JP2006001927A - 4−オキソキノリン化合物の安定形結晶 - Google Patents

4−オキソキノリン化合物の安定形結晶 Download PDF

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Abstract

【課題】6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−1−[(S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸(化合物A)の安定化結晶を得ること。
【解決手段】化合物Aの結晶であって、粉末X線回折で測定した回折角2θ(°)の特徴的回折ピークが特定の粉末X線回折パターンを有する結晶。
【選択図】図1

Description

本発明は、6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−1−[(S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
Figure 2006001927
(以下、化合物Aということもある)の安定形結晶及びその混合結晶に関する。本発明はまた、当該結晶又は混合結晶を含んでなる医薬組成物に関する。
本出願人は、同一出願人により出願された特願2003−293117号において、上記化合物Aが、エイズ(AIDS:Acquired Immunodeficiency Syndrome: 後天性免疫不全症候群)の原因ウイルスであるHIV(Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウイルス)の増殖に必須の酵素であるインテグラーゼに対して阻害作用を有し、抗HIV効果を示すことを開示している(特に実施例4−32及び試験例)。
一般的に医薬品として化合物が使用される際には、品質を保持するため、及び/又は保管を容易にするため、化合物の化学的及び物理学的な安定性が要求される。最終的な医薬組成物のみならず、合成原料としての化合物もまた、同様の理由で、化学的及び物理学的に安定であることが望ましい。
そのため、このような化合物は結晶であることが好ましく、特に安定形結晶であることが好ましい。また、化合物が結晶多形を有する場合、通常、最安定形結晶が選択されることが多い。
上記出願には、化合物Aが記載されてはいるものの、化合物Aの結晶形に関する具体的
な記載は見られない。
よって、本発明者らは、化合物Aの安定形結晶を得ることを課題とし、化合物Aの種々の結晶形について検討を行った。その結果、化合物Aが結晶多形を有し、特定の結晶形を有する化合物Aの結晶が安定形結晶として有用であることを見出し、これらの知見に基づいて本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下を提供する。
[1]6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−1−[(S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸の結晶であって、粉末X線回折で測定した回折角2θ(°)の特徴的回折ピークが6.56、13.20、19.86、20.84、21.22、25.22°である粉末X線回折パターンを有する結晶(II形晶);
[2]6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−1−[(S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸の結晶であって、粉末X線回折で測定した回折角2θ(°)の特徴的回折ピークが8.54、14.02、15.68、17.06、17.24、24.16、25.74°である粉末X線回折パターンを有する結晶(III形晶);
[3]6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−1−[(S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸の結晶であって、補外開始温度が162.1±5.0℃である結晶(III形晶);
[4]結晶の純度が70%以上である上記[1]乃至[3]のいずれかに記載の結晶;
[5]上記[1]の結晶と上記[2]又は[3]の結晶とを含む混合形結晶;
[6]結晶の純度が70%以上である上記[5]に記載の混合形結晶;
[7]上記[1]乃至[4]のいずれかに記載の結晶又は上記[5]若しくは[6]に記載の混合形結晶と、製薬上許容され得る担体とを含んでなる医薬組成物;
[8]上記[1]乃至[4]のいずれかに記載の結晶又は上記[5]若しくは[6]に記載の混合形結晶を有効成分として含んでなるインテグラーゼ阻害剤;
[9]上記[1]乃至[4]のいずれかに記載の結晶又は上記[5]若しくは[6]に記載の混合形結晶を有効成分として含んでなる抗ウイルス剤;
[10]上記[1]乃至[4]のいずれかに記載の結晶又は上記[5]若しくは[6]に記載の混合形結晶を有効成分として含んでなる抗HIV剤;
[11]上記[1]乃至[4]のいずれかに記載の結晶又は上記[5]若しくは[6]に記載の混合形結晶と、一種類以上の他の抗HIV活性物質とを有効成分として含有してなる抗HIV組成物;および
[12]他の抗HIV剤との多剤併用療法のための、上記[1]乃至[4]のいずれかに記載の結晶又は上記[5]若しくは[6]に記載の混合形結晶を有効成分として含有してなる抗HIV剤。
本発明の化合物Aの結晶又は混合形結晶は、上記特定の結晶形を有することにより、物理的及び化学的安定性に優れるので、化合物Aの品質を長期間にわたって保持することができ、保管が容易になるという利点を有する。また、各種医薬組成物及び原薬の製造時における取扱いが容易であり、製造コストを低減できるという利点もある。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明において、化合物Aの「II形晶」とは、粉末X線回折で測定した回折角2θ(°)における特徴的回折ピークが6.56、13.20、19.86、20.84、21.22、25.22°である粉末X線回折パターンを有する化合物Aの結晶を意味する。
本発明において、化合物Aの「III形晶」とは、粉末X線回折で測定した回折角2θ(°)における特徴的回折ピークが8.54、14.02、15.68、17.06、17.24、24.16、25.74°である粉末X線回折パターンを有する化合物Aの結晶を意味する。
なお、上記回折角2θ(°)における回折ピーク値は、測定機器により、もしくは測定条件等により多少の測定誤差を生じることがある。具体的には、測定誤差は、±0.2、好ましくは±0.1、より好ましくは±0.06の範囲内であってもよい。
本発明の化合物Aの結晶はまた、熱分析によっても特徴付けられる。例えば、本発明の化合物AのIII形晶を示差走査熱量測定(Differential Scanning Calorimetry:DSC)に供した場合、吸熱ピークのエンタルピーが約81J/gであり、補外開始温度が162.1±5.0℃、好ましくは、162.1±3.0℃、より好ましくは162.1±1.0℃である。ここで、「補外開始温度」とは、JIS K 7121(プラスチックの転移温度測定方法)で定義されるように、DSC曲線において、高温側に向かう低温側の補外ベースラインと、融解ピークのリーディングエッジ上の低温側の曲線勾配が最大になる点で引いた接線の交点の温度を意味する。吸熱ピークのエンタルピー及び補外開始温度が上記範囲内であれば、化合物Aの結晶は高い安定性を有する。
本発明の化合物Aの結晶は、II形晶又はIII形晶のいずれかであるか、あるいはII形晶及びIII形晶の混合形結晶であり得る。化合物Aの医薬品等への使用に際しては、安定形結晶であるという点ではII形晶又はIII形晶が好ましく、最安定形結晶であるという点ではIII形晶がより好ましい。また、医薬組成物として投与した際の生体への吸収性という点からはII形晶が好ましい。
本発明において、「結晶の純度」とは、化合物AのII形晶又はIII形晶の純度を意味するが、II形晶及びIII形晶の混合形結晶である場合は、II形晶及びIII形晶の合計物質量の全体量に対する結晶の割合を意味する。本発明の結晶の純度は、例えば、粉末X線回折測定法、熱分析等の公知の方法で求めることができる。本発明の結晶又は混合形結晶の純度は、必ずしも100%の純度である必要はなく、70%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上、最も好ましくは98%以上である。純度がこの範囲内にあることは、品質を保証する上で好ましい。
本発明の化合物Aの結晶又は混合形結晶は、例えば、エイズの予防及び/又は治療に用いられる、抗HIV剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、抗ウイルス剤等の各種医薬組成物として、哺乳動物(ヒト、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル等)に投与することができる。
本発明の化合物Aの結晶又は混合形結晶を医薬組成物に用いる場合、通常それ自体公知の製薬上許容される担体、賦形剤、希釈剤、増量剤、崩壊剤、安定剤、保存剤、緩衝剤、乳化剤、芳香剤、着色剤、甘味剤、粘稠剤、矯味剤、溶解補助剤、その他添加剤、具体的には水、植物油、エタノール又はベンジルアルコール等のアルコール、ポリエチレングリコール、グリセロールトリアセテート、ゼラチン、ラクトース、デンプン等の炭水化物、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラノリン、ワセリン等と混合して、常法により錠剤、丸剤、散剤、顆粒、坐剤、注射剤、点眼剤、液剤、カプセル剤、トローチ剤、エアゾール剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤等の形態となすことにより、全身的或いは局所的に、経口若しくは非経口で投与することができる。
投与量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法等により異なるが、通常、成人ひとり当たり、1回に0.01mg乃至1gの範囲で、1日1回乃至数回が、経口或いは静脈注射等の注射剤の形等で投与される。
抗HIV剤は、一般に、一時的なウイルス増殖の抑制のみでなく、再びウイルスが増殖しない様にその効果を持続させることが必要である。従って、長期投与が必要とされ、また、夜間等の長時間に渡り効果を持続させるためには一回の投与量を多くせざるを得なくなる場合も多い。これらの長期・大量投与は、副作用が生じる危険性を増加させる。
従って、本発明の好ましい態様の一つとしては、経口投与による吸収性が高いものが挙げられ、また、投与された化合物の血中濃度が長時間維持されるものが挙げられる。
「エイズの予防」とは、例えば検査等によりHIVが検出された人であってエイズの症状が現われていない人に対し薬剤を投与すること、或いはエイズの治療後、その症状が改善された人であってHIVが根絶されておらずエイズの再発が懸念される人に対し薬剤を投与すること、感染の危険性を危惧してHIV感染前に薬剤を投与することが挙げられる。
本発明の抗HIV組成物は、例えば、エイズの多剤併用療法に用いられる。当該抗HIV組成物に含まれる「他の抗HIV活性物質」としては、抗HIV抗体、HIVワクチン、インターフェロン等の免疫増強剤、HIVリボザイム、HIVアンチセンス薬、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、ウイルスの認識する宿主細胞の結合レセプター(CD4、CXCR4、CCR5等)とウイルスとの結合阻害剤等が挙げられる。
HIV逆転写酵素阻害剤として具体的には、レトロビル(R)(ジドブジン)、エピビル(R)(ラミブジン)、ゼリット(R)(サニルブジン)、ヴァイデックス(R)(ジダノシン)、ハイビッド(R)(ザルシタビン)、ザイアジェン(R)(硫酸アバカビル)、ビラミューン(R)(ネビラピン)、ストックリン(R)(エファビレンツ)、レスクリプター(R)(メシル酸デラビルジン)、コンビビル(R)(ジドブジン+ラミブジン)、Trizivir(R)(硫酸アバカビル+ラミブジン+ジドブジン)、また、Coactinon(R)(エミビリン)、Phosphonovir(R)、Coviracil(R)、alovudine(3’−フルオロ−3’−デオキシチミジン)、Thiovir(チオホスホノぎ酸)、カプラビリン(5−[(3,5−ジクロロフェニル)チオ]−4−イソプロピル−1−(4−ピリジルメチル)イミダゾール−2−メタノールカルバミン酸)、Tenofovir disoproxilフマル酸塩((R)−[[2−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−1−メチルエトキシ]メチル]ホスホン酸ビス(イソプロポキシカルボニルオキシメチル)エステル フマル酸塩)、DPC−083((4S)−6−クロロ−4−[(1E)−シクロプロピルエテニル]−3,4−ジヒドロ−4−トリフルオロメチル−2(1H)−キナゾリノン)、DPC−961((4S)−6−クロロ−4−(シクロプロピルエチニル)−3,4−ジヒドロ−4−(トリフルオロメチル)−2(1H)−キナゾリノン)、DAPD((−)−β−D−2,6−ジアミノプリンジオキソラン)、Immunocal、MSK−055、MSA−254、MSH−143、NV−01、TMC−120、DPC−817、GS−7340、TMC−125、SPD−754、D−A4FC,capravirine、UC−781、emtricitabine、alovudine、Phosphazid、UC−781、BCH−10618,DPC−083,Etravirine、BCH−13520、MIV−210、Abacavir sulfate/lamivudine、GS−7340、GW−5634、GW−695634等が挙げられる。ここで、(R)は登録商標を示し(以下同様)、その他薬剤名称は一般名を示す。
