JP2005500169A - 材料を扁平噴射流によって冷却するための装置 - Google Patents
材料を扁平噴射流によって冷却するための装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005500169A JP2005500169A JP2003522733A JP2003522733A JP2005500169A JP 2005500169 A JP2005500169 A JP 2005500169A JP 2003522733 A JP2003522733 A JP 2003522733A JP 2003522733 A JP2003522733 A JP 2003522733A JP 2005500169 A JP2005500169 A JP 2005500169A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- strip
- wall
- flat jet
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B45/00—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
- B21B45/02—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
- B21B45/0203—Cooling
- B21B45/0209—Cooling devices, e.g. using gaseous coolants
- B21B45/0215—Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes
- B21B45/0233—Spray nozzles, Nozzle headers; Spray systems
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/12—Accessories for subsequent treating or working cast stock in situ
- B22D11/124—Accessories for subsequent treating or working cast stock in situ for cooling
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B45/00—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
- B21B45/02—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
- B21B45/0203—Cooling
- B21B45/0209—Cooling devices, e.g. using gaseous coolants
- B21B45/0215—Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes
- B21B45/0218—Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes for strips, sheets, or plates
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
- Nozzles (AREA)
- Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
Abstract
本発明は、プレート状若しくはシート状の材料を扁平噴射流によって冷却するための装置であって、扁平噴射流が冷却すべき材料に向けられるようになっているものに関し、鋳鋼からなる第1のケーシング(2)を備えており、該ケーシングが扁平噴射流の幅にわたって延びており、条片(6)を備えており、該条片が前記第1のケーシング(2)の第1の壁(3)に結合されていて、該第1のケーシング(2)の第2の壁(4)と一緒に扁平噴射流ノズルを形成しており、鋳鋼からなる第2のケーシング(11)を備えており、該ケーシングが前記条片(6)に対して距離を置いて前記第1のケーシング(2)に結合されていて、冷却媒体の導入のための少なくとも1つの接続部(15)を有しており、流過開口(14)の設けられた分配プレート(13)を備えており、該分配プレートが前記両方のケーシング(2,11)間に配置されていて、該両方のケーシングの内室を互いに仕切っている。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレート状若しくはシート状の材料を扁平噴射流によって冷却するための装置であって、扁平噴射流が冷却すべき材料に向けられるようになっているものに関する。
【0002】
この種の装置は特に、スチール処理工場でのプレート若しくはストリップの冷却に用いられる。他の使用領域がプラスチック処理である。
【0003】
本発明の課題は、前記形式の装置を改善して、該装置が大きな作業幅を有していて、冷却プロセスを著しく均一に行って、高い処理品質を保証できるようにすることである。
