JP2005059359A - インクリボン繰出し機構および印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 供給軸20に巻回されたインクリボン10の巻径をリボン径検知レバー180およびリボン径検知センサ170とを用いて検知し、巻径が所定の巻径以上である場合、トルクリミッタ260Aおよびトルクリミッタ260Bで供給軸を制動し、供給軸20に巻回されたインクリボン10の巻径が所定の巻径未満である場合、トルクリミッタ260Aのみで供給軸20を制動する。
【選択図】 図1
Description
例えば、フィルム状のインクリボンへ高熱を与え、インクを短時間で印刷用紙へ転写することにより高速で印刷を行うことが可能となるが、インクリボンはその厚さが非常に薄いため、高熱を与えると加熱された部分が膨張して皺が生じてしまう。インクリボンに皺が生じると、この皺の部分においてはインクの転写が行われなくなり、印刷不良が発生してしまうという問題が生じていた。
また、本発明は、本発明に係わるインクリボン繰出し機構を搭載した印刷装置を提供する。本発明によれば、インクリボンの巻径が所定の巻径以上である場合、供給軸が第1のトルクで制動され、インクリボンに張力が付与される。インクリボンの巻径が所定の巻径未満である場合、供給軸を制動するトルクが、第1のトルクより小さな第2のトルクに切り替えられるので、インクリボンに付与される張力が切り替わる。
図1は、この印刷装置の構成を示す図である。インクリボン10は、耐熱性を有するフィルム状の基材上に、熱溶融性のインク層が形成されたものである。未使用のインクリボン10は、供給軸20に巻かれている。巻取り軸30は、使用済みのインクリボン10を巻取るものであり、モータ(図示略)により回転させられる。ガイドローラ40Aおよびガイドローラ40Bは、回転可能なピン状の部材であり、インクリボン10の搬送方向を変えるものである。サーマルヘッド50は、発熱体(図示略)を有しており、この印刷装置が具備する制御装置(図示略)によって、その発熱が制御される。フィードローラ60は、印刷用紙80を矢印Rの方向に搬送するものであり、モータ(図示略)により回転させられる。
リボンギヤ100Aおよびリボンギヤ100Bは、供給軸20の端部に装着されている。ギヤレバー110Aは、第1ギヤ120Aと、第1アイドルギヤ130Aとを有している。第1ギヤ120Aは、第1アイドルギヤ130Aに係合し、第1アイドルギヤ130Aは、リボンギヤ100Aと係合する位置に設けられている。ギヤレバー110Aは、一端がバネ140Aに係合されており、このバネ140Aにより、ピン150Aを中心にして第2アイドルギヤ160A側へ回動するように付勢されている。ギヤレバー110Bの構成は、ギヤレバー110Aの構成と同一であるため、その説明を省略する。
第1ストッパレバー駆動カム230はストッパレバー250Aに接する位置に設けられており、カム駆動軸220の回転に応じて、ストッパレバー250Aを回動させる。
ストッパレバー250Aは、トルクリミッタ260Aが接続された第2アイドルギヤ160Aを具備しており、ピン270Aを中心にして、回動するように構成されている。図9(a)に示したように、第1ストッパレバー駆動カム230が矢印Bの方向に回動すると、ストッパレバー250Aは矢印Dの方向に回動する。ストッパレバー250Aが矢印Dの方向に回動すると、ギヤレバー110Aが矢印Fの方向に回動し、第2アイドルギヤ160Aと係合している第1ギヤ120Aが離間する。また、第1ストッパレバー駆動カム230が矢印Cの方向に回動すると、ストッパレバー250Aは矢印Eの方向に回動する。ストッパレバー250Aが矢印Eの方向に回動すると、ギヤレバー110Aが矢印Gの方向に回動し、第2アイドルギヤ160Aと第1ギヤ120Aとが係合する。第2アイドルギヤ160Aと第1ギヤ120Aとが係合すると、第2アイドルギヤ160Aに接続されているトルクリミッタ260Aにより、第1ギヤ120Aの回転が制動される。
ストッパレバー250Bは、トルクリミッタ260Bが接続された第2アイドルギヤ160Bを具備しており、ピン270Bを中心にして、回動するように構成されている。図9(b)に示したように、第2ストッパレバー駆動カム240が矢印Hの方向に回動すると、ストッパレバー250Bは矢印Kの方向に回動する。ストッパレバー250Bが矢印Kの方向に回動すると、ギヤレバー110Bが矢印Mの方向に回動し、第2アイドルギヤ160Bと係合している第1ギヤ120Bが離間する。また、第2ストッパレバー駆動カム240が矢印Jの方向に回動すると、ストッパレバー250Bは矢印Lの方向に回動する。ストッパレバー250Bが矢印Lの方向に回動すると、ギヤレバー110Bが矢印Nの方向に回動し、第2アイドルギヤ160Bと第1ギヤ120Bとが係合する。第2アイドルギヤ160Bと第1ギヤ120Bとが係合すると、第2アイドルギヤ160Bに接続されているトルクリミッタ260Bにより、第1ギヤ120Bの回転が制動される。
次に、本実施形態の動作について説明する。
以下の説明では、まず、新品のインクリボンが巻回された供給軸20を装填した時の動作について説明し、次に、インクリボン10の使用が進み、インクリボン10の巻径が小さくなった時の動作について説明する。
新品のインクリボン10が装填されると、リボン径検知レバー180は、図4に示したように回動し、遮光部180aがリボン径検知センサ170の発光素子が発する光を遮る。遮光部180aが光を遮るとリボン径検知センサ170はオフ信号を出力する。図示を省略した制御装置がこの信号を受け取ると、制御装置は第1ストッパレバー駆動カム230と、第2ストッパレバー駆動カム240とが、図9に示した状態になるように、モータ190を制御してカム駆動軸220を回転させる。
インクリボン10の巻径と、当該インクリボン繰出し機構においてインクリボン10に付与される張力の関係を図11に示す。新品のインクリボン10を装填した時、即ちインクリボンの巻径の半径が最大のYである時、図11のG01で示されているように、インクリボン10には張力F1が付与される。インクリボン10の巻径の半径が所定の半径Xになるまでは、供給軸20は、トルクリミッタ260Aおよびトルクリミッタ260Bにより制動され、巻径の変化に伴い図中のG01のように張力が変化する。
次にインクリボン10の使用が進んだ時の動作について説明する。
インクリボン10の使用が進み、インクリボン10の巻径の半径が、図5に示したように所定の半径Xになると、リボン径検知レバー180が図5に示したように回動し、遮光部180aがリボン径検知センサ170の発光素子が発する光を遮らなくなる。これにより、発光素子が発する光が受光素子に達すると、リボン径検知センサ170はオン信号を出力する。図示を省略した制御装置が、この信号を受け取ると、制御装置は、第1ストッパレバー駆動カム230と、第2ストッパレバー駆動カム240とが、図12に示した状態になるように、モータ190を制御してカム駆動軸220を回転させる。
本発明は、係る実施形態に限定されるものではない。以下、上述した実施形態の変形例について述べる。
なお、供給軸20を制動しないように指示する旨の信号を出力する方法は、上述した態様に限定されるものではない。例えば、新品のインクリボンの先端部に特定のマークを付し、印刷装置にこのマークを読み取るセンサを設け、このセンサがインクリボン先端部のマークを読み取った時に、供給軸20を制動しないように指示する旨の信号をセンサから制御装置へ出力させるようにしてもよい。
Claims (2)
- インクリボンが巻回され、繰り出し方向に回転することにより前記巻回されたインクリボンを繰り出す供給軸と、
前記巻回されたインクリボンの巻径を検知する検知手段と、
前記検知手段により所定の巻径以上の巻径が検知されている場合には前記供給軸に前記繰り出し方向と逆向きの第1のトルクを与える一方、前記所定の巻径未満の巻径が検知されている場合には前記供給軸に前記第1のトルクと同じ向きであり、前記第1のトルクより小さな第2のトルクを与える、制動手段と
を有するインクリボン繰出し機構。 - 請求項1に記載のインクリボン繰出し機構を具備する印刷装置。
Priority Applications (1)
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JP2003291793A JP4457605B2 (ja) | 2003-08-11 | 2003-08-11 | インクリボン繰出し機構および印刷装置 |
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JP2005059359A true JP2005059359A (ja) | 2005-03-10 |
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JP2003291793A Expired - Fee Related JP4457605B2 (ja) | 2003-08-11 | 2003-08-11 | インクリボン繰出し機構および印刷装置 |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008137224A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Citizen Holdings Co Ltd | プリンタ |
US8029202B2 (en) | 2008-03-14 | 2011-10-04 | Citizen Holdings Co., Ltd. | Printer with recording paper leading edge storage unit |
-
2003
- 2003-08-11 JP JP2003291793A patent/JP4457605B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2008137224A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Citizen Holdings Co Ltd | プリンタ |
US8029202B2 (en) | 2008-03-14 | 2011-10-04 | Citizen Holdings Co., Ltd. | Printer with recording paper leading edge storage unit |
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