JP2006187877A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製品毎にバラツキがある場合においても、確実にバンディングの発生を防止する。
【解決手段】 記録ヘッドがインクを吐出していないときに記録用紙を間欠的に搬送するシリアル記録型のインクジェット記録装置において、キャリッジを移動させながら記録ヘッドが記録用紙に向けてインクを吐出しているとき、記録用紙を記録ヘッドに対して微少振動させる。これにより、記録用紙に向けて記録ヘッドからインクを吐出して画像又は文字を形成しているときに、インクの付着(着弾)位置を微少に散乱させることができるので、仮に、各搬送時毎に搬送量が相違していても、バンディングを目立たなくすることができる。したがって、高価なモータや高精精度の構成部品を採用する、又は各構成部品の寸法精度等を現状以上に高めることなく、バンディングの発生をを防止することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、記録紙等の被記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッド、及びこの被記録媒体を搬送する搬送ローラ等の搬送手段を有して構成されたシリアル記録型のインクジェット記録装置に関するものである。
シリアル記録型のインクジェット記録装置では、周知のごとく、記録ヘッドから被記録媒体に向けてインクが吐出されていない場合に被記録媒体を変位させ、一方、被記録媒体が変位していない場合に記録ヘッドを往復走査させながらインクを被記録媒体に向けて吐出することにより、被記録媒体上に画像や文字を記録する。つまり、インクジェット記録装置では、被記録媒体の間欠搬送と画像等の記録とを交互に繰り返しながら、1枚の画像等を形成していく。
このように、インクジェット記録装置では、被記録媒体を間欠搬送しながら画像等を形成していくため、各搬送時の搬送量が相違して、被記録媒体に付着(着弾)するインクの位置が制御上の想定位置と相違してしまうと、図20に示すように、記録ヘッドの走査方向(主走査方向)と平行な方向に延びる白いスジや色の濃いスジ等(以下、このような記録不良をバンディングと言う。)が発生し易い。
そして、このバンディングの主な発生原因としては、搬送ローラの停止精度の低さや搬送ローラの偏心等が挙げられるが、搬送ローラの停止精度の向上、又は搬送ローラの偏心を小さくするには、高価なモータや高精精度の構成部品を採用する必要があるので、インクジェット記録装置の製造原価上昇を招いてしまうおそれが高い。
これに対して、例えば特許文献1に記載の発明では、記録ヘッドの配列ピッチkq及び画像の画素ピッチq基づいて走査回数を決定した後、同位置箇所に向けてインクを複数回吐出することにより1つの画像を完成させてバンディングの発生を防止している。
特開平10−157137号公報
ところで、実際の製品においては、各構成部品は所定範囲内の寸法バラツキ等を有しているので、搬送ローラの停止精度及び搬送ローラの偏心度は、通常、個々に製品毎に僅かに相違する。
このため、特許文献1に記載の発明を実際の市販品に適用した場合、走査回数を決定するために用いた理論上のインクジェット記録装置又は試験開発用のインクジェット記録装置と実際のインクジェット記録装置との相違、つまり個々の製品毎のバラツキにより、バンディングの発生を確実に防止することが難しい。
そして、個々の製品毎のバラツキを小さくするには、各構成部品の寸法精度等を高める必要があるので、特許文献1に記載の発明では、結局、インクジェット記録装置の製造原価上昇を招いてしまう。
本発明は、上記点に鑑み、製品毎にバラツキがある場合においても、確実にバンディングの発生を防止することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、被記録媒体に向けてインクを選択的に吐出可能な記録ヘッドと、記録ヘッドを搭載し、所定方向に往復移動するキャリッジと、記録ヘッドがインクを吐出していないときに被記録媒体を所定の方向と直交する方向に間欠的に搬送する搬送手段と、を有し、キャリッジの移動及び記録ヘッドによるインクの吐出と、搬送手段による間欠的な搬送とを交互に繰り返し行うことで被記録媒体上に画像を記録するシリアル記録型のインクジェット記録装置であって、キャリッジを移動させながら記録ヘッドが被記録媒体に向けてインクを吐出しているとき、被記録媒体を記録ヘッドに対して相対的に振動させる振動付与手段を備えることを特徴とする。
これにより、被記録媒体に向けて記録ヘッドからインクを吐出して画像又は文字を形成しているときに、インクの付着(着弾)位置を微少に散乱させることができるので、仮に、各搬送時毎に搬送量が相違していても、バンディングを目立たなくすることができる。
したがって、高価なモータや高精精度の構成部品を採用する、又は各構成部品の寸法精度等を現状以上に高めることなく、バンディングの発生をを防止することができるので、製品毎にバラツキがある場合においても、確実にバンディングの発生を防止することができる。
請求項2に記載の発明では、振動付与手段の作動中に、記録ヘッドに対する被記録媒体の相対的な振動変位パターンを変化させる振動パターン変化手段を備えることを特徴とする。
これにより、製品毎のバラツキが大きい場合や被記録媒体の搬送状況等が変化した場合であっても、その状況に応じてインクの付着(着弾)位置を微少に散乱させることができるので、バンディングの発生をより確実に防止することができる。
なお、被記録媒体の搬送状況の変化としては、搬送中の被記録媒体に作用する搬送力の方向、搬送力が作用する位置の変化や被記録媒体自体に有している曲がり癖等が挙げられる。
また、振動付与手段の作動中に、記録ヘッドに対する被記録媒体の相対的な振動変位パターンを変化させるにあたっては、請求項3に記載の発明のごとく、記録ヘッドに対する被記録媒体の相対変位量に基づいて振動変位パターンを変化させることが望ましい。
請求項4に記載の発明では、振動付与手段は、多値乱数信号に基づいて被記録媒体を記録ヘッドに対して相対的に振動変位させることを特徴とする。
これにより、例えば正弦波等を用いて振動変位させる場合に比べて、インクの付着位置に周期性が発生すること確実に防止できるので、イングの付着位置を確実に散乱させることができ、バンディングを確実に目立たなくすることができる。
また、多値乱数信号に基づいて振動変位させる場合には、例えば正弦波等を用いて振変位させた場合に比べて、多値乱数信号を2値化する際の閾値を変更することで、容易に振動変位パターンを変化させることができる。
請求項5に記載の発明では、振動付与手段は、M系列乱数信号に基づいて被記録媒体を記録ヘッドに対して相対的に振動変位させることを特徴とする。
これにより、本発明も請求項4に記載の発明と同様に、例えば正弦波等を用いて振動変位させる場合に比べて、インクの付着位置に周期性が発生すること確実に防止できるので、イングの付着位置を確実に散乱させることができ、バンディングを確実に目立たなくすることができる。
また、振動変位をM系列乱数信号に基づいて一義的に決定することができるので、多値乱数信号に基づいて振動変位させる場合に比べて、インクジェット記録装置の製造原価を上昇を抑制しつつ、インクの付着位置に周期性が発生すること確実に防止することができる。延いては、インクジェット記録装置の製造原価を上昇を抑制しつつ、バンディングの発生を確実に防止できる。
ところで、製品毎のバラツキが大きい場合や被記録媒体の搬送状況等が変化して、振動変位による記録ヘッドに対する被記録媒体の相対変位量が過度に大きくなった状態で振動付与手段を作動させ続けると、バンディングの発生を防止することはできず、却って、大きなバンディングが発生してしまうおそれがある。
これに対して、請求項6に記載の発明では、振動付与手段の作動中に、記録ヘッドに対する被記録媒体の相対変位量が所定量以上となった場合に振動付与手段の作動を停止させる振動付与停止手段を備えることを特徴としているので、バンディングの発生を確実に防止することができる。
ところで、バンディングは、文字データ(テキストデータ)を記録する場合に比べて、画像データを記録する際に、顕著となり易い。
そこで、請求項7に記載の発明では、記録ヘッドが被記録媒体上に記録するための記録データを識別し、この記録データが文字データであると識別されたときには、振動付与手段の作動を禁止する振動付与禁止手段を備えることを特徴とすることにより、不必要に振動付与手段を作動させることを防止しつつ、バンディングの発生を防止している。
請求項8に記載の発明では、搬送手段は、被記録媒体を搬送する搬送ローラと、この搬送ローラを駆動する駆動源と、この駆動源を制御する制御手段とからなり、搬送ローラが正逆回転方向に振動回転するように、制御手段が駆動源を制御することにより、振動付与手段が構成されることを特徴とする。
これにより、被記録媒体を記録ヘッドに対して相対的に振動変位させるための特別な構成部品を設けることなく、既存の構成部品を利用して振動変位させることができるので、インクジェット記録装置の製造原価上昇を抑制しながら、バンディングの発生を確実に防止できる
なお、振動付与手段は、請求項9に記載の発明のごとく、被記録媒体及び記録ヘッドのうち少なくとも一方に振動を付与するように配設された振動付与用アクチュエータにて構成してもよい。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
本実施形態は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナー機能、ファクシミリ機能、および電話機能等を備えた多機能装置に本発明を適用した場合の一例であり、図1に多機能装置1の斜視図を示す。
多機能装置1には、図1に示すように、後端部に給紙装置2が設けられ、給紙装置2の下部前側にシリアル記録型のインクジェットプリンタ(以下、プリンタと略す。)3が設けられ、プリンタ3の上側にコピー機能とファクシミリ機能の為の読み取り装置4が設けられている。プリンタ3の前側に排紙トレー5が設けられ、読み取り装置4の前端上面部に操作パネル6が設けられている。
給紙装置2は、用紙を傾斜姿勢に保持する傾斜壁部2a、及び傾斜壁部2aに着脱自在に装着される用紙ガイド2cを備えており、この用紙ガイド2cに複数枚の記録用紙を積載することができる。そして、傾斜壁部2aには、給紙ローラ2d(図3参照)等が内蔵されており、給紙ローラ2dが回転すると、用紙ガイド2cに積載された記録用紙が1枚ずつプリンタ3に送られる。
次に、プリンタ3について、図2及び図3を用いて説明する。因みに、図2はプリンタ3の内部構造を示す平面図であり、図3は被記録媒体である記録用紙の搬送系(用紙搬送機構14)を示す模式図である。
プリンタ3には、図2に示すように、記録ヘッド10、記録ヘッド10を搭載したキャリッジ11、キャリッジ11を主走査方向である左右方向へ移動自在にガイド支持するガイド機構12、キャリッジ11を左右方向へ移動させるキャリッジ移動機構13、給紙装置2で給紙された記録用紙を主走査方向と直交する方向に搬送する用紙搬送機構14、記録ヘッド10用のメンテナンス機構15等が設けられている。
プリンタ3には、左右方向に長く上下幅が小さな直方体状のフレーム16が設けられ、このフレーム16には、ガイド機構12、キャリッジ移動機構13、用紙搬送機構14、メンテナンス機構15などが装着され、さらに、このフレーム16の内部には、記録ヘッド10とキャリッジ11が左右方向へ移動可能に収容されている。
フレーム16の後側板16aには用紙導入口(図示せず)が形成され、前側板16bには排出口(図示せず)が形成されている。そして、給紙装置2により給紙された記録用紙は、用紙導入口からフレーム16の内部に導入され、用紙搬送機構14により前方へ搬送されて排出口から排出される。
フレーム16の底面部には、複数のリブを有するプラテン17が装着され、フレーム16の内部において、プラテン17の上を移動する記録用紙に記録ヘッド10による画像形成が実行される。
フレーム16の前側のカートリッジ装着部20に装着された4色のインクカートリッジ21a〜21dは、フレーム16の内部を通る4本の可撓性のインクチューブ22a〜22dを介して記録ヘッド10に接続され、4色のインクが記録ヘッド10に供給される。
また、フレーム16の内部に左右2本のFPC(フレキシブル・プリント・サーキット)23、24が配設され、左側のFPC23は2本のインクチューブ22a、22bと一体的に記録ヘッド10に延びて接続され、右側のFPC24は2本のインクチューブ22c、22dと一体的に記録ヘッド10に延びて接続されている。なお、FPC23、24には、電子制御装置と記録ヘッド10とを電気的に接続する複数の信号線が配線されている。
ガイド機構12は、フレーム16内の後部において紙面左右方向に延びて配設されて左右両端部がフレーム16の左側板16cと右側板16dに連結されたガイド軸25と、フレーム16内の前部に形成された左右方向延びるガイドレール26とを有し、キャリッジ11の後端部がガイド軸25に摺動自在に外嵌され、キャリッジ11の前端部がガイドレール26に摺動自在に係合している。
キャリッジ移動機構13は、フレーム16の後側板16aの右端部後側に前向きに取り付けられたキャリッジモータ30、キャリッジモータ30で回転駆動される駆動プーリ31、後側板16aの左端部に回動自在に支持された従動プーリ32、これらプーリ31、32に掛けられてキャリッジ11に固定されたベルト33等で構成されている。また、キャリッジ11の移動量、つまり記録ヘッド10の位置を検出するためのキャリッジ送り用エンコーダ39が、キャリッジモータ30の近傍に設けられている。
用紙搬送機構14は、搬送ローラ41、排紙ローラ45、並びに搬送ローラ41、排紙ローラ45及び給紙ローラ2dを回転駆動させる用紙搬送モータ40等から構成されており、本実施形態では、用紙搬送モータ40としてDCモータを採用している。
