JP2005343657A - ロール紙の給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

ロール紙の給紙装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電気的な動力源を使用せず、しかも、簡単な構造で効果的にバックテンションを付与してロール紙の弛みを防止し、給紙状態を安定させ、印画不良を防止する。
【解決手段】サーマルヘッドプリンタ10に、ロール紙21の一表面に接し、ロール紙21の搬送路を形成する可動ガイド16を備え、この可動ガイド16により、ロール紙21の搬送経路中で、ロール紙21に対して給紙方向と逆方向の力(バックテンション)を作用させ、ロール紙21の搬送中の弛みを防止するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、被記録媒体としてロール紙を使用するプリンタ、複写機、ファクシミリ等における給紙装置、及びこのような各種の画像形成装置に係るものであり、詳しくは、簡単な構造でバックテンションを付与してロール紙の弛みを防止し、ロール紙の給紙状態を安定させることができるようにした技術に関するものである。
従来より、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置には、プラテンローラと対向する印画ヘッドを備えるものがある。
ここで、サーマルヘッドプリンタの場合には、印画方式として主に、昇華方式、溶融方式、感熱方式のものが知られており、例えばプラテンローラ上に搬送された記録用紙に対し、サーマルヘッドをインクシートの上から記録用紙に押圧して、印画するようになっている。
そして、ライン型のサーマルヘッドプリンタでは、サーマルヘッドに、ライン状に複数の発熱素子(抵抗素子)が配列されており、これらの発熱素子に対し、階調レベルに応じた選択的な通電を行って、その際に発生する熱エネルギーを利用して、各種の記録用紙に印画を行っている。
また、このようなサーマルヘッドプリンタに使用する記録用紙の中には、長尺の記録用紙が円筒状の巻芯を介してロール状に巻かれたロール紙がある。このロール紙は、一般的に、サーマルヘッドの先でピンチローラとキャプスタンローラとの間に挟まれ、キャプスタンローラの回転によって搬送される。
ところで、サーマルヘッドプリンタによってカラー印画を行う場合には、最初に、サーマルヘッドで押圧しながらインクシート及びロール紙を給紙方向に搬送することにより、1色目を印画する。そして、1色目の印画の終了後に、サーマルヘッドを上昇させてプラテンローラに対する押圧を解除する。次に、1色目の印画が終了したロール紙に対して2色目の印画を重ねて行う。そのため、キャプスタンローラにより、一旦ロール紙を印画の開始点まで逆送りする。そして、インクシートの供給軸から2色目のインクが塗布されたインクシートを搬送する。
図4は、サーマルヘッドプリンタ10を示す側面図であり、このようなカラー印画を行うために、サーマルヘッド11を上昇させた際の不具合の発生を示す図である。
図4に示すように、2色目を印画する場合は、ロール紙21がキャプスタンローラ13によって逆送りされる。そのため、ロール紙21の給紙方向と1色目のインクシート31の搬送方向とが互いに逆方向となる。
この際、1色目を印画したサーマルヘッド11の押圧力と熱とにより、図4に示すように、ロール紙21と1色目のインクシート31とが強力に貼り付いた状態となっている。そのため、そのまま両者を逆方向に送ると、引張り合いの状態となってロール紙21が弛んでしまう。すると、2色目を印画するロール紙21の給紙不良の原因となる。しかも、ロール紙21が剥離するまでに過負荷が生じ、その結果、2色目の印画位置がずれたり、給紙装置等の故障の原因となったり、ロール紙21やインクシート31を破損する原因となってしまう。
また、インクシート31を使用せず、感熱記録紙をロール状に巻いたロール紙21に対して直接印画する場合であっても、給紙中のロール紙21に弛みが発生すると印画不良の原因となる。そのため、インクシート31の使用の有無にかかわらず、ロール紙21の弛みを防止する必要がある。
そこで、ロール紙21に弛みが発生しないように、適度なバックテンションを付与しながらロール紙21の紙送りを行う技術が知られている。すなわち、バックテンションは、ロール紙21の給紙方向とは逆方向の力をロール紙21に作用させて搬送経路中の弛みをなくすものであり、このバックテンションの作用によって印画の際に貼り付いてしまったロール紙21とインクシート31とを剥離させ、ロール紙21や給紙装置等に負担をかけないようにしている。また、バックテンションは、ロール紙21の給紙状態を安定させ、印画不良を防止する役目も担っている。
