JP2005171253A - 改善されたシェル被覆及び粘着防止特性のための親水性シェルを有するコア−シェルポリマー - Google Patents

改善されたシェル被覆及び粘着防止特性のための親水性シェルを有するコア−シェルポリマー Download PDF

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Abstract

【課題】 75〜95重量%の高いコア材料レベルを有するコア−シェルポリマーを提供すること。
【解決手段】 本発明は、親水性コポリマーシェルを有し、75〜95重量%の高いコア材料レベルを有するコア−シェルポリマーに関する。
この親水性シェルは、コアのより一層良好な被覆を提供し、その結果、粘着防止性のようなより一層良好な粉末特性をもたらす。この親水性シェルはまた、より一層薄いシェル及びより大きい弾性コアをも可能にする。本発明のコア−シェルポリマーは特にプラスチック材料用の耐衝撃性改良剤として有用である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、親水性コポリマーシェルを有し、コア材料レベル(含有率)が高いコア−シェルポリマーに関する。前記親水性シェルは、コアのより良好な被覆を提供し、その結果としてより良好な粉末特性をもたらす。前記親水性シェルはまた、良好な粉末取扱い特徴を依然として維持しながら、より薄いシェル及びより大きい弾性コアをも可能にする。前記コア−シェルポリマーは、改善された噴霧乾燥を含めた優れた加工特性を提供する。本発明のコア−シェルポリマーは、プラスチック材料用の耐衝撃性改良剤として特に有用である。
合成樹脂は、建築材料及び自動車部品のような様々な最終用途においてエンジニアリングプラスチックとして広く用いられている。エンジニアリングプラスチックは、良好な物理的及び化学的耐性を有し、しかも低価格である。ある種のエンジニアリングプラスチックには、衝撃強さが劣るという欠点がある。これらの材料の劣った衝撃強さは、樹脂に耐衝撃性改良剤をブレンドすることによって克服することができる。
耐衝撃性改良剤は、低Tgの弾性ポリマー(エラストマー状ポリマー)から成るのが一般的である。残念ながら、低Tgポリマー粒子は概して取扱いが難しい。これらは粘着性があり、互いにくっついて(塊状化性)、加工及び貯蔵の間にクランプ(塊)や凝集物を形成する傾向がある。この凝集物は分離するのが困難であり、エンジニアリングポリマーマトリックス中に分散してしまうことがあり、その結果、そのプラスチックの改良を最適なものより低いものにしてしまうことがある。
コアシェル耐衝撃性改良剤は、それらの最も外側のシェル中に剛性の高Tgポリマーを、弾性(エラストマー)成分を被覆するのに充分なレベルで有するのが一般的である。かかる耐衝撃性改良剤は、良好な粘着防止特性を有し且つ取扱いが容易である。これらはまた、噴霧乾燥又は凝固させることもできる。
コアシェル耐衝撃性改良剤のゴム成分が衝撃強化(衝撃に対して強化する)特性を提供することは、当技術分野において周知である。従って、改良剤中のゴム含有率を最大にしながら依然として良好な粘着防止特性及び優れた粉末取扱い特性を維持することが、産業界で望まれている。
残念ながら、シェル材料の割合を減らした場合には、粒子の被覆が不完全になる可能性が増大する。弾性コアの被覆が不完全な場合、弾性コアが他の粒子にくっついて凝集物を形成することがある。このゴム性凝集物はプロセス処理するのが困難であり、また、エンジニアリングプラスチックの特性の劣化にもつながる。当技術分野において具現されているコア−シェル組成物は、弾性コアの完全な被覆を確実にするためには、少なくとも25重量%、一般的には30重量%より高いシェルレベルを有する。
凝集物の形成を防ぐ1つの方法は、米国特許第4278576号及び同第4440905号の各明細書に開示されたように、硬い粒子を耐衝撃性改良剤とブレンドするものである。しかしながら、この方法は、シェル被覆の改善及びより一層良好な粉末特性を達成することができるようにコアシェル耐衝撃性改良剤自体を改良する方法を教示したり実証したりはしていない。
シェルとエンジニアリングプラスチックマトリックスとの相容性を改善するために、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルモノマーがシェル中に組み込まれてきた。シェル中にヒドロキシ官能性モノマーを使用することは、米国特許第5321056号及び同第5409967号の各明細書に記載されている。これらの刊行物には、シェル10〜60%を有する粒子が記載されているが、耐衝撃性改良剤組成物のゴム相濃度を比較的低く保つことが教示されており(第4欄第63〜68行)、シェルを少なくとも35%有する粒子が具現されているだけである。
特開昭54−48850号公報には、耐衝撃性改良剤として用いるためのヒドロキシル官能性モノマーから作られたポリマーを使用することが記載されている。ある場合においては、ヒドロキシル官能性ポリマーラテックス10〜40%がゴム性ポリマーラテックス60〜90%とブレンドされ、硫酸マグネシウムによって凝固せしめられている。「ゴム性ポリマー」とは、実施例1〜3に記載されたように、ブタジエンコアとスチレン/アクリロニトリルシェルとを有するコア−シェルポリマーである。得られるブレンドは、ブタジエン/スチレン−アクリロニトリルのコア/シェル粒子、及び別個のヒドロキシル基含有ビニル粒子から成る。このコア−シェルポリマーがシェル中にヒドロキシル基を有するとは、決して記載されていない。別の具体例においては、コア70%及びヒドロキシ官能性シェル30%を有する多層構造が逐次的な重合によって製造されている。
米国特許第6130290号明細書には、2パーツシェルを有するコア−シェル粒子が記載されている。外側シェルはヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートコポリマーを含有し、他方内側シェルは含有しない。実施例には、ゴム性コア60〜70%及び剛性の高Tgポリマーから成る多層シェル30〜40%を有する粒子が記載されている。
どの先行技術にも、親水性コモノマーの使用がゴム性コア上のシェル被覆及び/又はコア/シェルタイプの粒子の粉末性能に影響を及ぼすことができるということは、教示もされていなければ実証されてもいない。
米国特許第4278576号明細書 米国特許第4440905号明細書 米国特許第5321056号明細書 米国特許第5409967号明細書 特開昭54−48850号公報 米国特許第6130290号明細書
本発明が解決する問題点は、粉末特性を失うことなくシェル材料のレベルを下げるための手段を見出すこと、換言すれば、通常の量より少ない量のシェルモノマーを使用した場合にもより一層完全なシェル被覆を提供することである。
