JP2006512005A - Nチャネルプルアップ素子および論理回路 - Google Patents

Nチャネルプルアップ素子および論理回路 Download PDF

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Abstract

【課題】相補型(CMOS)集積回路におけるプルアップデバイスとしてPMOSFETの代替品となる新たな種類のnチャネルMOSFETを提供する。
【解決手段】切換可能な負性微分抵抗(SNDR)特性を有するnチャネルFETを開示している。このSNDRFETをデプリーションモードデバイスとして構成し、実質的にpチャネルデバイスとして動作するようにバイアスをかける。このデバイスはnチャネルデバイスであるから、動作速度は高く、一方、大規模回路として設計製造する際のプロセス技術の複雑性は緩和される。このデバイスはCMOSに匹敵する性能を達成するので論理ゲート(インバータに含まれるものなど)におけるpチャネルプルアップデバイスの代替品として好適である。

Description

この発明は半導体デバイスおよび半導体回路に関し、より詳しくいうと、プルアップ素子を備えインバータ回路その他の論理ゲートなど単一チャネル論理ゲートを利用した応用回路に関する。
過去30年にわたり半導体業界の急速な進歩が電子デバイス技術および情報技術の普及を可能にしてきた。主要半導体材料であるシリコン片(チップ)に形成した集積回路(IC)は多数の電子回路機能(計算、信号処理、情報蓄積など)を可能にし、今日ではほとんどあらゆる電子装置に使われている。半導体製造技術の新たな進展の度ごとに、半導体回路の性能(動作速度)の改善および機能あたりのコスト低減が同時に達成され、それによって需要が拡大し新たな改良製品の開発が進められてきた。市場の拡大に伴って技術開発への投資はさらに進められ、継続的成長をもたらした。半導体市場は年率15%平均で成長し、2000年には2000億ドルを超える規模に達した。
トランジスタはIC内の基本的構成要素である。最近のマイクロプロセッサは1cmより僅かに大きいシリコンチップに5000万個以上のトランジスタを備えている。これら構成要素の大きさ(「トランジスタスケーリング」)を減らすことによって、ICを小さくできる。単一のICの必要とする面積が小さいほど単一のシリコンウェーハ上に形成できるICの数を増やすことができる。ウェーハあたりのチップ数の増加に対比して単一のウェーハの加工コストの上昇がごく僅かであるとすればIC1個あたりの加工コストは著しく低減できる。トランジスタの動作速度は微小化が進むほど高くなるので、回路の性能はそれだけ改善される。
トランジスタは、二つの端子の間の電流をもう一つの端子への電圧または電流により制御する電子スイッチとして動作する三端子半導体デバイスである。現在製造されているICの大部分(85%以上)は基本的構成要素として金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)を備える。MOSFETでは、図1に示すとおり、基板105の「ソース」領域120と「ドレーン」領域130との間のチャネルを流れる電流を金属「ゲート」端子110(不純物拡散したポリシリコン材料で形成することもできる)への印加電圧によって制御する。金属ゲート電極110と上記チャネルとはごく薄い酸化物層140(したがって、「金属酸化物半導体」と呼ばれ、さらに「金属−絶縁層−半導体」またはMISと総称されることもある)によって電気的に絶縁されている。
MOSFETは、チャネルの導電型により、「nチャネル」MOSFET(NMOSFET)、すなわちソースよりも高い電圧をゲートに印加したときオン状態(ソース端子・ドレーン端子間の印加電圧に応答して電流が自由に流れる状態)になるNMOSFETと、「pチャネル」MOSFET(PMOSFET)、すなわちソースよりも低い電圧をゲートに印加したときオン状態になるPMOSFETとに分類できる。NMOSFETのソース端子は通常は低い電圧(例えば接地電位0ボルト)に維持し、一方PMOSFETのソース端子は通常は高い電位(例えば電源電圧VDD)に維持する。
主要パラメータを併せて図1に表示した基本的MOSFET構成は、ゲート長Lと、チャネル長(Leff)と、ゲート酸化物層の膜厚T0xと、ソース−ドレーン接合の深さXとを備える。理想的には、ソース電圧よりも閾値電圧Vだけ高い電圧をゲート電極に印加したときだけ電荷キャリアがソース端子からドレーン端子に流れる、すなわち|VGS−V|>0のとき|IDS|≧0になる。
nチャネルMOSFET(NMOSFET)においては、ソース領域およびドレーン領域は高濃度不純物拡散したn型領域(すなわち、負電荷を有する伝導帯電子の密度が高い領域)であり、一方、チャネル領域は不純物拡散したp型領域(すなわち、高密度の伝導帯電子でなく、正電荷を有する価電子帯正孔を多量に含む)である。ソース基準電圧よりも適切な電圧だけ高い正のゲート電圧を印加することによってチャネルの表面に電子のn型反転層が形成されたときだけ伝導帯電子がソースからドレーンに流れる。ソース端子を低電圧にバイアスしておくと(CMOS回路においては通常そのようにバイアスする)、高いゲート電圧Vの印加によりNMOSFETはオン状態になる。
逆に、pチャネルMOSFET(PMOSFET)においては、ソース領域およびドレーン領域は高濃度不純物拡散したp型領域であり、チャネル領域は不純物拡散したn型領域である。ソースからドレーンへの価電子帯正孔の流れは、ソース電圧よりも適当に高い負のゲート電圧を印加することによりチャネル表面に正孔のp型反転層が形成されたときだけ生ずる。ソース端子を高い電圧にバイアスしておくと(CMOS回路では通常そのようにバイアスされている)、低いゲート電圧Vの印加によりPMOSFETはオン状態になる。
NMOSFETおよびPMOSFETのゲート端子を両方とも入力信号線VINに接続し、両者のドレーン端子を両方とも出力信号線VOUTに接続すると、図5Aに示すとおり慣用のCMOSインバータ回路500が形成される。この回路において、高い入力バイアス(VIN=VDD)の場合は、NMOSFET510はオン状態(ソース端子とドレーン端子との間の閉じたスイッチにモデル化できる)になり、一方、PMOSFET520はオフ状態(開いたスイッチにモデル化可能)になり、したがって出力は接地電位(VOUT=0V)になる。逆に低い入力バイアス(VIN=0V)の場合は、NMOSFET510はオフ状態(開いたスイッチにモデル化可能)になり、PMOSFETはオン状態(閉じたスイッチにモデル化可能)になり、したがって出力は電源電圧(VOUT=VDD)になる。すなわち、インバータ回路の動作では、NMOSFETが出力電圧を(高い入力信号電圧の印加時に)「プルダウン」し、PMOSFETが低い入力信号電圧の印加時に出力電圧を「プルアップ」する。この動作を図5Bに示してある。上述の理由でPMOSFETはプルアップ素子と呼ばれることもあり、例えばメモリ用に用いた場合は負荷素子と呼ばれることもある。これらNMOSFETおよびPMOSFETは、シリコンで具体化した場合は、別々の不純物拡散領域(「ウェル」)に配置する。NMOSFET基板(p型ウェル)は接地電位GNDにバイアスし、PMOSFET基板(n型ウェル)はVDDにバイアスする。
図5Aのインバータ回路500は諸用途向け集積回路の諸電子回路の基本的な構成要素である。NMOSFETプルダウンデバイスとPMOSFETプルアップデバイスとの適切な組合せにより上記以外の多様な機能を達成できる。NMOSFETとPMOSFETとは相補的に動作するので、これら両方の型のMOSFETをともに用いた回路は「相補型MOS」(CMOS)回路と呼ばれる。CMOS構成は、総NMOSトランジスタ構成またはバイポーラ接合トランジスタ構成に比べて消費電力が小さく(トランジスタのスイッチング動作時以外はVDDと0Vとの間に直接の導通路は形成されない)静的雑音余裕が大きい(すなわち、VOUTは0VからVDDまでの全範囲にわたって変動可能)ので現在では大規模集積回路(VLSI)に広く使われている。最新のCMOS製造プロセス(130nm世代)におけるゲート電極のゲート長は65ナノメートル(nm)であり、各製造プロセス世代ごとに(1.5年ごとに)70%にさらに微小化されている。