また、HIVプロテアーゼ阻害剤として具体的には、クリキシバン(R)(硫酸インジナビルエタノール付加物)、サキナビル、インビラーゼ(R)(メシル酸サキナビル)、ノービア(R)(リトナビル)、ビラセプト(R)(メシル酸ネルフィナビル)、ロピナビル、プローゼ(R)(アンプレナビル)、カレトラ(R)(リトナビル+ロピナビル)、また、mozenavirdimesylate([4R−(4α,5α,6β)]−1,3―ビス[(3−アミノフェニル)メチル]ヘキサヒドロ−5,6−ジヒドロキシ−4,7−ビス(フェニルメチル)−2H−1,3−ジアゼピン−2−オン二メタンスルホン酸塩)、tipranavir(3’−[(1R)−1−[(6R)−5,6−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−フェニルエチル−6−プロピル−2H−ピラン−3−イル]プロピル]−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジンスルホン酸アミド)、lasinavir(N−[5(S)−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4(S)−ヒドロキシ−6−フェニル−2(R)−(2,3,4−トリメトキシベンジル)ヘキサノイル]−L−バリン2−メトキシエチレンアミド)、KNI―272((R)−N−tert−ブチル−3−[(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−N−[(R)−2−N−(イソキノリン−5−イルオキシアセチル)アミノ−3−メチルチオプロパノイル]アミノ−4−フェニルブタノイル]−5,5−ジメチル−1,3−チアゾリジン−4−カルボキサミド)、GW−433908、TMC−126、DPC−681、buckminsterfullerene、MK−944A(MK944(N−(2(R)−ヒドロキシ−1(S)−インダニル)−2(R)−フェニルメチル−4(S)−ヒドロキシ−5−[4−(2−ベンゾ[b]フラニルメチル)−2(S)−(tert−ブチルカルバモイル)ピペラジン−1−イル]ペンタナミド)+硫酸インジナビル)、JE−2147([2(S)−オキソ−4−フェニルメチル−3(S)−[(2−メチル−3−オキシ)フェニルカルボニルアミノ]−1−オキサブチル]−4−[(2−メチルフェニル)メチルアミノ]カルボニル−4(R)−5,5−ジメチル−1,3−チアゾール)、BMS−232632((3S,8S,9S,12S)−3,12−ビス(1,1−ジメチルエチル)−8−ヒドロキシ−4,11−ジオキソ−9−(フェニルメチル)−6−[[4−(2−ピリジニル)フェニル]メチル]−2,5,6,10,13−ペンタアザテトラデカンジカルボン酸 ジメチルエステル)、DMP−850((4R,5S,6S,7R)−1−(3−アミノ−1H−インダゾール−5−イルメチル)−4,7−ジベンジル−3−ブチル−5,6−ジヒドロキシペルヒドロ−1,3−ジアゼピン−2−オン)、DMP−851、RO−0334649、Nar−DG−35、R−944、VX−385、TMC−114、Tipranavir、Fosamprenavir sodium、Fosamprenavir calcium、Darunavir、GW−0385、R−944、RO−033−4649、AG−1859等が挙げられる。
また、HIVインテグラーゼ阻害剤として、S−1360、L−870810等、DNAポリメラーゼ阻害剤或いはDNA合成阻害剤として、ホスカビル(R)、ACH−126443(L−2’,3’−ジデヒドロ−ジデオキシ−5−フルオロシチジン)、エンテカビル((1S,3S,4S)−9−[4−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)−2−メチレンシクロペンチル]グアニン)、calanolideA([10R−(10α,11β,12α)]−11,12−ジヒドロ−12−ヒドロキシ−6,6,10,11−テトラメチル−4−プロピル−2H,6H,10H−ベンゾ[1,2−b:3,4−b’:5,6−b”]トリピラン−2−オン)、calanolideB、NSC−674447(1,1’−アゾビスホルムアミド)、Iscador(viscum alum 抽出物)、Rubitecan等、HIVアンチセンス薬として、HGTV−43、GEM−92等、抗HIV抗体或いはその他の抗体として、NM−01、PRO−367、KD−247、Cytolin(R)、TNX−355(CD4抗体)、AGT−1、PRO−140(CCR5抗体)、Anti−CTLA−4MAb等、HIVワクチン或いはその他のワクチンとして、ALVAC(R)、AIDSVAX(R)、Remune(R)、HIVgp41ワクチン、HIVgp120ワクチン、HIVgp140ワクチン、HIVgp160ワクチン、HIVp17ワクチン、HIVp24ワクチン、HIVp55ワクチン、AlphaVaxVector System、canarypox gp160ワクチン、AntiTat、MVA−F6 Nefワクチン、HIVrevワクチン、C4−V3ペプチド、p2249f、VIR−201、HGP−30W、TBC−3B、PARTICLE−3B等、Antiferon(インターフェロン−αワクチン)等、インターフェロン或いはインターフェロンアゴニストとして、スミフェロン(R)、MultiFeron(R)、インターフェロン−τ、Reticulose、ヒト白血球インターフェロンα等、CCR5アンタゴニストとしてSCH−351125等、HIVp24に作用する薬剤として、GPG−NH2(グリシル−プロリル−グリシンアミド)等、HIV融合阻害剤として、FP−21399(1,4−ビス[3−[(2,4−ジクロロフェニル)カルボニルアミノ]−2−オキソ−5,8−ジナトリウムスルホニル]ナフチル−2,5−ジメトキシフェニル−1,4−ジヒドラゾン)、T−1249、SyntheticPolymeric Construction No3、pentafuside、FP−21399、PRO−542、Enfuvirtide等、IL−2アゴニスト或いはアンタゴニストとして、インターロイキン−2、イムネース(R)、Proleukin(R)、Multikine(R)、Ontak(R)等、TNF−αアンタゴニストとして、Thalomid(R)(サリドマイド)、レミケード(R)(インフリキシマブ)、硫酸化カードラン等、α−グルコシダーゼ阻害剤として、Bucast(R)等、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害剤として、ペルデシン(2−アミノ−4−オキソ−3H,5H−7−[(3−ピリジル)メチル]ピロロ[3,2−d]ピリミジン)等、アポトーシスアゴニスト或いは阻害剤として、アーキンZ(R)、Panavir(R)、Coenzyme Q10(2−デカ(3−メチル−2−ブテニレン)−5,6−ジメトキシ−3−メチル−p−ベンゾキノン)等、コリンエステラーゼ阻害剤として、Cognex(R)等、免疫調節薬として、Imunox(R)、Prokine(R)、Met−enkephalin(6−de−L−アルギニン−7−de−L−アルギニン−8−de−L−バリンアミド−アドレノルフィン)、WF−10(テトラクロロデカオキシドの10倍希釈液)、Perthon、PRO−542、SCH−D、UK−427857、AMD−070、AK−602等が挙げられる。
その他、ノイロトロピン(R)、ライダコール(R)、アンサー20(R)、Ampligen(R)、Anticort(R)、Inactivin(R)等、PRO−2000、RevM10遺伝子、HIV特異的細胞障害性T細胞(CTL免疫治療、ACTGプロトコール080治療、CD4−ζ遺伝子治療)、SCA結合蛋白、RBC−CD4複合体、Motexafin gadolinium、GEM−92、CNI−1493、(±)−FTC、Ushercell、D2S、BufferGel(R)、VivaGel(R)、Glyminox vaginal gel、ラウリル硫酸ナトリウム、2F5、2F5/2G12、VRX−496、Ad5gag2、BG−777、IGIV−C、BILR−255等が挙げられる。
多剤併用療法において、本発明の抗HIV組成物に用いられる「他の抗HIV活性物質」として好ましくは、HIV逆転写酵素阻害剤及びHIVプロテアーゼ阻害剤である。2剤若しくは3剤、或いはそれ以上の薬剤を併用することができるが、この時、作用メカニズムの異なる薬剤の組合せは好ましい態様の一つである。また、副作用の重複しない薬剤の選択が好ましい。
具体的な薬剤の組合せとしては、エファビレンツ、テノフォビル、エムトリシタビン、インジナビル、ネルフィナビル、アタザナビル、リトナビル+インジナビル、リトナビル+ロピナビル、リトナビル+サキナビル、ジダノシン+ラミブジン、ジドブジン+ジダノシン、スタブジン+ジダノシン、ジドブジン+ラミブジン、スタブジン+ラミブジン、エムトリーバからなる群と本発明の結晶又は混合形結晶の組み合わせが挙げられる(Guidelines for the Use of Antiretroviral Agents in HIV−Infected Adults and Adolescents.August 13,2001)。特に好ましくは、本発明の結晶又は混合形結晶と、エファビレンツ、インジナビル、ネルフィナビル、テノフォビル、エムトリシタビン、ジドブジン、ラミブジンとの組み合わせによる2剤併用、及び本発明の結晶又は混合形結晶と、ジドブジン+ラミブジン、テノフォビル+ラミブジン、テノフォビル+ジドブジン、テノフォビル+エファビレンツ、テノフォビル+ネルフィナビル、テノフォビル+インジナビル、テノフォビル+エムトリシタビン、エムトリシタビン+ラミブジン、エムトリシタビン+ジドブジン、エムトリシタビン+エファビレンツ、エムトリシタビン+ネルフィナビル、エムトリシタビン+インジナビル、ネルフィナビル+ラミブジン、ネルフィナビル+ジドブジン、ネルフィナビル+エファビレンツ、ネルフィナビル+インジナビル、エファビレンツ+ラミブジン、エファビレンツ+ジドブジン、エファビレンツ+インジナビルとの組み合わせによる3剤併用である。
本発明の化合物Aの結晶又は混合結晶の製造方法は特に限定されず、自体公知の方法又は下記の実施例に示す方法等で製造することができる。
以下に、本発明の化合物Aの結晶の製造方法を実施例を参照しながら説明するが、これら実施例は単なる例示であり、本発明を限定するものではない。
参考例1 化合物AのI形晶の製造
第1工程
Figure 2006001927
2,4-ジフルオロ安息香酸(50g, 316mmol)を濃硫酸(200ml)に溶解し、5℃以下でN-ヨードスクシンイミド(68g, 300mmol)を分割添加した。添加終了後、混合物を同温で4.5時間攪拌した。反応液を氷水(約600ml)に注ぎ込み、次に10%亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、攪拌した。析出した固体をろ取し、水洗後、減圧乾燥することにより粗結晶(85g)を得た。同様にして得られた粗結晶をあわせて(全量で205g)、50%エタノール水(820ml)より再結晶を行うことにより、白色固体の2,4-ジフルオロ-5-ヨード安息香酸(148g,収率73%)を得た。
1H NMR(CDCl3 300MHz) (σ) ppm: 6.94(1H, dd, J=10.3, 10.3Hz), 8.46 (1H, d, J=7.5Hz)
第2工程
Figure 2006001927
第1工程で得られた化合物(148g, 521mmol)をトルエン(750ml)に溶解し、塩化チオニル(76ml, 1.04mol)及びジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、2時間加熱還流した。60℃で不溶物をろ過した後、ろ液を減圧濃縮し、トルエン(330ml)で共沸した。残さをテトラヒドロフラン(400ml)に溶解し、この溶液を、3,3-ジメチルアミノアクリル酸エチル(82g, 573mmol)及びトリエチルアミン(87ml, 625mmol)のテトラヒドロフラン(400ml)溶液に滴下し、7時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、減圧濃縮し、水(700ml)及び酢酸エチル(800ml)を加え分層した。有機層を飽和重曹水(250ml、2回)、水(300ml)及び飽和食塩水(300ml)で順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物をろ過後、ろ液を減圧濃縮することにより、褐色固体の2−(2,4−ジフルオロ−5−ヨードベンゾイル)−3−ジメチルアミノアクリル酸 エチルエステルの粗生成物(210g)を得た。
第3工程
Figure 2006001927
第2工程で得た粗生成物(210g)をテトラヒドロフラン(500ml)に溶解し、(S)-(+)-バリノール(54g, 521mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残さをジメチルホルムアミド(600ml)に溶解し、炭酸カリウム(144g 1.04mol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応液を放冷し、水(1500ml)に加えて撹拌し、析出した固体をろ取した。得られた固体を、30%エタノール水(500ml)及びジエチルエーテル(150ml)とヘキサン(150ml)の混合溶媒で順に洗浄し、減圧乾燥することにより、ベージュ色固体の7−フルオロ−1−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル)−6−ヨード−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル(178g, 収率76%)を得た。
1H NMR(DMSO-d6 300MHz) (δ) ppm: 0.72(3H, d, J=6.6Hz), 1.10 (3H, d, J=6.6Hz), 1.28(3H, t, J=7.0Hz), 2.27 (1H, br), 3.77 (1H, br), 3.86(1H, br), 4.23 (2H, q, J=7.0Hz), 4.56(1H, br), 5.12 (1H, t, J=4.9Hz), 8.09(1H, d, J=11.1Hz), 8.62 (1H, d, J=7.5Hz), 8.68(1H, s)
MS(ESI): M+ 448
第4工程
Figure 2006001927
(ここでTBDMSは、tert−ブチルジメチルシリル基を表す。)
第3工程で得た化合物(80g, 179mmol)をジメチルホルムアミド(320ml)に溶解し、イミダゾール(16g, 233mmol)及びtert−ブチルジメチルシリルクロリド(30g, 197mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和塩化アンモニウム水溶液及び飽和食塩水で順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られた残さをシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3から1:2)で精製することにより、無色アモルファスの1−((S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−メチルプロピル)−7−フルオロ−6−ヨード−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル(77g, 収率77%)を得た。
1H NMR(CDCl3 400MHz) (δ) ppm: -0.07(3H, s), -0.05(3H, s), 0.77(9H, s), 0.84(3H, d, J=6.5Hz), 1.18(3H, d, J=6.5Hz), 1.40(3H, t, J=7.2Hz), 2.35-2.50(1H, m), 3.85-3.95(1H, m), 3.98-4.10(2H, m), 4.30-4.40(2H, m), 7.26(1H,s), 8.64(1H, s), 8.94(1H, d, J=7.2Hz)
MS(ESI): M+ 562
第5工程
Figure 2006001927
(臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル亜鉛テトラヒドロフラン溶液の調製)
アルゴン気流下、亜鉛末(11g, 267mmol)をテトラヒドロフラン(30ml)に懸濁させ、65℃で1,2-ジブロモエタン(0.15ml, 1.8mmol)及びトリメチルシリルクロリド(0.45ml, 3.6mmol)を加え、30分間加熱攪拌した。臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル(41g, 178mmol)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液を65℃で滴下し、2時間加熱攪拌し、室温まで放冷して、1M臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル亜鉛テトラヒドロフラン溶液を得た。これを次の本工程に使用した。
(本工程)
第4工程で得た化合物(76g, 136mmol)をテトラヒドロフラン(600ml)に溶解し、アルゴン気流下、ジベンジリデンアセトンパラジウム(II)(3.2g, 5.5mmol)及びトリフリルホスフィン(2.6g, 11.0mmol)を加え、60℃で前述の1M 臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル亜鉛テトラヒドロフラン溶液(178ml, 178mmol)を滴下し、滴下終了後、混合物を同温で2時間加熱撹拌した。反応液を室温まで放冷し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えセライトろ過し、ろ液を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を水(2回)及び飽和食塩水で順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られた残さをシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=40:1)で精製することにより、無色アモルファスの1−((S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−メチルプロピル)−6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−7−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル(68g, 収率84%)を得た。
1H NMR(CDCl3 400MHz) (δ) ppm: -0.09(3H, s), -0.05(3H, s), 0.75(9H, s), 0.85(3H, d, J=6.7Hz), 1.18(3H, d, 6.7Hz), 1.39(3H, t, J=7.1Hz), 2.45(1H, br), 3.89-3.92(1H, m), 3.98-4.02(1H, m), 4.07-4.12(1H, m), 4.12(2H, s), 4.34-4.41(2H, m), 6.96-7.00(1H, m), 7.03-7.05(1H, m), 7.21-7.24(1H, m), 7.26-7.29(1H, m), 8.39(1H, d, J=8.8Hz), 8.63(1H, s)
第6工程
Figure 2006001927
第5工程で得た化合物(48g, 86mmol)をメタノール(300ml)に溶解し、水(5ml)及び28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(176ml, 862mmol)を加え、24時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、6N 塩酸を加え中和した後、メタノールを減圧濃縮した。得られた溶液に水を加え撹拌した後、析出した固体をろ取した。得られた固体を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られた残さを酢酸エチル−ヘキサンから再結晶することにより白色固体の化合物(32g,収率86%)を得た。得られた化合物(32g)を酢酸ブチル(160ml)で加熱還流下溶解し、75℃でII形晶を接種した。混合物をそのまま徐冷しながら3.5時間撹拌した。析出した固体をろ取し、酢酸ブチル(25ml)で洗浄し、減圧乾燥することにより、白色固体の化合物(25g, 回収率77%)を得た。得られた化合物(4.0g)をメタノール(40ml)に50℃で加熱還流下溶解し、水(40ml)に室温下滴下した。混合物を室温で16時間撹拌し、ろ過し、残存する固体を66%メタノール水で洗浄し、減圧乾燥することにより白色固体の化合物Aの結晶(I形晶)(3.9g,回収率97%)を得た。
m.p. 151〜152℃
1H NMR (DMSO-d6 300MHz) (δ) ppm: 0.72 (3H, d, J=6.5Hz), 1.16 (3H, d, J=6.5Hz), 2.30-2.50 (1H, m), 3.70-3.90 (1H, m), 3.90-4.00 (1H, m), 4.03 (3H, s), 4.12 (2H, s), 4.80-4.90 (1H, m), 5.19 (1H, t), 7.19-7.25 (2H, m), 7.46-7.51 (2H, m), 8.04 (1H, s), 8.88 (1H, s), 15.44 (1H, s)
MS (ESI) : M+ 448
実施例1 化合物AのII形晶の製造
第1工程
Figure 2006001927
2,4-ジフルオロ安息香酸(50g, 0.316mmol)を濃硫酸(200ml)に溶解し、5℃以下でN-ヨードスクシンイミド(68g, 300mmol)を分割添加した。添加終了後、混合物を同温で4.5時間攪拌した。反応液を氷水(約600ml)に注ぎ込み、次に10%亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、攪拌した。析出した固体をろ取し、水洗後、減圧乾燥することにより粗結晶(85g)を得た。同様にして得られた粗結晶をあわせて(全量で205g)、50% エタノール水(820ml)より再結晶を行うことにより、白色固体の2,4-ジフルオロ-5-ヨード安息香酸(148g,収率73%)を得た。
1H NMR(CDCl3 300MHz) (σ) ppm: 6.94(1H, dd, J=10.3, 10.3Hz), 8.46 (1H, d, J=7.5Hz)
第2工程
Figure 2006001927
第1工程で得られた化合物 (148g, 521mmol)をトルエン(750ml)に溶解し、塩化チオニル(76ml, 1.04mol)及びジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、2時間加熱還流した。60℃で不溶物をろ過した後、ろ液を減圧濃縮し、トルエン(330ml)で共沸した。残さをテトラヒドロフラン(400ml)に溶解し、この溶液を、3,3-ジメチルアミノアクリル酸エチル(82g, 573mmol)及びトリエチルアミン(87ml, 625mmol)のテトラヒドロフラン(400ml)溶液に滴下し、7時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、減圧濃縮し、水(700ml)及び酢酸エチル(800ml)を加え分層した。有機層を飽和重曹水(250ml)で2回、水(300ml)及び飽和食塩水(300ml)で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより褐色固体の2−(2,4−ジフルオロ−5−ヨードベンゾイル)−3−ジメチルアミノアクリル酸 エチルエステルの粗生成物(210g)を得た。
第3工程
Figure 2006001927
第2工程で得た粗生成物(210g)をテトラヒドロフラン(500ml)に溶解し、(S)-(+)-バリノール(54g, 0.521mmol)を加え、室温で30分間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残さをジメチルホルムアミド(600ml)に溶解し、炭酸カリウム(144g 1.04mol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応液を室温まで放冷し、水(1500ml)に加えて撹拌し、析出した固体をろ取した。得られた固体を30%エタノール水(500ml)及びジエチルエーテル(150ml)とヘキサン(150ml)の混合溶媒で順次洗浄し、減圧乾燥することにより、ベージュ色固体の7−フルオロ−1−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル)−6−ヨード−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル(178g, 収率76%(第2工程に対して))を得た。
1H NMR(DMSO-d6 300MHz) (δ) ppm: 0.72(3H, d, J=6.6Hz), 1.10 (3H, d, J=6.6Hz), 1.28(3H, t, J=7.0Hz), 2.27 (1H, br), 3.77 (1H, br), 3.86(1H, br), 4.23 (2H, q, J=7.0Hz), 4.56(1H, br), 5.12 (1H, t, J=4.9Hz), 8.09(1H, d, J=11.1Hz), 8.62 (1H, d, J=7.5Hz), 8.68(1H, s)
MS(ESI): M+ 448
第4工程
Figure 2006001927
第3工程で得た化合物(150g, 335mmol)をジメチルホルムアミド(500ml)に溶解し、イミダゾール(30g, 0.436mmol)及びtert−ブチルジメチルシリルクロリド(56g, 369mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和塩化アンモニウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られた残さをシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3から1:2)で精製することにより、無色アモルファスの1−((S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−メチルプロピル)−7−フルオロ−6−ヨード−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル(173g, 収率92%)を得た。
1H NMR(CDCl3 400MHz) (δ) ppm: -0.07(3H, s), -0.05(3H, s), 0.77(9H, s), 0.84(3H, d, J=6.5Hz), 1.18(3H, d, J=6.5Hz), 1.40(3H, t, J=7.2Hz), 2.35-2.50(1H, m), 3.85-3.95(1H, m), 3.98-4.10(2H, m), 4.30-4.40(2H, m), 7.26(1H,s), 8.64(1H, s), 8.94(1H, d, J=7.2Hz)
MS(ESI): M+ 562
第5工程
Figure 2006001927
(臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル亜鉛テトラヒドロフラン溶液の調製)
アルゴン気流下、亜鉛末(11g, 175mmol)をテトラヒドロフラン(30ml)に懸濁させ、60℃で1,2-ジブロモエタン(0.1ml, 1.20mmol)及びトリメチルシリルクロリド(0.29ml, 2.4mmol)を加え、30分間加熱攪拌した。臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル(27g, 119mmol)のテトラヒドロフラン(60ml)溶液を60℃で滴下し、1時間加熱攪拌し、室温まで放冷して、1M臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル亜鉛テトラヒドロフラン溶液を得た。これを次の本工程に使用した。
(本工程)
第4工程で得た化合物(50g, 89mmol)をテトラヒドロフラン(400ml)に溶解し、アルゴン気流下、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(2.1g, 3.6mmol)を加え、60℃で上記1M 臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル亜鉛テトラヒドロフラン溶液を滴下し、滴下終了後、混合物を同温で1.5時間加熱撹拌した。反応液を室温まで放冷し、1N塩酸を加え酢酸エチルで3回抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られた残さをシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2から1:1)で精製することにより、茶褐色アモルファスの1−((S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−メチルプロピル)−6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−7−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル(43g, 収率83%)を得た。
1H NMR(CDCl3 400MHz) (δ) ppm: -0.09(3H, s), -0.05(3H, s), 0.75(9H, s), 0.85(3H, d, J=6.7Hz), 1.18(3H, d, 6.7Hz), 1.39(3H, t, J=7.1Hz), 2.45(1H, br), 3.89-3.92(1H, m), 3.98-4.02(1H, m), 4.07-4.12(1H, m), 4.12(2H, s), 4.34-4.41(2H, m), 6.96-7.00(1H, m), 7.03-7.05(1H, m), 7.21-7.24(1H, m), 7.26-7.29(1H, m), 8.39(1H, d, J=8.8Hz), 8.63(1H, s)
第6工程
Figure 2006001927
第5工程で得た化合物(43g, 74mmol)をメタノール(280ml)に溶解し、28%ナトリウムメトキシド メタノール溶液(151ml, 742mmol)及び水(4.3ml)を加え、20時間加熱還流した。反応液をセライトでろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残さに水(400ml)を加え、ヘキサン(100ml)で洗浄した。水層に濃塩酸(65ml)を加え酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られた褐色油状の粗生成物(35g)を酢酸エチル(49ml)で加熱還流下溶解し、ヘキサン(30ml)を加え徐冷しながら18.5時間撹拌した。晶析した固体をろ取し、酢酸エチル及びヘキサン1:1の混合溶媒で洗浄後、減圧乾燥することにより白色固体の化合物Aの結晶(II形晶)(27g,収率82%)を得た。
m.p. 153.7-153.9℃
1H NMR (DMSO-d6 300MHz) (δ) ppm: 0.72 (3H, d, J=6.5Hz), 1.16 (3H, d, J=6.5Hz), 2.30-2.50 (1H, m), 3.70-3.90 (1H, m), 3.90-4.00 (1H, m), 4.03 (3H, s), 4.12 (2H, s), 4.80-4.90 (1H, m), 5.19 (1H, t), 7.19-7.25 (2H, m), 7.46-7.51 (2H, m), 8.04 (1H, s), 8.88 (1H, s), 15.44 (1H, s)
MS (ESI) : M+ 448
実施例2 化合物AのII形晶の製造
実施例2−1 化合物AのII形晶の製造
第1工程
Figure 2006001927
2,4-ジフルオロ安息香酸(100g, 633mmol)を濃硫酸(400ml)に溶解し、5℃以下でN-ヨードスクシンイミド(142g, 601mol)を分割添加した。添加終了後、混合物を同温で6時間攪拌した。反応液を氷水(約2400ml)に注ぎ込み、次に飽和亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、攪拌した。析出した固体をろ取し、水洗後、減圧乾燥することにより粗結晶(188g)を得た。同様にして得られた粗結晶をあわせて(全量で568g)、50%エタノール水(2600ml)より再結晶を行うことにより、白色固体の2,4-ジフルオロ-5-ヨード安息香酸 (388g,収率68%)を得た。
1H NMR(CDCl3 300MHz) (σ) ppm: 6.94(1H, dd, J=10.3, 10.3Hz), 8.46 (1H, d, J=7.5Hz)
第2工程
Figure 2006001927
第1工程で得られた化合物 (200g, 704mmol)をトルエン(1000ml)に溶解し、塩化チオニル(103ml, 408mmol)及びジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、2時間加熱還流した。不溶物をろ過した後、ろ液を減圧濃縮し、トルエンで共沸した。残さをテトラヒドロフラン(500ml)に溶解し、この溶液を、3,3-ジメチルアミノアクリル酸エチル(111g, 775mmol)及びトリエチルアミン(118ml, 845mmol)のテトラヒドロフラン(500ml)溶液に滴下し、3時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、水(500ml)及び酢酸エチル(800ml)を加え分層した。有機層を飽和重曹水(200ml)、水(200ml)及び飽和食塩水で順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層をろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより褐色固体の2−(2,4−ジフルオロ−5−ヨードベンゾイル)−3−ジメチルアミノアクリル酸 エチルエステルの粗生成物(273g)を得た。
第3工程
Figure 2006001927
第2工程で得た粗生成物(273g)をテトラヒドロフラン(650ml)に溶解し、(S)-(+)-バリノール(73g, 708mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残さをジメチルホルムアミド(800ml)に溶解し、炭酸カリウム(195g 1.41mol)を加え、70℃で2.5時間加熱撹拌した。反応液を室温まで放冷し、水(2000ml)に加えて撹拌し、析出した固体をろ取した。得られた固体を水及び30%エタノール水(650ml)で順にスラリー洗浄し、減圧乾燥することにより、粗生成物(217g)を得た。得られた粗生成物(217g)を酢酸エチル(650ml)とヘキサン(440ml)の混合溶媒で加熱還流下スラリー洗浄した。混合物をろ過し、残存する固体を減圧乾燥することにより、淡褐色固体の7−フルオロ−1−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル)−6−ヨード−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル(207g, 回収率66% (第2工程に対して))を得た。
1H NMR(DMSO-d6 300MHz) (δ) ppm: 0.72(3H, d, J=6.6Hz), 1.10 (3H, d, J=6.6Hz), 1.28(3H, t, J=7.0Hz), 2.27 (1H, br), 3.77 (1H, br), 3.86(1H, br), 4.23 (2H, q, J=7.0Hz), 4.56(1H, br), 5.12 (1H, t, J=4.9Hz), 8.09(1H, d, J=11.1Hz), 8.62 (1H, d, J=7.5Hz), 8.68(1H, s)
MS(ESI): M+ 448
第4工程
Figure 2006001927
第3工程で得た化合物(150g, 335mmol)をジメチルホルムアミド(450ml)に溶解し、イミダゾール(27g, 397mmol)及びtert-ブチルジメチルシリルクロリド(58g, 385mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に水(900ml)を加え、酢酸エチル(680ml)で抽出した。有機層を水(450ml、3回)及び飽和食塩水(200ml)で順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層をろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、淡黄色アモルファスの1−((S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−メチルプロピル)−7−フルオロ−6−ヨード−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステルの粗生成物 (192g)を得た。
第5工程
Figure 2006001927
第4工程で得た粗生成物(162g)をテトラヒドロフラン(160ml)に溶解し、アルゴン気流下、ジベンジリデンアセトンパラジウム(II)(1.7g, 2.9mmol)及びトリフリルホスフィン(1.3g, 5.8mmol)を加えた。この混合物に、実施例1の第5工程と同様にして得られた1M臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル亜鉛テトラヒドロフラン溶液(375ml, 375mmol)を60℃で滴下し、滴下終了後、混合物を同温で3.5時間加熱撹拌した。反応液を室温まで放冷し、酢酸エチル(640ml)及び10% クエン酸水溶液(400ml)を加え、セライトろ過し、ろ液を分層した。有機層を水(200ml)、飽和重曹水(400ml)及び飽和食塩水(200ml)で順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層をろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、褐色油状の1−((S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−メチルプロピル)−6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−7−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステルの粗生成物(186g)を得た。
第6工程
Figure 2006001927
第5工程で得た粗生成物(193g)をイソプロパノール(650ml)に溶解し、1N 水酸化ナトリウム水溶液(1290ml, 1.29mol)を加え、2時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、セライトでろ過した。ろ液に濃塩酸を加え酸性とし、撹拌した。析出した固体をろ取し、減圧乾燥することにより淡黄色固体の粗生成物(132g)を得た。同様にして得られた粗生成物をあわせて(全量で143g)酢酸ブチル(430ml)に懸濁させ、加熱還流下1時間スラリー撹拌した。懸濁液を室温まで放冷し、ろ過し、減圧乾燥することにより、灰色固体の6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−7−フルオロ−1−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 (99g, 収率74%(第3工程に対して))
1H NMR(DMSO-d6 400MHz) (δ) ppm: 0.71 (3H, d, J=6.5Hz), 1.13 (3H, d, J=6.5Hz), 2.36 (1H, br), 3.77(1H, br), 3.94 (1H, br), 4.25 (2H, s), 4.77(1H, br), 5.16 (1H, t, J=2.4Hz), 7.19-7.23(1H, m), 7.32-7.35 (1H, m), 7.48-7.52(1H, m), 8.24-8.28 (2H, m), 9.00 (1H, s), 15.00 (1H, s)
MS(ESI): M+ 436
第7工程
Figure 2006001927
第6工程で得た化合物 (99g, 227mmmol)をメタノール(530ml)に溶解し、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(465ml, 2.28mol)を加え、20時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、セライトでろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残さに水(200ml)及び濃塩酸(190ml)を加え酸性とした後、酢酸エチル(500ml)で抽出した。有機層を水(200ml)で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより粗生成物(108g)を得た。得られた粗生成物(108g)を酢酸イソブチル(330ml)に加熱溶解し、徐冷しながら24時間撹拌した。晶析した固体をろ取し、減圧乾燥することにより白色固体の化合物A(71g,収率69%)を得た。同様にして得られた粗結晶をあわせて(全量で233g)酢酸イソブチル(470ml)に還流下加熱溶解し、徐冷しながら終夜撹拌した。晶析した固体をろ取し、減圧乾燥することにより白色固体の化合物Aの結晶(II形晶)(206g,回収率88%)を得た。
1H NMR (DMSO-d6 300MHz)(δ) ppm: 0.72 (3H, d, J=6.5Hz), 1.16 (3H, d, J=6.5Hz), 2.30-2.50 (1H, m), 3.70-3.90 (1H, m), 3.90-4.00 (1H, m), 4.03 (3H, s), 4.12 (2H, s), 4.80-4.90 (1H, m), 5.19 (1H, t), 7.19-7.25 (2H, m), 7.46-7.51 (2H, m), 8.04 (1H, s), 8.88 (1H, s), 15.44 (1H, s)
MS (ESI) : M+ 448
実施例2−2 化合物AのII形晶の製造
第1工程
Figure 2006001927
5-ブロモ-2,4-ジフルオロ安息香酸 (82.7kg, 349mol)をトルエン(420L)に溶解し、塩化チオニル(62.3kg, 523mol)及びジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、70℃で6時間攪拌した。反応液を室温まで放冷し、減圧濃縮し、トルエン(420L)で再度共沸した。残さをトルエン(220L)に溶解し、この溶液を、3,3-ジメチルアミノアクリル酸エチル(55.0kg, 384mol)及びジイソプロピルエチルアミン(58.6kg, 523mol)のトルエン(220L)溶液に滴下し、70℃で21時間加熱攪拌した。反応液を室温まで放冷し、(S)-(+)-バリノール(36.0kg, 349mol)を加え、室温で1.5時間攪拌した。反応液に水(420L)を加えて分液し、有機層を1N 塩酸(250L、2回)、水(420L)、5%重曹水(250L、2回)、水(420L)及び10%食塩水(250L)で順次洗浄した。抽出液を減圧濃縮し、ジメチルホルムアミド(420L)で共沸して2−(5−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゾイル)−3−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピルメチルアミノ)アクリル酸 エチルエステルの粗生成物を含む濃縮残さ(330L)を得た。
第2工程
Figure 2006001927
第1工程で得られた粗生成物のジメチルホルムアミド溶液(330L)に、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン(105kg, 349mol)を加え、室温で23時間攪拌した。反応液にジメチルホルムアミド(330L)、次いで水(170L)を加えて2時間攪拌後、さらに水(170L)を滴下した。析出した固体をろ取し、ジメチルホルムアミド(170L)−水(170L)混合液、次いでエタノール(460L)−水(200L)混合液で洗浄した。得られた固体を減圧乾燥後、酢酸エチル(330L)−n-ヘプタン(330L)混合液に懸濁し、スラリー洗浄を行った。懸濁液をろ過し、残存する固体を減圧乾燥することにより、黄白色固体の6−ブロモ−7−フルオロ−1−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル (102kg, 収率73%)を得た。本化合物は高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析により化合物の標品と同等であることを確認した。
第3工程
Figure 2006001927
第2工程で得られた化合物 (45.0kg, 112mol)及びイミダゾール(9.95kg, 146mol)をトルエン(180L)に懸濁し、50℃でtert−ブチルジメチルシリルクロリド(17.8kg, 118mol)のトルエン(45L)溶液を加え、同温で3時間攪拌した。反応液にトルエン(230L)を加え、水(450L、2回)及び20%食塩水(450L)で順次洗浄した。抽出液を減圧濃縮し、テトラヒドロフラン(320L)で共沸して6−ブロモ−1−((S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−メチルプロピル)−7−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステルの粗生成物を含む濃縮残さ(390L)を得た。
第4工程
Figure 2006001927
(臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル亜鉛テトラヒドロフラン溶液の調製)
窒素気流下、亜鉛末(18.8kg, 287mol)をテトラヒドロフラン(130L)に懸濁させ、60℃で1,2-ジブロモエタン(470g, 2.50mol)を加え、同温で30分間攪拌した。この懸濁物に室温でトリメチルシリルクロリド(560g, 3.10mol)を加え、30分間加熱攪拌した。臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル(54.0kg, 242mol)のテトラヒドロフラン(65L)溶液を0℃で滴下した後、20℃で3時間攪拌した。亜鉛残分をろ過して、1M臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル亜鉛テトラヒドロフラン溶液を得た。これを次の本工程に使用した。
(本工程)
窒素気流下、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.96kg, 3.36mol)及びトリフェニルホスフィン(1.77kg, 6.72mol)をテトラヒドロフラン(180L)に溶解し、室温で1時間攪拌した。第3工程で得た粗生成物のテトラヒドロフラン溶液(390L)を室温で滴下し、テトラヒドロフラン(45L)で洗い込んだ。予め調製しておいた上記の1M臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル亜鉛テトラヒドロフラン溶液(164kg, 157mol)を室温で滴下した後、55℃で5時間加熱攪拌した。反応液を室温まで放冷し、トルエン(230L)及び25%塩化アンモニウム水溶液(230L)を加え攪拌し、ろ過した後に分液した。有機層を25%塩化アンモニウム水溶液(230L)、水(230L)、5%重曹水(230L、3回)及び10%食塩水(230L)で順次洗浄した。抽出液を減圧濃縮して褐色油状の6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−7−フルオロ−1−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸の粗生成物(80L)を得た。
第5工程
第4工程で得た粗生成物(80L)をイソプロパノール(180L)に溶解し、1N 水酸化ナトリウム水溶液(180L, 180mol)を加え、50℃で9時間加熱攪拌した。反応液に活性炭(4.5kg)を加え、室温で30分間攪拌した後に粉末セルロースでろ過し、イソプロパノール(45L)−水(45L)混合液で洗い込んだ。ろ液に水(180L)及びn-ヘプタン(230L)を加え、攪拌した後に分液し、水層を再度n-ヘプタン(230L)で洗浄した。有機層に4N 塩酸(45L, 180mol)及びメチルイソプロピルケトン(450L)を加え、攪拌した後に分液した。有機層を10%食塩水(230L)、8.5%重曹水(230L)で2回、0.5N 塩酸(230L)、水(230L)で順次洗浄した。抽出液を減圧濃縮し、トルエン(230L)で3回共沸した。残さを100℃で1.5時間攪拌し、室温まで放冷し、さらに3時間攪拌し、晶析した固体をろ取した。得られた固体をトルエン(45L)で洗浄し、減圧乾燥することにより、淡黄色固体の6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−7−フルオロ−1−[(S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル]−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸(42.5kg, 収率87%)を得た。本化合物はHPLC分析により標品と同等であることを確認した。
第6工程
Figure 2006001927
第5工程で得た化合物 (39.2kg, 89.9mol)をメタノール(240L)に溶解し、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(173kg, 899mol)を10℃で滴下し、70℃で21時間加熱攪拌した。反応液に活性炭(3.9kg)を加え、室温で1時間攪拌した後に粉末セルロースでろ過し、メタノール(80L)で洗い込んだ。ろ液に水(29kg, 1620mol)を加えて減圧濃縮し、残さをイソプロパノール(240L, 120L)で2回共沸した。残さに15%食塩水(200L)とトルエン(200L)を加え、攪拌した後に分液した。有機層を20%食塩水(200L)で3回、食塩(10kg)を溶解した0.5N 塩酸(200L)及び20%食塩水(200L)で順次洗浄した。有機層を減圧濃縮し、酢酸エチル(200L)で共沸した。残さに酢酸エチル(320L)と水(200L)を加え、攪拌した後に分液した。有機層を減圧濃縮し、酢酸イソブチル(200L)で2回共沸した。残さを加熱溶解して熱時ろ過し、酢酸イソブチル(20L)で洗い込んだ。60℃でろ液に種晶 (化合物AのII形晶, 39g)を加え、同温で1.5時間攪拌した。混合物を80℃で2時間加熱攪拌し、室温まで放冷し、さらに6時間攪拌し、晶析した固体をろ取した。得られた固体を酢酸イソブチル(40L)で洗浄し、減圧乾燥することにより白色固体の化合物Aの結晶(II形晶)(29.0kg, 収率72%)を得た。本結晶はHPLC及びX線粉末回折(XRPD)分析により本結晶の標品(実施例2−1で得られた化合物AのII形晶)と同等であることを確認した。
実施例2−3 化合物AのII形晶の製造
以下の実施例2−3−1〜2−3−26に記載の方法で結晶化を行うことにより、II形晶を製造することもできる。
実施例2−3−1
実施例1で得られた化合物A(200mg)を1−ブタノール(2ml)に加熱還流下溶解した。
徐冷しながら17時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(125mg,収率63%)を得た。
実施例2−3−2
実施例1で得られた化合物A(200mg)を酢酸ブチル(2ml)に加熱還流下溶解した。徐冷しながら17時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(102mg,収率51%)を得た。
実施例2−3−3
実施例1で得られた化合物A(200mg)をメチルイソブチルケトン(2ml)に加熱還流下溶解した。ヘプタン(2ml)を滴下し、徐冷しながら6時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶 (168mg,収率84%)を得た。
実施例2−3−4
実施例1で得られた化合物A(200mg)をエタノール(2ml)に加熱還流下溶解した。徐冷しながら17時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(56mg,収率28%)を得た。
実施例2−3−5
実施例1で得られた化合物A(200mg)を酢酸エチル(2ml)に加熱還流下溶解した。ヘプタン (1.6ml)を滴下し、徐冷しながら6時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(166mg,収率83%)を得た。
実施例2−3−6
実施例1で得られた化合物A(200mg)をメチルエチルケトン(2ml)に加熱還流下溶解した。ヘプタン (4ml)を滴下し、徐冷しながら6時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(123mg,収率62%)を得た。
実施例2−3−7
実施例1で得られた化合物A(200mg)を1−プロパノール(2ml)に加熱還流下溶解した。徐冷しながら17時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(91mg,収率46%)を得た。
実施例2−3−8
実施例1で得られた化合物A(200mg)をイソプロパノール(2ml)に加熱還流下溶解した。徐冷しながら17時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(88mg,収率44%)を得た。
実施例2−3−9
実施例1で得られた化合物A(200mg)をクメン(2ml)に加熱還流下溶解した。徐冷しながら17時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(188mg,収率94%)を得た。
実施例2−3−10
実施例1で得られた化合物A(200mg)をアニソール(2ml)に加熱還流下溶解した。徐冷しながら17時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(107mg,収率54%)を得た。
実施例2−3−11
実施例1で得られた化合物A(200mg)をアセトン(2ml)に加熱還流下溶解した。ヘプタン(2ml)を滴下し、徐冷しながら16.5時間撹拌した後、ヘプタン (4ml)を追加し、さらに24時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(134mg,収率67%)を得た。
実施例2−3−12
実施例1で得られた化合物A(200mg)をエタノール(2ml)に加熱還流下溶解した。ヘプタン(4ml)を滴下し、徐冷しながら19時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(129mg,収率65%)を得た。
実施例2−3−13
実施例1で得られた化合物A(200mg)をイソプロパノール(2ml)に加熱還流下溶解した。ヘプタン(4ml)を滴下し、徐冷しながら19時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(166mg,収率83%)を得た。
実施例2−3−14
実施例1で得られた化合物A(200mg)を1−プロパノール(2ml)に加熱還流下溶解した。ヘプタン(4ml)を滴下し、徐冷しながら19時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(158mg,収率79%)を得た。
実施例2−3−15
実施例1で得られた化合物A(200mg)をイソブタノール(2ml)に加熱還流下溶解した。徐冷しながら21時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(131mg,収率66%)を得た。
実施例2−3−16
実施例1で得られた化合物A(200mg)をトルエン(2ml)に100℃で加熱溶解した。徐冷しながら37時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(190mg,収率95%)を得た。
実施例2−3−17
実施例1で得られた化合物A(200mg)をメチルブチルケトン(2ml)に60℃で加熱溶解した。ヘプタン(1.8ml)を滴下し、徐冷しながら37時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(191mg,収率96%)を得た。
実施例2−3−18
実施例1で得られた化合物A(200mg)をクロロホルム(1ml)に60℃で加熱溶解した。イソプロピルエーテル (1.8ml)を滴下し、徐冷しながら37時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(184mg,収率92%)を得た。
実施例2−3−19
実施例1で得られた化合物A(200mg)をテトラヒドロフラン(1ml)に60℃で加熱溶解した。イソプロピルエーテル(2ml)を滴下し、徐冷しながら41時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(144mg,収率72%)を得た。
実施例2−3−20
実施例1で得られた化合物A(200mg)をイソブタノール(2ml)に加熱還流下溶解した。ヘプタン(2ml)を滴下し、徐冷しながら21時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(160mg,収率80%)を得た。
実施例2−3−21
実施例1で得られた化合物A(200mg)をブタノール(2ml)に加熱還流下溶解した。ヘプタン(2ml)を滴下し、徐冷しながら21時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(152mg,収率76%)を得た。
実施例2−3−22
実施例1で得られた化合物A(200mg)を酢酸イソブチル(2ml)に加熱還流下溶解した。徐冷しながら21時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(140mg,収率70%)を得た。
実施例2−3−23
実施例1で得られた化合物A(200mg)を酢酸イソブチル(2ml)に加熱還流下溶解した。ヘプタン(2ml)を滴下し、徐冷しながら21時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(178mg,収率89%)を得た。
実施例2−3−24
実施例1で得られた化合物A(200mg)を酢酸ブチル(2ml)に加熱還流下溶解した。ヘプタン(1.5ml)を滴下し、徐冷しながら21時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(158mg,収率78%)を得た。
実施例2−3−25
実施例1で得られた化合物A(200mg)をアニソール(2ml)に110℃で加熱溶解した。ヘプタン(2ml)を滴下し、徐冷しながら21時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(187mg,収率89%)を得た。
実施例2−3−26
実施例1で得られた化合物A(200mg)を酢酸ブチル(2ml)に加熱還流下溶解した。急冷後2時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(131mg,収率66%)を得た。
実施例2−4 化合物AのII形晶の製造
第1工程
実施例1の第5工程で得られた1−((S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−メチルプロピル)−6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−7−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル (48g, 86mmol)をメタノール(300ml)に溶解し、水(5ml)及び28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(176ml, 862mmol)を加え、24時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、6N 塩酸を加え中和した後、メタノールを減圧濃縮した。得られた溶液に水を加え撹拌した後析出した固体をろ取した。得られた固体を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られた残さを酢酸エチル−ヘキサンから再結晶することにより白色固体の化合物A(1次晶29.5g、2次晶2.8gあわせて32.3g,収率86%)を得た。
m.p. 151〜152℃
1H NMR (DMSO-d6 300MHz) (δ) ppm: 0.72 (3H, d, J=6.5Hz), 1.16 (3H, d, J=6.5Hz), 2.30-2.50 (1H, m), 3.70-3.90 (1H, m), 3.90-4.00 (1H, m), 4.03 (3H, s), 4.12 (2H, s), 4.80-4.90 (1H, m), 5.19 (1H, t), 7.19-7.25 (2H, m), 7.46-7.51 (2H, m), 8.04 (1H, s), 8.88 (1H, s), 15.44 (1H, s)
MS (ESI) : M+ 448
第2工程
第1工程で得られた化合物A(32.3g)を酢酸ブチル (160ml)に加熱還流下溶解した。実施例2のII形晶を63℃で接種し、徐冷しながら3時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物Aの結晶(II形晶)(24.79g,収率77%)を得た。
実施例2−5 化合物AのII形晶の製造
第1工程
Figure 2006001927
実施例1の第5工程で得られた1−((S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−メチルプロピル)−6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−7−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル(19g, 33mmol)をイソプロパノール(100ml)に溶解し、1N 水酸化ナトリウム水溶液(200ml, 200mmol)を加え、2.5時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、セライトでろ過した。
ろ液に濃塩酸を加え酸性とし、室温で2時間撹拌した。析出した固体をろ取し、減圧乾燥することにより淡黄色固体の6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−7−フルオロ−1−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 (12g, 収率82%)を得た。
1H NMR (DMSO-d6 300MHz) (δ) ppm: 0.71(3H, d, J=6.5Hz), 1.13(3H, d, J=6.5Hz), 2.36(1H, br), 3.77(1H, br), 3.94(1H, br), 4.25(2H, s), 4.77(1H, br), 5.16(1H, t, J=2.4Hz), 7.19-7.23(1H, m), 7.32-7.35(1H, m), 7.48-7.52(1H, m), 8.24-8.28(2H, m), 9.00(1H, s), 15.00(1H, s)
第2工程
Figure 2006001927
第1工程で得た化合物 (12g, 27mmol)をメタノール (64ml)に溶解し、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液 (52ml, 256mmol)を加え、24時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、セライトでろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残さに水(360ml)及び濃塩酸を加え酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、褐色油状の粗生成物 (13g)を得た。得られた粗生成物(13g)を酢酸イソブチル(60ml)に加熱溶解し、接種後、徐冷しながら23時間撹拌した。晶析した固体をろ取し、減圧乾燥することにより白色固体の化合物A(9.2g,収率75%)を得た。
1H NMR (DMSO-d6 300MHz) (δ) ppm: 0.72 (3H, d, J=6.5Hz), 1.16 (3H, d, J=6.5Hz), 2.30-2.50 (1H, m), 3.70-3.90 (1H, m), 3.90-4.00 (1H, m), 4.03 (3H, s), 4.12 (2H, s), 4.80-4.90 (1H, m), 5.19 (1H, t), 7.19-7.25 (2H, m), 7.46-7.51 (2H, m), 8.04 (1H, s), 8.88 (1H, s), 15.44 (1H, s)
MS (ESI) : M+ 448
第3工程
Figure 2006001927
実施例1の第2工程で得られた2−(2,4−ジフルオロ−5−ヨードベンゾイル)−3−ジメチルアミノアクリル酸 エチルエステル (20g)を酢酸エチル(60ml)とヘキサン(40ml)の混合溶媒で加熱還流下スラリー洗浄した。混合物をろ過し、残存する固体を減圧乾燥することにより、ベージュ色固体の7−フルオロ−1−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル)−6−ヨード−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル (18g, 回収率94%)を得た。
1H NMR(DMSO-d6 300MHz) (δ) ppm: 0.72(3H, d, J=6.6Hz), 1.10 (3H, d, J=6.6Hz), 1.28(3H, t, J=7.0Hz), 2.27 (1H, br), 3.77 (1H, br), 3.86(1H, br), 4.23 (2H, q, J=7.0Hz), 4.56(1H, br), 5.12 (1H, t, J=4.9Hz), 8.09(1H, d, J=11.1Hz), 8.62 (1H, d, J=7.5Hz), 8.68(1H, s)
MS(ESI): M+ 448
第4工程
Figure 2006001927
第3工程で得た化合物(19g, 42mmol)をジメチルホルムアミド(65ml)に溶解し、イミダゾール(3.4g, 49.9mmol)及びtert-ブチルジメチルシリルクロリド(7.2g, 47.8mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和塩化アンモニウム水溶液及び飽和食塩水で順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層をろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、ベージュ色アモルファスの1−((S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−メチルプロピル)−7−フルオロ−6−ヨード−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステルの粗生成物 (24g)を得た。
1H NMR(CDCl3 400MHz) (δ) ppm: -0.07(3H, s), -0.05(3H, s), 0.77(9H, s), 0.84(3H, d, J=6.5Hz), 1.18(3H, d, J=6.5Hz), 1.40(3H, t, J=7.2Hz), 2.35-2.50(1H, m), 3.85-3.95(1H, m), 3.98-4.10(2H, m), 4.30-4.40(2H, m), 7.26(1H,s), 8.64(1H, s), 8.94(1H, d, J=7.2Hz)
MS(ESI): M+ 562
第5工程
Figure 2006001927
第4工程で得た粗生成物(24g)をテトラヒドロフラン(200ml)に溶解し、アルゴン気流下、ジベンジリデンアセトンパラジウム(II)(984mg, 1.7mmol)及びトリフリルホスフィン(795mg, 3.4mmol)を加え、実施例1の第5工程と同様にして得られた1M臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル亜鉛テトラヒドロフラン溶液(56ml, 56mmol)を60℃で滴下した。滴下終了後、混合物を同温で2時間加熱撹拌した。反応液を室温まで放冷し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、セライトろ過し、ろ液を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を水(2回)及び飽和食塩水で順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層をろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、褐色ペースト状の1−((S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−メチルプロピル)−6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−7−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステルの粗生成物(30g)を得た。
第6工程
Figure 2006001927
第5工程で得た粗生成物(30g)をイソプロパノール(150ml)に溶解し、1N 水酸化ナトリウム水溶液(300ml, 300mmol)を加え、2.5時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、セライトでろ過した。ろ液に濃塩酸を加え酸性とし、室温で2時間撹拌した。析出した固体をろ取し、減圧乾燥することによりベージュ色固体の粗生成物(18g)を得た。得られた粗生成物(18g)を酢酸ブチル(90ml)に懸濁させ、加熱還流下1時間スラリー撹拌した。懸濁液を室温まで放冷し、ろ過し、減圧乾燥することにより、白色固体の6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−7−フルオロ−1−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 (11g, 収率62%(第3工程に対して))を得た。
1H NMR(DMSO-d6 400MHz) (δ) ppm: 0.71 (3H, d, J=6.5Hz), 1.13 (3H, d, J=6.5Hz), 2.36 (1H, br), 3.77(1H, br), 3.94 (1H, br), 4.25 (2H, s), 4.77(1H, br), 5.16 (1H, t, J=2.4Hz), 7.19-7.23(1H, m), 7.32-7.35 (1H, m), 7.48-7.52(1H, m), 8.24-8.28 (2H, m), 9.00 (1H, s), 15.00 (1H, s)
MS(ESI): M+ 436
第7工程
Figure 2006001927
第6工程で得た化合物(11g, 26mmol)をメタノール(60ml)に溶解し、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(52ml, 256mmol)を加え、24時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、セライトでろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残さに水(330ml)及び濃塩酸を加え酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより褐色油状の粗生成物(12g)を得た。得られた粗生成物(12g)を酢酸イソブチル(60ml)に還流下加熱溶解し、種晶(化合物AのII形晶)を接種し、徐冷しながら23時間撹拌した。晶析した固体をろ取し、減圧乾燥することにより白色固体の化合物A(8.2g,収率71%)を得た。
1H NMR (DMSO-d6 300MHz) (δ) ppm: 0.72 (3H, d, J=6.5Hz), 1.16 (3H, d, J=6.5Hz), 2.30-2.50 (1H, m), 3.70-3.90 (1H, m), 3.90-4.00 (1H, m), 4.03 (3H, s), 4.12 (2H, s), 4.80-4.90 (1H, m), 5.19 (1H, t), 7.19-7.25 (2H, m), 7.46-7.51 (2H, m), 8.04 (1H, s), 8.88 (1H, s), 15.44 (1H, s)
MS (ESI) : M+ 448
第8工程
第7工程で得られた化合物A(7.66g)及び第2工程で得られた化合物A(9.17g)を酢酸イソブチル(84ml)に還流下加熱溶解し、徐冷しながら16時間撹拌した。晶析した固体をろ取し減圧乾燥することにより、白色固体の化合物AのII形晶(14.73g,収率88%)を得た。
実施例2−6 化合物AのII形晶の製造
第1工程
Figure 2006001927
2,4-ジフルオロ安息香酸(100g, 633mmol)をトリフルオロメタンスルホン酸(400ml)に溶解し、5℃以下でN-ヨードスクシンイミド(157g, 696mmol)を分割添加した。添加終了後50℃で1.5時間攪拌した。反応液を氷水に注ぎ込み、1時間攪拌した。析出した固体をろ取し、水及びヘキサンで順に洗浄後、減圧乾燥することにより白色固体の2,4-ジフルオロ-5-ヨード安息香酸 (179g,収率定量的)を得た。
1H NMR(CDCl3 300MHz) (σ) ppm: 6.94(1H, dd, J=10.3, 10.3Hz), 8.46 (1H, d, J=7.5Hz)
第2工程
Figure 2006001927
第1工程で得られた化合物 (28g, 100mmol)を酢酸エチル(300ml)に溶解し、塩化オキサリル(11ml, 122mmol)及びジメチルホルムアミド(触媒量)を加え、室温で2時間撹拌した。ろ液を減圧濃縮し、トルエンで共沸した。残さをテトラヒドロフラン(100ml)に溶解し、この溶液を、3,3-ジメチルアミノアクリル酸エチル(17g, 120mmol)及びトリエチルアミン(21ml, 150mmol)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液に滴下し、3時間加熱還流した。反応液を放冷し、酢酸エチル(200ml)を加え、水(2回)及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られた残さをジエチルエーテル(50ml)及びヘキサン(50ml)の混合溶媒でスラリー撹拌した。混合物をろ過し、残存する固体を減圧乾燥することにより、黄色固体の2−(2,4−ジフルオロ−5−ヨードベンゾイル)−3−ジメチルアミノアクリル酸 エチルエステルの粗生成物(26g, 収率63%)を得た。
第3工程
Figure 2006001927
第2工程で得た粗生成物 (22g, 55mmol)をテトラヒドロフラン(110ml)に溶解し、(S)-(+)-バリノール(6.8g, 65.8mmol)を加え、50℃で30分間加熱攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残さを酢酸エチル(100ml)に溶解し、水及び飽和食塩水で順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残さをジメチルホルムアミド(80ml)に溶解し、炭酸カリウム(19g 137mmol)を加え、60℃で1.5時間加熱撹拌した。反応液を室温まで放冷し、減圧濃縮し、得られた残さに水(250ml)を加えて室温で30分間撹拌し、析出した固体をろ取した。得られた固体を水(100ml)及び酢酸エチル(10ml)とヘキサン(40ml)の混合溶媒で順に洗浄し、減圧乾燥することにより、淡黄色固体の7−フルオロ−1−((S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル)−6−ヨード−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル(22g, 収率88%)を得た。
1H NMR(DMSO-d6 300MHz) (δ) ppm: 0.72(3H, d, J=6.6Hz), 1.10 (3H, d, J=6.6Hz), 1.28(3H, t, J=7.0Hz), 2.27 (1H, br), 3.77 (1H, br), 3.86(1H, br), 4.23 (2H, q, J=7.0Hz), 4.56(1H, br), 5.12 (1H, t, J=4.9Hz), 8.09(1H, d, J=11.1Hz), 8.62 (1H, d, J=7.5Hz), 8.68(1H, s)
MS(ESI): M+ 448
第4工程
Figure 2006001927
第3工程で得た化合物(22g, 48mmol)をジメチルホルムアミド(60ml)に溶解し、イミダゾール(3.9g, 57.7mmol)及びtert-ブチルジメチルシリルクロリド(8.0g, 53.0mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残さを酢酸エチル(200ml)に溶解し、水(2回)及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られた残さをシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7から4:6)で精製することにより、白色ワックス状の1−((S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−メチルプロピル)−7−フルオロ−6−ヨード−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル(25g, 収率92%)を得た。
1H NMR(CDCl3 400MHz) (δ) ppm: -0.07(3H, s), -0.05(3H, s), 0.77(9H, s), 0.84(3H, d, J=6.5Hz), 1.18(3H, d, J=6.5Hz), 1.40(3H, t, J=7.2Hz), 2.35-2.50(1H, m), 3.85-3.95(1H, m), 3.98-4.10(2H, m), 4.30-4.40(2H, m), 7.26(1H,s), 8.64(1H, s), 8.94(1H, d, J=7.2Hz)
MS(ESI): M+ 562
第5工程
Figure 2006001927
第4工程で得た化合物(25g, 44mmol)をテトラヒドロフラン(200ml)に溶解し、アルゴン気流下、ジベンジリデンアセトンパラジウム(II)(1.0g, 1.8mmol)及びトリフリルホスフィン(824mg, 3.5mmol)を加え、実施例1の第5工程と同様にして得られた1M臭化3-クロロ-2-フルオロベンジル亜鉛テトラヒドロフラン溶液(58ml, 58mmol)を60℃で滴下し、滴下終了後3時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、酢酸エチル(200ml)を加え、1N塩酸、水、飽和重曹水、水及び飽和食塩水で順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られた残さをシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=4:6から1:1)で精製することにより、薄黄色油状の1−((S)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−2−メチルプロピル)−6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−7−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸 エチルエステル(17g, 収率68%)を得た。
1H NMR(CDCl3 400MHz) (δ) ppm: -0.09(3H, s), -0.05(3H, s), 0.75(9H, s), 0.85(3H, d, J=6.7Hz), 1.18(3H, d, 6.7Hz), 1.39(3H, t, J=7.1Hz), 2.45(1H, br), 3.89-3.92(1H, m), 3.98-4.02(1H, m), 4.07-4.12(1H, m), 4.12(2H, s), 4.34-4.41(2H, m), 6.96-7.00(1H, m), 7.03-7.05(1H, m), 7.21-7.24(1H, m), 7.26-7.29(1H, m), 8.39(1H, d, J=8.8Hz), 8.63(1H, s)
第6工程
Figure 2006001927
第5工程で得た化合物(17g, 30mmol)をメタノール(120ml)に溶解し、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(62ml, 304mmol)を加え、19時間加熱還流した。反応液を室温まで放冷し、水(200ml)を加え、減圧濃縮してメタノールを除去した。残さに濃塩酸を加え酸性とした後、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより淡黄色油状の化合物Aの粗生成物 (14g)を得た。
第7工程
第6工程で得た化合物A(14.11g)を酢酸エチル(20ml)及びヘキサン (20ml)の混合溶媒に室温で懸濁させ、種晶(化合物AのII形晶)を接種し、1時間撹拌した。懸濁物をろ過し、残存する固体を減圧乾燥することにより、白色固体の化合物A(II形晶、10.40g,収率77%)を得た。
実施例3 化合物AのIII形晶の製造
実施例3−1 化合物AのIII形晶の製造
実施例2−2で得られた化合物AのII形晶(10.0g,22.3mmol)を酢酸イソブチル(30mL)に加え、加熱還流して結晶を溶解した。溶液を90℃まで冷却し、5時間撹拌して結晶を析出させた。この溶液をさらに室温まで放冷し、さらに12時間撹拌して、晶析した結晶をろ取した。得られた結晶を酢酸イソブチル(10mL)で洗浄し、減圧乾燥することにより白色結晶(9.85g, 収率98.5%)を得た。本結晶はXRPD分析によりII形晶と異なることが確認されたため、本結晶の様なXRPD図(図1)を示す結晶を、III形晶とした。
実施例3−2 化合物AのIII形晶の製造
実施例2−2で得られた化合物AのII形晶(250g,558mmol)を酢酸イソブチル(750mL)に加えた。室温で実施例3で得られた化合物AのIII形晶の種晶(12.5g)を加え、17時間撹拌後、晶析した結晶をろ取した。得られた結晶を酢酸イソブチル(250mL)で洗浄し、減圧乾燥することにより白色結晶の目的物(III形晶, 259g, 収率98.6%)を得た。本結晶はXRPD分析により化合物AのIII形晶の標品(実施例3−1)と同等であることを確認した。
実施例3−3 化合物AのIII形晶の製造
実施例2−2で得られた化合物A(II形晶, 10.0g,22.3mmol)をイソプロパノール(30mL)に加え、加熱還流して結晶を溶解した。溶液を70℃まで冷却し、実施例3−1で得られた化合物AのIII形晶の種晶(10mg)を加え、5時間撹拌した。この混合物をさらに室温まで放冷し、さらに12時間撹拌して、結晶をろ取した。得られた結晶をイソプロパノール(10mL)で洗浄し、減圧乾燥することにより白色結晶の目的物(III形晶, 9.72g,収率97.2%)を得た。本結晶はXRPD分析により化合物AのIII形晶の標品(実施例3−1)と同等であることを確認した。
実施例3−4 化合物AのIII形晶の製造
実施例2−2で得られた化合物AのII形晶(7.00g, 15.6mmol)をエタノール(52.5mL)と水(7mL)の混合溶液に加え、加熱溶解した。水(28mL)を加え、70℃にて目的物の種晶(10mg)を加え、4時間撹拌した。室温まで放冷後、さらに氷冷して2時間撹拌し、結晶をろ取した。得られた結晶を冷却したエタノール(8.4mL)と水(5.6mL)の混合溶液で洗浄し、減圧乾燥することにより白色結晶の目的物(III形晶, 6.77g,収率96.8%)を得た。本結晶はXRD分析により標品(実施例3−1)と同等であることを確認した。
試験例
下記の分析試験により、各結晶形の物性値を求め、それらを指標として各結晶形の安定性試験を実施した。
試料
試料としては、特に断りのない場合、上述の参考例1で得られた結晶(I形晶)、実施例1で得られた結晶(II形晶)及び実施例3−1で得られた結晶(III形晶)を用いた。
分析試験
1.粉末X線回折測定法
この試験は、参考例1、実施例1及び実施例3−1で得られた各結晶の結晶形を特定するための粉末X線回折パターンを得ることを目的とする。この回折パターンは、結晶形を特定するため、安定性の評価のため、純度を求めるため等に利用される。
試料をアルミニウム製セルに固定し、粉末X線回折装置(RINT 2000/PC Ultima+、リガク社製)を用い、X線源:Cu-Kα1線、管電圧:40 kV、管電流:40 mA、スキャンスピード:毎分5°、ステップ幅:0.02°、回折角:5〜40°にて測定し、回折パターンを求めた。
得られた回折パターンを図1に示す。
図1に示されるように、各試料から得られた粉末X線回折パターンは異なるものであった。
これにより参考例1、実施例1及び実施例3−1で得られた結晶は、各々別の結晶であって、粉末X線回折パターンにより特徴的な回折パターンを示すことが認められた。従って、本明細書では、これらの粉末X線回折パターンから、それぞれをI形晶、II形晶、III形晶と命名した。
結晶形の特定にあたっては、図1の回折図を基に、各結晶の特徴となる回折ピークを総合的に判断すればよい。
図1の回折パターンから特定した主要回折ピーク及び特徴的回折ピークを、それぞれ以下に挙げる。
[I形晶]
主要回折ピーク:2θ=6.58、14.40、14.64、15.24、16.48、19.16、20.90、21.14、22.24、24.74、25.64、26.12、27.20°;
特徴的回折ピーク:2θ=6.58、14.40、19.16、20.90、21.14°。
[II形晶]
主要回折ピーク:2θ=6.56、9.04、13.20、14.62、15.24、16.48、19.86、20.84、21.22、22.24、25.22、25.96、26.12、27.34°;
特徴的回折ピーク:2θ=6.56、13.20、19.86、20.84、21.22、25.22°。
[III形晶]
主要回折ピーク:2θ=8.54、14.02、15.68、15.90、16.00、17.06、17.24、17.84、18.12、19.50、19.90、22.26、22.68、23.02、24.16、24.76、25.18、25.74、25.98、27.50
、28.80、30.38、30.72、32.54°;
特徴的回折ピーク:2θ=8.54、14.02、15.68、17.06、17.24、24.16、25.74°。
2.熱分析
この試験は、示差走査熱量測定(DSC)曲線上の吸熱ピークのエンタルピー及び補外開始温度を測定することを目的とする。これらの値は、上記I形晶、II形晶及びIII形晶の安定性の指標の1つであって、結晶形を特定する指標としても利用できる。
2.1.I形晶及びII形晶のエンタルピー及び補外開始温度
示差走査熱量測定(DSC)装置(DSC8240、リガク社製)を用い、大気雰囲気下、測定サンプル5±1 mg、昇温速度:毎分10℃、アルミニウム製開放パンを用い、酸化アルミナをリファレンスとして、I形晶及びII形晶について測定した。得られたDSC曲線上の吸熱ピークについて、エンタルピー及び補外開始温度を求めた。
2.2.III形晶のエンタルピー及び補外開始温度
DSC装置(DSC8240、リガク社製)を用い、大気雰囲気下、測定サンプル5.0±0.5 mg、昇温速度:毎分5℃、アルミニウム製密閉パンを用い、酸化アルミナをリファレンスとして、III形晶について測定した。得られたDSC曲線上の吸熱ピークについて、エンタルピー及び補外開始温度を求めた。
結果を表1に示す。
Figure 2006001927
表1に示されるように、III形晶はこれらの3つの結晶形の中で、最も大きいエンタルピーを示し、かつ最も高い補外開始温度を示した。よって、III形晶が最も安定であることが認められた。
3.純度試験
この試験は、化合物Aの純度を測定することを目的とする。純度は、化学的安定性の指標として用いることができる。
3.1.I形晶及びII形晶の化合物純度
各試料(I形晶及びII形晶)約10 mgをそれぞれアセトニトリルに溶かして10 mLとし、試料溶液とした。この液10μLにつき、次の条件で高速液体クロマトグラフ(HPLC)法にて試験を行った。試料溶液の各々のピーク面積を自動積分法により測定し、次式により純度を求めた。純度は、後述の表5及び6にそれぞれ示す。

純度(%) = 100 − (Asum/A)× 100

:試料溶液から得たピークの合計ピーク面積
sum:試料溶液から得た主ピーク以外のピークの合計ピーク面積

試験条件
検出器:紫外吸光光度計(波長:259 nm)
カラム:CAPCELL PAK MG(内径4.6 cm、長さ15 cm、粒子径5μm、(株)資生堂製)
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相A:トリフルオロ酢酸溶液(1:1000)
移動相B:トリフルオロ酢酸のアセトニトリル溶液(1:1000)
グラジエントプログラム:下記表2の通り、移動相A及び移動相Bの混合比を変えて濃度勾配制御する。
Figure 2006001927
3.2.III形晶の化合物純度
試料(III形晶)約50 mgを移動相Bと移動相Aの混液(4:1)に溶かして50 mLとし、試料溶液とした。この液1 mLを正確に量り取り、移動相Bと移動相Aの混液(4:1)を加えて正確に100 mLとして標準溶液とした。試料溶液及び標準溶液15μLにつき、次の条件で高速液体クロマトグラフ(HPLC)法にて試験を行った。それぞれの各々の溶液のピーク面積を自動積分法により測定し、次式により純度を求めた。純度は、後述の表7に示す。

純度(%) = 100 − (Asum/A

:標準溶液から得た主ピークのピーク面積
sum:試料溶液から得た主ピーク以外のピークの合計ピーク面積

試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:259 nm)
カラム:Waters Xterra MC C18(内径4.6 cm、長さ5 cm、粒子径2.5μm、Waters社製)
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相A:リン酸水素二カリウム溶液(1→1149)にリン酸を加えてpHを7.0に調整する。
移動相B:アセトニトリル
移動相の送液:下記表3の通り、移動相A及び移動相Bの混合比を変えて濃度勾配制御する。
Figure 2006001927
4.溶解性試験
この試験は、種々の試験液及び種々のpH下での結晶の溶解度を測定することを目的とする。溶解度は、上記I形晶、II形晶及びIII形晶の安定性の指標の1つであり、また、結晶形の生体への吸収性の参考指標としても利用できる。
各試料(I形晶、III形晶及びIII形晶)約10mgを10mLの遠沈管に下記の試験液5mLと共に入れて振とう機(SR-1M;タイテック社製)で14時間振とうした。振とう後、遠心分離(3000rpm、20分)し、上澄み液を 0.2μm孔径−13mm径ポリテトラフルオロエチレンディスクフィルター(Millex-LG;ミリポア社製)でろ過した。測定は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で実施した。結果を表4に示す。
Figure 2006001927
上記結果より、II形晶はIII形晶より溶解度が高いということが確認された。
5.安定性試験
各試料の下記保管条件下での安定性試験を行った。I形晶の結果を表5、II形晶の結果を表6、III形晶の結果を表7にそれぞれ示す。
表6及び表7が示すように、II形晶及びIII形晶は、全ての保管条件において、初期試料と比較して試験結果に差異は認められなかった。一方、表5が示すように、I形晶は、保管条件3(80℃、開栓容器中、3日間保管)及び保管条件5(60℃、開栓容器中、3週間保管)における保管後の試料から得られた粉末X線回折パターンに変化が認められ、I形晶の粉末X線回折パターンにII形晶に由来する粉末X線回折パターンが重なって観察された。よって、保管中に試料の一部がII形晶に結晶転移したものと判断した。なお、I形晶の保存条件1〜6下での保管サンプルの粉末X線回折パターンを図2に示す。
Figure 2006001927
Figure 2006001927
Figure 2006001927
上記安定性試験の結果により、I形晶が不安定であるのに比し、II形晶、III形晶は、種々の保存条件下でもきわめて安定な安定形結晶であることが認められた。よって、医薬品等への使用に際しては、II形晶及びIII形晶が好ましいことがわかった。
また、生体への吸収性においてはII形晶がより好ましく、最安定形結晶であるという点ではIII形晶がより好ましい。
また、II形晶及びIII形晶が共に安定形結晶であることから、本発明はこれらの混合形結晶であってもよい。
実験例
次に、本発明の化合物Aの結晶又は混合形結晶のHIVインテグラーゼ阻害活性の評価方法について説明する。
(i)組換え体インテグラーゼ遺伝子発現系の構築
HIVインテグラーゼ全長遺伝子(J.Virol.,67, 425-437(1993))の185番目のフェニルアラニンをヒスチジンに置き換え、プラスミドpET21a(+)(ノバゲン製)の制限酵素NdeIとXhoI部位に挿入し、インテグラーゼ発現ベクターpET21a−IN−F185Hを構築した。
(ii)インテグラーゼタンパク質の生産と精製
(i)で得られたプラスミドpET21a−IN−F185Hで形質転換した大腸菌組換え体BL21(DE3)を、アンピシリンを含む液体培地で、30℃、振盪培養し、対数増殖期になった時点で、イソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド(isopropyl−β−D−thiogalactopyranoside)の添加によりインテグラーゼ遺伝子の発現を促した。続けて3時間培養し、インテグラーゼタンパク質の蓄積を促し、遠心分離により組換え体大腸菌をペレットとして集め、−80℃にて保存した。
この大腸菌を、1M塩化ナトリウムを含むLysis緩衝液(20mM HEPES(pH 7.5)、5mM DTT、10mM CHAPS、10%グリセロール)に懸濁、加圧・減圧処理を繰り返し破砕、4℃、40,000×g、60分の遠心分離により水溶性画分(上清)を回収した。これを、塩化ナトリウムを含まないLysis緩衝液で10倍希釈した後、SP−Sepharose(ファルマシア製)と混合、4℃にて60分撹拌し、インテグラーゼタンパク質をレジンに吸着させた。レジンを、100mM塩化ナトリウムを含むLysis緩衝液で洗浄後、1M塩化ナトリウムを含むLysis緩衝液でインテグラーゼタンパク質を溶出した。
溶出したインテグラーゼタンパク質溶液をSuperdex75(ファルマシア製)カラムに供し、ゲル濾過を行った。1M塩化ナトリウムを含むLysis緩衝液でタンパク質を溶出させた。
得られたインテグラーゼタンパク質の画分を集め、−80℃にて保存した。
(iii)DNA溶液の調製
グライナーにて合成された以下に示すDNAをTE緩衝液(10mM Tris−塩酸(pH8.0),1mM EDTA)に溶解、ドナーDNA、ターゲットDNA、それぞれの相補鎖(+と−鎖)を1μMとなるよう混合、95℃で5分、80℃で10分、70℃で10分、60℃で10分、50℃で10分、40℃で10分加温した後、25℃で保温することにより二本鎖DNAとし、これを用いた。
ドナーDNA(−鎖は5’末端にビオチン付加)
Donor+鎖:5’−Biotin−ACC CTT TTA GTC AGT GTG GAA AAT CTC TAG CA−3’(配列番号1)
Donor−鎖:5’−ACT GCT AGA GAT TTT CCA CAC TGA CTA AAA G−3’(配列番号2)
ターゲットDNA(+、−鎖共に3’末端にジゴキシゲニン付加)
Target+鎖:5’−TGA CCA AGG GCT AAT TCA CT−Dig−3’ (配列番号3)
Target−鎖:5’−AGT GAA TTA GCC CTT GGT CA−Dig−3’ (配列番号4)
(iv)酵素(HIVインテグラーゼ)阻害活性の測定
ドナーDNAをTE緩衝液で10nMとなるように希釈し、50μlを、ストレプトアビジンをコートしたマイクロタイタープレート(ロシュ製)の各ウェルに加え、37℃で60分吸着させた。次いで、0.1%ツイーン20を含むリン酸緩衝液(ダルベッコPBS、三光純薬製)及びリン酸緩衝液で洗浄した後、反応液(組成は下記*参照のこと、70μl)、反応液で希釈した被験物質(10μl)及び100μg/mlインテグラーゼタンパク質(10μl)を各ウェルに加え、37℃で60分間反応させた。
次いで、50nMターゲットDNA(10μl)を加え、37℃、10分間反応させた後、0.1%ツイーン20を含むリン酸緩衝液で洗浄し、反応を停止させた。
次いで、100mU/mlパーオキシダーゼ標識抗ジゴキシゲニン抗体溶液(ロシュ製、100μl)を加え、37 ℃で60分反応させた後、0.1%ツイーン20を含むリン酸緩衝液で洗浄した。
次いで、パーオキシダーゼ呈色溶液(バイオラッド、100μl)を加え、室温で4分間反応させた後、1N硫酸(100μl)を加え発色を停止させた後、450nmにおける吸光度を測定した。
化合物AのHIVインテグラーゼ阻害活性(IC50)は、以下に示す計算式から求めた阻害率より算出した。結果を表8に示す。
阻害率(%)=[1−(Object−Blank)/(Control−Blank)]
×100
Object;被検化合物存在下ウェルの吸光度
Control;被検化合物非存在下ウェルの吸光度
Blank;被検化合物非存在下、インテグラーゼタンパク質非存在下ウェルの吸光度

*反応液の組成:30mM モルホリノプロパンスルホン酸(MOPS)、5mM MgCl、3mM ジチオトレイトール(DTT)、0.1mg/mL ウシ血清アルブミン(BSA)、5% グリセロール、10% ジメチルスルホキシド(DMSO)、0.01% ツイーン20(Tween20)
Figure 2006001927
抗ウイルス活性の評価
本発明の化合物Aの結晶又は混合形結晶と既知の抗HIV剤の併用効果は、以下の要領で測定することができる。
例えば、既存のヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(ジドブジン、ラミブヂン、テノフォビル)、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(エファビレンツ)あるいはプロテアーゼ阻害剤(インジナビル、ネルフィナビル)と化合物Aの結晶又は混合形結晶との2剤併用効果等を、HIV−1IIIBに感染したCEM−SS細胞を用いてXTT法により評価する。
また、化合物Aの結晶又は混合形結晶、ジドブジン、ラミブヂンとの3剤併用、又は、化合物Aの結晶又は混合形結晶、テノフォビル、ラミブヂンとの3剤併用効果等を評価する。
併用試験の前に、各薬剤単独のIC50及びCC50を測定する。この結果から決定された、5濃度の薬剤aと9濃度の薬剤bを組み合わせ、2剤併用効果を評価する。また、3剤併用では、高濃度の薬剤b及び薬剤cを混合し、薬剤aと濃度を組み合わせ評価する。
化合物Aの結晶又は混合形結晶及び併用薬剤の単独ないしは併用時の実験成績を、Prichard and Shipman MacSynergy II version 2.01及びDeltagraph version 1.5dのプログラムにより、解析する。
3回の実験から得られた、組み合わせた各薬剤の濃度における阻害率より95%(もしくは68%、99%)信頼限界で三次元プロットを作成し、そこから算出されるμM%の数値から併用効果を判断する。判断基準を以下に示す。
相互作用の定義 μM
強い相乗作用 >100
わずかな相乗作用 +51〜+100
相加作用 +50〜-50
わずかな拮抗作用 -51〜-100
強い拮抗作用 <-100
本発明の化合物Aの上記特定の結晶形を有する結晶は、抗HIV効果を有することに加えて結晶の安定性に優れているので、医薬組成物、特に、エイズの予防及び/又は治療用の各種医薬組成物の原料として有用である。
図1は、粉末X線回折パターンの多重記録を示す。上段にIII形晶の回折パターン、中段にI形晶の回折パターン、下段にII形晶の回折パターンを示す。縦軸に回折強度(cps:counts per second:各目盛間隔は2500cps)、横軸に回折角2θ(°)を示す。 図2は、I形晶の安定性試験における3日間保管後のサンプルから得られた粉末X線回折パターンの多重記録を示す。 比較のため最上段にII形晶の回折パターン(初期条件)、及び、最下段にI形晶の回折パターン(初期条件)を示す。2段目から順に、保管条件6(60℃/75%R.H.、開栓容器、3週間保管)、保管条件4(60℃、密栓容器、3週間保管)、保管条件5(60℃、開栓容器、3週間保管)、保管条件3(80℃、開栓容器、3日間保管)、保管条件2(80℃、密栓容器、3日間保管)での回折パターンを示す。縦軸に回折強度(cps:counts per second:各目盛間隔は2500cps)、横軸に回折角2θ(°)を示す。
配列番号1:HIVインテグラーゼの活性決定用Donor+鎖
配列番号2:HIVインテグラーゼの活性決定用Donor−鎖
配列番号3:HIVインテグラーゼの活性決定用Target+鎖
配列番号4:HIVインテグラーゼの活性決定用Target−鎖

Claims (12)

  1. 6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−1−[(S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸の結晶であって、粉末X線回折で測定した回折角2θ(°)の特徴的回折ピークが6.56、13.20、19.86、20.84、21.22、25.22°である粉末X線回折パターンを有する結晶(II形晶)。
  2. 6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−1−[(S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸の結晶であって、粉末X線回折で測定した回折角2θ(°)の特徴的回折ピークが8.54、14.02、15.68、17.06、17.24、24.16、25.74°である粉末X線回折パターンを有する結晶(III形晶)。
  3. 6−(3−クロロ−2−フルオロベンジル)−1−[(S)−1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル]−7−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸の結晶であって、補外開始温度が162.1±5.0℃である結晶(III形晶)。
  4. 結晶の純度が70%以上である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の結晶。
  5. 請求項1記載の結晶と請求項2又は3記載の結晶とを含む混合形結晶。
  6. 結晶の純度が70%以上である請求項5に記載の混合形結晶。
  7. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の結晶又は請求項5若しくは6に記載の混合形結晶と、製薬上許容され得る担体とを含んでなる医薬組成物。
  8. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の結晶又は請求項5若しくは6に記載の混合形結晶を有効成分として含んでなるインテグラーゼ阻害剤。
  9. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の結晶又は請求項5若しくは6に記載の混合形結晶を有効成分として含んでなる抗ウイルス剤。
  10. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の結晶又は請求項5若しくは6に記載の混合形結晶を有効成分として含んでなる抗HIV剤。
  11. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の結晶又は請求項5若しくは6に記載の混合形結晶と、一種類以上の他の抗HIV活性物質とを有効成分として含有してなる抗HIV組成物。
  12. 他の抗HIV剤との多剤併用療法のための、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の結晶又は請求項5若しくは6に記載の混合形結晶を有効成分として含有してなる抗HIV剤。
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