受けられるが、抗ウィルス薬は依然、経口投与によるHCVの治療としての選択肢を残す。
従って、現存する医薬治療法の制約を克服する、HCV感染症の治療のための効果的な抗ウィルス剤の開発に対する要望が存在する。
HCVはフラビウィルス科に属する、エンベロープを有するプラス鎖RNAウィルスである。一本鎖のHCVのRNAゲノムは約9500ヌクレオチドの長さであり、約3000アミノ酸の単一の大きなポリプロテインをエンコードする単一のオープンリーディングフレーム(ORF)を持つ。感染した細胞では、このポリプロテインは細胞およびウィルス性プロテアーゼによって複数のサイトで切断され、構造タンパク質および非構造(NS)タンパク質を生産する。HCVの場合、成熟非構造タンパク質(NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5A、および NS5B)の生成は2つのウィルス性プロテアーゼによってなされる。第一のものは、特徴がほとんど分かっていないが、NS2-NS3のつなぎ目において切断する; 第二のものは、NS3のN-末端領域に含まれるセリンプロテアーゼ(以下、NS3プロテアーゼと表す)であり、NS3-NS4A切断サイトではシス、そして、残りのNS4A-NS4B、NS4B-NS5A、NS5A-NS5Bサイトについてはトランス、の両方でNS3の下流に続くすべての切断を仲介する。NS4Aタンパク質はNS3プロテアーゼのコファクターとして作用し、また、NS3および他のウィルスレプリカーゼコンポーネントの膜局在化を手助けしている可能性があるなど、複数の機能を果たすとみられる。NS3プロテアーゼの、NS4Aとの複合体形成は、プロセッシングイベントに必要であるとみられ、すべてのサイトにおいてタンパク質分解効率を増幅させる。NS3タンパク質もまた、ヌクレオシドトリホスファターゼ活性およびRNAヘリカーゼ活性を示す。NS5Bは、HCVの複製に関わるRNA依存性RNAポリメラーゼである。
抗ウィルス剤の開発の一般的な戦略は、ウィルスにエンコードされる、ウィルスの複製に必須の酵素を不活性化することである。
以下は、過去数年間に公開された、本発明の化合物と構造的に異なる、HCV NS3プロテアーゼ阻害剤のペプチドアナログを開示する特許出願のリストである。
WO 98/17679 (1998年4月30日公開); WO 99/50230 (1999年10月7日公開); WO 01/74768 (2001年10月11日公開); WO 98/22496 (1998年5月28日公開); US 6,187,905; WO 97/43310 (1997年11月20日公開); WO 01/58929 (2001年8月16日公開); WO 01/77113 (2001年10月18日公開); WO 01/81325 (2001年11月1日公開); WO 98/46597 (1998年10月22日公開); WO 98/46630 (1998年10月22日公開); JP 10298151 (1998年11月10日公開); JP 11127861 (1999年5月18日公開); JP 2001103993 (2001年4月17日公開); JP 11292840 (1999年10月26日公開); WO 99/38888 (1999年8月5日公開); WO 99/64442 (1999年12月16日公開); WO 00/31129 (2000年6月2日公開); WO 01/32691 (2001年5月10日公開); US 6,159,938 (2000年12月12日公開): WO 01/02424 (2001年1月11日公開); WO 01/07407 (2001年2月1日公開); WO 01/40262 (2001年6月7日公開); および WO 01/64678 (2001年9月7日公開)。
HCV NS3プロテアーゼを阻害するペプチドアナログは、WO 00/09543 (2000年2月24日公開)、WO 00/09558 (2002年2月24日公開)、WO 00/59929 (2000年10月12日公開)、および WO 02/060926 (2002年8月8日公開)に開示されている。本発明の化合物は、異なる化学構造を持つこと、および、HCV NS3プロテアーゼを特異的に阻害する一方で他のセリンプロテアーゼに対してはほとんど阻害効果を示さないという驚くべき発見によって、他と区別される。WO 00/59929 は、同じく特異性を示す、対応する、本発明の化合物の末端の(terminal)酸を開示する。2003年7月3日公開の WO 03/053349 もまた、C型肝炎ウィルスの大環状トリペプチド阻害剤を開示する。しかしながら、本発明の化合物の特異的活性は予期せぬものであった。
本発明の1つの有利な点は、C型肝炎ウィルスの複製に必須の酵素であるNS3プロテアーゼを阻害するトリペプチド化合物の提供にある。
本発明の1つの態様が有するさらなる有利な点は、該化合物はNS3プロテアーゼを特異的に阻害し、そして、ヒト白血球エラスターゼ(HLE)、ブタ膵臓エラスターゼ(PPE)、もしくはウシ膵臓キモトリプシンなどの他のセリンプロテアーゼ、または、ヒト肝臓カテプシンB(Cat B)などのシステインプロテアーゼに対して大きな阻害活性を示さないという事実である。
さらには、該化合物は細胞培養内でも活性がある。
発明の要約
本発明の範囲には、以下の化学式(I)の化合物または医薬的に許容されるそれらの塩が含まれる。
Figure 2006517915
(式中、R1 は、(C1-8)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、{(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキル}、もしくは Het であり、それらはすべて必要により、ハロ、シアノ、ニトロ、O-(C1-6)アルキル、アミド、アミノ、もしくはフェニルによって1回から3回置換されていてもよく、または、R1 は、C6 もしくは C10 のアリールであり、それは必要により、ハロ、シアノ、ニトロ、(C1-6)アルキル、O-(C1-6)アルキル、アミド、アミノ、もしくはフェニルによって1回から3回置換されていてもよい。)
本発明の範囲内には、医薬的に許容される担体または補助剤と混合された、化学式 I の化合物または医薬的に許容されるその塩を、抗C型肝炎ウィルスとしての効果をもたらす量で、含有する医薬組成物が含まれる。
さらに、本発明の範囲内には、C型肝炎ウィルス感染症の治療または予防のための薬剤の製造のための、本明細書で説明される化学式 I の化合物の使用が含まれる。
ある実施態様によれば、本発明の医薬組成物は、さらにインターフェロンまたはペグ化(pegylated)インターフェロンを含む。あるいは、該組成物は、化学式(I)の化合物をリバビリンと併せて含有する。また、あるいは、該組成物は、化学式(I)の化合物を、インターフェロン(ペグ化の有無問わず)およびリバビリンと併せて含有する。
重要な態様は、ウィルスを、C型肝炎 NS3プロテアーゼを阻害する量の化学式(I)の化合物、または、医薬的に許容されるそれらの塩または上述のような組成物にさらすことによって、C型肝炎ウィルスの複製を阻害する方法に関する。
本発明の別の重要な態様は、抗C型肝炎ウィルス効果を有する量の化学式 I の化合物、医薬的に許容されるそれらの塩、または上述のような組成物を、単独で、または、インターフェロンもしくはリバビリンまたは双方と併せて哺乳動物に投与することにより、該哺乳動物においてC型肝炎ウィルス感染症の治療または予防する方法を含む。
好ましい実施態様の詳細な説明
定義
本明細書において使用するように、別途記した場合を除き、以下の定義が適応される:
置換基の絶対配置の表記に(R)または(S)が使用されている場合(例えば、化学式 I の化合物の R4)に関して、該表記は化合物全体に関してなされたものであって、該置換基のみに関してなされたものではない。
本明細書に使用される”P1、P2、およびP3”という表記は、ペプチドアナログのC-末端を起点としてN-末端に向かって伸びる、アミノ酸残基の位置を意味する(即ち、P1 は C-末端から1番目の位置を意味し、P2 は C-末端2番目の位置を意味する、等)(Berger A. & Schechter I., Transactions of the Royal Society London series B257, 249-264 (1970)を参照のこと)。
本明細書に使用される”(1R, 2S)-ビニル-ACCA”という用語は、以下の化学式の化合物、即ち、(1R, 2S) 1-アミノ-2-エテニルシクロプロピルカルボン酸を意味する。
Figure 2006517915
本明細書に使用される”ハロ”という用語は、ブロモ、クロロ、フルオロ、またはヨージドから選択されるハロゲン置換基を意味する。
本明細書において、単独でまたは別の置換基と共に使用される”(C1-8)アルキル”という用語は、1個から8個の炭素原子を含む、非環状の直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味し、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、1-メチルエチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチルが含まれる。
