JP2002321411A - 記録装置と記録方法 - Google Patents

記録装置と記録方法

Info

Publication number
JP2002321411A
JP2002321411A JP2001124829A JP2001124829A JP2002321411A JP 2002321411 A JP2002321411 A JP 2002321411A JP 2001124829 A JP2001124829 A JP 2001124829A JP 2001124829 A JP2001124829 A JP 2001124829A JP 2002321411 A JP2002321411 A JP 2002321411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
stepping motor
unit
driving
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001124829A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Iwasaki
達也 岩▲嵜▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP2001124829A priority Critical patent/JP2002321411A/ja
Publication of JP2002321411A publication Critical patent/JP2002321411A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印画形成に要する以外に行われる記録媒体の
搬送の高速化を図る事により、印画形成の全体的な速度
アップを図ることができる記録装置と記録方法の提供。 【解決手段】 記録シートSをサーマルヘッド10に対
して相対移動しつつ印画形成するサーマルプリンタであ
って、正逆方向に搬送するローラ30、31と、ステッ
ピングモータ59とから構成され、印画形成を行うとき
に、ステッピングモータ59をマイクロステップ駆動
し、印画形成以外において相対移動を行うときにはステ
ッピングモータ59を高速駆動するように通電するため
の制御装置100を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置と記録方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録媒体の搬送を行いつつ印画形成する
ように構成された記録装置の高速化のためには、記録媒
体の搬送速度を高めることが一番有効である。しかし、
記録媒体の搬送速度を高めることには、おのずから限度
がある。すなわち、例えば、熱転写記録または熱昇華式
記録を行うサーマルプリンタによれば、サーマルヘッド
の発熱の応答性や記録媒体及び記録リボンの特性などに
より、高速にするほど高画質の印画形成が困難になるこ
とが知られている。
【0003】したがって、高画質を維持しつつ高速化を
図るためには、印画形成に要する工程以外において行わ
れる記録媒体の搬送の高速化を行う事が必要となる。具
体的には、共通のステッピングモータを使用して駆動ロ
ーラを駆動して、印画形成中は低スピードかつ低振動で
搬送し、その他の搬送時は高スピード(低スピードの約
8倍以上)で、記録媒体の搬送をするように構成するこ
とが考えられる。
【0004】一般的な2相励磁のステッピングモータに
共通する特性として、パルス速度100〜200Hzの
低速回転域において共振領域が存在する。この共振領域
に入るパルス速度で2相励磁駆動によりステッピングモ
ータを駆動すると振動が大きくなってしまい、著しいト
ルクの減少や脱調や騒音等が発生してしまう。このため
に、印画形成時において低振動で滑らかな回転が要求さ
れる場合には、上記の共振領域から極力外れるようにし
た、例えば600〜800Hz程度に設定するとともに
1−2相励磁駆動により、2相励磁駆動と比ベたときの
半分の搬送速度にすることが考えられる。
【0005】しかしながら、上記の低速度送りのための
1−2相励磁駆動による半ステップ駆動でも、結局はモ
ータ振動を抑えられず、印画結果に印画ムラを発生させ
てしまう不具合があり、この対策のために、ステッピン
グモータ取付け用のダンパ機構や、モータ回転軸に取付
けられるダンパ装置や駆動伝達ベルトなどへの振動対策
が必要となり、その分のコストアップ要因を招くことに
なっていた。
【0006】一方、実用新案登録第3059535号、
特開平11−27990号、特開平11−334159
号、特開2000−175495号の各公報において、
ステッピングモータをマイクロステップ駆動することで