CMOSテクノロジーの微細化は、技術的制約および物理的制約のために一層困難になってきている。トランジスタの横方向寸法の微小化に伴って、ゲート電圧低下(0V以下)時のオフ状態の確実な達成のために、縦方向寸法もそれに比例して微小化できなければならない。例えば、ソース領域およびドレーン領域の深さは、トランジスタのオフ状態における両領域間の漏洩電流を低いレベルに留めるために、小さくしなければならない。概括的にいうと、PMOSFETのソース領域およびドレーン領域の形成のために含めてある不純物原子(「ドーパント」)はNMOSFETのそれらに比べてずっと急速に拡散し、そのために集積化CMOSプロセスでごく浅い(深さ20nm以下)高導電率のソース領域およびドレーン領域を形成することは難しい(ドーパントを「活性化」して高導電率のソース領域およびドレーン領域を形成するにはアニール温度を高くする必要があるが、ドーパントの拡散速度は温度上昇とともに指数関数的に上昇する)。
オフ状態においてチャネル電圧をゲートバイアス(ドレーンバイアスに対して)で十分に制御できるようにするためにはゲート電極とチャネルとの間の容量性結合を増加させる必要があることももう一つの例として挙げられる。歴史的にみると、ゲート電極とチャネルとの間の「ゲート酸化物層」の物理的厚さを小さくすることによって上記の必要性は満たされてきた。最新のCMOSデバイスでは、ゲート酸化物層の厚さは2nm以下である。電子の量子力学的トンネル効果、すなわち不都合なゲート漏洩電流として現れるトンネル効果の始まりのために、ゲート酸化物層厚みの微小化は物理的厚さ1nm以下にはできない。トランジスタの微細化とともに電源電圧は低下してきたが、ゲート絶縁膜の微小化よりも電圧低下の進展は遅い。そのために、サブ100nmのMOSFETにおいてゲート酸化物層に印加すべき総電界強度をより大きく(数MV/cm)しなければならない。この問題はとくにPMOSデバイスにおいて、すなわち縦電界強度の極性が負(チャネルからゲートへの向き)であるPMOSデバイスにおいて信頼性問題の要因となる。
最近のCMOS技術では多結晶シリコン(ポリSi)をMOSFETのゲート電極材料として用いている。そのゲート電極は、NMOSFETまたはPMOSFETの場合はn型ドーパントまたはp型ドーパントをそれぞれイオン打込みしたうえ熱アニール工程にかけて高不純濃度にドープしたn型領域またはp型領域として形成する。このポリSiゲート電極は(金属材料ではなく)半導体材料から成るので、ゲート酸化物層に隣接する領域においてトランジスタのオン状態への切換時に移動電荷キャリア枯渇の状態(すなわち絶縁物状態)になる。この「ゲート空乏効果」のために、オン状態における酸化物層の実効的厚さが数オングストロームだけ増加し、ゲート容量が低下し、トランジスタのオン状態の電流が減少する。酸化物の物理的厚さが3nm以下の場合に上述の影響はとくに著しくなる。この影響を除くには金属ゲート材料の利用が望ましい。NMOSFETは(高濃度拡散したn型ポリSiと同程度の)高い仕事関数のゲート材料を必要とする。互いに異なる金属ゲート材料を加工するプロセスの統合が金属ゲートCMOS技術の大きい問題である。すなわち、これら互いに異なる2種類のMOSFETの特性から互いに異なる種類のゲート材料が必要になるからである。
インバータおよびそれ以外の回路でpチャネルデバイスを用いることに伴うもう一つの問題は、チャネル内で移動電荷キャリアを形成するものが電子ではなく「正孔」であることである。周知のとおり、電子に比べて正孔の移動度は著しく小さく、そのためにpチャネルデバイスの性能は同じ大きさで同じバイアスをかけた同等のnチャネルデバイスに比べて著しく劣る。これら二つの互いに異なる種類のデバイスを考慮に入れる必要があるので、回路のタイミングおよび特徴づけがより複雑化する。また、動作速度の不一致を補うために、pチャネルデバイスは対応のnチャネルデバイスに比べて大きくする必要があり、そのために集積度が低下する。
サブ100nmにおけるMOSFET微細化に伴う上述の問題を解消する(少なくとも緩和する)には、VLSI回路においてPMOSFETを不要にするのが望ましい。NMOSFETだけを用いることによってIC製造プロセスは著しく単純化される(例えば、n型およびp型ソース/ドレーン接合の両方のための製造プロセスの最適化は不要になり、単一の金属ゲート材料だけで十分になる)。また、PMOSFETはNMOSFET(p型「ウェル」内に形成)とは別の領域(n型「ウェル」)に形成しなければならないので、PMOSFETの除去によってトランジスタのレイアウト密度が著しく向上する(チップサイズを小さくできる)。したがって、総NMOSの技術は著しいコスト低減をもたらす。
論理ゲートおよびそれ以外の用途のための単一チャネル技術の提供のために従来多様な解決方法が提案されてきた。例えば、米国特許第4072868号ではnチャネルデプリーションモードIGFETデバイスを負荷素子として用い、同時にチャネルエンハンスメントモードIGFETデバイスをドライバとして用いてある。この特許の技術の欠点は、nチャネルデバイスを基板の別の領域に形成する必要が依然としてあるので、加工工程が単純化されるとはいえないことである。さらに、負荷素子はそのゲートが固定電位に接続されているので常に導通状態にあることである。すなわち、このデバイスはどの動作モードでも電力消費を伴い、したがって低電力動作を要する用途には不適当であるということである。米国特許第5191244号ではチャネルプルアップトランジスタを用いているが、そのトランジスタは放電用トランジスタおよび結合用トランジスタの両方に接続する必要があるので、大半の用途で慣用のpチャネルデバイスの効果的な代替には明らかに不向きである。同様に、米国特許第5495195号では、スイッチ速度の上昇のために慣用のインバータの補足回路(代替回路ではなく)としてnチャネルプルアップ素子を用いている。したがって、nチャネルデバイスをプルアップデバイスとして用いた場合に通常生ずるとして指摘されてきた問題には、(1)オン抵抗を大きくするためにデプリーションモードトランジスタを大きくする(すなわち、長く薄くする)必要がある、(2)他のトランジスタのゲートなど容量性出力負荷を駆動する場合は放電時間に比べて充電時間が長い、(3)エンハンスメントモードプルダウンデバイスがオン状態になった場合はプルアップトランジスタの抵抗性損失のためにデバイスのDC電力消費が必ず生ずる。
したがって、上記およびそれ以外の従来技術文献(ここに参照してこの明細書に記載内容を組み入れる)に記載してある解決方法は最適ではなく、少なくとも対応のCMOS回路に比べて目立った利点を備えるものではない。これらの理由で単一チャネル利用の回路は有望でありながらこれまでのところ市場で成功を収めていない。
したがって相補型集積回路におけるプルアップデバイスとしてPMOSFETの代替品となる新たな種類のnチャネルMOSFET、すなわち、CMOS技術の利点(待機時の消費電力が低いこと、静的雑音余裕が大きいこと)の保持を可能にするnチャネルMOSFETの提供が求められている。より詳細に述べると、この新しいトランジスタは入力ゲートバイアスが高いときはオフ状態となり、入力バイアスが低いときはオン状態になるものである。このプルアップ素子のDC電力消費はプルダウン素子のオフ状態時には零に近い値でなければならない。
nチャネルプルアップ素子に適した有望な候補は、Kingほか名義の米国特許第6479862号記載のMOS互換性ある負性微分抵抗(NDR)特性具備のFETである。そのデバイスの利点は同特許明細書に詳述してあるのでこの明細書には記載しない。この明細書に述べるとおり、この新たな素子は、形状構造を適切に選ぶことにより、慣用のpチャネルデバイスの挿入代替品として機能し、したがってCMOS技術の複雑化という長年にわたる問題を解消し、CMOS構造のさらなる微細化に伴う当面の問題を解消する。
USP 6 591 617
したがって、この発明の目的は従来技術における上述の問題点を解消することである。
