JP2003145903A - 熱転写型画像形成装置、およびそのインクリボン搬送駆動装置 - Google Patents

熱転写型画像形成装置、およびそのインクリボン搬送駆動装置

Info

Publication number
JP2003145903A
JP2003145903A JP2001350924A JP2001350924A JP2003145903A JP 2003145903 A JP2003145903 A JP 2003145903A JP 2001350924 A JP2001350924 A JP 2001350924A JP 2001350924 A JP2001350924 A JP 2001350924A JP 2003145903 A JP2003145903 A JP 2003145903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink ribbon
side plate
card
ink
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001350924A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Nishio
辰夫 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Elemex Corp
Original Assignee
Ricoh Elemex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Elemex Corp filed Critical Ricoh Elemex Corp
Priority to JP2001350924A priority Critical patent/JP2003145903A/ja
Publication of JP2003145903A publication Critical patent/JP2003145903A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱転写型画像形成装置のインクリボン搬送駆
動装置において、インクリボンを搬送するときのトルク
変動を皆無としてインクリボンの張力を一定に維持し、
バンディングやジターやコギングの発生を防止する。 【解決手段】 巻取りモータ44の回転を伝達してイン
クリボンRを搬送する駆動伝達途中に、トルクリミッタ
として流体継手80を設ける。流体継手は、巻取りモー
タ側の出力軸44Aに取り付ける駆動側プレート81
と、駆動ギヤ46A側の出力軸44Aに取り付けて駆動
側プレートと対向する従動側プレート82とを備え、そ
れら両プレートの下部を流体受け83内に入れ、その流
体受け内に収納する粘性流体84が両プレート間に入り
込むようにしている。粘性流体84の代表例としては、
シリコン系オイルで#300〜#30000あたりが実
用的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機・プリン
タ・ファクシミリなどの画像形成装置に関する。そのう
ち特に、サーマルインクリボンを記録媒体に重ね合わ
せ、ともに搬送しながらサーマルヘッドで熱を加えてイ
ンクリボンのインクを転写し、記録媒体に記録を行う熱
転写型画像形成装置に適用することができる。および、
そのような熱転写型画像形成装置において、サーマルイ
ンクリボンを搬送駆動するインクリボン搬送駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルプリンタでは、一般に、
サーマルインクリボンを巻き付けた繰出しリールを繰出
し軸に取り付け、繰出しリールから繰り出したインクリ
ボンを、巻取り軸に取り付けた巻取りリールに巻き付け
てセットし、繰出しモータで繰出し軸を回転して繰り出
すとともに巻取りモータで巻取り軸を回転して巻き取る
ことによりインクリボンを搬送駆動していた。
【0003】ところで、この種のインクリボン搬送駆動
装置では、インクリボンを安定して搬送することは非常
に重要であり、インクリボンに弛みが発生するとしわが
できて良好な画像が得られない問題があった。
【0004】特に、このようなサーマルプリンタでは、
時間の経過とともに、繰出しリールに巻き付けたインク
リボンの径は漸次減少し、巻取りリールに巻き付けたイ
ンクリボンの径は漸次増大することとなり、リール1回
