JP2964868B2 - 熱転写カードプリンタ - Google Patents

熱転写カードプリンタ

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JP2964868B2
JP2964868B2 JP3532194A JP3532194A JP2964868B2 JP 2964868 B2 JP2964868 B2 JP 2964868B2 JP 3532194 A JP3532194 A JP 3532194A JP 3532194 A JP3532194 A JP 3532194A JP 2964868 B2 JP2964868 B2 JP 2964868B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IDカード,光カー
ド,ICカード等のカードに顔写真等の画像及び名前等
の文字を印刷する熱転写カードプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】IDカード,光カード,ICカード等の
カードに顔写真等の画像及び名前等の文字を印刷する熱
転写カードプリンタにおける印刷の基本動作が例えば特
開平1−208193号に開示されている。図7はその
先願に記載されている熱転写カードプリンタの基本的構
成である。図7において、カード状の被記録媒体(以
下、カードと記す)1と転写フィルム2のインク塗布面
とを重ね合わせ、サーマルヘッド3とプラテンローラ4
との間に挟み込む。サーマルヘッド3の通電と同時にカ
ード1と転写フィルム2をそれぞれ矢印A,B方向に移
動させることにより、まずイエロ(Y)の転写記録を行
う。Yの転写終了後、カード1を矢印A′方向に引き戻
し、転写フィルム2のマゼンタ(M)の転写記録を同様
に行う。この動作をシアン(C),保護用オーバーコー
ト(R)と繰り返して行うことにより、カード1上に画
像,文字等を印刷する。なお、必要に応じてY,M,C
にブラック(Bk)加えた4色とする場合もある。
【0003】さて、このような基本動作において、1色
分の転写記録終了後、カード1を矢印A′方向に引き戻
す際、サーマルヘッド3がプラテンローラ4より離間し
ていなければ転写フィルム2も同時に戻ってしまうし、
一般にサーマルヘッド3は一方向しか搬送できないの
で、サーマルヘッド3が破損する可能性もある。よっ
て、サーマルヘッド3をプラテンローラ4より離間させ
る。さらに、カード1を矢印A方向に移動させたり、矢
印A′方向に引き戻すための他の駆動力が必要となる。
【0004】図8及び図9はカード1を矢印A,A′方
向に移動させるための従来の構成を備えた熱転写カード
プリンタの概略構成図である。図8に示す熱転写カード
プリンタは、カード1の搬送方向に対して上流側にキャ
プスタンローラ5とピンチローラ6との一対のローラを
設け、常にカード1を挟むことによりカード1を矢印A
方向及びA′方向に制御駆動して熱転写印刷を行うもの
である。勿論、カード1を矢印A′方向に引き戻す際に
は前述のように図示していない手段によってサーマルヘ
ッド3をプラテンローラ4より離間させる。図9に示す
熱転写カードプリンタは、プラテンローラ4の代わりに
平板プラテンを有するカード保持機構7を設け、破線で
示すカード着脱位置においてカード1の挿入及び排出を
行い、実線で示す印刷位置においてカード1への印刷動
作を行うものである。勿論、カード1を矢印A′方向に
引き戻す際には前述のように図示していない手段によっ
てサーマルヘッド3をプラテンローラ4より離間させ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8に示す従来の熱転
写カードプリンタにおいては、キャプスタンローラ5と
ピンチローラ6とによってカード1を挟んでカード1を
制御搬送するため、プラテンローラ4とピンチローラ6
との間に必ず間隔Lが必要となる。従って、カード1に
印刷できる範囲が限定され、カード1の全面に印刷する
ことができないという問題点がある。また、図9に示す
従来の熱転写カードプリンタにおいては、カード1を確
実に固定するカード保持機構7と、このカード保持機構
7を上記したカード着脱位置と印刷位置との間で移動さ
せるための図示せぬ移動機構と、これらのための空間が
必要となる。従って、部品点数が増加し、機器が大きく
なり、かつ、印刷の高速化が難しい等の問題点がある。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、部品点数が少なく小型で、カードの全面に
高速で精度のよい印刷を行うことができる熱転写カード
プリンタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、プラテンローラと、この
プラテンローラに圧接するサーマルヘッドとを備え、前
記プラテンローラと前記サーマルヘッドとの間に転写フ
ィルムと硬質のカードとを重ね合わせて搬送し、前記サ
ーマルヘッドを押圧すると共に前記サーマルヘッドを通
電して前記転写フィルムのインクを前記カードに転写す
る熱転写カードプリンタにおいて、前記プラテンローラ
の上流側及び下流側のそれぞれに、搬送ローラと、この
搬送ローラに離接自在のアイドラローラとの少なくとも
一対のローラを前記プラテンローラに対して離間した位
置に設け、前記硬質のカードを前記サーマルヘッド直下
の印刷開始位置まで下流側へと搬送する工程と、前記カ
ードを1色目の印刷が終了し、次色を印刷する場合に、
前記印刷開始位置方向へと戻す工程と、前記カードを全
色の印刷終了後に下流側へと搬送する工程とにおいて
は、前記カードを前記搬送ローラと前記アイドラローラ
とによって挟持して制御搬送すると共に、前記カードに
前記転写フィルムのインクを転写する印刷工程において
は、前記搬送ローラと前記アイドラローラとを離間させ
て前記プラテンローラのみによる制御駆動によって前記
カードを搬送するよう構成したことを特徴とする熱転写
カードプリンタを提供するものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の熱転写カードプリンタについ
て、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の熱転
写カードプリンタの一実施例を示す斜視図、図2は本発
明の熱転写カードプリンタの一実施例を示す側面平面
図、図3〜図6は本発明の熱転写カードプリンタの動作
を説明するための図である。なお、図1〜図6におい
て、図7〜図9と同一部分には同一符号が付してある。
【0009】図1に示すように、本発明の熱転写カード
プリンタの主な構成部品は破線で示す筐体10内に収納
されている。図1あるいは図2において、サーマルヘッ
ド3とその下方に設けられたプラテンローラ4との間に
は、転写フィルム2がインク塗布面をプラテンローラ4
側に向けて挟み込まれている。サーマルヘッド3は筐体
10の側板に設けられた図示していないサーマルヘッド
ガイド溝に沿って垂直に上下動可能であり、図示してい
ない押圧機構によってプラテンローラ4に押圧するよう
構成されている。転写フィルム2は筐体10に取り付け
られた図示していない軸によって支持された繰出ロール
2aによって繰り出され、同じく筐体10に取り付けら
れた図示していない軸によって支持された巻取ロール2
bによって巻き取られる。なお、巻取ロール2bはDC
モータ及びギヤによる減速機構よりなる転写フィルム巻
取駆動部11によって駆動され、転写フィルム2は印刷
の速度に合わせて巻き取られる。
【0010】サーマルヘッド3のカード1の搬送方向に
対して上流側(図2では左側)には、転写フィルム2の
走行を検出するためのフィルムローラ12が設けられ、
その軸先端にはスリットディスク13及びスリットディ
スク13の回転パルスを読み取るフォトセンサ14が取
り付けられている。上記した転写フィルム巻取駆動部1
1は、巻取ロール2bの径の変化に応じて巻取テンショ
ンがほぼ一定となるように、フォトセンサ14がスリッ
トディスク13の回転パルスを読み取ってPWM制御に
て駆動される。繰出ロール2aとフィルムローラ12と
の間には転写フィルム2の色マークを検出するためのフ
ィルムマークセンサ15が設けられている。また、転写
フィルム2はフィルムガイド16によってその走行路を
案内され、転写フィルム2の弛みを防止するため及び巻
き取り時に程よいバックテンションを与えるために、繰
出ロール2aの軸にはロータリーダンパ17を負荷とし
て持たせている。
【0011】さらに、筐体10のカード1の搬送方向に
対して上流側の端部にはカード1を筐体10内部へと搬
送するための搬送ローラ18及び従動して回転するアイ
ドラローラ19が設けられ、筐体10のカード1の搬送
方向に対して下流側の端部にはカード1を筐体10外部
へと搬送するための搬送ローラ20及び従動して回転す
るアイドラローラ21が設けられている。これらアイド
ラローラ19,21は図示していないスプリングによっ
て常に搬送ローラ18,20に設定荷重にて押圧してお
り、後述するカード1の挿入によって搬送ローラ18,
20とアイドラローラ19,21との間隔が押し拡げら
れて搬送力が得られる。
【0012】搬送ローラ18,アイドラローラ19とサ
ーマルヘッド3との間にも、カード1をサーマルヘッド
3とプラテンローラ4との間へと搬送するための搬送ロ
ーラ22及び従動して回転するアイドラローラ23が設
けられている。サーマルヘッド3と搬送ローラ20,ア
イドラローラ21との間にも、カード1を下流側へとさ
らに搬送するためのサーマルヘッド3近傍の搬送ローラ
24及び従動して回転するアイドラローラ25と、サー
マルヘッド3より離れて配置された搬送ローラ26及び
従動して回転するアイドラローラ27とが設けられてい
る。また、搬送ローラ18,アイドラローラ19と搬送
ローラ22,アイドラローラ23との間にはカード1の
印刷開始位置を決めるためのカード位置センサ28が設
けられ、搬送ローラ26,アイドラローラ27と搬送ロ
ーラ20,アイドラローラ21との間には印刷終了後の
カード1の排出を検出する排紙センサ29が設けられて
いる。
【0013】ところで、搬送ローラ18,アイドラロー
ラ19と搬送ローラ22,アイドラローラ23との間
隔、搬送ローラ22,アイドラローラ23とサーマルヘ
ッド3,プラテンローラ4との間隔、サーマルヘッド
3,プラテンローラ4と搬送ローラ24,アイドラロー
ラ25との間隔、搬送ローラ24,アイドラローラ25
と搬送ローラ26,アイドラローラ27との間隔、搬送
ローラ26,アイドラローラ27と搬送ローラ20,ア
イドラローラ21との間隔は、それぞれカード1の長さ
より小なる間隔で配置されている。
【0014】上記したアイドラローラ23,25,27
はそれぞれスプリング30,31,32の力によって搬
送ローラ22,24,26に押圧するよう構成されてい
る。なお、スプリング30,31,32はアイドラロー
ラ23,25,27の下方に配置されており、図1中に
おいては、スプリング31はサーマルヘッド3により隠
されていて図示が省略されている(図3〜図6に図
示)。そして、アイドラローラ23,25,27の搬送
ローラ22,24,26への離接は、DCソレノイド3
3,ソレノイドバー34,筐体10の上流側の壁に一端
が固定されたスプリング35によって制御される。即
ち、DCソレノイド33のプランジャが吸引状態でない
時には、スプリング35によってソレノイドバー34が
筐体10の上流側の壁方向に引かれているので、ソレノ
イドバー34に連結されたスプリング30,31,32
は収縮状態となり、アイドラローラ23,25,27は
搬送ローラ22,24,26より離間する。逆に、DC
ソレノイド33のプランジャが吸引状態の時には、スプ
リング30,31,32が伸ばされ、アイドラローラ2
3,25,27は設定圧力にて搬送ローラ22,24,
26に押圧する。
【0015】以上のように配置されるプラテンローラ4
と搬送ローラ18,20,22,24,26は次のよう
に同一の駆動源によって制御駆動される。プラテンロー
ラ4の軸の端部にはプラテンプーリ36が固定され、搬
送ローラ18,20,22,24,26のそれぞれの軸
の端部にはタイミングプーリ37,38,39,40,
41がそれぞれ固定されている。そして、タイミングプ
ーリ37,39はタイミングベルト42によって連結さ
れ、タイミングプーリ40,41はタイミングベルト4
3によって連結され、タイミングプーリ41,38はタ
イミングベルト44によって連結されている。さらに、
回転方向を整えるためにプラテンプーリ36とタイミン
グプーリ39,40との間は両歯タイミングベルト45
によって連結され、歯飛びが発生しないように張力調整
部材46によって張力を与えて固定されている。
【0016】さらに、プラテンローラ4と搬送ローラ1
8,20,22,24,26との減速比はプラテンロー
ラ4の周速と搬送ローラ18,20,22,24,26
の周速とが同一となるようになされている。即ち、プー
リ36〜41の歯数は、プラテンローラ4によるカード
1の移動速度と搬送ローラ18,20,22,24,2
6によるカード1の移動速度とが同一となるようローラ
径の比率により設定された歯数に設定されている。そし
て、ステッピングモータ47a,タイミングベルト47
b及び47d,減速プーリ47cよりなるプラテン駆動
系47のタイミングベルト47dがプラテンプーリ36
に連結されているので、上記のように設定されたプーリ
36〜41は、プラテン駆動系47の1つの駆動源によ
って制御駆動される。なお、プラテン駆動系47のギヤ
比は、サーマルヘッド3への通電パルス間隔による印刷
(本実施例では300ドット/インチ)がカード1上で
得られるよう、ステッピングモータ47aの回転数より
なる整数による減速比により設定される。また、この減
速で用いられるタイミングベルト47b及び47dと減
速プーリ47cの歯形状は一般に用いられている台形歯
ではなく、インボリュート歯形を有するものを用いてい
る。これは、インボリュート歯形を有するものの方が噛
み合わせがスムーズであるため、噛み合い抵抗等による
印刷むらを防ぐことができるからである。
【0017】次に、以上のように構成される本発明の熱
転写カードプリンタの動作について図3〜図6に沿って
説明する。図3(a)はイニシャル状態を示しており、
この状態においてサーマルヘッド3はプラテンローラ4
の直上で約3〜6mm離れた位置にある。DCソレノイ
ド33のプランジャは吸引状態でないので、上記のよう
に、スプリング35によってソレノイドバー34が筐体
10の上流側の壁方向に引かれてスプリング30,3
1,32は収縮状態となり、アイドラローラ23,2
5,27は搬送ローラ22,24,26より離間してい
る。図3(b)はカード1を搬送するための待機状態で
あり、この状態においてサーマルヘッド3はイニシャル
状態と同じくプラテンローラ4の直上で離間している。
DCソレノイド33のプランジャは通電されて吸引状態
となり、アイドラローラ23,25,27は設定圧力に
て搬送ローラ22,24,26に押圧される。
【0018】この装置(熱転写カードプリンタ)に電源
が入ると、まず図3(b)の待機状態になり、装置内に
残留しているカード1がないかどうかを確認するために
カード1が下流側(図2中の右側)へと搬送されるよう
設定時間分駆動される。そして、転写フィルム巻取駆動
部11によって転写フィルム2を巻き取りながら、フィ
ルムマークセンサ15を用いて転写フィルム2の頭出し
を行う。転写フィルム2は従来と同様、Y,M,Cの3
色+オーバーコートRもしくはY,M,C,Bkの4色
+オーバーコートRが用いられる。この頭出し終了後、
図3(b)の待機状態から図3(a)のイニシャル状態
に戻り、装置のイニシャライズが完了し、この状態でホ
ストコンピュータ(図示せず)からの指示を待つ。
【0019】そして、ホストコンピュータから印刷の指
示があると、図3(b)の待機状態になり、この状態で
プラテン駆動系47のステッピングモータ47aを動作
させてカード1が下流側へと搬送されるようプラテンロ
ーラ4を回転させる。この時、搬送ローラ18,20,
22,24,26もカード1が下流側へと搬送されるよ
う回転しているので、筐体10の上流側端部よりカード
1が挿入されると、図3(c)に示すように、搬送ロー
ラ18及びアイドラローラ19によって筐体10内部へ
と搬送される。
【0020】図4(d)において、カード1が搬送され
てカード位置センサ28がカード1の先端を認識し、後
縁が通過するまでステッピングモータ47aのパルスを
カウントし、後縁の通過を確認した時点でカード1の搬
送を停止させる。そして、図4(e)において、カード
1の設定された印刷開始位置がサーマルヘッド3の位置
となるようにカード1を戻し、サーマルヘッド3を押圧
する。押圧が終了したら、DCソレノイド33への通電
を停止し、図4(f)に示すようにスプリング35によ
ってソレノイドバー34が筐体10の上流側の壁方向に
引かれることにより、アイドラローラ23,25,27
の搬送ローラ22,24,26への押圧が解除される。
従って、カード1はサーマルヘッド3がカード1を介し
てプラテンローラ4に押圧することによってのみ保持さ
れる。
【0021】この状態において、ホストコンピュータか
ら印刷の指示があると、図5(g)に示すように、プラ
テンローラ4の回転と転写フィルム2の巻き取りを開始
する。なお、回転開始時のメカニカルショックの影響に
よる印刷の乱れを避けるため、サーマルヘッド3への通
電開始をこのタイミングより数m秒遅らせてプラテンロ
ーラ4の回転が安定してから通電するようにしている。
カード1に設定長分の印刷が終了したら、図5(h)に
示すように、まずアイドラローラ23,25,27を搬
送ローラ22,24,26に押圧してカード1を保持
し、その後、図5(i)に示すように、サーマルヘッド
3を引き上げる。ここまでが1色分の印刷動作となる。
以上の説明より明らかなように、本発明の熱転写カード
プリンタにおいては、図4(f)〜図5(i)までの工
程において、カード1の全面に印刷が可能となる。
【0022】さらに、引き続き次色を印刷する場合は、
図6(j)に示すように、カード1の搬送駆動系、即
ち、プラテンローラ4と搬送ローラ18,20,22,
24,26を逆回転させ、カード位置センサ28がカー
ド1の後縁を検出した時点で逆回転を停止させる。この
位置は前述の図4(d)の状態と同じであり、この状態
以降の動作をM,C,Bkの各色及びオーバーコートR
と繰り返すことにより、フルカラーの印刷をカード1の
全面に行うことができる。なお、転写フィルム2は上述
のカード1を逆送して次色印刷のための位置検出を行っ
ている間に設定長を巻き取っている。
【0023】図6(k)は印刷終了後の排紙の動作を示
している。図5(i)におけるフルカラー印刷もしくは
単色印刷が終了したら、搬送ローラ24及びアイドラロ
ーラ25によってカード1を保持した後にサーマルヘッ
ド3を引き上げ、カード1が下流側へと搬送されるよう
に搬送駆動系を回転させる。すると、カード1は搬送ロ
ーラ24,アイドラローラ25から搬送ローラ26,ア
イドラローラ27へ、さらに搬送ローラ20,アイドラ
ローラ21へと順次搬送される。カード1の後縁が排紙
センサ29を通過し、カード1が下流側端部の搬送ロー
ラ20,アイドラローラ21から離れた後に搬送駆動系
を停止させる。
【0024】以上により本発明の熱転写カードプリンタ
の一連の動作が終了する。連続して印刷を続ける場合
は、図6(k)の状態からそのまま図3(c)の状態と
なって次のカード1が挿入されるし、印刷を終了する場
合は、DCソレノイド33への通電を断ち、アイドラロ
ーラ23,25,27が搬送ローラ22,24,26よ
り離間した図3(a)のイニシャル状態へと戻り、次の
指示を待つ。
【0025】ところで、以上説明した本実施例において
は、カード1の搬送方向に対してプラテンローラ4の上
流側に搬送ローラ22及びこの搬送ローラ22に離接自
在のアイドラローラ23の一対のローラを設け、下流側
には搬送ローラ24及びこの搬送ローラ24に離接自在
のアイドラローラ25と搬送ローラ26及びこの搬送ロ
ーラ26に離接自在のアイドラローラ27との2対のロ
ーラを設けているが、下流側も一対のローラとしてもよ
く、本発明は、上流側及び下流側のそれぞれに搬送ロー
ラ及びこの搬送ローラに離接自在のアイドラローラとよ
りなる少なくとも一対のローラを設けることにより達成
される。また、アイドラローラ23,25,27を搬送
ローラ22,24,26に対して離接するよう構成して
いるが、逆に搬送ローラ22,24,26をアイドラロ
ーラ23,25,27に離接するよう構成しても本発明
の要旨を逸脱するものではない。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の熱
転写カードプリンタは、特に、プラテンローラの上流側
及び下流側のそれぞれに、搬送ローラと、この搬送ロー
ラに離接自在のアイドラローラとの少なくとも一対のロ
ーラを前記プラテンローラに対して離間した位置に
け、カードサーマルヘッド直下の印刷開始位置まで下
流側へと搬送する工程と、前記カードを1色目の印刷が
終了し、次色を印刷する場合に、印刷開始位置方向へと
戻す工程と、前記カードを全色の印刷終了後に下流側へ
と搬送する工程とにおいては、前記カードを前記搬送ロ
ーラと前記アイドラローラとによって挟持して制御搬送
すると共に、前記カードに前記転写フィルムのインクを
転写する印刷工程においては、前記搬送ローラと前記ア
イドラローラとを離間させて前記プラテンローラのみに
よる制御駆動によって前記カードを搬送するよう構成し
たので、部品点数が少なく小型で、カードの全面に高速
で精度のよい印刷を行うことが可能となる。
【0027】さらに、プラテンローラと搬送ローラとを
同一の駆動源によって制御駆動すると共に、プラテンロ
ーラと搬送ローラとの減速比をプラテンローラの周速と
搬送ローラの周速とが同一となるよう設定すれば、さら
に部品点数を少なくすることができ、カードを良好に搬
送することが可能となる。また、アイドラローラと搬送
ローラとの離接を、ソレノイドの電磁的な吸引力とスプ
リングの戻し力とによる制御によって行えば、簡単な構
成で素早くスムーズな動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す側面平面図である。
【図3】本発明の動作を説明するための図である。
【図4】本発明の動作を説明するための図である。
【図5】本発明の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の動作を説明するための図である。
【図7】熱転写カードプリンタの基本的構成を示す斜視
図である。
【図8】従来例を示す側面平面図である。
【図9】他の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 カード 2 転写フィルム 2a 繰出ロール 2b 巻取ロール 3 サーマルヘッド 4 プラテンローラ 10 筐体 18,20,22,24,26 搬送ローラ 19,21,23,25,27 アイドラローラ 28 カード位置センサ 29 排紙センサ 33 DCソレノイド 34 ソレノイドバー 30,31,32,35 スプリング 36 プラテンプーリ 37,38,39,40,41 タイミングプーリ 47 プラテン駆動系 47a ステッピングモータ 42,43,44,45,47b,47d タイミング
ベルト 47c 減速プーリ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−140271(JP,A) 特開 昭62−41067(JP,A) 特開 昭64−87370(JP,A) 実開 昭62−85440(JP,U) 実開 昭62−114748(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 11/00 - 13/32 B41J 2/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラテンローラと、このプラテンローラに
    圧接するサーマルヘッドとを備え、前記プラテンローラ
    と前記サーマルヘッドとの間に転写フィルムと硬質の
    ードとを重ね合わせて搬送し、前記サーマルヘッドを押
    圧すると共に前記サーマルヘッドを通電して前記転写フ
    ィルムのインクを前記カードに転写する熱転写カードプ
    リンタにおいて、 前記プラテンローラの上流側及び下流側のそれぞれに、
    搬送ローラと、この搬送ローラに離接自在のアイドラロ
    ーラとの少なくとも一対のローラを前記プラテンローラ
    に対して離間した位置に設け、 前記カードを前記サーマルヘッド直下の印刷開始位置ま
    で下流側へと搬送する工程と、前記カードを1色目の印
    刷が終了し、次色を印刷する場合に、前記印刷開始位置
    方向へと戻す工程と、前記カードを全色の印刷終了後に
    下流側へと搬送する工程とにおいては、前記カードを前
    記搬送ローラと前記アイドラローラとによって挟持して
    制御搬送すると共に、 前記カードに前記転写フィルムのインクを転写する印刷
    工程においては、前記搬送ローラと前記アイドラローラ
    とを離間させて前記プラテンローラのみによる制御駆動
    によって前記カードを搬送するよう構成したことを特徴
    とする熱転写カードプリンタ。
  2. 【請求項2】前記プラテンローラと前記搬送ローラとを
    同一の駆動源によって制御駆動すると共に、前記プラテ
    ンローラと前記搬送ローラとの減速比を前記プラテンロ
    ーラの周速と前記搬送ローラの周速とが同一となるよう
    設定したことを特徴とする請求項1記載の熱転写カード
    プリンタ。
  3. 【請求項3】前記アイドラローラと前記搬送ローラとの
    離接を、ソレノイドの電磁的な吸引力とスプリングの戻
    し力とによる制御によって行うことを特徴とする請求項
    1または2のいずれかに記載の熱転写カードプリンタ。
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