JP2003050480A - トナーの製造方法 - Google Patents

トナーの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワックスが微細に分散し、光沢性に優れたトナ
ーの製造方法を提供すること。 【解決手段】結着樹脂、着色剤及びワックスを含有した
組成物であって、該ワックスの含有量が該結着樹脂10
0重量部に対して3〜20重量部である組成物を溶融混
練し、得られた混練物を、圧延比(圧延後の混練物の厚
さ/圧延前の混練物の厚さ)が0.4以上1未満となる
条件で圧延し、冷却を行う工程を有するトナーの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に
用いられるトナーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷面の光沢の適正化は、特にフルカラ
ー印刷における重要な課題の一つである。従来、印刷光
沢はトナーを構成する結着樹脂の種類及び/又は配合組
成によって変わるが、定着特性などの制約から印刷光沢
を制御することはできず、また製造段階において印刷光
沢を向上させる手段も知られていない。
【0003】一方、フルカラー印刷においてはオフセッ
ト防止剤としてワックスをトナー中へ配合する技術が数
多く開示されている。ワックスの配合量が増加するとと
もに、現像機内の感光体に付着しフィルミングを起こす
ことは広く知られているが、これは、ワックスの配合量
が増加するとともに、トナー中のワックスの分散状態を
混練・冷却において維持することが困難になるためであ
る。
【0004】かかる問題を解決すべく、特許第3094
695号には、二軸押出機の設定温度がTm−20℃〜
Tm+20℃(式中、Tmは結着樹脂の溶融温度、以下
同じ)の範囲で混練する技術、また特開2000−75
548号公報にはオープンロール型連続混練機を用い
て、溶融混練時の混練物の温度がTm−20℃〜Tm+
20℃の条件で溶融混練を行う工程を有するトナーの製
造方法が開示されている。しかしながら、混練工程にお
いてトナー中へ配合されているワックスの分散を十分行
っても、冷却方法が適正でないとワックスの分散状態が
悪化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ワッ
クスが微細に分散し、光沢性に優れたトナーの製造方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、トナーの
製造において、冷却工程の生産性を考慮すると、混練物
を圧延して冷却面積を増大させるほど混練物の冷却効率
を上げることができるが、圧延しすぎると、混練により
分散したワックスが再凝集して、ワックスの分散性が悪
化することを見出した。そこで、圧延と冷却工程に着目
することで、ワックスの高分散性を達成する製法を見出
した。さらに、ワックスの分散性と印刷光沢には密接な
関係があり、本発明の製法によって、ワックスをトナー
中に微細に分散させることにより、印刷光沢が飛躍的に
向上することを見出した。
【0007】本発明は、結着樹脂、着色剤及びワックス
を含有した組成物であって、該ワックスの含有量が該結
着樹脂100重量部に対して3〜20重量部である組成
物を溶融混練し、得られた混練物を、圧延比(圧延後の
混練物の厚さ/圧延前の混練物の厚さ)が0.4以上1
未満となる条件で圧延し、冷却を行う工程を有するトナ
ーの製造方法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明では、結着樹脂、着色剤及
びワックスを含有した組成物を溶融混練する際に、圧延
比(圧延後の混練物の厚さ/圧延前の混練物の厚さ)が
0.4以上1未満、好ましくは0.6以上1未満、より
好ましくは0.8以上1未満となる条件で圧延し、冷却
を行なう。圧延比を調整することにより、ワックスの凝
集が抑制され、ワックスの分散性に優れた、印刷光沢の
高いトナーが得られる。
【0009】ワックスの含有量は、結着樹脂100重量
部に対して、3〜20重量部、好ましくは5〜15重量
部、より好ましくは5〜10重量部である。通常、ワッ
クスの含有量が増加すると、トナー内で凝集したワック
スが感光体に付着してフィルミングの原因となる。しか
しながら、本発明では、ワックスをトナー中に微細に分
散させることができるため、ワックスを多量に含有して
いても、フィルミングを生じることなく、印刷光沢に一
層優れたトナーを得ることができる。
【0010】ワックスとしては、カルナバワックス、ラ
イスワックス等の天然ワックス、ポリプロピレンワック
ス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプッシュ
等の合成ワックス、モンタンワックス等の石炭系ワック
ス、アルコール系ワックス、エステル系ワックス等が挙
げられ、これらは単独でまたは2種以上を併用してもよ
く、またこれらのなかでは、速やかにブリードアウトし
やすいことから、カルナバワックスが好ましい。
【0011】結着樹脂としては、ポリエステル、スチレ
ン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、
ポリウレタン等が挙げられ、これらの中では、低温定着
性能の観点から、ポリエステルが好ましい。ポリエステ
ルの含有量は、結着樹脂中、50〜100重量%が好ま
しく、90〜100重量%がより好ましく、100重量
%が特に好ましい。
【0012】ポリエステルの原料モノマーとしては、公
知の2価以上のアルコール成分と、2価以上のカルボン
酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等の公知の
カルボン酸成分が用いられる。
【0013】アルコール成分としては、式(I):
【0014】
【化1】
【0015】(式中、Rは炭素数2又は3のアルキレン
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16、
好ましくは1.5〜5.0である)で表される化合物が
含有されていることが好ましい。
【0016】式(I)で表される化合物としては、ポリ
オキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.