任意の特別な理論に拘束されるものではないが、シェルモノマーの有意の部分がコア中に拡散し、コアポリマーの表面上よりもむしろコアの内部で重合するものと思われる。従って、シェルモノマー混合物が重合した時に、実際にはこのモノマー混合物の全部がコアを被覆するポリマーシェルを形成するというわけではない。さらに、形成したポリマーシェルは、厚さが一様ではないものだったり、不完全なものだったりすることがある。被覆が劣ったものであることの証拠は、コア−シェルポリマーラテックスの最低フィルム形成温度の測定やコア−シェルポリマー粒子の直接顕微鏡調査(例えば原子間力顕微鏡法)によってしばしば観察することができる。
驚くべきことに、シェル層中のコポリマーを形成させるためのモノマーとして親水性モノマーを低レベルで使用することが、コアポリマーのより一層良好なシェル被覆につながるということが見出された。熱力学的考察では、親水性モノマー及び該親水性モノマーから形成されるコポリマーは、コア内に移動することよりもむしろ粒子の表面上に留まることの方を優先するはずだということが示唆される。シェル被覆は、熱力学的優先性によって改善される。被覆の効率がより良好であるということは、良好な粉末特性を獲得するために用いることが必要とされるシェルモノマーの量がより少なくなり、弾性コアをより大きいものにすることが可能になるということを意味する。
本発明の目的は、良好な粉末性能を有する2段又は多段コア−シェルポリマーを調製することにある。これは、粉末性能に問題がある組成物を包含する。
本発明のさらなる目的は、弾性コアを高割合で有するコア−シェル耐衝撃性改良剤を製造することにある。
本発明のさらなる目的は、良好な粘着防止特性を有する高コア含有率のコア−シェル粒子を調製することにある。
本発明のさらなる目的は、大きい弾性コアを有するコア−シェルポリマーの加工性を改善することにある。コアシェルエマルションの噴霧乾燥は、特に興味深い。
これらの目的は、
・弾性ポリマーを含むコア75〜95重量%(ここで、前記弾性ポリマーは、20℃より低いガラス転移温度を有する);並びに
・コポリマーシェル5〜25重量%(ここで、前記シェルコポリマーは、1種又は2種以上の親水性モノマー及び該親水性モノマーと共重合可能な少なくとも1種の他のモノマーから誘導され、前記親水性モノマーは前記シェルポリマーが誘導されるモノマー群(即ちシェルポリマーの原料となるモノマー群)の0.5〜30重量%を占め、該親水性シェルコポリマーは前記シェルの少なくとも5重量%を占める)
を含むコア−シェルポリマー粒子の合成によって満たされた。
本明細書において用いた時の「コア」とは、最外弾性層(弾性層の内の最も外側の層)及びこの最外弾性ポリマー段の内側の全ての段又は層を意味する。このコアは、単一の弾性相であってもよく、多相又は層のポリマーから成っていてもよい。コア中の非弾性ポリマー及び弾性ポリマーは、コア−シェル構造中の他のポリマーと同一であっても異なっていてもよい。このコアは、コア−シェルポリマーの少なくとも75重量%、好ましくは少なくとも80重量%、特に好ましくは85〜95重量%を占める。
本明細書において用いた時の「ポリマー」とは、ホモポリマー及びコポリマーを意味し、コポリマーには、2種又はそれより多くの異なるモノマーから形成されたポリマー、例えばターポリマー等が包含される。このコポリマーは、ランダム、ブロック又はグラフト性状のものであってよい。ポリマーは、枝分かれ、星形又は櫛形ポリマーのように、任意の構造を有していてよい。
本明細書において用いた時の「弾性(エラストマー状)ポリマー」及び「エラストマー」とは、25℃未満のガラス転移温度(Tg)を有する任意のポリマー又はコポリマーを意味する。好ましくは、弾性ポリマーは、−120〜0℃のTgを有する。特に好ましくは、弾性ポリマーは、−90〜−10℃のTgを有する。
本明細書において用いた時の「シェル」とは、最外弾性層を越えた(つまりその外側の)多層ポリマー粒子の全ての層を意味する。
本発明の範囲に包含されるコア−シェルポリマーには、図面中に図示したものが包含されるが、これらに限定されるわけではない。図1は、一般的範囲のコア−シェルポリマーのを示したものである。硬質の親水性コポリマーシェル(c)がコアの最外層(b)を形成する弾性ポリマーを被覆又は一部被覆する。コアの内側部分(a)は、硬質(ガラス状)又は軟質(エラストマー状)層又は相領域を含有することができる。その他の図2〜4は、本発明の範囲に入るコア−シェルポリマーの非限定的な特定例である。例えば、図2に示したコア−シェルポリマーにおいて、1は弾性ポリマーから成り、2は硬質(ガラス状)ポリマーから成る。図3に示したコア−シェルポリマーにおいて、3は硬質(ガラス状)ポリマーから成り、4は弾性ポリマーから成り、5は硬質(ガラス状)ポリマーから成る。図4に示したコア−シェルポリマーにおいて、6は硬質(ガラス状)ポリマーから成り、7は弾性ポリマーから成り、8は硬質(ガラス状)ポリマーから成り、9は硬質(ガラス状)ポリマーから成る。先行技術はタイ(tie)層(結び付け層)や中間層、グラフティング(grafting)層(接ぎ合わせ層)のような様々な能力において機能する特定層に言及していることが注目される。しかしながら、本発明の範囲内では、任意の特定層の機能に何ら区別は設けられない。この範囲は、ポリマーのガラス転移温度及びコア−シェルポリマー構造内のポリマーの配置によって画定される。
上で定義されたように、コアは、最外弾性層から内側に向けての多段粒子の全ての層を包含する。このコアは、単一の弾性段、弾性層に囲まれた硬質層、又は外側層が弾性ポリマーである任意の数の弾性層及び硬質層であることができる。このコアはまた、弾性層を最外層として有する硬質材料及び弾性材料のマトリックスから作られたものであることもできる。コアの少なくとも30%は弾性ポリマーから成る。コアの少なくとも40%が弾性ポリマーであるのが好ましい。コアの少なくとも50%が弾性ポリマーであるのが特に好ましい。
コア中に存在させることができる弾性ポリマーの非限定的な例には、ポリブタジエン、ブタジエン−スチレンコポリマー、メタクリレート−ブタジエン−スチレンターポリマー、ポリイソプレン、C2〜C18アクリルポリマー、アクリロニトリルコポリマー、シロキサン又はケイ素含有エラストマーが包含される。
1つの具体例において、エラストマーはスチレン/ブタジエンコポリマーである。別の具体例において、エラストマーはアクリレート/ブタジエンコポリマーである。別の具体例において、エラストマーはアクリレートポリマー又はコポリマーである。