なお、用紙搬送モータ40は、フレーム16の左側板16cのうち後側板16aよりも後側に張り出した部分に左向きに取り付けられ、搬送ローラ41は、フレーム16の内部のガイド軸25の下側において軸方向が左右方向に一致するように配設されて左右両端部が左側板16cと右側板16dに回転可能に支持され、排紙ローラ45は、フレーム16の内部の前側において軸方向が左右方向に一致するように配設されて左右両端部が左側板16cと右側板16dに回転可能に支持されている。
そして、搬送ローラ41は、その左端部に連結された従動プーリ43と用紙搬送モータ40で回転駆動される駆動プーリ42とに掛けられたベルト44を介して用紙搬送モータ40により回転駆動され、排紙ローラ45は、その左端部に連結された従動プーリ47と従動プーリ43に一体的に設けられた中間プーリ46とに掛けられたベルト48を介して回転駆動される。したがって、用紙搬送モータ40が回転すると、給紙ローラ2d、搬送ローラ41及び排紙ローラ45が同時に回転して、記録用紙を搬送する。
また、従動プーリ43にエンコーダディスク51が固定され、このエンコーダディスク51を挟むように発光部と受光部とを有するフォトインタラプタ52が左側板16cに取り付けられて用紙搬送用エンコーダ50が構成されている。そして、電子制御装置70(図4参照)は、用紙搬送用エンコーダ50(フォトインタラプタ52)からの検出信号に基づいて記録ヘッド10に対する記録用紙の移動量(搬送量)を検出して用紙搬送モータ40の駆動を制御する。
そして、記録ヘッド10の左端部には、用紙の先端部、後端部、幅方向における端縁等を検出可能なメディアセンサ68が設けられている。このメディアセンサ68は、発光部(発光素子)と受光部(受光素子)とを含む光学式センサであり、記録ヘッド10の左側へ張り出すセンサ取付部10eに下向きに取付けられている。
また、メディアセンサ68よりも用紙搬送方向上流側、つまり給紙装置2の搬送通路を形成する上カバーの前端部には、用紙の有無や先端部、後端部を検出可能なレジストセンサ69(図4参照)が設けられている。
このレジストセンサ69は、例えば、用紙搬送路に突出して搬送中の用紙により回動される検出子、発光部および受光部を備えて検出子の回動を検出するフォトインタラプタ、検出子を用紙搬送路側へ付勢する捩りバネを有する機械式センサを用いて構成することができる。
そして、メンテナンス機構15は、記録ヘッド10のノズル開口面10fを拭き取るワイパーブレード15a、4組のインクノズル群10a〜10dを2組ずつ密閉可能な2つのキャップ15b、およびキャップ15bを開閉駆動する駆動モータ15cを有し、これらワイパーブレード15a、キャップ15bおよび駆動モータ15c等は、取付板15dを介してフレーム16の底板の右部に下面側から固定されている。
また、記録ヘッド10には、4組のインクノズル群10a〜10d、つまりノズル開口面10fが重力方向において下方に向けて開口しており、これらインクノズル群10a〜10dから4色(ブラック、シアン、イエロー、マゼンタ)のインクを、被記録媒体である記録用紙に向けて吐出することにより、記録用紙に画像を記録形成する。
なお、キャップ15bおよびインクノズル群10a〜10dは、記録ヘッド10の下側に設けられるため、図2では、透過した位置に点線で表している。
また、インクノズル群10a〜10dそれぞれは、記録用紙の搬送方向に配列された同じ色のインクを吐出するインクノズル(図示せず。)によって構成されてキャリッジ11の移動方向に順に配列されており、各色のインクノズルは、例えば150個ずつ配設されている。
次に、プリンタ3の制御系を図4に示すブロック図に基づいて説明する。
プリンタ3を制御する電子制御装置70の入力側には、操作パネル6、キャリッジ送り用エンコーダ39、及びレジストセンサ69等が接続され、一方、出力側には、用紙搬送モータ40を駆動する駆動回路40a、キャリッジモータ30を駆動する駆動回路40、及びインクノズル群10a〜10dのうち所望のインクノズルからインクを吐出させる駆動回路10g等が接続されている。
因みに、電子制御装置70は、CPU(中央演算装置)、ROM(読込専用記憶装置)、RAM(随時書込読込可能記憶装置)、及びEEPROM(不揮発性半導体記憶装置)等を有して構成された周知のマイクロコンピュータにより構成されている。
そして、電子制御装置70は、記録ヘッド10を主走査方向に移動させながらインクを吐出させる記録作動と、記録ヘッド10からインクが吐出されていないときに記録用紙Pを副走査方向(主走査方向と直交する方向)に所定量の搬送する間欠搬送作動とを交互に繰り返すように各機器を制御して、所望の画像等を記録用紙Pに印刷(形成)する。
なお、記録処理(印刷処理)が行われている際の記録用紙Pの搬送量は、搬送ローラ41又は排紙ローラ45によって決定される。すなわち、記録用紙Pが搬送ローラ41に接触している間は、搬送ローラ41によって記録用紙Pの搬送量が決定され、記録用紙Pが排紙ローラ45のみに接触しているとき、つまり、記録用紙Pの後端が搬送ローラ41から抜けた後は、排紙ローラ45によって記録用紙Pの搬送量が決定される。
次に、プリンタ3の印刷処理について説明する。
図5は、本実施形態に係るシリアル記録型のインクジェットプリンタ3の記録処理の概要を示すメイン制御フローであり、記録処理が開始されると、先ず、記録処理の準備が行われ(S1)、記録準備が終了すると、用紙搬送モータ40が回転し始めて記録用紙Pが記録ヘッド10側に給紙される(S3)。ここで、記録処理の準備とは、キャリッジ11を待機位置から記録開始可能位置へと移動する、記録データをRAMに展開する、及び記録する上で必要な各種設定値を設定する等の行為が挙げられる。
次に、記録(印刷)すべきデータについての記録(印刷)作業が全て終了しなか否かが判定され(S5)、全ての記録作業が終了したものと判定されたときは(S5:YES)、プリンタ3から記録用紙Pを排出して記録作業を終了する(S13)。
一方、全ての記録作業が終了していないと判定されたときは(S5:NO)、記録用紙Pの間欠搬送作動が停止しているか否かが判定され(S7)、間欠搬送作動が停止したものと判定されたときは(S7:YES)、キャリッジ11を主走査方向に走査させながら記録ヘッド10からインクを記録用紙Pに向けて吐出させる記録作動が実行されるとともに(S9)、記録用紙Pをその搬送方向(副走査方向)に微少振動させる副走査駆動処理が実行される(S11)。なお、記録作動(S9)及び副走査駆動処理(S11)は、間欠搬送作動中に実行されない。
そして、記録(印刷)すべきデータについての記録(印刷)作業が全て終了まで、つまり所望の画像等が記録用紙Pに記録されるまで、間欠搬送作動と記録作動及び副走査駆動処理とが交互に繰り返して実行される。
次に、S11で実行される「副走査駆動処理」について説明する。
図6は副走査駆動処理の概要を示す副走査駆動フローであり、副走査駆動処理が開始されると、先ず、記録形態に応じて記録用紙Pをその搬送方向(副走査方向)に微少振動させる必要があるか否か、つまり振動駆動を許可するか否かが判定される(S21)。
