JP2005343399A - 車両用旋回走行制御装置 - Google Patents

車両用旋回走行制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005343399A
JP2005343399A JP2004167915A JP2004167915A JP2005343399A JP 2005343399 A JP2005343399 A JP 2005343399A JP 2004167915 A JP2004167915 A JP 2004167915A JP 2004167915 A JP2004167915 A JP 2004167915A JP 2005343399 A JP2005343399 A JP 2005343399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turning
deceleration
vehicle
deceleration start
start threshold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004167915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4615899B2 (ja
Inventor
Takeshi Ishimoto
武 石本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2004167915A priority Critical patent/JP4615899B2/ja
Priority to DE602005025713T priority patent/DE602005025713D1/de
Priority to EP05011960A priority patent/EP1604877B1/en
Priority to CNB200510074767XA priority patent/CN100439168C/zh
Priority to US11/143,573 priority patent/US8020947B2/en
Publication of JP2005343399A publication Critical patent/JP2005343399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4615899B2 publication Critical patent/JP4615899B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/1755Brake regulation specially adapted to control the stability of the vehicle, e.g. taking into account yaw rate or transverse acceleration in a curve
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2201/00Particular use of vehicle brake systems; Special systems using also the brakes; Special software modules within the brake system controller
    • B60T2201/12Pre-actuation of braking systems without significant braking effect; Optimizing brake performance by reduction of play between brake pads and brake disc
    • B60T2201/122Pre-actuation in case of ESP control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2201/00Particular use of vehicle brake systems; Special systems using also the brakes; Special software modules within the brake system controller
    • B60T2201/16Curve braking control, e.g. turn control within ABS control algorithm
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2210/00Detection or estimation of road or environment conditions; Detection or estimation of road shapes
    • B60T2210/20Road shapes
    • B60T2210/24Curve radius

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】 自動減速による初期応答性を向上させ、減速効果の向上を図る。
【解決手段】 車両が安定旋回走行を確保可能な基準減速開始閾値Vs及びRsを算出し、これをヨーレートの変化量ΔΦに応じて補正して減速開始閾値Vs*、Rs*を設定し、旋回速度Vが減速開始閾値Vs*を上回るとき又は旋回半径Rが減速開始閾値Rs*を下回るときに自動減速を行う。このとき、ヨーレートの変化量ΔΦが大きいときほど、基準減速開始閾値Vsを旋回速度Vが上回り易く、また基準減速開始閾値Rsを旋回半径Rが下回り易く補正する。ポンプ15を作動して制動力を発生させるような初期応答性を確保することのできない状態であっても、旋回速度Vが基準減速開始閾値Vsを上回る時点又は旋回半径が基準減速開始閾値Rsを下回る時点では、すでにある程度制動力が発生されているから、真に減速度を必要とする時点での初期応答性の低下が抑制されることになる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、安定した旋回走行を図る車両用旋回走行制御装置に関するものである。
従来、カーブ等を旋回走行する車両の運動状態、或いは運転操作状態から、車両が安定して旋回走行可能な状態にあるかを判断し、必要に応じて車両に制動力を発生させることで、安定した旋回走行を確保するようにした制御装置が提案されている。
例えば、カーブ等を旋回走行する車両の運動状態から車両の旋回状態量を検出し、この旋回状態量が、車両が安定して旋回走行可能な旋回限界状態量に対して或るしきい値まで接近した場合に、車両が安定した旋回走行を維持するために必要な制動力を車両に付与するようにした車両の旋回制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2600876号
前述のように、車両の旋回状態量に応じて必要に応じて制動力を発生させることによって、旋回走行時に、運転者の意思に関わらず車両が安定した旋回走行可能な限界を超えないように自動減速が行われることになり、運転者の予想に反してコーナが急な場合等に自車両がオーバースピードでコーナに進入した場合であっても、すばやく車両の減速が行われることになって車両の安定性を確保することができる。
しかしながら、前記制動力を発生させるためのシステムとして、例えば、圧力発生源であるモータポンプを具備した油圧ブレーキ用アクチュエータ、いわゆるポンプアップシステムを適用した場合には、減速制御により制動力を発生させる必要があると判断された時点で、モータポンプを作動させ制動液圧を発生させるようにしている。このため、場合によっては、ホイールシリンダに作用する制動液圧が目標とする制動液圧に昇圧されるまでに時間がかかり、減速制御による自動減速の初期応答性を十分確保することができない場合がある。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題点に着目してなされたものであり、自動減速による初期応答性を向上させ、十分な減速効果を得ることの可能な車両用旋回走行制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用旋回走行制御装置は、旋回状態検出手段で検出した自車両の旋回状態が予め設定した減速開始閾値を超えたときに、走行制御手段により旋回状態に応じて自車両を減速する。このとき、前記減速開始閾値を、自車両の走行状態に応じて閾値設定手段により設定する。
ここで、走行制御手段が、例えば油圧回路を用いて減速を行うようにしている場合等、減速度が実際に発生されるまでに時間がかかるような場合には、走行制御手段での減速制御の初期応答性が低下する場合がある。しかしながら、走行状態検出手段で検出される自車両の現在の走行状態から、走行制御手段での減速制御の初期応答性の必要度合を推測し、この必要度合に応じて、初期応答性の低下を考慮して前記減速開始閾値を設定することで、自車両の旋回状態が前記減速開始閾値を超えた時点での減速度を確保することが可能となり、走行制御手段での減速制御による初期応答性の低下による影響が抑制されることになる。
本発明に係る車両用旋回走行制御装置は、自車両の現在の走行状態を検出し、これに応じて減速開始閾値を設定するようにしたから、走行制御手段での減速制御による初期応答性の低下を考慮して、自車両の走行状態に応じて減速開始閾値を設定することで、初期応答性の低下に起因する影響を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