好ましい具体例において、コアのエラストマーはアクリルポリマー又はコポリマーである。「アクリル」とは、弾性ポリマーを形成させるために用いられる主要モノマーがアクリルモノマーであることを意味する。アクリルポリマーは、アクリルモノマー単位を少なくとも80重量%含有するのが好ましい。本発明において有用なアクリルモノマーの非限定的な例には、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸2−メチルブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸n−デシル、アクリル酸n−ドデシル、アクリル酸3,5,5−トリメチルヘキシルを含むアクリル酸アルキルが包含される。特に好ましいアクリルモノマーには、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ペンチル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸n−ヘプチル、アクリル酸2−エチルヘキシル及びアクリル酸n−オクチル並びにそれらの混合物が包含される。アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル及びアクリル酸n−オクチルが特に好ましい。
アクリル弾性ポリマーは、アクリルモノマー単位に加えて、1種以上のエチレン性不飽和モノマーを20重量%まで、好ましくは15重量%まで、特に好ましくは10重量%までのレベルで含むことができる。この非アクリルモノマーには、ブタジエン及びスチレンが包含されるが、これらに限定されるわけではない。1つの好ましい具体例において、コアポリマーは、アクリルモノマー85〜98重量%、好ましくは90〜97重量%、及びブタジエン2〜15重量%、好ましくは3〜10重量%のコポリマーである。
コア弾性ポリマーは、有利には、架橋用及び/又はグラフト結合用モノマー単位を少量含むことができる。この成分として本発明において有用なものは、少なくとも2つの二重結合を有するものである。この成分として有用なものの非限定的な例には、ジビニルベンゼン、マレイン酸ジアリル、ポリアルコール(メタ)アクリレート、例えばトリメチロールプロパントリアクリレート又はトリメタクリレート、(メタ)アクリル酸アリル、アルキレン鎖中に2〜10個の炭素原子を有するアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート又は1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートが包含される。
ポリマーコアは、当技術分野において周知の手段によるフリーラジカル乳化重合によって形成される。コアに1つより多くの層を含有させる場合、この多層コアは、当技術分野において周知のように、連続的フリーラジカル乳化重合によって合成することができる。
本発明のシェルは、硬質ポリマーの1つ又はそれより多くの層から成る。硬質ポリマーとは、25℃より高いTg、好ましくは40〜150℃の範囲、特に好ましくは60〜140℃の範囲のTgを有するポリマーを意味する。このシェルには、少なくとも1種の疎水性モノマーと、少なくとも0.5重量%、好ましくは1〜30重量%、特に好ましくは1〜20重量%のレベルの少なくとも1種の親水性成分とから形成される少なくとも1種のコポリマーが含まれる。この親水性コポリマーは、シェルの少なくとも20重量%、好ましくは30〜100重量%、特に好ましくは60〜100重量%を占める。
「親水性成分」とは、親水性モノマー、重合性(即ち重合可能な)界面活性剤若しくはマクロ分子、連鎖移動剤又はその他の部分であってコポリマーに親水性性状を付与するものを意味する。「親水性モノマー」とは、水100g当たりにモノマー少なくとも6gの溶解度、好ましくは水100g当たりにモノマー少なくとも10gの溶解度を有する任意の重合性(重合可能な)モノマーを意味する。また、親水性モノマーは、親水性官能基をも含有する。本発明において有用な親水性モノマーには、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミン、重合性界面活性剤及び親水性部分を含有するマクロモノマーが包含される。親水性モノマーの非限定的な例には、メタクリル酸2−ヒドロキシルエチル、アクリル酸2−ヒドロキシルエチル、メタクリル酸、アクリル酸、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、α−ヒドロキシメタクリル酸エチル、アリルセロソルブ、アリルカルビノール、メチルビニルカルビノール、アリルアルコール、メタリルアルコール、メタクリル酸グリシジル、アクリル酸3,4−エポキシブチル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メタクリル酸β−シアノエチル、アクリル酸β−シアノエチル、(メタ)アクリル酸シアノアルコキシアルキル、例えばアクリル酸ω−シアノエトキシエチル若しくはメタクリル酸ω−シアノエトキシエチル、(メタ)アクリルアミド、例えばメタクリルアミド若しくはアクリルアミド、N−モノアルキル(メタ)アクリルアミド、例えばN−メチルアクリルアミド若しくはN−t−ブチルアクリルアミド若しくはN−エチル(メタ)アクリルアミド、又は芳香環及びヒドロキシル基を含有するビニルモノマー、例えばビニルフェノール、p−ビニルベンジルアルコール、m−ビニルフェネチルアルコール、ビニルピロリドン及びビニルイミダゾールが包含される。また、エチレン性不飽和親水性モノマーの組合せ物を用いることもできる。好ましくは、エチレン性不飽和親水性モノマーは、メタクリル酸2−ヒドロキシルエチル、アクリル酸2−ヒドロキシルエチル、メタクリル酸、アクリル酸から選択される。
本発明において有用な親水性部分を有する重合性界面活性剤又はマクロモノマーの非限定的な例には、ナトリウム1−アリルオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホネート、ホスフェートメタクリレートモノマー、ポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート、1−メタクリルアミド−2−イミダゾリジノンエタンが包含される。
ポリマーの親水性成分はまた、連鎖移動剤又はその他の部分であって水性親水性性状のもの(これらはポリマーの一部となる)を介して導入することもできる。
シェルコポリマーはまた、1種又はそれ以上の疎水性エチレン性不飽和モノマーからも形成され、これはシェルの50〜99重量%を占める。この疎水性モノマーには、スチレン、(メタ)アクリロニトリル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、ジビニルベンゼン及びアクリロニトリルが包含されるが、これらに限定されるわけではない。