記録媒体の搬送を行う技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
いずれの公報も、印画形成時において、ステッピングモ
ータをマイクロステップ駆動することで印画精度を確保
する旨の技術内容の開示に留まっており、印画形成に要
する工程以外において行われる記録媒体の搬送の高速化
を行う事で、装置全体としての印画形成速度を向上する
ことについては記載されていない。
【0008】したがって、本発明は上記の問題点に鑑み
て成されたものであり、印画形成に要する以外に行われ
る記録媒体の搬送の高速化を図る事により、印画形成の
ための装置全体の速度アップを図ることができる記録装
置と記録方法の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、ロールペーパ
ーを含む記録媒体を搬送手段により記録手段の記録部に
対する相対移動を行いつつ印画形成する記録装置であっ
て、前記搬送手段は、前記記録媒体を正逆方向に搬送す
る駆動ローラ部と、前記駆動ローラ部を駆動するステッ
ピングモータとから構成され、前記印画形成を行うとき
に、前記ステッピングモータをマイクロステップ駆動
し、前記印画形成以外において前記相対移動を行うとき
に、前記ステッピングモータを高速駆動するように通電
するための制御手段を具備することを特徴としている。
【0010】また、前記記録手段は、熱転写または熱昇
華式の熱記録を行う記録リボンをサーマルヘッドの発熱
部に掛け渡すように供給及び巻取りを行う記録リボン手
段と、前記発熱部に対向配置されるプラテンローラと、
前記サーマルヘッドを、記録位置と待機位置との間で駆
動するサーマルヘッド駆動手段とから構成され、また、
前記駆動ローラ部は、前記ロールペーパーの供給部から
みて前記プラテンローラの上流側に配設される駆動ロー
ラと、前記駆動ローラに連れ回りする従動ローラとから
構成され、かつ、前記印画形成後の前記ロールペーパー
を切断するカッター手段とを設けたことを特徴としてい
る。
【0011】また、2相励磁のステッピングモータであ
り、前記マイクロステップ駆動において1ステップを8
ステップに分割するように制御し、前記高速駆動におい
て2相励磁駆動により制御することを特徴としている。
【0012】そして、ロールペーパーを含む記録媒体を
搬送手段により記録手段の記録部に対する相対移動を行
いつつ印画形成する記録方法であって、前記記録媒体を
正逆方向に搬送する駆動ローラ部と、前記駆動ローラ部
を駆動するステッピングモータとから構成される前記搬
送手段により前記印画形成を行うときに、制御手段によ
り前記ステッピングモータをマイクロステップ駆動し、
前記印画形成以外において前記相対移動を行うときに、
前記ステッピングモータを高速駆動するように通電する
工程を具備することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な一実施形態
について、添付の図面を参照して述べる。
【0014】図1は、記録装置としてのサーマルプリン
タの要部構成を一部破断して示した正面図であり、記録
リボンRを装填した後の様子を示している。
【0015】本図において、基部1、2は紙面表裏方向
に延びる4隅の棒部材5を介して互いに固定されてお
り、基部1、2の間において少なくとも上方に大きく開
口した空間部を形成して、図中の破線で示した記録リボ
ンRを、図示のように巻回した供給スプール3と巻取り
スプール4とを基部1、2の内壁部分に固定されている
軸支部材6、8に夫々装填可能にできるように構成され
ている。
【0016】この記録リボンRはベースフィルム上に後
述する記録シートSの1枚分(すなわち一印画面)の面
積分に相当する面積の各インク層として加法混色により
総べての色を再現できる三原色のイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)の固形インク層として形成さ
れており、サーマルヘッド10が図示の動作位置におい
て発熱部への通電を行うときに、記録リボンRのベース
フィルムが発熱部側に位置し、かつプラテンローラ11
の上に記録シートSを介在して位置するようにして印画
を可能にしている。ここで上記の各色のインク層に加え
て、印画面を保護するためのオーバコート層をシアン層
の次に敷設するようにしても良い。各インク層に対応し
た位置には、不図示の光学式センサで検出される被検出
部となるセンスマークが夫々印刷などにより形成されて
いる。
【0017】一方、軸支部材6にはトルクリミッター7
が連結されており、図示の軸支状態において供給スプー
ル3に形成された不図示の歯部にトルクリミッター7の
歯部が噛合することで巻取り動作時における適度なバッ
クテンション(張力)を供給スプール3に発生させる。
また、軸支部材8にはリボン駆動モータ9が連結されて
