JP2008137224A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】切替機構、インクリボンテンション付加機構、カール矯正機構の各機構を、一つの動力で駆動する。
【解決手段】インクリボンを用いて記録用紙にカラー印刷するプリンタにおいて、印画済みの記録用紙のカール量を矯正するカール矯正機構と、インクリボンにテンションを付加するテンション付加機構と、記録用紙の経路を切り替える切替機構とを備えるとともに、カール矯正機構によるカール矯正量を調整するカール矯正量調整部と、テンション付加機構が付加するテンション量を調整するインクリボンテンション調整部と、切替機構による記録用紙の排紙方向を切り替える切替案内部とを備える。カール矯正量調整部と、インクリボンテンション調整部と、切替案内部の各駆動機構を同一駆動軸上に設けることによって、一つの動力によって複数の調整部および切替案内を駆動することを可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドに対してロール状の記録用紙を往復動させることによって、記録用紙に印刷を複数回繰り返すことで、同一紙面上に例えば異なる色の印刷を行うプリンタに関する。
カラー印刷等の多色印刷を行うプリンタでは、三原色(イエロー、マゼンタ、シアン)あるいはブラックを含めた4色で印刷が行われる。このような多色印刷のプリンタとして、ロール状の記録用紙を往復動させながら印刷を複数回繰り返すことによって、同一紙面上に異なる色の印刷を行うプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示されるプリンタでは、供給ローラから送り出された記録紙上にヘッドで印刷を行うには、一つの色ヘッドで印刷した記録用紙を記録紙収納部内に収納し、次の色を印刷するときには、この記録紙収納部内に収納された記録紙を巻き戻した後、再度次の色ヘッドを通過させて印刷を行い、印刷した記録用紙を記録紙収納部内に収納する。このように、各色で印刷を行う度に、記録紙収納部に対して記録用紙を出し入れする。
このプリンタは、記録紙を記録紙収納部あるいは記録紙切断部に切り替えて導くための切替機構を備え、この切替機構の切り替えによって、印刷時には記録紙を記録紙収納部に導き、印刷が終了した後は記録紙切断部に導いている。
また、インクリボンに付加するテンションを一定に保持するインクリボンテンション付加機構(特許文献2)や、記録用紙のカールを矯正するカール矯正機構(特許文献3)も提案され、上記特許文献3はカール矯正機構に加えて経路を切り替える切替機構も備える構成が提案されている。
また、カール矯正機構において、記録用紙のカール量に応じてローラの位置を調整することでカール矯正量を調整する機構も提案されている(特許文献4)。
特開平8−67041号公報 特開昭63−319174号公報 特開昭63−235250号公報 特開2005−60016号公報
上記した切替機構、インクリボンテンション付加機構、カール矯正機構の各機構は、それぞれ個別の駆動モータによって駆動する構成としている。そのため、プリンタに、これらの各機構を持たせるには、これらを駆動するための駆動モータをそれぞれ設ける必要がある。その結果、プリンタは複数個の駆動モータが必要となる。このように、プリンタ内に複数の駆動モータを設置する構成では、プリンタを構成する部品点数の増加や、プリンタの大型化等といった問題がある。
特に、複数台プリンタを積層することにより、多種類の記録用紙への印画に対応する場合には、限られた高さ内に積層できるプリンタの台数が制限されることになる。
そこで、本発明は上記の課題を解決して、切替機構、インクリボンテンション付加機構、カール矯正機構の各機構を、一つの動力で駆動することを目的とする。
本発明は、インクリボンを用いて記録用紙にカラー印刷するプリンタにおいて、印画済みの記録用紙のカール量を矯正するカール矯正機構と、インクリボンにテンションを付加するテンション付加機構と、記録用紙の経路を切り替える切替機構とを備えるとともに、カール矯正機構によるカール矯正量を調整するカール矯正量調整部と、テンション付加機構が付加するテンション量を調整するインクリボンテンション調整部と、切替機構による記録用紙の排紙方向を切り替える切替案内部とを備える。
そして、カール矯正量調整部と、インクリボンテンション調整部と、切替案内部の各駆動機構を同一駆動軸上に設けることによって、一つの動力によって複数の調整部および切替案内を駆動することを可能とする。
一つの動力による各部の駆動は、記録用紙の排紙時にカール矯正量調整部を駆動し、印刷時にインクリボンテンション調整部を駆動し、印刷動作と排紙動作との動作切替時に切替案内部を駆動するというように、各部が駆動する時期が互いに重なることがないことを利用することで、一つの動力によって複数の調整部および切替案内を駆動することを可能とする。同一駆動軸によって伝達された動力を、各部の駆動時期に合わせて切り替えて各部に供給することによって、一つの動力によって複数の調整部および切替案内を駆動する。
本発明において、カール矯正は、カール矯正ローラとカール矯正調整プレートとの間の通過間隔を調整することにより印画済みの記録用紙のカール量を矯正する。本発明のカール矯正量調整部は、駆動軸上に設けた第1のカムによってカール矯正調整プレートを駆動する。
また、本発明において、インクリボンへのテンション付加は、ブレーキドラム式と呼ばれる方式であり、インクリボンを巻回するインクリボン軸にベルトを掛け、このベルトによりインクリボンに張力を与えるインクリボンテンションを付加する。本発明のインクリボンテンション調整部は、駆動軸上に設けた第2のカムによってカール矯正調整プレートを駆動する。