転あたりのインクリボン搬送量は、経時的に変化する。
したがって、繰出しリールおよび巻取りリールを一定速
度で回転し続けると、やがてインクリボンに弛みを生じ
て画像品質が低下することとなる。
【0005】このため、インクリボンには一定の張力を
掛けて常時インクリボンを弛みなく張り渡すようにする
のが通例であるが、その張力にムラがあると、バンディ
ングやジターと呼ばれる異常画像を発生する。
【0006】そこで、このような異常画像の発生を防止
すべく、従来のインクリボン搬送駆動装置の中には、例
えば実開平3−100634号公報に記載されるよう
に、磁性体を利用するものがある。
【0007】また、特開平5−96802号公報や特開
平7−314833号公報に記載されるように、摩擦板
をスプリングにより押圧して摩擦力から滑りトルクを発
生させてトルクリミッタとして利用するものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者では、
速度差を吸収するために磁極間が切り換わる際、コギン
グと呼ばれるトルクムラの発生が避けられなかった。ま
た、後者では、速度差を吸収する際、静摩擦から動摩擦
に移行する瞬間、あるいは動摩擦で連続して滑っている
状態において摩擦係数が刻々変化し、トルクムラが発生
していた。
【0009】このような点を勘案し、これ以外にも、磁
性粉体を利用する方式、磁性流体を利用する方式、クラ
ッチ胴と呼ばれる摺動部材に密着巻きしたコイルスプリ
ングを巻き付ける方式、軸を摺動部材で挟み込む方式な
どを試みたが、いずれも顧客要求を満足するレベルでは
なかった。
【0010】そこで、この発明の第1の目的は、熱転写
型画像形成装置のインクリボン搬送駆動装置において、
インクリボンを搬送するときのトルク変動を皆無として
インクリボンの張力を一定に維持し、バンディングやジ
ターやコギングの発生を防止することにある。
【0011】この発明の第2の目的は、簡単な構成で、
そのようなバンディングやジターやコギングの発生を防
止することにある。
【0012】この発明の第3の目的は、実用的で取り扱
い易い構成とし、バンディングやジターやコギングの発
生を防止することにある。
【0013】この発明の第4の目的は、インクリボンや
記録媒体の種類に対応して、バンディングやジターやコ
ギングの発生を防止することにある。
【0014】この発明の第5の目的は、コンパクトで取
り扱いを簡単として、バンディングやジターやコギング
の発生を防止することにある。
【0015】この発明の第6の目的は、リボン切れをな
くして高速で高画質を得ることができるようにすること
にある。
【0016】この発明の第7の目的は、上述の目的を達
成した熱転写型画像形成装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記第1の目的を達成すべく、サーマルインクリボ
ンを記録媒体に重ね合わせ、ともに搬送しながらサーマ
ルヘッドで熱を加えてインクリボンのインクを転写し、
記録媒体に記録を行う熱転写型画像形成装置において、
モータの回転を伝達してインクリボンを搬送する駆動伝
達途中に、トルクリミッタとして流体継手を設けてな
る、ことを特徴とする。
【0018】請求項2に記載の発明は、上記第2の目的
を達成すべく、請求項1に記載のインクリボン搬送駆動
装置において、流体継手を、駆動側プレートと、その駆
動側プレートと粘性流体を挟んで対向する従動側プレー
トとで構成してなる、ことを特徴とする。
【0019】請求項3に記載の発明は、上記第3の目的
を達成すべく、請求項2に記載のインクリボン搬送駆動
装置において、粘性流体とともに、駆動側プレートと従
動側プレートとをケース内に封入してなる、ことを特徴
とする。
【0020】請求項4に記載の発明は、上記第4の目的
を達成すべく、請求項2に記載のインクリボン搬送駆動
装置において、駆動側プレートと従動側プレートとの間
隔を調整可能としてなる、ことを特徴とする。
【0021】請求項5に記載の発明は、上記第5の目的
を達成すべく、請求項1に記載のインクリボン搬送駆動
装置において、流体継手を、駆動側または従動側の一方
に設けるプレートと、他方に設けてそのプレートを粘性
流体とともに封入するケースとで構成してなる、ことを
特徴とする。
【0022】請求項6に記載の発明は、上記第6の目的
を達成すべく、請求項1ないし5のいずれか1に記載の
インクリボン搬送駆動装置において、トルクリミッタの
駆動側に、それよりトルク許容値を高い値に設定し、か
つ速度依存度の低い第2のトルクリミッタを設けてな
る、ことを特徴とする。
【0023】請求項7に記載の発明は、上記第7の目的
を達成すべく、熱転写型画像形成装置にあって、請求項
1ないし6のいずれか1に記載のインクリボン搬送駆動
装置を備えてなる、ことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
き、添付図面を参照しつつ説明する。図1には、熱転写
型画像形成装置の一例であるフルカラーサーマルプリン
タの概略構成を示す。
【0025】図示サーマルプリンタには、記録媒体であ
るカードKを積載するカード載置部1と、そこからカー
ドKを送り出すカード給送部2と、それで送り出したカ
ードKを搬送するカード搬送部3と、それでカードKを
搬送するとき同時にそれにサーマルインクリボンRを重
ね合わせて搬送するリボン搬送部4と、それらで搬送し
ながらインクリボンRのインクを転写してカードKにカ
ラー記録を行う印字ヘッド部5と、その各ヘッドに押し
当てるプラテン部6と、カラー記録済みのカードKを排
出する排出部7とを備えている。
【0026】インクリボンRは、図2に示すように、そ
れぞれ等しい長さHのB(ブラック)、C(シアン)、
M(マゼンダ)、Y(イエロー)の各色インク面を順次
繰り返し有する、面順次の熱昇華型のマルチタイムサー
マルインクリボンであり、図示例ではカードKの搬送速
度の1/nで搬送する。
【0027】カード載置部1には、2本の支持アーム1
Bに支持された載置台1Aに、多数のカードKを積層状
態で載置している。この支持アーム1Bは、互いに平行
に設けるとともに、それぞれ基端側の支軸1Cを支点と
して回動自在に支持しており、図示外の駆動モータで載
置台1Aを上下に平行移動可能に支持している。
【0028】さらに、このカード載置台1Aの上方に
は、最上位のカードKが所定の給紙高さにあることを検
知する位置検知センサ1Dを設けている。この位置検知
センサ1Dの検知データにより、支持アーム1Bが回動
して載置台1Aが上方に移動し、最上位のカードKを常
に所定の給紙高さに保持するようにしている。
【0029】カード給送部2は、図示外のモータにより
駆動回転する供給ローラ21および上下の分離ローラ2
2・23と、これら供給ローラ21および上分離ローラ
22間に掛け渡した無端ベルト24とで構成している。
下分離ローラ23は、図示外のトルクリミッタを介して
支持している。そして、カードKは、図中左方へと送り
出す。
【0030】カード搬送部3は、レジストローラ対31
と、駆動ローラ32および従動ローラ33の間に掛け渡
した搬送ベルト34とを備えている。そして、カード給
送部2からのカードKを、さらに図中左方へと搬送す
る。レジストローラ対31の下流には、位置検出センサ
35を設けており、カードK先端位置の通過を検出する
ようになっている。
【0031】リボン搬送部4は、繰出しリール41およ
び巻取りリール42を備えている。また、図3に示すよ
うに、繰出しリール41を駆動する繰出しモータ43
と、巻取りリール42を駆動する高速動作が可能なDC
モータなどを使用した巻取りモータ44と、繰出しモー
タ43の回転を伝達して繰出しリール41を回転し、イ
ンクリボンRを繰り出すインクリボン搬送駆動装置45
と、巻取りモータ44の回転を伝達して巻取りリール4
2を回転し、インクリボンRを巻き取るインクリボン搬
送駆動装置46とを備えており、これら繰出しモータ4
3、巻取りモータ44の作動を制御手段40で制御する
ようになっている。
【0032】インクリボン搬送駆動装置45には、繰出
しモータ43の出力軸43Aと、この出力軸43Aに固
着した駆動ギア45Aと、この駆動ギア45Aに噛合す
る従動ギア45Bと、この従動ギア45Bを一端に固着
した繰出し軸45Cと、この繰出し軸45Cを回転自在
に支持するケーシング48に設けた軸受45Dと、繰出
し軸45Cの他端に固着し繰出しリール41を装着した
ハブ部45Eとを備えている。ギヤ列ではなく、タイミ
ングベルトを用いるようにしてもよい。
【0033】なお、インクリボン搬送駆動装置46も、
これと同様に構成され、出力軸44Aに固着した駆動ギ
ヤ46A、従動ギヤ46B、巻取り軸46C、軸受46
D、ハブ46Eを備えている。同じく、ギヤ列ではな
く、タイミングベルトを用いるようにしてもよい。しか
し、このインクリボン搬送駆動装置46では、出力軸4
4Aの途中に、トルクリミッタとして流体継手80を設
けている。
【0034】流体継手80は、巻取りモータ44側の出
力軸44Aに取り付ける駆動側プレート81と、駆動ギ
ヤ46A側の出力軸44Aに取り付けて駆動側プレート
81と対向する従動側プレート82とを備え、それら両
プレート81・82の下部を流体受け83内に入れ、そ
の流体受け83内に収納する粘性流体84が両プレート
81・82間に入り込むようにしている。粘性流体84
の代表例としては、シリコン系オイルで#300〜#3
0000あたりが実用的である。
【0035】印字動作中、制御手段40により巻取り軸
46Cの方が繰出し軸45Cよりも速い速度で回転する
ように制御されており、インクリボンRを常時緊張状態
に保持している。そして、流体継手80で、巻取り軸4
6Cと繰出し軸45Cの回転数差を吸収するようにして
いる。
【0036】図示例の印字ヘッド部5には、図1に示す
搬送ベルト34の直上に、カードKの搬送方向を横切る
ように配置し、サーマルヘッド方式の各ヘッド51Y、
51M、51C、51Bを等間隔Lで並べている。これ
らのヘッド51Yから51Bは、それぞれその先端に発
熱部を設けており、その先端をインクリボンRに接触さ
せている。そして、上述したインク面の長さHは、[L
−L/n]となるようにしている。
【0037】プラテン部6は、図1に示すように、各ヘ
ッド51Yから51Bの直下であって、駆動ローラ32
と従動ローラ33との間に張り渡された搬送ベルト34
の内側に、それぞれ回転自在に設けたプラテンローラ6
1(61Y、61M、61C、61B)と、このプラテ
ンローラ61を「待避位置」から「押当位置」までそれ
ぞれ個別に上下方向に移動させる接離機構6Aとを備え
ている。
【0038】排出部7は、図1に示すように、一対のロ
ーラを備えており、記録されたカードKを外部へ排出さ
せるようになっている。
【0039】次に、この画像形成装置を使用して実際に
カードKに情報を記録するときの動作について説明す
る。
【0040】制御手段40にプリント指令が入ると、図
示外の駆動モータによって供給ローラ21がカード送出
方向に回転し(図1において時計回り)、載置台1Aか
ら最上位のカードKが分離ローラ22・23へ送り出さ
れる。この送り出されたカードKは、分離ローラ22・
23で次位のカードKから分離され、レジストローラ対
31へ送り込まれる。
【0041】このレジストローラ対31へ送り込まれた
カードKは、位置検出センサ35によってカードKの先
端位置が確認される。ここで、この位置を基点としたカ
ードKの搬送動作、各ヘッドの発熱動作、インクリボン
の搬送動作、プラテンの上昇移動動作等が制御手段40
によってそれぞれ制御される。
【0042】すなわち、このカードKは、従動ローラ3
3と駆動ローラ32との間に張り渡された搬送ベルト3
4によって印字ヘッド部5へ向けて搬送される。位置検
出センサ35から所定数のパルスをカウントしたところ
で、カードK先端がYのヘッド51Yを通過する。
【0043】また、制御手段40にプリント指令が入る
と、同時に繰出しリール41および巻取りリール42を
ともに駆動してインクリボンRを搬送する。ところで、
Yのヘッド51Yの上流位置には、インクリボンRを挟
んで光センサ47を設ける。光センサ47は、インクリ
ボンRに付したマーキングを検知するなどして次のカー
ドKへの記録開始位置である、MとYのインク面の境目
を検知する。
【0044】そして、光センサ47位置から所定数のパ
ルスをカウントしたところで、カードK先端がYのヘッ
ド51Yを通過するタイミングを合わせて、図4(a)
に示すようにMとYのインク面の境目もYのヘッド51
Yを通過するようにする。この直後、そのタイミングを
合わせて、制御手段40が、接離機構6Aのステップモ
ータ69(図1参照)を作動してその直下のプラテンロ
ーラ61Yを押し上げる。
【0045】これにより、Yのヘッド51Yから離間し
ていた搬送ベルト34が上昇し、カードKの印字面をイ
ンクリボンRを介してYのヘッド51Yへ向けて押圧す
る。さらに、これと同期して、制御手段40は、Yのヘ
ッド51Yの発熱部への通電を行い、インクリボンRの
Y色を塗布したインク部分を溶解してカードKに対する
イエローの記録をスタートする。そして、インクリボン
RをカードKに重ね合わせてそのインクリボンRよりも
n倍早く搬送しながら、ヘッド51Yで熱を加えてイン
クリボンRのインクを転写し、カードKに記録を行う。
【0046】次に、カードKの先端がMのヘッド51M
を通過するタイミングに合わせて、CとMのインク面の
境目が同様にMのヘッド51Mを通過し、図4(b)に
示すようにそのタイミングに合わせてMのプラテンロー
ラ61Mを押し上げて搬送ベルト34を上昇し、マゼン
タの記録をスタートする。
【0047】次いで、カードKの先端がCのヘッド51
Cを通過するタイミングに合わせて、BとCのインク面
の境目が同様にCのヘッド51Cを通過し、図4(c)
に示すようにそのタイミングに合わせてCのプラテンロ
ーラ61Cを押し上げて搬送ベルト34を上昇し、シア
ンの記録をスタートする。
【0048】最後に、カードKの先端がBのヘッド51
Bを通過するタイミングに合わせて、YとBのインク面
の境目が同様にBのヘッド51Bを通過し、図4(d)
に示すようにそのタイミングに合わせてBのプラテンロ
ーラ61Bを押し上げて搬送ベルト34を上昇し、ブラ
ックの記録をスタートする。
【0049】その後、カードKの後端がYのヘッド51
Yを通過するタイミングに合わせて、YとBのインク面
の境目がYのヘッド51Yを通過し、図4(e)に示す
ようにそのタイミングに合わせてYのプラテンローラ6
1Yを下げて搬送ベルト34を下降し、イエローの記録
を終了する。
【0050】次に、カードKの後端がMのヘッド51M
を通過するタイミングに合わせて、MとYのインク面の
境目が同様にMのヘッド51Mを通過し、図4(f)に
示すようにそのタイミングに合わせてMのプラテンロー
ラ61Mを下げて搬送ベルト34を下降し、マゼンタの
記録を終了する。
【0051】次いで、カードKの後端がCのヘッド51
Cを通過するタイミングに合わせて、CとMのインク面
の境目が同様にCのヘッド51Cを通過し、図4(g)
に示すようにそのタイミングに合わせてCのプラテンロ
ーラ61Cを下げて搬送ベルト34を下降し、シアンの
記録を終了する。
【0052】最後に、カードKの後端がBのヘッド51
Bを通過するタイミングに合わせて、BとCのインク面
の境目が同様にBのヘッド51Bを通過し、図4(h)
に示すようにそのタイミングに合わせてBのプラテンロ
ーラ61Bを下げて搬送ベルト34を下降し、ブラック
の記録を終了してカードKへのカラー記録を完全に終え
る。
【0053】ところで、カードKへの記録中に、次のカ
ードKへの記録開始位置を光センサ47で検知する。そ
して、制御手段40で、光センサ47位置から所定数の
パルスをカウントしたところで、次のカードK先端がY
のヘッド51Yを通過するタイミングに合わせて、図4
(i)に示すようにMとYのインク面の境目もYのヘッ
ド51Yを通過するようにし、以下同様に繰り返す。
【0054】図示例のインクリボン搬送駆動装置では、
巻取りモータ44の回転を伝達してインクリボンRを搬
送する駆動伝達途中に、トルクリミッタとして流体継手
80を設けるから、その流体継手80で吸収してインク
リボンRを搬送するときのトルク変動を皆無とし、イン
クリボンの張力を一定に維持し、バンディングやジター
やコギングの発生を防止することができる。
【0055】さて、上述した例では、流体継手80を、
駆動側プレート81とそれに対向する従動側プレート8
2とを備え、それら両プレート81・82の下部を流体
受け83内に入れてその流体受け83内に収納する粘性
流体84が両プレート81・82間に入り込むようにし
た。
【0056】しかし、図5に示すように、粘性流体84
とともに、駆動側プレート81と従動側プレート82と
をケース85内に封入するようにし、巻取りモータ44
の出力軸44Aの出し入れ口にはシール部材86を設け
て粘性流体84の漏れを防止しながら出力軸44Aを回
転自在としてもよい。このようにすると、実用的で取り
扱い易い構成とし、バンディングやジターやコギングの
発生を防止することができる。
【0057】なおこのとき、例えば図6に示すように、
駆動側プレート81と従動側プレート82との間にスプ
リング87を入れるとともに、ケース85を駆動側ケー
ス85Aと従動側ケース85Bとをネジで連結すること
により構成し、ネジを締め付けることにより突起aで押
して従動側プレート82をスプリング87に抗して駆動
側プレート81に近付け、両プレーと81・82の間隔
ΔDを調整可能とすると、インクリボンRやカードK
の、厚さ・サイズ等の種類に対応してその間隔ΔDを調
整することで、バンディングやジターやコギングの発生
を防止することができる。
【0058】また、図7に示すように、流体継手80
を、駆動側プレート81と、従動側に設けてその駆動側
プレート81を粘性流体84とともに封入するケース8
8とで構成し、巻取りモータ44の出力軸44Aの出し
入れ口にはシール部材86を設けて粘性流体84の漏れ
を防止しながら出力軸44Aを回転自在に構成する。そ
して、例えばそのケース88の外周に駆動ギヤ88Aを
設けてその駆動ギヤ88Aが従動ギヤ46Bと噛み合う
ようにしてもよい。もちろん、ケース88の外周をプー
リとして従動ギヤ46Bの代わりに設けたプーリとの間
にベルトを掛け回し、巻取りモータ44の回転をインク
リボンに伝達するようにしてもよい。図7に示すように
すると、コンパクトで取り扱いを簡単として、バンディ
ングやジターやコギングの発生を防止することができ
る。
【0059】さらに、例えば図8に示すように、流体継
手80の駆動側に、トルク許容値を高い値に設定すると
ともに速度依存度の低い第2のトルクリミッタ90を設
けるようにしてもよい。第2のトルクリミッタ90は、
巻取りモータ44側の出力軸44Aにピン91でクラッ
チ胴92を取り付けるとともに、流体継手80側の出力
軸44Aにもピン93でクラッチ胴94を取り付け、両
クラッチ胴92・94の外周にコイルスプリング95を
密着巻きしている。
【0060】そして、巻取りモータ44の出力軸44A
を回転してクラッチ胴92を回し、コイルスプリング9
5を介して別のクラッチ胴94を回転し、すなわち第2
のトルクリミッタ90を介して回転を伝達し、流体継手
80を介して駆動ギヤ46Aを回転する。このようにす
ると、リボン切れをなくして高速で高画質を得ることが
できる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、モータの回転を伝達してインクリボンを搬送する駆
動伝達途中に、トルクリミッタとして流体継手を設ける
から、その流体継手で吸収してインクリボンを搬送する
ときのトルク変動を皆無とし、インクリボンの張力を一
定に維持し、バンディングやジターやコギングの発生を
防止することができる。
【0062】請求項2に係る発明によれば、流体継手
を、駆動側プレートと、その駆動側プレートと粘性流体
を挟んで対向する従動側プレートとで構成するから、簡
単な構成で、そのようなバンディングやジターやコギン
グの発生を防止することができる。
【0063】請求項3に係る発明によれば、粘性流体と
ともに、駆動側プレートと従動側プレートとをケース内
に封入するから、実用的で取り扱い易い構成とし、バン
ディングやジターやコギングの発生を防止することがで
きる。
【0064】請求項4に係る発明によれば、駆動側プレ
ートと従動側プレートとの間隔を調整可能とするから、
インクリボンやカードの種類に対応してその間隔を調整
して、バンディングやジターやコギングの発生を防止す
ることができる。
【0065】請求項5に係る発明によれば、流体継手
を、駆動側または従動側の一方に設けるプレートと、他
方に設けてそのプレートを粘性流体とともに封入するケ
ースとで構成するから、コンパクトで取り扱いを簡単と
して、バンディングやジターやコギングの発生を防止す
ることができる。
【0066】請求項6に係る発明によれば、トルクリミ
ッタの駆動側に、それよりトルク許容値を高い値に設定
し、かつ速度依存度の低い第2のトルクリミッタを設け
るから、リボン切れをなくして高速で高画質を得ること
ができる。つまり、速度依存度の高い粘性流体を使用す
るトルクリミッタのみでは、速度差が大きいときリボン
緊張時に過大な力が作用してリボン切れを生ずるおそれ
がある。しかし、速度依存度の高い粘性流体を使用する
トルクリミッタとともに、通常時は作動せず、速度依存
度の低い第2のトルクリミッタを設けることにより、リ
ボン切れを生ずるおそれを解消することができる。
【0067】請求項7に係る発明によれば、上述した効
果を有するインクリボン搬送駆動装置を備えた熱転写型
画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱転写型画像形成装置の一例であるフルカラー
サーマルプリンタの概略構成図である。
【図2】そのサーマルプリンタで用いるインクリボンの
部分拡大図である。
【図3】そのサーマルプリンタのリボン搬送部の概略構
成図である。
【図4】そのサーマルプリンタに記録媒体として使用す
るカードの搬送位置と、インクリボンのインク面、ヘッ
ド、プラテンの関係を示す作動説明図である。
【図5】そのサーマルプリンタで用いる流体継手の他例
の構成図である。
【図6】流体継手のさらに他例の構成図である。
【図7】流体継手のまたさらに他例の構成図である。
【図8】流体継手の駆動側に第2のトルクリミッタを設
けた場合の構成図である。
【符号の説明】
K カード(記録媒体) R サーマルインクリボン 44 巻取りモータ 46 インクリボン搬送駆動装置 51Y イエローヘッド(サーマルヘッド) 51M マゼンタヘッド(サーマルヘッド) 51C シアンヘッド(サーマルヘッド) 51B ブラックヘッド(サーマルヘッド) 80 流体継手(トルクリミッタ) 81 駆動側プレート 82 従動側プレート 83 流体受け 84 粘性流体 85 ケース 86 シール部材 87 スプリング 88 ケース 90 第2のトルクリミッタ 92 クラッチ胴 93 クラッチ胴 95 コイルスプリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルインクリボンを記録媒体に重ね
    合わせ、ともに搬送しながらサーマルヘッドで熱を加え
    て前記インクリボンのインクを転写し、記録媒体に記録
    を行う熱転写型画像形成装置において、 モータの回転を伝達して前記インクリボンを搬送する駆
    動伝達途中に、トルクリミッタとして流体継手を設けて
    なる、インクリボン搬送駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記流体継手を、駆動側プレートと、そ
    の駆動側プレートと粘性流体を挟んで対向する従動側プ
    レートとで構成してなる、請求項1に記載のインクリボ
    ン搬送駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記粘性流体とともに、前記駆動側プレ
    ートと前記従動側プレートとをケース内に封入してな
    る、請求項2に記載のインクリボン搬送駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動側プレートと前記従動側プレー
    トとの間隔を調整可能としてなる、請求項2に記載のイ
    ンクリボン搬送駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記流体継手を、駆動側または従動側の
    一方に設けるプレートと、他方に設けてそのプレートを
    粘性流体とともに封入するケースとで構成してなる、請
    求項1に記載のインクリボン搬送駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記トルクリミッタの駆動側に、それよ
    りトルク許容値を高い値に設定し、かつ速度依存度の低
    い第2のトルクリミッタを設けてなる、請求項1ないし
    5のいずれか1に記載のインクリボン搬送駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1に記載の
    インクリボン搬送駆動装置を備えてなる、熱転写型画像
    形成装置。
JP2001350924A 2001-11-16 2001-11-16 熱転写型画像形成装置、およびそのインクリボン搬送駆動装置 Pending JP2003145903A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001350924A JP2003145903A (ja) 2001-11-16 2001-11-16 熱転写型画像形成装置、およびそのインクリボン搬送駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001350924A JP2003145903A (ja) 2001-11-16 2001-11-16 熱転写型画像形成装置、およびそのインクリボン搬送駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003145903A true JP2003145903A (ja) 2003-05-21

Family

ID=19163319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001350924A Pending JP2003145903A (ja) 2001-11-16 2001-11-16 熱転写型画像形成装置、およびそのインクリボン搬送駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003145903A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102540797A (zh) * 2010-12-17 2012-07-04 柯尼卡美能达商用科技株式会社 图像形成装置
US8626029B2 (en) 2010-12-14 2014-01-07 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus with power transmission system configured to attenuate oscillation
KR101669150B1 (ko) 2014-10-15 2016-10-25 주식회사 엘씨케이 약제 자동 포장기의 인쇄장치
CN113246621A (zh) * 2020-06-04 2021-08-13 厦门汉印电子技术有限公司 一种防卡滞的热转印碳带装置和热转印打印机

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8626029B2 (en) 2010-12-14 2014-01-07 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus with power transmission system configured to attenuate oscillation
CN102540797A (zh) * 2010-12-17 2012-07-04 柯尼卡美能达商用科技株式会社 图像形成装置
JP2012128328A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US8805243B2 (en) 2010-12-17 2014-08-12 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus
CN102540797B (zh) * 2010-12-17 2015-07-01 柯尼卡美能达商用科技株式会社 图像形成装置
KR101669150B1 (ko) 2014-10-15 2016-10-25 주식회사 엘씨케이 약제 자동 포장기의 인쇄장치
CN113246621A (zh) * 2020-06-04 2021-08-13 厦门汉印电子技术有限公司 一种防卡滞的热转印碳带装置和热转印打印机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4614949A (en) Transfer-type thermal printer
KR102017066B1 (ko) 염료 승화형 프린터
JP2635179B2 (ja) 熱転写記録装置及び熱転写記録方法
JP2001353892A (ja) 熱転写記録装置
JP2003145903A (ja) 熱転写型画像形成装置、およびそのインクリボン搬送駆動装置
JP2728548B2 (ja) サーマルプリンタ
JP2001239686A (ja) サーマルプリンタ
JP3466324B2 (ja) 熱転写記録装置
JP2964868B2 (ja) 熱転写カードプリンタ
JP4233138B2 (ja) サーマル式記録装置
KR102077133B1 (ko) 염료 승화형 프린터의 급지장치
JP3449761B2 (ja) プリンタ及びプリンタにおける記録媒体の印画位置設定方法
JP2733928B2 (ja) 記録装置
JP4363284B2 (ja) プリンタ
KR102084647B1 (ko) 염료 승화형 프린터의 인쇄방법
KR102077132B1 (ko) 염료 승화형 프린터의 리본 테이크업 릴 구동장치
JPH05278284A (ja) インクシートカートリッジ及び記録装置
JP3983040B2 (ja) カラー熱転写型画像形成装置
JP2003145871A (ja) カラー熱転写型画像形成装置
JP2863411B2 (ja) 熱転写カラープリンタのシート搬送装置
JPH0789172A (ja) インクリボン搬送機構
JP2007216406A (ja) プリンタ
JP2002331714A (ja) カラーサーマルプリンタ
JPH06255868A (ja) 記録装置
JP2003182124A (ja) カラー熱転写型画像形成装置