JP2003237996A - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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JP2003237996A
JP2003237996A JP2002035932A JP2002035932A JP2003237996A JP 2003237996 A JP2003237996 A JP 2003237996A JP 2002035932 A JP2002035932 A JP 2002035932A JP 2002035932 A JP2002035932 A JP 2002035932A JP 2003237996 A JP2003237996 A JP 2003237996A
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primary transfer
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JP2002035932A
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Hidenori Yorozu
秀紀 萬
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッファ機構部における中間転写体の搬送量
を規制して制御して、その処理を簡単に行なえるように
した。 【解決手段】 サーマルヘッド12と、サーマルヘッド
12の圧接により溶融したインクを中間転写体18に転
写して1次転写記録を形成するための中間転写ローラ1
4とを備えた1次転写記録手段15と、中間転写体18
が搬送され、1次転写記録を被転写体70に2次転写す
るための再転写手段60とを設け、1次転写記録手段1
5と再転写手段60間には、中間転写体18の搬送量を
制御する、1次転写側バッファ部27と2次転写側バッ
ファ部29とからなるバッファ機構部24を備え、この
1次転写側・2次転写側バッファ部27,29間に被転
写体70へ搬送される中間転写体18の搬送を制御する
搬送規制部27を設けて、1次転写側・2次転写側バッ
ファ部27,29とが独立してその搬送量の増減を制御
し得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドの
熱によりインクリボンのインクを中間転写体に転写して
1次転写記録を形成し、この1次転写記録をさらに被転
写体に再転写(2次転写)して印字記録を行なう中間転
写式の熱転写プリンタに関し、特に1次転写記録と再転
写記録との間において中間転写体の搬送量の管理を十分
可能にした熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基材シートの一面に、Y(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)
の色材からなインク層を面送り方向に塗布して形成し
た、いわゆるダンダラタイプのインクリボンと、印字記
録層が設けられた樹脂フィルムからなる中間転写体と
を、サーマルヘッドと中間転写ローラとの間に圧接し、
印字記録情報に応じてサーマルヘッドの発熱体を選択的
に加熱して、インクリボン上のインク層に含まれる色材
をICカードなどの被転写体に移行させて印字記録する
中間転写式の熱転写プリンタが知られている。
【0003】図14に示すように、従来のこの種の熱転
写プリンタは、サーマルヘッド12が中間転写ローラ1
4と対向して配設されている。中間転写ローラ14は、
図示しないステッピングモータにより直接またはベルト
等を介して駆動され所定の速度で回転するようになって
いる。送出しコア8から送り出されたインクリボン16
は、サーマルヘッド12と中間転写ローラ14との間を
通過し、巻取りコア9に巻き取られるようになってい
る。供給ローラ20から送り出された中間転写体18
は、サーマルヘッド12と中間転写ローラ14との間を
通過した後、さらに後述するプラテンローラ62と図示
しないヒータを備えた再転写ローラ64との間を通過
し、巻取りローラ22に巻き取られるようになってい
る。
【0004】そして、サーマルヘッド12が中間転写ロ
ーラ14の方へ移動することにより、中間転写体18
は、インクリボン16と重ね合わされた状態でサーマル
ヘッド12によって中間転写ローラ14に圧接され、1
次転写記録されるようになっている。中間転写体18の
搬送路途中には、一対の固定プーリ87、88と、揺動
可能なプ−リ89とが配設されている。そして、これら
ローラ87,88,89を備えるとともに、1次転写記
録された中間転写体18がプーリ89の移動によって、
所定のバッファ量(搬送量)を確保するためのバッファ
機構部90が構成されている。
【0005】次に、上記熱転写プリンタは、プラテンロ
ーラ62と図示しないヒータを備えた再転写ローラ64
とを備えている。再転写ローラ64とプラテンローラ6
2との間では、ICカードなどの被転写体70が搬送さ
れた1次転写記録済みの中間転写体18と重ね合わさ
れ、ヒータの熱によって加熱された再転写ローラ64が
プラテンローラ62に圧接して再転写記録が行なわれる
ようになっている。ここで、再転写ローラ64は、図示
しないステッピングモータによって直接またはベルト等
を介して回転され、再転写記録の終わった中間転写体1
8を巻取りローラ22の方へ所定の速度で搬送するよう
になっている。
【0006】次に、この熱転写プリンタは、図示しない
CPU(中央演算処理装置)を有している。そして、こ
の熱転写プリンタ内では、バッファ機構部90での1次
転写された中間転写体18の増量分については、上記中
間転写ローラ14を回転駆動する上記ステッピングモー
タの回転ステップ数を計測するとともに、再転写による
1次転写された中間転写体18の減量分を再転写ローラ
64を回転駆動する上記ステッピングモータの回転ステ
ップ数を計測する。
【0007】上記CPUが各ステッピングモータの回転
ステップ数より計測した増減分をリアルタイムに計算し
て、この増減分によって各ステッピングモータの回転数
を変化させ、中間転写体18の搬送量を決める。これに
より、例えば、バッファ機構部90内において中間転写
体18の1次転写された中間転写体のバッファ量が確保
されていない場合には、再転写ローラ64及びプラテン
ローラ62による再転写記録の処理速度を遅くしなが
ら、サーマルヘッド12及び中間転写ローラ14による
1次転写記録の処理速度を速くする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バッファ機
構部90は、1次転写記録された中間転写体18の増量
分と、2次転写記録に使用するために再転写ローラ64
およびプラテンローラ62へ送り出される上記中間転写
体18の減少分とがたった1つのバッファ機構にてその
バッファ量(搬送量)を制御していた。
【0009】しかしながら、1次転写記録、2次転写記
録ともに、中間転写体18の各回転ローラ14、64と
のスリップ現象や、中間転写体18を取り回して搬送す
るための各ローラやプーリ等の部品公差のばらつきによ
り、各ステッピングモータの回転ステップ数にてその増
減分を演算処理しても、そのバッファ機構部90内にお
ける中間転写体18のバッファ量(搬送量)を制御する
際、この中間転写体18を引っ張りすぎたり、また逆に
余らせたりしてした。そのために、被転写体70への2
次転写記録において、その転写記録にシワや斜行などの
転写不良を発生させてしまうという問題があった。
【0010】本発明の目的は、バッファ機構部における
中間転写体の搬送量を規制して制御して、その処理を簡
単に行なえるようにした熱転写プリンタを提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題の少なくとも1
つを解決するための第1の解決手段として、印字記録デ
ータに応じてインクリボンのインクを溶融するサーマル
ヘッドと、該サーマルヘッドの圧接によって、インクリ
ボンの溶融したインクを中間転写体に転写して1次転写
記録を形成するための中間転写ローラとを備えた1次転
写記録手段と、1次転写記録を形成した中間転写体が搬
送され、該1次転写記録を被転写体に2次転写するため
の再転写手段とを設け、中間転写体の搬送方向であっ
て、1次転写記録手段と再転写手段との間には、1次転
写記録を形成した中間転写体の搬送量を制御するための
バッファ機構部を備え、バッファ機構部は、1次転写側
バッファ部と2次転写側バッファ部とからなり、該1次
転写側バッファ部と2次転写側バッファ部間には、中間
転写体の搬送を制御する搬送規制部を設けて、搬送規制
部による規制により、1次転写側バッファ部と2次転写
側バッファ部とが独立して中間転写体の搬送量の増減を
制御し得るようにしたものである。
【0012】また、第2の解決手段として、1次転写側
バッファ部には中間転写体に当接して移動可能な第1回
転ローラを設け、2次転写側バッファ部には中間転写体
に当接して移動可能な第2回転ローラを設けて、搬送規
制部には、回転可能な第3回転ローラと、該第3回転ロ
ーラに当接または離脱して中間転写体の搬送を停止可能
にした規制部材とを設けて、規制部材が第3回転ローラ
に中間転写体を介して当接する場合、1次転写側バッフ
ァ部内での第1回転ローラの移動による中間転写体の搬
送量の増分と、2次転写側バッファ部内での第2回転ロ
ーラの移動による中間転写体の搬送量の減分とが行なわ
れ、規制部材が第3回転ローラ及び中間転写体から離間
する場合、1次転写側バッファ部内から2次転写側バッ
ファ部への中間転写体の搬送が行なわれるようにしたも
のである。
【0013】また、第3の解決手段として、1次転写側
バッファ部と2次転写側バッファ部の少なくとも1つに
は、中間転写体へ所定のテンションを付与するテンショ
ン付与部が設けられて、このテンション付与部は、移動
可能な基台部と、該基台部に対向配置され、弾性付勢部
材を介して付勢されるローラ取付台とを備え、該ローラ
取付台に第1回転ローラまたは第2回転ローラを取付け
したことにある。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態である中
間転写方式の熱転写プリンタを図1乃至図11に基づい
て以下に説明する。図1はこの熱転写プリンタの全体概
略構成図である。図2は熱転写プリンタの印字記録開始
段階における動作を説明するための全体概略構成図であ
る。図3は熱転写プリンタの印字記録が進行した段階に
おける動作を説明するための全体概略構成図である。図
4、図5は、熱転写プリンタの印字記録開始段階におけ
る、1次転写側バッファ部または2次転写側バッファ部
の平面図、側面図である。図6、図7は熱転写プリンタ
の印字記録が進行した段階における、1次転写側バッフ
ァ部または2次転写側バッファ部の平面図、側面図であ
る。図8、図9は、熱転写プリンタの印字記録開始段階
における、搬送規制部の平面図、側面図である。図1
0、図11は熱転写プリンタの印字記録が進行した段階
における、搬送規制部の平面図、側面図である。
【0015】図1に示すように、熱転写プリンタ10
は、プリンタ本体11の中央上側にサーマルヘッド12
