JPH08187886A - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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JPH08187886A
JPH08187886A JP282695A JP282695A JPH08187886A JP H08187886 A JPH08187886 A JP H08187886A JP 282695 A JP282695 A JP 282695A JP 282695 A JP282695 A JP 282695A JP H08187886 A JPH08187886 A JP H08187886A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクシートの製造コストを削減し、面順次
方式の熱転写記録装置におけるインクシートの使い残し
による無駄の発生を減少する。 【構成】 インクシート2は各色帯y,m,cが搬送方
向と平行に設けられて、受像シート3をキャリッジ21
にてインクシート2の搬送方向と直交する方向に移動可
能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写記録装置に関
し、特に面順次方式で印写するカラー印刷が可能な熱転
写記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写記録方式としては、線順次
方式と面順次方式があり、一般に高速記録が要求される
場合には面順次方式、簡易型の場合には線順次方式が適
しており、用途に応じて使い分けられている。
【0003】線順次方式は、図10に示すようにイエ
ロ、マゼンタ、シアン(必要に応じてブラック)の各色
の色帯y,m,cを有する帯状のインクシート101
と、数行分の副走査方向の記録幅を有する数10素子か
ら構成される記録ヘッド102とを用いて、受像シート
103を副走査方向に搬送し、インクシート101を供
給ロール104から送り出して巻取りロール105で巻
取るようにして、記録ヘッド102を主走査方向に横行
させてインクシート101の各色を受像シート103に
順次転写して重ね合わせることで記録した後、受像シー
ト103を副走査方向に記録幅分搬送して、以後同様な
動作を繰返し行うことで1画面を記録する。
【0004】面順次方式は、図11に示すように搬送方
向と直交する方向にイエロ、マゼンタ、シアン(必要に
応じてブラック)の各色の色帯y,m,cを有するイン
クシート111と、主走査幅に相当する1000〜20
00素子程度からなる記録ヘッド112とを用いて、イ
ンクシート112を供給ローラ114から送り出して巻
取りロール115で巻取るようにし、受像シート113
を記録ヘッド112とプラテン116との間に挟んで重
ね合わせて搬送しながら、1画面毎にインクシート11
2の各色帯y,m,cの色を受像シート113に重ね合
わせて記録を行う。
【0005】つまり、例えば、インクシート112の各
色帯y,m,cの搬送方向長さをA4サイズの長さに設
定して、先ず色帯yを用いてイエロでA4サイズ1画面
分の画像を受像シート113に転写し、次に受像シート
113を元の位置まで戻して色帯mを用いてマゼンタで
A4サイズ1画面分の同じ画像を受像シート113に転
写し、更に受像シート113を元の位置まで戻して色帯
cを用いてシアンでA4サイズ1画面分の同じ画像を受
像シート113に転写して重ね合わせて記録する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の熱転写記録装置におけるインクシートにあって
は、巻取り方向にイエロー、マゼンタ、シアン(必要な
場合、ブラック)を順に形成したものであるので、この
ようなインク層の塗布を行うためにはスクリーン印刷法
やマイクログラビア印刷法を用いなければならず、単色
をベタ塗りするロールコータ、ダイコータ法などの塗布
法に比べて生産性が低く、インクシートのインク層を塗
布する場合の製造コストが高くなる。
【0007】また、従来の面順次方式の熱転写記録装置
にあっては、印写のときにインクシートの使い残しによ
る無駄が発生するという課題がある。すなわち、各色帯
の搬送方向(巻取り方向)の長さをA3サイズの画像サ
イズに合わせて設定したインクシートを用いて、実際に
はA4サイズの画像を印写した場合には、A4サイズの
方がA3サイズよりも短いのでインクシートの使い残し