まず、第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の概略構成を示すブロック図である。この車両用旋回走行制御装置は、各車輪の車輪速度Vwi(i=FL〜RR)を検出する電磁誘導式の車輪速センサ1、例えば水銀スイッチを用いて車体の前後加速度Xg及び横加速度Ygを検出する加速度センサ2、ステアリングホイール3aの操舵角θを検出する光学式・非接触型の操舵角センサ3及び車体に発生するヨーレートΦを検出するヨーレートセンサ4等を備えており、これらセンサは、コントローラ5に接続される。
コントローラ5は、例えばマイクロコンピュータで構成されており、各センサからの検出信号に基づいて後述する旋回走行制御処理を実行し、制動力制御装置6とエンジン出力制御装置7とを駆動制御して車両の旋回状態に応じた自動減速を行う。
ここで、制動力制御装置6は、アンチスキッド制御(ABS)、トラクション制御(TCS)、スタビリティ制御(VDC)等に用いられる制動流体圧制御回路を利用したものであり、図2に示すように、マスターシリンダ8と各ホイールシリンダ9iとの間に介装されて、運転者のブレーキ操作に係らず各ホイールシリンダ9iの制動液圧を増圧、保持、減圧できるように構成されている。
マスターシリンダ8は、先ず、ノーマルオープン型の切換バルブ10Aと、ノーマルオープン型のインレットソレノイドバルブ11FL・11RRとを介して、フロント左・リヤ右のホイールシリンダ9FL・9RRに連結されると共に、ノーマルオープン型の切換バルブ10Bと、ノーマルオープン型のインレットソレノイドバルブ11FR・11RLとを介して、フロント右・リヤ左のホイールシリンダ9FR・9RLに連結されている。
インレットソレノイドバルブ11iの夫々には、ブレーキ解除時にオリフィスをバイパスして、各ホイールシリンダ9iの制動液圧をマスターシリンダ8へ戻すリターンチェックバルブ12iが配設されている。
さらに、マスターシリンダ8は、ノーマルクローズ型の切換バルブ13Aを介して、切換バルブ10Aの下流側(ホイールシリンダ側)に連結されると共に、ノーマルクローズ型の切換バルブ13Bを介して、切換バルブ10Bの下流側(ホイールシリンダ側)に連結されており、これら切換制御弁10Aと13Aとの間、及び切換制御弁10Bと13Bとの間には、電動モータ14で駆動され、切換バルブ13A、13B側を吸入側とする共通のポンプ15が介装されている。
ポンプ15の吸入側には、吸入する流体の逆流を阻止するインレットバルブ16が設けられており、ポンプ15の吐出側には、吐出する流体の逆流を阻止するアウトレットバルブ17と、ポンプ15から吐出した液圧の脈動を抑制するダンパ室18とが配設されている。
また、フロント左・リヤ右のホイールシリンダ9FL・9RRは、ノーマルクローズ型のアウトレットソレノイドバルブ19FL・19RRを介して、切換バルブ13Aの下流側(ポンプ側)に連結され、フロント右・リヤ左のホイールシリンダ9FR・9RLは、ノーマルクローズ型のアウトレットソレノイドバルブ19FR・19RLを介して、切換バルブ13Bの下流側(ポンプ側)に連結されている。
アウトレットソレノイドバルブ19FL・19RRの上流側(切換バルブ13A側)と、アウトレットソレノイドバルブ19FR・19RLの上流側(切換バルブ13B側)とには、各ホイールシリンダ9iの減圧時に、この減圧を効率良く行うために、ホイールシリンダ9iからの制動液圧を一時的に貯えるリザーバ20が配設されている。
以上より、制動力制御装置6は、切換バルブ10A・10Bと、切換バルブ13A・13Bと、インレットソレノイドバルブ11iと、アウトレットソレノイドバルブ19iとが非通電状態にあるときに、運転者のブレーキ操作に応じた通常の制動液圧が、切換バルブ10A・10Bと、インレットソレノイドバルブ11iとを通じて各ホイールシリンダ9iに供給される。
また、切換バルブ10A・10Bと、切換バルブ13A・13Bを通電状態にし、且つポンプ15を作動させるときに、運転者のブレーキ操作に係らず、切換バルブ13A・13Bを介してマスターシリンダ8から吸い出された制動液圧が、インレットソレノイドバルブ11iを通じて各ホイールシリンダ9iに供給され、増圧される。
また、切換バルブ10A・10Bとインレットソレノイドバルブ11iとを通電状態にするときに、各ホイールシリンダ9i、ポンプ15、及びリザーバ20が遮断され、各ホイールシリンダ9iの制動液圧が保持される。
さらに、切換バルブ10A・10Bと、インレットソレノイドバルブ11iと、アウトレットソレノイドバルブ19iとを通電状態にし、且つポンプ15を作動させるときに、各ホイールシリンダ9iの制動液圧がリザーバ20側に吸い出され、減圧される。
したがって、コントローラ5は、上記の切換バルブ10A・10Bと、切換バルブ13A・13Bと、インレットソレノイドバルブ11iと、アウトレットソレノイドバルブ19iとへの通電を夫々制御すると共に、ポンプ15を駆動制御することで、各ホイールシリンダ9iの制動液圧を増圧、保持、減圧することができる。
そして、図1のエンジン出力制御装置7は、例えばスロットルバルブの開度を調整することにより、エンジン出力を制御するように構成されている。
次に、コントローラ5で実行する旋回走行制御処理の処理手順の一例を、図3のフローチャートに基づいて説明する。この旋回走行制御処理は、所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込み処理として実行される。
図3に示すように、まず、ステップS1で、各種センサからの検出信号を読み込む。具体的には、車輪速センサ1からの各車輪速Vwi、加速度センサ2からの前後加速度Xg及び横加速度Yg、操舵角センサ3からの操舵角θ、ブレーキペダルセンサ4からのブレーキペダルの踏込み情報を読み込む。
次いで、ステップS2に移行し、例えば、各車輪速度Vwiと前後加速度Xgとに基づいて公知の手順で車体速度Vを算出する。次いで、ステップS3に移行し、車体速度(以下、旋回速度ともいう。)Vと横加速度Ygとから、現在の車両の旋回半径Rを下記(1)式に従って算出する。なお、本実施形態では、単に旋回速度Vと横加速度Ygとを用いて旋回半径Rを算出しているが、これに限定されるものではなく、精度向上を図って操舵角θやヨー角加速度等も用いて旋回半径Rを算出してもよい。
R=V2/Yg ……(1)
次いでステップS4に移行し、旋回半径Rに対する基準減速開始閾値Rsを算出する。まず、現在の旋回速度Vに対して安定して旋回できる限界旋回半径RLを、下記(2)式に従って算出する。ここで、式(2)中のYgLは安定して旋回できる限界横加速度であり、車両の諸元によって定まるが、各車輪速度Vwiと旋回速度Vとから求まる各車輪のスリップ率Siに応じて変化させてもよい。
L=V2/YgL ……(2)
次に、下記(3)式に示すように、上記の限界旋回半径RLに、“1”よりも大きな所定値h(例えば、h=1.1程度)を乗じて基準減速開始閾値Rsを算出する。ここで、基準減速開始閾値Rsを限界旋回半径RLよりも大きくなるように設定しているのは、旋回半径Rが限界旋回半径RLに達する前に、すなわちタイヤのグリップ力が飽和する前に、自動減速を開始するためである。
Rs=h・RL ……(3)
次いで、ステップS5に移行し、旋回速度Vに対する基準減速開始閾値Vsを設定する。
まず、現在の旋回半径Rに対して安定して旋回できる限界旋回速度VLを、下記(4)式に従って算出する。
L=(R・YgL1/2 ……(4)
次に、下記(5)式に示すように、上記の限界旋回速度VLに、“1”よりも小さな所定値k(例えば、k=0.9程度)を乗じて基準減速開始閾値Vsを算出する。
ここで、基準減速開始閾値Vsを限界旋回速度VLよりも小さくなるように設定しているのは、旋回速度Vが基準限界旋回速度VLに達する前、すなわちタイヤのグリップ力が飽和する前に、自動減速を開始するためである。
Vs=k・VL ……(5)
次いで、ステップS6に移行し、走行状態の変化量として、ヨーレートセンサ4で検出されるヨーレートΦの変化量を、次式(6)から算出する。
ΔΦ=〔Φ(t)−Φ(t−Δt)〕/Δt ……(6)
なお、式中のΔtは、任意に設定される一定時間である。また、前記(6)式から算出されるΔΦが負値であるときにはその絶対値をΔΦとする。
次いで、ステップS7に移行し、前記基準減速開始閾値Rsを補正するための補正係数Krsを設定する。
具体的には、図3のフローチャートのステップS7中に記載されている制御マップに基づいて、ステップS6で算出したヨーレート変化量ΔΦに応じて設定する。なお、ステップS7に記載されている制御マップにおいて、横軸はヨーレート変化量ΔΦ、縦軸は補正係数Krsである。この補正係数Krsは、ヨーレート変化量ΔΦがしきい値ΔΦ1以下の比較的小さい領域では、第1の値として“1.0”に設定され、ヨーレート変化量ΔΦが増加するとこれに比例して補正係数Krsも増加し、ヨーレート変化量ΔΦがしきい値ΔΦ2以上の比較的大きい領域では、前記第1の値よりも大きな第2の値(例えば、“1.3”程度)に設定される。
このようにして、基準減速開始閾値Rsに対する補正係数Krsを設定したならば、次にステップS8に移行し、今度は、基準減速開始閾値Vsに対する補正係数Kvsを設定する。
具体的には、図3のフローチャートのステップS8中に記載されている制御マップに基づいて、ステップS6で算出したヨーレート変化量ΔΦに応じて設定する。なお、ステップS8に記載されている制御マップにおいて、横軸はヨーレート変化量ΔΦ、縦軸は補正係数Kvsである。この補正係数Kvsは、ヨーレート変化量ΔΦがしきい値ΔΦ11以下の比較的小さい領域では、第1の値として“1.0”に設定され、ヨーレート変化量ΔΦが増加するとこれに反比例して補正係数Kvsは減少し、ヨーレート変化量ΔΦが、前記しきい値ΔΦ11よりも大きなしきい値ΔΦ12以上の比較的大きい領域では、前記第1の値よりも小さな第2の値(例えば、“0.7”程度)に設定される。