なお、本実施形態に係るプリンタ3では、記録すべきデータが文字データである場合(以下、このような場合を、テキスト記録モードと言う。)、又は1回の間欠搬送作動時に搬送する搬送量が所定搬送量(例えば、85μm又は1/300インチ)以上の場合(以下、このような場合を、副走査解像度が低い記録モードと言う。)には振動駆動を不許可とする。
また、記録すべきデータが文字データ以外の画像データである場合(以下、このような場合を、画像記録モードと言う。)、及び1回の間欠搬送作動時に搬送する搬送量が所定搬送量(例えば、85μm又は1/300インチ)未満の場合(以下、このような場合を、副走査解像度が高い記録モードと言う。)のうち少なくとも一方の場合には振動駆動を許可する。
そして、振動駆動が許可されたときには(S21:YES)、今回、記録しようとしている記録ラインが前回の記録ラインに近接しているか否か、つまり、バンディングではなく正常な記録作動として、今回、記録しようとしている記録ラインと前回の記録ラインとが近接しているか否か判定される(S23)。
すなわち、記録すべきデータとして、例えば、主走査方向に白いスジが含まれている場合には、正常な記録作動として、今回、記録しようとしている記録ラインと前回の記録ラインとが離隔していることとなるので、S23にてNOと判定され、一方、記録すべきデータとして、主走査方向に白いスジ等が含まれておらず、記録すべきデータが副走査方向に連続している場合には、正常な記録作動として、今回、記録しようとしている記録ラインと前回の記録ラインとが近接していることとなるので、S23にてYESと判定される。
そして、今回、記録しようとしている記録ラインが前回の記録ラインに近接していると判定されたときは(S23:YES)、記録ヘッド10が記録領域に存在するか否か、つまりインクを吐出すべき領域に記録ヘッド10が存在するか否かが判定され(S25)、記録ヘッド10が記録領域に存在すると判定されたときは(S25:YES)、搬送ローラ41及び排紙ローラ45を正逆回転方向に振動回転させて、記録用紙Pをその搬送方向(副走査方向)に微少振動させる振動駆動が開始される(S27)。なお、振動駆動の詳細は、後述する。
次に、記録ヘッド10が記録領域に存在するか判定され(S29)、記録ヘッド10が記録領域に存在する間、つまり記録ヘッド10が記録用紙Pに向けてインクを吐出している間(S29:YES)は、振動駆動フラグを1として振動駆動が継続される。
そして、記録ヘッド10が記録領域外となり、現在の記録ラインの記録が終了したと判定されたときには(S29:YES)、記録用紙Pが次の記録ラインまで搬送され(S33)、その後、副走査駆動処理が終了してメイン制御フローに戻る。
なお、振動駆動が許可されなかったとき(S21:NO)、今回、記録しようとしている記録ラインが前回の記録ラインに近接していないと判定されたとき(S23:NO)、又は記録ヘッド10が記録領域外に存在すると判定されたとき(S25:NO)は、現在の記録ラインの記録が終了したか否かが判定され(S35)、現在の記録ラインの記録が終了したと判定されたときには(S35:YES)、記録用紙Pが次の記録ラインまで搬送され(S33)、その後、副走査駆動処理が終了してメイン制御フローに戻る。
次に、S27にて実行される振動駆動について説明する。
図7は始動駆動の概要を示す振動駆動処理フローであり、この振動駆動処理フローが起動されると、先ず、振動駆動フラグが1であるか否かが判定される(S41)。そして、振動駆動フラグが1でないと判定されたとき、つまり振動駆動処理フローが初めて起動されたときには(S41:NO)、総移動量(Σctrlval)及び閾値(Threshold_out)に初期値として0が入力された後(S43)、前回、振動駆動処理フローが起動されたときに求められた総移動量(この場合は、0)に、前回、振動駆動処理フローが起動された時から現在までの記録用紙Pの移動量(ctrlval)が積算され、その積算された値が、今回、振動駆動処理フローが起動された時の総移動量(Σctrlval)として記憶される(S45)。
一方、振動駆動フラグが1であると判定されたとき、つまり今回の振動駆動処理フローの起動が2回目以降であるときには(S41:YES)、前回、振動駆動処理フローが起動されたときに求められた総移動量(Σctrlval)に、前回、振動駆動処理フローが起動された時から現在までの記録用紙Pの移動量(ctrlval)が積算され、その積算された値が、今回、振動駆動処理フローが起動された時の総移動量(Σctrlval)として記憶される(S45)。
ここで、総移動量(Σctrlval)とは、記録用紙Pの搬送作動を停止した時を基準とした記録用紙Pの総移動量を言い、閾値(Threshold_out)とは、乱数シードに基づいて発生させられた多値ランダム信号を+1と−1とに2値化するための閾値を言う。
次に、S45にて求められた総移動量(Σctrlval)と、2値化後のランダム信号(oprval)の積算値(Σoprva)とが比較される(S47)。このとき、総移動量(Σctrlval)と2値化後のランダム信号(oprval)とは、単位(次元)が相違するで、本実施形態では、総移動量(Σctrlval)に所定の係数αを乗することにより、総移動量(Σctrlval)の単位(次元)を2値化後のランダム信号(oprval)の単位(次元)に合わせて、両者の大小を比較している。
ここで、2値化後のランダム信号(oprval)とは、乱数シードに基づいて発生させられた多値ランダム信号に基づいて2値化された値、すなわち、+1又は−1を言い、2値化後のランダム信号(oprval)の積算値(Σoprva)とは、振動駆動処理フローが起動する度に決定された2値化後のランダム信号(oprval)を、逐次、積算した値を言う。
そして、総移動量(Σctrlval)にαを乗した値が、2値化後のランダム信号(oprval)の積算値(Σoprva)より大きく、かつ、その差が所定値(jdg_val)より大きいときには、前回、振動駆動処理フローを起動したときに決定された閾値(Threshold_out)に所定の値(Threshold_delta)を加えた値が今回の閾値(Threshold_out)とされた後(S49)、新たに、乱数シードに基づいて多値ランダム信号(rndval)が生成される(S53)。
一方、総移動量(Σctrlval)にαを乗した値が、2値化後のランダム信号(oprval)の積算値(Σoprva)より小さく、かつ、その差が所定値(jdg_val)より大きいときには、前回、振動駆動処理フローを起動したときに決定された閾値(Threshold_out)に所定の値(Threshold_delta)を差し引いた値が今回の閾値(Threshold_out)とされた後(S51)、新たに、乱数シードに基づいて多値ランダム信号(rndval)が生成される(S53)。
また、総移動量(Σctrlval)にαを乗した値が、2値化後のランダム信号(oprval)の積算値(Σoprva)と等しいときには、前回、振動駆動処理フローを起動したときに決定された閾値(Threshold_out)をそのまま、今回の閾値(Threshold_out)として、新たに、乱数シードに基づいて多値ランダム信号(rndval)が生成される(S53)。
次に、新たに生成された多値ランダム信号(rndval)と新たに決定された閾値(Threshold_out)とが比較され(S55)、多値ランダム信号(rndval)が閾値(Threshold_out)より大きいときには(S55:YES)2値化後のランダム信号(oprval)が+1とされ(S57)、一方、多値ランダム信号(rndval)が閾値(Threshold_out)より大きくないときには(S55:NO)は、2値化後のランダム信号(oprval)が−1とされる(S59)。
なお、本実施形態では、2値化後のランダム信号(oprval)が+1の場合には、記録用紙Pが排出される向き(正転の向き)に移動するような所定電圧(本実施形態では、+30V)を、用紙搬送モータ40に所定時間(本実施形態では、1ms)印加し、一方、2値化後のランダム信号(oprval)が−1の場合には、記録用紙Pが給紙ローラ2d側に戻る向き(逆転の向き)に移動するうな所定電圧(本実施形態では、−30V)を、用紙搬送モータ40に所定時間(本実施形態では、1ms)印加して、記録用紙Pを微少振動させる。
そして、前回までの2値化後のランダム信号(oprval)の積算値(Σoprva)に、今回、決定された2値化後のランダム信号(oprval)を加えた値が、新たな2値化後のランダム信号(oprval)の積算値(Σoprva)として記憶された後(S61)、振動駆動処理フローが終了してメイン制御フローに戻る。
なお、上述の説明からも明らかなように、本実施形態では、搬送ローラ41及び排紙ローラ45が特許請求の範囲に記載された搬送ローラに相当し、用紙搬送モータ40が特許請求の範囲に記載された駆動源に相当し、駆動回路40aが特許請求の範囲に記載された制御手段に相当し、メイン制御フローのS11が特許請求の範囲に記載された振動付与手段に相当し、振動駆動処理フローが特許請求の範囲に記載された振動パターン変化手段に相当し、S21が特許請求の範囲に記載された振動付与禁止手段に相当する。
次に、本実施形態に係るプリンタ3の特徴を説明する。
本実施形態では、記録ヘッド10から記録用紙Pに向けてインクが吐出されている場合に、記録用紙Pを微少振動させて記録用紙Pを記録ヘッド10に対して相対的に振動変位させるので、記録用紙Pに向けて記録ヘッド10からインクを吐出して画像又は文字を形成しているときに、インクの付着(着弾)位置を微少に散乱させることができる。
したがって、仮に、各搬送時毎に搬送量が相違していても、バンディングを目立たなくすることができる。延いては、高価なモータや高精精度の構成部品を採用する、又は各構成部品の寸法精度等を現状以上に高めることなく、バンディングの発生をを防止することができるので、製品毎にバラツキがある場合においても、確実にバンディングの発生を防止することができる。
なお、図8は、記録用紙Pの搬送をを停止した時の位置を基準(0)とした場合における記録用紙Pの移動量(ctrlval)の変化を示すものであり、図9は、2値化前の多値ランダム信号(rndval)の変化を示すものである。図8及び図9からも明らかになように、本実施形態では、インクの付着(着弾)位置が微少に散乱するので、図10に示すように、バンディングが目立たなくなることが解る。
ところで、製品毎のバラツキが大きい場合や記録用紙Pの搬送状況等が変化すると、同じように記録用紙Pを振動駆動していても、記録用紙Pが必要以上に移動してしまい、却って、大きなバンディングが発生するおそれがある。
しかし、本実施形態では、多値ランダム信号(rndval)から2値化後のランダム信号(oprval)を決定するための閾値(Threshold_out)を、記録用紙Pの総移動量(Σctrlval)に基づいて変化させて振動変位パターンを逐次変更しているので、製品毎のバラツキが大きい場合や被記録媒体の搬送状況等が変化した場合であっても、その状況に応じてインクの付着(着弾)位置を微少に散乱させることができるので、バンディングの発生をより確実に防止することができる。
なお、記録用紙Pの搬送状況の変化としては、搬送中の記録用紙Pに作用する搬送力の方向、搬送力が作用する位置の変化や記録用紙P自体に有している曲がり癖等が挙げられる。
因みに、図11(a)は閾値(Threshold_out)を0とした場合の2値化後のランダム信号(oprval)を示す図であり、図11(b)は閾値(Threshold_out)を0.25とした場合の2値化後のランダム信号(oprval)を示す図であり、図11から明らかなように、閾値(Threshold_out)を変化させることにより、記録用紙Pの移動量が変化することが解る。
また、本実施形態では、多値乱数(ランダム)信号に基づいて記録用紙Pを記録ヘッド10に対して相対的に振動変位させるので、例えば正弦波等を用いて振動変位させる場合に比べて、インクの付着位置に周期性が発生すること確実に防止できる。したがって、イングの付着位置を確実に散乱させることができるので、バンディングを確実に目立たなくすることができる。
また、多値乱数(ランダム)信号に基づいて振動変位させる場合には、例えば正弦波等を用いて振変位させた場合に比べて、閾値(Threshold_out)を変化させることで容易に振動変位パターンを変化させることができるので、製品毎のバラツキが大きい場合や被記録媒体の搬送状況等が変化した場合であっても、その状況に応じてインクの付着(着弾)位置を微少に散乱させることができ、バンディングの発生をより確実に防止することができる。
ところで、バンディングは、文字データ(テキストデータ)を記録する場合に比べて、画像データを記録する際に、顕著となり易い。
そこで、本実施形態では、記録すべきデータが文字データの場合には振動駆動を実行せず、記録すべきデータが画像データである場合、及び副走査方向の解像度が高い場合のうち少なくとも一方の場合のみ振動駆動を行うので、不必要に振動駆動処理を行うことなく、バンディングの発生を防止することができる。
また、本実施形態では、搬送ローラ41や排紙ローラ45をその回転方向に振動駆動させることにより、記録用紙Pを記録ヘッド10に対して相対的に振動変位させるので、記録用紙Pを記録ヘッド10に対して相対的に振動変位させるための特別な構成部品を設けることなく、既存の構成部品を利用して振動変位させることができる。したがって、プリンタ3の製造原価上昇を抑制しながら、バンディングの発生を確実に防止できる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、多値乱数(ランダム)信号に基づいて記録用紙Pを記録ヘッド10に対して相対的に振動変位させたが、本実施形態は、図12に示すように、M系列乱数(ランダム)信号発生器76にて、既に2値化されたランダム信号を発生させて記録用紙Pを記録ヘッド10に対して相対的に振動変位させるものである。
これにより、本実施形態においても第1実施形態と同様に、例えば正弦波等を用いて振動変位させる場合に比べて、インクの付着位置に周期性が発生すること確実に防止できるので、イングの付着位置を確実に散乱させることができ、バンディングを確実に目立たなくすることができる。
また、振動変位の振幅を、M系列乱数信号に基づいて一義的に決定することができるので、多値乱数(ランダム)信号に基づいて振動変位させる場合に比べて、プリンタ3の製造原価を上昇を抑制しつつ、インクの付着位置に周期性が発生すること確実に防止することができる。したがって、プリンタ3の製造原価を上昇を抑制しつつ、バンディングの発生を確実に防止できる。
なお、図13は、記録用紙Pの搬送をを停止した時の位置を基準(0)とした場合における記録用紙Pの移動量(ctrlval)の変化を示すものであり、図14は、M系列乱数(ランダム)信号発生器にて、既に2値化されたランダム信号(oprval)の変化を示すものである。図13及び図14からも明らかになように、本実施形態では、インクの付着(着弾)位置が微少に散乱するので、バンディングが目立たなくなることが解る。
(第3実施形態)
第1実施形態では、多値ランダム信号(rndval)から2値化後のランダム信号(oprval)を決定するための閾値(Threshold_out)を、記録用紙Pの総移動量(Σctrlval)に基づいて変化させて振動変位パターンを変更したが、本実施形態は、記録用紙Pの総移動量(Σctrlval)が所定量を超えたときには、振動駆動を停止させるものである。
なお、図15は、本実施形態における副走査駆動処理の概要を示す副走査駆動フローである。そして、副走査駆動処理が開始されると、先ず、記録ヘッド10が記録領域に存在するか否か、つまりが判定され(S71)、記録ヘッド10が記録領域に存在すると判定されたときは(S71:YES)、搬送ローラ41及び排紙ローラ45を正逆回転方向に振動回転させて、記録用紙Pをその搬送方向(副走査方向)に微少振動させる振動駆動が開始される(S73)。
また、記録ヘッド10が記録領域に存在していないと判定されたときは(S71:NO)、現在の記録ラインの記録が終了しているか否かが判定される(S89)。そして、現在の記録ラインの記録が終了していると判定されたときは(S89:YES)、記録用紙Pが次の記録ラインまで搬送された後(S83)、副走査駆動処理が終了してメイン制御フローに戻り、一方、現在の記録ラインの記録が終了していないと判定されたときは(S89:NO)、S71に戻る。
そして、振動駆動が開始されると(S73)、用紙搬送用エンコーダ50の出力に基づいて現在の記録用紙Pの位置、つまり総移動量(Σctrlval)が検出される(S75)。そして、現在の記録用紙Pの位置が搬送を停止した時から所定量移動したか否か、つまり総移動量(Σctrlval)が所定量を超えたか否か判定され(S77)、総移動量(Σctrlval)が所定量未満であると判定されたときは(S77:NO)、記録ヘッド10が記録領域に存在していないか否か、つまり現在の記録ラインの記録が終了したか否かが判定される(S79)。
次に、現在の記録ラインの記録が終了したと判定されたときは(S79:YES)、振動駆動が停止させられた後(S81)、記録用紙Pが次の記録ラインまで搬送され(S83)、その後、副走査駆動処理が終了してメイン制御フローに戻る。一方、現在の記録ラインの記録が終了していないと判定されたときは(S79:NO)、S73に戻る。
また、総移動量(Σctrlval)が所定量を超えたと判定されたときには(S77:YES)、振動駆動が停止させられた後(S85)、記録ヘッド10が記録領域外に存在しているか否か、つまり現在の記録ラインの記録が終了したか否かが判定され(S87)、現在の記録ラインの記録が終了したと判定されたときには(S87:YES)、記録用紙Pが次の記録ラインまで搬送された後(S83)、副走査駆動処理が終了してメイン制御フローに戻る。
なお、上記説明からも明らかなように、本実施形態では、S77及びS85が特許請求の範囲に記載された振動付与停止手段に相当する。
次に、本実施形態に係るプリンタ3の特徴を説明する。
前述したように、製品毎のバラツキが大きい場合や記録用紙Pの搬送状況等が変化すると、同じように記録用紙Pを振動駆動していても、記録用紙Pが必要以上に移動してしまい、却って、大きなバンディングが発生するおそれがある。
これに対して、本実施形態では、記録用紙Pを振動駆動中に、記録用紙Pの総移動量(Σctrlval)が所定量を超えた場合には、振動駆動を停止させるので、バンディングの発生を確実に防止することができる。
なお、本実施形態は、上記の特徴説明からも明らかなように、振動駆動方法として、M系列乱数(ランダム)信号や正弦波等に基づいて振動駆動する場合のごとく、振動変位を一義的に決定して振動駆動させる場合に適用すると、特に有効である。
(第4実施形態)
第3実施形態では、記録用紙Pの総移動量(Σctrlval)が所定量を超えたときには、振動駆動を停止させるものであったが、本実施形態は、記録用紙Pの総移動量(Σctrlval)が所定量を超えた場合には、その総移動量(Σctrlval)が正転側に所定量を超えたのか、又は逆転側に所定量を超えたのかを判定し、その判定結果に応じて振動変位パターンを変化させるものである。
なお、図16は、本実施形態における副走査駆動処理の概要を示す副走査駆動フローである。そして、副走査駆動処理が開始されると、先ず、記録ヘッド10が記録領域に存在するか否かが判定され(S91)、記録ヘッド10が記録領域に存在すると判定されたときは(S91:YES)、搬送ローラ41及び排紙ローラ45を正逆回転方向に振動回転させて、振動変位パターン1(図17(a)参照)を用いて記録用紙Pをその搬送方向(副走査方向)に微少振動させる振動駆動が開始される(S93)。
ここで、振動変位パターン1とは、ランダム信号(oprval)の平均値が0となるようにランダム信号(oprval)が正規分布したものを言う(図17(a)参照)。
また、記録ヘッド10が記録領域に存在していないと判定されたときは(S91:NO)、現在の記録ラインの記録が終了しているか否かが判定される(S113)。そして、現在の記録ラインの記録が終了していると判定されたときは(S113:YES)、記録用紙Pが次の記録ラインまで搬送された後(S103)、副走査駆動処理が終了してメイン制御フローに戻り、一方、現在の記録ラインの記録が終了していないと判定されたときは(S113:NO)、S91に戻る。
そして、振動駆動が開始されると(S93)、用紙搬送用エンコーダ50の出力に基づいて現在の記録用紙Pの位置、つまり総移動量(Σctrlval)が検出される(S95)。そして、現在の記録用紙Pの位置が搬送を停止した時から所定量移動したか否か、つまり総移動量(Σctrlval)が所定量を超えたか否か判定され(S97)、総移動量(Σctrlval)が所定量未満であると判定されたときは(S97:NO)、記録ヘッド10が記録領域に存在していないか否か、つまり現在の記録ラインの記録が終了したか否かが判定される(S99)。
次に、現在の記録ラインの記録が終了したと判定されたときは(S99:YES)、振動駆動が停止させられた後(S101)、記録用紙Pが次の記録ラインまで搬送され(S103)、その後、副走査駆動処理が終了してメイン制御フローに戻る。一方、現在の記録ラインの記録が終了していないと判定されたときは(S99:NO)、S93に戻る。
また、総移動量(Σctrlval)が所定量を超えたと判定されたときには(S97:YES)、総移動量(Σctrlval)が正転側に所定量を超えているか否かが判定される(S105)。そして、総移動量(Σctrlval)が正転側に所定量を超えていると判定されたときには(S105:YES)、振動変位パターン2(図17(b)参照)を用いて記録用紙Pが振動駆動され(S107)、一方、総移動量(Σctrlval)が逆転側に所定量を超えていると判定されたときには(S105:NO)、振動変位パターン3(図17(c)参照)を用いて記録用紙Pが振動駆動される(S109)
ここで、振動変位パターン2とは、ランダム信号(oprval)の平均値が逆転側(例えば、−0.5)となるようにランダム信号(oprval)が正規分布したものを言い、振動変位パターン3とは、ランダム信号(oprval)の平均値が正転側(例えば、+0.5)となるようにランダム信号(oprval)が正規分布したものを言う。
次に、記録ヘッド10が記録領域外に存在しているか否か、つまり現在の記録ラインの記録が終了したか否かが判定され(S111)、現在の記録ラインの記録が終了したと判定されたときには(S111:YES)、記録用紙Pが次の記録ラインまで搬送された後(S103)、副走査駆動処理が終了してメイン制御フローに戻る。
なお、上記説明からも明らかなように、本実施形態では、S97〜S109が特許請求の範囲に記載された振動パターン変化手段に相当する。
次に、本実施形態の特徴を説明する。
前述したように、製品毎のバラツキが大きい場合や記録用紙Pの搬送状況等が変化すると、同じように記録用紙Pを振動駆動していても、記録用紙Pが必要以上に移動してしまい、却って、大きなバンディングが発生するおそれがある。
しかし、本実施形態では、記録用紙Pの総移動量(Σctrlval)が所定量を超えた場合には、その総移動量(Σctrlval)が正転側に所定量を超えたのか、又は逆転側に所定量を超えたのかを判定し、その判定結果に応じて振動変位パターンを変化させるので、製品毎のバラツキが大きい場合や被記録媒体の搬送状況等が変化した場合であっても、その状況に応じてインクの付着(着弾)位置を微少に散乱させることができるので、バンディングの発生をより確実に防止することができる。
(第5実施形態)
上述の実施形態では、用紙搬送モータ40、つまり搬送ローラ41た排紙ローラ45を正転又は逆転させて記録用紙Pを記録ヘッド10に対して振動変位させたが、本実施形態は、図18に示すように、記録用紙P及び記録ヘッド10のうち少なくとも一方(本実施形態では、記録ヘッド10)に振動が付与されるようにピエゾ素子等の振動付与用アクチュエータ80を配設したものである。
なお、図18では、振動付与用アクチュエータ80の振動を記録ヘッド10に直接的に付与しているが、本実施形態はこれに限定されることなく、例えば振動付与用アクチュエータ80を記録ヘッド10又は記録用紙Pに間接的に付与してもよい。
(第6実施形態)
上述の実施形態では、記録用紙Pを記録ヘッド10に対して相対的に振動駆動するための制御信号をソフトウェア的に生成したが、本実施形態は、図19に示されるブロック図のごとく、記録用紙Pを記録ヘッド10に対して相対的に振動駆動するための制御信号を生成するためのハードウェアを電子制御装置70内又は専用の基板等に設けたものである。
なお、図19中、エンコーダ処理回路71及び位置カウンタ72は、図7のS45に相当するものであり、閾値決定回路73は図7のS47〜S51に相当するものであり、多値ランダム信号発生器74は図7のS53に相当するものでり、2値化回路75は図7のS55〜S59に相当するものである。
因みに、図19は第1実施形態に係るプリンタ3に関するものであるが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、第3〜5実施形態に対しても適用することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、多値乱数信号たM系列乱数信号に基づいて記録用紙Pを振動駆動したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば正弦波や他の乱数信号に基づいて振動駆動してもよい。
また、第1〜4実施形態では、記録用紙Pを記録ヘッド10に対して振動させることにより、記録用紙Pを記録ヘッド10に対して相対的に振動させたが、本発明はこれに限定されるものではなく、これとは逆に、記録ヘッド10を記録用紙Pに対して振動させてもよい。
また、上述の実施形態では、搬送ローラ41及び排紙ローラ45等にて特許請求の範囲に記載された搬送手段が構成されていたが、搬送手段とは、記録用紙Pを搬送するための機構であるので、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、用紙搬送用ベルトが巻かれたベルト搬送方式のプリンタにおいては、その用紙搬送用ベルト及びこの用紙搬送用ベルトが巻かれた搬送ローラ等が本発明の搬送手段に相当することとなる。
また、上述の第2実施形態では、記録用紙Pを記録ヘッド10に対して相対的に振動駆動するための制御信号をハードウェア的に生成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、記録用紙Pを記録ヘッド10に対して相対的に振動駆動するための制御信号をソフトウェアにて生成してもよい。
また、上述の第1形態では、テキスト記録モードであるか否か又は副走査解像度が低いか否かを判定し、テキスト記録モード又は副走査解像度が低い場合には、振動駆動を実行しなかったが、本発明はこれに限定されるものではなく、記録モード及び副走査解像度の如何を問わず、記録時には、常に、振動駆動を実行するようにしてもよい。
特許請求の範囲に記載された各種手段は、上述の実施形態に示されたものに限定されるものではない。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る多機能装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る多機能装置におけるプリンタ部分を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る多機能装置における記録用紙の搬送系を示す図である。 本発明の実施形態に係る多機能装置の電気系を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るプリンタのメイン制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るプリンタの副走査制御処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るプリンタの振動駆動処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るプリンタにおける記録用紙の位置推移を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るプリンタにおける多値ランダム信号の推移を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るプリンタの効果を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るプリンタにおける2値化後のランダム信号の推移を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るプリンタにおける振動駆動用の信号を生成する回路のブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るプリンタにおける記録用紙の位置推移を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るプリンタにおけるM系列信号の推移を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るプリンタの副走査制御処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係るプリンタの副走査制御処理フローを示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係るプリンタの多値乱数(ランダム)信号の分布を示すヒストグラムである。 本発明の第5実施形態に係るプリンタの要部を示す図である。 本発明の第6実施形態に係るプリンタの要部を示す図である。 バンディングの発生原因を示す図である。
符号の説明
1…多機能装置、2…給紙装置、2a…傾斜壁部、2b…傾斜壁部、
2c…用紙ガイド、2d…給紙ローラ、3…インクジェットプリンタ、
4…読み取り装置、5…排紙トレー、6…操作パネル、10…記録ヘッド、
10a…インクノズル群、10g…駆動回路、11…キャリッジ、
12…ガイド機構、13…キャリッジ移動機構、14…用紙搬送機構、
15…メンテナンス機構、16…フレーム、17…プラテン、
20…カートリッジ装着部、21a…インクカートリッジ、
22a…インクチューブ、22c…インクチューブ、25…ガイド軸、
26…ガイドレール、30…キャリッジモータ、30a…駆動回路、31…プーリ、
31…駆動プーリ、32…従動プーリ、39…キャリッジ送り用エンコーダ、
40…駆動回路、40…用紙搬送モータ、40a…駆動回路、41…搬送ローラ、
42…駆動プーリ、43…従動プーリ、44…ベルト、45…排紙ローラ、
46…中間プーリ、47…従動プーリ、48…ベルト、50…用紙搬送用エンコーダ、
51…エンコーダディスク、52…フォトインタラプタ、68…メディアセンサ、
69…レジストセンサ、70…電子制御装置、80…振動付与用アクチュエータ。

Claims (9)

  1. 被記録媒体に向けてインクを選択的に吐出可能な記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを搭載し、所定方向に往復移動するキャリッジと、
    前記記録ヘッドがインクを吐出していないときに被記録媒体を前記所定の方向と直交する方向に間欠的に搬送する搬送手段と、を有し、
    前記キャリッジの移動及び前記記録ヘッドによるインクの吐出と、前記搬送手段による間欠的な搬送とを交互に繰り返し行うことで被記録媒体上に画像を記録するシリアル記録型のインクジェット記録装置であって、
    前記キャリッジを移動させながら前記記録ヘッドが被記録媒体に向けてインクを吐出しているとき、被記録媒体を前記記録ヘッドに対して相対的に振動させる振動付与手段を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記振動付与手段の作動中に、前記記録ヘッドに対する被記録媒体の相対的な振動変位パターンを変化させる振動パターン変化手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記振動パターン変化手段は、前記記録ヘッドに対する被記録媒体の相対変位量に基づいて振動変位パターンを変化させることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記振動付与手段は、多値乱数信号に基づいて被記録媒体を前記記録ヘッドに対して相対的に振動変位させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記振動付与手段は、M系列乱数信号に基づいて被記録媒体を前記記録ヘッドに対して相対的に振動変位させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記振動付与手段の作動中に、前記記録ヘッドに対する被記録媒体の相対変位量が所定量以上となった場合に前記振動付与手段の作動を停止させる振動付与停止手段を備えることを特徴とする請求項1又は5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記記録ヘッドが被記録媒体上に記録するための記録データを識別し、この記録データが文字データであると識別されたときには、前記振動付与手段の作動を禁止する振動付与禁止手段を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記搬送手段は、記録媒体を搬送する搬送ローラと、この搬送ローラを駆動する駆動源と、この駆動源を制御する制御手段とからなり、
    前記搬送ローラが正逆回転方向に振動回転するように、前記制御手段が前記駆動源を制御することにより、前記振動付与手段が構成されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記振動付与手段は、被記録媒体及び前記記録ヘッドのうち少なくとも一方に振動を付与するように配設された振動付与用アクチュエータからなることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
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