JP2003309011A - 積層型インダクタ - Google Patents

積層型インダクタ

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JP2003309011A
JP2003309011A JP2002115885A JP2002115885A JP2003309011A JP 2003309011 A JP2003309011 A JP 2003309011A JP 2002115885 A JP2002115885 A JP 2002115885A JP 2002115885 A JP2002115885 A JP 2002115885A JP 2003309011 A JP2003309011 A JP 2003309011A
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JP
Japan
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coil
insulating
inductor
laminated
turns
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JP2002115885A
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Sadahiro Sato
貞弘 佐藤
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Okaya Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Okaya Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の自己共振周波数を持ち、単一でも高帯
域に使用可能な積層型インダクタの実現。 【解決手段】 表面に導体パターン14を形成した複数枚
の絶縁性シート12を積層して絶縁積層体18を形成すると
共に、上記絶縁性シート12の積層方向に隣接する導体パ
ターン14の端部同士を順次接続することにより、上記絶
縁積層体18内部に複数のターン25を有する螺旋状のコイ
ル26構成して成る積層型インダクタ10であって、上記コ
イル26の各ターン25の径が、コイル26の一端から他端に
向かって徐々に小さく成されている積層型インダクタ1
0。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チョークコイル
等として使用される積層型インダクタに係り、特に、高
帯域特性に優れた積層型インダクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図7乃至図9は、従来使用されている積
層型インダクタの一例を示すものであり、この積層型イ
ンダクタ60は、表面に略コ字状の導体パターン62が被着
形成されたセラミック等より成る複数枚の絶縁性シート
64を積層すると共に、積層された絶縁性シート64の最上
層に、導体パターン62の形成されていない絶縁性シート
65を積層して成り(図8)、さらに、上下方向(絶縁性
シート64の積層方向)に隣接する導体パターン62の端部
同士を、絶縁性シート64に形成され、内部に導電性材料
の充填されたスルーホール66を介して順次接続すること
により、図9に示すように、絶縁積層体68内部に、略四
角形状の複数のターン69を有する螺旋状のコイル70を構
成している。
【0003】また、上記絶縁積層体68の両端面には、外
部電極72,72(図9)が形成されており、一方の外部電
極72に、上記コイル70の一端70aが接続されると共に、
他方の外部電極72に、コイル70の他端70bが接続され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の積層型イン
ダクタ60にあっては、各絶縁性シート64表面に形成され
る導体パターン62が基本的に略同一形状であり、その結
果、導体パターン62を接続して構成されるコイル70の各
ターン69の径が全て一定となるため、一つの自己共振周
波数だけを持つこととなる。
【0005】その結果、図10のグラフに示すように、
従来の積層型インダクタ60は、その自己共振周波数にお
いてインピーダンスが最大となり、上記自己共振周波数
以上の周波数ではインピーダンスが急激に低下し、イン
ダクタとしての機能を発揮しなくなるため、単一の積層
型インダクタ60では、広帯域において使用することはで
きなかった。
【0006】このため従来は、図11のグラフに示す如
く、自己共振周波数の異なる複数個の積層型インダクタ
60a,60b,60c,60dを直列接続することにより、図
11のグラフの実線部分で示すような広帯域で使用可能
なインダクタを構成せざるを得なかった。
【0007】本発明は、上記した従来例の問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、複数
の自己共振周波数を持ち、単一でも高帯域に使用可能な
積層型インダクタの実現にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る積層型インダクタにあっては、表面
に導体パターンを形成した複数枚の絶縁性シートを積層
して絶縁積層体を形成すると共に、上記絶縁性シートの
積層方向に隣接する導体パターンの端部同士を順次接続
することにより、上記絶縁積層体内部に複数のターンを
有する螺旋状のコイルを構成して成る積層型インダクタ
であって、上記コイルに、他のターンと径の異なるター
ンを少なくとも1箇所以上形成したことを特徴とする。
【0009】本発明に係る積層型インダクタにあって
は、複数のターンを有する螺旋状のコイルに、他のター
ンと径の異なるターンを少なくとも1箇所以上形成した
ので、複数の自己共振周波数を持つこととなる。その結
果、単一の積層型インダクタでありながら、広帯域にお
いて使用することが可能となる。
【0010】上記コイルの一端から他端に向かって、タ
ーンの径を徐々に小さく成すのが望ましい。このよう
に、コイルの一端から他端に向かって、ターンの径を徐
々に小さくすれば、広い周波数帯域に亘って連続的に多
数の自己共振周波数を持つこととなり、単一の積層型イ
ンダクタでありながら、広帯域において使用することが
できる。
【0011】上記絶縁性シートに形成した導体パターン
の内方に、磁性体を配置しても良い。このように、絶縁
性シートに形成した導体パターンの内方に磁性体を配置
すれば、該磁性体の周囲にコイルが構成されることとな
るので、コイルのインダクタンス値を大きくすることが
でき、インダクタ特性を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に示すように、本発
明に係る第1の積層型インダクタ10は、複数枚のセラミ
ック等より成る絶縁性シート12の表面に、印刷法等を用
いてCu、Au、Ag、Al等より成る導体パターン14
を被着形成し、これら複数枚の絶縁性シート12を積層す
ると共に、積層された絶縁性シート12の最上層に、導体
パターン14の形成されていない絶縁性シート16(図2)
を積層することにより、略直方体形状の絶縁積層体18を
構成している。
【0013】最下層の絶縁性シート12を除き、各絶縁性
シート12表面に形成された導体パターン14は、略四角形
を描くように、且つ、その両端部間は離間された状態で
被着されている。尚、最上層の絶縁性シート12の導体パ
ターン14の一端部は、絶縁性シート12の端部にまで延設
されて引出端子20と成されている。また、最下層の絶縁
性シート12の導体パターン14は、絶縁性シート12の中心
近傍から絶縁性シート12の端部にまで直線状に延設され
て引出端子22と成されている。
【0014】また、最下層の絶縁性シート12を除き、各
絶縁性シート12表面に形成されている略四角形の導体パ
ターン14の大きさは、最上層の絶縁性シート12の導体パ
ターン14から下層の絶縁性シート12の導体パターン14に
向かって、所定割合で徐々に縮小された相似形と成され
ている。
【0015】そして、上下方向(絶縁性シート12の積層
方向)に隣接する導体パターン14の端部同士を、絶縁性
シート12に形成され、内部に導電性材料の充填されたス
ルーホール24を介して順次接続することにより、絶縁積
層体18内部に、略四角形状の複数のターン25(図3)を
有する螺旋状のコイル26が構成される。
【0016】上記の通り、第1の積層型インダクタ10に
あっては、導体パターン14の大きさが、最上層の絶縁性
シート12の導体パターン14から下層の絶縁性シート12の
導体パターン14に向かって、所定割合で徐々に縮小され
ていることから、導体パターン14を接続して構成される
コイル26の各ターン25の径は、コイル26の上端から下端
に向かって徐々に小さく成されている。
【0017】また、上記絶縁積層体18の両端面には、外
部電極28,28(図3)が形成されており、一方の外部電
極28に、上記コイル26の一端となる引出端子20が接続さ
れると共に、他方の外部電極28に、コイル26の他端とな
る引出端子22が接続されている。
【0018】而して、本発明の第1の積層型インダクタ
10にあっては、上記の通り、導体パターン14を接続して
構成されるコイル26の各ターン25の径が、コイル26の上
端から下端に向かって徐々に小さく成されていることか
ら、図4のグラフに示す通り、広い周波数帯域に亘って
連続的に多数の異なる自己共振周波数を持つこととな
り、従って、単一の積層型インダクタ10でありながら、
広帯域において使用することができる。
【0019】図5及び図6は、本発明に係る第2の積層
型インダクタ40を示すものであり、この第2の積層型イ
ンダクタ40は、各絶縁性シート12に被着された導体パタ
ーン14の内方に、上記絶縁性シート12に代えて、絶縁性
が良好なNi系フェライト等より成る略四角形状の磁性
体シート42を配置した点に特徴を有しており、その他の
構成は、上記第1の積層型インダクタ10と実質的に同一
である。
【0020】この第2の積層型インダクタ40にあって
は、各絶縁性シート12に被着された導体パターン14の内
方に磁性体シートを配置した結果、磁性体シート42の周
囲に上記コイル26が構成されることとなるので、コイル
26のインダクタンス値を大きくすることができ、インダ
クタ特性を向上させることができる。
【0021】尚、絶縁性シート12の表面に、導体パター
ン14が略円形を描くように被着することにより、絶縁積
層体18内部に、略円形状の複数のターン25を有する螺旋
状のコイルを構成しても良い。さらに、複数の自己共振
周波数を持った積層型インダクタとするためには、コイ
ル26に、他のターンと径の異なるターンが少なくとも1
箇所以上形成されていれば良い。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る積層型インダクタにあって
は、複数のターンを有する螺旋状のコイルに、他のター
ンと径の異なるターンを少なくとも1箇所以上形成した
ので、複数の自己共振周波数を持つこととなり、その結
果、単一の積層型インダクタでありながら、広帯域にお
いて使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の積層型インダクタの要部分
解斜視図である。
【図2】本発明に係る第1の積層型インダクタを示す概
略断面図である。
【図3】本発明に係る第1の積層型インダクタにおい
て、絶縁積層体内部に形成されるコイルを示す説明図で
ある。
【図4】本発明に係る第1の積層型インダクタのインピ
ーダンス特性を示すグラフである。
【図5】本発明に係る第2の積層型インダクタの要部分
解斜視図である。
【図6】本発明に係る第2の積層型インダクタを示す概
略断面図である。
【図7】従来の積層型インダクタの要部分解斜視図であ
る。
【図8】従来の積層型インダクタを示す概略断面図であ
る。
【図9】従来の積層型インダクタにおいて、絶縁積層体
内部に形成されるコイルを示す説明図である。
【図10】従来の積層型インダクタのインピーダンス特
性を示すグラフである。
【図11】従来の積層型インダクタを複数個直列接続し
た場合のインピーダンス特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 第1の積層型インダクタ 12 絶縁性シート 14 導体パターン 18 絶縁積層体 20 引出端子 22 引出端子 24 スルーホール 25 ターン 26 コイル 28 外部電極 40 第2の積層型インダクタ 42 磁性体シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に導体パターンを形成した複数枚の
    絶縁性シートを積層して絶縁積層体を形成すると共に、
    上記絶縁性シートの積層方向に隣接する導体パターンの
    端部同士を順次接続することにより、上記絶縁積層体内
    部に複数のターンを有する螺旋状のコイルを構成して成
    る積層型インダクタであって、上記コイルに、他のター
    ンと径の異なるターンを少なくとも1箇所以上形成した
    ことを特徴とする積層型インダクタ。
  2. 【請求項2】 上記コイルの一端から他端に向かって、
    ターンの径を徐々に小さく成したことを特徴とする請求
    項1に記載の積層型インダクタ。
  3. 【請求項3】 上記絶縁性シートに形成した導体パター
    ンの内方に、磁性体を配置したことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の積層型インダクタ。
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Cited By (7)

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