【0004】
前記課題を解決するために本発明に基づく装置は、
鋳鋼からなる第1のケーシングを備えており、該ケーシングが扁平噴射流の幅にわたって延びており、
条片を備えており、該条片が前記第1のケーシングの第1の壁に結合されていて、該第1のケーシングの第2の壁と一緒に扁平噴射流ノズルを形成しており、
鋳鋼からなる第2のケーシングを備えており、該ケーシングが前記条片に対して距離をおいて前記第1のケーシングに結合されていて、冷却媒体の導入のための少なくとも1つの接続部を有しており、
流過開口の設けられた分配プレートを備えており、該分配プレートが前記両方のケーシング間に配置されていて、該両方のケーシングの内室を互いに仕切っている。
【0005】
本発明は次のような認識に基づくものであり、即ち、溶接構造では、5メートルにわたる著しく幅の広い扁平噴射流(フラット・ジェット流)によって処理を行う場合に、極めて均一な冷却を達成することができないことにある。注意深く応力除去の焼きなましを行った場合でも、熱負荷が溶接構造の反り若しくは歪みを生ぜしめてしまうことになる。ノズルは冷却すべき材料に対して短い距離に位置していて、著しい放射熱にさらされる。溶接構造の反り若しくは歪みは特にノズルの形状に不都合な影響を及ぼす。ノズルは搬送方向でも垂直方向でも円弧状に変形してしまうことになる。ノズルはねじれることにもなる。ノズルの変形は、扁平噴射流の厚さを扁平噴射流幅にわたって変化させてしまうことになる。その結果、材料が材料の幅にわたって不均一に冷却されて不都合であり、品質低下が生じることになる。
【0006】
本発明は、鋳鋼からなっていて互いに結合された2つのケーシングを用いるものであり、該ケーシング間に分配プレートが締め込まれている。これによって、ねじれのない剛性的な構造体を形成することができ、このような構造体は著しい扁平噴射流幅でも高い熱負荷に持ちこたえて、ノズルの変形を生ぜしめることがない。従って冷却プロセスが極めて一様に進み、その結果、高品質のプレートが製造できる。
【0007】
第2のケーシングは、有利には同じく扁平噴射流の幅にわたって延びていて、冷却媒体を受け取り、分配プレートを介して第1のケーシングの内室へ均一に供給する。これによって、ノズルの負荷、即ちノズルへの供給が扁平噴射流の幅にわたって均一である。
【0008】
前述の作用効果は、第2のケーシングが冷却媒体の導入のための複数の接続部を有しており、該接続部の面積が少なくとも分配プレートの流過開口の面積に相当していることによって改善される。
【0009】
構造体の安定性は、第1及び/又は第2のケーシングの内室が、流れ方向へ延びる鋳造ウエブを備えていることによってさらに高められる。このようにして得られた全体として比較的に扁平(フラット)で垂直な構成ユニットは、両方のケーシングの鋳造構造及び分配プレートの締め込みに基づき、著しい長さでも高ねじり剛性でかつ高耐熱性である。
【0010】
第1のケーシングの鋳造ウエブはノズルに対して所定の間隔を置いて終わっており、該間隔は有利にはノズル長さの少なくとも1.5倍である。これによって、鋳造ウエブに起因する流れの乱れは、冷却媒体がノズル内に流入する前に消滅する。
【0011】
ノズルの長さは、ノズルからの流出の後の噴流の広がりを制限するために有利には10mm乃至40mmである。
【0012】
本発明のさらなる改善のために、条片(ストリップ)を第1のケーシングの第1の壁の外面に配置してある。このような配置により、条片はケーシング構造を弱化させるものではない。シール問題も生じない。漏れは扁平噴射流の均一性を損なうことになり、ひいては処理結果の低下をもたらすことになる。
【0013】
前述の観点から特に有利には、条片は第1のケーシングの第1の壁の外面にメタルシールをなして接触している。
【0014】
有利には、条片は第1のケーシングの第1の壁から突出する肩部に支えられている。これによって、構造全体の剛性がさらに高められる。
【0015】
本発明の別の実施態様では、扁平噴射流の厚さ(これは有利には1mm乃至4mmである)を、条片と肩部との間に配置されたシムによって調節可能にしてある。明らかなように、シムは長く延びたノズルの正確なノズル調節を確実に行うために最も適している。
【0016】
有利には、第1のケーシングの第1の壁は第1のケーシングの第2の壁に対して垂直に向けて配置されている。ノズルは面平行な平面間に形成されており、一方の平面は条片に設けられており、他方の平面は第1のケーシングの第2の壁に設けられている。この場合に配置は、両方のケーシングが冷却すべき材料に対して垂直に配置された直立の1つの構成ユニットを形成するように行われてよく、第1のケーシングの第1の壁は40°乃至50°にわたって折り曲げられており、その結果、扁平噴射流が同じく40°乃至50°の角度で、冷却すべき材料に当たる。
【0017】
次に本発明を、図示の有利な実施例に基づき詳細に説明する。図1は、本発明に基づく装置の垂直断面図である。
【0018】
装置は、扁平噴射流の形成のために役立っており、扁平噴射流は鋼板(スチールプレート)1に向けられている。鋼板1は図1で左側から右側へ搬送される。扁平噴射流の幅は、図1の紙面に垂直な方向で測定して5メートルである。
【0019】
装置は鋳鋼からなる第1のケーシング2を有しており、該ケーシングは扁平噴射流の全幅にわたって延びている。ケーシングはほぼ第1の壁3及び第2の壁4から成っており、両方の壁は鋳造ウエブ5及び端壁(図示省略)によって互いに結合されている。
【0020】
第1の壁3の外面に条片6を配置してあり、条片は第2の壁4と一緒に扁平噴射流・ノズルを形成している。第1の壁3は屈曲されており、第2の壁4はノズル領域で第1の壁3と直角を成すように形成されている。このような構成によって、扁平噴射流を鋼板1に当てる角度が規定されている。ノズルの長さは図示の例では20mmである。これによって、ノズルからの流出した後の扁平噴射流の厚さはほとんど増大しない。
【0021】
鋳造ウエブ5はノズルに対して距離を置いて終わっており、該距離はノズル長さの複数倍である。これによって冷却媒体の流れの、鋳造ウエブ5に起因する乱れは、冷却媒体がノズル内に流入する際にはすでに消滅している。その結果、扁平噴射流の著しく均一な形成が達成される。
【0022】
第1のケーシング2の第1の壁3の外面への条片6の配置は、第1のケーシング2の安定性の増大に寄与する。この場合に配置は、条片6が第1の壁3の外面にメタルシールをなして接触するように行われている。従って、扁平噴射流を損ねるような漏れが避けられる。
【0023】
条片6はねじ7を用いて第1の壁3の外面に緊締されている。さらに条片6は第1のケーシング2の第1の壁3から突出する肩部8に支えられている。ノズル間隙の高さ、即ち扁平噴射流の厚さは、シム9によって規定され、シムは条片6と肩部8との間に配置されていて、付加的にねじ10によって固定される。ノズルの変更はシム9の変換によって行われる。
【0024】
第1のケーシング2は条片6に対して距離を置いて第2のケーシング11にねじ結合されている。第2のケーシングは同じく鋳鋼からなっていて、かつ第1のケーシング2と同様に、一貫して扁平噴射流の全幅にわたって延びている。第2のケーシング11も内部に鋳造ウエブ12を備えている。
【0025】
両方のケーシング2,11間に1つの分配プレート13を締め込んである。分配プレートは冷却媒体のための流過開口14を有している。鋼からなる両方のケーシング2,11は、分配プレート13を介在して1つの剛体ユニットを形成しており、このような剛体ユニットは熱負荷下でも形状安定に保たれる。従って扁平噴射流は損なわれず、規定された形状で鋼板1に当たる。これによって最適な冷却効果が得られ、その結果、高い材料品質が達成される。
【0026】
第2のケーシング11は冷却媒体の導入のための複数の接続部15を備えている。冷却媒体は第2のケーシングの内室内に流入して、分配プレート13によって噴射流の幅にわたって均一に分配される。冷却媒体は流過開口14を経て第1のケーシング2の内室に到達して、次いで該ケーシングの出口端部で扁平噴射流・ノズル内に達する。配置は、接続部15が全体的に流過面積を規定しており、流過面積が少なくとも流過開口14の流過面積の総計に相応している行われており、この場合に比率の増大に伴って冷却媒体の分配が改善される。
【0027】
本発明の枠内で変更が可能である。このような変更は例えば、扁平噴射流をワークに当てる角度に対して行われる。第2のケーシングの、扁平噴射流の幅方向での長さは必ずしも第1のケーシングの長さに合致させられなくてもよいものの、同一の寸法が装置全体の安定性の観点から有利である。第1及び/又は第2のケーシングの鋳造ウエブは、場合によっては省略されてもよい。しかしながら、特に幅広い扁平噴射流を形成する場合には鋳造ウエブによる装置の安定性が必要とされる。さらに鋳造ウエブは強度機能のほかに、流れ案内装置としての機能も生ぜしめるものである。条片と第1のケーシングとの間のメタルシール若しくは金属的な密閉が、挿入されたシール部材によって代替され、若しくは補完されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に基づく装置の垂直断面図
【符号の説明】
【0029】
1 鋼板、 2 ケーシング、 3,4 壁、 5 鋳造ウエブ、 6 条片、 7 ねじ、 8 肩部、 9 シム、 11 ケーシング、 12 鋳造ウエブ、 13 分配プレート、 14 流過開口
【0001】
本発明は、プレート状若しくはシート状の材料を扁平噴射流によって冷却するための装置であって、扁平噴射流が冷却すべき材料に向けられるようになっているものに関する。
【0002】
この種の装置は特に、スチール処理工場でのプレート若しくはストリップの冷却に用いられる。他の使用領域がプラスチック処理である。
【0003】
本発明の課題は、前記形式の装置を改善して、該装置が大きな作業幅を有していて、冷却プロセスを著しく均一に行って、高い処理品質を保証できるようにすることである。
【0004】
前記課題を解決するために本発明に基づく装置は、
鋳鋼からなる第1のケーシングを備えており、該ケーシングが扁平噴射流の幅にわたって延びており、
条片を備えており、該条片が前記第1のケーシングの第1の壁に結合されていて、該第1のケーシングの第2の壁と一緒に扁平噴射流ノズルを形成しており、