本明細書において、単独でまたは別の置換基と共に使用される”(C3-7)シクロアルキル”という用語は、3個から7個の炭素原子を含むシクロアルキル置換基を意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、および、シクロヘプチルが含まれる。
本明細書に使用される”{(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキル}”という用語は、1個から7個の炭素原子を含むアルキレンラジカルに直接連結した、3個から6個の炭素原子を含むシクロアルキルラジカル、例えば、シクロプロピルメチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシルメチル、およびシクロヘキシルエチルを意味する。R1 が{(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキル}である場合、この置換基は、(C1-6)アルキル(即ち、アルキレン部分)を介して SO2 基に付着している。
本明細書において、単独でまたは別の置換基と共に、交換可能に使用される、”O-(C1-6)アルキル”または”C1-6アルコキシ”という用語は、置換基 -O-(C1-6)アルキルを意味し、ここで、アルキルは、上で定義したものであって6個までの炭素原子を持つ。O-(C1-6)アルキルとして、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、1-メチルエトキシ、ブトキシ、および1,1-ジメチルエトキシが挙げられる。後者の置換基は、一般にtert-ブトキシとして知られる。
本明細書において、単独でまたは別の置換基と共に使用される、”Het”という用語は、五員環、六員環、または七員環の、飽和または不飽和の、(芳香族を含む)複素環(窒素、酸素、および硫黄から選択されるヘテロ原子を1個から4個含む)から水素原子を除くことにより得られた一価の置換基を意味する。適切な複素環としては、テトラヒドロフラン、チオフェン、ジアゼピン、イソオキサゾール、ピペリジン、ジオキサン、ピリミジン、または、
Figure 2006517915
が挙げられる。
また、”Het”という用語は、上で定義した複素環が、1以上の他の環(複素環または他のあらゆる環)に縮合したものも含む。その1つの例としてチアゾロ[4,5-b]-ピリジンが挙げられる。
一般には”Het”という用語に含まれるものの、本明細書に使用される”ヘテロアリール(heteroaryl)”という用語は、二重結合が芳香族系(aromatic system)を形成する不飽和の複素環について特に定義するものである。複素環式芳香族系の適切な例として、キノリン、インドール、ピリジン、
Figure 2006517915
が挙げられる。
”医薬的に許容される塩”という用語は、化学式(I)の化合物の塩であって、正しい医学的判断の範囲内にあり、ヒトもしくは下等動物の組織に接触させることによる使用に適していて必要以上の毒性、刺激性、アレルギー反応などがなく、適切なベネフィット/リスク比に見合い、一般的に水溶性、油溶性もしくは水分散性、油分散性であり、そして、その用途について効果的であるものを意味する。この用語は、医薬的に許容される酸付加塩および医薬的に許容される塩基付加塩を含む。適切な塩の一覧は、例えば、S.M. Birge et al., J. Pharm. Sci., 1977, 66, 1-19 ページにみられ、その全内容は本明細書に含まれるものとする。
”医薬的に許容される酸付加塩(acid addition salt)”という用語は、遊離塩基の生物学的効果および特性を残し、かつ、生物学的もしくは他の面で望ましくないものではない塩を意味し、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、硝酸、リン酸などの無機酸、および、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、2-アセトキシ安息香酸、酪酸、ショウノウ酸、ショウノウスルホン酸、桂皮酸、クエン酸、ジグルコン酸、エタンスルホン酸、グルタミン酸、グリコール酸、グリセロリン酸、ヘミスルフィックアシッド(hemisulfic acid)、ヘプタン酸、ヘキサン酸、ギ酸、フマル酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸(イセチオン酸)、乳酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メシチレンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ニコチン酸、2-ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パモ酸、ペクチン酸、フェニル酢酸、3-フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバリン酸、プロピオン酸、ピルビン酸、ピルビン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、酒石酸、p-トルエンスルホン酸、ウンデカン酸、などの有機酸、から形成される。
”医薬的に許容される塩基付加塩(base addition salt)”という用語は、遊離酸の生物学的効果および特性を残し、かつ、生物学的もしくは他の面で望ましくないものではない塩を意味し、アンモニア、または、アンムニウムもしくはナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムなどの金属カチオンの水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などの無機塩基から形成される。特に好ましいのは、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、およびマグネシウムの塩である。医薬的に許容される有機無毒性塩基から得られた塩としては、第一級、第二級、および第三級アミン、第四級アミン化合物、置換アミン(自然に発生するものを含む)、環状アミン、および、塩基性イオン交換樹脂、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、2-ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、ヒドラバミン(hydrabamine)、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N-エチルピペリジン、テトラメチルアンモニウム化合物、テトラエチルアンモニウム化合物、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N-メチルピペリジン、N-メチルモルホリン、ジシクロヘキシルアミン、ジベンジルアミン、N,N-ジベンジルフェネチルアミン、1-エフェナミン(ephenamine)、N,N'-ジベンジルエチレンジアミン、ポリアミンレジンなどの塩挙げられる。特に好ましい有機無毒性塩基は、イソプロピルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、コリン、およびカフェインである。
本明細書において使用される”抗ウィルス剤”という用語は、哺乳動物において、ウィルスの形成および/または複製の阻害に効果のある薬剤(化合物または生物学的製剤)を意味する。これには、哺乳動物においてウィルスの形成および/または複製に必要な宿主またはウィルスのいずれかの機構と干渉する薬剤が含まれる。抗ウィルス剤としては、例えば、リバビリン、アマンタジン、VX-497 (merimepodib, Vertex Pharmaceuticals)、VX-498 (Vertex Pharmaceuticals)、Levovirin、Viramidine、Ceplene (maxamine)、XTL-001、および XTL-002 (XTL Biopharmaceuticals)が挙げられる。
本明細書において使用される”免疫調節剤(immunomodulatory agent)”という用語は、哺乳動物において免疫系反応の増幅または増強に効果的な薬剤(化合物または生物学的製剤)を意味する。免疫調節剤としては、例えば、クラス I インターフェロン(α-、β-、δ-、およびオメガ インターフェロン、タウ-インターフェロン、コンセンサスインターフェロン、およびアシアロ-インターフェロンなど)、クラス II インターフェロン(γ-インターフェロンなど)、およびペグ化インターフェロンが挙げられる。
本明細書において使用される”HCV NS3プロテアーゼの阻害剤”という用語は、哺乳動物においてHCV NS3プロテアーゼの機能を阻害するのに効果的な薬剤(化合物または生物学的製剤)を意味する。HCV NS3プロテアーゼの阻害剤としては、例えば、WO 99/07733、WO 99/07734、WO 00/09558、WO 00/09543、WO 00/59929、または WO 02/060926 に説明される化合物、および、VX-950と表されるVertex社の開発前の候補が挙げられる。特に、WO 02/060926 の 224-226 ページの表に開示された、化合物番号 2、3、5、6、8、10、11、18、19、29、30、31、32、33、37、38、55、59、71、91、103、104、105、112、113、114、115、116、120、122、123、124、125、126、および 127 を、本発明の化合物と組み合わせて使用することが可能である。
本明細書において使用される”HCVポリメラーゼの阻害剤”という用語は、哺乳動物において、HCVポリメラーゼの機能を阻害するのに効果的な薬剤(化合物または生物学的製剤)を意味する。これには、例えば、HCV NS5Bポリメラーゼの阻害剤が含まれる。HCVポリメラーゼの阻害剤には、非ヌクレオシド系のもの、例えば:
・WO 03/010140 (Boehringer Ingelheim)、
・WO 03/010141 (Boehringer Ingelheim)、
・WO 03/007945 (Boehringer Ingelheim)、
・WO 03/026587 (Bristol Myers Squibb);
・WO 02/100846 A1 および WO 02/100851 A2 (共に Shire)、
・WO 01/85172 A1 および WO 02/098424 A1 (共に GSK)、
・WO 00/06529 および WO 02/06246 A1 (共に Merck)、
・WO 01/47883 および WO 03/000254 (共に日本たばこ産業(株)) 並びに
・EP 1 256 628 A2 (Agouron)
に説明される化合物が含まれる。
更には、他のHCVポリメラーゼ阻害剤は、ヌクレオシドアナログ、例えば、:
・WO 01/90121 A2 (Idenix)、
・WO 02/069903 A2 (Biocryst Pharmaceuticals Inc.)、並びに
・WO 02/057287 A2 および WO 02/057425 A2 (共に Merck/Isis)
に説明される化合物が含まれる。HCV ポリメラーゼの阻害剤の具体例として、JTK-002/003 および JTK-109 (日本たばこ産業(株))、並びに NM283 (Idenix)が挙げられる。
本明細書に使用される”HCVの生活環の他のターゲットの阻害剤”という用語は、HCV NS3プロテアーゼの機能を阻害すること以外の方法によって、哺乳動物においてHCVの形成および/または複製を阻害するのに効果的な薬剤(化合物または生物学的製剤)を意味する。これには、哺乳動物においてHCVの形成および/または複製に必要な宿主またはHCVウィルスのいずれかの機構と干渉する薬剤が含まれる。HCVの生活環の他のターゲットの阻害剤として、例えば、ヘリカーゼ、HCV NS2/3プロテアーゼ、および内部リボソーム進入部位(IRES)から選択されるターゲットを阻害する薬剤が挙げられる。HCVの生活環の他のターゲットの阻害剤の具体例として、ISIS-14803 (ISIS Pharmaceuticals)が挙げられる。
本明細書に使用される”HIV阻害剤”という用語は、哺乳動物において、HIVの形成および/または複製を阻害するのに効果的な薬剤(化合物または生物学的製剤)を意味する。これには、哺乳動物においてHIVの形成および/または複製に必要な宿主またはウィルスのいずれかの機構と干渉する薬剤が含まれる。HIV阻害剤としては、例えば、ヌクレオシド系阻害剤、非ヌクレオシド系阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、融合阻害剤、およびインテグラーゼ阻害剤が挙げられる。
本明細書に使用される”HAV阻害剤”という用語は、哺乳動物において、HAVの形成および/または複製を阻害するのに効果的な薬剤(化合物または生物学的製剤)を意味する。これには、哺乳動物においてHAVの形成および/または複製に必要な宿主またはウィルスのいずれかの機構と干渉する薬剤が含まれる。HAV阻害剤としては、A型肝炎ワクチン、例えば、Havrix(登録商標)(GlaxoSmithKline)、VAQTA(登録商標)(Merck)、および Avaxim(登録商標)(Aventis Pasteur)が挙げられる。
本明細書に使用される”HBV阻害剤”という用語は、哺乳動物において、HBVの形成および/または複製を阻害するのに効果的な薬剤(化合物または生物学的製剤)を意味する。これには、哺乳動物においてHBVの形成および/または複製に必要な宿主またはウィルスのいずれかの機構と干渉する薬剤が含まれる。HBV阻害剤としては、例えば、HBVウィルスのDNAポリメラーゼを阻害する薬剤、またはHBVワクチンが挙げられる。HBV阻害剤の具体例としては、Lamivudine (Epivir-HBV(登録商標))、Adefovir Dipivoxil、Entecavir、FTC (Coviracil(登録商標))、DAPD (DXG)、L-FMAU (Clevudine(登録商標))、AM365 (Amrad)、Ldt (Telbivudine)、monoval-LdC (Valtorcitabine)、ACH-126,443 (L-Fd4C) (Achillion)、MCC478 (Eli Lilly)、Racivir (RCV)、フルオロ-L および D ヌクレオシド、Robustaflavone、ICN 2001-3 (ICN)、Bam 205 (Novelos)、XTL-001 (XTL)、Imino-Sugars (Nonyl-DNJ)(Synergy)、HepBzyme;並びに、インターフェロンアルファ 2b、HE2000 (Hollis-Eden)、Theradigm (Epimmune)、EHT899 (Enzo Biochem)、Thymosin アルファ-1 (Zadaxin(登録商標))、HBV DNA ワクチン(PowderJect)、HBV DNAワクチン(Jefferon Center)、HBV 抗原(OraGen)、BayHep B(登録商標)(Bayer)、Nabi-HB(登録商標) (Nabi)、および抗B型肝炎剤 (Cangene)、などの免疫調節製品;並びに、Engerix B、Recombivax HB、GenHevac B、Hepacare、Bio-Hep B、TwinRix、Comvax、Hexavac などのHBVワクチン製品が挙げられる。
本明細書に使用される”クラス I インターフェロン”という用語は、タイプ I のレセプターに結合するすべてのインターフェロンの群から選択されるインターフェロンを意味する。これには、自然に(naturally)および合成により生産されたクラス I インターフェロンが含まれる。クラス I インターフェロンの具体例としては、α-、β-、δ-、オメガ インターフェロン、タウ-インターフェロン、コンセンサスインターフェロン、アシアロ-インターフェロンが挙げられる。
本明細書において使用される”クラス II インターフェロン”という用語は、タイプ II レセプターに結合するすべてのインターフェロンの群から選択されるインターフェロンを意味する。クラス II インターフェロンの具体例として、γ-インターフェロンが挙げられる。
本発明の医薬組成物は、例えば、抗ウィルス剤、免疫調節剤、HCVポリメラーゼの阻害剤、HCV NS3プロテアーゼの他の阻害剤、HCVの生活環の他のターゲットの阻害剤、HIV阻害剤、HAV阻害剤、および HBV阻害剤から選択されるさらなる活性成分を1つ以上含有し得る。そのような薬剤の具体例は上の定義のセクションに提供されている。
これらの薬剤のいくつかの、好ましい実施例を以下に列挙する;
・抗ウィルス剤: リバビリンおよびアマンタジン。
・免疫調節剤: クラス I インターフェロン、クラス II インターフェロン、およびペグ化インターフェロン。
・HCVポリメラーゼの阻害剤: 非ヌクレオシド系およびヌクレオシド系のアナログ。
・NS3ヘリカーゼ、HCV NS2/3プロテアーゼ、または内部リボソーム進入部位(IRES)から選択されるターゲットを阻害するものである、HCVの生活環の他のターゲットの阻害剤。
・HIV阻害剤: ヌクレオシド系阻害剤、非ヌクレオシド系阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、融合阻害剤、およびインテグラーゼ阻害剤。
・HBV阻害剤: HBVウィルス性DNAポリメラーゼを阻害する薬剤、または、HBVワクチン。
上述のように、化学式(I)の化合物または医薬的に許容されるそれらの塩を、抗ウィルス剤、免疫調節剤、HCVポリメラーゼの阻害剤、HCV NS3プロテアーゼの他の阻害剤、HCVの生活環の他のターゲットの阻害剤、HIV阻害剤、HAV阻害剤、および HBV阻害剤から選択される少なくとも1つの付加的な薬剤と共に投与するという、組み合わせ治療が検討される。そのような薬剤の具体例は、上の定義のセクションに提供されている。これらの付加的な薬剤は、本発明の化合物と組み合わせて1つの医薬製剤を作製し得る。あるいは、これらの付加的な薬剤は、例えば、キットの使用により、複数の製剤の一部として患者に別々に投与し得る。そのような付加的な薬剤は、化学式(I)の化合物または医薬的に許容されるそれらの塩の投与の前に、投与と同時に、または投与に続いて、患者に投与し得る。
