JPH09254419A - カラープリンタ - Google Patents

カラープリンタ

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Publication number
JPH09254419A
JPH09254419A JP6582396A JP6582396A JPH09254419A JP H09254419 A JPH09254419 A JP H09254419A JP 6582396 A JP6582396 A JP 6582396A JP 6582396 A JP6582396 A JP 6582396A JP H09254419 A JPH09254419 A JP H09254419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
color
recording paper
head
transfer
Prior art date
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Pending
Application number
JP6582396A
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English (en)
Inventor
Yasumichi Yamaji
康路 山地
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1次色を転写した後に転写する第2次色以
降のインクの転写(印刷)速度を単に転写(印刷)時間
を短縮するために高速で行ったものであるため、転写面
の摩擦係数に関係なく、リボンの引っ張り力Tが大きく
なりすぎ、インクリボンが斜行を起こしてしまい、良好
な転写(印刷)状態を得ることができなかった。 【解決手段】 複数色のインクからなる熱溶融性の熱転
写フィルムと、該熱転写フィルムを記録紙表面に密着さ
せて加熱することにより当該熱転写フィルムのインクを
記録紙に転写する発熱ヘッドとを備え、複数色の熱転写
フィルムのインクを記録紙表面に順次重ねて転写するこ
とにより記録紙に複数の色調記録を行うカラープリンタ
において、記録紙に転写された第1次色の上に重ねて第
2次色以降の熱転写フィルムのインクを転写する際に、
転写面の摩擦係数に基づいて熱転写フィルムのインクの
転写条件を制御する制御手段を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワードプロセッサ
やパーソナルコンピュータ等の印字出力機器として使用
されるカラープリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカラープリンタは、複数色(イエ
ロー,マゼンタ,シアンの3原色、また、ブラックを含
む4色)のインクからなる熱溶融性の熱転写フィルムで
形成されたインクリボンを有したインクリボンカセット
を装置本体のキャリッジに装着し、該インクリボンカセ
ットのインクリボンを上記記録紙表面に密着させて発熱
ヘッドにより加熱し記録紙に転写する構成となってお
り、カラー転写(印刷)を行う際には、まず、第1次色
インクとしてイエロー(Y)を記録紙表面に転写した
後、この第1次色の上に第2次色としてマゼンタ(M)
またはシアン(C)を重ねて転写し、所望の色調を得て
いた。
【0003】この場合、第1次色の上に第2次色を転写
する際の、転写速度,ヘッド圧,インクリボンにかかる
バックテンション等の転写条件は第1次色の転写時と同
一であり、また、第1次色、第2次色、第3次色の転写
順序は所望する色調により決まるが、転写時の転写条件
はどのような場合であっても同一の転写条件で行われて
いた。
【0004】また、特開昭59−212280号公報に
は、リアルタイムで転写を行うために、第1次色の転写
が終了した後は、記録紙をもとの位置まで遂次戻しなが
ら第2次色及び第3次色のインクリボンのインクの転写
を高速で行うカラー記録装置が記載されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成のカ
ラープリンタにおいては、第1次色のインクを記録紙の
地肌の上に直接を転写し、第2次色以降のインクは転写
された第1次色のインクの上に転写されることになる。
【0006】また、図14に示すように発熱ヘッドを用
いてインクリボンのベースフィルムのインクを転写する
プリンタ(サーマルプリンタ)のインクリボンは、 H(μ2−μ1)+κT>BT 数1 H:ヘッド圧 T:リボン引っ張り力 BT:リボンのバックテンション μ1:ヘッドとインクリボン背面との摩擦係数 μ2:インク面と転写面との摩擦係数 κ:インク物性,引き剥がしタイミングによる関数係数 の関係が成り立つとき、転写面上に転写されて(繰り出
されて)確実に記録紙表面に転写(印刷)可能となる。
【0007】ここで、BTはリボンの繰り出し速度が速
くなれば、即ち、印字速度が速くなれば大きくなる傾向
があり、また、転写面の地肌の時のμ2と地肌にインク
が既に転写されている時のμ2′は異なり、μ2>μ2
の関係にあり、第2次色のインク転写を第1次色の転写
時と同じ速度で行ったときは、数1の右辺BTは変わら
ず左辺の値が第1次色転写時より小さくなり数1の関係
が成立しなくなり、インクリボンがスリップ現象を起こ
し正常な転写(印刷)を行うことができなかった。
【0008】また、特開昭59−212280号公報の
ように、第1次色を転写した後に転写する第2次色以降
のインクの転写(印刷)速度を単に転写(印刷)時間を
短縮するために高速で行ったものでは、数1の右辺BT
よりも左辺の値の方が大きくなり数1の関係は成り立つ
が、転写(印刷)時間を短縮するための高速転写(印
刷)であるため、転写面の摩擦係数に関係なくリボンの
引っ張り力Tが大きくなりすぎ、インクリボンが斜行を
起こしてしまい、良好な転写(印刷)状態を得ることが
できなかった。
【0009】本発明のカラープリンタは上記の課題に鑑
みなされたものであり、熱転写フィルムのインクを転写
する転写面の摩擦係数に基づいて熱転写フィルムのイン
クの転写条件を制御することにより、熱転写フィルムの
スリップ及び斜行を防止することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1記載のカラープリンタは、複数色のインク
からなる熱溶融性の熱転写フィルムと、該熱転写フィル
ムを記録紙表面に密着させて加熱することにより当該熱
転写フィルムのインクを記録紙に転写する発熱ヘッドと
を備え、複数色の熱転写フィルムのインクを記録紙表面
に順次重ねて転写することにより記録紙に複数の色調記
録を行うカラープリンタにおいて、記録紙に転写された
第1次色の上に重ねて第2次色以降の熱転写フィルムの
インクを転写する際に、転写面の摩擦係数に基づいて熱
転写フィルムのインクの転写条件を制御する制御手段を
設けている。
【0011】上記構成のカラープリンタにおいては、第
1次色の上に重ねて第2次色以降の熱転写フィルムのイ
ンクを転写する際に、転写面の摩擦係数に基づいて熱転
写フィルムのインクの転写条件を制御することにより、
熱転写フィルムのスリップや斜行を防止して第2次色以
降のインクの転写を確実に行うことができる。
【0012】請求項2記載のカラープリンタの上記制御
手段は、記録紙に転写された第1次色に重ねて転写する
第2次色以降の転写時の転写速度と、記録紙に転写され
た第1次色に重ねて転写する第2次色以降のインク転写
時のヘッド圧と、記録紙に転写された第1次色に重ねて
転写する第2次色以降のインク転写時に熱転写フィルム
にかかるバックテンションとの転写条件のうち少なくと
も1つの転写条件を制御する。
【0013】請求項3記載のカラープリンタの上記制御
手段は、記録紙の種類と、第1次色の転写幅と、第2次
色の転写幅と、転写時の周囲環境条件とのうち少なくと
も1つに基づいて熱転写フィルムのインクの転写条件を
制御する。
【0014】請求項4記載のカラープリンタは、複数色
のインクからなる熱溶融性の熱転写フィルムで形成され
たインクリボンを有したインクリボンカセットと、該イ
ンクリボンを記録紙表面に密着させて加熱することによ
り当該インクリボンのインクを記録紙に転写する発熱ヘ
ッドと、該発熱ヘッドのヘッド圧を切り換えるヘッド圧
切換カムを備え、複数色のインクリボンのインクを記録
紙表面に順次重ねて転写することにより記録紙に複数の
色調記録を行うカラープリンタにおいて、上記インクリ
ボンカセットのインクリボンの供給側リールに嵌挿され
るバックテンションノブを設け、該バックテンションノ
ブに加わる荷重をインクリボンのインクを転写する転写
面の摩擦係数に基づいて制御する荷重制御手段を上記ヘ
ッド圧切換カムと同軸に設けている。
【0015】上記構成のカラープリンタにおいては、第
1次色の上に重ねて第2次色以降の熱転写フィルムのイ
ンクを転写する際に、転写面の摩擦係数に基づいてバッ
クテンションノブへの荷重を制御することにより、熱転
写フィルムのスリップや斜行を防止して第2次色以降の
インクの転写を確実に行うことができる。
【0016】請求項5記載のカラープリンタは、複数色
のインクからなる熱溶融性の熱転写フィルムで形成され
たインクリボンを有したインクリボンカセットと、該イ
ンクリボンカセットを装着するキャリッジと、該インク
リボンを記録紙表面に密着させて加熱することにより当
該インクリボンのインクを記録紙に転写する発熱ヘッド
と、該発熱ヘッドのヘッド圧を切り換えるヘッド圧切換
カムを備え、複数色のインクリボンのインクを記録紙表
面に順次重ねて転写することにより記録紙に複数の色調
記録を行うカラープリンタにおいて、上記インクリボン
カセットのインクリボンの供給側リールに嵌挿されるバ
ックテンションノブを設け、該バックテンションノブに
加わる荷重をインクリボンのインクを転写する転写面の
摩擦係数に基づいて制御するとともに、上記キャリッジ
の加減速動作中においても上記バックテンションノブに
加わる荷重を制御する荷重制御手段を設けている。
【0017】上記構成のカラープリンタにおいては、第
1次色の上に重ねて第2次色以降の熱転写フィルムのイ
ンクを転写する際に、転写面の摩擦係数に基づいてバッ
クテンションノブへの荷重を制御することにより、熱転
写フィルムのスリップや斜行を防止して第2次色以降の
インクの転写を確実に行うことができる。また、バック
テンションノブへの荷重の制御により、キャリッジの加
速時及び減速時のインクリボンの弛みの発生を防止す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のカラープリンタの実施の
形態を説明する。
【0019】図1はシリアル式サーマルプリンタのシス
テム構成を示し、該シリアル式サーマルプリンタはイエ
ロー,マゼンタ,シアンの3原色のインクがリボンに塗