次いでステップS9に移行し、前記ステップS4で算出した基準減速開始閾値Rsに、ステップS7で設定した補正係数Krsを乗算して減速開始閾値Rs*を算出する。また、ステップS5で算出した基準減速開始閾値VsにステップS8で設定した補正係数Kvsを乗算して減速開始閾値Vs*を算出する。
なお、前記ステップS7及びステップS8に示す制御マップにおいて、ヨーレート変化量ΔΦのしきい値ΔΦ1、ΔΦ11は、予め実験等によって設定される値であって、予備昇圧を行わない場合であっても、自動減速開始時に初期液圧応答遅れによって自動減速による減速効果を低減することのない変化量に設定される。また、ヨーレート変化量ΔΦのしきい値ΔΦ2、ΔΦ12及び補正係数Krs、Kvsは、例えば、予め実験等によって設定され、自動減速が作動した場合に初期液圧遅れが生じることのない制動液圧を、自動減速が作動する時点までに確保することの可能な値に設定される。
次いで、ステップS10に移行し、現在の旋回半径RがステップS9で算出した減速開始閾値Rs*より小さいか否か、又は、現在の旋回速度VがステップS9で算出した減速開始閾値Vs*より大きいか否かを判定する。
この判定結果が、R<Rs*又はV>Vs*であるときには、車両の旋回状態が旋回性能の限界に接近しており自動減速が必要であると判断してステップS11に移行する。
このステップS11では、例えば、旋回半径Rから減速開始閾値Rs*を減算した偏差、及び減速開始閾値Vs*から旋回速度Vを減算した偏差に応じて、これらの偏差が大きいときほど目標減速度Xg*が大きくなるように、公知の手順で自車両を安定した旋回走行させるための目標減速度Xg*を算出する。
次いでステップS12に移行し、エンジンの出力制御を行うことにより前記目標減速度Xg*を達成するためのエンジン出力低減制御量を算出し、次いで、ステップS13に移行して、前記ステップS12で算出したエンジン出力低減制御量相当のエンジンの出力制御を行っても前記目標減速度Xg*を達成することができない場合には、この不足分に相当する減速度を達成し得る制動力に相当する制動制御量を算出する。つまり、エンジン出力を制御することにより達成することのできない不足分を制動力制御により補うことで、目標減速度Xg*を達成するようになっている。
そして、ステップS14に移行し、この制動制御量を実現し得る目標制動液圧Piを算出し、ステップS15に移行し、この目標制動液圧Piを発生するよう制動力制御装置6に制御信号を出力すると共に、前記エンジン出力低減制御量相当の制御を行うよう、エンジン出力制御装置7に対して制御信号を出力する。そして、メインプログラムに復帰する。
一方、ステップS10の処理で、R≧Rs*且つV≦Vs*であるときには、この時点では自動減速は不要であると判断し、そのまま処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
次に、上記第1の実施の形態の動作を、図4のタイミングチャートに基づいて説明する。なお、図4において、(a)は自動減速が作動しているかどうかを表す状態フラグであって、ONのとき作動、OFFのとき非作動とする。また、(b)は車体速度V、(c)はヨーレート変化量ΔΦ、(d)はホイールシリンダ9iに作用する制動液圧の変化状況を表したものである。
コントローラ5では、各種センサの検出信号に基づいて、基準減速開始閾値Rs、Vsを算出し(ステップS1〜ステップS5)、車体のヨーレート変化量ΔΦに基づいて補正係数Krs及びKvsを設定し、これら補正係数Krs及びKvsと基準減速開始閾値Rs、Vsとに基づいて減速開始閾値Rs*、Vs*を算出する(ステップS6〜ステップS9)。そして、この減速開始閾値Rs*及びVs*と現時点における旋回半径R及び走行速度Vとに基づいて自動減速を開始するかどうかを判定し、R<Rs*又はV>Vs*であるとき自動減速を開始する必要があるとして、減速開始閾値Rs*及びVs*と現時点における旋回半径R及び走行速度Vとに基づいて目標減速度Xgを算出し、この目標減速度Xgを達成するよう制動力性装置6やエンジン出力制御装置7を制御する(ステップS11〜ステップS15)。
今、自車両が一定速度で直進走行している場合には、ヨーレート変化量ΔΦは略零となることから、ステップS7及びステップS8の処理で、補正係数Krs及びKvsは略“1.0”に設定される。したがって、基準減速開始閾値Rs、Vsの補正は行われず、これら基準減速開始閾値Rs、Vsが減速開始閾値Rs*、Vs*として設定される。このとき、自車両は、直進走行をしており、図4(b)に破線で示す減速開始閾値Vs*は、図4(b)に実線で示す車体速度Vに対して十分大きいから、V≦Vs*となることからステップS10からそのまま減速走行制御処理を終了する。
なお、ここでは、車体速度Vのみに着目しているが、旋回速度Rに着目した場合も同様の動作となるので、ここでは、車体速度Vのみに着目した場合について説明する。
このため、自車両が直進走行しており安定した走行状態であるときには、旋回走行制御処理による自動減速は行われないから制動力は発生されない。したがって、運転者のブレーキペダル操作に応じた制動液圧が各ホイールシリンダ9iに供給されるように制動力制御装置6が制御され、減速走行制御処理による制御介入は行われない。
この状態から、運転者が操舵を開始し、これに伴いヨーレートΦが変化し始めると、図4(c)に示すように時点t1でヨーレート変化量ΔΦが増加するが、図3のフローチャート中の各制御マップに示すように、ヨーレート変化量ΔΦがしきい値ΔΦ1、ΔΦ11以下であって比較的小さい領域では、補正係数Krs、Kvsは“1.0”に設定されることから、減速開始閾値Vs*、Rs*は、基準減速開始閾値Vs、Rsと同等に設定される。
そして、旋回に伴う操舵に応じてヨーレート変化量ΔΦがさらに増加すると、図3のフローチャート中の各制御マップに示すように、ヨーレート変化量ΔΦの増加に伴ってこれに比例して、補正係数Krsは増加し、逆に補正係数Kvsは減少する。したがって、減速開始閾値Vs*は、図4(b)に示すように、基準減速開始閾値Vsよりも徐々に小さくなり、且つヨーレート変化量ΔΦが増加するほどその減少度合が大きくなる。そして、時点t3で、減速開始閾値Vs*が現在の旋回速度Vを下回ると、この時点でステップS10からステップS11に移行し、自動減速が開始される。
これにより、図4(d)に示すように、時点t3から制動液圧が上昇することになり、また、エンジン出力が抑制されて、目標減速度Xg*相当の減速度が発生されることになり、この減速度の発生に伴って自車両の車体速度Vは減少する。
そして、旋回に伴う旋回半径Rの減少に伴って基準減速開始閾値Vsが減少し、これが車体速度Vを下回る時点t4でも引き続き自動減速が行われ、操舵操作の収束及び旋回速度Vの低下に伴って、時点t5で旋回速度Vが減速開始閾値Vs*を下回り且つ旋回半径Rが減速開始閾値Rsを上回る状態となると、自車両が安定した旋回走行可能な状態に移行したと判断し、自動減速を終了する。
ここで、図2に示すように制動力制御装置6ではポンプ15によって制動液圧を増圧するようにしているため、図5(b)に破線で示すように、時点t13で旋回速度Vが基準減速開始閾値Vsを下回った時点で、各ホイールシリンダ9iへの制動液圧指令値が増加したとしても、この時点t13でポンプ15の作動が開始しこの時点から制動液圧の昇圧が開始されるため、図5(b)に実線で示すように、ホイールシリンダ9iに作用する制動液圧は実際には時点t14で昇圧が開始されることになる。このため、実際に制動液圧が変化するまでに無駄時間が発生することになり、この初期の液圧応答遅れによって車両の減速を素早く行うことができない場合がある。
しかしながら、上記第1の実施の形態においては、図5(a)に破線で示すように、基準減速開始閾値Vsが旋回速度Vを下回る時点t13よりも前の、減速開始閾値Vs*が旋回速度Vを下回る時点t11で自動制動を開始し、図5(a)に実線で示すように時点t12でホイールシリンダ9iの制動液圧が昇圧されるようにしている。したがって、基準減速開始閾値Vsが旋回速度Vを下回った状態であり真に減速度を必要としている時点t13では、既にある程度制動液圧が昇圧されているから、時点t13から昇圧制御を開始する場合に比較してより早い時点で目標とする制動液圧まで昇圧することができる。よって、自動減速初期の制動液圧の応答遅れを抑制することができ、制動液圧の応答性を向上させ、車両の減速をより速やかに行うことができる。
また、例えば、運転者がコーナにオーバースピードで進入したため車線逸脱を回避するためにステアリングホイールを素早く切るような時には、自動減速の作動によって素早い減速を必要とする状態であるとみなすことができる。このため、ヨーレート変化量ΔΦが大きいときには補正係数Kvsを小さくし、減速開始閾値Vs*をより小さな値に設定し、減速開始閾値Vs*が旋回速度Vを下回りやすく、より早い時点で自動減速が開始される傾向とすることによって、初期応答性を確保する必要性が高いときほどより早い時点で自動減速を開始し、基準減速開始閾値Vsが旋回速度Vを下回る状態、つまり、真に自動減速を必要とする時点における自動減速制御の応答性を十分確保することができ、自動減速を的確なタイミングで開始することができる。
また、このとき、図5(a)に示すように時点t11で自動減速を開始した時点では、その初期応答性の低下に起因して十分な減速度を確保することができない場合があるが、真に減速度が必要なのは時点t13で基準減速開始閾値Vs*が車体速度Vを下回った時点からであって、時点t11は、初期応答性の低下を見越した、十分な減速度を得ることができない場合であっても問題のない状態であるから、初期応答性の遅れに起因して十分な減速度を得ることができない場合であっても問題はない。
一方、運転者がコーナに沿ってステアリングホイールをゆっくり切り増ししていくような時には、自動減速開始時に、オーバースピードで進入した場合ほどの素早い減速を必要としない状態であるとみなすことができるから、ヨーレート変化量ΔΦが小さいときには補正係数Kvsを“1.0”近傍の値に設定して基準減速開始閾値Vsをあまり補正せず、自動減速の開始タイミングをそれほど速めないようにすることによって、不要に自動減速をより早い段階で開始することを回避し、運転者の違和感を防止すると共に、制動力制御装置6等の耐久性の向上を図ることができる。
また、このとき、ヨーレート変化量ΔΦがしきい値ΔΦ1、ΔΦ11以下の比較的小さい領域では、補正係数Krs、Kvsを共に“1.0”程度に設定し、基準減速開始閾値Vsの補正をそれほど行わずこれを減速開始閾値Vs*としている。
そして、前記しきい値ΔΦ1、ΔΦ11は、自動減速開始時に初期液圧応答遅れによって自動減速による減速効果を低減することのない変化量に設定されている。つまり、前倒しして自動減速を開始しない場合であっても、初期液圧応答性が十分確保され、運転者に対し減速不足を感じさせることはない値に設定されている。したがって、前倒しして自動減速を開始しなくとも初期液圧応答性を十分確保することができ、このとき、自動減速を早めに開始し不必要に自動減速を行うことはないから、その分、運転者の違和感を防止し、制動力制御装置6の耐久性を向上させることができる。
また、このとき、ヨーレート変化量ΔΦがしきい値ΔΦ2、ΔΦ12以上の比較的大きい領域では、補正係数Krs、Kvsを、一定値に維持し、基準減速開始閾値Vs、Rsの補正を制限するようにしている。
ここで、運転者がすばやく操舵操作を行った場合等、ヨーレートが大きく変化するような場合には、ヨーレート変化量ΔΦが大きいときほど補正係数Krsは大きな値にまたKvsは小さな値に設定され、すなわち、自動減速が開始されやすくなる傾向に設定されることになる。つまり、ヨーレート変化量ΔΦが大きいときほどより早い時点で自動減速が開始されることになって、場合によっては、自動減速の開始タイミングが必要以上に早くなり過ぎる場合がある。しかしながら、図3のフローチャート中の各制御マップに示すように、ヨーレート変化量ΔΦがしきい値ΔΦ2、ΔΦ12より大きいときには補正係数Krs、Kvsを一定値に維持するようにし、必要以上に自動減速の開始タイミングが早くなることを回避するようにしているから、不必要に自動減速が行われることを回避することができる。
また、このとき、しきい値ΔΦ2、ΔΦ12及び、補正係数Krs、Kvsは、基準減速開始閾値Vs*が車体速度Vを下回る、減速度を真に必要とする時点までに制動液圧を十分昇圧するのに必要な時間相当の値に制限するようにしているから、的確なタイミングで自動制動を開始することができる。
また、上記第1の実施の形態では走行状態の変化量としてヨーレートの変化量ΔΦを検出するようにしている。ここで、例えば、横加速度Ygのみの場合には、低摩擦路面等においては高摩擦路面を走行している場合に比較して横加速度の値が小さく検出される傾向にあって、適切に自動減速のタイミングを変更することができない場合がある。
しかしながら、上記第1の実施の形態においては、走行状態の変化量としてヨーレート変化量ΔΦを検出するようにしているから、路面状況に関わらず的確に自動減速のタイミングを変更することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、走行状態の変化量として横加速度変化量ΔYgを算出するようにしたものであって、旋回走行制御処理の処理手順が異なること以外は上記第1の実施の形態と同等であるので同一部の詳細な説明は省略する。
図6は、第2の実施の形態における旋回走行制御処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
この第2の実施の形態における旋回走行制御処理においては、まず、上記第1の実施の形態と同様にして、ステップS1で各種センサからの検出信号を読み込み、この各検出信号に基づいて基準減速開始閾値Rs及びVsを算出する(ステップS1〜ステップS5)。
そして、ステップS6aに移行し、加速度センサ2からの横加速度Ygに基づいて、走行状態の変化量として横加速度変化量ΔYgを算出する。この場合も上記第1の実施の形態と同様に、所定時間Δt当たりの横加速度Ygの変化量を算出する。また、算出されるΔYgが負値の場合にはその絶対値をΔYgとする。
次いで、ステップS7aに移行し、フローチャート中に示す制御マップに基づいて、横加速度変化量ΔYgに応じて補正係数Krsを算出する。なお、ステップS6a中の制御マップにおいて、横軸は横加速度変化量ΔYg、縦軸は補正係数Krsである。そして、この場合も横加速度変化量ΔYgが比較的小さい領域では補正係数Krsは第1の値として“1.0”に設定され、横加速度変化量ΔYgが大きくなるほどこれに比例して補正係数Krsは増加し、横加速度変化量ΔYgが比較的大きい領域では補正係数Krsは第1の値よりも大きい第2の値(例えば、“1.2”程度)に設定される。
次いで、ステップS8aに移行し、フローチャート中に示す制御マップに基づいて、横加速度変化量ΔYgに応じて補正係数Kvsを設定する。この制御マップにおいて、横軸は横加速度変化量ΔYg、縦軸は補正係数Kvsである。この場合も、補正係数Kvsは、横加速度変化量ΔYgが比較的小さい領域では、補正係数Kvsは第1の値として“1.0”に設定され、横加速度変化量ΔYgが大きくなるほどこれに反比例して補正係数Kvsは低下し、横加速度変化量ΔYgが比較的大きい領域では、補正係数Kvsは、前記第1の値よりも小さい第2の値(例えば0.8”程度)に設定される。
そして、このようにして、横加速度変化量ΔYgに応じて補正係数Krs、Kvsを設定したならばステップS9に移行し、ステップS7a及びステップS8aで設定した補正係数Krs、Kvsに基づいて、上記第1の実施の形態と同様にして基準減速開始閾値Rs、Vsを補正し、以後上記第1の実施の形態と同様に処理を行う。
したがって、この第2の実施の形態においても上記第1の実施の形態と同等の作用効果を得ることができる。また、上記第1の実施の形態のように、車両状態の変化量としてヨーレート変化量ΔΦを適用した場合、車両の旋回状態の変化がヨーレートの変化として実際に検出されるまでに時間がかかる傾向にあり、基準減速開始閾値Vs、Rsの補正が遅れる傾向となる場合があるが、この第2の実施の形態においては、横加速度Ygに基づいて補正を行うようにしているため、車両の旋回状態の変化をより速やかに検出することができ、旋回状態の変化に則して的確に基準減速開始閾値Vs、Rsを補正することができる。
なお、走行状態の変化量として上記第1の実施の形態ではヨーレート変化量ΔΦを適用し、また、第2の実施の形態においては横加速度変化量ΔYgを適用した場合について説明したが、ヨーレート変化量ΔΦ及び横加速度変化量ΔYgを共に考慮して基準減速開始閾値Rs、Vsを補正するようにしてもよい。上述のように、ヨーレート変化量ΔΦは、走行状態の変化がヨーレート変化量ΔΦとして検出されるまでに時間がかかり、また、横加速度変化量ΔYgは、低摩擦路面においては小さな値に検出される傾向にあるが、これらを組み合わせることによって、基準減速開始閾値Rs及びVsをより的確に補正することができる。この場合、例えば、ヨーレート変化量ΔΦに基づく減速開始閾値Rs及びVsと、横加速度変化量ΔYgに基づく減速開始閾値Rs及びVsとを算出し、それぞれについて何れか先に自動減速が開始されるように作用する減速開始閾値Rs、Vsを選定しこれに基づいて、自動減速を開始するか否かの判断を行うようにすればよい。
なお、上記第1及び第2の実施の形態においては、走行状態として、ヨーレート変化量ΔΦ或いは横加速度変化量ΔYgを適用するようにした場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば、操舵角の変化量Δθを適用することも可能である。この操舵角変化量Δθを適用した場合、横加速度変化量ΔYgやヨーレート変化量ΔΦ等を適用する場合に比較してより早い時点で車両の走行状態の変化を検出することができる。
また、走行状態として例えば左右輪の車輪速差、若しくは、操舵角センサにより操舵角を検出し、この検出値が大きいときほど急旋回していると判断し、これに基づいて補正係数Kvs、Krsを設定するようにしてもよい。
また、走行状態として、例えば車体速度Vを検出し、これに基づいて各補正係数Kvs、Krsを設定するようにしてもよい。この場合、自車両が高速で走行しているときほど、制動液圧の初期応答性が要求されることから、車体速度Vが大きいときほどより早い時点で自動減速が開始されるように基準減速開始閾値Rs、Vsを補正するようにすればよく、このようにすることによって、高速走行時における初期応答性をより確実に確保することができ十分な減速効果を得ることができる。
また、これらのうちの複数を組み合わせ、複数の走行状態に基づいて基準減速開始閾値Rs、Vsの補正を行うようにしてもよく、このように複数の走行状態に基づいて補正を行うことによってより的確なタイミングで自動減速を開始することができ、車体速度Vが基準減速開始閾値Vsを上回り、真に減速が必要な時点において十分な減速効果を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
この第3の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、旋回走行制御処理の処理手順が異なること以外は同様であるので同一部の詳細な説明は省略する。
図7は、第3の実施の形態における旋回走行制御処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
この第3の実施の形態における旋回走行制御処理では、まず、上記第1の実施の形態と同様に、ステップS1で各種センサからの検出信号を読み込み、これら各検出信号に基づいて基準減速開始閾値Rs及びVsを算出する(ステップS1〜ステップS5)。
次いで、ステップS21に移行し、自動減速フラグFが“ON”に設定されているかどうかを判断する。この自動減速フラグFは、目標減速度Xgに応じた減速度を発生させる自動減速が行われているか否かを表すフラグである。この自動減速フラグFが“ON”に設定されていないときにはステップS22に移行し、ステップS5での基準減速開始閾値Vsの演算過程で算出した限界旋回速度VLから現在の車体速度Vを減算して旋回速度差ΔV(=VL−V)を算出し、この旋回速度差ΔVの変化量を算出する。なお、算出される旋回速度差ΔVの変化量が負値であるときにはその絶対値を旋回速度差ΔVの変化量とする。
次いで、ステップS23に移行し、ステップS22で算出した旋回速度差ΔVの変化量に応じて補正係数Krs1を設定する。この補正係数Krs1は、フローチャートのステップS23中に示す制御マップに基づいて設定する。この制御マップにおいて、横軸は旋回速度差ΔVの変化量、縦軸は補正係数Krs1であって、旋回速度差ΔVの変化量が比較的小さい領域では補正係数Krs1は第1の値として“1.0”に設定され、旋回速度差ΔVの変化量が大きくなるほどこれに比例して補正係数Krs1は増加し、旋回速度差ΔVの変化量が比較的大きい領域では補正係数Krs1は、前記第1の値よりも大きい第2の値(例えば“1.1”程度)に設定される。
このようにして補正係数Krs1を設定したならば、ステップS24に移行し、次に、車体速度Vに応じて補正係数Krs2を設定する。この補正係数Krs2は、フローチャートのステップS24中に示す制御マップに基づいて設定する。この制御マップにおいて、横軸は車体速度V、縦軸は補正係数Krs2であって、車体速度Vが比較的小さい領域では補正係数Krs2は第1の値として“1.0”に設定され、車体速度Vが大きくなるほどこれに比例して補正係数Krs2は増加し、車体速度Vが比較的大きい領域では補正係数Krs2は、前記第1の値よりも大きい第2の値(例えば“1.1”程度)に設定される。
このようにして補正係数Krs2を設定したならばステップS25に移行し、ステップS4で算出した基準減速開始閾値Rsに、ステップS23で設定した補正係数Krs1及びステップS24で設定した補正係数Krs2を乗算して減速開始閾値Rs*(=Rs×Krs1×Krs2)を算出する。つまり、前記補正係数Krs1は、ステップS23中の制御マップに示すように、旋回速度差ΔVの変化量が大きいとき、つまり、車体速度Vが限界旋回速度VLに急速に一致する傾向にあり、自動減速を開始する際に十分な応答性が要求される状態にあるときほど大きな値に設定され、また、補正係数Krs2はステップS24中の制御マップに示すように、車体速度Vが大きく自動減速を開始する際に十分な応答性が要求される状態にあるときほど大きな値に設定されるから、応答性が必要な状態にあるときほど、基準減速開始閾値Rsをより大きな値に補正して、旋回半径Rが減速開始閾値Rs*を下回りやすくなり自動減速がより早い段階で開始される傾向となるように、減速開始閾値Rs*を設定する。
次いで、ステップS26に移行し、ステップS22で算出した旋回速度差ΔVの変化量に応じて補正係数Kvs1を設定する。この補正係数Kvs1は、フローチャートのステップS26中に示す制御マップに基づいて設定する。この制御マップにおいて、横軸は旋回速度差ΔVの変化量、縦軸は補正係数Kvs1であって、旋回速度差ΔVの変化量が比較的小さい領域では補正係数Kvrs1は第1の値として“1.0”に設定され、旋回速度差ΔVの変化量が大きくなるほどこれに反比例して補正係数Kvs1は減少し、旋回速度差ΔVの変化量が比較的大きい領域では補正係数Kvs1は、前記第1の値よりも小さい第2の値(例えば“0.9”程度)に設定される。
次いで、ステップS27に移行し、車体速度Vに応じて補正係数Kvs2を設定する。この補正係数Kvs2は、フローチャートのステップS27中に示す制御マップに基づいて設定する。この制御マップにおいて、横軸は車体速度V、縦軸は補正係数Kvs2であって、車体速度Vが比較的小さい領域では補正係数Kvs2は第1の値として“1.0”に設定され、車体速度Vが大きくなるほどこれに反比例して補正係数Kvs2は低下し、車体速度Vが比較的大きい領域では補正係数Kvs2は、前記第1の値よりも小さい第2の値(例えば“0.9”程度)に設定される。
このようにして補正係数Kvs2を設定したならばステップS28に移行し、ステップS5で算出した基準減速開始閾値Vsに、ステップS26で設定した補正係数Kvs1及びステップS27で設定した補正係数Kvs2を乗算して減速開始閾値Vs*(=Vs×Kvs1×Kvs2)を算出する。つまり、前記補正係数Kvs1は、ステップS26中の制御マップに示すように、旋回速度差ΔVの変化量が大きいとき、つまり、車体速度Vが限界旋回速度VLに急速に一致する傾向にあり、自動減速を開始する際に十分な応答性が要求される状態にあるときほど小さな値に設定され、また、補正係数Kvs2は、ステップS27中の制御マップに示すように、車体速度Vが大きく自動減速を開始する際に十分な応答性が要求される状態にあるときほど小さな値に設定されるから、応答性が必要な状態にあるときほど、基準減速開始閾値Vsをより小さな値に補正して、旋回速度Vが減速開始閾値Vs*を上回りやすくなり自動減速がより早い段階で開始される傾向となるように、減速開始閾値Vs*を設定する。
次いで、ステップS29に移行し、ステップS25で算出した減速開始閾値Rs*と実際の旋回半径Rとを比較し、また、ステップS28で算出した減速開始閾値Vs*と実施あの車体速度Vとを比較し、R<Rs*或いはV>Vs*であるとき、予備昇圧を行う必要があると判定してステップS30に移行する。
このステップS30では、目標制動液圧Piとして、各ホイールシリンダ9iの制動液圧を予め昇圧するための予備昇圧値ΔPを設定する。この予備昇圧値ΔPは、この予備昇圧値ΔPがホイールシリンダ9iに作用することによって生じる減速度により運転者に違和感を与えることのない程度の微小な液圧に設定され、例えば、2〜3〔bar〕程度に設定される。
次いで、ステップS31に移行し、各ホイールシリンダ9iの制動液圧が目標制動液圧Piと一致するように、制動力制御装置6を駆動制御する。そしてステップS32に移行する。
一方、前記ステップS21で、自動減速フラグFが“ON”であるとき、つまり、目標減速度Xgに応じた減速度を発生させる自動減速が行われておりすでに制動液圧が上昇していると予測されるとき、また、前記ステップS29でR≧Rs*且つV≦Vs*であって、予備昇圧を行う必要がないと判断されるときには、そのままステップS32に移行する。
このステップS32では、前記ステップS4及びステップS5で算出した基準減速開始閾値Rs、Vsと、現時点における旋回半径R及び旋回車速Vを比較し、R<Rs又はV>Vsであるとき、自動減速を作動させる必要があると判断し、ステップS33に移行する。
このステップS33では、例えば、基準減速開始閾値Rsから旋回半径Rを減算した偏差、及び旋回速度Vから基準減速開始閾値Vsを減算した偏差に応じて、これらの偏差が大きいときほど目標減速度Xg*が大きくなるように、公知の手順で自車両を安定した旋回走行させるための目標減速度Xg*を算出する。また、自動減速フラグFを“ON”に設定する。
次いで、前記ステップS12に移行し、以後、上記第1の実施の形態と同様にして、エンジン出力の低減量を算出し、その不足分を制動力により補うことにより目標減速度Xg*を達成するよう、エンジン出力制御装置7及び制動力制御装置6を制御する。
一方、ステップS32の処理で、R≧Rs且つV≦Vsであるときには、この時点では自動減速は不要であると判断し、ステップS34に移行し、自動減速フラグFを“OFF”に設定した後、所定のメインプログラムに復帰する。
次に、上記第3の実施の形態の動作を、図8に示すタイミングチャートを伴って説明する。なお、図8において、(a)は自動減速が作動しているかどうかを表す状態フラグ、(b)は予備昇圧が行われているかどうかを表す状態フラグであって、ONのとき作動、OFFのとき非作動とする。また、(c)は車体速度V、(d)はホイールシリンダ9iに作用する制動液圧の変化状況を表したものである。
コントローラ5では、各種センサの検出信号に基づいて、基準減速開始閾値Rs、Vsを算出し(ステップS1〜ステップS5)、また、限界旋回速度VL及び車体速度Vに基づいて旋回速度差ΔVの変化量を算出し(ステップS22)、この旋回速度差ΔVの変化量、車体速度Vに基づいて各補正係数Krs1、Krs2、Kvs1、Kvs2を設定し、これらに基づいて減速開始閾値Rs*、Vs*を算出する(ステップS23〜S28)。
そして、旋回速度Rが減速開始閾値Rs*以上であり、且つ旋回速度Vが減速開始閾値Vs*以下であるときには、予備昇圧を行う必要はないと判断し、そのままステップS32に移行し、さらに、旋回速度Rは基準減速開始閾値Rs以上であり、且つ旋回速度Vは基準減速開始閾値Vs以下であることから、自動減速を行う必要はないから、自動減速フラグFは“OFF”に維持される(ステップS34)。
したがって、この時点では、予備昇圧も自動減速も行われないことから、各ホイールシリンダ9iに作用する制動液圧は零に維持される。
この状態から、運転者が操舵を開始し、自車両の旋回半径Rが減少するとこれに伴って基準減速開始閾値Vsは減少し、このときの旋回速度差ΔVの変化量及び車体速度Vに応じて算出される減速開始閾値Vs*も減少するが、減速開始閾値Vs*が車体速度Vよりも大きく、また、基準減速開始閾値Vsが車体速度Vよりも大きく、自車両の旋回速度Vが安定した旋回走行を可能な状態である間は、安定した旋回走行が維持されているとして自動減速は行われない(ステップS29、S32、S34)。
そして、図8(c)に一点鎖線で示すように、旋回半径Rの減少に伴い基準減速開始閾値Vsが減少し、これに伴って図8(c)に破線で示す減速開始閾値Vs*が減少し、時点t21で、車体速度Vが減速開始閾値Vs*を上回ると、ステップS29からステップS30に移行し、目標制動液圧Piとして予め設定した予備昇圧値ΔPが設定され、この予備昇圧値ΔPを達成するよう制動力制御装置6が制御される(ステップS30、ステップS31)。
このため、図4(d)に示すように、予備昇圧が作動した時点t21から制動液圧は上昇し、予備昇圧値ΔP相当の値に維持される。
そして、旋回速度V、旋回半径Rが、V≦Vs且つR≧RSである間は、ステップS21からステップS32を経てステップS34の処理が行われ、自動減速は行われないが、引き続き制動液圧は予備昇圧値ΔP相当の値に維持される。そして、時点t22で、旋回速度Vが基準減速開始閾値Vsを上回ると、ステップS32からステップS33に移行し、現在の旋回半径R及び旋回速度Vと、基準減速開始閾値Rs、Vsとに応じて、車体を安全旋回走行させるための目標減速度Xg*を算出し、これを達成するよう、エンジン出力制御装置7を制御すると共に必要に応じて制動力制御装置6を制御する。また、自動減速フラグFを“ON”に設定する(ステップS12〜ステップS15)。
これによって、時点t22で自動減速が開始され、図8(d)に示すように、エンジン出力が抑制され、また、必要に応じて各ホイールシリンダ9iの制動液圧が増圧して目標減速度Xg*相当の減速度が発生されることになり、この減速度の発生に伴って自車両の車体速度Vは減少する。
そして、自動減速フラグFが“ON”に設定されている間は、基準減速開始閾値Vs、Rsを算出した後、ステップS21からステップS32に移行し、基準減速開始閾値Vs、Rsと、現在の旋回半径R及び車体速度Vに基づいて自動減速を行うかどうかの判断を行い、現在の旋回半径R及び旋回速度Vが、R<Rs又はV>Vsを満足する間は、引き続き自動減速を行う。
そして、この自動減速によって旋回速度Vが減少し、また、旋回の終了に伴い、基準減速開始閾値Vsが増加する傾向となり、時点t23で旋回速度Vが基準減速開始閾値Vsを下回ると、自車両が安定した旋回走行可能な状態に移行したと判断し、ステップS32からステップS34に移行して自動減速フラグFを“OFF”に設定し、自動減速を終了する。
このように、この第3の実施の形態においては、時点t22で自動減速を開始するよりも前の時点t21で、予備昇圧値ΔPを制動液圧指令値として出力し、図8(d)に実線で示すように時点t22以前の時点でホイールシリンダ9iの制動液圧を予備昇圧値ΔP相当まで昇圧するようにしているから、時点t22で自動減速を開始したときには予備昇圧値ΔPから昇圧を行えばよいことになる。したがって、この第3の実施の形態においても自動減速初期の制動液圧の応答遅れを抑制することができ、制動液圧の応答性を向上させ、車両の減速をより速やかに行うことができる。
また、このとき、予備昇圧値ΔPとして、この予備昇圧値ΔPがホイールシリンダ9iに作用したとしても運転者に違和感を与えることのない程度の微小な液圧に設定するようにしているから、予備昇圧を行ったとしても、運転者に違和感を与えることを回避することができる。したがって、真に必要な時点以前に減速が開始される状態においても、運転者に違和感を与えることを回避することができる。
また、このとき、予備昇圧を開始する閾値である、減速開始閾値Vs*、Rs*を設定するに当たり、図7のフローチャート中の各制御マップに示すように、旋回速度差ΔVの変化量が大きく、車体速度Vが限界旋回速度VLに急速に一致する傾向にあって、自動減速の初期応答性が必要とされる状態にあるときほど、また、車体速度Vが大きく自動減速の初期応答性が必要とされる状態にあるときほど、車体速度Vや旋回半径Rが、V>Vs*又はR<Rs*となり易い傾向となるようにこれら減速開始閾値Vs*、Rs*を設定し、自動減速が開始され易くなる傾向となるようにしたから、自車両の走行状態に則して必要に応じて的確に初期応答性を確保することができる。
また、この第3の実施の形態においても、補正係数Krs1、Krs2、補正係数Kvs1、Kvs2を設定する際に、旋回速度差ΔVの変化量が比較的小さい領域にあるとき、また、車体速度Vが比較的小さい領域にあるときには、各補正係数を“1.0”に設定し、基準減速開始閾値Vs、Rsの補正を行わないようにしているから、予備昇圧を行わなくとも初期液圧応答性を十分確保することができるときに、不要な予備昇圧を行うことを回避することができ、その分、制動力制御装置6の耐久性を向上させることができる。また、旋回速度差ΔVの変化量が比較的大きい領域にあるとき、また、車体速度Vが比較的大きい領域にあるときには、各補正係数を一定値に維持するようにしているから、必要以上により早い時点で予備昇圧を開始することを回避することができる。
なお、この第3の実施の形態においては、車体速度V及び旋回速度差ΔVの変化量の双方に基づいて減速開始閾値Vs*、Rs*を設定するようにした場合について説明したが、これに限るものではなく何れか一方のみに基づいて設定するようにしてもよい。
また、車体速度V、旋回速度差ΔVの変化量に関わらず上記第1或いは第2の実施の形態と同様にヨーレート変化量ΔΦの変化量や横加速度Ygの変化量や、さらに、操舵角θの変化量や、左右輪の車輪速差等に基づいて設定することも可能であり、これらのうちの何れか一つ或いは複数に基づいて設定することも可能である。
また、上記各実施の形態においては、制動力制御装置6において、制動力を発生させるためのシステムとして、圧力発生源であるモータポンプを具備した油圧ブレーキ用アクチュエータ、いわゆるポンプアップシステムを適用した場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば、車輪と共に回転するロータに向けて摩擦材であるパッドを電動アクチュエータにより進退移動させることで制動力を発生させるようにしたブレーキバイワイヤシステムであっても適用することができる。
ここで、上記第1及び第2の実施の形態において、図3及び図6の旋回走行制御処理で、ステップS2及びステップS3の処理が旋回状態検出手段に対応し、ステップS10からステップS15の処理が走行制御手段に対応し、ステップS6又はステップS6aの処理が走行状態検出手段に対応し、ステップS4、S5、ステップS7からステップS9の処理、又はステップS4、S5、S7a、S8a、S9の処理が閾値設定手段に対応している。
また、第3の実施の形態において、図7の旋回走行制御処理で、ステップS2及びステップS3の処理が旋回状態検出手段に対応し、ステップS2及びステップS22の処理が走行状態検出手段に対応し、ステップS4、S5、ステップS21、ステップS23からステップS28の処理が閾値設定手段に対応し、ステップS29からステップS34及びステップS12からステップS15の処理が走行制御手段に対応している。
本発明の概略構成を示すブロック図である。 図1の制動力制御装置の油圧回路図である。 第1の実施の形態における旋回走行制御処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第1の実施の形態の効果を説明するためのタイミングチャートである。 第2の実施の形態における旋回走行制御処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における旋回走行制御処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1 車輪速センサ
2 加速度センサ
3 操舵角センサ
3a ステアリングホイール
4 ヨーレートセンサ
5 コントローラ
6 制動力制御装置
7 エンジン出力制御装置
9FL〜9RR ホイールシリンダ
10A、10B、 切換バルブ
11FL〜11RR インレットソレノイドバルブ
13A、13B 切換バルブ
14 電動モータ
15 ポンプ
19FL〜19RR アウトレットソレノイドバルブ
20 リザーバ

Claims (8)

  1. 自車両の旋回状態を検出する旋回状態検出手段と、
    当該旋回状態検出手段で検出した旋回状態が、予め設定した減速開始閾値を超えたときに、前記旋回状態に応じて自車両を減速させる走行制御手段と、を備えた車両用旋回走行制御装置において、
    自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    当該走行状態検出手段で検出される自車両の走行状態に応じて前記減速開始閾値を設定する閾値設定手段と、を備えることを特徴とする車両用旋回走行制御装置。
  2. 前記走行状態検出手段は自車両に作用するヨーレートを検出する手段であって、
    前記閾値設定手段は、前記ヨーレートの変化量が大きいときほど、前記走行制御手段による制御介入タイミングが早くなるように前記減速開始閾値を設定するようになっていることを特徴とする請求項1記載の車両用旋回走行制御装置。
  3. 前記走行状態検出手段は自車両に作用する横加速度を検出する手段であって、
    前記閾値設定手段は、前記横加速度の変化量が大きいときほど、前記走行制御手段による制御介入タイミングが早くなるように前記減速開始閾値を設定するようになっていることを特徴とする請求項1記載の車両用旋回走行制御装置。
  4. 前記走行状態検出手段は自車両が安定した旋回走行可能な限界速度と実際の車体速度との差を検出する手段であって、
    前記閾値設定手段は、前記限界速度と前記車体速度との差の変化量が大きいときほど、前記走行制御手段による制御介入タイミングが早くなるように前記減速開始閾値を設定するようになっていることを特徴とする請求項1記載の車両用旋回走行制御装置。
  5. 前記閾値設定手段は、旋回性能の限界に対して所定量だけ余裕のある基準減速開始閾値を、前記走行状態検出手段で検出される走行状態に応じて補正して前記減速開始閾値を設定し、
    前記走行状態検出手段で検出される走行状態の変化量が、予め設定した閾値よりも小さいときには、前記減速開始基準閾値を前記減速開始閾値として設定するようになっていることを特徴とする請求項2から請求項4の何れか1項に記載の車両用旋回走行制御装置。
  6. 前記走行状態検出手段は車体速度を検出する手段であって、
    前記閾値設定手段は、前記車体速度が大きいときほど前記走行制御手段による制御介入タイミングが早くなるように前記減速開始閾値を設定するようになっていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の車両用旋回走行制御装置。
  7. 前記閾値設定手段は、旋回性能の限界に対して所定量だけ余裕のある基準減速開始閾値を、前記走行状態検出手段で検出される走行状態に応じて補正して前記減速開始閾値を設定し、
    前記車体速度が予め設定した閾値よりも小さいときには、前記減速開始基準閾値を、前記減速開始閾値として設定するようになっていることを特徴とする請求項6記載の車両用旋回走行制御装置。
  8. 前記閾値設定手段は、旋回性能の限界に対して所定量だけ余裕のある基準減速開始閾値を、前記走行状態検出手段で検出される走行状態に応じて補正して前記減速開始閾値を設定し、
    前記走行制御手段は、前記旋回状態検出手段で検出した旋回状態が、前記減速開始閾値を超えてから前記基準減速開始閾値を超えるまでの間は、運転者に違和感を与えない程度の微小な減速を行うようになっていることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の車両用旋回走行制御装置。
JP2004167915A 2004-06-07 2004-06-07 車両用旋回走行制御装置 Expired - Fee Related JP4615899B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004167915A JP4615899B2 (ja) 2004-06-07 2004-06-07 車両用旋回走行制御装置
DE602005025713T DE602005025713D1 (de) 2004-06-07 2005-06-02 Kurven-Regelvorrichtung und -verfahren für Kraftfahrzeuge
EP05011960A EP1604877B1 (en) 2004-06-07 2005-06-02 Vehicle turning motion control
CNB200510074767XA CN100439168C (zh) 2004-06-07 2005-06-02 用于车辆的车辆转弯运动控制装置及方法
US11/143,573 US8020947B2 (en) 2004-06-07 2005-06-03 Vehicle turning motion control

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004167915A JP4615899B2 (ja) 2004-06-07 2004-06-07 車両用旋回走行制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005343399A true JP2005343399A (ja) 2005-12-15
JP4615899B2 JP4615899B2 (ja) 2011-01-19

Family

ID=34937198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004167915A Expired - Fee Related JP4615899B2 (ja) 2004-06-07 2004-06-07 車両用旋回走行制御装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8020947B2 (ja)
EP (1) EP1604877B1 (ja)
JP (1) JP4615899B2 (ja)
CN (1) CN100439168C (ja)
DE (1) DE602005025713D1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013120A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Honda Motor Co Ltd 車両の走行安全装置
JP2009298264A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Nissan Motor Co Ltd 車両用減速制御装置及びその方法
CN104554229A (zh) * 2013-10-09 2015-04-29 福特全球技术公司 用于监控自主车辆制动的系统和方法
JP2017144888A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 株式会社デンソー 推定装置

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4615899B2 (ja) * 2004-06-07 2011-01-19 日産自動車株式会社 車両用旋回走行制御装置
JP4333729B2 (ja) * 2006-11-21 2009-09-16 トヨタ自動車株式会社 車両挙動制御装置
DE102008048763A1 (de) * 2008-04-30 2009-11-05 Wabco Gmbh Einsparung eines Drucksensors
JP5099221B2 (ja) * 2008-05-19 2012-12-19 日産自動車株式会社 車両の旋回挙動制御装置/方法
CN101691116B (zh) * 2009-11-06 2012-08-01 唐山轨道客车有限责任公司 内燃动车的加速度牵引控制方法
CN102822022B (zh) * 2010-03-04 2015-06-03 本田技研工业株式会社 车辆的转弯控制装置
US9233674B2 (en) 2010-03-04 2016-01-12 Honda Motor Co., Ltd. Turning control device for vehicle
CN102781752B (zh) * 2010-09-29 2015-07-08 丰田自动车株式会社 车辆的控制装置
JP5704147B2 (ja) * 2012-10-25 2015-04-22 株式会社デンソー 減速制御装置
JP6036407B2 (ja) * 2013-02-27 2016-11-30 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
SE537840C2 (sv) * 2013-03-21 2015-11-03 Scania Cv Ab Reglering av en faktisk hastighet för ett fordon
WO2014174585A1 (ja) * 2013-04-23 2014-10-30 トヨタ自動車株式会社 車速制御装置
CN104590112B (zh) * 2014-04-24 2017-03-29 腾讯科技(深圳)有限公司 判断车辆转弯安全度的方法及系统
CN105823899B (zh) * 2015-09-16 2019-01-11 浙江吉利汽车有限公司 基于旋转变压器计算车辆转弯速度的实现方法
CN105372078B (zh) * 2015-11-27 2018-04-13 首都师范大学 轮式拖拉机的转弯控制方法及装置
CN107839670B (zh) * 2017-10-27 2020-08-25 苏州浪潮智能科技有限公司 一种车辆转向舒适度提升方法及系统
CN109835413B (zh) 2017-11-28 2020-10-23 广州汽车集团股份有限公司 车辆转向控制方法、装置和系统、车辆
TWI710687B (zh) 2019-05-06 2020-11-21 國立高雄科技大學 緩衝球組
CN110281913A (zh) * 2019-06-24 2019-09-27 东莞市天佑运输服务有限公司 一种用于运输车辆的防侧翻方法及系统

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1041319A (zh) * 1988-09-25 1990-04-18 李蓓 汽车转弯防侧滑、倾翻方法
JP2600876B2 (ja) 1988-12-26 1997-04-16 日産自動車株式会社 車両の旋回制御装置
JP2605918B2 (ja) * 1990-03-27 1997-04-30 日産自動車株式会社 車両の旋回挙動制御装置
JP3133770B2 (ja) * 1991-01-18 2001-02-13 マツダ株式会社 自動車の走行システム
JPH0516699A (ja) 1991-07-11 1993-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 安全走行装置
CN2167919Y (zh) * 1992-10-24 1994-06-08 朱子锋 全挂车高速及转弯刹车防侧翻装置
JPH0911876A (ja) * 1995-06-30 1997-01-14 Mitsubishi Motors Corp 車両の旋回制御装置
EP0796749B1 (en) * 1996-03-19 2001-10-17 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Industrial vehicle
JP3412395B2 (ja) 1996-05-09 2003-06-03 アイシン精機株式会社 車両の運動制御装置
US6212460B1 (en) * 1996-09-06 2001-04-03 General Motors Corporation Brake control system
JP3946294B2 (ja) * 1996-11-29 2007-07-18 富士重工業株式会社 制動力制御装置
JP3485239B2 (ja) 1997-09-10 2004-01-13 富士重工業株式会社 車両運動制御装置
JP4161401B2 (ja) * 1998-04-03 2008-10-08 日産自動車株式会社 車両挙動制御装置
DE19830140A1 (de) * 1998-07-06 2000-01-20 Star Gmbh Linearführungseinrichtung
JP3391745B2 (ja) * 1999-09-22 2003-03-31 富士重工業株式会社 カーブ進入制御装置
DE19958772B4 (de) * 1999-12-07 2011-07-21 Robert Bosch GmbH, 70469 Verfahren und Vorrichtung zur Antriebsschlupfregelung (ASR) eines Kraftfahrzeugs in Abhängigkeit von Kurvenradius und Querbeschleunigung
US6212465B1 (en) * 1999-12-22 2001-04-03 Visteon Global Technologies Inc. Method and system for controlling vehicle speed based on vehicle yaw rate and yaw acceleration
JP3552628B2 (ja) 2000-02-21 2004-08-11 日産自動車株式会社 走行制御装置
JP3800007B2 (ja) * 2001-01-09 2006-07-19 日産自動車株式会社 制動制御装置
US6453226B1 (en) * 2001-01-25 2002-09-17 Delphi Technologies, Inc. Integrated control of active tire steer and brakes
JP3623456B2 (ja) * 2001-02-28 2005-02-23 トヨタ自動車株式会社 車輌の走行制御装置
DE10119907B4 (de) * 2001-04-23 2011-01-13 Continental Teves Ag & Co. Ohg Verfahren zur Regelung der Fahrstabilität
US6654674B2 (en) * 2001-11-21 2003-11-25 Ford Global Technologies, Llc Enhanced system for yaw stability control system to include roll stability control function
JP4092456B2 (ja) 2002-01-15 2008-05-28 日産自動車株式会社 制動制御装置
JP3758586B2 (ja) * 2002-02-27 2006-03-22 日産自動車株式会社 車両用走行制御装置
JP4193425B2 (ja) 2002-06-13 2008-12-10 日産自動車株式会社 車両用制動制御装置
JP4208516B2 (ja) * 2002-08-06 2009-01-14 株式会社アドヴィックス 車両の運動制御装置
JP4432465B2 (ja) * 2003-11-13 2010-03-17 日産自動車株式会社 車両用旋回走行制御装置
JP4127245B2 (ja) * 2004-06-07 2008-07-30 日産自動車株式会社 車両用制動力制御装置
JP4615899B2 (ja) * 2004-06-07 2011-01-19 日産自動車株式会社 車両用旋回走行制御装置
JP4457762B2 (ja) * 2004-06-09 2010-04-28 日産自動車株式会社 車両の制動力制御装置
JP4277755B2 (ja) * 2004-07-16 2009-06-10 日産自動車株式会社 車両用旋回走行制御装置
JP4581653B2 (ja) * 2004-11-29 2010-11-17 日産自動車株式会社 車両用旋回走行制御装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013120A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Honda Motor Co Ltd 車両の走行安全装置
JP4620001B2 (ja) * 2006-07-07 2011-01-26 本田技研工業株式会社 車両の走行安全装置
JP2009298264A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Nissan Motor Co Ltd 車両用減速制御装置及びその方法
CN104554229A (zh) * 2013-10-09 2015-04-29 福特全球技术公司 用于监控自主车辆制动的系统和方法
CN104554229B (zh) * 2013-10-09 2018-12-14 福特全球技术公司 用于监控自主车辆制动的系统和方法
JP2017144888A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 株式会社デンソー 推定装置
WO2017142075A1 (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 株式会社デンソー 推定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4615899B2 (ja) 2011-01-19
US8020947B2 (en) 2011-09-20
CN1721242A (zh) 2006-01-18
DE602005025713D1 (de) 2011-02-17
US20050269874A1 (en) 2005-12-08
EP1604877B1 (en) 2011-01-05
CN100439168C (zh) 2008-12-03
EP1604877A1 (en) 2005-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4615899B2 (ja) 車両用旋回走行制御装置
JP4882302B2 (ja) 駐車支援制御装置および駐車支援制御システム
US7252346B2 (en) Braking force control apparatus and method for automotive vehicle
JP4985373B2 (ja) 車両の運動制御装置
JP4432465B2 (ja) 車両用旋回走行制御装置
JP2009227266A (ja) 車両の制動力制御装置
JP2006027463A (ja) 車両用旋回走行制御装置
JP5126369B2 (ja) 車両挙動制御装置
JP2600876B2 (ja) 車両の旋回制御装置
JP2017109664A (ja) 制動力制御装置
JP4352864B2 (ja) 車両用旋回走行制御装置
JP4999658B2 (ja) ブレーキアシスト制御装置
JPH10250548A (ja) 車両の自動ブレーキ装置
JP5083357B2 (ja) 車両運動制御装置
JP5103917B2 (ja) 車両の運動制御装置
JP5375371B2 (ja) 車両運動制御装置
JP2005161968A (ja) 車輪スリップ制御装置および車輪スリップ制御方法
CN115003572A (zh) 制动控制装置
JP5418022B2 (ja) 車両運動制御装置
WO2018025721A1 (ja) 車両制御装置及び車両移動判定方法、ブレーキ制御装置
JP2019182050A (ja) ブレーキ制御装置及びブレーキ制御方法
JP4887950B2 (ja) 制動力制御装置
JP6197589B2 (ja) 車両の制動制御装置
JP5983303B2 (ja) 車両運動制御装置
KR100247263B1 (ko) 차륜 속도 센서의 실패에 대하여 채택되는 차량의 안정성 제어 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091203

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100121

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20100312

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100917

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees