JP2005092987A - 光学ピックアップ収差補正ミラー、収差補正方法、および光学ピックアップ - Google Patents
光学ピックアップ収差補正ミラー、収差補正方法、および光学ピックアップ Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】基板16と、圧電体3と、前記圧電体3をはさむ一対の電極膜と、弾性体4と、光学反射膜29から構成され、前記基板16は光軸に関して概略対称形のキャビティ部33をもち、前記一対の電極膜がそれぞれ第一電極5,8および第二電極6,9の少なくとも二つに分割され、第一電極5,8は光軸に関して概略対称形であり、第二電極6,9は第一電極5,8を囲むように配置し、圧電体3における第一電極と第二電極の部分では、分極の方向が互いに反対になるように分極処理する。
【選択図】図4
Description
う問題点があった。ここで、実用的な電圧の大きさというのは、絶縁性や分極効率などからくる電圧の上限値よりも小さい電圧を指す。加えて、バルクの圧電素子を用いているために、駆動電圧が50V程度と比較的高い電圧を必要とするという問題点があった。
Si = dij Ej
で表される。ここでインデックスはi=1,2,3,4,5,6であり、かつj=1,2,3をとる。図18のように、電界が+z方向であるときは、E3のみが非ゼロであるので、(数1)よりS1、S2、S3のみが非ゼロであり、しかも、S1のみが負で、S2、S3が正である。圧電素子に関する標記法の慣例にしたがえば、S1=Sxx、S2=Syy、S3=Szzであり、Sxxのみが負符号であるのでx方向に縮み、yおよびz方向に伸びることが分かる。図18における圧電体2は、電界が与えられた後のこの伸縮による変形形状を
概略示している。
の角度が垂直の場合(この場合ミラー形状は円形)を含めて、すべての入射角において球面収差を補正することができるという効果を有する。
0.7以上1未満であることを特徴とする請求項12に記載の光学ピックアップ収差補正方法であり、効率的に反射膜を変形させることができ、製造の際の素子の取れ量も多くなるので、コスト面でも有利である。
以下、本発明の一実施の形態について、図1、図2、図3を用いて基本的構成を説明する。図1は圧電体3と弾性体4を合わせて接合した梁形状におけるユニモルフ型圧電素子の模式的な断面図を示している。圧電体3は+z方向に分極している。従来の技術に対して、本発明においては、分極方向は一方向でなく、図中左側の領域で+z方向、右側の領域で−z方向に分極処理する。このとき、図面左側の領域では、下に凸となり、図面右側の領域においては上に凸となることが前述の説明より理解される。したがって、両領域の境界付近に変曲点が発生する。このことを利用して、図2のように交互に反転した分極分布を与えると、中央部で上に凸、両端部で下に凸の形状となるように曲げモーメントが発生して変曲点が2箇所できるため、両端が拘束されている場合においても大きな変位を得ることができる。同様の方法を用いて、いくらでも変曲点をつくることができるので、実用的な変位量をもち、さまざまな収差に対応できる形状のミラーをつくることが可能である。図3は同様の効果を円形状で実現するためのひとつの形態を示す模式図であり、平面図、および中心を通る断面図を示す。圧電体3の上部には上部電極が、下部には下部電極が形成される。上部電極は絶縁部7により上部第一電極5および上部第二電極6に分割される。同様に下部電極も絶縁部7により下部第一電極8および下部第二電極9に分割される。この構成により、上部電極及び下部電極におけるそれぞれの第一電極と第二電極の領域において、互いに極性の異なる電界を印加することにより、互いに異なる方向に分極処理することが可能であり、前述のように大きな変位を得ることができるという効果を有する。また、本実施の形態では、絶縁部7は空間的なギャップを設けて構成したが、このギャップ内に二酸化シリコンやアルミナなどの絶縁材料を埋設して絶縁部7を構成しても良い。なお、以下で説明する第一電極及び第二電極と表現する場合には、第一電極は上部第一電極5と下部第一電極8の少なくとも一方を示し、第二電極は上部第二電極6と下部第二電極9の少なくとも一方を示す。
差補正ミラー48はドライバ50から制御電圧を供給される。ドライバ50は球面収差量を検知するモニター用受光素子(図示しない)や受光素子40等の受光手段の内で少なくとも一つからの信号をもとに、制御電圧の値を定め、収差補正ミラーの曲率を変化させることができる。特に、光源47から出射される光が青から青紫の短波長の光の場合上記構成は特に有用である。
分に反射膜29を形成する。
果的に補正することが可能である。第二電極はキャビティ部33と同形か、もしくはキャビティ部33を包含する形状であれば、配線ができる範囲で、まったく任意である。また、上部電極を共通電極とし、下部電極を分割しても、まったく同じ効果が得られることは明らかである。さらに、上部電極、下部電極の両方を分割してもよい。
2 電圧印加(変形)後の圧電素子
3 圧電体
4 弾性体
5 上部第一電極
6 上部第二電極
7 絶縁部
8 下部第一電極
9 下部第二電極
16 基板
20 下部第一電極パッド
21 下部第二電極パッド
25 上部第一電極パッド
26 上部第一電極パッド
29 反射膜
33 キャビティ部
40 受光素子
41 対物レンズ
42 光ディスク
43 1/4波長板
44 偏光ビームスプリッター
45 立ち上げミラー
47 光源
48 収差補正ミラー
49 ビームスプリッター
50 ドライバ
Claims (15)
- キャビティ部を有する基板と、前記キャビティ部に対向して設けられた圧電体と、前記圧電体をはさむ一対の電極膜と、前記キャビティ部に対向して設けられた弾性体と、前記キャビティ部に対向して設けられた光学反射膜とを備え、前記一対の電極膜がそれぞれ第一電極および第二電極の少なくとも二つに分割され、前記第二電極は前記第一電極を囲むように配置し、前記第一電極間と前記第二電極間では、前記圧電体における分極の方向が互いに反対になるように分極処理されていることを特徴とする光ピックアップ収差補正ミラー。
- 前記キャビティ部が円形であることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ収差補正ミラー。
- 前記第一電極が円形であることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ収差補正ミラー。
- 前記キャビティ部および前記第一電極が互いに同心であることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ収差補正ミラー。
- 前記第一電極外径rと、前記第二電極外径Rの比r/Rが0.7以上1未満であることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ収差補正ミラー。
- ミラーの初期形状が概略平面であることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ収差補正ミラー。
- 前記第一電極からの引出し線が第一電極の軸に関して対称であることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ収差補正ミラー。
- 前記圧電体が薄膜であることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ収差補正ミラー。
- 前記反射膜において、前記第一電極に対応する部分、もしくはその内側をミラーとして利用することを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアップ収差補正ミラー。
- キャビティ部は光軸に関して概略対称形としたことを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ収差補正ミラー。
- 第一の電極は光軸に関して概略対称形としたことを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ収差補正ミラー。
- 光源と、前記光源から出射された光を媒体に導く光学系と、媒体からの反射光もしくは、光源から出射された光の少なくとも一方の光が導かれ、光信号を電気信号に変換する受光手段とを備え、前記光学系に請求項1〜11いずれか1記載の光学ピックアップ収差補正ミラーを設け、前記受光手段からの出力に基づいて前記光学ピックアップ収差補正ミラーを駆動し、収差を低減させることを特徴とする光学ピックアップ収差補正方法。
- 前記第一電極の外径rと前記第二電極の外径Rの比r/Rが0.7以上1未満であることを特徴とする請求項12に記載の光学ピックアップ収差補正方法。
- 光源と、前記光源から出射された光を媒体に導く光学系と、媒体からの反射光もしくは、
光源から出射された光の少なくとも一方の光が導かれ、光信号を電気信号に変換する受光手段とを備え、前記光学系に請求項1〜11いずれか1記載の光学ピックアップ収差補正ミラーを設けたことを特徴とする光学ピックアップ。 - キャビティ部を有する基板と、前記キャビティ部に対向して設けられた圧電体と、前記圧電体をはさむ一対の電極膜と、前記キャビティ部に対向して設けられた弾性体と、前記キャビティ部に対向して設けられた光学反射膜とを備え、前記一対の電極膜がそれぞれ第一電極および第二電極の少なくとも二つに分割され、前記第二電極は前記第一電極を囲むように配置し、前記第一電極間と前記第二電極間では、前記圧電体における分極の方向が互いに反対になるように分極処理され、前記第一電極間と前記第二電極では前記圧電体における電界が同一方向であるように電位が与えられて駆動されることを特徴とする光学装置用の収差補正ミラー。
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