鋳鋼からなる第2のケーシングを備えており、該ケーシングが前記条片に対して距離をおいて前記第1のケーシングに結合されていて、冷却媒体の導入のための少なくとも1つの接続部を有しており、
流過開口の設けられた分配プレートを備えており、該分配プレートが前記両方のケーシング間に配置されていて、該両方のケーシングの内室を互いに仕切っている。
【0005】
本発明は次のような認識に基づくものであり、即ち、溶接構造では、5メートルにわたる著しく幅の広い扁平噴射流(フラット・ジェット流)によって処理を行う場合に、極めて均一な冷却を達成することができないことにある。注意深く応力除去の焼きなましを行った場合でも、熱負荷が溶接構造の反り若しくは歪みを生ぜしめてしまうことになる。ノズルは冷却すべき材料に対して短い距離に位置していて、著しい放射熱にさらされる。溶接構造の反り若しくは歪みは特にノズルの形状に不都合な影響を及ぼす。ノズルは搬送方向でも垂直方向でも円弧状に変形してしまうことになる。ノズルはねじれることにもなる。ノズルの変形は、扁平噴射流の厚さを扁平噴射流幅にわたって変化させてしまうことになる。その結果、材料が材料の幅にわたって不均一に冷却されて不都合であり、品質低下が生じることになる。
【0006】
本発明は、鋳鋼からなっていて互いに結合された2つのケーシングを用いるものであり、該ケーシング間に分配プレートが締め込まれている。これによって、ねじれのない剛性的な構造体を形成することができ、このような構造体は著しい扁平噴射流幅でも高い熱負荷に持ちこたえて、ノズルの変形を生ぜしめることがない。従って冷却プロセスが極めて一様に進み、その結果、高品質のプレートが製造できる。
【0007】
第2のケーシングは、有利には同じく扁平噴射流の幅にわたって延びていて、冷却媒体を受け取り、分配プレートを介して第1のケーシングの内室へ均一に供給する。これによって、ノズルの負荷、即ちノズルへの供給が扁平噴射流の幅にわたって均一である。
【0008】
前述の作用効果は、第2のケーシングが冷却媒体の導入のための複数の接続部を有しており、該接続部の面積が少なくとも分配プレートの流過開口の面積に相当していることによって改善される。
【0009】
構造体の安定性は、第1及び/又は第2のケーシングの内室が、流れ方向へ延びる鋳造ウエブを備えていることによってさらに高められる。このようにして得られた全体として比較的に扁平(フラット)で垂直な構成ユニットは、両方のケーシングの鋳造構造及び分配プレートの締め込みに基づき、著しい長さでも高ねじり剛性でかつ高耐熱性である。
【0010】
第1のケーシングの鋳造ウエブはノズルに対して所定の間隔を置いて終わっており、該間隔は有利にはノズル長さの少なくとも1.5倍である。これによって、鋳造ウエブに起因する流れの乱れは、冷却媒体がノズル内に流入する前に消滅する。
【0011】
ノズルの長さは、ノズルからの流出の後の噴流の広がりを制限するために有利には10mm乃至40mmである。
【0012】
本発明のさらなる改善のために、条片(ストリップ)を第1のケーシングの第1の壁の外面に配置してある。このような配置により、条片はケーシング構造を弱化させるものではない。シール問題も生じない。漏れは扁平噴射流の均一性を損なうことになり、ひいては処理結果の低下をもたらすことになる。
【0013】
前述の観点から特に有利には、条片は第1のケーシングの第1の壁の外面にメタルシールをなして接触している。
【0014】
有利には、条片は第1のケーシングの第1の壁から突出する肩部に支えられている。これによって、構造全体の剛性がさらに高められる。
【0015】
本発明の別の実施態様では、扁平噴射流の厚さ(これは有利には1mm乃至4mmである)を、条片と肩部との間に配置されたシムによって調節可能にしてある。明らかなように、シムは長く延びたノズルの正確なノズル調節を確実に行うために最も適している。
【0016】
有利には、第1のケーシングの第1の壁は第1のケーシングの第2の壁に対して垂直に向けて配置されている。ノズルは面平行な平面間に形成されており、一方の平面は条片に設けられており、他方の平面は第1のケーシングの第2の壁に設けられている。この場合に配置は、両方のケーシングが冷却すべき材料に対して垂直に配置された直立の1つの構成ユニットを形成するように行われてよく、第1のケーシングの第1の壁は40°乃至50°にわたって折り曲げられており、その結果、扁平噴射流が同じく40°乃至50°の角度で、冷却すべき材料に当たる。
【0017】
次に本発明を、図示の有利な実施例に基づき詳細に説明する。図1は、本発明に基づく装置の垂直断面図である。
【0018】
装置は、扁平噴射流の形成のために役立っており、扁平噴射流は鋼板(スチールプレート)1に向けられている。鋼板1は図1で左側から右側へ搬送される。扁平噴射流の幅は、図1の紙面に垂直な方向で測定して5メートルである。
【0019】
装置は鋳鋼からなる第1のケーシング2を有しており、該ケーシングは扁平噴射流の全幅にわたって延びている。ケーシングはほぼ第1の壁3及び第2の壁4から成っており、両方の壁は鋳造ウエブ5及び端壁(図示省略)によって互いに結合されている。
【0020】
第1の壁3の外面に条片6を配置してあり、条片は第2の壁4と一緒に扁平噴射流・ノズルを形成している。第1の壁3は屈曲されており、第2の壁4はノズル領域で第1の壁3と直角を成すように形成されている。このような構成によって、扁平噴射流を鋼板1に当てる角度が規定されている。ノズルの長さは図示の例では20mmである。これによって、ノズルからの流出した後の扁平噴射流の厚さはほとんど増大しない。
【0021】
鋳造ウエブ5はノズルに対して距離を置いて終わっており、該距離はノズル長さの複数倍である。これによって冷却媒体の流れの、鋳造ウエブ5に起因する乱れは、冷却媒体がノズル内に流入する際にはすでに消滅している。その結果、扁平噴射流の著しく均一な形成が達成される。
【0022】
第1のケーシング2の第1の壁3の外面への条片6の配置は、第1のケーシング2の安定性の増大に寄与する。この場合に配置は、条片6が第1の壁3の外面にメタルシールをなして接触するように行われている。従って、扁平噴射流を損ねるような漏れが避けられる。
【0023】
条片6はねじ7を用いて第1の壁3の外面に緊締されている。さらに条片6は第1のケーシング2の第1の壁3から突出する肩部8に支えられている。ノズル間隙の高さ、即ち扁平噴射流の厚さは、シム9によって規定され、シムは条片6と肩部8との間に配置されていて、付加的にねじ10によって固定される。ノズルの変更はシム9の変換によって行われる。
【0024】
第1のケーシング2は条片6に対して距離を置いて第2のケーシング11にねじ結合されている。第2のケーシングは同じく鋳鋼からなっていて、かつ第1のケーシング2と同様に、一貫して扁平噴射流の全幅にわたって延びている。第2のケーシング11も内部に鋳造ウエブ12を備えている。
【0025】
両方のケーシング2,11間に1つの分配プレート13を締め込んである。分配プレートは冷却媒体のための流過開口14を有している。鋼からなる両方のケーシング2,11は、分配プレート13を介在して1つの剛体ユニットを形成しており、このような剛体ユニットは熱負荷下でも形状安定に保たれる。従って扁平噴射流は損なわれず、規定された形状で鋼板1に当たる。これによって最適な冷却効果が得られ、その結果、高い材料品質が達成される。
【0026】
第2のケーシング11は冷却媒体の導入のための複数の接続部15を備えている。冷却媒体は第2のケーシングの内室内に流入して、分配プレート13によって噴射流の幅にわたって均一に分配される。冷却媒体は流過開口14を経て第1のケーシング2の内室に到達して、次いで該ケーシングの出口端部で扁平噴射流・ノズル内に達する。配置は、接続部15が全体的に流過面積を規定しており、流過面積が少なくとも流過開口14の流過面積の総計に相応している行われており、この場合に比率の増大に伴って冷却媒体の分配が改善される。
【0027】
本発明の枠内で変更が可能である。このような変更は例えば、扁平噴射流をワークに当てる角度に対して行われる。第2のケーシングの、扁平噴射流の幅方向での長さは必ずしも第1のケーシングの長さに合致させられなくてもよいものの、同一の寸法が装置全体の安定性の観点から有利である。第1及び/又は第2のケーシングの鋳造ウエブは、場合によっては省略されてもよい。しかしながら、特に幅広い扁平噴射流を形成する場合には鋳造ウエブによる装置の安定性が必要とされる。さらに鋳造ウエブは強度機能のほかに、流れ案内装置としての機能も生ぜしめるものである。条片と第1のケーシングとの間のメタルシール若しくは金属的な密閉が、挿入されたシール部材によって代替され、若しくは補完されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に基づく装置の垂直断面図
【符号の説明】
【0029】
1 鋼板、 2 ケーシング、 3,4 壁、 5 鋳造ウエブ、 6 条片、 7 ねじ、 8 肩部、 9 シム、 11 ケーシング、 12 鋳造ウエブ、 13 分配プレート、 14 流過開口
Claims (10)
- プレート状若しくはシート状の材料を扁平噴射流によって冷却するための装置であって、扁平噴射流が冷却すべき材料に向けられるようになっているものにおいて、
鋳鋼からなる第1のケーシング(2)を備えており、該ケーシングが扁平噴射流の幅にわたって延びており、
条片(6)を備えており、該条片が前記第1のケーシング(2)の第1の壁(3)に結合されていて、該第1のケーシング(2)の第2の壁(4)と一緒に扁平噴射流ノズルを形成しており、
鋳鋼からなる第2のケーシング(11)を備えており、該ケーシングが前記条片(6)に対して距離を置いて前記第1のケーシング(2)に結合されていて、冷却媒体の導入のための少なくとも1つの接続部(15)を有しており、
流過開口(14)の設けられた分配プレート(13)を備えており、該分配プレートが前記両方のケーシング(2,11)間に配置されていて、該両方のケーシングの内室を互いに仕切っていることを特徴とする、材料を扁平噴射流によって冷却するための装置。 - 第2のケーシング(11)が冷却媒体の導入のための複数の接続部(15)を有しており、該接続部の面積が少なくとも分配プレート(13)の流過開口(14)の面積に相当している請求項1記載の装置。
- 第1及び/又は第2のケーシング(2,11)の内室が、流れ方向へ延びる鋳造ウエブ(5,12)を備えている請求項1又は2記載の装置。
- 第1のケーシング(2)の鋳造ウエブ(5)がノズルに対して間隔を置いて終わっており、該間隔がノズル長さの少なくとも1.5倍である請求項3記載の装置。
- ノズルの長さは、10mm乃至40mmである請求項1から4のいずれか1項記載の装置。
- 条片(6)が第1のケーシング(2)の第1の壁(3)の外面に配置されている請求項1から5のいずれか1項記載の装置。
- 条片(6)が第1のケーシング(2)の第1の壁(3)の外面にメタルシールをなして接触している請求項6記載の装置。
- 条片(6)が第1のケーシング(2)の第1の壁(3)から突出する肩部(8)に支えられている請求項1から7のいずれか1項記載の装置。
- 扁平噴射流の厚さが、条片(6)と肩部(8)との間に配置されたシム(9)によって調節可能である請求項8記載の装置。
- 第1のケーシング(2)の第1の壁(3)が第1のケーシング(2)の第2の壁(4)に対して垂直に向けて配置されている請求項1から9のいずれか1項記載の装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE20114136U DE20114136U1 (de) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | Vorrichtung zum Kühlen von Material durch Erzeugen eines Flachstrahls |
PCT/EP2002/009039 WO2003018232A1 (de) | 2001-08-27 | 2002-08-13 | Vorrichtung zum kühlen von material durch erzeugen eines flachstrahls |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005500169A true JP2005500169A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=7960986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003522733A Pending JP2005500169A (ja) | 2001-08-27 | 2002-08-13 | 材料を扁平噴射流によって冷却するための装置 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1420912B1 (ja) |
JP (1) | JP2005500169A (ja) |
KR (1) | KR20040035744A (ja) |
CN (1) | CN1263550C (ja) |
AT (1) | ATE299765T1 (ja) |
DE (2) | DE20114136U1 (ja) |
RU (1) | RU2294813C2 (ja) |
WO (1) | WO2003018232A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108746221A (zh) * | 2018-05-22 | 2018-11-06 | 上海宝钢工业技术服务有限公司 | 高压狭缝式喷嘴 |
Families Citing this family (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE20114136U1 (de) * | 2001-08-27 | 2001-11-29 | Loi Thermprocess Gmbh | Vorrichtung zum Kühlen von Material durch Erzeugen eines Flachstrahls |
KR100500756B1 (ko) * | 2003-06-27 | 2005-07-11 | 주식회사 디엠에스 | 평판 디스플레이 표면 처리용 유체분사장치 |
DE102004051047A1 (de) * | 2004-10-19 | 2006-04-27 | Loi Thermprocess Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Abschrecken von Flachprodukten aus Stahl |
CN100443207C (zh) * | 2007-03-28 | 2008-12-17 | 辽宁省轧制工程技术中心 | 可形成扁平喷射流的冷却装置 |
DE102007024245B3 (de) * | 2007-05-15 | 2008-08-28 | Lechler Gmbh | Sprühdüse |
KR100849260B1 (ko) * | 2008-01-03 | 2008-07-29 | 김호천 | 급냉 분사장치 |
CN101837379B (zh) * | 2009-03-20 | 2013-04-24 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种层流宽度可偏调式冷却装置及控制方法 |
CN102049357B (zh) * | 2010-12-23 | 2012-07-25 | 中冶京诚工程技术有限公司 | 缝隙式喷头冷却装置 |
KR101218708B1 (ko) * | 2010-12-28 | 2013-01-07 | 재단법인 포항산업과학연구원 | Pfc 공정용 노즐 |
CN102266831B (zh) * | 2011-07-08 | 2012-11-07 | 东北大学 | 一种可形成高密度喷射流的冷却装置及制造方法 |
CN102319748B (zh) * | 2011-07-08 | 2013-09-25 | 东北大学 | 一种产生扁平射流的冷却装置及制造方法 |
CN102274808A (zh) * | 2011-07-08 | 2011-12-14 | 东北大学 | 可形成高密度喷射流的冷却装置 |
CN103060536A (zh) * | 2013-01-29 | 2013-04-24 | 中冶赛迪工程技术股份有限公司 | 一种自身宽向流量可调的防烘烤缝隙喷嘴 |
DE102013019619A1 (de) | 2013-11-25 | 2015-05-28 | Loi Thermprocess Gmbh | Verfahren zum Wärmebehandeln und Abschreckeinrichtung zum Kühlen von platten- oder bahnförmigem Blech aus Metall |
CN104043548B (zh) * | 2014-06-06 | 2017-01-11 | 宁波中令清洁技术有限公司 | 用于除尘与去水的喷气清洁装置 |
CN105344502A (zh) * | 2014-08-20 | 2016-02-24 | 宝山钢铁股份有限公司 | 高压滑块式狭缝喷射装置及其间隙调整方法 |
CN105435978B (zh) * | 2016-01-20 | 2018-03-23 | 中国工程物理研究院化工材料研究所 | 用于搅拌设备的喷头 |
CN106424171B (zh) * | 2016-09-18 | 2018-03-27 | 太原科技大学 | 一种用于热轧板带钢高压水除鳞装置 |
DE102017104550A1 (de) | 2017-03-04 | 2018-09-06 | Loi Thermprocess Gmbh | Einrichtung und Verfahren zum Abkühlen eines Flacherzeugnisses |
DE102017220891A1 (de) | 2017-11-22 | 2019-05-23 | Sms Group Gmbh | Verfahren zum Kühlen eines metallischen Guts und Kühlbalken |
DE102018220319A1 (de) | 2018-11-27 | 2020-05-28 | Sms Group Gmbh | Kühlvorrichtung und Kühlsystem zum Kühlen eines Kühlguts |
DE102019101948A1 (de) * | 2019-01-25 | 2020-07-30 | Loi Thermprocess Gmbh | Einrichtung und Verfahren zum Abkühlen von metallischem Blech |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB606036A (en) * | 1945-01-01 | 1948-08-05 | Alick Clarkson | Venturi cleaning nozzle |
FR1151450A (fr) * | 1955-06-25 | 1958-01-30 | Deutsche Edelstahlwerke Ag | Dispositif de trempe ou de refroidissement brusque |
NL7604452A (en) * | 1976-04-27 | 1977-10-31 | Hoogovens Ijmuiden Bv | Cooling water sprayer for hot strip rolls - has very accurately adjustable full width slot(s) |
DE20114136U1 (de) * | 2001-08-27 | 2001-11-29 | Loi Thermprocess Gmbh | Vorrichtung zum Kühlen von Material durch Erzeugen eines Flachstrahls |
-
2001
- 2001-08-27 DE DE20114136U patent/DE20114136U1/de not_active Expired - Lifetime
-
2002
- 2002-08-13 EP EP02796224A patent/EP1420912B1/de not_active Expired - Lifetime
- 2002-08-13 DE DE50203689T patent/DE50203689D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2002-08-13 WO PCT/EP2002/009039 patent/WO2003018232A1/de active IP Right Grant
- 2002-08-13 JP JP2003522733A patent/JP2005500169A/ja active Pending
- 2002-08-13 CN CNB028167406A patent/CN1263550C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2002-08-13 AT AT02796224T patent/ATE299765T1/de active
- 2002-08-13 KR KR10-2004-7003042A patent/KR20040035744A/ko active IP Right Grant
- 2002-08-13 RU RU2004109151/02A patent/RU2294813C2/ru not_active IP Right Cessation
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108746221A (zh) * | 2018-05-22 | 2018-11-06 | 上海宝钢工业技术服务有限公司 | 高压狭缝式喷嘴 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20040035744A (ko) | 2004-04-29 |
RU2004109151A (ru) | 2005-05-20 |
DE20114136U1 (de) | 2001-11-29 |
WO2003018232A1 (de) | 2003-03-06 |
CN1547517A (zh) | 2004-11-17 |
DE50203689D1 (de) | 2005-08-25 |
EP1420912B1 (de) | 2005-07-20 |
CN1263550C (zh) | 2006-07-12 |
ATE299765T1 (de) | 2005-08-15 |
RU2294813C2 (ru) | 2007-03-10 |
EP1420912A1 (de) | 2004-05-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005500169A (ja) | 材料を扁平噴射流によって冷却するための装置 | |
CN100443207C (zh) | 可形成扁平喷射流的冷却装置 | |
CA2465879C (en) | Plasma processing apparatus | |
US4670361A (en) | Manifold device for fuel cell system | |
EP3799523A1 (en) | Flow-through heaters | |
US20180274958A1 (en) | Flow sensor with hot film anemometer | |
JP3665369B2 (ja) | 構造部分を冷却するための冷却装置 | |
JPS61248848A (ja) | ガズ媒体により薄板を非接触的に案内するための装置 | |
GB2372093A (en) | Arrangement for cooling a component | |
US2871529A (en) | Apparatus for casting of metal | |
JP2820778B2 (ja) | ガラス板の接触焼入れのための装置 | |
JPWO2010073666A1 (ja) | ガス供給装置、真空処理装置及び電子デバイスの製造方法 | |
CN102399973B (zh) | 一种热处理用汽雾冷却装置 | |
JP4331117B2 (ja) | プラズマ処理装置の電極構造 | |
KR102442759B1 (ko) | 공기 세정 장치 및 공기 세정 장치용 노즐 | |
JP2642282B2 (ja) | 液体供給装置 | |
JPH04186852A (ja) | ボンデイング装置 | |
JPH0327286B2 (ja) | ||
EP3666376B1 (en) | Surface modification device | |
JP2004314053A (ja) | 塗布液吐出用ダイヘッド | |
JP2006181448A (ja) | ダイヘッド | |
JPH0953406A (ja) | インピンジメント冷却装置及びガスタービン翼 | |
JP4219123B2 (ja) | 連続鋳造用鋳型 | |
JP2625052B2 (ja) | 給液ノズル | |
JPH09133800A (ja) | 電子線照射装置 |