JP4233138B2 - サーマル式記録装置 - Google Patents

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JP4233138B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば複写機やプリンタやファクシミリやそれらの複合機などに適用し得る。詳しくは、プラテンローラとサーマルヘッド間に用紙やカード等の記録媒体をインクリボンとともに挟んでサーマルヘッドでインクリボンのインクを記録媒体に熱転写して画像を記録するサーマル式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のサーマル式記録装置の中に、たとえば図9に示すように、記録媒体1を搬送する搬送路2の上側に、図中矢示する搬送方向手前から順にサーマルヘッド3a〜3dを等間隔に並べて設け、それぞれ発熱部をもった先端にインクリボン4を掛ける一方、搬送路2の下側で各サーマルヘッド3a〜3dに対しプラテンローラ5a〜5dをそれぞれ接離自在に設ける構成としたものがある。
【0003】
インクリボン4は、たとえば図10に示すように、異なる4色のインク面a・b・c・dを多数組繰り返し形成したカラーインクリボンで、図9に示すように、繰出しコア6と巻取りコア7間に掛け渡し、図中矢示方向に記録媒体1の搬送速度より遅い一定のゆっくりとした速度で搬送する。
【0004】
そして、記録時は、プラテンローラ5aとサーマルヘッド3a間へ記録媒体1を送り込み、まず、インクリボン4の第1色目のインク面aと対応する位置で、第1のプラテン5aを記録媒体1を挟んでサーマルヘッド3aに押し当て、そのサーマルヘッド3aで第1色目のインクを記録媒体1上に熱転写する。
【0005】
その後も、プラテンローラ5a〜5dを回転して記録媒体1を搬送しながら、サーマルヘッド3aで第1色目の記録を引き続き行う一方、インクリボン4の第2〜第4色目のインク面b〜dと対応する位置で、順次、プラテンローラ5b〜5dをサーマルヘッド3b〜3dに押し当て、各サーマルヘッド3b〜3dで第2〜第4色目のインクをそれぞれ記録媒体1上に熱転写していく。そうして、記録媒体1上に4色の合成カラー画像を形成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、そのような従来のサーマル式記録装置では、プラテンローラ5a〜5dを回転して記録媒体1を搬送するとき、それらプラテンローラ相互に生ずる僅かな周速差により、記録媒体1の搬送速度にムラを生じ、その搬送速度ムラが原因で画像ずれを生じて画像品質が低下していまうという問題があった。
【0007】
また、プラテンローラ5a〜5dを、それぞれ付勢部材で記録媒体1に押し当てるとき、それらプラテンローラ相互の押当力の違いにより、記録媒体1に加わる押圧力にムラを生じ、そのため、記録媒体1を搬送するときにスキューを発生しやすいという問題もあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1に記載の発明は、サーマル式記録装置において、たとえば以下の図面を用いて説明する実施の形態のとおり、
カードPのような記録媒体の搬送路18と、
その搬送路18を通して記録媒体を搬送するエンドレスのベルト30と、
そのベルト30の内側に設ける複数のプラテンローラ32〜35と、
前記ベルト30の外側でそれらプラテンローラ32〜35と対向して設ける複数のサーマルヘッド25〜28と、
そのサーマルヘッド25〜28の数に応じて異なる色のインク面Y・M・C・Bを有し、それらサーマルヘッド25〜28と前記ベルト30間で搬送するインクリボンrと、
前記プラテンローラ32〜35の各々に対応して設けてそれぞれを個別に付勢する付勢部材46と、
各対応する該付勢部材46の基端を移動し、記録時は、その付勢力で前記ベルト30を介して前記プラテンローラ32〜35を前記サーマルヘッド25〜28に押し当て、非記録時は、前記ベルト30との接触を保持したまま前記サーマルヘッド25〜28から前記プラテンローラ32〜35を引き離す移動手段40と、 を備える、ことを特徴とする。
【0009】
そして、記録時、移動手段40で付勢部材46の基端を移動し、その付勢力でプラテンローラ32〜35をベルト30を介してサーマルヘッド25〜28に押し当て、インクリボンrを少しずつ搬送するとともに、プラテンローラ32〜35を連れ回りしながらベルト30を送って記録媒体を搬送し、インクリボンrのインク面Y・M・C・Bの各色インクを、それぞれサーマルヘッド25〜28で熱転写して記録媒体上にカラー画像を記録する。非記録時は、移動手段40で付勢部材46の基端を移動してベルト30との接触は保持したままプラテンローラ32〜35をサーマルヘッド25〜28から引き離し、インクリボンrの搬送を止めるとともに、ベルト30の送りを停止する。
【0010】
請求項2に記載の発明は、サーマル式記録装置において、たとえば以下の図面を用いて説明する実施の形態のとおり、
カードPのような記録媒体の搬送路18と、
その搬送路18を通して記録媒体を搬送するエンドレスのベルト30と、
そのベルト30の内側に設ける複数のプラテンローラ32〜35と、
前記ベルト30の外側でそれらプラテンローラ32〜35と対向して設ける複数のサーマルヘッド25〜28と、
そのサーマルヘッド25〜28の数に応じて異なる色のインク面Y・M・C・Bを有し、それらサーマルヘッド25〜28と前記ベルト30間で搬送するインクリボンrと、
前記プラテンローラ32〜35の各々に対応して設けてそれぞれを個別に付勢する弾性係数の高い第1の付勢部材50と、
前記プラテンローラ32〜35の各々に対応して設けてそれぞれを個別に付勢する弾性係数の低い第2の付勢部材51と、
各対応するそれら一対の付勢部材50・51の基端を移動し、記録時は、それらの付勢力で前記ベルト30を介して前記プラテンローラ32〜35を前記サーマルヘッド25〜28に押し当て、非記録時は、前記第2の付勢部材51で前記ベルト30との接触を保持したまま前記サーマルヘッド25〜28から前記プラテンローラ32〜35を引き離す移動手段40と、
を備える、ことを特徴とする。
【0011】
そして、記録時、移動手段40で付勢部材50・51の基端を移動し、それらの付勢力でプラテンローラ32〜35をベルト30を介してサーマルヘッド25〜28に押し当て、インクリボンrを少しずつ搬送するとともに、プラテンローラ32〜35を連れ回りしながらベルト30を送って記録媒体を搬送し、インクリボンrのインク面Y・M・C・Bの各色インクを、それぞれサーマルヘッド25〜28で熱転写して記録媒体上にカラー画像を記録する。非記録時は、移動手段40で付勢部材50・51の基端を移動し、第2の付勢部材51でベルト30との接触は保持したままプラテンローラ32〜35をサーマルヘッド25〜28から引き離し、インクリボンrの搬送を止めるとともに、ベルト30の送りを停止する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明によるサーマルカラープリンタであり、その内部機構の全体概略構成を示す。
【0013】
このサーマルカラープリンタは、記録媒体としてカードを用い、そのカードにカラー画像を記録してテレホンカードやキャッシュカードなどを作成するサーマル式記録装置である。
【0014】
図中符号10で、図示プリンタの横長箱状をなす外装ケースを示す。外装ケース10内には、その奥行方向前後に対向側板を備え、その対向側板間で以下に示す構成部品の多くを支持する。
【0015】
まず、それら対向側板間には、図中右端側にカード載置台11を備え、そのカード載置台11上にカード(記録媒体)Pを多数枚積載してなる。カード載置台11は、それから下向きにのびる支持部材11aに先端を取り付けた一対の支持アーム12で支持する。支持アーム12は、互いに平行に設け、それぞれ基端側の支軸12aを支点として回動自在に支持し、不図示のアーム駆動モータで回動してカード載置台11を上下に移動可能に支持する。
【0016】
一方、カード載置台11の上方には、最上位カードが所定の給紙高さ位置にあることを検知する位置検知センサ13を設ける。そして、その位置検知センサ13の検知結果に応じて、支持アーム12を回動して最上位カードを所定の給紙高さ位置として供給ローラ15に押し当ててなる。
【0017】
さらに、供給ローラ15の図中左横には、分離ローラ16を設け、それらローラ15・16と同軸のプーリ間に駆動伝達ベルト14を掛け渡してなる。そして、分離ローラ16には、その外周にフリクションパッド17を押し当ててなる。
【0018】
図中符号18は、分離ローラ16とフリクションパッド17間を通してカードPを図中右から左へ搬送する搬送路である。そして、その搬送路18に沿って順に、搬送ガイド板19、レジストローラ対20、記録部R、排出ガイド板23、排出ローラ対24を設けてなる。
【0019】
記録部Rは、搬送路18の上側に、カードPの搬送方向手前から順に、イエロ・マゼンダ・シアン・ブラックの各色サーマルヘッド25〜28を等間隔に並べて設けてなる。サーマルヘッド25〜28は、奥行方向に細長い板状をなし、それぞれ発熱部を有する先端に、インクリボンrを掛けてなる。
【0020】
インクリボンrは、たとえば熱昇華型のマルチインクリボンで、たとえば図2中矢示するリボン搬送方向に順にイエロ・マゼンダ・シアン・ブラックのインク面Y・M・C・Bを多数組繰り返して形成しなる。そして、リボンカセット(図示省略)内で、図1に示すように右左の繰出しコア31および巻取りコア32に巻き付けて繰出し側から図1中矢示方向に搬送可能に設け、記録開始前は、常にインク面Yがサーマルヘッド25の手前に位置するイニシャル位置としてなる。
【0021】
また、記録部Rには、サーマルヘッド25〜28下側で、搬送路18を通してカードPを搬送するエンドレスのベルト30を設ける。ベルト30は、左右の駆動ローラ60および従動ローラ61と、駆動ローラ60の下方に設けるテンションローラ62と、小径なガイドローラ63間に掛け渡し、駆動ローラ60上で後搬送ローラ22を押し当て、従動ローラ61上で前搬送ローラ21を押し当ててなる。そして、排出ガイド板23の下方に設けるベルト駆動モータ37の駆動を、伝達ベルト38等の駆動伝達部材を介して駆動ローラ60に伝えてベルト30を図1中反時計回りに回動可能とする。
【0022】
さらに、記録部Rには、駆動ローラ60と従動ローラ61間で、ベルト30の内側に複数のプラテンローラ32〜35を設ける。プラテンローラ32〜35は、ベルト30およびインクリボンrを介してサーマルヘッド25の各々の先端と対向してそれぞれ回転自在に設ける。そして、プラテンローラ32〜35を、サーマルヘッド25〜28に対し、押当て位置と退避位置とに、それぞれ個別の接離機構Aで移動して接離自在に設けてなる。接離機構Aは、それぞれ同様に構成し、図3に、そのうちのプラテンローラ32の接離機構Aを示す。
【0023】
接離機構Aは、上記対向側板に設ける縦長なガイド穴48に、軸受部材45を上下にスライド自在に係合し、それら軸受部材45でプラテンローラ32の両端ローラ軸を回転自在に取り付けて保持する。さらに、ガイド穴48には、軸受部材45の下方に保持部材44をスライド自在に係合し、その保持部材44で作動軸43の両端を取り付けて保持する。そして、それら上下の軸受部材45と保持部材44間に圧縮ばねからなる付勢部材46を設け、作動軸43の下方に、その付勢部材46の移動手段40を備える。
【0024】
移動手段40は、作動軸43と平行に支持軸38を設け、その支持軸38を上記対向側板間で回動自在に支持する。さらに、支持軸38上に、円板状のカム39aを固定して設け、そのカム39a上に作動軸43をのせて支える。カム39aは、ステップモータ41の駆動を駆動伝達ベルト42で支持軸38に伝えて回動する。そして、ステップモータ41でカム39aを回動し、そのカム39aの回動位置に応じて、付勢部材46を上下多段の位置に移動できるようにする。
【0025】
そうして、記録部Rでは、記録を行わないとき、上述した接離機構Aでプラテンローラ32〜35を各々サーマルヘッド25〜28から離れた退避位置で待機させてなる。
【0026】
さていま、図示プリンタを用いてカードPにカラー画像を記録するときは、カード供給モータを駆動し、供給ローラ15を回転するとともに分離ローラ16を回転する。そして、供給ローラ15でカードPを上から順に繰り出して分離ローラ16とフリクションパッド17間へ導く。そのとき、複数枚重なって繰り出されると、分離ローラ16とフリクションパッド17を通るとき、1枚ずつ分離しながらカードPを搬送路18へと搬送する。
【0027】
そして、カードPを、搬送ガイド板19で案内してレジストローラ対20に突き当てて止めてから、タイミングをとってサーマルヘッド25とプラテンローラ32間へ送り込む。
【0028】
一方、このカードPの搬送タイミングに合わせて、不図示のリボン繰出しモータおよびリボン巻取りモータを駆動し、上記イニシャル位置にあるインクリボンrを張り渡し状態にしてカード搬送速度より一定の遅い速度で搬送する。
【0029】
そして、図4(a)に示すように、インク面YとカードPの先端が、サーマルヘッド25とプラテンローラ32間に入ると、上述した第1のカム39aを所定角度回動して作動軸43を保持部材44を介して上昇し、付勢部材46を介して軸受部材45を押し上げてプラテンローラ32を上昇し、該プラテンローラ32を、ベルト30・カードP・インクリボンrを介してサーマルヘッド25に押し当て、そのサーマルヘッドでインク面YのインクをカードP上に熱転写してイエロの画像記録を開始する。
【0030】
それから、引き続きサーマルヘッド25でイエロの画像記録をしながら、インク面MとカードPの先端が次のサーマルヘッド26とプラテンローラ33間に入ると、第2のカム39bを回動し、同様に、図4(b)に示すようにプラテンローラ33を押し上げてサーマルヘッド26に押し当て、そのサーマルヘッドでインク面MのインクをカードP上に熱転写してマゼンダの画像記録を開始する。
【0031】
その後も、イエロおよびマゼンダの画像記録を続ける一方、同様にベルト30を回動してカードPを搬送しながら、順次、図4(c)に示すように、インク面CとカードPの先端が次のサーマルヘッド27とプラテンローラ34間に入ると、第3のカム39cを回動し、プラテンローラ34をサーマルヘッド27に押し当ててインク面CのインクをカードP上に熱転写し始め、さらに図4(d)に示すように、インク面BとカードPの先端が次のサーマルヘッド28とプラテンローラ35間に入ると、第4のカム39dを回動し、プラテンローラ35をサーマルヘッド28に押し当ててインク面BのインクをカードP上に熱転写し始める。
【0032】
こうして、順次、プラテンローラ32〜35を押し当てて、それぞれインク面Y・M・C・Bと対応する位置で、各サーマルヘッド25〜28でインク面Y・M・C・Bの各インクをカードP上に熱転写して合成カラー画像を記録する。
【0033】
そして、1枚目のカードPに対してすべてのイエロ画像の記録を終了すると、そのカードPの後端がサーマルヘッド25とプラテンローラ32間を通過する直前に、上記カム39aを逆回転する。すると、保持部材44とともに作動軸43が下降し、同時に付勢部材46の基端が下がり、それに従って軸受部材45とともにプラテンローラ32が降下する。そして、図5(a)に示すように、プラテンローラ32をサーマルヘッド25から離して押し当てを解除する。
【0034】
さらに、同様に、1枚目のカードPに対してすべてのマゼンダ・シアン・ブラックの各画像記録を終了した後、図5(b)・(c)・(d)に順に示すように、カードPの後端が通過すると、順次、プラテンローラ33・34・35を、上述したと同様に移動手段40によりサーマルヘッド26〜28から離して押し当てを解除する。
【0035】
そして、最後にカードPの後端がサーマルヘッド28とプラテンローラ35間を通過すると、そのままインクリボンrを送り続けて、図5(e)に示すようにイニシャル位置に位置決め、後続のカードPの記録に備える。
【0036】
そうして、4色のカラー記録後は、カードPを、ベルト30と後搬送ローラ22間を通して搬送し、排出ガイド板23で案内して排出ローラ対24で不図示の排出部へと排出する。
【0037】
なお、この発明は、そのような4色カラー記録の場合に限らず、2色または3色のカラー記録にも適用できるし、さらには5色以上のカラー記録の場合にも同様に適用することができる。
【0038】
さらに、この発明では、記録媒体を搬送するベルトとして、タイミングベルトを用いる構成にするとよい。上述した実施例の場合は、ベルト30の内側に設ける、たとえば上述した駆動ローラ60と従動ローラ61とテンションローラ62として、それぞれ歯付きのタイミングローラを用い、それらローラ間にベルト30を掛け渡すようにする。また、そのようにタイミングベルトを用いる場合は、上記プラテンローラ32〜35も、ベルト30と噛み合う歯付きのタイミングローラであるとよい。
【0039】
そして、記録時、たとえば上述のようにベルト駆動モータ37の駆動を伝えて駆動ローラ60を回転するとき、その回転を歯の噛み合いを介してベルト30に確実に伝達する。したがって、該ベルト30は、スリップすることなく、従動ローラ61およびテンションローラ62を従動回転しながら回動してカードPを搬送することができる。
【0040】
また、そのようにベルト30を回動するとき、ベルト30の内周の歯が、プラテンローラ32〜35の外周の歯と噛み合い、そのような歯と歯の噛み合いにより、当たりの衝撃を柔らげてベルト30に微振動を生じないようにする。
【0041】
さて、上述した図示プリンタにおいて、非記録時、プラテンローラ32〜35が退避位置にあるときに、図6に示すようにベルト30から離れた状態にあると、後の記録時に、該ベルト30を回動してカードPを搬送するとき、その回動中のベルト30に、下方から順にプラテンローラ32〜35が上昇して押し当たることになる。すると、その都度、それらプラテンローラの押し当てがベルト30の回転負荷となってカードPの搬送速度にムラを生じ、その速度ムラが原因で画像ずれ等を生じて画質が低下することが考えられる。
【0042】
また、上述のようにベルト30をタイミングベルトとした場合でも、回動中のベルト内周の歯にプラテンローラの外周の歯が噛み合わずに、突き当たるおそれがあり、それが回転負荷となってカードPの搬送速度にムラを生じ、同様に画質が低下することが考えられる。
【0043】
そこで、この発明は、プラテンローラをサーマルヘッドから離して記録を行わないときでも、図7に、たとえば上記プラテンローラ32の接離機構Aの一部を示すように、付勢部材46でプラテンローラ32を、はじめからベルト30に接触した状態とした構成にするとよい。
【0044】
そのため、この他例では、付勢部材46として、非記録時に、軸受部材45を介してプラテンローラ32を乗せた状態で、それが連れ回りする程度にベルト30に接触する弾性係数の圧縮ばねを用いる。なお、上述のようにベルト30をタイミングベルトとした場合には、はじめからベルト内周の歯とプラテンローラの外周の歯とを噛み合った状態とする。
【0045】
そして、そのようにプラテンローラ32を、連れ回りできる程度に、はじめからベルト30に接触させた状態とするため、記録時は、その接触状態のまま移動手段40でプラテンローラ32を押し上げるとともに、き、プラテンローラ32を連れ回りしながらベルト30を回動してカードPを搬送する。
【0046】
そうして、記録を終わって、プラテンローラ32の押し当てを解除するときも、付勢部材46でプラテンローラ32をベルト30に接触させた状態のまま、移動手段40で付勢部材46を下げてサーマルヘッド25からプラテンローラ32を引き離す。
【0047】
また、図7で示した例では、プラテンローラ32〜35を付勢する付勢部材46はそれぞれ1つであったが、以下に示すように、そのような付勢部材を2つずつ備えて構成することもできる。
【0048】
図8に示すように、たとえばプラテンローラ32の接離機構Aにおいて、上下の軸受部材45と保持部材44間に、2つの付勢部材50・51を設ける。第1の付勢部材50としては、上述のようにカードPに熱転写にて画像を記録するとき、その画像記録に必要な程度の弾性力でプラテンローラ32をベルト30を介してサーマルヘッド25に押し当たる、弾性係数の高い圧縮ばねを用いる。そして、この第1の付勢部材50を、軸受部材45と保持部材44にそれぞれ対向して設ける円形凹部45a・44a間に設ける。
【0049】
第2の付勢部材51は、たとえば細長い弾性係数の低い圧縮ばねを用い、第1の付勢部材50の内側に入れて円形凹部45a・44a間に設ける。そして、図8に示すように、プラテンローラ32をサーマルヘッド25から離して記録を行わないときは、第2の付勢部材51の先端で軸受部材45の円形凹部45aを押圧し、プラテンローラ32を、連れ回りできる程度の弾性力でベルト30に接触させてなる。
【0050】
しかして、この他例では、記録時、移動手段40で2つの付勢部材50・51の基端を押し上げ、それらの付勢力でプラテンローラ32〜35をベルト30を介してサーマルヘッド25〜28に押し当て、インクリボンrを少しずつ搬送するとともに、プラテンローラ32〜35を連れ回りしながらベルト30を送ってカードPを搬送し、上述したようにサーマルヘッド25〜28で熱転写してカードP上にカラー画像を記録する。
【0051】
一方、非記録時、記録を終えてプラテンローラ32〜35の押し当てを解除するときは、移動手段40で2つの付勢部材50・51の基端を下げて、第2の付勢部材51でベルト30との接触は保持したまま、プラテンローラ32〜35をサーマルヘッド25〜28から引き離して退避位置に戻す。
【0052】
【発明の効果】
よって、請求項1および2に記載の発明によれば、記録時、プラテンローラをサーマルヘッドにベルトを介して押し当て、そのベルトを回動して記録媒体を搬送する構成とするから、従来の如く複数のプラテンローラ相互に生ずる僅かな周速差が原因で、記録媒体に搬送速度ムラを生ずるおそれがない。したがって、記録時に、そのような搬送速度ムラにより画像ずれを生じて記録媒体の画像品質が低下することを防止することができる。また、プラテンローラを記録媒体に直接押し当てないために、その押当て時に、記録媒体に加わる押圧力にムラを生ずることがなく、これにより、記録媒体を搬送するときにスキューを発生することを防止することもできる。
【0053】
さらに、請求項1および2に記載の発明によれば、プラテンローラをサーマルヘッドから離して記録を行わないときでも、プラテンローラを、はじめから連れ回りできる程度にベルトに押し当てた状態とするため、記録時、ベルトを駆動して記録媒体を搬送するときは、プラテンローラを連れ回りしながら回動することにより、負荷変動によってベルトに速度変動を発生することを防止することができ、その結果、そのベルトで送る記録媒体の搬送速度にムラを生ずることを防止して画像品質をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるサーマルカラープリンタの内部機構の全体概略構成図である。
【図2】そのプリンタで、複数のサーマルヘッドの先端にインクリボンを掛けた部分の拡大構成図である。
【図3】そのプリンタの第1の接離機構の拡大構成図である。
【図4】そのプリンタにおける記録順序を示す説明図である。
【図5】その記録終了時の順序を示す説明図である。
【図6】上記プリンタにおいて、プラテンローラが退避位置にあるときベルトから離れた状態にある場合を説明する状態説明図である。
【図7】そのプリンタの第1の接離機構において、プラテンローラが退避位置にあるときそれをベルトに押し当てた状態を示す状態説明図である。
【図8】その第1の接離機構の他例で、プラテンローラが退避位置にあるときそれを第2の付勢部材でベルトに押し当てた状態を示す状態説明図である。
【図9】従来のサーマル式記録装置の記録部の概略構成図である。
【図10】その記録装置に用いるインクリボンを示す概略平面図である。
【符号の説明】
18 搬送路
25〜28 サーマルヘッド
30 ベルト
32〜35 プラテンローラ
40 移動手段
46 付勢部材
50 第1の付勢部材
51 第2の付勢部材
P カード(記録媒体)
Y・M・C・B インク面
r インクリボン

Claims (2)

  1. 記録媒体の搬送路と、
    その搬送路を通して記録媒体を搬送するエンドレスのベルトと、
    そのベルトの内側に設ける複数のプラテンローラと、
    前記ベルトの外側でそれらプラテンローラと対向して設ける複数のサーマルヘッドと、
    そのサーマルヘッドの数に応じて異なる色のインク面を有し、それらサーマルヘッドと前記ベルト間で搬送するインクリボンと、
    前記プラテンローラの各々に対応して設けてそれぞれを個別に付勢する付勢部材と、
    各対応する該付勢部材の基端を移動し、記録時は、その付勢力で前記ベルトを介して前記プラテンローラを前記サーマルヘッドに押し当て、非記録時は、前記ベルトとの接触を保持したまま前記サーマルヘッドから前記プラテンローラを引き離す移動手段と、
    を備える、サーマル式記録装置。
  2. 記録媒体の搬送路と、
    その搬送路を通して記録媒体を搬送するベルトと、
    そのベルトの内側に設けるプラテンローラと、
    前記ベルトの外側でそれらプラテンローラと対向して設ける複数のサーマルヘッドと、
    そのサーマルヘッドの数に応じて異なる色のインク面を有し、それらサーマルヘッドと前記ベルト間で搬送するインクリボンと、
    前記プラテンローラの各々に対応して設けてそれぞれを個別に付勢する弾性係数の高い第1の付勢部材と、
    前記プラテンローラの各々に対応して設けてそれぞれを個別に付勢する弾性係数の低い第2の付勢部材と、
    各対応するそれら一対の付勢部材の基端を移動し、記録時は、それらの付勢力で前記ベルトを介して前記プラテンローラを前記サーマルヘッドに押し当て、非記録時は、前記第2の付勢部材で前記ベルトとの接触を保持したまま前記サーマルヘッドから前記プラテンローラを引き離す移動手段と、
    を備える、サーマル式記録装置。
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