JP2993316B2 - アリール基又は複素芳香環基置換アミノキノロン誘導体及びエイズ治療剤 - Google Patents

アリール基又は複素芳香環基置換アミノキノロン誘導体及びエイズ治療剤

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JP2993316B2 JP5122582A JP12258293A JP2993316B2 JP 2993316 B2 JP2993316 B2 JP 2993316B2 JP 5122582 A JP5122582 A JP 5122582A JP 12258293 A JP12258293 A JP 12258293A JP 2993316 B2 JP2993316 B2 JP 2993316B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト免疫不全ウイルス
(以下、HIVと言う)の増殖を阻害する新規なアリー
ル基又は複素芳香環基置換アミノキノロン誘導体、ある
いは薬理上許容されるその塩又はそのエステル及びそれ
を有効成分とするエイズ治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】HIVは、主としてCD4 陽性リンパ球
(ヘルパー/インデューサー)に感染し、徐々にその細
胞数を減少させ、ついには重篤な後天性免疫不全症候群
(以下、エイズという)を惹起する。これまでエイズの
治療のために多くの努力がなされているが、ワクチンの
開発は困難を極め、抗ウイルス剤の開発が期待されてい
る。しかし、現在認可されているウイルス固有の逆転写
酵素に阻害作用を有する抗ウイルス剤は、エイズ患者に
延命効果をもたらすが完治には到っていない。しかも、
これらの阻害剤は、骨髄障害や消化器障害等の副作用が
強く、また長期投与患者から薬剤耐性ウイルスが高頻度
に分離される等の問題点が多く、新たな薬物と多剤併用
療法の開発が急がれている。
【0003】最近、キノロン骨格を有する合成抗菌剤オ
フロキサシンの光学活性体であるDR−3355につい
て抗HIV活性が報告されている(J. Nozaki, Renard
ら、AIDS 4,1283 (1990) )が、本発明者らは、DR
−3355を後記 R. Pauwelなどの方法によりHIV感
染細胞に対して細胞障害抑制活性を調べたところ抗HI
V活性は認められなかった。また、ノルフロキサシン、
エノキサシン、シプロフロキサシン、ロメフロキサシ
ン、ジフロキサシン、トスフロキサシン等についても抗
HIV活性が述べられている(WO90/13542)
が、これらの化合物についても同様に抗HIV活性は認
められなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、各種キ
ノロン誘導体について、抗HIV活性を検討してきたと
ころ、分子内にアリール基又は複素芳香環基で置換され
た環状ジアミン類を導入することによって脂溶性を高め
て、抗菌活性を弱くしたキノロン誘導体が、HIV感染
細胞に対して特異的にHIVの増殖を抑制し、さらにH
IVによる細胞変性効果(CPE)を抑制する活性を有
することを見い出し、本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I
a)、(Ib)又は(Ic)で表わされるアリール基又
は複素芳香環基置換アミノキノロン誘導体、あるいは薬
理上許容されるその塩又はそのエステルであり、
【0006】
【化9】
【0007】〔式中、Xは水素原子又はハロゲン原子を
示す。Yは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、
アミノ基、モノもしくはジ低級アルキル置換アミノ基又
はモノもしくはジアラルキル置換アミノ基を示す。Zは
カルボキシ基又は5−テトラゾリル基を示す。Qは窒素
原子又は式(d)を示す。
【0008】
【化10】
【0009】(式d中、R2 はハロゲンで置換されてい
てもよい低級アルコキシ基、ハロゲンで置換されていて
もよい低級アルキル基、水素原子又はハロゲン原子を示
す) Wは酸素原子又は硫黄原子を示す。Tは低級アルキルで
置換されていてもよいC1 〜C4 のアルキレン基又は低
級アルキルで置換されていてもよいC2 〜C4 のアルケ
ニレン基を示す。R1 は水素原子;置換又は非置換の低
級アルキル基、該低級アルキル基の置換基は、ハロゲ
ン、ヒドロキシ、カルボキシ、アルカノイルオキシ、シ
クロアルキル、式(e)で示されるアミノ、
【0010】
【化11】
【0011】(式e中、R9 及びR10は、それぞれ水素
原子又は低級アルキル基を示すか、あるいはR9 とR10
とが一緒になってそれらが結合する窒素原子と共に、場
合によってはさらにN、O及びSから選ばれるヘテロ原
子を含む3〜7員の複素飽和単環を形成してもよい)あ
るいは後記R0 で置換されていてもよいアリール又はR
0 で置換されていてもよいN、O及びSから選ばれるヘ
テロ原子を1もしくは2個含む5員もしくは6員の複素
芳香単環又はR0 で置換されていてもよいこれらの複素
芳香単環とベンゼン環とが縮合した複素芳香縮合環であ
る;ハロゲンで置換されていてもよい低級アルケニル
基;低級アルキニル基;アミノ基;モノもしくはジ低級
アルキル置換アミノ基;ハロゲンで置換されていてもよ
いシクロアルキル基;低級アルコキシ基;あるいは後記
0 で置換されていてもよいアリール基又はR0 で置換
されていてもよいN、O及びSから選ばれるヘテロ原子
を1もしくは2個含む5員もしくは6員の複素芳香単環
基、又はR0 で置換されていてもよいこれらの複素芳香
単環とベンゼン環とが縮合した複素芳香縮合環基を示
す。
【0012】さらに、R1 とQにおける式(d)のR2
とが一緒になって式(f)を示してもよく、
【化12】
【0013】(式f中、Aは水素原子、又はハロゲン、
ヒドロキシもしくは低級アルコキシで置換されていても
よい低級アルキル基を示し;Gは窒素原子又は式(g)
で示される基を示し;
【0014】
【化13】
【0015】G1 はメチレン基、カルボニル基、酸素原
子、又は−N(R11)−を示し、R11は水素原子又は低
級アルキル基を示し;pは0又は1を示す)。Rは式
(h)又は式(i)で示される基である。
【0016】
【化14】
【0017】(式h及び式i中、R3 及びR6 はR0
置換されていてもよいアリール基又はR0 で置換されて
いてもよいN、O及びSから選ばれるヘテロ原子を1も
しくは2個含む5員もしくは6員の複素芳香単環基又は
0 で置換されていてもよいこれらの複素芳香単環とベ
ンゼン環とが縮合した複素芳香縮合環基を示す(ただ
し、R1 とQにおける式(d)のR2 とが一緒になっ
て、式(f)を形成するときは、R3 はアリール基では
ない)、R0 はハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、低級ア
ルキル、ハロゲン置換低級アルキル、低級アルコキシ、
アミノ、及びモノもしくはジ低級アルキル置換アミノ基
から選ばれる基を示す(ただし、R1 がフェニル基のと
き、R0 はアミノ又はモノもしくはジ低級アルキルアミ
ノ基ではない);R4 、R5 及びR7 はそれぞれ水素原
子又は低級アルキル基を示し;R8 は水素原子、低級ア
ルキル基、水酸基又は低級アルコキシ基を示し;nは1
又は2を示し;mは0又は1を示し;n’は1又は2を
示し;n”は1,2,3又は4を示す)〕並びに前記式
(Ia)、(Ib)又は(Ic)で示される化合物、あ
るいは薬理上許容されるその塩又はそのエステルを有効
成分として含有するエイズ治療剤である。
【0018】一般式(Ia)、(Ib)及び(Ic)で
示される化合物には、一般式(Ia−1)、(Ib−
1)及び(Ic−1)、並びに一般式(Ia−2)、
(Ib−2)及び(Ic−2)で示される化合物が包含
される。
【0019】
【化15】
【0020】(前記の各一般式において、X、Y、Z、
W、Q、T、R1 及びR3 〜R8 、並びに、m、n、
n’及びn”は前述と同意義である。)さらに、一般式
(Ia)、(Ib)及び(Ic)で示される化合物に
は、好適な化合物として一般式(Ia−3)、(Ib−
3)及び(Ic−3)、一般式(Ia−4)、(Ib−
4)及び(Ic−4)、一般式(Ia−5)、(Ib−
5)及び(Ic−5)、並びに一般式(Ia−6)及び
(Ia−7)で示される化合物が包含される。
【0021】
【化16】
【0022】
【化17】
【0023】
【化18】
【0024】(前記の各一般式において、A、X、Y、
Z、W、R、T及びR1 は前述と同意義であり、また、
−OR12は、ハロゲン(特にフッ素)で置換されていて
もよい低級アルコキシ基、特にジフルオロメトキシ基を
示し、R13は水素原子、ハロゲン原子、又はフッ素で置
換されていてもよい低級アルキル基を示し、さらに、
A’は水素原子、又はハロゲン(特にフッ素)で置換さ
れていてもよい低級アルキル基を示す。)
【0025】本発明では、一般式(Ia−3)、(Ib
−3)、(Ic−3)及び(Ia−6)で示される化合
物が好ましく、特に一般式(Ia−3)及びA’がフッ
素で置換された低級アルキル基である一般式(Ia−
6)で示される化合物が好適である。
【0026】前記一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)
におけるXのハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭
素又はヨウ素を挙げることができ、Xは水素、フッ素及
び塩素が好ましく、特にフッ素及び塩素が好適であり、
より好適にはフッ素である。
【0027】前記の一般式(Ia)、(Ib)、(I
c)におけるYとしては、水素原子;フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素のようなハロゲン原子;メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチルのようなC
1 〜C4 の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基;アミノ
基;メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イ
ソプロピルアミノ、ブチルアミノのようなモノC1 〜C
4 アルキルアミノ基;ジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチ
ルアミノのようなジC1 〜C4 アルキルアミノ基;ベン
ジルアミノ、フェニルエチルアミノのようなモノアラル
キルアミノ基;又はジベンシルアミノ、ジ(フェニルエ
チル)アミノのようなジアラルキルアミノ基を挙げるこ
とができる。前記のYとしては、水素、フッ素、アミ
ノ、メチル及びエチルが好ましく、特に水素、フッ素、
アミノ及びメチルが好適であり、より好適には水素であ
る。
【0028】前記一般式(Ia)及び(Ic)における
Zとしては、保護されていてもよいカルボキシ基又は5
−テトラゾリル基である。カルボキシ基の保護基として
は、後に例示するようなC1 〜C4 アルキル、アラルキ
ル、C1 〜C4 アルカノイルオキシアルキル、C1 〜C
4 アルコキシカルボニルオキシアルキル、N,N−ジア
ルキル置換アミノカルボニルアルキル、N,N−ジアル
キル置換アミノアルキル、N、O及びSから選ばれる1
もしくは2個のヘテロ原子を含む5員もしくは6員の複
素飽和単環基置換のアルキル、又は(5−メチルもしく
は5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−
4−イル)メチルを挙げることができる。前記のZとし
ては、カルボキシ基が好ましい。
【0029】また、前記一般式(Ib)におけるWは、
酸素原子又は硫黄原子であるが、特に硫黄原子が好適で
ある。前記の一般式(Ic)におけるTとしては、メチ
レン、エチリデン〔−CH(CH3 )−〕、エチレン、
トリメチレン、プロピレン、テトラメチレンのようなC
1 〜C4 アルキルで置換されていてもよいC1 〜C4
ルキレン基、又は−CH=CH−、−C(CH3 )=C
H−のようなC1 〜C4 アルキルで置換されていてもよ
いC2 〜C4 アルケニレン基が挙げられる。Tとして
は、エチリデン、−CH=CH−及び−C(CH3 )=
CH−が好ましく、特にエチリデンが好適である。
【0030】前記一般式(Ia)、(Ib)、(Ic)
におけるQが式(d)で示されるR2 のハロゲン原子と
しては、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素が挙げられ、好
ましくはフッ素及び塩素である。R2 のハロゲンで置換
されていてもよい低級アルキル基としては、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチルのようなC1
4 アルキル基;フルオロメチル、ジフルオロメチル、
トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、3−フルオ
ロプロピル、4−フルオロブチルのようなフッ素置換C
1 〜C4 アルキル基;クロロメチル、ジクロロメチル、
トリクロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロ
ピル、4−クロロブチルのような塩素置換C1 〜C4
ルキル基を挙げることができ、C1 〜C4 アルキル基又
はフッ素置換C1 〜C4 アルキル基が好ましく、メチル
及びトリフルオロメチルが特に好ましい。
【0031】R2 のハロゲンで置換されていてもよい低
級アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ、ブトキシのようなC1 〜C4
ルコキシ基;フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、
トリフルオロメトキシ、2−フルオロエトキシ、2−も
しくは3−フルオロプロポキシ、4−フルオロブトキシ
のようなフッ素置換C1 〜C4 アルコキシ基;2−クロ
ロエトキシ、2−もしくは3−クロロプロポキシ、4−
クロロブトキシのような塩素置換C1 〜C4 アルコキシ
基が挙げられ、C1 〜C4 アルコキシ基又はフッ素置換
1 〜C4 アルコキシ基が好ましく、例えばメトキシ、
エトキシ、モノ−、ジ−もしくはトリフルオロメトキシ
及び2−フルオロエトキシが好ましく、特にメトキシ及
びモノ−、ジ−もしくはトリフルオロメトキシが好適で
あり、さらに好ましくはメトキシ及びジフルオロメトキ
シである。
【0032】前記のR2 としては、水素原子;フッ素、
塩素のようなハロゲン原子;メチル、トリフルオロメチ
ルのようなフッ素で置換されていてもよい低級アルキル
基;メトキシ、エトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオ
ロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2−フルオロエト
キシのようなフッ素で置換されていてもよい低級アルコ
キシ基が好ましく、特に、フッ素で置換されていてもよ
いメトキシ基が好適である。さらに式(Ia)におい
て、R2 がメトキシ基又はジフルオロメトキシ基である
化合物が最も好適である。
【0033】本発明において、前記の一般式(Ia)、
(Ib)及び(Ic)で示される化合物は、該一般式に
おけるRが式(h)又は式(i)で示される基であり、
窒素原子にR3 又はR6 の前記R0 で置換されていても
よいアリール基又はR0 で置換されていてもよい複素芳
香環基が置換していることに特徴がある。前記の式
(h)において、nは1が好ましい。式(i)におい
て、n’とn”との合計は、3、4又は5であるものが
好ましく、特に、3又は4であるものが好適である。ま
たmは0が好ましい。
【0034】前記の式(h)及び(i)におけるR3
よびR6 のアリール基としては、フェニル、ナフチル等
が挙げられ、また複素芳香単環又は複素芳香縮合環基
(以下、複素芳香環基という)としては、2−チエニ
ル、2−フリル、2−オキサゾリル、2−チアゾリル、
2−イミダゾリル、2−、3−もしくは4−ピリジル、
2−、4−もしくは5−ピリミジニル、2−ピラジニ
ル、3−ピリダジニル、2−ベンゾオキサゾリル、2−
ベンゾチアゾリル又は2−ベンゾイミダゾリルが挙げら
れる。
【0035】前述のアリール及び複素芳香環上の置換基
0 としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素のようなハ
ロゲン原子;ニトロ基、ヒドロキシ基;メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチル、イ
ソブチル、t−ブチルのような直鎖又は分岐鎖状のC1
〜C4 アルキル基;モノ−、ジ−もしくはトリフルオロ
メチル、2−フルオロエチル、2−もしくは3−フルオ
ロプロピル、2−、3−もしくは4−フルオロブチルの
ようなフッ素置換C1 〜C4 アルキル基;メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシのよう
なC1 〜C4 アルコキシ基;アミノ基;メチルアミノ、
エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、
ブチルアミノ、イソブチルアミノ、s−ブチルアミノ、
t−ブチルアミノのようなモノC1 〜C4 アルキル置換
アミノ基;又はジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプ
ロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチルアミ
ノ、ジイソブチルアミノ、エチル(メチル)アミノのよ
うなジC1 〜C4 アルキル置換アミノ基が挙げられる。
【0036】前記のR3 およびR6 としては、前記のR
0 で置換されていてもよい複素芳香環基が好ましいが、
特にRが式(h)で示され、式(h)中のR3 がR0
置換されていてもよい複素芳香環基であるものが好まし
い。中でもR3 がR0 で置換されていてもよい窒素原子
を1もしくは2個含む5員もしくは6員の複素単環基で
あるものが好ましい。さらに好ましくは、R3 はR0
置換されていてもよいピリジル基、ピラジニル基及びピ
リミジニル基であり、とくにR3 は2−ピリミジニル基
が最も好ましい。またRが式(h)で示され、式(h)
中のR3 が前記のR0 で置換されたフェニル基である化
合物も好ましい。
【0037】前記のR3 としては、フェニル;2−ピリ
ジル;2−ピラジニル;2−もしくは4−ピリミジニ
ル;ジメトキシ−2−ピリミジニル;2−チアゾリル;
2−ベンゾオキサゾリル;2−ベンゾチアゾリル;及び
2−、3−もしくは4−位にフッ素、塩素、メトキシ、
ニトロ、トリフルオロメチル、アミノ又はジメチルアミ
ノが置換したフェニル;メトキシ、アミノ又はニトロが
置換した2−ピリジル;塩素、メチル又はエチルが置換
した2−もしくは4−ピリミジニルが好ましく、特に、
フェニル、2−ピリジル;2−ピラジニル;2−もしく
は4−ピリミジニル;2−チアゾリル;2−、3−もし
くは4−位にフッ素、塩素、メトキシ、ニトロ、トリフ
ルオロメチル、アミノ又はジメチルアミノが置換したフ
ェニル;メトキシ又はニトロが置換した2−ピリジル;
及び塩素、メチル又はエチルが置換した2−もしくは4
−ピリミジニルが好適である。最も好適なRは4−(2
−ピリミジニル)ピペラジン−1−イル基である。
【0038】前記の式(h)及び(i)におけるR4
5 及びR7 の低級アルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t
−ブチルのようなC1 〜C4 アルキル基が挙げられ、好
ましくはメチル及びエチルである。
【0039】前記の式(i)におけるR8 の低級アルキ
ル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、t−ブチルのようなC1 〜C
4 の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基が挙げられ、好ま
しくはメチル、エチル、プロピル及びイソプロピルであ
り、さらに好ましくはメチル及びエチルである。前記の
式(i)におけるR8 の低級アルコキシ基としては、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシのようなC1 〜C4 アルコキシ基が挙げられ、好ま
しくはメトキシ、エトキシ及びプロポキシである。
【0040】前記のR4 、R5 及びR7 としては、水素
原子、メチル、エチル、プロピル及びイソプロピルが好
適であり、特に水素原子、メチル及びエチルが好適であ
る。前記のR8 としては、水素原子、水酸基、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ
及びプロポキシが好適であり、特に水素原子、水酸基、
メチル、エチル、メトキシ及びエトキシが好適である。
【0041】前記の一般式(Ia)及び(Ib)におけ
るR1 の低級アルキル基及び低級アルコキシ基として
は、前記のR8 の低級アルキル基の例として述べたと同
じようなC1 〜C4 の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル
基、及び前記のR8 の低級アルコキシの例として述べた
と同様のC1 〜C4 アルコキシ基が挙げられる。
【0042】前記のR1 の置換基を有する低級アルキル
基としては、2−ヒドロキシエチル、2−もしくは3−
ヒドロキシプロピル、2−、3−もしくは4−ヒドロキ
シブチルのようなヒドロキシC1 〜C4 アルキル基;カ
ルボキシメチル、1−もしくは2−カルボキシエチル、
1−もしくは3−カルボキシプロピル、1−カルボキシ
ブチル、1−カルボキシ−2−ヒドロキシエチルのよう
なカルボキシC1 〜C4 アルキル基;フルオロ−、クロ
ロ−、ブロモ−又はヨード−メチル、2−フルオロ−、
クロロ−、ブロモ−又はヨード−エチル、2−もしくは
3−フルオロ−、クロロ−、ブロモ−又はヨード−プロ
ピル、2−、3−もしくは4−フルオロ−、クロロ−、
ブロモ−又はヨード−ブチル、ジフルオロメチル、トリ
フルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチルのよ
うなハロゲノC1 〜C4 アルキル基;シクロプロピルメ
チル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シ
クロヘキシルメチル、シクロプロピルエチル、シクロプ
ロピルプロピル、シクロプロピルブチルのようなC3
6 シクロアルキルC1 〜C4 アルキル基;2−アセト
キシエチル、2−もしくは3−アセトキシプロピル、2
−、3−もしくは4−アセトキシブチル、2−プロピオ
ニルオキシエチル、2−ブチリルオキシエチルのような
1 〜C4 アルカノイルオキシC1 〜C4 アルキル基;
並びに、前記の式h及び式iにおいてR3 及びR6 の例
として述べたと同じようなアリール基又は複素芳香環基
で置換されたC1 〜C4 アルキル基、又は前記の式
(e)で示される置換基で置換されたC1 〜C4 アルキ
ル基が挙げられる。
【0043】前記の式(e)におけるR9 及びR10の低
級アルキル基としては、前記のR8の低級アルキル基と
して述べたと同じようなC1 〜C4 の直鎖状又は分岐鎖
状のアルキル基が挙げられ、また、前記の式(e)で示
される、R9 とR10とが一緒になって形成する複素飽和
単環としては、アジリジノ、アゼチジノ、ピロリジノ、
ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ又はピペラジ
ノ基が挙げられる。
【0044】前記のR1 のモノもしくはジ低級アルキル
置換アミノ基としては、メチルアミノ、エチルアミノ、
プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノの
ようなモノC1 〜C4 アルキルアミノ基;ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピ
ルアミノ、ジブチルアミノのようなジC1 〜C4 アルキ
ルアミノ基が挙げられる。
【0045】前記のR1 のハロゲンで置換されていても
よいシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのC3
〜C6 シクロアルキル基;又は2−フルオロ、2−クロ
ロもしくは2−ブロモシクロプロピル、2,2−ジフル
オロシクロプロピル、2−クロロ−2−フルオロシクロ
プロピル、2−フルオロシクロブチル、2−フルオロシ
クロペンチル、2−フルオロシクロヘキシルのようなハ
ロゲノC3 〜C6 シクロアルキル基が挙げられる。
【0046】前記のR1 のハロゲンで置換されていても
よい低級アルケニル基としては、ビニル、1−もしくは
2−プロペニル、1−、2−もしくは3−ブテニル、
3,3−ジメチル−2−プロペニルのようなC2 〜C5
アルケニル基;又は3,3−ジクロロ−2−プロペニ
ル、2,3−ジクロロ−2−プロペニル、4−クロロ−
3−ブテニルのようなハロゲノC2 〜C4 アルケニル基
が挙げられる。前記R1 の低級アルキニル基としては、
エチニル、1−もしくは2−プロピニル、2−ブチニル
のようなC2 〜C4 アルキニル基が挙げられる。
【0047】前記のR1 として好ましい基は、水素原
子;低級アルキル基としては、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル及びt−ブチル;置換基を有
する低級アルキル基としては、2−ヒドロキシエチル、
2−もしくは3−ヒドロキシプロピル、カルボキシメチ
ル、1−もしくは2−カルボキシエチル、フルオロメチ
ル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、3−フル
オロプロピル、3−クロロプロピル、ジフルオロメチ
ル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエ
チル、シクロプロピルメチル、2−アセトキシエチル、
2−もしくは3−アセトキシプロピル、フェニルメチ
ル、1−もしくは2−フェニルエチル、ナフチルメチ
ル、2−、3−もしくは4−フルオロフェニルメチル、
2,4−、3,4−もしくは2,6−ジフルオロフェニ
ルメチル、2−、3−もしくは4−メチルフェニルメチ
ル、2−、3−もしくは4−クロロフェニルメチル、2
−、3−もしくは4−メトキシフェニルメチル、2−チ
エニルメチル、2−フリルメチル、2−ピリジルメチ
ル、2−ピリミジニルメチル、2−アミノエチル、2−
メチルアミノエチル、2−ジメチルアミノエチル、2−
モルホリノエチル及び2−ピペリジノエチル;アミノ
基;モノもしくはジ低級アルキル置換アミノ基として
は、メチルアミノ、エチルアミノ及びジメチルアミノ;
低級アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ及びプ
ロポキシ;ハロゲンで置換されていてもよいシクロアル
キル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル及び2−フルオロシクロプロピル;低級アル
キル又はハロゲンで置換されていてもよいアリール基と
しては、フェニル、ナフチル、2−、3−もしくは4−
フルオロフェニル、2−、3−もしくは4−クロロフェ
ニル、2,4−、3,4−もしくは2,6−ジフルオロ
フェニル及び2−、3−もしくは4−メチルフェニル;
並びに複素芳香環基としては、2−チアゾリル、2−オ
キサゾリル、2−、3−もしくは4−ピリジル、2−、
4−もしくは5−ピリミジニル、2−ベンゾオキサゾリ
ル及び2−ベンゾチアゾリル;ハロゲンで置換されてい
てもよい低級アルケニル基としては、ビニル、2−プロ
ペニル、3,3−ジメチルプロペニル及び3,3−ジク
ロロプロペニルが好ましい。また低級アルキニル基とし
てエチニル及び2−プロピニルが好ましい。
【0048】前記のR1 として特に好適な基は水素原
子、低級アルキル基としては、メチル、エチル、プロピ
ル及びイソプロピル;置換基を有する低級アルキル基と
しては、2−ヒドロキシエチル、カルボキシメチル、2
−フルオロエチル、2−アセトキシエチル、フェニルメ
チル、フェニルエチル、2−ピリジルメチル、2−ジメ
チルアミノエチル及び2−モルホリノエチル;アミノ
基;モノもしくはジ低級アルキル置換アミノ基として
は、メチルアミノ;低級アルコキシ基としては、メトキ
シ;ハロゲンで置換されていてもよいシクロアルキル基
としては、シクロプロピル及び2−フルオロシクロプロ
ピル;ハロゲンで置換されていてもよいアリール基とし
ては、フェニル、2−、3−もしくは4−フルオロフェ
ニル及び2,4−ジフルオロフェニル;ハロゲンで置換
されていてもよい低級アルケニル基としては、ビニル及
び2−プロペニル;低級アルキニル基としては、2−プ
ロピニルである。
【0049】前記の一般式(Ia)及び(Ib)におけ
る、R1 とR2 とが一緒になって式(f)で示される結
合が形成されている場合に、式(f)におけるAとして
は、水素原子、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチルのようなC1 〜C4 アルキル基;フルオロメ
チル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロ
メチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−
ブロモエチル、2−もしくは3−フルオロプロピル、2
−、3−もしくは4−フルオロブチルのようなハロゲノ
1 〜C4 アルキル基;ヒドロキシメチル、2−ヒドロ
キシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシ
ブチルのようなヒドロキシC1 〜C4 アルキル基;又は
メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、
ブトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、
メトキシブチルのようなC1 〜C4 アルコキシC1 〜C
4 アルキル基が挙げられる。また、式(f)におけるG
としては、窒素原子又は式(g)で示される3価の基を
挙げることができ、さらにG1 としては、メチレン基、
カルボニル基、酸素原子、又は−N(R11)−が、R11
としては水素原子又はメチル、エチル、プロピル、ブチ
ルのようなC1 〜C4 アルキル基が挙げられる。pは0
又は1である。前記の式(f)中、Aとしては、水素原
子及びメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、フル
オロメチルのようなハロゲンで置換されていてもよいC
1 〜C4 低級アルキル基が好ましく、特に、メチル及び
フルオロメチルが好適である。Gとしては式(g)で示
される基が好ましい。また、G1 としては、酸素原子が
特に好ましい。pは1が最も好ましい。
【0050】また、前記の一般式(Ia)、(Ib)又
は(Ic)が(すなわち、Z又はR1 として)分子内に
カルボキシ基を有する場合、それらのカルボキシ基は保
護基で保護されてエステルとなっていてもよく、そのよ
うな保護基としては、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチルのようなC1 〜C4 アル
キル基;ベンジル、フェニルエチルのようなアラルキル
基;アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチルのよう
なC1 〜C4 アルカノイルオキシアルキル基;1−(エ
トキシカルボニルオキシ)エチル、1−(イソプロポキ
シカルボニルオキシ)エチルのようなC1 〜C4 アルコ
キシカルボニルオキシアルキル基;N,N−ジメチルア
ミノカルボニルメチルのようなN,N−ジアルキル置換
アミノカルボニルアルキル基;2−(N,N−ジメチル
アミノ)エチルのようなN,N−ジアルキル置換アミノ
アルキル基;2−モルホリノエチル、2−ピペリジノエ
チル、2−(4−メチルピペリジノ)エチルのような
N、O及びSから選ばれる1もしくは2個のヘテロ原子
を含む5員もしくは6員の複素飽和単環置換のアルキル
基;又は(5−メチル(又は5−フェニル)−2−オキ
ソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基のよう
な生体内で容易に脱保護されてカルボキシ基に変換し得
る基が挙げられる。
【0051】前記一般式(Ia)及び(Ib)で表され
る化合物において、R1 が水素原子である場合には、下
式に示すような互変異性体が存在し得るが、本発明にお
いてはこれらの互変異性体の全てが包含される。
【0052】
【化19】
【0053】本発明において、前記の一般式(Ia)、
(Ib)及び(Ic)で示される化合物は、必要に応じ
て薬理上許容される塩であることができる。そのような
塩としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、硫
酸塩、リン酸塩のような鉱酸の酸付加塩;メタンスルホ
ン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、
p−トルエンスルホン酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸
塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩のような有機酸
の酸付加塩;又はナトリウム塩、カリウム塩、カルシウ
ム塩、マグネシウム塩、マンガン塩、鉄塩、アルミニウ
ム塩のようなカルボン酸の金属塩が挙げられる。なお、
本発明の化合物(Ia)、(Ib)又は(Ic)は、水
和物としても存在することができる。
【0054】前記一般式(Ia)、(Ib)又は(I
c)で示される化合物は、第1表〜第20表に例示する
ことができる。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】
【0063】
【表9】
【0064】
【表10】
【0065】
【表11】
【0066】
【表12】
【0067】
【表13】
【0068】
【表14】
【0069】
【表15】
【0070】
【表16】
【0071】
【表17】
【0072】
【表18】
【0073】
【表19】
【0074】
【表20】
【0075】前記一般式(Ia)、(Ib)及び(I
c)で示される化合物は、以下に示すA法によって製造
される。また、式(Ia)で示される化合物の場合に
は、以下に示すB法によっても製造される。
【0076】
【化20】
【0077】
【化21】
【0078】(式中、R、R1 、Q、T、W、X、Y及
びZは、前記と同意義であり、Hal はハロゲン原子を示
し、Lはフッ素原子又はアセトキシ基を示す。)A法で
は、キノロン類(IIIa)、(IIIb)又は(II
Ic)に環状アミン類(V)を、脱酸剤の存在下又は不
存在下に、溶媒の存在下又は不存在下にカップリングさ
せて目的化合物(Ia)、(Ib)又は(Ic)が製造
される。
【0079】本反応において用いられる溶媒としては、
ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド等の非プロトン性極性溶媒が好適である
が、他にアセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類;酢酸エチル等のエステル類;メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブ
タノール等のアルコール類;アセトニトリル等のニトリ
ル類を使用することもできる。脱酸剤としては、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、
1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ピコ
リン、ルチジン、コリジン等の3級アミン類;ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−
ブトキシドのような金属アルコキシド;または炭酸ナト
リウム、炭酸カリウムのような無機塩基を例示すること
ができる。
【0080】脱酸剤の使用量は化合物(IIIa)、
(IIIb)又は(IIIc)に対して等モル乃至5倍
モルが好ましいが、前記3級アミン類の場合には溶媒と
して大過剰に用いることもできる。また、過剰の環状ア
ミン類(V)は脱酸剤としても作用するため、他の脱酸
剤を添加しない場合でも反応は円滑に進行する。反応は
0℃から200℃の範囲で行われる。
【0081】なお、A法において、式(IIIa)又は
(IIIc)のZがカルボキシ基である化合物の代わり
に、それらの低級アルキルエステル化合物を用いて同様
に反応させ、一般式(Ia)又は(Ic)に相当する低
級アルキルエステル化合物とした後、それらを常法によ
り加水分解することによっても一般式(Ia)又は(I
c)で示される目的化合物を得ることができる。
【0082】B法ではカルボキシキノロン類のホウ素キ
レート化合物(IVa)に、環状アミン(V)をA法と
同様の方法で反応させて化合物(Ia’)を得、次いで
これを塩基の存在下に含水アルコール中で反応させて脱
キレートして目的化合物(Ia)が製造される。上記B
法において脱キレートに使用される塩基としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムのような水酸化アルカ
リ;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸アルカ
リ;1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウン
デセン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−
ノネン、トリエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジ
ンのような3級アミン類;又はナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシドのよ
うな金属アコキシドを挙げることができる。
【0083】以上の反応において、反応終了後、本反応
の目的化合物は常法に従って反応混合物を処理すること
によって得られ、さらに必要に応じて再結晶法、カラム
クロマトグラフィーなどの通常の精製手段を用いて精製
することができる。このようにして得られる化合物(I
a)、(Ib)及び(Ic)は必要に応じて常法に従っ
て所望の塩にされる。前記の一般式(Ia)、(Ib)
及び(Ic)の置換基RにおけるR3 が複素芳香環基で
ある化合物は、以下に示すC法によっても製造される。
【0084】
【化22】
【0085】〔式中、R4 、R5 、R7 、R8 、m、
n、n’、n”および Halは前記と同義であり、R3 ´
およびR6 ´は、それぞれR3 およびR6 において述べ
た複素芳香環基を示し、Mは式(Ma)、(Mb)又は
(Mc)を示す。
【0086】
【化23】
【0087】(式中、R1 、Q、T、W、X、Y及びZ
は前記と同意義である)を示す。〕
【0088】C法の反応は、A法について述べたと同様
にして行われる。なお、C法において出発原料として用
いられる化合物(VI)及び(VII)は、化合物(I
IIa)、(IIIb)、(IIIc)又は(IVa)
を原料とし、前記の環状アミン類(V)の代わりに以下
に示す環状アミン類(V’−1)又は(V’−2)を用
いて、A法又はB法と同様に反応させることにより製造
される。
【0089】
【化24】
【0090】(式中、R4 、R5 、R7 、R8 、m、
n、n’およびn”は前記と同意義である。)
【0091】前記の一般式(Ia)及び(Ic)におけ
るZが5−テトラゾリル基である化合物は、以下に示す
D法によっても相当するシアノ化合物(IX)及び(X)
から製造される。
【0092】
【化25】
【0093】(式中、R、R1 、Q、T、X及びYは前
記と同義である。)D法において、化合物(IX)又は
(X)とアジド化合物1乃至10倍モル量、好ましくは
1乃至5倍モル量を溶媒中で反応させることにより化合
物(Ia”)又は(Ic”)が合成される。
【0094】この反応において使用されるアジド化合物
として、例えばアジ化ナトリウム、アジ化カリウム、ア
ジ化リチウムなどのアルカリ金属アジド類;アジ化カル
シウム、アジ化マグネシウムなどのアルカリ土類金属ア
ジド類;トリブチル錫アジド、トリフェニル錫アジドな
どの有機錫アジド類が挙げられる。該反応において、ア
ジド化合物は、単独で用いるほか、例えば塩化アルミニ
ウム、塩化第二スズ、塩化亜鉛、塩化チタン、塩化トリ
ブチル錫、トリフルオロボラン−ジエチルエーテル複合
体などのルイス酸類;塩化アンモニウム、塩化テトラメ
チルアンモニウムなどのアンモニウム塩類;メタンスル
ホン酸、エタンスルホン酸などのスルホン酸類;塩化リ
チウムなどのアルカリ金属塩化物類;トリエチルアミン
塩酸塩などのアミン塩類と併用してもよい。例えば、前
記のアジド化合物の使用例としては、塩化トリブチル錫
とアジ化ナトリウムとから系内でトリブチル錫アジドを
生成させて用いる方法も採用できる。
【0095】使用される溶媒は、本反応に不活性なもの
であれば特に限定されないが、例えば、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピ
ロリドン、N,N−ジメチルアセトアミドなどの非プロ
トン性極性溶媒;テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン、ジエトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類;
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素
類;ヘキサン、石油エーテルなどの脂肪族炭化水素類が
挙げられる。反応温度は0乃至200℃、好ましくは0
乃至150℃の範囲で行われる。反応時間は前記の他の
条件によって異なるが、通常1乃至72時間、好ましく
は3乃至48時間である。
【0096】なお、前記のA法およびB法において、原
料物質として用いられる化合物(IIIb)及び(IV
a)、並びに化合物(IIIa)及び(IIIc)のう
ちZがカルボキシ基である化合物及びそれらの低級アル
キルエステル化合物は、いずれも、公知の方法、例えば
特開昭56−30964、特開昭58−74667、特
開昭58−90511、特開昭58−103393、特
開昭59−67290、特開昭59−76091、特開
昭60−56959、特開昭60−126271、特開
昭60−163866、特開昭60−172981、特
開昭60−174786、特開昭62−452、特開昭
62−53987、特開昭62−155282、特開昭
62−187472、特開昭62−228063、特開
昭63−132891、特開昭63−198664、特
開昭63−264461、特開昭63−297366、
特開平2−124873、特開平2−191257、特
開平2−231476、特開平3−209367などに
記載の方法に準じて、適宜相当する原料物質を用いるこ
とにより容易に得ることができる。
【0097】また、化合物(IIIa)及び(III
c)のうち、Zが5−テトラゾリル基である化合物(I
IIa’)および(IIIc’)は、相当するシアノ化
合物から以下に示すE法によって製造される。
【0098】
【化26】
【0099】(式中、R1 、Q、T、X、Y及び Halは
前記と同意義である。)E法は、D法について述べたと
同様に行われる。E法において、出発原料として用いら
れる化合物(IIIa”)及び(IIIc”)は、前記
の式(IIIa)及び(IIIc)のZがカルボキシ基
である化合物について列挙した公知の文献に記載の方法
に準じ、カルボキシ基に相当する部分がシアノ基である
諸原料物質を用いることによって製造される。
【0100】以上のようにして製造される前記の一般式
(Ia)、(Ib)及び(Ic)で示される化合物に
は、光学異性体又は幾何(シス、トランス)異性体が存
在する場合がある。そのような場合には、適宜の段階で
光学分割するか又は分離された原料化合物を用いて上記
の反応を行うことによって、対応する目的化合物(I
a)、(Ib)及び(Ic)の光学異性体又は幾何異性
体を得ることができる。また、一般式(Ia)、(I
b)及び(Ic)で示される化合物の光学異性体又は幾
何異性体混合物を通常の光学分割法又は分離法に従って
処理し、それぞれの立体異性体を得ることも可能であ
る。
【0101】なお、前記一般式(Ia)、(Ib)及び
(Ic)で示される化合物が分子内にカルボキシ基を有
する場合、それらのカルボキシ基は前述のように保護さ
れてエステルを形成していてもよく、そのエステル形成
反応は、相当するカルボキシ化合物とアルコール類とか
ら常法(例えば、酸触媒による脱水縮合法、酸ハライド
経由法、カルボジイミド類による脱水縮合法など)によ
って行われる。
【0102】一般式(Ia)、(Ib)及び(Ic)の
化合物は、HIVによるエイズ治療剤として有用であ
る。その目的のための投与形態としては、例えば錠剤、
カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤などによる経口
投与、あるいは静脈内注射剤、筋肉内注射剤、坐剤など
による非経口投与が挙げられる。その投与量は年齢、体
重、症状並びに投与形態及び投与回数などによって異な
るが、通常は成人に対して1日約100乃至2,000
mgを1回又は数回に分けて投与する。また、一般式(I
a)、(Ib)及び(Ic)の化合物は、上記の投与量
(体重当たり換算)の数倍の薬量をラットに経口投与し
ても毒性を示さなかった。
【0103】
【実施例】次に、実施例及び参考例を挙げて、本発明を
さらに具体的に説明する。
【0104】実施例1 1−シクロプロピル−6−フルオロ−8−ジフルオロメ
トキシ−7−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ン−1−イル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボン酸・塩酸塩の合成
【0105】
【化27】
【0106】1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ
−8−ジフルオロメトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸1.66g(0.005モ
ル)と1−(2−メトキシフェニル)ピペラジン2.4
g(0.0125モル)をピリジン20mlに溶解し、10
5〜110℃で3時間撹拌後、溶媒を減圧留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:クロ
ロホルム−メタノールの9.5:0.5混合液)に付
し、目的化合物のフリー体1.33g を得た。次いでこ
のフリー体1.33g をクロロホルムとメタノールの
4:1混合液100mlに溶解、濃塩酸2mlを加えて減圧
濃縮し、残渣をメタノールとエタノールの4:1混合液
で洗浄し、乾燥して標記の目的化合物1.08g を白色
粉末として得た。 融点:223〜225℃ NMR(DMSO-d6,δ): 1.04 〜1.07(2H、m), 1.16〜1.17(2
H,m), 3.30(4H,br.s),3.47(4H,br.s), 3.86(3H,s), 4.0
9〜4.12(1H,m),6.90 〜7.27(5H,m), 7.95 〜7.98(1H,d,
J=12.1Hz), 8.79(1H,s) MSスペクトル(CI):m/e 504(M+ +1)
【0107】実施例2〜62 実施例1と同様の方法により第21表の化合物を合成し
た。
【0108】
【表21】
【0109】
【表22】
【0110】
【表23】
【0111】
【表24】
【0112】実施例63 1−エチル−6−フルオロ−8−ジフルオロメトキシ−
7−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−
イル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸の合成
【0113】
【化28】
【0114】1−エチル−6,7−ジフルオロ−8−ジ
フルオロメトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸5.0g(0.016モル)と、
メチルイソブチルケトン20mlとの懸濁液に三フッ化ホ
ウ素ジエチルエーテル錯体4.54g(0.032モ
ル)を加え、加熱還流下6時間攪拌した。反応液を放冷
後、析出した結晶を濾取し、エーテルとクロロホルムで
洗浄し、1−エチル−6,7−ジフルオロ−8−ジフル
オロメトキシ−1,4−ジヒドロ−オキソキノリン−3
−カルボン酸・BF2 キレート化合物32gを淡桃色結
晶として得た。このようにして得られたキレート化合物
0.5g(0.00136モル)と、1−(2−メトキ
シフェニル)ピペラジン1.3g(0.0068モル)と
トリエチルアミン2mlをジメチルスルホキシド5mlに加
え、室温で5時間撹拌後一夜放置した。反応混合物に水
を加え、析出する黄色結晶を濾取、水で洗浄した。この
結晶をトリエチルアミン2.5mlを含む80%メタノー
ル100mlに溶解し、12時間加熱還流後、溶媒を減圧
留去し、残渣をエタノールと水の混合溶媒で洗浄し、乾
燥後標記の目的化合物0.5g を淡赤色粉末として得
た。 融点:219〜222℃ NMR(DMSO-d6,δ): 1.28(3H,t, J=7.0Hz), 3.11(4H,b
r.s), 3.47(4H,Br.s),3.81(3H,s), 4.74(2H,q, J=7.0H
z), 6.92〜7.32(5H,m),8.01 〜8.04(1H,d, J=12.1Hz),
8.96(1H,s) MSスペクトル(CI):m/e 492(M+ +1)
【0115】実施例64〜89 実施例63と同様の方法により,第22表及び第23表
の化合物を合成した。
【0116】
【表25】
【0117】
【表26】
【0118】
【表27】
【0119】実施例90 6−フルオロ−1−(4−フルオロフェニル)−7−
[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル]−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチ
リジン−3−カルボン酸の合成
【0120】
【化29】
【0121】1−(2−メトキシフェニル)ピペラジン
0.81g(0.0042モル)をエタノール40mlに
溶解し、30℃で撹拌しながら7−クロロ−6−フルオ
ロ−1−(4−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロ
−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸
エチルエステル1.02g(0.0028モル)を少し
づつ加えた。加え終った後同温度で4時間反応させた。
反応液を放冷後、析出した結晶を濾取し、エタノールで
洗浄した。この結晶に6N 塩酸水溶液12mlを加え6時
間加熱還流した。放冷後、反応液を1N 水酸化ナトリウ
ム水溶液でpH8.5に調整し、析出結晶を濾取し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:クロロホル
ム:メタノール=9.5:0.5混合液)に付し、標記
の目的化合物0.87gを微黄色粉末として得た。 融点:272〜273℃ NMR(DMSO-d6,δ): 2.97(4H,br.s), 3.71(4H,br.s),
3.80(3H,s), 6.86 〜7.70(8H,m), 8.17 〜 8.20(1H,d,
J=13.6Hz), 8.70(1H,s), 15.13(1H,s) MSスペクトル(CI):m/e 493(M+ +1)
【0122】実施例91〜93 実施例90と同様の方法により、第24表の化合物を合
成した。
【0123】
【表28】
【0124】実施例94 1−エチル−6−フルオロ−8−ジフルオロメトキシ−
7−〔3−メチル−4−(2−ピリミジニル)ピペラジ
ン−1−イル〕−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボン酸の合成
【0125】
【化30】
【0126】1−エチル−6,7−ジフルオロ−8−ジ
フルオロメトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸3.19g(0.01モル)と2
−メチルピペラジン3.0g(0.03モル)をピリジ
ン60mlに溶解し、105〜110℃で2時間攪拌した
後、溶媒を減圧留去した。残渣に水を加え、析出する結
晶を瀘取、水とエタノールで洗浄し、乾燥後、1−エチ
ル−6−フルオロ−8−ジフルオロメトキシ−7−(3
−メチルピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロ−
4−オキソキノリン−3−カルボン酸3.23gを淡黄
色粉末として得た。この粉末1.6g(0.004モ
ル)と2−クロロピリミジン0.9g(0.008モ
ル)とトリエチルアミン0.81g(0.008モル)
をN,N−ジメチルホルムアミド20mlに加え、130
℃で15時間攪拌後、溶媒を減圧留去した。残渣にエタ
ノールを加え、析出する結晶を瀘取し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム:メタノ
ール=9.5:0.5混合液)に付し、標記の目的化合
物0.34gを淡黄色粉末として得た。 融点:219〜221℃ MSスペクトル(CI):m/e 478(M+ +1) 元素分析値(%):C2222354 として 理論値:C, 55.35、H, 4.64 、N, 14.67 実測値:C, 55.41、H, 4.56 、N, 14.65
【0127】実施例95〜97 実施例94と同様の方法により第25表の化合物を合成
した。
【0128】
【表29】
【0129】実施例98 1−エチル−6−フルオロ−8−ジフルオロメトキシ−
7−〔4−(2−ピリミジニル)ピペラジン−1−イ
ル〕−3−(5−テトラゾリル)−1,4−ジヒドロ−
4−オキソキノリン
【0130】
【化31】
【0131】3−シアノ−1−エチル−6,7−ジフル
オロ−8−ジフルオロメトキシ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン4.85gと、1−(2−ピリミジニ
ル)ピペラジン9.49gとを、実施例1と同様に反応
させて、3−シアノ−1−エチル−6−フルオロ−8−
ジフルオロメトキシ−7−〔4−(2−ピリミジニル)
ピペラジン−1−イル〕−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソキノリン4.2gを淡黄色粉末(m.p.286〜290
℃)として得た。3−シアノ−1−エチル−6−フルオ
ロ−8−ジフルオロメトキシ−7−〔4−(2−ピリミ
ジニル)ピペラジン−1−イル〕−1,4−ジヒドロ−
4−オキソキノリン0.5g(0.0011モル)と、
アジ化ナトリウム0.21g(0.0033モル)と、
塩化トリブチル錫1.07g(0.0033モル)とを
キシレン25mlに加え、加熱還流下で9時間攪拌した。
室温に冷却後、1N 塩酸水溶液7mlを加え、攪拌後析出
する結晶を瀘取、エタノールとトルエンとで洗浄し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;クロロホ
ルム:メタノール=9:1混合液)に付し、標記の目的
化合物0.37gを淡黄色粉末として得た。 融点:265〜268℃ MSスペクトル(CI):m/e 488(M+ +1) 元素分析値(%):C2120392 ・1/2H2
Oとして 理論値:C, 50.81、H, 4.06 、N, 25.39 実測値:C, 50.96、H, 4.16 、N, 25.58
【0132】実施例99 1−エチル−8−ジフルオロメトキシ−7−〔4−(2
−ピリミジニル)ピペラジン−1−イル〕−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸の合成
【0133】
【化32】
【0134】1−エチル−7−フルオロ−8−ジフルオ
ロメトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸と、1−(2−ピリミジニル)ピペラジ
ンを用いて実施例1と同様に反応させ、標記の目的化合
物を白色粉末として得た。 融点:>300℃ MSスペクトル(CI):m/e 446(M+ +1) 元素分析値(%):C2121254 として 理論値:C, 56.63、H, 4.75 、N, 15.72 実測値:C, 56.70、H, 4.62 、N, 15.34
【0135】実施例100 6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−〔4−
(2−ピリミジニル)ピペラジン−1−イル〕−1H,
4H− [1,3] チアゼト [3,2−a] キノリン−3
−カルボン酸の合成
【0136】
【化33】
【0137】6,7−ジフルオロ−1−メチル−4−オ
キソ−1H,4H− [1,3] チアゼト [3,2−a]
キノリン−3−カルボン酸エチル2.0g(0.006
4モル)と、1−(2−ピリミジニル)ピペラジン2塩
酸塩3.0g(0.0129モル)と、1,8−ジアザ
ビシクロ [5.4.0] −7−ウンデセン3.9g
(0.0256モル)とを、N,N−ジメチルホルムア
ミド16mlに加え、室温で5日間攪拌した。反応液を水
に加え、析出する結晶を瀘取し、水で洗浄し、乾燥後、
6−フルオロ−1−メチル−4−オキソ−7−〔4−
(2−ピリミジニル)ピペラジン−1−イル〕−1H,
4H− [1,3] チアゼト [3,2−a] キノリン−3
−カルボン酸エチル2.8gを淡黄色粉末として得た。
【0138】この粉末0.8g(0.0018モル)
に、メタノール5ml、ジオキサン1ml、水1ml、及び1
N 水酸化ナトリウム7mlを加え、室温で3日間攪拌し
た。反応液に希酢酸水溶液を加えてpH7.2に調整
し、析出結晶を瀘取し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶離液;クロロホルム:メタノール=20:1
混合液)に付し、標記の目的化合物0.22gを微黄色
粉末として得た。 融点:266〜268℃(分解) MSスペクトル(CI):m/e 428(M+ +1) 元素分析値(%):C2018FN53 S・1/2H2
O として 理論値:C, 55.04、H, 4.39 、N, 16.05 実測値:C, 54.85、H, 4.19 、N, 15.92
【0139】実施例101 1−エチル−6−フルオロ−8−ジフルオロメトキシ−
7−〔(4−ヒドロキシ−3−フェニルアミノ)ピロリ
ジン−1−イル〕−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸の合成
【0140】
【化34】
【0141】1−エチル−6,7−ジフルオロ−8−ジ
フルオロメトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸0.9g(0.0028モル)
と、(4−ヒドロキシ−3−フェニルアミノ)ピロリジ
ン塩酸塩1.52g(0.0071モル)と、トリエチ
レンジアミン1.6g(0.0142モル)とをピリジ
ン20mlに加え、室温で30分間攪拌し、105〜1
10℃で3時間攪拌した後、溶媒を減圧留去した。残渣
に水を加え、析出する結晶を瀘取して、エタノールで洗
浄し、シリカゲルカラムクロマトグレフィー(溶離液;
クロロホルム:メタノール=9.5:0.5混合液)に
付し、標記の目的化合物0.71gを微帯黄白色粉末と
して得た。 融点:233〜235℃ MSスペクトル(CI):m/e 478(M+ +1) 元素分析値(%):C2322335 として 理論値:C, 57.86、H, 4.64 、N, 8.80 実測値:C, 57.83、H, 4.59 、N, 8.80
【0142】実施例102及び103 実施例101と同様の反応により、第26表の化合物を
合成した。
【0143】
【表30】
【0144】実施例104 1−エチル−6−フルオロ−8−ジフルオロメトキシ−
7−〔4−(2−ピリミジニル)ピペラジン−1−イ
ル〕−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボン酸−2−モルホリノエチルエステルの合成
【0145】
【化35】
【0146】1−エチル−6−フルオロ−8−ジフルオ
ロメトキシ−7−〔4−(2−ピリミジニル)ピペラジ
ン−1−イル〕−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボン酸58.94g(0.127モル)
と、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン25.0
5g(0.191モル)と、4−ジメチルアミノピリジ
ン23.3g(0.191モル)と、塩酸1−エチル−
3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド4
8.8g(0.254モル)とを、塩化メチレン3リッ
トルに加え、室温で4日間攪拌した後、溶媒を減圧留去
した。残渣をクロロホルムに溶解し、1N 塩酸水溶液
で洗浄し、次いで水で洗浄し、乾燥後、溶媒を減圧留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
離液;クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水
=40:9:1混合液)に付し、標記の目的化合物5
0.25gを微帯黄白色粉末として得た。 融点:162〜164℃ MSスペクトル(CI):m/e 577(M+ +1) 元素分析値(%):C2731365 ・1/2H2
Oとして 理論値:C, 55.38、H, 5.34 、N, 14.35 実測値:C, 55.06、H, 5.20 、N, 14.26
【0147】実施例105〜108 実施例104と同様の方法により第27表の化合物を合
成した。
【0148】
【表31】
【0149】実施例109 9−エチル−6−フルオロ−8−ジフルオロメトキシ−
7−〔4−(2−ピリミジニル)ピペラジン−1−イ
ル〕−2,3,4,9−テトラヒドロイソチアゾロ
〔5.4−b〕キノリン−3,4−ジオン
【0150】
【化36】
【0151】9−エチル−6,7−ジフルオロ−8−ジ
フルオロメトキシ−2,3,4,9−テトラヒドロイソ
チアゾロ〔5.4−b〕キノリン−3,4−ジオン50
0mg(1.44ミリモル)と1−(2−ピリミジニ
ル)ピペラジン1.9g(11.5ミリモル)から、実
施例1と同様の方法により標記の目的化合物10mgを
淡黄色粉末として得た。 融点:259〜262℃ MSスペクトル(CI):m/e 493(M+ +1) 元素分析値(%):C2119363 S・1/2H
2 Oとして 理論値:C, 50.30、H, 3.82 、N, 16.75 実測値:C, 50.56、H, 3.51 、N, 17.03
【0152】実施例110 本発明の化合物の抗HIV活性の測定は、R. Pauwel 等
の方法(J. Virological Methods 20, 309-321 (1988))
に準じて行った。すなわち、MT−4細胞を遠心分離
し、得られた細胞沈渣を懸濁した細胞浮遊液にHIVを
接種して感染させた後、10%牛胎児血清添加RPMI
−1640培地(以下血清培地という)を加えて洗浄、
遠心分離した。このようにして得られたHIV感染細胞
及びHIV非感染細胞をそれぞれ4×105 個/mlにな
るように血清培地に懸濁した。血清培地で予め段階希釈
した化合物を組織培養用の96穴プラスチックマイクロ
プレートの各穴に100μl づつ添加し、5%炭酸ガス
の存在下で37℃で5日間静置培養した。同様に化合物
無添加のHIV感染細胞及び非感染細胞を培養した。培
養終了後MTT(3−(4,5−ジメチルチアゾール−
2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロマ
イド)を用いて生細胞を測定し、化合物添加による細胞
障害抑制活性を求めた。なお、細胞液および接種ウイル
ス液にはマイコプラズマを含まないことを確認した。
【0153】化合物無添加のHIV非感染細胞の細胞障
害抑制活性を100%とし、化合物無添加のHIV感染
細胞のそれを0%として、HIV感染細胞に対し50%
細胞障害抑制活性を示す化合物の濃度(EC50)を求め
た。又、化合物の細胞毒性活性として、HIV非感染細
胞の増殖を50%抑制する濃度(CC50)を求め、CC
50/EC50値を抗HIV活性の選択係数(S.I.)と
し、第28表に試験結果を示した。
【0154】
【表32】
【0155】なお、抗菌剤として知られている第29表
及び第30表の化合物(参考化合物1〜9)は、同様の
試験においてEC50が100μg/ml以上であり、本発明
の化合物と比較して抗HIV活性が極めて低く、抗HI
V剤としての有用性も低い。
【0156】
【表33】
【0157】
【表34】
【0158】参考例1 6,7−ジフルオロ−8−ジフルオロメトキシ−1−
(2−ピリジルメチル)−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸
【0159】
【化37】
【0160】2,4,5−トリフルオロ−3−ジフルオ
ロメトキシ安息香酸30g(0.124モル)をトルエ
ン37mlに溶解、塩化チオニル35mlとN,N−ジメチ
ルホルムアミド0.5mlを加えて4時間加熱還流した。
反応後、トルエン及び過剰の塩化チオニルを減圧留去
し、2,4,5−トリフルオロ−3−ジフルオロメトキ
シ安息香酸クロリドを得た。
【0161】一方、マグネシウムエトキシド15.5g
(0.135モル)とマロン酸ジエチルエステル20.
9g(0.130モル)を無水テトラヒドロフラン10
0ml中で、2.5時間攪拌下、加熱還流することによ
り、エトキシマグネシウムマロン酸ジエチルエステルの
テトラヒドロフラン懸濁液を得た。これに、室温で攪拌
下、上記の酸クロリドをテトラヒドロフラン20mlに溶
解した液を滴下し、更に室温で2時間攪拌した。反応混
合物に1N 塩酸100mlを加えて激しく攪拌してから分
液し、有機層を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶
媒を減圧留去し、2,4,5−トリフルオロ−3−ジフ
ルオロメトキシベンゾイルマロン酸ジエチルエステル5
1.8gを淡赤色液体として得た。 MSスペクトル(CI):m/e 385(M+
1),339(M+ −OC25
【0162】次いでこれをジオキサン200mlに溶解
し、p−トルエンスルホン酸・1水和物23.6g
(0.124モル)を添加し、8.5時間加熱還流し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣に水と炭酸水素ナトリウ
ム10.41g(0.124モル)を加え、酢酸エチル
で抽出した。酢酸エチル層を水洗し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、減圧濃縮し、2,4,5−トリフルオ
ロ−3−ジフルオロメトキシベンゾイル酢酸エチルエス
テル32.0gを黄色液体として得た。 MSスペクトル(CI):m/e 313(M+
1),225(M+ −CH2 COOC25
【0163】上記のようにして得た2,4,5−トリフ
ルオロ−3−ジフルオロメトキシベンゾイル酢酸エチル
エステル4.85g(0.0155モル)に無水酢酸1
1mlとオルトギ酸エチル3.2mlを添加し、2時間加熱
還流した後、減圧下に過剰の無水酢酸とオルトギ酸エチ
ルを留去した。残渣をジクロロメタン150mlに溶解
し、氷冷攪拌下2−アミノメチルピリジン2.01g
(0.0186モル)を滴下し、氷冷下1時間攪拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶離液;トルエン:酢酸エチル=9:
1混合液)に付し、2−(2,4,5−トリフルオロ−
3−ジフルオロメトキシベンゾイル)−3−(2−ピリ
ジルメチルアミノ)アクリル酸エチルエステル6.56
gをアメ色液体として得た。n−ヘキサンを用いて再結
晶を行うことにより、3.6gの白色結晶を得た。 MSスペクトル(CI):m/e 431(M+ +1)
【0164】上記のようにして得た2−(2,4,5−
トリフルオロ−3−ジフルオロメトキシベンゾイル)−
3−(2−ピリジルメチルアミノ)アクリル酸エチルエ
ステル5.6g(0.013モル)を、N,N−ジメチ
ルホルムアミド50mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム
2.2g(0.026モル)を加え、120℃で30分
間攪拌した後、反応液を水200mlに注加して析出結晶
を濾取した。濾集物を水及びエタノールで洗浄した後、
乾燥して6,7−ジフルオロ−8−ジフルオロメトキシ
−1−(2−ピリジルメチル)−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸エチルエステル2.
6gを黄色結晶として得た。 MSスペクトル(CI):m/e 411(M+ +1)
【0165】次いで、このエステル体1.7g(0.0
041モル)を酢酸4.2ml、水1.5ml及び濃硫酸
0.48mlの混合液に懸濁し、攪拌下に2時間加熱還流
した。室温まで冷却した後、水を加えて不溶物を濾取
し、濾集物を水洗後、乾燥して6,7−ジフルオロ−8
−ジフルオロメトキシ−1−(2−ピリジルメチル)−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸1.1gを白色結晶として得た。 融点;207〜213℃(分解) MSスペクトル(CI):m/e 383(M+ +1)
【0166】参考例2〜9 参考例1と同様にして下記の第31表に示す化合物を合
成した。
【0167】
【表35】
【0168】参考例10 1−エチル−7−フルオロ−8−ジフルオロメトキシ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
【0169】
【化38】
【0170】2−フルオロ−6−ニトロフェノール2
6.4g(0.168モル)と無水酢酸17.2g
(0.168モル)を酢酸290mlに溶解した後、5%
パラジウム炭素3.0gを添加し、室温で攪拌しながら
水素ガスを2時間通じた。反応混合物を濾過して濾液を
減圧濃縮した後、残渣を酢酸エチルで抽出した。酢酸エ
チル層を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶離液;酢酸エチル:トルエン=1:2混合液)に付
し、2−アセチルアミノ−6−フルオロフェノール2
5.9gを褐色結晶として得た。 MSスペクトル(CI):m/e 170(M+ +1)
127(M+ +1−COCH3
【0171】上記のようにして得た2−アセチルアミノ
−6−フルオロフェノール25.9g(0.153モ
ル)を、N,N−ジメチルホルムアミド110mlに溶解
し、炭酸カリウム25.4g(0.184モル)及びク
ロロジフルオロメタン33.1g(0.383モル)を
加え、オートクレーブ中100℃で5時間攪拌した。反
応終了後、反応液を水1リットルに注加し酢酸エチルで
抽出した。酢酸エチル層を水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶離液;酢酸エチル:トルエ
ン=1:3混合液)に付し、3−フルオロ−2−ジフル
オロメトキシアセトアニリド30.4gを微褐色結晶と
して得た。 MSスペクトル(CI):m/e 220(M+ +1)
【0172】上記のようにして得た3−フルオロ−2−
ジフルオロメトキシアセトアニリド30.3g(0.1
38モル)をエチルアルコール180mlに溶解し、濃塩
酸50.3mlを加えて3時間加熱還流した。反応終了後
エチルアルコール及び濃塩酸を減圧留去し、残渣に水2
00mlを加え炭酸カリウムで中和した後、クロロホルム
で抽出した。クロロホルム層を飽和食塩水で洗浄して、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;
クロロホルム)に付し、3−フルオロ−2−ジフルオロ
メトキシアニリン22.4gを赤色液体として得た。
【0173】上記のようにして得た3−フルオロ−2−
ジフルオロメトキシアニリン22.4g(0.127モ
ル)とエトキシメチレンマロン酸ジエチル27.4g
(0.127モル)の混合物を、120℃で5時間加熱
した。室温に冷却した後、n−ヘキサンを加えて濾過
し、濾取物をn−ヘキサンで洗浄した後、乾燥し、N−
(2,2−ジエトキシカルボニルビニル)−3−フルオ
ロ−2−ジフルオロメトキシアニリン37.5gを白色
粉末として得た。
【0174】上記のようにして得たN−(2,2−ジエ
トキシカルボニルビニル)−3−フルオロ−2−ジフル
オロメトキシアニリン10.0g(0.029モル)及
びジフェニルエーテル70mlの混合物を、30分間加熱
還流した。室温に冷却した後、n−ヘキサンを加えて析
出する結晶を濾集し、乾燥後、7−フルオロ−8−ジフ
ルオロメトキシ−4−ヒドロキシキノリン−3−カルボ
ン酸エチルエステル5.25gを白色粉末として得た。 融点;218〜219℃ MSスペクトル(CI):m/e 302(M+ +1)
【0175】上記のようにして得た7−フルオロ−8−
ジフルオロメトキシ−4−ヒドロキシキノリン−3−カ
ルボン酸エチルエステル3.0g(0.01モル)を、
N,N−ジメチルホルムアミド96mlに溶解し、炭酸カ
リウム6.9g(0.05モル)とヨウ化エチル12.
5g(0.08モル)を添加し、100℃で14時間攪
拌した。反応終了後、溶媒を減圧留去し、残渣に水を加
え析出する結晶を濾集してシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶離液;クロロホルム:メタノール=95:
5混合液)に付し、1−エチル−7−フルオロ−8−ジ
フルオロメトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸エチルエステル1.1gを白色結
晶として得た。 融点;214.5〜215.5℃ MSスペクトル(CI):m/e 329(M+ +1)
【0176】次いで、このエステル体1.1g(0.0
033モル)を酢酸9ml、水6.6ml及び濃硫酸1.2
mlの混合液に懸濁し、攪拌下、2時間加熱還流した。室
温まで冷却した後、水を加えて不溶物を濾取し、濾集物
を水洗した後、乾燥して、1−エチル−7−フルオロ−
8−ジフルオロメトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸0.85gを白色結晶とし
て得た。 融点;169〜170℃ MSスペクトル(CI):m/e 302(M+ +1)
【0177】参考例11 3−シアノ−1−エチル−6,7−ジフルオロ−8−ジ
フルオロメトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン
【0178】
【化39】
【0179】2,4,5−トリフルオロ−3−ジフルオ
ロメトキシ安息香酸36.0g(0.15モル)にトル
エン45ml、塩化チオニル15ml及びN,N−ジメチル
ホルムアミド0.2mlを加えて4時間加熱還流した。反
応後トルエン及び過剰の塩化チオニルを減圧留去し、
2,4,5−トリフルオロ−3−ジフルオロメトキシ安
息香酸クロリドを得た。
【0180】3−ジメチルアミノアクリロニトリル1
5.2g(0.158モル)を無水テトラヒドロフラン
75mlに溶解した後、トリエチルアミン16.7g
(0.165モル)を加え、室温で上記の酸クロリドを
無水テトラヒドロフラン15mlに溶解した液を徐々に滴
下した。滴下終了後1時間加熱還流し、室温まで冷却し
た後濾過した。濾液にトリエチルアミン9.7mlとエチ
ルアミン塩酸塩14.7g(0.18モル)を加え、4
0℃で2時間攪拌した。室温まで冷却した後、濾過し、
濾液を減圧濃縮して残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶離液;酢酸エチル:トルエン=3:7混合
液)に付し、2−(2,4,5−トリフルオロ−3−ジ
フルオロメトキシベンゾイル)−3−エチルアミノアク
リロニトリル39.3gを赤色液体として得た。これを
無水ジエチルエーテルとテトラヒドロフランの混合液7
00mlに溶解し、氷冷下60%水素化ナトリウム−ミネ
ラルオイル4.9g(0.123モル)を徐々に加え、
同温度で1時間攪拌した。反応混合液に1N 塩酸120
mlを加え、激しく攪拌して反応液全体を酸性とし、析出
する結晶を濾取し、水洗し、次いで、ジエチルエーテル
で洗浄し、3−シアノ−1−エチル−6,7−ジフルオ
ロ−8−ジフルオロメトキシ−1,4−ジヒドロ−4−
オキソキノリン17.2gを白色粉末として得た。 融点;194〜195℃ MSスペクトル(CI):m/e 301(M+ +1)
【0181】参考例12 1−(4,6−ジメトキシ−2−ピリミジニル)ピペラ
ジン
【0182】
【化40】
【0183】1−ベンジルピペラジン10g(0.05
67g)をアセトニトリル100mlに溶解し、炭酸カリ
ウム11.7g(0.085モル)及び4,6−ジメト
キシ−2−メチルスルホニルピリミジン14.8g
(0.068モル)を加え、5時間加熱還流した。室温
まで冷却後濾過し、濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶離液;酢酸エチル:ト
ルエン=1:9混合液)に付し、4−(4,6−ジメト
キシ−2−ピリミジニル)−1−ベンジルピペラジン1
7.6gを無色液体として得た。 MSスペクトル(CI):m/e 315(M+ +1)
【0184】上記のようにして得た4−(4,6−ジメ
トキシ−2−ピリミジニル)−1−ベンジルピペラジン
3.9g(0.0125モル)をエタノール110mlに
溶解した後、5%パラジウム炭素2.5gを添加し、加
熱還流下水素ガスを6時間通じた。反応混合物を室温ま
で冷却後濾過し、濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム:メ
タノール=9:1混合液)に付し、1−(4,6−ジメ
トキシ−2−ピリミジニル)ピペラジン1.38gを淡
赤色結晶として得た。 MSスペクトル(CI):m/e 225(M+ +1)
【0185】参考例13 1−(6−メトキシ−2−ピリジル)ピペラジン
【0186】
【化41】
【0187】ピペラジン8.6gと2−クロロ−6−メ
トキシピリジン2.9g(0.02モル)を封管中で1
50℃で4時間反応させた。反応後、反応混合物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;クロロホル
ム:メタノール:28%アンモニア水=40:9:1混
合液)に付し、1−(6−メトキシ−2−ピリジル)ピ
ペラジン2.4gを淡黄色液体として得た。 MSスペクトル(CI):m/e 194(M+ +1)
【0188】参考例14 1−(2−チアゾリル)ピペラジン
【0189】
【化42】
【0190】2−ブロモチアゾール5.0g(0.03
05モル)をアセトニトリル50mlに溶解し、ピペラジ
ン13.1g(0.153モル)と炭酸カリウム8.4
g(0.061モル)と触媒量のヨウ化カリウムを加
え、5時間加熱還流した。室温まで冷却した後、濾過し
て濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶離液;クロロホルム:メタノール:28
%アンモニア水=40:9:1混合液)に付し、1−
(2−チアゾリル)ピペラジン3.62gを無色液体と
して得た。 MSスペクトル(CI):m/e 170(M+ +1)
【0191】参考例15 1−(3−アミノ−2−ピリジル)ピペラジン
【0192】
【化43】
【0193】1−(3−ニトロ−2−ピリジル)ピペラ
ジン3.13g(0.015モル)をメタノール30ml
に溶解した後、5%パラジウム炭素2gを添加し、室温
で攪拌しながら水素ガスを1時間通じた。反応混合物を
濾過し、濾液を減圧濃縮して1−(3−アミノ−2−ピ
リジル)ピペラジン2.56gを淡黄色液体として得
た。 MSスペクトル(CI):m/e 179(M+ +1)
【0194】参考例16 1−(2−ベンゾオキサゾリル)ピペラジン
【0195】
【化44】
【0196】ピペラジン33.6g(0.39モル)と
2−クロロベンゾオキサゾール10.0g(0.065
モル)をアセトニトリル200mlに溶解し、炭酸カリウ
ム9.0g(0.065モル)と触媒量のヨウ化カリウ
ムを加え、攪拌下に11時間加熱還流した。室温に冷却
した後、濾過して濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム:メ
タノール=9:1の混合液)に付し、1−(2−ベンゾ
オキサゾリル)ピペラジン7.54gを白色結晶として
得た。 MSスペクトル(CI):m/e 204(M+ +1)
【0197】参考例17 3−ヒドロキシ−4−フェニルアミノピロリジン塩酸塩
【0198】
【化45】
【0199】(1) 1−t−ブトキシカルボニル−3−エ
ポキシピロリジン5g(0.027モル)をエチルアル
コール20mlに溶解し、アニリン12.6g(0.13
5モル)を加えて、20時間加熱還流した。室温まで冷
却した後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶離液;酢酸エチル:トルエン=
1:4混合液)に付し、1−t−ブトキシカルボニル−
3−ヒドロキシ−4−フェニルアミノピロリジン4.8
5gを黄褐色結晶として得た。 MSスペクトル(EI):m/e 278(M+ ),5
7(C49 +
【0200】(2) 上記のようにして得た1−t−ブトキ
シカルボニル−3−ヒドロキシ−4−フェニルアミノピ
ロリジン2.4g(0.0086モル)をメタノール1
00mlに溶解し、6N 塩酸30mlを添加して2.5時間
加熱還流した後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を
エタノールとエーテルで洗浄し、3−ヒドロキシ−4−
フェニルアミノピロリジン塩酸塩1.52gを淡褐色粉
末として得た。 MSスペクトル(CI):m/e 179(M+ +1)
【0201】参考例18 3−メトキシ−4−フェニルアミノピロリジン塩酸塩
【0202】
【化46】
【0203】60%水素化ナトリム−ミネラルオイル
0.34g(0.0085モル)を無水テトラヒドロフ
ラン10mlに加え、45〜50℃で攪拌しながら、ヨウ
化メチル1.21g(0.0085モル)を添加した。
この混合液に参考例17の(1)で得られた1−t−ブ
トキシカルボニル−3−ヒドロキシ−4−フェニルアミ
ノピロリジン2.37gを無水テトラヒドロフラン10
mlに溶解した液を滴下し、同温度で更に1時間攪拌し
た。室温まで冷却した後、溶媒を減圧留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液;酢酸メチ
ル:トルエン=1:4混合液)に付し、1−t−ブトキ
シカルボニル−3−メトキシ−4−フェニルアミノピロ
リジン1.98gを白色結晶として得た。 MSスペクトル(EI):m/e 292(M+
【0204】上記のようにして得た1−t−ブトキシカ
ルボニル−3−メトキシ−4−フェニルアミノピロリジ
ン1.98g(0.0068モル)をメタノール100
mlに溶解し、6N 塩酸23.5mlを添加し、室温で一夜
放置した。溶媒を減圧留去し、残渣をエタノールで洗浄
し、3−メトキシ−4−フェニルアミノピロリジン塩酸
塩1.71gを白色粉末として得た。 MSスペクトル(CI):m/e 193(M+ +1)
【0205】参考例19 1−(6−エチル−4−ピリミジニル)ピペラジン
【0206】
【化47】
【0207】6−エチル−4−ヒドロキシピリミジン1
2.4g(0.1モル)に1,2−ジクロロエタン50
mlを加えた後、オキシ塩化リン18.4g(0.12モ
ル)を添加し、3時間加熱還流した。冷却後、反応液に
水を加え、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧
留去して4−クロロ−6−エチルピリミジン10.38
gを微赤色液体として得た。
【0208】次いで、これをアセトニトリル100mlに
溶解し、1−エトキシカルボニルピペラジン11.5g
(0.073モル)と炭酸カリウム20.2g(0.1
46モル)と触媒量のヨウ化カリウムを加え、10時間
加熱還流した。室温まで冷却した後濾過し、濾液を減圧
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶離液;クロロホルム:メタノール=4:1混合液)
に付し、1−(6−エチル−4−ピリミジニル)−4−
エトキシカルボニルピペラジン20.69gを橙色液体
として得た。 MSスペクトル(CI):m/e 265(M+ +1)
【0209】上記のようにして得た1−(6−エチル−
4−ピリミジニル)−4−エトキシカルボニルピペラジ
ン20.69g(0.78モル)に6N 塩酸200mlを
加え、18時間加熱還流した。反応液に水酸化ナトリウ
ムを加えてpHを10以上に調整し、ジエチルエーテル
で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶離液;クロロホルム:メタノール=
4:1混合液)に付し、1−(6−エチル−4−ピリミ
ジニル)ピペラジンを無色液体として得た。 MSスペクトル(CI):m/e 193(M+ +1)
【0210】参考例20 9−エチル−6,7−ジフルオロ−8−ジフルオロメト
キシ−2,3,4,9−テトラヒドロチアゾロ〔5,4
−b〕キノリン−3,4−ジオン
【0211】
【化48】
【0212】特開平3−209367における参考例2
3に記載されている方法に準じて反応を行い、標記の化
合物を桃色粉末として得た。 融点:211〜213℃ MSスペクトル(CI):m/e 349(M+ +1)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/505 A61K 31/505 31/55 31/55 C07D 401/04 205 C07D 401/04 205 207 207 211 211 257 257 401/12 401/12 401/14 401/14 413/12 215 413/12 215 413/14 215 413/14 215 417/14 215 417/14 215 471/04 114 471/04 114A 471/06 471/06 498/04 105 498/04 105 498/06 498/06 498/14 498/14 513/04 513/04 343 343 383 383 513/06 513/06 513/14 513/14 (56)参考文献 特開 平5−255089(JP,A) 特開 昭63−107990(JP,A) 特開 昭54−66686(JP,A) 特開 昭59−130802(JP,A) 特開 昭58−72589(JP,A) 米国特許4868299(US,A) Yaoxue Xuebao,26 (4),299−302(1991) J.Med.Chem.,27(3), 292−301(1984) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(Ia)で示されるアリール基又
    は複素芳香環基置換アミノキノロン誘導体、あるいは薬
    理上許容されるその塩又はそのエステル。 【化1】 〔式中、Xは水素原子又はハロゲン原子を示す。Yは水
    素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、アミノ基、モ
    ノもしくはジ低級アルキル置換アミノ基又はモノもしく
    はジアラルキル置換アミノ基を示す。Zはカルボキシ基
    又は5−テトラゾリル基を示す。Qは式(d)を示す。 【化2】 (式d中、R2 はハロゲンで置換され低級アルコキシ
    又はハロゲンで置換され低級アルキル基を示す)R
    1 は水素原子;置換又は非置換の低級アルキル基、該低
    級アルキル基の置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、カル
    ボキシ、アルカノイルオキシ、シクロアルキル、式
    (e)で示されるアミノ、 【化3】 (式e中、R9 及びR10は、それぞれ水素原子又は低級
    アルキル基を示すか、あるいはR9 とR10とが一緒にな
    ってそれらが結合する窒素原子と共に、場合によっては
    さらにN、O及びSから選ばれるヘテロ原子を含む3〜
    7員の複素飽和単環を形成してもよい)あるいは後記R
    0 で置換されていてもよいアリール又はR0 で置換され
    ていてもよいN、O及びSから選ばれるヘテロ原子を1
    もしくは2個含む5員もしくは6員の複素芳香単環又は
    0 で置換されていてもよいこれらの複素芳香単環とベ
    ンゼン環とが縮合した複素芳香縮合環である;ハロゲン
    で置換されていてもよい低級アルケニル基;低級アルキ
    ニル基;アミノ基;モノもしくはジ低級アルキル置換ア
    ミノ基;ハロゲンで置換されていてもよいシクロアルキ
    ル基;低級アルコキシ基;あるいは後記R0 で置換され
    ていてもよいアリール基又はR0 で置換されていてもよ
    いN、O及びSから選ばれるヘテロ原子を1もしくは2
    個含む5員もしくは6員の複素芳香単環基、又はR0
    置換されていてもよいこれらの複素芳香単環とベンゼン
    環とが縮合した複素芳香縮合環基を示す。Rは式(h)
    又は式(i)で示される基である。 【化6】 (式h及び式i中、R3 及びR6 はR0 で置換されてい
    てもよいアリール基又はR0 で置換されていてもよい
    N、O及びSから選ばれるヘテロ原子を1もしくは2個
    含む5員もしくは6員の複素芳香単環基又はR0 で置換
    されていてもよいこれらの複素芳香単環とベンゼン環と
    が縮合した複素芳香縮合環基を示す、R0 はハロゲン、
    ニトロ、ヒドロキシ、低級アルキル、ハロゲン置換低級
    アルキル、低級アルコキシ、アミノ、及びモノもしくは
    ジ低級アルキル置換アミノ基から選ばれる基を示す(た
    だし、R1 がフェニル基のとき、R0 はアミノ又はモノ
    もしくはジ低級アルキルアミノ基ではない);R4 、R
    5 及びR7 はそれぞれ水素原子又は低級アルキル基を示
    し;R8 は水素原子、低級アルキル基、水酸基又は低級
    アルコキシ基を示し;nは1又は2を示し;mは0又は
    1を示し;n′は1又は2を示し;n”は1,2,3又
    は4を示す)〕
  2. 【請求項2】 式(d)中のR2 がフッ素で置換され
    低級アルコキシ基である請求項1の化合物、あるいは薬
    理上許容されるその塩又はそのエステル。
  3. 【請求項3】 Rが式(h)で示され、式(h)中のR
    3 が、前記のR0 で置換されていてもよい窒素原子を1
    もしくは2個含む5員もしくは6員の複素芳香単環基で
    ある請求項1の化合物、あるいは薬理上許容されるその
    塩又はそのエステル。
  4. 【請求項4】 請求項1の一般式(Ia)で示される化
    合物、あるいは薬理上許容されるその塩又はそのエステ
    ルを有効成分として含有するエイズ治療剤。
  5. 【請求項5】 式(d)中のR 2 がフッ素で置換された
    低級アルコキシ基である請求項1の化合物、あるいは薬
    理上許容されるその塩又はそのエステルを有効成分とし
    て含有するエイズ治療薬。
  6. 【請求項6】 Rが式(h)で示され、式(h)中のR
    3 がR 0 で置換されていてもよい窒素原子を1もしくは
    2個含む5員もしくは6員の複素芳香単環基である請求
    項1の化合物、あるいは薬理上許容されるその塩又はそ
    のエステルを有効成分として含有するエイズ治療薬。
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