JP2005260208A - 薄膜圧電アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 制御が容易で、駆動範囲が広く、駆動電圧が広い薄膜圧電アクチュエータを安定した構造で提供する。
【解決手段】 逆極性に接続した複数の圧電駆動部を持つ両持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータにおいて、アクチュエータの圧電膜にアクチュエータの駆動軸に対して垂直方向に2個以上のヴィアホールを作成し、それぞれのヴィアホールの領域で第1の上部電極と第2の下部電極、あるいは第2の上部電極と第1の下部電極をオーバーラップさせて形成し接続する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、薄膜圧電アクチュエータに関し、特に、MEMS(Micro-electro-mechanical System)に適用して好適な、制御が容易で、駆動電圧が低く駆動範囲が広い圧電薄膜を使用した薄膜圧電アクチュエータに関する。
従来のMEMS技術による薄膜圧電アクチュエータを使用したマイクロスイッチやバリアブルキャパシタなどにおいては、駆動力として主に静電力を使用している。静電力を使用した薄膜圧電アクチュエータは、空間を隔てた一対の電極に駆動電圧を印加するだけという非常に簡単な動作機構で済むという長所がある(例えば、非特許文献1)。
その反面、静電力が距離のマイナス二乗に比例するという性質から、印加電圧と電子の移動量が非線型な初期間隔の約2/3以下では間隔が不連続に閉じてしまうプルインという現象が生じる。このため、駆動範囲が狭く、1μm以上の距離を駆動するためには一般に20V以上の駆動電圧が必要になる。現状では、この駆動電圧が高いという問題点から、なかなか一般民生用機器には応用が及んでいない。
"Smart Structure and Materials 2002: Smart Electronics, MEMS and Nanotechnology", V. K. Varadan, Editor, Proceedings of SPIE Vol. 4700 (2002), pp. 40-49
従来の圧電アクチュエータにおいては、圧電セラミックスとして非常に圧電性能の高いPZT系(ジルコン酸チタン酸鉛)の材料を使用することが可能であるため、様々な形状のものを作成することが可能であった。しかしながら、薄膜技術でPZT系の高性能の圧電薄膜を作成することは、鉛系の材料は融点や蒸気圧が高く成膜過程での組成制御が困難であったり、通常の半導体製造ラインでは鉛系の材料は使えないなどの問題点がある。
そこで、本発明の発明者は、薄膜法で作成可能な圧電体薄膜を種々検討した結果、ウルツ鉱型結晶系を持つ窒化アルミニウム(AlN)ないしは酸化亜鉛(ZnO)のc軸配向膜が適していることを見出した。ただしAlNやZnOは、前述のPZT系に比較すると圧電性は1/10以下と非常に小さい。このため、圧電アクチュエータ構造を作成する場合には、変位量を大きくとるために、アクチュエータの厚さを薄くし、長さを長く、すなわちアスペクト比を大きく取る必要がある。このようなアスペクト比の大きい構造を薄膜で作成すると、圧電セラミックを使用した圧電アクチュエータでよく使用される片持ち梁構造構造的に不安定になるため、両持ち梁構造の方が適している。
図42は、本発明者が本発明に至る過程で検討した両持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータの断面構造を表す模式図である。両側のアンカー601に接して2組の上下電極602、603に挟まれた圧電体604からなる駆動部605と、バイモルフ構造を構成するための支持膜606からなる。この具体例は、このデバイスを容量型マイクロスイッチに応用した場合のもので、2つの駆動部605ではさまれた中央部607にはスイッチ用電極接点608、609が設けられている。
この両持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータの動作を図43に表す。両側に作成した2つの駆動部605に同じ向きに駆動電圧を印加して凸状に変形させて駆動を行うが、このとき中央部607は逆向きに凹状に変形しスイッチ用電極が接触してスイッチON状態となる。このとき中央部607を変形させるためには、余分な駆動電圧の印加が必要となる(第1の問題点)。
両持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータをバリアブルキャパシタに応用した場合は、上記中央部607に、バリアブルキャパシタの第1の電極とこれに相対した第2の電極が設けられる。バリアブルキャパシタの場合も容量型マイクロスイッチ同様、薄膜圧電アクチュエータを図43のように動作させて、キャパシタ電極間隔を変化させ容量を変化させる。しかし、バリアブルキャパシタの場合、上記中央部が湾曲してしまうため、基板と平面状の電極を平行に保ったまま、垂直に移動させることが困難である(第2の問題点)。
以上説明したように、従来の薄膜圧電アクチュエータはその応用デバイスにおいて、駆動電圧が高い、動作が非線形などの問題があり、この問題を解決するために考案されたデバイスにおいては配線技術に関する構造的な問題があった。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、制御が容易で、駆動範囲が広く、駆動電圧が広い薄膜圧電アクチュエータを、最も高性能を発揮するような構造を持つデバイスとして提供することにある。本発明の薄膜圧電アクチュエータを使用することにより、低電圧駆動のマイクロスイッチや、可変範囲の広いバリアブルキャパシタを提供することが可能になる。
本発明者はさらに検討を重ねた結果、極性の異なる2個以上の圧電アクチュエータを使用する構造を使用すれば、上記の第1の問題点や、第2の問題点を解決できることを見出した。
図44は、本発明の前提となる薄膜圧電アクチュエータをバリアブルキャパシタに応用した模式図である。
すなわち、このアクチュエータは、両側のアンカー701に接して第1の上下電極702、703に挟まれた圧電体704からなる第1の駆動部705と、第1の駆動部705に隣接して設置された、第2の上下電極706、707に挟まれた圧電体704からなる第2の駆動部708とバイモルフ構造を構成するための支持膜709からなり、第1の上部電極703と第2の下部電極706、および第2の上部電極707と第1の下部電極702が接続されている。第1および第2の駆動部は左右対称に2個づつ形成されている。またアクチュエータの中央部にはバリアブルキャパシタの第1の電極710が形成され、また基板中央には第1の電極710と相対して、誘電膜711にカバーされたバリアブルキャパシタの第2の電極712が形成されている。
図45は、このアクチュエータの動作を説明するための模式図である。駆動電圧を加えた場合に第1の駆動部705と第2の駆動部708は逆向きに変形する。図45の例では第1の駆動部705は上に凸に、第2の駆動部708は下に凸に変形し、それぞれの長さが同じであれば互いに面方位の傾きはキャンセルされ、アクチュエータに余分な負荷が加わらない。また、アクチュエータ中央部のバリアブルキャパシタの第1の電極710は常に平行に上下することが可能になり、電極710と712の間の容量は、離れた状態から面全体で接触する状態まで最も広い範囲で連続的に変化させることができる。
このように図44に表したアクチュエータは理想的な駆動動作を示すが、このときに新たに問題となるのが、第1の上部電極703と第2の下部電極706、および第2の上部電極707と第1の下部電極702をどのように接続するかである。バルク材料を使用した圧電アクチュエータにおいては、外部配線をはんだなどにより接続することで容易に実現することができるが、薄膜アクチュエータでは外部配線を使用することはできない。また、接続することによってアクチュエータに余分な捩れなどを生じることは好ましくない。またさらに、接続することによってアクチュエータの構造的な強度が著しく弱くなることは好ましくない。
本発明者はこれらの点について試作検討を重ねた結果、本発明に至った。すなわち、本発明では、アクチュエータの圧電膜にアクチュエータの駆動軸に対して垂直方向に2個以上のヴィアホールを作成し、それぞれのヴィアホールの領域で第1の上部電極と第2の下部電極、あるいは第2の上部電極と第1の下部電極をオーバーラップさせて形成し接続する。
本発明によれば、少なくとも一端がアンカー部により支持された駆動部を備え、
前記駆動部は、
圧電膜と、
前記圧電膜の下に設けられた第1の下部電極と、
前記圧電膜の下に設けられた第2の下部電極と、
前記圧電膜の上において前記第1の下部電極と対向して設けられた第1の上部電極と、
前記圧電膜の上において前記第2の下部電極と対向して設けられた第2の上部電極と、
前記圧電膜に設けられた第1のヴィアホールを介して記第1の下部電極と前記第2の上部電極とを電気的に接続する第1の接続部と、
前記圧電膜に設けられた第2のヴィアホールを介して前記第2の下部電極と前記第1の上部電極とを電気的に接続する第2の接続部と、
を有することを特徴とする薄膜圧電アクチュエータが提供される。
または、本発明によれば、少なくとも一端がアンカー部により支持された駆動部を備え、
前記駆動部は、
第1の圧電膜と、
前記第1の圧電膜の下に設けられた第1の下部電極と、
前記第1の圧電膜の下に設けられた第2の下部電極と、
前記第1の圧電膜の上において前記第1の下部電極と対向して設けられた第1の中間電極と、
前記第1の圧電膜の上において前記第2の下部電極と対向して設けられた第2の中間電極と、
前記第1及び第2の中間電極の上に設けられた第2の圧電膜と、
前記第2の圧電膜の上において前記第1の中間電極と対向して設けられた第1の上部電極と、
前記第2の圧電膜の上において前記第2の中間電極と対向して設けられた第2の上部電極と、
前記第1の圧電膜に設けられた第1のヴィアホールを介して前記第1の下部電極と前記第2の中間電極とを電気的に接続する第1の接続部と、
前記第1の圧電膜に設けられた第2のヴィアホールを介して前記第2の下部電極と前記第1の中間電極とを電気的に接続する第2の接続部と、
前記第2の圧電膜に設けられた第3のヴィアホールを介して前記第2の中間電極と前記第1の上部電極とを電気的に接続する第3の接続部と、
前記第2の圧電膜に設けられた第4のヴィアホールを介して前記第1の中間電極と前記第2の中間電極とを電気的に接続する第4の接続部と、
を有することを特徴とする薄膜圧電アクチュエータが提供される。
または、本発明によれば、少なくとも一端がアンカー部により支持された駆動部を備え、
前記駆動部は、
下部電極と、
前記下部電極の上に積層され且つ前記下部電極のいずれかの端面を越えて延在した圧電膜と、
前記圧電膜の少なくとも一部の上に設けられた上部電極と、
を有し、
前記圧電膜は、C軸に配向した窒化アルミニウム(AlN)あるいは酸化亜鉛(ZnO)からなり、
前記下部電極の前記いずれかの端面は、前記下部電極の主面に対して60度以下のテーパー状に形成されたことを特徴とする薄膜圧電アクチュエータが提供される。
本発明によれば、圧電膜や電極の外形と接続部を同時にパターニングすることができるので、接続するための余分な加工工程が不要となる。また、各駆動部において圧電膜を隔てて上下電極が対向している駆動領域を、例えば長方形などの駆動軸に対して上下および左右対称形に作成することができるので、捩れなどが生じない。本発明の薄膜圧電アクチュエータは安定した構造、良好な制御性、および広い移動範囲を持つ。このような薄膜圧電アクチュエータをデバイスに応用することで、容量可変範囲の広いバリアブルキャパシタやスイッチ特性の良好なマイクロスイッチを提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施例の両持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータを応用したバリアブルキャパシタの平面図である。また、図2は、図1に表した平面図のA−A断面図であり、図3は、B−B断面図である。なお、図1の平面図においては煩雑さを避けるため、上下電極およびアンカー部のみを表した。
図2、図3に示すように、基板101に設置された両側のアンカー102に接して第1の上下電極103、104とこれに挟まれた第1の圧電膜105からなる第1の駆動部106と、第1の駆動部106に隣接して設置された、第2の上下電極107、108とこれに挟まれた圧電膜105からなる第2の駆動部109と、バイモルフ構造を構成するための支持膜110とが設置されている。支持膜110は、電極104、108の上側ではなく、電極103、107の下側に設けてもよい。第1および第2の駆動部106、109は両持ち梁の駆動軸に沿って対称に2組ずつ設置されている。
圧電膜105は第1の駆動部106と第2の駆動部109との間に、駆動軸とは垂直方向に第1のヴィアホール111および第2のヴィアホール112が並べて形成されており、第1の下部電極103と第2の上部電極108は第1のヴィアホール111を通じて接続されており、第2の下部電極107と第1の上部電極104は第2のヴィアホール112を通じて接続されている。
また、アクチュエータの中央部にはバリアブルキャパシタの第1の電極113が形成されており、対向する基板101上にはバリアブルキャパシタの第2の電極114、および電極間が短絡するのを防ぐための誘電膜115が形成されている。
アクチュエータの第1、第2の上下電極103、104、107、108はAlで作成し、厚さは抵抗値などを勘案して例えば10nmから1μm程度から選ぶことができるが、本実施例では全て50nmとした。また、アクチュエータの圧電膜105はc軸配向させたAlNで作成し、厚さは変位量を勘案して例えば10nmから1μm程度から選ぶことができるが、本実施例では全て500nmとした。支持膜110はSiO膜で作成し、厚さは50nmとした。バリアブルキャパシタの等価面積は6400μm2とし、また誘電膜115はAlNで作成し、厚さは10nmとした。
本実施例によれば、ヴィアホールを介して接続することにより、圧電膜や電極の外形と接続部を同時にパターニングすることができるので、接続するための余分な加工工程が不要となる。また、各駆動部において圧電膜を隔てて上下電極が対向している駆動領域を、例えば長方形などの駆動軸に対して上下および左右対称形に作成することができるので、捩れなどが生じない。本発明の薄膜圧電アクチュエータは安定した構造、良好な制御性、および広い移動範囲を持つ。
そして、本実施例の薄膜圧電アクチュエータは、図45に関して前述したものと同様に、広範囲に亘って理想的な動作をする。すなわち、駆動電圧を加えた場合に第1の駆動部106と第2の駆動部109とは逆向きに変形する。例えば、第1の駆動部106が上に凸に変形する時には、第2の駆動部109は下に凸に変形し、それぞれの長さが同じであれば互いに面方位の傾きはキャンセルされ、アクチュエータに余分な負荷が加わらない。また、アクチュエータ中央部のバリアブルキャパシタの第1の電極113は常に平行に上下することが可能になり、電極113と114との間の容量は、離れた状態から面全体で接触する状態まで最も広い範囲で連続的に変化させることができる。
この薄膜圧電アクチュエータを応用したバリアブルキャパシタに制御電圧(Vtune)を0〜3V加えて、バリアブルキャパシタの第1、第2の電極間のキャパシタ容量を測定したところ、最小0.34pF、最大51pFで150倍の非常に大きな可変幅を連続して得ることができた。
図4に本発明の第1の実施例の両持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータを応用した容量型マイクロスイッチの平面図を示す。図4に示した平面図のA−A断面を図5に、B−B断面を図6にそれぞれ示す。なお、図4の平面図においては煩雑さを避けるため、上下電極およびアンカー部のみを示している。
図5、図6に示すように、基板201に設置された両側のアンカー202に接して第1の上下電極203、204とこれに挟まれた圧電膜205からなる第1の駆動部206が2組設置され、中央部には、第2の上下電極207、208とこれに挟まれた圧電膜205からなる第2の駆動部209が設置されている。アクチュエータ上部にはバイモルフ構造を構成するための支持膜210が設置されている。
圧電膜205には第1の駆動部206と第2の駆動部209との間に、駆動軸とは垂直方向に第1のヴィアホール211および第2のヴィアホール212が並べて形成されており、第1の下部電極203と第2の上部電極208は第1のヴィアホール211を通じて接続されており、第2の下部電極207と第1の上部電極204は第2のヴィアホール212を通じて接続されている。
また、第2の駆動部209の第2の下部電極207はスイッチ用の電極を兼ねており、対向した基板201上にはオーミックコンタクトをとるためのスイッチ用電極接点213が設置されている。
アクチュエータの第1、第2の上下電極203、204、207、208はAuで作成し、厚さは抵抗値などを勘案して例えば10nmから1μm程度から選ぶことができるが、本実施例では全て50nmとした。また、アクチュエータの圧電膜205はc軸配向させたAlNで作成し、厚さは変位量を勘案して例えば10nmから1μm程度から選ぶことができるが、本実施例では全て500nmとした。支持膜210はSiO膜で作成し、厚さは50nmとした。スイッチ用電極接点213はAuで作成した。
この薄膜圧電アクチュエータを応用した容量型マイクロスイッチに制御電圧(Vtune)を0Vおよび3Vを加えて、第2の下部電極207およびスイッチ用電極接点213間の2GHzにおける伝送特性を測定したところ、スイッチオフ時のアイソレーションが−38dB、オン時の挿入損失が−0.14dBと非常に優れたスイッチ特性を得ることができた。
図7に本発明の第2の実施例の両持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータを応用したバリアブルキャパシタの平面図を示す。図7に示した平面図のA−A断面を図8に、B−B断面を図9にそれぞれ示す。なお、図7の平面図においては煩雑さを避けるため、上下電極およびアンカー部のみを示している。
図8、図9に示すように、基板301に設置された両側のアンカー302に接して第1の下部電極303、第1の圧電膜304、第1の中間電極305、第2の圧電膜306、第1の上部電極307からなる第1の駆動部308と、第1の駆動部308に隣接して設置された第2の下部電極309、第1の圧電膜304、第2の中間電極310、第2の圧電膜306、第2の上部電極311からなる第2の駆動部312と、が設置されている。図1などに例示したような支持膜110を下部電極の下側あるいは上部電極の上側に設けてもよい。第1および第2の駆動部308、312は、両持ち梁の駆動軸に沿って対称に2組ずつ設置されている。第1の圧電膜304と第2の圧電膜306とは、同一方向に分極可能とされている。
図7〜9に示すように、第1の圧電膜304には第1の駆動部308と第2の駆動部312との間に、駆動軸とは垂直方向に第1のヴィアホール314および第2のヴィアホール315が並べて形成されており、さらに第2の圧電膜306には第1および第2のヴィアホール314および315と同じ平面位置に第3および第4のヴィアホール316および317が並べて形成されている。
第1の下部電極303と第2の中間電極310は第1のヴィアホール314を通じて接続され、さらに第3のヴィアホール316を通じて第1の上部電極307と接続されている。また、第2の下部電極309と第1の中間電極305は第2のヴィアホール315を通じて接続され、さらに第4のヴィアホール317を通じて第2の上部電極311と接続されている。
また、アクチュエータの中央部にはバリアブルキャパシタの第1の電極318が形成されており、対向する基板301上にはバリアブルキャパシタの第2の電極319、および電極間が短絡するのを防ぐための誘電膜320が形成されている。
アクチュエータの第1、第2の上中下電極303、305、307、309、310、311およびバリアブルキャパシタの電極318、319は全てAlで作成し、厚さは50nmとした。バリアブルキャパシタの等価面積は6400μm2とし、また、誘電膜320はAlNで作成し、厚さは10nmとした。
この薄膜圧電アクチュエータを応用したバリアブルキャパシタの第1の中間電極と第1の上下電極間に制御電圧(Vtune)を0〜3V加えて、バリアブルキャパシタの第1の電極318および第2の電極319間の容量を測定したところ、最小0.27pF、最大55pFで202倍の非常に大きな可変幅を連続して得ることができた。
図10に本発明の第3の実施例の両持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータを応用したバリアブルキャパシタの平面図を示す。図10に示した平面図のA−A断面を図11に、B−B断面を図12に、C−C断面を図13に、D−D断面を図14にそれぞれ示す。なお、図10の平面図においては煩雑さを避けるため、上下電極およびアンカー部のみを示している。
図11〜14に示すように、基板401に設置された両側のアンカー402に接して第1の下部電極403、第1の圧電膜404、第1の中間電極405、第2の圧電膜406、第1の上部電極407からなる第1の駆動部408と、第1の駆動部408に隣接して設置された第2の下部電極409、第1の圧電膜404、第2の中間電極410、第2の圧電膜406、第2の上部電極411からなる第2の駆動部412と、が設置されている。第1および第2の駆動部408、412は両持ち梁の駆動軸に沿って対称に2組ずつ設置されている。
図10〜14に示すように、第1の圧電膜404には第1の駆動部408と第2の駆動部412との間に、駆動軸とは垂直方向に第1のヴィアホール414および第2のヴィアホール415が形成されており、さらに第2圧電膜406には第1および第2のヴィアホール414および415とそれぞれ隣接して第3および第4のヴィアホール416および417が並べて形成されている。
第1の下部電極403と第2の中間電極410は第1のヴィアホール414を通じて接続され、さらに第3のヴィアホール416を通じて第1の上部電極407と接続されている。また、第2の下部電極409と第1の中間電極405は第2のヴィアホール415を通じて接続され、さらに第4のヴィアホール417を通じて第2の上部電極411と接続されている。
また、アクチュエータの中央部にはバリアブルキャパシタの第1の電極418が形成されており、対向する基板401上にはバリアブルキャパシタの第2の電極419、および電極間が短絡するのを防ぐための誘電膜420が形成されている。
アクチュエータの第1、第2の上中下電極403、405、407、409、410、411およびバリアブルキャパシタの電極418、419は全てAlで作成し、厚さは50nmとした。また、アクチュエータの第1、第2の圧電膜404、406はc軸配向させたAlNで作成し、厚さは全て400nmとした。バリアブルキャパシタの等価面積は6400μm2とし、また誘電膜420はAlNで作成し、厚さは10nmとした。
この薄膜圧電アクチュエータを応用したバリアブルキャパシタの第1の中間電極と第1の上下電極間に制御電圧(Vtune)を0〜3V加えて、バリアブルキャパシタの第1の電極418および第2の電極419間の容量を測定したところ、最小0.31pF、最大68pFで210倍の非常に大きな可変幅を連続して得ることができた。
本実施例では図7〜9に示す第2の実施例のアクチュエータとくらべて、第1〜4のヴィアホールが駆動軸に垂直方向に沿ってそれぞれ別の位置に形成されているので、ヴィアホール形成に伴う凹凸が少なくて済む。このため、接続時の段切れが防ぎやすく、またアクチュエータ全体の強度も向上する。
図15に本発明の第4の実施例の薄膜圧電アクチュエータを応用したバリアブルキャパシタの平面図を示す。本実施例は実施例1〜3に示した直線両持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータに代わり、円状の薄膜圧電アクチュエータの例である。図15に示した平面図のA−A断面を図16に、B−B断面を図17にそれぞれ示す。なお、図10の平面図においては煩雑さを避けるため、上下電極およびヴィアホール部のみを示している。
図16、17に示すように、基板501に設置された両側のアンカー502に接して第1の上下電極503、504とこれに挟まれた圧電膜505からなる第1の駆動部506と、第1の駆動部506に隣接して設置された、第2の上下電極507、508とこれに挟まれた圧電膜506からなる第2の駆動部510と、バイモルフ構造を構成するための支持膜510とが設置されている。 第1の駆動部506はドーナツ状に、第2の駆動部509は第1の駆動部506の内側に円状に設置されている。
圧電膜505には第1の駆動部506と第2の駆動部509との間に、放射状の駆動軸に沿った同心円上に第1のヴィアホール511と第2のヴィアホール512が形成されており、第1の下部電極503と第2の上部電極508は第1のヴィアホール511を通じて接続されており、第2の下部電極507と第1の上部電極504は第2のヴィアホール512を通じて接続されている。
また、アクチュエータの中央部にはバリアブルキャパシタの第1の電極513が形成されており、対向する基板501上にはバリアブルキャパシタの第2の電極514、および電極間が短絡するのを防ぐための誘電膜515が設置されている。
アクチュエータの第1、第2の上下電極503、504、507、508はAlで作成し、厚さは全て50nmとした。また、アクチュエータの圧電膜505はc軸配向させたZnOで作成し、厚さは500nmとした。バリアブルキャパシタの等価面積は5800μm2とし、また誘電膜515はZnOで作成し、厚さは10nmとした。
この薄膜圧電アクチュエータを応用したバリアブルキャパシタの第1の上下電極間に制御電圧(Vtune)を0〜3V加えて、バリアブルキャパシタの第1の電極513および第2の電極514間の容量を測定したところ、最小0.22pF、最大51pFで250倍の非常に大きな可変幅を連続して得ることができた。
本実施例では、薄膜圧電アクチュエータを円状に形成することにより、アクチュエータの面積はやや大きくなるが、剛性や駆動力が向上して動作速度が向上する。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態として、圧電膜の下に設けられる電極の端部をテーパー状に形成した薄膜圧電アクチュエータについて説明する。
図18は、本発明の第5の実施例の片持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータの平面図である。
また、図19は、図18のA−A断面である。なお、図18の平面図においては、煩雑さを避けるため、上下電極および圧電膜に設置したビアホールのみを表した。
図18、19に示すように、基板40の上に設置されたアンカー42に接して第1の上下電極45、43に挟まれた圧電膜44からなる第1の駆動部46と、第1の駆動部に隣接して設置された、第2の上下電極48、47に挟まれた圧電膜44からなる第2の駆動部49と、非対称バイモルフ構造を構成するための支持膜51と、が設置されている。