この発明のもう一つの目的は、切換可能なNDR FETを含む新たな種類のプルアップ素子を提供することである。
この発明のさらにもう一つの目的は、インバータなど単一チャネル論理ゲートの新たな種類のものを作ることである。
この発明のさらにもう一つの目的は、導電型の異なるもう一つのデバイスの振舞と似た振舞を示す新たな種類の半導体素子を提供することである。
これに関連する目的は、pチャネルFETとほぼ同様に動作し、したがってpチャネルFETの実効的代替品として使用できるnチャネルFETを提供することである。
この発明のさらに他の目的は、コスト、複雑さおよび性能などの面からみても対応CMOS構成と実効的に競合する新たな種類の半導体構成素子を提供することである。
発明の詳細な説明の記載から、この発明が多様な実施例の形で具体化できることが理解されよう。また、それら多様な実施例がこの発明の上述の一つ以上の課題に関わることは当業者には理解されよう。したがって、特定の実施例における一つ以上の上述の特徴が仮に欠けても、この発明の範囲の制限と解釈してはならない。
したがって、この発明の一つの側面は、ゲート入力バイアス信号およびソース−ドレーンバイアス信号に応答して、pチャネルトランジスタデバイスがゲート入力バイアス信号およびソース−ドレーンバイアス信号に応答して動作するのと同様にスイッチ動作を行うnチャネルトランジスタデバイスに関する。
一つの好ましい実施例では、nチャネルトランジスタデバイスのチャネル界面にあるトラップ層が、ゲート入力バイアス信号およびソース−ドレーンバイアス信号が所定の閾値を超えた場合にnチャネルトランジスタデバイスを負性微分抵抗(NDR)モードで動作させる。ゲート入力バイアス信号のオンセット電圧点をVDD/2にほぼ等しい値に設定する。ここでVDDはnチャネルトランジスタデバイスの最大動作電圧である。
また、一つの好ましい実施例では、nチャネルトランジスタデバイスをNDRデプリーションモードデバイスとして構成する。したがって、このnチャネルトランジスタデバイスは、論理ハイのレベルのゲート入力バイアス信号に応答してNDR領域で動作し(pチャネルデバイスと同様に遮断され得る)、論理ロウのレベルのゲート入力バイアス信号に応答してNDR領域なしで動作する(pチャネルデバイスと同様にオン状態になる)。この発明のもう一つの側面は、デプリーションモードデバイスとして動作するように不純物拡散し、所定のソース−ドレーン電圧および低いゲート電圧に応答してオン状態になり、上記所定のソース−ドレーン電圧および高いゲート電圧に応答してオフ状態になるのに適合したnチャネルトランジスタを対象とする。
このnチャネルトランジスタデバイスは、切換え可能なNDRを有する金属絶縁層電界効果トランジスタ(MISFET)であるのが好ましい。上記所定のソース−ドレーン電圧はnチャネルトランジスタデバイスのNDR特性の発現時の電圧よりも大きい。他の実施例では、このnチャネルトランジスタデバイスをSOI基板内に形成する。
この発明のもう一つの側面は、第1の動作モードの期間中にNDR効果を発現するのに適合したゲート付き半導体デバイスを対象とする。この動作モードは、第1の電圧値以上のゲート入力信号に応答して得られる。このゲート付き半導体構造は、上記第1の電圧値以下のゲート入力信号に応答してチャネル領域の第2の動作モードの期間中はNDR効果を抑圧するのにさらに適合している。ゲート領域に接続したドレーン領域はドレーン電圧を受ける形状にしてある。その結果、ここに得られる上述の構成は、第1の動作モードの期間中にはこの半導体デバイスが論理ハイのレベルのゲート入力信号を有しNDRオンセット電圧(VNDR)以上のドレーン電圧に応答してオフ状態に切換え可能な振舞を示し、第2の動作モードの期間中には論理ロウのレベルに達するゲート入力信号に応答してオン状態に切換え可能な振舞を示す。このゲート付き半導体構造はpチャネルFETの切換特性と同様の特性を備える。
このゲート付き半導体構成は、NDR効果がチャネル界面における電荷トラップ動作および電荷トラップ解除動作に起因するシリコン利用の構成であるのが好ましい。実施例によっては、このゲート付き半導体構成は閾値電圧の動的変動の可能なFETである。
この発明のもう一つの側面は半導体回路用のnチャネルトランジスタを対象とする。このnチャネルトランジスタはゲートと、ソース領域と、ドレーン領域と、上記ソース領域およびドレーン領域を結合するチャネルとを有する。このnチャネルトランジスタは、ゲートバイアス信号の第1の値に応答してオン状態に切換えでき、チャネル導電率制御用ゲートバイアス信号に基づきオフに切換えできるように構成してある。また、このnチャネルトランジスタは、チャネル導電率制御用ソース/ドレーンバイアス信号に応答してオンオフ切換えできるように構成してある。このようにして、このnチャネルトランジスタは半導体回路の中でゲートバイアス信号に応答してpチャネルデバイスとほぼ同様にスイッチ動作を行うnチャネルデプリーションモードデバイスを構成する。
好ましい構成ではゲートバイアス信号の第1の値を論理ロウのレベル状態に対応させ、その信号の第2の値を論理ハイのレベル状態に対応させる。
nチャネルデバイスとほぼ同じスイッチ動作を行うnチャネルトランジスタと共通の不純物拡散領域でドレーン領域を構成した実施例もある。また、他の実施例では、nチャネルトランジスタをSOI基板に形成する。さらに他の実施例では、nチャネルトランジスタのチャネル長をpチャネルデバイス同等の動作をしない他のnチャネルデバイスのチャネル長よりもわずかに長くする。
この発明の上記以外の側面は、シリコン利用の半導体回路用の新しいタイプの半導体プルアップ素子を対象とする。第1のタイプのプルアップ素子は、ソースとドレーンとチャネルとゲートとを含むnチャネルFETを含む。そのドレーンを第1の電圧源に接続し、ソースを出力ノードに接続する。このnチャネルFETを、pチャネルFETがゲート入力バイアス信号に応答する場合と同様に、すなわち低いゲート入力バイアス信号および低いソース−ドレーン電圧に応答してオンに切り換わり高いゲート入力バイアス信号および高いソースドレーン電圧に応答してオフに切り換わる形で、デプリーションモードでオンオフ切換え動作を行うように構成する。この構成において、半導体プルアップ素子は活性状態のnチャネルデバイス、すなわちオンオフ切換え動作を行って活性状態のpチャネルデバイスの振舞を模倣してシリコン利用の半導体回路の電力消費を減らす活性状態のnチャネルデバイスである。
好ましい実施例では、このnチャネルFETがスイッチ動作可能な負性微分抵抗特性を備える。このプルアップ素子を、ゲート入力バイアス信号に応答してnチャネルデバイスとしてスイッチ動作を行うもう一つのnチャネルFET(プルダウン素子)と直列に接続する。このnチャネルFETのDC消費電力は、このFETに接続したプルダウン素子がオン状態に切り換わったときほぼ零になる。
このnチャネルFETでブーレ論理ゲート(AND、NAND、OR、NOR、XOR、XNOR、NOT)の一部を構成した実施例もある。
この発明のもう一つの側面は、第1のドーパントタイプのチャネルのIGFET少なくとも一つと、同じドーパントタイプのチャネルNDRFETとを含む論理ゲートに関する。上記第1のドーパントタイプのチャネルのIGFETは、入力ノードに接続したIGFETゲート端子と、第1の電圧源に接続した第1のIGFETソース/ドレーン端子と、出力ノードに接続した第2のIGFETソース/ドレーン端子とを備える。NDRFETは、第2の電圧源に接続した第1のNDRFETソース/ドレーン端子と、出力ノードに接続した第2のNDRソース/ドレーン端子と、入力ノードに接続した第3のNDRゲート端子とを含み、第1のドーパントタイプのチャネルを備える。このようにして、このNDRFET素子は、論理ゲートに対するプルアップデバイスとして動作し、共通のドーパントタイプのチャネルを備える能動デバイスだけで論理ゲートを構成する結果をもたらす。
好ましい実施例では、このNDRFETをデプリーションモードデバイスとし、上記両デバイスをともにnチャネルデバイスとする。高集積度デバイスでは、NDRFETおよびIGFETに共通のソース/ドレーン領域で出力ノードを構成する。