また、本発明において、記録用紙の経路の切り替えは、記録用紙を案内する案内板の位置を切り替えることにより記録用紙の排紙方向を切り替える。本発明の切替案内部は、駆動軸上に設けた第3のカム、およびこの第3のカムと案内板との間を連結するクラッチによって案内板を駆動する。
本発明のインクリボンテンション調整部と切替案内部は、インクリボンテンション調整部を駆動する駆動軸上に設けた第2のカムと、切替案内部を駆動する駆動軸上に設けた第3のカムとを共通のカムとにより構成することができる。
本発明の切替案内部の案内板は、カール矯正量調整部のカール矯正調整プレート上に回転軸を有する構成とすることができる。
本発明のプリンタによれば、切替機構、インクリボンテンション付加機構、カール矯正機構の各機構を、一つの動力で駆動することができる。
以下、本発明のプリンタの態様について、図1〜図18を用いて説明する。
図1は本発明のプリンタの概略構成を説明するための図である。なお、図1では、プリンタ1が備え各構成要素の内で、本発明の説明に要する部分のみを示し、その他の構成要素については省略している。
プリンタ1は、ロール状の記録用紙9をロール紙ホルダ2に保持しておき、このロール紙ホルダ2から巻き戻した記録用紙9の記録面上の印刷を行う。ロール状の記録用紙9をロール紙ホルダ2に保持させるには、例えば、ロール状の記録用紙9が有する中心軸をロール紙ホルダ2によって回転自在に支持させることで行うことができ、これによって、記録用紙9をロール紙ホルダ2に回転可能に収納することができる。
印刷は、例えば、熱転写プリンタのようにインクリボンカセット4に保持されたインクリボン4aを記録用紙9の記録面に当接させながら、ヘッド3によって所定位置にインクを記録することによって行う。この印刷において、カラー印刷などの多色印刷を行う場合には、インクリボン4aに印刷を行う色に対応したイエロー、マゼンタ、シアン等の複数のインク部分を、インクリボン4aの巻き取る方向に沿って順に用意しておき、インクリボン4aを巻き取りながらインク部分をヘッド3を通過させる動作を、各色毎に繰り返す。この際、記録用紙9の同一印刷領域に各色の印刷を重ねて行わせるために、記録用紙9を往復動させる。この記録用紙9の往復動は、ロール紙ホルダ2の回転方向を変えてロール紙を巻きほどきと巻き戻しを繰り返すことで行うことができる。
これによって、記録用紙9をヘッド3に対して往復動させ、記録用紙9の同一の印刷領域に対して複数回の印刷を繰り返して行う。
なお、インクリボンは、イエロー、マゼンタ、シアン等の色部分に加えてオーバーコート層を備え、全色の印刷が終了した印刷面上をこのオーバーコート層で覆うことによって印刷面を保護することができる。
印刷が終了した記録用紙9は、ヘッド3部分を通過した後、排紙経路15を通過した後、プリンタ1の筐体7に設けた排出口6からプリンタ外部に排出される。
記録用紙9は、各色の印刷において、一たんヘッド3の位置を通過して印刷を行う長さに応じて紙送りされた後、反転して巻き取られる。ヘッド3による印刷は、この記録用紙9を巻き戻す過程で行われる。したがって、ヘッド3を通過した記録用紙9を、プリンタ1の内部に一時的に退避させる必要がある。
本発明のプリンタ1は、記録用紙を一時退避させるための収納空間20を備える。図1では、収納空間20として記録用紙収納部14を備え。この記録用紙収納部14は、例えば、ロール紙ホルダ2の外周部分のスペースを利用し、全外周の内の少なくとも一部において、プリンタ内部との間で形成される隙間によって収納空間を形成することができる。通常、ロール紙ホルダの外周部分は、ロール紙を収納するとともに、ロール紙を巻きほどいて送り出すための空間部分を備えている。ロール紙ホルダの外周の径は、このロール紙の径が最大径の場合にも、ロール紙の外周部分がプリンタの内部の壁面等と接触しないように、通常、マージンを持たせた径に設定されているため、ロール紙ホルダの外周部分には余裕空間が設けられている。また、このロール紙ホルダに巻かれていたロール紙を巻きだした後には、少なくともそのロール紙が巻かれていた空間部分が遊休空間となる。
したがって、ロール紙の外周部分には、少なくともロール紙から巻きほどかれて送り出された記録用紙を収納するに十分な空間を有している。
本発明のプリンタ1は、このロール紙ホルダ2の外周部分の空間部分を、記録用紙を退避させる収納空間20として利用することで、プリンタ内に記録用紙を退避させる場所を新たに設けることなく記録用紙を退避させるための空間を確保することができる。また、記録用紙を退避させる収納空間は、ロール紙ホルダ2の外周部分の空間部分に限らず、プリンタの装置内に備える空間を利用することができる。
ヘッド3の下流であって、記録用紙収納部14及び排紙経路15の上流部分には、記録用紙の経路を切り替える切替機能、記録用紙のカールを矯正するカール矯正量を調整するカール矯正量を調整機能、およびインクリボンのテンション量を調整するインクリボンテンション調整機能の各調整機能を駆動する調整駆動部10を備える。
この調整駆動部10は、切替機能を実現する切替案内部11、カール矯正量の調整機能を実現するカール矯正調整部12、インクリボンテンション量の調整機能を実現するテンション量調整部13の各部を駆動する。図2は、調整駆動部10および、この調整駆動部10によって駆動される、切替案内部11、カール矯正調整部12、テンション量調整部13の概略を説明するための図である。なお図2はプリンタの筐体を外した状態において一部分を示している。
調整駆動部10は、駆動モータ10a、この駆動モータ10aによって回転駆動されるウオームホイール10bおよびカム10cをプリンタ1の一方の側面側に設け、この回転駆動を駆動軸10dによってプリンタ1の他方の側面側に伝達する。プリンタ1の他方の側面側には、切替案内部およびテンション調整部の一部を構成するフラップアップカム10eやフラップアップクラッチ10f、カール矯正調整部12を構成するカール矯正量調整カム10g等が設けられ、駆動軸10dによって駆動される。
調整駆動部10は、一つの駆動モータ10aが発生する駆動力によって、切替案内部11、カール矯正調整部12、およびテンション量調整部13を駆動する。これらの詳細については後述する。
切替案内部11は、ヘッド3を通過した記録用紙9の先端を、記録用紙収納部14に向けて送るか、あるいは排紙経路15に向けて送るかを切替え、記録用紙9を所定方向に切り替えて導く部分であり、例えば、後述するフラッパ板によって構成することができる。
プリンタ1は、記録用紙切断部5を、排紙経路15上の排出口6の直前の位置に備える。記録用紙切断部5は、排紙経路15を通過し、排出口6から外部に送り出された記録用紙9において排出口6の手前位置の部分を切断する。記録用紙切断部5は、記録用紙9が排出口6から外部に突出した状態において、記録用紙9の記録面の後方の所定位置を切断することによって、カットした記録用紙9を排出口6から取り出すことができ、また、記録用紙9が排出口6から突出する前の状態において、記録用紙9を複数箇所で切断することによって、記録用紙9を短く裁断することができる。
この記録用紙切断部5の下方位置には、切断片収納部16が設けられ、記録用紙切断部5で裁断された切断片を収納することができる。切断片を切断片収納部16に収納することによって、切断片がプリンタ1の外部に漏洩することを防ぐことができる。
なお、図1の構成によれば、切断片収納部16はロール紙ホルダ2と隣接する位置に設けられているため、上述したロール紙ホルダ2の外周部が形成する記録用紙収納部14の他方の境界を定めることになる。図1では、記録用紙収納部14の境界の一部を切断片収納部16の壁面で構成する例を示しているが、ロール紙ホルダ2の外周部とともに記録用紙収納部14の境界を形成する面は、この切断片収納部16の壁面に限られるものではなく、プリンタ1内においてロール紙ホルダ2の外周部と対向する位置に配置される構成部材の壁部を用いることができる。
カール矯正機構およびカール矯正調整部12は、カール矯正ローラ12aとカール矯正調整プレート12bとにより構成される。カール矯正ローラ12aは、カール矯正調整プレート12bに形成された凹状に湾曲して形成されて部分と対向した配置される。カール矯正ローラ12aとカール矯正調整プレート12bの間に形成される隙間は、記録用紙9を通す通路を形成し、この隙間に記録用紙9を通すことによって、記録用紙9の曲がりと反対方向に湾曲させてカールを矯正する。
カール矯正調整部12は、カール矯正ローラ12aとカール矯正調整プレート12bとの間の隙間量を調整することで、カールの矯正量を調整する。例えば、隙間量を狭めることによって矯正量を大きく調整し、隙間量を広めることによって矯正量を小さく調整する。
本発明では、カール矯正ローラ12aを固定し、この固定したカール矯正ローラ12aに対してカール矯正調整プレート12bを回転軸の周りで回転させることによって、カール矯正量の調整を行う。このカール矯正量の調整は、調整駆動部10のカール矯正量調整カム10gによってカール矯正調整プレート12bを回転軸の周りで回転させることで行う。
インクリボンは供給軸と巻き取り軸との間に張られ、供給軸から巻きだしたインクリボンを巻き取り軸に巻き取る間にヘッドと接触させることで記録用紙に印刷を行う。ヘッドとの接触においてインクリボンのフィルムにたるみが生じないように、インクリボンには所定の張力を付与する必要がある。このインクリボンに付与する張力は、インクリボン軸に巻かれるインクリボンの径によって変化する。そのため、テンション部17はインクリボン径に応じてインクリボンに付与する張力を調整することによって、インクリボンに常に所定の張力を付与する。
インクリボンにテンションを付与するテンション部17は、例えば、インクリボン軸と同軸に設けたにドラム17aの周囲にベルト17bを巻き付け、このベルト17bに張力を付加する。インクリボンのテンションは、このベルト17bを引く調整バネ17cの張力を変えることで調整する。
テンション量調整部13は、調整バネ17cの一端を調整駆動部10の駆動軸10dで駆動されるカムに取り付け、このカムの回転角度を調整することで調整バネ17cの張力調整を行う。なお、ここで示す構成では、切替案内部11のフラップ板11aを駆動するフラップアップカム10eとテンション量を調整するカムとを同じカムを用いている。
プリンタ1は、上述した各構成部分を駆動する駆動部(ロール紙駆動部34、ヘッド駆動部35)、制御を行う制御部(制御部30,切替制御部31,カール矯正量調整制御部32,テンション調整制御部33,切断制御部37)を備える。また、上記した各部の他に、制御条件を取得するための検出信号を検出する検出部(リボン種検出部36)を備える。
ロール紙駆動部34は、ロール紙ホルダ2内に収納されたロール紙を駆動する。ロール紙駆動部34は、駆動方向を反転させることができ、ロール紙を巻きほどく方向に回転駆動することによって記録用紙9の送り出しを行い、駆動方向を反転させてロール紙を巻き戻す方向に回転駆動することによって、送り出した記録用紙9を元に戻す。ここでは、送り出した記録用紙9を元に戻す際に、記録用紙9上に印刷を行う。
また、ヘッド駆動部35は、画像データに基づいてヘッドを駆動し、記録用紙9上に所定の画像や印字を印刷する。ヘッドは、昇華型のプリンタ、熱転写型プリンタ等の各種の印刷方式に応じた機構を用いることができる。また、インクリボン4を駆動するインクリボン駆動部(図1では示していない)を備え、ヘッドの駆動と同期してインクリボン4をヘッドに対して移動させ、記録用紙9上に印刷を行う。
インクリボンを用いて印刷を行う場合には、記録用紙9上に印刷する印刷長さはインクリボンの各色の長さに依存する。例えば、L版、2L版の写真の相当する印刷を行う場合には、インクリボンはL版、2L版の寸法に応じた大きさを有し、例えば横方向の長さ分を移動させることで印刷を行う。
