JP2018173525A - 箔転写装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属箔と第1のトナー像との接着力の向上を図ることができる箔転写装置を提供すること。【解決手段】画像形成装置1に、用紙上に第1のトナーを転写して第1のトナー像を形成する第1像形成部6と、第1のトナー像に金属箔を転写する箔転写部100とを備える。第1のトナーに、結着樹脂と、接着剤とを含有させる。接着剤に、3級アミノ基または4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび官能基含有ビニルモノマーと共重合可能なビニルモノマーの共重合体を含有させる。官能基含有ビニルモノマーが4級アンモニウム塩を含有する場合、第1のトナーに対して、接着剤中の4級アンモニウム塩の含有割合を、0.28質量%以上20.0質量%以下とする。官能基含有ビニルモノマーが3級アミノ基を含有する場合、第1のトナーに対して、接着剤中の3級アミノ基の含有割合を、2.65質量%以上20.0質量%以下とする。【選択図】図1

Description

本発明は、箔転写装置に関する。
従来、用紙上にトナー像を形成し、トナー像に金属箔を重ね合わせ熱定着して、金属箔を転写する転写装置が知られている(下記特許文献1参照。)。
特開平1−200985号公報
しかし、上記した特許文献1に記載の転写装置では、金属箔とトナー像との接着力が不十分であり、金属箔の一部がトナー像に接着しない場合や、金属箔が経時的にトナー像から剥がれる場合がある。
そこで、本開示の目的は、金属箔と第1のトナー像との接着力の向上を図ることができる箔転写装置を提供することにある。
本発明の箔転写装置は、第1像形成部と、箔転写部と、を備える。第1像形成部は、用紙上に第1のトナーを転写して第1のトナー像を形成する。箔転写部は、第1のトナー像に金属箔を重ね、第1のトナー像および金属箔を加熱することで第1のトナー像に金属箔を転写する。第1のトナーは、結着樹脂と、用紙と金属箔とを接着するための接着剤と、を少なくとも含有する。
接着剤は、3級アミノ基または4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび官能基含有ビニルモノマーと共重合可能なビニルモノマーの共重合体を少なくとも含有する。
官能基含有ビニルモノマーが4級アンモニウム塩を含有する場合、第1のトナー中の4級アンモニウム塩の含有割合は、0.28質量%以上20.0質量%以下である。
官能基含有ビニルモノマーが3級アミノ基を含有する場合、第1のトナー中の3級アミノ基の含有割合は、2.65質量%以上20.0質量%以下である。
このような構成によれば、第1のトナーが、3級アミノ基または4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび官能基含有ビニルモノマーと共重合可能なビニルモノマーの共重合体を少なくとも含有している。そして、第1のトナーに対する4級アンモニウム塩または3級アミノ基の含有割合は、上記の範囲である。
そのため、金属箔と第1のトナー像との接着力の向上を図ることができ、第1のトナー像に対する金属箔の接着安定性の向上を図ることができる。
本発明の箔転写装置によれば、金属箔と第1のトナー像との接着力の向上を図ることができる。
図1は、本発明の箔転写装置の第1実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。 図2は、図1に示す画像形成装置で実行される画像形成処理の一実施形態のフロー図である。 図3は、図2に示す選択箔転写処理の一実施形態のフロー図である。 図4は、図3に示す印刷制御処理の一実施形態のフロー図である。 図5は、図2に示す通常印刷処理の一実施形態のフロー図である。 図6は、本発明の箔転写装置の第2実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。 図7は、本発明の箔転写装置の第3実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。 図8は、本発明の箔転写装置の第4実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。 図9は、本発明の箔転写装置の第5実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。 図10は、本発明の箔転写装置の第6実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。 図11は、本発明の箔転写装置の第7実施形態の概略構成図である。
[第1実施形態]
1.画像形成装置の概略
図1を参照して、本発明の箔転写装置の第1実施形態としての画像形成装置1の概略について説明する。
画像形成装置1は、ダイレクトタンデムタイプのカラープリンタである。画像形成装置1は、本体筐体2と、給紙部3と、搬送部7と、第1像形成部6と、複数の第2像形成部4Y、4M、4Cと、露光装置5と、定着器8と、箔転写部100と、センサユニット9と、制御部10とを備える。
1.1 本体筐体
本体筐体2は、画像形成装置1の外装を構成する。本体筐体2は、給紙部3と、搬送部7と、第1像形成部6と、複数の第2像形成部4Y、4M、4Cと、露光装置5と、定着器8と、箔転写部100と、センサユニット9と、制御部10とを収容する。
1.2 給紙部
給紙部3は、搬送部7に用紙Sを供給するように構成される。給紙部3は、給紙トレイ31と、複数の給紙ローラ32とを備える。
給紙トレイ31は、用紙Sを収容可能である。給紙トレイ31は、本体筐体2の下部に配置される。給紙トレイ31は、本体筐体2に対して移動可能である。
複数の給紙ローラ32は、給紙トレイ31に収容される用紙Sを搬送部7に供給するように構成される。
1.3 搬送部
搬送部7は、給紙部3から供給された用紙Sを第1方向に搬送するように構成される。つまり、搬送部7における用紙の搬送方向は、第1方向である。搬送部7は、給紙部3から供給された用紙Sを、複数の第2像形成部4C、4M、4Yおよび第1像形成部6を順次通過するように搬送する。搬送部7は、給紙トレイ31の上方に位置する。搬送部7は、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、搬送ベルト73とを備える。
駆動ローラ71は、搬送ベルト73を駆動するように構成される。駆動ローラ71は、搬送ベルト73を周回させるように構成される。駆動ローラ71は、第1方向において、従動ローラ72の下流側に間隔を空けて位置する。駆動ローラ71は、第2方向に延びる回転軸線について回転可能である。第2方向は、第1方向と交差する。第2方向は、好ましくは、第1方向と直交する。
従動ローラ72は、駆動ローラ71とともに搬送ベルト73を周回させるように構成される。従動ローラ72は、第2方向に延びる回転軸線について回転可能である。従動ローラ72は、駆動ローラ71によって周回する搬送ベルト73に従い回転する。
搬送ベルト73は、無端状のベルトである。搬送ベルト73は、駆動ローラ71および従動ローラ72に掛けられる。搬送ベルト73は、駆動ローラ71および従動ローラ72に掛けられた状態で、第1方向に延びる。搬送ベルト73は、駆動ローラ71および従動ローラ72の周りを周回する。
1.4 第1像形成部
第1像形成部6は、用紙S上に第1のトナーを転写して第1のトナー像を形成する。用紙Sの搬送方向(第1方向)において、第1像形成部6は、複数の第2像形成部4Y、4M、4Cよりも下流側に配置される。第1像形成部6と、複数の第2像形成部4Y、4M、4Cとは、第1方向において、互いに間隔を空けて並ぶ。第1像形成部6は、第1感光ドラム61と、第1帯電器64と、第1現像ローラ62と、第1トナー収容部63と、第1転写ローラ65とを備える。
第1感光ドラム61は、第2方向に延びる回転軸線について回転可能である。第1感光ドラム61は、第2方向に延びる。第1感光ドラム61は、搬送部7の上方に位置する。第1感光ドラム61は、搬送ベルト73の外表面と接触する。
第1帯電器64は、第1感光ドラム61の周面を帯電するように構成される。第1帯電器64は、第1感光ドラム61を帯電させるための帯電バイアスが印加される。第1帯電器64は、第1感光ドラム61の周面に対して間隔を空けて位置する。
第1現像ローラ62は、第1感光ドラム61の周面に第1のトナーを供給するように構成される。第1現像ローラ62は、第1感光ドラム61に第1のトナーを供給するための第1バイアスが印加される。第1現像ローラ62は、第2方向に延びる。第1現像ローラ62は、第1感光ドラム61の周面に接触する。
第1トナー収容部63は、第1現像ローラ62に供給する第1のトナーを収容可能である。第1トナー収容部63は、第1現像ローラ62に対して第1感光ドラム61の反対側に位置する。
第1転写ローラ65は、第1のトナー像を、第1感光ドラム61の周面から用紙S上に転写するように構成される。第1転写ローラ65は、用紙S上に第1のトナー像を転写するための転写バイアスが印加される。第1転写ローラ65は、第2方向に延びる。第1転写ローラ65は、第1感光ドラム61に対して下方に位置する。第1転写ローラ65は、搬送ベルト73内に位置する。第1転写ローラ65と第1感光ドラム61とは、上下方向において搬送ベルト73を挟む。
1.5 複数の第2像形成部
複数の第2像形成部4Y、4M、4Cは、それぞれ、用紙S上に第2のトナーを供給して第2のトナー像を形成する。用紙Sの搬送方向(第1方向)において、複数の第2像形成部4Y、4M、4Cは、第1像形成部6の上流側に位置する。複数の第2像形成部4Y、4M、4Cのそれぞれは、トナー収容部に収容されるトナーを除いて同じ構造を有する。複数の第2像形成部4Y、4M、4Cのそれぞれは、第2感光ドラム41と、第2帯電器44と、第2現像ローラ42と、第2トナー収容部43と、第2転写ローラ45とを備える。
第2感光ドラム41は、第2方向に延びる回転軸線について回転可能である。第2感光ドラム41は、第2方向に延びる。第2感光ドラム41は、搬送部7の上方に位置する。第2感光ドラム41は、搬送ベルト73の外表面と接触する。
第2帯電器44は、第2感光ドラム41の周面を帯電するように構成される。第2帯電器44は、第2感光ドラム41を帯電させるための帯電バイアスが印加される。第2帯電器44は、第2感光ドラム41の周面に対して間隔を空けて位置する。
第2現像ローラ42は、第2感光ドラム41の周面に第2のトナーを供給するように構成される。第2現像ローラ42は、第1バイアスと同極性であり、第2感光ドラム41にトナーを供給するための第2バイアスが印加される。第2現像ローラ42は、第2方向に延びる。第2現像ローラ42は、第2感光ドラム41の周面に接触する。
第2トナー収容部43は、第2現像ローラ42に供給する第2のトナーを収容可能である。第2トナー収容部43は、第2現像ローラ42に対して第2感光ドラム41の反対側に位置する。
第2転写ローラ45は、第2のトナー像を、第2感光ドラム41の周面から用紙S上に転写するように構成される。第2転写ローラ45は、用紙S上に第2のトナー像を転写するための転写バイアスが印加される。第2転写ローラ45は、第2方向に延びる。第2転写ローラ45は、第2感光ドラム41に対して下方に位置する。第2転写ローラ45は、搬送ベルト73内に位置する。第2転写ローラ45と第2感光ドラム41とは、上下方向において搬送ベルト73を挟む。
1.6 露光装置
露光装置5は、第1感光ドラム61および複数の第2感光ドラム41を露光するように構成される。露光装置5は、第1像形成部6および複数の第2像形成部4Y、4M、4Cに対して上方に位置する。第1感光ドラム61について説明すると、露光装置5は、第1帯電器64によって帯電された第1感光ドラム61の周面を露光する。これにより、第1感光ドラム61の周面に、静電潜像が形成される。その後、第1現像ローラ62によって静電潜像に第1のトナーが供給されることにより、第1感光ドラム61の周面に、第1のトナー像が形成される。同様に、第2感光ドラム41の周面には、第2のトナーが供給されて、第2のトナー像が形成される。
1.7 定着器
定着器8は、トナー像が転写された用紙Sを加熱および加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させるように構成される。定着器8は、用紙Sの搬送方向(第1方向)において、第1像形成部6の下流側に間隔を空けて位置する。定着器8は、加熱ローラ81と、加圧ローラ82とを備える。加熱ローラ81は、加熱可能に構成される。加圧ローラ82は、加熱ローラ81と接触する。
1.8 箔転写部
箔転写部100は、第1のトナー像に金属箔を重ね、第1のトナー像および金属箔を加熱することで第1のトナー像に金属箔を転写するように構成される。箔転写部100は、用紙Sの搬送方向において、定着器8の下流側に位置する。箔転写部100は、第1リール120と、第2リール130と、第1箔転写ローラ140と、第2箔転写ローラ150とを備える。
第1リール120は、第1のトナー像に転写される前の箔フィルムFが巻かれている。箔フィルムFは、キャリアフィルムF1と、キャリアフィルムF1に積層される金属箔F2とを備える。第1リール120に巻かれる箔フィルムFにおいて、金属箔F2は、その金属箔が積層されるキャリアフィルムF1に対して第1リール120の反対側に位置する。
第2リール130は、第1のトナー像に金属箔F2が転写された後のキャリアフィルムF1を巻き取るように構成される。第2リール130は、用紙Sの搬送方向において、第1リール120に対して下流側に間隔を空けて位置する。
第1箔転写ローラ140および第2箔転写ローラ150は、第1箔転写ローラ140および第2箔転写ローラ150との間を通過する用紙Sに形成される第1のトナー像に、箔フィルムFの金属箔F2を重ねるように構成される。第1箔転写ローラ140および第2箔転写ローラ150は、用紙Sの搬送方向において、第1リール120と第2リール130との間に位置する。第1箔転写ローラ140は、第1リール120から第2リール130に向かう箔フィルムFが掛けられる。第1箔転写ローラ140は、重ねられた第1のトナー像および金属箔を加熱するように構成される。第1箔転写ローラ140は、加熱可能に構成される。第1箔転写ローラ140および第2箔転写ローラ150は、箔フィルムFを挟む。第1箔転写ローラ140は、箔フィルムFにおけるキャリアフィルムF1と接触する。第2箔転写ローラ150は、箔フィルムFにおける金属箔F2と接触する。
1.9 センサユニット
センサユニット9は、画像形成装置1内における用紙Sの通過を検知するように構成される。センサユニット9は、給紙センサ91と、定着センサ92と、排出センサ93とを備える。
給紙センサ91は、給紙部3から搬送部7に供給される用紙Sの通過を検知するように構成される。
定着センサ92は、定着器8から箔転写部100に向かう用紙Sの通過を検知するように構成される。定着センサ92は、用紙Sの搬送方向において、定着器8と箔転写部100との間に位置する。
排出センサ93は、箔転写部100から本体筐体2が有する排出口22に向かう用紙Sの通過を検知するように構成される。排出センサ93は、用紙Sの搬送方向において、箔転写部100と排出口22との間に位置する。
給紙センサ91、定着センサ92および排出センサ93のそれぞれは、通過する用紙Sと接触可能な非検知位置(図1仮想線参照)と、用紙Sとの接触により非検知位置から用紙Sの搬送方向の下流側に向かって倒れる検知位置(図1実線参照)との間を回動可能である。給紙センサ91、定着センサ92および排出センサ93のそれぞれは、制御部10に電気的に接続される。給紙センサ91、定着センサ92および排出センサ93のそれぞれは、検知位置に位置されたときに、制御部10に検出信号を送信する。給紙センサ91、定着センサ92および排出センサ93のそれぞれは、非検知位置に位置されたときに、制御部10に対する検出信号の送信を停止する。
1.10 制御部
制御部10は、第1処理の一例としての箔転写処理と、第2処理の一例としての通常印刷処理とを切り替え可能に制御する。箔転写処理は、第1のトナー像および第2のトナー像のうち少なくとも第1のトナー像を用紙S上に形成し、第1のトナー像に金属箔を転写する。通常印刷処理は、第1のトナー像および第2のトナー像の少なくともいずれか一方を用紙S上に形成し、第1のトナー像に金属箔を転写しない。
制御部10は、図示しないが、CPUと、ROMと、RAMと、NVRAMと、特定用途向け集積回路(ASIC)とを備える。
ROMは、CPUにて実行される各種のプログラム、例えば、箔転写処理のための箔転写処理プログラム、通常印刷処理のための通常印刷処理プログラムなどを記憶する。また、ROMは、箔転写処理および通常印刷処理のそれぞれにおける、定着器8の定着温度や箔転写部100の箔転写温度などを記憶する。
NVRAMは、例えば、通常印刷処理において現像ローラに印加するバイアスの基準値を記憶する。
ASICは、CPUの各種のプログラムの実行により、画像形成装置1の動作を制御するように構成される。
2.箔フィルムの詳細
箔フィルムFは、第1リール120に巻かれている。箔フィルムFは、上記したように、キャリアフィルムF1と、キャリアフィルムF1に積層される金属箔F2とを備える。
キャリアフィルムF1における金属箔F2が積層される面には、好ましくは、図示しない剥離処理層が設けられる。キャリアフィルムF1の材料として、例えば、樹脂材料などが挙げられる。
金属箔F2は、剥離処理層に対してキャリアフィルムF1と反対側に積層される。例えば、金属蒸着により金属箔F2がキャリアフィルムF1に積層される。金属箔F2は、金属蒸着に適した、例えば、Al、Zn、Ni、Au、Ag、PtおよびCrからなる群から選択される少なくとも1種の金属原子を含有する。コストを考慮して、好ましくは、金属箔F2は、Al原子またはCr原子を含む。
金属箔F2は、例えば、上記の金属原子を含む金属を主成分として含有する。扱いやすさを考慮して、さらに好ましくは、金属箔F2は、Al単体、Al、Al−Si合金およびAl−Cu合金からなる群から選択される少なくとも1種のAl含有金属からなる。金属箔F2が上記の金属原子を含有すると、第1のトナー像と金属箔F2との接着力の向上を安定して図ることができる。また、金属箔F2の厚みは、例えば、0.002μm以上0.08μm以下である。
なお、金属箔F2は、着色剤を含有することもできる。金属箔F2が着色剤を含有することにより、金属箔F2の色を変えることができる。
3.第1のトナーの詳細
第1のトナーは、第1トナー収容部63に収容される。第1のトナーは、結着樹脂と、用紙Sと金属箔F2とを接着するための接着剤とを少なくとも含有する。
結着樹脂は、ビニルモノマーの重合体を含む。好ましくは、結着樹脂は、ビニルモノマーの重合体からなる。
ビニルモノマーとして、例えば、芳香族ビニルモノマー(例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなど)、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸の誘導体(例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボニル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリルアミドなど)、オレフィンモノマー(例えば、エチレン、プロピレン、ブチレンなど)などが挙げられる。ビニルモノマーは、単独使用または2種以上併用することができる。
ビニルモノマーのなかでは、好ましくは、スチレンおよび(メタ)アクリル酸の誘導体の組み合わせが挙げられる。つまり、第1のトナーの結着樹脂は、好ましくは、スチレンアクリル樹脂である。
接着剤は、3級アミノ基または4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび官能基含有ビニルモノマーと共重合可能なビニルモノマー(以下、共重合可能ビニルモノマーとする。)の共重合体を少なくとも含有する。好ましくは、接着剤は、官能基含有ビニルモノマーおよび官能基含有ビニルモノマーと共重合可能なビニルモノマーの共重合体からなる。
4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーとして、例えば、ジメチルアミノエチルメタクリレートのパラトルエンスルホン酸塩、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドのメチルクロライド塩、N,N,N−トリメチル−N−(2−メタクリルオキシエチル)アンモニウムのクロライド塩、N−ベンジル−N,N−ジメチル−N−(2−メタクリルオキシエチル)アンモニウムのクロライド塩などが挙げられる。4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーは、単独使用または2種以上併用することができる。
4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーのなかでは、好ましくは、ジメチルアミノエチルメタクリレートのパラトルエンスルホン酸塩、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドのメチルクロライド塩が挙げられる。つまり、官能基含有ビニルモノマーは、4級アンモニウム塩を含有する場合、好ましくは、ジメチルアミノエチルメタクリレートのパラトルエンスルホン酸塩またはジメチルアミノプロピルアクリルアミドのメチルクロライド塩を含む。4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーがジメチルアミノエチルメタクリレートのパラトルエンスルホン酸塩またはジメチルアミノプロピルアクリルアミドのメチルクロライド塩を含むと、金属箔と第1のトナー像との接着力の向上を確実に図ることができる。
3級アミノ基を含有する官能基含有ビニルモノマーとして、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジイソプロピルアミノメチル(メタ)アクリレート、エチルメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、メチルプロピルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノ−1−エチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。3級アミノ基を含有する官能基含有ビニルモノマーは、単独使用または2種以上併用することができる。
3級アミノ基を含有する官能基含有ビニルモノマーのなかでは、好ましくは、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレートが挙げられる。つまり、官能基含有ビニルモノマーは、3級アミノ基を含有する場合、好ましくは、ジメチルアミノエチルメタクリレートまたはジエチルアミノエチルメタクリレートを含む。3級アミノ基を含有する官能基含有ビニルモノマーがジメチルアミノエチルメタクリレートまたはジエチルアミノエチルメタクリレートを含むと、金属箔と第1のトナー像との接着力の向上を確実に図ることができる。
官能基含有ビニルモノマーは、3級アミノ基を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーのいずれか一方のみを含有してもよく、両方を含有してもよい。官能基含有ビニルモノマーは、好ましくは、3級アミノ基を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーのいずれか一方のみを含有する。
共重合可能ビニルモノマーとして、例えば、上記したビニルモノマーが挙げられる。共重合可能ビニルモノマーは、単独使用または2種以上併用することができる。
共重合可能ビニルモノマーのなかでは、好ましくは、スチレンおよび(メタ)アクリル酸の誘導体の組み合わせが挙げられる。共重合可能ビニルモノマーは、好ましくは、結着樹脂のビニルモノマーと同じである。つまり、官能基含有ビニルモノマーと共重合可能なビニルモノマーは、好ましくは、スチレンである。また、官能基含有ビニルモノマーと共重合可能なビニルモノマーは、好ましくは、(メタ)アクリル酸の誘導体を含む。
官能基含有ビニルモノマーが4級アンモニウム塩を含有する場合、第1のトナーに対して、接着剤中の4級アンモニウム塩の含有割合は、0.28質量%以上、好ましくは、0.35質量%以上、20.0質量%以下、好ましくは、10質量%以下、さらに好ましくは、5.0質量%以下である。
官能基含有ビニルモノマーが3級アミノ基を含有する場合、第1のトナーに対して、接着剤中の3級アミノ基の含有割合は、2.65質量%以上、好ましくは、4.00質量%以上、さらに好ましくは、5.10質量%以上、20.0質量%以下、好ましくは、10.0質量以下である。なお、3級アミノ基または4級アンモニウム塩の含有割合は、実施例に記載の方法に準拠して測定することができる。また、3級アミノ基または4級アンモニウム塩の含有割合は、官能基含有ビニルモノマーの仕込量から算出することもできる。
3級アミノ基または4級アンモニウム塩の含有割合が上記の範囲であれば、金属箔を第1のトナー像に安定して接着することができる。
また、第1のトナーは、好ましくは、ワックスを含有する。第1のトナーがワックスを含有すれば、熱定着時における離型性の向上を図ることができる。
ワックスとして、例えば、ポリオレフィンワックス、植物系ワックスおよび石油系ワックスなどが挙げられる。ワックスは、単独使用または2種以上併用することができる。つまり、第1のトナーがワックスを含有する場合、ワックスは、ポリオレフィンワックス、植物系ワックスおよび石油系ワックスからなる群より選択される少なくとも1種のワックスである。ワックスは、好ましくは、1種のワックスからなる。
ポリオレフィンワックスとして、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、ポリブチレンワックスなどが挙げられる。ポリオレフィンワックスのなかでは、好ましくは、ポリエチレンワックスが挙げられる。
第1のトナーがポリエチレンワックスを含有する場合、第1のトナーに対するポリエチレンワックスの含有割合は、例えば、0.1質量%以上、例えば、10質量%以下、好ましくは、6.00質量%以下である。
接着剤が、4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび共重合可能ビニルモノマーの共重合体を含有し、第1のトナーがポリエチレンワックスを含有する場合(つまり、第1のトナーが、結着樹脂と、接着剤と、ポリエチレンワックスとを含有する場合)、第1のトナーに対する接着剤中の4級アンモニウム塩の含有割合の下限は、上記の範囲から低下する。
具体的には、第1のトナーが、結着樹脂と、接着剤と、ポリエチレンワックスとを含有する場合、第1のトナーに対して、接着剤中の4級アンモニウム塩の含有割合は、0.20質量%以上、好ましくは、0.25質量%以上、さらに好ましくは、0.28質量%以上、20.0質量%以下、好ましくは、10質量%以下、さらに好ましくは、5.0質量%以下である。
4級アンモニウム塩の含有割合が上記の範囲であれば、金属箔を第1のトナー像に安定して接着することができる。
また、接着剤が4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび共重合可能ビニルモノマーの共重合体を含有し、第1のトナーがポリエチレンワックスを含有する場合、ポリエチレンワックスに対する接着剤中の4級アンモニウム塩の含有比率は、0.045以上、好ましくは、0.051以上、さらに好ましくは、0.055以上、例えば、0.1以下である。
接着剤が3級アミノ基を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび共重合可能ビニルモノマーの共重合体を含有し、第1のトナーがポリエチレンワックスを含有する場合、ポリエチレンワックスに対する接着剤中の3級アミノ基の含有比率は、例えば、0.80以上、好ましくは、1.10以上、さらに好ましくは、1.50以上、例えば、20以下である。
ポリエチレンワックスに対する接着剤中の3級アミノ基または4級アンモニウム塩の含有比率が上記の範囲であれば、金属箔を第1のトナー像により安定して接着することができる。
植物系ワックスとして、例えば、キャンデリラワックス、カルナバワックス、ライスワックス、木ロウワックス、ホホバワックスなどが挙げられる。植物系ワックスのなかでは、好ましくは、カルナバワックスが挙げられる。
第1のトナーがカルナバワックスを含有する場合、第1のトナーに対するカルナバワックスの含有割合は、例えば、0.1質量%以上、好ましくは、1.0質量%以上、さらに好ましくは、2.0質量%以上、例えば、20質量%以下、好ましくは、6.5質量%以下である。
接着剤が4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび共重合可能ビニルモノマーの共重合体を含有し、第1のトナーがカルナバワックスを含有する場合、カルナバワックスに対する接着剤中の4級アンモニウム塩の含有比率は、例えば、0.180以上、好ましくは、0.21以上、例えば、0.5以下である。
接着剤が3級アミノ基を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび共重合可能ビニルモノマーの共重合体を含有し、第1のトナーがカルナバワックスを含有する場合、カルナバワックスに対する接着剤中の3級アミノ基の含有比率は、例えば、1.00以上、例えば、50以下、好ましくは、40以下、さらに好ましくは、3.0以下である。
カルナバワックスに対する接着剤中の3級または4級アンモニウム塩の含有比率が上記の範囲であれば、金属箔を第1のトナー像により安定して接着することができる。
石油系ワックスとして、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラクタムワックスなどが挙げられる。石油系ワックスのなかでは、好ましくは、パラフィンワックスが挙げられる。
第1のトナーがパラフィンワックスを含有する場合、第1のトナーに対するパラフィンワックスの含有割合は、例えば、2.0質量%以上、例えば、25質量%以下、好ましくは、15.0質量%以下である。
接着剤が4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび共重合可能ビニルモノマーの共重合体を含有し、第1のトナーがパラフィンワックスを含有する場合、パラフィンワックスに対する接着剤中の4級アンモニウム塩の含有比率は、例えば、0.020以上、好ましくは、0.15以上、例えば、0.50以下である。
接着剤が3級アミノ基を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび共重合可能ビニルモノマーの共重合体を含有し、第1のトナーがパラフィンワックスを含有する場合、パラフィンワックスに対する接着剤中の3級アミノ基の含有比率は、例えば、0.20以上、好ましくは、0.40以上、例えば、3.00以下である。
パラフィンワックスに対する接着剤中の3級または4級アンモニウム塩の含有比率が上記の範囲であれば、金属箔を第1のトナー像により安定して接着することができる。
このような第1のトナーは、接着剤として、4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび共重合可能ビニルモノマーの共重合体と、3級アミノ基を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび共重合可能ビニルモノマーの共重合体との両方を含有してもよい。
第1のトナーは、4級アンモニウム塩を有する場合、4級アンモニウム塩が正帯電性をもたらすので、通常、正帯電性トナーである。
また、第1のトナーは、帯電制御剤をさらに含有することができる。帯電制御剤として、例えば、正帯電制御剤、負帯電制御剤が挙げられる。
正帯電制御剤として、例えば、4級アンモニウム塩を含有するスチレンアクリル樹脂、4級アンモニウム塩を含有するポリエステル樹脂などの4級アンモニウム塩を含有する帯電制御樹脂、ニグロシン染料などが挙げられる。例えば、「ボントロンN−01」、「ボントロンN−04」、「ボントロンN−07」(オリエント化学工業社製)、「CHUO CCA−1」、「CHUO CCA−3」(中央合成社製)、「TP−415」(保土谷化学工業社製)が挙げられる。4級アンモニウム塩を含有する帯電制御樹脂およびニグロシン染料は、単独使用または2種以上併用することができる。
第1のトナーが4級アンモニウム塩を含有する帯電制御樹脂を含有し、かつ、接着剤が3級アミノ基を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび共重合可能ビニルモノマーの共重合体からなる場合、第1のトナー中の4級アンモニウム塩の含有割合は、例えば、6.0×10−5質量%以上0.28質量%未満、好ましくは、0.20質量%未満である。そのため、このような帯電制御樹脂は、本発明の接着剤に含まれない。
これによって、接着剤が3級アミノ基を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび共重合可能ビニルモノマーの共重合体からなる場合であっても、第1のトナーを正帯電性トナーとすることができる。第1のトナーに対する正帯電制御剤の含有割合は、例えば、1.0質量%以上3.0質量%以下である。
負帯電制御剤として、例えば、市販の負帯電制御剤を用いることができる。第1のトナーが負帯電制御剤を含有する場合、第1のトナーを負帯電性トナーとすることができる。第1のトナーに対する負帯電制御剤の含有割合は、例えば、0.10質量%以上1.0質量%以下である。
さらに、第1のトナーは、着色剤、充填剤などの公知の添加剤を適宜の割合で含有することができる。
このような第1のトナーは、例えば、特許第5673901号公報に記載の方法により調製することができる。例えば、3級アミノ基または4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーと共重合可能ビニルモノマーとを重合させて、接着剤を調製する。次いで、接着剤と、結着樹脂に用いられるビニルモノマーとを混合した後、ビニルモノマーを重合させて、第1のトナーを調製する。
また、第1のトナーは、重合法により調製される重合トナーであってもよく、粉砕法により調製される粉砕トナーであってもよい。第1のトナーは、好ましくは、重合トナーである。
なお、帯電制御剤などとして3級アミノ基または4級アンモニウム塩を含有する外添剤がトナーに含有される場合、トナーに対する3級アミノ基または4級アンモニウム塩の含有割合が本発明の範囲内であれば、当該外添剤は、名称に関わらず、本発明の接着剤に含まれる。
4.第2のトナーの詳細
第2のトナーは、第2トナー収容部43に収容される。第2のトナーは、結着樹脂と、帯電制御樹脂とを少なくとも含有する。
第2のトナーの結着樹脂として、例えば、第1のトナーと同様の結着樹脂が挙げられる。第2のトナーの結着樹脂として、好ましくは、スチレンアクリル樹脂が挙げられる。つまり、第1のトナーの結着樹脂および第2のトナーの結着樹脂は、好ましくは、スチレンアクリル樹脂である。
帯電制御樹脂は、4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび共重合可能ビニルモノマーの共重合体を少なくとも含有する。
4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーとして、例えば、上記した4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーが挙げられる。4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーは、単独使用または2種以上併用することができる。
第2のトナーに対して帯電制御樹脂中の4級アンモニウム塩の含有割合は、6.0×10−5質量%以上0.28質量%未満、好ましくは、0.20質量%未満である。
第2のトナーに対する4級アンモニウム塩の含有割合が上記の範囲であれば、金属箔が第2のトナー像に接着することを抑制できる。そのため、金属箔を選択的に第1のトナー像にのみ接着させることができる。その結果、同じ用紙S上において、金属箔が転写される第1のトナー像と、金属箔が転写されない第2のトナー像とを形成できる。なお、第2のトナーは、3級アミノ基を含まない。あるいは、第2のトナーが3級アミノ基を含む場合、第2のトナー中の3級アミノ基の含有割合は、2.65質量%未満である。
第2のトナーは、4級アンモニウム塩が正帯電性をもたらすので、通常、正帯電性トナーである。また、第2のトナーは、上記した負帯電制御剤をさらに含有して、負帯電性トナーとすることもできる。さらに、第2のトナーは、上記したワックス、着色剤、充填剤などの公知の添加剤を適宜の割合で含有することができる。
このような第2のトナーは、例えば、特許第5673901号公報に記載の方法により調製することができる。つまり、第2のトナーは、第1のトナーと同様の方法により調製できる。また、第2のトナーは、重合トナーであってもよく、粉砕トナーであってもよい。第2のトナーは、好ましくは、重合トナーである。なお、第2のトナーに含有される帯電制御樹脂は、第2のトナーに対する4級アンモニウム塩の含有割合が上記の範囲内であるので、本発明の接着剤に含まれない。
5.画像形成動作
次に、図2〜図5を参照して、画像形成装置1における画像形成処理について説明する。
図2に示すように、制御部10は、印刷指令を受けると、画像形成プログラムを実行する。本実施形態では、制御部10が、複数枚(N枚)の用紙Sに印刷するという印刷データを受信したものとする。なお、以下の説明において、用紙Sの搬送方向における下流側の端部を先端と定義し、用紙Sの搬送方向における上流側の端部を後端と定義する。
画像形成処理では、制御部10は、印刷データに金属箔の印刷データが含まれているか否かを判断する(S1)。
印刷データに金属箔の印刷データが含まれる場合(S1:Yes)、制御部10は、選択箔転写プログラムを実行する(S2)。一方、印刷データに金属箔の印刷データが含まれない場合(S1:No)、制御部10は、通常印刷プログラムを実行する(S3)。
5.1 選択箔転写処理
図3を参照して、選択箔転写処理について説明する。
選択箔転写処理では、制御部10は、用紙Sの搬送速度を第1速度に設定する(S4)。
第1速度は、例えば、4mm/秒以上、好ましくは、5mm/秒以上、例えば、100mm/秒以下、好ましくは、75mm/秒以下である。
次いで、制御部10は、第1現像ローラ62に印加する第1バイアス(単位:V)と、複数の第2現像ローラ42に印加する第2バイアス(単位:V)とを設定する(S5)。
第1バイアスと第2バイアスとは同極性である。第1バイアスの絶対値は、第2バイアスの絶対値よりも大きい。つまり、制御部10は、選択箔転写処理において、第1バイアスの絶対値が第2バイアスの絶対値よりも大きくなるように制御する。第1バイアスの絶対値が第2バイアスの絶対値よりも大きいと、第1感光ドラム61に供給する単位面積当たりの第1のトナーの量を、第2感光ドラム41に供給する単位面積当たりの第2のトナーの量よりも多くすることができる。これにより、用紙Sに対する単位面積当たりの第1のトナーの量が、用紙Sに対する単位面積当たりの第2のトナーの量よりも多くなる。つまり、制御部10は、選択箔転写処理において、用紙Sに対する単位面積当たりの第1のトナーの量が、用紙Sに対する単位面積当たりの第2のトナーの量よりも多くなるように制御する。これによって、第1のトナー像と金属箔とをより一層確実に接着することができる。
詳しくは、CPUは、まず、NVRAMからバイアスの基準値を読み出してRAMに書き込む。そして、CPUは、第1バイアスの絶対値が第2バイアスの絶対値よりも大きくなるように、バイアスの基準値に所定値を加算または減算して、第1バイアスおよび第2バイアスを算出する。その後、CPUは、第1バイアスおよび第2バイアスをRAMに書き込む。
第1バイアスの絶対値は、例えば、270V以上、好ましくは、300V以上、例えば、550V以下、好ましくは、500V以下である。第2バイアスの絶対値は、例えば、250V以上、好ましくは、270V以上、例えば、450V以下、好ましくは、400V以下である。第1バイアスの絶対値と第2バイアスの絶対値との差は、例えば、10V以上、好ましくは、50V以上、例えば、200V以下、好ましくは、150V以下である。
次いで、制御部10は、加熱ローラ81の加熱温度(定着温度)と、第1箔転写ローラ140の加熱温度(箔転写温度)とを設定する(S6)。
箔転写温度は、定着温度より低い。これにより、箔フィルムから金属箔が剥離されるときの温度を、比較的低温にすることができる。
定着温度は、例えば、150℃以上、好ましくは、160℃以上、例えば、210℃以下、好ましくは、200℃以下である。箔転写温度は、例えば、100℃以上、好ましくは、110℃以上、例えば、210℃以下、好ましくは、200℃以下である。定着温度と箔転写温度との差は、例えば、10℃以上、好ましくは、40℃以上、例えば、120℃以下、好ましくは、100℃以下である。
次いで、制御部10は、加熱ローラ81および第1箔転写ローラ140が加熱されるように、定着器8および箔転写部100に通電させる(S7)。
次いで、制御部10は、加熱ローラ81が定着温度に到達し、かつ、第1箔転写ローラ140が箔転写温度に到達したか否か判断する(S8)。加熱ローラ81が定着温度および/または第1箔転写ローラ140が箔転写温度に到達していない場合(S8:No)、制御部10は、当該ステップを繰り返す。
制御部10は、加熱ローラ81が定着温度に到達し、かつ、第1箔転写ローラ140が箔転写温度に到達した場合(S8:Yes)、給紙部3に用紙Sを1枚給紙させる(S9)。
詳しくは、制御部10は、用紙Sの搬送速度が第1速度となるように、給紙部3および搬送部7などに通電させる。これにより、用紙Sが、給紙トレイ31から給紙される。
次いで、制御部10は、印刷制御処理を実行する(S10)。
図1および図4を参照して、印刷制御処理を説明する。
印刷制御処理では、制御部10は、第1帯電器64および複数の第2帯電器44に帯電バイアスを印加させるとともに、第1転写ローラ65および複数の第2転写ローラ45に転写バイアスを印加させる(S11)。これにより、第1感光ドラム61の周面および複数の第2感光ドラム41の周面が帯電する。
次いで、制御部10は、用紙Sの先端が給紙センサ91を通過したか否かを判断する(S12)。詳しくは、制御部10は、給紙センサ91から検出信号を受信したか否か判断する。給紙センサ91から検出信号を受信していない場合(S12:No)、制御部10は、当該ステップを繰り返す。
給紙センサ91から検出信号を受信した場合(S12:Yes)、制御部10は、露光装置5に、印刷データに基づいて第1感光ドラム61および複数の第2感光ドラム41を露光させる(S13)。これにより、第1感光ドラム61の周面および複数の第2感光ドラム41の周面のそれぞれに静電潜像が形成される。
次いで、制御部10は、第1現像ローラ62に第1バイアスを印加させるとともに、複数の第2現像ローラ42に第2バイアスを印加させる(S14)。
詳しくは、CPUは、RAMの第1バイアスおよび第2バイアスを参照して、第1現像ローラ62に第1バイアスを印加させ、複数の第2現像ローラ42に第2バイアスを印加させる。また、CPUは、第1現像ローラ62および複数の第2現像ローラ42を回転駆動させる。
これにより、第1現像ローラ62が、第1感光ドラム61の静電潜像に第1のトナーを供給する。つまり、第1のトナーが第1現像ローラ62から第1感光ドラム61の静電潜像に電気的に移動し、第1感光ドラム61の周面に第1のトナー像が形成される。また、第2現像ローラ42が、第2感光ドラム41の静電潜像に第2のトナーを供給する。つまり、第2のトナーが第2現像ローラ42から第2感光ドラム41の静電潜像に電気的に移動し、第2感光ドラム41の周面に第2のトナー像が形成される。
次いで、第2感光ドラム41および第2転写ローラ45は、用紙Sが第2感光ドラム41と第2転写ローラ45との間を通過するときに、第2のトナー像を第2感光ドラム41から用紙Sに転写する。その後、第1感光ドラム61および第1転写ローラ65は、用紙Sが第1感光ドラム61と第1転写ローラ65との間を通過するときに、第1のトナー像を第1感光ドラム61から第2のトナー像が形成された用紙Sに転写する。
その後、定着器8は、第1のトナー像および第2のトナー像が形成される用紙Sが加熱ローラ81および加圧ローラ82の間を通過するときに、用紙Sを加熱および加圧する。これにより、第1のトナー像および第2のトナー像が、用紙Sに熱定着する。
続いて、箔転写部100は、第1のトナー像および第2のトナー像が形成される用紙Sに金属箔F2を重ね、第1のトナー像および金属箔F2を加熱することで第1のトナー像に金属箔F2を転写する。
詳しくは、箔転写部100は、第1のトナー像および第2のトナー像が定着した用紙Sが第1箔転写ローラ140および第2箔転写ローラ150の間を通過するときに、用紙Sの印刷面に金属箔F2が接触するように、用紙Sに箔フィルムFを重ねて、第1のトナー像および金属箔F2を加熱する。これにより、金属箔F2は、キャリアフィルムF1から剥離して、第2のトナー像に転写されることなく第1のトナー像に転写される。
また、図3に示すように、第1バイアスおよび第2バイアスの印加後(S14、図4参照)、制御部10は、次ページの印刷データがあるか否かを判断する(S15)。
次ページの印刷データがある場合(S15:Yes)、制御部10は、先行する用紙Sの後端が給紙センサ91を通過してから、第1時間が経過したか否かを判断する(S16)。詳しくは、制御部10は、給紙センサ91からの検出信号が停止してから、第1時間が経過したか否かを判断する。第1時間が経過していない場合(S16:No)、制御部10は、当該ステップを繰り返す。第1時間が経過している場合(S16:Yes)、制御部10は、再度、用紙Sを1枚給紙させる(S9)。
一方、次ページの印刷データがない場合(S15:No)、制御部10は、先行する用紙Sの後端が定着センサ92を通過したか否かを判断する(S17)。詳しくは、制御部10は、定着センサ92からの検出信号を受信した後、定着センサ92からの検出信号が停止したか否かを判断する。用紙Sの後端が定着センサ92を通過していない場合(S17:No)、制御部10は、当該ステップを繰り返す。
用紙Sの後端が定着センサ92を通過した場合(S17:Yes)、制御部10は、第1像形成部6、複数の第2像形成部4Y、4M、4C、および、定着器8への通電を停止させる(S18)。これにより、帯電バイアス、転写バイアス、第1バイアスおよび第2バイアスの印加と、加熱ローラ81の加熱とが停止する。
次いで、制御部10は、先行する用紙Sの後端が排出センサ93を通過したか否かを判断する(S19)。詳しくは、制御部10は、排出センサ93からの検出信号を受信した後、排出センサ93からの検出信号が停止したか否かを判断する。用紙Sの後端が排出センサ93を通過していない場合(S19:No)、制御部10は、当該ステップを繰り返す。
用紙Sの後端が排出センサ93を通過した場合(S19:Yes)、制御部10は、箔転写部100への通電を停止させる(S20)。これにより、第1箔転写ローラ140の加熱が停止する。
以上によって、選択箔転写処理が完了する。
5.2 通常印刷処理
図2に示すように、印刷データが金属箔のデータを含まない場合(S1:No)、通常印刷処理が実行される(S3)。
図5を参照して、通常印刷処理について説明する。
通常印刷処理では、制御部10は、用紙Sの搬送速度を第2速度に設定する(S21)。
第2速度は、第1速度よりも速い。つまり、制御部10は、選択箔転写処理における用紙Sの搬送速度(第1速度)が、通常印刷処理における用紙Sの搬送速度(第2速度)よりも遅くなるように制御する。これによって、選択箔転写処理における定着器8の加熱時間を、通常印刷処理における定着器8の加熱時間よりも長くすることができる。そのため、選択箔転写処理において、通常印刷処置よりも用紙Sに定着される第1のトナー像の表面を平滑にすることができる。その結果、第1のトナー像に対する金属箔の接着性のさらなる向上を図ることができる。
第2速度は、例えば、80mm/秒以上、好ましくは、100mm/秒以上である。
次いで、制御部10は、印刷データにカラーの印刷データが含まれるか否かを判断する(S22)。
印刷データにカラーの印刷データが含まれない場合(S22:No)、制御部10は、図示しない接離機構により、複数の第2現像ローラ42を対応する第2感光ドラム41から離間させる(S23)。次いで、制御部10は、第1現像ローラ62に印加する第3バイアスを設定する(S24)。
また、印刷データがカラーの印刷データを含む場合(S22:Yes)、制御部10は、第1現像ローラ62および複数の第2現像ローラ42に印加する第3バイアス(単位:V)を設定する(S25)。第3バイアスの設定方法は、上記の第1バイアスおよび第2バイアスの設定方法と同様である。
第3バイアスと、第1バイアスと、第2バイアスとは同極性である。第3バイアスの絶対値は、第1バイアスの絶対値よりも小さい。第3バイアスの絶対値は、第2バイアスの絶対値よりも小さくてもよく、大きくてもよい。また、第3バイアスの絶対値と、第2バイアスの絶対値とは、同じであってもよい。第3バイアスの絶対値の範囲は、上記した第2バイアスの絶対値の範囲と同じである。
次いで、制御部10は、加熱ローラ81の加熱温度(定着温度)を設定する(S26)。
通常印刷処理における定着温度は、箔転写温度よりも高く、選択箔転写処理における定着温度よりも低い。
通常印刷処理における定着温度は、例えば、150℃以上、好ましくは、160℃以上、例えば、210℃以下、好ましくは、200℃以下である。選択箔転写処理における定着温度と通常印刷処理における定着温度との差は、例えば、10℃以上、好ましくは、40℃以上、例えば、120℃以下、好ましくは、100℃以下である。
次いで、制御部10は、加熱ローラ81が加熱されるように、定着器8に通電させる(S27)。なお、箔転写部100には通電されず、第1箔転写ローラ140は加熱されない。
次いで、制御部10は、加熱ローラ81が定着温度に到達したか否か判断する(S28)。
加熱ローラ81が定着温度に到達していない場合(S28:No)、制御部10は、当該ステップを繰り返す。
加熱ローラ81が定着温度に到達した場合(S28:Yes)、制御部10は、用紙Sを1枚給紙させる(S29)。詳しくは、制御部10は、用紙Sの搬送速度が第2速度となるように、給紙部3および搬送部7などに通電させる。これにより、用紙Sが、給紙トレイ31から給紙される。
次いで、制御部10は、上記と同様の印刷制御処理を実行する(S30、図4参照)。これにより、第1のトナー像および第2のトナー像の少なくともいずれか一方が用紙Sに形成される。なお、第1のトナー像には、金属箔が転写されない。
次いで、制御部10は、次ページの印刷データがあるか否かを判断する(S31)。
次ページの印刷データがある場合(S31:Yes)、制御部10は、先行する用紙Sの後端が給紙センサ91を通過してから、第2時間が経過したか否かを判断する(S32)。第2時間は、第1時間よりも短い。
第2時間が経過していない場合(S32:No)、制御部10は、当該ステップを繰り返す。第2時間が経過している場合(S32:Yes)、制御部10は、再度、用紙Sを1枚給紙させる(S29)。
一方、次ページの印刷データがない場合(S31:No)、制御部10は、先行する用紙Sの後端が定着センサ92を通過したか否かを判断する(S33)。用紙Sの後端が定着センサ92を通過していない場合(S33:No)、制御部10は、当該ステップを繰り返す。
用紙Sの後端が定着センサ92を通過した場合(S33:Yes)、制御部10は、第1像形成部6、複数の第2像形成部4Y、4M、4C、および、定着器8への通電を停止させる(S34)。
以上によって、通常印刷処理が完了する。
6.作用効果
図1に示すように、画像形成装置1は、第1像形成部6と、箔転写部100とを備える。第1像形成部6は、用紙S上に第1のトナーを転写して第1のトナー像を形成する。箔転写部100は、第1のトナー像に金属箔F2を重ね、第1のトナー像および金属箔F2を加熱することで第1のトナー像に金属箔F2を転写する。
第1のトナーは、3級アミノ基または4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび共重合可能ビニルモノマーの共重合体を含有する。そして、第1のトナー中の4級アンモニウム塩または3級アミノ基の含有割合は、上記の範囲である。
そのため、金属箔と第1のトナー像との接着力の向上を図ることができ、第1のトナー像に対する金属箔の接着安定性の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、図6を参照して、第2実施形態の画像形成装置11について説明する。画像形成装置11において、画像形成装置1と同じ部材には、同じ符号を付し、説明を省略する。
第2像形成部の個数は、特に制限されない。画像形成装置11は、第1像形成部6と、複数の第2像形成部4K、4Y、4M、4Cとを備える。
画像形成装置11は、露光装置5に代えて、複数の露光装置51を備える。複数の露光装置51のそれぞれは、第1感光ドラム61または第2感光ドラム41に対して上方に位置する。
画像形成装置11では、上記した選択箔転写処理において、複数の第2像形成部4K、4Y、4M、4Cのそれぞれが、第2のトナー像を用紙S上に形成する。その後、第1像形成部6が、第1のトナー像を、第2のトナー像が形成された用紙S上に形成する。そして、箔転写部100が、第1実施形態と同様に、第1のトナー像に金属箔を転写する。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、図7を参照して、第3実施形態の画像形成装置12について説明する。画像形成装置12において、画像形成装置1と同じ部材には、同じ符号を付し、説明を省略する。
画像形成装置12は、搬送経路90と、本体筐体2に取り付け可能な箔転写ユニット200とをさらに備える。
搬送経路90は、本体筐体2内に設けられる。搬送経路90は、排紙経路90Aと、ユニット案内経路90Bと、再搬送経路90Cと、フラッパ95とを備える。
排紙経路90Aは、定着器8から送り出された用紙Sを排出口22に案内する経路である。
ユニット案内経路90Bは、排紙経路90Aから送られてきた用紙Sを、本体筐体2の外にあるユニット側給紙経路160(後述)に案内する経路である。ユニット案内経路90Bは、排紙経路90Aから分岐して本体筐体2の端まで延びる。
再搬送経路90Cは、箔転写ユニット200を通過した用紙Sを給紙部3に再搬送する経路である。再搬送経路90Cは、給紙トレイ31と搬送部7との間において水平方向に延びる。
フラッパ95は、排紙経路90Aとユニット案内経路90Bとの分岐部分に設けられる。フラッパ95は、排紙経路90Aを閉鎖し、用紙Sを箔転写ユニット200に向けて案内する第1位置(図7実線参照)と、ユニット案内経路90Bを閉鎖し、用紙Sを排出口22に向けて案内する第2位置(図7仮想線参照)とに切り替え可能である。
箔転写ユニット200は、本体筐体2と水平方向に並ぶように、本体筐体2の外面に取り付けられる。箔転写ユニット200は、箔転写部100と、ユニット側給紙経路160と、ユニット側排紙経路170とを備える。つまり、箔転写部100は、本体筐体2の外部に位置する。
ユニット側給紙経路160は、ユニット案内経路90Bから送られる用紙Sを箔転写部100に案内する経路である。ユニット側給紙経路160は、ユニット案内経路90Bに繋がる。
ユニット側排紙経路170は、箔転写部100を通過した用紙Sを、再搬送経路90Cに案内する経路である。ユニット側排紙経路170は、再搬送経路90Cに繋がる。
画像形成装置12では、上記した選択箔転写処理において、第1位置に位置するフラッパ95が、第1のトナー像および第2のトナー像が形成された用紙Sを、排紙経路90Aからユニット案内経路90Bに案内する。そして、ユニット案内経路90Bは、用紙Sをユニット側給紙経路160に向けて案内する。
次いで、ユニット側給紙経路160は、用紙Sを箔転写部100に向けて案内する。そして、箔転写部100は、第1実施形態と同様に、用紙Sに形成される第1のトナー像に金属箔を転写する。その後、ユニット側排紙経路170は、箔転写部100を通過した用紙Sを再搬送経路90Cに案内する。
次いで、再搬送経路90Cは、用紙Sを給紙部3に再搬送する。その後、給紙部3および搬送部7は、用紙Sが複数の第2像形成部4C、4M、4C、第1像形成部6および定着器8を順次通過するように搬送する。
また、フラッパ95は、第1位置から第2位置に揺動して、ユニット案内経路90Bを閉鎖し、排紙経路90Aを開放する。そして、排紙経路90Aは、用紙Sが排出口22に向かうように案内する。その後、排出口22は、用紙Sを排出する。
また、上記した通常印刷処理では、第2位置に位置するフラッパ95は、第1のトナー像および第2のトナー像の少なくともいずれか一方が形成される用紙Sを、箔転写ユニット200(箔転写部100)を通過させることなく、排紙経路90Aに案内する。
このような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第4実施形態]
次に、図8を参照して、第4実施形態の画像形成装置13について説明する。画像形成装置13において、画像形成装置12と同じ部材には、同じ符号を付し、説明を省略する。
画像形成装置13は、搬送経路90と、本体筐体2に取り付け可能な箔転写ユニット200とを備える。箔転写ユニット200は、本体筐体2と上下方向に並ぶように、本体筐体2の外面に取り付けられる。
搬送経路90は、排紙経路90Aと、ユニット案内経路90Bと、フラッパ95とを備え、再搬送経路90Cを備えない。箔転写ユニット200は、箔転写部100と、ユニット側給紙経路160と、ユニット側排紙経路180とを備える。
ユニット側排紙経路180は、箔転写部100を通過した用紙Sを、箔転写ユニット200が有する排出口202に案内する経路である。ユニット側排紙経路180は、排出口202に繋がる。
画像形成装置13では、上記した選択箔転写処理において、第1位置に位置するフラッパ95が、第1のトナー像および第2のトナー像が形成された用紙Sを、排紙経路90Aからユニット案内経路90Bに案内する。
そして、ユニット案内経路90Bは、用紙Sをユニット側給紙経路160に向けて案内する。次いで、ユニット側給紙経路160は、用紙Sを箔転写部100に向けて案内する。続いて、箔転写部100は、第1実施形態と同様に、用紙Sに形成される第1のトナー像に金属箔を転写する。その後、ユニット側排紙経路180は、箔転写部100を通過した用紙Sを、排出口202に案内する。排出口202は、用紙Sを排出する。
また、上記した通常印刷処理では、第2位置に位置するフラッパ95は、第1のトナー像および第2のトナー像の少なくともいずれか一方が形成される用紙Sを、箔転写ユニット200(箔転写部100)を通過させることなく、排出口22に向かうように案内する。
このような第4実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第5実施形態]
次に、図9を参照して、第5実施形態の画像形成装置14について説明する。画像形成装置14において、画像形成装置1と同じ部材には、同じ符号を付し、説明を省略する。
画像形成装置14は、中間転写タイプのカラープリンタである。画像形成装置14は、転写部70と、第1像形成部6と、複数の第2像形成部4Y、4M、4Cと、箔転写部100とを備える。
転写部70は、中間転写ベルト75に転写される第1のトナー像および/または第2のトナー像を、中間転写ベルト75から用紙Sに転写するように構成される。転写部70は、駆動ローラ77と、従動ローラ78と、中間転写ベルト75と、二次転写ローラ76とを備える。
駆動ローラ77は、中間転写ベルト75を周回させるように構成される。従動ローラ78は、駆動ローラ77とともに中間転写ベルト75を周回させるように構成される。従動ローラ78は、水平方向において駆動ローラ77と間隔を空けて位置する。従動ローラ78は、駆動ローラ77によって周回する中間転写ベルト75に従い回転する。
中間転写ベルト75は、無端状のベルトである。中間転写ベルト75は、駆動ローラ77および従動ローラ78に掛けられる。中間転写ベルト75は、駆動ローラ77および従動ローラ78に掛けられた状態で、水平方向に延びる。中間転写ベルト75は、駆動ローラ77および従動ローラ78の周りを周回する。
二次転写ローラ76は、中間転写ベルト75から用紙Sに第1のトナー像および第2のトナー像を転写する。二次転写ローラ76は、中間転写ベルト75の外表面に接触する。二次転写ローラ76と従動ローラ78とは、中間転写ベルト75を挟む。
第1像形成部6は、中間転写ベルト75上に第1のトナーを転写して第1のトナー像を形成する。第1感光ドラム61は、転写部70の下方に位置する。第1感光ドラム61は、中間転写ベルト75と接触する。第1転写ローラ65は、第1のトナー像を、第1感光ドラム61の周面から中間転写ベルト75上に転写するように構成される。第1転写ローラ65は、中間転写ベルト75内に位置する。第1転写ローラ65と第1感光ドラム61とは、上下方向において中間転写ベルト75を挟む。
複数の第2像形成部4Y、4M、4Cは、それぞれ、中間転写ベルト75上に第2のトナーを転写して第2のトナー像を形成する。第2感光ドラム41は、転写部70の下方に位置する。第2感光ドラム41は、中間転写ベルト75の外表面と接触する。第2転写ローラ45は、第2のトナー像を、第2感光ドラム41の周面から中間転写ベルト75上に転写するように構成される。第2転写ローラ45は、中間転写ベルト75内に位置する。第2転写ローラ45と第2感光ドラム41とは、上下方向において中間転写ベルト75を挟む。
画像形成装置14では、上記した選択箔転写処理において、複数の第2像形成部4Y、4M、4Cのそれぞれが、第2のトナー像を中間転写ベルト75上に形成する。その後、第1像形成部6が、第1のトナー像を、第2のトナー像が形成された中間転写ベルト75上に形成する。そして、二次転写ローラ76は、用紙Sが二次転写ローラ76と従動ローラ78との間を通過するときに、中間転写ベルト75から用紙Sに第1のトナー像および第2のトナー像を転写する。その後、定着器8は、第1のトナー像および第2のトナー像を用紙Sに熱定着する。次いで、箔転写部100は、第1実施形態と同様に、第1のトナー像および第2のトナー像が形成される用紙Sに金属箔を重ね、第1のトナー像および金属箔を加熱することで第1のトナー像に金属箔を転写する。
このような第5実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第6実施形態]
次に、図10を参照して、第6実施形態の画像形成装置15について説明する。画像形成装置15において、画像形成装置14と同じ部材には、同じ符号を付し、説明を省略する。画像形成装置15は、第1像形成部6と、複数の第2像形成部4K、4Y、4M、4Cとを備える。このような第6実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第7実施形態]
次に、図11を参照して、第7実施形態の箔転写装置16について説明する。箔転写装置16において、画像形成装置1と同じ部材には、同じ符号を付し、説明を省略する。
箔転写装置16は、本体筐体2と、第1像形成部6と、露光装置5と、定着器8と、箔転写部100とを備え、第2像形成部を備えない。本体筐体2は、給紙開口25を有する。
箔転写装置16では、給紙開口25を介して用紙Sが、第1像形成部6に供給される。そして、第1像形成部6は、第1実施形態と同様に、用紙Sに第1のトナー像を形成する。その後、定着器8は、第1のトナー像を用紙Sに熱定着する。次いで、箔転写部100は、第1実施形態と同様に、第1のトナー像に金属箔を転写する。このような第7実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[変形例]
第1実施形態〜第7実施形態では、定着器8が第1のトナー像および第2のトナー像を用紙Sに熱定着するが、これに限定されない。箔転写部100が、第1のトナー像および第2のトナー像を用紙Sに熱定着するとともに、金属箔を第1のトナー像に転写してもよい。これによっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
以下に実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明は、何らそれらに限定されない。また、以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。なお、「部」および「%」は、特に言及がない限り、質量基準である。
また、以下において記載される各種物性の測定法を下記に示す。
<4級アンモニウム塩または3級アミノ基の含有割合の測定(流動電位測定)>
トナーが水に懸濁されたトナー懸濁液100質量部を準備する。トナー懸濁液におけるトナーの含有割合は0.1質量%とする。
次いで、トナー懸濁液に、濃度が0.004mol/Lのドデシル硫酸ナトリウムの水溶液を滴下し、流動電位測定装置(Automatic Potentiometric Titrator AT−510およびParticle Charge Detector PCD−500:京都電子工業社製)により、トナー懸濁液の流動電位を測定する。そして、トナー懸濁液の流動電位の変極点を滴定点とする。
滴定点までに滴下したドデシル硫酸ナトリウム水溶液の量からトナー懸濁液中の正極性基量(4級アンモニウム塩または3級アミノ基の含有割合)を算出する。そして、トナー懸濁液中の正極性基量から、トナー中の4級アンモニウム塩または3級アミノ基の含有割合を算出する。
<表面電位測定>
トナーを木製の机(表面電位 0kV)の上に並べる。そして、トナーの表面電位を静電気測定器(YC−102)により1時間毎、合計3回測定する。その後、3つの測定値の平均値を表面電位とする。
(製造例1:接着剤Aの調製)
スチレン85質量部と、ブチルアクリレート11質量部と、ジメチルアミノエチルメタクリレートのパラトルエンスルホン酸塩4質量部とをビーズミルで分散させて、モノマー混合物を得た。次いで、モノマー混合物をトルエン500質量部とメタノール400質量部との混合溶媒に添加し、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)4質量部の存在下で80℃にて8時間反応させた。反応終了後、溶媒を留去して、4級アンモニウム塩を含有する接着剤Aを得た。
(製造例2:接着剤Bの調製)
スチレン80質量部と、ジメチルアミノエチルメタクリレート20質量部とをビーズミルで分散させて、モノマー混合物を得た。次いで、モノマー混合物をトルエン900質量に添加し、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)4質量部の存在下で80℃にて8時間反応させた。反応終了後、溶媒を留去して、3級アミノ基を含有する接着剤Bを得た。
(製造例3:接着剤Cの調製)
ジメチルアミノエチルメタクリレートのパラトルエンスルホン酸塩を、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドのメチルクロライド塩に変更したこと以外は、製造例1と同様にして、4級アンモニウム塩を含有する接着剤Cを得た。
(製造例4:接着剤Dの調製)
ジメチルアミノエチルメタクリレートを、ジエチルアミノエチルメタクリレートに変更したこと以外は、製造例2と同様にして、3級アミノ基を含有する接着剤Dを得た。
(実施例1〜5および比較例1)
スチレンと、ブチルアクリレートと、4級アンモニウム塩を含有する接着剤Aと、着色剤(カーボンブラック:CB)とを、トナー中の4級アンモニウム塩の含有割合が表1に示す値となるように混合して、モノマー組成物を調製した。
また、塩化マグネシウム水溶液(濃度:3.92質量%)260.2部に、水酸化ナトリウム水溶液(濃度:11.0質量%)56.2部を攪拌下で添加して、水酸化マグネシウムコロイドを生成した。これにより、水系分散媒体を調製した。
次いで、水系分散媒体にモノマー組成物を添加し攪拌した。その後、水系分散媒体に重合開始剤(t−ブチルパーオキシジエチルブタノエート)4.4部を添加し、分散機により15,000rpmの回転数で10分間高剪断攪拌して、水系分散媒体中にモノマー組成物の液滴を分散させた。これにより、モノマー組成物の水分散液を調製した。
次いで、モノマー組成物の水分散液を、90℃まで昇温し重合反応した。これにより、トナー粒子(重合体)の水分散液を調製した。
次いで、トナー粒子の水分散液を撹拌しながら、硫酸により、トナー粒子の水分散液のpHを4以下に調整した。その後、ろ過によりトナー粒子を水から分離し、水洗いを複数回実施した後、乾燥器(50℃)にて一昼夜乾燥して、トナーを調製した。トナーは、結着樹脂としてのスチレンアクリル樹脂と、接着剤Aと、着色剤とを含有していた。
(実施例6〜13および比較例2)
ポリエチレンワックスを、トナー中のポリエチレンワックスの含有割合が表2に示す値となるように、モノマー組成物にさらに混合したこと以外は、実施例1と同様にして、トナーを調製した。
(実施例14〜16および比較例3)
カルナバワックスを、トナー中のカルナバワックスの含有割合が表3に示す値となるように、モノマー組成物にさらに混合したこと以外は、実施例1と同様にして、トナーを調製した。
(実施例17〜23および比較例4)
パラフィンワックスを、トナー中のパラフィンワックスの含有割合が表4に示す値となるように、モノマー組成物にさらに混合したこと以外は、実施例1と同様にして、トナーを調製した。
(実施例24〜30および比較例5)
負帯電制御剤(藤倉化成社製)を、トナー中の負帯電制御剤の含有割合が表5に示す値となるように、モノマー組成物にさらに混合したこと以外は、実施例1と同様にして、トナーを調製した。また、トナーの表面電位を表5に示す。
(実施例31〜34および比較例6)
接着剤Aを、3級アミノ基を含有する接着剤Bに変更して、スチレンと、ブチルアクリレートと、接着剤Bと、着色剤(カーボンブラック:CB)とを、トナー中の3級アミノ基の含有割合が表6に示す値となるように混合してモノマー組成物を調製したこと以外は、実施例1と同様にして、トナーを調製した。
(実施例35〜39)
ポリエチレンワックスおよび正帯電制御剤(ボントロンN−7、オリエント化学社製)のそれぞれを、トナー中のポリエチレンワックスおよび正帯電制御剤のそれぞれの含有割合が表7に示す値となるように、モノマー組成物にさらに混合したこと以外は、実施例31と同様にして、トナーを調製した。
(実施例40〜43)
カルナバワックスおよび正帯電制御剤のそれぞれを、トナー中のカルナバワックスおよび正帯電制御剤のそれぞれの含有割合が表8に示す値となるように、モノマー組成物にさらに混合したこと以外は、実施例31と同様にして、トナーを調製した。
(実施例44〜50)
パラフィンワックスおよび正帯電制御剤のそれぞれを、トナー中のパラフィンワックスおよび正帯電制御剤のそれぞれの含有割合が表9に示す値となるように、モノマー組成物にさらに混合したこと以外は、実施例31と同様にして、トナーを調製した。
(実施例51および比較例7)
負帯電制御剤(藤倉化成社製)を、トナー中の負帯電制御剤の含有割合が表10に示す値となるように、モノマー組成物にさらに混合したこと以外は、実施例31と同様にして、トナーを調製した。
<箔転写性評価>
各実施例および各比較例で得られたトナーを、図1に示す画像形成装置の第1トナー収容部に収容した。そして、上記した選択箔転写処理を実行した。なお、第1箔転写ローラの加熱温度(設定)は、150℃であった。第1箔転写ローラと第2箔転写ローラとの間を通過する用紙の表面温度は、120℃であった。また、金属箔の主成分は、Al単体であった。
以下の基準で、箔転写性を評価した。
○:第1のトナー像に金属箔が95%以上転写した。
△:第1のトナー像に金属箔が50%以上95%未満転写した。
×:第1のトナー像に金属箔が50%未満転写した。
Figure 2018173525
Figure 2018173525
(実施例52〜81)
接着剤Aを接着剤Cに変更したこと以外は、実施例1〜30と同様にして、トナーを調製した。実施例52〜81のトナーにおける箔転写性評価の結果は、実施例1〜30のトナーにおける箔転写性評価の結果と同じであった(上記表1〜5参照)。
(実施例82〜102)
接着剤Bを接着剤Dに変更したこと以外は、実施例31〜51と同様にして、トナーを調製した。実施例82〜102のトナーにおける箔転写性評価の結果は、実施例31〜51のトナーにおける箔転写性評価の結果と同じであった(上記表6〜10参照)。
なお、上記の実施例では、トナーは、着色剤としてカーボンブラックを含有するが、着色剤は、これに限定されず、例えば、シアン、マゼンタ、イエローなどのその他の着色剤であってもよい。また、トナーは、着色剤を含有しなくてもよく、例えば、着色剤をスチレンアクリル樹脂に置き換えればよい。
1 画像形成装置
4 第2像形成部
6 第1像形成部
10 制御部
11 画像形成装置
12 画像形成装置
13 画像形成装置
14 画像形成装置
15 画像形成装置
16 箔転写装置
41 第2感光ドラム
42 第2現像ローラ
61 第1感光ドラム
62 第1現像ローラ
75 中間転写ベルト
76 二次転写ローラ
100 箔転写部

Claims (12)

  1. 用紙上に第1のトナーを転写して第1のトナー像を形成する第1像形成部と、
    前記第1のトナー像に金属箔を重ね、前記第1のトナー像および前記金属箔を加熱することで前記第1のトナー像に前記金属箔を転写する箔転写部と、を備え、
    前記第1のトナーは、結着樹脂と、用紙と前記金属箔とを接着するための接着剤と、を少なくとも含有し、
    前記接着剤は、3級アミノ基または4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび前記官能基含有ビニルモノマーと共重合可能なビニルモノマーの共重合体を少なくとも含有し、
    前記官能基含有ビニルモノマーが4級アンモニウム塩を含有する場合、前記第1のトナーに対して、前記接着剤中の4級アンモニウム塩の含有割合は、0.28質量%以上20.0質量%以下であり、
    前記官能基含有ビニルモノマーが3級アミノ基を含有する場合、前記第1のトナーに対して、前記接着剤中の3級アミノ基の含有割合は、2.65質量%以上20.0質量%以下であることを特徴とする、箔転写装置。
  2. 前記官能基含有ビニルモノマーは、
    4級アンモニウム塩を含有する場合、ジメチルアミノエチルメタクリレートのパラトルエンスルホン酸塩またはジメチルアミノプロピルアクリルアミドのメチルクロライド塩を含み、
    3級アミノ基を含有する場合、ジメチルアミノエチルメタクリレートまたはジエチルアミノエチルメタクリレートを含むことを特徴とする、請求項1に記載の箔転写装置。
  3. 前記官能基含有ビニルモノマーと共重合可能なビニルモノマーは、スチレンであることを特徴とする、請求項1または2に記載の箔転写装置。
  4. 前記第1のトナーは、さらに、ワックスを含有し、
    前記ワックスは、ポリオレフィンワックス、植物系ワックスおよび石油系ワックスからなる群より選択される少なくとも1種のワックスであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の箔転写装置。
  5. 用紙上に第2のトナーを供給して第2のトナー像を形成する第2像形成部を、さらに備え、
    前記第2のトナーは、結着樹脂と、帯電制御樹脂と、を少なくとも含有し、
    前記帯電制御樹脂は、4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび前記官能基含有ビニルモノマーと共重合可能なビニルモノマーの共重合体を少なくとも含有し、
    前記第2のトナーに対して前記帯電制御樹脂中の4級アンモニウム塩の含有割合は、6.0×10−5質量%以上0.28質量%未満であり、
    前記箔転写部は、前記第1のトナー像および前記第2のトナー像が形成される用紙に前記金属箔を重ね、前記第1のトナー像および前記金属箔を加熱することで前記第1のトナー像に前記金属箔を転写することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の箔転写装置。
  6. 前記第1のトナー像および前記第2のトナー像のうち少なくとも前記第1のトナー像を用紙上に形成し、前記第1のトナー像に前記金属箔を転写する第1処理と、前記第1のトナー像および前記第2のトナー像の少なくともいずれか一方を用紙上に形成し、前記第1のトナー像に前記金属箔を転写しない第2処理とを切り替え可能に制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記第1処理における用紙の搬送速度が、前記第2処理における用紙の搬送速度よりも遅くなるように制御することを特徴とする、請求項5に記載の箔転写装置。
  7. 前記第1のトナー像および前記第2のトナー像のうち少なくとも前記第1のトナー像を用紙上に形成し、前記第1のトナー像に前記金属箔を転写する第1処理と、前記第1のトナー像および前記第2のトナー像の少なくともいずれか一方を用紙上に形成し、前記第1のトナー像に前記金属箔を転写しない第2処理とを切り替え可能に制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記第1処理において、用紙に対する単位面積当たりの前記第1のトナーの量が、用紙に対する単位面積当たりの前記第2のトナーの量よりも多くなるように制御することを特徴とする、請求項5または6に記載の箔転写装置。
  8. 前記第1像形成部は、
    第1感光ドラムと、
    前記第1感光ドラムにトナーを供給するための第1バイアスが印加される第1現像ローラと、
    を備え、
    前記第2像形成部は、
    第2感光ドラムと、
    前記第1バイアスと同極性であり、前記第2感光ドラムにトナーを供給するための第2バイアスが印加される第2現像ローラと、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1処理において、前記第1バイアスの絶対値が前記第2バイアスの絶対値よりも大きくなるように制御することを特徴とする、請求項7に記載の箔転写装置。
  9. 用紙の搬送方向において、前記第1像形成部は、前記第2像形成部よりも下流側に配置されていることを特徴とする、請求項5〜8のいずれか一項に記載の箔転写装置。
  10. 第1のトナーの結着樹脂および第2のトナーの結着樹脂は、スチレンアクリル樹脂であることを特徴とする、請求項5〜9のいずれか一項に記載の箔転写装置。
  11. 用紙上に第1のトナーを転写して第1のトナー像を形成する第1像形成部と、
    前記第1のトナー像に金属箔を重ね、前記第1のトナー像および前記金属箔を加熱することで前記第1のトナー像に前記金属箔を転写する箔転写部と、を備え、
    前記第1のトナーは、結着樹脂と、用紙と前記金属箔とを接着するための接着剤と、ポリエチレンワックスと、を少なくとも含有し、
    前記接着剤は、4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび前記官能基含有ビニルモノマーと共重合可能なビニルモノマーの共重合体を含有し、
    前記第1のトナーに対して、前記接着剤中の4級アンモニウム塩の含有割合は、0.20質量%以上20.0質量%以下であり、
    前記ポリエチレンワックスに対する前記接着剤中の4級アンモニウム塩の含有比率は、0.045以上であることを特徴とする、箔転写装置。
  12. 中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルト上に第1のトナーを転写して第1のトナー像を形成する第1像形成部と、
    前記中間転写ベルト上に第2のトナーを転写して第2のトナー像を形成する第2像形成部と、
    前記中間転写ベルトから用紙に前記第1のトナーおよび前記第2のトナー像を転写する二次転写ローラと、
    前記第1のトナー像および前記第2のトナー像が形成される用紙に金属箔を重ね、前記第1のトナー像および前記金属箔を加熱することで前記第1のトナー像に前記金属箔を転写する箔転写部と、を備え、
    前記第1のトナーは、4級アンモニウム塩を含有する官能基含有ビニルモノマーおよび前記官能基含有ビニルモノマーと共重合可能なビニルモノマーの共重合体を少なくとも含有し、
    前記官能基含有ビニルモノマーが4級アンモニウム塩を含有する場合、前記第1のトナーに対して、前記接着剤中の4級アンモニウム塩の含有割合は、0.28質量%以上20.0質量%以下であり、
    前記官能基含有ビニルモノマーが3級アミノ基を含有する場合、前記第1のトナーに対して、前記接着剤中の3級アミノ基の含有割合は、2.65質量%以上20.0質量%以下であることを特徴とする、箔転写装置。
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