が設けられ、このサーマルヘッド12が図示の矢印L方
向に圧接、または離間する位置に正転または反転可能な
中間転写ローラ14が対向して設けられ、第1転写記録
手段15を構成している。そして、サーマルヘッド12
と中間転写ローラ14との間を通るようにインクリボン
16と中間転写体18とが配置され、サーマルヘッド1
2が中間転写ローラ14に圧接する際にこれらインクリ
ボン16と中間転写体18が中間転写ローラ14の回転
に応じて搬送されるようになっている。
【0016】上記中間転写体18は、樹脂製の強度及び
耐熱性が適度に備わった耐伸縮性のフィルムシートであ
って、被転写体70のほぼ同じ幅寸法を有する基材シー
トの一方の面に1次転写記録可能な1次転写記録層を剥
離可能に形成したものである。また、上記インクリボン
16は、その長手方向に所定の長さ寸法をもったY(イ
エロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラッ
ク)の順に配置されたインク層を有する、いわゆるダン
ダラリボンである。
【0017】中間転写ローラ14は、図示しないステッ
ピングモータにより駆動されて所定の速度で回転するよ
うになっていて、サーマルヘッド12が中間転写ローラ
14から離間した状態で、中間転写体18とインクリボ
ン16の位置出しが行われるようになっている。
【0018】このプリンタ本体11の図示上方側左右に
は、インクリボン走行機構として送出しコア8と巻取り
コア9がそれぞれ回転可能に配設されている。送出しコ
ア8及び巻取りコア9には、インクリボン16の両端が
巻回されている。そして、送出しコア8から導出された
インクリボン16は、中間転写ローラ14及びサーマル
ヘッド12間にて中間転写体18とともに挟持され、そ
の後巻取りコア9によって巻き取られるようになってい
る。
【0019】このプリンタ本体11の図示中央の左方側
には、供給ローラ20及び巻取りローラ22が配設され
ていて、これら供給ローラ20、巻取りローラ22に中
間転写体18の両端側がそれぞれ巻回されている。そし
て供給ローラ20は、中間転写ローラ14の正転方向
(図示の時計回り方向)の回転に応じて中間転写体18
を搬送下流側に送出しするとともに、中間転写ローラ1
4の反転方向への回転に応じて中間転写体18を一旦巻
き戻すようになっている。巻取りローラ22は、後述す
る被転写体70に再転写記録した後の中間転写体18を
一定の速度で巻き取るようになっている。
【0020】次に、プリンタ本体11の図示ほぼ中央に
は、バッファ機構部24が配設されている。このバッフ
ァ機構部24は、中間転写体18の搬送経路途中に間隔
を置いて配置された一対の固定プーリ26を有してい
る。さらに、バッファ機構部24は、これら固定プーリ
26間に配された、1次転写記録された中間転写体18
の搬送量を制御する1次転写側バッファ部27と、1次
転写記録された中間転写体18を後述する再転写手段6
0への搬送量を制御する2次転写側バッファ部29と、
これら1次転写側バッファ部27と2次転写側バッファ
部間で、1次転写済みで被転写体へ搬送される中間転写
体18の搬送(移動)量を調整して制御する搬送規制部
28とから構成されている。
【0021】次に、図4乃至図7に基づいて1次転写側
バッファ部27を説明すると、このバッファ部27は、
回転軸30aを備え回転駆動力を発生するモータ30
と、回転軸34aを中心に回転するスパイラルギア34
と、スパイラルギア34の回転軸34aの軸方向に往復
移動可能なローラ取付台36とから構成されている。上
記モータ30の回転軸30aの先端には星形ギア31が
嵌合している。スパイラルギア34は、金属製または樹
脂製の丸棒状からなり、その外周面に螺旋状をした溝を
形成して、一端側(図示右側)に星形ギア31と噛み合
う第2ギア34bを形成して、回転軸34aの両端をプ
リンタ本体11に取付けた金具によって軸支されてい
る。
【0022】ローラ取付台36は、その底面部(図示せ
ず)がプリンタ本体11に摺動可能にガイドされている
とともに、上面部36aに回転軸を有する第1回転ロー
ラ(Aローラ)27bが軸支されている。ローラ取付台
36の互いに対向する側面部には内壁面を螺旋状の凹凸
面にした係合孔36bが貫通して形成されている。そし
てこのAローラ27bの外周面には中間転写体18が当
接するようになっていて、スパイラルギア34の外周面
に係合する係合孔36bを介してローラ取付台36が軸
方向に往復移動する。これによって、この中間転写体1
8の搬送量が中間転写体18へ付与するテンションの調
整しつつ制御可能となっている。
【0023】次に、2次転写側バッファ部29は、図4
乃至図7に示すように、1次転写側バッファ部27と同
じ構成であり、同一符号を付してその説明を省略する。
なお、2次転写側バッファ部29の第2回転ローラ(C
ローラ)29bには、1次転写側バッファ部27のAロ
ーラ27bと区別するため、便宜的に異なる符号を付し
てある。
【0024】次に、搬送規制部28を図8乃至図11に
基づいて説明すると、この搬送規制部28は、回転軸4
0aを備え回転駆動力を発生するモータ40と、回転軸
42aを中心に回転するスパイラルギア42と、スパイ
ラルギア42の回転軸42aの軸方向に往復移動可能な
基台部43とを備えている。この基台部43には、スパ
イラルギア42の回転軸42aの軸方向と直交する側面
部間に貫通形成した内壁面を螺旋状の溝にした係合孔4
3aと、上面部に取り付け固定した円柱状の弾性部材か
らなるローラ弾接部(規制部材B)43cとを備えてい
る。
【0025】また、搬送規制部28は、円柱状をしたロ