本発明のシェルは、コア−シェルポリマーの5〜25重量%、好ましくは7〜20重量%を占める。もしもシェルの存在レベルがこれより低いと、シェルが不均一になってコア材料の被覆が多少不完全になる可能性が増大する。コア材料が露出されると、他の露出されたコアとくっついてしまい、これは粘着防止性の劣化につながる。シェルレベルが25重量%より高いと、過剰のシェル材料がより良好な被覆というプラスの効果を隠してしまうので、この親水性シェルによって提供される利点が容易には見えなくなる。それに、シェルレベルが高いということは、より多くのシェル材料が存在する、つまり、存在するコア耐衝撃性改良剤材料がより少なくなるということなので、欠点となり得る。
本発明のコア/シェルポリマーは、乳化フリーラジカル重合によって合成される。単一コア/単一シェルポリマー粒子を製造するための一般的手順を説明する。当業者ならば、耐衝撃性改良剤として有用なその他の多層粒子を形成させるためにこの手順を改良することができるだろう。第一段階において、重合させるべきモノマー1重量部当たりに1〜10部の水、0.001〜0.03部の乳化剤、弾性モノマー混合物の大半及び少なくとも1種の多官能性架橋剤を含有するエマルションを調製する。こうして形成された反応混合物を撹拌し、45℃〜65℃の範囲の温度、好ましくは60℃近辺の温度に保ち、次いでフリーラジカルを発生させる触媒0.001〜0.5部を添加し、こうして形成された反応混合物を、例えば周囲温度〜100℃の範囲の温度に、撹拌しながら、殆ど完全なモノマーの転化を得るのに充分な期間、保つ。次いで、こうして得られた相に、弾性モノマーの残りの部分及びグラフト化剤、並びに、同時に、フリーラジカルを発生させる触媒0.001〜0.005部を同時に添加する。
第二段階において、前記コアに少なくとも1種の疎水性モノマー及び少なくとも1種の親水性モノマーの混合物をグラフトさせる。これを行なうためには、グラフト化された鎖を所望の含有率で含有するグラフト化コポリマーを得るために、第一段階から得られた反応混合物に適量の前記モノマー混合物を添加し、そして適宜に追加量の乳化剤及びラジカル触媒(上で規定した範囲内)を添加し、こうして形成された混合物を撹拌しながら上記範囲内の温度に、殆ど完全なグラフト化用モノマー転化率が得られるまで、保つ。乳化剤としては、任意の既知の界面活性剤の内の1つを用いることができ、これはアニオン性であってもノニオン性であってもさらにはカチオン性であってもよい。特に、乳化剤はアニオン性乳化剤、例えば脂肪酸のナトリウム塩又はカリウム塩、特にラウリン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ナトリウム若しくはカリウムと脂肪族アルコールとの混合サルフェート、特にラウリル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸エステルのナトリウム若しくはカリウム塩、アルキルアリールスルホン酸のナトリウム若しくはカリウム塩、特にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、及び脂肪族モノグリセリドモノスルホネートのナトリウム若しくはカリウム塩、から、又はノニオン性界面活性剤、例えばエチレンオキシドとアルキルフェノール若しくは脂肪族アルコールとの反応生成物、アルキルフェノール類から選択することができる。また、必要ならば、かかる界面活性剤の混合物を用いることもできる。
1つの具体例において、エマルションは、半連続法において、好ましくは40〜90℃の反応温度、好ましくは45℃〜65℃の反応温度において作ることができる。
上記の第一の乳化重合段階(工程)及び上記の第二の乳化重合段階の両方において用いることができる触媒は、重合のために選択した温度条件下でフリーラジカルを生じさせる化合物である。これらの化合物は特にペルオキシド化合物、例えば過酸化水素;アルカリ金属過硫酸塩、特に過硫酸ナトリウム若しくはカリウム;過硫酸アンモニウム;過炭酸塩;過酢酸塩、過ホウ酸塩;過酸化ベンゾイル若しくは過酸化ラウロイルのような過酸化物;又はヒドロペルオキシド、例えばクメンヒドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド、p−メンタンヒドロペルオキシド又はt−ブチルヒドロペルオキシドであることができる。しかしながら、ペルオキシド化合物(例えば上記のようなもの)と還元剤(特にアルカリ金属亜硫酸塩、アルカリ金属重亜硫酸塩、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(NaHSO2HCHO)、アスコルビン酸、グルコース)との組合せによって形成されるレドックスタイプの触媒系、特にこの触媒系のものであって水溶性のもの、例えば過硫酸カリウム/メタ重亜硫酸ナトリウム又はジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド/ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレートを用いるのが好ましい。
また、これらの段階のうちの一方及び/又は他方の重合混合物に、コアの分子量及び/又は核上にグラフトした鎖の分子量を調節する目的で、連鎖制限用化合物、特にt−ドデシルメルカプタン、イソブチルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン又はメルカプトプロピオン酸イソオクチルのようなメルカプタンを添加することも可能であり、また、重合混合物のイオン強度を調節する目的で、リン酸塩のような化合物を添加することも可能である。
第二の乳化重合段階の終わりに得られる反応混合物は本発明に従うポリマーの水性エマルションから成り、これは次いでそこから該ポリマーを分離するために処理される。これを行なうためには、例えば、用いた界面活性剤に応じてこのエマルションを塩水溶液(CaCl2やAlCl3)と又は濃硫酸で酸性にした溶液と接触させることによる凝集処理に付し、次いでこの凝集の結果として得られた固体状生成物を濾過によって分離し、次いでこの固体状生成物を洗浄し、乾燥させて、グラフトコポリマーを粉末として得ることができる。また、噴霧乾燥技術やドラム乾燥、凍結乾燥その他の当技術分野において周知の手段を用いることによって、エマルション中に含有されるポリマーを回収することもできる。このプロセスの際に、粉末を加工するのを補助するためにタルクのような添加剤を用いることもできる。粘着防止性及び加工性をさらに改善するために、本発明のコア−シェル粒子と一緒に硬質粒子を用いることもできる。
得られる添加剤(コア−シェル耐衝撃性改良剤)は粉末の形で存在し、その粒子寸法は数μ(例えば0.05〜5μ)から200〜450μまでの範囲であることができ、この粒子寸法は、乳化重合混合物からグラフトコポリマーを分離するために用いた技術に依存する。
本発明のコア−シェルポリマーの利点は、同じ条件下でより高い嵩密度を達成することができるという点や、より大きい材料処理量を可能にするより苛酷な条件下で同じ嵩密度を達成することができるという点で、より「良好な」噴霧乾燥を可能にするということである。粘着防止性をさらに改善するために、本発明のコア−シェル粒子を他の固体粒子と組み合わせてもよい。
親水性硬質シェルを有する本発明のコア−シェルポリマーを形成させるための方法はまた、シェルポリマーの量を最小限にすることが望まれる任意の用途においても有用である。
1つの好ましい具体例において、このコア−シェルポリマーは、プラスチック用の耐衝撃性改良剤として有用である。この新規の耐衝撃性改良剤の使用の恩恵を受けるプラスチック材料には、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ二フッ化ビニリデン及びそれらの混合物が包含されるが、これらに限定されるわけではない。
このコア−シェル耐衝撃性改良剤は、プラスチック材料の重量を基準として0.5〜70重量%、好ましくは2〜55重量%のレベルで、プラスチック材料とブレンドされる。この耐衝撃性改良剤は、溶融押出、圧縮(compaction)、ロールミル等のような標準的手段によってプラスチック中にブレンドすることができる。
また、前記プラスチック材料及び前記耐衝撃性改良剤に加えて、その他の添加剤を通常のレベルで添加することもできる。代表的な添加剤には、加工助剤、滑剤、酸化防止剤、安定剤等が包含されるが、これらに限定されるわけではない。
本発明に従って耐衝撃性を改良された熱可塑性組成物は、熱可塑性ポリマー、本発明に従う耐衝撃性改良用添加剤及び随意としてのその他の添加剤を含有する均質混合物を製造することを可能にするものであれば、任意の方法によって調製することができる。例えば、この樹脂組成物を構成する成分を乾式混合し、次いで得られた混合物を押出し、この押出品をペレットにすることができる。前記熱可塑性ポリマーが乳化重合によって得られたものである場合には、本発明に従うコア−シェル添加剤を含有するエマルションをこの熱可塑性ポリマーのエマルションと混合し、得られたエマルションをコア−シェルポリマーの分離に関して上に記載したように処理してこのエマルションが含有する固体状物質をこのエマルションから分離するのが好都合な場合がある。
前記耐衝撃性改良剤以外の添加剤を前記樹脂組成物中に随意に存在させてもよい。これらの添加剤には、染料、可塑剤、抗酸化剤、熱安定剤、加工用添加剤又は滑剤が包含されるが、これらに限定されるわけではない。
本発明のコア−シェル粒子は塊状化性が低いので、溶融プロセスの際にもより容易に加工され、最終製品中において示すゲルや凝集物がより一層少ない。最終製品中に耐衝撃性改良剤がより一層均一な分布で存在するということは、耐衝撃性がより一層高い製品及び光学的性質の強化にもつながる。
別の好ましい具体例において、コア−シェルポリマーは、次の(a)〜(c)によって特徴付けられる3つの逐次的に製造される(以下、「逐次製造」と言う)ポリマー段を有する:
(a)非弾性で比較的硬質の第1段:
これは、25℃より高いガラス転移温度を有し、50〜85重量%のレベルのメタクリル酸メチルモノマー及びアルキル基が1〜8個の炭素原子から成り1〜50重量%のレベルで存在するその他のアクリル酸アルキル又はメタクリル酸アルキルを、共重合可能な多官能性架橋用モノマー0〜10重量%及び実質的に異なる速度で重合反応に参加する2個又はそれ以上の付加重合可能な不飽和反応性基を有する共重合可能なグラフト化用モノマー(例えばα,β−不飽和カルボン酸又は二酸のアリル、メタリル又はクロチルエステル)0〜10重量%と共に含有する混合物から重合させたものである;
(b)中間弾性段:
これは、前記第1段を含有する生成物の存在下で、アルキル基が1〜8個の炭素原子を有するアクリル酸アルキル及び/又はメタクリル酸アルキル50〜99.9重量%、共重合可能なモノエチレン性不飽和モノマー0〜49.9重量%、共重合可能な多官能性架橋用モノマー0〜5.0重量%、並びに上に記載したような共重合可能なグラフト化用モノマー0.05〜5.0重量%を含むモノマー混合物から重合させたものである(この弾性段は、第1段を含有する生成物の不在下でこれらのモノマーを重合させた場合には25℃又はそれ未満のガラス転移温度を示すことをさらに特徴とする);並びに
(c)比較的硬質の最終段:
これは、第1段及び第2段を含有する生成物の存在下で、(a)に記載したモノマーに親水性モノマーを(好ましくはこの3番目の段中の全モノマーに対して0.5〜30重量%のレベル、特に好ましくは1〜20重量%のレベルで)特別に添加した混合物から重合させたものである。
この多段ポリマーは、第1段(a)が5〜60重量%、好ましくは10〜50重量%、弾性段(b)が20〜70重量%、好ましくは30〜60重量%及び最終段(c)が5〜25重量%、好ましくは10〜20重量%の範囲で存在する3段組成物であるのが好ましい(全ての百分率は3段ポリマーの総重量を基準とする)。
この多段ポリマーは、多段逐次製造ポリマーを調製するための任意の既知の技術によって、例えば前に形成されたポリマー生成物の存在下で次の段のモノマー混合物を乳化重合させることによって、製造することができる。本明細書において「逐次乳化重合させた」や「逐次乳化製造された」の用語は、ポリマー(この用語はコポリマー及びホモポリマーを包含する)が水性分散体又はエマルション中で製造され、その際、次のモノマー装填物がその前のモノマー装填物及び段の重合によって調製された予備形成ラテックスの上に又はその存在下で重合されることを意味する。このタイプの重合においては、次の段が前の段に結び付けられ、緊密に関係する。従って、本発明の逐次製造されたポリマーは、第一段階重合終了の際の全粒子含有量(粒子数)が実質的に一定である方法、即ち第一段粒子が形成した後に新たな追加の異質粒子(が形成すること)が回避される方法によって作られる。
重合は開始剤の存在下で実施され、連鎖移動剤としての働きをする重合制御剤を含ませることができる。逐次製造されるポリマーの最終粒子寸法は、100〜350nmの範囲であることができ、200〜300nmの範囲が好ましい。
用いられる乳化剤のタイプ及びレベルが中間段のラテックス粒子の粒子寸法を制御する。大抵の場合、乳化重合において通常用いられる石鹸を満足のいくように用いることができるが、その際には、所望の結果を与えるのに必要な最少量を用いることに注意を払い、そしてポリマーを凝集によって単離することとする。ラテックスを噴霧乾燥によって単離する場合には、乳化剤はポリマーと共に残るので、乳化剤の選択がより一層肝要になる。
乳化剤のレベルは、全ての段階において装填される重合性モノマーの総重量を基準として5重量%より低くするのが典型的であり、1重量%より低くするのが好ましく、0.1〜0.6重量%にするのが特に好ましく、1つの具体例においてはこのレベルを3〜4.5重量%の範囲にする。有用な乳化剤には、通常の石鹸、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのようなアルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシポリエチレンスルホネート類、ラウリル硫酸ナトリウム、長鎖アミンの塩類、長鎖カルボン酸の塩類及び長鎖スルホン酸の塩類等が包含される。一般的に乳化剤は、8〜22個の炭素原子を有する炭化水素基を高極性可溶化用基(例えばアルカリ金属及びアンモニウムカルボキシレート基、硫酸半エステル基、スルホネート基、リン酸部分エステル基等)との対で含有する化合物である。
各段階における重合媒体には、有効量の好適なフリーラジカル発生性重合開始剤を含有させる。これは熱で又は酸化−還元(若しくはレドックス)反応によって活性化されるものである。好ましい開始剤は、熱で活性化されるもの、例えば過硫酸塩であるが、しかしレドックス開始剤を用いることもできる。好適な油溶性・水不溶性開始剤の例には、クメンヒドロペルオキシド−メタ重亜硫酸ナトリウム、ジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド−ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、過酢酸t−ブチル−ヒドロ亜硫酸ナトリウム、クメンヒドロペルオキシド−ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート等のような組合せ物がある。また、水溶性レドックス開始剤を用いることもできる。開始剤組合せ物には、過硫酸ナトリウム−ヒドロ亜硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム−ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート等がある。
多段逐次乳化重合は、約0℃〜125℃の範囲の温度において実施することができ、30℃〜95℃の温度が好ましい。重合媒体には、周知の慣例に従って、t−ドデシルメルカプタン、sec−ブチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン等のような連鎖移動剤を、特に必要に応じてメタクリル酸低級アルキルを含有させる段の分子量を制限するために、含有させることができる。フリーラジカル開始剤は有効量で用いられ、この有効量はモノマー、温度及び添加方法に応じて変化するが、しかし一般的には開始剤の量は、各重合段階において、装填されるモノマーの重量を基準として約0.001〜2重量%の範囲であり、しかしすべての段階において装填されるモノマーの総重量を基準として約5重量%を越えないようにすべきである。
第三の乳化重合段階の終わりに得られる反応混合物は本発明に従うポリマーの水性エマルションから成り、これは次いでそこから該ポリマーを分離するために処理される。これを行なうためには、例えば、用いた界面活性剤に応じてこのエマルションを塩水溶液(CaCl2やAlCl3)と又は濃硫酸で酸性にした溶液と接触させることによる凝集処理に付し、次いでこの凝集の結果として得られた固体状生成物を濾過によって分離し、次いでこの固体状生成物を洗浄し、乾燥させて、グラフトコポリマーを粉末として得ることができる。また、噴霧乾燥技術、ドラム乾燥、凍結乾燥又はその他の当技術分野において周知の手段を用いてエマルション中に含有されるポリマーを回収することもできる。
得られる添加剤(コア−シェル耐衝撃性改良剤)は粉末の形で存在し、その粒子寸法は数μ(例えば0.05〜5μ)から200〜450μまでの範囲であることができ、この粒子寸法は、乳化重合混合物からポリマーを分離するために用いた技術に依存する。
この好ましい具体例において、本発明のコア−シェルポリマーは熱可塑性ポリマーを含むポリマー用の耐衝撃性改良剤として有用である。この新規の耐衝撃性改良剤の使用の恩恵を受けるプラスチック材料には、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、(メタ)アクリルコポリマー、特にメタクリル酸メチルとアクリレートとのコポリマーが包含されるが、これらに限定されるわけではない。
このコア−シェル耐衝撃性改良剤は、プラスチック材料の重量を基準として1〜70重量%、好ましくは3〜60重量%のレベルで、プラスチック材料とブレンドされる。本発明に従って耐衝撃性を改良された熱可塑性組成物は、熱可塑性ポリマー、本発明に従う耐衝撃性改良用添加剤及び随意としてのその他の添加剤を含有する均質混合物を製造することを可能にするものであれば、任意の方法によって調製することができる。例えば、この樹脂組成物を構成する成分を乾式混合し、次いで得られた混合物を押出し、この押出品をペレットにすることができる。前記熱可塑性ポリマーが乳化重合によって得られたものである場合には、本発明に従うコア−シェル添加剤を含有するエマルションをこの熱可塑性ポリマーのエマルションと混合し、得られたエマルションをコア−シェルポリマーの分離に関して上に記載したように処理してこのエマルションが含有する固体状物質をこのエマルションから分離するのが好都合な場合がある。
前記耐衝撃性改良剤以外の添加剤を樹脂組成物中に随意に存在させてもよい。前記プラスチック材料及び前記耐衝撃性改良剤に加えて、その他の添加剤を通常のレベルで添加することもできる。代表的な添加剤には、加工助剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料、染料、可塑剤、抗酸化剤が包含されるが、これらに限定されるわけではない。
本発明のコア−シェルポリマーの利点は、外側シェル層を形成させるために用いられるモノマーの量を増やすことなく最低フィルム形成温度(MFT)をより高くすることができるという点で、より「良好な」噴霧乾燥を可能にするということである。MFTが高いと、噴霧乾燥のような単離工程における処理温度をより高くすることができ、従って生産効率をより高くすることができる。さらにMFTを改善するために、本発明のコア−シェル粒子を他の固体粒子と組み合わせてもよい。
本発明のコア−シェル粒子は塊状化性が低いので、溶融プロセスの際にもより容易に加工され、そして光学的性質の強化にもつながる。
本発明のコア−シェルラテックスポリマーは、高剪断条件下において改善されたラテックス安定性を示すことがわかった。
本発明の追加の利点は、押出によって熱可塑性プラスチックと組み合わされた時に、最終製品中にできるゲルや凝集物がより一層少ないということである。最終製品中に耐衝撃性改良剤がより一層が均一な分布で存在するということは、耐衝撃性がより一層高い製品につながる。従って、本発明はメタクリル酸メチルコポリマーのような熱可塑性ポリマーを強化する時により一層効率がよい。シェル中に親水性モノマーを含有するコア−シェルポリマーは、同様のコア−シェルポリマーであってしかしシェル中に親水性モノマーがないものより高い靭性値をもたらすことが観察される。さらに、本発明のコア−シェル耐衝撃性改良剤を用いて製造された製品は、より良好な表面光沢及び改善された光学特性を有する。これらの観察された特性はおそらく、ベースプラスチック中に加工する際に耐衝撃性改良剤がより良好に分散され且つ凝集物が少なくなることの結果である。
以下の実施例は、本発明のさらなる様々な局面を例示するためのものであり、いずれの局面においても本発明の範囲を限定するものではない。
例1(比較例)
以下の手順を用いて、硬質コア、弾性軟質層及び硬質最終シェルを有する多段耐衝撃性改良剤(図3)を合成した。これら3つの段の比は35/45/20であり、各ポリマー段は1.460〜1.500の範囲の屈折率を有していた。3つの段の組成は次の通りだった。
第1段:74.8/25/0.2 MMA/EA/ALMA
第2段:83.5/15.5/1.0 BA/Sty/ALMA
第3段:95/5 MMA/EA
(ここで、MMA=メタクリル酸メチル
EA=アクリル酸エチル
BA=アクリル酸ブチル
Sty=スチレン
ALMA=メタクリル酸アリル
である。)
乳化剤としてドデシルベンゼンスルホン酸カリウムを用い且つpHを調節するための炭酸カリウムを用いて、第1段の14%から成るモノマー装填物を水中に乳化させ、過硫酸カリウムを用いて高温において重合させた。次いでこの予備形成されたポリマーエマルションに第1段の残りの部分を添加し、新たな粒子が有意の数で形成するのを防止するために添加される石鹸の量を調節しながら過硫酸カリウムを用いて高温において重合させた。次いで第2段モノマーを添加し、新たな粒子が有意の数で形成するのを防止するために添加される石鹸の量を調節しながら過硫酸カリウムを用いて高温において重合させた。次いで第3段モノマーを、再び新たな粒子が有意の数で形成するのを防止するために添加される石鹸の量を調節しながら過硫酸カリウムを用いて高温において重合させた。
例2
このポリマーは、異なる段組成比を有することを除いて、例1と同様の態様で調製した:3つの段の比は35/45/20だった。これらの段の組成は、次の通りだった。
第1段:74.8/25/0.2 MMA/EA/ALMA
第2段:83.5/15.5/1.0 BA/Sty/ALMA
第3段:(95−X)/5/X MMA/EA/HEMA
(ここで、X=5
HEMA=メタクリル酸2−ヒドロキシエチル
である。)
例3
X=10であること以外は、例2と同じ。
例4
組成中のHEMAをHEA(=アクリル酸2−ヒドロキシエチル)に置き換えたこと以外は、例2と同じ。
例5〜8
例1〜4のポリマーを凝集、凍結乾燥又は噴霧乾燥によって単離し、次いで押出機を用いて溶融状態のポリ(メチルメタクリレート−コ−エチルアクリレート)マトリックスとブレンドした(50/50比)。例5〜8のサンプルを表1に従って調製した。
例9
第1段の組成をMMA/EA/ALMAについて87.8/12.0/0.2にしたことを除いて、例1と同じ。
例10
第1段の組成をMMA/EA/ALMAについて87.8/12.0/0.2にしたことを除いて、例2と同じ。
全体の温度勾配を一定に保つ態様で加熱された金属棒にラテックスをドローキャスティングすることによって、例1〜4の最低フィルム形成温度を測定した。温度範囲を適宜選択することによって、連続した強靱なフィルムと脆い破けたフィルムとの間の転移温度を測定した。この温度をMFT(最低フィルム形成温度)と呼ぶ。このキャラクタリゼーションの結果を表2にまとめる。MFTはシェルポリマーのガラス転移及び弾性コアの被覆の度合いと関連性がある。エラストマー含有コアのシェルによる被覆がより良好であることの指標は、MFTがより一層高いことである。従って、表2のデータは、シェル被覆が改善されたこと及びMFTがより一層高いことによって、シェル中の親水性モノマーの効果をはっきりと示している。MFTがより一層高いポリマーラテックスは、MFTが低いラテックスより粉末の形で単離するのが容易であることがよくある。
例9及び10について、標準的な実験室用液体ブレンド装置を用いて、ポリマーエマルションの剪断に対する安定性を測定した。ポリマーラテックスが剪断に対して安定でなければ、短いブレンド時間でひどい凝集が起こる。より長いブレンド時間においても凝集がないということは、ポリマーラテックスがより一層良好な剪断安定性を有することの指標である。ブレンド操作がひどい凝集を引き起こす時間を「ブレンド装置凝集時間」と称する。表2中の例9及び10についてのデータは、シェル中の親水性モノマーがポリマーラテックスの剪断安定性を改善することを示している。ポンプ輸送及び噴霧乾燥のようなエマルション処理のためには、剪断安定性が高レベルであることが望ましい。
例5〜8は1/8インチのプラックに型成形し、機器落槍衝撃強さ試験の際に亀裂を引き起こすのに必要なエネルギー(初期破断エネルギーと称する)を測定した。このキャラクタリゼーションの結果を表2にまとめる。この表は、親水性モノマーを用いることによってシェルによる被覆が改善されるという利点をはっきり示している。
例11:
5リットルのフラスコに脱イオン水1053.97及びリン酸水素ナトリウム3.66gを添加する。この内容物を窒素でガス抜きする。次いで反応器中の内容物の温度を140rpmの撹拌速度を保ちながら178°F(81.1℃)にし、その後にこの反応器に74.42gのアクリル酸2−エチルヘキシル、2.21gのスチレン、0.085gのブタンジオールジアクリレート、0.084gのマレイン酸ジアリル、0.82gのドデシルスルホコハク酸ナトリウム(水中に75重量%)及び52.75gの脱イオン水を予備エマルションの形で添加する。水21.71g中の過硫酸カリウム0.90gを開始剤として反応器中に注入する。この混合物を178°F(81.1℃)に30分間保つ。
