JP2939086B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JP2939086B2
JP2939086B2 JP5071806A JP7180693A JP2939086B2 JP 2939086 B2 JP2939086 B2 JP 2939086B2 JP 5071806 A JP5071806 A JP 5071806A JP 7180693 A JP7180693 A JP 7180693A JP 2939086 B2 JP2939086 B2 JP 2939086B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
bias
substrate bias
semiconductor device
channel mosfet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5071806A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0689574A (ja
Inventor
泰男 山口
正 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP5071806A priority Critical patent/JP2939086B2/ja
Publication of JPH0689574A publication Critical patent/JPH0689574A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2939086B2 publication Critical patent/JP2939086B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier
    • H01L27/0203Particular design considerations for integrated circuits
    • H01L27/0214Particular design considerations for integrated circuits for internal polarisation, e.g. I2L
    • H01L27/0218Particular design considerations for integrated circuits for internal polarisation, e.g. I2L of field effect structures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier
    • H01L27/04Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being a semiconductor body
    • H01L27/10Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being a semiconductor body including a plurality of individual components in a repetitive configuration
    • H01L27/105Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being a semiconductor body including a plurality of individual components in a repetitive configuration including field-effect components

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体基板上に形成さ
れたMOS(Metal Oxide Semiconductor )型電界効果
トランジスタ(以下、「MOSトランジスタ」と称す)
を含む半導体装置に関し、特に基板バイアス電圧の供給
についての改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にダイナミックランダムアクセスメ
モリおよびスタティックランダムアクセスメモリなどの
ような半導体装置は、1つの半導体基板上に形成された
たくさんのMOSトランジスタによって構成される。ま
た、通常、このような半導体装置では、半導体基板の電
位が常に予め定められた範囲内に維持される。
【0003】図23はこのような半導体装置の概略ブロ
ック図である。図23を参照して、この半導体装置10
0は、単一の半導体基板上に形成された機能回路(また
は内部回路)110および基板バイアス発生回路120
を含む。機能回路110は、この半導体装置100の必
要な機能を実現するため、たくさんのMOSトランジス
タによって構成される。基板バイアス発生回路120
も、MOSトランジスタによって構成されており、半導
体基板1を予め定められた負の電位に維持するための基
板バイアス電圧VBBを発生する。
【0004】図24は、一般的な集積回路装置の断面構
造の一部を示す断面構造図である。図23に示した機能
回路110は、図24に示した断面構造を含んでいる。
図24では、このNMOSトランジスタおよびその周辺
に形成された配線が一例として示される。図24を参照
して、NMOSトランジスタは、半導体基板1の主表面
近くに形成されたソースおよびドレインを構成するN型
不純物領域2および3と、ゲート電極5とを含む。ゲー
ト電極5と基板1との間にはゲート誘電体薄膜4が形成
される。ゲート電極5の下部のシリコン基板1には、P
型不純物が低い濃度(たとえば、1016〜1017/cm
3 )で導入されている。また、ソース領域2およびドレ
イン領域3は、N型不純物が高い不純物濃度(たとえ
ば、1019〜1021/cm3 で導入されている。ゲート
電極5、ソース領域2、ドレイン領域3には、層間絶縁
膜24に形成されるコンタクトホールを介して低抵抗の
配線層22および25が接続されている。
【0005】以上のように形成されたMOSトランジス
タにおいて、ゲート電極5に正の電圧を印加すると、P
- 領域からなるシリコン基板1の上層部にN型キャリア
(電子)が誘起される。すなわち、シリコン基板1の表
面はN型に反転し、ソース領域2とドレイン領域3およ
びシリコン基板1の表面とは同じ導電形式となる。これ
によりドレイン領域とソース領域との間に電流を流すこ
とが可能になる。また、シリコン基板1の表面に誘起さ
れるN型キャリア濃度は、ゲート電極5に印加される電
圧によって変化するので、ソース領域1とドレイン領域
2との間を流れる電流量をゲート電圧によって制御する
ことができる。
【0006】動作においてNMOSトランジスタが導通
状態にもたらされたとき、ドレイン領域3の近傍で対を
なすホットエレクトロンおよびホールが発生される。発
生したホットエレクトロンの大半はドレイン領域3に流
れる。一方、発生したホールの大半はシリコン基板1に
流れる。これにより、シリコン基板1の電位が上昇す
る。シリコン基板1の電位の上昇により、次のような問
題が生じる。
【0007】ソース領域2およびドレイン領域3とP型
シリコン基板1との間にPN接合が形成されるので、こ
れらのPN接合が順バイアス状態にもたらされる。した
がって、ソース領域2、ドレイン領域3およびシリコン
基板1との間に漏れ電流が流れる。その結果、ソース領
域2とドレイン領域3との間にチャネルが形成されなく
なったり、伝送される信号が遅延されたりする。
【0008】上記の問題が生じるのを防ぐために、基板
1の電位VBBをたとえば−1V程度に維持するための基
板バイアス発生回路120が設けられる。
【0009】次に、図25を用いて従来の基板バイアス
供給動作を説明する。図25は、基板バイアスの電位を
−1Vにしたときのしきい値電圧、電流駆動能力を示す
図である。図25において、(a)は基板バイアスの電
位、(b)はNMOSトランジスタのしきい値、(c)
はNMOSトランジスタの電流駆動能力を示す。
【0010】シリコン基板1には、活性状態、スタンバ
イ状態にかかわらず一定の基板バイアスが印加されてい
る(図25では、−1V)。しきい値電圧は、基板バイ
アスが正の方向に変化すると負の方向に変化する。この
しきい値電圧の変化により、電流駆動能力も変化し、N
MOSトランジスタでは、しきい値電圧の負の方向への
変化に対し、電流駆動能力が増加し、また、PMOSト
ランジスタでは、しきい値電圧の正の方向への変化に対
して電流駆動能力が増加する。しかし、従来の基板バイ
アス供給方法では、一定の基板バイアスが印加されてい
るため、図25に示すようにしきい値電圧および電流駆
動能力は変化しない。
【0011】ところで、活性状態とスタンバイ状態とで
基板電位を切換え、スタンバイ状態のときに活性状態よ
りも深い基板バイアス電圧の基板に印加する半導体メモ
リ装置が日本公開公報P3−29183号に公開されて
いる。
【0012】図26は、上記公報に記載された基板バイ
アスを切換えるための装置を示すブロック図である。図
26を参照して、この装置は、活性モードとスタンバイ
モードとを識別する識別回路101、活性状態表示に第
2の基板電位を発生するための電流駆動能力の大きい基
板電位発生回路102、スタンバイ状態表示に第2の基
板電位よりも深い逆バイアスとなる第1の基板電位を発
生するための電流駆動能力の小さい基板電位発生回路1
03、基板電位と第2の基板電位に対応する基準電位と
を比較する比較回路104基板電位と第1の基板電位に
対応する基準電位とを比較する比較回路105、および
識別回路101の出力信号に応答して基板電位発生回路
102および103のうちの一方を選択し、比較回路1
04および105の出力信号に応答して選択した基板電
位発生回路により発生される基板電位を一定に維持する
ための制御部106を含む。
【0013】基板電位発生回路102が、基板電位発生
回路103よりも電流駆動能力が低いのは、スタンバイ
状態時にはメモリセルにストアされたデータの消失を防
ぐためにのみ第1の基板電位を発生するからである。し
かし、電流駆動能力は小さいので、外部ノイズによりP
N接合が順バイアスになる可能性がある。この順バイア
スになるのを防止するために、第1の基板電位を深い逆
バイアスとなる電位にしている。
【0014】この先行技術において、第2の基板電位
を、第1の基板電位より浅いバイアスになるようにして
いるのは、活性状態時には、電源電圧以上に昇圧される
内部信号(たとえばメモリのワード線)があるため、第
1の基板電圧と同じように逆バイアスをかけるとPN接
合の耐圧を越える危険があるからである。
【0015】動作において、外部から活性モードを指定
するための信号が入力されると、識別回路101が活性
モードであることを認識し、制御部106に活性モード
に対応した制御を行なわせる。制御部106は、比較回
路104の出力信号に応答して基板電位発生回路102
を制御し、基板の電圧を第2の基板電位に維持する。
【0016】一方、外部からスタンバイモードを指定す
る信号が入力されると、識別回路101がスタンバイモ
ードであることを識別し、制御部106にスタンバイモ
ードに対応した制御を行なう。制御部106は、比較回
路105の出力信号に応答して、基板電位発生回路10
3を制御し基板電位を第1の基板電位に維持する。こう
することにより、スタンバイ状態時の逆バイアスを活性
状態時の逆バイアスよりも深くすることができるので、
スタンバイ状態におけるメモリセルにストアしたデータ
の消失を防止することができる。
【0017】しかしながら、図26に示した装置では、
半導体メモリ装置を高速で動作させる点において不都合
がある。これは、第2の基板電位の電圧をPN接合の耐
圧という観点から定めているからである。内部の昇圧さ
れた信号(たとえばワード線の電位)が、Vcc+1V
程度であるので、第1の基板電位と第2の基板電位との
電位差は、1Vということになる。したがって、半導体
メモリ装置を高速で動作させる上で欠点がある。
【0018】図27は、図26に示した装置により発生
される第1および第2の基板電位bおよびaと電源電圧
Vccとの関係の一例を示すグラフである。図27から
明らかなように、電源電圧Vccが5Vのとき、第1の
基板電位bは−4Vであり、第2の基板電位aは−3V
である。第2の基板電位を−3Vとしたのでは、高速動
作させる上で支障がある。
【0019】また、半導体メモリ装置の高速化を図るに
は、必然的に内部に設けられるMOSトランジスタのし
きい値電圧および電流駆動能力を考慮して基板電位の電
圧を定めることが必要となる。さらに、しきい値電圧お
よび電流駆動能力との関係を考慮して第1の基板電位を
定めることも必要となる。図26および図27に示す先
行技術ではこれらの関係を明らかにされていない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置は、
以上のように構成されていたので、スタンバイ状態にお
ける逆バイアスが十分に深くなるようにしきい値電圧を
設定すると、活性状態における電流駆動能力が小さくな
り、高速動作が得られないという問題があった。
【0021】逆に、NMOSトランジスタを高速動作さ
せるために、しきい値電圧を下げて電流駆動能力を増加
させると、スタンバイ状態におけるリーク電流が増大す
るという問題があった。
【0022】それゆえに、この発明の主たる目的は、
タンバイモードにおける消費電力の低減化とアクティブ
モードにおける動作速度の高速化を図ることが可能な半
導体装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
スタンバイモードとアクティブモードを有する半導体装
置であって、半導体基板、絶縁層、第1チャネルMOS
FET、第2チャネルMOSFET、および基板バイア
ス発生手段を備える。絶縁層は、半導体基板上に形成さ
れる。第1チャネルMOSFETは、絶縁層上に形成さ
れ、完全空乏化型である。第2チャネルMOSFET
は、絶縁層上に形成され、部分空乏化型である。基板バ
イアス発生手段は、スタンバイモードでは半導体基板
第1の基板バイアス電圧を与え、アクティブモードでは
第1チャネルMOSFETの電流駆動能力を高めるため
の第1の基板バイアス電圧と異なる第2の基板バイアス
電圧を半導体基板に与える。
【0024】請求項2に係る発明では、請求項1に係る
発明の第1チャネルMOSFETおよび第2チャネルM
OSFETは、それぞれNチャネルMOSFETおよび
PチャネルMOSFETであり、第1および第2の基板
バイアス電圧は、それぞれ接地電圧および電源電圧であ
る。請求項3に係る発明では、請求項に係る発明の
1チャネルMOSFETおよび第2チャネルMOSFE
Tは、それぞれPチャネルMOSFETおよびNチャネ
ルMOSFETであり、第1および第2の基板バイアス
電圧は、それぞれ電源電圧および接地電圧である。
【0025】
【0026】
【0027】
【作用】請求項1に係る発明では、半導体基板上に絶縁
層を形成し、その絶縁層上に完全空乏化型の第1チャネ
ルMOSFETと部分空乏化型の第2チャネルMOSF
ETとを形成し、スタンバイモード時は半導体基板に
1の基板バイアス電圧を与え、アクティブモード時は第
1チャネルMOSFETの電流駆動能力を高めるための
第2の基板バイアス電圧を半導体基板に与える。したが
って、アクティブモード時における第1チャネルMOS
FETの電流駆動能力がスタンバイモード時よりも高く
なる一方、第2チャネルMOSFETは部分空乏化型で
あるのでその電流駆動能力はモードによって変化しな
い。このため、スタンバイモードにおける消費電力の低
減化とアクティブモードにおける動作速度の高速化を図
ることができる。
【0028】請求項に係る発明では、請求項に係る
発明の第1チャネルMOSFETおよび第2チャネルM
OSFETは、それぞれNチャネルMOSFETおよび
PチャネルMOSFETであり、第1および第2の基板
バイアス電圧は、それぞれ接地電圧および電源電圧であ
る。この場合は、基板バイアス電圧の印加および切換を
容易に行なうことができる。請求項に係る発明では、
請求項1に係る発明の第1チャネルMOSFETおよび
第2チャネルMOSFETは、それぞれPチャネルMO
SトランジスタおよびNチャネルMOSFETであり、
第1および第2の基板バイアス電圧は、それぞれ電源電
圧および接地電圧である。この場合は、基板バイアス電
圧の印加および切換を容易に行なうことができる。
【0029】
【0030】
【実施例】この発明の実施例を説明する前に、まず、こ
の発明の理解を補助するための半導体装置について説明
する。図1は、そのような半導体装置の構成を示すブロ
ック図である。図1を参照して、この半導体装置200
は、単一のシリコン基板1上に形成された機能回路11
0、第1のバイアス発生回路30、第2のバイアス発生
回路31、およびバイアス選択回路32を含む。
【0031】機能回路110は、図20に示したものと
同様である。第1のバイアス発生回路30は、スタンバ
イ状態における基板バイアスVBB1を発生する。この
基板バイアスVBB1はNMOSトランジスタのしきい
値電圧Vthが0.8Vになるように決定される。基板
バイアスVBB1の電位は、NMOSトランジスタの電
流駆動能力(相互コンダクタンス)と関係し、ゲート幅
Wが10μm、ゲート長さLが1μmの場合にはVBB
1は−3V程度である。このように深い逆バイアスにす
ることにより、スタンバイ状態における漏れ電流を極力
小さくすることができる。
【0032】第2のバイアス発生回路31は活性化状態
における基板バイアスVBB2を発生する。基板バイア
スVBB2はNMOSトランジスタの活性状態における
電流駆動能力に基づいて定められる。電流駆動能力は、
しきい値電圧Vthが小さくなると、大きくなり、ドレ
イン電流がれやすくなる。すなわちしきい値電圧V
thゲート幅およびゲート長さを定めることにより、
電流駆動能力も定まる。このでは、基板バイアスVB
B20V、しきい値電圧Vthを0.2Vとし、活性
化状態における電流駆動能力をスタンバイ状態における
電流駆動能力よりも30%程度アップしている。
【0033】バイアス選択回路32は第1のバイアス発
生回路30および第2のバイアス発生回路31に接続さ
れ、制御信号CNTに応答して、第2のバイアス発生回
路31により発生された基板バイアスVBB2を選択
し、これをシリコン基板1に供給している。
【0034】図2は図1に示した半導体装置の一部の断
面構造である。図2に示した半導体装置が、図21の半
導体装置と異なるところは、シリコン基板1の裏面に基
板バイアスVBB1またはVBB2が供給されているこ
とである。基板バイアスVBB1は、−3Vであり、シ
リコン基板1のソース領域2およびドレイン領域3とは
深い逆バイアスとなっている。
【0035】図3は基板バイアスをVBB1からVBB
2に切換えた場合のしきい値電圧、および電流駆動能力
の変化を説明するための図である。図4は基板バイアス
VBB1と消費電力との関係を示すグラフである。図5
は基板バイアスの変化によるID −VG 特性の変化を示
す図である。図6は基板バイアスの変化によるID −V
D 特性の変化を示す図である。図7は、基板バイアスの
変化による動作速度の向上を説明するための図である。
【0036】次に、図4を参照して、ゲート幅Wが10
μm、ゲート長Lが1μmのNMOSトランジスタにお
ける基板電位VBB1の最も適切な電圧を説明する。こ
の発明では、第1のバイアス電圧発生回路30自身の消
費電力と漏れ電流との関係に基づいて基板バイアスVB
B1を決定する。図4において、破線は、第1のバイア
ス電圧発生回路30により発生する基板バイアスVBB
1を変化させたときの電流消費量を示し、一点鎖線は、
基板バイアスVBB1を変化させたときの漏れ電流量を
示す。スタンバイ状態における電力消費量は、第1のバ
イアス発生回路30による電力消費量と漏れ電流により
電力消費量との和(図4中の実線)なる。
【0037】したがって、電力消費量の和を最小とする
−3Vが最も適切な基板バイアスとなる。なお、半導体
装置がメモリ装置の場合は、リフレッシュ電流により消
費電力が生ずるので、このリフレッシュ電流による消費
電力も考慮されるが、基板バイアス依存性が少ないの
で、主として第1のバイアス発生回路30および漏れ電
流による電力消費に基づいて基板バイアスを設定でき
る。また、半導体装置がCPUのような論理回路であれ
ば、リフレッシュ電流を考慮しなくてもよいのはいうま
でもない。
【0038】スタンバイ時のゲート電圧VG を0Vにし
たときの漏れ電流量を10- 1 4 A以下にしているた
め、基板バイアスVBB1(=−3V)が基板に与えら
れている場合には、しきい値電圧Vthは0.8Vとな
る。したがって、電源電圧Vccに対するしきい値電圧
Vthの割合が大きくなり、動作速度が遅くなる。そこ
で、アクティブ状態では基板バイアスVBB2を0Vと
することにより、しきい値電圧Vthを0.2Vに低下
させて電源電圧Vccに対するしきい値電圧Vthの割
合を小さくし、動作速度を向上させることができる。こ
の0Vがアクティブ状態においてトランジスタの駆動能
力を最も大きくすることのできる値である。
【0039】図5を参照して、実線は基板バイアスをV
BB1(=−3V)にしたときのI D −VG 特性であ
り、破線は基板バイアスをVBB2(=0V)にしたと
きのI D −VG 特性である。ここで、しきい値電圧Vt
hは10- 6 Aのドレイン電流を流すときのゲート電圧
で定義している。
【0040】基板バイアスVBB1が供給されている場
合、すなわちスタンバイ時には、ゲート電圧が0.8V
よりも低下すると、ドレイン電流は指数関数的に減少
し、ゲート電圧が0(オフ状態)では、最低レベルまで
電流が低下し、NMOSトランジスタはカットオフ状態
となっている。それにより、スタンバイ状態では消費電
力は十分に低減されることになる。
【0041】なお、LSI技術の発展に伴って、MOS
トランジスタは超小型化され5V系では、ゲート長が
0.8μm、3V系ではゲート長が0.5μmであり、
将来的に製造されるであろう1.5V系では、ゲート長
が0.15μmとなると思われる。ところが、スタンバ
イ状態におけるしきい値電圧は、トランジスタの特性が
一定であり、たとえばVthを0.5Vとするとき1.
5V系では、動作電圧に対し、しきい値電圧Vthか3
3%も占めてしまう。したがって、図5に示す基板バイ
アスを変化させて、しきい値電圧を小さくするという方
法が有効となる。
【0042】次に図6を参照して、実線は基板バイアス
VBB1が供給されているときのI D −VD 特性であ
り、破線は基板バイアスVBB2が供給されているとき
のID−VD 特性である。この特性図から基板バイアス
VBB2が供給されている場合には、図7に示すような
立ち上がりが特性となり、立ち上がり速度が大幅に改善
される。
【0043】図3を参照して、図1および図2の示した
半導体装置の動作を説明する。まず、スタンバイ状態で
は、基板バイアスVBB1がシリコン基板1に供給され
ているためしきい値電圧Vthは0.8Vであり、電流
駆動能力は従来例と同様に100%である。この状態で
はシリコン基板1とソース領域2およびドレイン領域3
とは、深い逆バイアス状態にあり、漏れ電流量を非常に
少なくすることができる。
【0044】次にNMOSトランジスタをスタンバイ状
態から活性状態にするために前記制御信号CNTをバイ
アス選択回路32に与える。制御信号CNTに応答し
て、バイアス選択回路32は基板バイアスVBB1に代
えて基板バイアスVBB2を選択する。それにより、シ
リコン基板1とソース領域2およびドレイン領域3との
間の逆バイアスが浅くなり、しきい値電圧Vthは0.
2Vとなり、電流駆動能力は130%程度まで増加し、
ドレイン領域とソース領域との間の抵抗が小さくなる。
この状態において、ゲート電極5に正の電圧が供給され
ると、急速にチャネル領域がN型に反転するため動作速
度が向上する。
【0045】なお、しきい値電圧Vthの低下により、
図6および図5に示したように電流量が増大する。すな
わち、活性状態における漏れ電流は、10-9A(VG
0V)に増大している。しかし、活性化状態における消
費電力は、漏れ電流量で決まっているのではなく、回路
のキャパシタを充放電する電流で決まっているため、消
費電力の増加は無視できる。したがって、基板バイアス
をスタンバイ状態と活性化状態とで変化させることによ
り、スタンバイ状態における消費電力を低減するととも
に、活性化状態における動作速度を向上させることが可
能になる。
【0046】なお、図1から図7のではNMOSトラ
ンジスタを例にしたが、PMOSトランジスタの場合に
も、同様の動作をさせることができる。すなわち、基板
バイアスをたとえば、8Vから5Vに減少させ、しきい
値電圧をたとえば、4.8Vから4.2Vに増加させる
と、電流駆動能力が向上し、動作速度が速くなる。この
場合は、電源電圧を0〜5Vにとった場合であるが、電
源電圧を0〜−5Vにとった場合には、基板バイアスの
変化は3Vから5V、しきい値電圧の変化は−0.8V
から−0.2Vとなる。すなわち、PMOSトランジス
タの場合も基板バイアスの変化する方向は、ソースのバ
イアスから見てドレインのバイアス方向である。また、
しきい値電圧の変化する方向は、ソースのバイアス方向
である。
【0047】図8は図1に示した第1のバイアス発生回
路の一例を示す回路図である。図8を参照して、この第
1のバイアス発生回路30は、リングオシレータ301
と、チャージポンプ回路302とを含む。リングオシレ
ータ301は複数のインバータ303、304、305
を備える。このリングオシレータ301は、出力を入力
に帰還させることにより発振し、一定周波数の信号を発
生する。チャージポンプ回路302はドライバ306、
キャパシタ307、310およびダイオード308、3
09を備える。ドライバ306はリングオシレータ30
1からの一定周期の信号を増幅して、キャパシタ307
の一端に与える。ドライバ306の出力が電源電位から
接地電位に低下すると、キャパシタ307の他端の電圧
も低下し始める。そして、ダイオード309がオン状態
になると、キャパシタ307放電経路が遮断され、キャ
パシタ307から放電された負の電荷によりキャパシタ
307の他端の電位がさらに低下し、最終的に電源電位
Vccと同じ絶対値を有する負の電位(−Vcc)とな
る。この結果、ダイオード308がオン状態となるの
で、基板バイアスVBB1は、−Vcc+Vthとな
る。ただし、Vthはダイオード308のしきい値電圧
である。したがって、ダイオード308を複数設けるこ
とにより、基板バイアスVBB1を所望の電位(−3
V)にすることができる。
【0048】図9は図1に示した第2のバイアス発生回
路31の一例を示す回路図である。図9を参照して、図
8と異なるところはチャージポンプ回路312にダイオ
ード313が追加されていることである。図8で説明し
たように、ダイオードの個数を増やして基板バイアスV
BB2を所望の電位(−1V〜0V)にしている。
【0049】図10は、図1に示した第2のバイアス発
生回路31のもう1つの例を示す回路図である。図10
を参照して、この基板バイアス発生回路31は、接地端
子GNDと、接地端子GNDと基板バイアス出力端子V
BB2との間で接続される配線31aを含む。この基板
バイアス発生回路31によれば、最も簡単な構成でアク
ティブ状態における基板バイアス(0V)を発生するこ
とができる。
【0050】図11は図1に示たバイアス発生回路32
の一例を示す回路図である。図11を参照して、このバ
イアス選択回路32は、NMOSトランジスタ321お
よび322を含む。NMOSトランジスタ321はその
ソースが基板バイアスVBB1を受けるように接続さ
れ、そのドレインがNMOSトランジスタ322のドレ
インとともにシリコン基板1に接続され、そのゲートが
制御信号/CNTを受けるように接続されている。NM
OSトランジスタ322はそのソースが基板バイアスV
BB2を受けるように接続され、そのゲートが前記信号
CNTを受けるように接続されている。
【0051】動作においてスタンバイ状態では、制御信
号/CNTが高レベルにされ、NMOSトランジスタ3
21はオン状態となり、基板バイアスVBB1がシリコ
ン基板1に供給される。一方、活性状態では、制御信号
CNTが高レベルにされ、NMOSトランジスタ322
がオン状態となり、基板バイアスVBB2がシリコン基
板1に供給される。このような簡単な構成により、シリ
コン基板1に与える基板バイアスを変化させることがで
きる。
【0052】なお、図11に示したバイアス選択回路3
2は、制御信号CNTに応答して基板バイアスを変化さ
せているが、制御信号に代えて入力信号Din,/Di
nをNMOSトランジスタ321および322のゲート
に与えるようにしてもよい。
【0053】図12はこの発明の理解を補助するため
もう1つの半導体装置の構成を示すブロック図であ
る。図12を参照して、この半導体装置が図1の半導体
装置と異なるところは、機能回路110にCMOS回路
が含まれていること、第3の基板バイアス発生回路33
および第4の基板バイアス発生回路34が追加されてい
ること、基板バイアスVBB2、VBB4を選択するバ
イアス選択回路32′が設けられていることである。そ
の他の回路については、図1と同様であり、同一符号を
付して適宜その説明は省略する。
【0054】第3のバイアス発生回路33はPMOSト
ランジスタのスタンバイ状態における基板バイアスVB
B3を発生する。この基板バイアスVBB3はPMOS
トランジスタのしきい値電圧Vthを4.2Vにするよ
うな電位に設定される。具体的には8V程度である。こ
のように、深い逆バイアスにすることにより、スタンバ
イ状態における漏れ電流を少なくすることができる。
【0055】第4のバイアス発生回路34は、PMOS
トランジスタの活性状態における基板バイアスVBB4
を発生する。この基板バイアスVBB4はPMOSトラ
ンジスタの活性状態における電流駆動能力に基づいて定
められる。具体的には、5Vである。電流駆動能力はし
きい値電圧Vthが小さくなると大きくなる。このしき
い値電圧およびゲート幅およびゲート長さを定めること
により電流駆動能力が決定される。この実施例では、基
板バイアスVBB4を5V、しきい値電圧を4.8Vと
し、駆動能力を30%アップしている。
【0056】図13は図12に示した半導体装置の一部
の断面構造図である。図14は図12に示した半導体装
置の一部を示す平面図である。図13および図14に示
した半導体装置は、NMOSトランジスタと、PMOS
トランジスタとを組合わせたCMOS回路を構成してい
る。図13および図14を参照して、この半導体装置
は、シリコン基板1上にP型の不純物がたとえば1016
〜1017/cm3 導入されたPウェル6と、このPウェ
ル6上に形成されたNMOSトランジスタ11とN型の
不純物がたとえば1016〜1017/cm3 導入されたN
ウェル10と、Nウェル10上に形成されたPMOSト
ランジスタ12と、基板バイアスVBB1またはVBB
2が供給されるウェル端子26と、基板バイアスVBB
3またはVBB4が供給されるウェル端子27とを含
む。ウェル端子26は、図14に示したコンタクトホー
ル26′に接続され、ウェル端子27は、図14に示し
たコンタクトホール27′に接続される。
【0057】図15は図12に示した半導体装置をスタ
ンバイ状態から活性状態に変化させたとき基板バイアス
(ウェルバイアス)、しきい値電圧、電流駆動能力の変
化を示す図である。
【0058】図15を参照して、図12ないし図14に
示した半導体装置の動作を説明する。スタンバイ状態で
はウェルバイアスVBB1がウェル端子26に供給さ
れ、ウェルバイアスVBB3がウェル端子27に供給さ
れているためしきい値電圧Vthは0.8Vおよび4.
2Vであり、電流駆動能力は従来例と同様に100%で
ある。したがって、Pウェル6と、ソース領域2および
ドレイン領域3とは深い逆バイアス状態であり、Nウェ
ル10とソース領域8およびドレイン領域9とは深い逆
バイアス状態となる。それにより電流量を非常に小さく
することができる。
【0059】次に、このCMOS回路を活性状態にする
ために、前記信号CNTをバイアス選択回路32′に与
える。応答して、バイアス選択回路32′は基板バイア
スVBB1に代えて基板バイアスVBB2を選択してウ
ェル端子26に与えかつ基板バイアスVBB3に代えて
基板バイアスVBB4を選択しこれをウェル端子27に
与える。それにより、Pウェル6とソース領域2および
ドレイン領域3との間ならびにNウェル10とソース領
域8およびドレイン領域9との間の逆バイアスが浅くな
る。この結果しきい値電圧Vthは0.2Vおよび4.
8Vとなり、電流駆動能力は130%程度まで増加し、
ドレイン領域とソース領域との間の抵抗は小さくなる。
この状態において、ゲート電極5に正の電圧が供給され
ると、NMOSトランジスタ11が急速にオン状態とな
りPMOSトランジスタ12が急速にオフ状態になる。
この結果動作速度が向上する。
【0060】図16は、図12に示したバイアス選択回
路32′の一例を示す回路図である。図16を参照し
て、このバイアス選択回路32′が図11に示したバイ
アス選択回路32と異なるところは、制御信号/CNT
に応答して、基板バイアスVBB3を選択するNMOS
トランジスタ323と、制御信号CNTに応答して基板
バイアスVBB4を選択するNMOSトランジスタ32
4とが追加されていることである。その他の回路につい
ては図11と同様である。
【0061】以下、この発明の実施例について説明す
る。図17はこの発明に係る半導体装置の一実施例を
示す断面図である。図17に示す半導体装置はいわゆ
るSOI構造となっている。図17を参照して、この半
導体装置は、シリコン基板15上に形成された埋込絶縁
14と、埋込絶縁体層14上に形成されたNMOS
トランジスタ11と、埋込絶縁体14上に形成された
PMOSトランジスタ12とを含む。このようなSOI
−MOSFETは、次のようなSIMOX(Separation
by IMplanted OXygen)法で形成される。シリコン基板
15上に酸素イオンをたとえば2×1018/cm2 イオ
ン注入した後、Ar雰囲気中で1300℃6時間熱処
理すると、シリコン/シリコン酸化膜/シリコンの三層
構造からなるSOI基板が形成される。シリコン層13
は島状に加工され、NMOSトランジスタ11とPMO
Sトランジスタ12とに分離されている。NMOSトラ
ンジスタ11およびPMOSトランジスタ12は、通
常のシリコン基板上に形成されたデバイスと同様にゲー
ト誘電体薄膜4を挟んでゲート電極5が設けられてい
る。NMOSトランジスタ11においては、ゲート電極
5下のシリコン層13には、たとえばP型の不純物が1
16〜1017/cm3 導入されたNチャネル領域16が
設けられNチャネル領域16の両側には従来と同様にソ
ース領域2とドレイン領域3が設けられている。
【0062】このNMOSトランジスタ11において
は、ゲート電圧を印加し活性状態においたとき、Nチャ
ネル形成領域16のすべてが空乏化するようになってお
り、上述したようにNチャネル領域16の不純物濃度は
低く抑えられている。
【0063】また、PMOSトランジスタ12において
は、Pチャネル領域17の不純物濃度が1017/cm3
以上になっており、NMOSトランジスタ11に比較し
て高濃度でかつゲート電圧印加によりPチャネル領域1
7の一部しか空乏化しないようになっている。その他の
構成においてはNMOSトランジスタと不純物型が逆に
なっている以外はNMOSトランジスタと同様な構成に
なっている。
【0064】また、このSOI−MOSFETにおいて
は、基板バイアスVBB1およびVBB2はシリコン基
板1の裏面から供給されている。基板バイアスVBB1
は、0Vに固定されており、しきい値電圧Vthが0.
8Vとなるようにしている。また、基板バイアスVBB
2の電位は、5Vであり、しきい値電圧Vthを0.2
Vにしている。
【0065】図18は、基板バイアスを変化させたとき
のしきい値電圧、電流駆動能力の変化を示す図である。
【0066】図18を用いて図17に示した半導体装置
の動作を説明する。SOI−MOSFETにおいては、
シリコン基板15側から見て、シリコン基板15/埋込
酸化膜層14/シリコン層13のMOS構造となってい
る。すなわち、シリコン層13の両面にMOS構造が形
成されることになる。ここで、基板バイアスVBB2
(5V)をシリコン基板15から印加した場合の動作
は、表面ゲート印加時にチャネル領域がすべて空乏化す
るか部分的に空乏化しているかによって異なる。チャネ
ル領域がすべて空乏化する場合(ここではNMOSトラ
ンジスタ)では、埋込酸化膜14からゲート誘電体薄膜
4まで(埋込酸化膜層14/シリコン層13/ゲート誘
電体薄膜4)コンデンサが直列に結合した形になってお
り(容量結合している)、基板バイアスにより表面側の
MOSトランジスタ11および12のしきい値電圧が変
わる。基板バイアス変化によるしきい値の変化の方向
は、前述したバルクシリコン上に形成されたMOSトラ
ンジスタと同方向であるが、裏面のMOSを介してのシ
リコン層13へのバイアス印加であるため変化の度合は
小さくなる。
【0067】次に、チャネル領域が部分的にしか空乏化
しない場合を考える。すなわちPMOSトランジスタの
場合である。この場合には、空乏化しないチャネル領域
の電位はソース領域8の電位で固定されるため、完全空
乏化の際のような容量結合は生じない。すなわち、通常
のバックゲートバイアスでは、表面MOSのしきい値に
は影響を与えない。
【0068】スタンバイ状態では、バックゲートバイア
スVBB1(基板バイアス)は、0Vに固定されてお
り、この状態で電流が抑えられるようにしきい値が設定
されている。それにより、消費電力を低減できる。
【0069】次にスタンバイ状態から活性状態にするた
めに、バックゲートバイアスVBB1をVBB2(5
V)に増加させると、NMOSトランジスタ11ではし
きい値が0.8Vから0.2Vに減少し、電流駆動能力
が増加する。この電流増加により回路を高速に動作させ
ることができる。また、PMOSトランジスタ12は、
チャネル形成領域が部分的に空乏化するため、バックゲ
ートバイアス化の効果はなくしきい値および電流駆動能
力の変化はない。
【0070】ここで、PMOSトランジスタ12を部分
空乏化して、バックゲートバイアスの効果がないように
したのは、SOI−MOSFETではNMOSトランジ
スタおよびPMOSトランジスタの両者を完全空乏化し
てバックゲートバイアス効果を取入れると、電流増加に
対する効果がNMOSトランジスタおよびPMOSトラ
ンジスタとで逆になり、NMOSトランジスタの電流を
増加させるようにバックゲートバイアスを印加すると、
PMOSトランジスタの電流駆動能力が減少してしまう
からである。
【0071】図17および図18に示した実施例では、
NMOSトランジスタを完全空乏化型にPMOSトラン
ジスタを部分空乏化型にしたが、回路構成により逆の組
合わせにしても差し支えない。ただし、逆の場合には、
バックゲートバイアス(基板バイアス)の変化を5Vか
ら0Vなどのように負の方向に変化させる必要がある。
【0072】図19は、この発明に係る半導体装置のさ
らにもう1つの実施例を示す断面構造図であり、図20
は、図19に示した半導体装置の平面図である。図19
および図20に示した半導体装置は、NMOSトランジ
スタおよびPMOSトランジスタの両方を完全空乏化型
にしている。
【0073】この半導体装置が、図17に示す半導体装
置と異なるところは、埋込酸化膜層14内にNMOS第
2ゲート18およびPMOS第2ゲート19が設けられ
ていることである。NMOS第2ゲート18は、NMO
Sトランジスタ11のシリコン層13の下部に設けら
れ、PMOS第2ゲート19はPMOSトランジスタ1
2の下に設けられる。
【0074】次に、図20を参照して、シリコン層13
上には基板バイアスVBB1,VBB2を受けるための
基板端子28と、基板端子28と相補な関係にされた基
板バイアスVBB1、VBB2を受ける基板端子29と
が設けられている。基板バイアスVBB1,VBB2の
電位は、図17の実施例と同じ値(0V,5V)であ
る。図21は基板バイアスを変化させたときのしきい値
電圧、電流駆動能力の変化を示す図である。
【0075】図21を参照して、図19および図21に
示した半導体装置の動作を説明する。
【0076】まず、スタンバイ状態ではNMOS第2ゲ
ート18には基板バイアスVBB1(0V)が供給さ
れ、PMOS第2ゲート19には、基板バイアスVBB
2(5V)が供給される。この基板バイアスの供給によ
り、NMOSトランジスタ11のしきい値電圧Vth
は、0.8V、PMOSトランジスタ12のしきい値電
圧Vthは4.2Vとなり、深い逆バイアス状態とな
る。ここまでは、図17の実施例と同様である。
【0077】次にスタンバイ状態から活性状態に移る際
にはNMOS第2ゲート18には、基板バイアスVBB
2が供給され、PMOS第2ゲート19には基板バイア
スVBB1が供給される。この基板バイアスの供給によ
り、NMOSトランジスタ11のしきい値電圧は0.2
Vとなり、PMOSトランジスタ12のしきい値電圧は
4.8Vとなる。このためMOSトランジスタ11およ
び12の電流駆動能力が130%程度になる。この結
果、CMOS回路の動作速度を向上させることができ
る。
【0078】図22は、図1に示したSOI構造を形成
する工程を示す図である。まず、図22の(a)におい
て、シリコン基板15上にシリコン酸化膜を形成しその
後スパッタリングなどによりポリシリコン層を第2ゲー
ト18および19として形成する。
【0079】次に図22の(b)において、酸化膜を成
長させて、その後シリコン酸化膜を所定の厚さだけ(図
中の破線まで)研摩する。
【0080】さらに図22の(c)において、シリコン
層40を成長させる。なお、図1ないし図22に示した
実施例では、半導体としてシリコンについて述べたがゲ
ルマニウムGe、ガリヒソGaAsなどの他の半導体材
料を用いることも可能である。
【0081】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明で
は、半導体基板上に絶縁層を形成し、その絶縁層上に完
全空乏化型の第1チャネルMOSFETと部分空乏化型
の第2チャネルMOSFETとを形成し、スタンバイモ
ード時は半導体基板に第1の基板バイアス電圧を与え、
アクティブモード時は第1チャネルMOSFETの電流
駆動能力を高めるための第2の基板バイアス電圧を半導
体基板に与える。したがって、アクティブモード時にお
ける第1チャネルMOSFETの電流駆動能力がスタン
バイモード時よりも高くなる一方、第2チャネルMOS
FETは部分空乏化型であるのでその電流駆動能力はモ
ードによって変化しない。このため、スタンバイモード
における消費電力の低減化とアクティブモードにおける
動作速度の高速化を図ることができる。請求項2に係る
発明では、請求項1に係る発明の第1チャネルMOSF
ETおよび第2チャネルMOSFETは、それぞれNチ
ャネルMOSFETおよびPチャネルMOSFETであ
り、第1および第2の基板バイアス電圧は、それぞれ接
地電圧および電源電圧である。この場合は、基板バイア
ス電圧の印加および切換を容易に行なうことができる。
請求項3に係る発明では、請求項1に係る発明の第1チ
ャネルMOSFETおよび第2チャネルMOSFET
は、それぞれPチャネルMOSFETおよびNチャネル
MOSFETであり、第1および第2の基板バイアス電
圧は、それぞれ電源電圧および接地電圧である。この場
合も、基板バイアス電圧の印加および切換を容易に行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の理解を補助するための半導体装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した半導体装置の一部の断面構造であ
る。
【図3】基板バイアスを切換えた場合のしきい値電圧お
よび電流駆動能力の変化を説明するための図である。
【図4】基板バイアスVBB1 と消費電力との関係を
示すグラフである。
【図5】基板バイアスの変化によるID −VG 特性の変
化を示す図である。
【図6】基板バイアスの変化によるID −VD 特性の変
化を示す図である。
【図7】基板バイアスの変化による動作速度の向上を説
明するための図である。
【図8】図1に示した第1のバイアス発生回路の一例を
示す回路図である。
【図9】図1に示した第2のバイアス発生回路の一例を
示す回路図である。
【図10】図1に示した第2のバイアス発生回路31の
もう1つの例を示す回路図である。
【図11】図1に示したバイアス選択回路の一例を示す
回路図である。
【図12】この発明の理解を補助するためのもう1つの
半導体装置の構成を示すブロック図である。
【図13】図12に示した半導体装置の一部の断面構造
図である。
【図14】図12に示した半導体装置の一部を示す平面
図である。
【図15】図12に示した半導体装置をスタンバイ状態
から活性状態に変化させたときの基板バイアス、しきい
値電圧、電流駆動能力の変化を示す図である。
【図16】図12に示したバイアス選択回路の一例を示
す回路図である。
【図17】この発明に係る半導体装置の実施例を示す
断面構造図である。
【図18】図17に示した半導体装置をスタンバイ状態
から活性状態に変化させたときの基板バイアス、しきい
値電圧、電流駆動能力の変化を示す図である。
【図19】この発明に係る半導体装置のもう1つの実施
例を示す断面構造図である。
【図20】図19に示した半導体装置の平面図である。
【図21】スタンバイ状態から活性状態に変化させたと
きの基板バイアス、しきい値電圧、および電流駆動能力
の変化を示した図である。
【図22】図19に示したSOI構造を形成する工程を
示す図である。
【図23】従来の半導体装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図24】図23に示した半導体装置の一部の断面構造
図である。
【図25】図23に示した半導体装置における基板バイ
アス供給方法を示す図である。
【図26】従来の基板バイアス切換装置を示すブロック
図である。
【図27】図26に示した装置の基板電位−電源電圧特
性を示す図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 ソース領域 3 ドレイン領域 4 ゲート誘電体薄膜 5 ゲート電極 6 Pウェル 8 ソース領域 9 ドレイン領域 10 Nウェル 11 NMOSトランジスタ 12 PMOSトランジスタ 13 シリコン層 14 埋込酸化膜層 18 NMOS第2ゲート 19 PMOS第2ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/08 331 H01L 27/10 681F 27/108 H03K 19/094 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11C 11/407 H01L 27/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタンバイモードとアクティブモードを
    有する半導体装置であって、 導体基板、 前記半導体基板上に形成された絶縁層、 前記絶縁層上に形成された完全空乏化型の第1チャネル
    MOSFET、 前記絶縁層上に形成された部分空乏化型の第2チャネル
    MOSFET、および記スタンバイモードでは前記半
    導体基板に第1の基板バイアス電圧を与え、前記アクテ
    ィブモードでは前記第1チャネルMOSFETの電流駆
    動能力を高めるための前記第1の基板バイアス電圧と異
    なる第2の基板バイアス電圧を前記半導体基板に与える
    基板バイアス発生手段を備える、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1チャネルMOSFETおよび前
    記第2チャネルMOSFETは、それぞれNチャネルM
    OSFETおよびPチャネルMOSFETであり、 前記第1および第2の基板バイアス電圧は、それぞれ接
    地電圧および電源電圧である、請求項1に記載の半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1チャネルMOSFETおよび前
    記第2チャネルMOSFETは、それぞれPチャネルM
    OSFETおよびNチャネルMOSFETであり、 前記第1および第2の基板バイアス電圧は、それぞれ電
    源電圧および接地電圧である、請求項1に記載の半導体
    装置。
JP5071806A 1992-03-30 1993-03-30 半導体装置 Expired - Lifetime JP2939086B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5071806A JP2939086B2 (ja) 1992-03-30 1993-03-30 半導体装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-74184 1992-03-30
JP7418492 1992-03-30
JP5071806A JP2939086B2 (ja) 1992-03-30 1993-03-30 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0689574A JPH0689574A (ja) 1994-03-29
JP2939086B2 true JP2939086B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=26412905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5071806A Expired - Lifetime JP2939086B2 (ja) 1992-03-30 1993-03-30 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2939086B2 (ja)

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR0169157B1 (ko) 1993-11-29 1999-02-01 기다오까 다까시 반도체 회로 및 mos-dram
JP3557275B2 (ja) 1995-03-29 2004-08-25 株式会社ルネサステクノロジ 半導体集積回路装置及びマイクロコンピュータ
WO1997032399A1 (fr) * 1996-02-29 1997-09-04 Seiko Epson Corporation Dispositif de circuit integre a semi-conducteur
JP3533306B2 (ja) * 1996-04-02 2004-05-31 株式会社東芝 半導体集積回路装置
TW382670B (en) 1996-11-21 2000-02-21 Hitachi Ltd Low power processor
KR100422821B1 (ko) * 1997-06-30 2004-05-24 주식회사 하이닉스반도체 출력 버퍼 장치
EP0926506A3 (en) * 1997-12-24 2002-04-17 Texas Instruments Incorporated Integrated circuit with latch up prevention during burn in testing
TW453032B (en) * 1998-09-09 2001-09-01 Hitachi Ltd Semiconductor integrated circuit apparatus
WO2000045437A1 (fr) 1999-01-26 2000-08-03 Hitachi, Ltd. Procede de reglage de polarisation inverse de circuit mos, et circuit integre mos
JP2001156619A (ja) * 1999-11-25 2001-06-08 Texas Instr Japan Ltd 半導体回路
JP2001274265A (ja) * 2000-03-28 2001-10-05 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置
JP2002033451A (ja) 2000-07-14 2002-01-31 Fujitsu Ltd 半導体集積回路
JP4647143B2 (ja) * 2001-07-03 2011-03-09 富士通セミコンダクター株式会社 半導体集積回路
JP4401621B2 (ja) 2002-05-07 2010-01-20 株式会社日立製作所 半導体集積回路装置
US7487373B2 (en) * 2004-01-30 2009-02-03 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Wireless semiconductor device having low power consumption
JP5159024B2 (ja) * 2004-01-30 2013-03-06 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
EP1788578B1 (en) 2004-08-31 2011-05-11 Spansion LLc Non-volatile storage device and control method thereof
KR100650371B1 (ko) * 2005-09-29 2006-11-27 주식회사 하이닉스반도체 전압 발생 장치
JP5008367B2 (ja) * 2005-09-29 2012-08-22 エスケーハイニックス株式会社 電圧発生装置
JP4822791B2 (ja) 2005-10-04 2011-11-24 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体記憶装置
WO2008012899A1 (fr) * 2006-07-27 2008-01-31 Fujitsu Limited Dispositif de circuit à semi-conducteurs, système de dispositif de circuit à semi-conducteurs et procédé de fabrication pour le dispositif de circuit à semi-conducteurs
JP5057430B2 (ja) * 2006-12-18 2012-10-24 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体集積回路とその製造方法
JP2008199673A (ja) * 2008-05-07 2008-08-28 Renesas Technology Corp 半導体集積回路装置
JP2010055696A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Elpida Memory Inc 半導体記憶装置
JP2010287272A (ja) 2009-06-10 2010-12-24 Elpida Memory Inc 半導体装置
DE102013207324A1 (de) * 2012-05-11 2013-11-14 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Halbleitervorrichtung und elektronisches Gerät
JP2012256423A (ja) * 2012-08-31 2012-12-27 Renesas Electronics Corp 半導体装置
JP2015135721A (ja) * 2015-03-16 2015-07-27 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
JP6383041B2 (ja) * 2017-04-06 2018-08-29 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0689574A (ja) 1994-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2939086B2 (ja) 半導体装置
EP0836194B1 (en) Semiconductor device
US6392467B1 (en) Semiconductor integrated circuit
KR100220899B1 (ko) 개량된 cmos형 반도체장치
EP0946990B1 (en) Mos device having a gate to body connection formed on a soi substrate
US7042245B2 (en) Low power consumption MIS semiconductor device
US6232793B1 (en) Switched backgate bias for FET
US8654602B2 (en) Pseudo-inverter circuit on SeOI
US20090278570A1 (en) Circuit Configurations Having Four Terminal JFET Devices
US7781808B2 (en) Semiconductor apparatus and complimentary MIS logic circuit
JP2001352077A (ja) Soi電界効果トランジスタ
JPH08251012A (ja) Cmos論理回路
JP2007042797A (ja) 半導体集積回路
US5592010A (en) Semiconductor device
JP4463946B2 (ja) 低消費電力回路
JPH0936246A (ja) 半導体装置
US20200099377A1 (en) High speed buffer circuit
EP2372716A1 (en) Pseudo-inverter circuit on SeOI
JPH1168108A (ja) 半導体装置
JP2001267910A (ja) 多値論理半導体装置
JPH0362306B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990601

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080611

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080611

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611

Year of fee payment: 12

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120611

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120611

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 14