JP2006346830A - マイクロメカニカルデバイス、マイクロスイッチ、容量可変キャパシタ、高周波回路及び光学スイッチ - Google Patents

マイクロメカニカルデバイス、マイクロスイッチ、容量可変キャパシタ、高周波回路及び光学スイッチ Download PDF

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Abstract

【課題】 動作不良を抑制し得るマイクロメカニカルデバイス、容量可変キャパシタ、高周波回路及び光学スイッチを提供する。
【解決手段】 圧電膜21と、圧電膜21を挟む下部電極22A、23A及び上部電極22B、23Bと、圧電膜21を支持するための支持膜25とを有し、基板11上に固定された第1の固定部12から第1の作用部に延在する第1の圧電駆動アクチュエータ10Aと、第1の圧電駆動アクチュエータ10Aの第1の作用部に設けられ、第1の圧電駆動アクチュエータ10Aとの接続部を固定部として、第2の作用部まで延在する第2の圧電駆動アクチュエータ10Bと、を備え、第2の圧電駆動アクチュエータ10Bは、第1の圧電駆動アクチュエータ10Aよりも短く形成されている構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロメカニカルデバイス、マイクロスイッチ、容量可変キャパシタ、高周波回路及び光学スイッチに関し、特に圧電膜を用いた圧電駆動アクチュエータを用いたマイクロメカニカルデバイス、容量可変キャパシタ、高周波回路及び光学スイッチに関する。
マイクロ電気機械システム(MEMS)と呼ばれる技術によって作成されたマイクロメカニカルデバイスとして、薄膜アクチュエータがある。この薄膜アクチュエータを使用したマイクロスイッチや容量可変キャパシタ等においては、静電力を駆動力として用いている。すなわち、静電力を用いた薄膜アクチュエータにおいては、空間を隔てた一対の電極に駆動電圧を印加することで、電極間に静電力を発生させ、電極を駆動するようになされている。
しかしながら、この例に見られるような静電型のスイッチにおいては、機械的なスイッチングに必要な実用的な変位量を得るためには、数十Vの電圧が必要である。これに対して、例えば、携帯電話機においては、5V以下の電源が用いられていることにより、数十Vの電圧を得るには昇圧器が必要となり、サイズの増大、コストアップを招くという問題があった。
この問題点を解決するための一つの方策として、圧電薄膜を用いて電歪効果により片持ち梁を変位させるようにした薄膜アクチュエータが考えられている(特許文献1参照)。この薄膜アクチュエータによれば、静電型よりも小さな数Vの電圧でスイッチングに必要な変位を得ることができる。
特開2000−348594号公報
圧電薄膜を用いた薄膜アクチュエータの駆動距離は、梁の長さの2乗に比例し、これに対して、駆動力は、梁の長さの2乗に反比例するという性質がある。すなわち梁の長さを長くして駆動距離を確保した場合、駆動力が小さくなるという問題があった。この場合、例えば梁の自由端に設けられた電極と基板表面に設けられた電極とが固着した場合には、それを引き離すだけの駆動力を得ることが困難となり、薄膜アクチュエータが動作不良を起こす問題があった。
このような技術的課題を解決するためになされた本発明の目的は、動作不良を抑制し得るマイクロメカニカルデバイス、マイクロスイッチ、容量可変キャパシタ、高周波回路及び光学スイッチを提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、マイクロメカニカルデバイスにおいて、圧電膜と、圧電膜を挟む下部電極及び上部電極とを有し、基板上に固定された第1の固定部から第1の作用部に延在する第1の圧電駆動アクチュエータと、第1の圧電駆動アクチュエータの第1の作用部に設けられ、第1の圧電駆動アクチュエータとの接続部を固定部として、第2の作用部まで延在する第2の圧電駆動アクチュエータと、を備え、第2の圧電駆動アクチュエータは、第1の圧電駆動アクチュエータよりも短く形成されていることである。
また本発明の実施の形態に係る特徴は、マイクロスイッチにおいて、圧電膜と、圧電膜を挟む下部電極及び上部電極とを有し、基板上に固定された第1の固定部から第1の作用部に延在する第1の圧電駆動アクチュエータと、第1の圧電駆動アクチュエータの第1の作用部に設けられ、第1の圧電駆動アクチュエータとの接続部を固定部として、第2の作用部まで延在する第2の圧電駆動アクチュエータと、第1の作用部に設けられた可動電極と、基板表面における、可動電極に対向する位置に設けられた固定電極と、を備え、第2の圧電駆動アクチュエータは、第1の圧電駆動アクチュエータよりも短く形成されていることである。
また本発明の実施の形態に係る特徴は、容量可変キャパシタにおいて、圧電膜と、圧電膜を挟む下部電極及び上部電極とを有し、基板上に固定された第1の固定部から第1の作用部に延在する第1の圧電駆動アクチュエータと、第1の圧電駆動アクチュエータの第1の作用部に設けられ、第1の圧電駆動アクチュエータとの接続部を固定部として、第2の作用部まで延在する第2の圧電駆動アクチュエータと、第1の作用部に設けられた可動電極と、基板表面における、可動電極に対向する位置に設けられた固定電極と、固定電極の表面に設けられた誘電膜と、を備え、第2の圧電駆動アクチュエータは、第1の圧電駆動アクチュエータよりも短く形成されていることである。
また本実施の実施の形態に係る特徴は、高周波回路において、電圧制御発振器の周波数変換フィルタ内に、電圧制御発振器の制御電圧により容量を可変する前記容量可変キャパシタを備えることである。
また本発明の実施の形態に係る特徴は、光学スイッチにおいて、圧電膜と、圧電膜を挟む下部電極及び上部電極とを有し、基板上に固定された固定部から第1の作用部に延在する圧電駆動アクチュエータと、圧電駆動アクチュエータの一部に設けられた接続部を介して圧電駆動アクチュエータに接続されたミラーと、接続部からの距離が、固定部と接続部と間の距離よりも小さな前記ミラーの一側縁部を第2の作用部とする第2のアクチュエータと、を備えることである。
本発明によれば、動作不良を抑制し得るマイクロメカニカルデバイス、マイクロスイッチ、容量可変キャパシタ、高周波回路及び光学スイッチを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。以下の図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付し、重複する記載は省略する。また、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものと異なる。更に、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るマイクロメカニカルデバイス10は、マイクロスイッチ等として用いられるものであり、図1に示すように、基板11に一端が固定された片持ち梁構造の主アクチュエータ(第1の圧電駆動アクチュエータ)10Aと、その作用端(第1の作用部)に設けられた副アクチュエータ(第2の圧電駆動アクチュエータ)10Bとを備えている。
すなわち、マイクロメカニカルデバイス10においては、基板11の表面にアンカー(第1の固定部)12を介して主アクチュエータ10Aの一端部が固定されている。この主アクチュエータ10Aは、圧電膜21と、この圧電膜21の基板11に対向する表面に設けられた第1及び第2の下部電極22A及び23Aと、圧電膜21を挟んで第1及び第2の下部電極22A及び23Aに対向する第1及び第2の上部電極22B及び23Bと、第1及び第2の上部電極22B及び23Bの表面に設けられた支持膜25とを備えている。下部電極22Aと23Aとの間には、スリット部26Aが設けられ、また、上部電極22Bと23Bとの間には、スリット部26Bが設けられている。
副アクチュエータ10Bは、主アクチュエータ10Aの作用端に設けられており、この作用端における圧電膜21と、下部電極23Aと、上部電極23Bと、支持膜25とによって構成されている。主アクチュエータ10Aの作用端においては、第2の下部電極23Aの一部がマイクロスイッチの可動電極24とされ、またこの可動電極24に対向する基板11の表面には、固定電極27が設けられている。
基板11としては、絶縁性のガラス基板やシリコン(Si)等の半導体基板等が用いられる。アンカー12としては、酸化シリコン(SiO)等の絶縁膜が用いられる。支持膜25としては、SiOや窒化シリコン(Si)等の絶縁膜が用いられる。また、第1及び第2の下部電極22A、23A、第1及び第2の上部電極22B、23B、固定電極27の電極材料としては、アルミニウム(Al)、金(Au)、白金(Pt)、銅(Cu)、イリジウム(Ir)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)等の低抵抗で加工が容易な金属であることが望ましい。また、圧電膜21としては、製造が容易でSiプロセスとの互換性も高い窒化アルミニウム(AlN)や酸化亜鉛(ZnO)等のウルツ鉱型の結晶が安定で望ましい。また、PZT(ジルコン酸チタン酸鉛)も使用することができる。
図2に示すように、主アクチュエータ10Aの上部電極22B、23Bは、それらの間に設けられたスリット部26Bによって、互いに電気的に絶縁されている。また図3に示すように、主アクチュエータ10Aの下部電極22A、23Aは、それらの間に設けられたスリット部26Aによって、互いに電気的に絶縁されている。
第1の上部電極22Bと第2の下部電極23Aとは、ヴィアメタル29Aによって接続されている。また、第2の上部電極23Bと第1の下部電極22Aとは、ヴィアメタル29Bによって接続されている。
これにより、図4に示すように、第1の上部電極22B及びこの上部電極22Bに対向する第1の下部電極22Aに、電圧を印加したとき、第2の上部電極23B及びこの上部電極23Bに対向する第2の下部電極23Aには、第1の上部電極22B及び第1の下部電極22Aに印加される電圧とは逆電圧が印加されるようになされている。このように、主アクチュエータ10Aにおいては、第1の上部電極22Bと第1の下部電極22Aとが対向する第1の領域13Aと、第2の上部電極23Bと第2の下部電極22Bとが対向する第2の領域13Bとでは、互いに逆の電圧が印加されるようになされている。
一方、主アクチュエータ10Aの作用端に設けられた副アクチュエータ10Bは、図1〜図3に示すように、主アクチュエータ10Aの作用端における両側縁部に沿って第1〜第4の片持ち構造の梁部31〜34を備えている。梁部31〜34においては、それぞれ第2の下部電極23Aと、圧電膜21と、第2の上部電極23Bと、支持膜25とが積層されており、支持点31A〜34Aを支点として、それぞれの先端が作用端31B〜34Bを構成している。この実施の形態の副アクチュエータ10Bにおいては、主アクチュエータ10Aの側縁部に沿って設けられた梁部31〜34のうち、梁部31、32の各作用端31B(第1の作用端)、32B(第2の作用端)が対向し、梁部33、34の各作用端33B(第1の作用端)、34B(第2の作用端)が対向するように設けられている。
この副アクチュエータ10Bにおいては、主アクチュエータ10Aの第2の上部電極23B及び第2の下部電極23Aの一部をそれぞれ用いて形成されていることにより、図4に示すように、主アクチュエータ10Aの第2の上部電極23B及び第2の下部電極22Bに印加される電圧と同様の電圧が印加される。
第1及び第2の下部電極22A、23Aと第1及び第2の上部電極22B、23Bとに電圧を印加すると、これらの電極に挟まれた圧電膜21は、圧電効果によって伸縮する。この場合、第1及び第2の上部電極22B、23B上に設けられた支持膜25は、圧電効果を示さないため、圧電膜21の伸縮によって主アクチュエータ10Aの第1の領域13A及び第2の領域13Bは、それぞれの領域に設けられた電極に印加される電圧の極性に応じて、基板11の表面に垂直な方向に変位する。
例えば、図5に示すように、第1の領域13Aにおいて、第1の下部電極22Aと第1の上部電極22Bとに印加される電圧により、その間の圧電膜21が圧縮すると、主アクチュエータ10Aは、その領域13Aにおいて基板11の表面に向かって屈曲する。これに対して、第2の領域13Bにおいては、第2の下部電極23Aと第2の上部電極23Bとに印加される逆電圧により、その間の圧電膜21が伸びると、主アクチュエータ10Aは、その領域13Bにおいて基板11の表面から離れる方向に屈曲する。
これにより、主アクチュエータ10Aは、アンカー12に固定された固定端(固定部)側の領域13A及び作用端側の領域13Bにおいて、全体としてS字状に屈曲し、作用端において第2の下部電極23A(図3)により形成された可動電極24が基板11側の固定電極27の表面に対して略平行に接するようになされている。
一方、副アクチュエータ10Bの梁部31〜34においては、主アクチュエータ10Aの第2の領域13Bと同様に屈曲することにより、それぞれの作用端31B〜34Bが基板11の固定電極27から離れる方向に屈曲する。
この状態に対して、第1及び第2の下部電極22A、23Aと、第1及び第2の上部電極22B、23Bとに印加する電圧を逆極性にすると、主アクチュエータ10Aは、その領域13A及び13Bにおいてそれぞれ図5に示す状態から逆方向に屈曲するような圧電効果が得られる。またこのとき、副アクチュエータ10Bにおいては、主アクチュエータ10Aの第2の領域13Bと同様方向に屈曲するような圧電効果が得られる。
ここで、マイクロメカニカルデバイス10においては、副アクチュエータ10Bの梁部31〜34の各々の長さは、主アクチュエータ10Aの長さよりも短く形成されている。すなわち、圧電駆動アクチュエータにおいて、その駆動力は、梁の長さの2乗に反比例することにより、主アクチュエータ10Aよりも短く形成されている副アクチュエータ10Bにおいては、主アクチュエータ10Aよりも大きな駆動力が得られるようになされている。圧電膜21として、窒化アルミニウム(AlN)又は酸化亜鉛(ZnO)を用いた場合、好ましくは、主アクチュエータ10Aの長さ(第1及び第2の領域13A及び13Bを併せた長さ)を500μm、副アクチュエータ10Bの各梁部31〜34の長さを50μmとする。これにより、副アクチュエータ10Bの駆動力は、主アクチュエータ10Aの駆動力に対して100倍となる。これにより、副アクチュエータ10Bの近傍に設けられた可動電極24を十分な駆動力で固定電極27から引き離すことができる。
一方、圧電駆動アクチュエータにおいて、その作用端の駆動距離は、梁の長さの2乗に比例することにより、500μmの長さで形成されている主アクチュエータ10Aの作用端は、50μmの長さで形成されている副アクチュエータ10Bよりも100倍の駆動距離が得られるようになされている。因みに、この場合、副アクチュエータ10Bの駆動距離は、20nmであるのに対して、主アクチュエータ10Aの駆動距離は2μm程度となる。
このようにマイクロメカニカルデバイス10においては、長く形成されている主アクチュエータ10Aによってその作用端を大きな距離で駆動させることができると共に、その作用端に設けられた短い副アクチュエータ10Bによってその作用端31A〜34Aを大きな駆動力で駆動させることができる。すなわち、大きな駆動距離を得るために長く形成されている主アクチュエータ10Aにおいては、その駆動力が小さくなるものの、主アクチュエータ10Aの作用端に設けられた長さの短い副アクチュエータ10Bによって大きな駆動力が得られるようになされている。
この結果、図5に示すように可動電極24が固定電極27に接触している状態において、第1及び第2の下部電極22A、23Aと、第1及び第2の上部電極22B、23Bとに印加する電圧を逆極性にすると、図6に示すように、主アクチュエータ10Aの第1及び第2の領域13A及び13Bに比べて短く形成されている副アクチュエータ10Bが主アクチュエータ10Aよりも強い力で屈曲し、これにより、副アクチュエータ10Bの梁31〜34の各作用端31B〜34Bが固定電極27の表面を押して、可動電極24が固定電極27から確実に引き離される。因みに、図2に示したように、主アクチュエータ10Aの作用端においては、切り欠き部23Cが形成されていることにより、この切り欠かれた部分では圧電効果が得られず屈曲が生じないようになされている。これにより、副アクチュエータ10Bは、平坦面が確保された状態で、それぞれの作用端31B〜34Bが固定電極27を表面を確実に押すことができる。
そして、この状態においては、主アクチュエータ10Aにおいてもその作用端が基板11から離れる方向に駆動力が働いていることにより、図6に示す状態から図7に示すように、主アクチュエータ10Aが屈曲し、この主アクチュエータ10Aの大きな駆動距離により、可動電極24が固定電極27から大きく離される。
以上説明したマイクロメカニカルデバイス10を例えばマイクロスイッチとして用いる場合、所定の駆動電圧を印加することにより、主アクチュエータ10Aを屈曲させる。これによりその作用端に設けられた可動電極24を基板11上の固定電極27に接触させることができ、マイクロスイッチをオン状態とすることができる。
これに対してマイクロメカニカルデバイス10に逆電圧を印加することにより、主アクチュエータ10Aがその作用端を基板11から引き離す方向に屈曲する。このとき、副アクチュエータ10Bにおいては、各梁部31〜34の作用端31B〜34Bが、可動電極24の電極面から固定電極27側に変位するように屈曲することにより、例えば可動電極24と固定電極27とが固着した状態となっている場合であっても、その固着力に抗して可動電極24は固定電極27から引き離される。
可動電極24が固定電極27から引き離されると、副アクチュエータ10Bに比べて長い梁構造の主アクチュエータ10Aによって、可動電極24は大きく固定電極27から離間した位置に移動する。これにより、マイクロスイッチが確実にオフ状態となる。
このように本実施の形態のマイクロメカニカルデバイス10によれば、長い梁構造の主アクチュエータ10Aを用いることにより、作用端の駆動距離を大きくすることができると共に、主アクチュエータ10Aを長くしたことによる駆動力の低下を、その作用端に設けられた短い副アクチュエータ10Bによって補うことにより、作用端を確実に駆動させることができる。
なお、可動電極24を固定電極27から引き離す際に、下部電極22A、23A及び上部電極22B、23Bに印加する電圧の極性を短い周期で切り換えることにより、可動電極24に振動を与えるようにしてもよい。このようにすれば、一段と容易に可動電極24を固定電極27から引き離すことができる。
(実施例1)
マイクロメカニカルデバイス10の構成を具体的に説明する。
マイクロメカニカルデバイス10を用いてギガヘルツ帯の高周波スイッチを構成する場合、オフ時の絶縁分離を確保するため、可動電極24と固定電極27との間の距離は1〜2μm以上必要となる。
本実施例のマイクロメカニカルデバイス10においては、圧電膜21としてc軸配向させた窒化アルミニウム(AlN)を用い、第1及び第2の下部電極22A及び23A、第1及び第2の上部電極22B及び23Bとしてアルミニウム(Al)を用いる。圧電膜21は、長さが500μ、厚さが10nm〜1μm(好ましくは500nm)であり、下部電極22A、23A、上部電極22B、23Bは、厚さが10nm〜1μm(好ましくは50nm)である。支持膜25は、SiO膜で作成し、その厚さは50nmとした。
かかる構成のマイクロメカニカルデバイス10において、+3Vの駆動電圧で屈曲させると、可動電極24と固定電極27とが接触し、これに対して駆動電圧の極性を反転させると、可動電極24が固定電極27から2.5μmの間隔で離れた。また、繰り返し駆動電圧を印加したところ、10回以上固着することなく動作することを確認することができた。
(変形例)
図1〜図3との対応部分に同一符号を付して示す図8〜図10は、マイクロメカニカルデバイス10の変形例を示し、主アクチュエータ10Aの作用端に設けられた副アクチュエータ10Bにおいて、片持ち梁構造の梁部41〜44が設けられている。この梁部41〜44においては、それぞれ第2の下部電極23Aと、圧電膜21と、第2の上部電極23Bと、支持膜25とが積層されており、支持点41A〜44Aを支点として、それぞれの先端が作用端41B〜44Bを構成している。梁部41〜44のそれぞれの長さは、図1に示したマイクロメカニカルデバイス10の場合と同様にして、主アクチュエータ10Aの長さに比べて格段に小さく形成されている。
この梁部41〜44のうち、隣接する梁部41及び42は、支持点41A及び42Aが共通に設けられ、それぞれの作用端41B(第1の作用端)及び42B(第2の作用端)が反対方向に向くように形成されている。また同様にして隣接する梁部43及び44は、支持点43A及び44Aが共通に設けられ、それぞれの作用端43B(第1の作用端)及び44B(第2の作用端)が反対方向に向くように形成されている。これにより、作用端41Bと42Bとの間隔と、作用端43Bと44Bとの間隔とが大きくなっている。
図11に示すように、可動電極24が固定電極27に接触した状態において、逆極性の駆動電圧を印加することにより、図12に示すように、副アクチュエータ10Bの作用端41B〜44Bが固定電極27の表面を押すように屈曲する。
この実施の形態のマイクロメカニカルデバイス10においては、副アクチュエータ10Bの作用端41Bと42Bとの間隔と、作用端43Bと44Bとの間隔とが大きくなるように形成されていることにより、可動電極24の四隅に作用端41B〜44Bが配置された構成となり、この結果、可動電極24に対向する固定電極27の四隅を押すようになされている。
従って、例えば可動電極24が傾いて一点で固定電極27に固着している場合であっても、4つの作用端41B〜44Bのいずれかによって有効に可動電極24を固定電極27から引き離すことができる。
かくして図13に示すように、副アクチュエータ10Bによって可動電極24を固定電極27から確実に引き離すと共に、主アクチュエータ10Aによって可動電極24の駆動距離を大きくとって固定電極27から大きく引き離すことができる。
(他の実施の形態)
なお、本実施の形態においては、マイクロメカニカルデバイス10をマイクロスイッチとして用いる場合について述べたが、これに限られるものではなく、例えば固定電極27の表面に誘電膜を皮膜して可動電極24と固定電極27とが接触しないように構成することで、容量可変キャパシタとして用いることもできる。
また、本実施の形態では主アクチュエータ10Aおよび副アクチュエータ10Bの構造を、下部電極、圧電膜、上部電極および支持膜を積層した、いわゆる非対称バイモルフ構造とした。その代わりに、下部電極、第1の圧電膜、中間電極、第2の圧電膜、および上部電極を積層した、いわゆる対称バイモルフ構造とし、下部電極と中間電極の間と、中間電極と上部電極の間に逆極性の電圧を印加してアクチュエータを駆動する方法ももちろん使用することができる。
(第2の実施の形態)
図1〜図3との対応部分に同一符号を付して示す図14及び図15は、第2の実施の形態に係るマイクロメカニカルデバイス50を示し、このマイクロメカニカルデバイス50においては、両持ち梁構造の主アクチュエータ50A(第1及び第3の圧電駆動アクチュエータ)と、その作用部(第1の作用部)である中央部に設けられた副アクチュエータ50B(第2の圧電駆動アクチュエータ)とを備えている。このマイクロメカニカルデバイス50は、基板11上に設けられた一対のアンカー12(第1及び第2の固定部)に支持された一対の主アクチュエータ50Aにおいて、それぞれアンカー12側と副アクチュエータ50B側とに分割されている。ここでは、一方の主アクチュエータ50Aのアンカー12側及び副アクチュエータ50B側を第1の領域及び第2の領域とし、他方の主アクチュエータ50Aのアンカー12側及び副アクチュエータ50B側を第3の領域及び第4の領域とする。
マイクロメカニカルデバイス50において、基板11に設けられた固定電極27の表面には誘電膜57が被覆されており、副アクチュエータ50B側の可動電極24と固定電極27とが短絡することを防止し、これによりこのマイクロメカニカルデバイス50は、容量可変キャパシタとして用いられる。
副アクチュエータ50Bにおいては、主アクチュエータ50Aの側縁部に沿って設けられた片持ち構造の梁部51〜54が設けられている。この梁部51〜54においては、それぞれ第2の下部電極23Aと、圧電膜21と、第2の上部電極23Bと、支持膜25とが積層されており、支持点51A〜54Aを支点として、それぞれの先端が作用端51B〜54Bを構成している。また、梁部51、52の各作用端51B(第1の作用端)、52B(第2の作用端)が対向し、梁部53、54の各作用端53B(第1の作用端)、54B(第2の作用端)が対向するように設けられている。梁部51〜54のそれぞれの長さは、図1に示したマイクロメカニカルデバイス10の場合と同様にして、主アクチュエータ50Aの長さに比べて格段に小さく形成されている。
このマイクロメカニカルデバイス50において、下部電極22A、23A、上部電極22B、23Bに駆動電圧を印加することにより、その電圧の極性に応じて主アクチュエータ50A及び副アクチュエータ50Bを屈曲させ、可動電極24を固定電極27に対して接近する方向又は離れる方向に変位させることができる。
これにより、可動電極24が固定電極27の表面に設けられた誘電膜57に固着した場合であっても、主アクチュエータ50Aの長さに比べて短い副アクチュエータ50Bの梁部51〜54により、主アクチュエータ50Aによる駆動力よりも大きな駆動力により可動電極24を誘電膜57から引き離すことができる。
係る構成のマイクロメカニカルデバイス50においては、副アクチュエータ50Bを支持する主アクチュエータ50Aが両持ち梁構造となっていることにより、一段と安定に可動電極24を駆動させることができる。また、可動電極24を両側から対称に保持することにより、可動電極24と固定電極27(誘電膜57)とを一段と精度よく平行に保つことができる。
また、可動電極24と固定電極27(誘電膜57)との間の平行度を高精度に保つことができることにより、マイクロメカニカルデバイス50を容量可変キャパシタとして用いる場合、その最大容量位置が増大するという効果を得ることができる。
(実施例2)
マイクロメカニカルデバイス50を容量可変キャパシタC1、C2として携帯電話システム等に組み込む例について図16及び図17を用いて説明する。
図16は携帯電話システム等で用いられる周波数可変フィルタを使用した受信回路の一部を構成するPLL(Phase Locked Loop)回路の一例を示すブロック図である。図16のPLL回路は、周波数可変フィルタ130、増幅器131およびバッファ増幅器132からなる電圧制御発振器141と、分周器142と、位相比較器143と、チャージポンプ144と、ループフィルタ145と、低雑音アンプ(LNA)146と、周波数可変フィルタ101と、ミキサ147とを備えている。
電圧制御発振器141内部の回路構成の一例を図17に示す。図17において、電圧制御発振器は、周波数可変フィルタ130と、増幅器131と、バッファ増幅器132とを有し、周波数可変フィルタ130を通過した周波数成分のみを増幅器131の入力にフィードバックする。この高周波回路を構成する電圧制御発振器141中に本発明の容量可変キャパシタC1、C2が用いられている。同様に、周波数可変フィルタ101も図17の周波数可変フィルタ130と同様に構成され、本発明の容量可変キャパシタC1、C2を用いることができる。
図16のPLL回路は、電圧制御発振器141の発振周波数が所望の周波数よりも大きすぎる場合、あるいは小さすぎる場合には、その周波数差を検出し、直流制御電圧として、電圧制御発振器141を構成する周波数可変フィルタ101内の容量可変キャパシタC1にフィードバックする。したがって、該フィードバックループが正常に作動し、安定状態に達し、位相がロックした場合、電圧制御発振器141の発振周波数を所望の周波数に一致させることができる。
図16のPLL回路は、電圧制御発振器141を構成する周波数可変フィルタ130と同一の周波数可変フィルタ101を通信信号濾波用の通過帯域フィルタとして利用する。低雑音アンプ146の出力信号を周波数可変フィルタ101に入力し、この周波数可変フィルタ101の出力信号は、ダウンコンバージョン用のミキサ147に入力される。
一方、電圧制御発振器141で発生された基準信号は、局部発振信号(LO)として、ミキサ147のもう一方の入力端子に入力される。これにより、高周波信号は、ベースバンド信号に周波数変換される。
この実施例2は、周波数可変フィルタ101と、電圧制御発振器内の周波数可変フィルタ130に対し、ともにループフィルタ145により発生した同一の制御電圧が加えられている。これにより、電圧制御発振器141の発振周波数を周波数可変フィルタ101の通過帯域の中心周波数と一致させることができる。
なお、この実施例2においては、図14、図15に示した両持ち梁構造のマイクロメカニカルデバイス50を容量可変キャパシタC1、C2として用いる場合について述べたが、マイクロメカニカルデバイスの構成はこれに限られるものではなく、例えば図1〜図4に示した片持ち梁構造のマイクロメカニカルデバイス10を容量可変キャパシタC1、C2として用いるようにしてもよい。この場合、固定電極27(図1)の表面に誘電膜を形成して可動電極24と固定電極27との短絡を防止するようにする。
また、この実施例2においては、容量可変キャパシタC1、C2として誘電膜57を有するマイクロメカニカルデバイス50を用いる場合について述べたが、これに限られるものではなく、誘電膜57を持たないマイクロスイッチを短絡させないように駆動して用いることもできる。
また、この実施例2においては、電圧制御発振器や周波数可変フィルタを構成する容量可変キャパシタC1、C2としてマイクロメカニカルデバイス50を用いる場合について述べたが、適用対象はこれに限られるものではなく、種々の高周波回路の容量可変キャパシタに広く適用することができる。例えば、本発明の容量可変フィルタとインダクタを並列ないし直列に組み合わせれば、共振周波数可変タンク回路を構成することが可能であり、チューナブルアンテナや広域アンプのインピーダンスマッチング回路として使用することが可能である。
(他の実施の形態)
なお、本実施の形態においては、マイクロメカニカルデバイス50を容量可変キャパシタとして用いる場合について述べたが、これに限られるものではなく、例えば誘電膜57を設けず、可動電極24と固定電極27とが接触するようにして、マイクロスイッチとして用いることもできる。マイクロスイッチを使用して、高周波アンテナスイッチ回路や、複数のフィルタと組み合わせることにより、高周波フィルタバンクとして使用することが可能である。
また、本実施の形態では主アクチュエータ50Aおよび副アクチュエータ50Bの構造を、下部電極、圧電膜、上部電極および支持膜を積層した、いわゆる非対称バイモルフ構造とした。その代わりに、下部電極、第1の圧電膜、中間電極、第2の圧電膜、および上部電極を積層した、いわゆる対称バイモルフ構造とし、下部電極と中間電極の間と、中間電極と上部電極の間に逆極性の電圧を印加してアクチュエータを駆動する方法ももちろん使用することができる。
(第3の実施の形態)
図18は、第3の実施の形態に係るマイクロメカニカルデバイス200を示し、例えば、光学スイッチとして用いられる。このマイクロメカニカルデバイス200は、基板211の表面にアンカー212、213を介して片持ち支持された主アクチュエータ201、202(圧電駆動アクチュエータ)と、この主アクチュエータ201、202に対して接続部215、216によって接続されたミラー217とを備えている。
図19に示すように、主アクチュエータ201、202は、それぞれミラー217の両側縁部に沿って設けられており、図20に示すように、主アクチュエータ202においては、圧電膜221が下部電極222と上部電極223とによって挟まれ、上部電極223の表面には、支持膜225が設けられている。また主アクチュエータ201も主アクチュエータ202と同様の構成を有している。
基板211としては、絶縁性のガラス基板やシリコン(Si)等の半導体基板等が用いられる。アンカー212としては、酸化シリコン(SiO)等の絶縁膜が用いられる。支持膜225としては、SiOや窒化シリコン(Si)等の絶縁膜が用いられる。また、下部電極222及び上部電極223の電極材料としては、アルミニウム(Al)、金(Au)、白金(Pt)、銅(Cu)、イリジウム(Ir)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)等の低抵抗で加工が容易な金属であることが望ましい。また、圧電膜221としては、製造が容易でSiプロセスとの互換性も高い窒化アルミニウム(AlN)や酸化亜鉛(ZnO)等のウルツ鉱型の結晶が安定で望ましい。また、PZT(ジルコン酸チタン酸鉛)も使用することができる。ミラー217においては、アルミニウム(Al)薄膜が基材表面に形成されている。このアルミニウム薄膜が光を反射させるようになされている。
主アクチュエータ201、202の作用端201A、202Aの近傍において、接続部215、216を介してミラー217が接続されている。ミラー217は、その1つの前縁部217Aの近傍において、接続部215、216により接続されている。
図18に示すように、主アクチュエータ201、202が屈曲していない状態においては、主アクチュエータ201、202とこれに接続されたミラー217は、基板211の表面に平行に片持ち支持されている。ミラー217は、前縁部217Aの近傍において接続部215、216により片持ち支持され、前縁部217Aに対向する後縁部217Bは自由端となっている。
この状態において、下部電極222と上部電極223との間に駆動電圧を印加することにより、その電圧の極性に応じて主アクチュエータ201、202を屈曲させることができる。下部電極222が正極性となるように駆動電圧を印加すると、主アクチュエータ201、202は、例えばその作用端201A、202Aが基板211に接近するように屈曲する。これに対して下部電極223が負極性となるように駆動電圧を印加すると、主アクチュエータ201、202は、例えばその作用端201A、202Aが基板211から離れるように屈曲する。
これにより、図21に示すように、下部電極222及び上部電極223に第1の駆動電圧を印加することで、主アクチュエータ201、202を屈曲させる。これにより、その作用端201A、202Aは、基板211に接触する。この場合、主アクチュエータ201、202に接続部215、216を介してされたミラー217は、主アクチュエータ201、202の屈曲に応じて傾斜する。
この状態において、下部電極222及び上部電極223に印加する駆動電圧の極性を反転することにより、主アクチュエータ201、202は、その作用端201A、202Aが基板211から離れるように屈曲する。この場合、主アクチュエータ201、202の作用端201A、202Aが基板211の表面に固着して容易に離れない状態となっていると、主アクチュエータ201、202の屈曲動作によって、その作用端201A、202Aが基板211に接触したまま、接続部215は、矢印Pで示すように、基板211に接近する方向に変位する。
そして、この変位により、図22に示すように、ミラー217の前縁部217Aが基板211の表面に接触し、さらにこの基板211を押圧する。このように、主アクチュエータ201、202の作用端201A、202Aが基板211の表面に固着した状態においては、ミラー217の前縁部217Aが作用端(作用部)となって基板211を押すことにより、主アクチュエータ201、202の固着した作用端201A、202Aを基板211から引き離すことができる。
主アクチュエータ201、202の作用端201A、202Aが基板211から引き離されると、図23に示すように、主アクチュエータ201、202の屈曲により、その作用端201A、202Aが基板211から大きく離れる。
このように、マイクロメカニカルデバイス200においては、主アクチュエータ201、202の作用端201A、202Aが基板211に固着した状態においては、主アクチュエータ201、202のアンカー212、213による固定端201B、202Bから接続部215、216までが主アクチュエータとして動作し、接続部215、216からミラー217の前縁部217までが副アクチュエータとして動作する。
この状態においては、主アクチュエータとして動作する第1の領域213A(図19)の長さが、副アクチュエータとして動作する第2の領域213Bよりも格段に大きくなるように構成されていることにより、第2の領域213Bにおいてミラー217の前縁部217Aが基板211を押圧する力は、第1の領域213Aにおける主アクチュエータ201、202が屈曲することによって作用端201A、202Aを基板211から引き離そうとする力よりも格段に大きくなる。
従って、基板211の表面に固着した主アクチュエータ201、202の作用端201A、202Aを容易に基板211から引き離すことができる。
図23に示すように、基板211から作用端201A、202Aが引き離された主アクチュエータ201、202によって、その接続部215、216は基板211から大きく離れ、これにより、ミラー217の角度を変化させることができる。
ミラー217の角度を変化させることにより、このミラー217を光路の一部に介挿してなる光スイッチを実現することができる。
なお、この実施の形態においては、マイクロメカニカルデバイス200を光スイッチとして用いる場合について述べたが、これに限られるものではなく、例えばこのマイクロメカニカルデバイス200を画素に対応させて複数配列することにより、光学プロジェクターを実現することもできる。
また、本実施の形態では主アクチュエータ201、202の構造を、下部電極、圧電膜、上部電極および支持膜を積層した、いわゆる非対称バイモルフ構造とした。その代わりに、下部電極、第1の圧電膜、中間電極、第2の圧電膜、および上部電極を積層した、いわゆる対称バイモルフ構造とし、下部電極と中間電極の間と、中間電極と上部電極の間に逆極性の電圧を印加してアクチュエータを駆動する方法ももちろん使用することができる。
第1の実施の形態に係るマイクロメカニカルデバイスを示す斜視図である。 図1のマイクロメカニカルデバイスの上部電極を示す平面図である。 図1のマイクロメカニカルデバイスの下部電極を示す平面図である。 図1のマイクロメカニカルデバイスのIV―IV線を断面にとって示す縦断面図である。 図1のマイクロメカニカルデバイスの動作の説明に供する略線的側面図である。 図1のマイクロメカニカルデバイスの動作の説明に供する略線的側面図である。 図1のマイクロメカニカルデバイスの動作の説明に供する略線的側面図である。 図1のマイクロメカニカルデバイスの変形例による上部電極を示す平面図である。 図1のマイクロメカニカルデバイスの変形例による下部電極を示す平面図である。 図8のX―X線を断面にとって示す縦断面図である。 変形例によるマイクロメカニカルデバイスの動作の説明に供する略線的側面図である。 変形例によるマイクロメカニカルデバイスの動作の説明に供する略線的側面図である。 変形例によるマイクロメカニカルデバイスの動作の説明に供する略線的側面図である。 第2の実施の形態に係るマイクロメカニカルデバイスの上部電極を示す平面図である。 図14のXV―XV線を断面にとって示す縦断面図である。 第2の実施の形態の実施例に係る高周波回路を示すブロック図である。 図16の高周波回路の電圧制御発振器の構成を示す回路図である。 第3の実施の形態に係るマイクロメカニカルデバイスを示す斜視図である。 図18のマイクロメカニカルデバイスの平面図である。 図19のXVIII―XVIII線を断面にとって示す縦断面図である。 図18のマイクロメカニカルデバイスの動作の説明に供する略線的側面図である。 図18のマイクロメカニカルデバイスの動作の説明に供する略線的側面図である。 図18のマイクロメカニカルデバイスの動作の説明に供する略線的側面図である。
符号の説明
10、50、200 マイクロメカニカルデバイス
10A、50A 主アクチュエータ
10B、50B 副アクチュエータ
11、211 基板
12、212、213 アンカー
22A、23A、222 下部電極
22B、23B、223 上部電極
24 可動電極
27 固定電極
31〜34、41〜44、51〜54 梁部
21、221 圧電膜
57 誘電膜
101、130 周波数可変フィルター
141 電圧制御発振器
C1、C2 容量可変キャパシタ
217 ミラー


Claims (17)

  1. 圧電膜と、前記圧電膜を挟む下部電極及び上部電極とを有し、基板上に固定された第1の固定部から第1の作用部に延在する第1の圧電駆動アクチュエータと、
    前記第1の圧電駆動アクチュエータの前記第1の作用部に設けられ、前記第1の圧電駆動アクチュエータとの接続部を固定部として、第2の作用部まで延在する第2の圧電駆動アクチュエータと、を備え、
    前記第2の圧電駆動アクチュエータは、前記第1の圧電駆動アクチュエータよりも短く形成されていることを特徴とするマイクロメカニカルデバイス。
  2. 前記第2の圧電駆動アクチュエータは、前記圧電膜、前記下部電極、前記上部電極により形成される前記第1の圧電駆動アクチュエータの一部により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロメカニカルデバイス。
  3. 前記基板上に固定された第2の固定部から前記第1の作用部に延在する第3の圧電駆動アクチュエータを備え、
    前記第2の圧電駆動アクチュエータは、前記第1の圧電駆動アクチュエータと前記第3の圧電駆動アクチュエータとにより支持されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロメカニカルデバイス。
  4. 前記第1の圧電駆動アクチュエータは、
    前記第1の固定部と前記第1の作用部との間において前記第1の固定部側及び前記第1の作用部側に分割される第1及び第2の領域を備え、
    前記第1及び前記第2の領域では、前記下部電極及び前記上部電極の極性が逆極性となることを特徴とする請求項1に記載のマイクロメカニカルデバイス。
  5. 前記第2の圧電駆動アクチュエータは、前記圧電膜、前記下部電極、前記上部電極により形成される前記第1の圧電駆動アクチュエータの一部により形成されると共に、第1及び第2の作用端を備え、
    前記第1及び第2の作用端では、前記下部電極及び前記上部電極の極性が、前記第2の領域と同じ極性となることを特徴とする請求項4に記載のマイクロメカニカルデバイス。
  6. 前記第1の圧電駆動アクチュエータは、
    前記第1の固定部と前記第1の作用部との間において前記第1の固定部側及び前記第1の作用部側に分割される第1及び第2の領域を備え、
    前記第3の圧電駆動アクチュエータは、
    前記第2の固定部と前記第1の作用部との間において前記第2の固定部側及び前記第1の作用部側に分割される第3及び第4の領域を備え、
    前記第1及び前記第2の領域では、前記下部電極及び前記上部電極の極性が逆極性となり、前記第3及び第4の領域では、前記下部電極及び前記上部電極の極性が逆極性となることを特徴とする請求項3に記載のマイクロメカニカルデバイス。
  7. 前記第2の圧電駆動アクチュエータは、前記圧電膜、前記下部電極、前記上部電極により形成される前記第1の圧電駆動アクチュエータの一部により形成されると共に、第1及び第2の作用端を備え、
    前記第1及び第2の作用端では、前記下部電極及び前記上部電極の極性が、前記第2の領域及び前記第4の領域と同じ極性となることを特徴とする請求項6に記載のマイクロメカニカルデバイス。
  8. 圧電膜と、前記圧電膜を挟む下部電極及び上部電極とを有し、基板上に固定された第1の固定部から第1の作用部に延在する第1の圧電駆動アクチュエータと、
    前記第1の圧電駆動アクチュエータの前記第1の作用部に設けられ、前記第1の圧電駆動アクチュエータとの接続部を固定部として、第2の作用部まで延在する第2の圧電駆動アクチュエータと、
    前記第1の作用部に設けられた可動電極と、
    前記基板表面における、前記可動電極に対向する位置に設けられた固定電極と、を備え、
    前記第2の圧電駆動アクチュエータは、前記第1の圧電駆動アクチュエータよりも短く形成されていることを特徴とするマイクロスイッチ。
  9. 前記基板上に固定された第2の固定部から前記第1の作用部に延在する第3の圧電駆動アクチュエータを備え、
    前記第2の圧電駆動アクチュエータは、前記第1の圧電駆動アクチュエータと前記第3の圧電駆動アクチュエータとにより支持されていることを特徴とする請求項8に記載のマイクロスイッチ。
  10. 前記第1の圧電駆動アクチュエータは、
    前記第1の固定部と前記第1の作用部との間において前記第1の固定部側及び前記第1の作用部側に分割される第1及び第2の領域を備え、
    前記第1及び前記第2の領域では、前記下部電極及び前記上部電極の極性が逆極性となることを特徴とする請求項8に記載のマイクロスイッチ。
  11. 前記第2の圧電駆動アクチュエータは、前記圧電膜、前記下部電極、前記上部電極により形成される前記第1の圧電駆動アクチュエータの一部により形成されると共に、第1及び第2の作用端を備え、
    前記第1及び第2の作用端では、前記下部電極及び前記上部電極の極性が、前記第2の領域と同じ極性となることを特徴とする請求項10に記載のマイクロスイッチ。
  12. 圧電膜と、前記圧電膜を挟む下部電極及び上部電極とを有し、基板上に固定された第1の固定部から第1の作用部に延在する第1の圧電駆動アクチュエータと、
    前記第1の圧電駆動アクチュエータの前記第1の作用部に設けられ、前記第1の圧電駆動アクチュエータとの接続部を固定部として、第2の作用部まで延在する第2の圧電駆動アクチュエータと、
    前記第1の作用部に設けられた可動電極と、
    前記基板表面における、前記可動電極に対向する位置に設けられた固定電極と、
    前記固定電極の表面に設けられた誘電膜と、を備え、
    前記第2の圧電駆動アクチュエータは、前記第1の圧電駆動アクチュエータよりも短く形成されていることを特徴とする容量可変キャパシタ。
  13. 前記基板上に固定された第2の固定部から前記第1の作用部に延在する第3の圧電駆動アクチュエータを備え、
    前記第2の圧電駆動アクチュエータは、前記第1の圧電駆動アクチュエータと前記第3の圧電駆動アクチュエータとにより支持されていることを特徴とする請求項12に記載の容量可変キャパシタ。
  14. 前記第1の圧電駆動アクチュエータは、
    前記第1の固定部と前記第1の作用部との間において前記第1の固定部側及び前記第1の作用部側に分割される第1及び第2の領域を備え、
    前記第1及び前記第2の領域では、前記下部電極及び前記上部電極の極性が逆極性となることを特徴とする請求項12に記載の容量可変キャパシタ。
  15. 前記第2の圧電駆動アクチュエータは、前記圧電膜、前記下部電極、前記上部電極により形成される前記第1の圧電駆動アクチュエータの一部により形成されると共に、第1及び第2の作用端を備え、
    前記第1及び第2の作用端では、前記下部電極及び前記上部電極の極性が、前記第2の領域と同じ極性となることを特徴とする請求項14に記載の容量可変キャパシタ。
  16. 電圧制御発振器の制御電圧により容量を可変する請求項12に記載の容量可変キャパシタを備えることを特徴とする高周波回路。
  17. 圧電膜と、前記圧電膜を挟む下部電極及び上部電極とを有し、基板上に固定された固定部から第1の作用部に延在する圧電駆動アクチュエータと、
    前記圧電駆動アクチュエータの一部に設けられた接続部を介して前記圧電駆動アクチュエータに接続されたミラーと、
    前記接続部からの距離が、前記固定部と前記接続部と間の距離よりも小さな前記ミラーの一側縁部を第2の作用部とする第2のアクチュエータと、
    を備えることを特徴とする光学スイッチ。


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