したがって、ロール紙駆動部34やインクリボン駆動部(図示していない)の駆動量は、プリンタ1に設置したインクリボン4aの種類に応じて定める必要がある。そこで、このインクリボン4aの種類データを記録したIDチップ等の記憶素子(図示していない)をインクリボンカセット4に取り付けておき、この記憶素子をリボン種検出部36によって検出する。制御部30は、検出したデータからインクリボンの種類を取得し、取得したインクリボンの種類に基づいてロール紙駆動部34やインクリボン駆動部(図示していない)の駆動量を制御する。
また、切替制御部31は、調整駆動部10を制御して、切替案内部11のフラップアップカム10fの回転角を制御し、記録用紙9の先端を記録用紙収納部14側あるいは排紙経路15側の何れの方向に向けるかの切り替えを行う。この切替制御は、例えば、印刷中には、記録用紙9の先端を記録用紙収納部14側に切り替えて、記録用紙9を一時的に退避させ、一方、印刷終了時には、記録用紙9の先端を排紙経路15側に切り替えて、記録用紙9を排出口6から外部に排出する。
カール矯正量調整制御部32は、調整駆動部10を制御して、カール矯正調整部12のカール矯正量調整カム10gの回転角を制御してカール矯正調整プレート12bの回転位置を調整し、カール矯正ローラ12aとの間の隙間量を調整することで、カール矯正量を調整する。
テンション調整制御部33は、調整駆動部10を制御して、フラップアップカム10fの回転角を制御し、テンション部17の調整バネ17cを引く力を調整することで、インクリボンのテンションを調整する。
記録用紙の切断制御部37は記録用紙切断部5を制御し、記録用紙9が排紙経路15を経由し排出口6から外部に排出したときに、記録用紙9の記録部分の後端を切断して1枚ずつに切り分ける態様とする他、記録用紙9を廃棄するなどのために短く裁断する態様とすることができる。
なお、制御部30は、上記各制御部および各駆動部を制御する他、プリンタ1を統括的な制御を行う。
次に、図3を用いて、調整駆動部10の構成について説明する。図3は、切替案内部11とカール矯正調整部12とテンション調整部13の各部と、調整駆動部10と関係を示す断面図である。
調整駆動部10は、駆動軸10dを介して伝達される駆動モータ10aの駆動力で駆動されるカム機構(10e〜10g)を備える。このカム機構は、フラップアップカム10e、フラップアップクラッチ10f、カール矯正量調整カム11g等を備える。
切替案内部11は、記録用紙を案内するフラッパ板11aと、このフラッパ板11aを回転支持する軸11bと、フラッパ板11aをアップ状態(図中の11A)とダウン状態(図中の11B)で保持するクラッチ部材11cと、先端縁部11dを備え、アップ状態とすることで記録用紙9を退避方向に案内し、ダウン状態とすることで記録用紙9を排紙方向に案内する。なお、フラッパ板11aを回転支持する軸11bは、カール調整プレート12c上に設けられる。
フラッパ板11aのアップ状態およびダウン状態の保持は、フラッパ板11aに設けたクラッチ部材11cと、調整駆動部10のフラップアップカム10eおよびこのフラップアップカム10eに取り付けたフラップアップクラッチ10fとの係合によって行う。
カール矯正調整部12は、カール矯正ローラ12aとカール調整プレート12bとを備える。カール矯正ローラ12aは固定し、カール調整プレート12bを回転可能とし、カール調整プレート12bを回転させることでカール矯正ローラ12aとの隙間量を調整してカール矯正量を調整する。カール調整プレート12bの回転は、カール調整プレート12bの一部を調整駆動部10のカール矯正量調整カム10gに当接させ、カール矯正量調整カム10gを駆動軸10dによって回転させることで行う。
また、カール矯正量調整カム11gには、テンション部17の調整バネ17cの一端が取り付けられ、カール矯正量調整カム11gを駆動軸10dによって回転させることでテンション部17の張力を調整する。
なお、フラッパ板11aの軸11bはカール調整プレート12c上に設ける構成とする。この構成によって、切替動作とカール矯正量調整動作の2つの動作を簡易な構成で可能としている。
以下、切替案内部11、カール矯正調整部12、およびテンション調整部13の調整駆動部10による駆動制御について説明する。
はじめに、図4,図5を用いて、調整駆動部10による切替案内部11の駆動制御について説明する。図4はフラッパ板11aの動作状態を示し、図5は調整駆動部10のフラップアップカム10eおよびフラップアップクラッチ10fの動作状態を示している。
図4(a)はフラッパ板11aがアップ状態にある場合を示し、図4(b)はフラッパ板11aがダウン状態にある場合を示している。
図4(a)のアップ状態では、フラッパ板11aの先端縁部11dは、記録用紙9を案内するガイド部40のガイドプレート41側に近づく方向に移動し、これによって、記録用紙9を下方に案内する。このアップ状態は、調整駆動部10のフラップアップカム10eを矢印方向Aに回転させ、このフラップアップカム10eに設けたフラップアップクラッチ10fとフラッパ板11aに設けたクラッチ部材11cとの係合によって行う。図5(a)はアップ状態におけるフラップアップクラッチ10fとクラッチ部材11cとの係合状態を示している。
一方、図4(b)のダウン状態では、フラッパ板11aの先端縁部11dは、記録用紙9を案内するガイド部40のガイドプレート41側から離れる方向に移動し、これによって、記録用紙9を上方に案内する。このダウン状態は、調整駆動部10のフラップアップカム10eを矢印方向Bに回転させ、このフラップアップカム10eに設けたフラップアップクラッチ10fとフラッパ板11aに設けたクラッチ部材11cとの係合によって行う。図5(b)はダウン状態におけるフラップアップクラッチ10fとクラッチ部材11cとの係合状態を示している。
フラッパ板11aの移動は、フラップアップクラッチ10fとクラッチ部材11cとの係合状態の切り替えによって行うため、フラップアップカム10eに要する回転角度変化は小さくて済む。
次に、図6,図8を用いて、調整駆動部10によるカール矯正調整部12の駆動制御について説明する。図6はカール矯正調整部12のカール調整プレート12bの動作状態を示し、図8は調整駆動部10のカール矯正量調整カム10gとカール調整プレート12bとの接触による動作状態を示している。
図6(a)はカール矯正量が大きい場合であって、カール調整プレート12bをカール矯正ローラ12a側に近づけた状態を示し、図6(b)カール矯正量が小さい場合であって、カール調整プレート12bをカール矯正ローラ12a側から離した状態を示している。
図6(a)に示す状態では、カール調整プレート12bは、カール矯正ローラ12a側に近づく方向に移動し(図6、8中のc)、これによって、カール調整プレート12bとカール矯正ローラ12aとの間の隙間を狭め、大きなカール調整量を設定する。このカール調整量を大きく設定する状態は、調整駆動部10のカール矯正量調整カム10gを矢印方向Cの方向に回転させ、カール矯正量調整カム10gがカール調整プレート12bと接触する位置を高めることによって行う。図8(a)は、カール調整量が大きな場合におけるカール矯正量調整カム10gとカール調整プレート12bとの接触状態を示している。
一方、図6(b)に示す状態では、カール調整プレート12bは、カール矯正ローラ12a側から離れる方向に移動し(図6、8中のd)、これによって、カール調整プレート12bとカール矯正ローラ12aとの間に隙間を広め、小さなカール調整量を設定する。このカール調整量を小さく設定する状態は、調整駆動部10のカール矯正量調整カム10gを矢印方向Dの方向に回転させ、カール矯正量調整カム10gがカール調整プレート12bと接触する位置を低めることによって行う。図8(b)は、カール調整量が小さな場合におけるカール矯正量調整カム10gとカール調整プレート12bとの接触状態を示している。
次に、図7,図8を用いて、調整駆動部10によるテンション調整部13の駆動制御について説明する。図7はテンション調整部13のカム動作状態を示し、図8は調整駆動部10のフラップアップカム10gと調整バネ17cとの位置関係による動作状態を示している。
ここでは、調整バネ17cの一端をフラップアップカム10gに取り付け、このフラップアップカム10gの回転位置によって、調整バネ17cに付与する張力を調整する。
図7(a)は大きなテンション量を設定する場合であって、調整バネ17cに大きな張力を付加した状態を示し、図7(b)は小さなテンション量を設定する場合であって、調整バネ17cに小さな張力を付加した状態を示している。
図8(a)に示す状態では、フラップアップカム10gを矢印方向Cの方向に回転さることによって、テンション部17との距離を大きくし、これによって調整バネ17cに大きな張力を付加する。調整バネ17cに大きな張力を付加することで、テンション部17のインクリボンに大きなテンションを加えることができる。
一方、図8(b)に示す状態では、フラップアップカム10gを矢印方向Dの方向に回転さることによって、テンション部17との距離を小さくし、これによって調整バネ17cに小さな張力を付加する。調整バネ17cに小さな張力を付加することで、テンション部17のインクリボンに小さなテンションを加えることができる。
なお、上記説明では、図6(a),図8(a)の状態を大きなテンションを付加する例として説明し、図6(b),図8(b)の状態を小さなテンションを付加する例として説明しているが、このテンションの大小は、フラップアップカム10gとテンション部17との位置関係に依存するため、テンションの大小とフラップアップカム10gの角度との関係は、上記した関係に限られるものではなく、フラップアップカム10gの回転位置によって、フラップアップカム10g上で調整バネ17cを取り付ける位置とテンション部17との距離が長い場合には大きなテンションが付加され、距離を短いる場合には小さなテンションが付加される。
なお、切替案内機能によってフラッパ板11aをアップ状態とダウン状態に切り替えて動作させる時期と、テンション調整機能によってテンション部17に対するテンション調整を行う時期とが異なるため、共通のフラップアップカム10gを用いて異なる2つの機能を実現することができる。これにより構成要素の個数を低減することができる。
本発明において、上記した、切替案内部11、カール矯正調整部12、およびテンション調整部13は、プリンタに印刷動作においてそれぞれ異なる時期で行われる。
表1はこれらの切替案内部、カール矯正調整部、およびテンション調整部の動作時期を説明するための表である。
プリンタの動作期間は、印画動作期間、印画した記録用紙を排出する動作期間、およびこれらの動作間を繋ぐ遷移期間に大別される。
これら各期間において、印画動作期間では、記録用紙はプリンタ内にあり、記録用紙の排紙方向をフラップアップした状態とし、インクリボンのテンション調整を行う。この期間では、カール矯正量の調整は行わない。一方、排出動作期間では、記録用紙の排紙方向をフラップダウンした状態とし、カール矯正量の調整を行って、記録用紙をプリンタ外へ排出させる。
また、印画動作期間から排出動作期間に移行する遷移期間では、フラップアップした状態からフラップダウンした状態に切り替え、排出動作期間から印画動作期間に移行する遷移期間では、フラップダウンした状態からフラップアップした状態に切り替える。
上記したように、カール矯正量の調整およびインクリボンのテンション調整は印画動作期間と排出動作期間の両期間で排他的に行われ、記録用紙の排紙方向は印画動作期間と排出動作期間の両期間で反対側に設定される。
本発明は、切替案内部、カール矯正調整部、およびテンション調整部の動作時期の特性から各部の動作制御はそれぞれ独立して行うことが可能であり、複数の動作を各期間ごとに制御することで一つの駆動モータによって駆動することができる。
図9は、本発明のプリンタの切替案内部、カール矯正調整部、およびテンション調整部の動作を説明するフローチャートである。
印刷開始後(S1)、切替案内部によってフラップアップして記録用紙の排紙方向をプリンタ内の退避場所とするとともに(S2)、テンション調整部によってインクリボンのテンションを調整して(S3)、印刷を実行する(S4)。
印刷が終了した後(S5)、カール矯正調整部によってカール矯正量を調整し(S6)、切替案内部によってフラップダウンして記録用紙の排紙方向をプリンタ外として(S7)、記録用紙を排出口から排出する(S8)。
上記S1〜S8を繰り返し(S9)、印刷処理が終了した後、プリンタ動作の終了動作を行う(S10)。
次に、本発明のプリンタの切替案内部11及び記録用紙収納部14の動作について、図10〜図18を用いて説明する。なお、図10,11を用いてフラッパ板による切替案内部の一構成例と動作を示し、図12〜図14を用いて記録用紙を記録用紙収納部に一時退避させるときの動作を示し、図15,図16を用いて記録用紙をプリンタ外に排出させるときの動作を示し、図17,図18を用いて本発明のプリンタの印刷動作例を示す。
はじめに、フラッパ板による切替案内部の一構成例を図10の断面図を用いて説明する。図10に示す切替案内部11は、フラッパ板11aを用いた構成例であり、このフラッパ板11aをカール調整プレート12b上で軸11bを軸支させ、前記した調整駆動部10によって2つの位置(アップ状態およびダウン状態)で保持可能とする。
このフラッパ板11aは、ヘッド3の下流側において、ロール紙ホルダ2から送り出された記録用紙9を案内するガイド機構40とともに設けられる。このガイド機構40は、記録用紙9を通過させて案内するように、間隔を開けて対向配置した2枚のガイドプレート41,43を備えるとともに、記録用紙9を案内するためのガイドローラ42が設けられている。なお、図2では、上方のガイドプレート41にのみにガイドローラ42を設ける構成を示しているが、下方のガイドプレート43についてもガイドローラを設けてもよい。
なお、ガイドプレート41、43が形成する案内用の隙間はガイド溝44を形成し、これらガイドプレートの対向する面の断面形状を、記録用紙の湾曲した形状に合わせて略円弧状の形成することによって、ガイド溝44内を通過する際の記録用紙の案内を円滑とすることができる。
また、ガイド機構40の下流側には、記録用紙9の湾曲を逆方向に曲げることで湾曲形状を矯正するために、カール矯正調整部12を備える。このカール矯正調整部12は、例えば、ガイドプレート41の先端方向に取り付けられ、その一部がガイドプレート41の下面からガイド溝44内に突出する矯正ローラ12aと、ガイド溝44の延長部分を形成するとともに、湾曲した記録用紙9のカール状態を平らに戻すためのカール矯正調整プレート12bを、矯正ローラ12aと対向する位置に設ける。図10において、矯正ローラ12aとカール矯正調整プレート12bの湾曲部とは対向し、下方に湾曲したガイド溝44を形成している。
ロール紙ホルダ2から送り出された記録用紙9は、ロール状に巻かれていたことにより、ロール紙の中心に向かって湾曲している。この湾曲によって、記録用紙9の先端部分は、ガイドプレート41とガイドプレート43の間に形成されるガイド溝44に沿って移動する。ガイド溝44に沿って移動した記録用紙9は、ガイド機構40の後方部分において、矯正ローラ12aとカール矯正調整プレート12bとによってその湾曲状態が逆方向に曲げられ、平らな状態に戻された後、プリンタの外部に排出される。
フラッパ板11aは、軸11bによってカール矯正調整プレート12bに回転自在に取り付けられる。フラッパ板11aは、その回転する先端縁部11dがヘッド側となるように取り付けられる。ここで、記録用紙9の先端を記録用紙収納部14側に向かわせるフラッパ板11aの状態を第1の状態(アップ状態)とし、一方、記録用紙9の先端を排紙経路15側に向かわせるフラッパ板11aの状態を第2の状態(ダウン状態)とする。
フラッパ板11aを第1の状態とした場合には、フラッパ板11aの先端の縁部11dはガイドプレート41の下面に向かって上昇し、ガイド溝44が形成する記録用紙の通路を遮蔽する。これによって、ヘッドを通過した後、ガイド溝44を通過して案内された記録用紙9の先端部分は、フラッパ板11aの下方面に当接して、記録用紙収納部14側に向けて進行方向が変更される。
一方、フラッパ板11aを第2の状態とした場合には、フラッパ板11aの先端の縁部11dは下降し、フラッパ板11aの上面とガイドプレート43の上面とがほぼ同一面に揃う位置となる。このフラッパ板11aの状態とすることで、ガイド溝44は延長してフラッパ板11aの上面まで延びて形成される。これによって、ヘッドを通過した後、ガイド溝44を通過して案内された記録用紙9の先端部分は、フラッパ板11aの上面を通過し、カール矯正調整部12を通って、排紙経路15側に向けて進行方向が変更される。このフラッパ板11aの第1の状態と第2の状態の切り替えは、前記した調整駆動部10のカムおよびクラッチ機構によって駆動される。
図11,図12に示す斜視図は、フラッパ板による切替案内部を説明するための斜視図であり、ガイド部40、カール矯正調整部12およびテンション調整部13の一部を示している。図11は記録用紙9がフラッパ板11aの手前の位置にある状態を示し、図12はフラッパ板11aを第1の状態として記録用紙を記録用紙収納部側に向けた状態を示している。なお、図11,12では、ガイドプレート41は省略して示している。また、ロール紙ホルダ2の径およびガイド部40およびカール矯正調整部12との位置関係は、説明上から模式的に示すものであって、必ずしも実際の装置を反映するものではない。
図12において、フラッパ板11aの先端縁部11dが上昇した状態にあり、記録用紙9はこのフラッパ板11aの下面を通った後、ロール紙ホルダ2の外周に沿って移動する。
図13は、記録用紙収納部の状態を説明するための斜視図である。図13において、記録用紙収納部14の収納空間20は、ロール紙ホルダ2の外周に沿って形成される空間部分、あるいはプリンタ1の筐体の内壁あるいはプリンタ1内に設置される構成要素部分で形成される空間部分とすることができる。
ロール紙ホルダ2から送り出された記録用紙9は、ロール状の巻かれた状態にあるため、ロール紙から巻きほどかれた場合には、ロール状に湾曲した形状となる。そのため、フラッパ板11aの方向切り替えによって記録用紙収納部14側に送られた際には、この記録用紙9は、前記した収納空間内に容易に収納される。
図14の断面図は、記録用紙を記録用紙収納部側に一時退避させた状態を示している。この状態では、フラッパ板11aの先端縁部11dを上方位置とすることによって、ガイド溝44の通路を途中で遮蔽し、これによって記録用紙9の先端の進行方向を記録用紙収納部14に向ける切り替えを行う。
この構成によれば、ロール紙の残量に係わらず、記録用紙収納部14の収納空間20内に収納して退避させることができる。
また、図15は、フラッパ板11aの先端縁部11dが下降した状態にあり、記録用紙9はこのフラッパ板11aの上面を通った後、カール矯正調整部12を通過し、排紙経路15を通って、排出口から外部に排出される。
図16は、記録用紙の排出状態を説明するための斜視図である。図16において、記録用紙9は、フラッパ板11aの切り替えによって、カール矯正調整部12を通過し、排紙経路15を通って、排出口6から外部に排出される。このとき、記録用紙9は、記録用紙切断部5によって所定長さに切断されて排出される他、短く裁断し、裁断片をプリンタ1内に収納し、外部に排出させないようにすることもできる。
次に、本発明のプリンタの動作例について、図17のフローチャートおよび図18の動作図を用いて説明する。なお、ここでは、主に切替案内部の動作について説明する。
はじめに、フラッパ板を上げて(S11)、記録用紙を所定長さだけ送り出す(図18(a))。この送り出し長さは、記録用紙上に印刷する印刷領域の大きさに基づいて設定することができる。ここで、記録用紙上に印刷する印刷領域の大きさは、上述したようにインクリボンに設定されるインク部分の長さに依存するため、プリンタにセットするインクリボンの種類のデータを取得することで定めることができる。例えば、L版の印刷を行うインクリボンが設けられている場合には、このインクリボンから印刷の大きさがL版である情報を取得し、このL版に相当する長さ分の紙送りを行う。プリンタにセットされるインクリボンが2Lの印刷を行うものであるときは、この2L版に相当する長さ分の紙送りを行う。送り出された記録用紙は、切替案内部によって送り先の方向が記録用紙収納部側に切り替えられ、記録用紙収納部内に一時的に退避される(S12)。
送り出した記録用紙を巻き戻しながら、ヘッドによって印刷を行う(図18(b))。このとき、インクリボンカセットに取り付けられたインクリボンについても移動させる。この記録用紙の巻き戻しとインクリボンの巻き取り、およびヘッドでの画像印刷処理は、同期をとって行う(S13)。
上記したS12,S13の工程を、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色について、記録用紙の同一の記録領域の印刷を繰り返すことでカラー印刷を行う(図18(c)〜図18(f))(S14)。
印刷が終了した印刷面にオーバーコート層を被覆することで保護層を形成することができる。このオーバーコート層の形成は、前記したS12と同様に記録用紙を所定長送り出した後(図18(g))(S15)、前記したS13と同様に記録用紙を巻き戻しながらオーバーコート層を設けることで行うことができる(図18(h))。なお、このオーバーコート層についても、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色部分とともにインクリボンに形成しておくことで、色形成と同様の工程とすることができる(S16)。
記録用紙上に各色の印刷とオーバーコート層の形成を行った後、フラッパ板を下げる。S16の工程が終了した時点では、記録用紙はロール紙ホルダに巻き戻された状態にある。フラッパ板を下げた状態で、ロール紙ホルダから記録用紙を送り出すと、フラッパ板の切り替えによって、記録用紙の送り方向は排出経路側に切り替わっているため、印刷が終了した記録用紙を排出口から送り出される(図18(i))(S18)。このとき、記録用紙が送り出された所定位置で記録用紙を切断する。この切断によって、印刷された所定長の記録用紙がプリンタから排出される(S19)。
上記説明では、本発明のプリンタによって多色印刷を行う際に、記録用紙を記録用紙収納部に一時的に退避させる動作について説明したが、記録用紙の長さが記録用紙収納部に収納できる長さよりも長い場合には、一時退避動作が困難となるため、上記動作による印刷を行うことができない。
そこで、本発明のプリンタは、一時退避動作時において、切替案内部によって記録用紙を記録用紙収納部側に代えて、排出経路側に送ることによって対応することができる。なお、この動作では、一時退避時には記録用紙は、プリンタの排出口から外部に一時的に出た状態となる。
なお、上記した構成例は一例であり、本発明はこれらの例に限定されるものではなく、各種変更を含むものである。
本発明のプリンタの概略構成を説明するための図である。 本発明の切替案内部、カール矯正調整部、テンション量調整部の概略を説明するための図である。 本発明のフラッパ板による切替案内部の一構成例を説明するための断面図である。 本発明のフラッパ板の動作状態を示す図である。 本発明の調整駆動部のフラップアップカムおよびフラップアップクラッチの動作状態を示す図である。 本発明のカール矯正調整部のカール調整プレートの動作状態を示す図である。 本発明のテンション調整部のカム動作状態を示す図である。 本発明の調整駆動部のカール矯正量調整カムとカール調整プレートとの接触による動作状態を示す図である。 本発明のプリンタの切替案内部、カール矯正調整部、およびテンション調整部の動作を説明するフローチャートである。 本発明のフラッパ板による切替案内部の一構成例を説明するための断面図である。 本発明のフラッパ板による切替案内部を説明するための斜視図である。 本発明のフラッパ板による切替案内部を説明するための斜視図である。 本発明の記録用紙収納部の状態を説明するための斜視図である。 本発明の記録用紙を記録用紙収納部側に一時退避させた状態を示す断面図である。 本発明のフラッパ板による切替案内部を説明するための斜視図である。 本発明の記録用紙の排出状態を説明するための斜視図である。 本発明のプリンタの動作例を説明するためのフローチャートである。 本発明のプリンタの動作例を説明するための動作図である。
符号の説明
1 プリンタ
2 ロール紙ホルダ
3 ヘッド
4 インクリボンカセット
4a インクリボン
5 記録用紙切断部
6 排出口
7 筐体
9 記録用紙
10 調整駆動部
10a 駆動モータ
10b ウオームホイール
10c カム
10d 駆動軸
10e フラップアップカム
10f フラップアップクラッチ
10g カール矯正調整カム
11 切替案内部
11a フラッパ板
11b 軸
11c クラッチ
11d 先端縁部
12 カール矯正調整部
12a カール矯正ローラ
12b カール調整プレート
13 テンション調整部
14 記録用紙収納部
15 排出経路
16 切断片収納部
17 テンション部
17a ドラム
17b ベルト
17c 調整バネ
20 収納空間
30 制御部
31 切替制御部
32 カール矯正調整量制御部
33 テンション調整制御部
34 ロール紙駆動部
35 ヘッド駆動部
36 リボン種検出部
37 切断制御部
40 ガイド部
41 ガイドプレート
42 ガイドローラ
43 ガイドプレート
44 ガイド溝

Claims (7)

  1. インクリボンを用いて記録用紙にカラー印刷するプリンタにおいて、
    印画済みの記録用紙のカール量を矯正するカール矯正において、当該カール矯正量を調整するカール矯正量調整部と、
    インクリボンに付加するテンション量を調整するインクリボンテンション調整部と、
    前記記録用紙の経路を切り替える切替案内部とを備え、
    前記カール矯正量調整部と、前記インクリボンテンション調整部と、前記切替案内部の各駆動機構を同一駆動軸上に設けたことを特徴とする、プリンタ。
  2. 前記カール矯正量調整部を記録用紙の排紙時に駆動し、
    前記インクリボンテンション調整部を印刷時に駆動し、
    前記切替案内部を印刷動作と排紙動作との動作切替時に駆動することを特徴とする、請求項1に記載のプリンタ。
  3. カール矯正ローラとカール矯正調整プレートとの間の通過間隔を調整することにより印画済みの記録用紙のカール量を矯正するカール矯正において、
    前記カール矯正量調整部は、前記駆動軸上に設けた第1のカムによって前記カール矯正調整プレートを駆動することを特徴とする、請求項1又は2に記載のプリンタ。
  4. インクリボンを巻回するインクリボン軸にベルトを掛け、このベルトによりインクリボンに張力を与えるインクリボンテンション付加において、
    前記インクリボンテンション調整部は、前記駆動軸上に設けた第2のカムによって前記カール矯正調整プレートを駆動することを特徴とする、請求項1又は2に記載のプリンタ。
  5. 記録用紙を案内する案内板の位置を切り替えることにより記録用紙の経路を切り替える記録用紙の切替案内において、
    前記切替案内部は、前記駆動軸上に設けた第3のカム、および当該第3のカムと前記案内板との間を連結するクラッチによって前記案内板を駆動することを特徴とする、請求項1又は2に記載のプリンタ。
  6. インクリボンを巻回するインクリボン軸にベルトを掛け、このベルトによりインクリボンに張力を与えるインクリボンテンション付加において、前記インクリボンテンション調整部は、前記駆動軸上に設けた第2のカムによって前記カール矯正調整プレートを駆動し、
    記録用紙を案内する案内板の位置を切り替えることにより記録用紙の経路を切り替える記録用紙の切替案内において、前記切替案内部は、前記駆動軸上に設けた第3のカム、および当該第3のカムと前記案内板との間を連結するクラッチによって前記案内板を駆動し、前記第2のカムと第3のカムとを共通カムにより構成することを特徴とする、請求項1又は2に記載のプリンタ。
  7. カール矯正ローラとカール矯正調整プレートとの間の通過間隔を調整することにより印画済みの記録用紙のカール量を矯正するカール矯正において、前記カール矯正量調整部は、前記駆動軸上に設けた第1のカムによって前記カール矯正調整プレートを駆動し、
    記録用紙を案内する案内板の位置を切り替えることにより記録用紙の経路を切り替える記録用紙の切替案内において、前記切替案内部は、前記駆動軸上に設けた第3のカム、および当該第3のカムと前記案内板との間を連結するクラッチによって前記案内板を駆動し、
    前記案内板は、前記カール矯正調整プレート上に回転軸を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のプリンタ。
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