JP2006203145A - 基板処理装置の復旧処理方法,基板処理装置,プログラム - Google Patents

基板処理装置の復旧処理方法,基板処理装置,プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2006203145A
JP2006203145A JP2005016174A JP2005016174A JP2006203145A JP 2006203145 A JP2006203145 A JP 2006203145A JP 2005016174 A JP2005016174 A JP 2005016174A JP 2005016174 A JP2005016174 A JP 2005016174A JP 2006203145 A JP2006203145 A JP 2006203145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
processing
processed
chamber
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005016174A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4569956B2 (ja
Inventor
Nobuaki Shimizu
宣昭 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2005016174A priority Critical patent/JP4569956B2/ja
Priority to KR1020060006950A priority patent/KR100724173B1/ko
Priority to TW095102491A priority patent/TWI382482B/zh
Priority to CNB2006100069197A priority patent/CN100383919C/zh
Priority to US11/337,464 priority patent/US7364922B2/en
Publication of JP2006203145A publication Critical patent/JP2006203145A/ja
Priority to US12/048,129 priority patent/US7960187B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4569956B2 publication Critical patent/JP4569956B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B17/00Wheels characterised by rail-engaging elements
    • B60B17/0006Construction of wheel bodies, e.g. disc wheels
    • B60B17/0013Construction of wheel bodies, e.g. disc wheels formed by two or more axially spaced discs
    • B60B17/0017Construction of wheel bodies, e.g. disc wheels formed by two or more axially spaced discs with insonorisation means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B17/00Wheels characterised by rail-engaging elements
    • B60B17/0006Construction of wheel bodies, e.g. disc wheels
    • B60B17/0024Construction of wheel bodies, e.g. disc wheels with noise reducing means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61FRAIL VEHICLE SUSPENSIONS, e.g. UNDERFRAMES, BOGIES OR ARRANGEMENTS OF WHEEL AXLES; RAIL VEHICLES FOR USE ON TRACKS OF DIFFERENT WIDTH; PREVENTING DERAILING OF RAIL VEHICLES; WHEEL GUARDS, OBSTRUCTION REMOVERS OR THE LIKE FOR RAIL VEHICLES
    • B61F13/00Rail vehicles characterised by wheel arrangements, not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B2900/00Purpose of invention
    • B60B2900/10Reduction of
    • B60B2900/133Noise

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】 基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際に,その基板処理装置の復旧処理の時間と手間を省き,また基板処理装置内に残留する被処理基板をできる限り多く救済する。
【解決手段】 少なくともカセット容器から搬送されたウエハWを処理する処理室を含む複数の室からなる基板処理装置においてその基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に基板処理装置の状態を復旧させる基板処理装置の復旧処理方法であって,基板処理装置の各室内に残留しているウエハWに対して稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた基板救済処理を行って被処理基板をカセット容器へ回収させる基板回収工程(ステップS110〜ステップS150)と,基板処理装置の各室内の状態を復旧させる装置内状態復旧工程(ステップS160等)とを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は,例えば半導体ウエハ,液晶基板などの被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置が異常発生によって稼働停止した際における基板処理装置の復旧処理方法,基板処理装置,プログラムに関する。
この種の基板処理装置は,一般に,被処理基板例えば半導体ウエハ(以下,単に「ウエハ」とも称する)に対して所定の処理を行う複数の処理室を有する処理ユニットと,この処理ユニットに例えばロードロック室を介して接続される搬送ユニットを備える。
例えばクラスタツール型の基板処理装置であれば,上記処理ユニットは,一般に矩形に形成された共通搬送室の周囲に上記複数の処理室及びロードロック室を気密に接続して構成される。共通搬送室内には搬送アームなどで構成される処理ユニット側搬送機構が設けられ,この処理ユニット側搬送機構によって複数の処理室及びロードロック室との間でウエハの搬出入が行われる。搬送ユニットにおいても,搬送アームなどで構成される搬送ユニット側搬送機構が設けられ,この搬送ユニット側搬送機構によって,ウエハが収容されるカセット容器(基板収納容器)と上記ロードロック室との間でウエハの搬出入が行われる。
このような基板処理装置において,基板収納容器例えばカセット容器に収納されたウエハに対して所定の処理を施す場合には,先ず搬送ユニットにおいて搬送ユニット側搬送機構によってカセット容器から未処理ウエハが搬出される。カセット容器から搬出された未処理ウエハは,ロードロック室へ搬入される前に,搬送ユニットに設けられた位置決め装置(例えばオリエンタ,プリアライメントステージ)へ搬入されて位置決めされる。位置決めされた未処理ウエハは,位置決め装置から搬出されてロードロック室へ搬入される。
ロードロック室へ搬入された未処理ウエハは,処理ユニット側搬送機構によりロードロック室から搬出され,処理室へ搬入されて所定の処理が施される。処理室での処理が完了した処理完了ウエハは,処理ユニット側搬送機構により処理室から搬出され,ロードロック室へ戻される。ロードロック室へ戻された処理完了ウエハは,搬送ユニット側搬送機構によりカセット容器に戻される。
このような基板処理装置における各処理室での処理のスループットを向上させるためには未処理ウエハを処理室にできる限り接近させて待機させることが望ましいことから,処理室での処理を行っている間でもカセット容器から未処理ウエハを次々と搬出させて,これらのウエハを共通搬送室,ロードロック室,位置決め装置などで待機させるようになっている。そして,処理室で1枚のウエハの処理が完了すると,処理完了ウエハは直ちにカセット容器へ収容させ,上記各待機中の未処理ウエハを順送りして次の未処理ウエハを直ちに処理室へ搬入させるようになっている。
ところで,このような基板処理装置では,稼働中にその基板処理装置の故障,停電,漏電などの異常が発生すると,前記基板処理装置を断電するなどして稼働を緊急停止するようになっている。この場合,例えば処理室内で処理されていたウエハはその処理が途中で中断され,処理室内に残留する。また,搬送ユニット内,共通搬送室内,ロードロック室内などの各室内に待機されているウエハもそのまま各室内に残留することになる。さらに各室内で真空引きなどの圧力制御が行われていた場合には,基板処理装置の稼働停止により,圧力制御も停止されるので,例えば排気側からゴミや塵が逆流したり,ウエハの処理による付着物などのパーティクルが浮遊したりする虞もある。
従来は,このように基板処理装置が異常発生により停止した場合,その異常が解消された後に,オペレータが基板処理装置の各室内に残留しているウエハを取除くとともに,搬送ユニット,処理室,共通搬送室,ロードロック室などの各室内のクリーニングを手作業で行うことによって,基板処理装置の状態を復旧させていた。
特開平11−330185号公報
上述したように,基板処理装置が緊急停止した場合,従来は基板処理装置の復旧作業をオペレータの手作業で行っていたため,作業の手間と時間がかかるという問題があった。しかも,処理室内で処理が中断されたウエハに対しては,例えばウエハのエッチング状態等を記憶したログなどに基づいて,そのウエハに対してその後どのような残処理を行うかを判断していたため(例えば特許文献1参照),ウエハの救済処理にも時間と手間がかかるとともに,オペレータの経験や知識を必要としていた。
この点,基板処理装置の異常発生により稼働が停止された場合には,異常解消後の電源投入時に搬送ユニット,処理室,共通搬送室,ロードロック室などの各室内に残留しているすべてのウエハを上記各搬送機構を動作させて自動的に元のカセット容器に回収し,回収されたウエハについてはオペレータの処理に任せるようにしたものもある。しかしながら,このようなものでは,ウエハを回収する手間を省くことができるものの,回収されたウエハの残処理については,上記の場合と同様にオペレータの経験や知識を必要とするため,その判断が容易ではなく,ウエハの救済処理にも時間と手間がかかるという問題は依然として残る。
さらに,上記のように基板処理装置の異常発生時にその基板処理装置内に残留しているウエハをすべて自動的に元のカセット容器に回収するものでは,基板処理装置の稼働が停止された際のウエハの処理段階に拘わらず,基板処理装置内に残留しているウエハはすべてカセット容器へ回収されるので,すべてのウエハが大気に晒されてしまうことになる。ところが,複数の処理室での連続処理が必要なウエハが次の処理室へ搬送される途中で共通搬送室内に残留している場合や,ある処理室内でのプロセス処理の途中で処理が中断されてその処理室内に残留している場合などように,ウエハの処理段階によっては,その段階で大気に晒されると,ウエハが救済不能となる場合がある。例えばポリ系のプロセス処理などのように,途中で中断された処理によっては,そのウエハに残処理(例えば追加エッチング処理など)を行うことができなくなり,ウエハの救済が不能となる。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際に,その基板処理装置の復旧処理の時間と手間を省くことができ,また基板処理装置の異常発生により稼働が停止した際に基板処理装置内に残留する被処理基板に対して的確な救済処理を行うことによって,できる限り多くの被処理基板を救済することができる基板処理装置の復旧処理方法,基板処理装置,プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,基板収納容器から搬送された被処理基板を処理する処理室を少なくとも含む複数の室からなる基板処理装置においてその基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に前記基板処理装置の状態を復旧させる基板処理装置の復旧処理方法であって,前記基板処理装置の各室内に残留している前記被処理基板に対して前記稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた基板救済処理を行って前記被処理基板を前記基板収納容器へ回収させる基板回収工程と,前記基板処理装置の各室内の状態を復旧させる装置内状態復旧工程と,を有することを特徴とする基板処理装置の復旧処理方法が提供される。
このような本発明によれば,基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際に,基板処理装置の状態を復旧させる処理,すなわち基板処理装置内に残留している被処理基板の回収と基板処理装置内の状態を復旧させる処理を自動で行うことができる。これにより,オペレータが手動で復旧処理を行っていた従来に比して,復旧処理の時間と手間を大幅に省くことができる。また基板処理装置内に残留する被処理基板に対して基板処理装置の異常による稼働停止時までに実行された処理段階に応じた的確な救済処理を行うことによって,できる限り多くの被処理基板を救済することができる。
また,上記方法における基板救済処理は,例えば前記基板処理装置内に残留している前記被処理基板を検出する基板検出工程と,前記基板検出工程により検出された被処理基板について,前記稼働停止時までに実行された処理の段階を検出する処理段階検出工程と,前記基板検出工程により検出された被処理基板に対して,前記処理段階検出工程により検出された処理段階に応じた基板救済処理を実行する基板救済工程とを有するように構成してもよい。
この場合,上記基板救済工程は,例えば前記基板検出工程によって前記処理室内に被処理基板が検出され,前記処理段階検出工程によってその被処理基板の処理段階がその処理室での処理が残っている処理途中段階であると検出された場合には,その処理室内でその被処理基板に対して残りの処理を実行する。これによれば,基板処理装置内に残留するウエハが例えば処理室内の処理が途中で中断された状態で残留しているような処理途中段階にある場合には,その被処理基板に対してその処理室での残りの処理が実行された上で基板収納容器に回収される。これにより,処理室内で処理途中段階にある被処理基板が,従来のようにそのまま回収されて大気に晒されることはないため,その被処理基板を救済することができる。
また,上記基板処理装置は,その基板処理装置の稼働中に被処理基板の処理履歴情報を記憶する記憶手段を備え,前記基板救済工程は,前記基板検出工程によって前記処理室内に被処理基板が検出され,前記処理段階検出工程によってその被処理基板の処理段階がその処理室での処理が残っている処理途中段階であると検出された場合には,前記記憶手段に記憶された被処理基板の処理履歴情報に基づいてその被処理基板の残処理時間を設定し,その残処理時間だけその被処理基板に対して残りの処理を実行するようにしてもよい。このように,被処理基板の処理履歴情報に基づいて被処理基板の残処理時間を設定することにより,その被処理基板に最適な残処理時間を設定することができるので,的確に被処理基板の救済を行うことができる。
また,上記基板処理装置は,前記被処理基板の処理状態を検出して欠陥検査を行う欠陥検査室を備え,前記基板救済工程は,前記基板検出工程によって前記処理室内に被処理基板が検出され,前記処理段階検出工程によってその被処理基板の処理段階がその処理室での処理が残っている処理途中段階であると検出された場合には,その被処理基板を前記欠陥検査室へ搬送し,その欠陥検査室において検出された被処理基板の処理状態に基づいてその被処理基板の残処理時間を設定し,その残処理時間だけその被処理基板に対して残りの処理を実行するようにしてもよい。このように,欠陥検査室で検出された被処理基板の処理状態に基づいて被処理基板の残処理時間を設定することにより,その被処理基板の実際の処理状況に応じた残処理時間を設定することができ,より的確に被処理基板の救済を行うことができる。
また,上記基板救済工程は,前記基板検出工程によってある処理室から他の処理室へ搬送される途中の被処理基板が検出され,前記処理段階検出工程によってその被処理基板の処理段階が他の処理室での必要な処理が残っている処理未完了段階であると検出された場合には,その被処理基板に対して残りの処理室での処理を実行するようにしてもよい。これによれば,基板処理装置内に残留するウエハが例えばある処理室での処理は終了しているが,他の処理室での必要な処理が残っているため,必要なすべての処理が完了していない処理未完了段階にある場合には,その被処理基板に対して残りの他の処理室での処理が実行された上で基板収納容器に回収される。これにより,処理未完了段階にある被処理基板が,従来のようにそのまま回収されて大気に晒されることはないため,その被処理基板を救済することができる。
また,上記基板救済工程は,前記基板検出工程によってある室内で被処理基板が検出され,前記処理段階検出工程によってその被処理基板の処理段階が未処理段階又は処理完了段階であると検出された場合には,その被処理基板を前記基板収納容器へ回収させるようにしてもよい。未処理段階又は処理完了段階にある被処理基板については,そのまま基板収納容器へ回収されて大気に晒されても問題はないからである。このように,被処理基板の処理段階に応じた救済処理を行うことによって,基板処理装置内に残留している被処理基板をできる限り救済することができる。
また,上記装置内状態復旧工程では,前記基板処理装置の各室は,少なくともパージガスを導入可能なガス導入系と,真空引き及び大気開放による圧力調整が可能な排気系とを備え,例えば前記基板処理装置の各室内のクリーニング処理を実行するようにしてもよい。例えば上記基板処理装置の前記処理ユニットおよび前記搬送ユニットの各室は,少なくともパージガスを導入可能なガス導入系と,真空引き及び大気開放による圧力調整が可能な排気系とを備え,前記クリーニング処理は,例えば基板処理装置の各室内に前記ガス導入系によりパージガス(例えばNや不活性ガスなど)を導入したまま,前記排気系により真空引きと大気開放を所定回数繰返す処理であってもよい。これによれば,基板処理装置の各室内に浮遊するパーティクル(例えば付着物,塵,ゴミなど)を除去することができる。また,真空引きと大気開放を繰返すことにより,各室の壁面や各室内に配設されている部品などに付着しているパーティクルも剥がれて強制的に浮遊させることができるので,これらも除去することができる。
さらに,上記基板収納容器に回収された被処理基板が未処理段階であるか否かを検出し,未処理段階であることが検出されると,その被処理基板に再処理を実行する再処理工程を有するようにしてもよい。このように,未処理段階にある被処理基板の再処理工程は,いったん基板収納容器に回収された後に行うので,装置内状態復旧工程後に行うことも可能となる。これにより,未処理段階にある被処理基板の処理を基板処理装置の復旧前と同様に行うことができる。
