JP3056337B2 - シート搬送装置及び前記シート搬送装置を用いた記録装置 - Google Patents

シート搬送装置及び前記シート搬送装置を用いた記録装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシートの搬送精度を高め
たシート搬送装置及び前記シート搬送装置を用いた記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、記録装置の構成としては、図5に
示すように、記録ヘッド50を紙面の表裏方向に移動させ
て記録シート51に一行記録を行い、この記録シート51を
上方へ一行分搬送して次行記録を行う、所謂シリアル型
の記録装置が広く用いられている。
【0003】このような記録装置にあっては記録シート
51はモータ52の駆動力を伝達ギヤ53を介して搬送ローラ
54に伝達し、この搬送ローラ54の回転によって記録シー
ト51を上方へ搬送するようにしている。尚、図中55は搬
送ローラ54に記録シート51を押圧して従動回転するピン
チローラである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記シート搬送構成に
あっては、伝達ギヤ53等の精度を高めても搬送ローラ54
の偏心のためにシート搬送精度が不安定になり、記録中
に白スジや黒スジが生じてしまうことがあった。
【0005】これを具体的に説明すると、記録シート51
の基本搬送量Mの4回分で1周の周長L(L=4M)を
有する搬送ローラ54を用いて記録シート51を搬送して4
行の記録をする場合、図6に示すようにローラ軸54aが
偏心した搬送ローラ54(L=M1 +M2 +M3 +M4
を用いて4行の記録をした結果は図7に示すようにな
る。即ち、最初の1行記録後、搬送ローラ54を1/4回
転ずつ回転させると共に各行記録を行うが、このときの
搬送がM1 →M2 →M3 →M4 の順で行われたとする
と、初めの搬送量M1 、M2 のときは搬送ローラ54の偏
心のために搬送量が大きくなるために、記録行間に隙間
が生じて白スジが発生してしまう。また搬送量M3 、M
4 のときは搬送量が小さくなり、結果として記録行が重
なって黒スジが発生してしまう。
【0006】本発明の目的は従来の前記課題を解決し、
搬送回転体が偏心していてもシート搬送精度が安定し、
正確なシート搬送が可能であり、また高品位の記録が可
能なシート搬送装置及び前記シート搬送装置を用いた記
録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、搬送回転体の周長L
を、基本のシート搬送量Mに対し、L≒M、又はL<M
に構成すると共に、前記搬送回転体によりシートを前記
基本のシート搬送量Mずつ搬送するように構成したこと
を特徴としてなる。
【0008】
【作用】前記構成にあっては、搬送回転体の回転軸が偏
心していたとしても、搬送回転体の周長は一定であるた
めに、前記シートの基本搬送量Mに対して搬送回転体の
周長Lを略等しく(L≒M)、或いは小さく(L<M)
し、該搬送回転体でシートを前記基本搬送量Mずつ搬送
するようにすることにより、殆ど搬送誤差は生じないこ
とになる。また搬送回転体が偏心しているときに、該搬
送回転体を1回転以上させてシートを基本量搬送するよ
うにすると、偏心により搬送誤差が生じたとしても誤差
率が小さくなり、搬送精度が高まる。
【0009】
【実施例】
〔第一実施例〕次に本発明の好適な第一実施例を図1及
び図2を参照して説明する。尚、図1は記録ヘッドと搬
送ローラ部分の説明図であり、図2は記録装置全体の斜
視説明図である。
【0010】まず記録装置の全体構成を図2を参照して
説明する。この記録装置はシリアル型の記録手段を有
し、シート搬送装置である搬送手段によって搬送された
記録シート1に所定記録を行うものである。
【0011】記録手段は搬送手段によって搬送された記
録シート1をプラテン2に押し付け、記録ヘッド3によ
って記録を行うものである。この記録ヘッド3はガイド
レール4に沿って往復移動自在なキャリッジ5に搭載さ
れ、キャリッジ5には装置フレームの左右側壁6a,6
bの近傍に設けたプーリ7a,7b間に架け渡したタイ
ミングベルト8が接続されている。そしてプーリ7aに
はキャリッジモータ9が連結しており、該モータ9の正
逆駆動によってキャリッジ5がガイドレール4に沿って
往復移動する。
【0012】尚、本実施例に於ける記録ヘッド3はイン
クを吐出して記録するインクジェット記録ヘッドを用い
ている。即ち、この記録ヘッド3は微細な液体吐出口
(オリフィス)、液路及びこの液路の一部に設けられる
エネルギー作用部と、該作用部にある液体に作用させる
液滴形成エネルギーを発生するエネルギー発生手段を備
えている。
【0013】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0014】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用出来、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
【0015】次にシート搬送手段の構成は、記録装置P
に対して着脱可能な自動給送装置Sから給送された記録
シート1、或いは手差し口10から手差しされた記録シー
ト1を搬送するものである。即ち、搬送回転体であると
ころの搬送ローラ11を図2の矢印a方向へ駆動回転さ
せ、これに従動回転するピンチローラ12で記録シート1
をニップして上方へ搬送する如く構成している。
【0016】前記搬送ローラ11は両端を左右側壁6a,
6bに回動自在に取り付けられ、且つローラ軸11aに対
して複数分割して取り付けられている。このローラ軸11
aには搬送ギヤ13aが取り付けられ、このギヤ13aには
伝達ギヤ13bが順次噛合して搬送モータ14と連結してい
る。従って、搬送モータ14の回転力がギヤ列を介して搬
送ローラ11へ伝達され、該ローラ11が回転して記録シー
ト1を上方へ搬送するものである。尚、前記伝達ギヤ13
bには排出ローラ15のローラ軸15aに取り付けたギヤ15
bが噛合し、且つ自動給送装置Sのローラ軸16aに取り
付けたギヤ16bが図示しないクラッチ機構を介して噛合
しており、搬送モータ14の駆動により回転するように構
成されている。
【0017】ここで前記搬送手段に於ける搬送ローラ11
の周長Lと、記録ヘッド3による記録幅Nの関係につい
て図1を参照して説明する。
【0018】本実施例ではシート搬送手段に於ける記録
シート1の基本搬送量(1行分の搬送量)Mは記録ヘッ
ド3による記録幅Nと一致するように設定されており、
これにより各行記録が隙間なく、また重なることなく行
うようになっている。そして前記基本搬送量Mは搬送ロ
ーラ11の周長LよりもX分長くなるように(L<M)設
定されている。即ち、記録シート1を基本搬送量分だけ
搬送するには、搬送ローラ11が1回転し、更に周長X分
回転することになる。
【0019】ここで前記搬送ローラ11に対して、図1に
示すように、ローラ軸11aが偏心している場合の搬送量
の誤差について説明する。まず、ローラ軸11aが偏心し
ていても、ローラ11が1回転した時点では搬送量の誤差
は生じない。従って、偏心による搬送量の誤差は長さX
分の搬送によって生ずる。この誤差をΔXとすると、記
録シート1を基本搬送量M分送ったときに生ずる誤差率
は、ΔX/(L+X)となる。
【0020】これに対して、図6に示した従来例の場合
にあっては基本搬送量M1 の搬送誤差ΔM1 に対する誤
差率はΔM1 /M1 となる。従って、本実施例のように
基本搬送量Mが搬送ローラ11の周長L+X(M1 <L+
X)のように構成した方がローラ軸11aの偏心による搬
送誤差率が小さくなり、搬送誤差を軽減して高品位の画
像記録を行うことが可能となる。
【0021】前記搬送誤差率は基本搬送量Mに対する長
さXが短いほど小さくなるため、記録シート1を基本搬
送量M分搬送するのに搬送ローラ11を2回以上回転さ
せ、M=nL+X(nは整数)のように設定すると搬送
誤差率を更に小さくすることが出来る。
【0022】〔第二実施例〕前述した第一実施例では記
録シート1の基本搬送量Mに対する搬送ローラ11の周長
Lを、L<Mに設定した例を示したが、図3に示すよう
に基本搬送量Mと搬送ローラ11の周長Lとを一致(L=
M)させるように構成しても良い。
【0023】例えば、1/360 インチピッチで 256ドッ
トのノズルの記録ヘッド3を用いる場合、記録ヘッド3
による記録幅N=記録シート1の基本搬送量M=搬送ロ
ーラ11の周長L= 256/360 インチとなる。従って、直
径5.75mmの搬送ローラを用いれば良いことになる。同
様に1/300 インチピッチで 256ドットのノズルの記録
ヘッド3の場合は、直径 6.9mmの搬送ローラ11を用い
れば良いことになる。
【0024】このようにすると搬送ローラ11のローラ軸
11aが偏心していたとしても、この偏心による搬送誤差
は全く生じなくなる。また搬送ローラ11の周長Lを基本
搬送量Mに対してL=M/nに設定し(nは整数)、搬
送ローラ11を複数回回転させることによって記録シート
1を基本搬送量M分搬送するようにしても同様の効果を
得ることが出来る。
【0025】尚、前記L=M、L=M/nの設定は、厳
密に等しくなくても、略等しく(L≒M、L≒M/n)
なるように設定すれば、ローラ軸11aの偏心による搬送
誤差は殆ど発生しなくなるので問題はない。
【0026】〔第三実施例〕次に搬送モータ14から搬送
ローラ11へ駆動力を伝達するときの減速比を考慮した実
施例について図4を参照して説明する。
【0027】図4に示す駆動伝達構成は、搬送モータ14
のモータギヤ14aが伝達ギヤ13bの入力ギヤ13b1と噛合
し、入力ギヤ13b1と一体的に回転する出力ギヤ13b2が搬
送ギヤ13aと噛合している。そして前記モータギヤ14a
から伝達ギヤ13bの入力ギヤ13b1への減速比は1:2に
設定してあり、出力ギヤ13b2から搬送ギヤ13aへの減速
比は1:3に設定してある。
【0028】このためモータギヤ14aに対する搬送ギヤ
13aの減速比は1:6となる。その結果、搬送モータ14
が6回転すると伝達ギヤ13bが3回転し、且つ搬送ロー
ラ11が1回転する。このように搬送モータ14に対する搬
送ローラ11の回転減速比を1:n(nは整数)に設定
し、搬送ローラ11を1回転させるのに搬送モータや伝達
ギヤ13bを多数回回転させるようにすれば、搬送ローラ
11のローラ軸11aの偏心成分のみでなく、搬送モータ14
及び伝達ギヤ13bの偏心成分まで打ち消すことが可能と
なる。
【0029】〔他の実施例〕前述した実施例では記録手
段としてインクジェット記録方式を用いたが、記録信号
に応じて電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によ
って印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜
沸騰を利用してインクに生ずる気泡の成長,収縮によ
り、インクを吐出口より吐出して記録を行うように構成
すると更に好ましい。
【0030】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
【0031】前記パルス形状の駆動信号としては、米国
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。
【0032】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0033】また複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
【0034】更に、記録装置が記録出来る記録媒体の最
大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドに対しても本発明は有効に適用出来る。そのような
記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
て、その長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。
【0035】加えて、前述したシリアルタイプのもので
も、キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリ
ッジに装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的
にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録
ヘッドを用いても良い。
【0036】また本発明の記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定出来るので好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或いは吸引手段、電気熱変換タイプ或いはこれとは別の
加熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、記
録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定
した記録を行うために有効である。
【0037】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとし
ては黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得
る。
【0038】更に加えて、前述した実施例に於いてはイ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
【0039】このような場合のインクは、特開昭54− 5
6847号公報或いは特開昭60− 71260号公報に記載される
ような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としても良い。上述した各インクに対し
て最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0040】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末のして用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0041】尚、前述した記録手段としてインクジェッ
ト記録方式を用いた例を説明したが、本発明は記録方式
はインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他に
も熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤードッ
ト記録方式等のインパクト記録方式、或いはそれ以外の
記録方式であっても適用し得る。またシリアル記録方式
に限定する必要もなく、所謂ライン記録方式を用いても
良い。
【0042】更に前述した実施例ではシート搬送装置を
用いる装置として記録シートを搬送する記録装置を例示
したが、前述した第一実施例の記録ヘッド3の代わりに
キャリッジ5にスキャナーを搭載し、キャリッジの移動
に伴って原稿記載情報を一行ずつ読み取るためのシリア
ル型の原稿読取装置に用いることも可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明は前述したように、シートの基本
搬送量Mに対して搬送回転体の周長Lを略等しく(L≒
M)、或いは小さく(L<M)し、該搬送回転体でシー
トを前記基本搬送量Mずつ搬送することにより、前記搬
送回転体が偏心していても搬送のバラツキを抑制するこ
とが出来る。従って、シートの搬送精度が高まると共
に、これを用いた記録装置にあって品位の高い画像を記
録することが出来る。
【0044】また搬送回転体の径を小さくして装置を小
型化し、且つ搬送回転体の偏心に対する精度が低くなっ
ても支障がないために製造が容易となってコストダウン
を図ることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録幅及び搬送ローラの周長を示す説明図であ
る。
【図2】記録装置の全体斜視説明図である。
【図3】搬送ローラの周長とシート搬送量の説明図であ
る。
【図4】搬送モータから搬送ローラへの駆動伝達減速比
と搬送ローラの周長の関係を示す説明図である。
【図5】従来技術に係るシート搬送装置及び記録装置の
説明図である。
【図6】従来のシート基本搬送量と搬送ローラ周長との
関係を示す説明図である。
【図7】白スジ及び黒スジの発生した記録シートの説明
図である。
【符号の説明】
P…記録装置 S自動給送装置 1…記録シート 2…プラテン 3…記録ヘッド 4…ガイドレール 5…キャリッジ 6a,6b…側壁 7a,7b…プーリ 8…ベルト 9…キャリッジモータ 10…手差し口 11…搬送ローラ 11a…ローラ軸 12…ピンチローラ 13a…搬送ギヤ 13b…伝達ギヤ 14…搬送モータ 15…排出ローラ 15a…ローラ軸 15b…ギヤ 16…ローラ軸 16a…ギヤ

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを搬送回転体の回転によって搬送
    するシート搬送装置に於いて、 前記搬送回転体の周長Lを、基本のシート搬送量Mに対
    し、L≒M、又はL<Mに構成すると共に、前記搬送回
    転体によりシートを前記基本のシート搬送量Mずつ搬送
    するように構成したことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 シートを搬送回転体の回転によって搬送
    するシート搬送装置に於いて、 前記搬送回転体の周長Lを、シートの基本搬送量Mに対
    し、L≒M/n(nは整数)に構成したことを特徴とす
    るシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送回転体を回転させる搬送モータ
    に対する前記搬送回転体との減速比を、1:n(nは整
    数)に構成し、前記搬送回転体を1回転させるのに前記
    搬送モータを多数回回転させることを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】 記録手段により所定記録幅でシートに記
    録し、搬送回転体の回転により前記記録方向に対して垂
    直方向へシートを搬送する記録装置に於いて、 前記搬送回転体の周長Lを、記録幅Nに対し、L≒N、
    又はL<Nに構成したことを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 記録手段により所定記録幅でシートに記
    録し、搬送回転体の回転により前記記録方向に対して垂
    直方向へシートを搬送する記録装置に於いて、 前記搬送回転体の周長Lを、記録幅Nに対し、L≒N/
    n(nは整数)に構成したことを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 記録手段により所定記録幅でシートに記
    録し、搬送回転体の回転により前記記録方向に対して垂
    直方向へシートを搬送する記録装置に於いて、 前記搬送回転体を回転させる搬送モータに対する前記搬
    送回転体との減速比を、1:n(nは整数)に構成した
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記録装置は、記録手段が信号に応じ
    てインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式
    である請求項4乃至請求項6のいずれか1項記載の記録
    装置。
  8. 【請求項8】 前記記録装置は、記録手段がインク吐出
    用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
    ていることを特徴とする請求項記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録装置は、記録手段が前記電気熱
    変換体によって印加される熱エネルギーにより、インク
    に生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させ
    ることを特徴とする請求項記載の記録装置。
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