2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン等のビスフェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)
オキサイド(平均付加モル数1〜16)付加物等が挙げ
られる。また、他のアルコール成分としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペン
タエリスリトール、トリメチログリコールプロパン、水
素添加ビスフェノールA、ソルビトール、又はそれらの
アルキレン(炭素数2〜4)オキサイド(平均付加モル
数1〜16)付加物等が挙げられ、これらの1種以上を
含有することが好ましい。
【0017】式(I)で表される化合物のアルコール成
分中の含有量は、5モル%以上、好ましくは50モル%
以上、より好ましくは100モル%が望ましい。
【0018】また、カルボン酸成分としては、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイン
酸等のジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、オクチルコ
ハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜
20のアルケニル基で置換されたコハク酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸、それらの酸の無水物及びそれら
の酸のアルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げら
れ、これらの1種以上を含有するものが好ましい。
【0019】ポリエステルは、例えば、アルコール成
分、カルボン酸成分等を不活性ガス雰囲気中にて、要す
ればエステル化触媒を用いて、180〜250℃の温度
で縮重合することにより製造することができる。
【0020】ポリエステルの酸価は1〜40mgKOH
/g、水酸基価は3〜60mgKOH/g、溶融温度は
95〜140℃、ガラス転移点は52〜75℃であるこ
とが、それぞれ好ましい。
【0021】着色剤としては、トナー用着色剤として用
いられている染料、顔料等のすべてを使用することがで
き、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマ
ネントブラウンFG、プリリアントファーストスカーレッ
ト、ピグメントグリーンB 、ローダミン−B ベース、ソ
ルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベント
ブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー
等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して
用いることができ、本発明において、トナーは黒トナ
ー、カラートナー、フルカラートナーのいずれであって
もよい。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対
して、1〜40重量部が好ましく、3〜10重量部がよ
り好ましい。
【0022】さらに、組成物には、荷電制御剤、離型
剤、流動性向上剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物
質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、クリーニ
ング性向上剤等の添加剤が適宜含有されていてもよい。
【0023】結着樹脂、着色剤及びワックスを含有した
組成物は、ヘンシェルミキサー等で予備混合した後に、
溶融混練に供するのが好ましい。
【0024】組成物の溶融混練には、密閉式ニーダー、
1軸又は2軸の押出機等を用いることができるが、本発
明では、加熱機能及び冷却機能を有するオープンロール
型連続混練機を用いるのが好ましい。オープンロール型
連続混練機は、2本のロールが並行に近接して配設され
た混練機であり、各ロールは、熱媒体を通すことにより
加熱又は冷却を行うことができる。かかるオープンロー
ル型連続混練機は、加熱ロールと冷却ロールを備えてい
ることから、また、溶融混練する部分がオープン型であ
ることから、溶融混練の際に発生する混練熱を容易に放
熱することができる。
【0025】溶融混練は、混練物の温度が、Tm−20
℃〜Tm+20℃、より好ましくはTm−10℃〜Tm
+10℃となる条件で行うのが好ましい。なお、本発明
において、混練物の温度とは、ロールに付着した混練物
自体の温度を指し、非接触式レーザー型温度計で測定す
る。
【0026】溶融温度(Tm)は、高化式フローテスタ
ー(CFT−500、島津製作所(株)製)を用い、ダ
イスの細孔の径1mm、長さ1mm、荷重196N/c
2、昇温速度6℃/minの条件下で1cm3 の試料
を溶融流出させたときの流出開始点から流出終了点の高
さの1/2に相当する温度とする。
【0027】2本のロールの間隙は、好ましくは0.1
〜10mm、更に好ましくは0.1〜3mmである。ま
た、各ロールの構造、大きさ、材料等について特に限定
はなく、ロール表面は、平滑であってもよく、波型、凸
凹型等であってもよい。
【0028】また、ロールの回転数は、周速度2〜10
0m/minであることが好ましい。また、2本のロー
ルの回転数比は、1/10〜9/10(冷却ロール/加
熱ロール)であることが好ましい。
【0029】溶融混練により得られた混練物を、前記圧
延比となるように圧延し、冷却する。圧延、冷却の方法
は特に限定されない。圧延手段としては、圧延ロールや
圧延ドラム等が、冷却手段としては、空冷方式、水冷方
式、スチール製の冷却ベルト方式等が、それぞれ挙げら
れるが、例えば、図1や図2に示すような圧延装置付き
冷却機を用いてもよい。図1に示す装置では、圧延ロー
ル1で混練物2を圧延した後、冷却ベルト3上で冷却、
またはさらに冷風を送ることにより冷却することがで
き、また図2に示す装置では、圧延ドラム4で混練物2
を圧延した後、冷却ベルト5、6に挟み込んで冷却する
ことができるので、圧延ドラム通過直後、樹脂膨張が生
じることなく、冷却での混練物の厚みを安定に調整する
ことができる。圧延ロールや圧延ドラムの間隔を調整す
ることにより、圧延後の厚みを調整することができる。
【0030】圧延後、冷却に供される混練物の厚みは、
ワックスの分散粒径を維持するために、3mm以上が好
ましく、4〜6mmがより好ましい。
【0031】圧延冷却後の混練物中のワックスの平均粒
径の増大率は、高い耐刷印字性能や印字光沢を得るため
に、2倍以下が好ましく、1〜1.5倍がより好まし
い。なお、平均粒径の増大率とは、実施例に示すよう
に、溶融混練後、得られた混練物を圧延せずに冷却した
混練物中のワックスの平均粒径に対する圧延冷却後の混
練物中のワックスの平均粒径の比をいう。
【0032】圧延し、冷却した混練物を、粉砕、分級等
の公知の工程でさらに処理することにより、トナーを製
造することができる。
【0033】粉砕に用いられる粉砕装置としては、例え
ば、ジェットミル、衝突板式ミル、回転型機械ミル等が
挙げられる。
【0034】分級に用いられる分級装置としては、例え
ば、風力分級機、慣性式分級機、篩式分級機等が挙げら
れる。
【0035】トナーの重量平均粒径は、5〜15μmが
好ましく、トナーの表面には、さらに疎水性シリカ等の
流動性向上剤等が外添剤として添加されていてもよい。
重量平均粒径は実施例に示す方法により求められる。
【0036】トナー中のワックスの平均粒径は、高い耐
刷印字性能や印刷光沢を得るために、0.1〜1μmが
好ましく、0.1〜0.5μmがより好ましい。本発明
により得られるトナーは、ワックスが微細に分散してい
るため、印刷光沢に優れた画像が得られる。
【0037】本発明により得られるトナーは、磁性体微
粉末を含有するときは単独で現像剤として、また磁性体
微粉末を含有しないときは非磁性一成分系現像剤とし
て、もしくはキャリアと混合して二成分系現像剤として
使用することができる。
【0038】
【実施例】〔ガラス転移点〕示差走査熱量計「DSC2
10」(セイコー電子工業社製)を用いて昇温速度10
℃/分で測定する。
【0039】〔トナー中のワックスの平均粒径〕トナー
中のワックス粒子を透過型電子顕微鏡写真(2500
倍)にて200個程度観察して、以下の式(1)に基づ
いて平均粒径を算出する。
【0040】
【数1】
【0041】 実施例1〜3、比較例1、2 ・ポリエステル樹脂(ガラス転移点:61℃、Tm:124℃) 100重量部 (酸成分:テレフタル酸42重量部、トリメリット酸34重量部、ドデセニルコ ハク酸24重量部;アルコール成分:ポリオキシエチレン(2.0)−2,2− ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン28重量部、ポリオキシプロピレン( 2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン72重量部) ・銅フタロシアニン顔料(C.I.ピグメント・ブルー (C. I. Pigment Blue ) 15:3) 3重量部 ・カルナバワックス 10重量部 以上の原料からなる組成物15kgを、ヘンシェルミキ
サー(有効容量:75リットル)を用い、羽根回転数を
1200回転/分にて3分間混合した後、テーブルフィ
ーダーにて、オープンロール型連続混練機「ニーデック
ス」(三井鉱山(株)製)に供給して溶融混練した。
【0042】溶融混練にした使用したオープンロール型
連続混練機は、ロール外径0.14〔m〕、有効ロール
長0.8〔m〕のものであり、運転条件は、高回転側ロ
ール(前ロール)回転数75回転/分、低回転側ロール
(後ロール)回転数50回転/分、ロール間隙0.00
01〔m〕であった。ロール内の加熱及び冷却媒体温度
は、高回転ロールの原料投入側温度150℃、混練物排
出側温度100℃、低回転ロールの温度30℃に設定し
た。ロールに付着した混練物の温度は、原料投入側では
126℃、混練物排出側では115℃であり、排出直後
の混練物温度は111℃であった。また、原料混合物の
供給速度は20kg/時、平均滞留時間は約5分間であ
った。
【0043】次に、混練物を、表1に示す条件で圧延装
置付き冷却機を用いて圧延し、冷却した。なお、圧延装
置付き冷却機A、Bの概略構造図はそれぞれ図1、2に
相当する。具体的には、圧延装置付き冷却機Aは、直径
180mmのジャケット付きの圧延ロール1と冷風噴き
出し口を上部に配したゴム製の冷却ベルト3で構成され
ている。圧延ロール1のジャケットには65℃の温水を
通水した。冷却ベルト3は搬送速度2m/minで運転
し、圧延ロール1の回転速度は該圧延ロールの周端速度
が冷却ベルト3の搬送速度と同一になるようにして運転
した。一方、圧延装置付き冷却機Bは、冷却機構を有し
ていない直径600mmの圧延ドラム4に厚さ1mmの
ステンレススチール製の冷却ベルト5、6が巻かれてい
る。下側の冷却ベルト5と上側の冷却ベルト6はそれぞ
れ15℃の水で水冷されており、圧延ドラム4で圧延さ
れた混練物はそのまま冷却ベルト5、6に挟み込まれて
冷却ベルトにより上下両側から冷却される。冷却ベルト
5、6の搬送速度は1.9m/minに設定して冷却を
行なった。
【0044】冷却した混練物を粉砕、分級し、重量平均
粒径が9μmのトナーを得た。なお、トナーの重量平均
粒径は、コールターカウンターにて測定した。得られた
トナー100重量部に対し、コロイダルシリカ2重量部
を外添して、現像剤とした。
【0045】トナー中のワックスの平均粒径とその増大
率を表1に示す。なお、圧延前つまり溶融混練後の混練
物を、圧延せずに、常温で放置冷却した混練物中のワッ
クスの平均粒径は0.17μmであった。
【0046】試験例1 実施例及び比較例で得られたトナーを、「LS−155
0」(京セラ(株)製)に実装し、画像出しを行った。
得られた画像の光沢度をグロスチェッカー「IG−33
0」(堀場製作所(株)製)を用いて、入射角度60°
で測定し、以下の評価基準により評価した。結果を表1
に示す。
【0047】〔評価基準〕 ◎:13%以上 ○:10%以上、13%未満
×:10%未満
【0048】
【表1】
【0049】圧延比を所定の範囲内に調整した実施例1
〜3では、トナー中のワックスが微細に分散し、優れた
光沢性が得られている。これに対し、比較例1、2は、
圧延比が調整されていないため、トナー中のワックスの
分散径が大きく、光沢性に欠ける。
【0050】
【発明の効果】本発明により、ワックスが微細に分散
し、光沢性に優れたトナーを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に用いられる圧延装置付き冷却
機の一実施態様を示す概略構造図である。
【図2】図2は、本発明に用いられる圧延装置付き冷却
機の一実施態様を示す概略構造図である。
【符号の説明】
1 圧延ロール 2 混練物 3 冷却ベルト 4 圧延ドラム 5 冷却ベルト 6 冷却ベルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、着色剤及びワックスを含有し
    た組成物であって、該ワックスの含有量が該結着樹脂1
    00重量部に対して3〜20重量部である組成物を溶融
    混練し、得られた混練物を、圧延比(圧延後の混練物の
    厚さ/圧延前の混練物の厚さ)が0.4以上1未満とな
    る条件で圧延し、冷却を行う工程を有するトナーの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 圧延された混練物の厚さが3mm以上の
    ものを冷却する請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 圧延冷却後の混練物中のワックスの平均
    粒径の増大率が2倍以下である請求項1又は2記載の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 得られたトナー中のワックスの平均粒径
    が0.1〜1μmである請求項1〜3いずれか記載の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 組成物の溶融混練を、加熱機能及び冷却
    機能を有するオープンロール型連続混練機を用いて行う
    請求項1〜4いずれか記載の製造方法。
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