また,上記基板処理装置は,パーティクル測定室を備え,上記基板回収工程は,前記パーティクル測定室に搬送し,このパーティクル測定室にて前記被処理基板を前記基板収納容器に回収させる前に,前記被処理基板上のパーティクル量の測定を行って,その測定結果を前記被処理基板に関連づけて記憶手段に記憶しておくようにしてもよい。これにより,復旧処理が実行された被処理基板について,パーティクル量の測定結果に基づいて再処理可能な被処理基板か否かを判断することができる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,被処理基板を処理する複数の処理室を少なくとも含む複数の室からなる処理ユニットと,前記処理ユニットに接続され,前記被処理基板を収納する基板収納容器との間で前記被処理基板の受渡しを行う搬送室を有する搬送ユニットと,前記搬送ユニット内に設けられ,前記処理ユニットに前記被処理基板を搬出入させる搬送ユニット側搬送機構と,前記処理ユニット内に設けられ,前記処理室に前記被処理基板を搬出入させる処理ユニット側搬送機構とを備える基板処理装置においてその基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に前記基板処理装置の状態を復旧させる基板処理装置の復旧処理方法であって,前記基板処理装置の前記処理ユニット内および/または前記搬送ユニット内に残留している前記被処理基板に対して前記稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた基板救済処理を行って前記被処理基板を前記処理ユニット側搬送機構および/または前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させる基板回収工程と,前記基板処理装置の前記処理ユニット内及び前記搬送ユニット内の状態を復旧させる装置内状態復旧工程とを有することを特徴とする基板処理装置の復旧処理方法が提供される。
この場合,上記基板回収工程は,前記処理ユニット内に残留している被処理基板に対しては,その被処理基板の処理段階がその被処理基板に必要な処理が残っている処理段階か否かを検出し,必要な処理が残っている処理段階の場合は残りの処理を実行して,前記処理ユニット側搬送機構および前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させ,必要な処理が残っている処理段階でない場合は前記処理ユニット側搬送機構および前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させる処理ユニット内基板救済処理を実行し,前記搬送ユニット内に残留している被処理基板に対しては,前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させる搬送ユニット内基板救済処理を実行するようにしてもよい。
このような本発明によれば,基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際に,基板処理装置の状態を復旧させる処理,すなわち処理ユニット内および/または前記搬送ユニット内に残留している被処理基板の回収と処理ユニット内および/または前記搬送ユニット内の状態を復旧させる処理を自動で行うことができる。これにより,オペレータが手動で復旧処理を行っていた従来に比して,復旧処理の時間と手間を大幅に省くことができる。また処理ユニット内,搬送ユニット内というように被処理基板が残留している場所に応じた救済処理を行うことによって,被処理基板の処理段階に応じた的確な救済処理を行うことが可能となる。これにより,できる限り多くの被処理基板を救済することができる。
また,上記基板処理装置は,その基板処理装置の稼働中に被処理基板の処理履歴情報を記憶する記憶手段を備え,前記処理ユニット内基板救済処理は,前記記憶手段に記憶された被処理基板の処理履歴情報に基づいて,前記処理ユニット内に残留している被処理基板の処理段階がその被処理基板に必要な処理が残っている処理段階か否かを検出し,その検出結果に基づいて残りの処理を実行するようにしてもよく,また上記基板処理装置は,前記被処理基板の処理状態を検出して欠陥検査を行う欠陥検査室を備え,前記処理ユニット内基板救済処理は,前記欠陥検査室において検出された被処理基板の処理状態に基づいて,前記処理ユニット内に残留している被処理基板の処理段階がその被処理基板に必要な処理が残っている処理段階か否かを検出し,その検出結果に基づいて残りの処理を実行するようにしてもよい。このように,被処理基板の処理履歴情報又は欠陥検査室での検査結果に基づいて被処理基板の残りの処理を実行することにより,その被処理基板に最適な残処理時間を設定することができるので,的確に被処理基板の救済を行うことができる。
また,上記装置内状態復旧工程では,例えば前記基板処理装置の前記処理ユニット内及び前記搬送ユニット内の各室のクリーニング処理を実行するようにしてもよい。例えば前記基板処理装置の前記処理ユニットおよび前記搬送ユニットの各室は,少なくともパージガスを導入可能なガス導入系と,真空引き及び大気開放による圧力調整が可能な排気系とを備え,前記クリーニング処理は,前記処理ユニットおよび前記搬送ユニットの各室内にパージガスを導入したまま,真空引きと大気開放を所定回数繰返す処理であってもよい。さらに,上記基板収納容器に回収された被処理基板が未処理段階であるか否かを検出し,未処理段階であることが検出されると,その被処理基板に再処理を実行する再処理工程を有するようにしてもよい。また,上記基板処理装置は,パーティクル測定室を備え,上記基板回収工程は,前記被処理基板を前記基板収納容器に回収させる前に,前記パーティクル測定室に搬送し,このパーティクル測定室にて前記被処理基板上のパーティクル量の測定を行って,その測定結果を前記被処理基板に関連づけて記憶手段に記憶しておくようにしてもよい。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,被処理基板を収納する基板収納容器との間で前記被処理基板の受渡しを行う搬送室を有する搬送ユニットと,前記被処理基板を処理する複数の処理室を周囲に接続する共通搬送室及びこの共通搬送室と前記搬送ユニットの搬送室とを接続するロードロック室を有する処理ユニットと,前記搬送ユニットの搬送室内に設けられ,前記ロードロック室に前記被処理基板を搬出入させる搬送ユニット側搬送機構と,前記処理ユニットの共通搬送室内に設けられ,前記ロードロック室と前記各処理室との各室間で前記被処理基板を搬出入させる処理ユニット側搬送機構とを備える基板処理装置においてその基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に前記基板処理装置の状態を復旧させる基板処理装置の復旧処理方法であって,前記基板処理装置の前記処理ユニットおよび/または前記搬送ユニットの各室内に残留している前記被処理基板に対して前記稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた基板救済処理を行って前記被処理基板を前記処理ユニット側搬送機構および/または前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させる基板回収工程と,前記基板処理装置の各室内の状態を復旧させる装置内状態復旧工程とを有することを特徴とする基板処理装置の復旧処理方法が提供される。
この場合,前記基板回収工程は,前記搬送ユニット内に被処理基板が検出されると,前記基板収納容器へ回収する搬送ユニット内基板救済処理を実行し,前記ロードロック室内に被処理基板が検出されると,そのロードロック室内の排気処理を行った上でその被処理基板を基板収納容器へ回収するロードロック室内基板救済処理を実行し,前記共通搬送室内に被処理基板が検出されると,その被処理基板の処理段階が処理未完了段階であるかを判断し,処理未完了段階であれば残りの処理室での処理を実行した上で前記基板収納容器へ回収し,処理未完了段階でなければ前記基板収納容器へ回収する共通搬送室内基板救済処理を実行し,前記処理室内に被処理基板が検出されると,その被処理基板の処理段階が処理途中段階であるかを判断し,処理途中段階であればその処理室での残りの処理を実行した上で前記基板収納容器へ回収し,処理途中段階でなければ前記基板収納容器へ回収する処理室内基板救済処理を実行するようにしてもよい。
このような本発明によれば,基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際に,基板処理装置の状態を復旧させる処理,すなわち処理ユニットおよび/または前記搬送ユニットの各室内に残留している被処理基板の回収と処理ユニットおよび/または前記搬送ユニットの各室内の状態を復旧させる処理を自動で行うことができる。これにより,オペレータが手動で復旧処理を行っていた従来に比して,復旧処理の時間と手間を大幅に省くことができる。また搬送ユニット内基板救済処理,ロードロック室内基板救済処理,共通搬送室内基板救済処理,処理室内基板救済処理というように被処理基板が残留している場所に応じた救済処理を行うことによって,被処理基板の処理段階に応じた的確な救済処理を行うことが可能となる。これにより,できる限り多くの被処理基板を救済することができる。
また,上記基板処理装置は,その基板処理装置の稼働中に被処理基板の処理履歴情報を記憶する記憶手段を備え,前記処理室内基板救済処理は,前記処理室内の被処理基板の処理段階が処理途中段階であると判断した場合には,前記記憶手段に記憶された被処理基板の処理履歴情報に基づいてその被処理基板の残処理時間を設定し,その残処理時間だけその被処理基板に対して残りの処理を実行するようにしてもよく,また上記基板処理装置は,前記被処理基板の処理状態を検出して欠陥検査を行う欠陥検査室を備え,前記処理室内基板救済処理は,前記処理室内の被処理基板の処理段階が処理途中段階であると判断した場合には,その被処理基板を前記欠陥検査室へ搬送し,その欠陥検査室において検出された被処理基板の処理状態に基づいてその被処理基板の残処理時間を設定し,その残処理時間だけその被処理基板に対して残りの処理を実行するようにしてもよい。このように,被処理基板の処理履歴情報又は欠陥検査室による検査結果に基づいて被処理基板の残処理時間を設定することにより,その被処理基板に最適な残処理時間を設定することができるので,的確に被処理基板の救済を行うことができる。
また,上記装置内状態復旧工程では,前記基板処理装置の前記処理ユニット内及び前記搬送ユニットの各室内のクリーニング処理を実行するようにしてもよい。また,上記基板処理装置の前記処理ユニットおよび前記搬送ユニットの各室は,少なくともパージガスを導入可能なガス導入系と,真空引き及び大気開放による圧力調整が可能な排気系とを備え,前記クリーニング処理は,前記処理ユニットおよび前記搬送ユニットの各室内に前記ガス導入系によりパージガスを導入したまま,前記排気系により真空引きと大気開放を所定回数繰返す処理である。さらに,上記基板収納容器に回収された被処理基板が未処理段階であるか否かを検出し,未処理段階であることが検出されると,その被処理基板に再処理を実行する再処理工程を有するようにしてもよい。また,上記基板処理装置は,パーティクル測定室を備え,前記基板回収工程は,前記被処理基板を前記基板収納容器に回収させる前に,前記パーティクル測定室に搬送し,このパーティクル測定室にて前記被処理基板上のパーティクル量の測定を行って,その測定結果を前記被処理基板に関連づけて記憶手段に記憶しておくようにしてもよい。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,被処理基板を処理する基板処理装置であって,前記被処理基板を処理する複数の処理室を少なくとも含む複数の室からなる処理ユニットと,前記処理ユニットに接続され,前記被処理基板を収納する基板収納容器との間で前記被処理基板の受渡しを行う搬送室を有する搬送ユニットと,前記搬送ユニット内に設けられ,前記処理ユニットに前記被処理基板を搬出入させる搬送ユニット側搬送機構と,前記処理ユニット内に設けられ,前記処理室に前記被処理基板を搬出入させる処理ユニット側搬送機構と,前記基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に前記基板処理装置の状態を復旧させる制御手段とを備え,前記制御手段は,前記基板処理装置の前記処理ユニット内および/または前記搬送ユニット内に残留している前記被処理基板に対して前記稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた基板救済処理を行って前記被処理基板を前記処理ユニット側搬送機構および/または前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させる基板回収手段と,前記基板処理装置の前記処理ユニット内及び前記搬送ユニット内の状態を復旧させる装置内状態復旧手段とを備えることを特徴とする基板処理装置が提供される。
このような本発明によれば,基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際に,基板処理装置の状態を復旧させる処理,すなわち処理ユニット内および/または前記搬送ユニット内に残留している被処理基板の回収と処理ユニット内および/または前記搬送ユニット内の状態を復旧させる処理を自動で行うことができる。これにより,オペレータが手動で復旧処理を行っていた従来に比して,復旧処理の時間と手間を大幅に省くことができる。また被処理基板の処理段階に応じた的確な救済処理を行うことによって,できる限り多くの被処理基板を救済することができる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,被処理基板を処理する基板処理装置であって,前記被処理基板を収納する基板収納容器との間で前記被処理基板の受渡しを行う搬送室を有する搬送ユニットと,前記被処理基板を処理する複数の処理室を周囲に接続する共通搬送室及びこの共通搬送室と前記搬送ユニットの搬送室とを接続するロードロック室を有する処理ユニットと,前記搬送ユニットの搬送室内に設けられ,前記ロードロック室に前記被処理基板を搬出入させる搬送ユニット側搬送機構と,前記処理ユニットの共通搬送室内に設けられ,前記ロードロック室と前記各処理室との各室間で前記被処理基板を搬出入させる処理ユニット側搬送機構と,前記基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に前記基板処理装置の状態を復旧させる制御手段とを備え,前記制御手段は,前記基板処理装置の前記処理ユニットおよび/または前記搬送ユニットの各室内に残留している前記被処理基板に対して前記稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた基板救済処理を行って前記被処理基板を前記処理ユニット側搬送機構および/または前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させる基板回収手段と,前記基板処理装置の各室内の状態を復旧させる装置内状態復旧手段とを備えることを特徴とする基板処理装置が提供される。
このような本発明によれば,基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際に,基板処理装置の状態を復旧させる処理,すなわち処理ユニットおよび/または前記搬送ユニットの各室内に残留している被処理基板の回収と処理ユニットおよび/または前記搬送ユニットの各室内の状態を復旧させる処理を自動で行うことができる。これにより,オペレータが手動で復旧処理を行っていた従来に比して,復旧処理の時間と手間を大幅に省くことができる。また被処理基板の処理段階に応じた的確な救済処理を行うことによって,できる限り多くの被処理基板を救済することができる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,基板収納容器から搬送された被処理基板を処理する処理室を少なくとも含む複数の室からなる基板処理装置においてその基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に前記基板処理装置の状態を復旧させる基板処理装置の復旧処理を行うプログラムであって,コンピュータに,前記基板処理装置の各室内に残留している前記被処理基板に対して前記稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた基板救済処理を行って前記被処理基板を前記基板収納容器へ回収させる基板回収処理と,前記基板処理装置の各室内の状態を復旧させる装置内状態復旧処理とを実行させるためのプログラムが提供される。
また,上記基板救済処理は,例えば前記基板処理装置内に残留している前記被処理基板を検出する基板検出処理と,前記基板検出処理により検出された被処理基板について,前記稼働停止時までに実行された処理の段階を検出する処理段階検出処理と,前記基板検出処理により検出された被処理基板に対して,前記処理段階検出処理により検出された処理段階に応じた基板救済処理を実行する基板救済処理とを有する。
このような本発明によれば,基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際に,基板処理装置の状態を復旧させる処理,すなわち基板処理装置内に残留している被処理基板の回収と基板処理装置内の状態を復旧させる処理を,コンピュータによって自動で行わせることができる。これにより,オペレータが手動で復旧処理を行っていた従来に比して,復旧処理の時間と手間を大幅に省くことができる。また基板処理装置内に残留する被処理基板に対して基板処理装置の異常による稼働停止時までに実行された処理段階に応じた的確な救済処理を行うことによって,できる限り多くの被処理基板を救済することができる。
本発明によれば,基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際に,基板処理装置の状態を復旧させる処理を自動で行うことによって,復旧処理の時間と手間を省くことができる。また基板処理装置内に残留する被処理基板に対して基板処理装置の異常による稼働停止時までに実行された処理段階に応じた的確な救済処理を行うことによって,できる限り多くの被処理基板を救済することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(基板処理装置の構成例)
先ず,本発明の実施形態にかかる基板処理装置について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態にかかる基板処理装置の概略構成を示す図である。この基板処理装置100は,被処理基板例えば半導体ウエハ(以下,単に「ウエハ」ともいう。)Wに対して成膜処理,エッチング処理等の各種の処理を行う複数の処理ユニット110と,この処理ユニット110に対してウエハWを搬出入させる搬送ユニット120とを備える。
先ず,搬送ユニット120の構成例について説明する。搬送ユニット120は図1に示すように基板収納容器例えば後述するカセット容器132(132A〜132C)と処理ユニット110との間でウエハを搬出入する搬送室130を有している。搬送室130は,断面略多角形の箱体状に形成されている。搬送室130における断面略多角形状の長辺を構成する一側面には,複数のカセット台131(131A〜131C)が並設されている。これらカセット台131A〜131Cはそれぞれ,基板収納容器の1例としてのカセット容器132A〜132Cを載置可能に構成されている。
各カセット容器132(132A〜132C)には,例えば最大25枚のウエハWを等ピッチで多段に載置して収容できるようになっており,内部は例えばNガス雰囲気で満たされた密閉構造となっている。そして,搬送室130はその内部へゲートバルブ133(133A〜133C)を介してウエハWを搬出入可能に構成されている。なお,カセット台131とカセット容器132の数は,図1に示す場合に限られるものではない。
また,上記搬送室130一側面には,パーティクル測定室(Particle Monitor)134が配設されている。パーティクル測定室134は,ウエハWを載置する載置台135を備え,この載置台135に載置されたウエハW上に付着した付着物などのパーティクル量を測定できるように構成されている。なお,パーティクル測定室134内の構成は公知のものを適用することができるので,ここではその構成の詳細な説明は省略する。パーティクル測定室134の載置台135には,載置台135上にウエハWが載置されているか否かを検出可能なウエハセンサ135aが配設されている。ウエハセンサ135aは例えば公知のピックアップセンサにより構成することができる。
このようなパーティクル測定室134によりウエハW上のパーティクル量を測定するには,例えば搬送ユニット側搬送機構170によりパーティクル量を測定したいウエハWをパーティクル測定室134へ搬入して,直接そのウエハW上に付着したパーティクル量を測定する。このパーティクル量の測定結果に基づいて再処理可能なウエハWか否かを判断するようにしてもよい。
また,搬送ユニット120,共通搬送室150,ロードロック室160M,160N,各処理室140A〜140Fなどの各室内のパーティクル量を測定するには,ウエハの処理を行うウエハとは別のパーティクル測定用ウエハにより測定するようにしてもよい。具体的には例えばカセット容器132Cにパーティクル測定用ウエハが収納されているとすれば,カセット容器132Cからのパーティクル測定用ウエハを,いったんパーティクル量を測定したい室へ搬入して所定時間の経過を待つ。そして所定時間経過後にパーティクル測定用ウエハをパーティクル測定室134へ戻して,パーティクル測定室134内にてそのパーティクル測定用ウエハ上に付着したパーティクル量を測定する。
パーティクル測定室134には,後述する制御部200が接続されており,測定されたパーティクル量などの測定結果は制御部200へ送られ,例えばログとして制御部200内に設けられた記憶手段290やメモリなどに記憶されるようになっている。
上記搬送室130の端部,すなわち断面略多角形状の短辺を構成する一測面には,内部に回転載置台138とウエハWの周縁部を光学的に検出する光学センサ139とを備えた位置決め装置としてのオリエンタ(プリアライメントステージ)136が設けられている。このオリエンタ136では,例えばウエハWのオリエンテーションフラットやノッチ等を検出して位置合せを行う。回転載置台に138には,この回転載置台138上にウエハWが載置されているか否かを検出可能なウエハセンサ138aが配設されている。ウエハセンサ138aは例えば公知のピックアップセンサにより構成することができる。
上記搬送室130内には,ウエハWをその長手方向(図1に示す矢印方向)に沿って搬送する搬送ユニット側搬送機構(搬送室内搬送機構)170が設けられている。搬送ユニット側搬送機構170が固定される基台172は,搬送室130内の中心部を長さ方向に沿って設けられた案内レール174上にスライド移動可能に支持されている。この基台172と案内レール174にはそれぞれ,リニアモータの可動子と固定子とが設けられている。案内レール174の端部には,このリニアモータを駆動するためのリニアモータ駆動機構176が設けられている。リニアモータ駆動機構176には,制御部200が接続されている。これにより,制御部200からの制御信号に基づいてリニアモータ駆動機構176が駆動し,搬送ユニット側搬送機構170が基台172とともに案内レール174に沿って矢印方向へ移動するようになっている。
搬送ユニット側搬送機構170は,2つのピック173A,173Bを有するダブルアーム機構より構成されており,一度に2枚のウエハを取り扱うことができるようになっている。これにより,例えばカセット容器132,オリエンタ136,各ロードロック室160M,160Nなどに対してウエハを搬出入する際に,ウエハを交換するように搬出入することができる。搬送ユニット側搬送機構170のピック173A,173Bにはそれぞれ,ウエハWが把持されているか否かを検出可能なウエハセンサ173a,173bが設けられている。ウエハセンサ173a,173bはそれぞれ例えば公知のピックアップセンサにより構成することができる。なお,処理ユニット側搬送機構180のピックの数は上記のものに限られず,例えば1つのみのピックを有するシングルアーム機構であってもよい。
次に,処理ユニット110の構成例について説明する。例えばクラスタツール型の基板処理装置の場合には,処理ユニット110は図1に示すように矩形(例えば六角形)に形成された共通搬送室150の周囲に,ウエハWに例えば成膜処理(例えばプラズマCVD処理)やエッチング処理(例えばプラズマエッチング処理)などの所定の処理を施す複数の処理室140(第1〜第6処理室140A〜140F)及びロードロック室160M,160Nを気密に接続して構成される。
各処理室140A〜140Fは,ウエハWに対して例えば同種の処理または互いに異なる異種の処理を施すようになっている。各処理室140(140A〜140F)内には,ウエハWを載置するための載置台142(142A〜142E)がそれぞれ設けられている。なお,処理室140の数は,図1に示す場合に限られるものではない。
各処理室140A〜140Fにおいて,ウエハWは予め制御部200の記憶手段290などに記憶された処理工程等を示すプロセス・レシピなどのウエハ処理情報に基づいて各処理室140A〜140Fにおいて所定の処理が施される。ウエハ処理情報は,ウエハの処理の種類や条件によって異なる。ウエハWにプロセス処理として例えばエッチング処理を施す場合のウエハ処理情報としては,図12に示すような処理工程が挙げられる。
図12に示すような処理工程は,安定工程,エッチング工程(プロセス工程),終了工程により構成される。ここで,安定工程とは,後に続くエッチング処理工程においてウエハWにエッチング処理を実行するために処理室140内の状態を整える工程である。安定工程には,例えばウエハWが載置台142に載置された後に行われる処理室140内の真空引き工程,所定の処理ガスが導入工程,載置台142を兼ねる下部電極などの電極に所定の高周波電力を印加して処理ガスをプラズマ化し,そのプラズマ状態を安定させるプラズマ化工程を含む。エッチング処理工程とは,上記プラズマ状態において所定時間のエッチング処理を行う工程である。終了工程とは,直前のエッチング工程におけるエッチング処理実行後の処理室140内の状態を整える工程である。この終了工程には,例えば直前のエッチング処理工程におけるエッチング処理を終点で終了する終点工程も含まれる。なお,このようなウエハWの処理工程は本具体例に限られるものではない。
上記共通搬送室150は,上述したような各処理室140A〜140Fの間,又は各処理室140A〜140Fと各第1,第2ロードロック室160M,160Nとの間でウエハWを搬出入する機能を有する。共通搬送室150は多角形(例えば六角形)に形成されており,その周りに上記各処理室140(140A〜140F)がそれぞれゲートバルブ144(144A〜144E)を介して接続されているとともに,第1,第2ロードロック室160M,160Nの先端がそれぞれゲートバルブ(真空側ゲートバルブ)154M,154Nを介して接続されている。第1,第2ロードロック室160M,160Nの基端は,それぞれゲートバルブ(大気側ゲートバルブ)162M,162Nを介して搬送室130における断面略多角形状の長辺を構成する他側面に接続されている。
第1,第2ロードロック室160M,160Nは,ウエハWを一時的に保持して圧力調整後に,次段へパスさせる機能を有している。各第1,第2ロードロック室160M,160Nの内部にはそれぞれ,ウエハWを載置可能な受渡台164M,164Nが設けられている。受渡台164M,164Nにはそれぞれ,この受渡台164M,164NにウエハWが載置されているか否かを検出可能なウエハセンサ165M,165Nが設けられている。ウエハセンサ165M,165Nはそれぞれ例えば公知のピックアップセンサにより構成することができる。
第1,第2ロードロック室160M,160Nは,残留物などのパーティクルのパージ及び真空排気可能に構成されている。具体的には第1,第2ロードロック室160M,160Nはそれぞれ,例えば排気バルブ(排気制御バルブ)を有する排気管にドライポンプなどの真空ポンプを接続した排気系及びパージバルブ(パージガス制御バルブ)を有するガス導入管にガス導入源を接続したガス導入系が設けられている。このようなパージバルブ,排気バルブなどを制御することによって,パージガス導入による真空引きと大気開放を繰返すクリーニング処理や排気処理が行われる。
なお,上記共通搬送室150及び各処理室140A〜140Fも,残留物などのパーティクルのパージ及び真空排気可能に構成されている。例えば上記共通搬送室150には上述したようなパージガスを導入するガス導入系及び真空引き可能な排気系が配設されており,各処理室140A〜140Fには上述したようなパージガスの他,処理ガスも導入可能なガス導入系及び真空引き可能な排気系が配設されている。
このような処理ユニット110では,上述したように共通搬送室150と各処理室140A〜140Fとの間及び共通搬送室150と上記各ロードロック室160M,160Nとの間はそれぞれ気密に開閉可能に構成され,クラスタツール化されており,必要に応じて共通搬送室150内と連通可能になっている。また,上記第1及び第2の各ロードロック室160M,160Nと上記搬送室130との間も,それぞれ気密に開閉可能に構成されている。
共通搬送室150内には,例えば屈伸・昇降・旋回可能に構成された多関節アームよりなる処理ユニット側搬送機構(共通搬送室内搬送機構)180が設けられている。この処理ユニット側搬送機構180は基台182に回転自在に支持されている。基台182は,共通搬送室150内の基端側から先端側にわたって配設された案内レール184上を例えばアーム機構186によりスライド移動自在に構成されている。このように構成された処理ユニット側搬送機構180によれば,この処理ユニット側搬送機構180を案内レール184に沿ってスライド移動させることにより,各ロードロック室160M,160N及び各処理室140A〜140Fにアクセス可能となる。
例えば処理ユニット側搬送機構180を各ロードロック室160M,160N及び対向配置された処理室140A,140Fにアクセスさせる際には,処理ユニット側搬送機構180を案内レール184に沿って共通搬送室150の基端側寄りに位置させる。また,処理ユニット側搬送機構180を6つの処理室140B〜140Eにアクセスさせる際には,処理ユニット側搬送機構180を案内レール184に沿って共通搬送室150の先端側寄りに位置させる。これにより,1つの処理ユニット側搬送機構180により,共通搬送室150に接続されるすべてのロードロック室160M,160Nや各処理室140A〜140Fにアクセス可能となる。処理ユニット側搬送機構180は,2つのピック183A,183Bを有しており,一度に2枚のウエハWを取り扱うことができるようになっている。処理ユニット側搬送機構180のピック183A,183Bにはそれぞれ,ウエハWが把持されているか否かを検出可能なウエハセンサ183a,183bが設けられている。ウエハセンサ183a,183bはそれぞれ例えば公知のピックアップセンサにより構成することができる。
なお,処理ユニット側搬送機構180の構成は上記のものに限られず,2つの搬送機構によって構成してもよい。例えば共通搬送室150の基端側寄りに屈伸・昇降・旋回可能に構成された多関節アームよりなる第1搬送機構を設けるとともに,共通搬送室150の先端側寄りに屈伸・昇降・旋回可能に構成された多関節アームよりなる第2搬送機構を設けるようにしてもよい。また,処理ユニット側搬送機構180のピックの数は,2つの場合に限られることはなく,例えば1つのみのピックを有するものであってもよい。
共通搬送室150内には,各処理室140(140A〜140F)のゲートバルブ144(144A〜144F)の手前の部位にそれぞれ,ウエハWが各処理室140(140A〜140F)に搬出入されたか否かを検出可能なウエハセンサ188(188A〜188F)が配設されている。また,共通搬送室150の先端側には,処理ユニット側搬送機構180により搬送されるウエハWの位置補正を行うための位置センサ189が設けられている。なお,ウエハWの位置補正の具体例は後述する。これらウエハセンサ188A〜188F,位置センサ189はそれぞれ例えば公知のピックアップセンサにより構成することができる。
上記基板処理装置100には,上記搬送ユニット側搬送機構170,処理ユニット側180,各ゲートバルブ133,144,154,162,オリエンタ136,パーティクル測定室134などの制御を含め,基板処理装置全体の動作を制御する制御部200が設けられている。
(制御部の構成例)
ここで,上記制御部200の具体的な構成例について図面を参照しながら説明する。図2は,制御部200の具体的な構成例を示すブロック図である。図2に示すように,制御部200は制御部本体を構成するCPU(中央処理装置)210,CPU210が各部を制御するためのプログラムデータ(例えばウエハWの処理や後述する復旧処理のプログラムデータ)等を格納したROM(リード・オンリ・メモリ)220,CPU210が行う各種データ処理のために使用されるメモリエリア等を設けたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)230,時間を計時するカウンタなどで構成される計時手段240,操作画面や選択画面などを表示する液晶ディスプレイなどで構成される表示手段250,オペレータによるプロセス・レシピの入力や編集など種々のデータの入力及び所定の記憶媒体へのプロセス・レシピやプロセス・ログの出力など種々のデータの出力などを行うことができる入出力手段260,基板処理装置100に漏電等の異常が発生した際に報知する警報器(例えばブザー)などの報知手段270,基板処理装置100の各部を制御するための各種コントローラ280,ハードディスク(HDD)などの記憶手段290を備える。
上記CPU210と,ROM220,RAM230,計時手段240,表示手段250,入出力手段260,報知手段270,各種コントローラ280,記憶手段290とは制御バス,システムバス,データバス等のバスラインにより電気的に接続されている。
上記記憶手段290には,例えばカセット容器132(132A〜132C)へ各ウエハWが収容されているか否かなどのウエハ収容情報292,各ウエハWの処理がどの段階までなされたかなどのウエハ処理履歴情報(例えばプロセス・ログ)294などが記憶される。
ここで,上記ウエハ収容情報292の具体例について図3を参照しながら説明する。ウエハ収容情報292は,例えば図3に示すように,容器名,シリアル番号,ウエハID,ウエハ収容状況,復旧処理,ウエハ処理状況などの項目を有する。容器名の項目は,カセット容器を特定するためのものである。ウエハ収容情報292はカセット容器ごとに記憶するためである。例えば図1に示す基板処理装置100であれば,カセット容器132A〜132Cの種別を示す。
シリアル番号の項目は,ウエハWが1枚ずつ収容されるカセット容器132内のウエハ収容段を特定するためのものである。例えば1つのカセット容器132に25枚のウエハWが収容される場合には,シリアル番号は1〜25が付される。ウエハIDの項目は,カセット容器132内の各ロッドに収容されたウエハWのウエハIDを示すためのものである。ここでいうウエハIDは,ウエハWの処理前にオペレータによって付されるIDであり,例えば処理前にカセット容器132に収納されたウエハWに対してオペレータが入出力手段260により所定の操作をすることにより設定される。ウエハ収容状況の項目は,カセット容器132のウエハ収容段にウエハWが収容されているか否かを示すためのものである。図3に示す例では,「有」の場合はウエハWが収容されていることを示し,「無」の場合はウエハWが収容されていないことを示す。
復旧処理の項目は,カセット容器132の各ウエハWが後述する復旧処理が行われたウエハWであるか否かを示ためのものである。ここでいう復旧処理とは,例えば基板処理装置100に漏電などの異常が発生して稼働が停止した場合に,異常解消後に基板処理装置100の状態を復旧させる処理である。図3に示す例では,「有」の場合は復旧処理が行われたウエハWであることを示し,「無」の場合は復旧処理が行われていないウエハWであることを示す。ウエハ処理状況の項目は,カセット容器132の各ウエハWの現在の処理状況(処理段階)を示すためのものである。図3に示す例では,「処理完了」はウエハWに必要な処理がすべて完了していることを示し,「未処理」はウエハWに必要な処理がまったく行われていないことを示す。また,「復旧処理中」は現在復旧処理が行われていることを示す。
このようなウエハ収容情報292によれば,カセット容器132へのウエハWの収容状況の他,復旧処理の有無,ウエハWの処理状況についても把握することができる。また,このようなウエハ収容情報292をオペレータによる入出力手段260の操作により,表示手段250に表示させるようにすれば,オペレータもこれらのウエハ収容情報を見ることができる。この場合,図3に示すように,復旧処理が行われたウエハWを斜線で示し,その中でも復旧処理中のウエハWについては斜線を濃くして示すようにしてもよい。これにより,復旧処理にかかるウエハWか否かを容易に判断することができ,例えばその後のウエハWの検査などに有効に利用することができる。
なお,ウエハ収容情報292は,図3に示す項目に限られず,項目の数を増やしてもよく,また少なくともウエハ収容状況がわかれば必ずしも復旧処理,ウエハ処理状況の項目を設けてなくてもよい。
次いで,上記ウエハ処理履歴情報294の具体例について図4を参照しながら説明する。ウエハ処理履歴情報294は,例えば図4に示すように,容器名,シリアル番号,ウエハID,処理番号,ウエハの処理段階,経過時間などの項目を有する。容器名,シリアル番号,ウエハIDの各項目はそれぞれ,図3に示すものと同様であるため,詳細な説明を省略する。
処理番号の項目は,ウエハWに実行される各処理段階に付した番号を示すためのものである。ウエハの処理段階の項目は,ウエハWに実行された各処理段階を示すためのものである。経過時間の項目は,各処理段階についての時間情報を示すためのものである。図4に示す例では,例えばウエハWの処理開始時間(STARTTIME),各室へウエハWが搬入された時間(IN),各室からウエハWが搬出された時間(OUT)を示す。また,処理段階の途中で基板処理装置100の稼働が停止された場合は,停止時間(STOPTIME)を示す。図4に示す例では,第1処理室140Aによるエッチング工程の途中で基板処理装置100の稼働が停止されたことがわかる。
なお,このようなウエハ処理履歴情報294は,例えば各室に設けられたウエハセンサ135a,138a,165M,165N,188A〜188Fや各搬送機構170,180に設けられたウエハセンサ173a,173b,183a,183bによるウエハWの検出結果,プロセス・レシピなどのウエハ処理情報,計時手段240による計時時間などに基づいて決定される。例えばオリエンタ136へのウエハWの搬出入時間は,ウエハセンサ138aによってウエハWが検出された時間に基づいて決定される。また,ロードロック室160M,160NへウエハWの搬出入時間は,ウエハセンサ165M,165NによってウエハWが検出された時間に基づいて決定される。第1〜第6処理室140A〜140FへのウエハWの搬出入時間は,ウエハセンサ188A〜188FによってウエハWが検出された時間に基づいて決定される。
このようなウエハ処理履歴情報294によれば,ウエハWがどの室に存在(残留)しているかというロケーション情報,処理段階に関する時間情報の他,基板処理装置100の稼働停止時におけるウエハWのロケーション情報及び処理段階情報を把握することができる。さらに,復旧処理にかかる処理段階についてもウエハ処理履歴情報294に加えることにより,復旧処理がどの処理段階まで実行されているかについても把握することができる。
また,このようなウエハ処理履歴情報294をオペレータによる入出力手段260の操作により,表示手段250に表示させるようにすれば,オペレータもこれらのウエハ処理履歴情報294を見ることができる。なお,ウエハ処理履歴情報294は,図4に示す項目に限られることはない。
上述したようなウエハ収容情報292,ウエハ処理履歴情報294の他,基板処理装置100を稼働してウエハWを処理するのに必要な情報などが記憶手段290に記憶される。例えばパーティクル測定室134で測定された測定結果を記憶するパーティクル測定結果情報,各処理室140(140A〜140F)でウエハWを処理するために必要なプロセス・レシピなどのウエハ処理情報についても記憶手段290に記憶される。制御部200のCPU210は,記憶手段290に記憶されたウエハ処理情報に基づいて各処理室140A〜140FでのウエハWへの処理を制御する。