好ましい実施態様
好ましくは、化学式 I の化合物は、上に定義した通りであって、ここで、式中 R1 は、(C1-6)アルキル、(C3-6)シクロアルキル、{(C1-6)アルキル-(C3-6)シクロアルキル}、もしくは Het であり、それらはすべて必要により、ハロ、ニトロ、または O-(C1-6)アルキルによって1回から3回置換されていてもよく、または、R1 はフェニルであり、それは必要により、ハロ、ニトロ、(C1-6)アルキル、もしくは O-(C1-6)アルキルによって1回から3回置換されていてもよい。
好ましくは、Het は、
Figure 2006517915
から選択されるヘテロアリール(へテロアリールは、必要により C1-6 アルキルで置換されていてもよい)、または、
Figure 2006517915
から選択される複素環、から選択される。
より好ましくは、化学式 I の化合物は、上に定義した通りであって、式中、R1 は、(C1-6)アルキル、(C3-6)シクロアルキル、もしくは{(C1-6)アルキル-(C3-6)シクロアルキル}であって、それらはすべて必要により、ハロ、ニトロ、または O-(C1-6)アルキルによって1回から3回置換されていてもよく、あるいは、R1 はフェニルであり、それは必要により、ハロ、ニトロ、(C1-6)アルキル、または O-(C1-6)アルキルによって1回から3回置換されていてもよい。
より好ましくは、R1 は、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、2-Me-ブチル、3-Me-ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルエチル、CCl3、CF3、フェニル、2-フルオロフェニル、または 4-メチルフェニルから選択される。
さらにより好ましくは、R1 は、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルエチル、CCl3、CF3、フェニル、2-フルオロフェニル、または 4-メチルフェニルから選択される。
最も好ましくは、R1 は、メチル、シクロプロピル、CF3、またはフェニルである。さらに最も好ましくは、R1 は、メチル、シクロプロピル、またはフェニルである。さらに最も好ましくは、R1 はメチルである。あるいは、最も好ましくは、R1 はシクロプロピルである。さらに最も好ましくは、R1 はフェニルである。
代替の実施態様によれば、本発明の医薬組成物は付加的に別の抗HCV剤を含有し得る。抗HCV剤の具体例としては、α-(アルファ)、β-(ベータ)、δ-(デルタ)、γ-(ガンマ)、もしくは ω-(オメガ)インターフェロン、リバビリン、およびアマンタジンが挙げられる。
別の代替の実施態様によれば、本発明の医薬組成物は、付加的に、HCVポリメラーゼの阻害剤を含有し得る。
別の代替の実施態様によれば、本発明の医薬組成物は、付加的に、HCV NS3プロテアーゼの別の阻害剤を含有し得る。
さらに別の代替の実施態様によれば、本発明の医薬組成物は、付加的に、HCVの生活環の他のターゲット(ヘリカーゼ、NS2/3プロテアーゼ、または内部リボソーム進入部位(IRES)など、ただしこれらに限定されない)の阻害剤を含有し得る。
本発明の医薬組成物は、経口で、非経口で、または埋め込み式リザーバーを介して投与し得る。経口投与または注射による投与が好ましい。本発明の医薬組成物は、従来からの無毒性の医薬的に許容されるあらゆる担体、補助剤、または媒体を含有し得る。いくつかのケースにおいては、製剤のpHを、医薬的に許容される酸、塩基、またはバッファーで調整して、剤形化された化合物またはその投与用の形体の安定性を向上させ得る。本明細書に使用される非経口という用語は、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、滑液内(intrasynovial)、胸骨内(intrasternal)、鞘内(intrathecal)、および病巣内への注射(injection)または注入(infusion)方法を含む。
該医薬組成物は、滅菌された注射用の製剤の形態、例えば、滅菌された注射用の水性または油性の懸濁液の形態であり得る。この懸濁液は、適切な分散剤または湿潤剤(例えば Tween 80など)および懸濁剤の使用により、当該技術分野に知られる技法により形成し得る。
本発明の医薬組成物は、経口服用が可能なあらゆる剤形による経口投与が可能であり、例えば、カプセル剤、錠剤、水性懸濁液および溶液が挙げられるが、これらに限定されない。経口服用のための錠剤の場合、一般的に使用される担体として、ラクトースおよびコーンスターチが挙げられる。ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤もまた、典型的に添加される。カプセル錠による経口投与の場合、有用な希釈剤としてラクトースおよび乾燥コーンスターチが挙げられる。水性懸濁液が経口投与された場合、活性成分は乳化剤および懸濁剤と組み合わされる。所望の場合、特定の甘味剤および/または香味剤および/または着色料を添加し得る。
上記製剤および組成物に適した媒体または担体は、標準的な医薬学のテキスト、例えば、“Remington's Pharmaceutical Sciences”, The Science and Practice of Pharmacy, 第19版(1995). Mack Publishing Company, ペンシルバニア州イーストン、において見られる。
1日あたり、体重1kgあたり約0.01〜約100mg、好ましくは、1日あたり、体重1kgあたり約0.1〜約50mgの服用量の、本明細書に説明するプロテアーゼ阻害剤化合物が、HCVの介在による疾患の予防および治療の単剤療法に有用である。典型的には、本発明の医薬組成物は、1日あたり約1回から約5回、または連続的注入により投与される。そのような投与法は、慢性または急性治療として使用しうる。単一の剤形の形成のために担体用の物質と組み合わされる活性成分の量は、治療を受ける宿主および特定の投与方法に依存する。典型的な製剤は約 5重量%から約95重量%の活性化合物を含有する。好ましくは、そのような製剤は約20%から約80%活性化合物を含有する。
当業者が理解するように、上述したものより少ないまたは多い投与量が必要とされ得る。あらゆる患者のための具体的な服用量および治療計画は、例えば、採用した具体的な化合物の活性、年齢、体重、身体全体の健康状態、性別、食習慣、投与時間、排泄の頻度、薬剤の組み合わせ、感染症の深刻度および経過、感染症に対する患者の素因、および治療医の判断などの様々な要因に依存する。一般的に、ペプチドの最適な服用量よりも実質的に少ない服用量で治療を開始する。そこから先は、状況下における最適な効果が得られるまで、服用量が少しずつ増やされる。一般的に、化合物は、身体に有害ないかなる副作用も引き起こすことなく、概して抗ウィルス効果的な結果が得られる濃度で投与されるのが最も望ましい。
本発明の組成物が、化学式 I の化合物、および、1つ以上の付加的な治療もしくは予防薬剤の組み合わせを含有する場合、該化合物および該付加的薬剤の双方が、単剤療法において通常投与される服用量の約10〜100%、および、より好ましくは約10〜80%の投与量で存在すべきである。
これらの化合物または医薬的に許容されるそれらの塩が、医薬的に許容される担体と共に形成される場合、形成される組成物は、ヒトなどの哺乳動物にインビボで投与することにより、HCV NS3プロテアーゼを阻害、またはHCVウィルス感染症を治療もしくは予防し得る。そのような治療は、本発明の化合物を他の薬剤と組み合わせて使用することによって達成することも可能であり、該薬剤としては、α-、β-、δ-、ω-、もしくはγ-インターフェロン、リバビリン、アマンタジン; HCVポリメラーゼの阻害剤; HCV NS3プロテアーゼの他の阻害剤; HCVの生活環の他のターゲットの阻害剤(例えば、ヘリカーゼ、NS2/3 プロテアーゼ、または内部リボソーム進入部位(IRES)など、ただしこれらに限定されない); またはそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。付加的な薬剤を本発明の化合物と組み合わせて単一の剤形を作製し得る。あるいは、これらの付加的な薬剤は、複数の製剤の一部として哺乳動物に別々に投与し得る。
これと対応して、本発明の別の実施態様は、化学式 I の化合物を投与することにより哺乳動物におけるHCV NS3プロテアーゼ活性を阻害する方法を提供する。
好ましい実施態様においては、この方法は哺乳動物に感染したC型肝炎ウィルスのNS3プロテアーゼ活性の軽減に有用である。
該医薬組成物が、活性成分として本発明の化合物のみを含有する場合、そのような方法は、付加的に、前記哺乳動物にある薬剤を投与する工程を含み得、ここで、該薬剤は、免疫調節剤、抗ウィルス剤、HCVポリメラーゼ阻害剤、HCV NS3プロテアーゼ阻害剤、または、HCVの生活環の他のターゲットの阻害剤(ヘリカーゼ、NS2/3プロテアーゼ、またはIRESなど)から選択される。そのような付加的な薬剤は、本発明の組成物の投与の前に、投与と同時に、または投与に続いて、哺乳動物に投与し得る。
本明細書に示した化学式 I の化合物は、実験室用の試薬としても使用し得る。本発明の化合物は、物質へのウィルス混入の処置または予防に使用し得、これにより、このような物質(例えば、血液、組織、外科手術用の器具および衣服、実験用具および衣服、並びに採血用器具および用具)と触れ合う研究または医療の従事者または患者の、ウィルス感染のリスクを軽減する。
本明細書に示した化学式 I の化合物は、研究用の試薬としても利用し得る。化学式 I の化合物は、代替細胞ベースのアッセイまたはインビトロもしくはインビボのウィルス複製アッセイを確認するための陽性対照としても使用し得る。
本発明のさらなる詳細は、後述の実施例において説明されているが、これらは特許請求の範囲に関して限定を伴うものではないことの理解を要する。
手順
一般に、化学式 I の化合物およびその中間体は、反応物に適していることが知られる反応条件を使用する既知の方法によって調製される。そのような方法のいくつかは WO 00/09543 および WO 00/09558 に開示されており、それらは参照により本明細書に含まれるものとする。
以下のスキームは、非環式の中間体から化学式 6a のキー中間体を調製する既知の方法を使用する便利な工程を示す。
Figure 2006517915
スキーム I:
カップリング操作 A および C を行う、当業者によって容易に理解可能な方法がいくつか存在する。4-(S)-ヒドロキシプロリンから出発し、4-ヒドロキシにおける置換をMitsunobu反応(Mitsunobu Synthesis 1981, January, 1-28; Rano et al. Tet. Lett. 1994, 36, 3779-3792; Krchnak et al. Tet. Lett. 1995, 36, 6193-6196 に説明の通り)を介して、大環状化の前または後に導入し得る。あるいは、WO 00/09543 および WO 00/09558 の一般工程に開示されるように、必要とされる 4-(R)-ヒドロキシ-置換プロリンによってアセンブリを行い得る。
工程 A、B、C、D: 手短に言えば、P1、P2、および P3 部分(moieties)は、WO 00/09543 および WO 00/09558 に開示される、よく知られたペプチドカップリング技術によって連結し得る。
工程 E: 大環状分子の形成は、Miller, S.J.; Blackwell, H.E.; Grubbs, R.H. J. Am. Chem. Soc. 1996, 118, 9606-9614 (a);Kingsbury, J.S.; Harrity, J.P.A.; Bonitatebus, P.J.; Hoveyda, A.H. J. Am. Chem. Soc. 1999, 121, 791-799 (b);および Huang, J.; Stevens, E.D.; Nolan, S.P.; Petersen, J.L.; J. Am. Chem. Soc. 1999, 121, 2674-2678 (c) に報告されるようなRu-ベースの触媒を使用して、オレフィンメタシセスを介して行い得る。Moなどの他の遷移金属を含む触媒も、この反応に使用可能であることが理解される。
Figure 2006517915
これに続く化学式 6a のキー中間体から本発明の化学式 1 の化合物への変換を、続く実施例において詳細に開示する。
限定を伴わない以下の実施例によって本発明をさらに詳しく説明する。他の具体的な合成および分析方法は WO 00/09543 および WO 00/09558 に記載がみられる。
温度は摂氏度によって与えられる。別途記載した場合を除き、溶液のパーセント表記は重量/容量の関係を表し、溶液の比率は容量/容量の関係を表す。核磁気共鳴(NMR)のスペクトルは Bruker 400 MHzスペクトロメーターによって記録された。化学シフト(δ)は百万分率によって記録され、そして別途示した場合を除いて内部重水素化溶媒(internal deuterated solvent)を基準とした。すべての最終化合物(阻害剤)のNMRスペクトルは、別途示した場合を除いてそれらのTFA塩のDMSO-d6によって記録した。Stillのフラッシュクロマトグラフィー技術(W.C. Still et al., J. Org. Chem., 1978, 43, 2923)に従って、シリカゲル(SiO2)上でフラッシュカラムクロマトグラフィーを行った。
実施例において使用される略語としては、ビニル-ACCA: 1-アミノ-2-ビニルシクロプロピルカルボン酸; Boc: tert-ブチルオキシカルボニル [Me3COC(O)]; BSA: ウシ血清アルブミン; Cbz: ベンジルオキシカルボニル; CHAPS: 3-[(3-コラミドプロピル)-ジメチルアンモニオ]-1-プロパンスルホン酸塩; DBU: 1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン; DCM: CH2Cl2: 塩化メチレン; DEAD: アゾジカルボン酸ジエチル; DIAD: アゾジカルボン酸ジイソプロピル; DIPEA: ジイソプロピルエチルアミン; DMAP: ジメチルアミノピリジン; DMF: N,N-ジメチルホルムアミド; DMSO: ジメチルスルホキシド; DPPA: ジフェニルリン酸アジド; EDTA: エチレンジアミン四酢酸; (S,S)- Et-DUPHOS Rh (COD)OTf: トリフルオロメタンスルホン酸 (+)-1,2-ビス ((2S,5S)-2,5-ジエチルホスフォラノ) ベンゼン (シクロオクタジエン) ロジウム(1); EtOH: エタノール; EtOAc: 酢酸エチル; ESMS: エレクトロスプレー質量分析法; eq.: 当量; h.: 時間; HATU: O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート; HPLC: 高速液体クロマトグラフィー; MS: 質量分析; MALDI-TOF: マトリックス支援レーザー脱離イオン化法-飛行時間型; min.: 分; FAB: 高速原子衝撃法; Me: メチル; MeOH: メタノール; Ph: フェニル; Pr: プロピル; RP-HPLC: 逆相 HPLC; Rt: 保持時間; RT: 室温 (18°-22°); sat.: 飽和; TBTU: 2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート; TFA: トリフルオロ酢酸; THF: テトラヒドロフラン; TLC: 薄層クロマトグラフィー; Tris/HCl: トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩、が挙げられる。
実施例1
ジペプチド 1c の合成:
Figure 2006517915
Boc-ヒドロキシプロリン 1a (50.0g, 216mmol)、(1R,2S)-ビニル-ACCAヒドロクロリド 1b (42.25g, 238mmol)、TBTU(76.36g, 238mmol)、およびDIPEA(113mL, 649mmol)をDMF(800mL)に入れた混合物を、窒素雰囲気下、室温で撹拌した。3.5時間後、溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAcで抽出し、そして塩酸(10%)、飽和重炭酸ナトリウム、および塩水で洗浄した。次いで、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、そして蒸発させてオイルを得た。オイルを高真空下でオーバーナイト(18時間)で乾燥させることにより、黄色の泡状体(foam)としてジペプチド 1c を得た(72.0 g, 94%, HPLCによる純度 >95% )。
実施例2
ジペプチド 2a の合成
Figure 2006517915
ジペプチド 1c (72.0g, 203mmol)、トリフェニルホスフィン(63.94g, 243.8mmol, 1.2equiv.)、および 4-ニトロ安息香酸(41.08g, 245.8mmol, 1.2equiv)を乾燥THF(1.4L)に溶解し、そして、撹拌した溶液を窒素雰囲気下で0°に冷却した。次いで、DEAD(38.4mL, 244mmol, 1.2equiv.)を45分間にわたって滴下し、そして反応物を室温にまで温まらせた。4時間後、溶媒を蒸発させ、そして残渣を4つの部分に分けた。これらをそれぞれ微細なシリカゲル(10-40μmメッシュ, カラム径12cm, カラム長16cm)によって、2 :1 のヘキサン/EtOAcから1:1 のヘキサン/EtOAc、次いで純EtOAcへの勾配を使用して、クロマトグラフィーを行った。溶媒の蒸発および高真空下、70°における1時間の乾燥の後、アモルファスの白色の固体としてエステル 2a を得た(収量108.1g)。
実施例3
アルコールジペプチド 3a の合成:
Figure 2006517915
ニトロベンゾイルエステル 2a (108.1g, 203.1mmol)をTHF(1.0L)に溶解し、得られた溶液を0°に冷却した。次いで、水酸化リチウム一水和物(10.66g, 253.9mmol)を水に入れた溶液(225mL)をすぐに加え、反応物を0°で30分間撹拌し、その時間の後、残りの塩基を塩酸(1N, 50.8mL)で中和した。黄の色が消失するまで追加の酸をゆっくりと加えた(7mL)。次いで、得られた混合物を蒸発させ、残渣をEtOAc(150mL)で3回抽出し、そして飽和重炭酸ナトリウム(150mL)および塩水(150mL)で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウム-木炭(charcoal)で乾燥させ、珪藻土でろ過し、そして蒸発させた。残渣を高真空下でオーバーナイト乾燥させることにより、無色の泡状体としてアルコール 3a を得た(70.1g, 98%, HPLCによる純度 >99%)。
実施例4
(2S)-N-Boc-アミノ-ノン-8-エン酸(4g)の合成
Figure 2006517915
工程 A. 商業的に入手可能なジエチル 2-アセトアミドマロナート 4a (100 g, 0.46mol)を含むジオキサンの溶液(500mL)に、水酸化ナトリウム水溶液(1M, 1eq., 460mL)を30から45分間にわたって滴下した。得られた混合物を16.5時間撹拌させておき、そしてジオキサンを真空中で蒸発させた。得られた水溶液を300mLのEtOAcで3回抽出し、そして濃HClによってpH 1に酸性化した。この溶液を氷水槽内において結晶化させた。いくつかの結晶が現れた後、この混合物を超音波処理すると多くの沈殿物が現れた。ろ過および減圧下での乾燥によって白色の固体として化合物 4b を得た(62.52g, 収率72%)。
工程 B. マグネチックスターラーで撹拌した、1L 丸底フラスコの中の、商業的に入手可能な 7-オクテン-1,2-ジオール 4c (25g, 0.173mol)およびH2Oのエマルジョン(100mL)に、過ヨウ素酸ナトリウムの水溶液(475mL のH2Oの中に、40.7g, 0.190mol, 1.1eq.)を20分間の期間にわたって加えた(微発熱性)。得られた混合物を室温でさらに1時間撹拌した(反応の終了はTLCによって確認した)。次いで、この混合物を分液漏斗内に注ぎ、そして水層を有機層からから分離した。該水溶液をNaClで飽和させ、注ぎ入れ、そしてもう一度有機画分から分離した。2つの有機画分を一緒にし、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして(パスツールピペット内の)綿栓でろ過し、化合物 4d を得た(15.135g, 無色のオイル, 収率78%)。該水溶液をCH2Cl2で抽出し、無水MgSO4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮し(加熱なし, すなわち 6-ヘプタナール 沸点(b.p.)153℃)、追加量の化合物 4d を得た(1.957g, 無色のオイル, 収率10%)。合計の収率は88%であった。
工程 C. 固体のエチル 2-アセトアミドマロナート 4b (7.57g, 40mmol.)に、6-ヘプテナール 4d (4.48g, 40mmol)を含むピリジン(32mL, 10eq)の溶液を1分間にわたって加えた。得られた溶液を10°の水槽の中で冷却し、そして無水酢酸(12mL, 3.2eq.)を4分間にわたって加えた。得られたオレンジ色の溶液を室温で3時間撹拌し、エチル 2-アセトアミドマロナート 4b (2.27g)をもう一度加えた。得られた混合物を室温でさらに11時間撹拌した。次いで氷(60mL)を加え、溶液を1.5時間撹拌し、次いでその混合物を250mLの水で希釈し、ジエチルエーテルで2回抽出した。エーテル溶液を1N HCl、飽和NaHCO3、乾燥Na2SO4で洗浄し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc 40%/ヘキサン)によって濃縮、精製し、浅黄色のオイルとして化合物 4e を得た(4.8g, 収率50%)。
工程 D. 脱気(30分のアルゴンバブリング)した、Z-エチル 2-アセトアミド-2,8-ノナジエノアート(nonadienoate) 4e (8.38g, 35mmol)を含む乾燥エタノール溶液(70mL)に、(S,S)-Et-DUPHOS Rh(COD)OTf(51mg, (基質/触媒 = 496))を加えた。この混合物を30 psiの窒素下に置き(4回の減圧-H2 のサイクルの後)、そしてParrシェイカーで2時間撹拌した。得られた混合物を蒸発により乾燥させ、クルードな化合物 4f を得、精製を行わずにその後の工程に使用した。
工程 E. クルードな(S)-エチル 2-アセトアミド-8-ノネノアート(nonenoate) 4f (7.3g, 30.3mmol)を含むTHFの溶液(100mL)に、Boc2O(13.2g, 2eq.)およびDMAP(740mg, 0.2eq)を加えた。この反応混合物を還流で2.5時間加熱した。その結果、THF溶媒のほとんどが蒸発し、そのクルードな混合物をCH2Cl2で希釈し、そしてDMAPを除去するために1N HClで洗浄した。有機層を飽和NaHCO3水溶液でさらに希釈し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。次いで、クルードな生成物をTHF(50mL)および水(30mL)で希釈し、LiOH.H2O(2.54g, 2eq.)を加え、そして得られた混合物を室温で25時間撹拌した(加水分解の終了はTLCによって確認した)。この反応混合物を減圧下で濃縮してTHF溶媒のほとんどを除去し、そしてCH2Cl2で希釈した。得られた溶液を1N HClで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。少量の不純物および過剰なBoc2Oを除去するために、クルードな生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液として、100%ヘキサンから100% EtOAcへの溶媒の勾配を使用)で精製した。浅黄色のオイルとして純度の高いタイトル記載の化合物 4g を得た(5.82g, 収率71%)。1H NMR (DMSO, 400 MHz):δ7.01 (d, J = 8 Hz, 1H)、5.79 (tdd, Jt = 6.7 Hz, Jd = 17.0、10.2 Hz, 1H)、5.00 (md, Jd = 17.0 Hz, 1H)、4.93 (md, Jd = 10.2 Hz, 1H)、3.83 (m, 1H)、2.00 (q, J = 6.9 Hz, 2H)、1.65-1.5 (m, 2H)、1.38 (s, 9H)、1.35-1.21 (m, 6H)。
実施例5
トリペプチド 5b の合成
Figure 2006517915
工程 1 : 塩化水素を含むジオキサン(4N, Aldrich)の溶液をBoc P2-P1フラグメント 3a (5.32g, 15.0mmol)に加え、その結果無色の溶液を得た。室温で1時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、そして残渣を高真空下に3時間置き、その結果アモルファスの固体として化合物 5a の塩酸塩が得られ、それはその後そのまま使用した。
工程 2 : DIPEA(2.6mL, 15mmol)を、上で調製したP1-P2 塩酸塩(15mmol)を含む乾燥DCM(100mL)の混合物に加え、均質な溶液を得た。これとは別に、TBTU(5.30g, 16.5mmol. 1.1equiv.)を、C9-リンカー 4g (4.07g, 15.0mmol)を含む撹拌された乾燥DCMの溶液(130mL)に加え、試薬の部分的な溶解を得た。DIPEA(2.6mL, 15mmol)を加え、その結果、10分後に基本的に均質な溶液が得られた。次いで、ここにP1-P2溶液を加え、そして反応物が塩基性(リトマス液でpH>8)になるまでDIPEAを加えた。窒素雰囲気下で5時間撹拌した後、溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAc(250mL)で2回抽出し、希塩酸(0.05N, 400mL)、水(400mL)、および飽和重炭酸ナトリウム(400mL)で洗浄した。次いで、一緒にした有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、そして蒸発させて黄色のシロップとした。このクルードな生成物を、6 :1 のEtOAc/ヘキサンから純EtOAcを溶出液として使用してシリカゲルでクロマトグラフィーを行い、白色の泡状体として所望のトリペプチド、ジエン 5b を得た(5.88g, 82%, HPLCによる純度 >95%)。













実施例6
大環状中間体 6aの合成:
Figure 2006517915
ジエン 5b (4.0g, 7.88mmol)を含む乾燥DCMの溶液(800mL)を、アルゴンバブリングを2時間行って脱酸素化した。次いで、Hoveyda触媒(262mg, 0.434mmol, 5.5mol %)を固体で加え、そしてその反応物をアルゴン風船の下で還流させた。28時間後、赤-オレンジ色の溶液を蒸発させてアモルファスの個体とし、次いでシリカゲル上でフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。最初の溶媒系は10% EtOAcを含むCH2Cl2であった。一旦触媒がカラムから溶出された後は、溶媒を純EtOAcに変更した。カラムからの該触媒の溶出はその色から明らかであった。大環状の生成物 6a は無色の泡状体として単離され、CH2Cl2/ヘキサン(〜1:2)に再溶解させた。溶媒の蒸発により白色の粉末を得た(3.362g, 収率89%)。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz):δ1.20-1.50 (m, 6H)、1.43 (s, 9H)、1.53 (dd, J = 9.5、5.4, 1H)、1.61-1.70 (m, 1H)、1.76-1.90 (m, 2H)、2.05-2.26 (m, 4H)、2.45 (d, J = 14.3, 1H)、3.67 (s, 3H)、3.71 (d, J = 11.1, 1H)、3.90 (dd, J = 11.1 & 4.3, 1H)、4.43-4.53 (m, 2H)、4.76 (d, J = 8.6, 1H)、4.86 (bd, J = 9.8, 1H)、5.20-5.23 (m, 2H)、5.57 (dt, J = 7.0 & 9.8, 1H)、7.32 (bs, 1H)。


















実施例7
大環状トリペプチド中間体 7h の合成:
Figure 2006517915
工程 A. 大環状中間体 6a (13.05g, 27.2mmol, 1.0eq.)、Ph3P(14.28g, 54.4mmol, 2.0eq)および 2-カルボキシメトキシ-4-ヒドロキシ-7-メトキシキノリン(WO 00/09543 および WO 00/09558)(6.67g, 28.6mmol, 1.05eq)を含む、0°のTHF(450mL)の溶液に、DIAD(10.75mL, 54.6mmol, 2.0eq)を15分間の期間にわたって滴下した。次いで氷槽を取り除き、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。出発物質が生成物に完全に変換した後、溶媒を減圧下で蒸発させ、残りの混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3で2回および塩水で1回洗浄し、有機層を無水MgSO4で乾燥させ、ろ過し、そして蒸発により乾燥させた。フラッシュカラムクロマトグラフィーの後に純粋な化合物 7a が得られた; カラムは、まずヘキサン/EtOAc (50:50)、次いでCHCl3/EtOAc(95:5)で溶出してPh3POおよびDIAD副生成物を除去し、そして不純物の溶出はTLCでモニターした。最後に、所望の生成物 7a をCHCl3/EtOAc(70:30)によってカラムから溶出した。普通は、クロマトグラフィーの工程を2-3回繰り返すことによって、全体の収率68%で、高純度で、白色の固体として化合物 7a を単離することが可能となった(12.8g, HPLCによる純度99.5%)。
工程 B. Bocで保護した中間体 7a (1.567g)を含むCH2Cl2(15mL)の溶液に、4N HClを含むジオキサン(12mL)を加え、その反応混合物を室温で1時間撹拌した(反応期間の途中で厚いゲルが形成された場合には10mLのCH2Cl2を追加して加えた)。脱保護が終了した後、溶媒を蒸発により乾燥させ、黄色の固体およびペースト状の物質を得た。この混合物を約5%MeOHを含むCH2Cl2に再溶解し、減圧下で再蒸発させて乾燥させ、黄色の固体として化合物 7b を得、それはいかなる精製をすることなく次に工程に使用した。
工程 C. シクロペンタノール(614μL, 6.76mmoL)を含むTHFの溶液(15mL)に、ホスゲンを含むトルエンの溶液(1.93M, 5.96mL, 11.502mmol)を滴下し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌してクロロギ酸シクロペンチル試薬(z)を形成した。この期間の後、溶媒の約半分を減圧下の蒸発によって取り除き、残りの淡黄色の溶液をCH2Cl2(5mL)の添加によって希釈し、そしてもとの容積の半分まで濃縮して過剰なホスゲンをすべて確実に除去した。上記クロロギ酸シクロペンチル試薬の溶液をTHF(15mL)でさらに希釈し、アミン-2HCl 塩 7b に加えた。この混合物を氷槽で0°にまで冷却し、Et3Nを加えること(滴下)によってpHを〜8.5-9 に調整し、そしてこの反応混合物を0°で1時間撹拌した。この期間の後、混合物をEtOAcで希釈し、水(1回)、飽和NaHCO3(2回)、H2O(2回)、および塩水(1回)で洗浄した。有機層を無水MgSO4で乾燥させ、ろ過し、そして減圧下で蒸発させて黄-琥珀色の泡状体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶出液として、EtOAc中の30%ヘキサンから20%ヘキサンへの溶媒の勾配を使用)による精製の後、収率80%(1.27g)および純度>93%の、白色の泡状体としてジメチルエステル 7c を得た。
工程 D. ジメチルエステル 7c (1.17g)をTHF/MeOH/H2O(20mL, 比率2:1:1)の混合物に溶解し、NaOH(1.8mL, 1N, 1eq.)の水性溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、その後蒸発により乾燥させて白色固体としてナトリウム塩 7d を得た(〜1.66mmol)。化合物 7d は精製することなく次の工程に使用した。
工程 E. クルードなナトリウム塩 7d (1.66mmoL)をTHF(17mL)に溶解し、Et3Nを加え、そしてその混合物を氷槽内で0°にまで冷却した。クロロギ酸イソブチル(322μL, 2.5mmol)を滴下し、その混合物を0°で75分間撹拌した。その期間の後、ジアゾメタン(15mL)を加え、0°で30分、次いで室温でさらに1時間撹拌を続けた。減圧下で蒸発させて溶媒のほとんどを乾燥させ、残りの混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3(2回)、H2O(2回)、および塩水(1回)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、ろ過し、そして蒸発により乾燥させて淡黄色の泡状体として化合物 7e を得た(1.2g,〜1.66mmol)。このジアゾケトン中間体 7e を、精製することなく次の工程に使用した。
工程 F. THF(17mL)に溶解させたジアゾケトン 7e (1.2g, 1.66mmoL)を、氷槽内で0°にまで冷却した。HBr水溶液(48%, 1.24mL)を滴下し、そして反応混合物を0°で1時間撹拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3(2回)、H2O(2回)、および塩水(1回)で洗浄し、有機層を無水MgSO4で乾燥させ、ろ過し、そして蒸発により乾燥させて淡黄色の泡状体としてα-ブロモケトン中間体 7f を得た(〜1.657mmol)。
工程 G. ブロモケトン 7f (1.66mmol)を含むイソプロパノール(50mL)の溶液にイソプロピルチオ尿素(392mg, 3.32mmol)を加え、そしてこの反応混合物を予め75°に加熱した油槽に入れてそこで1時間撹拌させた。イソプロパノールを減圧下で除き、そして生成物をEtOAc (250mL)に溶解した。この溶液を飽和NaHCO3および塩水で洗浄し、有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、蒸発させてクリーム色の固体としてクルードな生成物 7g を得た(1.35g)。このクルードな生成物をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(1:1ヘキサン/EtOAc)で精製し、860mgのオフホワイトの固体を得た(4つの工程にわたる収率66%)。
工程 H. メチルエステル 7g (860mg, 1.1mmol)をTHF/MeOH/H2O(2:11,24mL)の溶液に溶解し、そしてLIOH. H2O(369mg, 8.8mmol)で鹸化した。加水分解反応は室温で12時間にわたって行った。その後、該溶液を蒸発により乾燥させてオフホワイトのペーストを得た。このペーストをEtOAcおよび塩水で希釈した。1N HClで、この混合物をpH 6に調整した。EtOAc層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。一緒にしたEtOAc抽出物を脱イオン水(2回)および塩水(1回)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、そして蒸発させて黄色の固体として環状トリペプチド中間体 7h を得た(818mg; 収率97%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6):δ8.59(s,1H)、8.03(d, J=9Hz, 1H)、7.43(s,2H)、7.28(d, J=2Hz, 1H)、7.23 (d, J=6.7Hz, 1H)、7.02 (dd, J=1.9、8.9 Hz, 1H)、5.54-5.41 (m, 2H)、5.28 (bdd, J=9.2、9.2 Hz, 1H)、4.73-4.64 (m, 1H)、4.54-4.42 (m, 2H)、4.17-4.08 (m,1H)、3.96-3.91 (m,1H)、3.90 (s, 3H)、3.86-3.76 (m, 1H)、2.60-2.44 (m, 1H)、2.43-2.31 (m,1H)、2.23-2.13 (m, 1H)、1.82-1.28 (m,20H)、1.26 (d, J=1.3 Hz, 3M)、1.24 (d, J=1.3Hz, 3H)。
実施例8
化合物 100 (R 1 がメチルである化学式 I の化合物)の調製
Figure 2006517915
環状トリペプチド中間体 7h (20mg, 0.026mmol)を、HATU(12mg, 0.031mmol)と一緒に無水DMF(4mL)に入れた。この溶液を室温で撹拌し、その後DIPEA(23μL, 0.13mmol)を約1分間にわたって滴下した。この混合物を室温で40分間撹拌し、そして分析用HPLCによって活性化エステルの形成を分析した。メタンスルホンアミド(12.4mg, 0.13mmol)、DMAP(14.3mg, 0.12mmol)、およびDBU(15.5μL, 0.10mmol)のDMF溶液(1mL)を加えた。この反応混合物を室温で36時間撹拌し、その後濃縮した。残渣をDMSOに再溶解(reconstituted)し、そして分取用HPLCによって精製した。精製画分の凍結乾燥により、鮮黄色のアモルファスな固体としてスルホンアミド誘導体 100 を得た(7.95mg, 36%)。
MS(エレクトロスプレー): 852.5 (M + H)+ および 850.5 (M H)-。
RP-HPLC: Rt = 6.6分(均質性 = 100%)。
実施例9
化合物 101 (R 1 がフェニルである化学式 I の化合物)の調製
Figure 2006517915
メタンスルホンアミドの代わりにベンゼンスルホンアミドを用いること以外は実施例8で説明したものと同じプロトコールを使用して、鮮黄色のアモルファスの固体としてフェニルアナログ 101 を調製した(収率27%)。
MS(エレクトロスプレー); 914.5 (M + H)+ および 912.5 (M H)-。
RP-HPLC: Rt = 7.2分(均質性 = 100 %)。





















実施例10
化合物 102 (R 1 がシクロプロピルである化学式 I の化合物)の調製
Figure 2006517915
環状トリペプチド中間体 7h (20 mg, 0.026 mmol)を、HATU(29.5 mg, 0.077 mmol)と一緒に無水DMF(4 mL)に入れた。この溶液を室温で撹拌し、その後、DIPEA(23μL, 0.13 mmol)を約1分間にわたって滴下した。この混合物を室温で45分間撹拌し、そして分析用HPLCによって、6.6分の時点で活性化エステルの形成を分析した。
次に、シクロプロパンスルホンアミド(12.6 mg, 0.104 mmol)およびDMAP(14.3 mg, 0.117 mmol)の溶液をDMF(1 mL)に入れて一度に加えた。2時間後、DBU(15.5 mL, 0.104 mmol)を加え、そして反応混合物を濃縮する前に室温で20時間撹拌した。この反応物をDMSOに再溶解し、そして分取用HPLCによって精製した。精製画分の凍結乾燥により、黄色の固体としてスルホンアミド誘導体 102 を得た(6.5 mg, 28.5%)。
MS(エレクトロスプレー); 878.4 (M + H)+ および 876.4 (M H)-。
RP-HPLC: Rt = 6.9分(均質性 = 100 %)。
生物学的アッセイ
NS3-NS4Aプロテアーゼアッセイ
本発明の化合物の評価に使用した酵素アッセイについては WO 00/09543 および WO 00/59929 に説明されている。
セルベースのHCV RNA複製アッセイ
本発明の化合物の評価に使用したセルベースのHCV RNA複製アッセイについては WO03/010141 に詳述されている。
本発明の化合物のいくつかは、前記酵素およびセルベースのアッセイで評価され、高い活性を持つことが見出された。より具体的には、それらの化合物は、NS3-NS4AプロテアーゼアッセイにおいてはIC50が0.1μM未満であり、またセルベースのHCV RNA複製アッセイにおいてはEC50は0.5μM未満であった。
特異性アッセイ
本発明の化合物の選択性の評価に使用した特異性アッセイについては WO 00/09543に説明されている。
該化合物を特異性アッセイによって評価したところ、化学式 I の化合物は、ヒト白血球エラスターゼおよびカテプシンBのアッセイにおいて大きな阻害を示さないという点で選択性を有することを見出した。
Figure 2006517915






















Figure 2006517915

Claims (17)

  1. 化学式(I)の化合物または医薬的に許容されるその塩。
    Figure 2006517915
    (式中、R1 は、(C1-8)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、{(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキル}もしくは Het であり、それらはすべて必要により、ハロ、シアノ、ニトロ、O-(C1-6)アルキル、アミド、アミノ、もしくはフェニルによって1回から3回置換されていてもよく;または、R1 は、C6 もしくは C10 のアリールであり、それは必要により、ハロ、シアノ、ニトロ、(C1-6)アルキル、O-(C1-6)アルキル、アミド、アミノ、もしくはフェニルによって1回から3回置換されていてもよい。)
  2. 前記 Het が、
    Figure 2006517915
    または、
    Figure 2006517915
    から選択されるヘテロアリールであり、前記へテロアリールは必要により C1-6 アルキルで置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。
  3. 請求項1に記載の化合物であって、式中、R1 は、(C1-8)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、もしくは{(C1-6)アルキル-(C3-7)シクロアルキル}であって、それらはすべて必要により、ハロ、シアノ、ニトロ、O-(C1-6)アルキル、アミド、アミノ、もしくはフェニルによって 1 回から 3 回置換されていてもよく;または、R1 は、C6 もしくは C10 のアリールであって、それは必要により、ハロ、シアノ、ニトロ、(C1-6)アルキル、O-(C1-6)アルキル、アミド、アミノ、もしくはフェニルによって1回から3回置換されていてもよい、前記化合物、または医薬的に許容されるその塩。
  4. 請求項3に記載の化合物であって、式中、R1 は、(C1-6)アルキル、(C3-6)シクロアルキル、もしくは{(C1-6)アルキル-(C3-6)シクロアルキル}であって、それらはすべて必要により、ハロ、ニトロ、もしくは O-(C1-6)アルキルによって1回から3回置換されていてもよく、または、R1 はフェニルであって、それは必要により、ハロ、ニトロ、(C1-6)アルキル、もしくは O-(C1-6)アルキルによって1回から3回置換されていてもよい、前記化合物。
  5. R1 が、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルエチル、CCl3、CF3、フェニル、2-フルオロフェニル、または 4-メチルフェニルである、請求項4に記載の化合物。
  6. R1 が、メチル、シクロプロピル、CF3、またはフェニルである、請求項5に記載の化合物。
  7. R1 がメチルである、請求項6に記載の化合物。
  8. R1 がシクロプロピルである、請求項6に記載の化合物。
  9. R1 がフェニルである、請求項6に記載の化合物。
  10. 抗C型肝炎ウィルス効果を有する量の請求項1記載の化学式Iの化合物または医薬的に許容されるその塩を、医薬的に許容される担体または補助剤と混合されて含む、医薬組成物。
  11. 治療効果を有する量のα-インターフェロンをさらに含む、請求項10に記載の医薬組成物。
  12. 治療効果を有する量のペグ化α-インターフェロンをさらに含む、請求項10に記載の医薬組成物。
  13. 治療効果を有する量のリバビリンをさらに含む、請求項10に記載の医薬組成物。
  14. 治療効果を有する量のリバビリンをさらに含む、請求項11に記載の医薬組成物。
  15. 哺乳動物におけるC型肝炎ウィルス感染症の治療または予防のための薬剤の調製のための、抗C型肝炎ウィルス効果を有する量の請求項1記載の化学式Iの化合物または医薬的に許容されるその塩の使用。
  16. C型肝炎ウィルスの複製を阻害する組成物の調製のための、C型肝炎ウィルスNS3プロテアーゼを阻害する量の請求項1記載の化学式Iの化合物または医薬的に許容されるその塩の使用。
  17. C型肝炎ウィルス感染症の治療のための薬剤の製造のための、請求項1から9のいずれか1つに記載の化学式Iの化合物の使用。
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