この論理ゲートは、例えばAND、OR、NOT、NAND、NOR、XOR、XNORなどの標準的なブーレ論理機能を具体化できる。これら論理機能の大規模な組合せももちろん可能である。
この発明のもう一つの側面は、入力信号ノードおよび出力信号ノードに接続した第1のnチャネルデバイス、およびこの第1のnチャネルデバイスに直列接続した第2のnチャネルデバイスを含む論理ゲートに関する。第1のnチャネルデバイスは入力信号の値に応答してpチャネルFETのスイッチ動作の振舞を模倣する。
好ましい実施例では、この論理ゲートがインバータとして機能する。
第1のnチャネルデバイスを、トラッピング領域に起因する振舞いを示すスイッチ可能なデプリーションモードの負性微分抵抗FET(SNDRFET)で構成するのが好ましい。
用途によっては、第1のnチャネルデバイスの第1の抵抗値を第2のnチャネルデバイスの第2の抵抗値よりも大きくする。
この発明のもう一つの側面は、半導体論理ゲートに関連づけられた入力信号の信号源に接続したゲートを含む第1のnチャネルFETプルアップ素子と、入力信号源に直接に接続したゲートを含み第1のnチャネルデバイスに直列接続した第2のnチャネルFETプルダウン素子とを含む半導体回路に関する。第1の論理レベル値を有する入力信号に応答して上記第1のnチャネルデバイスはオン状態に、上記第2のnチャネルデバイスはオフ状態にそれぞれなり、第2の論理レベル値を有する入力信号に応答して第1のnチャネルデバイスはオフ状態に、第2のnチャネルデバイスはオン状態にそれぞれなる。このようにして、全体をnチャネルデバイスだけで構成した半導体回路を具体化できる。
多くの応用回路では、総nチャネル半導体回路を、静的動作の期間中のDC動作電力を零にするなどによりCMOS振舞を模倣するように構成できる。実施例によっては、集積回路全体またはシリコンウェーハ全体を総nチャネルデバイスの形に形成し製造工程を著しく単純化することができる。
この発明のもう一つの側面はシリコン利用のnチャネルトランジスタを動作させる方法に関する。この方法は、シリコン利用のnチャネルトランジスタのゲートに低いバイアス信号を印加するとともにこのトランジスタをオン状態にするように第1のソース−ドレーンバイアスを印加する過程と、シリコン利用のnチャネルトランジスタのゲートに高いバイアス信号を印加するとともにこのトランジスタをオフ状態にするように上記第1のソース−ドレーンバイアスとは異なる第2のソース−ドレーンバイアスを印加する過程とを含む。したがって、動作の側面から見ると、このシリコン利用のnチャネルトランジスタはpチャネルFETとほぼ同様にゲートバイアス信号に応答する。
これに関連した側面はNDRFETデバイスを動作させる方法に関する。この方法は、NDRFETのゲートに低いバイアス信号を印加するとともにNDRFETをオン状態にするように第1のソース−ドレーンバイアスを印加する過程と、NDRFETのゲートに高いバイアス信号を印加するとともにNDRFETをオフ状態にするように上記第1のソース−ドレーンバイアスとは異なる第2のソース−ドレーンバイアスと印加する過程とを含む。したがって、このNDRFETはpチャネルFETとほぼ同じようにスイッチ動作を行う。
好ましい実施例においては、このNDRFETをデプリーションモードnチャネルデバイスとする。
ある応用回路においては、NDRFETを非NDR動作モードのオフ切換時間とほぼ等しいNDR動作モードオフ切換時間で動作するように構成できる。また、このNDRFETのオフ状態の静的動作モードの期間中のDC消費電力はほぼ零になり、したがって、プルアップ素子として有用である。
この発明のさらに他の関連側面はシリコン利用の半導体回路容認チャネルプルアップ素子を動作させる方法に関する。これらの方法は、概括的にいうと、nチャネルプルアップ素子のドレーンを第1の電圧源に接続しソースを出力ノードおよびnチャネルプルダウン素子のドレーンに接続する過程と、nチャネルプルアップ素子のゲートを入力信号源に接続する過程と、nチャネルプルアップ素子の負性微分抵抗(NDR)モードを選択的に切り換える過程と、nチャネルプルアップ素子を入力バイアス信号に対するpチャネルFETの応答と同様にオンオフ切換動作をするようにデプリーションモードで動作させる過程とを含み、nチャネルプルアップ素子が低いゲート入力バイアス信号に応答してオン状態になり、高いゲート入力バイアス信号および高いソース−ドレーン電圧に応答してオフ状態になるようにする。したがって、動作の側面から見て、これらの実施例は、活性状態のpチャネルデバイスのスイッチ動作振舞を模倣するnチャネルプルアップ素子の利点、すなわちシリコン利用の半導体回路の電力消費を減らす利点を備える。
この発明のさらに他の側面は、プルアップ素子としてのnチャネルNDRFETを備え第1の動作モードの期間中にそのnチャネルNDRFETが第1の電圧値以上の入力信号に応答してNDR特性で動作し、そのnチャネルNDRFETが第2の動作モードの期間中に上記第1の電圧値以下の入力信号に応答して負性微分抵抗効果を抑えるように適合している半導体回路を動作させる方法に関する。上記第1の動作モードの期間中にはnチャネルNDRFETはNDRオンセット電圧値(VNDR)以上のドレーン電圧に応答してオフに切り換えることができ、第2の動作モードの期間中には論理ロウのレベルに達する入力信号に応答してこの半導体装置はオン状態になる。したがって、このプルアップ素子をオフ状態に切り換えるのに、互いに異なる二つの自由度が得られる。
この発明のさらに他の側面は半導体装置を製造する方法、すなわちp型FETとほぼ同じ切換特性を備えるnチャネルスイッチ動作可能デプリーションモード負性微分抵抗FET(SNDRFET)の形成を含む製造方法にも関係する。
この発明のさらに他の側面は単一チャネル半導体回路を製造する方法に関する。これらの方法は概括的に次の過程、すなわち半導体回路に関連づけられた入力信号源に接続したゲートを有する第1のnチャネルFETプルアップ素子を形成する過程と、上記第1のnチャネルデバイスと直接に接続し入力信号源に直接接続したゲートを備える第2のnチャネルFETプルダウン素子を形成する過程とを含む。第1の論理レベル値を有する入力信号に応答して第1のnチャネルデバイスをオン状態にし第2のnチャネルデバイスをオフ状態にするとともに、第2の論理レベル値を有する入力信号に応答して第1のnチャネルデバイスをオフ状態にし第2のnチャネルデバイスをオン状態にする。したがって、この半導体回路は全部をnチャネルデバイスとして具体化されるもののCMOS型回路に類似の振舞を示す。
上述のとおり、慣用のPMOSFETよりもずっと容易な慣用の製造プロセスに組み入れた形でNDRプルアップ素子を構成することができる。また、論理ゲートを、全デバイスが単一のチャネルタイプ(すなわち、nチャネルまたはpチャネル)を用い、しかもCMOS並みの低電力動作を達成するように構成できる。
CMOS技術の利点を備えるnチャネルMOSFETを提供できる。
次に述べる詳細な説明はこの発明の特定の実施例の例示のみを意図するものである。ここに述べる実施例以外の実施例やそれらの変形はこの説明から当業者には自明であろう。
上述のとおり、シリコン利用のnチャネルMOSFETにおいて負性微分抵抗(NDR)特性を実現する方法をすでに開示した。図2に示したNDRFET200において、電子トラップ230はゲート絶縁層210の中のチャネル隣接部位、すなわち半導体基板205の表面から1nm以下の範囲のごく近接した部位に位置する。NDRFET200の上記以外の構成部分は従来技術によるものと同じであって、ソース領域240(およびソース端子/コンタクト245)、ドレーン領域250(およびドレーン端子/コンタクト255)、ゲート電極260(およびゲート端子/コンタクト265)、およびオプションの基板本体コンタクト270を含む。
電子トラップ230は中程度の高さのエネルギーレベルを備え、活性化された電子だけをチャネルから捕獲する。それら活性化された電子は、チャネル領域における電界強度が十分に大きいときだけ、すなわちゲート−チャネルバイアスおよびドレーン−ソースバイアス(VDS)が十分に高いときだけ生ずる。電子が捕獲されると、ゲート絶縁層の中でトラップされた電荷により、トランジスタ閾値電圧Vが上昇し、したがってトランジスタ電流(IDS)が減少する。VDSの上昇に伴って、チャネル内を流れる電子のうち捕獲されるに十分なエネルギーをもつ電子の割合が高くなり、トランジスタ電流はさらに減少する。
トラップエネルギーレベルは高いので、捕獲された電子は急速に(例えば10−12秒以内に)漏れ出る。バイアスの特定の組合せの各々について、電子が絶え間なく捕獲され捕獲解除される定常状態が存在し、トランジスタ閾値電圧Vに影響する正味トラップ電荷が一定になる。電子捕獲/捕獲解除の周波数が高い(1012Hz以上)ので、Vはバイアス状態の変化に動的に応答し、ドレーン−ソース間にはVDSの走査方向(正方向または逆方向)に関わりなく(図3)NDR特性が得られる。
それにもかかわらず、ゲートバイアスが十分に高くない場合は、縦電界の強度がチャネルから電子を捕獲するには不十分な大きさになり、NDR特性は得られなくなる。すなわち、上記以外のバイアス条件ではNDRFET200の特性が慣用のFET並みの特性になることもある。これによって、デュアルモードデバイス、すなわち選んだモードにしたがって特性の変わるデュアルモードデバイスを実現できる。
上述のとおり、NDRFET200のNDR特性はゲートバイアスにより切換え可能(すなわちNDRモードをオンオフ制御できる)であり、このデバイスは「切換え可能な」NDR−FETと考えることができ、以下SNDRFETと呼ぶ。SNDRFET200が慣用のFETとして動作している場合は標準的なゲート電圧を用いてオンオフ切換ができる。それと対照的に、NDRFETがNDR特性で動作している場合は、ゲート電圧を用いてオンオフ切換ができるだけでなく、上述のソース/ドレーン電圧の作用でもオンオフ切換ができる。これによって、周知のシリコン利用のトランジスタでは期待できない自由度と融通性が得られる。
SNDRFETの電流(IDS)対電圧(VDS)特性をV=V=GNDの場合について示す図3に上述の二つの動作モードを示す。低いゲートバイアス(V=V)の場合は、特性は通常のNMOSFETの特性と同様である。十分に高いゲートバイアス(V=V)の場合は、チャネルを流れる電子が高いドレーン−ソースバイアスで十分なエネルギーを受けて捕獲され、Vを上昇させるとともに電流を減少させ、負性微分抵抗特性を示す。この「NDR状態」はバイアス範囲VDS>VNDRに対応し、後者は所望の動作範囲を実現するように製造の過程で調整またはチューニングすることができる。
図4(c)は、半導体回路内でSNDRFETを表す記号として図面に用いる新たなMOSFET回路記号である。この記号は、標準的nチャネルMOSFET(図4(a))およびpチャネルMOSFET(図4(b))などの記号として当業者に周知の種々のMOSFET回路記号と対照的である。この明細書(および図面)を合法的目的のために複製することについて出願人に異存はないが、NDRFETの表示のためにこの新規な記号(およびその派生物)を用いることについての権利は出願人がこれを留保するものである。
上述のとおり、切換可能なNDRFET(SNDR−FET)は任意の相補型論理回路において(PMOSFETの代替として)プルアップデバイスに用いることができる。したがって、能動デバイスを単一の基板(またはウェル)を用いバイアス電圧を共通バイアスとした(好ましくは接地電位)総nチャネル論理ゲートを構成できる。
説明用の例として図6に示したインバータ回路600,すなわちnチャネルプルダウン素子(好ましくはNMOSFET)およびnチャネルNDRプルアップ素子620(この例ではデプリーションモード型SNDRFETが好ましい)を含むインバータ回路600を考える。SNDRFET620は慣用のプロセス技術を用いて形成し、したがって慣用のデプリーションモードFETと同様の特性を示す。すなわち、デバイス620は低いゲート電圧で通常はオン状態を保ち、デプリーションモードデバイスにするために、−VDD以下にする必要がある。この条件は、周知の加工工程を用いた適切な方法によりn型ドーパントでチャネルに不純物拡散するだけで達成できる。
すなわち、入力信号が電圧の高い状態(VIN=VDD)に遷移すると、NMOSFETプルダウンデバイス610がオン状態になってVOUTを引き下げる(VDD/2以下)。この動作は、VOUT=VDD/2の場合のSNDRFET620のオン抵抗がNMOSFET610のオン抵抗よりも大きければ確保される。すなわち、SNDRFET620のIDSのピーク値は、そのFET620がNDRモードにある場合(最悪の場合のVIN=VDD、およびVBS=VDD/2に対応)、VIN=VDDおよびVOUT=VDD/2に対するNMOSFET610の対応値よりも小さくなければならない。SNDRFETはそのあとオフ状態になり(NDRモードでバイアスされているから)、VOUTはGNDに達し、静的電力消費は低下し静的雑音余裕は大きくなる。
上述のとおり、VIN=GNDの場合にSNDRFET620はオン状態になるから、このデバイスの固有の閾値電圧Vは−VDD以下でなければならない。なお、高い値のVOUT(VDD/2以上、VDSの低い値に対応)ではIDSはある程度減少する。すなわち、ゲート−ソースバイアス(VGS)がV以下(V=VOUT>GNDであるから)であり、また、Vが基板本体バイアス効果により上昇するからである(VBS<0=>V固有値以上)。また、負の本体バイアスもVNDR(図3参照)にも影響を及ぼし、VNDRはVBS<0について低下し、この回路構成の中のSNDRFETのNDRモードがわずかに広い電圧範囲に及ぶ。この電圧範囲は特定の回路動作条件に従って変動する。また、上記本体バイアス効果を、SNDRFET620の本体を電気的に浮いた構造になるようにSOI基板を用いることによって、最小にできることは当業者には明らかであろう。
したがって、インバータ600への印加信号の第1の論理値(この場合は論理ハイの値)に対して、SNDRFET620はNDR特性を示す。
NMOSFET610のオン抵抗は、SNDRFET620のチャネル幅に対比してFET610のチャネル幅を大きくすることによって、小さくすることができる。これによってインバータのレイアウト面積が大きくなり、応用分野によっては望ましくない結果になる。SNDRFET620のオン状態の電流は既に低下しているから(上に述べたNDR効果により)、NMOSFET610をSNDRFET620よりもずっと幅広くする必要は実際にはないであろう。プルダウン素子とプルアップ素子との間の抵抗値整合の達成のための上記以外の手法は当業者には明らかであろう。
入力信号が低い電圧(VIN=GND)に遷移すると、NMOSFETプルダウンデバイス610はオフ状態になり、SNDRFET620は非NDR状態に切り換わり、慣用のデプリーションモードFETと同様の特性を示す。すなわち、ゲートバイアスが電荷トラッピングの発生に必要な値以下に留まっているからである。したがって、SNDRFET620はオン状態になり、VOUTを引き上げる。そのために、インバータ600への印加信号の第2の論理値(この場合は論理ロウの値)に対しては、SNDRFET620はNDR特性なしの振舞を示す。
インバータ600の基本的動作を図6Bに示す。静的消費電力の低下および静的雑音余裕の拡大を達成している。従来技術による純粋なnチャネルインバータの場合と異なり、この発明によるインバータの出力は、プルダウンデバイス610またはプルアップデバイス620が静的モードでオフになるので対照的にすることができる。この点も既存の総nチャネル構成に対する利点である。
NMOSFET610はオフ状態にあるので、VOUTがVDD/2以上になりVDDに達することを確実にするために非NDR状態のSNDRFET620のオン抵抗に特別の要件を課する必要はない。すなわち、インバータ600の出力は、総nチャネルデバイスの最小最大値変動(すなわち0乃至VDD)を高速度で、しかも対応のCMOS構成程度の小さい消費電力で達成する。