(基板処理装置の動作)
次に,上記のように構成された基板処理装置の動作について説明する。基板処理装置100,上述したような制御部200のCPU210のプログラムに基づいて稼働し,各ウエハWの処理段階ごとにウエハ処理履歴情報(例えばプロセス・ログ)294が作成され,記憶手段290に記憶される。
例えば搬送ユニット側搬送機構170によりカセット容器132A〜132Cのいずれかから搬出されたウエハWは,オリエンタ136まで搬送されてオリエンタ136の回転載置台138に移載され,ここで位置決めされる。位置決めされたウエハWは,オリエンタ136から搬出されてロードロック室160M又は160N内へ搬入される。このとき,必要なすべての処理が完了した処理完了ウエハWがロードロック室160M又は160Nにあれば,処理完了ウエハWを搬出してから,未処理ウエハWを搬入する。
ロードロック室160M又は160Nへ搬入されたウエハWは,処理ユニット側搬送機構180によりロードロック室160M又は160Nから搬出され,そのウエハWが処理される処理室140へ搬入されて所定の処理が実行される。そして,処理室140での処理が完了した処理済ウエハWは,処理ユニット側搬送機構180により処理室140から搬出される。この場合,そのウエハWが連続して複数の処理室140での処理が必要な場合には,次の処理を行う他の処理室140へウエハWを搬入し,その処理室140での処理が実行される。
こうして,必要なすべての処理が完了した処理完了ウエハは,ロードロック室160M又は160Nへ戻される。ロードロック室160M又は160Nへ戻された処理済ウエハWは,搬送ユニット側搬送機構170により元のカセット容器132A〜132Cに戻される。
そして,各処理室140での処理のスループットを向上させるためにはウエハWを処理室140にできる限り接近させて待機させることが望ましいことから,処理室140での処理を行っている間でもカセット容器132からウエハWを次々と搬出させて,これらのウエハWを共通搬送室150,ロードロック室160M又は160N,オリエンタ136などで待機させる。処理室140で1枚のウエハWの処理が完了すると,直ちに元のカセット容器132へ戻し,上記各待機中のウエハWを順送りして共通搬送室150で待機している次のウエハWを直ちに処理室140へ搬入させる。
このような基板処理装置100の稼働中に,基板処理装置100に故障,停電,漏電などの異常が発生すると,基板処理装置100は例えば断電されて稼働が停止される。基板処理装置100の稼働が停止されると,例えば各処理室140A〜140F内で処理されていたウエハの処理は途中で中断され,そのまま処理室140A〜140F内に残留する。また,搬送ユニット120内(例えば搬送室130内,オリエンタ136内,パーティクル測定室134内),及び処理ユニット110内(例えば共通搬送室150内,ロードロック室160M,160N内)などに待機されているウエハWはそのまま各室内に残留する。
本実施形態にかかる基板処理装置100では,上記のように異常発生によって基板処理装置100の稼働が停止された場合,その異常が解消された後に基板処理装置100の電源が再度投入されると,以下に説明するような復旧処理を自動的に行うようになっている。
(復旧処理)
ここで,基板処理装置100の復旧処理について説明する。基板処理装置100の復旧処理は例えば制御部200のCPU210によりROM220又は記憶手段290などに記憶されたプログラムに基づいて実行される。
本実施形態にかかる復旧処理は主として,ウエハWに対して所定のウエハ救済処理(基板救済処理)を行ってカセット容器132へ回収させる基板回収処理(基板回収工程)と,基板処理装置100の各室内の状態を復旧させる装置内状態復旧処理(装置内状態復旧工程)とに大別できる。以下,それぞれの処理に分けて説明する。
(復旧処理における基板回収処理)
先ず,基板回収処理について説明する。基板回収処理においては,基板処理装置100の各室に残留しているウエハWに対して基板処理装置100の稼働停止時(以下,単に稼働停止時ともいう)までに実行された処理の段階に応じたウエハ救済処理(基板救済処理)を行ってそのウエハWを搬送元のカセット容器132へ回収させる。例えば基板処理装置100内のウエハWに対して,稼働停止時にそのウエハWが残留している室に応じた救済処理を行う。大局的な観点によれば,ウエハWが残留している室によってそのウエハWに対して稼働停止までにどの段階まで処理されたかというウエハWの処理段階が異なる。例えば搬送ユニット120内に残留しているウエハWはカセット容器132から取出されてこれから処理ユニットへ搬送されようとしている未処理段階のものであるか,又は既に必要な処理がすべて完了して処理ユニット110から戻ってきた処理完了段階のものである。これに対して,共通搬送室150内に残留しているウエハWには,未処理段階のものや処理完了段階のものの他に,未だ他の処理室での処理が残っている処理未完了段階のものも存在する可能性がある。従って,このようにウエハWが残留している室に応じた救済処理を行うことによって,ウエハWの処理段階に応じた適切な救済処理を行うことができる。
このようなウエハ救済処理としては,例えば搬送ユニット120内(例えば搬送室130内,オリエンタ136内,パーティクル測定室134内など)に残留しているウエハWは,上述したように未だ処理がまったく行われていない未処理ウエハW又は既に必要な処理のすべてが完了している処理完了ウエハWであると考えられるので,これらのウエハWは搬送元のカセット容器132にそのまま回収しても問題がない。従って,このような搬送ユニット120内にあるウエハWは,基本的にはそのまま搬送元のカセット容器132に回収する。
これに対して,処理ユニット110内(例えば各処理室140A〜140F内,共通搬送室150内,各ロードロック室160M,160N内)に残留しているウエハWには,上述したような未処理段階,処理完了段階のものの他に,未だ処理が残っている段階のものも存在する可能性がある。例えば処理室140内には,例えばエッチング工程などの処理の途中で中断された処理途中段階のウエハW(処理途中ウエハ)がその状態で残留している可能性がある。また,共通搬送室150内には,複数の処理室140での処理が必要なウエハWであって,他の処理室での処理が残っていて未だすべての処理が完了していない処理未完了段階のウエハW(処理未完了ウエハ)が残留している可能性もある。例えば連続して第1〜第6処理室140A〜140Fでの処理が必要なウエハWがあるとすると,そのウエハWに対して第1〜第5処理室140A〜140Eでの処理が終了して,処理室140Eから搬出されて,共通搬送室150内で残りの第6処理室140Fでの処理待ち状態のときに基板処理装置100が稼働停止となった場合である。
もし仮にこのような処理途中ウエハWや処理未完了ウエハWについても上記と同様にそのままカセット容器132に回収するようにすれば,それらウエハWの救済が不能となる場合がある。例えばポリ系のプロセス処理などのように,途中で中断された処理によっては,元のカセット容器132に回収されると,そのウエハWは大気に晒されてしまうので,そのウエハWに対しては残処理(例えば残りのエッチング処理など)を行うことができなくなり,ウエハ救済自体が不能となる場合もある。従って,このような処理ユニット110内のウエハWに対しては,基本的には,残りの処理を実行して処理が完了してから搬送元のカセット容器132に回収する。
なお,ウエハWに対する残りの処理を行う場合は,その前に安定工程を実行して処理室140内の状態を整える。例えば処理室140のウエハWに対して残りのエッチング処理を行う場合には,処理室140内の排気処理を行った上で,真空引きを行って処理室140内の圧力を所定圧力にし,改めて処理ガスを導入して高周波電力を印加してプラズマを立ち上げる。処理室140内の排気処理としては,例えばNガスや不活性ガスなどのパージガスを導入しながら大気開放を行い,この大気開放と真空引きとを所定回数繰返すサイクルパージなどが挙げられる。例えば処理ガスとして腐食性ガス(例えば塩素,塩化水素等)を用いる場合には,Nガスなどの希釈ガスを導入するサイクルパージを酸排気処理として実行するようにしてもよい。
このように,本実施形態では,漏電等の異常による基板処理装置の稼働停止した場合には,ウエハWが残留している基板処理装置100の各室に応じた救済処理を行うことによって,ウエハWの処理段階に応じた救済処理を行うことができるので,ウエハWを的確に救済することができる。上記救済処理を行う場合の各室の順序は,搬送元のカセット容器132に近い方の室にあるウエハWから基板救済処理を実行することが好ましい。例えば搬送ユニット120,ロードロック室160,共通搬送室150,処理室140の順が好ましい。これにより,ウエハWの回収をスムーズに行うことができるので,復旧処理の効率化を図ることができる。
なお,基板救済処理を行う場合には,各室(例えば搬送ユニット120,ロードロック室160,共通搬送室150,処理室140)の内部にウエハWが残留しているか否かを検出する必要がある。このようなウエハ検出方法としては,例えば図4に示すようなウエハ処理履歴情報294に記憶されているウエハ処理段階に基づいて,処理ユニット110内,搬送ユニット120内のどの室にウエハWが残留しているかを検出するようにしてもよい。
また,搬送ユニット120のパーティクル測定室134,オリエンタ136,搬送室130では,各室のウエハセンサ135a,138a,搬送ユニット側搬送機構170のウエハセンサ173a,173bに基づいてウエハWを検出するようにしてもよい。また,処理ユニット110の各ロードロック室160M,160N,共通搬送室150では,各室のウエハセンサ165M,165N,処理ユニット側搬送機構180のウエハセンサ183a,183bに基づいてウエハWを検出するようにしてもよい。
さらにまた,搬送ユニット側搬送機構170や処理ユニット側搬送機構180によってウエハWの搬出入動作を行うことによってウエハWが残留しているか否かを検出するようにしてもよい。例えば処理室140A〜140Fでは,処理ユニット側搬送機構180によってウエハWの搬出入動作を行うことによって,各室に対応する共通搬送室のウエハセンサ188A〜188F及び処理ユニット側搬送機構180のウエハセンサ183a,183bに基づいて,処理室140A〜140F内にウエハWが残留しているかを検出するようにしてもよい。
(復旧処理における装置内状態復旧処理)
次に,上記復旧処理のうちの装置内状態復旧処理について説明する。ここでの装置内状態復旧処理は,例えば搬送ユニット120内,共通搬送室150内,ロードロック室160M,160N内,各処理室140A〜140F内などの各室に対してクリーニング処理を実行することにより,各室内をウエハWの処理を実行可能な状態にするものである。各室に対するクリーニング処理としては例えばNガスなどのパージガスを導入しつつ,真空引きと大気開放を所定回数繰返すクリーニング処理(例えばNPPC:Non-Plasma Particle Cleaning)を行う。ここでのクリーニング処理では大気開放のときのみならず,真空引きのときにもパージガスを導入し続ける。このようなクリーニング処理によれば,各室内に浮遊するパーティクル(例えば付着物,塵,ゴミなど)を除去することができる。また,真空引きと大気開放を繰返すことにより,各室の壁面や各室内に配設されている部品などに付着しているパーティクルも剥がれて強制的に浮遊させることができるので,これらも除去することができる。
なお,基板処理装置100の各室内のクリーニング処理としては,上記のものに限られず,公知のクリーニング処理を行うようにしてもよい。例えばプラズマを利用したクリーニング処理も適用可能である。
(復旧処理の具体例)
以下,上述したような復旧処理について具体例を挙げながらより詳細に説明する。図5は,本実施形態にかかる基板処理装置における復旧処理の具体例を示すメインルーチンのフローチャートである。
図5に示す復旧処理においては,先ず基板回収処理としてステップS110〜S150及びステップS200〜S500にてウエハWが残留する各室に応じたウエハ救済処理(基板救済処理)を行って各室に残留するウエハWを搬送元のカセット容器132へ回収する。すなわち,搬送ユニット内基板救済処理としてステップS110にて搬送ユニット120内にウエハWがあると判断した場合はステップS200にて搬送ユニット120内のウエハ救済処理を行う。また,処理ユニット内基板救済処理としてステップS120にてロードロック室160内にウエハWがあると判断した場合はステップS300にてロードロック室160内のウエハ救済処理(ロードロック室内基板救済処理)を行い,ステップS130にて共通搬送室150内にウエハWがあると判断した場合はステップS400にて共通搬送室150内のウエハ救済処理(共通搬送室内基板救済処理)を行い,ステップS140にて処理室140内にウエハWがあると判断した場合はステップS500にて処理室140内のウエハ救済処理(処理室内基板救済処理)を行う。以下,これらのウエハ救済処理の具体例について説明する。
(搬送ユニット内のウエハ救済処理)
先ず,搬送ユニット内のウエハ救済処理(ステップS200)の具体例について図6を参照しながら説明する。図6は搬送ユニット内のウエハ救済処理を示すサブルーチンのフローチャートである。搬送ユニット120内のウエハWとしては,例えば搬送室130内で搬送ユニット側搬送機構170に把持された状態で残留しているウエハWの他,オリエンタ136内やパーティクル測定室134内に残留しているウエハWが考えられるので,これらのウエハWが搬送ユニット120内のウエハ救済処理の対象となる。
図6に示す搬送ユニット内のウエハ救済処理では,先ずステップS210にて搬送ユニット120内に残留しているウエハWを例えば搬送ユニット側搬送機構170によりパーティクル測定室134へ搬送する。このとき,搬送室130内にあるウエハW,すなわち搬送ユニット側搬送機構170のピック上にあるウエハWについてはそのままパーティクル測定室134へ搬送する。また,オリエンタ136内にあるウエハWについては,搬送ユニット側搬送機構170によりオリエンタ136から搬出してパーティクル測定室134へ搬送する。この場合,既にパーティクル測定室134にウエハWが残留していた場合には,先にそのウエハWのパーティクル測定を実行した上でそのウエハWを搬送元のカセット容器132へ戻す。
次いで,ステップS220にてパーティクル測定室134へ搬入されたウエハWに付着しているパーティクル量を測定(パーティクル測定)し,ステップS230にてその測定結果を例えば制御部200の記憶手段290にパーティクル測定結果情報のログとして記憶する。そして,ステップS240にて搬送ユニット側搬送機構170によりウエハWをパーティクル測定室134から搬出して搬送元のカセット容器132へ戻す。こうして一連の搬送ユニット120内のウエハ救済処理が終了すると,図5に示すメインルーチンへ戻る。
このような搬送ユニット120内のウエハ救済処理によれば,搬送ユニット120内に残留しているすべてのウエハWは,パーティクル測定が行われた上で搬送元のカセット容器132に回収される。このようにしたのは,搬送ユニット120内にウエハWが残留しているとすれば,そのようなウエハWの処理段階は,未だ処理がされていない未処理段階であるか,又は既にすべての処理が終了している処理完了段階であることから,これらのウエハWはそのまま回収しても問題はないからである。従って,搬送ユニット120内のウエハ救済処理では,搬送ユニット120内に存在していることを検出するだけでウエハWの処理段階がわかるので,必ずしもウエハWの処理段階を例えばウエハ処理履歴情報294から検出しなくてもよい。
また,搬送ユニット120内に残留しているウエハWは,カセット容器132に回収する前にパーティクル測定が行われ,その結果がログなどに記憶される。このため,パーティクル量の測定結果に基づいて,カセット容器132に回収されたウエハWが再処理可能か否かを判断することができる。
(ロードロック室内のウエハ救済処理)
次に,ロードロック室160内のウエハ救済処理(ステップS300)の具体例について図7を参照しながら説明する。図7はロードロック室160内のウエハ救済処理を示すサブルーチンのフローチャートである。図1に示すような基板処理装置100では2つのロードロック室160M,160Nを備えているので,このような基板処理装置100に適用される図7に示す処理は,これらロードロック室160M,160Nのうち,ウエハWが残留しているロードロック室160の処理を示す。
図7に示すロードロック室内のウエハ救済処理では,先ずステップS310にてロードロック室160にウエハWを置いたまま,ロードロック室160内の排気処理を行う。排気処理としては,例えばロードロック室160の排気系及びガス導入系を制御しながら,真空引きと大気開放を所定回数繰返し,大気開放する際にパージガス(例えばNガス)を導入する,上述のサイクルパージを行う。
次に,ステップS320にてロードロック室160内にあるウエハWを搬送ユニット側搬送機構170によりパーティクル測定室134へ搬送する。具体的には,ロードロック室160を大気開放するなど圧力調整を行った上で,搬送ユニット側搬送機構170により当該ウエハWを搬出し,パーティクル測定室134へ搬入させる。次いで,ステップS330にてパーティクル測定を行い,ステップS340にてその測定結果を例えばログなどに記憶する。その後,ステップS350にて搬送ユニット側搬送機構170によりウエハWをパーティクル測定室134から搬出して搬送元のカセット容器132へ戻す。こうして一連のロードロック室160内のウエハ救済処理が終了すると図5に示すメインルーチンへ戻る。
このようなロードロック室160内のウエハ救済処理によれば,ロードロック室160内に残留しているすべてのウエハWは,搬送ユニット120内のウエハWと同様に,パーティクル測定が行われた上で搬送元のカセット容器132に回収される。このようにしたのは,ロードロック室160内にウエハWが残留しているとすれば,そのウエハWの処理段階は搬送ユニット120内のウエハWの場合と同様に,未処理段階又は処理完了段階であることから,これらのウエハWはそのまま回収しても問題はないからである。
但し,ロードロック室160からウエハWを搬出する前に,ロードロック室160の排気処理(例えばサイクルパージ)が行われる。これは,ロードロック室160には,処理室140からの処理ガスがウエハW上などに残留している虞があるからである。また,ロードロック室160が真空引きを行っている途中に,基板処理装置100の稼働が停止した場合には,排気側からゴミや塵が逆流している虞もあるからである。ロードロック室160の排気処理を行うことによって,これらの残留している処理ガスやゴミや塵などを除去することができる。さらに,処理ガスとして腐食性ガス(例えば塩素,塩化水素等)を使用してウエハWの処理を行う場合には,上記排気処理をロードロック室160内の酸排気処理として行うこともできる。これにより,腐食性ガスが搬送ユニット120側へ流出することを防止できるので,搬送ユニット120の構成部品や搬送ユニット側搬送機構170などの腐食を防止することができる。
(共通搬送室内のウエハ救済処理)
次に,共通搬送室150内のウエハ救済処理(ステップS400)の具体例について図8を参照しながら説明する。図8は共通搬送室150内のウエハ救済処理を示すサブルーチンのフローチャートである。共通搬送室150内には,未だいずれの処理室140でも処理されていない未処理ウエハWの他,1以上の処理室140で既に処理が終了している処理済ウエハWが残留している可能性がある。さらに,上記処理済ウエハWの中には,必要なすべての処理室140での処理が完了した処理完了ウエハのみならず,連続して複数の処理室140での処理が必要なウエハWであって,未だ他の処理室140での処理が完了していない処理未完了ウエハWも含まれる。従って,共通搬送室150内のウエハ救済処理では,このようなウエハWの処理段階を検出して,その処理段階に応じたウエハ救済処理を行う。
図8に示す共通搬送室内のウエハ救済処理では,先ずステップS410にて共通搬送室150内にあるウエハWが処理未完了ウエハWであるか否かを判断する。具体的には例えば,図4に示すようなウエハ処理履歴情報294により共通搬送室150内にあるウエハWの処理段階を検出して,そのウエハWの処理段階が処理未完了段階か否かを判断する。例えば第1処理室140A及び第2処理室140Bでの処理が必要なウエハWであれば,そのウエハWのウエハ処理段階が例えば第1処理室140Aでの処理が終了後の共通搬送室150内でストップしている場合には,未だ第2処理室140Bでの処理が施されていないため,そのウエハWは処理未完了段階であると判断することができる。
上記ステップS410にて共通搬送室150内にあるウエハWが処理未完了ウエハWであると判断した場合は,ステップS420にて処理未完了ウエハWに対する処理を行ってから,ステップS430の処理に進む。なお,ステップS420の処理未完了ウエハWに対する処理の詳細は後述する。また,ステップS410にて共通搬送室150内にあるウエハWが処理未完了ウエハWでないと判断した場合,すなわち未処理ウエハW又は処理完了ウエハWであると判断した場合はステップS430の処理に進む。
ステップS430では,上記未処理ウエハW又は処理完了ウエハWを例えば処理ユニット側搬送機構180によりロードロック室160M又は160N内へ搬送して,そのロードロック室160M又は160N内において上述したような排気処理例えば上述したようなサイクルパージを実行する。ここでいう処理完了ウエハWには,基板処理装置100の異常による稼働停止時(又は復旧処理開始時)に処理完了ウエハWであったものの他,復旧処理による処理未完了ウエハWに対する処理(ステップS420)が施されて処理完了ウエハWになったものの含まれる。
続いて,ステップS440にて当該ウエハWを搬送ユニット側搬送機構170によりパーティクル測定室134へ搬送する。具体的には,ロードロック室160M又は160Nを大気開放するなど圧力調整を行った上で,搬送ユニット側搬送機構170により当該ウエハWを搬出し,パーティクル測定室134へ搬入させる。次いで,ステップS450にてパーティクル測定を行い,ステップS460にてその測定結果を例えばログなどに記憶する。その後,ステップS470にて搬送ユニット側搬送機構170により当該ウエハWをパーティクル測定室134から搬出して搬送元のカセット容器132へ戻す。こうして一連の共通搬送室150内のウエハ救済処理が終了すると図5に示すメインルーチンへ戻る。
(処理未完了ウエハに対する処理)
ここで,図8に示すステップS420の処理未完了ウエハWに対する処理の具体例について図9を参照しながら説明する。図9は,処理未完了ウエハWに対する処理を示すサブルーチンのフローチャートである。
図9に示す処理未完了ウエハWに対する処理では,先ずステップS421にて処理未完了ウエハWをこれから搬送しようとする搬送先の処理室140が他のウエハWの処理途中であるか否かを判断する。搬送先の処理室140が他のウエハWの処理途中であるか否かは,例えば図4に示すようなウエハ処理履歴情報294により上記他のウエハWの処理段階を検出することにより判断する。ステップS421にて上記搬送先の処理室140が処理途中であると判断した場合は,ステップS422にてその搬送先の処理室140における他のウエハWの処理が終了するまで待機して,図8に示すルーチンへ戻る。搬送先の処理室140における他のウエハWの処理が終了してから,処理未完了ウエハWの処理を行うためである。具体的に説明すると,この場合には共通搬送室150に処理未完了ウエハWが待機している状態なので,図8のルーチンが終了して図5のメインルーチンに戻ったときに,ステップS150にて搬送中のウエハWは未だ回収されていないことになるので,再びステップS400の処理,すなわち図9に示すサブルーチンが実行されることになる。そのときに,搬送先の処理室における他のウエハWの処理が終了していれば,ステップS423以降の処理により共通搬送室150で待機していた処理未完了ウエハWの処理が行われる。
一方,ステップS421にて上記搬送先の処理室140が処理途中でないと判断した場合は,ステップS423にて処理ユニット側搬送機構180を制御して,処理未完了ウエハWの位置補正を行う。これは処理ユニット側搬送機構180の搬送動作中に,基板処理装置100の稼働が停止された場合,搬送動作中の処理ユニット側搬送機構180も急に停止するので,慣性力などで処理ユニット側搬送機構180のピック上に把持されているウエハWの位置がずれる場合があるからである。このようにウエハWの位置がずれた状態で処理室140へ搬入すれば,例えばゲートバルブ144に引っ掛かったり,処理室140の載置台142からずれて載置されたりする虞があるので,このようなウエハWの位置ずれを防止するために,処理室140へ搬入する前にウエハWの位置補正を行う。
このウエハWの位置補正は,例えば共通搬送室150内に設けられた位置センサ189を利用して次のように行われる。すなわち,処理ユニット側搬送機構180をピック上にウエハWを把持したまま,位置センサ189上まで搬送し,そのウエハWのずれ量を位置センサ189により検出する。そして,位置センサ189により検出されたずれ量に応じて処理ユニット側搬送機構180のピック位置をずらして調整することにより,ウエハWの位置補正を行う。
次いで,ステップS424にて位置補正された処理未完了ウエハWを処理ユニット側搬送機構180により次の処理を行う処理室140に搬送する。続いてステップS425にて搬送先の処理室140において処理未完了ウエハWの処理を行う。
次に,ステップS426にてすべての処理が完了したか否かを判断する。複数の処理室140での処理が必要なウエハWであれば,各処理室140での処理がすべて終了し,そのウエハWに対する処理がすべて完了したか否かを判断する。ステップS426にてすべての処理が完了していないと判断した場合には,ステップS424の処理に戻り,残りの処理を行う。またステップS426にてすべての処理が完了したと判断した場合には,一連の処理未完了ウエハの処理を終了し,図8に示すルーチンへ戻る。
このような共通搬送室150内のウエハ救済処理によれば,共通搬送室150内にあるウエハWの処理段階が処理完了段階の場合には,ロードロック室160における排気処理及びパーティクル測定が行われた上で搬送元のカセット容器132に回収される。これに対して共通搬送室150内にあるウエハWの処理段階が処理未完了段階の場合には,すべての処理が完了するまで必要な処理室での処理が行われた後に,搬送元のカセット容器132に回収される。これにより,例えば処理未完了ウエハWについては,そのまま大気状態にあるカセット容器132に回収されることはないので,処理未完了ウエハWが大気に晒されて救済不能となることを防止することができる。このように,ウエハWの処理段階に応じた的確な救済処理を行うことによって,できる限り多くの被処理基板を救済することができる。
(処理室内のウエハ救済処理)
次に,処理室140内のウエハ救済処理の具体例について図10を参照しながら説明する。図10は処理室140内のウエハ救済処理を示すサブルーチンのフローチャートである。図1に示すような基板処理装置100では6つの処理室140A〜140Fを備えているので,このような基板処理装置100に適用される図10に示す処理は,これら処理室140A〜140Fのうち,ウエハWが残留している処理室140の処理を示す。
また,処理室140内には,その処理室140内に搬入されたものの未だ処理が開始されていない未処理ウエハW,又はその処理室140内における処理がすべて終了しているものの搬出されずに残っている処理済ウエハW(処理未完了ウエハWと処理完了ウエハWを含む)の他,その処理室140での処理が開始されたものの途中で処理が中断された処理途中ウエハWが残留している場合もある。また,処理途中ウエハWであっても,その処理室140での処理段階のうちどの処理段階(例えば後述する安定工程中,エッチング工程中,終了工程中など)で基板処理装置100の稼働停止により中断されたかによって救済処理も異なる。従って,処理室140内のウエハ救済処理では,このような処理室140内でのウエハWの処理段階に応じた処理も含めた救済処理を行う。
図10に示す処理室140内のウエハ救済処理では,先ずステップS510にて処理室140内にあるウエハWが処理途中ウエハWであるか否かを判断する。具体的には例えば,図4に示すようなウエハ処理履歴情報294により処理室140内にあるウエハWの処理段階を検出して,そのウエハWの処理段階が処理途中段階か否かを判断する。例えば図4に示すウエハ処理履歴情報294によれば,ウエハID132A−22のウエハWは,第1処理室140Aのエッチング工程の処理途中で基板処理装置100が稼働停止しているので,処理途中段階であると判断することができる。
上記ステップS510にて処理室140内にあるウエハWが処理途中ウエハWであると判断した場合は,ステップS520にて処理途中ウエハWに対する処理を行ってから,ステップS530の処理に進む。なお,ステップS520の処理途中ウエハWに対する処理の詳細は後述する。また,ステップS510にて処理室140内にあるウエハWが処理途中ウエハWでないと判断した場合,例えば未処理ウエハW又は処理済ウエハWであると判断した場合は,そのままステップS530の処理に進む。
ステップS530では,処理室140内のウエハWが処理未完了ウエハWであるか否かを判断する。ここでいう処理未完了ウエハWには,基板処理装置100の異常による稼働停止時(又は復旧処理開始時)に処理未完了ウエハWであったものの他,ステップS520による処理途中ウエハWに対する処理が施されても未だ他の処理室140での処理が必要な処理未完了ウエハWも含まれる。
上記ステップS530にて処理室140内にあるウエハWが処理未完了ウエハWであると判断した場合は,ステップS540にて処理未完了ウエハWに対する処理を行ってから,ステップS550の処理に進む。なお,ステップS540の処理未完了ウエハWに対する処理は図8に示すステップS420の処理と同様であり,その具体例は図9に示すものと同様である。また,ステップS530にて処理室140内にあるウエハWが処理未完了ウエハWでないと判断した場合,すなわち未処理ウエハW又は処理完了ウエハWであると判断した場合はステップS550の処理に進む。
ステップS550では未処理ウエハW又は処理完了ウエハWを例えば処理ユニット側搬送機構180によりロードロック室160M又は160N内へ搬送して,そのロードロック室160M又は160N内において上述したような排気処理例えばサイクルパージを実行する。ここでいう処理完了ウエハWには,基板処理装置100の異常による稼働停止時(又は復旧処理開始時)に処理完了ウエハWであったものの他,ステップS540による処理未完了ウエハWに対する処理が施されて処理完了ウエハWになったものも含まれる。
続いて,ステップS560にて当該ウエハWを搬送ユニット側搬送機構170によりパーティクル測定室134へ搬送する。具体的には,ロードロック室160M又は160Nを大気開放するなど圧力調整を行った上で,搬送ユニット側搬送機構170により当該ウエハWを搬出し,パーティクル測定室134へ搬入させる。次いで,ステップS570にてパーティクル測定を行い,ステップS580にてその測定結果を例えばログなどに記憶する。その後,ステップS590にて搬送ユニット側搬送機構170により当該ウエハWをパーティクル測定室134から搬出して搬送元のカセット容器132へ戻す。こうして一連の処理室140内のウエハ救済処理が終了すると図5に示すメインルーチンへ戻る。
(処理途中ウエハに対する処理)
ここで,図10に示すステップS520の処理途中ウエハWに対する処理の具体例について図11を参照しながら説明する。図11は,処理途中ウエハWに対する処理を示すサブルーチンのフローチャートである。図11に示す処理途中ウエハWに対する処理は,基板処理装置100の異常による稼働停止時に中断されたウエハの処理段階に応じた救済処理を行うものである。すなわち,通常,処理室140でのウエハWの処理は複数の処理工程(プロセス・レシピ)を経て段階的に行われるので,どの処理工程の段階で中断されたかに応じた残処理を行うことによって,ウエハWの処理段階に応じた適切なウエハ救済処理を行うものである。
上記処理室140でのウエハWの処理工程(プロセス・レシピ)は,ウエハWの処理の種類や条件等によって異なるが,ここでは図12〜図14に示すような安定工程T,エッチング工程T,終了工程Tによってエッチング処理を行う場合の具体例を示す。図12〜図14におけるT,T,Tはそれぞれ,安定工程,エッチング工程,終了工程にかかる時間を示している。図12〜図14は,ウエハの処理工程の具体例を示す図であって,図12〜図14の(a)はそれぞれ,ウエハWの処理工程のうちどこで基板処理装置100が稼働停止となったかを示す図であり,図12〜図14の(b)はそれぞれ,図12〜図14の(a)で基板処理装置100が稼働停止となった場合のウエハWの残処理を示す図である。
図11に示す処理途中ウエハWに対する処理では,先ずステップS521にて処理室140内の処理途中ウエハWは安定工程途中で処理が停止されたものであるか否かを判断する。具体的には例えば,図4に示すようなウエハ処理履歴情報294により処理室140内にあるウエハWの処理段階を検出して,そのウエハWの処理が安定工程中で停止されたか否かを判断する。ステップS521にて処理室140内の処理途中ウエハWは安定工程途中で処理が停止されたものであると判断した場合はステップS522にてその安定工程を最初から実行する。
例えば図12(a)に示すように安定工程の途中でウエハWの処理が停止された場合には,そのウエハWには未だエッチング処理が行われていないため,そのような処理途中ウエハWに対する残処理としては図12(b)に示すようにそのまま安定工程の最初から再処理すれば足りる。
そして,ステップS522の処理,すなわち安定工程が終了すると,ステップS527にてその後の処理を続け,ステップS528にてその処理室140での残処理が終了したか否かを判断し,残処理が終了していないと判断した場合はステップS527の処理に戻る。その後の処理としては,例えば図12(b)に示すような処理途中ウエハWの残処理では,安定工程終了後に続けてエッチング工程T,終了工程Tを実行する。このようなすべての工程が終了すると,排気処理や圧力制御などを行うことによって処理室140内の状態を整えてから処理済ウエハWを搬出する。そして,ステップS528にてその処理室140での残処理が終了したと判断した場合は一連の処理途中ウエハに対する処理を終了して図10に示す処理室内のウエハ救済処理へ戻る。
上記ステップS521にて処理室140内の処理途中ウエハWは安定工程途中で処理が停止されたものでないと判断した場合はステップS523にて処理室140内の処理途中ウエハWはエッチング工程途中で処理が停止されたものであるか否かを判断する。この場合も例えば図4に示すようなウエハ処理履歴情報294により処理室140内にあるウエハWの処理段階を検出して,そのウエハWの処理がエッチング工程途中で停止されたか否かを判断する。例えば図4に示すウエハ処理履歴情報294によれば,ウエハID132A−22のウエハWは,第1処理室140Aのエッチング工程の処理途中で基板処理装置100が稼働停止しているので,そのウエハWはエッチング工程途中で処理が停止されたものであると判断することができる。
上記ステップS523にて処理室140内の処理途中ウエハWはエッチング工程途中で処理が停止されたものであると判断した場合は,ステップS524にてそのエッチング工程の残処理を安定工程後に実行する。すなわち,処理室140内の排気処理を行った上で,真空引きを行って処理室140内の圧力を所定圧力にし,改めて処理ガスを導入して高周波電力を印加してプラズマを立ち上げ,再び残り時間のエッチング処理を行う。
例えば図13(a)に示すようにエッチング工程途中で処理が停止された場合には,そのウエハWには途中までエッチング処理が行われているので,基本的には,そのエッチング処理の残り時間TPRの分だけエッチング処理を行えば足りる。但し,この場合にはエッチング処理が一度中断されて,再度安定工程により排気処理が行われてから新たに処理ガスが導入されてプラズマ化されることから,プラズマ状態がエッチング処理の中断前と中断後でまったく同じにならない場合も考えられる。このため,ウエハWの残処理では,図13(b)に示すように追加エッチング時間Tを設定できるようにする。従って,図13(b)に示すウエハWの残処理では,基板処理装置100の異常による稼働停止時(処理中断時)のエッチング処理の残り時間TPRに追加エッチング時間Tを加えた時間だけエッチング処理を行う。この追加エッチング時間TはウエハWの処理工程(プロセス・レシピ)に復旧処理の場合のレシピとして予めオペレータが記憶手段290などに入出力手段260による操作で自由に設定できるようにしてもよく,復旧処理実行時にオペレータが入出力手段260より入力できるようにしてもよい。
なお,本実施形態にかかるウエハWの残処理では,図4に示すようなウエハ処理履歴情報294に基づいてエッチング処理の残り時間TPRを求め,このエッチング処理の残り時間TPRに,必要な場合には追加エッチング時間Tを加え,それらの時間を残処理時間として,その残処理時間だけエッチング処理を行うようにした場合について説明したが,この残処理時間は,必ずしも図4に示すようなウエハ処理履歴情報294に基づいて求める必要はない。例えば処理室140A〜140Fの1つ(例えば処理室140F)を欠陥検査室として構成し,エッチング工程途中で処理が停止されたウエハWを欠陥検査室へ搬送し,欠陥検査室にてウエハWの処理状態(例えばウエハW上にエッチング処理により形成されたホール底のエッチング残渣量など)を検出して,その検出結果に基づいてエッチング処理の残処理時間(例えばTPR+T)を設定するようにしてもよい。欠陥検査室は例えば電子顕微鏡などの検査装置を備え,この欠陥検査室内のウエハWを電子顕微鏡などにより撮像して得られた電子像に基づいてウエハWの処理状態を検出するようにしてもよい。
また,上記エッチング工程に先立って実行される安定工程は,ウエハWの処理工程(プロセス・レシピ)に予め設定された安定工程Tを実行してもよいが,ウエハWの処理工程(プロセス・レシピ)に別途設定されたウエハ救済処理時における安定工程T′を実行するようにしてもよい。この場合,例えば下部電極などへ印加する高周波電圧は,段階的に印加していくように設定してもよい。特に高い高周波電圧を印加する場合は,段階的に印加することによって,例えば処理室140内におけるパーティクル発生を防止することができる。このような高周波電圧の印加方法は,例えば段階的な電圧値とその電圧をかける時間などによって設定するようにしてもよい。
そして,ステップS524の処理,すなわちエッチング工程の残処理が終了すると,ステップS527にてその後の処理を続け,ステップS527にてその後の処理を続け,ステップS528にてその処理室140での残処理が終了したか否かを判断し,残処理が終了していないと判断した場合はステップS527の処理に戻る。その後の処理としては,例えば図13(b)に示すような処理途中ウエハWの残処理では,エッチング工程終了後に続けて終了工程を実行する。このようなすべての工程が終了すると,排気処理や圧力制御などを行うことによって処理室140内の状態を整えてから処理済ウエハWを搬出する。そして,ステップS528にてその処理室140での残処理が終了したと判断した場合は一連の処理途中ウエハに対する処理を終了して図10に示す処理室内のウエハ救済処理へ戻る。
上記ステップS523にて処理室140内の処理途中ウエハWはエッチング工程途中で処理が停止されたものでないと判断した場合はステップS525にて処理室140内の処理途中ウエハWは終了工程途中で処理が停止されたものであるか否かを判断する。この場合も例えば図4に示すようなウエハ処理履歴情報294により処理室140内にあるウエハWの処理段階を検出して,そのウエハWの処理が終了工程途中で停止されたか否かを判断する。
上記ステップS525にて処理室140内の処理途中ウエハWは終了工程途中で処理が停止されたものであると判断した場合は,ステップS526にてその終了工程の残処理を安定工程後に実行する。すなわち,処理室140内の排気処理を行った上で,真空引きを行って処理室140内の圧力を所定圧力にし,改めて処理ガスを導入して高周波電力を印加してプラズマを立ち上げ,再び残り時間の終点処理などの終了工程を実行する。
例えば図14(a)に示すように終了工程途中で処理が停止された場合には,図14(b)に示すように,その終了工程における終点処理の残り時間TERの分だけ終点処理を行う。すなわち,直前のエッチング工程におけるエッチング処理を,終了工程の残り時間TERの経過時点を終点として終了する。
そして,ステップS525の処理,すなわち終了工程が終了すると,ステップS527にてその後の処理を続け,ステップS528にてその処理室140での残処理が終了したか否かを判断し,残処理が終了していないと判断した場合はステップS527の処理に戻る。その後の処理としては,例えば図14(b)に示すような処理途中ウエハWの残処理では,終了工程が終了することによりすべての工程が終了するので,排気処理や圧力制御などを行うことによって処理室140内の状態を整えてから処理済ウエハWを搬出する。そして,ステップS528にてその処理室140での残処理が終了したと判断した場合は一連の処理途中ウエハに対する処理を終了して図10に示す処理室内のウエハ救済処理へ戻る。
ところで,上述したような終点処理としては,様々な方法がある。例えば所定の終点時間の経過時点を終点としてエッチング処理を終了する方法(第1終点処理方法),プラズマ状態などに基づく終点検出方法により検出された終点によりエッチング処理を終了する方法(第2終点処理方法),上記終点検出方法により終点が検出された場合はその時点でエッチング処理を終了し,終点が検出されないで所定の終点時間が経過した場合はその経過時点でエッチング処理を終了する方法(第3終点処理方法)などがある。また,このような終点検出方法としては,処理室140内で励起されたプラズマの発光スペクトルの変化に基づいて検出する方法の他,光源からの光をウエハWに向けて照射し,その反射光の干渉光の変化に基づいて検出する方法がある。
本実施形態にかかる図11に示すウエハ救済処理は,いずれの終点処理を含む終了工程においても適用することができる。例えば上記第1終点処理方法や第3終点処理方法のように所定の終点時間の経過により終点を決定する処理を含む場合は,上記所定の終点時間(例えば図14に示すT)が予め設定されていることから,稼働停止時間tがわかっていれば終了工程の残り時間TERを求めることが可能である。このため,上述したように終了工程の残り時間TERの経過時点を終点としてエッチング処理を終了する。この場合,第3終点処理方法では,プラズマ状態などによる終点の検出は行わない。
これに対して,第2終点処理方法の場合は,エッチング処理の終点は専らプラズマ状態やウエハ状態などに基づいて検出するので,上述したような終点を決定するための所定の終点時間(例えば図14に示すT)が予め設定されているわけではない。このような場合には,例えば各ウエハWの終了工程を行う際に終点時間を計測してメモリなどに記憶しておき,基板処理装置100の異常による稼働停止時には,それ以前の各ウエハWについての終点時間の平均値を,救済処理を実行するウエハWの終点時間とし,その終点時間に基づいて終了工程の残り時間TERを算出するようにしてもよい。
なお,上記終了工程に先立って実行される安定工程についても,上記エッチング工程に先立って実行される安定工程と同様に,ウエハWの処理工程(プロセス・レシピ)に予め設定された安定工程Tを実行してもよいが,ウエハWの処理工程(プロセス・レシピ)に別途設定されたウエハ救済処理時における安定工程T′を実行するようにしてもよい。この場合,例えば下部電極などへ印加する高周波電圧は,段階的に印加していくように設定してもよい。
こうして,上述したような一連の処理室140内のウエハ救済処理が終了すると,図5に示すメインルーチンの処理に戻る。すなわち,図5に示すステップS150にて搬送中のウエハWがすべて回収されたか否かを判断する。すなわち,ステップS200〜ステップS500までの各ウエハ救済処理により処理されたウエハWが搬送元のカセット容器132へ搬送されて,すべてのウエハが回収されたか否かを判断する。ステップS150にて未だすべてのウエハWが回収されていないと判断した場合は,ステップS110の処理に戻り,すべてのウエハWが回収されたと判断した場合は,次の装置内状態復旧処理(ステップS160,ステップS170)の処理に移る。
(装置内状態復旧処理)
図5に示す復旧処理では,装置内状態復旧処理として例えばステップS160にて基板処理装置100の各室内のクリーニング処理を実行する。すなわち,例えば搬送ユニット120内,共通搬送室150内,ロードロック室160M,160N内,各処理室140A〜140F内などの各室に対してクリーニング処理を実行する。各室に対するクリーニング処理としては上述したように例えばパージガス(例えばNガス)を流したまま,真空引きと大気開放を所定回数繰返す処理(例えばNPPC:Non-Plasma Particle Cleaning)を行う。これら各室内のパーティクルを除去して,各室内をウエハ処理が可能な状態に整えるためである。なお,クリーニング処理としては,上記のような処理に限られるものではなく,基板処理装置によって自動的に行われる公知のクリーニング処理を適用してもよい。
続いて,ステップS170にて上記各室内のパーティクル測定処理を行う。例えばカセット容器132Cにパーティクル測定用ウエハが収納されているとすれば,そのパーティクル測定用ウエハをカセット容器132Cから取出していったん各室へ搬入し,その後パーティクル測定室134へ戻し,パーティクル測定室134内にてそのパーティクル測定用ウエハ上に付着したパーティクル量を測定する。そして,各室のパーティクル量の測定結果を例えばログなどに記憶する。このログは例えば制御部200の記憶手段290やメモリなどに記憶してもよい。
上記各室内のパーティクル測定処理が終了すると,カセット容器132に回収された未処理ウエハに対する再処理を行う。具体的にはステップS180にてカセット容器132に回収されたウエハWの中に未処理ウエハが残留するかを判断する。具体的には例えば,図3に示すようなウエハ収容情報292によりカセット容器132に回収されたウエハWの中に未処理ウエハが残留するかを判断する。例えば図3に示すウエハ収容情報292によれば,ウエハID132A−23のウエハWは,復旧処理が「有」であって,かつウエハ処理状況が「未処理」であるため,このウエハWは復旧処理にかかるウエハWであって,未処理段階にあるものと判断できる。
上記ステップS180にて未処理ウエハが残留すると判断した場合は,ステップS190にて未処理ウエハの再処理を行う(未処理ウエハの再処理工程)。ここでは,未処理ウエハに対して,そのウエハWのウエハ処理情報(プロセス・レシピ)に基づいて,ウエハ処理を最初から実行する。このように,未処理ウエハWの再処理は,いったんカセット容器132に回収されて,基板処理装置100の各室がクリーニング処理された後に行うようにしたので,未処理ウエハWの処理を基板処理装置100の復旧前と同様に行うことができる。このような未処理ウエハの再処理が終了すると,一連の復旧処理を終了する。
なお,上記実施形態では,基板処理装置100の各室についての装置内状態復旧処理例えば各室のクリーニング処理を,すべての室の基板回収処理が終了した後に一度に行う場合を例に挙げて説明したが,必ずしもこれに限定されるものではなく,各室ごとに基板回収処理と装置内状態復旧処理を行うようにしてもよい。例えば処理ユニット110内のクリーニング処理は処理ユニット110内のウエハ回収処理の直後に実行し,共通搬送室150内のクリーニング処理は共通搬送室150内のウエハ回収処理の直後に実行するようにしてもよい。また,処理室140内のクリーニング処理は,ウエハWが残留したまま行うようにしてもよい。これにより,処理室140内で処理が中断されたときに浮遊してウエハW上に落下したパーティクルについても,処理室140内のクリーニングと同時に除去することができる。
また,上記実施形態にかかる復旧処理は,異常解消後の電源投入により自動的に実行されるようにしてもよく,また例えば制御部200の表示手段250に復旧処理を実行するか否かの選択画面を表示させ,オペレータによる入出力手段260の操作で復旧処理を選択して実行できるようにしてもよい。また,復旧処理は,全部のみならず,一部を選択して実行できるようにしてもよい。例えば基板回収処理又は装置内復旧処理のいずれかを選択して実行できるようにしてもよく,基板回収処理の中でも,搬送ユニット内のウエハ救済処理(ステップS200),ロードロック室内のウエハ救済処理(ステップS300),共通搬送室内のウエハ救済処理(ステップS400),処理室内のウエハ救済処理(ステップS500)をそれぞれ選択して実行できるようにしてもよい。
本実施形態にかかる基板処理装置100によれば,基板処理装置100の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に基板処理装置100の状態を復旧させる復旧処理として,基板処理装置の各室内に残留しているウエハWに対して稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた救済処理を行ってウエハWをカセット容器132へ自動的に回収させるとともに(基板回収工程),基板処理装置100の各室内のクリーニング処理などを自動的に行うことによって各室内の状態を復旧させる(装置内状態復旧工程)ことにより,基板処理装置100の状態を復旧させる処理を自動で行うことができる。これにより,基板処理装置100の復旧処理の時間と手間を省くことができる。また,基板処理装置100の異常発生により稼働が停止した際にウエハWの処理段階に応じて的確な救済処理を行うことによって,できる限り多くのウエハWを救済することができる。
なお,上記実施形態における復旧処理は,パーティクル測定室134を備えた基板処理装置100について説明したが,パーティクル測定室134を備えていない基板処理装置に適用してもよい。この場合は,パーティクル測定室134におけるウエハW及び各室のパーティクル測定を省略してもよい。例えば図5に示すステップS170,図6に示すステップS210〜S230,図7に示すステップS320〜340,図8に示すステップS440〜S460,図10に示すステップS560〜S580についてはそれぞれ省略してもよい。
また,上記実施形態により詳述した本発明については,複数の機器から構成されるシステムに適用しても,1つの機器からなる装置に適用してもよい。上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体等の媒体をシステム或いは装置に供給し,そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体等の媒体に格納されたプログラムを読み出して実行することによっても,本発明が達成されることは言うまでもない。
この場合,記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり,そのプログラムを記憶した記憶媒体等の媒体は本発明を構成することになる。プログラムを供給するための記憶媒体等の媒体としては,例えば,フロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−RW,DVD+RW,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,或いはネットワークを介したダウンロードなどを用いることができる。
なお,コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより,上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく,そのプログラムの指示に基づき,コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い,その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も,本発明に含まれる。
さらに,記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムが,コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後,そのプログラムの指示に基づき,その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い,その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も,本発明に含まれる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば上記実施形態では,処理ユニットを共通搬送室の周りに複数の処理室を接続した所謂クラスタツール型の基板処理装置を例に挙げて説明したが,例えば処理ユニットを処理室にロードロック室を接続し,搬送ユニットに複数の処理ユニットを並列に接続した所謂タンデム型の基板処理装置など他,基板処理装置の異常発生によって稼働が停止する様々なタイプの基板処理装置に本発明を適用可能である。
本発明は,被処理基板に対して所定の処理を施す基板処理装置が異常発生によって稼働が停止した際における基板処理装置の復旧処理方法,基板処理装置,プログラムに適用可能である。
本発明の実施形態にかかる基板処理装置の構成を示す断面図である。 図1に示す制御部の構成例を示すブロック図である。 図2に示すウエハ収容情報の具体例を示す図である。 図2に示すウエハ処理履歴情報の具体例を示す図である。 同実施形態にかかる復旧処理の具体例を示すフローチャートである。 図5に示す搬送ユニット内のウエハ救済処理の具体例を示すフローチャートである。 図5に示すロードロック室内のウエハ救済処理の具体例を示すフローチャートである。 図5に示す共通搬送室内のウエハ救済処理の具体例を示すフローチャートである。 図8に示す処理未完了ウエハに対する処理の具体例を示すフローチャートである。 図5に示す処理室内のウエハ救済処理の具体例を示すフローチャートである。 図10に示す処理途中ウエハに対する処理の具体例を示すフローチャートである。 ウエハの処理工程を示す図であって,同図(a)は処理室内の安定工程途中で基板処理装置の稼働が停止した場合を示す図であり,同図(b)は処理室内の安定工程途中で基板処理装置の稼働が停止した場合のウエハWの残処理を示す図である。 ウエハの処理工程を示す図であって,同図(a)は処理室内のエッチング工程途中で基板処理装置の稼働が停止した場合を示す図であり,同図(b)は処理室内のエッチング工程途中で基板処理装置の稼働が停止した場合のウエハWの残処理を示す図である。 ウエハの処理工程を示す図であって,同図(a)は処理室内の終了工程途中で基板処理装置の稼働が停止した場合を示す図であり,同図(b)は処理室内の終了工程途中で基板処理装置の稼働が停止した場合のウエハWの残処理を示す図である。
符号の説明
100 基板処理装置
110 処理ユニット
120 搬送ユニット
130 搬送室
131(131A〜131C) カセット台
132(132A〜132C) カセット容器
133(133A〜133C) ゲートバルブ
134 パーティクル測定室
135 載置台
135a ウエハセンサ
136 オリエンタ
138 回転載置台
138a ウエハセンサ
139 光学センサ
140(140A〜140F) 処理室
142(142A〜142F) 載置台
144(144A〜144F) ゲートバルブ
150 共通搬送室
164M,164N 受渡台
165M,165N ウエハセンサ
170 搬送ユニット側搬送機構
172 基台
173a,173b ウエハセンサ
173A,173B ピック
174 案内レール
176 リニアモータ駆動機構
180 処理ユニット側搬送機構
182 基台
183a,183b ウエハセンサ
183A,183B ピック
184 案内レール
186 アーム機構
188(188A〜188F) ウエハセンサ
189 位置センサ
200 制御部
210 CPU
220 ROM
230 RAM
240 計時手段
250 表示手段
260 入出力手段
270 報知手段
280 各種コントローラ
290 記憶手段
292 ウエハ収容情報
294 ウエハ処理履歴情報

Claims (31)

  1. 基板収納容器から搬送された被処理基板を処理する処理室を少なくとも含む複数の室からなる基板処理装置においてその基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に前記基板処理装置の状態を復旧させる基板処理装置の復旧処理方法であって,
    前記基板処理装置の各室内に残留している前記被処理基板に対して前記稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた基板救済処理を行って前記被処理基板を前記基板収納容器へ回収させる基板回収工程と,
    前記基板処理装置の各室内の状態を復旧させる装置内状態復旧工程と,
    を有することを特徴とする基板処理装置の復旧処理方法。
  2. 前記基板救済処理は,
    前記基板処理装置内に残留している前記被処理基板を検出する基板検出工程と,
    前記基板検出工程により検出された被処理基板について,前記稼働停止時までに実行された処理の段階を検出する処理段階検出工程と,
    前記基板検出工程により検出された被処理基板に対して,前記処理段階検出工程により検出された処理段階に応じた基板救済処理を実行する基板救済工程と,
    を有することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  3. 前記基板救済工程は,前記基板検出工程によって前記処理室内に被処理基板が検出され,前記処理段階検出工程によってその被処理基板の処理段階がその処理室での処理が残っている処理途中段階であると検出された場合には,その処理室内でその被処理基板に対して残りの処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  4. 前記基板処理装置は,その基板処理装置の稼働中に被処理基板の処理履歴情報を記憶する記憶手段を備え,
    前記基板救済工程は,前記基板検出工程によって前記処理室内に被処理基板が検出され,前記処理段階検出工程によってその被処理基板の処理段階がその処理室での処理が残っている処理途中段階であると検出された場合には,前記記憶手段に記憶された被処理基板の処理履歴情報に基づいてその被処理基板の残処理時間を設定し,その残処理時間だけその被処理基板に対して残りの処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  5. 前記基板処理装置は,前記被処理基板の処理状態を検出して欠陥検査を行う欠陥検査室を備え,
    前記基板救済工程は,前記基板検出工程によって前記処理室内に被処理基板が検出され,前記処理段階検出工程によってその被処理基板の処理段階がその処理室での処理が残っている処理途中段階であると検出された場合には,その被処理基板を前記欠陥検査室へ搬送し,その欠陥検査室において検出された被処理基板の処理状態に基づいてその被処理基板の残処理時間を設定し,その残処理時間だけその被処理基板に対して残りの処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  6. 前記基板救済工程は,前記基板検出工程によってある処理室から他の処理室へ搬送される途中の被処理基板が検出され,前記処理段階検出工程によってその被処理基板の処理段階が他の処理室での必要な処理が残っている処理未完了段階であると検出された場合には,その被処理基板に対して残りの処理室での処理を実行することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  7. 前記基板救済工程は,前記基板検出工程によってある室内で被処理基板が検出され,前記処理段階検出工程によってその被処理基板の処理段階が未処理段階又は処理完了段階であると検出された場合には,その被処理基板を前記基板収納容器へ回収させることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  8. 前記装置内状態復旧工程は,前記基板処理装置の各室内のクリーニング処理を実行することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  9. 前記基板処理装置の各室は,少なくともパージガスを導入可能なガス導入系と,真空引き及び大気開放による圧力調整が可能な排気系とを備え,
    前記クリーニング処理は,前記基板処理装置の各室内に前記ガス導入系によりパージガスを導入したまま,前記排気系により真空引きと大気開放を所定回数繰返す処理であることを特徴とする請求項8に記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  10. さらに,前記基板収納容器に回収された被処理基板が未処理段階であるか否かを検出し,未処理段階であることが検出されると,その被処理基板に再処理を実行する再処理工程を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  11. 前記基板処理装置は,パーティクル測定室を備え,
    前記基板回収工程は,前記被処理基板を前記基板収納容器に回収させる前に,前記パーティクル測定室に搬送し,このパーティクル測定室にて前記被処理基板上のパーティクル量の測定を行って,その測定結果を前記被処理基板に関連づけて記憶手段に記憶しておくことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  12. 被処理基板を処理する複数の処理室を少なくとも含む複数の室からなる処理ユニットと,前記処理ユニットに接続され,前記被処理基板を収納する基板収納容器との間で前記被処理基板の受渡しを行う搬送室を有する搬送ユニットと,前記搬送ユニット内に設けられ,前記処理ユニットに前記被処理基板を搬出入させる搬送ユニット側搬送機構と,前記処理ユニット内に設けられ,前記処理室に前記被処理基板を搬出入させる処理ユニット側搬送機構とを備える基板処理装置においてその基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に前記基板処理装置の状態を復旧させる基板処理装置の復旧処理方法であって,
    前記基板処理装置の前記処理ユニット内および/または前記搬送ユニット内に残留している前記被処理基板に対して前記稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた基板救済処理を行って前記被処理基板を前記処理ユニット側搬送機構および/または前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させる基板回収工程と,
    前記基板処理装置の前記処理ユニット内及び前記搬送ユニット内の状態を復旧させる装置内状態復旧工程と,
    を有することを特徴とする基板処理装置の復旧処理方法。
  13. 前記基板回収工程は,
    前記処理ユニット内に残留している被処理基板に対しては,その被処理基板の処理段階がその被処理基板に必要な処理が残っている処理段階か否かを検出し,必要な処理が残っている処理段階の場合は残りの処理を実行して,前記処理ユニット側搬送機構および前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させ,必要な処理が残っている処理段階でない場合は前記処理ユニット側搬送機構および前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させる処理ユニット内基板救済処理を実行し,
    前記搬送ユニット内に残留している被処理基板に対しては,前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させる搬送ユニット内基板救済処理を実行することを特徴とする請求項12に記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  14. 前記基板処理装置は,その基板処理装置の稼働中に被処理基板の処理履歴情報を記憶する記憶手段を備え,
    前記処理ユニット内基板救済処理は,前記記憶手段に記憶された被処理基板の処理履歴情報に基づいて,前記処理ユニット内に残留している被処理基板の処理段階がその被処理基板に必要な処理が残っている処理段階か否かを検出し,その検出結果に基づいて残りの処理を実行することを特徴とする請求項13に記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  15. 前記基板処理装置は,前記被処理基板の処理状態を検出して欠陥検査を行う欠陥検査室を備え,
    前記処理ユニット内基板救済処理は,前記欠陥検査室において検出された被処理基板の処理状態に基づいて,前記処理ユニット内に残留している被処理基板の処理段階がその被処理基板に必要な処理が残っている処理段階か否かを検出し,その検出結果に基づいて残りの処理を実行することを特徴とする請求項13に記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  16. 前記装置内状態復旧工程は,前記基板処理装置の前記処理ユニット内及び前記搬送ユニットの各室内のクリーニング処理を実行することを特徴とする請求項12〜15のいずれかに記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  17. 前記基板処理装置の前記処理ユニットおよび前記搬送ユニットの各室は,少なくともパージガスを導入可能なガス導入系と,真空引き及び大気開放による圧力調整が可能な排気系とを備え,
    前記クリーニング処理は,前記処理ユニットおよび前記搬送ユニットの各室内に前記ガス導入系によりパージガスを導入したまま,前記排気系により真空引きと大気開放を所定回数繰返す処理であることを特徴とする請求項16に記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  18. さらに,前記基板収納容器に回収された被処理基板が未処理段階であるか否かを検出し,未処理段階であることが検出されると,その被処理基板に再処理を実行する再処理工程を有することを特徴とする請求項12〜17のいずれかに記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  19. 前記基板処理装置は,パーティクル測定室を備え,
    前記基板回収工程は,前記被処理基板を前記基板収納容器に回収させる前に,前記パーティクル測定室に搬送し,このパーティクル測定室にて前記被処理基板上のパーティクル量の測定を行って,その測定結果を前記被処理基板に関連づけて記憶手段に記憶しておくことを特徴とする請求項12〜18のいずれかに記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  20. 被処理基板を収納する基板収納容器との間で前記被処理基板の受渡しを行う搬送室を有する搬送ユニットと,前記被処理基板を処理する複数の処理室を周囲に接続する共通搬送室及びこの共通搬送室と前記搬送ユニットの搬送室とを接続するロードロック室を有する処理ユニットと,前記搬送ユニットの搬送室内に設けられ,前記ロードロック室に前記被処理基板を搬出入させる搬送ユニット側搬送機構と,前記処理ユニットの共通搬送室内に設けられ,前記ロードロック室と前記各処理室との各室間で前記被処理基板を搬出入させる処理ユニット側搬送機構とを備える基板処理装置においてその基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に前記基板処理装置の状態を復旧させる基板処理装置の復旧処理方法であって,
    前記基板処理装置の前記処理ユニットおよび/または前記搬送ユニットの各室内に残留している前記被処理基板に対して前記稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた基板救済処理を行って前記被処理基板を前記処理ユニット側搬送機構および/または前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させる基板回収工程と,
    前記基板処理装置の各室内の状態を復旧させる装置内状態復旧工程と,
    を有することを特徴とする基板処理装置の復旧処理方法。
  21. 前記基板回収工程は,
    前記搬送ユニット内に被処理基板が検出されると,前記基板収納容器へ回収する搬送ユニット内基板救済処理を実行し,
    前記ロードロック室内に被処理基板が検出されると,そのロードロック室内の排気処理を行った上でその被処理基板を基板収納容器へ回収するロードロック室内基板救済処理を実行し,
    前記共通搬送室内に被処理基板が検出されると,その被処理基板の処理段階が処理未完了段階であるかを判断し,処理未完了段階であれば残りの処理室での処理を実行した上で前記基板収納容器へ回収し,処理未完了段階でなければ前記基板収納容器へ回収する共通搬送室内基板救済処理を実行し,
    前記処理室内に被処理基板が検出されると,その被処理基板の処理段階が処理途中段階であるかを判断し,処理途中段階であればその処理室での残りの処理を実行した上で前記基板収納容器へ回収し,処理途中段階でなければ前記基板収納容器へ回収する処理室内基板救済処理を実行することを特徴とする請求項20に記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  22. 前記基板処理装置は,その基板処理装置の稼働中に被処理基板の処理履歴情報を記憶する記憶手段を備え,
    前記処理室内基板救済処理は,前記処理室内の被処理基板の処理段階が処理途中段階であると判断した場合には,前記記憶手段に記憶された被処理基板の処理履歴情報に基づいてその被処理基板の残処理時間を設定し,その残処理時間だけその被処理基板に対して残りの処理を実行することを特徴とする請求項21に記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  23. 前記基板処理装置は,前記被処理基板の処理状態を検出して欠陥検査を行う欠陥検査室を備え,
    前記処理室内基板救済処理は,前記処理室内の被処理基板の処理段階が処理途中段階であると判断した場合には,その被処理基板を前記欠陥検査室へ搬送し,その欠陥検査室において検出された被処理基板の処理状態に基づいてその被処理基板の残処理時間を設定し,その残処理時間だけその被処理基板に対して残りの処理を実行することを特徴とする請求項21に記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  24. 前記装置内状態復旧工程は,前記基板処理装置の前記処理ユニット内及び前記搬送ユニットの各室内のクリーニング処理を実行することを特徴とする請求項20〜23のいずれかに記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  25. 前記基板処理装置の前記処理ユニットおよび前記搬送ユニットの各室は,少なくともパージガスを導入可能なガス導入系と,真空引き及び大気開放による圧力調整が可能な排気系とを備え,
    前記クリーニング処理は,前記処理ユニットおよび前記搬送ユニットの各室内に前記ガス導入系によりパージガスを導入したまま,前記排気系により真空引きと大気開放を所定回数繰返す処理であることを特徴とする請求項24に記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  26. さらに,前記基板収納容器に回収された被処理基板が未処理段階であるか否かを検出し,未処理段階であることが検出されると,その被処理基板に再処理を実行する再処理工程を有することを特徴とする請求項20〜25のいずれかに記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  27. 前記基板処理装置は,パーティクル測定室を備え,
    前記基板回収工程は,前記被処理基板を前記基板収納容器に回収させる前に,前記パーティクル測定室に搬送し,このパーティクル測定室にて前記被処理基板上のパーティクル量の測定を行って,その測定結果を前記被処理基板に関連づけて記憶手段に記憶しておくことを特徴とする請求項20〜26のいずれかに記載の基板処理装置の復旧処理方法。
  28. 被処理基板を処理する基板処理装置であって,
    前記被処理基板を処理する複数の処理室を少なくとも含む複数の室からなる処理ユニットと,
    前記処理ユニットに接続され,前記被処理基板を収納する基板収納容器との間で前記被処理基板の受渡しを行う搬送室を有する搬送ユニットと,
    前記搬送ユニット内に設けられ,前記処理ユニットに前記被処理基板を搬出入させる搬送ユニット側搬送機構と,
    前記処理ユニット内に設けられ,前記処理室に前記被処理基板を搬出入させる処理ユニット側搬送機構と,
    前記基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に前記基板処理装置の状態を復旧させる制御手段とを備え,
    前記制御手段は,前記基板処理装置の前記処理ユニット内および/または前記搬送ユニット内に残留している前記被処理基板に対して前記稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた基板救済処理を行って前記被処理基板を前記処理ユニット側搬送機構および/または前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させる基板回収手段と,前記基板処理装置の前記処理ユニット内及び前記搬送ユニット内の状態を復旧させる装置内状態復旧手段とを備えることを特徴とする基板処理装置。
  29. 被処理基板を処理する基板処理装置であって,
    前記被処理基板を収納する基板収納容器との間で前記被処理基板の受渡しを行う搬送室を有する搬送ユニットと,
    前記被処理基板を処理する複数の処理室を周囲に接続する共通搬送室及びこの共通搬送室と前記搬送ユニットの搬送室とを接続するロードロック室を有する処理ユニットと,
    前記搬送ユニットの搬送室内に設けられ,前記ロードロック室に前記被処理基板を搬出入させる搬送ユニット側搬送機構と,
    前記処理ユニットの共通搬送室内に設けられ,前記ロードロック室と前記各処理室との各室間で前記被処理基板を搬出入させる処理ユニット側搬送機構と,
    前記基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に前記基板処理装置の状態を復旧させる制御手段とを備え,
    前記制御手段は,前記基板処理装置の前記処理ユニットおよび/または前記搬送ユニットの各室内に残留している前記被処理基板に対して前記稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた基板救済処理を行って前記被処理基板を前記処理ユニット側搬送機構および/または前記搬送ユニット側搬送機構によって前記基板収納容器へ回収させる基板回収手段と,前記基板処理装置の各室内の状態を復旧させる装置内状態復旧手段とを備えることを特徴とする基板処理装置。
  30. 基板収納容器から搬送された被処理基板を処理する処理室を少なくとも含む複数の室からなる基板処理装置においてその基板処理装置の稼働中に異常が発生したことにより稼働が停止された際,その異常解消後に前記基板処理装置の状態を復旧させる基板処理装置の復旧処理を行うプログラムであって,
    コンピュータに,
    前記基板処理装置の各室内に残留している前記被処理基板に対して前記稼働停止時までに実行された処理の段階に応じた基板救済処理を行って前記被処理基板を前記基板収納容器へ回収させる基板回収処理と,
    前記基板処理装置の各室内の状態を復旧させる装置内状態復旧処理と,
    を実行させるためのプログラム。
  31. 前記基板救済処理は,
    前記基板処理装置内に残留している前記被処理基板を検出する基板検出処理と,
    前記基板検出処理により検出された被処理基板について,前記稼働停止時までに実行された処理の段階を検出する処理段階検出処理と,
    前記基板検出処理により検出された被処理基板に対して,前記処理段階検出処理により検出された処理段階に応じた基板救済処理を実行する基板救済処理と,
    を有することを特徴とする請求項30に記載のプログラム。
JP2005016174A 2005-01-24 2005-01-24 基板処理装置の復旧処理方法,基板処理装置,プログラム Expired - Fee Related JP4569956B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005016174A JP4569956B2 (ja) 2005-01-24 2005-01-24 基板処理装置の復旧処理方法,基板処理装置,プログラム
KR1020060006950A KR100724173B1 (ko) 2005-01-24 2006-01-23 기판 처리 장치의 복구 처리 방법 및 기판 처리 장치 및프로그램을 기록한 기록매체
TW095102491A TWI382482B (zh) 2005-01-24 2006-01-23 A substrate processing apparatus, and a substrate processing apparatus
CNB2006100069197A CN100383919C (zh) 2005-01-24 2006-01-24 基板处理装置的复原处理方法、基板处理装置
US11/337,464 US7364922B2 (en) 2005-01-24 2006-01-24 Automated semiconductor wafer salvage during processing
US12/048,129 US7960187B2 (en) 2005-01-24 2008-03-13 Recovery processing method to be adopted in substrate processing apparatus, substrate processing apparatus and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005016174A JP4569956B2 (ja) 2005-01-24 2005-01-24 基板処理装置の復旧処理方法,基板処理装置,プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006203145A true JP2006203145A (ja) 2006-08-03
JP4569956B2 JP4569956B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=36919041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005016174A Expired - Fee Related JP4569956B2 (ja) 2005-01-24 2005-01-24 基板処理装置の復旧処理方法,基板処理装置,プログラム

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP4569956B2 (ja)
KR (1) KR100724173B1 (ja)
CN (1) CN100383919C (ja)
TW (1) TWI382482B (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008156152A1 (ja) * 2007-06-21 2008-12-24 Nikon Corporation 搬送方法および搬送装置
JP2009135418A (ja) * 2007-11-05 2009-06-18 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
US7618203B2 (en) 2007-03-27 2009-11-17 Tokyo Electron Limited Substrate processing method, substrate processing apparatus, and computer readable storage medium
WO2011078270A1 (ja) * 2009-12-24 2011-06-30 株式会社アルバック 真空処理装置の運用方法
JP2015192094A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社荏原製作所 基板処理方法
US9818629B2 (en) 2013-02-07 2017-11-14 Hitachi Kokusai Electric, Inc. Substrate processing apparatus and non-transitory computer-readable recording medium
JP2018019095A (ja) * 2017-10-04 2018-02-01 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法および基板処理装置
US10409271B2 (en) 2013-06-20 2019-09-10 SCREEN Holdings Co., Ltd. Scheduling method and recording medium recording scheduling program for substrate processing apparatus
JP2020009920A (ja) * 2018-07-09 2020-01-16 東京エレクトロン株式会社 基板処理システム、基板処理方法、および制御プログラム
WO2020095675A1 (ja) * 2018-11-05 2020-05-14 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板収容容器の蓋を開閉する方法
JP2021012969A (ja) * 2019-07-08 2021-02-04 東京エレクトロン株式会社 基板処理システム及び基板処理方法
KR20210125417A (ko) 2020-04-08 2021-10-18 가부시기가이샤 디스코 가공 장치 및 가공 방법

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5511190B2 (ja) * 2008-01-23 2014-06-04 株式会社荏原製作所 基板処理装置の運転方法
JP5635270B2 (ja) * 2009-02-13 2014-12-03 株式会社日立国際電気 基板処理装置及び基板処理システム及び基板処理装置の表示方法及び基板処理装置のパラメータ設定方法及び記録媒体
CN103382554B (zh) * 2012-05-04 2015-08-19 无锡华润上华科技有限公司 常压化学气相沉积机台异常监控方法及系统
CN104699019B (zh) * 2013-12-09 2019-09-17 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 机台恢复检验系统以及机台恢复检验方法
JP6165658B2 (ja) 2014-03-20 2017-07-19 株式会社東芝 製造装置管理システム及び製造装置管理方法
US10024825B2 (en) * 2014-12-26 2018-07-17 Axcelis Technologies, Inc. Wafer clamp detection based on vibration or acoustic characteristic analysis
KR102063322B1 (ko) 2016-05-27 2020-01-08 세메스 주식회사 기판 처리 장치 및 방법
JP6773497B2 (ja) * 2016-09-20 2020-10-21 株式会社Screenホールディングス 基板処理管理装置、基板処理管理方法および基板処理管理プログラム
CN106373913B (zh) * 2016-10-31 2019-02-19 北京北方华创微电子装备有限公司 一种半导体立式炉设备异常恢复的方法
CN107507788B (zh) * 2017-07-21 2019-11-08 志圣科技(广州)有限公司 晶圆加工机及其加工处理方法
KR102204024B1 (ko) * 2018-03-15 2021-01-18 세메스 주식회사 기판 처리 장치 및 방법
CN110983301B (zh) * 2019-12-23 2022-08-05 通威太阳能(安徽)有限公司 一种镀膜管p设备高频自动补镀方法
CN113644005A (zh) * 2020-05-11 2021-11-12 中微半导体设备(上海)股份有限公司 一种半导体处理系统
CN113658885B (zh) * 2021-08-12 2023-09-08 长鑫存储技术有限公司 制备腔室的确定方法及装置
CN116159809A (zh) * 2022-12-28 2023-05-26 深圳市纳设智能装备有限公司 晶圆传输方法
KR102607442B1 (ko) 2023-06-19 2023-11-29 주식회사 유니온스틸코퍼레이션 개선된 압축 성능의 고철 압축 및 절단 장치

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0670238U (ja) * 1993-03-11 1994-09-30 日新電機株式会社 エアーロック室
JPH0729958A (ja) * 1993-07-14 1995-01-31 Hitachi Ltd 半導体製造装置
JPH1116986A (ja) * 1997-06-23 1999-01-22 Tokyo Electron Ltd 被処理体の回収方法
JPH11330185A (ja) * 1998-05-07 1999-11-30 Matsushita Electron Corp 半導体装置の製造装置及びその製造方法
JP2001093791A (ja) * 1999-09-20 2001-04-06 Hitachi Ltd 真空処理装置の運転方法及びウエハの処理方法
JP2001338964A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Hitachi Ltd 試料処理装置および処理方法
JP2004319961A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置、基板処理方法、及び該方法を実行するプログラム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4757459A (en) * 1986-05-29 1988-07-12 Cincinnati Milacron Inc. Apparatus and method for programming a computer operated robot arm using macro instructions
US4928221A (en) * 1988-04-11 1990-05-22 Westinghouse Electric Corp. Part program generating system
US5570990A (en) * 1993-11-05 1996-11-05 Asyst Technologies, Inc. Human guided mobile loader stocker
JP3328869B2 (ja) * 1995-06-27 2002-09-30 東京エレクトロン株式会社 処理方法及び処理装置
US6216051B1 (en) * 1998-05-04 2001-04-10 Nec Electronics, Inc. Manufacturing backup system
WO2000023230A1 (en) * 1998-10-19 2000-04-27 Speedfam-Ipec Corporation Catastrophic error recovery apparatus and associated methods
WO2002003441A1 (fr) * 2000-07-04 2002-01-10 Tokyo Electron Limited Procede de surveillance de fonctionnement pour appareil de traitement
JP2002261148A (ja) * 2001-03-05 2002-09-13 Tokyo Electron Ltd 処理システム及び被処理体の予熱方法
JP2002270481A (ja) * 2001-03-08 2002-09-20 Olympus Optical Co Ltd 試料自動回収システム
US6732006B2 (en) * 2002-02-06 2004-05-04 Asm International Nv Method and system to process semiconductor wafers

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0670238U (ja) * 1993-03-11 1994-09-30 日新電機株式会社 エアーロック室
JPH0729958A (ja) * 1993-07-14 1995-01-31 Hitachi Ltd 半導体製造装置
JPH1116986A (ja) * 1997-06-23 1999-01-22 Tokyo Electron Ltd 被処理体の回収方法
JPH11330185A (ja) * 1998-05-07 1999-11-30 Matsushita Electron Corp 半導体装置の製造装置及びその製造方法
JP2001093791A (ja) * 1999-09-20 2001-04-06 Hitachi Ltd 真空処理装置の運転方法及びウエハの処理方法
JP2001338964A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Hitachi Ltd 試料処理装置および処理方法
JP2004319961A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置、基板処理方法、及び該方法を実行するプログラム

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7618203B2 (en) 2007-03-27 2009-11-17 Tokyo Electron Limited Substrate processing method, substrate processing apparatus, and computer readable storage medium
WO2008156152A1 (ja) * 2007-06-21 2008-12-24 Nikon Corporation 搬送方法および搬送装置
US8244399B2 (en) 2007-06-21 2012-08-14 Nikon Corporation Transport method and transport apparatus
US8489227B2 (en) 2007-06-21 2013-07-16 Nikon Corporation Transport method and transport apparatus
JP2009135418A (ja) * 2007-11-05 2009-06-18 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
JP4503088B2 (ja) * 2007-11-05 2010-07-14 株式会社日立国際電気 基板処理装置及び基板処理装置の表示方法
WO2011078270A1 (ja) * 2009-12-24 2011-06-30 株式会社アルバック 真空処理装置の運用方法
JPWO2011078270A1 (ja) * 2009-12-24 2013-05-09 株式会社アルバック 真空処理装置の運用方法
US9818629B2 (en) 2013-02-07 2017-11-14 Hitachi Kokusai Electric, Inc. Substrate processing apparatus and non-transitory computer-readable recording medium
US10409271B2 (en) 2013-06-20 2019-09-10 SCREEN Holdings Co., Ltd. Scheduling method and recording medium recording scheduling program for substrate processing apparatus
US9847263B2 (en) 2014-03-28 2017-12-19 Ebara Corporation Substrate processing method including reprocessing rejected wafers
KR101878018B1 (ko) * 2014-03-28 2018-07-12 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 기판 처리 방법
JP2015192094A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社荏原製作所 基板処理方法
JP2018019095A (ja) * 2017-10-04 2018-02-01 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法および基板処理装置
JP2020009920A (ja) * 2018-07-09 2020-01-16 東京エレクトロン株式会社 基板処理システム、基板処理方法、および制御プログラム
JP7109287B2 (ja) 2018-07-09 2022-07-29 東京エレクトロン株式会社 基板処理システム、基板処理方法、および制御プログラム
WO2020095675A1 (ja) * 2018-11-05 2020-05-14 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板収容容器の蓋を開閉する方法
JP2020077667A (ja) * 2018-11-05 2020-05-21 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板収容容器の蓋を開閉する方法、及びプログラム
JP7113722B2 (ja) 2018-11-05 2022-08-05 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板収容容器の蓋を開閉する方法、及びプログラム
JP2021012969A (ja) * 2019-07-08 2021-02-04 東京エレクトロン株式会社 基板処理システム及び基板処理方法
JP7303678B2 (ja) 2019-07-08 2023-07-05 東京エレクトロン株式会社 基板処理システム及び基板処理方法
US11854840B2 (en) 2019-07-08 2023-12-26 Tokyo Electron Limited Substrate processing system and substrate processing method
KR20210125417A (ko) 2020-04-08 2021-10-18 가부시기가이샤 디스코 가공 장치 및 가공 방법

Also Published As

Publication number Publication date
TW200636899A (en) 2006-10-16
CN100383919C (zh) 2008-04-23
KR100724173B1 (ko) 2007-05-31
JP4569956B2 (ja) 2010-10-27
CN1819112A (zh) 2006-08-16
KR20060085590A (ko) 2006-07-27
TWI382482B (zh) 2013-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4569956B2 (ja) 基板処理装置の復旧処理方法,基板処理装置,プログラム
US7960187B2 (en) Recovery processing method to be adopted in substrate processing apparatus, substrate processing apparatus and program
KR100845990B1 (ko) 기판 처리 장치, 이력 정보 기록 방법, 이력 정보 기록프로그램, 및 이력 정보 기록 시스템
JP6635888B2 (ja) プラズマ処理システム
TWI466218B (zh) Substrate processing device and substrate handling method thereof
US6131052A (en) Semiconductor manufacturing non-processing apparatuses with storage equipment
US20070023683A1 (en) Vacuum processing apparatus and vacuum processing method
JP2009148734A (ja) 基板処理装置および基板処理方法並びに記憶媒体
JP4673548B2 (ja) 基板処理装置及びその制御方法
JP2006253629A (ja) 基板処理装置,基板処理装置の制御方法,プログラム
US9305814B2 (en) Method of inspecting substrate processing apparatus and storage medium storing inspection program for executing the method
CN110945638A (zh) 半导体器件的制造方法、基板处理装置及程序
JP5433290B2 (ja) 基板収納方法及び制御装置
JP2004319961A (ja) 基板処理装置、基板処理方法、及び該方法を実行するプログラム
US20060235558A1 (en) Method of scavenging intermediate formed by reaction of oxidoreductase with substrate
JP2006128559A (ja) 基板処理システム
JP2004241499A (ja) 真空処理装置の異物管理装置及び異物管理方法
JP4610317B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理装置の基板搬送方法
JP5213322B2 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置並びにプログラムを記憶する記憶媒体
WO2006016435A1 (ja) 処理システムおよび処理方法、ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体およびコンピュータプログラム
JP2010161157A (ja) 基板収納方法及び記憶媒体
JP2011054679A (ja) 基板処理装置
JP4757499B2 (ja) 処理装置および処理方法
JP4791379B2 (ja) 基板処理装置、基板搬送方法、制御プログラムおよびコンピュータ読取可能な記憶媒体
JP2006179528A (ja) 基板処理装置の検査方法及び検査プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100804

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4569956

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees