JP3552628B2 - 走行制御装置 - Google Patents

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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、前方制動対象物を検知したときにブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態である場合にブレーキ予圧を発生させるブレーキ制御手段と、追従走行対象車両との間の車間距離を目標車間距離に維持するように駆動力及び制動力を制御する追従走行制御する追従走行制御手段とを備えた走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の走行制御装置のうちブレーキ制御に関しては、例えば特開平7−144588号公報に記載の技術のように、前方障害物と自車との車間距離が所定の安全距離に満たない場合に追突を未然に防ぐ様に自動ブレーキ制御を行う車両追突防止装置や、特開平6−24302号公報記載の技術のように、運転者の違いによるアクセル情報を踵止めに載せた運転者の足の踵を検出する踵検出手段等により検知して、ブレーキ操作前に予備制動を行う自動予備制動システム等が知られており、追従走行制御に関しては、例えば特開平10−114237号公報に記載の技術のように、追従走行制御時に運転者が追い越しのためにアクセルペダルを踏込み加速レーンチェンジをしようしたときに、追従制御を解除して運転者の意志に従った走行を行う追従走行制御装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、走行制御装置で、上記ブレーキ制御機能と追従走行制御機能との双方を備えた場合には、追従走行制御機能が作動されている場合には、先行車との車間距離が目標車間距離に制御されることにより、ブレーキ制御機能が作動することは殆どなく、両者の制動力制御が同時に行われることは殆どないが、追従走行制御機能が非作動状態であるときには、ブレーキ制御機能が作動した後に、運転者が追従走行制御機能を作動させるための開始操作を行った場合に、緊急ブレーキの必要性がなくなってブレーキ制御機能が解除される状態で、追従走行制御機能では目標車間距離に対して車間距離が短過ぎて制動力制御が開始されたときに、この追従走行制御機能で制御される制動力が、ブレーキ制御機能で制御される制動力より小さいときには、ブレーキ制御機能が解除されることにより発生される制動力が減少して減速が中断されることになり、運転者の想定する走行フィーリングと異なることにより、違和感を与えるという未解決の課題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ブレーキ予圧発生状態で追従走行制御手段で制動力制御が開始されたときに、制動力の落ち込みを回避して運転者に違和感を与えることがない走行制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項に係る走行制御装置は、車両前方の制動対象物に対する相対距離を検出する制動対象物検出手段を有し、該制動対象物検出手段で検出した制動対象物に対する相対距離に基づいてブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判定し、要ブレーキ予圧状態であるときにブレーキ予圧を発生するように制動力を制御するブレーキ制御手段と、制御開始操作に従って車両前方の追従走行対象車両との間の車間距離を目標車間距離に維持するように駆動力及び制動力を制御して追従走行制御する追従走行制御手段とを備えた走行制御装置において、前記ブレーキ制御手段は要ブレーキ予圧状態であるときにブレーキ予圧を所定継続時間継続して発生させるように構成されていると共に、前記ブレーキ制御手段で制御される制動力と前記追従制御手段で制御される制動力との何れか大きい制動力に基づいて制動手段を制動制御する制動制御手段と、前記ブレーキ制御手段でブレーキ予圧に応じた制動力を継続制御している状態で、前記追従走行制御手段で制動力制御が開始されたときに当該制動力がブレーキ制御手段の制動力より小さいか否かを判定する制動力判定手段と、該制動力判定手段で前記追従走行制御手段の制動力が前記ブレーキ制御手段の制動力より小さいと判定されたときに、当該ブレーキ制御手段の制動力制御を延長する制動延長手段とを備えていることを特徴としている。
【0008】
この請求項に係る発明においては、先行車に接近することにより、ブレーキ制御手段が作動状態となったときにブレーキ予圧に応じた制動力を所定の継続時間だけ継続して発生される。このブレーキ予圧発生状態で、追従走行制御手段の開始操作が行われ、このときの車間距離が目標車間距離より短いことにより制動制御が開始されると、制動制御手段ではブレーキ制御手段及び追従走行制御手段の制動力の何れか大きい方を選択して制動手段を制御する。このとき、追従走行制御手段で制動力が増加されているがその制動力がブレーキ制御手段の制動力より小さい状態で、このブレーキ制御手段の継続時間が経過したときに、制動力判定手段で追従制御手段の制動力が小さいと判定されると、制動延長手段でブレーキ制御手段の制動力制御状態を延長して制動力の落ち込みを防止する。
【0009】
また、請求項に係る走行制御装置は、請求項に係る発明において、前記制動延長手段は、ブレーキ制御手段でブレーキ予圧に応じた制動力を継続制御している状態で、前記追従走行制御手段で制動力制御が開始され、当該追従走行制御手段の制動力が前記ブレーキ制御手段の制動力より小さい状態を継続するときに、当該ブレーキ制御手段の継続時間を前記追従走行制御手段の制動力が設定値以下となるまで延長することを特徴としている。
【0010】
この請求項に係る発明においては、請求項に係る発明で、ブレーキ制御手段の制動力制御が延長されたときに、例えば先行車が加速して車間距離が目標車間距離に近づくことにより、追従走行制御手段で制御される制動力が例えば非制動時の制動力に近い設定値以下となったときに、ブレーキ制御手段の制動力延長状態が解除される。
【0012】
【発明の効果】
請求項に係る発明によれば、ブレーキ制御手段の制動力制御が所定の継続時間継続されている状態で、追従走行制御の制動力制御が開始されたときに、追従走行制御手段の制動力がブレーキ制御手段の制動力より小さい状態で、継続時間が経過したときに、追従走行制御手段の制動力がブレーキ制御手段の制動力より大きくなるまでブレーキ制御手段の制動力制御を継続することができるので、制動力の落ち込みを防止して運手者に違和感を与えることを確実に防止することができるという効果が得られる。
【0013】
また、請求項に係る発明においては、ブレーキ制御手段の制動力制御を延長したしている状態で、追従走行制御手段の制動力が設定値以下に低下したときにはブレーキ制御手段の制動力延長状態を解除するので、必要以上にブレーキ制御手段の制動力制御が継続されることを確実に防止することができるという効果が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を示すシステム構成図であり、図中、21FL,21FRは自動車の前輪、21RL,21RRは自動車の後輪であって、これら前輪21FL,21FR及び後輪21RL,21RRには夫々例えばディスクブレーキで構成されるブレーキアクチュエータ22FL,22FR及び22RL,22RRが装着されている。
【0015】
各ブレーキアクチュエータ22FL〜22RRの夫々は、供給される制動圧に応じた制動力を発生するように構成され、各ブレーキアクチュエータ22FL〜22RRがブレーキペダル23に電子式負圧ブースタ24を介して連結されたマスタシリンダ25に連結されている。
ここで、電子式負圧ブースタ24は、図2に示すように、変圧室1と負圧室2とがダイヤフラム14によって画成され、変圧室1はブレーキ非作動時はエンジン負圧によって定まる負圧状態となって、負圧室2と圧力釣り合い状態にあり、ブレーキ作動時には大気が導入され、負圧室2との差圧が生じて、マスタシリンダ25に倍力された荷重が伝達される。負圧室2は、エンジン始動中は常に所定の負圧に維持されている。
【0016】
そして、ダイヤフラム14の中央部には軸筒17が固定され、この軸筒17内に負圧室2と変圧室1とを連通する連通路11が形成され、この連通路11の右端側開口部に真空弁3が配設され、この真空弁3は運転者によってブレーキペダル23がストロークしたとき或いは電磁弁5が励磁されたときに閉じ、負圧室2と変圧室1との連通を遮断する。
【0017】
また、変圧室1と大気との間には大気弁4が配設され、この大気弁4は、後述する摺動筒体5bに形成された弁体12と協働して動作し、運転者によりブレーキペダル23がストロークしたとき或いは電磁弁5が励磁されたときに開き、変圧室1に大気が導入される。
電磁弁5は、軸筒17の内周部に配設されたソレノイド5aと、このソレノイド5aと対向して摺動自在に配設された摺動筒体5bとで構成され、摺動筒体5bの右端側に前述した真空弁3及び大気弁4を作動させる係合部18が形成されている。
【0018】
この摺動筒体5bは、負圧室2内に配設されたリターンスプリング15によって右方向に付勢されているとともに、内部には、オペレーティングロッド6が配設され、このオペレーティングロッド6の先端がプッシュロッド8を介してマスタシリンダ25に連結されている。
また、オペレーティングロッド6と軸筒17及び真空弁3,大気弁4との間に夫々リターンスプリング13a及び13bが配設されていると共に、オペレーティングロッド6と摺動筒体5bとの間にリターンスプリング16が配設されている。
【0019】
図1に戻って、オペレーティングロッド6には、プレーキペダル23が取付けられていると共に、このブレーキペダル23の踏込みを検出するブレーキスイッチ26が配設されている。
一方、アクセルペダル27には、そのストロークを検出するアクセルストロークセンサ28が配設されている。
【0020】
さらに、マスタシリンダ25の出力側配管にはブレーキ圧を検出するブレーキ圧センサ33が配設されている。
そして、電子式負圧ブースタ24の電磁弁5が制御装置29によって制御される。この制御装置29には、ブレーキスイッチ26、アクセルストロークセンサ28、ブレーキ圧センサ33の各検出信号が入力されると共に、例えば変速機の出力側に設けられた車速センサ30からの自車速Vm及び車両前方のフロントグリルに配設されたレーザーレーダ、ミリ波レーダ等で構成される制動対象物検出手段としての車間距離センサ31からの車間距離Lが入力され、これらに基づいてブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断して、用ブレーキ予圧状態であるときに所定圧PPBS のブレーキ予圧PPBを設定し、制動圧センサ33で検出した制動圧がブレーキ予圧PPBと一致するように電磁弁5を制御するブレーキ制御処理を行うと共に、車間距離センサ31で検出した車間距離Lに基づいてこの車間距離Lを設定距離に制御する追従走行制御処理を行う。ここで、追従走行制御処理は、運転席近傍に設けられた追従制御開始スイッチ34がオン状態となったときに処理を開始し、車間距離Lが設定車間距離範囲L1〜L2内に一致するように追従制御用ブレー キ圧PBCを演算すると共に、エンジン出力を制御するスロットルバルブ35のスロットル開度を変更するスロットル駆動モータ36を駆動制御するスロットル開度指令値θを演算する。
【0021】
次に、上記第1の実施形態の動作を制御装置29の処理手順を示す図3のフローチャートを伴って説明する。
制御装置29は、図3の制御処理を所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行し、先ず、ステップS1〜S15のブレーキ制御処理を行う。このブレーキ制御処理は、ステップS1で、車速センサ30で検出した自車速Vmを読込み、次いでステップS2に移行して、車間距離センサ31で検出した車間距離Lを読込み、次いでステップS3に移行して、今回の車間距離L(n)1と前回の車間距離L(n−1) とに基づいて相対速度に相当する車間距離の微分値(車間距離変化量)dL/dtを算出してからステップS4に移行する。
【0022】
このステップS4では、自車速Vm、車間距離微分値dL/dt及び今回の車間距離Lをもとに下記(1)式の演算を行って目標減速度Gを算出する。
={Vm−(Vm−dL/dt)}/2L …………(1)
次いで、ステップS5に移行して、ブレーキペダル23が踏込まれているか否かをブレーキスイッチ26がオン状態であるか否かによって判定し、これがオフ状態であるときには、ブレーキペダル23が解放されているものと判断してステップS6に移行し、アクセルストロークセンサ28のストローク検出値Sを読込み、これが予め設定したストローク設定値S以上であるか否かを判定し、S≦SASであるときにはステップS7に移行する。
【0023】
このステップS7では、前記ステップS4で算出した目標減速度Gが予め設定した減速度設定値GBSを越えているか否かを判定し、G>GBSであるときにはブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であると判断してステップS8に移行し、要ブレーキ予圧状態となった時点からの経過時間を計測する経過時間カウンタのカウント値Tを“1”だけインクリメントしてからステップS9に移行する。
【0024】
このステップS9では、経過時間カウンタのカウント値Tが予め設定した設定値Tに達したか否かを判定し、T<TであるときにはステップS10に移行して、ブレーキ予圧PPBを運転者に違和感を与えない程度の比較的微小な所定圧PPBS に設定すると共に、要ブレーキ予圧状態であるか否かを表す要ブレーキ予圧状態フラグFPBを要ブレーキ予圧状態であることを表す“1”にセットしてから後述するステップS16以降の追従制御処理に移行し、T=TであるときにはステップS11に移行して、要ブレーキ予圧状態フラグFPBを“0”にリセットすると共に、ブレーキ予圧延長状態であるか否かを表すブレーキ予圧延長状態フラグFFNを“1”にセットしてから後述するステップS16以降の追従制御処理に移行する。
【0025】
また、前記ステップS5の判定結果が、ブレーキスイッチ26がオン状態であるときには運転者の意志でブレーキペダル23が踏込まれており、ブレーキ予圧を発生させる必要がないものと判断し、またステップS6の判定結果がS>SASであるときには運転者の意志でアクセルペダル27が踏込まれて同様にブレーキ予圧を発生させる必要がないものと判断してステップS12に移行し、要ブレーキ予圧状態フラグFPBを“0”にリセットし、次いでステップS13に移行して、ブレーキ予圧PPBを“0”に設定する共に、経過時間カウンタのカウント値Tを“0”にクリアしてから後述するステップS16以降の追従制御処理に移行する。
【0026】
さらに、前記ステップS7の判定結果がG≦GBSであるときには要ブレーキ予圧状態ではないものと判断してステップS14に移行し、要ブレーキ予圧状態フラグFPBが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには前記ステップS8に移行し、“0”にリセットされているときにはステップS15に移行して、ブレーキ予圧延長状態フラグFFSが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときにはステップS16以降の追従走行制御処理に移行し、“0”にリセットされているときには前記ステップS13に移行する。
【0027】
そして、ステップS16以降の追従走行制御処理は、先ず、ステップS16で追従制御開始スイッチ34がオン状態であるか否かを判定し、これがオフ状態であるときには追従走行制御を開始する意志がないものと判断してステップS17に移行して、現在の追従制御用ブレーキ圧PBC(n) を“0”に設定すると共に、スロットル開度指令値θを“0”に設定してから後述するステップS21に移行し、追従制御開始スイッチ34がオン状態であるときにはステップS18に移行する。
【0028】
このステップS18では、車間距離センサ31で検出した車間距離Lが第1の設定車間距離L1未満であるか、第1の設定車間距離L1以上でこの第1の設定車間距離L1より長い第2の設定車間距離L2以下であるか、第2の設定車間距離L2を越えているかを判定し、L1≦L≦L2であるときには、適正車間距離を維持しているものと判断して前記ステップS17に移行し、L<L1であるときには車間距離が短すぎるものと判断してステップS19に移行して、前回の追従制御用ブレーキ圧PBC(n−1) に所定値ΔPBCを加算した値を現在の追従制御用ブレーキ圧PBC(n) として設定してから後述するステップS21に移行し、L>L2であるときには車間距離Lが適正範囲を越えて広すぎると判断してステップS20に移行する。
【0029】
このステップS20では、前記ステップS17と同様に追従制御用ブレーキ圧PBC(n) を“0”に設定すると共に、現在のスロットル開度指令値θに所定値Δθを加算した値を新たなスロットル開度指令値θとして設定してから後述するステップS21に移行する。
ステップS21では、ブレーキ予圧延長状態フラグFFSが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“0”にリセットされているときには後述するステップS27にジャンプし、“1”にセットされているときには、ステップS22に移行する。
【0030】
このステップS22では、追従制御用ブレーキ圧PBC(n) がブレーキ制御処理におけるブレーキ予圧PPBを越えているか否かを判定し、PBC(n) >PPBであるときにはステップS23に移行して、ブレーキ予圧PPBを“0”に設定すると共に、ブレーキ予圧延長状態フラグFFNを“0”にリセットしてから後述するステップS27に移行し、PBC(n) ≦PPBであるときにはステップS24に移行する。
【0031】
このステップS24では、現在の追従制御用ブレーキ圧PBC(n) が前回の追従制御用ブレーキ圧PBC(n−1) を減算した値が負又は“0”であるか否かを判定することにより、追従制御用ブレーキ圧PBCが減少傾向であるか否かを判定し、PBC(n) −PBC(n−1) >0であるときには追従制御用ブレーキ圧PBC(n) が増加傾向であると判断して後述するステップS27に移行し、PBC(n) −PBC(n−1) ≦0であるときには追従制御用ブレーキ圧PBC(n) が減少傾向であるか又は“0”の状態を維持しているものと判断してステップS25に移行する。
【0032】
このステップS25では、現在の追従制御用ブレーキ圧PBC(n) が予め設定した追従走行制御を行わない場合における“0”のブレーキ圧に近い設定値PBCL を下回っているか否かを判定し、PBC(n) ≧PBCL である場合にはそのまま後述するステップS27に移行し、PBC(n) <PBCL である場合にはステップS26に移行して、ブレーキ予圧PPBを“0”に設定すると共に、ブレーキ予圧延長状態フラグFSを“0”にリセットしてからステップS27に移行する。
【0033】
ステップS27では、ブレーキ制御処理で設定したブレーキ予圧PPBと追従制御処理で設定したブレーキ圧PBCとの何れか高い方を選択するセレクトハイ処理を行い、選択したブレーキ圧PSLに制動圧センサ33で検出したブレーキ圧Pが一致するように電磁弁5に対する通電量を制御し、次いでステップS28に移行して、現在の追従制御用ブレーキ圧PBC(n) を前回の追従制御用ブレーキ圧PBC(n−1) に設定してからタイマ割込み処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0034】
この図3の制御処理において、ステップS1〜ステップS15の処理がブレーキ制御手段に対応し、またステップS16〜S26の処理が追従走行制御手段に対応し、このうちステップS1〜S7の処理が要ブレーキ予圧状態検出手段に対応し、ステップS9の処理がブレーキ予圧解除手段に対応しており、ステップS11、S14、S15、S21〜ステップS26の処理が制動延長手段に対応し、ステップS27の処理が制動制御手段に対応している。
【0035】
この実施形態によると、追従制御開始スイッチ34がオフ状態であり、ブレーキ予圧延長状態フラグFFNが“0”にリセットされている状態で、ブレーキペダル23を解放し、アクセルペダル27を踏込んで走行しているものとすると、ステップS5からステップS6を経てステップS12に移行し、要ブレーキ予圧状態フラグFPBが“0”にリセットされ、次いでステップS13に移行して、ブレーキ予圧PPBが“0”に設定されると共に、経過時間カウンタのカウント値Tが“0”にクリアされ、追従制御開始スイッチ34がオフ状態であるので、ステップS16からステップS17に移行して、追従制御ブレーキ圧PBC(n) が“0”に設定されると共に、スロットル開度指令値θが“0”に設定されて、追従制御によるエンジン出力制御が停止される。
【0036】
そして、ブレーキ予圧延長状態フラグFFSが“0”にリセットされているので、ステップS21からステップS27に移行し、ブレーキ制御処理で設定されたブレーキ予圧PPB及び追従走行制御処理で設定された追従制御用ブレーキ圧PBCが共に“0”に設定されているので、電子式負圧ブースタ24の電磁弁5に対する励磁電流が“0”となり、ブレーキアクチュエータ22FL〜22RRに供給するブレーキ圧が“0”となって非制動状態を維持する。
【0037】
この非制動状態の走行状態から、先行車に追いついて車間距離Lが徐々短くなるこにより、運転者がアクセルペダル27の踏込み量を少なくして、アクセルストロークセンサ28で検出するアクセルストロークSが設定値SAS以下となると、ステップS6からステップS7に移行し、このときの車間距離変化量dL/dtが小さい場合には、ステップS4で算出される目標減速度Gが略零又はこれに近い値となることにより、ステップS7で要ブレーキ予圧状態ではないものと判断されて、ステップS14に移行し、要ブレーキ予圧状態フラグFPBが“0”にリセットされているので、ステップS15に移行して、ブレーキ予圧延長状態フラグFFSも“0”にリセットされているので、ステップS13に移行して、ブレーキ予圧PPBを“0”に設定すると共に、経過時間カウンタのカウント値Tを“0”にクリアして、非制動状態を継続する。
【0038】
ところが、先行車に急接近して、車間距離Lが短くなり、これに応じてステップS4で算出される目標減速度Gが増加して設定値GBSを越える状態となると、ブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であると判断して、ステップS8に移行し、経過時間カウンタのカウント値Tが“1”だけカウントアップされ、次いでステップS9に移行するが、カウント値Tが設定値T未満であるので、ステップS10に移行して、ブレーキ予圧PPBとして運転者に違和感を与えない程度の比較的微小な所定圧PPBS が設定されると共に、要ブレーキ予圧状態フラグFPBが“1”にセットされる。
【0039】
この状態でも、まだ追従走行制御処理が作動されていないので、追従制御用ブレーキ圧PBCは“0”を維持し、ステップS27で設定値PPBS に設定されたブレーキ予圧PPBが選択され、これに応じた通電電流が電磁弁5に供給される。このため、負圧ブースタ24の真空弁3が閉じ逆に大気弁4が開くことにより、負圧ブースタ24の変圧室1に大気圧が導入されて、軸筒17が左方に移動してプッシュロッド8を左動させ、マスタシリンダ25から運転者のブレーキ操作に先立ってブレーキ予圧PPBに応じた運転者に違和感を与えない程度の比較的微小なブレーキ圧が発生されて制動状態となり、運転者のブレーキ操作を見越したプレビューブレーキ制御を行うことができる。したがって、このプレビューブレーキ制御状態で、運転者がブレーキペダル23を踏込むと、オペレーティングロッド6が左動することにより、変圧室1に大気圧が導入されることにより、負圧室2との差圧が生じて、マスタシリンダ25に倍力された荷重が直ちに伝達され、これに応じてブレーキアクチュエータ22FL〜22RRにブレーキペダル23の踏力に応じた制動圧が供給されて大きな制動力が発生され、空走距離を短縮して運転者の意志に応じた最適な制動力を発生することができる。
【0040】
一方、要ブレーキ予圧状態となってから先行車が緩やかに加速したり停止していた先行車が緩やかに発進することにより、運転者が制動を必要としないものと判断して、アクセルペダル27の解放後直ちにブレーキペダル23を踏込まないときには、目標減速度Gが設定値GBSより大きいか否かにかかわらず、ステップS7又はステップS14からステップS8に移行して、経過時間カウンタのカウント値Tがカウントアップされ、このカウント値Tが設定値Tに達するまでの間はステップS10に移行することにより、ブレーキ予圧PPBが設定値PPBS に設定されると共に、要ブレーキ予圧状態フラグFPBが“1”にセットされた状態を維持して、ブレーキ予圧状態を維持する。
【0041】
しかしながら、経過時間カウンタのカウント値Tが設定値Tに達すると、ステップS9からステップS11に移行して、要ブレーキ予圧状態フラグFPBが“0”にリセットされると共に、ブレーキ予圧延長状態フラグFFNが“1”にセットされる。このとき、追従制御開始スイッチ34がオフ状態であるので、ステップS16からステップS17に移行し、追従制御用ブレーキ圧PBS(n) を“0”に設定すると共に、スロットル開度指令値θを“0”に設定する状態を継続してからステップS21に移行し、ブレーキ予圧延長状態フラグFFNが“1”にセットされたことにより、ステップS22に移行する。このとき、ブレーキ制御処理では設定値PPBS のブレーキ予圧PPBが設定された状態が維持されているので、ステップS24に移行し、前回の追従制御用ブレーキ圧PBC(n−1) も“0”であるので、ステップS25に移行し、追従制御用ブレーキ圧PBC(n) が設定値PPBL 以下であるので、ステップS26に移行して、ブレーキ予圧PPBが“0”に設定されると共に、ブレーキ予圧状態フラグFSが“0”にリセットされる。
【0042】
このステップS27でブレーキ圧Pが“0”となることにより、負圧ブースタ24の電磁弁5への通電が遮断されて、ブレーキ予圧の発生が終了されて、非制動状態に復帰する。このとき、ブレーキ予圧が前述したように運転者に違和感を与えない程度に小さい値であるので、運転者に違和感を与えることなく、非制動状態に復帰することができる。
【0043】
一方、図4(a)に示すように、時点t1で目標減速度Gが設定値GBSを越えて、設定圧PPBS のブレーキ予圧PPBが発生されるプレビューブレーキ制御状態となり、その後アクセルペダル27及びブレーキペダル23を踏込むことなく、経過時間カウンタのカウント値Tが設定値Tに達する以前の時点t2で追従制御開始スイッチ34をオン状態として、図4(b)に示すように、図3におけるステップS16以降の追従制御処理を開始すると、図3におけるステップS16からステップS18に移行する。
【0044】
このとき、先行車との車間距離Lが第1の設定車間L1より短い状態であるときには、ステップS18からステップS19に移行し、前回の“0”の追従制御用ブレーキ圧PBC(n−1) に所定値ΔPPBを加算した値が現在の追従制御用ブレーキ圧PBC(n) に設定されることにより、図4(a)で一点鎖線図示のように追従制御用ブレーキ圧PBC(n) が増加を開始する。
【0045】
この状態では、ブレーキ制御処理における経過時間カウンタのカウント値Tが設定値Tに達していないので、ブレーキ予圧延長状態フラグFFNが“0”にリセットされているため、ステップS21から直接ステップS27に移行して、ブレーキ予圧PPBと追従制御用ブレーキ圧PBC(n) との何れか大きい方即ちブレーキ予圧PPBが選択される。
【0046】
その後、追従走行制御処理で設定される追従制御用ブレーキ圧PBC(n) がブレーキ制御処理で設定されたブレーキ予圧PPBより小さい状態で増加状態を継続し、時点t3でブレーキ制御処理において、経過時間カウンタのカウント値Tが設定値Tに達すると、ステップS9からステップS11に移行して、要ブレーキ予圧状態フラグFPBを“0”にリセットすると共に、ブレーキ予圧状態フラグFFNを“1”にセットする。
【0047】
このため、ステップS21からステップS22に移行し、この状態では、追従制御用ブレーキ圧PBC(n) がブレーキ予圧PPBより小さいので、ステップS24に移行し、追従制御用ブレーキ圧PBC(n) が増加傾向を継続しているので、ステップS27にジャンプして、ブレーキ予圧PPBの発生状態を継続する。
したがって、次に図3の制動制御処理が実行されるタイミングでは、追従走行制御が実行されて先行車との車間距離Lが徐々に長くなっていることにより、ステップS4で算出される目標減速度Gが設定値GBSより小さくなっており、ステップS7からステップS14に移行して、要ブレーキ予圧状態フラグFPBが“0”にリセットされているので、ステップS15に移行し、ブレーキ予圧延長状態フラグFFNが“1”にセットされているので、そのままステップS16に移行し、ブレーキ予圧PPBが設定圧PPBS に設定された状態が継続される。この状態でも、追従制御用ブレーキ圧PBC(n) がブレーキ予圧PPBより小さい状態を継続し、追従制御用ブレーキ圧PBC(n) が増加傾向を継続するので、ステップS27に移行してブレーキ予圧PPBが選択されて、ブレーキ予圧PPBの発生状態が継続される。
【0048】
その後、時点t4で、追従制御用ブレーキ圧PBC(n) がブレーキ予圧PPBを越える状態となると、ステップS22からステップS23に移行して、ブレーキ予圧PPBを“0”に設定されると共に、ブレーキ予圧延長状態フラグFFNを“0”にリセットしてからステップS27に移行することになり、追従制御用ブレーキ圧PBC(n) が選択されて、これに応じた制動力が発生される。
【0049】
そして、次に図3の制動制御処理の実行タイミングで、ステップS7からステップS14を経てステップS15に移行し、ブレーキ予圧延長状態フラグFFNが“0”にリセットされていることにより、ステップS13に移行して、ブレーキ予圧PPBが“0”に設定されると共に、経過時間カウンタのカウント値Tが“0”にクリアされて、プレビューブレーキ制御が解除される。追従走行制御による制動状態が継続される。
【0050】
このように、ブレーキ制御処理で目標減速度Gが設定値GBS以下となるが経過時間カウンタのカウント値Tが設定値T未満であるブレーキ予圧継続状態で、追従走行制御が開始され、この追従走行制御処理で設定される追従制御用ブレーキ圧PBC(n) がブレーキ予圧PPBより小さい状態で増加傾向を継続し、経過時間が経過したときに、追従制御用ブレーキ圧PBC(n) がブレーキ予圧PPBより小さい状態で増加傾向を継続しているときには、ブレーキ制御処理におけるブレーキ予圧PPBを設定圧PPBS に設定した状態を延長するので、追従制御用ブレーキ圧PBC(n) がブレーキ予圧PPBより大きくなった時点t4で制動力の変動を伴うことなく、ブレーキ予圧PPBから追従制御用ブレーキ圧PBC(n) に切換えることができ、制動力が落ち込むことなく、円滑な制動力制御を継続することができる。
【0051】
因みに、ブレーキ制御処理において、経過時間カウンタのカウント値Tが設定値Tに達した時点t3でブレーキ予圧PPBを設定圧PPBS から“0”に設定すると、このときの追従制御用ブレーキ圧PBC(n) がブレーキ予圧PPBより小さいので、図4で点線図示のように、ステップS27で選択されるブレーキ圧が大きく落ち込むことになり、車間距離Lが変動して、運転者に違和感を与えることになるが、本実施形態では、上述したように、ブレーキ圧の落ち込みを防止して円滑な制動力制御を継続することができる。
【0052】
また、上述したように、ブレーキ制御処理でブレーキ予圧PPBが設定値PPBS に設定された直後に、追従制御開始スイッチ34をオン状態として、追従走行制御処理を開始し、経過時間カウンタのカウント値Tが設定値Tに達する前に追従制御用ブレーキ圧PBC(n) がブレーキ予圧PPBより大きくなる場合には、ブレーキ予圧延長状態フラグFFSが“0”にリセットされた状態であるので、ステップS21からステップS22を経てステップS23に移行することにより、ブレーキ予圧PPBが“0”に設定されると共に、ブレーキ予圧状態フラグFFNが“0”にリセットされて、プレビューブレーキ制御が終了され、追従走行制御処理における追従制御用ブレーキ圧PBC(n) に基づく制動制御に移行する。
【0053】
さらに、上述したように、ブレーキ制御処理でブレーキ予圧PPBが設定値PPBS に設定された状態を継続している状態で追従制御開始スイッチ34をオン状態として、追従走行制御を開始したときに、経過時間カウンタのカウント値Tが設定値Tに達して、ブレーキ予圧PPBを設定値PPBS に設定している状態を延長している状態で、先行車が加速状態となるか、先行車が隣接車線に車線変更することにより、車間距離Lが第1の設定車間距離L1より大きい状態となると、ステップS18からステップS17又はS20に移行して、追従制御用ブレーキ圧PBC(n) が“0”に設定されることにより減圧傾向となり、且つ設定値PPBL 未満となる。
【0054】
このため、ステップS24からステップS25を経てステップS26に移行し、ブレーキ予圧PPBを“0”に設定すると共に、ブレーキ予圧延長状態フラグFFSを“0”にリセットする。このため、次のタイマ割込み周期で、目標減速度Gが設定値GBS以下の状態を継続していると、ステップS7からステップS14に移行して、ブレーキ予圧の延長時点で、要ブレーキ予圧状態フラグFPBが“0”にリセットされているので、ステップS15に移行し、ブレーキ予圧延長状態フラグFFNが“0”にリセットされているので、ステップS13に移行して、ブレーキ予圧PPBが“0”に設定されると共に、経過時間カウンタのカウント値Tが“0”にクリアされることにより、ブレーキ予圧の発生が終了されて、プレビューブレーキ制御が終了する。
【0055】
したがって、要ブレーキ予圧状態となって、ブレーキ予圧を発生させている状態で、追従走行制御を開始して、追従制御用ブレーキ圧PBC n)が発生されて、ブレーキ予圧発生状態が延長されている場合に、追従制御用ブレーキ圧PBC n)が“0”に近い設定値PBCL 未満となると、適正車間距離が維持されているものと判断してブレーキ予圧を解除することができ、ブレーキ予圧状態が不必要に継続されることを確実に防止することができる。
【0056】
なお、上記実施形態においては、ブレーキ制御処理で、要ブレーキ予圧状態であるときにブレーキ予圧PPBを設定値PPBS に設定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、要ブレーキ予圧状態となった時点の自車速Vmが大きくなるにつれて大きくなるブレーキ予圧PPBを自車速とブレーキ予圧との関係を示すブレーキ予圧算出マップを参照して算出するようにしてもよく、この場合には、自車両の走行状況に応じて最適なブレーキ予圧PPBを発生することができ、さらにはアクセル戻し速度や路面摩擦係数や変速機のシフト位置に応じてブレーキ予圧を設定するようにしてもよい。
【0057】
また、上記実施形態においては、経過時間カウンタのカウント値Tが設定値Tに達するまでの間設定値PPBのブレーキ予圧PPBを維持する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図5に示すように、ブレーキ予圧PPBが設定されてから時間の経過と共にブレーキ予圧を徐々に減圧するようにしてもよく、また図5で一点鎖線図示のように経過時間が所定時間に達するまので間は比較的緩い勾配でブレーキ予圧PPBを減少させ、所定時間を越えると比較的急な勾配でブレーキ予圧PPBを減少させるようにしてもよく、さらには、直線的に減少させる場合に代えて曲線的に減少させるようにしてもよい。
【0058】
さらに、上記実施形態においては、加速操作の終了をアクセルペダル27のストロークから検出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、スロットル開度が“0”であることを検出するようにしてもよく、さらにはアクセルペダル27にその踏込みを検出するアクセルスイッチを設けるようにしてもよい。
【0059】
同様に、ブレーキ操作についてもブレーキスイッチ26に限らず、ブレーキペダル23のストロークから検出したり、ブレーキ圧センサ33で検出したブレーキ圧がブレーキ予圧以上となったときにブレーキ操作を開始したものとして検出するようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、車間距離センサ31で先行車を検出している場合について説明したが、これに限定されるものではなく、道路上の落下物等のブレーキ操作を必要とする障害物を検出した場合も上記と同様にプレビューブレーキ制御及び追従走行制御が行われる。
【0060】
なおさらに、上記実施形態においては、演算によって相対速度に対応する車間距離変化量dL/dtを算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、相対速度を検出することができる車間距離センサを適用した場合は、検出した相対速度をそのまま使用することができる。
また、上記実施形態においては、負圧ブースタ24に電磁弁5を組込むことにより、ブレーキ予圧PPB及び追従制御用ブレーキ圧PBC(n) に応じたブレーキ圧を発生させるようにした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、別途油圧ポンプ等の流体圧源を設け、この流体圧源の流体圧を圧力制御弁等で圧力制御してブレーキ圧を発生させ、これをブレーキアクチュエータに供給するようにしてもよい
さらに、上記実施形態においては、マスタシリンダ25を使用してブレーキ圧を発生させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブレーキアクチュエータとして電動モータを使用して制動力を発生させる場合には、ブレーキ予圧PPBに基づいて電動モータの駆動電流を制御するようにしてもよい。
【0061】
さらにまた、上記実施形態においては、追従走行制御処理で車間距離Lを第1の車間距離L1及び第2の車間距離L2間に維持するように追従走行制御する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、自車速に車間時間を乗算して目標車間距離Lを算出し、この目標車間距離Lに車間距離Lが一致するように駆動力及び制動力を制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】第1の実施形態に適用し得る電子式負圧ブースタの断面図である。
【図3】第1の実施形態における制御装置の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】上記実施形態の動作の説明に供するタイムチャートである。
【図5】ブレーキ予圧の変化を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
21FL〜21RR 車輪
22FL〜22RR ブレーキアクチュエータ
23 ブレーキペダル
24 電子式負圧ブースタ
25 マスタシリンダ
26 ブレーキスイッチ
27 アクセルペダル
28 アクセルストロークセンサ
29 制御装置
30 車速センサ
31 車間距離センサ
32 荷重センサ
33 ブレーキ圧センサ
35 スロットルバルブ
36 スロットル駆動モータ

Claims (2)

  1. 車両前方の制動対象物に対する相対距離を検出する制動対象物検出手段を有し、該制動対象物検出手段で検出した制動対象物に対する相対距離に基づいてブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判定し、要ブレーキ予圧状態であるときにブレーキ予圧を発生するように制動力を制御するブレーキ制御手段と、制御開始操作に従って車両前方の追従走行対象車両との間の車間距離を目標車間距離に維持するように駆動力及び制動力を制御して追従走行制御する追従走行制御手段とを備えた走行制御装置において、前記ブレーキ制御手段は要ブレーキ予圧状態であるときにブレーキ予圧を所定継続時間継続して発生させるように構成されていると共に、前記ブレーキ制御手段で制御される制動力と前記追従制御手段で制御される制動力との何れか大きい制動力に基づいて制動手段を制動制御する制動制御手段と、前記ブレーキ制御手段でブレーキ予圧に応じた制動力を継続制御している状態で、前記追従走行制御手段で制動力制御が開始されたときに当該制動力がブレーキ制御手段の制動力より小さいか否かを判定する制動力判定手段と、該制動力判定手段で前記追従走行制御手段の制動力が前記ブレーキ制御手段の制動力より小さいと判定されたときに、当該ブレーキ制御手段の制動力制御を延長する制動延長手段とを備えていることを特徴とする走行制御装置。
  2. 前記制動延長手段は、ブレーキ制御手段でブレーキ予圧に応じた制動力を継続制御している状態で、前記追従走行制御手段で制動力制御が開始され、当該追従走行制御手段の制動力が前記ブレーキ制御手段の制動力より小さい状態を継続するときに、当該ブレーキ制御手段の継続時間を前記追従走行制御手段の制動力が設定値以下となるまで延長することを特徴とする請求項1記載の走行制御装置。
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