CMOSインバータ回路の代替品として挙げた例においては、ゲートへのNDR閾値電圧(VGNDR)は0乃至VDD/2に、理想的にはVINからVOUTへの時間の遅れを最小にするためにVGNDR=VDD/2にするのが好ましい。回路動作を適切な状態に保つためにはVGNDRは0ボルト以上VDD/2以下にしなければならない。これらの値は具体的回路に応じて変動するが、この発明はそれによって制約を受けるものではない。
SNDRFET620が互いに異なる現象に基づいて動作する二つのチャネル遮断を含むことは上述の説明から理解されよう。これら二つの現象を互いに異なるバイアス手法に利用し、単一のデバイスを互いに異なる二つの特性を示すように動作させ、互いに異なる二つの自由度を確保する。すなわち、第1のケースでは慣用の遮断メカニズムが慣用のデプリーションモードバイアス機構に基づきデバイスをオフ状態にする。この場合は、デバイスをオフ状態にするために低いドレーン−ソース電圧を用いる。第2のケースではNDR遮断メカニズムを利用し、デバイスをオフ状態にするのに高いゲート電圧を用いる。
従来技術による総nチャネル構成ではゲートは固定電圧に「拘束」されており、したがってプルダウンFETは常時オン状態にあり、望ましくない結果を伴う。すなわち、nチャネルプルアップ素子のチャネル導電率は入力信号に応答して変化しない。この発明の場合は、SNDRFET620として具体化したプルアップ素子は入力信号に応答して「切り換わり」、実効的にpチャネルデバイスの振舞を模倣する。また、この発明のプルアップ素子は入力信号の状態に応答してチャネルの導電率を切り換えてごく低い消費電力モードをもたらす。SNDRFET620がpチャネルデバイスを実効的に模倣できる理由は、通常デバイスをオン状態にできる入力信号(すなわちゲート制御信号)がNDR閾値以上のソース−ドレーン電圧に優先制御を許容し、その結果デバイスがオフ状態になる。したがって、一つの例では、入力信号電圧が低いときは非NDRモードを用い、高いときはNDRモードを用いる。このように、この発明はSNDR620のNDR特性をインバータ600の種々の固有の特徴と組み合わせて利用する。
総括すると、nチャネルデプリーションモードSNDRFET620は、任意の相補型集積回路の中のプルアップデバイスとしてPMOSFETの代替品を構成するための所要の特性(ゲートバイアスが高いときオフ状態になり低いときオン状態になる)を備える。したがって、CMOS構成の利点(待機時の消費電力が小さく静的雑音余裕が大きい)をもたらし、トランジスタ微細化の技術的課題を解消し、トランジスタレイアウト密度の実質的改善をもたらす。
この発明のデバイスはMOS動作とも互換性を有するので、非NDRIGFET610に共通に用いた構造上の特徴(加工工程も)を備えた形で形成できる。例えば、ゲート絶縁層、ソース−ドレーン領域、アイソレーション領域、コンタクト、ゲート電極など半導体基板/ウェーハ上に形成すべき各部位をこの発明のSNDR620と共通の工程により同時形成することができる。また、NMOSFET10のドレーン領域およびSNDRFET620のソース領域などの領域は共通にして集積度を上げることもできる。製造工程の一体化の側面から見ると、この発明のアプローチは混在加工プロセスに比べて多大の利点を備える。
この発明の性質の説明のためにインバータの例を挙げたが、この発明はこの種の論理ゲートに限定されるわけでは全くない。上述のプルアップ素子は、例えば、出力バッファ回路、ブーレ論理ゲート(AND、OR、XOR、XNOR、NOR、NAND)および大規模回路などに用いることができる。
上述のもの以外のタイプの論理ゲート、それ以外の種々のゲート、メモリセルなどに用いる場合の類似動作達成のための所要バイアス付与は当業者には明らかであろう。
なお、種々の回路機能を従来型のCMOS構成よりもずっと効率的に(すなわち、より少ないトランジスタで)実現するためにNMOSFETと組み合わせてこのNDRFETを利用できる。将来のVLSI技術には、この点がもっとも有利なアプローチになる。NDR利用の回路構成は機能あたりのコストを下げるだけでなく消費電力を下げる。
実施例を参照してこの発明を上に説明してきたが、この説明は限定の意味で解釈されることを意図するものではない。この説明が例示だけを意図するものであって発明の範囲の限定を意図するものではないこと、この発明が慣用のプロセス技術の利用により形成した多様な集積回路に利用できることは当業者には明確に理解されよう。この発明の上述の実施例およびそれら以外の実施例の変形および組合せがこの明細書の説明から当業者には明らかであろう。それらの変形および組合せに、上記以外の周知の事項をこの明細書に述べた事項の代わりにまたはそれら事項に追加して用い得ることはもちろんである。特許請求の範囲の各請求項はそれら変形または実施例をも包含することを意図するものである。それら請求項が上述の特定の実施例に基づいて記載されている場合は、この明細書の記載事項が、上述の技術的課題の全部を解決または緩和するか否かに関わりなく、当業者に明示的または黙示的に開示した新規または非新規の特徴的構成(またはそれらの組合せ)に該当することは明らかであろう。また、この出願の出願人は、上記の新規な特徴的構成および非新規な特徴的構成を対象とした請求項をこの出願(またはその関連出願)の審査期間中に訴求する権利を留保するものである。
従来のCMOSトランジスタ構成と同様の性能費用効率および単純性を備えた半導体装置を提供できる。
従来技術によるMISFETの概略的断面図。 従来技術による負性微分抵抗(NDR)特性を備えるNDRMISFETの概略的断面図。 NDRMISFETの電流対電圧(I−V)特性、すなわちこのデバイスがNDR動作領域を有する第2のモードとこのデバイスが慣用のFETとして動作する第1のモードとを含むI−V特性を示すグラフ。 シリコンで具体化した種々の電子回路を示すのに用いる種々の回路記号。 従来技術によるCMOSインバータの回路図。 従来技術によるCMOSインバータの動作を説明する論理の表。 この発明によって構成した単一チャネルMOS論理ゲート(インバータ)の回路図。 図6Aの実施例の動作を説明する論理の表。 図6Aに用いてある切換可能なNDRMISFETの電流対電圧(I−V)特性を示すグラフ。
符号の説明
100 FET
110 ゲート端子
120 ソース領域
130 ドレーン領域
140 金属酸化物層
200 切換可能な負性微分抵抗電界効果トランジスタ(SNDRFET)
210 ゲート酸化物膜
230 電子トラップ
240 ソース領域
250 ドレーン領域
260 ゲート

Claims (58)

  1. n型チャネルトランジスタデバイスにおいて、
    ゲート入力バイアス信号およびソース−ドレーンバイアス信号に応答し、それらゲート入力バイアス信号およびソース−ドレーンバイアス信号に応答してスイッチ動作するpチャネルトランジスタデバイスと同様にスイッチ動作する
    n型チャネルトランジスタデバイス。
  2. 前記n型チャネルトランジスタデバイスのチャネル界面に位置し、前記n型チャネルトランジスタを前記ゲート入力バイアス信号および前記ソース−ドレーンバイアス信号が予め定められたオンセット電圧を超えたとき負性微分抵抗モードで動作させるトラッピング層を含む請求項1記載のn型チャネルトランジスタデバイス。
  3. 前記ゲート入力バイアス信号のオンセット点をVDD/2にほぼ等しい値(ここでVDDは前記n型チャネルトランジスタデバイスの動作電圧最大値)に設定した請求項2記載のn型チャネルトランジスタデバイス。
  4. デプリーションモードデバイスとして構成した請求項1記載のn型チャネルトランジスタデバイス。
  5. 論理ハイのレベルの前記ゲート入力バイアス信号に応答して負性微分抵抗領域で動作し、論理ロウのレベルの前記ゲート入力バイアス信号に応答して負性微分抵抗なしで動作する請求項1記載のn型チャネルトランジスタデバイス。
  6. n型チャネルトランジスタデバイスであって、
    デプリーションモードデバイスとして動作するように不純物拡散を施され、
    予め定めたソース−ドレーン電圧および低いゲート電圧に応答してオン状態になり、
    前記予め定めたソース−ドレーン電圧および高いゲート電圧に応答してオフ状態になる
    n型チャネルトランジスタデバイス。
  7. 金属−絶縁層電界効果トランジスタ(MISFET)で構成した請求項6記載のn型チャネルトランジスタデバイス。
  8. 切換可能な負性微分抵抗(SNDR)MISFETで構成した請求項6記載のn型チャネルトランジスタデバイス。
  9. 前記予め定めたソース−ドレーン電圧が負性微分抵抗特性のオンセット電圧よりも高い請求項6記載のn型チャネルトランジスタデバイス。
  10. SOI基板に形成した請求項6記載のn型チャネルトランジスタデバイス。
  11. 第1の動作モードの期間中には第1の電圧値以上のゲート入力信号に応答してチャネル領域に負性微分抵抗(NDR)効果を現出するのに適合したゲート付き半導体構成であって、
    第2の動作モードの期間中には前記第1の電圧値以下の前記ゲート入力信号に応答して前記負性微分抵抗効果を抑えるのにさらに適合したゲート付き半導体構成と、
    前記ゲート付き半導体構成に結合されドレーン電圧を受けるドレーン領域と
    を含み、
    前記第1の動作モードの期間中には論理ハイのレベルのゲート入力信号を受け、NDRオンセット電圧(VNDR)以上の前記ドレーン電圧に応答してオフ状態に切り換わることができ、
    前記第2の動作モードの期間中には論理ロウのレベルのゲート入力信号に応答してオン状態に切り換わる
    半導体デバイス。
  12. 前記ゲート付き半導体構成がシリコン利用の構成である請求項11記載の半導体デバイス。
  13. 前記負性微分抵抗(NDR)効果が前記ゲート付き半導体構成のチャネルとの界面における電荷トラッピングおよび電荷トラッピング解除に起因する請求項11記載の半導体デバイス。
  14. 前記ゲート付き半導体構成が閾値電圧を動的に変更できる電界効果トランジスタである請求項11記載の半導体デバイス。
  15. 前記ゲート付き半導体構成がpチャネルFETのスイッチング特性を模倣する請求項11記載の半導体デバイス。
  16. ゲートと、ソース領域と、ドレーン領域と、前記ソース領域およびドレーン領域を結合するチャネルとを含む半導体回路用nチャネルトランジスタにおいて、
    ゲートバイアス信号の第1の値に応答してチャネル導電率制御用の前記ゲートバイアス信号に基づきオンオフ切換えできるように構成されており、
    前記ゲートバイアス信号の第2の値に応答して前記チャネル導電率制御用のソース−ドレーンバイアス信号に基づきオンオフ切換えできるようにさらに構成されており、
    前記半導体回路において前記ゲートバイアス信号に応答してpチャネルデバイスとほぼ同様にスイッチング動作を行うnチャネルデプリーションモードデバイスである
    nチャネルトランジスタの改良。
  17. 前記ゲートバイアス信号の前記第1の値が論理ロウのレベルの状態に対応し、前記ゲートバイアス信号の前記第2の値が論理ハイのレベルの状態に対応する請求項16記載のnチャネルトランジスタ。
  18. nチャネルデバイスとほぼ同じスイッチ動作を行うもう一つのnチャネルトランジスタと共通の不純物拡散領域からなるドレーン領域を有する請求項16記載のnチャネルトランジスタ。
  19. SOI基板に形成したnチャネルトランジスタから成る請求項16記載のnチャネルトランジスタ。
  20. 前記半導体回路の中でpチャネルデバイスと同様の動作をしない他のnチャネルデバイスのチャネル長よりもわずかに大きいチャネル長を有するnチャネルトランジスタから成る請求項16記載のnチャネルトランジスタ。
  21. シリコン利用の半導体回路に用いる半導体プルアップ素子であって、
    ソース、ドレーン、チャネルおよびゲートを含むnチャネル電界効果トランジスタ(FET)を含み、
    前記ドレーンが第1の電圧源に接続され、前記ソースが出力ノードに接続されており、
    前記nチャネル電界効果トランジスタ(FET)が、pチャネルFETがゲート入力バイアス信号に応答するのと同じように、すなわち
    低いゲート入力バイアス信号および低いソース−ドレーン電圧に応答してオン状態になり、
    高いゲート入力バイアス信号および高いソース−ドレーン電圧に応答してオフ状態になるようにオンオフ動作するデプリーションモードに構成されており、
    前記プルアップ素子が、前記シリコン利用の半導体回路の消費電力を抑えるようにオンオフ切換え動作を行うことによって活性状態のpチャネルデバイスを模倣する活性状態のnチャネルデバイスである
    半導体プルアップ素子。
  22. 前記nチャネルFETが切換え可能な負性微分抵抗特性を備える請求項21記載のプルアップ素子。
  23. 前記nチャネルFETが前記ゲート入力バイアス信号に応答してスイッチ動作をするもう一つのnチャネルFETと直列に接続されている請求項21記載のプルアップ素子。
  24. 前記nチャネルFETがブーレ論理ゲート(AND、NAND、OR、NOR、XOR、XNOR、NOT)の一部である請求項21記載のプルアップ素子。
  25. 前記nチャネルFETのDC消費電力がそのnチャネルFETに接続したプルダウン素子のオン切換え時にほぼ零になる請求項24記載のプルアップ素子。
  26. 少なくとも一つの第1のドーパント型のチャネルの絶縁ゲートFET(IGFET)であって、入力ノードに接続したIGFETゲート端子と、第1の電圧源に接続した第1のIGFETソース/ドレーン端子と、出力ノードに接続した第2のIGFETソース/ドレーン端子とを備える少なくとも一つの第1のドーパント型のチャネルのIGFETを含む論理ゲートにおいて、
    第1のドーパント型のチャネルを備える負性微分抵抗電界効果トランジスタ(NDRFET)素子であって、第2の電圧源に接続した第1のNDRFETソース/ドレーン端子と出力ノードに接続した第2のNDRソース/ドレーン端子と、入力ノードに接続した第3のNDRゲートとを含むNDRFETを含み、
    前記NDRFETが、論理デバイスのプルアップデバイスとして動作し、その論理デバイスが共通のチャネルドーパント型の能動デバイスのみで構成されるようにする論理ゲート。
  27. 前記NDRFET素子がデプリーションモードデバイスである請求項26記載の論理ゲート。
  28. 前記出力ノードが前記NDRFETおよびIGFETに共通なソース/ドレーン領域である請求項26記載の論理ゲート。
  29. 前記第1の型のドーパントがn型であり、前記NDRFETおよびIGFETがnチャネルデバイスである請求項26記載の論理ゲート。
  30. 前記論理ゲートがブーレ論理機能(AND、OR、NOT、NAND、NOR、XOR、XNOR)を具体化する請求項26記載の論理ゲート。
  31. 論理ゲートであって、
    入力信号源および出力ノードに接続した第1のnチャネルデバイスと、
    前記第1のnチャネルデバイスと直列に接続した第2のnチャネルデバイスと
    を含み、
    前記第1のnチャネルデバイスが前記入力信号の値に応答してpチャネルFETのスイッチング動作を模倣する
    論理ゲート。
  32. インバータ機能(NOT)をもたらす請求項31記載の論理ゲート。
  33. 前記第1のnチャネルデバイスが切換え可能なデプリーションモード負性微分抵抗電界効果トランジスタ(SNDRFET)である請求項31記載の論理ゲート。
  34. 前記SNDRFETと関連づけられNDR特性をもたらすトラッピング領域をさらに含む請求項33記載の論理ゲート。
  35. 前記第1のnチャネルデバイスの第1の抵抗が前記第2のnチャネルデバイスの第2の抵抗よりも大きい請求項31記載の論理ゲート。
  36. 半導体回路であって、
    半導体論理ゲートに関連づけられた入力信号源に接続したゲートを備える第1のnチャネル電界効果トランジスタ(FET)プルアップ素子と、
    前記第1のnチャネルデバイスと直列に接続され、前記入力信号源に直接接続したゲートを備える第1のnチャネルFETプルダウン素子と
    を含み、
