JP2006290758A - チアゾール化合物の製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価なアンモニアを用いて、式(4)
Figure 2006290758

(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わす。)
で示される化合物の副生を抑え、より工業的に有利に式(3)
Figure 2006290758

(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるチアゾール化合物を製造する方法を提供すること。
【解決手段】式(1)
Figure 2006290758

(式中、Xは上記と同一の意味を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。)
で示される化合物とアンモニアとホルムアルデヒドとを反応させて、式(2)
Figure 2006290758

(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物を得、得られた式(2)で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物に、酸性条件下で、ヒドロキシルアミンを作用させることを特徴とする式(3)
Figure 2006290758

(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるチアゾール化合物の製造法。
【選択図】なし

Description

本発明は、チアゾール化合物の製造法に関する。
2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールに代表される下記式(3)
Figure 2006290758
(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わす。)
で示されるチアゾール化合物は、医薬および農薬の中間体として有用な化合物である(例えば特許文献1参照。)。その製造法としては、例えば(a)下記式(1)
Figure 2006290758
(式中、Xは上記と同一の意味を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。)
で示される化合物とヘキサメチレンテトラミンとを反応させ、次いで加水分解処理する方法(例えば特許文献2および3参照。)、(b)前記式(1)で示される化合物とフタルイミドカリウムとを反応させ、次いでヒドラジン分解する方法(例えば特許文献2参照。)、(c)前記式(1)で示される化合物とホルムアミドとを反応させ、次いで加水分解処理する方法(例えば特許文献4参照。)、(d)前記式(1)で示される化合物アンモニアとを反応させる方法(例えば特許文献2および5参照。)等が知られている。
前記(a)〜(c)の方法は、いずれも目的とする式(3)で示されるチアゾール化合物の収率が低く、いずれも工業的には必ずしも十分満足し得るものではなかった。また、前記(d)の方法は、より安価なアンモニアを用いている点では、(a)〜(c)の方法よりも有利ではあるものの、前記式(1)で示される化合物に対して、アンモニアを20モル倍以上用いても、下記式(4)
Figure 2006290758
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示される化合物がかなりの量副生するため、目的とする式(3)で示されるチアゾール化合物の収率が低く、更なる改良が望まれていた。
特公平7−14916号公報 特開平4−234864号公報 特開平4−21674号公報 特開平5−286936号公報 特開2000−143648号公報
このような状況のもと、本発明者らは、安価なアンモニアを用いて、前記式(4)で示される化合物の副生を抑え、より工業的に有利に式(3)で示されるチアゾール化合物を製造する方法を開発すべく検討したところ、式(1)で示される化合物とアンモニアと安価で入手容易なホルムアルデヒドとを反応させて、式(2)
Figure 2006290758
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物を得、かかる式(2)で示されるトリアジン化合物に、酸性条件下で、ヒドロキシルアミンを作用させることにより、式(4)で示される化合物の副生を抑え、目的とする式(3)で示されるチアゾール化合物を製造することができることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、式(1)
Figure 2006290758
(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。)
で示される化合物とアンモニアとホルムアルデヒドとを反応させて、式(2)
Figure 2006290758
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物を得、得られた式(2)で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物に、酸性条件下で、ヒドロキシルアミンを作用させることを特徴とする式(3)
Figure 2006290758
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるチアゾール化合物の製造法等を提供するものである。
本発明によれば、医薬および農薬の中間体として有用なチアゾール化合物を、副生物の生成を抑制し、工業的により有利に製造することができる。
まず、式(1)
Figure 2006290758
(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。)
で示される化合物(以下、化合物(1)と略記する。)とアンモニアとホルムアルデヒドとを反応させて、式(2)
Figure 2006290758
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物(以下、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)と略記する。)を得る工程について説明する。
化合物(1)の式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。ハロゲン原子としては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
かかる化合物(1)としては、例えば5−(クロロメチル)チアゾール、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール、2−クロロ−5−(ブロモメチル)チアゾール、2−ブロモ−5−(ブロモメチル)チアゾール、2−クロロ−5−(ヨードメチル)チアゾール、2−ブロモ−5−(ヨードメチル)チアゾール、2−ヨード−5−(ヨードメチル)チアゾール等が挙げられる。
かかる化合物(1)は、例えば特開平4−234864号公報等に記載された公知の方法に従い製造することができる。
化合物(1)は、フリー体であってもよいし、酸付加塩であってもよい。酸付加塩の酸としては、例えば塩化水素、臭化水素、硫酸、過塩素酸等の無機酸、例えば酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸が挙げられる。
アンモニアとしては、アンモニアガスを用いてもよいし、液体アンモニアを用いてもよい。また、アンモニア水を用いてもよいし、例えばメタノール等のアンモニアを溶解し得る有機溶媒に溶解させたアンモニアの有機溶媒溶液を用いてもよい。取扱いの容易さおよび収率面から、アンモニアの有機溶媒溶液を用いることが好ましい。
アンモニアの使用量は、化合物(1)に対して、通常1〜30モル倍、好ましくは2〜15モル倍、より好ましくは2〜10モル倍である。化合物(1)として、その酸付加塩を用いる場合には、かかる酸付加塩中の酸を考慮してアンモニアの使用量を決めればよい。
ホルムアルデヒドとしては、ホルムアルデヒドガスを用いてもよいが、取扱いの点から、パラホルムアルデヒドまたはホルマリンを用いることが好ましく、パラホルムアルデヒドを用いることがより好ましい。ホルムアルデヒドの使用量は、化合物(1)に対して、通常1〜10モル倍、好ましくは1〜8モル倍、より好ましくは1〜5モル倍である。また、化合物(1)に対するアンモニアの使用量を、ホルムアルデヒドのそれよりも多くすることが好ましい。
反応温度は、通常15〜100℃、好ましくは20〜90℃であり、通常常圧条件下もしくは0.5MPa(ゲージ圧)以下の加圧条件下で実施される。
反応は、無溶媒で行ってもよいが、反応に不活性な溶媒中で行うことが好ましい。かかる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルアセトアミド等の非プロトン性極性溶媒、水等の単独もしくは混合溶媒が挙げられ、アルコール系溶媒または水が好ましく、アルコール系溶媒がより好ましい。かかる溶媒の使用量は、化合物(1)に対して、通常1〜10重量倍である。
反応は、化合物(1)とアンモニアとホルムアルデヒドを混合、接触せしめることにより実施され、その混合順序は特に制限されない。例えば化合物(1)とアンモニアとホルムアルデヒドを混合し、所定温度で反応させてもよいし、化合物(1)とホルムアルデヒドを混合しておき、これにアンモニアを加えて反応させてもよい。また、アンモニアとホルムアルデヒドを混合しておき、これに化合物(1)を加えて反応させてもよい。また、ホルムアルデヒド中に、化合物(1)とアンモニアを同時並行的に加えて反応させてもよいし、アンモニア中に、化合物(1)とホルムアルデヒドを同時並行的に加えて反応させてもよい。
また、必要に応じて、例えばトリエチルベンジルアンモニウムクロリド、トリ−n−オクチルメチルアンモニウムクロリド、トリメチルデシルアンモニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムブロミド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド等の四級アンモニウム塩や例えばクラウンエーテル等の相間移動触媒を共存させて反応を行ってもよい。
かかる反応により、一旦不安定な中間体である下記式(5)
Figure 2006290758
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるメチレンイミン化合物が生成し、該式(5)で示されるメチレンイミン化合物が三量化して、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)が生成するものと思われる。
反応終了後、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を含む反応液が得られ、例えば該反応液を濃縮処理することにより、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を取り出すことができる。また、前記反応液をそのままもしくは一部濃縮処理した後、冷却することにより、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を結晶として取り出すこともできる。また、該反応液にそのままもしくは濃縮処理した後、水および疎水性有機溶媒を加え、抽出処理し、得られる有機層を濃縮処理することにより、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を取り出すこともできる。また、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を、例えば塩酸塩、硫酸塩等の酸付加塩として取り出すこともできる。
疎水性有機溶媒としては、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒等の単独もしくは混合溶媒が挙げられ、その使用量は特に制限されない。
なお、前記反応液からヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を取り出すことなく、反応液もしくはヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を含む有機層を後述の加水分解処理工程に用いてもよい。
かくして得られるヘキサヒドロトリアジン化合物(2)としては、例えば1,3,5−トリス{(チアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン、1,3,5−トリス{(2−ブロモチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン等が挙げられる。
続いて、得られたヘキサヒドロトリアジン化合物(2)に、酸性条件下で、ヒドロキシルアミンを作用させて、式(3)
Figure 2006290758
(式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
で示されるチアゾール化合物(以下、チアゾール化合物(3)と略記する。)を製造する工程について説明する。
本工程は、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)に、酸性条件下で、ヒドロキシルアミンを作用させて、チアゾール化合物(3)を製造する工程であり、通常ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)とヒドロキシルアミンとを、酸性条件下で接触、混合することにより実施される。
ヒドロキシルアミンは、フリー体を用いてもよいし、例えばヒドロキシルアミンの塩酸塩(NHOH・HCl)、ヒドロキシルアミンの硫酸塩((NHOH)・HSO)等の酸付加塩を用いてもよい。かかるヒドロキシルアミンは、通常市販されているものが用いられる。また、かかるヒドロキシルアミンは、そのまま用いてもよいし、例えば水溶液等の溶液として用いてもよい。
かかるヒドロキシルアミンの使用量は、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)に対して、通常1〜30モル倍、好ましくは1〜15モル倍、より好ましくは1〜10モル倍である。
ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)とヒドロキシルアミンとは、通常水溶媒中もしくは水と有機溶媒との混合溶媒中、酸性条件下で接触、混合される。水もしくは水と有機溶媒との混合溶媒の使用量は、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)に対して、通常0.5〜20重量倍である。水と有機溶媒との混合溶媒を用いる場合の、水と有機溶媒との混合割合は特に制限されない。かかる有機溶媒としては、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒等が挙げられる。
酸性条件下でヒドロキシルアミンを作用させる際に用いられる酸としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸、例えば酢酸、プロピオン酸、クエン酸等の有機カルボン酸等が挙げられ、鉱酸が好ましく、塩酸または硫酸がより好ましい。かかる酸の使用量は、ヒドロキシルアミンとヘキサヒドロトリアジン化合物(2)とが酸性条件下で接触、混合される量であれば特に制限されない。
ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)にヒドロキシルアミンを加えてもよいし、ヒドロキシルアミンにヘキサヒドロトリアジン化合物(2)を加えてもよい。ヒドロキシルアミンを作用させる温度は、通常0〜100℃、好ましくは0〜50℃である。
酸性条件下で、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)にヒドロキシルアミンを作用させた後、必要に応じて所定時間保持することにより、チアゾール化合物(3)の酸付加塩を含む溶液が得られ、例えば該溶液を濃縮処理することにより、チアゾール化合物(3)の酸付加塩を取り出すことができる。
なお、酸性条件下で、ヘキサヒドロトリアジン化合物(2)にヒドロキシルアミンを作用させると、チアゾール化合物(3)の酸付加塩とともに、作用させたヒドロキシルアミンとホルムアルデヒドとが反応したホルムアルドオキシムもしくはその三量体が生成するため、前記チアゾール化合物(3)の酸付加塩を含む溶液に、例えば塩基および必要に応じて疎水性有機溶媒を加えて、塩基性条件下で抽出処理し、チアゾール化合物(3)を含む有機層とホルムアルドオキシムもしくはその三量体を含む水層とに分離することが好ましく、得られた有機層を濃縮処理することにより、より純度の高いチアゾール化合物(3)を取り出すことができる。取り出したチアゾール化合物(3)は、例えば塩酸等の酸と反応させることにより、塩酸塩等の酸付加塩に変換してもよい。塩基としては、例えば水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物等が挙げられ、通常抽出処理時の水層のpHが8〜14、好ましくは10〜14の範囲となる量が用いられる。疎水性有機溶媒としては、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒等の単独もしくは混合溶媒が挙げられ、その使用量は特に制限されない。
さらに、前記抽出処理して得られたチアゾール化合物(3)を含む有機層と、酸の水溶液を混合した後、分液処理することにより、チアゾール化合物(3)の酸付加塩を含む水溶液が得られ、該水溶液をそのままもしくは一部濃縮処理することにより、チアゾール化合物(3)の酸付加塩を取り出すことができる。また、前記チアゾール化合物(3)の酸付加塩を含む水溶液に、チアゾール化合物(3)の酸付加塩を溶解しにくい貧溶媒を加え、チアゾール化合物(3)の酸付加塩の結晶を析出せしめることもできる。酸の水溶液としては、例えば塩酸、硫酸、酢酸、メタンスルホン酸等の酸の水溶液が挙げられ、その使用量は、抽出処理時の水層のpHが、通常2.5〜5.5の範囲、好ましくは3〜5の範囲となる量が用いられる。なお、得られたチアゾール化合物(3)の酸付加塩を含む水溶液が着色している場合には、例えば活性炭等の脱色剤を前記水溶液に加え、脱色処理してもよい。
かくして得られるチアゾール化合物(3)としては、例えば5−(アミノメチル)チアゾール、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール、2−ブロモ−5−(アミノメチル)チアゾール等が挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。なお、分析には、高速液体クロマトグラフィー(LC)法を用いた。
実施例1
ステンレス製オートクレーブに、パラホルムアルデヒド3.69重量部(含量:92重量%)、12.8重量%アンモニア/メタノール溶液21.8重量部、メタノール1.4重量部および2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール6.96重量部(含量:97.6重量%)を仕込み、内温40℃で3時間、次いで50℃で3時間、さらに70℃で1時間攪拌、反応させた。内温50℃まで冷却し、得られた1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含む反応液を、減圧条件下で濃縮処理した。得られた濃縮残液に水24.4重量部を加え、減圧条件下で濃縮処理した。得られた濃縮残液にトルエン28.4重量部を加え、内温70℃で抽出処理し、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンを含むトルエン層36.5重量部と水層を得た。該トルエン層に、水10.4重量部を加え、さらに、ヒドロキシルアミンの硫酸塩の水溶液(硫酸塩含量:23.8重量%)13.9重量部を2.5時間かけて仕込んだ。これに、35重量%塩酸4.2重量部を、内温20〜30℃を保ちながら2時間かけて加えた。同温度で30分攪拌、保持し、分解処理した。これに、27重量%水酸化ナトリウム水溶液20.9重量部を加え、pHを13.6とした後、分液処理し、有機層と水層を得た。水層をトルエンで3回抽出処理した後、得られたトルエン層を先に得た有機層に合一した。合一後の有機層を14重量%水酸化ナトリウム水溶液2.3重量部で洗浄処理した後、水9.1重量部を加え、さらに35重量%塩酸3.6重量部を加え、pHを4.6に調整した。分液処理し、得られた水層18.1重量部を減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残渣14.7重量部を得た。濃縮残渣に、水を加え、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水溶液15.7重量部(含量:41.8重量%)を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩の収率は87.6%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は0.1%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)であった。
参考例1
ガラス製オートクレーブに、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:95.7重量%)29.3重量部、パラホルムアルデヒド(含量:95重量%)15.8重量部および13重量%アンモニア/メタノール溶液87.3重量部を仕込み、内温70℃で3時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.08MPaであった。反応終了後、2−クロロ−5−(メチリデンアミノメチル)チアゾールを含む反応液を、内温5℃まで冷却し、析出した固体を濾取した。濾取した固体を減圧条件下で乾燥させ、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン21.9重量部を得た。
MS(FD):モノアイソトピックピークにてm/z 480(Cl×3の同位体パターン)
1H−NMR(CDCl3,270MHz,δ/ppm)
3.50(brs,2H),3.82(s,2H),7.33(s,1H)
13C−NMR(CDCl3,68MHz,δ/ppm)
48.85,72.34,138.73,139.29,151.71
実施例2
フラスコに、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン5重量部、トルエン15重量部および35重量%塩酸3.2重量部を加え、内温60℃で30分攪拌、保持した。内温35℃に冷却した後、ヒドロキシルアミンの硫酸塩の水溶液(硫酸塩含量:14重量%)18.3重量部を加えた。これに、27重量%水酸化ナトリウム水溶液13.2重量部を加え、pH12.2に調整した後、分液処理し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン層と水層を得た。得られた水層をトルエン15重量部で2回抽出処理し、得られたトルエン層を先に得た2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン層に合一し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン溶液49.4重量部(含量:8.5重量%)を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は95.1%(1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン基準)であった。
実施例3
