JP2006049432A - 積層型電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コイルを構成する導体パターンの配置を工夫し、コイルのインダクタンス値のばらつきを抑え、電気的な特性のばらつきを少なくした積層型電子部品を得る。
【解決手段】 略四角形状を有するスパイラル状の導体パターン21,22は、セラミック絶縁層12に形成されたビアホールvhにより電気的に相互に接続されてコイルLを構成している。導体パターン21,22は、導体パターン21のY軸方向に延在する辺21ya,21ybのそれぞれの幅方向の中心が、セラミック絶縁層12を間にして、導体パターン22のY軸方向に延在する辺22ya,22ybのそれぞれの内側縁端e2a,e2c上に位置するように形成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、積層型電子部品、詳しくは、セラミックなどの絶縁層が積層されてなる積層体内に形成されたコイルを有するLCフィルタ等の積層型電子部品に関する。
従来より、この種の積層型電子部品として、例えば、特許文献1に開示されたような積層インダクタがある。この積層インダクタは、セラミック絶縁層と導体パターンとを交互に積層し、各導体パターンの端部を順次接続することにより、セラミック絶縁層の積層方向に導体パターンが重畳するとともに、コイル軸の方向が前記セラミック絶縁層の積層方向を有するコイルを、チップ状のセラミック積層体内に形成してなる構成を有している。
ところで、前記従来の積層型電子部品にあっては、セラミック絶縁層を間にして互いに隣接する導体パターンは、セラミック絶縁層の積層方向から見て互いに重なるように形成されていた。このように、セラミック絶縁層を間にして互いに隣接する導体パターンが重なるように形成した場合、セラミック絶縁層や導体パターンの積層の際にセラミック絶縁層の積層ずれが生じると、隣接する前記導体パターンの対向面積が変化してコイルのインダクタンスが変化し、積層型セラミック電子部品の電気的な特性が変化する。
例えば、チップ状のセラミック積層体内に前記のような導体パターンを順次接続したコイルに加えて、キャパシタを内蔵させたLCフィルタでは、導体パターンの対向面積の変化によりコイルのインダクタンスが変化し、フィルタの減衰ポールの周波数が変化するという問題点があった。しかも、前記積層ずれは不可避的に発生する。
従来の積層型セラミック電子部品が有しているこのような問題点を解消するため、例えば、図10に示すように、セラミック絶縁層30を間にして互いに隣接する四角形状のスパイラル状を有する導体パターン31,32を有し、これら導体パターン31,32が前記セラミック絶縁層30に形成されたビアホールvhにより、その端部31a及び32aにて電気的に相互に接続した四角形状のスパイラル状の一つのコイル(インダクタ)Lを有するLCフィルタにおいて、導体パターン31,32のうち、導体パターン31の幅をいま一つの導体パターン32の幅よりも狭く形成し、導体パターン31が導体パターン32の幅方向の略中央に位置するように形成することが考えられる。このようにすれば、セラミック絶縁層30を間にして互いに隣接する導体パターン31,32の位置に多少のばらつきが生じても、導体パターン31,32の対向面積は一定に保持される。
しかしながら、積層ずれが生じ、例えば、図10に示すように、導体パターン31が導体パターン32に対してX軸方向にΔxずれたとすると、導体パターン31のY軸方向に延在する一対の辺31ya及び31ybも導体パターン32のY軸方向に延在する一対の辺32ya及び32ybに対してそれぞれX軸方向にΔxシフトする。このシフトにより、導体パターン31の辺31yaのコイルLの内側の縁端e1aと導体パターン32の辺32yaのコイルLの内側の縁端e2aとの間の間隔がgから(g−Δx)と小さくなるとともに、導体パターン31の辺31ybのコイルLの外側の縁端e1bと導体パターン32の辺32ybのコイルLの外側の縁端e2bとの間の間隔もまたgから(g−Δx)と小さくなる。
ところで、図10に示したように、導体パターン31,32が重ね合わされている場合、導体パターン32に対して導体パターン31がずれたときに、重なり幅が変わらない範囲内のずれであっても、縁端効果による電気力線の結合が減少するため、コイルLのインダクタンス値は小さくなる。
縁端効果とは、電気力線が電極の縁端部分で広がって放出されることを意味する。コイルパターンの層間の結合を考えた場合、導体パターン31から縁端効果によって放出された電気力線は、導体パターン32のはみ出した部分で受け止めているが、縁端e2a,e1a及びe2b,e1bの距離が小さくなると、導体パターン32の縁端e2a,e2bで受け止める電気力線が少なくなる。これにより、コイルLのインダクタンス値も小さくなる。従って、導体パターン31,32の位置がばらつくと、縁端e2a,e1a及びe2b,e1bの距離もばらつき、コイルLのインダクタンス値もばらつくという問題点がある。
特開2002−64016号公報
そこで、本発明の目的は、コイルを構成する導体パターンの配置を工夫し、積層方向に隣接する導体パターンに若干のずれを生じてもコイルのインダクタンス値のばらつきを抑え、電気的な特性のばらつきを少なくした積層型電子部品を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る積層型電子部品は、絶縁層を積層してなるセラミック積層体の内部に、該絶縁層の積層方向にコイル軸を有するコイルが形成されてなる積層型電子部品であって、前記コイルは、積層体の前記絶縁層の主面に形成された互いに直交する対称軸を有する形状からなる導体パターンと、前記絶縁層の積層方向にて互いに隣接する導体パターンの間に位置する絶縁層に形成されてこれら導体パターンを直列に接続するビアホールとからなり、互いに隣接する前記導体パターンは前記絶縁層の積層方向から見てその一方の導体パターンが他方の導体パターンの内側縁端又は外側縁端のいずれかに重なるように形成されていることを特徴とする。
本発明に係る積層型電子部品によれば、積層方向に隣接する導体パターンの一方の導体パターンが他方の導体パターンの内側縁端又は外側縁端のいずれかにて重なるように形成されているので、導体パターンが絶縁層を間にして隣接する導体パターンに対してずれたとしても、実際に重なっている部分の面積は、対向する一対の辺の片側で重なり幅が大きくなると、他方の辺の重なり幅が減少するため、両方の辺で相殺し合い、重なり面積は一定となる。そして、縁端効果による電気力線の結合の減少は一方の辺のみで発生する。縁端効果による電気力線の結合の減少は、図10に示した従来の積層型電子部品では両方の辺で発生するが、本発明に係る積層型電子部品では一方の辺でのみ発生するため、コイルのインダクタンス値の変化が小さくなる。その結果、本発明では積層型電子部品の電気特性のばらつきを小さくすることができる。
本発明に係る積層型電子部品は、前記絶縁層の積層方向にて互いに隣接する導体パターンの幅が互いに異なっていてもよい。絶縁層の積層方向にて互いに隣接する導体パターンのそれぞれの縁端同士の距離が大きくなるので、導体パターンのずれの許容範囲を大きくすることができ、積層ずれの管理が容易になる。
また、前記絶縁層の積層方向にて互いに隣接する導体パターンの重なり幅が幅の狭い導体パターンの幅の略1/2であってもよい。最大で幅の狭い導体パターンの幅の略1/2まで導体パターンのずれが許容されるので、導体パターンのずれの許容範囲を最大にすることができ、積層ずれの管理がさらに容易になる。
さらに、前記導体パターンは種々の形状を採用することができる。例えば、略正方形、略長方形、略菱形、略正n角形(nは偶数)、略円形、略楕円形又は略長円形などのいずれかであってもよい。
以下、本発明に係る積層型電子部品の実施例を添付図面を参照して説明する。
本発明の一実施例である積層型電子部品は、図1に示すような等価回路を有するLCフィルタに適用したものであって、その外観を図2に、また、その具体的な構成を図3に示す。
このLCフィルタ10は、図3に示すように、セラミック材料からなるセラミック絶縁層11〜16が積層されてなるチップ状のセラミック積層体10aからなる。セラミック絶縁層11〜16は、いずれも、セラミック材料をドクターブレード法や引き上げ法などの手法で成形したセラミックグリーンシートからなり、それらが積層及び圧着されて焼成され、セラミック積層体10aが形成される。