このようなバックテンションに関する技術として、モータによってロール紙にテンションを付与する技術が開示されている。すなわち、ロール紙の保持部にモータを接続するとともに、アーム形状のロール紙径検出手段を常時接触させたものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−26350号公報
上記の特許文献1に記載の技術によれば、ロール紙の消費量に応じてロール紙の径が変化すると、アームがポテンショメータの軸を中心として角度変化し、ポテンショメータの軸の位相が変化する。そのため、位相変化後のポテンショメータの出力電圧値と、ポテンショメータの軸が基準位相にあるときのポテンショメータの電圧値との差により、ロール紙の径を検出することができる。そして、モータには、ロール紙に常にバックテンションがかかるように、ロール紙の径に応じた電流が供給される。これにより、ロール紙径が変化しても、常にほぼ一定のバックテンションをロール紙に付与することができる。
また、プラテンローラの手前側に、ロール紙の搬送によって従動するとともに、ロール紙を両面から挟んでバックテンションを加えるバックテンションローラ装置を設ける技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−50681号公報
上記の特許文献2に記載の技術によれば、バックテンションローラ装置は、ロール紙を両面から挟む上部ローラと下部ローラとを備えている。そして、下部ローラの回転軸がパウダークラッチ等のバックテンション発生部に接続されており、これにより、ロール紙にバックテンションを加えるようになっている。そのため、ロール紙に弛みが生じることが防止され、ロール紙がプラテンローラに密着して巻き付けられるようになり、印画品質が向上する。
さらに、特許文献2の他にも、ロール紙を両面から挟むローラ対を設けることにより、ロール紙の弛みをなくす技術が知られている。すなわち、ロール紙にバックテンションを付与するバックテンションローラ対のトルクをコントロールすることにより、カラーレジストレーションのずれを防止する技術(例えば、特許文献3参照)や、搬送速度の遅い中継ローラ対によってバックテンションをかけ、ロール紙の弛みを防止する技術(例えば、特許文献4参照)である。
特開2003−231318号公報 特開平11−320938号公報
しかしながら、上記の特許文献1から4の技術はいずれも、ロール紙の大型化に対応することが困難であるという問題がある。すなわち、印画速度が高速化し、大量に印刷を行うようになってきた現在では、記録用紙の収容枚数を増加させるため、ロール紙を益々大容量化する傾向にあり、これに伴ってロール紙が大型化して重くなっている。そのため、ロール紙を引き出して搬送するための大きな駆動力に対抗してバックテンションを付与する必要が生じ、その結果、機構的に大掛かりなものとなるのである。
例えば、特許文献1に記載の技術では、ロール紙の保持部に接続する駆動モータを高出力なものとする必要がある。また、特許文献2に記載の技術では、下部ローラの回転軸に接続するパウダークラッチ、特許文献3に記載の技術では、バックテンションローラ対のトルク、特許文献4に記載の技術では、中継ローラ対の伝達機構やパルスモータを高出力化しなければならない。
このように、大型化したロール紙に対応してバックテンションを付与するためには、高出力の駆動モータやブレーキ装置が必要となり、バックテンションを付与する装置が大型化する上、高コストなものとなってしまうという問題がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、電気的な動力源を使用せず、しかも、簡単な構造で効果的にバックテンションを付与してロール紙の弛みを防止し、給紙状態を安定させ、印画不良を防止することができるロール紙の給紙装置及び画像形成装置を提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
本発明の1つである請求項1に記載の発明は、記録用紙がロール状に巻かれたロール紙と、前記ロール紙の搬送経路中で、前記ロール紙の給紙方向と逆方向の力を前記ロール紙に作用させるバックテンション付与手段とを備え、前記バックテンション付与手段により、前記ロール紙の搬送中の弛みを防止する給紙装置であって、前記バックテンション付与手段は、前記ロール紙の一表面に接し、前記ロール紙の搬送路を形成する可動ガイドを備え、前記可動ガイドにより、前記ロール紙に対して給紙方向と逆方向の力を作用させることを特徴とする。
また、本発明の他の1つである請求項7に記載の発明は、プラテンローラと、前記プラテンローラに対向する印画ヘッドと、記録用紙がロール状に巻かれたロール紙と、前記印画ヘッドの手前側で、前記ロール紙の給紙方向と逆方向の力を前記ロール紙に作用させるバックテンション付与手段とを備え、前記プラテンローラと前記印画ヘッドとの間に前記ロール紙を搬送し、前記印画ヘッドで押圧して印画を行うとともに、前記バックテンション付与手段により、前記ロール紙の搬送中の弛みを防止する画像形成装置であって、前記バックテンション付与手段は、前記ロール紙の一表面に接し、前記ロール紙の搬送路を形成する可動ガイドを備え、前記可動ガイドにより、前記ロール紙に対して給紙方向と逆方向の力を作用させることを特徴とする。
ここで、ロール紙に対して給紙方向と逆方向の力を作用させるには、例えば可動ガイドの一端側を軸支し、他端側がロール紙の給紙方向と逆方向に回動するようにすれば良い。そして、逆方向の力は、可動ガイドの自重を利用しても、可動ガイドを動かす弾性部材を備えるようにしても良い。
上記の発明においては、引き出されたロール紙に適度なバックテンションが付与されることとなるので、搬送経路中のロール紙に弛みが発生しない。また、例えばキャプスタンローラによってロール紙を給紙方向と逆方向に搬送した場合には、可動ガイドがロール紙の給紙方向と逆方向に動くので、印画ヘッドの押圧で貼り付いたインクシートとロール紙とを簡単に剥離させることができる。
本発明のロール紙の給紙装置及び画像形成装置によれば、電気的な動力源を使用せずにバックテンションを付与することができるので、たとえ大型のロール紙を使用する場合であっても、高出力の駆動モータやブレーキ装置、及びその制御装置等が不要となり、構造が簡略化される。
また、ロール紙との接触側がロール紙の給紙方向に曲線形状となっている可動ガイドを使用することにより、ロール紙のスムーズな搬送と引出しも可能となる。さらに、可動ガイドの内部をロール紙が通過するように、可動ガイドを筒形状とすれば、ロール紙の表面が覆われ、画像形成装置の内部のゴミやホコリ、油等によってロール紙が汚損することを防止できるようになるので、ロール紙の防塵効果も奏する。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本発明における印画ヘッドは、下記実施形態では、記録用紙がロール状に巻かれたロール紙に画像データを印画するサーマルヘッド11に相当する。また、本発明における画像形成装置は、下記実施形態では、プラテンローラ12と、プラテンローラ12に対向するサーマルヘッド11とを備えるサーマルヘッドプリンタ10に相当する。
図1は、本実施形態のサーマルヘッドプリンタ10を示す側面図であり、サーマルヘッド11の下降時の状態を示す図である。
すなわち、サーマルヘッドプリンタ10は、昇華式のサーマルヘッド11を備えるものであり、サーマルヘッド11に配列された複数の発熱素子(抵抗素子)に通電した際の発熱エネルギーを利用して、インクシート31に塗られた固体インクを蒸発させ、そのインクの蒸気をロール紙21上に蒸着させて印画するものである。
また、サーマルヘッドプリンタ10は、カラー対応のものであり、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、及びC(シアン)の3色の固体インクが塗られた3つのインクシート31が装着されている。なお、この3色のインクシート31に加え、K(ブラック)のインクシート31や、さらに、オーバーコート層を持ったインクシート31を装着することもできる。
このようなサーマルヘッドプリンタ10において、各色ごとに色分けされたインクシート31は、色変換処理された階調データに応じ、矢印のように回転するそれぞれの供給軸18から引き出され、サーマルヘッド11とプラテンローラ12との間を通り、巻取り軸19に順次搬送されるようになっている。
一方、ロール紙21は、プリンタ内の所定の場所にセットされ、必要に応じてそこから引き出して搬送されるようになっている。なお、ロール紙21の引出し量は、一対のブレーキローラ15によって規制されており、ロール紙21の無駄使いを防ぐとともに、後述するバックテンションを効率良く付与する際に必要な機構部となっている。
そして、引き出されたロール紙21は、バックテンション付与手段を構成する可動ガイド16によって導かれ、サーマルヘッド11とプラテンローラ12との間を通り、排紙口(図示せず)に排紙されるようになっている。また、ロール紙21は、キャプスタンローラ13とピンチローラ14とによって挟持され、キャプスタンローラ13の正逆回転駆動によって前後に搬送されるようになっている。
ここで、バックテンション付与手段を構成する可動ガイド16は、図1に示すように、ロール紙21の一表面に摺接し、ロール紙21の搬送路を形成している。すなわち、可動ガイド16は、ロール紙21との摺接面がロール紙21の給紙方向に緩やかな曲線形状となっている。そのため、巻き癖のついたロール紙21がスムーズに搬送される。
また、可動ガイド16は、その内部をロール紙21が通過する筒形状となっており、ロール紙21の搬送路の大部分を覆うダクトのような形状をしている。そのため、ロール紙21の搬送中に、プリンタ内部のゴミやホコリ、油等によってロール紙21が汚損されるようなことはない。
そして、可動ガイド16は、その下端側が回転軸17によって軸支されており、可動ガイド16の自重によって上端側が矢印のように回動する。そのため、可動ガイド16は、ロール紙21に対して給紙方向と逆方向の力を作用させることとなり、これがバックテンションとなる。
このバックテンションについてさらに詳述すると、可動ガイド16は、サーマルヘッド11及びプラテンローラ12からなる印画部よりも上流側に配置されている。また、ロール紙21の入口付近が回転軸17によって軸支されているので、可動ガイド16が回動するとロール紙21の出口側が揺動する。そのため、可動ガイド16は、上記の印画部に対して乖離する方向に動くこととなり、ロール紙21を引っ張るバックテンションとなるのである。
したがって、可動ガイド16は、ロール紙21の搬送路を形成してロール紙21をスムーズに印画部に導くとともに、ロール紙21の装着部から印画部に至る搬送経路で発生したロール紙21の弛みを機械的に引張することによって排除する役目を果たしている。すなわち、ロール紙21が弛んだまま搬送されて印画が行われると、印画速度の変動やロール紙21の斜行が発生し、レジずれ等の印画不良を伴った印画結果となりやすいが、可動ガイド16により、ロール紙21の搬送中の弛みによる弊害が防止される。
また、このバックテンションは、転写する色を変更する際にも効果を発揮する。すなわち、カラー印画は各色ごとに実行されるため、インクシート31を搬送して転写する色を変更するごとに、ロール紙21は逆送りされ、印画開始地点に戻される。するとこの際、ロール紙21の給紙方向とインクシート31の搬送方向とが互いに逆方向となるので、転写によって貼り付いたロール紙21とインクシート31とが、その貼付き力の影響によって引っ張り合って剥離する結果となる。この剥離に要する力は、ロール紙21や給紙装置等に負担をかけ、印画不良や装置故障の原因となる。
バックテンションは、このような貼付き力の悪影響を軽減するように作用し、ロール紙21や給紙装置等に負担をかけずにロール紙21とインクシート31とを剥離することを可能とする。そのため、図1に示すサーマルヘッドプリンタ10においては、印画中のいかなる動作状態においても可動ガイド16によるバックテンションが働き、ロール紙21の搬送状態が安定して印画不良が防止されることとなる。
次に、図1に示すサーマルヘッドプリンタ10の印画時の状態について説明する。
図1に示すように、引き出されたロール紙21は、可動ガイド16を通過し、プラテンローラ12上にセットされる。また、ロール紙21は、キャプスタンローラ13とピンチローラ14とによって挟持され、印画の際の用紙送りは、キャプスタンローラ13の回転駆動によって行われる。なお、必要な分量だけロール紙21が引き出されたら、ブレーキローラ15が作動し、それ以上のロール紙21が引き出されないようになっている。
そして、印画指令が入力されると、上昇していたサーマルヘッド11(図1の点線で示す状態)が下降し、プラテンローラ12を押圧して、サーマルヘッド11とプラテンローラ12との間でロール紙21及びインクシート31を挟持する(実線で示す状態)。
この状態において階調データが入力されると、キャプスタンローラ13とピンチローラ14によって順次ロール紙21の給紙が行われるとともに、サーマルヘッド11内の発熱素子(抵抗素子)が選択的に通電駆動される。すると、インクシート31上の固体インクが昇華されることとなり、ロール紙21上に転写されて印画が行われる。
ここで、カラー印画の場合には、印画を各色ごとに実行するため、インクシート31を搬送して転写する色を変更するごとにキャプスタンローラ13を逆転させ、ロール紙21を逆送りして印画開始地点に戻す。すなわち、1色目の印画が終了すると、サーマルヘッド11が上昇し(図1の点線で示す状態)、インクシート31の供給軸19から2色目のインクが塗られたインクシート31が搬送される。また、1色目の印画が終了したロール紙21は、2色目の印画を重ねて行なうため、その印画開始点まで逆送りされる。
図2は、本実施形態のサーマルヘッドプリンタ10を示す側面図であり、サーマルヘッド11の上昇時の状態を示す図である。
図2に示すように、1色目の印画が終了すると、サーマルヘッド11が上昇するが、この段階におけるロール紙21の給紙方向とインクシート31の搬送方向とは、互いに逆方向となっている。
ここで、1色目の印画の終了直後は、上述したように、転写時のサーマルヘッド11の押圧力と熱とにより、ロール紙21とインクシート31とが強力に貼り付いた状態となっている。そのため、そのまま両者を搬送すると、引張り合いとなり、剥離するまでに過負荷となって、印画位置のずれ、ロール紙21やインクシート31の破損等が発生するおそれがある。
ところが、可動ガイド16は、ロール紙21の入口付近の回転軸17を中心として、自らの重量の力により、プラテンローラ12から常に乖離する方向(矢印方向)に回動して倒れようとしている。また、上述したように、ロール紙21の両端側は、キャプスタンローラ13とピンチローラ14、及び一対のブレーキローラ15によって挟持されている。そのため、ロール紙21には、常に矢印の方向のバックテンションがかけられた状態となっている。
このように、可動ガイド16によってロール紙21にバックテンションがかけられた状態となっているため、図2に示すように、サーマルヘッド11を上昇させても、それと同時にロール紙21がピンと張り、ロール紙21が弛むことはない。したがって、無理なく安全に、ロール紙21とインクシート31とを剥離させることができ、2色目の印画に備えることができる。また、印画中に、ロール紙21が弛んだり斜行することも防止でき、レジずれ等の印画不良を低減することができる。
図3は、他の実施形態のサーマルヘッドプリンタ10を示す側面図であり、サーマルヘッド11の下降時の状態を示す図である。
図3に示すサーマルヘッドプリンタ10は、ロール紙21に給紙方向と逆方向(矢印方向)の力を作用させるバックテンション付与手段として、可動ガイド16に加え、可動ガイド16を動かすコイルバネ18(本発明の弾性部材に相当)を備えている。
すなわち、図1及び図2に示すサーマルヘッドプリンタ10では、可動ガイド16の自重を利用してバックテンションの付与を行っているが、図3に示すサーマルヘッドプリンタ10では、可動ガイド16に直接取り付けたコイルバネ18の外力により、強制的に可動ガイド16を動かし、バックテンションを付与している。
なお、強制的に可動ガイド16を動かす外力は、コイルバネ18に限られない。すなわち、図示はしないが、回転軸15に設置したトーションバネ等の付勢力を利用することもでき、この場合は、サーマルヘッドプリンタ10の軽量化や緻密化を図ることができるという効果も奏する。
このように、図1から図3に示す実施形態のサーマルヘッドプリンタ10は、印画中のいかなる動作状態においても、電気的な動力を使わない簡単な構造でバックテンションを付与することができる。すなわち、バックテンション付与手段として、可動ガイド16を備えているので、高出力の駆動モータやブレーキ装置、及びその制御装置を用いることなく、大型化したロール紙21の搬送力に対抗できるバックテンション付与手段を提供することが可能となっている。そのため、可動ガイド16によってロール紙21やインクシート31の弛みが効果的に防止され、搬送状態を安定させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、以下のような種々の変形等が可能である。すなわち、
(1)本実施形態では、サーマルヘッドプリンタ10のバックテンション付与手段として、可動ガイド16を備えているが、これに限らず、各種のプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に可動ガイド16を備えるようにして、バックテンション付与手段とすることができる。
(2)本実施形態のサーマルヘッドプリンタ10における可動ガイド16は、その一端側が軸支され、他端側がロール紙21の給紙方向と逆方向に回動するが、これに限らず、可動ガイド16の全体がプラテンローラ12から乖離する方向に動くようにすることもできる。
(3)また、本実施形態のサーマルヘッドプリンタ10における可動ガイド16は、ロール紙21の一表面に摺接するようになっているが、これに限らず、例えばロール紙21との接触側にローラ等を備えるようにし、可動ガイド16がロール紙21の一表面にローラ等を介して接するようにすることもできる。
(4)さらに、本実施形態のサーマルヘッドプリンタ10における可動ガイド16は、ロール紙21との摺接面がロール紙21の給紙方向に曲線形状であり、可動ガイド16の内部をロール紙21が通過する筒形状となっているが、これに限らず、種々の形状とすることができる。
(5)本実施形態では、インクシート31を使用してロール紙21に印画しているが、これに限らず、インクシート31を使用せずに、感熱記録紙をロール状に巻いたロール紙21に対して直接印画する場合であっても同様に、ロール紙21の弛みを防止することができる。
本発明のロール紙の給紙装置及び画像形成装置によれば、電気的な動力源を使用せず、しかも、簡単な構造で効果的にバックテンションを付与してロール紙の弛みを防止し、給紙状態を安定させ、印画不良を防止することができるので、様々なロール紙の給紙装置やロール紙を使用する各種の画像形成装置に広く適用することができる。
本実施形態のサーマルヘッドプリンタを示す側面図であり、サーマルヘッドの下降時の状態を示す図である。 本実施形態のサーマルヘッドプリンタを示す側面図であり、サーマルヘッドの上昇時の状態を示す図である。 他の実施形態のサーマルヘッドプリンタを示す側面図であり、サーマルヘッドの下降時の状態を示す図である。 サーマルヘッドプリンタを示す側面図であり、サーマルヘッドを上昇させた際の不具合の発生を示す図である。
符号の説明
10 サーマルヘッドプリンタ(画像形成装置)
11 サーマルヘッド(印画ヘッド)
12 プラテンローラ
13 キャプスタンローラ
16 可動ガイド
18 コイルバネ(弾性部材)
21 ロール紙
31 インクシート

Claims (9)

  1. 記録用紙がロール状に巻かれたロール紙と、
    前記ロール紙の搬送経路中で、前記ロール紙の給紙方向と逆方向の力を前記ロール紙に作用させるバックテンション付与手段と
    を備え、
    前記バックテンション付与手段により、前記ロール紙の搬送中の弛みを防止する給紙装置であって、
    前記バックテンション付与手段は、前記ロール紙の一表面に接し、前記ロール紙の搬送路を形成する可動ガイドを備え、
    前記可動ガイドにより、前記ロール紙に対して給紙方向と逆方向の力を作用させる
    ことを特徴とする給紙装置。
  2. 請求項1に記載の給紙装置において、
    前記可動ガイドは、その一端側が軸支され、他端側が前記ロール紙の給紙方向と逆方向に回動する
    ことを特徴とする給紙装置。
  3. 請求項1に記載の給紙装置において、
    前記可動ガイドは、その一端側が軸支され、前記可動ガイドの自重により、他端側が前記ロール紙の給紙方向と逆方向に回動する
    ことを特徴とする給紙装置。
  4. 請求項1に記載の給紙装置において、
    前記ロール紙に給紙方向と逆方向の力が作用するように、前記可動ガイドを動かす弾性部材を備える
    ことを特徴とする給紙装置。
  5. 請求項1に記載の給紙装置において、
    前記可動ガイドは、前記ロール紙との接触側が前記ロール紙の給紙方向に曲線形状である
    ことを特徴とする給紙装置。
  6. 請求項1に記載の給紙装置において、
    前記可動ガイドは、その内部を前記ロール紙が通過する筒形状である
    ことを特徴とする給紙装置。
  7. プラテンローラと、
    前記プラテンローラに対向する印画ヘッドと、
    記録用紙がロール状に巻かれたロール紙と、
    前記印画ヘッドの手前側で、前記ロール紙の給紙方向と逆方向の力を前記ロール紙に作用させるバックテンション付与手段と
    を備え、
    前記プラテンローラと前記印画ヘッドとの間に前記ロール紙を搬送し、前記印画ヘッドで押圧して印画を行うとともに、前記バックテンション付与手段により、前記ロール紙の搬送中の弛みを防止する画像形成装置であって、
    前記バックテンション付与手段は、前記ロール紙の一表面に接し、前記ロール紙の搬送路を形成する可動ガイドを備え、
    前記可動ガイドにより、前記ロール紙に対して給紙方向と逆方向の力を作用させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記ロール紙を搬送するキャプスタンローラを備え、
    前記キャプスタンローラにより、前記ロール紙を給紙方向と逆方向に搬送した際に、前記可動ガイドが前記ロール紙の給紙方向と逆方向に動く
    ことを特徴とする画像形成装置装置。
  9. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    インクが塗布されたインクシートを備え、
    前記印画ヘッドは、前記インクシートの上から前記ロール紙を押圧し、
    前記可動ガイドは、前記印画ヘッドの押圧を解除した際に、前記インクシートに貼り付いた前記ロール紙を剥離させる
    ことを特徴とする画像形成装置装置。
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