JP3046720B2 - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

Info

Publication number
JP3046720B2
JP3046720B2 JP21012594A JP21012594A JP3046720B2 JP 3046720 B2 JP3046720 B2 JP 3046720B2 JP 21012594 A JP21012594 A JP 21012594A JP 21012594 A JP21012594 A JP 21012594A JP 3046720 B2 JP3046720 B2 JP 3046720B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cassette
gear
ribbon
mounting table
carriage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21012594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0872357A (ja
Inventor
光男 対馬
実 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP21012594A priority Critical patent/JP3046720B2/ja
Priority to US08/431,247 priority patent/US5777652A/en
Priority to CN95104956A priority patent/CN1060721C/zh
Publication of JPH0872357A publication Critical patent/JPH0872357A/ja
Priority to US08/859,301 priority patent/US5806995A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3046720B2 publication Critical patent/JP3046720B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写プリンタに係り、
特に複数のリボンカセットをそれぞれ所定の位置に保持
しておき、これらのリボンカセットの中から必要とする
リボンカセットを選択してキャリッジ上に搭載し、この
選択されたリボンカセットを使用して用紙に記録を行な
うようにした熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタにおけるカラー記録の要
求が高まっており、このカラー化の要求は熱転写プリン
タにおいても例外ではない。この一般的なカラー熱転写
プリンタに使用されるインクリボンは、その長手方向に
イエロー、シアン、マゼンタの3色あるいはこれらの3
色にブラックを加えた4色のインク部が、それぞれの色
が印字幅よりも若干長くなるように繰り返して形成され
たものであり、記録データに基づいてそれぞれの色のイ
ンク部を選択して用紙に記録を行なうように構成されて
いる。
【0003】しかしながら、前述した繰り返しタイプの
インクリボンを収納したリボンカセットを用いる熱転写
プリンタにおいては、インクリボンの記録に使用しない
色の部分は飛ばしてつぎの色を選択して記録を行なうこ
とになるし、また、ひとつの行の中に記録しない空白部
分があっても、インクリボンが連続的に搬送されるため
に、記録に使用されないインクリボンの部分が無駄にな
り、ランニングコストが高くなったり、また使用するリ
ボンカセットの量が増えるので、使用済カセットのごみ
が増加するという環境上の問題がある。
【0004】このような問題点を解決するために、本出
願人は単一色のインクリボンが収納された各色専用のリ
ボンカセットを複数箇所にそれぞれ保持しておき、記録
に使用する色のインクリボンが収納されたリボンカセッ
トを選択して選択されたリボンカセットをキャリッジ上
に搭載するようにリボンカセットを交換してカラー記録
を行なう熱転写プリンタを提案している(例えば、特開
平2−103173号公報、特開平2−103174号
公報参照)。
【0005】このリボンカセットを交換して記録するカ
ラー記録用の熱転写プリンタにおいては、インクリボン
は記録に使用される部分のみしか送られないので、イン
クリボンのほとんど全ての領域が記録に使用されること
になり、前述した繰り返しタイプのインクリボンを使用
するものと比較して、ランニングコストが低下するし、
また、破棄されるリボンカセットの量が減少するという
優れた効果がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の公報記載の熱転写プリンタにおいては、サーマルヘ
ッドをプラテンに対し接離動作するためのヘッドアップ
ダウン機構の駆動源と、用紙に対するインクリボンの剥
離位置を可変にするための剥離ローラ駆動手段の駆動源
とが共通の第1のモータにより構成されていた。また、
インクリボンを巻取るための巻取りボビン駆動手段の駆
動源としての第2のモータと、リボンカセットの交換の
ためにカセット載置台を上下動させるカセット載置台駆
動手段の駆動源としての第3のモータとを備えていた。
【0007】このように従来のリボンカセットを交換し
て記録するカラー記録用の熱転写プリンタは、高価な部
品である多くのモータを備えているためコストが高くな
るとともに、それぞれのモータを駆動するための駆動回
路が必要とされ、全体の制御回路が複雑になるという不
具合があった。
【0008】本発明は、前述した従来のものにおける問
題点を克服し、少ない数のモータにより各種機器を駆動
可能とし、安価に製造しうるとともに、全体の制御回路
を簡略化した熱転写プリンタを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の熱転写プリンタは、プラ
テンに沿って往復移動自在とされたキャリッジと、この
キャリッジ上にインクリボンを用紙を介して前記プラテ
ンに接離しうるように配設され前記インクリボンを用紙
に圧接した状態でインクリボンのインクを選択的に溶融
して用紙に転写するためのサーマルヘッドと、このサー
マルヘッドのプラテンへの接離動作を行なうヘッドアッ
プダウン機構と、前記キャリッジ上に配設され前記リボ
ンカセットの供給リールおよび巻取りリールとそれぞれ
係合可能な係合部材を有する供給ボビンおよび巻取りボ
ビンと、この巻取りボビンを回転させてインクリボンの
巻取り動作を行なわせる巻取りボビン駆動手段と、前記
キャリッジ上に配設され前記リボンカセットを搭載可能
なカセット載置台と、前記キャリッジ載置台と対向する
位置にそれぞれ形成されそれぞれがリボンカセットを保
持可能な複数個のリボンカセット保持部と、前記カセッ
ト載置台を前記リボンカセット保持部に接離する方向に
往復移動させるカセット載置台駆動手段とを備え、この
カセット載置台駆動手段により前記カセット載置台を駆
動し前記リボンカセット保持部との間でリボンカセット
の受け渡しを行なうように構成した熱転写プリンタであ
って、前記ヘッドアップダウン機構、前記巻取りボビン
駆動手段およびカセット載置台駆動手段の駆動源を同一
のモータとしたことを特徴としている。
【0010】また、請求項2に記載の熱転写プリンタ
は、請求項1において、前記ヘッドアップダウン機構お
よび前記カセット載置台駆動手段を制御する1つのカム
部材を備えたことを特徴としている。
【0011】さらに、請求項3に記載の熱転写プリンタ
は、プラテンに沿って往復移動自在とされたキャリッジ
と、このキャリッジ上にインクリボンを用紙を介して前
記プラテンに接離しうるように配設され前記インクリボ
ンを用紙に圧接した状態でインクリボンのインクを選択
的に溶融して用紙に転写するためのサーマルヘッドと、
このサーマルヘッドのプラテンへの接離動作を行なうヘ
ッドアップダウン機構と、前記キャリッジ上に配設され
前記プラテンへの接離動作により前記サーマルヘッドに
より溶融・転写されたインクを用紙から剥離する位置を
制御する剥離ローラと、この剥離ローラを前記プラテン
に対して接離動作させる剥離ローラ駆動手段と、前記キ
ャリッジ上に配設され前記リボンカセットの供給リール
および巻取りリールとそれぞれ係合可能な係合部材を有
する供給ボビンおよび巻取りボビンと、この巻取りボビ
ンを回転させてインクリボンの巻取り動作を行なわせる
巻取りボビン駆動手段と、前記キャリッジ上に配設され
前記リボンカセットを搭載可能なカセット載置台と、前
記キャリッジ載置台と対向する位置にそれぞれ形成され
それぞれがリボンカセットを保持可能な複数個のリボン
カセット保持部と、前記カセット載置台を前記リボンカ
セット保持部に接離する方向に往復移動させるカセット
載置台駆動手段とを備え、このカセット載置台駆動手段
により前記カセット載置台を駆動し前記リボンカセット
保持部との間でリボンカセットの受け渡しを行なうよう
に構成した熱転写プリンタであって、前記ヘッドアップ
ダウン機構、前記剥離ローラ駆動手段、前記巻取りボビ
ン駆動手段およびカセット載置台駆動手段の駆動源を同
一のモータとしたことを特徴としている。
【0012】さらにまた、請求項4に記載の熱転写プリ
ンタは、請求項3において、前記ヘッドアップダウン機
構、前記カセット載置台駆動手段および剥離ローラ駆動
手段を制御する1つのカム部材を備えたことを特徴とし
ている。
【0013】
【作用】前述した構成からなる本発明の請求項1に記載
の熱転写プリンタによれば、ヘッドアップダウン機構、
巻取りボビン駆動手段およびカセット載置台駆動手段を
同一のモータにより駆動することができる。
【0014】また、請求項2に記載の熱転写プリンタに
よれば、ヘッドアップダウン機構およびカセット載置台
駆動手段を1つのカム部材により制御することができ
る。
【0015】さらに、請求項3に記載の熱転写プリンタ
によれば、ヘッドアップダウン機構、剥離ローラ駆動手
段、巻取りボビン駆動手段およびカセット載置台駆動手
段を同一のモータにより駆動することができる。
【0016】さらにまた、請求項4に記載の熱転写プリ
ンタによれば、ヘッドアップダウン機構、カセット載置
台駆動手段および剥離ローラ駆動手段を1つのカム部材
により制御することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る熱転写プリンタを図面に
示す実施例により説明する。
【0018】図1ないし図4は本発明に係る熱転写プリ
ンタの一実施例を示す主要構成図である。
【0019】図1に詳示するように、本実施例の熱転写
プリンタは、後述するサーマルヘッド11により用紙お
よびインクリボン70を押圧する際に負荷を受ける平板
状のプラテン1を有している。また、このプラテン1と
平行に延在するキャリッジガイドシャフト2が熱転写プ
リンタの本体ケースの左右の両側板(図示せず)に橋架
されており、記録のための要部をなすキャリッジ3がこ
のガイドシャフト2に摺動自在に保持されている。さら
に、前記本体ケースには、前記キャリッジ3の移動をガ
イドする板状のキャリッジガイド部6が前記プラテン1
と平行に延在するように配設されている。一方、前記キ
ャリッジ3の後部にはキャリッジ支持部7が突設されて
おり、このキャリッジ支持部7が前記キャリッジガイド
部6に摺動自在に保持されている。
【0020】前記キャリッジガイド部6の背部の下方に
はキャリッジ駆動モータ4が配設されており、このキャ
リッジ駆動モータ4の近傍には、キャリッジ駆動モータ
4により回転駆動されるスプロケット4aが配設されて
いる。このスプロケット4aには、端部がキャリッジ3
に固定された歯付き駆動ベルト5が巻回されており、前
記キャリッジ駆動モータ4の駆動により歯付き駆動ベル
ト5の走行を介してキャリッジ3がガイドシャフト2お
よびキャリッジガイド部6に沿ってプラテン1と平行に
往復動されることになる。なお、このキャリッジ3をキ
ャリッジガイド部6に沿って摺動・案内するキャリッジ
支持部7はその断面形状がほぼコ字状をなしており、こ
のコ字状の内側の対向両面には、それぞれキャリッジガ
イド部6に当接する突起7aが形成されており、これら
の突起7aにより前記キャリッジ3の移動時のがたつき
を防止するようにしている。
【0021】また、このキャリッジ3には、図示しない
複数の発熱素子が整列配置され前記プラテン1に対し接
離するように移動可能に配設されているサーマルヘッド
11と、キャリッジ3の記録時における移動方向と垂直
な方向に上下動可能とされリボンカセット60を搭載可
能なカセット載置台をなすカセットキャリア12と、リ
ボンカセット6に収納されているインクリボン70をそ
の両端からそれぞれ巻回している供給リール61および
巻取りリール62とそれぞれ係合する供給ボビン13お
よび巻取りボビン14と、凹状に形成され前方にリボン
カセット60から外部に導出されているインクリボン7
0の中間部が臨むリボンカセット60のサーマルヘッド
挿入部63を挟んでインクリボン70の走行方向の上流
および下流の位置に配設された1対のピンチローラ6
4,65にそれぞれ係合する第2供給ボビン15および
第2巻取りボビン16と、インクリボン70の走行方向
において前記サーマルヘッド11の下流側に配設される
とともに使用するリボンカセット60の種類に応じて選
択的に駆動される剥離ローラ17と、これらの各部材を
駆動するための後述する駆動部材等が配設されている。
【0022】なお、後述するように、前記サーマルヘッ
ド11の前記プラテン1に対する圧接・開離動作、前記
カセットキャリア12の前記キャリッジ3に対する接離
方向の移動動作、前記インクリボンの供給・巻取り・巻
戻し動作、および、前記剥離ローラ17の駆動動作は全
て、後述するようにキャリッジ3上に配設された単一の
ステッピングモータ18(図2)を駆動源として駆動さ
れることになる。このように駆動源として1つのステッ
ピングモータ18のみを用いているため、機構は複雑化
するがそれぞれの部品はモータと比較して極めて安価で
あるため低価格化が可能となるし、またステッピングモ
ータ18の駆動回路も簡単にできる。
【0023】なお、前記サーマルヘッド11が前記プラ
テン1に対し圧接する動作をヘッドダウン動作と称し、
サーマルヘッド11が前記プラテン1から開離する動作
をヘッドアップ動作と称する。
【0024】前記ステッピングモータ18の出力ピニオ
ンギア19には、第1伝達ギア20および第2伝達ギア
21がそれぞれ噛合されている。このうち第1伝達ギア
20の上面には、この伝達ギア20の回転中心20aを
支点として回動可能なほぼ三角形状の揺動板22が装着
されている。
【0025】前記揺動板22の一端部にはカム25の上
面に形成されたカム溝26に係合するピン22aが配設
され、また、他の2つの端部には前記伝達ギア20に噛
合する第1揺動ギア23および第2揺動ギア24がそれ
ぞれ配設されており、前記揺動板22の揺動位置によ
り、この2つの揺動ギア23,24のいずれか一方が、
前記揺動板22の近傍に配設されているカム25の外周
面幅方向のほぼ中央部に形成された欠歯部25bを有す
るギア部25aと噛合されることになる。また、この揺
動板22の上面には、図示しないばねの先端が係合され
ており、このばねの弾性力により揺動板22は常にカム
25の方向に付勢されている。
【0026】前記カム25の外周部には、図4に示すよ
うに、厚さ方向におけるほぼ中央部の全周に形成され欠
歯部25bが円周方向の一部に形成されたギア部25a
と、厚さ方向における上部の約1/4周の範囲に形成さ
れた第1間欠ギア25cと、この第1間欠ギア25cと
円周方向における位置をずらせて厚さ方向における下部
のほぼ2/5周の範囲に形成された第2間欠ギア25d
とが配設されている。これらの両間欠ギア25c,25
dの歯の形状は、図4に詳示するように、連接する2個
の歯ならびに1個の歯が交互に1つの歯の間隔を開けて
順次形成されたものとされている。
【0027】また、前記カム25の上面には、前記揺動
板22のピン22aが係合される第1カム溝26と、剥
離ローラ接離用の第2カム溝27がそれぞれ形成されて
おり、また、前記カム25の下面にはサーマルヘッド接
離用カム溝28が形成されている。
【0028】前記第1カム溝26は、同心状に形成され
たそれぞれ円環状の内側の溝26aと外側の溝26bと
をほぼ直径方向に位置する2本の連通溝26c,26d
により連通して構成されており、図1に示すように、前
記第1揺動ギア23がギア部25aと噛合するときには
ピン22aを内側の溝26aに係合し、第2揺動ギア2
4がギア部25aと噛合するときにはピン22aを外側
の溝26bに係合するようになっている。さらに、前記
第1カム溝26は、揺動ギア23,24の両者をともに
ギア部25aと噛合しない位置に保持するためにピン2
2aの係止部26e,27fを内側の溝26a内に有し
ている。
【0029】また、前記剥離ローラ接離用の第2カム溝
27は、カム25の中心部における円弧溝27aとカム
25の外周部における約160度の範囲の円弧溝27b
とを直線状の連通溝27cにより連通して構成されてい
る。
【0030】さらに、前記サーマルヘッド接離用カム溝
28は、カム25の中心部から外周部にいたる弯曲溝2
8aと、この弯曲溝28aの外端に連通されている約1
90度の範囲の円弧溝28bとにより構成されている。
【0031】前記カム25の近傍には、屈曲形状のヘッ
ド圧接レバー29が配設されており、このヘッド圧接レ
バー29の下方部分の側部が軸30を中心として揺動自
在に支持されるとともに、このヘッド圧接レバー29の
一端部にはピン29aが突設され、このピン29aが前
記カム25の前記ヘッド接離用カム溝28に係合されて
いる。このヘッド圧接レバー29の他端は、サーマルヘ
ッド11が取り付けられているヘッド取付台11aの背
面を圧接ばね31を介して押圧するように構成されてい
る。
【0032】また、前記カム25の近傍には、ほぼく字
状をした剥離ローラ駆動用レバー32が配設されてお
り、この剥離ローラ駆動用レバー32の一端部には、前
記カム25の表面に形成された剥離ローラ接離用カム溝
27に係合するピン32aが形成され、剥離ローラ駆動
用レバー32の他端部には、伝達部材33の凹部33a
と係合可能な第2ピン32b、および、剥離ローラ駆動
用レバー32と連動する伝達部材33に形成された孔3
3bに挿入可能な第3ピン32cが形成されており、こ
の剥離ローラ駆動用レバー32のほぼ中央上面には、円
筒状の突起32dが形成されている。
【0033】前記伝達部材33の一端部には棒状のピン
33cが形成され、このピン33cの下端部はばね33
dを介して前記キャリッジ3に固定され、ピン33cの
上端部は、前記剥離ローラ駆動用レバー32の円筒部3
2dの孔32cにその先端部が上端から突出するように
挿入されることにより、前記剥離ローラ駆動用レバー3
2は前記伝達部材33上に保持される。また、伝達部材
32の他端部に形成された長孔33dには、剥離ローラ
取付部材34の下方に形成されたピン34aが挿入され
ている。さらに、前記剥離ローラ取付部材34の他端3
4bはキャリッジ3上に突設されたピン(図示せず)に
このピンを支点として回動可能に挿入されている。これ
により、前記剥離ローラ駆動用レバー32の回動により
前記剥離ローラ17は前記伝達部材33を介して前記プ
ラテン1に対し接離動作されるが、使用されるリボンカ
セットが前記棒状のピン33cの先端部を押圧し、この
ピンを押し下げた場合には、前記剥離ローラ駆動用レバ
ー32のピン32cが伝達部材33の孔33bに挿入さ
れず、剥離ローラ17は回動しなくなる。
【0034】なお、前記第2巻取りボビン16は、前記
剥離ローラ取付部材34の他端部の孔34bが挿入され
るピンに回転可能に挿入・保持されている。
【0035】また、前記キャリッジ3には、ステッピン
グモータ18の出力ピニオンギア19に常に噛合する前
記第2駆動ギア21が回転軸を中心として回転自在に配
設されており、この第2駆動ギア21の上面には、図5
に詳示するように、この駆動ギア21の回転にともなっ
て従動回転するギア35が連結部材21aを介すること
により一定の遊びをもって連結されている。このギア3
5の上面には巻取りギア36が配設され、この巻取りギ
ア36の上方には巻取りボビン14が摩擦機構を介して
同軸上に取り付けられている。
【0036】さらに、前記キャリッジ3には、前記ギア
35に常に噛合する伝達ギア37が配設されており、こ
の伝達ギア37には、常にこの伝達ギア37と噛合する
第1揺動ギア38および第2揺動ギア39が揺動板37
aによって連結されている。なお、この伝達ギア37は
ばねにより常に巻取りギア36方向に付勢されている。
【0037】また、前記キャリッジ3上には、前記剥離
ローラ取付部材34を介して前記第2巻取りボビン16
が配設されており、この第2巻取りボビン16の下方に
は、前記巻取りボビン14の巻取りギア36に伝達ギア
40a,40bを介して噛合される第2巻取りギア41
が図示しない摩擦機構を介して同軸上に取り付けられて
いる。
【0038】前記第1揺動ギア38および第2揺動ギア
39は、前記ステッピングモータ18の回転方向に関係
なく前記巻取りボビン14および第2巻取りボビン16
の回転方向が一定となるように設けられたもので、前記
ステッピングモータ18の回転方向に対応して第1の揺
動ギア38が巻取りギア36と噛合したり、第2の揺動
ギア39が伝達ギア40aと噛合するようになってい
る。
【0039】なお、本実施例においては、ステッピング
モータ18が反時計方向に回転する場合は、前記第1揺
動ギア38が前記巻取りギア36と噛合し、他方、ステ
ッピングモータ18が時計方向に回転する場合は、前記
第2揺動ギア39が前記伝達ギア40aと噛合し、巻取
りボビン36および第2巻取りボビン41に回転力が伝
達されるようになっている。さらに、前記第2駆動ギア
21とその上面のギア35とは、前述したように連結部
材21aにより一定の遊びをもって配置されているた
め、前記ステッピングモータ18の回転方向が逆方向に
なった場合、例えばヘッドアップ動作あるいはヘッドダ
ウン動作のために前記カム25を回転させる場合は、前
記第2伝達ギア21の回転が前記ギア35に伝達され
ず、リボンの巻取り動作は行なわれない。また、前記巻
取りボビン14と前記巻取りギア36との間にはばねク
ラッチが設けられ、巻取りボビン14は常に一方向(イ
ンクリボン70の巻取り方向)にしか回転しないように
制御されている。これにより、巻取りボビン14に巻取
られたインクリボン70は逆方向に引き出されることが
なく、弛みなどを生じない。
【0040】さらに、前記カム25の上面には前記供給
ボビン13が配設されている。この供給ボビン13の下
方には図示しない摩擦機構を介して供給ギア42が同軸
上に取り付けられており、インクリボン70に一定の供
給負荷(バックテンション)を与えたり、あるいは後述
するリボンカセット6の交換にともない、インクリボン
70の巻戻し動作を行ない得るように構成してある。
【0041】前記カム25の近傍にはカセット載置台駆
動手段をなす伝達機構43が配設されている。この伝達
機構43は、前記カム25の外周部の下部に形成された
前記第2間欠ギア25dと噛合可能なギア44aと、前
記第1間欠ギア25cと噛合可能なギア44bと、前記
ギア44aと一体回転する伝達ギア44dと、前記ギア
44bと前記ばねクラッチ機構を介して連結されギア4
4bの反時計方向の回転のみを伝達する他の伝達ギア4
4cとから構成されている。このうち前記ギア44a
は、前記カム25が最初のヘッドアップ位置からさらに
回転する場合に前記第2間欠ギア25dと噛合して回転
し、前記ギア44dを介してその回転力を後述するリフ
トギア46に伝達するように構成されている。
【0042】なお、前記伝達機構43に設けられた前記
カム25の第1間欠ギア25bあるいは第2間欠ギア2
5cにそれぞれ噛合可能なギア44bあるいはギア44
aは、大きな歯部2個のつぎに小さい歯部1個が交互に
形成された形状とされている。これは、前記第1間欠ギ
ア25bおよび第2間欠ギア25cとの伝達を確実に行
なうためである。
【0043】なお、上部のギア44bおよびその上面の
伝達ギア44cは、ばねクラッチ44d(図6)を介し
て配設されているため、常に一方向(本実施例において
は反時計方向)のみにしか回転せず、このため、この伝
達ギア44cと噛合している供給ギア42は巻戻し方向
にしか回転できない。したがって、インクリボン70の
供給には前記摩擦機構の一定の負荷が作用することにな
り、インクリボン70の引き出しによる弛み等を防止し
ている。
【0044】前記伝達機構43の近傍にはリフトギア4
6が配設されており、このリフトギア46の外周部には
スクリュー溝46aが形成されている。このリフトギア
46の下端部は、前記カム25に形成された間欠ギア2
5bと噛合しているギア44dと噛合するギア47の回
転軸47aに、カセットキャリア12がリボンカセット
60を受け取る際にこのリボンカセット60と衝突した
際の衝撃を吸収するための吸収部材をなすコイルばね4
8を介してスプライン結合されている。これによりリフ
トギア46はギア47とともに回転するが、コイルばね
48の作用により若干の上下動が可能となっており、こ
の上下動により衝撃を吸収することができる。
【0045】前述したように1つのカム25によりそれ
ぞれの機構の駆動制御が行なわれるため、部品点数が少
なくてよく、これによってコストの低減ができる。
【0046】前記カセットキャリア12には、図1に詳
示するように、前記リフトギア46のスクリュー溝46
aと噛合する歯部が形成された孔12aと、前記キャリ
ッジ3上に配設された1対のガイド部材49a,49b
がそれぞれ挿入されるガイド孔12b,12cとが形成
されており、前記リフトギア46の回転にともなってガ
イド部材49a,49bに沿ってキャリッジ3上をキャ
リッジ3の移動方向と垂直な方向に往復移動自在になっ
ている。また、このカセットキャリア12には、前記リ
ボンカセット60の保持部と係合し、このリボンカセッ
ト60を保持するく字状の1対の保持部材12d,12
eが左右に間隔を隔てて配設されており、これらの保持
部材12d,12eは、図示しない付勢部材によりその
間隔が狭くなる方向に付勢されている。
【0047】図1に詳示するように、前記キャリッジ3
には、前記本体ケースの所定位置に保持されたリボンカ
セット60の種類を検出するための第1検出センサ51
と、キャリッジ3上のリボンカセット60の有無を検出
する第2検出センサ52とを備えたセンサ配置板50が
搭載されている。図示したように前記第1検出センサ5
1と第2検出センサ52とは焦点距離の異なる反射型の
光学センサを使用しており、第1検出センサ51がリボ
ンカセット50からやや離れた位置に配置され、第2検
出センサ52がリボンカセット50に近づいた位置に配
置されるように、センサ配置板50の形状は形成されて
いる。
【0048】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0049】まず、印字状態について説明する。
【0050】ステッピングモータ18を図2において時
計方向に回転させると、伝達ギア20が反時計方向に回
転する。これにより揺動板22が反時計方向に回動し第
1揺動ギア23がカム25の外周部のギア25aと噛合
する。この状態において前記ステッピングモータ18を
さらに同方向に回転させると、カム25は反時計方向に
回転し、ヘッド圧接レバー29のピン29aがカム25
のヘッド接離用カム溝28の弯曲溝28aの最内周端に
位置するようになる。このとき、ヘッド圧接レバー29
が最も左方向に揺動された状態となるので、ヘッド取付
台11aがヘッド圧接レバー29とともに動作し、サー
マルヘッド11がプラテン1に圧接した状態いわゆるヘ
ッドダウン状態に保持されることになる。この状態にお
いては、第1揺動ギア23がカム25の外周部のギア2
5aの欠歯部25bに対向した状態となっているので、
さらにステッピングモータ18が反時計方向に回転して
も第1揺動ギア23の回転力はカム25には伝達され
ず、カム25はこの位置において停止する。この状態に
おいては、また、剥離ローラ駆動用レバー32のピン3
2aはカム25の表面の剥離ローラ接離用カム溝27の
最内周の円弧溝27a内に位置するので、剥離ローラ駆
動用レバー32はピン33Cを支点として最も右方向に
揺動された状態となり、ピン32cを介して伝達部材3
3が右方向に回動し、それにより剥離ローラ固定部材3
4がプラテン1方向に回動した状態となっている。
【0051】なお、前記カム25が回転している状態に
おいては、ステッピングモータ18の回転力は第2の伝
達ギア21にも伝達されるが、第2の伝達ギア21とギ
ア35の間には遊びがあるため、ギア35は回転しな
い。また、このヘッドダウン動作時のカム25の回転力
は第1の間欠ギア25cを介してギア44bに反時計方
向の回転力として伝達されるが、前述したようにこのギ
ア44bはギア44cとばねクラッチを介して連結され
ているために、ギア44cは回転せず、したがって、送
り出しギア42も回転しないため、インクリボン70が
送り出され弛みが生じるということはない。
【0052】この状態において、さらにステッピングモ
ータ18を時計方向に回転させると、伝達ギア21とギ
ア35の間の遊びは解消され、伝達ギア21の回転はギ
ア35に伝達され、このギア35は第2伝達ギア21と
ともに回転する。このギア35の回転はギア37に伝達
され、このギア37は時計方向に回転する。ギア37が
時計方向に回転することにより、これに噛合された揺動
ギア39が揺動し、伝達ギア40aと噛合する。したが
って、伝達ギア40aの回転が巻取りギア36に伝達さ
れるとともに、また伝達ギア40bを介して第2巻取り
ギア41に伝達され、巻取りボビン14および第2巻取
りボビン16が回転し、インクリボン70の巻取り動作
を行なう。
【0053】したがって、このヘッドダウン状態におい
て、キャリッジ駆動用モータ4を駆動し、キャリッジ3
を移動させながら、サーマルヘッド11の発熱素子を選
択的に発熱し、かつ、ステッピングモータ18を駆動し
インクリボン70を巻取ることで必要な記録がなされ
る。
【0054】前述したヘッドダウン状態からヘッドアッ
プ状態への移動はつぎのようにして行なう。
【0055】ヘッドダウン状態においてステッピングモ
ータ18を反時計方向に回転させると、第1伝達ギア2
0は時計方向に回転する。これにより揺動板22は右方
向に揺動し、第1揺動ギア23がカム25の外周部から
離脱するとともに、第2揺動ギア24がカム25の外周
部のギア25aと噛合する。
【0056】この状態においてさらにステッピングモー
タ18を同方向に回転させると、カム25は時計方向に
回転を続け、ヘッド圧接レバー29のピン29aがカム
25のヘッド接離用カム溝28の最外周の円弧溝28b
内に位置するようになる。このとき、ヘッド圧接レバー
29が最も右方向に揺動された状態となるので、ヘッド
取付台11aがヘッド圧接レバー29とともに動作し、
サーマルヘッド11がプラテン1から最も離れた状態、
いわゆるヘッドアップ状態に保持されることになる。
【0057】この状態においてステッピングモータ18
を時計方向に回転させると第1揺動ギア23はカム25
の外周部から離脱し、第2揺動ギア24がカム25のギ
ア25aと噛合し、カム25を回転させる。
【0058】この状態においてステッピングモータ18
を再度反時計方向に回転させると、揺動板22のピン2
2aが第1カム溝26の係止部26e内に位置し、第2
揺動ギア24をカム25の外周部のギア25aから離脱
させる。この位置においては第1ギア23もカム25の
外周部から離脱した位置にあるので、さらにステッピン
グモータ18が反時計方向に回転しても、ステッピング
モータ18の回転力はカム25には伝達されず、カム2
5はこの位置において停止した状態に保持される。この
状態においては、また、剥離ローラ駆動用レバー32の
ピン32aはカム25の表面の剥離ローラ接離用カム溝
27の最外周の円弧溝27b内に位置するので、剥離ロ
ーラ駆動用レバー32はピン33Cを支点として最も左
方向に揺動された状態となり、ピン32cを介して伝達
部材33が左方向に回動し、それにより剥離ローラ固定
部材34がプラテン1から離間した位置に保持された状
態となっている。なお、カム25が回転している状態に
おいては、ステッピングモータ18の回転力は第2の伝
達ギア21にも伝達されるが、第2伝達ギア21とギア
35の間には遊びがあるため、ギア35は回転しない。
また、このヘッドアップ動作時は、カム25の回転力が
第1間欠ギア25cを介してギア44bに反時計方向の
回転力として伝達されるため、前述したようにこのギア
44bとともにギア44cが反時計方向に回転し、これ
により供給ギア42が時計方向に回転しインクリボン7
0の巻取り動作が行なわれる。
【0059】このヘッドアップ状態においてキャリッジ
3を駆動しても、記録は行なわれないが、例えば、長手
方向に複数色のカラーインクが繰り返して形成されたイ
ンクリボン70を用いて、カラーでの記録を行なう場合
は、インクリボン70を空送りして所望の色のインク部
をサーマルヘッド11に対向させる必要があるため、さ
らにステッピングモータ18を反時計方向に回転させ
る。すると、ステッピングモータ18が所定量回転した
時点で伝達ギア21とギア35の間の遊びは解消され、
さらにステッピングモータ18が回転すると、伝達ギア
21の回転はギア35に伝達され、ギア35は第2伝達
ギア21とともに回転する。このギア35の回転はギア
37に伝達され、ギア37は反時計方向に回転する。ギ
ア37が反時計方向に回転することにより、これに噛合
された揺動ギア38が揺動し、巻取りギア36と噛合す
る。この巻取りギア36の回転により巻取りボビン14
が回転するだけでなく、この巻取りギア36の回転が伝
達ギア40a,40bを介して第2巻取りギア41に伝
達され、第2巻取りボビン16が回転し、インクリボン
70の巻取り動作が行なわれる。
【0060】この状態から、ステッピングモータ18を
時計方向に回転させると、揺動板22が左方向に回動
し、ピン22aが特定位置26cから第1カム溝26の
内側に移動し、このままさらにステッピングモータ18
を時計方向に回転させると、前述したヘッドダウン動作
が行なわれる。
【0061】つぎに、カセットキャリア12上に搭載さ
れるリボンカセット60の交換について説明する。な
お、最初に、カセットキャリア12にリボンカセット6
0が搭載されていない状態から、所望のリボンカセット
60を搭載するときの動作について説明する。
【0062】まず、キャリッジ3をプラテン1に沿って
往復移動させ、図示しない本体ケースの所定位置に保持
されたリボンカセット60の位置および種類を検出す
る。このとき、サーマルヘッド11がヘッドアップ状態
にある場合はヘッドダウン状態とし、また、サーマルヘ
ッド11がヘッドダウン状態にある場合にはその状態か
ら、ステッピングモータ18を反時計方向に回転させ
る。
【0063】すると、伝達ギア20の時計方向の回転に
より第2揺動ギア24がカム25のギア25aと噛合
し、カム25を時計方向に回転させる。これにより、前
述したようにサーマルヘッド11はヘッドアップ状態に
位置されるが、このヘッドアップ状態からさらにステッ
ピングモータ18を回転させると、ヘッドアップ状態の
ままヘッド圧接レバー29のピン29aは、カム溝28
の外周部の円弧溝28bに沿って移動する。
【0064】このとき、カム25の外周部の下方に形成
された間欠ギア25cが伝達部材43のギア44a,4
4bと噛み合い、このギア44a,44bを回転させ
る。これにともない、ギア44dが回転し、ギア47を
回転させる。このギア47の回転により、リフトギア4
6が回転し、このリフトギア46が回転することによ
り、カセットキャリア12がガイド部材49a,49b
に沿って上方に移動する。これにより、カセットキャリ
ア12の保持爪12d,12eがリボンカセット60の
外周部に形成された保持部66a,66bと係合し、リ
ボンカセット60を保持する。
【0065】このとき、リボンカセット60が保持され
た位置に若干の高さのばらつきがあっても、リフトギア
46はギア47の軸47aにコイルばね48を介してス
プライン結合されているため(図6)、上下方向のガタ
ツキを吸収できるし、また、カセットキャリア12がリ
ボンカセット60に衝突したとしても、カセットキャリ
ア12はコイルばね48により上下動可能とされている
ので、衝突の際の衝撃を吸収することができる。なお、
ギア44bが回転しても、このギア44bと伝達ギア4
4cとはばねクラッチを介して連結されているため、伝
達ギア44cは回転しない。
【0066】そして、リボンカセット60を保持した
ら、ステッピングモータ18を時計方向に回転させる。
これにより、第1の揺動ギア23を介してカム25が反
時計方向に回転する。このとき、間欠ギア25cを介し
てギア44a,44d,47が回転し、リフトギア46
が回転する。これによりカセットキャリア12は下降
し、キャリッジ3上に配置する。このようにして、所望
のリボンカセット60をキャリッジ3上に搭載すること
ができる。
【0067】なお、図7および図8に示すように、第1
巻取りボビン14、第2巻取りボビン16、第1供給ボ
ビン13および第2供給ボビン15のそれぞれに形成さ
れたリボンカセット60の各リール61,62の係合部
と係合する係合部材14a,16a,(13a,15
a)は、全て上方に付勢するばね14b,16b,(1
3b,15b)を介在させて上下動自在に配設されると
ともに、ばね付勢された各係合部材14a,16a,
(13a,15a)の上方への移動を規制する規制部材
(ストッパ)14c,16c,(13c,15c)が各
ボビン14,16,(13,15)の頂部に形成されて
いるために、リボンカセット60の交換時に、うまく係
合できなかった場合でも、ばね14b,16b,(13
b,15b)に抗して係合部材14a,16a,(13
a,15a)が押し下げられ、リボンカセット60はカ
セットキャリア12の下降にともないカセットキャリア
12上に搭載される。その後、ボビン13,14の回転
により、下降された係合部材14a,16a,(13
a,15a)とリール61,62の係合部との位置合わ
せが行なわれ、ボビン側の係合部材がリール61,62
の係合部と係合し、上昇する。これによりリボンカセッ