図2に示すように、セラミック積層体10aの一端部にはLCフィルタ10の入力端子P1が形成され、また、他端部には、LCフィルタ10の出力端子P2が形成されている。さらに、セラミック積層体10aの中央部であって入力端子P1と出力端子P2との間には、グランド端子Gが形成されている。これら入力端子P1、出力端子P2及びグランド端子Gは、焼成前にセラミック積層体10aに予め印刷により形成されていてもよく、あるいは、セラミック積層体10aの焼成の後に形成してもよい。
図3に示すように、セラミック絶縁層12,13には、それぞれの主面にいずれも同じ巻方向を有する略四角形状を有するスパイラル状の導体パターン21,22が形成されている。導体パターン21,22は、セラミック絶縁層12に形成されたビアホールvhにより、端部21a,22bが電気的に相互に接続されて図1に示すコイル(インダクタ)Lを構成している。
本実施例にあっては、導体パターン21はその幅を100μmとし、また、導体パターン22はその幅を150μmとしている。これら導体パターン21,22は、図4に示すように、セラミック絶縁層11〜16の積層方向から見て、導体パターン21のY軸方向に延在する辺21ya,21ybのそれぞれの幅方向の中心が、セラミック絶縁層12を間にして、導体パターン22のY軸方向に延在する辺22ya,22ybのそれぞれの内側縁端e2a,e2c上に位置するように形成されている。
図3に示すように、導体パターン21のいま一つの端部21bはセラミック絶縁層12の一つの辺に引き出され、前記出力端子P2に電気的に接続されている。また、導体パターン22のいま一つの端部22aはセラミック絶縁層13の一つの辺に引き出され、前記出力端子P1に電気的に接続されている。
セラミック絶縁層11〜13の下側に積層されたセラミック絶縁層14,15の各主面には、図1に示すLCフィルタ10を構成するキャパシタC1のキャパシタ電極23,24がそれぞれ形成されている。これらキャパシタ電極23,24はセラミック絶縁層14を間にして互いに対向し、その間に発生する静電容量によりキャパシタC1を構成している。キャパシタ電極23は、その一つの辺にて前記入力端子P1に電気的に接続されている。また、キャパシタ電極24は、その一つの辺にて前記出力端子P2に電気的に接続されている。
さらに、セラミック絶縁層15の下側に積層されたセラミック絶縁層16の主面にはグランド電極25が形成されている。該グランド電極25はその引出し部25a,25aによりグランド端子Gに電気的に接続されている。グランド電極25は、セラミック絶縁層15を間にしてキャパシタ電極24に対向し、その間に発生する静電容量により図1に示すLCフィルタ10のキャパシタC2を構成している。
前記LCフィルタ10にあっては、図4に示すように、導体パターン21が導体パターン22に対してX軸方向にΔxずれたとすると、導体パターン21のY軸方向に延在する一対の辺21ya及び21ybも導体パターン22のY軸方向に延在する一対の辺22ya及び22ybに対してそれぞれX軸方向にΔxシフトする。
このΔxのシフトにより、導体パターン21の前記辺21yaのコイルLの内側の縁端e1aは、導体パターン22の前記辺22yaのコイルLの内側の縁端e2aとの間の間隔がgから(g+Δx)に増大し、導体パターン21の辺21yaの縁端e1aが導体パターン22の辺22yaの縁端e2aから離れる。このため、導体パターン21の辺21yaと導体パターン22の重なりが小さくなる(電気力線が少なくなる)。
これに対して、導体パターン21の辺21ybのコイルLの内側の縁端e1cは、導体パターン22の辺22ybのコイルLの内側の縁端e2cとの間の間隔が、前記とは逆に、gから(g−Δx)に減少し、導体パターン21の辺21ybの縁端e1cが導体パターン22の辺22ybの縁端e2cに近づく。このため、導体パターン21の辺21ybと導体パターン22の辺22ybの重なりが逆に大きくなる(電気力線が多くなる)。
即ち、図10に示した従来例における導体パターン31,32の重ね合わせの場合は、導体パターン32に対して導体パターン31がずれたときに、辺31ya,32yaと辺31yb、32ybの実際に重なっている部分の面積は変わっていないが、縁端e1a−e2aの縁端効果により結合している電気力線の減少と、縁端e1b−e2bの縁端効果により結合している電気力線の減少の両方でコイルLのインダクタンス値が小さくなる。
一方、本実施例における導体パターン21,22の重ね合わせの場合は、実際に重なっている部分の面積は、対向する一対の辺21ya,22ya又は21yb,22ybの一方で重なり幅が大きくなると、他方では重なり幅が減少するため、両方で相殺しあい、重なり面積は一定となる。縁端効果としては、導体パターン21が導体パターン22に対して右側にずれると、縁端e1a−e2a間の縁端効果による電気力線の結合は変化しないが、縁端e1c−e2c間の縁端効果による電気力線の結合は減少するため、これによるコイルLのインダクタンス値の減少が発生する。
図10に示した従来例と図4に示した本実施例とを比較すると、従来例はで、対向する一対の辺31ya,32ya及び31yb,32ybの両方で縁端効果によるインダクタンス値の減少が発生する。しかし、本実施例では、対向する一対の辺21ya,22ya及び21ya,22ybの片側でのみ縁端効果によるインダクタンス値の減少が発生するため、本実施例のほうがコイルLのインダクタンス値の変化が少なくなる。
縁端効果は、二つの導体間の絶縁層の厚みの3倍まで到達すると考えられる。例えば、絶縁層の厚みが25μmの場合は、縁端効果は75μmまで達する。但し、先端ほど、電気力線の密度は小さくなるため、ずれによる変化量は小さくなる。
本実施例において、導体パターン21の幅が100μmであるので、導体パターン21が導体パターン22に対してX軸方向に最大でΔx=(100/2)μmずれても、コイルLのインダクタンスは殆ど変化しないことを意味している。このことは、また、導体パターン21が導体パターン22に対してY軸方向にΔyずれた場合も全く同じである。このように、導体パターン21,22のパターン配置を図4のような配置とすることにより、LCフィルタ10の減衰ポールの周波数のばらつきを小さくすることができる。
以下、LCフィルタ10について具体的な数値を挙げて説明する。図4で説明したコイルLにおいて、導体パターン21の幅を100μm、導体パターン22の幅を150μmとしたコイルLを有する実施例について、導体パターン21を導体パターン22に対してX軸方向及びY軸方向にずらしたときの、コイルLの電磁界シミュレーションを行った。その結果を導体パターン21のX軸方向のずらし量及びY軸方向のずらし量に対する減衰ポールの周波数の変化として、それぞれ図5及び図6において曲線h1x及びh1yで示す。
また、比較例として図10で説明したコイルLにおいて、導体パターン31の幅を100μm、導体パターン32の幅を200μmとしたコイルLを有する比較例1、導体パターン31の幅を100μm、導体パターン32の幅を150μmとしたコイルLを有する比較例2、導体パターン31の幅を100μm、導体パターン32の幅を100μmとしたコイルLを有する比較例3について、前記と同様に、導体パターン31を導体パターン32に対してX軸方向及びY軸方向にずらしたときの、コイルLの電磁界シミュレーションを行った。
その結果を導体パターン31のX軸方向のずらし量及びY軸方向のずらし量に対する減衰ポールの周波数の変化として、それぞれ図5及び図6において曲線h2x,h3x,h4x及びh2y,h3y,h4yで示す。電磁界シミュレーションでは、図5及び図6からも分かるように、実施例のLCフィルタの減衰ポールの周波数f0のずれが比較例1〜3のものよりも小さくなっている。
さらに、比較例1〜3の減衰ポールの周波数f0のずれの実測値を図7に、また実施例の減衰ポールの周波数f0のずれの実測値を図8にそれぞれ示す。図7及び図8において、(A)はいずれも導体パターン31及び21をX軸方向へずらしたときの平均値(ave)、最大値(max)、最小値(min)及びシミュレーション値(HFSS)を示しており、(B)は導体パターン31をY軸方向へずらしたときの平均値(ave)、最大値(max)、最小値(min)及びシミュレーション値(HFSS)を示している。
これら図7及び図8からも分かるように、コイルLの電磁界解析シミュレーションの結果と実測結果とが略合致しており、前記電磁界シミュレーションが略正確に行われていることがわかる。
なお、本発明に係る積層型電子部品は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、前記実施例において、導体パターン21はその幅方向の中心が導体パターン22の外側の縁端上に位置するようにしてもよい。また、コイルLが二つの導体パターン21,22からなるものについて説明したが、コイルLは三つ以上の導体パターンがビアホールで直列に接続されたものであってもよい。また、本発明は、図1に示した回路構成を有するLCフィルタ10と異なる回路構成を有するLCフィルタにも適用することができる。
さらに、本発明に係る積層型電子部品において、導体パターンは略四角形状(略正方形)のみならず、略長方形、略菱形、略正n角形(nは偶数)、略円形、略楕円形又は略長円形などのいずれかであってもよい。図9に導体パターン21,22を円形とした場合を示す。図9において図4と対応する部材、部分には同じ符号を付し、それらの部材、部分は図4に示したものと基本的には同じ作用を奏する。
また、積層体を構成する絶縁層は、セラミック以外に樹脂であってもよい。
積層型電子部品としてのLCフィルタの等価回路図である。 本発明の一実施例である積層型電子部品の外観を示す斜視図である。 図2に示した積層型電子部品の分解斜視図である。 図2に示した積層型電子部品のコイルの導体パターンの配置の説明図である。 図4に示した導体パターンのX軸方向のずれに対するLCフィルタの減衰ポールの周波数変化を示すグラフである。 図4に示した導体パターンのY軸方向のずれに対するLCフィルタの減衰ポールの周波数変化を示すグラフである。 比較例1〜3の減衰ポールの周波数のずれの実測値及びシミュレーション値を示すグラフであり、(A)はX軸方向のずれによる減衰ポールの周波数のずれの実測値及びシミュレーション値の変化を示し、(B)はY軸方向のずれによる減衰ポールの周波数のずれの実測値及びシミュレーション値の変化を示す。 実施例の減衰ポールの周波数のずれの実測値及びシミュレーション値を示すグラフであり、(A)はX軸方向のずれによる減衰ポールの周波数のずれの実測値及びシミュレーション値の変化を示し、(B)はY軸方向のずれによる減衰ポールの周波数のずれの実測値及びシミュレーション値の変化を示す。 導体パターンの他の例を示す説明図である。 従来の積層型電子部品の導体パターンの配置の説明図である。
符号の説明
10…LCフィルタ
10a…セラミック積層体
11〜16…セラミック絶縁層
21,22…導体パターン
23,24…キャパシタ電極
25…グランド電極
21ya,21yb,22ya,22yb…辺
1a,e1b,e1c,e2a,e2b,e2c…縁端
vh…ビアホール
P1…入力端子
P2…出力端子
G…グランド端子
L…コイル(インダクダ)
C1,C2…キャパシタ

Claims (5)

  1. 絶縁層を積層してなる積層体の内部に、該絶縁層の積層方向にコイル軸を有するコイルが形成されてなる積層型電子部品であって、
    前記コイルは、積層体の前記絶縁層の主面に形成された互いに直交する対称軸を有する形状からなる導体パターンと、前記絶縁層の積層方向にて互いに隣接する導体パターンの間に位置する絶縁層に形成されてこれら導体パターンを直列に接続するビアホールとからなり、
    互いに隣接する前記導体パターンは前記絶縁層の積層方向から見てその一方の導体パターンが他方の導体パターンの内側縁端又は外側縁端のいずれかに重なるように形成されていること、
    を特徴とする積層型電子部品。
  2. 前記絶縁層の積層方向にて互いに隣接する導体パターンの幅が互いに異なっていることを特徴とする請求項1に記載の積層型電子部品。
  3. 前記絶縁層の積層方向にて互いに隣接する導体パターンの重なり幅が幅の狭い導体パターンの幅の略1/2であることを特徴とする請求項2に記載の積層型電子部品。
  4. 前記導体パターンは、略正方形、略長方形、略菱形、略正n角形(nは偶数)、略円形、略楕円形又は略長円形のいずれかであることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の積層型電子部品。
  5. 前記絶縁層はセラミック又は樹脂からなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の積層型電子部品。
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