おり、図示の軸支状態において巻取りスプール4に形成
された不図示の歯部に駆動モータ9からの動力伝達を受
ける不図示のギアの歯部が噛合することで巻取り動作を
行うように構成されている。
【0018】このように基部1、2間に形成される開口
部の上方から下方に移動しつつ供給スプール3と巻取り
スプール4をセットすることで、供給スプール3と巻取
りスプール4の間において記録リボンRを図示のように
展開して熱昇華記録または熱転写記録方式による記録を
行なうサーマルヘッド10の発熱部を通過する状態にす
る。なお、記録リボンRの終端は各スプールに固定され
ている。
【0019】このサーマルヘッド10に対向して、基部
1、2において耐熱弾性ラバー製のプラテンローラ11
が回転自在に軸支されている。あるいは、耐熱弾性ラバ
ー製の板状の平板プラテン(不図示)としてサーマルヘ
ッド10に対向して配設されている。
【0020】このサーマルヘッド10は、図示のプラテ
ンローラ11に対向した動作位置と、少なくとも記録リ
ボンRの装填のために大きく上方に回動した退避位置と
の間で回動するように設けられている。
【0021】このように回動駆動するために、このサー
マルヘッド10はアーム軸体13回りに回動部材20、
21(図面の表裏方向に2枚設けられている)に対して
回動軸支されるアーム部材12(図面の表裏方向に2枚
設けられているが手前側のみ図示)に固定されており、
この回動部材20、21を基部1、2に対して回動軸体
22回りに回動することで、サーマルヘッド10を図示
の動作位置にする。この回動部材20、21を基部1、
2において回動軸支する回動軸体22は回動部材20、
21に穿設された孔部に対して挿通された状態で完成さ
れた後に、基部の溝部1a、2a中に上方から下方に移
動してセットされた後にブラケット24をねじ止めする
ことで組み付けられる。この回動部材20、21は回動
軸体22から最も離れた部位において係止手段であるス
トッパー45が設けられており、このストッパー45が
基部1、2の内壁に植設されたスタッド44に対する係
止状態に維持されることで、図示の動作位置を確保する
一方で、後述するようにストッパー45を解除すること
で回動軸体22を回動中心にして大きく上方に移動でき
るようにしてサーマルヘッド10の発熱部の点検作業他
をできるようにしている。
【0022】サーマルヘッド10を上記のように固定
し、アーム軸体13回りに回動自在に設けられたアーム
部材12にはカムローラ19aが当接する当接面12a
が形成されている。カムローラ19aはカムレバー19
の先端において回転自在に設けられており、このカムレ
バー19をカムモータ18の出力軸18aに固定するこ
とで、カムモータ18の正逆方向の駆動にともない当接
面12aにカムローラ19aが当接及び移動すること
で、アーム部材12をアーム軸体13回りに回動するよ
うにして、サーマルヘッド10を一時的な退避位置に駆
動するようにして、記録シートの導入及び記録リボン送
りを行うように構成されている。
【0023】また、回動部材20、21に固定されたブ
ラケット16とサーマルヘッド10の上面との間には付
勢手段である複数の圧縮コイルバネ15が図示のように
設けられており、図示のようにカムローラ19aがアー
ム部材12の当接面12aから離れている状態では、複
数の圧縮コイルバネ15が圧縮することで発生する圧縮
力によりアーム部材12が矢印方向に回動する状態とな
ることで、サーマルヘッド10の発熱部を上記のプラテ
ンローラ11に対する当接状態に維持する。
【0024】このようにして主要な機構をサブアッセイ
単位で完成して、印画に必要な印画圧をプラテンローラ
11とサーマルヘッド10の発熱部の間において発生で
きるように構成されている。
【0025】次に、記録シートSは、基部1、2間の空
間部において配設された軸支部材25により回転自在に
設けられるロールシートとして矢印方向に供給可能に設
けられており、任意に交換できるように設けられてい
る。
【0026】記録シートSは、共通するステッピングモ
ータ59から歯付ベルト60、60により動力伝達され
て駆動される駆動ローラ30、32、34とこれらの駆
動ローラに追動するアイドルローラ31、33、35の
間に形成されるニップ部において搬送力を得て、下ガイ
ド36と上ガイド37と、下ガイド38と上ガイド39
の間において案内されて排出トレー42に向けて搬送さ
れるとともに、駆動ローラ30とアイドルローラ31間
においてスリップを完全に防止した正逆方向の搬送を行
うことで、1画面分のYMC各色の印画形成を行うよう
に構成されており、1枚分の印画形成後にカッター装置
40により1枚サイズ分の裁断を行い排出トレー42中
に排出することで、外部に取り出せるように構成されて
いる。なお、印画動作については後述する。
【0027】図2は、図1のサーマルプリンタの動作説
明図である。本図において、既に説明済みの構成部品に
ついては同様の符号を附して説明を割愛すると、カムモ
ータ18とリボン駆動モータ9とステッピングモータ5
9とカッター装置40は制御装置100に接続されるド
ライバ部101に夫々接続されており、後述する印画形
成のための制御を行うように構成されている。
【0028】そして、カムモータ18への通電により、
カムレバー19が図示のように矢印方向に駆動されて、
カムローラ19aがアーム部材12の当接面12aに当
接する状態となる結果、アーム部材12はアーム軸体1
3を回動中心として矢印方向に回動されて、圧縮コイル
バネ15の圧縮力に抗して移動することで、プラテンロ
ーラ11に対するサーマルヘッド10の当接状態を解除
できるようにして、記録シートSの最初のセット時にお
ける導入と記録リボンRの各色の頭出しのための供給及
び巻取りを行うことができるようにしている。
【0029】そして、下ガイド36と上ガイド37に案
内されて送り出された記録シートSを、駆動ローラ30
とアイドルローラ31間のニップ部で確実に保持して、
正逆方向に搬送することでカラー印画に必要となる3回
分の往復駆動を行うように構成されている。
【0030】以上のように構成することで、回動部材2
0、21を大きく上方の退避位置に回動するために、図
1で述べたストッパー45を基部1、2のスタッド44
に対する係止状態から解除して、回動軸体22を回動中
心として矢印方向に回動することで、棒部材5に設けた
ラバーブッシュに当接してそれ以上の回動が規制されて
図示の退避位置で停止する状態となる。このようにサー
マルヘッド10を退避位置に大きく移動可能に構成する
ことで、記録リボンRの装填作業を容易に行うことがで
き、かつサーマルヘッド10の発熱部の定期点検作業を
行うことができるようになる。また、サーマルヘッド1
0の定期的な交換作業を行うときには、回動軸体22を
基部に固定している破線図示のブラケット24を取り外
して、回動部材の組立て単位で基部から外すことができ
るようになるので、予め準備しておいた新品のサーマル
ヘッドを固定したサブアッセイ単位での取り付けが可能
となる。さらに、サーマルヘッドを退避位置に大きく移
動可能に構成することでサーマルプリンタの使用時にお
ける消耗品となる記録リボンRを交換するときに簡単に
交換を行うことができるとともに、サーマルヘッドの発
熱部の定期点検作業、定期的な交換作業を行うときにサ
ーマルヘッドに容易にアクセスすることができ、しかも
主要な機構を回動部材を基部として構成したサブアッセ
イ単位で完成できるので、作業工程を簡略にできるなど
多くの利点がある。
【0031】次に、図3(a)は、ステッピングモータ5
9として2相励磁型ユニポーラステッピングモータを使
用した場合にマイクロステップ駆動を行うためのドライ
バ部101の回路図、(b)は各相に通電される波形図を
示し、(c)は従来の2相励磁駆動の波形図を夫々示して
いる。
【0032】先ず、図3(c)において、印画形成のため
の低速度時に1−2相励磁駆動とし、高速速度時におい
て2相励磁駆動(1−2相励磁駆動の2倍の速度)とす
ることで、速度換算にして2倍の速度にできる。しか
し、一般的な2相励磁型ユニポーラステッピングモータ
に共通する特性として、低速回転域において共振領域が
存在する。このために低速速度時に振動が大きくなって
しまい、さらには著しいトルクの減少や脱調や騒音等が
発生してしまうことから、印画に重大な悪影響を与えて
しまう。
【0033】そこで、図3(b)に図示のように低速回転
域においてマイクロステップ駆動を行う。このために、
モータ回転子の回転角度0.45度に相当する1ステッ
プ分を8ステップに分割制御することにより、A相とB
相の2系統のコイルに対して図示のようなタイミングで
電流を細かく変化させて通電して、回転磁界を発生さ
せ、ロータの永久磁石との間の磁気的均衡状態を順次細
かに切り替えるようにして回転駆動する。
【0034】また、1500Hz以上の高速駆動につい
ては、共振などの発生の虞がないので通常の2相励磁駆
動するように通電制御する。このように制御すること
で、低速時においても振動を抑え、騒音を小さくできる
ようになる。
【0035】以上のように通電するために図3(a)にお
いて、制御装置100からの制御信号は、ドライバー部
101のマイクロステップ駆動を行うための回路におけ
るモータの励磁位置(フェーズ)を制御する信号として
基準電圧切換制御部に入力される。この入力された制御
信号にしたがって、基準電圧切換制御部において切換信
号を発生する。さらに、基準電圧発生部は、切換信号に
よって最高電圧を100%として、0%,20%,40
%,55.5%,71.4%,83%,91%,100
%の各電圧をコンパレータに入力する。このコンパレー
タにはモータ電流検出抵抗Rsが接続されており、この
電流検出抵抗Rsで発生する電圧と基準電圧発生部から
発生される電圧をコンパレータで比較し、その比較結果
の出力がチョッピング制御部に送られて、このチョッピ
ング制御部に接続された次段のFET(トランジスタ)
をオン/オフするチョッピング制御することで所定の電
流を図3(b)に図示のようにA相のコイルに流すように
構成されている。また、省略した同様の回路がB相のコ
イルに接続されており、所定の電流を図3(b)に図示の
ように電気角で90度位相をずらしてB相のコイルに対
して流すことでAB相のコイルによるマイクロステップ
駆動を行うように構成されている。
【0036】次に、図4は、印画形成のための動作説明
のフローチャートであって、モータ駆動制御を主に述べ
ている。
【0037】本図と図1を参照して、サーマルプリンタ
の起動が行われるとステップS1において、カムモータ
18への通電が制御装置100から指示されて、図1に
図示された記録位置から図2に図示の待機位置にサーマ
ルヘッド10を移動する。
【0038】続いて、ステップS2の印画初期状態にす
るためのイニシャライズルーチンに進み、ステップS3
でリボン駆動モータ9への通電が行われて記録リボンR
の巻取りが開始され、さらにステップS4で上記のステ
ッピングモータ59の高速駆動の通常の2相励磁駆動が
行われる。これに続くステップS5で記録リボンRのY
色層の開始位置を検出する頭出しと、記録リートSの正
方向の搬送により1画面分の長さ分の後端部位が、上記
の駆動ローラ部であるローラ30、31間のニップ部で
の挟持状態になったことが判断されるまで、ステップS
2、3、4が継続して実施されて、頭出しと挟持状態に
なったことが不図示のセンサで検出されて終了すると、
ステップS6においてカムモータ18への通電が行われ
て、図2に図示の状態である印画位置になるようにサー
マルヘッド10を駆動する。
【0039】以上で印画準備が整い、ステップS7で最
初の色のY層の印画動作が開始されて、ステップS8に
おいてリボン駆動モータ9とサーマルヘッド10への色
分解された制御信号による通電とステッピングモータ5
9への通電が同期して行われて印画形成が記録シートS
を逆方向に搬送しつつ行われる。このとき、ステッピン
グモータ59への通電はAB相のコイルによるマイクロ
ステップ駆動となるように行われる。
【0040】これに続き、ステップS9において1画面
分の印画形成が終了したと判断されるとステップS10
において、カムモータ18への通電が行われてサーマル
ヘッド10が待機位置に戻される。以上でY層の印画が
終了し、ステップS11でステッピングモータ59への
2相励磁駆動が行われて高速度で記録シートSの搬送が
行われて、次の色層の印画準備に入る。
【0041】そして、図5の印画形成後の動作説明のフ
ローチャートにおいて、ステップS20において、YM
C層の印画が終了すると、ステップS21でステッピン
グモータ59への2相励磁駆動が行われて高速度で記録
シートSの搬送が行われて、ステップS22でカッター
装置40に対して1印画面分の搬送が終了したか否かが
判断されて、終了したと判断されるとステップS23で
カッター装置40への通電により不図示の電磁ソレノイ
ドがオンされて切断されて、ステップS24で切断後の
記録シートSが排出されて処理を終了する。
【0042】以上のように、印画形成に要する以外に行
われる記録媒体であるロール状ペーパーの搬送の高速化
を図る事により印画形成のための全体的な速度アップを
実現できるようになり、現在知られているサーマルプリ
ンタの最高処理速度より約20%の高速化を実現できる
ようになった。このために、業務用として、例えばデジ
カメから直接印画するようにした有料の街頭設置用の記
録装置として最適であることが確認された。さらに、印
画のための低速度送りのマイクロステップ駆動では、モ
ータ振動が一切発生せず、印画結果に印画ムラが発生し
なかったので、高画質の印画も可能となった。
【0043】尚、本発明は上記の構成に限定されず、記
録媒体の搬送を行いつつ印画形成する記録装置には全て
適用可能であり、記録シートSは所謂カット紙でも良
く、また、印画は上記のカラー印画に限定されず、例え
ばモノクロ用でもよいことは言うまでもなく、この場合
には黒層の印画動作のみでよいのでさらなる高速化が実
現可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印画形成に要する以外に行われる記録媒体の搬送の高速
化を図る事で、印画形成のための全体的な速度アップを
図ることができる記録装置と記録方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマルプリンタの要部構成を一部破
断して示した正面図である。
【図2】図1に示したサーマルプリンタの記録状態を示
したブロック図である。
【図3】(a)は、ステッピングモータ59として2相励
磁型ユニポーラステッピングモータを使用した場合にマ
イクロステップ駆動を行うためのドライバ部101の回
路図、(b)は各相に通電される波形図を示し、(c)は従
来の2相励磁の波形図である。
【図4】印画形成のためにモータ駆動制御を主に述べた
動作説明のフローチャートである。
【図5】印画形成後の動作説明のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1、2 基部 3 供給スプール 4 巻取りスプール 9 リボン駆動モータ 10 サーマルヘッド 11 プラテンローラ 18 カムモータ 30、32、34 駆動ローラ 40 カッター装置 59 ステッピングモータ 100 制御装置 101 ドライバ部 S 記録シート R 記録リボン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 19/30 B41J 19/92 5H580 19/92 B65H 20/04 A B65H 20/04 35/06 35/06 B41J 3/20 109Z H02P 8/32 H02P 8/00 D Fターム(参考) 2C058 AB08 AC06 AC15 AE04 AE09 AF06 AF20 AF23 AF31 AF51 DA10 GE03 GE08 LA03 LA24 LB06 LB17 LB37 LC04 LC11 2C060 BA04 BC02 BC03 BC04 BC13 BC15 BC41 BC47 BC84 2C065 AB02 AB10 AF01 CZ07 CZ09 CZ12 2C480 CA02 CA49 CB03 EA19 EA30 3F103 AA02 BA04 5H580 AA04 BB09 BB10 CA12 CB03 EE02 FA13 FA22 FB01 HH22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールペーパーを含む記録媒体を搬送手
    段により記録手段の記録部に対する相対移動を行いつつ
    印画形成する記録装置であって、 前記搬送手段は、前記記録媒体を正逆方向に搬送する駆
    動ローラ部と、前記駆動ローラ部を駆動するステッピン
    グモータとから構成され、 前記印画形成を行うときに、前記ステッピングモータを
    マイクロステップ駆動し、前記印画形成以外において前
    記相対移動を行うときに、前記ステッピングモータを高
    速駆動するように通電するための制御手段を具備するこ
    とを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段は、 熱転写または熱昇華式の熱記録を行う記録リボンをサー
    マルヘッドの発熱部に掛け渡すように供給及び巻取りを
    行う記録リボン手段と、 前記発熱部に対向配置されるプラテンローラと、 前記サーマルヘッドを、記録位置と待機位置との間で駆
    動するサーマルヘッド駆動手段とから構成され、 また、前記駆動ローラ部は、前記ロールペーパーの供給
    部からみて前記プラテンローラの上流側に配設される駆
    動ローラと、前記駆動ローラに連れ回りする従動ローラ
    とから構成され、 かつ、前記印画形成後の前記ロールペーパーを切断する
    カッター手段とを設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ステッピングモータは、2相励磁の
    ステッピングモータであり、前記マイクロステップ駆動
    において1ステップを8ステップに分割するように制御
    し、前記高速駆動において2相励磁駆動により制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 ロールペーパーを含む記録媒体を搬送手
    段により記録手段の記録部に対する相対移動を行いつつ
    印画形成する記録方法であって、 前記記録媒体を正逆方向に搬送する駆動ローラ部と、前
    記駆動ローラ部を駆動するステッピングモータとから構
    成される前記搬送手段により前記印画形成を行うとき
    に、制御手段により前記ステッピングモータをマイクロ
    ステップ駆動し、前記印画形成以外において前記相対移
    動を行うときに、前記ステッピングモータを高速駆動す
    るように通電する工程を具備することを特徴とする記録
    方法。
JP2001124829A 2001-04-23 2001-04-23 記録装置と記録方法 Withdrawn JP2002321411A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001124829A JP2002321411A (ja) 2001-04-23 2001-04-23 記録装置と記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001124829A JP2002321411A (ja) 2001-04-23 2001-04-23 記録装置と記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002321411A true JP2002321411A (ja) 2002-11-05

Family

ID=18974150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001124829A Withdrawn JP2002321411A (ja) 2001-04-23 2001-04-23 記録装置と記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002321411A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006187877A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
WO2008078433A1 (ja) * 2006-12-26 2008-07-03 Citizen Holdings Co., Ltd. サーマルプリンタ
JP2015091183A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 キヤノン株式会社 ステッピングモータの制御装置、制御方法およびプログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006187877A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
WO2008078433A1 (ja) * 2006-12-26 2008-07-03 Citizen Holdings Co., Ltd. サーマルプリンタ
US8026938B2 (en) 2006-12-26 2011-09-27 Citizen Holdings Co., Ltd. Thermal printer
CN101437688B (zh) * 2006-12-26 2012-10-03 西铁城控股株式会社 热敏打印机
JP2015091183A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 キヤノン株式会社 ステッピングモータの制御装置、制御方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5690439A (en) Thermal transfer printing apparatus
JP2002321411A (ja) 記録装置と記録方法
JPH0493959A (ja) 画像形成装置
JP2008137224A (ja) プリンタ
JPH10797A (ja) 熱転写プリンタ
JP2000191194A (ja) 画像形成装置用ロ―ル給紙装置
WO2008085303A1 (en) Thermal printer with two print heads
JP3909194B2 (ja) 搬送用ステッピングモータの駆動方法
JP2006321147A (ja) プリンタ及びプリンタの給紙方法
JP4200701B2 (ja) 駆動機構制御装置、駆動機構制御方法、記録装置および記録装置の制御方法
JPS61262149A (ja) カラ−記録装置
JP4054911B2 (ja) 印刷制御装置
JPH1034987A (ja) 熱転写記録装置及び熱転写記録方法
JP3697895B2 (ja) 熱転写記録装置
JP2885132B2 (ja) 熱転写記録装置
JP2007118536A (ja) 熱転写式プリンタ及び熱転写式プリンタのモータ制御方法
JP2000108390A (ja) 熱転写プリンタ
JP2003305910A (ja) プリンタ
JP3620672B2 (ja) プリンタ装置
JP3196520B2 (ja) 熱転写プリンタ
JPH09164750A (ja) ビデオプリンタのインクフィルム巻取装置
JP2003334981A (ja) プリンタ
JP2002321419A (ja) 記録装置
JP2000233541A (ja) インクジェットプリンタのキャリッジ駆動機構
JP2907560B2 (ja) 熱転写記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080701