JP2005173025A - 正帯電性トナー - Google Patents

正帯電性トナー Download PDF

Info

Publication number
JP2005173025A
JP2005173025A JP2003410636A JP2003410636A JP2005173025A JP 2005173025 A JP2005173025 A JP 2005173025A JP 2003410636 A JP2003410636 A JP 2003410636A JP 2003410636 A JP2003410636 A JP 2003410636A JP 2005173025 A JP2005173025 A JP 2005173025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positively chargeable
toner
crystalline polyester
weight
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003410636A
Other languages
English (en)
Inventor
Kouji Shimokusa
宏治 下草
Shinichi Sata
晋一 佐多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2003410636A priority Critical patent/JP2005173025A/ja
Publication of JP2005173025A publication Critical patent/JP2005173025A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】オイルレス定着方式の正帯電型画像形成装置において、低温定着性、耐久性及び帯電安定性のいずれにも優れた正帯電性トナー及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】結着樹脂、着色剤、離型剤及び正帯電性荷電制御剤を含有してなり、酸価が10mgKOH/g以下である正帯電性トナーであって、前記結着樹脂が酸価が1〜15mgKOH/g、水酸基価が10〜50mgKOH/gである結晶性ポリエステルを含有してなり、前記正帯電性荷電制御剤が窒素を含む化合物を含有してなる正帯電性トナー、並びに該正帯電性トナーの原料を溶融混練する工程を有する正帯電性トナーの製造方法であって、前記溶融混練工程がオープンロール型混練機による工程である正帯電性トナーの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像等に用いられる正帯電性トナー及びその製造方法に関する。
特許文献1には、低酸価の非晶質ポリエステルを含有した結着樹脂と特定構造の4級アンモニウム塩含有樹脂とを含有した正帯電性トナーに係る技術が開示されている。
特許文献2には、低酸価の結晶性ポリエステルを含有した結着樹脂を含有した負帯電性トナーに係る技術が開示されている。
特許文献3には、2価の芳香族化合物を有する単量体を縮重合させて得られる特定軟化点の結晶性ポリエステルを含む結着樹脂を含有した負帯電性トナーに係る技術が開示されている。
特開2003−114548号公報(実施例1〜4) 特開平11−249339号公報(実施例2、比較例1、2) 特開平2002−284866号公報(実施例1〜9)
本発明の課題は、オイルレス定着方式の正帯電型画像形成装置において、低温定着性、耐久性及び帯電安定性のいずれにも優れた正帯電性トナー及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、
(1) 結着樹脂、着色剤、離型剤及び正帯電性荷電制御剤を含有してなり、酸価が10mgKOH/g以下である正帯電性トナーであって、前記結着樹脂が酸価が1〜15mgKOH/g、水酸基価が10〜50mgKOH/gである結晶性ポリエステルを含有してなり、前記正帯電性荷電制御剤が窒素を含む化合物を含有してなる正帯電性トナー、並びに
(2) 前記(1)記載の正帯電性トナーの原料を溶融混練する工程を有する正帯電性トナーの製造方法であって、前記溶融混練工程がオープンロール型混練機による工程である正帯電性トナーの製造方法
に関する。
本発明に係る正帯電性トナーにより、オイルレス定着方式の正帯電型画像形成装置において、低温定着性、耐久性及び帯電安定性のいずれもが達成されるという優れた効果を奏する。
近年の複写装置やプリンタ等で普及が進む画像形成装置は、低価格化及び小型化を達成するためにオイルレス定着方式の要請が強く、さらに、その高速化への要求も高まっている。
かかるオイルレス定着方式の正帯電型画像形成装置の小型化・高速化に対して、正帯電性トナーに要求される最も重要な機能の一つが、低温定着性である。
本発明者等は、オイルレス定着方式に不可欠なワックス等の添加剤の分散性の観点から、低温定着性の向上を検討した結果、トナーの製造時、特に、結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有する原料の混練工程を経てトナーを製造する場合、特許文献1に具体的に開示されているような従来広く使用されている非晶質樹脂に対しては、添加剤が十分に分散しない点に課題があることが判明した。
ここで、非晶質樹脂の軟化点を低下させると、溶融混練時の添加剤の分散性は向上するが、非晶質樹脂のガラス転移点も低下するため、製造されたトナーを画像形成装置で使用する際の耐久性の低下が実用上大きな課題となった。
そこで、本発明者等は、溶融混練時の添加剤の分散性とトナー使用時の耐久性の観点から、結着樹脂の見直しを図った結果、特定の結晶性ポリエステルを含有した結着樹脂と特定の添加剤の組み合わせが、課題を解決する優れた手段であることを見出した。
ところで、正帯電性トナーが正帯電型画像形成装置で良好な帯電特性を発現するにはトナーの酸価は低いことが好ましく、本発明の正帯電性トナーの酸価は、10mgKOH/g以下の低酸価であり、9mgKOH/g以下が好ましい。
しかし、末端基にカルボキシル基を有する結晶性ポリエステルは、一般に酸価が高く、トナーの正帯電性が低下し易くなるため、正帯電型画像形成装置に使用すると、カブリ等により画質が低下するという課題があった。
一方、低酸価の結晶性ポリエステルに係る技術はあまり開示されておらず、また、結晶性ポリエステルを負帯電性トナーに使用した技術の開示(特許文献2、3参照)はあるが、低酸価の結晶性ポリエステルを正帯電性トナーの結着樹脂として検討した例は見出されていない。
また、特許文献2に係る負帯電性トナーに使用された低酸価の結晶性ポリエステルは、低酸価かつ低水酸基価を訴求した結果、溶融粘度が極めて低く、特に溶融混練法によりトナーを製造する場合には、結晶性ポリエステルへの前記の添加剤の分散性が不十分になり易い等、工業的な適用範囲が限定されるという課題があることが判明した。
そこで、本発明者等は、低酸価で、トナー用途として汎用性がある結晶性ポリエステルの条件をさらに検討した結果、以下に記載する特定の酸価の範囲と特定の正帯電性荷電制御剤において、本発明が解決すべき課題を極めて高度な水準で解決するに至った。
本発明におけるトナーの結着樹脂は、以下の結晶性ポリエステルを含有するものである。
本発明において、「結晶性」とは、軟化点と融解熱の最大ピーク温度の比(軟化点/ピーク温度)が0.6〜1.3、好ましくは0.9〜1.2、より好ましくは0.95〜1.1以下であることをいい、また「非晶質」とは、軟化点と融解熱の最大ピーク温度の比(軟化点/ピーク温度)が1.3より大きく4以下、好ましくは1.5〜3であることをいう。
結晶性ポリエステルの酸価は、1〜15mgKOH/gであり、2〜12mgKOH/gがより好ましく、3〜10mgKOH/gがさらに好ましい。結晶性ポリエステルの酸価は、例えば、原料モノマーとして使用するカルボン酸成分に対するアルコール成分の比(アルコール成分/カルボン酸成分)を1.03以上とし、アルコールリッチの状態とすることにより、低下させることができる。
また、さらに負帯電性を抑制する観点から、結晶性ポリエステルの水酸基価は10〜50mgKOH/gであり、10〜40mgKOH/gが好ましい。
結晶性ポリエステルは、2価以上の多価アルコールからなるアルコール成分と、2価以上の多価カルボン酸化合物からなるカルボン酸成分とを含有した単量体を縮重合させて得られるが、正帯電性の観点から、単量体には、2価の芳香族化合物が0.1〜10モル%、好ましくは0.5〜7.5モル%、より好ましくは1〜5モル%含有されていることが好ましい。
アルコール成分として用いられる2価の芳香族化合物としては、式(I):
Figure 2005173025
(式中、Rは炭素数2又は3のアルキレン基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16、好ましくは1.5〜5.0である)
で表されるビスフェノールA骨格を有するジオール化合物が好ましく、具体的にはポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロパン等のビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物等が挙げられる。
また、カルボン酸成分として用いられる2価の芳香族化合物としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等が挙げられる。
上記2価の芳香族化合物以外に用いられる単量体を以下に例示する。
アルコール成分としては、炭素数が2〜6、好ましくは4〜6の脂肪族ジオールが含有されているのが好ましい。
炭素数2〜6の脂肪族ジオールとしては、1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール等が挙げられ、これらの中ではα,ω−直鎖アルキルジオールがより好ましい。
炭素数2〜6の脂肪族ジオールは、全体で、アルコール成分中に80モル%以上、好ましくは90〜100モル%含有されているのが望ましく、特にその中の1種の脂肪族ジオールが、アルコール成分中の70モル%以上、好ましくは80モル%以上を占めているのが望ましい。
その他の2価のアルコール成分としては、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,8−オクタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、水添ビスフェノールA等が挙げられる。
3価以上の多価アルコールとしては、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等の芳香族アルコール;ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセリン、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等の脂肪族アルコール;1,4−ソルビタン等の脂環式アルコール等が挙げられる。
カルボン酸成分としては、炭素数が2〜6、好ましくは4〜6、特に好ましくは4の脂肪族ジカルボン酸化合物が含有されているのが好ましい。
炭素数2〜6の脂肪族ジカルボン酸化合物としては、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アジピン酸及びこれらの酸の無水物、アルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げられる。
炭素数2〜6の脂肪族ジカルボン酸化合物は、全体で、カルボン酸成分中に、80モル%以上、好ましくは90〜100モル%含有されているのが望ましく、特にその中の1種の脂肪族カルボン酸化合物が、カルボン酸成分中の70モル%以上、好ましくは80モル%以上を占めているのが望ましい。
その他の2価のカルボン酸成分としては、セバシン酸、アゼライン酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸の脂肪族カルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式カルボン酸;及びこれらの酸の無水物、アルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げられる。
3価以上の多価カルボン酸化合物としては、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、ピロメリット酸等の芳香族カルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ (メチレンカルボキシル) メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸等の脂肪族カルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸等の脂環式カルボン酸;及びこれらの酸無水物、アルキル(炭素数1〜3)エステル等の誘導体等が挙げられる。
アルコール成分とカルボン酸成分は、不活性ガス雰囲気中にて、要すればエステル化触媒、重合禁止剤等を用いて、120〜230℃の温度で反応させること等により縮重合させることができる。具体的には、樹脂の強度を上げるために全単量体を一括仕込みしたり、低分子量成分を少なくするために2価の単量体を先ず反応させた後、3価以上の単量体を添加して反応させる等の方法が挙げられる。また、重合の後半に反応系を減圧することにより、反応を促進させてもよいが、本発明では、芳香族化合物が結晶性ポリエステルの性質に与える影響を少なくし、少量で所望の効果を得るために、2価の芳香族化合物以外の単量体を50%以上、より好ましくは80%、特に好ましくは90%以上の反応率で縮重合させた後、反応系に2価の芳香族化合物を添加し、さらに縮重合させる方法が好ましい。ここで、反応率は、縮重合する際の理論脱水量に対する、反応系からの水の留出量の割合(モル比)から求める。
結晶性ポリエステルの軟化点は、好ましくは80〜150℃、より好ましくは85〜130℃であり、融解熱の最大ピーク温度は、好ましくは75〜150℃、より好ましくは85〜130℃である。
結晶性ポリエステルの数平均分子量は、好ましくは2000〜10000、より好ましくは3000〜8000であり、重量平均分子量は、好ましくは9000〜1000000、より好ましくは50000〜500000である。本発明において、結晶性ポリエステルの数平均分子量及び重量平均分子量は、いずれもクロロホルム可溶分を測定した値をいう。
結晶性ポリエステルの含有量は、保存性、定着性及びトナーの製造性の観点から、結着樹脂中、1〜50重量%が好ましく、5〜40重量%がより好ましく、10〜30重量%がさらに好ましい。
本発明のトナーの結着樹脂には、耐オフセット性及び溶融混練時の溶解粘度保持の観点より、結晶性ポリエステルの他に非晶質樹脂が含有されていることが好ましい。非晶質樹脂としては、非晶質ポリエステル、非晶質ポリエステルポリアミド、非晶質スチレン−アクリル樹脂等が挙げられるが、これらの中では、定着性及び結晶性ポリエステルとの相溶性の観点から、非晶質ポリエステルが好ましい。
非晶質ポリエステルも、結晶性ポリエステルと同様にして、アルコール成分とカルボン酸成分とを縮重合させて製造することができる。ただし、非晶質ポリエステルとするためには、
(1) 炭素数2〜6の脂肪族ジオール、炭素数2〜8の脂肪族カルボン酸化合物等の樹脂の結晶化を促進するモノマーを用いる場合は、これらのモノマーを2種以上併用して結晶化を抑制すること、即ちアルコール成分及びカルボン酸成分のいずれにおいても、これらのモノマーの1種が各成分中10〜70モル%、好ましくは20〜60モル%を占め、かつこれらのモノマーが2種以上、好ましくは2〜4種用いられていること、又は
(2) 樹脂の非晶質化を促進するモノマー、好ましくはアルコール成分ではビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物が、またはカルボン酸成分ではアルキル基もしくはアルケニル基で置換されたコハク酸が、アルコール成分中又はカルボン酸成分中、好ましくは両成分のそれぞれにおいて、30〜100モル%、好ましくは50〜100モル%用いられていることが好ましい。特に、本発明における結晶性ポリエステルは芳香族化合物を少量ではあるが有しているため、かかる結晶性ポリエステルとの相溶性の観点から、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物がアルコール成分中、40モル%以上含有されていることが好ましい。
非晶質ポリエステルの軟化点は、好ましくは70〜180℃、より好ましくは100〜160℃、ガラス転移点は、好ましくは45〜80℃、より好ましくは55〜75℃である。なお、ガラス転移点は非晶質樹脂に特有の物性であり、融解熱の最大ピーク温度とは区別される。
非晶質ポリエステルの数平均分子量は、1,000〜6,000が好ましく、2,000〜5,000がより好ましい。また、重量平均分子量は、好ましくは10,000以上、より好ましくは30,000以上であり、好ましくは1,000,000以下である。なお、本発明において、非晶質ポリエステルの数平均分子量及び重量平均分子量は、いずれもテトラヒドロフラン可溶分を測定した値をいう。
なお、非晶質ポリエステルは、軟化点が10℃以上異なる2種類の非晶質ポリエステルからなることが好ましい。特に、低温定着性と耐高温オフセット性の観点から、軟化点が70℃以上、120℃未満の低軟化点ポリエステルと軟化点が120℃以上、180℃以下の高軟化点ポリエステルとが、好ましくは20/80〜95/5、より好ましくは50/50〜90/10の重量比(低軟化点ポリエステル/高軟化点ポリエステル)で併用されているのが好ましい。
結晶性ポリエステルと非晶質樹脂の重量比(結晶性ポリエステル/非晶質樹脂)は、低温定着性、耐久性、保存性及び帯電安定性の観点から、1/99〜50/50が好ましく、5/95〜40/60がより好ましく、10/90〜30/70が特に好ましい。また、結晶性ポリエステルと非晶質樹脂の総含有量は、結着樹脂中、50重量%以上が好ましく、70〜100重量%がより好ましく、90〜100重量%が特に好ましい。
非晶質樹脂が非晶質ポリエステルの場合、結晶性ポリエステルと非晶質ポリエステル重量比(結晶性ポリエステル/非晶質ポリエステル)は、帯電安定性、保存性、低温定着性及び耐久性の観点から、1/99〜50/50が好ましく、5/95〜40/60がより好ましく、10/90〜30/70が特に好ましい。また、結晶性ポリエステルと非晶質ポリエステルの総含有量は、結着樹脂中、50重量%以上が好ましく、70〜100重量%がより好ましく、90〜100重量%が特に好ましい。
本発明における正帯電性荷電制御剤は、窒素を含む化合物を含有しているが必要である。窒素を含む化合物としては、4級アンモニウム塩、3級アンモニウム塩等を含む低分子量化合物又は共重合体が好ましい。結着樹脂への分散性の観点からは、3級アンモニウム塩よりも4級アンモニウム塩を含むものが好ましく、また、同じ級のアンモニウム塩であれば、低分子量化合物よりも共重合体であるのが好ましい。
ここに、低分子量化合物とは、分子量1800以下であって、好ましくはアルキル基、アリール基及び/又はアルコキシ基で修飾された化合物をいう。また、共重合体とは、重量平均分子量3000以上であって、好ましくは窒素を含有するモノマーを共重合したものであり、主鎖又は側鎖に3級アミン及び/又は4級アンモニウム塩を含むものである。
従って、窒素を含む化合物としては、4級アンモニウム塩を含む共重合体がより好ましく、以下に示す第4級アンモニウム塩基含有共重合体がさらに好ましい。
即ち、式(II):
Figure 2005173025
(式中、R1 は水素原子又はメチル基を示す)で表される単量体、式(III):
Figure 2005173025
(式中、R2 は水素原子又はメチル基、R3 は炭素数1〜6のアルキル基を示す)で表される単量体及び式(IV) :
Figure 2005173025
(式中、R4 は水素原子又はメチル基、R5 及びR6 は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表される単量体又はその4級化物、好ましくは式(IV) で表される単量体を含有する単量体混合物の重合工程を含む工程により得られる第4級アンモニウム塩基含有共重合体である。
前記第4級アンモニウム塩基含有共重合体は、高い正帯電性を有しており、結着樹脂として、負帯電性を有するポリエステルが含有されている場合であっても、優れた正帯電性を有するトナーを得ることができる。
式(II)で表される単量体としては、R1 が水素原子であるスチレン、式(III)で表される単量体としては、R2 が水素原子、R3 が炭素数1〜4のアルキル基である単量体、好ましくは、R2 が水素原子、R3 がブチル基であるアクリル酸ブチル、式(IV) で表される単量体としては、R4 がメチル基、R5 及びR6 がメチル基又はエチル基である単量体、好ましくは、R4 、R5 及びR6 がメチル基であるメタクリル酸ジメチルアミノエチルが、それぞれ望ましい。
単量体混合物中の式(II)で表される単量体の含有量は、60〜97重量%、好ましくは70〜90重量%であり、式(III)で表される単量体の含有量は、1〜33重量%、好ましくは5〜20重量%であり、式(IV) で表される単量体又はその4級化物の含有量は、2〜35重量%、好ましくは5〜20重量%である。
単量体混合物の重合は、例えば、単量体混合物をアゾビスジメチルバレロニトリル等の重合開始剤の存在下で不活性ガス雰囲気下、50〜100℃に加熱することにより、行うことができる。なお、重合法としては溶液重合、懸濁重合及び塊状重合のいずれでもよいが、好ましくは溶液重合である。
溶媒としては、トルエン、キシレン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸エチル、メチルエチルケトン等の有機溶媒、及びこれらとメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコールとの混合溶媒が挙げられる。
なお、本発明において、式(IV) で表される単量体を用いる場合は、このようにして得られる共重合体を、さらに4級化剤で第4級化させることにより、前記第4級アンモニウム塩基含有共重合体を得ることができる。4級化剤としては、p−トルエンスルホン酸メチル、ジメチル硫酸、ヒドロキシナフタレンスルホン酸メチル、塩化メチル、ヨウ化メチル、塩化ベンジル等が挙げられ、これらの中では、安定した高い帯電性が得られるp−トルエンスルホン酸メチルが好ましい。4級化剤の使用量は、式(IV) で表される単量体1モルに対して、0.8〜1.0モルが好ましい。かかる共重合体の第4級化は、例えば、共重合体と4級化剤とを、溶媒中、60〜90℃に加熱することにより、行うことができる。
また、式(IV) で表される単量体の4級化物を用いる場合は、式(IV) で表される単量体を前記と同様の4級化剤を用いて4級化させたものを用いることができる。その他に、例えば、式(IV) で表される単量体の4級化物として塩化メチル等のアルキルハライドで処理して得られる第4級アンモニウムハライドを用い、得られる共重合体をp−トルエンスルホン酸、ヒドロキシナフタレンスルホン酸等の酸で処理して対イオン交換を行い、目的の第4級アンモニウム塩基含有共重合体とすることもできる。
このようにして得られる第4級アンモニウム塩基含有共重合体の重量平均分子量は、保存安定性の観点から、5,000以上、樹脂との相溶性の観点から、100,000以下が好ましく、より好ましくは10,000〜50,000である。
また、4級アンモニウムを含む低分子量化合物としては、式(V):
Figure 2005173025
(式中、R7 〜R10は、同一又は異なっていてもよく、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜8の低級アルキル基、炭素数8〜22のアルキル基もしくはアルケニル基又は炭素数6〜20のアリール基もしくはアラルキル基、X- は陰イオンを示す)
で表される化合物が好ましい。
本発明では、帯電特性がより安定し定着性も向上させることができる点から、R7 〜R10としては、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数12〜18のアルキル基、フェニル基又はベンジル基が好ましく、X- としては、トルエンスルホン酸イオン、ヒドロキシナフタレンスルホン酸イオン等の芳香族スルホン酸イオン、芳香族カルボン酸イオン、モリブデン酸イオン、タングステン酸イオン、ハロゲンイオン又はヒドロキシイオンが好ましく、芳香族スルホン酸イオン、芳香族カルボン酸イオン、モリブデン酸イオンがより好ましい。
前記式(V)で表される化合物を含有した市販品として、「TP−415」(保土谷化学工業社製)、「ボントロンP−51」(オリエント化学工業社製)、「Copy Charge PSY」(クラリアントジャパン社製)等が挙げられる。
窒素を含む化合物の含有量は、その化合物の種類によっても異なるため一概には決定できないが、適度な帯電量を得るために、結着樹脂100重量部に対して、0.01〜40重量部が好ましい。例えば、窒素を含む化合物が低分子量化合物の場合は、結着樹脂100重量部に対して、0.01〜5重量部が好ましく、0.05〜3重量部がより好ましく、0.1〜2重量部がさらに好ましい。また、共重合体の場合は、結着樹脂100重量部に対して、0.5〜40重量部が好ましく、1〜30重量部がより好ましく、5〜25重量部がさらに好ましい。
また、必要に応じて、窒素を含む化合物以外の荷電制御剤が含有されていてもよいが、本発明の正帯電性トナーにおいては、正帯電性荷電制御剤として高い帯電性を有するニグロシン染料が併用されているのが好ましい。
ニグロシン染料は、一般に金属触媒存在下でのニトロベンゼンとアニリンとの縮重合により得られる多数の成分からなる黒色の混合物であり、その構造は十分に明らかにされていないが、樹脂酸等による変成品も含めて、市販のニグロシン染料としては、「ニグロシンベースEX」、「オイルブラックBS」、「オイルブラックSO」、「ボントロンN−01」、「ボントロンN−04」、「ボントロンN−07」、「ボントロンN−09」、「ボントロンN−11」、「ボントロンN−21」(以上、オリエント化学工業社製)、「ニグロシン」(池田化学社製)、「スピリットブラックNo.850」、「スピリットブラックNo.900」(以上、住友化学社製)等が挙げられる。なお、結着樹脂として、ポリエステルと併用する場合は、分散性の観点から、樹脂酸により変性されたニグロシン染料が好ましく、このような市販品としては、上記市販品のうち、「ボントロンN−01」、「ボントロンN−04」、「ボントロンN−21」(以上、オリエント化学工業社製)等が挙げられる。
ニグロシン染料の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、0.2〜5重量部が好ましく、0.5〜4重量部がより好ましい。また、窒素を含む化合物/ニグロシン染料(重量比)は、1/99〜99/1が好ましく、10/90〜90/10がより好ましい。
本発明において、離型剤とは、広く、ろうであって(「岩波理化学辞典」第4版、1407頁)、低温定着性の観点から、融点が60〜80℃、好ましくは65〜80℃、より好ましくは70〜80℃のものである低融点ワックスが好ましい。
さらに、トナーの耐久性の観点から、上記低融点ワックスの25℃における針入度は、10以下が好ましく、8以下がより好ましい。さらに、低温定着性の観点からは、低融点点ワックスの25℃における針入度は、低温定着性の観点から、4以上が好ましく、6以上がより好ましい。従って、これらの観点から、本発明における前記低融点ワックスの25℃における針入度は、4〜10が好ましく、6〜8がより好ましい。
前記特定の針入度を有する低融点ワックスとしては、定着性及び耐久性の両立の観点から、JIS K2235に規定される石油ワックス、即ち、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス及びペトロタムからなる群より選ばれた少なくとも1種が好ましく、これらの中ではマイクロクリスタリンワックス及びパラフィンワックスがより好ましく、パラフィンワックスがさらに好ましい。ここに、パラフィンワックスとは、石油から抽出された石油ワックスであり、さらに減圧蒸留留出油による分離精製を行ない、直鎖状炭化水素の比率を高めた高純度精製パラフィンワックスである。
離型剤の含有量は、定着性及び耐久性の観点から、結着樹脂100重量部に対して、0.5〜10重量部が好ましく、0.5〜8重量部がより好ましく、1〜8重量部がさらに好ましい。
本発明のトナーには、前記特定の針入度を有する低融点ワックスにより奏される効果が損なわれない範囲で、トナーの離型剤として通常使用される他のワックスが離型剤として含有されていてもよいが、前記特定の針入度を有する低融点ワックスの含有量は、離型剤の総量中、30重量%以上が好ましく、50重量%以上がより好ましく、70重量%以上がさらに好ましく、100重量%が特に好ましい。
本発明における着色剤としては、トナー用着色剤として用いられている染料、顔料等のすべてを使用することができ、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができ、本発明のトナーは、黒トナー、モノカラートナー、フルカラートナーのいずれであってもよい。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対して、1〜40重量部が好ましく、2〜15重量部がより好ましい。
さらに、本発明のトナーには、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、流動性向上剤、クリーニング性向上剤等の添加剤が、適宜含有されていてもよい。
本発明のトナーの製造方法は、混練粉砕法、乳化転相法、重合法等の従来より公知のいずれの方法であってもよいが、製造が容易なことから、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤及び正帯電性荷電制御剤を含む原料の溶融混練工程を有する混練粉砕法が好ましい。
原料の溶融混練に用いられる混練機としては、密閉式ニーダー、密閉式の1軸又は2軸の押出機、オープンロール型混練機等が挙げられるが、本発明では、課題とする定着性と耐久性の両立をより高度に達成する観点から、オープンロール型混練機を用いた溶融混練工程を経て、本発明のトナーを製造することが好ましい。これにより、他の溶融混練方法では分散し難い結晶性ポリエステルを良好に分散できるため、トナーの低温定着性及び耐久性のより一層の向上を図ることができる。
オープンロール型混練機に供する原料は、結着樹脂、着色剤、離型剤及び正帯電性荷電制御剤、さらに必要に応じて添加される添加剤等をヘンシェルミキサー等により予備混合したものが好ましい。
本発明におけるオープンロール型混練機とは、少なくとも2本のロールを備え、溶融混練部がオープン型であるものをいい、少なくとも加熱ロールと冷却ロールとの2本のロールを備えた混練機を用いることが好ましい。かかるオープンロール型混練機は、溶融混練の際に発生する混練熱を容易に放熱することができる。また、オープンロール型混練機は、生産効率の観点から、連続式であるのが好ましい。
さらに、前記オープンロール型混練機において、2本のロールは並行に近接して配設されており、ロールの間隙は、0.01〜5mmが好ましく、0.05〜2mmがより好ましい。また、ロールの構造、大きさ、材料等は特に限定されず、ロール表面も、平滑、波型、凸凹型等のいずれであってもよい。
ロールの回転数、即ち周速度は、2〜100m/minであることが好ましい。冷却ロールの周速度は2〜100m/minが好ましく、10〜60m/minがさらに好ましく、15〜50m/minが特に好ましい。また、2本のロールは、互いに周速度が異なっていることが好ましく、2本のロールの周速度の比(冷却ロール/加熱ロール)は、1/10〜9/10が好ましく、3/10〜8/10がより好ましい。
混練物が加熱ロールに張りつきやすくするために、加熱ロールの温度は結着樹脂の軟化点及びワックスの融点のいずれの温度よりも高く、冷却ロールの温度は結着樹脂の軟化点及びワックスの融点のいずれの温度よりも低く調整されているのが好ましい。
加熱ロールと冷却ロールの温度の差は、60〜150℃が好ましく、80〜120℃がより好ましい。
なお、ロールの温度は、例えば、ロール内部に通す熱媒体の温度により調整することができ、各ロールには、ロール内部を2以上に分割して温度の異なる熱媒体を通じてもよい。
加熱ロール、特に原料投入側の温度は、結着樹脂の軟化点及びワックスの融点のいずれの温度よりも高いことが好ましく、そのいずれかの高い方の温度よりも、0〜80℃高いことがより好ましく、5〜50℃高いことが特に好ましい。また、冷却ロールの温度は、結着樹脂の軟化点及びワックスの融点のいずれの温度よりも低いことが好ましく、そのいずれかの低い方の温度よりも、0〜80℃低いことがより好ましく、40〜80℃低いことが特に好ましい。
次いで、得られた混練物を、粉砕可能な硬度に達するまで冷却した後、粉砕し、必要に応じて、分級することにより、トナーを得ることができる。本発明により得られるトナーの重量平均粒径は、3〜15μmが好ましい。さらに、トナーの製造段階で得られる粗粉砕物やトナーの表面に、疎水性シリカ等の流動性向上剤やポリテトラフルオロエチレン等の樹脂微粒子等を外添してもよい。
本発明のトナーは、特に、低温オイルレス定着方式の正帯電型画像形成装置に用いられた際に、低温定着性、耐久性及び帯電安定性の効果がより顕著に発揮される。
本発明のトナーは、磁性体微粉末を含有するときは単独で現像剤として、また磁性体微粉末を含有しないときは非磁性一成分現像用トナーとして、もしくはキャリアと混合して二成分系現像剤として、特に限定されることなく、いずれの現像方法にも用いることが出来るが、特定の結晶性ポリエステルと特定の正帯電性荷電制御剤の組み合わせによりトナー現像時の帯電安定性に優れるという観点から、本発明のトナーは非磁性一成分現像用トナーとして特に好適に使用することができる。
〔樹脂の軟化点〕
高化式フローテスター((株)島津製作所製、CFT−500)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルを押し出すようにし、これによりフローテスターのプランジャー降下量(流れ値)−温度曲線を描き、そのS字曲線の高さの1/2に対応する温度(樹脂の半分が流出した温度)を軟化点とする。
〔樹脂の融解熱の最大ピーク温度、ガラス転移点及びワックスの融点〕
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプルを、昇温速度10℃/分で測定し、融解熱の最大ピーク温度を求める。なお、かかる最大ピーク温度を、ワックスでは融点とする。また、ガラス転移点は、非晶質樹脂における前記測定で最大ピーク温度以下のベースラインの延長線と、ピークの立ち上がり部分からピークの頂点まで最大傾斜を示す接線との交点の温度とする。
〔樹脂及びトナーの酸価〕
JIS K0070に従って測定する。
〔結晶性ポリエステルの水酸基価〕
水酸基価(OHV)は、酸価(AV)及び数平均分子量(Mn)の値を用い、下記式より算出される値とする。
OHV=56.1×103 ×2/Mn−AV
〔樹脂の数平均分子量及び重量平均分子量〕
以下の方法により、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより分子量分布を測定し、得られた分子量部分より、数平均分子量及び重量平均分子量を算出する。
(1) 試料溶液の調製
濃度が0.5g/100mlになるように、結晶性ポリエステルはクロロホルムに、非晶質ポリエステルはテトラヒドロフランに、溶解させる。次いで、この溶液をポアサイズ2μmのフッ素樹脂フィルター(住友電気工業(株)製、FP−200)を用いて濾過して不溶解成分を除き、試料溶液とする。
(2) 分子量分布測定
溶解液として、結晶性ポリエステルを測定する場合はクロロホルムを、非晶質ポリエステルを測定する場合はテトラヒドロフランを、毎分1mlの流速で流し、40℃の恒温槽中でカラムを安定させる。そこに試料溶液100μlを注入して測定を行う。試料の分子量は、あらかじめ作成した検量線に基づき算出する。このときの検量線には、数種類の単分散ポリスチレンを標準試料として作成したものを用いる。
測定装置:CO−8010(東ソー製)
分析カラム:GMHLX+G3000HXL(東ソー製)
〔ワックスの針入度〕
恒温条件下(25℃)において、JIS K2235の5.4に基づき、質量の合計を100gにした規定の針を試料中に垂直に5秒間進入させ、針の進入した深さを0.1mmまで測定し、これを10倍した値を針入度とする。
低酸価結晶性ポリエステルの製造例
1,4−ブタンジオール1620g、1,6−ヘキサンジオール236g、フマル酸2320g及び酸化ジブチル錫1.5gを、窒素雰囲気下、140℃で4時間反応させた。その後、200℃まで10℃/時間にて昇温、さらに200℃で1時間、8.3kPaの減圧下で1時間反応させた。反応率は98%であった。さらに、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物(平均付加モル数:2.2モル)350gを添加後、常圧にて1時間反応させ、8.3kPaの減圧下で1時間反応させて、低酸価結晶性ポリエステル(樹脂a)を得た。樹脂aの軟化点は101℃、融解熱の最大ピーク温度は98℃、酸価は8.4mgKOH/g、水酸基価は15.0mgKOH/g、数平均分子量は4800、重量平均分子量は120,000であった。
高酸価結晶性ポリエステルの製造例
1,4−ブタンジオール1620g、1,6−ヘキサンジオール236g、フマル酸2320g及び酸化ジブチル錫1.5gを、窒素雰囲気下、140℃で4時間反応させた。その後、200℃まで10℃/時間にて昇温、さらに200℃で1時間、8.3kPaの減圧下で1時間反応させて、高酸価結晶性ポリエステル(樹脂b)を得た。樹脂bの軟化点は115℃、融解熱の最大ピーク温度は109℃、酸価は34.8mgKOH/g、水酸基価は3.9mgKOH/g、数平均分子量は2900、重量平均分子量は13,000であった。
非晶質ポリエステルの製造例1
ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物(平均付加モル数:2.2モル)2979g、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物(平均付加モル数:2.0モル)1169g、テレフタル酸1077g、ドデセニルコハク酸373g、無水トリメリット酸344g及び酸化ジブチル錫15gを、窒素雰囲気下、230℃で攪拌し、ASTM D36−86に準拠して測定した軟化点が135℃に達するまで反応させて、非晶質ポリエステル(樹脂A)を得た。樹脂Aの軟化点は145℃、ガラス転移点は63℃、酸価は6.5mgKOH/gであった。
非晶質ポリエステルの製造例2
ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物(平均付加モル数:2.2モル)2940g、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物(平均付加モル数:2.0モル)1170g、テレフタル酸711g、ドデセニルコハク酸1005g及び酸化ジブチル錫6gを、窒素雰囲気下、230℃で8時間攪拌し、8.3kPaの減圧下で1時間反応させた。その後、無水トリメリット酸514gを添加し、210℃で1時間攪拌した後、13.3kPaの減圧下で、ASTM D36−86に準拠して測定した軟化点が125℃に達するまで反応させて、非晶質ポリエステル(樹脂B)を得た。樹脂Bの軟化点は150℃、ガラス転移点は63℃、酸価は15mgKOH/gであった。
正帯電性荷電制御剤の製造例1
メタノール250g、トルエン200g、スチレン500g、アクリル酸ブチル40g、メタクリル酸ジメチルアミノエチル60g及びアゾビスジメチルバレロニトリル12gを、窒素雰囲気下、70℃で10時間重合させ、得られた反応溶液を冷却し、トルエン150g、エタノール100g及びp−トルエンスルホン酸メチル71gを添加し、70℃で5時間攪拌して4級化を行った。反応溶液を100℃に加熱し減圧下で溶媒を留去した後、ジェットミルで粉砕し、第4級アンモニウム塩基含有共重合体(荷電制御剤A)を得た。荷電制御剤Aの重量平均分子量は14,000であった。
正帯電性荷電制御剤の製造例2
メタノール300g、トルエン100g、スチレン540g、メタクリル酸ジメチルアミノエチル60g及びアゾビスジメチルバレロニトリル12gを窒素雰囲気下、70℃で10時間重合させ、得られた反応溶液を冷却した。反応溶液を100℃に加熱し減圧下で溶媒を留去した後、ジェットミルで粉砕し、第3級アンモニウム塩基含有共重合体(荷電制御剤B)を得た。荷電制御剤Bの重量平均分子量は3,500であった。
実施例1〜3、比較例1〜4
表1に示す結着樹脂及び正帯電性荷電制御剤、カーボンブラック「REGAL−330R」(キャボット社製)4重量部及びパラフィンワックス「HNP−9」(日本精鑞社製、融点:79℃、針入度:7)2重量部をヘンシェルミキサーにて混合した後、二軸押出機((株)池貝製、PCM型)により溶融混練し、衝突板式粉砕機及びディスパージョンセパレーターを用いて、粉砕・分級を行い、重量平均粒子径9.5μmの粉体を得た。
得られた粉体100重量部に、ポリテトラフルオロエチレン微粒子「KTL−500F」(喜多村社製)0.3重量部及び疎水性シリカ「TS−720」(ワッカーケミカル社製、平均粒径:12nm)0.5重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合してトナーを得た。
実施例4
二軸押出機の代わりに、オープンロール型連続混練機「ニーデックス」(三井鉱山(株)製)を用いて溶融混練を行なった以外は、実施例3と同様にしてトナーを得た。
使用したオープンロール型連続混練機は、ロール外径0.14m、有効ロール長0.8mのものであり、運転条件は、加熱ロール(前ロール)の回転速度は33m/min、冷却ロール(後ロール)の回転速度22m/min、ロール間隙は0.1mmであった。また、ロール内の加熱及び冷却媒体温度は、加熱ロールの原料投入側の温度を150℃、混練物排出側の温度を130℃、冷却ロールの原料投入側の温度を35℃及び混練物排出側の温度を30℃に設定した。原料混合物の供給速度は5kg/時、平均滞留時間は約5分間であった。
試験例1〔低温定着性〕
非磁性一成分現像方式、かつオイルレス定着方式のプリンター「HL−1060」(ブラザー工業社製)を改造した装置に、トナーを実装し、100℃から200℃まで定着温度を変更しながら、画像出しを行った。各定着温度で得られた画像を、500gの荷重をかけた砂消しゴムで5往復擦り、擦り前後の画像濃度比率(擦り後/擦り前)が最初に90%以上を超える温度を最低定着温度とし、以下の評価基準に従って低温定着性を評価した。結果を表1に示す。
〔評価基準〕
◎:最低定着温度が110℃未満である。
○:最低定着温度が110℃以上120℃未満である。
△:最低定着温度が120℃以上140℃未満である。
×:最低定着温度が140℃以上である。
試験例2〔耐久性〕
非磁性一成分現像方式、かつオイルレス定着方式のプリンター「HL−1060」(ブラザー工業社製)にトナーを実装し、印字率5%の画像を1万枚印刷した。印刷後、現像ブレード上の付着物及び1万枚目の画質を目視にて観察し、以下の評価基準に従って耐久性を評価した。結果を表1に示す。
〔評価基準〕
◎:現像ブレード上に付着物は認められず、画質も良好である。
○:現像ブレード上に僅かな付着物が認められるが、画像に問題はない。
×:現像ブレード上の付着物により、画像上にスジが発生している。
試験例3〔帯電安定性〕
試験例2と同じプリンターに、トナー100gを実装し、トナーEMPTYが表示されるまで、印字率5%の画像を連続印刷した。初期(1枚印刷後)及びトナーEMPTY表示時の現像ロール上の帯電量を、トレック社製の吸引式帯電量測定器を用いた以下の方法によって測定し、式:
Figure 2005173025
より帯電量の低下率を算出した。以下の評価基準に従って帯電安定性を評価した結果を表1に示す。
〔帯電量の測定方法〕
吸引式帯電量測定器「Trek 210HS」(トレック社製)を用いて、現像ローラーのトナーを吸引し、帯電量を測定する。
〔評価基準〕
◎:帯電量の低下率が5%未満である。
○:帯電量の低下率が5%以上、10%未満である。
×:帯電量の低下率が10%以上である。
Figure 2005173025
以上の結果より、比較例と対比して、実施例のトナーは、オイルレス定着方式の正帯電型画像形成装置において、低温定着性、耐久性及び帯電安定性のいずれにも優れていることが分かる。
本発明の正帯電性トナーは、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像等に好適に用いられるものである。

Claims (6)

  1. 結着樹脂、着色剤、離型剤及び正帯電性荷電制御剤を含有してなり、酸価が10mgKOH/g以下である正帯電性トナーであって、前記結着樹脂が酸価が1〜15mgKOH/g、水酸基価が10〜50mgKOH/gである結晶性ポリエステルを含有してなり、前記正帯電性荷電制御剤が窒素を含む化合物を含有してなる正帯電性トナー。
  2. 窒素を含む化合物が4級アンモニウム塩を含有する分子量1800以下の低分子量化合物又は重量平均分子量3000以上の共重合体である請求項1記載の正帯電性トナー。
  3. 結晶性ポリエステルが、2価の芳香族化合物を0.1〜10モル%含有してなる単量体を縮重合させて得られる樹脂であり、かつ軟化点が85〜150℃である請求項1又は2記載の正帯電性トナー。
  4. 結晶性ポリエステルが、2価の芳香族化合物以外の単量体を50%以上の反応率で縮重合させた後、2価の芳香族化合物を添加し、縮重合させて得られる樹脂である請求項1〜3いずれか記載の正帯電性トナー。
  5. 非磁性一成分現像用トナーである請求項1〜4いずれか記載の正帯電性トナー。
  6. 請求項1〜5いずれか記載の正帯電性トナーの原料を溶融混練する工程を有する正帯電性トナーの製造方法であって、前記溶融混練工程がオープンロール型混練機による工程である正帯電性トナーの製造方法。
JP2003410636A 2003-12-09 2003-12-09 正帯電性トナー Pending JP2005173025A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003410636A JP2005173025A (ja) 2003-12-09 2003-12-09 正帯電性トナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003410636A JP2005173025A (ja) 2003-12-09 2003-12-09 正帯電性トナー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005173025A true JP2005173025A (ja) 2005-06-30

Family

ID=34731672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003410636A Pending JP2005173025A (ja) 2003-12-09 2003-12-09 正帯電性トナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005173025A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007011239A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Kao Corp 電子写真用黒色トナーの製造方法
JP2007241187A (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Ricoh Co Ltd 画像形成用トナー及びその製造方法
JP2008233430A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Ricoh Co Ltd 静電荷像現像用トナー、画像形成装置、トナー容器およびプロセスカートリッジ
JP2009210723A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Kao Corp 電子写真用トナー
JP2009230064A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Casio Electronics Co Ltd 電子写真用トナー
JP2010008579A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Kao Corp 正帯電性トナー
JP2010191148A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷現像用トナー、静電荷像現像用現像剤、カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
WO2013099738A1 (ja) * 2011-12-26 2013-07-04 三菱化学株式会社 非磁性一成分現像方式用正帯電性トナー
JP2016126156A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 花王株式会社 電子写真用正帯電トナー
JP2018173525A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 ブラザー工業株式会社 箔転写装置
WO2024048480A1 (ja) * 2022-08-31 2024-03-07 日本ゼオン株式会社 トナー及び画像形成方法

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02308261A (ja) * 1989-05-24 1990-12-21 Konica Corp トナー用バインダー樹脂の製造法および静電像現像用トナー
JPH036572A (ja) * 1989-06-02 1991-01-14 Konica Corp トナー用バインダー樹脂の製造法及び静電像現像用トナー
JPH037948A (ja) * 1989-06-05 1991-01-16 Mitsubishi Kasei Corp 静電荷像現像用現像剤
JPH0882957A (ja) * 1994-09-14 1996-03-26 Toshiba Corp 正帯電一成分非磁性現像剤
JPH11153886A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Mita Ind Co Ltd 正帯電一成分系非磁性カラートナー
JPH11327213A (ja) * 1998-05-08 1999-11-26 Bando Chem Ind Ltd 正帯電性トナーおよびそれを用いた現像剤
JP2001100454A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Dainippon Ink & Chem Inc 正帯電性トナーおよびその製法
JP2001142259A (ja) * 1999-11-17 2001-05-25 Kao Corp 正帯電性カラートナーの製造方法
JP2002139868A (ja) * 2000-11-01 2002-05-17 Kyocera Mita Corp 正帯電性フルカラー現像用トナー
JP2002284866A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Kao Corp 結晶性ポリエステル
JP2003035973A (ja) * 2001-05-16 2003-02-07 Kao Corp トナー
JP2003050480A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Kao Corp トナーの製造方法
JP2003114548A (ja) * 2001-10-03 2003-04-18 Kao Corp トナー
JP2003176339A (ja) * 2001-12-12 2003-06-24 Kao Corp 結晶性ポリエステル
JP2003302791A (ja) * 2002-04-11 2003-10-24 Kao Corp 電子写真用トナー

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02308261A (ja) * 1989-05-24 1990-12-21 Konica Corp トナー用バインダー樹脂の製造法および静電像現像用トナー
JPH036572A (ja) * 1989-06-02 1991-01-14 Konica Corp トナー用バインダー樹脂の製造法及び静電像現像用トナー
JPH037948A (ja) * 1989-06-05 1991-01-16 Mitsubishi Kasei Corp 静電荷像現像用現像剤
JPH0882957A (ja) * 1994-09-14 1996-03-26 Toshiba Corp 正帯電一成分非磁性現像剤
JPH11153886A (ja) * 1997-11-19 1999-06-08 Mita Ind Co Ltd 正帯電一成分系非磁性カラートナー
JPH11327213A (ja) * 1998-05-08 1999-11-26 Bando Chem Ind Ltd 正帯電性トナーおよびそれを用いた現像剤
JP2001100454A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Dainippon Ink & Chem Inc 正帯電性トナーおよびその製法
JP2001142259A (ja) * 1999-11-17 2001-05-25 Kao Corp 正帯電性カラートナーの製造方法
JP2002139868A (ja) * 2000-11-01 2002-05-17 Kyocera Mita Corp 正帯電性フルカラー現像用トナー
JP2002284866A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Kao Corp 結晶性ポリエステル
JP2003035973A (ja) * 2001-05-16 2003-02-07 Kao Corp トナー
JP2003050480A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Kao Corp トナーの製造方法
JP2003114548A (ja) * 2001-10-03 2003-04-18 Kao Corp トナー
JP2003176339A (ja) * 2001-12-12 2003-06-24 Kao Corp 結晶性ポリエステル
JP2003302791A (ja) * 2002-04-11 2003-10-24 Kao Corp 電子写真用トナー

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007011239A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Kao Corp 電子写真用黒色トナーの製造方法
JP2007241187A (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Ricoh Co Ltd 画像形成用トナー及びその製造方法
JP4676908B2 (ja) * 2006-03-13 2011-04-27 株式会社リコー 画像形成用トナー及びその製造方法
JP2008233430A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Ricoh Co Ltd 静電荷像現像用トナー、画像形成装置、トナー容器およびプロセスカートリッジ
JP2009210723A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Kao Corp 電子写真用トナー
JP4702382B2 (ja) * 2008-03-25 2011-06-15 カシオ電子工業株式会社 電子写真用トナー
JP2009230064A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Casio Electronics Co Ltd 電子写真用トナー
JP2010008579A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Kao Corp 正帯電性トナー
JP2010191148A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷現像用トナー、静電荷像現像用現像剤、カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
WO2013099738A1 (ja) * 2011-12-26 2013-07-04 三菱化学株式会社 非磁性一成分現像方式用正帯電性トナー
JP2016126156A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 花王株式会社 電子写真用正帯電トナー
JP2018173525A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 ブラザー工業株式会社 箔転写装置
WO2024048480A1 (ja) * 2022-08-31 2024-03-07 日本ゼオン株式会社 トナー及び画像形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4397773B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
US6383705B2 (en) Toner for electrophotography
JP3693327B2 (ja) トナー用結着樹脂
JP3589451B2 (ja) 電子写真用トナー
JP5427559B2 (ja) 正帯電性粉砕トナー
JP4052574B2 (ja) トナー用結着樹脂
JP3717161B2 (ja) 結晶性ポリエステル
JP3971228B2 (ja) 電子写真用トナー
JP3589447B2 (ja) 電子写真用カラートナー
JP3449995B2 (ja) 結晶性ポリエステル
JP4412632B2 (ja) 電子写真用トナーの製造方法
JP2003246920A (ja) ポリエステル樹脂組成物
JP4394014B2 (ja) 接触定着電子写真用非晶質ポリエステル
JP4178049B2 (ja) 正帯電性トナー
JP2006018032A (ja) トナー用ポリエステル
JP3623480B2 (ja) 電子写真用トナー
JP2005173025A (ja) 正帯電性トナー
JP2006113514A (ja) トナー用結晶性ポリエステル
JP4076932B2 (ja) トナー
JP2003176339A (ja) 結晶性ポリエステル
JP4493080B2 (ja) トナー用ポリエステル
JP4500242B2 (ja) 電子写真用トナー用結着樹脂
JP4044230B2 (ja) 電子写真用トナー
JP5320023B2 (ja) 電子写真用トナー
JP6919197B2 (ja) トナー用バインダー樹脂、トナーおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071024

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081001

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090401