圧電膜44には第1の駆動部46と第2の駆動部49の間に、駆動軸とは垂直方向に第1のヴィアホール55および第2のヴィアホール56が並べて形成されている。第1の上部電極45と第2の下部電極47は、第2のヴィアホール56を通じて接続されている。第2の上部電極48と第1の下部電極43は、第1のヴィアホール55を通じて接続されている。
また、アクチュエータの右端には、バリアブルキャパシタの可動電極50が形成されており、対向する基板40の上にはバリアブルキャパシタの2個の固定電極52、53、および電極間が短絡するのを防ぐための誘電膜54が設置されている。
アクチュエータの上下電極は例えばAl(アルミニウム)で作成し、厚さは抵抗値などを勘案して例えば10nmから1μm程度から選ぶことができる。本実施例では全て50nmとした。また、アクチュエータの圧電膜はc軸配向させたAlN(窒化アルミニウム)で作成し、厚さは変位量を勘案して、例えば10nmから1μm程度から選ぶことができる。本実施例では全て500nmとした。
支持膜51はSiO膜で作成し、厚さは50nmとした。バリアブルキャパシタの等価面積は6400μmとし、また誘電膜54はAlNで作成し、厚さは10nmとした。
図20は、本具体例のアクチュエータの動作を説明するための模式図である。
すなわち、本実施例のアクチュエータは第1のアクチュエータ部46と第2のアクチュエータ部49とが、それぞれ逆向きの変形を行うことにより、可動電極50の「傾き」を打ち消し、アクチュエータの先端に作成されたバリアブルキャパシタの可動電極50は平行に移動することが可能である。
そして、本実施例においては、圧電膜44の下層をなす、電極43、47、50の端部がテーパー状に形成されている。これは、例えば、符号57により表した如くである。このように圧電膜の下層の端部をテーパー状に形成することにより、この部分で圧電膜に「割れ」や「クラック」などが生ずることを防止できる。以下、この点について、比較例を参照しつつ詳細に説明する。
図21は、比較例の薄膜圧電アクチュエータの平面図である。
また、図22は、図21のA−A断面である。なお、図21の平面図においても、煩雑さを避けるため、下部電極、上部電極および圧電膜に設置したビアホールのみを示した。
本比較例も、各要素の配置関係は、第5の実施例とほぼ同様である。
すなわち、基板21に設置したアンカー22に接して上下電極25,23に挟まれた圧電体24および支持膜31からなる第1のアクチュエータ26と、上下電極28,27を備えた第2のアクチュエータ29を備えている。第2のアクチュエータの先端には絶縁分離されたバリアブルキャパシタの可動電極30が設置されている。可動電極30に対向して、基板上にバリアブルキャパシタの第1の固定電極32および第2の固定電極33を有する。固定電極32,33は可動電極との短絡を防ぐため誘電体膜34で覆われている。また、第1の下部電極23は圧電膜24に作製されたビアホール35を通して第2の上部電極28に接続されており、第1の上部電極25は圧電膜24に作製されたビアホール36を通して第2の下部電極27に接続されている。
第1のアクチュエータの第1の上部電極25と下部電極23の間に電圧を印加することにより、第1のアクチュエータは上に凸に変形し、一方第2のアクチュエータは上下電極の極性が逆転するため下に凸に変形して、図20に例示した「Sモード」のアクチュエータが実現し、可動電極30は基板と平行に駆動される。
しかしながら、本発明者の試作検討の過程で、実際に上下電極としてAlを、圧電膜としてAlNを、さらに支持膜としてSiOを使用し、スパッタ法による成膜とパターニングを行い、バリアブルキャパシタを作成したところ、プロセス終了時や、バリアブルキャパシタの動作中において、第1の下部電極23と第2の下部電極27との境界付近37や、第2の下部電極27と可動電極30の境界付近で「割れ」が発生して破壊してしまった。
図23は、比較例において発生した「割れ」を例示する一部拡大模式断面図である。
すなわち、本比較例においては、下部電極27の端部は、ほぼ垂直の段差を形成している。そして、この段差の部分において、圧電膜24に亀裂が生じている。
このような「割れ」は、図18乃至図22に例示したような下部電極や上部電極を分割した構造の圧電アクチュエータにおいて生じやすく、このままでは、薄膜法による作製が非常に困難であることが初めて判明した。
本発明者は、どのような機構で割れが発生するのかについて実験と観察に基づいて詳細な検討を行った結果、以下の新しい事実が判明した。
(1)下部電極の端面からAlN圧電膜に生じた割れが起点となり破壊が生じる。
(2)下部電極の端面が基板面に対して60度以上傾いており、圧電膜がc軸配向したAlNやZnOであるときにのみ、圧電膜に割れが生じる。
すなわち、AlNやZnOは六方晶構造を持っており、図23に模式的に表したように、c軸に配向した結晶成長を生じやすく、その際に下地面に垂直に結晶成長する傾向を持っている。パターニングした下部電極上にこれらの圧電膜を成膜した場合、下部電極の端面が基板面に対して60度以上の垂直に近い場合は、端面の角において結晶成長方向が大きく乱れ、亀裂や隙間が生じて割れが生じることが判明した。
一方、下部電極の端面が基板面に対して30度以下のテーパー形状をなしている場合には、端面の角付近においても結晶成長方向が緩やかに変化し、隙間や亀裂が生じないことが明らかになった。
図24は、下層の端部をテーパー状に形成した構造における一部拡大断面図である。すなわち、同図は、図19において符号57で表した部分の拡大図に対応する。
下部電極の上面、テーパーを付けた端面、および下部電極を除去した部分から、c軸配向したAlN圧電膜がほぼ均一に膜厚方向に成長しており、亀裂などは全く見られなかった。 本発明者は、下層の端部のテーパー角度(下層の端面が下層の主面となす角度)を種々に変化させ、圧電膜の「割れ」などの発生について調べた。
図25乃至図27は、本発明者が試作評価したアクチュエータの断面構造の一部を拡大して表す写真である。すなわち、図25は下部電極の端部のテーパー角度を80度とした場合、図26はテーパー角度を60度とした場合、図27はテーパー角度を25度とした場合をそれぞれ表す。
テーパー角度が80度(図25)と60度(図26)の場合には、下部電極の端部からアAlN圧電膜に明瞭な「割れ」が発生していることが分かる。これに対して、テーパー角度を25度とした場合(図27)には、AlN圧電膜に「割れ」やクラックは観察されず、c軸配向したAlN圧電膜がほぼ均一に膜厚方向に成長していることが分かる。また、このサンプルについて、X線回折によりオメガスキャンモードのロッキングカーブ配向半値幅を測定したところ、AlN圧電膜からの(0001)回折ピークの半値幅は1.2度であり、非常によく配向したAlN膜が形成されていることがわかった。
表1は、本発明者が実施した試作実験によりテーパー角度とAlN圧電膜の「割れ」の有無との関係をまとめたものである。


端面のテーパー角度が30度を超えて60度未満の場合は、壊れるものと壊れないものが混在していた。すなわち、端面の角度は望ましくは30度以下、少なくても60度以下にする必要があった。
なお、薄膜圧電アクチュエータの電極に使用される材料としては、比抵抗値および薄膜としての作りやすさから、アルミニウム(Al)、金(Au)、白金(Pt)、銅(Cu)、イリジウム(Ir)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などの低抵抗の金属であることが望ましい。これらの電極の端面は、後に詳述する手法によりテーパーエッチングすることが可能である。
また、圧電膜としては、上述したように、AlNあるいはZnOが望ましく、圧電性を十分引き出す観点から、圧電性が生じる六方晶結晶のc軸方向に強く配向していることが望ましい。具体的には、X線回折によるオメガモードで計測したロッキングカーブの配向半値幅において、少なくても5°以下、望ましくは2°以下であることが望ましい。5°以上の配向半値幅であると、圧電性が十分引き出せないことと、ウェハ面内における圧電膜の圧電性のバラツキが大きくなり、ひいてはデバイスの性能バラツキとなり歩留まりを低下させるからである。
次に、本実施例の薄膜圧電アクチュエータの製造方法について説明する。
図28は、本実施例の薄膜圧電アクチュエータの製造方法の要部を表す工程断面図である。
まず図28(a)に示すように、表面に酸化膜41を形成したSi基板40に、既知のCVD法による成膜とパターニングにより、SiNからなるアンカー42を作製する。同様に、スパッタ法とパターニングによりAl製の固定電極52、53を作製した後、さらにCVD法とパターニングにより、固定電極の表面に誘電膜54を作製する。
次に、同図(b)に示すように、CVD法によりポリシリコン層58をコンフォーマルに作製した後、化学的機械的研磨(CMP)により表面を平坦化するとともにアンカー42を表面に露出させる。
次に、同図(c)に示すように、スパッタ法により電極膜を成膜し、パターニングを行い、第1の下部電極43、第2の下部電極47、およびバリキャップの可動電極50を作製した。このとき、下部電極の端部を30°以下の角度にするため、テーパー形状のレジストを使用したテーパーエッチングを行った。
具体的には、ノボラック系のポジレジストを塗布し、プリベーク、露光を行った後、180℃でベーキングを行い、レジストの端部を20°のテーパー形状にリフローさせた。このテーパー付レジストを使用して、塩素系のエッチングガスを使用した反応性イオンエッチング(RIE)法により、レジストを後退させながらエッチングを行った結果、下部電極の端部は25°の角度にテーパーが形成された。
次に、同図(d)に示すように、スパッタ法による成膜とパターニングにより、高配向したAlN圧電膜44、Alからなる第1および第2の上部電極45および48、酸化シリコンからなる支持膜51を作製した。さらにキセノンフロライドをエッチャントとしたドライエッチングにより、犠牲層58を選択的にエッチング除去した。なお、酸化シリコン支持膜はアモルファス構造であるため、上部電極をテーパーエッチングしなくても角部における亀裂などは発生しない。
作成後の下部電極端部57の断面構造は、図27に表した如くであった。すなわち、下部電極の上面、テーパーを付けた端面、および下部電極を除去した部分から、c軸配向したAlN圧電膜がほぼ均一に膜厚方向に成長しており、亀裂などは全く見られなかった。
また、X線回折によりオメガスキャンモードのロッキングカーブ配向半値幅を測定したところ、(0001)ピークの半値幅は1.2度であり、非常によく配向したAlNが形成されていることがわかった。
アクチュエータへの制御電圧(Vtune)を第1の下部電極43および第1の上部電極45間に0〜3V加えて、第1の固定電極52および第2の固定電極53間のバリアブルキャパシタ容量を測定したところ、最小0.34pF、最大51pFで150倍の非常に大きな可変幅が連続して得られた。
次に、本発明の第6の実施例として、第1および第2の圧電膜を使用した、対称バイモルフアクチュエータについて説明する。
図29は、本実施例の両持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータの平面図である。
また、図30は、図29のA−A断面を表す模式図である。
また、図31は、図29のB−B断面を表す模式図である。
また、図32は、図29のC−C断面を表す模式図である。
さらに、図33は、図29のD−D断面を表す模式図である。
なお、図29の平面図においては、煩雑さを避けるため、上・中・下電極のみを示している。
本実施例においては、図29〜図33に示すように、基板70に設置された両側のアンカー71に接して第1の上部電極72、第1の圧電膜74、第1の中間電極73、第2の圧電膜76、第1の下部電極75で構成される第1の駆動部77と、第1の駆動部に隣接して設置された、第2の上部電極78、第1の圧電膜74、第2の中間電極79、第2の圧電膜76、第2の下部電極80で構成される第2の駆動部81と、が設置されている。第1および第2の駆動部は、両持ち梁の駆動軸に沿って対称に2組ずつ設置されている。
図29に示すように、第1の圧電膜74には第1の駆動部77と第2の駆動部81の間に、駆動軸とは垂直方向に第1のヴィアホール82および第2のヴィアホール83が並べて形成されている。さらに、第2の圧電膜76には、第1および第2のヴィアホール82および83に隣接して第3および第4のヴィアホール84および85が形成されている。
第1の上部電極72と第2の中間電極79は、第1のヴィアホール82を通じて接続され、さらに第3のヴィアホール84を通じて第1の下部電極75と接続されている。また、第2の上部電極78と第1の中間電極73は第2のヴィアホール83を通じて接続され、さらに第4のヴィアホール85を通じて第2の下部電極80と接続されている。
また、アクチュエータの中央部にはバリアブルキャパシタの可動電極86が形成されており、対向する基板70上にはバリアブルキャパシタの固定電極88、および電極間が短絡するのを防ぐための誘電膜87が設置されている。
このように、本実施例においては、第1〜第4のヴィアホールが駆動軸に垂直方向に沿ってそれぞれ別の位置に形成されているので、ヴィアホール形成に伴う凹凸が少なくて済むため、接続時の段切れが防ぎやすく、またアクチュエータ全体の強度も向上するという利点がある。
第1および第2の下部電極75、80、およびバリアブルキャパシタの可動電極86の端面は、第1の実施例と同様にすぐ上層の第2の圧電膜76の亀裂を防ぐために、基板に対して25°の角度でテーパーエッチング加工され、同様に第1および第2の中間電極73、79の端面は、すぐ上層の第1の圧電膜74の亀裂を防ぐために、基板に対して25°の角度でテーパーエッチング加工されている。
アクチュエータの駆動電極およびバリアブルキャパシタの電極は、全てAlで作成し、本実施例では全て50nmとした。また、アクチュエータの圧電膜は全てc軸配向させたZnOで作成し、厚さは全て400nmとした。バリアブルキャパシタの等価面積は6400μmとし、また誘電膜87はAlNで作成し、厚さは10nmとした。
アクチュエータの第1の中間電極と第1の上下電極間に制御電圧(Vtune)を0〜3V加えて、バリアブルキャパシタの可動電極86および固定電極88間のバリアブルキャパシタ容量を測定したところ、最小0.31pF、最大68pFで210倍の非常に大きな可変幅が連続して得られた。
次に、本発明の第7の実施例として、片持ち梁構造で、対称バイモルフ構造を有し、さらに、空気抜き穴が設けられた薄膜圧電アクチュエータについて説明する。
次に、本発明の第6の実施例として、第1および第2の圧電膜を使用した、対称バイモルフアクチュエータについて説明する。
図34は、本実施例の片持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータの平面図である。
また、図35は、図29のA−A断面を表す模式図である。
また、図36は、図29のB−B断面を表す模式図である。
また、図37は、図29のC−C断面を表す模式図である。
さらに、図38は、図29のD−D断面を表す模式図である。
なお、図34の平面図においても、煩雑さを避けるため、上・中・下電極のみを示している。また、これらの図面については、図29乃至図33に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
すなわち、本実施例においては、図34〜図38に示すように、基板70の一端に設置されたアンカー71から第1の駆動部77と、第2の駆動部81と、が設置されている。片持ち梁構造である点を除けば、その積層構造は、図29乃至図33に関して前述したものと同様である。
本実施例においても、第1〜第4のヴィアホール82、83、84、85が駆動軸に垂直方向に沿ってそれぞれ別の位置に形成されているので、ヴィアホール形成に伴う凹凸が少なくて済むため、接続時の段切れが防ぎやすく、またアクチュエータ全体の強度も向上するという利点がある。
そして、第1および第2の下部電極75、80、およびバリアブルキャパシタの可動電極86の端面は、第1の実施例と同様にすぐ上層の第2の圧電膜76の亀裂を防ぐために、基板に対して30°以下の角度でテーパーエッチング加工され、同様に第1および第2の中間電極73、79の端面は、すぐ上層の第1の圧電膜74の亀裂を防ぐために、基板に対して25°の角度でテーパーエッチング加工されている。これらテーパーエッチング加工により、圧電膜76、74の「割れ」を防いで安定的な動作が可能となる。
またさらに、本実施例においては、第1及び第2の駆動部77、81と、可動電極86の部分において、複数の貫通穴89が設けられている。これら貫通穴89は、第1及び第2の駆動部77、81においては、上部電極72、78から下部電極75、80を貫通して設けられている。また、同様に、貫通穴89は、圧電膜74から可動電極86を貫通して設けられている。
このような貫通穴89を設けることにより、アクチュエータの運動に対する空気抵抗を大幅に低減させ、円滑な高速動作が可能となる。すなわち、アクチュエータの動作周波数あるいはスイッチング周波数を上げることができ、応用範囲を大幅に拡大させることができる。
具体的には、本発明者の試作の結果によれば、本実施例の薄膜圧電アクチュエータにおける動作速度は、13マイクロ秒であるのに対して、貫通穴89を設けない場合の動作速度は、38マイクロ秒であった。このように、本実施例によれば、空気抜きとなる貫通穴89を設けることにより、動作速度を大幅に上げることができる。
以上説明したように、本発明によれば、構造的に安定で、製造歩留まりが高く、かつ制御が容易であり、駆動範囲が広く、駆動電圧が広い圧電薄膜アクチュエータを提供できる。本発明の薄膜圧電アクチュエータを使用することにより、低電圧駆動のマイクロスイッチや、可変範囲の広いバリアブルキャパシタが実現できる。
上記実施例2〜7の薄膜圧電アクチュエータはその応用デバイスとしてバリアブルキャパシタを例に説明したが、実施例1で示した容量型マイクロスイッチにも、もちろん応用可能である。
また、本発明の薄膜圧電アクチュエータを応用したバリアブルキャパシタは、携帯機器などのVCO(電圧制御発振器)の周波数調整用に利用すると、効果は絶大である。
図39は、携帯電話システム等で用いられる周波数シンセサイザの基準周波数を発生するPLL(Phase Locked Loop)回路の一例を表すブロック図である。
同図のPLL回路は、周波数可変フィルタ2030、増幅器2031およびバッファ増幅器2032からなる電圧制御発振器2041と、分周器2042と、位相比較器2043と、チャージポンプ2044と、ループフィルタ2045と、低雑音アンプ(LNA)2046と、周波数可変フィルタ2001と、ミキサ2047と、を備えている。
図40は、電圧制御発振器2041の内部の回路構成の一例を表す模式図である。
同図に表したように、電圧制御発振器は、周波数可変フィルタ2030と、増幅器2031と、バッファ増幅器2032と、を有し、周波数可変フィルタ2030を通過した周波数成分のみを増幅器2031の入力にフィードバックする。この電圧制御発振器2041の中に本発明の実施の形態にかかる薄膜圧電アクチュエータ20、容量可変キャパシタC1、C2が用いられている。
図39に表したPLL回路は、電圧制御発振器2041の発振周波数が所望の周波数よりも大きすぎる場合、あるいは小さすぎる場合には、その周波数差を検出し、直流制御電圧として、電圧制御発振器2041を構成する周波数可変フィルタ2001内の可変容量素子C1にフィードバックする。したがって、このフィードバックループが正常に作動し、安定状態に達し、位相がロックした場合、電圧制御発振器2041の発振周波数を所望の周波数に一致させることができる。
図39のPLL回路は、電圧制御発振器2041を構成する周波数可変フィルタ2030と同一の周波数可変フィルタ2001を通信信号濾波用の通過帯域フィルタとして利用する。低雑音アンプ2046の出力信号を周波数可変フィルタ2001に入力し、この周波数可変フィルタ2001の出力信号は、ダウンコンバージョン用のミキサ2047に入力される。
一方、電圧制御発振器で2041で発生された基準信号は、局部発振信号(LO)として、ミキサ2047のもう一方の入力端子に入力される。これにより、高周波信号は、ベースバンド信号に周波数変換される。
本具体例によれば、周波数可変フィルタ2001と、電圧制御発振器内の周波数可変フィルタ2030に対し、ともにループフィルタ2010により発生した同一の制御電圧が加えられることにある。これにより、電圧制御発振器2041の発振周波数を周波数可変フィルタ2001の通過帯域の中心周波数と一致させることができる。
以上説明したPLL回路は、例えば、図41に例示したような携帯電話1000に搭載して好適である。すなわち、本発明の薄膜圧電アクチュエータを応用したバリアブルキャパシタ100を携帯電話1000のVCO(電圧制御発振器)の周波数調整用に利用すると、効果は絶大である。
以上、具体例を例示しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
例えば、第1乃至第7実施例として前述したそれぞれの薄膜圧電アクチュエータが有する特徴は、相互に組み合わせることができ、このようにして得られる薄膜圧電アクチュエータも本発明の範囲に包含される。具体的には、例えば、第5乃至第7実施例に関して前述したように、圧電膜の下層の端部をテーパー状とする特徴は、第1乃至第4実施例においても同様に実施して同様の作用効果が得られる。また、第7実施例に関して前述した空気抜きの貫通穴89は、第1乃至第6実施例においても同様に実施して同様の作用効果を得ることができる。
また、本発明において用いる駆動電極、圧電膜、支持膜、キャパシタ電極、誘電膜などの具体的な材料に関しては、上記の具体例に限定されず、その作用が同様な材料に置換したものも本発明の範囲に包含される。
本発明の第1の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの上面図である。 本発明の第1の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの断面図(図1のA−A断面)である。 本発明の第1の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの断面図(図1のB−B断面)である。 本発明の第1の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いた容量型マイクロスイッチの上面図である。 本発明の第1の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いた容量型マイクロスイッチの断面図(図4のA−A断面)である。 本発明の第1の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いた容量型マイクロスイッチの断面図(図4のB−B断面)である。 本発明の第2の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの上面図である。 本発明の第2の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの断面図(図7のA−A断面)である。 本発明の第2の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの断面図(図7のB−B断面)である。 本発明の第3の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの上面図である。 本発明の第3の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの断面図(図10のA−A断面)である。 本発明の第3の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの断面図(図10のB−B断面)である。 本発明の第3の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの断面図(図10のC−C断面)である。 本発明の第3の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの断面図(図10のD−D断面)である。 本発明の第4の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの上面図である。 本発明の第4の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの断面図(図15のA−A断面)である。 本発明の第4の実施例の薄膜圧電アクチュエータを用いたバリアブルキャパシタの断面図(図15のB−B断面)である。 本発明の第5の実施例の片持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータの平面図である。 図18のA−A断面である。 第5具体例のアクチュエータの動作を説明するための模式図である。 比較例の薄膜圧電アクチュエータの平面図である。 図21のA−A断面である。 比較例において発生した「割れ」を例示する一部拡大模式断面図である。 下層の端部をテーパー状に形成した構造における一部拡大断面図である。 本発明者が試作評価したアクチュエータの断面構造の一部を拡大して表す写真である。 本発明者が試作評価したアクチュエータの断面構造の一部を拡大して表す写真である。 本発明者が試作評価したアクチュエータの断面構造の一部を拡大して表す写真である。 第5実施例の薄膜圧電アクチュエータの製造方法の要部を表す工程断面図である。 本発明の第6実施例の両持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータの平面図である。 図29のA−A断面を表す模式図である。 図29のB−B断面を表す模式図である。 図29のC−C断面を表す模式図である。 図29のD−D断面を表す模式図である。 本発明の第7実施例の片持ち梁構造の薄膜圧電アクチュエータの平面図である。 図29のA−A断面を表す模式図である。 図29のB−B断面を表す模式図である。 図29のC−C断面を表す模式図である。 図29のD−D断面を表す模式図である。 携帯電話システム等で用いられる周波数シンセサイザの基準周波数を発生するPLL(Phase Locked Loop)回路の一例を表すブロック図である。 電圧制御発振器2041の内部の回路構成の一例を表す模式図である。 本発明のバリアブルキャパシタを用いた携帯電話のイメージ図である。 本発明者が本発明に至る過程で検討した薄膜圧電アクチュエータの断面図である。 図42に示す薄膜圧電アクチュエータの動作状態を示す図である。 本発明の前提となる薄膜電圧アクチュエータの電圧印加状態を示す、薄膜電圧アクチュエータの断面図である。 図44に示す薄膜圧電アクチュエータの動作状態を示す図である。
符号の説明
21、40、70 基板

22、42、71 アンカー

23、27、43、47、75、80 下部電極

23、54、87 誘電膜

24、44、74、76 圧電膜

25、28、45、48、78 上部電極

30、50、86 可動電極

32、33、88 固定電極

31、51 支持膜(誘電体膜)

35、36 ビアホール

41 酸化膜

52、53 固定電極

55、56 ヴィアホール

57 下部電極端部

58 ポリシリコン層(犠牲層)

73、79 中間電極

82、83、84、85 ヴィアホール

89 貫通穴

102、202、302、402、502、601、701 アンカー部

103、203、303、403、503、602、702 第1の下部電極

104、204、307、407、504、603、703 第1の上部電極

105、205、505、604、704 圧電膜

107、207、309、409、507、706 第2の下部電極

108、208、311、411、508、707 第2の上部電極

111、211、314、414、511 第1のヴィアホール

112、212、315、415、512 第2のヴィアホール

110、210、510、606、709 支持膜

106、206、308、408、506、705 第1の駆動部

109、209、312、412、509、708 第2の駆動部

113、114、318、319、418、419、513
514、710、712 キャパシタ電極

115、320、420、515、711 誘電膜

213、608、609 スイッチ電極

305、405 第1の中間電極

304、404 第1の圧電膜

306、406 第2の圧電膜

316、416 第3のヴィアホール

317、417 第4のヴィアホール

Claims (14)

  1. 少なくとも一端がアンカー部により支持された駆動部を備え、
    前記駆動部は、
    圧電膜と、
    前記圧電膜の下に設けられた第1の下部電極と、
    前記圧電膜の下に設けられた第2の下部電極と、
    前記圧電膜の上において前記第1の下部電極と対向して設けられた第1の上部電極と、
    前記圧電膜の上において前記第2の下部電極と対向して設けられた第2の上部電極と、
    前記圧電膜に設けられた第1のヴィアホールを介して記第1の下部電極と前記第2の上部電極とを電気的に接続する第1の接続部と、
    前記圧電膜に設けられた第2のヴィアホールを介して前記第2の下部電極と前記第1の上部電極とを電気的に接続する第2の接続部と、
    を有することを特徴とする薄膜圧電アクチュエータ。
  2. 前記第1のヴィアホールと、前記第2のヴィアホールと、は、前記第1の下部電極と前記圧電膜と前記第1の上部電極よりなる第1の駆動部と、前記第2の下部電極と前記圧電膜と前記圧電膜と前記第2の上部電極よりなる第2の駆動部と、の境界線に沿って並置されたことを特徴とする請求項1記載の薄膜圧電アクチュエータ。
  3. 前記駆動部は、
    前記圧電膜の下に設けられた第3の下部電極と、
    前記圧電膜の上において前記第3の下部電極と対向して設けられた第3の上部電極と、
    前前記圧電膜に設けられた第3のヴィアホールを介して記第2の下部電極と前記第3の上部電極とを電気的に接続する第3の接続部と、
    前記圧電膜に設けられた第4のヴィアホールを介して前記第3の下部電極と前記第2の上部電極とを電気的に接続する第2の接続部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の薄膜圧電アクチュエータ。
  4. 前記第2の駆動部は略円形に形成され、前記第1の駆動部は前記第2の駆動部の外側にドーナツ状の形状に形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の薄膜圧電アクチュエータ。
  5. 少なくとも一端がアンカー部により支持された駆動部を備え、
    前記駆動部は、
    第1の圧電膜と、
    前記第1の圧電膜の下に設けられた第1の下部電極と、
    前記第1の圧電膜の下に設けられた第2の下部電極と、
    前記第1の圧電膜の上において前記第1の下部電極と対向して設けられた第1の中間電極と、
    前記第1の圧電膜の上において前記第2の下部電極と対向して設けられた第2の中間電極と、
    前記第1及び第2の中間電極の上に設けられた第2の圧電膜と、
    前記第2の圧電膜の上において前記第1の中間電極と対向して設けられた第1の上部電極と、
    前記第2の圧電膜の上において前記第2の中間電極と対向して設けられた第2の上部電極と、
    前記第1の圧電膜に設けられた第1のヴィアホールを介して前記第1の下部電極と前記第2の中間電極とを電気的に接続する第1の接続部と、
    前記第1の圧電膜に設けられた第2のヴィアホールを介して前記第2の下部電極と前記第1の中間電極とを電気的に接続する第2の接続部と、
    前記第2の圧電膜に設けられた第3のヴィアホールを介して前記第2の中間電極と前記第1の上部電極とを電気的に接続する第3の接続部と、
    前記第2の圧電膜に設けられた第4のヴィアホールを介して前記第1の中間電極と前記第2の中間電極とを電気的に接続する第4の接続部と、
    を有することを特徴とする薄膜圧電アクチュエータ。
  6. 前記第1及び第3のヴィアホールと、前記第2及び第4のヴィアホールと、は、前記第1の下部電極と前記第1の圧電膜と前記第1の中間電極と前記第2の圧電膜と前記第1の上部電極よりなる第1の駆動部と、前記第2の下部電極と前記第1の圧電膜と前記第2の中間電極と前記第2の圧電膜と前記第2の上部電極よりなる第2の駆動部と、の境界線に沿って並置されたことを特徴とする請求項5記載の薄膜圧電アクチュエータ。
  7. 前記第1の圧電膜と前記第2の圧電膜とが同一方向に分極可能とされたことを特徴とする請求項5または6に記載の薄膜圧電アクチュエータ。
  8. 前記圧電膜は、窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛(ZnO)、ペロブスカイト構造を持つ強誘電体、のいずれかからなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の薄膜圧電アクチュエータ。
  9. 前記第1及び第2の下部電極と前記第1及び第2の上部電極は、アルミニウム(Al)、金(Au)、白金(Pt)、銅(Cu)、イリジウム(Ir)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、のいずれかを主成分とすることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の薄膜圧電アクチュエータ。
  10. 前記第1及び第2の下部電極の端面の少なくともいずれかは、前記下部電極の主面に対して60度以下のテーパー状に形成されたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の薄膜圧電アクチュエータ。
  11. 前記圧電膜は、C軸に配向した窒化アルミニウム(AlN)あるいは酸化亜鉛(ZnO)からなることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の薄膜圧電アクチュエータ。
  12. 少なくとも一端がアンカー部により支持された駆動部を備え、
    前記駆動部は、
    下部電極と、
    前記下部電極の上に積層され且つ前記下部電極のいずれかの端面を越えて延在した圧電膜と、
    前記圧電膜の少なくとも一部の上に設けられた上部電極と、
    を有し、
    前記圧電膜は、C軸に配向した窒化アルミニウム(AlN)あるいは酸化亜鉛(ZnO)からなり、
    前記下部電極の前記いずれかの端面は、前記下部電極の主面に対して60度以下のテーパー状に形成されたことを特徴とする薄膜圧電アクチュエータ。
  13. 前記圧電膜は、X線ロッキングカーブにおける(0001)ピークの半値幅が5度以下であることを特徴とする請求項11または12に記載の薄膜圧電アクチュエータ。
  14. 前記下部電極、前記圧電膜及び前記上部電極を貫通する貫通穴が設けられたことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の薄膜圧電アクチュエータ。
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