JP3696193B2 - 可変キャパシタ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は可変キャパシタに関し、特に、MEMS(MicroelectroMechanical System)技術を用いた可変キャパシタ及びその製造方法に関する。
【0002】
可変キャパシタは、可変周波数発振器(VFO)、同調増幅器、位相シフタ、インピーダンス整合回路などを含む電気回路において重要な部品で、近年、携帯機器への搭載が増えてきている。
【0003】
また、現在使用されている可変キャパシタの1種であるバラクタダイオードに比べて、MEMS技術により作成された可変キャパシタは、損失を小さく、Q値を高くできるため、開発が急がれている。以下、図を用いて従来の技術について説明する。
【0004】
【従来の技術】
まず、図1に、非特許文献1に報告されている可変キャパシタの構造断面図を示す。
【0005】
この可変キャパシタは、ユニモルフ型の圧電アクチュエータ12と可動電極13とからなる可動電極用基板11と、固定電極16を設置した固定電極用基板15とを、可動電極13及び固定電極16が対向するようにソルダーバンプ14で接合した構造である。圧電アクチュエータ12を駆動することで、可動電極13と固定電極16との距離を変化させ、容量をコントロールする。
【0006】
【非特許文献】
Jan Y.Park,et al.,”MICROMACHINED RF MEMS TUNABLE CAPACITORS USING PIEZOELECTRIC ACTUATORS”, IEEE International Microwave Symposium, 2001
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図1に示す従来技術は次の問題点を有する。可動電極13と固定電極16との間隔をソルダーバンプ14で制御するため、間隔を小さくすることができず、圧電アクチュエータ12の初期状態の容量は小さくなる。
【0008】
図2に示すように、静電容量Cとキャパシタを形成する電極間の距離dとの間には、C=εεrS/d(ε、εrは誘電率および比誘電率、Sはキャパシタを形成する電極の面積。図2では、縦および横軸を、初期状態のdおよびCにより規格化してある。)の関係が有り、圧電アクチュエータの変化量が一定の場合、電極間が離れた状態より、近づいた状態の方が変化の割合が大きくなる。すなわち、初期状態の容量が小さいということは、容量変化の割合も小さくなる。
【0009】
従って、本発明は上記従来技術の問題点を解決し、小型で容量、容量変化の割合が大きく、容量の微調整が可能な可変キャパシタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1に記載のように、基板と、該基板に支持されたキャパシタの2つの可動電極と、前記基板に支持され且つ前記可動電極を駆動する複数の圧電アクチュエータとを備え、前記2つの可動電極は同一形状であって対応する各辺が揃うように対向し、かつ複数のコーナー部を有しており、前記複数の圧電アクチュエータは各可動電極の各コーナー部を支持して設けられており、前記2つの可動電極の一方を駆動する1つの圧電アクチュエータと、他方を駆動する別の1つの圧電アクチュエータとは、前記基板の面に平行に隣り合うように配置されていることを特徴とする可変キャパシタである。キャパシタと圧電アクチュエータを同一基板で支持されるように形成したため小型で、また、キャパシタを構成する2つの電極は、両方とも可動電極可動であるため、容量と、容量変化の割合をともに大きく、容量の微調整が可能である。
【0011】
また、請求項2に記載のように、キャパシタを構成する2つの電極間に誘電体を設置することで、容量と容量変化の割合を、更に大きくすることが可能である。
【0012】
可変キャパシタにおいて、キャパシタを構成する2つの電極が、圧電アクチュエータにより基板に支持されている構成は、後述する第1、第2、第3及び第4実施形態として例示され、また、キャパシタを構成する2つの電極間に誘電体層が設置されている構成は、後述する第3及び4の実施形態として例示されている。
【0015】
上記可変キャパシタにおいて、前記誘電体層は2つの前記可動電極のいずれか一方に支持されている構成とすることができる。
【0016】
上記可変キャパシタにおいて、前記複数の圧電アクチュエータの各々は、一対の電極とこの間に設けられた圧電素子とを含み、前記基板上の空間内に位置している構成とすることができる。
【0017】
上記可変キャパシタにおいて、前記複数の圧電アクチュエータの一対の電極の一方と前記可動電極とは、一体構成されている構成とすることができる。
【0018】
上記可変キャパシタにおいて、前記圧電アクチュエータはユニモルフ型または、バイモルフ型である構成とすることができる。
【0019】