ト60のキャリッジ3のカセットキャリア12上への搭
載が確実に行なわれることになる。
【0068】つぎに、カセットキャリア12上にあらか
じめリボンカセット60が搭載されており、このリボン
カセット60を他のリボンカセット60と交換する場合
について説明する。
【0069】まず、キャリッジ3を往復移動させて、リ
ボンカセット60が保持されていない本体ケースのリボ
ンカセット保持部を検出する。このリボンカセット保持
部の位置を検出したら、この位置に対向する位置にキャ
リッジ3を位置づけ、前述したようにカセットキャリア
12を上昇させ、リボンカセット60を保持部に保持さ
せる。その後、カセットキャリア12を下降させたうえ
で、前述したリボンカセット60が搭載されていない場
合と同様に操作して所望のリボンカセット60を搭載す
る。
【0070】ここで、図示しなかったが、本体ケースの
所定位置にリボンカセット60を保持する機構は、カセ
ットキャリア12上のリボンカセット60の保持部と同
様の機構である。
【0071】なお、前出したインクリボン70の巻取り
ボビン62および供給ボビン61は、カセットキャリア
12の上下移動に連動して上下するとともに、その回転
力が上下の位置において得られるように、巻取りギア3
6および供給ギア42の固定軸上にスプライン結合させ
ることで、カセットキャリア12が上昇した位置でも、
インクリボン70の巻取り動作を行なうようにしてもよ
い。
【0072】なお、本発明は、前述した実施例に限定さ
れるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能であ
る。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、駆
動源としては1つのモータのみを用いているため、機構
は複雑化するがそれぞれの部品はモータと比較して極め
て安価であるため低価格化が可能となるし、またモータ
の駆動回路も簡単にできるという効果がある。
【0074】また、1つのカム部材によりそれぞれの機
構の駆動制御が行なわれるため、部品点数が少なくてよ
く、これによってもコストの低減ができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写プリンタの一実施例を示す要部
の構成図
【図2】本発明の熱転写プリンタの一実施例を示す要部
構成の分解斜視図
【図3】本発明の熱転写プリンタの一実施例の要部の構
成図で、ヘッドダウン状態を示す図
【図4】本発明の熱転写プリンタの一実施例におけるカ
ムの構成を示す説明図
【図5】本発明の熱転写プリンタの一実施例における第
2伝達ギアとギアとの連結の構造を示す分解説明図
【図6】本発明の熱転写プリンタの一実施例におけるカ
セットキャリアの駆動機構でリフトギアと伝達部材の構
造を示す分解説明図
【図7】本発明の熱転写プリンタの一実施例におけるリ
ボン巻取りボビンおよび供給ボビンの構成を示す分解説
明図
【図8】本発明の熱転写プリンタの一実施例における第
2リボン巻取りボビンおよび送り出しボビンの構成を示
す分解説明図
【符号の説明】
11 サーマルヘッド 12 カセットキャリア 13 供給ボビン 14 巻取りボビン 25 カム 25a 間欠ギア 42 供給ギア 44b,44c ギア 48 コイルばね(吸収部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−286199(JP,A) 特開 平5−261949(JP,A) 特開 平5−286199(JP,A) 特開 平5−261949(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 25/304 B41J 2/32 B41J 2/325 B41J 23/02 B41J 35/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンに沿って往復移動自在とされた
    キャリッジと、このキャリッジ上にインクリボンを用紙
    を介して前記プラテンに接離しうるように配設され前記
    インクリボンを用紙に圧接した状態でインクリボンのイ
    ンクを選択的に溶融して用紙に転写するためのサーマル
    ヘッドと、このサーマルヘッドのプラテンへの接離動作
    を行なうヘッドアップダウン機構と、前記キャリッジ上
    に配設され前記リボンカセットの供給リールおよび巻取
    りリールとそれぞれ係合可能な係合部材を有する供給ボ
    ビンおよび巻取りボビンと、この巻取りボビンを回転さ
    せてインクリボンの巻取り動作を行なわせる巻取りボビ
    ン駆動手段と、前記キャリッジ上に配設され前記リボン
    カセットを搭載可能なカセット載置台と、前記キャリッ
    ジ載置台と対向する位置にそれぞれ形成されそれぞれが
    リボンカセットを保持可能な複数個のリボンカセット保
    持部と、前記カセット載置台を前記リボンカセット保持
    部に接離する方向に往復移動させるカセット載置台駆動
    手段とを備え、このカセット載置台駆動手段により前記
    カセット載置台を駆動し前記リボンカセット保持部との
    間でリボンカセットの受け渡しを行なうように構成した
    熱転写プリンタであって、前記ヘッドアップダウン機
    構、前記巻取りボビン駆動手段およびカセット載置台駆
    動手段の駆動源を同一のモータとしたことを特徴とする
    熱転写プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドアップダウン機構および前記
    カセット載置台駆動手段を制御する1つのカム部材を備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の熱転写プリン
    タ。
  3. 【請求項3】 プラテンに沿って往復移動自在とされた
    キャリッジと、このキャリッジ上にインクリボンを用紙
    を介して前記プラテンに接離しうるように配設され前記
    インクリボンを用紙に圧接した状態でインクリボンのイ
    ンクを選択的に溶融して用紙に転写するためのサーマル
    ヘッドと、このサーマルヘッドのプラテンへの接離動作
    を行なうヘッドアップダウン機構と、前記キャリッジ上
    に配設され前記プラテンへの接離動作により前記サーマ
    ルヘッドにより溶融・転写されたインクを用紙から剥離
    する位置を制御する剥離ローラと、この剥離ローラを前
    記プラテンに対して接離動作させる剥離ローラ駆動手段
    と、前記キャリッジ上に配設され前記リボンカセットの
    供給リールおよび巻取りリールとそれぞれ係合可能な係
    合部材を有する供給ボビンおよび巻取りボビンと、この
    巻取りボビンを回転させてインクリボンの巻取り動作を
    行なわせる巻取りボビン駆動手段と、前記キャリッジ上
    に配設され前記リボンカセットを搭載可能なカセット載
    置台と、前記キャリッジ載置台と対向する位置にそれぞ
    れ形成されそれぞれがリボンカセットを保持可能な複数
    個のリボンカセット保持部と、前記カセット載置台を前
    記リボンカセット保持部に接離する方向に往復移動させ
    るカセット載置台駆動手段とを備え、このカセット載置
    台駆動手段により前記カセット載置台を駆動し前記リボ
    ンカセット保持部との間でリボンカセットの受け渡しを
    行なうように構成した熱転写プリンタであって、前記ヘ
    ッドアップダウン機構、前記剥離ローラ駆動手段、前記
    巻取りボビン駆動手段およびカセット載置台駆動手段の
    駆動源を同一のモータとしたことを特徴とする熱転写プ
    リンタ。
  4. 【請求項4】 前記ヘッドアップダウン機構、前記カセ
    ット載置台駆動手段および剥離ローラ駆動手段を制御す
    る1つのカム部材を備えたことを特徴とする請求項3に
    記載の熱転写プリンタ。
JP21012594A 1994-05-13 1994-09-02 熱転写プリンタ Expired - Fee Related JP3046720B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21012594A JP3046720B2 (ja) 1994-09-02 1994-09-02 熱転写プリンタ
US08/431,247 US5777652A (en) 1994-05-13 1995-04-28 Thermal transfer printer
CN95104956A CN1060721C (zh) 1994-05-13 1995-05-15 热传导打印机
US08/859,301 US5806995A (en) 1994-05-13 1997-05-20 Thermal transfer printer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21012594A JP3046720B2 (ja) 1994-09-02 1994-09-02 熱転写プリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0872357A JPH0872357A (ja) 1996-03-19
JP3046720B2 true JP3046720B2 (ja) 2000-05-29

Family

ID=16584215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21012594A Expired - Fee Related JP3046720B2 (ja) 1994-05-13 1994-09-02 熱転写プリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3046720B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0872357A (ja) 1996-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3119563B2 (ja) 熱転写プリンタ
US7309178B2 (en) Image formation device
US5806995A (en) Thermal transfer printer
US5631688A (en) Thermal transfer printer
US4598301A (en) Thermal printer
US4611937A (en) Ribbon feed mechanism for a printer
JP3046720B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP3095630B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP3095631B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP2837018B2 (ja) 熱転写プリンタおよびこの熱転写プリンタに使用するリボンカセット
JP3121725B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP3119559B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP3095632B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP3149113B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP3249322B2 (ja) 記録装置
JP2868360B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP2725865B2 (ja) 熱転写プリンタのインクリボン巻戻し装置
KR890003355Y1 (ko) 열감응 프린터
JP3038128B2 (ja) インクリボン巻取装置
JP3172068B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP2843203B2 (ja) リボン巻取り機構
JP2000108472A (ja) プリンタ装置
JP3325761B2 (ja) リボンカセット
JPH09254419A (ja) カラープリンタ
JP2823986B2 (ja) 熱転写プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000307

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees