JPH031969A - 多色印字装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、多色の印字を行うことを可能とした熱転写式
印字装置に関するものである。

（従来の技術） 従来Ｊ多色印字装置においては、互いに融点が異なるリ
ボンベース上に積層塗布した多色熱転写リボンを使用し
、サーマルヘッドの発熱量を印字する色に応じて変える
ことにより多色印字を可能にしている（特開昭５８−８
４Ｔ７Ｔ号公報参照）。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記構成の多色印字装置においては、熱
転写リボンとして多色積層リボンを使用しているため印
字の品質に問題がある。

例えば、ある色を印字しようとする際に、所望する色の
インクを融解するために必要な発熱量よりサーマルヘッ
ドの発熱量が多い場合、所望する色だけでなく、リボン
ベース上に積Ｎ塗布されているほかの色インクの一部が
転写されることがある。すなわち、サーマルヘッドによ
って加熱される部分の中心は特に高温になるため、ほか
の色インクの一部は、所望の色で転写された中心部に転
写される。

また逆に、サーマルヘッドの発熱量が少ない場合、所望
する色で転写されたインクが完全に融解せず、転写され
た文字又は図形の縁かにじんでしまう、その結果、色的
な解像度が低くなり、印字の品質が低下してしまう。

そのため、積Ｎ塗布する各色間の融点の差を大きくした
熱転写リボンを使用したり、サーマルヘッドの温度をよ
り岐密に制御する方法が考えられるが、前者の場合はサ
ーマルヘッドの寿命を短くし、後者の場合には温度制御
を厳密にするには限界がありいずれも実用化されていな
い。

本発明は、上記従来の多色印字装置の問題点を解決して
、印字品位が優れ、制御が容易であるとともに、安価で
かつ小型の信転性の高い多色印字装置を提供することを
目的とする。

（課題を解決するための手段） そのために、本発明の多色印字装置においては、色及び
融点の異なるインクをベース上に複数積層塗布してなる
熱転写リボンを被転写紙に重ねるとともに、サーマルヘ
ッドにより該熱転写リボンを加熱してインクを融解させ
転写させるための多色印字装置において、熱転写リボン
の走行方向でサーマルヘッドの後方に、熱転写リボンを
案内するアイドルローラを設け、熱転写リボンと被転写
紙の分離角度を可変とするように上記アイドルローラを
支持するようにしている。

（作用） 本発明によれば、上記のように熱転写リボンの走行方向
でサーマルヘッドの後方に、熱転写リボンを案内するア
イドルローラを設け、熱転写リボンと被転写紙の分離角
度を可変とするように上記アイドルローラを支持するよ
うにし”Ｃいるので、所望の色のインクだけを確実に転
写することができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細
に説明する。

第２図は本発明の多色印字装置に使用される多色熱転写
リボンの断面図である。

図において、熱転写リボン１はベースフィルム４の上に
、それぞれ色及び融点が異なるインク層が積層した状態
で塗布されている。インク層２はインク層３に比べ低融
点の層とされる。このように、２色の熱転写リボンに限
らずベースフィルム４に近い層はど高融点のインク層が
積層されるようになっている。

第３図は本発明の多色印字装置における多色印字の概念
図である。

図において、サーマルヘッド５は被転写紙６及び熱転写
リボンｌを挟み込むように配置され、プラテンローラ７
に押圧されている。該サーマルヘッド５は、図示しない
駆動回路により制御され、所望の色を転写するのに必要
な熱量を発する。

例えばサーマルヘッド５の温度が低融点インク層２の融
点より高（、高融点インクＮ３の融点より低い場合、低
融点インク層２のみが融解し、被転写紙６に転写されて
低融点色の印字が行われる。

また、サーマルヘッド５の温度が高融点インク層３の融
点より高い場合には、熱転写リボン１の低融点インク層
２及び高融点インクＮ３が融解し、被転写紙６に転写さ
れる。このとき被転写紙６上において低融点インク層２
は高融点インク層３に覆われ、高融点色の印字が行われ
る。

第１図は本発明の実施例を示す多色印字装置の斜視図で
ある。

図において、図示しない動力により駆動盗れ、熱転写リ
ボンｌを巻き取るリボン巻取リリールＩＯと、該熱転写
リボンｌを繰り出すとともに、余分な繰出しを防ぐ図示
しないロック機構を具備したリボン繰出しリール１１が
設けられている。上記リボン巻取リリールＩＯとリボン
繰出しリール１１間には、熱転写リボン１をガイドする
アイドルローラ１２、１３及び熱転写リボンｌの弛みを
防ぐテンシジンローラ１４が設けられている。

上記アイドルローラ１２．１３間には、熱転写リボン１
の各色インク層２．３に対応した熱量を発するサーマル
ヘッド５が設けられ、図示しない搬送系により送られて
くる被転写紙６を該搬送系と同期して回動するプラテン
ローラ７に押圧する。また、熱転写リボン１の走行方向
におけるサーマルヘッド５の後方に設けられたアイドル
ローラ１３は、アーム１５．１６を介してソレノイド１
７に接続されており、支点１日を中心に揺動し、熱転写
リボンｌと被転写紙６の接触角度を変える。

次に、上記構成からなる多色印字装置の動作について説
明する。

図示しない制御部が外部からの印字命令を受けると、図
示しない供給機構により被転写紙６が印字部へ搬送され
る。被転写紙６はサーマルヘッド５下の熱転写リボンｌ
とプラテンローラ７間に押圧され、クランプされる。こ
の時、該クランプ動作によりリボン繰出しリール１１の
ロック機構が解除され、繰出しが可能な状態となる。

上記ロック機構は、例えば第４図に示すような構造のも
のが使用される。

図において、２１はサーマルへシト５の進退と、上記リ
ボン繰出しリール１１のロックを行うためのソレノイド
であり、該ソレノイド２１が作動してアーム２２を図の
上方に引き上げると、リンク２３及びヘッドマウントア
ーム２４を介してサーマルヘッド５がプラテンローラ７
側に移動し、熱転写リボン■と被転写紙６をクランプす
る。

この状態において、被転写紙６が送られると、上記熱転
写リボンｌは被転写紙６に引かれて移動し、リボン繰出
しリール１１から新しい熱転写リボンｌが繰り出される
。

反対に、印字を行わない場合には、上記ソレノイド２１
はアーム２２を図の下方に押し下げ、リンク２５を介し
てラチェット２６を揺動させ、リボン繰出しリール１１
に形成されたラチェットホイール２７と噛合させる。こ
の噛合によりリボン繰出しリール１１の回転が阻止され
、熱転写リボン】の繰り出しが防止される。

なお、１４は熱転写リボン１の弛みを防止するためのテ
ンションローラであり、テンシランスプリング２９０作
用によってテンシリンアーム３０を回動させるものであ
る。このとき、光学センサ３１が該テンションアーム３
０の回動を検出するき、該光学センサ３１の出力に応じ
てモータ３２が回転し、リボン巻取リリール１０を回転
させるようになっている。

また、上記制御部は、印字すべき文字又は画像情報をサ
ーマルへラド５に出力する。サーマルヘッド５は、その
文字又は画像情報に付随する色指定信号に対応して、印
字に必要な熱量を発する。

この時、ソレノイド１７の作動によりアイドルローラ１
３は、第５図のように高融点色印字の場合は１３Ａの位
置に、低融点色印字の場合は１３Ｂの位置に切り換えら
れる。

アイドルローラエ３の位置を上述のように変更すること
により、熱転写リボン１と被転写紙６の接触時間を低融
点色印字時と高融点色印字時で異ならせ、低融点色イン
クと高融点色インクを選択的に融解することができる。

すなわち、低融点色印字の際には低融点色インクが融解
し転写され、かつ高融点色が融解し始める前に熱転写リ
ボン１と被転写紙６の分離が行われる。また、高融点色
印字の際には高融点色インクが完全に融解し転写されて
から熱転写リボンｌと被転写紙６の分離が行われる。

一方、被転写紙６はプラテンローラ７の回転に伴い送ら
れ、インクの転写を受ける。そして、熱転写リボンエも
リボン繰出しリールＩＩから被転写紙６の送り量と同量
繰り出され、これにより熱転写リボンｌに弛みが発生す
る。この時、テンションローラ１４とリンクした検出手
段により熱転写リボンｌの張力の変化が検出され、検出
信号が制御部に送られる。

該検出信号を受けた制御部は、図示しないモータを駆動
してリボン巻取りリール１０を回動し、熱転写リボン１
の巻取りを開始する。そして、リボン張力が元に戻った
ところで、制御部は上記テンションローラ１４とリンク
した検出手段により巻取り用モータの回動を止める。

上記動作を印字中に繰り返すことにより、熱転写リボン
ｌは弛まずに一定の張力でアイドルローラ１２．１３間
に、張設される。

そして、所定の印字を受けた被転写紙６は、図示しない
排出トレイへと排出されるか、あるいは搬送手段により
搬送され、次の処理を受ける。この間リボン繰出しリー
ル１１はロックされていて回転しない。また、制御部は
次の印字命令が送られるまで待機するか、既に印字命令
が送られている場合には連続して印字を行う。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これ
らを本発明の範囲から排除するものではない。

例えば、本実施例においては２色のうち１色を選択して
印字を行うが、同一の被転写紙上に重ねて印字すること
により２色に限らず多色の印字を行うことができる。

（発明の効果） 以上、詳細に説明したように本発明によれば、色及び融
点の異なるインクをペース上に複数積層塗布してなる熱
転写リボンを被転写紙に重ねるとともに、サーマルヘッ
ドにより該熱転写リボンを加熱してインクを融解させ転
写させるための多色印字装置において、熱転写リボンの
走行方向でサーマルヘッドの後方に、熱転写リボンを案
内するアイドルローラを設け、熱転写リボンと被転写紙
の分離角度を可変とするように上記アイドルローラを支
持しであるため、被転写媒体と熱転写リボンの分離角度
を制ｉｌｌすることが可能となるので、印字する色に応
じてインクの転写量を設定することができ、高品質の多
色印字を行うことが可能となる。

また発熱量を制御する必要がないので、高融点色印字の
直後に低融点色印字を行う場合にサーマルヘッドが冷却
するのを待つ必要がなくなり、印字速度を向上させるこ
とができる。

さらに、機構を簡単にし、小型化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す多色印字装置の斜視図、
第２図は本発明の多色印字装置に使用される多色熱転写
リボンの断面図、第３図は本発明の多色印字装置におけ
る多色印字の概念図、第４図はロック機構の斜視図、第
５図はアイドルローラ状態説明図である。 ■・・・熱転写リボン、２，３・・・インク層、４・・
・ベースフィルム、５・・・サーマルヘッド、６・・・
被転写紙、７・・・プラテンローラ、１０・・・リボン
巻取リリール、１１・・・リボン繰出しリール、１２．
１３・・・アイドルローラ、１４・・・テンシランロー
ラ、１５．１６・・・アーム、１７・・・ソレノイド、
１８・・・支点。 特許出願人　沖電気工業株式会社 代理人　弁理士　川　合　　誠（外１名）卆亮哨め毘七
伊１を示す多舌印客辰１力丈祷見２第１図 アイドルローラ扶態説朗２ 第５図 ＋ｅシプセシ払３４すΔζンＩ’ｄテｆｌ匣デじピＴ第
２図 タ色ＥＪ７狗概七回 第 ３図 ロッグ磯・構の＃Ｊｒ視Σ 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 色及び融点の異なるインクをベース上に複数積層塗布し
   てなる熱転写リボンを被転写紙に重ねるとともに、サー
   マルヘッドにより該熱転写リボンを加熱してインクを融
   解させ転写させるための多色印字装置において、 （ａ）熱転写リボンの走行方向でサーマルヘッドの後方
   に、熱転写リボンを案内するアイドルローラを設け、 （ｂ）熱転写リボンと被転写紙の分離角度を可変とする
   ように上記アイドルローラを支持することを特徴とする
   多色印字装置。