上記可変キャパシタにおいて、前記可動電極は、前記誘電体層と前記可動電極との間に空気層が介在する状態から、前記誘電体層と前記可動電極とが接した状態までの可動範囲を有する構成とすることができる。
【0020】
上記可変キャパシタにおいて、前記可動電極は、前記誘電体層と前記可動電極との間に空気層が介在する状態から、前記誘電体層と前記可動電極とが接した状態までの可動範囲を有する構成とすることができる。
【0022】
上記可変キャパシタにおいて、前記2つの可動電極は略矩形であって、該2つの可動電極の4つの辺に沿って前記複数の圧電アクチュエータが配置されている構成とすることができる。
【0023】
上記可変キャパシタにおいて、前記複数の可動電極の各々は、前記2つの可動電極のいずれか一方を駆動する構成とすることができる。
【0025】
上記可変キャパシタにおいて、前記2つの可動電極のうち前記基板側に位置する可動電極は、前記基板に設けられた開口に面している構成とすることができる。
【0026】
上記可変キャパシタにおいて、前記2つの可動電極のうち前記基板側に位置する可動電極は、前記基板に設けられた空隙を介して当該基板に面している構成とすることができる。
【0027】
上記可変キャパシタにおいて、前記2つの可動電極は対向し、前記複数のアクチュエータは前記対向する2つの可動電極を同時に近接又は離間する方向に駆動する構成とすることができる。
【0028】
本発明はまた、基板に支持されるキャパシタの2つの対向する同一形状の可動電極を、対応する各辺が揃うように形成する工程と、前記基板に支持されるとともに各可動電極が備えるコーナー部を支持して設けられ、かつ前記可動電極を駆動する圧電アクチュエータであって、前記2つの可動電極の一方を駆動する1つの圧電アクチュエータと、他方を駆動する別の1つの圧電アクチュエータとは、前記基板の面に平行に隣り合うように配置される圧電アクチュエータを形成する工程と、2つの可動電極との間に間隙を形成するための犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層を除去する工程と、を含むことを特徴とする可変キャパシタの製造方法である。
【0029】
本発明はまた、基板に支持されるキャパシタの2つの対向する同一形状の可動電極を、対応する各辺が揃うように形成する工程と、前記基板に支持されるとともに各可動電極が備えるコーナー部を支持して設けられ、かつ前記可動電極を駆動する圧電アクチュエータであって、前記2つの可動電極の一方を駆動する1つの圧電アクチュエータと、他方を駆動する別の1つの圧電アクチュエータとは、前記基板の面に平行に隣り合うように配置される圧電アクチュエータを形成する工程と、前記可動電極間に設けられた誘電体層を形成する工程と、前記可動電極のいずれか一方と誘電体層との間に間隙を形成するための犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層を除去する工程と、を含むことを特徴とする可変キャパシタの製造方法である。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0031】
(第1実施形態)
図3は、本発明の第1実施形態による可変キャパシタの分解斜視図である。基板21上に絶縁層23が設けられている。基板21はシリコンや化合物半導体なで形成され、中央部に開口40を有する。キャパシタは下部可動電極35と上部可動電極37とで構成され、下部可動電極35および上部可動電極37は、それぞれ4つの下部可動電極用アクチュエータ271〜274及び上部可動電極用アクチュエータ291〜294で駆動される。下部可動電極35と上部可動電極37はそれぞれ略同一大きさ、同一形状(矩形)のシート状であり、空気層を介して対向している。下部可動電極35の4つのコーナ部分に、下部可動電極用アクチュエータ271〜274が連続するように設けられている。同様に、上部可動電極37の4つのコーナ部分に、上部可動電極用アクチュエータ291〜294が連続するように設けられている。下部可動電極35、下部可動電極用アクチュエータ271〜274及び上部可動電極用アクチュエータ291〜294は、基板21に形成された開口40に面している。つまり、基板21の裏面から開口40を介して、これらが望める。
【0032】
下部可動電極用アクチュエータ27(代表して1つの下部可動電極アクチュエータを説明する際には、単に参照番号27を用いる)は圧電アクチュエータであって、下部絶縁層23とアクチュエータ用下部電極31Aと圧電層34とアクチュエータ用上部電極33Aとが下からこの順番に積層されたユニモルフ型の構成である。同様に、上部可動電極用アクチュエータ29(代表して1つの上部可動電極アクチュエータを説明する際には、単に参照番号29を用いる)は圧電アクチュエータであって、アクチュエータ用下部電極31Bと圧電層34とアクチュエータ用上部電極33Bと上部絶縁層39とが下からこの順番に積層されたユニモルフ型の構成である。アクチュエータ用下部電極31Bと下部駆動電極35とは、単一の部材で一体的に構成されている。同様に、アクチュエータ用上部電極33Bと上部駆動電極37とは、単一の部材で一体的に構成されている。参照番号25は、配線間絶縁層を示す。
【0033】
各アクチュエータ用下部電極31Aは、外部接続用パッド131Aに共通に接続されている。また、各アクチュエータ用下部電極31Bは、外部接続用パッド131Bに共通に接続されている。また、各アクチュエータ用上部電極33Aは、外部接続用パッド133Aに共通に接続されている。同様に、各アクチュエータ用上部33Bは、外部接続用パッド133Bに共通に接続されている。
【0034】
下部可動電極用アクチュエータ27及び上部可動電極用アクチュエータ29は各々、略U字状に屈曲しているアーム部分を含む。1つの下部可動用アクチュエータ27と1つの上部可動用アクチュエータ29とは、隣り合うように配置されている。
【0035】
アクチュエータ用下部電極31A、31Bとアクチュエータ用上部電極33A、33Bとの間に電圧を加えることで、下部可動電極35は上部可動電極37側へ、また、下部可動電極35と上部可動電極37とは、同時に近接する方向に駆動される。このように、下部可動電極用アクチュエータ27および上部可動電極用アクチュエータ29を駆動することで、上部可動電極37と下部可動電極35との距離を変化させて、静電容量を変化させる。
【0036】
なお、下部可動電極用アクチュエータ27および上部可動電極用アクチュエータ29はユニモルフに限定されるものではなく、図13(A)に示すパラレル接続型のバイモルフや、図13(B)に示すシリーズ接続型のバイモルフであってもよい。図13(A)、(B)において、中間電極63の上下に図示する矢印方向に分極された圧電素子541aと541bが設けられている。圧電素子541aには下部駆動電極531が設けられ、圧電素子541bには上部駆動電極551が設けられている。図示するように直流電圧Vを印加すると、バイモルフは変形する。
【0037】
また、下部可動電極用アクチュエータ27および上部可動電極用アクチュエータ29をバイモルフにする場合は、アクチュエータ用下部電極31またはアクチュエータ用上部電極33に接している形成する下部絶縁層23または上部絶縁層39は不要となる。
【0038】
次に、図4を用いて、上記可変キャパシタの製造方法を説明する。また、図4は図3のIV−IV線断面図である。
【0039】
まず、図4(a)に示すよう、シリコンを材料とする基板21上に、LPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法により、低応力の窒化シリコンからなる下部絶縁層23を形成し、その後、図4(b)に示すように、フォトリソグラフィー技術により所定形状に形成する。
【0040】
次に、図4(c)に示すように、下部絶縁層23上にフォトリソグラフィー技術により、Pt/Ti(白金/チタン)の下部可動電極35及びアクチュエータ用下部電極31A、31Bを所定形状に同時形成する。Pt/Tiの厚みは例えば4500Å/500Åである。パターニングはCl2/Ar(塩素/アルゴン)系ガスを使用したRIEやイオンミリングなどで行う。
【0041】
そして、図4(d)に示すように、スパッタリング法、ゾルゲル法、MOCVD(Metalorganic CVD)法又はレーザーアブレーション法などにより、アクチュエータ用電極31A,31B上に、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸ビスマスなどを材料とする所定の形状の圧電層34を形成する。パターニングはCCl4/CF4/Ar系ガスを使用したRIEや、イオンミリングなどで行う。
【0042】
その後、図4(e)、図4(f)、図4(g)に示すように、レジスト材料からなる犠牲層41を形成した後、リソグラフィー技術により所定形状のPtの上部可動電極37とアクチュエータ用上部電極33A、33Bとを同時形成し、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜などの上部絶縁層39を形成する。なお、上部可動電極37となる層には複数の開口47が設けられている。この開口47は、後のステップで犠牲層を効率的及び効果的に取り除くために形成されている。
【0043】
ここで、下部絶縁層23とアクチュエータ用下部電極31Aと圧電層34とアクチュエータ用上部電極33Aの積層からなる下部可動電極用アクチュエータ27と、アクチュエータ用下部電極31Bと圧電層34とアクチュエータ用上部電極33Bと上部絶縁層39の積層からなる上部可動電極用アクチュエータ29が形成される。
【0044】
図4(h)に示すように、下部可動電極用アクチュエータ27と上部可動電極用アクチュエータ29と下部可動電極35周辺の基板21を基板21側からDRIE(Deep Reactive Ion Etching)装置によりエッチングして開口40を形成する。この場合のエッチングガスはSF6(六フッ化硫黄)を用い、開口40を形成するためのマスクはレジストである
【0045】
最後に、図4(i)に示すように、レジスト材料からなる犠牲層41を除去し、下部可動電極35と上部可動電極37との間に間隙42を確保することで、下部可動電極35及びその下部の絶縁層23が、下部可動電極用アクチュエータ27を、また、上部可動電極37が上部可動電極用アクチュエータ29を介して基板21に支持された構造の可変キャパシタを得る。
【0046】
また、製造方法としては、図示はしないが、図4(g)工程の後、レジスト材料からなる犠牲層41を除去し、下部可動電極35と上部可動電極37との間に間隙42を確保した後に、下部可動電極用アクチュエータ27と上部可動電極用アクチュエータ29と下部可動電極35周辺の基板21を基板21側エッチングして開口40を形成しても良い。
【0047】
また、犠牲層材料としては、レジスト以外に酸化マグネシウム(MgO)(除去は酢酸水溶液)、などの酸化物も利用出来る。
【0048】
なお、図4において、断面の背後に見える層の表示は、図を分かり易くするために、適宜省略してある。
【0049】
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態による可変キャパシタの分解斜視図である。また、図6は、図5のVI−VI線断面図で、本実施形態による可変キャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
【0050】
本実施形態は、下部可動電極35およびその背面の下部絶縁層23と基板21との間に空間(空隙)50を設けたことを特徴とする。
【0051】
図5は、本発明の第2実施形態による可変キャパシタの分解斜視図である。基板21上に下部絶縁層23が設けられている。基板21はシリコンや化合物半導体などで形成され、キャパシタは下部可動電極35と上部可動電極37とで構成され、下部可動電極35および上部可動電極37は、それぞれ4つの下部可動電極用アクチュエータ271〜274及び上部可動電極用アクチュエータ291〜294で駆動される。下部可動電極35の背面の下部絶縁層23、4つの下部可動電極用アクチュエータ271〜274および上部可動電極用アクチュエータ291〜294と基板21との間には空間50を有する。
【0052】
本発明の第2実施形態は、前述した本発明の第1実施形態と同様に動作する。アクチュエータ用下部電極31A、31Bとアクチュエータ用上部電極33A、33Bとの間に電圧をかけることで、印加する電圧の大きさに応じて圧電素層34はd31方向に縮む。これにともない下部可動電極35は、上部可動電極37の方に移動し、また、上部可動電極37は、下部可動電極35の方に移動し、上部可動電極37と下部可動電極35との間の距離が変化する。そして、上部可動電極37と下部可動電極35との間の静電容量は大きく変化する。
【0053】
次に、図6を参照して、上記第2実施形態による可変キャパシタの製造方法を説明する。
【0054】
まず、図6(a)に示すようなシリコンを材料とする基板21上に、リソグラフィー技術により、レジスト系材料やMgOなどを用いて、図6(b)に示すような所定形状の第1犠牲層22を形成する。
【0055】
図6(c)に示すように所定形状の窒化シリコン又は酸化シリコンの下部絶縁層23を形成する。次に、図6(d)及び図6(e)に示すように、フォトリソグラフィー技術により、所定の形状の下部可動電極35及びアクチュエータ用下部電極31A、31Bと圧電層34を形成する。
【0056】
そして、図6(f)に示すように、レジスト材料やMgOなどからなる第2犠牲層44を下部可動電極35及びその周辺に形成後、図6(g)に示すように、上部可動電極37およびアクチュエータ用上部電極33A、33B、図6(h)に示すように上部可動電極37および上部可動電極37と一体となったアクチュエータ用上部電極33Bの一部に上部絶縁層39を形成することで、下部絶縁層23とアクチュエータ下部電極31Aと圧電層34とアクチュエータ用上部電極33Aとからなるユニモルフ型の下部可動電極用アクチュエータ27と、下部絶縁層23とアクチュエータ下部電極31Bと圧電層34とアクチュエータ用上部電極33Bと上部絶縁層39とからなるユニモルフ型の上部可動電極用アクチュエータ29とを形成する。
【0057】
最後に、図6(i)に示すように、第1犠牲層22および第2犠牲層44を除去することで、下部可動電極用アクチュエータ27により基板21に固定された下部可動電極35、また、上部可動電極用アクチュエータ29により基板21に固定された上部可動電極37を形成し、目的の可変キャパシタを得る。
【0058】
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態による可変キャパシタの分解斜視図である。また、図8は、図7のIIX−IIX線断面図で、本実施形態による可変キャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
【0059】
本実施の形態は、誘電体層46を下部可動電極35と上部可動電極37との間に設置したことを特徴とする。この点以外は、上記本発明の第1の実施形態と同様である。前記誘電体層46は、下部可動電極35側にあるいは、上部可動電極37側に設置する。この絶縁層46の設置により可動部分の質量が増すことで、共振周波数の低下あるいは可動スピードの低下などが若干おこるが、静電容量および容量の変化率を大幅に向上できる。
【0060】
図14は、誘電体層46の効果を説明するための図である。上部可動電極37側に誘電体層46を設置した場合を例に挙げて説明する。図14(A)に示すように、誘電体層46の厚みをddielectricとし、誘電体層46と下部可動電極35との間に形成された空気層の厚みをdairとする。この場合、上部可動電極37側と下部可動電極35との間の距離dはd=ddielectric+dairとなる。図14(B)は、下部可動電極35または上部可動電極37、あるいは下部可動電極35及び上部可動電極37の両方を駆動して空気層の厚みdairを変化させたときの容量C〔F〕の変化を示す図である。下部可動電極35及び上部可動電極37は正方形であって、その面積を230μm×230μmとした。また、距離dをd=0.75μmとし、空気層の厚みdairをdair=0.3μmとし、dair/d=0.4とした。誘電体層37は誘電損失の小さな材料であるアルミナAl2O3(ε=10)を用いた。
【0061】
また、比較例として誘電体層46を取り除いた場合の容量Cの変化も測定した。図14(B)に示すように、誘電体層46を設けた可変キャパシタは初期状態で約1.36pF、可動電極39が誘電体層37に接した状態で約10.4pFの容量を持ち、その比は約7.6倍である。このように、誘電体層46の設置にともない容量および容量の可変範囲は極めて大きくできる。
【0062】
下部可動電極35側に誘電体層46を形成する場合は、前記した第1実施形態の製造方法の図4(d)の工程までは共通で、その後、図8(e)および図8(f)に示すように、フォトリソグラフィー技術により、下部可動電極35上にアルミナAl2O3を材料として、誘電体層46を形成し、その後、誘電体層46上にレジストやMgOなどの犠牲層41を形成する。
【0063】
そして、図8(g)および図8(h)に示すように、圧電層34上にアクチュエータ用上部電極33A、33B、犠牲層41上に上部可動電極37を、更に、上部可動電極37および上部可動電極37と一体となったアクチュエータ用上部電極33B上に上部絶縁層39を形成する。
【0064】
最後に、図8(i)および図8(j)に示すように、下部可動電極用アクチュエータ27と上部可動電極用アクチュエータ29と下部可動電極35周辺の基板21を基板21側からエッチングして開口40を形成後、犠牲層41を除去して可変キャパシタを得る。
【0065】
次に、上部可動電極37側に誘電体層46を形成する場合は、前記した第1実施形態の製造方法の図4(e)の工程までは共通で、その後、図9(f)、図9(g)および図9(h)に示すように、犠牲層41上に誘電体層46、更に、所定形状の上部可動電極37およびアクチュエータ用上部電極33A、33Bと上部絶縁層39を順に形成する。
【0066】
そして、図9(i)および図9(j)に示すように、下部可動電極用アクチュエータ27と上部可動電極用アクチュエータ29と下部可動電極35周辺の基板21を基板21側からエッチングして開口40を形成後、犠牲層41を除去して可変キャパシタを得る。
【0067】
また、下部可動電極35側に誘電体層46を形成する場合および上部可動電極37側に誘電体層46を形成する場合ともに、図示はしないが、犠牲層41を除去し、下部可動電極35と上部可動電極37との間に間隙42を確保した後に、下部可動電極用アクチュエータ27と上部可動電極用アクチュエータ29と下部可動電極35周辺の基板21を基板21側エッチングして開口40を形成しても良い。
【0068】
(第4実施形態)
図10は、本発明の第4実施形態による可変キャパシタの分解斜視図である。また、図11は、図10のXI−XI線断面図で、本実施形態による可変キャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
【0069】
本実施の形態は、誘電体層46を下部可動電極35と上部可動電極37との間に設置したことを特徴とする。この点以外は、上記本発明の第2の実施形態と同様である。また、誘電体層46設置の効果については、上記本発明の第3の実施形態と同様である。
【0070】
製造方法については、下部可動電極35側に誘電体層46を形成する場合は、前記した第2実施形態の製造方法の図6(e)の工程までは共通で、その後、図11(f)に示すように下部可動電極35上に誘電体層46を形成し、そして、図11(g)、図11(h)、図11(i)に示すように、所定形状の第2犠牲層44、上部可動電極37及びアクチュエータ駆動用上部電極、上部絶縁層39を順に形成後し、最後に、図11(j)に示すように、第1犠牲層22および第2犠牲層44を除去して目的の可変キャパシタを得る。
【0071】
また、上部可動電極37側に誘電体層46を形成する場合は、前記した第2実施形態の製造方法の図6(f)の工程までは共通で、その後、図12(g)、図12(h)および図12(i)に示すように、第2犠牲層44上に誘電体層46、更に、所定形状の上部可動電極37およびアクチュエータ用上部電極33と上部絶縁層39を順に形成し、最後に、図12(j)に示すように、第1犠牲層22および第2犠牲層44を除去して目的の可変キャパシタを得る。
【0072】
以上、本発明の実施の形態及びその変形例を説明した。本発明は上記実施の形態や変形例に限定されるものではなく、他の様々な実施の形態や変形例を含むものである。例えば、上記実施の形態や変形例では、可動電極と誘電体層との間の間隙が狭くなるように圧電アクチュエータを駆動する構成であった。この構成とは逆に、可動電極と誘電体層との間の間隙が広くなるように(静電容量が小さくなる方向に)圧電アクチュエータを駆動する構成であってもよい。この場合には、例えば図7に示すユニモルフ型の圧電アクチュエータの変形する方向が図7の変形方向と逆になるようにすればよい。つまり、分極方向を逆にし、印加する電圧Vを逆極性とすればよい。
【0073】
また、上記第1から第4の実施形態の可変キャパシタをセラミックスなどのパッケージに収容してもよい。パッケージに設けられた外部接続端子と基板21に設けられたパッドとを、ワイヤやバンプなどの接続手段で接続する。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、小型で容量、容量変化の割合が大きく、容量の微調整が可能な耐衝撃性に優れた可変キャパシタ及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による可変キャパシタの断面図である。
【図2】従来技術による可変キャパシタの特性図である。
【図3】本発明の第1実施形態による可変キャパシタの分解斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態による可変キャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態による可変キャパシタの分解斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態による可変キャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態による可変キャパシタの分解斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態による可変キャパシタの製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図9】本発明の第3実施形態による可変キャパシタの製造方法を示す工程断面図でその2)ある。
【図10】本発明の第4実施形態による可変キャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
【図11】本発明の第4実施形態による可変キャパシタの製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図12】本発明の第4実施形態による可変キャパシタの製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図13】バイモルフを説明するための図である。
【図14】本発明の第3および第2実施形態における誘電体層の効果を説明するための図である。
【符号の説明】
21 基板
22 第1犠牲層
23 下部絶縁層
25 配線間絶縁層
271−274 下部可動電極用アクチュエータ
291−294 上部可動電極用アクチュエータ
311−314 アクチュエータ用下部電極
331−334 アクチュエータ用上部電極
341−344 圧電層
35 下部可動電極
37 上部可動電極
39 上部絶縁層
40 開口
41 犠牲層
42 間隙
44 第2犠牲層
46 誘電体層
Claims (15)
- 基板と、該基板に支持されたキャパシタの2つの可動電極と、前記基板に支持され且つ前記可動電極を駆動する複数の圧電アクチュエータとを備え、
前記2つの可動電極は同一形状であって対応する各辺が揃うように対向し、かつ複数のコーナー部を有しており、
前記複数の圧電アクチュエータは各可動電極の各コーナー部を支持して設けられており、
前記2つの可動電極の一方を駆動する1つの圧電アクチュエータと、他方を駆動する別の1つの圧電アクチュエータとは、前記基板の面に平行に隣り合うように配置されていることを特徴とする可変キャパシタ。 - 基板と、該基板に支持されたキャパシタの2つの可動電極と、前記基板に支持され且つ前記可動電極を駆動する複数の圧電アクチュエータと、2つの前記可動電極の間に設けられた誘電体層とを備え、
前記2つの可動電極は同一形状であって各辺が揃うように対向し、かつ複数のコーナー部を有しており、
前記複数の圧電アクチュエータは各可動電極の各コーナー部を支持して設けられており、
前記2つの可動電極の一方を駆動する1つの圧電アクチュエータと、他方を駆動する別の1つの圧電アクチュエータとは、前記基板の面に平行に隣り合うように配置されていることを特徴とする可変キャパシタ。 - 前記誘電体層は2つの前記可動電極のいずれか一方に支持されていることを特徴とする請求項2記載の可変キャパシタ。
- 前記複数の圧電アクチュエータの各々は、一対の電極とこの間に設けられた圧電素子とを含み、前記基板に形成された開口の上の空間内に位置していることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の可変キャパシタ。
- 前記複数の圧電アクチュエータの一対の電極の一方と前記可動電極とは、一体構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の可変キャパシタ。
- 前記圧電アクチュエータはユニモルフ型または、バイモルフ型であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の可変キャパシタ。
- 前記可動電極は、前記誘電体層と前記可動電極との間に空気層が介在する状態から、前記誘電体層と前記可動電極とが接した状態までの可動範囲を有することを特徴とする請求項2から6のいずれか一項記載の可変キャパシタ。
- 前記2つの可動電極は対向していることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の可変キャパシタ。
- 前記2つの可動電極の4つの辺に沿って前記複数の圧電アクチュエータが配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の可変キャパシタ。
- 前記2つの可動電極の各々は、前記2つの可動電極のいずれか一方を駆動することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の可変キャパシタ。
- 前記2つの可動電極のうち前記基板側に位置する可動電極は、前記基板に設けられた開口に面していることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項記載の可変キャパシタ。
- 前記2つの可動電極のうち前記基板側に位置する可動電極は、前記基板に設けられた空隙を介して当該基板に面していることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項記載の可変キャパシタ。
- 前記2つの可動電極は対向し、前記複数のアクチュエータは前記対向する2つの可動電極を同時に近接又は離間する方向に駆動することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の可変キャパシタ。
- 基板に支持されるキャパシタの2つの対向する同一形状の可動電極を、対応する各辺が揃うように形成する工程と、前記基板に支持されるとともに各可動電極が備えるコーナー部を支持して設けられ、かつ前記可動電極を駆動する圧電アクチュエータであって、前記2つの可動電極の一方を駆動する1つの圧電アクチュエータと、他方を駆動する別の1つの圧電アクチュエータとは、前記基板の面に平行に隣り合うように配置される圧電アクチュエータを形成する工程と、2つの可動電極との間に間隙を形成するための犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層を除去する工程とを含むことを特徴とする可変キャパシタの製造方法。
- 基板に支持されるキャパシタの2つの対向する同一形状の可動電極を、対応する各辺が揃うように形成する工程と、前記基板に支持されるとともに各可動電極が備えるコーナー部を支持して設けられ、かつ前記可動電極を駆動する圧電アクチュエータであって、前記2つの可動電極の一方を駆動する1つの圧電アクチュエータと、他方を駆動する別の1つの圧電アクチュエータとは、前記基板の面に平行に隣り合うように配置される圧電アクチュエータを形成する工程と、前記可動電極間に設けられた誘電体層を形成する工程と、前記可動電極のいずれか一方と誘電体層との間に間隙を形成するための犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層を除去する工程と、を含むことを特徴とする可変キャパシタの製造方法。
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