    第1の論理レベル値の前記入力信号に応答して前記第1のnチャネルデバイスがオン状態になり前記第2のnチャネルデバイスがオフ状態になり、
    第2の論理レベル値の前記入力信号に応答して前記第1のnチャネルデバイスがオン状態になり前記第2のnチャネルデバイスがオン状態になり、
    全体をnチャネルデバイスで具体化した
    半導体回路。
  37. 前記第1のnチャネルFETおよび前記第2のnチャネルFETが共通の拡散領域、共通のゲート絶縁膜、および共通のゲート電極を有する請求項36記載の半導体回路。
  38. 前記半導体回路のDC消費電力が静的動作の期間中ほぼ零である請求項36記載の半導体回路。
  39. 前記半導体回路を含む集積回路ダイがnチャネルデバイスのみを含む請求項36記載の半導体回路。
  40. 前記集積回路ダイを含むシリコンウェーハをnチャネルデバイスのみを含むMOS加工プロセスで製造した請求項39記載の半導体回路。
  41. nチャネルシリコン利用トランジスタを動作させる方法であって、
    前記nチャネルシリコン利用トランジスタをオン状態にするように前記トランジスタのゲートに低いバイアス信号を印加するとともに前記第1のソース−ドレーンバイアスを印加する過程と、
    前記nチャネルシリコン利用トランジスタをオフ状態にするように前記トランジスタのゲートに高いバイアス信号を印加するとともに前記第1のソース−ドレーンバイアスとは異なる第2のソース−ドレーンバイアスを印加する過程と
    を含み、前記トランジスタがpチャネルFETとほぼ同様にゲートバイアス信号に応答するのに適合している方法。
  42. 前記nチャネルシリコン利用トランジスタをプルアップデバイスとして用いた請求項41記載の方法。
  43. 前記nチャネルシリコン利用トランジスタを論理ゲートに用いている請求項42記載の方法。
  44. 負性微分抵抗(NDR)電界効果トランジスタ(FET)デバイスを動作させる方法であって、
    前記NDRFETをオン状態にするように前記NDRFETのゲートに低いバイアス信号を印加するとともに第1のソース−ドレーンバイアスを印加する過程と、
    前記NDRFETをオフ状態にするように前記NDRFETの前記ゲートに高いバイアス信号を印加するとともに前記第1のソース−ドレーンバイアスとは異なる第2のソース−ドレーンバイアスを印加する過程と
    を含み、
    前記NDRFETがpチャネルFETとほぼ同じようにスイッチング動作を行う
    方法。
  45. 前記NDRFETがデプリーションモードnチャネルデバイスである請求項44記載の方法。
  46. 前記NDRFETのNDR動作モード時のオフ切換え時間が非NDR動作モード時のオフ切換え時間とほぼ等しい請求項44記載の方法。
  47. 前記NDRFETの前記オフ状態における静的動作モードの期間中のDC消費電力がほぼ零である請求項44記載の方法。
  48. 前記NDRFETをプルアップ素子として用いた請求項44記載の方法。
  49. シリコン利用の半導体回路に用いるnチャネル半導体プルアップ素子を動作させる方法であって、
    前記nチャネル半導体プルアップ素子のドレーンを第1の電圧源に接続するとともに、ソースを出力ノードおよびnチャネルプルダウン素子のドレーンに接続する過程と、
    前記nチャネル半導体プルアップ素子のゲートを入力信号源に接続する過程と、
    前記nチャネル半導体プルアップ素子の負性微分抵抗(NDR)モードを選択的に切り換える過程と、
    前記nチャネル半導体プルアップ素子をpチャネルFETが入力バイアス信号に応答するのと同様に、すなわち、
    低いゲート入力バイアス信号に応答してオン状態になり、
    高いゲート入力バイアス信号および高いソース−ドレーン電圧に応答してオフ状態になるように、デプリーションモードでオンオフスイッチング動作させる過程と、
    を含み、
    活性状態のpチャネルデバイスのスイッチング動作を前記nチャネル半導体プルアップ素子が模倣して前記シリコン利用の半導体回路の消費電力を減少させる
    方法。
  50. プルアップ素子として構成された第1のnチャネル電界効果トランジスタ(FET)を含む半導体回路を動作させる方法であって、
    (a)少なくとも論理ロウのレベルおよび論理ハイのレベルを有する入力信号を前記半導体回路に印加する過程と、
    (b)前記入力信号を前記第1のnチャネルFETおよび少なくとも一つの第2のnチャネルFETのゲートに印加する過程と、
    (c)前記第1のnチャネルFETおよび前記第2のFETを出力ノードに接続する過程と、
    (d)少なくとも前記第1のnチャネルFETがpチャネルFETのスイッチング動作、すなわち
    前記論理ロウのレベルの前記入力信号に応答して前記第1のnチャネルFETがオン状態になり、
    前記論理ハイのレベルの前記入力信号に応答して前記第2のnチャネルFETがオフ状態になり、
    前記半導体回路の中のnチャネル活性状態デバイスのみにより入力信号から出力信号を生じ、
    前記半導体回路のDC消費電力が静的動作モードの期間中にほぼ零となる方法。
  51. 前記半導体回路が論理ゲートである請求項50記載の方法。
  52. 前記第1のnチャネルFETが切換え可能な負性微分抵抗デバイスである請求項50記載の方法。
  53. 半導体回路を動作させる方法であって、
    前記半導体回路の入力および出力に接続したプルアップ素子としてnチャネル負性微分抵抗(NDR)電界効果トランジスタ(FET)を構成する過程と、
    前記半導体回路の前記プルアップ素子に接続したプルダウン素子としてnチャネル金属絶縁物半導体MISFETを構成する過程と
    を含み、
    第1の動作モードの期間中は前記nチャネルNDRFETが第1の電圧値以上の入力信号に応答してNDR特性で動作し、
    第2の動作モードの期間中は前記NDRFETが前記第1の電圧値以下の入力信号に応答して前記NDR特性を抑制するのに適合し、
    前記第1の動作モードの期間中は前記nチャネルNDRFETをNDRオンセット値(VNDR)以上のドレーン電圧に応答してオフ状態に切り換えることができ、
    前記第2の動作モードの期間中は前記半導体デバイスがロウの論理レベルの前記入力信号に応答してオン状態に切り換わる
    方法。
  54. 前記nチャネルNDRFETがpチャネルFETのスイッチング特性を模倣する請求項53記載の方法。
  55. ハイの論理レベルに達する前記入力信号に応答して前記nチャネルNDRFETのソースが前記nチャネルMISFETによりロウに引き下げられたときは前記ドレーン電圧が前記NDRオンセット電圧(VNDR)を超える請求項53記載の方法。
  56. 前記半導体回路がインバータとして動作する請求項53記載の方法。
  57. 半導体デバイスを製造する方法であって、
    nチャネル切換え可能型デプリーションモード負性微分抵抗電界効果トランジスタ(SNDRFET)を形成する過程
    を含み、
    前記SNDRFETがpチャネルFETとほぼ等しいスイッチング特性を有する
    方法。
  58. 半導体回路を形成する方法であって、
    前記半導体回路と関連づけられた入力信号源に接続したゲートを備える第1のnチャネル電界効果トランジスタ(FET)プルアップ素子を形成する過程と、
    前記第1のnチャネルFETプルアップ素子と直列に接続され、前記入力信号源に直接に接続したゲートを有する第2のnチャネルFETプルダウン素子を形成する過程と
    を含み、
    第1の論理レベル値を有する入力信号に応答して前記第1のnチャネルデバイスがオン状態になり前記第2のnチャネルデバイスがオフ状態になり、
    第2の論理レベル値を有する前記入力信号に応答して前記第1のnチャネルデバイスがオフ状態になり前記第2のnチャネルデバイスがオン状態になり、
    前記半導体回路を全部nチャネルデバイスのみで具体化した
    方法。
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