ーラ弾接部43cの側面に対向配置して基台部45を設
けている。そして、基台部45の上面部には回転軸45
bを中心に回転可能な第3回転ローラ(Dローラ)45
cを軸支して設けられている。そして、この基台部45
はプリンタ本体11に確実に取り付け固定している。さ
らに、ローラ弾接部43cの移動によって、1次転写記
録された中間転写体18が基台部45のDローラ45c
に当接して挟持され、Dローラ45cの回転を止めると
ともに、中間転写体18の搬送をも止めるようになって
いる。
【0026】次に、図1にもどって、プリンタ本体11
には、このバッファ機構部24内の中間転写体18の搬
送方向下流側に、この中間転写体18が搬送され、形成
された1次転写記録をICカードや厚みのある用紙など
の被転写体70(図2参照)に2次転写(再転写)する
ための再転写手段60が設けられている。この再転写手
段60は、回転可能なプラテンローラ62と、このプラ
テンローラ62に対して圧接、または離間する方向(図
示M方向)へ移動可能な再転写ローラ64とを備えてい
る。
【0027】再転写ローラ64には図示しないヒータな
どの加熱手段が設けられていて、このヒータによる熱に
よって、中間転写体18に形成された1次転写記録を被
転写体70に確実に再転写記録するようになっている。
また、プラテンローラ62は図示しないステッピングモ
ータにより駆動されて所定の速度で回転するようになっ
ていて、プラテンローラ62と再転写ローラ64との間
に被転写体70を矢印N方向へ搬送するための搬送ロー
ラ66,66がこれらプラテンローラ62と再転写ロー
ラ64との挟持部分両側のプリンタ本体11に配設され
ている。
【0028】プリンタ本体11には、中間転写体18に
よって2次転写するための被転写体70を格納する載置
トレイ69を有している。さらにプリンタ本体11に
は、供給ローラ20と中間転写ローラ14との間にピン
チローラ19が設けられて、中間転写体18が中間転写
ローラ14の外周面へ十分に当接する位置に配されてい
る。なお、中間転写体18に一定のテンションを付与す
るためにプリンタ本体11の中間転写体18の搬送過程
上にはさらに複数のピンチローラが配設されている。
【0029】次に、この熱転写プリンタ10の印字記録
の動作を説明する。図1に示すように、先ず、印字記録
前の状態(初期状態)では、サーマルヘッド12は中間
転写ローラ14から離間している。Aローラ27b、C
ローラ29bは、一対の固定プーリ26間のほぼ直線上
に位置している。よって、中間転写体18を装着する際
に、取り回しが楽であり、簡単に装着することができ
る。再転写ローラ64はプラテンローラ62から離間し
ている。ICカードなどの被転写体70は載置トレイ6
9内に収納されている。
【0030】次に、図2に示す印字記録の開始段階で
は、サーマルヘッド12が中間転写体18及びインクリ
ボン16を介して中間転写ローラ14に圧接する。そし
て、印字記録データに応じてサーマルヘッド12の図示
しない発熱体を発熱させて、インクリボンの所望の色の
インクを溶融して中間転写体18に1次転写記録する。
1色目(例えば、イエロー)の1次転写記録された中間
転写体18は、中間転写ローラ14の図示時計回り方向
の回転によってバッファ機構部24側へ搬送される。
【0031】続いて、1色目を1次転写記録した中間転
写体18に重ねて2色目(例えば、マゼンタ)を印字記
録するために、サーマルヘッド12を中間転写ローラ1
4から離間させるとともに、一旦中間転写ローラ14を
図示反時計回り方向に回転させて所定の位置への位置出
しを行なう。次に、再びサーマルヘッド12を中間転写
ローラ14に圧接して2色目を中間転写体18に重ねて
印字記録する。上述したように操作を続けて、順次C
(シアン)、K(ブラック)を順次重ねて中間転写体1
8にカラー印刷による1次転写記録を行なう。
【0032】このように、中間転写体18への1次転写
記録を続けた後、1次転写記録された中間転写体18を
バッファ機構部24内に案内するとともに、一対の固定
プーリ26間にほぼ直線上に位置しているAローラ27
b、Cローラ29bのうち、2次転写側バッファ部29
のCローラ29bが図示矢印B方向へ徐々に移動して、
この2次転写側バッファ部29内に所定のバッファ量
(搬送量)が貯えられていく。
【0033】この2次転写側バッファ部29の動作を図
4及び図5に基づいて説明すると、モータ30を駆動し
て、その回転軸30aを回転させると、嵌合した星形ギ
ア31と、この星形ギア31に噛み合う第2ギア34b
とを介してスパイラルギア34を回転する。スパイラル
ギア34の図示しないガイド溝に係合するローラ取付台
36は、係合孔36bに沿って1次転写記録済みの中間
転写体18のバッファ量が多くなる方向(図2の矢印S
方向)へと移動する。
【0034】ローラ取付台36のCローラ29bは、図
6及び図7に示すように、その外周面に中間転写体18
の印字記録層の背面(一面)を当接させながら、2次側
バッファ部29内において1次転写記録済みの中間転写
体18が所定のバッファ量(搬送量)が確保されてい
く。
【0035】このとき、図4及び図5に示すように、A
ローラ27bは、中間転写体18にわずかに当接、また
は離間した状態を維持している。また、図10及び図1
1に示すように、搬送規制部28のローラ弾接部43c
は、基台部45から離間した状態を維持している。
【0036】次に、図2に示す印字記録開始段階から徐
々に2次転写バッファ部29内に1次転写記録された中
間転写体18が確保されていくと、図10及び図11の
状態にある、搬送規制部28のローラ弾接部43cは、
モータ40の回転軸40aの回転に応じて、それに噛み
合うスパイラルギア42が回転軸42aを中心に回転す
ることにより、係合孔44aを介して基台部43に設け
たローラ弾接部43cが基台部45へ移動する。
【0037】続いて、図3、図8及び図9に示すよう
に、ローラ弾接部43cは1次転写記録された中間転写
体18を基台部45のDローラ45cに弾接して、この
Dローラ45cの回転を止める。それとともに、2次転
写側バッファ部29への1次転写記録済みの中間転写体
18の搬送が停止される。
【0038】次に、図3に示すように、搬送規制部28
のローラ弾接部43cがDローラ45cに弾接し、1次
転写記録された中間転写体18が2次転写側バッファ部
29に送られない状態で、1次転写側バッファ部27の
Aローラ(回動ローラ)27bを備えたローラ取付台3
6が図示矢印C方向へ移動していく。なお、この1次転
写側バッファ部27内のローラ取付台36の動作は、上
述した2次転写側バッファ部29の動作と同じである。
【0039】すなわち、この1次転写側バッファ部27
内では、図4乃至図7に示すように、スパイラルギア3
4の図示しないガイド溝に係合するローラ取付台36
が、係合孔36bに沿って1次転写記録済みの中間転写
体18のバッファ量が多くなる方向(図3の矢印T方
向)へ移動する。
【0040】ローラ取付台36のAローラ27bは、図
6及び図7に示すように、その外周面に中間転写体18
の印字記録層の背面(一面)を当接させながら、1次転
写側バッファ部27内において1次転写記録済みの中間
転写体18が所定のバッファ量(搬送量)を確保してい
く。
【0041】このとき、バッファ機構部24の2次転写
側バッファ部29から再転写手段60へ1次転写記録さ
れた中間転写体18が搬送され、図示しないヒータにて
加熱された再転写ローラ64がプラテンローラ62に移
動する。そして、載置トレイ69から搬送されたICカ
ードなどの被転写体70を介在させて再転写ローラ64
をプラテンローラ62に圧接して、再転写記録が行なわ
れる。
【0042】このように被転写体70への再転写記録
は、中間転写体18へY、M、C、Kのインクをそれぞ
れ重ねた1次印字記録を再転写ローラ64で一度に再転
写する。次に、再転写記録された被転写体70は、外部
に排出され、所定の再転写が終了した中間転写体18は
巻取りローラ22に巻き取られていく。このように2次
転写記録が続けられると、2次転写側バッファ部29内
に貯えられていた1次転写記録済みの中間転写体18は
少なくなっていく。その減少に応じてモータ30を駆動
し、噛み合うスパイラルギア34を逆回転させると、C
ローラ29bがローラ取付台36とともに元の初期状態
の位置へ移動していく。
【0043】続いて、2次側バッファ部29内におい
て、1次転写記録済みの中間転写体18が所定のバッフ
ァ量(搬送量)の許容範囲よりも少なくなると、Dロー
ラ45cへ圧接するローラ弾接部43cによる圧接力が
モータ40の駆動力によって解除され、基台部43が移
動して離間する。すると、上述したように、2次転写側
バッファ部29内では、Dローラ45cの取付台45が
矢印S方向へ移動し、上述した操作が繰り返されて、1
次転写記録済みの中間転写体18はそのバッファ量(搬
送量)が徐々に増加していく。続いて、搬送規制部28
内のローラ弾接部43cがDローラ45cに弾接して、
Dローラ45cの回転とともに、中間転写体18の搬送
を止める。以上のような、動作が繰り返し行なわれ、印
字記録データに応じた印字記録が中間転写体18、およ
び被転写体70へ印字記録される。
【0044】このように構成され、動作する熱転写プリ
ンタ10において、バッファ機構部24を1次転写側バ
ッファ部27と2次転写側バッファ部29の少なくとも
2つの独立した機構に分けて設け、これら1次転写側バ
ッファ部27と2次転写側バッファ部29間では中間転
写体の搬送を規制するようにしたので、1次転写記録手
段15による1次転写記録済みの中間転写体16のバッ
ファ量(搬送量)が1次転写側バッファ部27にて主と
して管理され、再転写記録される前の中間転写体18の
バッファ量(搬送量)が2次転写側バッファ部29にて
主に管理されるので、中間転写体18のバッファ量(搬
送量)の制御を簡単にすることができる。
【0045】特に、1次転写側バッファ部27内での中
間転写体18の増分が、2次転写側バッファ部29内で
の中間転写体18の減分とが、別々に管理することがで
きるので、より一層その効果を奏するものとなる。よっ
て、バッファ機構部24内にて中間転写体18を引っ張
った状態になったり、また、そのバッファ量が余分にな
って、被転写体70へシワ等の転写不良なく再転写記録
することができる。
【0046】次に、本発明の第2の実施形態である熱転
写プリンタについて、図12及び図13に基づいて以下
に説明する。なお、上記第1の実施形態の熱転写プリン
タと同じ構成については、同一符号を付して説明を省略
する。この熱転写プリンタは、2次転写側バッファ部2
9内において、第2回転ローラ29bをスパイラルギア
34で直接可動させるのではなく、コイルばねを介して
その弾性付勢力を利用するとともに、第2回転ローラ2
9bに当接する中間転写体18へのテンションを位置検
知部にて検知するようにしたことを特徴とする。
【0047】この熱転写プリンタは、2次転写側バッフ
ァ部29が、回転軸30aを備え回転駆動力を発生する
モータ30と、回転軸34aを中心に回転するスパイラ
ルギア34と、スパイラルギア34の回転軸34aの軸
方向に往復移動可能なテンション付与部46とから構成
されている。
【0048】テンション付与部46は、2次転写側バッ
ファ部29内での中間転写体18のバッファ量(搬送
量)及び中間転写体18へ付与されるテンションの増減
を可能にした位置へ移動するための直方体状の基台部4
7と、この基台部47に対向配置され、コイルばねなど
の弾性付勢部材44を介してスパイラルギア34の回転
軸34aの軸方向(一方向)に沿って付勢されるローラ
取付台48とを有している。さらに、基台部47には、
スパイラルギア34の外周面に形成されたガイド溝に合
わせて内壁が螺旋状の凹凸面となった係合孔47aが貫
通して形成されている。コイルばね44はその巻線部分
をスパイラルギア34に挿通させている。
【0049】ローラ取付台48は、その上面部48aに
上記Cローラ29bが軸支して設けられて、互いに対向
する側面部間にはスパイラルギア34の外径寸法よりや
や大きい内径寸法となるガイド孔48cが貫通形成され
ている。そしてこのCローラ29bの外周面には中間転
写体18が当接するようになっていて、このとき、コイ
ルばね44により、基台部47とローラ取付台48との
間では常に付勢された状態にて、当接する中間転写体1
8に付与するテンションのバランスが保たれている。ま
た、このバランスが不均衡になった際には、テンション
付与部46による移動動作により、中間転写体18への
テンションを切り換え得るようになっている。
【0050】さらに上記基台部47の一側面部(図13
の正面側)には、先端を折り曲げ形成したフック部49
aを有するL字形平板状のストップレバー49がローラ
取付台48まで延設して取付け固定されている。また、
ローラ取付台48の一側面部には、フック部49aを係
止するための係止ピン48fが突出形成されている。
【0051】上記基台部47の上面部47e(図12の
上方側)には、第1の位置検出手段としてフォトセンサ
50が設けられている。ローラ取付台48の上面部48
aにはフォトセンサ50の出射光を遮断するためのセン
サ遮断用突起51が取付けられている。通常、この突起
51がフォトセンサ50から離間していて、フォトセン
サ50がオン状態となっている。そして、ローラ取付台
48がコイルばね44の付勢力に抗して基台部47に近
接した際には、突起51がフォトセンサ50の出射光を
遮断してフォトセンサ50をオフ動作させることによ
り、ローラ取付台48が基台部47に近接したことを検
知するようになっている。
【0052】また、上記基台部47の上面部47e(図
12の下方側)には、第2の位置検出手段としてフォト
センサ52が設けられている。ローラ取付台48の上面
部48aにはフォトセンサ52の出射光を遮断するため
のセンサ遮断用突起53が取付けられている。通常、こ
の突起53がフォトセンサ50を遮蔽しフォトセンサ5
0がオフ状態となっている。ローラ取付台48がコイル
ばね44の付勢力によって基台部47からさらに離間し
た位置に移動した際には、突起51によるフォトセンサ
52からの出射光の遮断が解除されてフォトセンサ52
をオン動作させ、基台部47からローラ取付台48が離
れたことを検知するようになっている。
【0053】次に、この熱転写プリンタのバッファ機構
部24の動作を説明する。なお、この熱転写プリンタ
は、上述した熱転写プリンタ10と基本動作は同じであ
り、図1に示す印字記録前の初期状態から始まり、図2
に示す印字開始段階、図3に示す印字記録が進行した段
階の順に進行するものである。よって、本実施形態の熱
転写プリンタのバッファ機構部24の特徴部分を中心に
説明していく。
【0054】先ず、図2に示すような、印字記録の開始
段階において、図12に示すテンション付与部46が係
合孔47aを介して係合するスパラルギア34の回転に
より、矢印S方向へ移動する。コイルばね44を介して
基台部47と連動するローラ取付台48は、軸支された
Cローラ29bの外周面に1次転写記録された中間転写
体18を当接し、この中間転写体18を順次1次転写側
バッファ部27から供給されながら矢印S方向へ移動す
る。
【0055】そして、2次転写側バッファ部29内にお
いて、この中間転写体18に所定のテンションよりも大
きな力が付与されたとき、Cローラ29bを軸支したロ
ーラ取付台48が、コイルばね44の付勢力に抗して基
台部47側へ移動する。ローラ取付台48が移動する
と、突起51がフォトセンサ50の出射光を遮断して、
フォトセンサ50がオン状態からオフ状態となったこと
を検知する。それによって、この熱転写プリンタは、C
ローラ29bに当接している中間転写体18へのテンシ
ョンが所定値以上に増加していることを図示しないCP
Uにて認識するので、モータ30の回転速度を減速する
ように駆動する。
【0056】減速させたモータ30の駆動により、その
回転軸30aに嵌合した星形ギア31と、この星形ギア
31に噛み合う第2ギア34bとを介してスパイラルギ
ア34が減速した状態で回転する。すると、コイルばね
44の弾性付勢力、及び中間転写体18のテンションと
により、基台部47は係合孔47aに沿ってローラ取付
台48と離間する方向(図示左方向)へ相対的に移動す
る。
【0057】すると、ローラ取付台48が、コイルばね
44による一定の付勢力を保ったまま図示左方向へ移動
する。これによって、中間転写体18へ付与する必要以
上のテンションの増加分が、この基台部47の移動に伴
って減少して、増加した分を差し引いた所定のテンショ
ンが中間転写体18へ付与され、元のバランスのとれた
安定状態となって印字記録を継続する。
【0058】また、印字記録の初期段階において、2次
転写側バッファ部29内に順次搬送された中間転写体1
8に所定のテンションよりも小さな力しか付与されない
状態となったときには、Cローラ29bを軸支したロー
ラ取付台48は、コイルばね44の付勢力により基台部
47に対して離間する方向へ移動する(図12の矢印S
方向)。このローラ取付台48の移動によって、突起5
3がフォトセンサ52の出射光を遮断していた突起53
が開放状態となり、フォトセンサ52は、ローラ取付台
48が基台部47から離れた位置にあることを検知す
る。それによって、熱転写プリンタのCPU(図示せ
ず)はCローラ29bに当接した中間転写体18へのテ
ンションが所定値以下に減少していることを認識し、モ
ータ30を駆動する。
【0059】モータ30を駆動して、その回転軸30a
を逆回転すると、嵌合した星形ギア31と、この星形ギ
ア31に噛み合う第2ギア34bとを介してスパイラル
ギア34が逆回転する。そして、スパイラルギア34の
ガイド溝に係合する基台部47は、その係合孔47aに
沿ってローラ取付台48に接近する方向(図示の矢印S
方向)へ移動する。すると、基台部47の移動ととも
に、ローラ取付台48がコイルばね44による一定の付
勢力を保ったまま、図示右方向へ移動する。これによっ
て、中間転写体18へ付与するテンションの減少分が、
この基台部42の移動に伴って増加され、所定のテンシ
ョンが中間転写体18へ付与されるようになり、元のバ
ランスのとれた安定状態となる。なお、フック部49a
が係止ピン46fに係止して、ストップレバー49がコ
イルばね44の付勢力による基台部47とローラ取付台
48との一定以上の離間を食い止める。
【0060】このように、2次転写側バッファ部29に
おいて、1次転写側バッファ部27から搬送された中間
転写体18へ付与するテンションと、再転写手段60へ
送り出される搬送量とのバランスを所定範囲の保つこと
ができるので、各種モータにかかる不要な負荷を減ら
し、搬送量の管理を簡単に行なうことができる。
【0061】そして、2次転写側バッファ部29から送
り出され、2次転写手段60に搬送された1次転写記録
された中間転写体18は、再転写ローラ64とプラテン
ローラ62とによって被転写体70とともに挟持されて
転写不良なく再転写記録を行なうことができる。
【0062】なお、第2の実施形態である熱転写プリン
タでは、2次転写側バッファ部29のみに上記テンショ
ン付与部46を備えたが、これに限定されるものではな
い。すなわち、1次転写側バッファ部27でもよく、さ
らにこれら1次転写側バッファ部27と2次転写側バッ
ファ部29との両用に適用したものでもよい。このと
き、1次転写側バッファ部27においても、図3に示す
ような、印字記録の進行した段階時に、1次転写記録さ
れた中間転写体18のバッファ量(搬送量)を各モータ
への負荷をかけずにより一層制御しやすいものとするこ
とができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の熱転
写プリンタは、印字記録データに応じてインクリボンの
インクを溶融するサーマルヘッドと、サーマルヘッドの
圧接によって、インクリボンの溶融したインクを中間転
写体に転写して1次転写記録を形成するための中間転写
ローラとを備えた1次転写記録手段と、1次転写記録を
形成した中間転写体が搬送され、1次転写記録を被転写
体に2次転写するための再転写手段とを設け、中間転写
体の搬送方向であって、1次転写記録手段と再転写手段
との間には、1次転写記録を形成した中間転写体の搬送
量を制御するためのバッファ機構部を備え、このバッフ
ァ機構部は、1次転写側バッファ部と2次転写側バッフ
ァ部とからなり、これら1次転写側バッファ部と2次転
写側バッファ部間には、中間転写体の搬送を制御する搬
送規制部を設けて、搬送規制部による規制により、1次
転写側バッファ部と2次転写側バッファ部とが独立して
中間転写体の搬送量の増減を制御し得るようにしたこと
により、バッファ機構部へ搬送される1次転写記録され
た中間転写体18の搬送の制御がし易くなり、中間転写
体から被転写体への再転写記録はその印字記録を高品質
に保った状態で行なうことができる。しかも、従来のよ
うに、1次転写記録と再転写記録との印字記録のタイミ
ングを気にせずにバッファ機構の搬送機能を簡単に制御
することができる。
【0064】また、1次転写側バッファ部には中間転写
体に当接して移動可動な第1回転ローラを設け、2次転
写側バッファ部には中間転写体に当接して移動可能な第
2回転ローラを設けて、搬送規制部には、回転可能な第
3回転ローラと、第3回転ローラに当接または離間して
中間転写体の搬送を停止可能にした規制部材とを設け
て、規制部材が第3回転ローラに中間転写体を介して当
接する場合、1次転写側バッファ部内での第1回転ロー
ラの移動による中間転写体の搬送量の増分と、2次転写
側バッファ部内での第2回転ローラの移動による中間転
写体の搬送量の減分とが行なわれ、規制部材が第3回転
ローラ及び中間転写体から離間する場合、1次転写側バ
ッファ部内から2次転写側バッファ部への中間転写体の
搬送が行なわれるようにしたことにより、バッファ機構
部内で中間転写体の増分と減分とが別々に管理すること
ができるので、中間転写体を引っ張りすぎたり、余らせ
たりせずに、中間転写体の搬送量をより確実に制御する
ことができる。
【0065】また、1次転写側バッファ部と2次転写側
バッファ部の少なくとも1つには、中間転写体へ所定の
テンションを付与するテンション付与部が設けられて、
このテンション付与部は、移動可能な基台部と、該基台
部に対向配置され、弾性付勢部材を介して付勢されるロ
ーラ取付台とを備えて、該ローラ取付台に第1回転ロー
ラまたは第2回転ローラを取付けしたことにより、第1
回転ローラ及び第2回転ローラの少なくとも1つの移動
が中間転写体へ付与するテンションに応じてスムーズに
行なわれるので、中間転写体の搬送量の管理がより一層
精度良く行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である熱転写プリンタの概
略全体構成図である。
【図2】本発明の一実施形態である熱転写プリンタの印
字記録開始の初期段階の動作を説明するための全体構成
図である。
【図3】本発明の一実施形態である熱転写プリンタの印
字記録が進行した段階の動作を説明するための全体構成
図である。
【図4】上記熱転写プリンタの1次転写記録時における
バッファ機構部の動作を説明するための一部拡大平面図
である。
【図5】図4に示す熱転写プリンタの1次転写記録時に
おける一部拡大側面図である。
【図6】上記熱転写プリンタの2次転写記録側への開放
時におけるバッファ機構部の動作を説明するための一部
拡大平面図である。
【図7】図6に示す熱転写プリンタの2次転写記録開放
時の一部拡大側面図である。
【図8】上記熱転写プリンタの印字記録開始の初期開始
段階における第1回転ローラAまたは第2回転ローラC
の動作を説明するための一部拡大平面図である。
【図9】図8に示す熱転写プリンタの印字記録の初期開
始段階における、第1回転ローラAまたは第2回転ロー
ラCの動作を説明するための一部拡大側面図である。
【図10】上記熱転写プリンタの印字記録が進行した段
階における、第1回転ローラAまたは第2回転ローラC
の動作を説明するための一部拡大平面図である。
【図11】図10に示す熱転写プリンタの印字記録が進
行した段階における、第1回転ローラAまたは第2回転
ローラCの動作を説明するための一部拡大側面図であ
る。
【図12】第2の実施形態である熱転写プリンタの2次
転写側バッファ部の平面図である。
【図13】図12に示す熱転写プリンタの矢視線13−
13から見た2次転写側バッファ部の側面図である。
【図14】従来の熱転写プリンタの概略全体図である。
【符号の説明】
12 サーマルヘッド 14 中間転写ローラ 15 1次転写記録手段 16 インクリボン 18 中間転写体 24 バッファ機構部 27 1次転写側バッファ部 27b Aローラ(第1回転ローラ) 28 搬送規制部 29 2次転写側バッファ部 29b Cローラ(第2回転ローラ) 43c ローラ弾接部(規制部材B) 44 弾性付勢部材(コイルばね) 45c Dローラ(第3回転ローラ) 47 基台部 48 ローラ取付台 60 再転写記録手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字記録データに応じてインクリボンの
    インクを溶融するサーマルヘッドと、該サーマルヘッド
    の圧接によって、前記インクリボンの溶融したインクを
    中間転写体に転写して1次転写記録を形成するための中
    間転写ローラとを備えた1次転写記録手段と、 該1次転写記録を形成した前記中間転写体が搬送され、
    該1次転写記録を被転写体に2次転写するための再転写
    手段とを設け、 前記中間転写体の搬送方向であって、前記1次転写記録
    手段と前記再転写手段との間には、前記1次転写記録を
    形成した前記中間転写体の搬送量を制御するためのバッ
    ファ機構部を備え、 前記バッファ機構部は、1次転写側バッファ部と2次転
    写側バッファ部とからなり、前記1次転写側バッファ部
    と前記2次転写側バッファ部間には、前記中間転写体の
    搬送を制御する搬送規制部を設けて、該搬送規制部によ
    る規制により、前記1次転写側バッファ部と前記2次転
    写側バッファ部とが独立して前記中間転写体の搬送量の
    増減を制御し得るようにしたことを特徴とする熱転写プ
    リンタ。
  2. 【請求項2】 前記1次転写側バッファ部には前記中間
    転写体に当接して移動可動な第1回転ローラを設け、前
    記2次転写側バッファ部には該中間転写体に当接して移
    動可能な第2回転ローラを設けて、 前記搬送規制部には、回転可能な第3回転ローラと、該
    第3回転ローラに当接または離間して前記中間転写体の
    搬送を停止可能にした規制部材とを設けて、 前記規制部材が前記第3回転ローラに前記中間転写体を
    介して当接する場合、前記1次転写側バッファ部内での
    前記第1回転ローラの移動による前記中間転写体の前記
    搬送量の増分と、前記2次転写側バッファ部内での前記
    第2回転ローラの移動による前記中間転写体の前記搬送
    量の減分とが行なわれ、 前記規制部材が前記第3回転ローラ及び前記中間転写体
    から離間する場合、前記1次転写側バッファ部内から前
    記2次転写側バッファ部への前記中間転写体の搬送が行
    なわれるようにしたことを特徴とする請求項1記載の熱
    転写プリンタ。
  3. 【請求項3】 前記1次転写側バッファ部と前記2次転
    写側バッファ部の少なくとも1つには、前記中間転写体
    へ所定のテンションを付与するテンション付与部が設け
    られて、 前記テンション付与部は、移動可能な基台部と、該基台
    部に対向配置され、弾性付勢部材を介して付勢されるロ
    ーラ取付台とを備え、該ローラ取付台に前記第1回転ロ
    ーラまたは前記第2回転ローラを取付けしたことを特徴
    とする請求項2に記載の熱転写プリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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