が生じる。
【0008】あるいは、受像シートの搬送速度に対して
インクシートの搬送速度を1/n倍(n=マルチ数)に
して印写を行うことができるマルチインクシートを用い
る場合、各色帯の搬送方向長さを受像シートの1/15
(n=15)に設定したインクシートを用いて、実際に
はインクシートの搬送速度を受像シートの搬送速度の1
/30(n=30)にして搬送すると、インクシートの
使い残しが生じる。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、インクシートの製造コストの低減を図ると共
に、面順次方式の熱転写記録装置におけるインクシート
の使い残しによる無駄の発生を減少することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1の熱転写記録装置は、面順次方式でインク
シートの各色帯の色を受像シートに転写して重ね合わせ
ることで画像を印写する熱転写記録装置において、前記
インクシートは受像シートの搬送方向と平行に前記各色
帯が設けられている構成とした。
【0011】請求項2の熱転写記録装置は、上記請求項
1の熱転写記録装置において、前記インクシートをイン
クシートカセットに収納した。
【0012】請求項3の熱転写記録装置は、上記請求項
1又は2の熱転写記録装置において、前記インクシート
をこのインクシートの巻取り方向と直交する方向に移動
させるインクシート移動手段を備えた。
【0013】請求項4の熱転写記録装置は、上記請求項
1又は2の熱転写記録装置において、前記受像シートを
前記インクシートの巻取り方向と直交する方向に移動さ
せる受像シート移動手段を備えた。
【0014】請求項5の熱転写記録装置は、上記請求項
1乃至4のいずれかの熱転写記録装置において、印写す
るマルチ数を切替えるマルチ数切替え手段と、このマル
チ数切替え手段の切替え結果に基づいて前記受像シート
の搬送速度に対して1/マルチ数(マルチ数≧1)倍の
速度で前記インクシートを搬送するインクシート搬送制
御手段とを設けた。
【0015】請求項6の熱転写記録装置は、上記請求項
1乃至4のいずれかの熱転写記録装置において、印写す
るマルチ数を検出するマルチ数検出手段と、このマルチ
数検出手段の検出結果に基づいて前記受像シートの搬送
速度に対して1/マルチ数(マルチ数≧1)倍の速度で
前記インクシートを搬送するインクシート搬送制御手段
とを設けた。
【0016】請求項7の熱転写記録装置は、上記請求項
1乃至6のいずれかの熱転写記録装置において、印写す
る画像サイズを切替える画像サイズ切替え手段と、この
画像サイズ切替え手段の切替え結果に応じた印写制御を
する印写制御手段とを設けた。
【0017】請求項8の熱転写記録装置は、上記請求項
1乃至6のいずれかの熱転写記録装置において、印写す
る画像サイズを検出する画像サイズ検出手段と、この画
像サイズ検出手段の検出結果に応じた印写制御をする印
写制御手段とを設けた。
【0018】請求項9の熱転写記録装置は、上記請求項
1乃至8のいずれかの熱転写記録装置において、前記イ
ンクシートは基体に各色のインク層を同時に塗布した後
同時に乾燥されて形成されている構成とした。
【0019】
【作用】請求項1の熱転写記録装置は、インクシートの
各色帯が受像シートの搬送方向と平行に設けられている
ので、印写する画像サイズや受像シートの搬送速度に対
するインクシートの相対速度にかかわらず、インクシー
トの使い残しによる無駄が少なくなると共に、インクシ
ートの製造方法として生産性の高い製造方法を用いるこ
とができてコストが低減する。
【0020】請求項2の熱転写記録装置は、上記請求項
1の熱転写記録装置において、インクシートをインクシ
ートカセットに収納したので、インクシート交換の作業
性が向上すると共に、インクシートの破損等を防止でき
る。
【0021】請求項3の熱転写記録装置は、上記請求項
1又は2の熱転写記録装置において、インクシートをこ
のインクシートの巻取り方向と直交する方向に移動させ
るインクシート移動手段を備えたので、簡単な構成で各
色帯の色を重ね合わせるカラー印刷が可能になる。
【0022】請求項4の熱転写記録装置は、上記請求項
1又は2の熱転写記録装置において、受像シートをイン
クシートの巻取り方向と直交する方向に移動させる受像
シート移動手段を備えたので、簡単な構成で各色帯の色
を重ね合わせるカラー印刷が可能になる。
【0023】請求項5の熱転写記録装置は、上記請求項
1乃至4のいずれかの熱転写記録装置において、印写す
るマルチ数を切替えるマルチ数切替え手段を設けて、こ
の切替え結果に基づいて受像シートの搬送速度に対して
1/マルチ数(マルチ数≧1)倍の速度でインクシート
を搬送するので、マルチ数を切替えることで目的の画像
品質を得ることができる。
【0024】請求項6の熱転写記録装置は、上記請求項
1乃至4のいずれかの熱転写記録装置において、印写す
るマルチ数を検出するマルチ数検出手段を設け、この検
出したマルチ数に基づいて受像シートの搬送速度に対し
て1/マルチ数(マルチ数≧1)倍の速度でインクシー
トを搬送するので、マルチ数切替え操作をすることなく
目的の画像品質が得られる。
【0025】請求項7の熱転写記録装置は、上記請求項
1乃至6のいずれかの熱転写記録装置において、画像サ
イズ切替え手段を設けたので、複数の画像サイズの印写
が可能になる。
【0026】請求項8の熱転写記録装置は、上記請求項
1乃至6のいずれかの熱転写記録装置において、画像サ
イズ検出手段を設けたので、画像サイズの切替え操作を
することなく目的の画像サイズに応じた印写制御を行え
る。
【0027】請求項9の熱転写記録装置は、上記請求項
1乃至8のいずれかの熱転写記録装置において、インク
シートは基体に各色のインク層を同時に塗布した後同時
に乾燥されて形成されているので、各色毎に塗布乾燥す
る場合に比べて生産性が向上する。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1は本発明の一実施例を示す熱転写記録装
置の概略構成図、図2は図1の要部概略平面図である。
この熱転写記録装置は、例えばサーマルヘッドである熱
転写用の記録ヘッド1と、この記録ヘッド1との間でイ
ンクシート2及び受像シート3を挟んで搬送するための
プラテンローラ4とを備えている。記録ヘッド1は、図
2に示すようにインクシート2の搬送方向(矢示A方
向)と直交する方向(矢示B方向)の3色分の幅と略同
じ長さを有している。
【0029】インクシート2は、供給/巻戻しロール5
に巻回され、マルチ制動ローラ7とローラ8との間、記
録ヘッド1とプラテンローラ4との間を経て、ローラ9
を介して巻取りロール6で巻取られて搬送される。供給
/巻戻しロール5、巻取りロール6及びマルチ制動ロー
ラ7は、それぞれインクシート供給/巻戻しモータ1
1、インクシート巻取りモータ12及びマルチ制動ロー
ラモータ13に回転駆動される。
【0030】このインクシート2は図3に示すように供
給ロール5及び巻取りロール6を有するカセットケース
14に収納して、インクシートカセット15としてい
る。そして、このインクシート2は、同図に示すよう
に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)
の各色のインクを搬送方向(巻取り方向)と平行に帯状
に含浸あるいは塗布して形成した色帯y,m,cを有し
ている。なお、ブラック(Bk)の色帯を有するインク
シートでも本発明を同様に適用することができるが、こ
こでは3色構成で説明する。インクシートカセット15
を用いることでインクシート2の破損を防止でき、イン
クシート2の交換作業も容易になる。
【0031】また、インクシート2の搬送方向と直交す
る方向の一側部にはマルチ数を示すマルチ数マーク1
6,16…を付設している。このマルチ数マーク16,
16の間隔を変えることで印写するマルチ数を設定して
おり、インクシートカセット15の種類に応じてマルチ
数が異なる。なお、マルチ数を示すマークは、インクシ
ートカセットを用いる場合には、カセットケースに付設
することもできる。
【0032】一方、受像シート3はロール紙からなり、
プラテンローラ4及びローラ17,18を介して搬送さ
れ、カッター19にて所要の長さ(サイズ)に切断され
る。この受像シート3及びプラテンローラ4等は、図2
にも示すようにキャリッジ21に保持している。このキ
ャリッジ21は下部21aにヘリカルギヤ22が螺合さ
れ、キャリッジモータ23によってヘリカルギヤ22が
回転されることによって、インクシート2の搬送方向と
直交する方向にキャリッジガイド24(図1参照)に沿
って移動することができる。これらのキャリッジ21、
ヘリカルギヤ22及びキャリッジモータ23等によって
シート移動手段を構成している。なお、プラテンローラ
4は用紙走査モータ25にて回転駆動される。
【0033】そして、インクシート2のマルチ数マーク
16を検知するためのインクシート位置センサ26と、
受像シート3の横端を検知するためのイエロー用用紙横
端センサ27、マゼンタ用用紙横端センサ28及びシア
ン用用紙横端センサ29と、受像シート3の先端を検知
するための用紙先端センサ30とを設けている。これら
の各センサ26〜30はいずれもフォトセンサからな
り、また用紙横端センサ27〜29はキャリッジ21と
同動しないセンサホルダ31に取付けている。
【0034】ここで、インクシート2の層構成及び製造
方法について、図4を参照して説明すると、インクシー
ト2は支持体2aの記録ヘッド1側に耐熱層2bを形成
し、受像シート3側に中間層2cを介してインク層2d
を形成し、このインク層2dの表面に低染着樹脂層2e
を形成したもので、インク層2dのみにイエロー、マゼ
ンタ、シアン(及びブラック)の色別に相違する塗布液
を用いる。
【0035】本実施例では、次の配合割合からなる塗布
液をボールミルによって72時間分散して生成した塗布
液を用いて、ダイコータにてインクシート2の搬送方向
(巻取り方向)に平行に、乾燥後の塗布厚が約5μmに
なるように塗布してインク層2dを形成した。このとき
の塗布速度は20m/minとした。 (インク層塗布液組成) ポリビニルブリラール樹脂(積水化学社製、商品名BX1) 7部 ジイソシアネート(日本ポリウレタン社製、商品名コロネート) 5部 Forou Briliant Blue SR 30部 2-エチルブタノール 200部
【0036】これと同一のインク層をスクリーンメッシ
ュ#350を用いたスクリーン印刷によってインクシー
ト2の搬送方向と直交する方向に所定の幅で、乾燥後の
厚さが5μmになるように塗布したところ、そのときの
塗布速度は1.3m/minであり、インクシート2の搬
送方向と平行に各色帯を形成することで、インクシート
の生産性が著しく向上する。しかも、この場合、ダイコ
ータによる塗布において、イエロー、マゼンタ、シアン
(必要であればブラック)の各色を塗布する塗布ヘッド
を搬送方向と直交する方向に並べて同時に3色(又は4
色)を塗布した後、同時に乾燥することによって、より
インクシートの生産性が向上する。
【0037】また、本実施例では、受像シート3をイン
クシート2に対してその搬送方向と直交する方向に移動
させる構成を採っているが、インクシート2又はインク
シートカセット15をインクシート2の搬送方向と直交
する方向に移動させるインクシート移動手段を設けても
よい。さらに、上記実施例のように受像シート3を移動
させる場合、図5に示すようにインクシート2の1色分
の搬送方向と直交する方向の幅と略同じ長さの記録ヘッ
ド1を備え、受像シート3と記録ヘッド1とを同動させ
る構成を採ることもできる。
【0038】次に、本実施例の熱転写記録装置の制御部
について図6を参照して説明する。制御部41はマイク
ロコンピュータ等から構成され、本発明のインクシート
搬送制御手段、印写制御手段、マルチ数検出手段を兼ね
たこの装置全体の制御を司る部分であり、ホストインタ
ーフェース(ホストI/F)42を介してホストシステ
ムとの間でデータ等を送受し、また、インクシート位置
センサ26、用紙横端センサ27〜29、用紙先端セン
サ30からの各検知信号をセンサアンプ43を介して入
力し、更に、印写する画像サイズの設定、マルチ数の切
替え設定等を行うための画像サイズ切替え手段及びマル
チ数切替え手段を兼ねた切替えスイッチ44の切替え信
号を入力する。
【0039】そして、制御部41は、これらの各種入力
信号に基づいて、モータドライバ45を駆動制御してイ
ンクシート供給/巻戻しモータ11、インクシート巻取
りモータ12、マルチ制動ローラモータ13、キャリッ
ジモータ23、用紙走査モータ25を回転駆動制御する
と共に、カッタードライバ46を介してカーター19の
往復動を制御し、更にメモリ48を有する印刷データ分
配回路47に印刷データを転送する。印刷データ分配回
路47は、授受した印写データを記録ヘッド1のうちの
イエローに対応する発熱素子群1Y、マゼンタに対応す
る発熱素子群1M及びシアンに対応する発熱素子群1C
に分配して、ヘッドドライバ49を介して印写データに
応じて各発熱素子を発熱させて受像シート3に画像を印
写する。
【0040】以上のように構成した熱転写記録装置の作
用について図7以降をも参照して説明する。まず、制御
部41による印写制御について図7を参照して説明する
と、制御部41は受像シート3をインクシート2のイロ
エーの色帯yに対応する位置にセットする。これは、キ
ャリッジモータ23を駆動制御して用紙横端センサ27
が受像シート3の横端を検知するまでキャリッジ21を
インクシート2の搬送方向と直交する方向に移動させる
ことによって行う。そして、インクシート2を搬送しな
がら受像シート3を搬送して、記録ヘッド1の発熱素子
群1Yを駆動してイエローの色帯yによって画像を受像
シート3に印写する。
【0041】なお、この場合、切替えスイッチ44で切
替え設定された画像サイズに応じて受像シート3の搬送
量は決定する。また、インクシート2は検出結果に応じ
て決定される、あるいは切替えスイッチ44で切替え設
定されるマルチ数に応じてその搬送速度を制御するが、
これについては、後述する。
【0042】その後、受像シート3を元の位置まで逆方
向に搬送して戻すと共に、インクシート2も逆方向に搬
送して元の位置まで戻した後、上述したようにキャリッ
ジモータ23を回転駆動して、用紙横端センサ28が受
像シート3の横端を検知するまでキャリッジ21をイン
クシート2の搬送方向と直交する方向に移動させ、受像
シート3をインクシート2のマゼンタの色帯mに対応す
る位置にセットする。そして、そして、インクシート2
を搬送しながら受像シート3を搬送して、記録ヘッド1
の発熱素子群1Mを駆動してマゼンタの色帯mによって
画像を受像シート3に印写する。
【0043】さらに、受像シート3を元の位置まで逆方
向に搬送して戻すと共に、インクシート2も逆方向に搬
送して元の位置まで戻した後、上述したようにキャリッ
ジモータ23を回転駆動して、用紙横端センサ29が受
像シート3の横端を検知するまでキャリッジ21をイン
クシート2の搬送方向と直交する方向に移動させ、受像
シート3をインクシート2のシアンの色帯cに対応する
位置にセットする。そして、そして、インクシート2を
搬送しながら受像シート3を搬送して、記録ヘッド1の
発熱素子群1Cを駆動してシアンの色帯cによって画像
を受像シート3に印写する。
【0044】そして、受像シート3を切替えスイッチ4
4からの画像サイズ切替え信号に応じた画像サイズに応
じて搬送して、所要の長さでカッター19を駆動して受
像シート3を切断して排紙する。
【0045】このように、インクシート2として各色帯
y,m,cを搬送方向(巻取り方向)と平行に連続的に
形成して各色帯y,m,cを搬送方向と直交する方向に
並べたものを用いることによって、印写する画像サイズ
や印写するマルチ数に係わりなく、必要な量だけインク
シート2を使用することになるので、インクシート2の
使い残しの無駄がなくなる。そして、受像シート3又は
インクシート2を搬送方向と直交する方向に移動させる
手段を設けることで、カラー印刷が可能になる。
【0046】次に、制御部41によるマルチ数検出処理
について図8を参照して説明する。ここで、マルチ数n
とは、マルチタイムインクシートを用いる場合に、受像
シートの搬送方向長さをPとして消費されるインクシー
トの長さをSとするとき、P/S=nで表わされる。例
えば、マルチ数n=10であれば、インクシートを受像
シートの1/10の長さだけ搬送することで1画面を印
写することになり、この場合、受像シートの搬送速度に
対してインクシートの搬送速度は1/10に設定する。
【0047】そこで、制御部41は例えばイニシャライ
ズ動作時にこの処理を行って、同図に示すように、イン
クシート2を巻取り方向に搬送しながらインクシート位
置センサ26の検知信号をチェックしてマルチ数マーク
16を検知したか否かを判別する。そして、マルチ数マ
ーク16を検知したときには、更に長さ計数用カウンタ
をリセットし、インクシート2を巻取り方向に搬送しな
がら所定量毎にカウント値をインクリメントして、再度
マルチ数マーク16を検知したときに、カウンタのカウ
ント値に基づいてインクシート2の1回の印写で使用す
る長さLを求めて、受像シート3の搬送速度に対するイ
ンクシート2の搬送速度の逆数であるマルチ数nを決定
する。その後、インクシート2をマルチ数決定のために
搬送した分だけ逆方向に搬送して戻し、インクシート2
の無駄を無くする。
【0048】そして、図7で示した印写制御時には、制
御部41はインクシート2の搬送について、図9に示す
ように決定したマルチ数nを読み込んで、巻取りロール
6及び供給ロール5を回転駆動してインクシート2にテ
ンションをかけながら搬送すると共に、マルチ数制動ロ
ーラ7を回転駆動してインクシート2に制動をかけるこ
とによって、受像シート3の搬送速度に対してインクシ
ート2の搬送速度を1/n倍に制御する。
【0049】この場合、インクシート2の搬送速度を遅
くするほど、即ちマルチ数nを大きくするほど画像品質
は低くなるので、例えば、表1に示すような関係に設定
したインクシート2を複数種類備えて、各種類毎に前述
したようにマルチ数マーク16,16の間隔を異ならせ
ることによって、所要の画像品質に応じてインクシート
2(インクシートカセット15)を交換することによっ
て、所望の画像品質を得ることができる。
【0050】
【表1】
【0051】ところで、本実施例のようにマルチ数を手
動設定する切替えスイッチ44を備えている場合、手動
切替えされたマルチ数と検出したマルチ数とのいずれを
優先するかについては、任意に設定できるが、切替えス
イッチ44で切替え設定されたマルチ数を優先するよう
にすれば、低画質用のインクシートしかない場合でも、
例えば1画面を複数に分割して、インクシートの色帯
y,m,cを複数用いて印写することで高画質での印写
が可能になる。
【0052】なお、上記実施例においては、受像シート
としてロール紙を用いているが、1種類又は複数種類の
シートを用いるようにすることもできる。複数種類のシ
ート紙を用いる場合には、受像シートを給紙するときに
その搬送方向長さを検知して、あるいは受像シートを装
填するシートカセットにサイズを示すマーク等の手段を
設けて装置本体側にそのマーク等を検知する手段を設け
ることで、使用する受像シートの種類から画像サイズを
切替え制御することができるようになる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の熱転写
記録装置によれば、インクシートの各色帯を受像シート
の搬送方向と平行に設けたので、印写する画像サイズや
受像シートの搬送速度に対するインクシートの相対速度
(マルチ数)にかかわらず、インクシートの使い残しに
よる無駄が少なくなると共に、インクシートの製造方法
として生産性の高い製造方法を用いることができてコス
トが低減する。
【0054】請求項2の熱転写記録装置によれば、上記
請求項1の熱転写記録装置において、インクシートをイ
ンクシートカセットに収納したので、インクシート交換
の作業性が向上すると共に、インクシートの破損等を防
止できる。
【0055】請求項3の熱転写記録装置によれば、上記
請求項1又は2の熱転写記録装置において、インクシー
トをこのインクシートの巻取り方向と直交する方向に移
動させるインクシート移動手段を備えたので、簡単な構
成で各色帯の色を重ね合わせるカラー印刷が可能にな
る。
【0056】請求項4の熱転写記録装置によれば、上記
請求項1又は2の熱転写記録装置において、受像シート
をインクシートの巻取り方向と直交する方向に移動させ
る受像シート移動手段を備えたので、簡単な構成で各色
帯の色を重ね合わせるカラー印刷が可能になる。
【0057】請求項5の熱転写記録装置によれば、上記
請求項1乃至4のいずれかの熱転写記録装置において、
印写するマルチ数を切替えるマルチ数切替え手段を設け
て、この切替え結果に基づいて受像シートの搬送速度に
対して1/マルチ数(マルチ数≧1)倍の速度でインク
シートを搬送するので、マルチ数を切替えることで目的
の画像品質を得ることができる。
【0058】請求項6の熱転写記録装置によれば、上記
請求項1乃至4のいずれかの熱転写記録装置において、
印写するマルチ数を検出するマルチ数検出手段を設け、
この検出したマルチ数に基づいて受像シートの搬送速度
に対して1/マルチ数(マルチ数≧1)倍の速度でイン
クシートを搬送するので、マルチ数切替え操作をするこ
となく目的の画像品質が得られる。
【0059】請求項7の熱転写記録装置によれば、上記
請求項1乃至6のいずれかの熱転写記録装置において、
画像サイズ切替え手段を設けたので、画像サイズを選択
して印写することができる。
【0060】請求項8の熱転写記録装置によれば、上記
請求項1乃至6のいずれかの熱転写記録装置において、
画像サイズ検出手段を設けたので、画像サイズの切替え
操作をすることなく目的の画像サイズに応じた印写制御
を行える。
【0061】請求項9の熱転写記録装置によれば、上記
請求項1乃至8のいずれかの熱転写記録装置において、
インクシートは基体に各色のインク層を同時に塗布した
後同時に乾燥されて形成したので、各色毎に塗布乾燥す
る場合に比べて生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す熱転写記録装置の概略
構成図
【図2】図1の要部概略平面図
【図3】インクシートカセットの外観斜視図
【図4】インクシートの層構造を示す模式図
【図5】記録ヘッドの他の例を示す斜視説明図
【図6】制御部のブロック図
【図7】印写制御処理の概略フロー図
【図8】マルチ数検出処理の概略フロー図
【図9】インクシート搬送制御処理の概略フロー図
【図10】従来の線順次方式の熱転写記録を説明する説
明図
【図11】従来の面順次方式の熱転写記録を説明する説
明図
【符号の説明】
1…記録ヘッド、2…インクシート、3…受像シート、
4…プラテンローラ、5…供給ロール、6…巻取りロー
ル、7…マルチ制動ローラ、14…カセットケース、1
5…インクシートカセット、16…マルチ数マーク、2
1…キャリッジ、22…ヘリカルギヤ、41…制御部、
44…切替えスイッチ、y,m,c…色帯。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面順次方式でインクシートの各色帯の色
    を受像シートに転写して重ね合わせることで画像を印写
    する熱転写記録装置において、前記インクシートは受像
    シートの搬送方向と平行に前記各色帯が設けられている
    ことを特徴とする熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱転写記録装置におい
    て、前記インクシートをインクシートカセットに収納し
    たことを特徴とする熱転写記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の熱転写記録装置
    において、前記インクシートをこのインクシートの巻取
    り方向と直交する方向に移動させるインクシート移動手
    段を備えたことを特徴とする熱転写記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の熱転写記録装置
    において、前記受像シートを前記インクシートの巻取り
    方向と直交する方向に移動させる受像シート移動手段を
    備えたことを特徴とする熱転写記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の熱転
    写記録装置において、印写するマルチ数を切替えるマル
    チ数切替え手段と、このマルチ数切替え手段の切替え結
    果に基づいて前記受像シートの搬送速度に対して1/マ
    ルチ数(マルチ数≧1)倍の速度で前記インクシートを
    搬送するインクシート搬送制御手段とを設けたことを特
    徴とする熱転写記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかに記載の熱転
    写記録装置において、印写するマルチ数を検出するマル
    チ数検出手段と、このマルチ数検出手段の検出結果に基
    づいて前記受像シートの搬送速度に対して1/マルチ数
    (マルチ数≧1)倍の速度で前記インクシートを搬送す
    るインクシート搬送制御手段とを設けたことを特徴とす
    る熱転写記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の熱転
    写記録装置において、印写する画像サイズを切替える画
    像サイズ切替え手段と、この画像サイズ切替え手段の切
    替え結果に応じた印写制御をする印写制御手段とを設け
    たことを特徴とする熱転写記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかに記載の熱転
    写記録装置において、印写する画像サイズを検出する画
    像サイズ検出手段と、この画像サイズ検出手段の検出結
    果に応じた印写制御をする印写制御手段とを設けたこと
    を特徴とする熱転写記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載の熱転
    写記録装置において、前記インクシートは基体に各色の
    インク層を同時に塗布した後同時に乾燥されて形成され
    ていることを特徴とする熱転写記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017030307A (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 大日本印刷株式会社 熱転写印画方法及び熱転写印画装置

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