フラスコに、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン28重量部、トルエン126重量部、水30.2重量部および35重量%塩酸18.1重量部を加え、内温25℃で30分攪拌、保持した。これに、ヒドロキシルアミンの硫酸塩の水溶液(硫酸塩含量:24重量%)59.2重量部を加え、内温25℃で30分攪拌、保持した。これに、27重量%水酸化ナトリウム水溶液84重量部を加え、pH13以上に調整した後、分液処理し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む有機層と水層を得た。得られた水層をトルエンで3回抽出処理し、得られたトルエン層を先に得た2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む有機層に合一した。合一後の有機層を、14重量%水酸化ナトリウム水溶液11.6重量部で洗浄処理した後、水41.9重量部を加え、さらに35重量%塩酸17.9重量部を加えてpH4.6に調整した。その後、分液処理し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水層を得た。該水層を濃縮処理した後、活性炭0.3重量部を加えて脱色処理した。活性炭を濾別後、水を加えて、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水溶液84.2重量部(含量:36.2重量%)を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩の収率は94.9%(1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン基準)であった。
実施例4
前記実施例3において、35重量%塩酸18.1重量部に代えて、50重量%硫酸17.1重量部を用いた以外は、前記実施例3と同様に実施して、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水溶液85.3重量部(含量:35.7重量%)を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩の収率は94.4%(1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン基準)であった。
実施例5
フラスコに、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン28重量部、トルエン126重量部、水30.2重量部およびヒドロキシルアミンの硫酸塩の水溶液(硫酸塩含量:24重量%)59.2重量部を加え、次いで35重量%塩酸18.1重量部を、内温20〜30℃を保ちながら滴下した。その後、内温25℃で30分攪拌、保持した。その後、27重量%水酸化ナトリウム水溶液85重量部を加え、pH13以上に調整した後、分液処理し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む有機層と水層を得た。該水層をトルエンで3回抽出処理し、得られたトルエン層を先に得た有機層と合一した。合一後の有機層を、14重量%水酸化ナトリウム水溶液11.5重量部で洗浄処理した。その後、水41.8重量部を加え、さらに35重量%塩酸17.8重量部を加え、pH4.7に調整した。分液処理し、得られた水層を濃縮処理した後、活性炭0.3重量部を加えて脱色処理した。活性炭を濾別した後、水を加えて、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水溶液84.8重量部(含量:36.9重量%)を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩の収率は96.8%(1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン基準)であった。
実施例6
前記実施例5において、35重量%塩酸18.1重量部に代えて、50重量%硫酸17.1重量部を用いた以外は前記実施例5と同様に実施して、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩を含む水溶液85.1重量部(含量:36.1重量%)を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾール・塩酸塩の収率は95.2%(1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン基準)であった。
実施例7
フラスコに、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン5重量部、トルエン15重量部、水15重量部および35重量%塩酸3.3重量部を加え、内温60℃で30分攪拌、保持した。内温25℃に冷却した後、ヒドロキシルアミンの塩酸塩2.3重量部(含量:97重量%)を加えた。27重量%水酸化ナトリウム水溶液11.6重量部を加えて、pHを12.3に調整した後、分液処理し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン溶液18.3重量部(含量:17.5重量%)を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は72%(1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン基準)であった。
実施例8
フラスコに、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン5重量部、トルエン15重量部および35重量%塩酸3.3重量部を加え、内温60℃で30分攪拌、保持した。内温25℃に冷却した後、ヒドロキシルアミンの硫酸塩の水溶液(硫酸塩含量:24重量%)10.6重量部を加えた。これに、27重量%水酸化ナトリウム水溶液12.4重量部を加え、pHを12.3に調整した後、分液処理し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン溶液18.9重量部(含量:18.5重量%)を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は75.8%(1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン基準)であった。
実施例9
前記実施例8において、ヒドロキシルアミンの硫酸塩の水溶液(硫酸塩含量:24重量%)10.6重量部に代えて、ヒドロキシルアミンの塩酸塩の水溶液(塩酸塩含量:24重量%)9重量部を用いた以外は、前記実施例8と同様に実施して、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン溶液18.6重量部(含量:17.5重量%)を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は70.2%(1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン基準)であった。
実施例10
フラスコに、1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン5重量部、トルエン15重量部および35重量%塩酸3.2重量部を加え、内温60℃で30分攪拌、保持した。内温35℃に冷却した後、ヒドロキシルアミンの硫酸塩の水溶液(硫酸塩含量:14重量%)18.3重量部を加えた。これに、27重量%水酸化ナトリウム水溶液13.2重量部を加え、pH12.2に調整した後、分液処理し、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含むトルエン溶液18.3重量部(含量:17.3重量%)を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は71.6%(1,3,5−トリス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}−1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン基準)であった。
比較例1
ステンレス製オートクレーブに、2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール(含量:95.7重量%)15.7重量部および24重量%アンモニア/メタノール溶液25.4重量部を仕込み、内温70℃で3時間攪拌、反応させた。反応中の内圧の最大値(ゲージ圧)は0.28MPaであった。得られた反応液を別のフラスコ中へメタノール約15重量部で洗い込みながら移した後、減圧条件下で濃縮処理し、濃縮残液26.1重量部を得た。該濃縮残液にメタノールを加え、2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールを含む溶液228重量部を得た。2−クロロ−5−(アミノメチル)チアゾールの収率は41.4%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)、ビス{(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル}アミンの収率は、24.5%(2−クロロ−5−(クロロメチル)チアゾール基準)であった。

Claims (8)

  1. 式(1)
    Figure 2006290758
    (式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わし、Xはハロゲン原子を表わす。)
    で示される化合物とアンモニアとホルムアルデヒドとを反応させて、式(2)
    Figure 2006290758
    (式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
    で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物を得、得られた式(2)で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物に、酸性条件下で、ヒドロキシルアミンを作用させることを特徴とする式(3)
    Figure 2006290758
    (式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
    で示されるチアゾール化合物の製造法。
  2. ヒドロキシルアミンの使用量が、式(2)で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物に対して、1〜10モル倍である請求項1に記載のチアゾール化合物の製造法。
  3. ホルムアルデヒドが、パラホルムアルデヒドまたはホルマリンである請求項1に記載のチアゾール化合物の製造法。
  4. ホルムアルデヒドの使用量が、式(1)で示される化合物に対して、1〜10モル倍である請求項1に記載のチアゾール化合物の製造法。
  5. アンモニアの使用量が、式(1)で示される化合物に対して、2〜10モル倍である請求項1に記載のチアゾール化合物の製造法。
  6. ヒドロキシルアミンを作用させ、次いで、塩基性条件下で、疎水性有機溶媒で抽出処理して、式(3)
    Figure 2006290758
    (式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
    で示されるチアゾール化合物を含む有機層を分離することを特徴とする請求項1に記載のチアゾール化合物の製造法。
  7. 酸性条件下で、式(2)
    Figure 2006290758
    (式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
    で示されるヘキサヒドロトリアジン化合物にヒドロキシルアミンを作用させることを特徴とする式(3)
    Figure 2006290758
    で示されるチアゾール化合物の製造法。
  8. ヒドロキシルアミンを作用させ、次いで、塩基性条件下で、疎水性有機溶媒で抽出処理して、式(3)
    Figure 2006290758
    (式中、Xは上記と同一の意味を表わす。)
    で示されるチアゾール化合物を含む有機層を分離する請求項7に記載のチアゾール化合物の製造法。
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