布されたインクリボンを用いて記録紙に熱転写印刷を行
うものである。
【0020】図中の矢印A方向の回転により記録紙(用
紙)1を上側に搬送する用紙送りローラ2には、矢印B
で示す印刷方向およびこれと反対のリターン方向に往復
移動可能になったキャリッジユニット3は対向配置され
る。キャリッジユニット3には用紙1に対して印字デー
タを印刷する記録ヘッド30は装備され、キャリッジユ
ニット3の矢印B方向への移動により、用紙1上に1ラ
イン分の印字データが印刷されるようになっている。1
行分(1ライン分)のデータの印刷が終了すると、キャ
リッジユニット3は元の位置にリターンされ、続いて用
紙送りローラ2により用紙1が所定量送り出されると、
キャリッジユニット3が再度矢印B方向に移動し、2行
目の印刷が行われるようになっている。
【0021】今少し説明すると、このシリアル式サーマ
ルプリンタは、図3に示す第1ヘッドアップ位置、また
は、図5に示す第2ヘッドアップ位置と、図4に示す第
1ヘッドダウン位置、図6に示す第2ヘッドダウン位置
とにわたって切換可能になっており、図示例のように、
記録ヘッド30がリボンカセット(図示せず)からリボ
ン5を引き出し、該リボン5をプラテン40と記録ヘッ
ド30との間に通紙される用紙1に接触させてリボン5
のインクを用紙1に転写して印刷が行われるようになっ
ている。
【0022】この時、リボン5のの記録ヘッド30の水
平方向両側に位置する部分は、キャリッジユニット3か
ら立設されたガイド板36,36によって保持される。
プラテン40はキャリッジユニット3の移動方向に長
く、プラテンホルダ4により保持されている。
【0023】また、CPU6は、キャリッジユニット3
の移動制御,記録ヘッド30にヘッドアップ・ダウン制
御、記録ヘッド30の加熱制御および用紙送りローラ2
の駆動制御を行う。この内、キャリッジユニット3の駆
動制御は、キャリッジオータドライバー63を介してモ
ータ32を駆動制御して行われる。
【0024】今少し説明すると、モータ32の出力軸に
は、プーリギヤ34に噛合するピニオン33が連結され
ており、モータ32を正逆転駆動すると、プーリギヤ3
4の軸部に巻き掛けされ、キャリッジユニット3に係止
連結された無端状のタイミングベルト35が周回移動
し、これによりキャリッジユニット3が往復移動するよ
うになっている。キャリッジユニット3の往復移動はガ
イドバー37により案内される。
【0025】記録ヘッド30のヘッドアップ・ダウン制
御はアップ・ダウンモータドライバー64を介して後述
するモータ140を駆動制御して行われる。ここで、記
録ヘッド30のヘッドアップとは、記録ヘッド30がプ
ラテン40の表面から所定角度離反する状態をいい、非
印刷時に選択される。一方、ヘッドダウンとは、記録ヘ
ッド30がプラテン40表面に用紙1(又は用紙1およ
びリボン5)を挟んで所定圧で押圧される状態をいい、
印刷実行時に選択される。記録ヘッド30の加熱制御
は、ヘッドドライバー65を介して行われ、用紙送りロ
ーラ2の駆動制御は紙送りドライバー66を介して行わ
れる。
【0026】次に、図2乃至図6に従いキャリッジユニ
ット3の詳細について説明する。
【0027】図2に示すように、記録ヘッド30は水平
支持ピン101に回転自在に軸支されたヘッドホルダー
102に支持されており、該水平支持ピン101を支点
にして図3に示す第1ヘッドアップ位置と、図4に示す
第1ヘッドダウン位置と、図5に示す第2ヘッドアップ
位置と、図6に示す第2ヘッドダウン位置とにわたって
切換え(回動)可能になっている。
【0028】記録ヘッド30の切換動作、即ち、ヘッド
アップ・ダウン動作は、平面斜視扇形状をなすヘッド押
え部材110と、平面視平行四辺形状をなすカムフォロ
アー120と、カム溝131が上面側に形成されたカム
ギヤ130と、該カムギヤ130を回転駆動するモータ
140等とで構成されるヘッドアップ・ダウン機構10
0によって行われる。
【0029】以下に各部の構成を具体的に説明する。
【0030】ヘッド押え部材110とカムフォロアー1
20とは連動可能に連結されている。即ち、ヘッド押え
部材110の扇の要に相当する部分とカムフォロアー1
20の対応する位置にある部分を鉛直ピン111で連結
すると共に、ヘッド押え部材110の円弧状をなす外縁
部の一端部において、上方に向けて突出形成された連結
ピン112をカムフォロアー120の連結穴121に挿
入し、更にコイルばねからなるスプリング122の一端
を該連結ピン112に、他端をヘッド押え部材110の
外縁部における他端側に位置するカムフォロアー120
の一端面にそれぞれ係止連結して両者の連結を行ってい
る。尚、連結穴121は図3等からわかるように長穴に
なっている。
【0031】加えて、鉛直ピン111回りに回動可能に
なったヘッド押え部材110の回動域には、ねじりコイ
ルばねからなり、該ヘッド押え部材110をプラテン4
0側に向けて常時付勢するスプリング113が配設され
る。具体的には、このスプリング114は、コイル部を
鉛直支持ピン115に嵌着して該鉛直支持ピン115に
取り付けられている。
【0032】カムフォロアー120のスプリング係止位
置の反対側に位置する部分には、かしめ加工によりカム
フォロアーピン123が形成されている。該カムフォロ
アーピン123はカムギヤ130に形成されたカム溝1
31に係合している。カム溝131は、図3〜図6に示
すように、該カムギヤ130の回転中心O周りに渦巻状
に形成されている。該カム溝131のカム半径rは図7
に示すように変化し、カムフォロアー123とカム溝1
31との係合位置の変化によって記録ヘッド30のヘッ
ドアップ・ダウン動作が行われるが、その詳細について
は後述する。
【0033】カムギヤ130はモータ140の出力軸に
連結したピニオン141に噛合している。従って、モー
タ140をCW方向およびCCW方向に回転すると、カ
ムギヤ130がCCW方向およびCW方向に回転するよ
うになっている。
【0034】上記構成に加えて、このシリアル式サーマ
ルプリンタには、リボンカセットのリボン巻き取りリー
ル159の回転、非回転を選択的に行わせる切換機構1
60が装備される。該リボン巻き取りリール159の回
転は、熱転写印刷モードにおいて使用済みのリボン5を
巻き取るために行われる。
【0035】以下に切換機構160の詳細を説明する。
【0036】カムギヤ130の下面には、図2に示すよ
うに、クラッチレバー150の一端部に形成された係合
凸部151が係合するカム溝132が形成されている。
クラッチレバー150は図3〜図6に示すように、中央
部から3方向に放射状の凸部を形成した形状をなし、中
央部の回転中心軸154回りに回転可能になっている。
カム溝132はクラッチレバー150の切り換え動作を
行うために設けられる。
【0037】即ち、図2に示すように、クラッチレバー
150の回転中心軸154上にはリボン巻き取りギヤ1
52が連結され、該リボン巻き取りギヤ152はクラッ
チレバー150の他の凸部に連結された切換ギヤ153
に常時噛合している。したがって、カム溝132と係合
凸部151とで構成されるカム機構により、カムギヤ1
30をを介してクラッチレバー150を回転中心軸15
4回りにCW方向又はCCW方向に回転すると、切換ギ
ヤ153をリボン巻き取り用のベルトプーリギヤ155
に噛合させる位置(図4参照)と、ベルトプーリギヤ1
55との噛合状態を解除する位置(図3参照)とに切り
換えることができる。
【0038】リボン巻き取り用のベルトプーリギヤ15
5はキャリッジユニット3に搭載され、該ベルトプーリ
ギヤ155と歯付きプーリ部156とを連結し、キャリ
ッジユニット3に回転自在に指示された連結軸157に
支持されている。歯付きプーリ部156は、プリンタ本
体のシャーシの左右にその両端が固定された、すなわち
固定状態にあるリボン巻き取り用のタイミングベルト1
58に噛合している。したがって、印刷のためにキャリ
ッジユニット3が矢印B方向に移動すると、ベルトプー
リギヤ155はこれと一体になって矢印B方向に移動す
ると共に、図4に示すようにCCW方向に回転する。
【0039】切換ギヤ153がベルトプーリギヤ155
に噛合した状態で歯付きプーリ部156がCCW方向に
回転すると、ベルトプーリギヤ155もCCW方向に回
転するので、切換ギヤ153を中間ギヤとしてベルトプ
ーリギヤ155に噛合するリボン巻き取りギヤ152ま
CW方向に回転する。リボン巻き取りギヤ152にはリ
ボンカセットのリボン巻き取りリール159が同軸支持
されている。
【0040】したがって、リール巻き取りリール159
はリール巻き取りギヤ152と一体回転し、これにより
リボン5の熱転写印刷モードにおける印刷に供された部
分が所定長リボン巻き取りリール159に巻き取られ
る。
【0041】次に、記録ヘッド30のヘッドアップ・ダ
ウン動作の詳細を説明する。図2に示すように、記録ヘ
ッド30はヘッドアップ角度としてθ1、θ2の2つの角
度を有する。ここで、θ1は熱転写印刷モード時におけ
る記録ヘッド30のヘッドアップ角度を示し、θ2はサ
ーマル印刷モード時における記録ヘッド30のヘッドア
ップ角度を示す。
【0042】なお、記録ヘッド30がヘッドアップ角度
θ1だけヘッドアップした場合は、不図示のアース板が
記録ヘッド30の裏面に接触し、熱転写印刷モードにお
いて発生した静電気を除去するようになっている。
【0043】ヘッドアップ角度θ1、θ2の設定およびヘ
ッドダウン動作は上記したカムフォロワ120のカムフ
ォロワピン123とカムギヤ130のカム溝131との
位置関係によって設定される。すなわち、リボン検知ス
イッチ62からCPU6にリボン検知信号が入力される
と、CPU6はプリンタにリボンカセットがセットさ
れ、熱転写印刷モードが選択されたと判定し、プリンタ
のイニシャル処理を行う。このイニシャル処理が行わ
れ、カムギヤ130が所定角度回転されると、カムフォ
ロワピン123とカム溝131で構成されるカム機構に
より、カムフォロワ120が図3に示す位置に移動す
る。
【0044】図7(a)はこのカム機構のカム線図を示
しており、イニシャルポイントaは記録ヘッド30が熱
転写印刷モード時におけるヘッドアップ状態(ヘッドア
ップ角度=θ1に設定された図3に示す状態に相当す
る。具体的には、カム溝131の一端部に相当する。
【0045】図7(a)および図3から明らかなよう
に、このイニシャルポイントaでは、カムフォロワピン
123と回転中心Oとの距離r1が最大になっている。
【0046】図7(b)に示すように、カムフォロワピ
ン123がイニシャルポイントaに位置する場合は、切
換ギヤ153とベルトプーリギヤ155とは噛合解除状
態にある。
【0047】図3に示す状態からモータ140を駆動
し、カムギヤ130をCW方向に所定角度回転すると、
カム溝131により案内され、カムフォロワピン123
は図4に示す位置に移動する。図7(a)に示すカム線
図では、ヘッド圧ポイントcに移動する。このヘッド圧
ポイントcで、熱転写印刷モードにおける印刷が行われ
る。
【0048】図4に示す位置では、カムフォロワピン1
23が回転中心Oに接近しているので、カムフォロワ1
20は鉛直ピン111を支点にして全体としてCW方向
に回動する。この回動動作に伴い、ヘッド押え部材11
0とカムフォロワ120を連動させるスプリング122
が引っ張られ、続いて該スプリング122がそのばね力
により連結ピン112、すなわち、ヘッド押え部材11
0を鉛直ピン111を支点にしてプラテン40側に引き
寄せる。これにより、ヘッド押え部材110が記録ヘッ
ド30を押圧し、該記録ヘッド30を水平支持ピン10
1を支点にしてプラテン40に向けて回動する。
【0049】この結果、記録ヘッド30がプラテン40
に接触される。すなわち、記録ヘッド30のヘッドダウ
ン動作が行われる。このとき、ヘッド押え部材110を
押圧するスプリング113の付勢力により記録ヘッド3
0が所定の圧接力でプラテン40に押圧される。これに
より熱転写印刷モードによる印刷が行われる。図4に示
す状態から上記とは逆の動作を行うと、記録ヘッド30
のヘッドアップ動作が行われる。
【0050】図7(b)に示すように、カムフォロワピ
ン123がヘッド圧ポイントcに位置すると、切換ギヤ
153とベルトプーリギヤ155とが噛合状態に切り換
えられる。
【0051】一方、リボン検知スイッチ62からリボン
カセット検知信号が入力されない場合は、CPU6はサ
ーマル印刷モードであると判定し、プリンタに該熱転写
印刷モードにおけるイニシャル処理を行わせる。このイ
ニシャル処理が行われると、モータ140がカムギヤ1
30を図5に示す位置に回転し、カムフォロワピン12
3が図5に示すカム溝131の他端部に位置する。この
位置は、図7(a)に示すカム線図ではイニシャルポイ
ントbに相当し、記録ヘッド30はヘッドアップ状態に
ある。
【0052】図7(a)から明らかなように、イニシャ
ルポイントbでは、カムフォロワピン123と回転中心
Oとの距離はr2となり、r2とr1との間には、r2<r
1の関係が成立する。したがって、イニシャルポイント
bにおける傾動量よりも大きい。このため、サーマル印
刷モードにおける記録ヘッド30のヘッドアップ角度θ
2は熱転写印刷印刷モードにおけるヘッドアップ角度θ2
はよりも小さくなる。すなわち、θ1>θ2の関係が成立
する。
【0053】図5に示す状態からモータ140を駆動し
て、カムギヤ130をCCW方向に所定角度回転する
と、カム溝131に案内されてカムフォロワピン123
が図6に示す状態、すなわち図7(a)に示すカム線図
のヘッド圧ポイントbに移動する。そして、このとき上
記同様にしてカムフォロワ120が鉛直ピン111を支
点にしてCW方向に初手医療傾動するので、これに応じ
て記録ヘッド30のヘッドダウン動作が行われ、このヘ
ッド圧ポイントdでサーマル印刷モードによる印刷が行
われる。図7(b)に示すように、ヘッド圧ポイントd
では切換ギヤ153とベルトプーリギヤ155とは噛合
解除状態にある。
【0054】図8に示すように、インクリボンカセット
にはリボン巻き取り用のリール159がリボン巻き取り
コアに、バックテンション用のバックテンション(B
T)ノブ161がリボン送り出し側の供給側リールに係
合している。BTノブ161はカムギヤ130の回転軸
Oと同軸上にある。BTノブ161の下部円板部上にバ
ックテンション(BT)スプリング(圧縮スプリング)
162が乗っており、カバー163で圧縮されてBTノ
ブ161がスリップリング164に押し付けられてい
る。インクリボンが引き出され供給側リールがBTノブ
161を回すときBTノブ161はスリップリング16
4との摩擦係数とBTスプリング162のバネ荷重によ
って決まる回転負荷を持って回転する。この回転負荷が
バックテンションとなって働く。
【0055】カムギヤ130の上面にはスリップリング
164を上下させる上下用カム133が形成されてい
る。スリップリング164はカムギア130の回転軸O
と同軸上にあり回転軸Oに沿って上下する。また、スリ
ップリング164は回転軸Oを中心に回転しないような
形状をしている(図示せず)。スリップリング164が
図9に示すように上下用カム133に沿って上方に上が
るとBTスプリング162が圧縮されてスプリング荷重
が増加する。この結果、BTノブ161の回転負荷が増
加しリボンのバックテンションが増加する。
【0056】上記構成に加えて、このシルアル式サーマ
ルプリンタにはリボンカセットのリボンを巻き取るため
の巻き取りリール159の回転、非回転を選択的に行わ
せる切換機構160が装備されている。
【0057】カムギア130の下面には図2に示すよう
に、クラッチレバー150の一端部に形成された係合凸
部151が係合するカム132が形成されている。この
カム機構によりカムギア130を介してクラッチレバー
150を回転中心軸154回りに回転すると切換ギア1
53をリボン巻き取り用のプーリギア155に噛み合わ
せる位置(図4参照)と、該ベルトプーリギア155と
の噛み合い状態を解除する位置(図3参照)とに切り換
えができる。
【0058】図7にカム機構のカム線図を示す。(a)
はカム溝131のカム線図であり、記録ヘッド30のア
ップダウンを切り換える。(b)はカム132のカム線
図であり、巻き取りリールの回転、非回転を切り換え
る。(c)はカム133のカム線図であり、スリップリ
ング164を上下させる。このような機構を備えること
によって、ヘッド圧を切り換えたり、リボンのバックテ
ンションを切り換えたりすることができる。
【0059】印刷速度とBT値の関係を図10に示す。
印刷速度が上がれば図8に示すバックテンション回転数
が上がる。及びリボンテープがリボンカセット内を擦れ
る速度も上がる。各部擦れるところの摩擦係数が速度と
ともに変わるため結果としてリボンのバックテンション
が上昇する。
【0060】各印刷色目と摩擦係数μ2はの関係は図1
1に示す通り用紙の種類(坪量)や印刷時の環境温度に
よっても異なる。図11の境界値はBT値、ヘッド圧が
固定のときの数1が成立する境界を示す。μ2は境界値
以上必要である。したがって、130g紙等の厚紙に印
刷するときは第2次色目以降の印刷速度を下げて数1を
成立させる。また、低温時の印刷は80g紙等の普通紙
においても第2次色目以降の印刷速度を下げる。
【0061】一般的にBT値を小さくしすぎるとリボン
走行のバランスがくずれて斜行しやすくなる。
【0062】図12(a)に示す印刷例を印刷する時に
は図12(b)に示すように1行目と4行目のようなリ
ボン抜け跡の上下バランスが均等ではないとき特に斜行
しやすい傾向にある。逆に2行目、3行目のようにリボ
ン幅に対し幅広くインクが抜けるような印刷の場合はリ
ボンスリップが発生しやすい。
【0063】図13に平均抜け幅率と斜行量、スリップ
率の関係をグラフにした実験値を示す。良好な印刷結果
を得るためには斜行量は0.5mm以下、スリップ率8
5%異常である必要がある。およそ平均抜け率が1/2
を境にこの良好な印刷を得るための条件が相反する関係
にある。平均抜け幅1/2を境にBT値を切り換えるこ
とが有効な手法である。すなわち、抜け幅が1/2以上
のとき印刷速度を下げてBT値を下げる。逆に抜け幅が
1/2以下のときは印刷速度を変えずにBT値を上げる
ことにより斜行を防ぐ。
【0064】図13の関係は第1次色の平均抜け幅率に
対する第2次色の斜行量、スリップ率の実験値である。
この実験は、赤(イエローとマゼンタの重ね印刷)、青
(マゼンタとシアンの重ね印刷)、緑(イエローとシア
ンの重ね印刷)の3色を印刷させて実験を行った。つま
り、第1次色と第2次色の印刷データは同じデータの重
ね印刷での実験である。一般印刷の中では各次色の印刷
抜け幅が同じとは限らない。第2次色の平均抜け幅の1
/2を境にBT値の切換を行う方がより有効な手法であ
る。
【0065】印刷の条件に応じBT値を直接機械的に切
り換えることも可能であり、印刷速度を切り換えること
と機械的切り換えとを併用して所定のBT値を得る方法
もある。
【0066】インク物性と機械的設計値から数1が成立
しないときは第2次色目以降ヘッド圧を上げて数1右辺
の値を上げることのよって数1を成立させる。ヘッド圧
を切り換えることとBT値を切り換えること(機械的切
り換え又は印刷速度の切り換え)を併用して数1を成立
させることも可能である。
【0067】そして、1行分の印刷においてキャリッジ
は次のサイクルで移動する。
【0068】 1.キャリッジの印刷開始位置への移動 2.ヘッドダウン 3.キャリッジの加速 4.印刷(キャリッジの等速運動) 5.キャリッジの減速 6.ヘッドアップ 7.次の印刷開始位置への移動 以下繰り返し。
【0069】印刷時は、リボンを繰り出す側の供給リー
ルはある回転速度でほぼ等回転速度運動をしている。キ
ャリッジ減速のとき、図8に示すバックテンションノブ
のスリップ負荷のみがこの供給リールの減速力として働
く。
【0070】高速印刷を行うと供給リールは高速回転と
なるため供給リール減速時の府の加速度が大きければ、
すなわち、減速距離が短ければバックテンションノブだ
けのスリップ負荷では回転している供給リールの慣性力
に打ち勝って供給リールの回転を止めることができな
い。キャリッジが止まってヘッドアップしたとき、ヘッ
ドと繰り出し側の供給リールの間にリボンの弛みが発生
する。この弛みは次の印刷のキャリッジ加速中にとれて
しまえば問題ないが、キャリッジが等加速運動に入った
後又はその直前に弛みがなくなったとき、供給リール自
身の回転運動は加速時間が限りなく0(ゼロ)に近い加
速となってキャリッジの等速度運動を乱す力を発生させ
る。これは、速度変動を起こす原因となって、画像のず
れや印字のずれを発生させる。
【0071】この画像ずれの回避策としては、キャリッ
ジ停止時の減速距離を長くしてリボン弛みを発生させな
いようにするか、若しくは、次印刷時の加速距離を長く
して発生したリボン弛みを十分に取り除いた後、次印刷
を行う方法がある。しかし、この方法ではプリンタの大
型化を招く(プリンタサイズ=キャリッジ幅+加速距離
+印刷幅+減速距離+α)。
【0072】バックテンションバネの荷重を上げてバッ
クテンションノブのスリップ負荷を大きくすることによ
って、供給リールの慣性による回転運動をキャリッジ停
止時の減速距離中に確実に止めリボン弛み発生を防止す
る方法がある。この方法では必然的にリボンのバックテ
ンションが増大することになり数1が成立しなくなる。
すなわち、リボンのスリップ現象を起こす。
【0073】そこで、印刷中はスリップを発生させない
所定のバックテンションになるようバックテンションバ
ネ荷重を決定し、図8、図9の機構を用いてキャリッジ
減速中にバックテンションノブのスリップ負荷を大きく
することによってリボン弛みを発生させることができ
る。
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の本発明のカラープリンタ
においては、第1次色の上に重ねて第2次色以降の熱転
写フィルムのインクを転写する際に、転写面の摩擦係数
に基づいて熱転写フィルムのインクの転写条件を制御す
ることにより、熱転写フィルムのスリップや斜行を防止
して第2次色以降のインクの転写を確実に行うことがで
きる。
【0075】請求項2記載のカラープリンタの上記制御
手段は、記録紙に転写された第1次色に重ねて転写する
第2次色以降の転写時の転写速度,記録紙に転写された
第1次色に重ねて転写する第2次色以降のインク転写時
のヘッド圧,記録紙に転写された第1次色に重ねて転写
する第2次色以降のインク転写時に熱転写フィルムにか
かるバックテンションの複数の転写条件のうち少なくと
も1つの転写条件を制御するので、第2次色以降の転写
を確実に行うことができる。
【0076】請求項3記載のカラープリンタの上記制御
手段は、記録紙の種類,第1次色の転写幅,第2次色の
転写幅,転写時の周囲環境条件のうち少なくとも1つに
基づいて熱転写フィルムのインクの転写条件を制御する
ので、第2次色以降の転写を確実に行うことができる。
【0077】請求項4記載のカラープリンタは、複数色
のインクからなる熱溶融性の熱転写フィルムで形成され
たインクリボンを有したインクリボンカセットと、該イ
ンクリボンを記録紙表面に密着させて加熱することによ
り当該インクリボンのインクを記録紙に転写する発熱ヘ
ッドと、該発熱ヘッドのヘッド圧を切り換えるヘッド圧
切換カムを備え、複数色のインクリボンのインクを記録
紙表面に順次重ねて転写することにより記録紙に複数の
色調記録を行うカラープリンタにおいて、上記インクリ
ボンカセットのインクリボンの供給側リールに嵌挿され
るバックテンションノブを設け、該バックテンションノ
ブに加わる荷重をインクリボンのインクを転写する転写
面の摩擦係数に基づいて制御する荷重制御手段を上記ヘ
ッド圧切換カムと同軸に設けているので、第1次色の上
に重ねて第2次色以降の熱転写フィルムのインクを転写
する際に、転写面の摩擦係数に基づいてバックテンショ
ンノブへの荷重を制御することにより、熱転写フィルム
のスリップや斜行を防止して第2次色以降のインクの転
写を確実に行うことができる。
【0078】請求項5記載のカラープリンタは、複数色
のインクからなる熱溶融性の熱転写フィルムで形成され
たインクリボンを有したインクリボンカセットと、該イ
ンクリボンカセットを装着するキャリッジと、該インク
リボンを記録紙表面に密着させて加熱することにより当
該インクリボンのインクを記録紙に転写する発熱ヘッド
と、該発熱ヘッドのヘッド圧を切り換えるヘッド圧切換
カムを備え、複数色のインクリボンのインクを記録紙表
面に順次重ねて転写することにより記録紙に複数の色調
記録を行うカラープリンタにおいて、上記インクリボン
カセットのインクリボンの供給側リールに嵌挿されるバ
ックテンションノブを設け、該バックテンションノブに
加わる荷重をインクリボンのインクを転写する転写面の
摩擦係数に基づいて制御するとともに、上記キャリッジ
の加減速動作中においても上記バックテンションノブに
加わる荷重を制御する荷重制御手段を設けているので、
第1次色の上に重ねて第2次色以降の熱転写フィルムの
インクを転写する際に、転写面の摩擦係数に基づいてバ
ックテンションノブへの荷重を制御することにより、熱
転写フィルムのスリップや斜行を防止して第2次色以降
のインクの転写を確実に行うことができる。また、バッ
クテンションノブへの荷重の制御により、キャリッジの
加速時及び減速時のインクリボンの弛みの発生を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリアル式サーマルプリンタのシステ
ム構成を示す斜視図である。
【図2】キャリッジユニットの構成を示す側面図であ
る。
【図3】記録ヘッドの第1ヘッドアップ状態を示すキャ
リッジユニットの平面図である。
【図4】記録ヘッドの第1ヘッドダウン状態を示すキャ
リッジユニットの平面図である。
【図5】記録ヘッドの第2ヘッドアップ状態を示すキャ
リッジユニットの平面図である。
【図6】記録ヘッドの第2ヘッドダウン状態を示すキャ
リッジユニットの平面図である。
【図7】ヘッドアップ・ダウン用のカム機構のカム線図
とクラッチレバー切換用のカム機構のカム線図と、上下
用カムのカム線図とを対比して示す説明図である。
【図8】バックテンションノブのバックテンションスプ
リングの通常状態を示す断面図である。
【図9】バックテンションノブのバックテンションスプ
リングの圧縮状態を示す断面図である。
【図10】印刷速度とバックテンション値との関係を示
す説明図である。
【図11】第1次色,第2次色,第3次色の転写時の摩
擦係数と摩擦係数の境界を示す説明図である。
【図12】本プリンタによる印刷例と、該印刷例を印刷
するときのインクリボンの抜け跡を示す説明図である。
【図13】インクリボンの平均抜け幅率と斜行量,スリ
ップ率の関係を示す説明図である。
【図14】ヘッド圧H及びリボン引っ張り力Tとバック
テンションBTとの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 用紙(記録紙) 2 用紙送りローラ 3 キャリッジユニット 5 インクリボン 6 CPU 30 記録ヘッド 32 モータ 35 タイミングベルト 40 プラテン 62 リボン検知スイッチ 100 ヘッドアップ・ダウン機構 110 ヘッド押え部材 113 スプリング 120 カムフォロワ 130 カムギヤ 131 カム溝 132 カム溝 133 上下用カム 140 モータ 150 クラッチレバー 152 リボン巻き取りギヤ 153 切換ギヤ 161 バックテンションノブ 162 バックテンションスプリング 164 スリップリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のインクからなる熱溶融性の熱転
    写フィルムと、該熱転写フィルムを記録紙表面に密着さ
    せて加熱することにより当該熱転写フィルムのインクを
    記録紙に転写する発熱ヘッドとを備え、複数色の熱転写
    フィルムのインクを記録紙表面に順次重ねて転写するこ
    とにより記録紙に複数の色調記録を行うカラープリンタ
    において、記録紙に転写された第1次色の上に重ねて第
    2次色以降の熱転写フィルムのインクを転写する際に、
    転写面の摩擦係数に基づいて熱転写フィルムのインクの
    転写条件を制御する制御手段を設けたことを特徴とする
    カラープリンタ。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、記録紙に転写された第
    1次色に重ねて転写する第2次色以降の転写時の転写速
    度と、記録紙に転写された第1次色に重ねて転写する第
    2次色以降のインク転写時のヘッド圧と、記録紙に転写
    された第1次色に重ねて転写する第2次色以降のインク
    転写時に熱転写フィルムにかかるバックテンションとの
    転写条件のうち少なくとも1つの転写条件を制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載のカラープリンタ。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、記録紙の種類と、第1
    次色の転写幅と、第2次色の転写幅と、転写時の周囲環
    境条件とのうち少なくとも1つに基づいて熱転写フィル
    ムのインクの転写条件を制御することを特徴とする請求
    項1記載のカラープリンタ。
  4. 【請求項4】 複数色のインクからなる熱溶融性の熱転
    写フィルムで形成されたインクリボンを有したインクリ
    ボンカセットと、該インクリボンを記録紙表面に密着さ
    せて加熱することにより当該インクリボンのインクを記
    録紙に転写する発熱ヘッドと、該発熱ヘッドのヘッド圧
    を切り換えるヘッド圧切換カムを備え、複数色のインク
    リボンのインクを記録紙表面に順次重ねて転写すること
    により記録紙に複数の色調記録を行うカラープリンタに
    おいて、上記インクリボンカセットのインクリボンの供
    給側リールに嵌挿されるバックテンションノブを設け、
    該バックテンションノブに加わる荷重をインクリボンの
    インクを転写する転写面の摩擦係数に基づいて制御する
    荷重制御手段を上記ヘッド圧切換カムと同軸に設けたこ
    とを特徴とするカラープリンタ。
  5. 【請求項5】 複数色のインクからなる熱溶融性の熱転
    写フィルムで形成されたインクリボンを有したインクリ
    ボンカセットと、該インクリボンカセットを装着するキ
    ャリッジと、該インクリボンを記録紙表面に密着させて
    加熱することにより当該インクリボンのインクを記録紙
    に転写する発熱ヘッドと、該発熱ヘッドのヘッド圧を切
    り換えるヘッド圧切換カムを備え、複数色のインクリボ
    ンのインクを記録紙表面に順次重ねて転写することによ
    り記録紙に複数の色調記録を行うカラープリンタにおい
    て、上記インクリボンカセットのインクリボンの供給側
    リールに嵌挿されるバックテンションノブを設け、該バ
    ックテンションノブに加わる荷重をインクリボンのイン
    クを転写する転写面の摩擦係数に基づいて制御するとと
    もに、上記キャリッジの加減速動作中においても上記バ
    ックテンションノブに加わる荷重を制御する荷重制御手
    段を設けたことを特徴とするカラープリンタ。
JP6582396A 1996-03-22 1996-03-22 カラープリンタ Pending JPH09254419A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008137224A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Citizen Holdings Co Ltd プリンタ
US8029202B2 (en) 2008-03-14 2011-10-04 Citizen Holdings Co., Ltd. Printer with recording paper leading edge storage unit

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JP2008137224A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Citizen Holdings Co Ltd プリンタ
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