その後、855.81gのアクリル酸2−エチルヘキシル、25.46gのスチレン、0.98gのブタンジオールジアクリレート、0.97gのマレイン酸ジアリル、9.42gのドデシルスルホコハク酸ナトリウム(水中に75重量%)及び606.59gの脱イオン水から成る予備エマルション1499.21gを126分かけてこの反応器にゆっくり添加する。同時に、水31.80g中の過硫酸カリウム1.32gの別個の溶液をこの反応器に同じ時間をかけて供給する。
この供給が終わった後に、水6.17g中の過硫酸カリウム0.26g及び水7.33g中のメタ重亜硫酸ナトリウム0.38gをこの反応器に添加する。次いでもう1時間反応を続けさせる。98%より高いモノマー転化度でラテックスが得られる。
例12
5リットルの反応器に例11に従って作られたラテックス2757.07g及び水425.73gを添加する。160rpmにおいて撹拌しながら、反応器中の内容物の温度を178°F(81.1℃)にする。この反応器に水9.90g中のナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.47gを添加し、そのすぐ後にメタクリル酸メチル228g、メタクリル酸グリシジル12g及びジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド3.6gの混合物を1時間かけてこの反応器に添加する。
この供給が完了した後に、反応器の内容物を178°F(81.1℃)にさらに30分間保つ。この時間の終わりに、水3.84g中のメタ重亜硫酸ナトリウム0.20g及び水4.50g中の過硫酸カリウム0.17gをこの反応器に添加する。次いでこの反応混合物を178°F(81.1℃)に30分間保ち、その後に周囲温度まで冷ます。この反応の最終転化率は99%より高い。
ラテックスの固体内容物は、凍結−解凍凝集によって回収することができる。上の手順に基づいて調製されたラテックスを−20℃において凍結させ、周囲温度においてゆっくり解凍させて、スラリーが得られる。次いでこれを濾過し、固体を通風オーブン中で45℃において乾燥させる。例12のラテックスの顕微鏡写真を図5に、その乾燥固体生成物の写真を図7に示す。
例13
5リットルの反応器に例11に従って作られたラテックス2757.07g及び水425.73gを添加する。160rpmにおいて撹拌しながら、反応器中の内容物の温度を178°F(81.1℃)にする。この反応器に水9.90g中のナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.47gを添加し、そのすぐ後にメタクリル酸メチル216g、メタクリル酸ヒドロキシエチル12g、メタクリル酸グリシジル12g及びジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド3.6gの混合物を1時間かけてこの反応器に添加する。
この供給が完了した後に、反応器の内容物を178°F(81.1℃)にさらに30分間保つ。この時間の終わりに、水3.84g中のメタ重亜硫酸ナトリウム0.20g及び水4.50g中の過硫酸カリウム0.17gをこの反応器に添加する。次いでこの反応混合物を178°F(81.1℃)に30分間保ち、その後に周囲温度まで冷ます。この反応の最終転化率は99%より高い。
ラテックスの固体内容物は、凍結−解凍凝集によって回収することができる。上の手順に基づいて調製されたラテックスを−20℃において凍結させ、周囲温度においてゆっくり解凍させて、スラリーが得られる。次いでこれを濾過し、固体を通風オーブン中で45℃において乾燥させる。例13のラテックスの顕微鏡写真を図6に、その乾燥固体生成物の写真を図8に示す。
上の手順に基づいて調製されたラテックスを次いで希釈し、ガラススライド上に回転注型する。ラテックス中の水は注型の際に蒸発し、固体内容物はガラススライド上に極薄単一層を形成する。次いでこれを原子間力顕微鏡で標準的手順に従って観察する。
図5の顕微鏡写真中の明るい部分は粒子の表面上の剛性シェルのエリアに相当し、他方、暗い部分は露出されたゴムコアに相当する。例12における多くの粒子は僅かにシェルポリマーによって被覆されているだけである。多くの場合、個々の粒子をはっきり同定することはできない。対照的に、図6(例13のラテックスの顕微鏡写真)は、殆ど完全なシェル被覆を有する粒子のはっきりした配列を示した。これらの結果は、シェル段中に親水性コモノマーを用いることによって粒子のシェル被覆が劇的に改善されることをはっきりと示している。
シェル被覆の差は、図7及び図8に示した光学顕微鏡写真によって例証されるように、直接的に粉末性能に反映される。比較例12の乾燥固体は弾性塊として現れ、分離することができない。対照的に、例13の乾燥固体は粉末様であり、取扱いができる。
コアを有する一般的なコア−シェルポリマーの概略断面図である。 弾性コア及び硬質の親水性コポリマーシェルを有する2段コア−シェルポリマーの概略断面図である。 硬質のポリマー中心が弾性ポリマー層に取り囲まれて成るコアと硬質の親水性コポリマーシェルとを有する3段コア−シェルポリマーの概略断面図である。 硬質のポリマー中心が弾性ポリマー層に取り囲まれて成るコアと、硬質の親水性コポリマー層が別の硬質層に取り囲まれて成る2段シェルとを有する、4段コアシェルポリマーの概略断面図である。 例12のラテックスの顕微鏡写真である。 例13のラテックスの顕微鏡写真である。 例12の乾燥固体の写真である。 例13の乾燥固体の写真である。
符号の説明
a・・・コアの内側部分
b・・・弾性ポリマー部分
c・・・硬質親水性コポリマーシェル
1、4、7・・・弾性ポリマー部分
2、3、5、6、8、9・・・硬質(ガラス状)ポリマー部分

Claims (11)

  1. (a)弾性ポリマーを含むコア75〜95重量%、好ましくは80〜95重量%;及び
    (b)コポリマーシェル5〜25重量%、好ましくは5〜20重量%:
    を含むコア−シェルポリマーであって、
    前記弾性ポリマーは、25℃より低いガラス転移温度を有し、
    前記シェルのポリマーは、親水性モノマー及び該親水性モノマーと共重合可能な少なくとも1種の他のモノマーから誘導され、
    前記親水性モノマーは前記シェルポリマーが誘導されるモノマー群の0.5〜30重量%を占め、
    該親水性シェルコポリマーは前記シェルの少なくとも5重量%を占める、
    前記コア−シェルポリマー。
  2. 前記コアが少なくとも2つの段を含み、その内の1つの段が25℃より高いTgを有する、請求項1に記載のコア−シェルポリマー。
  3. 前記親水性コポリマーシェル層が最外弾性コア層のすぐ外側にある、請求項1に記載のコア−シェルポリマー。
  4. 前記ポリマーが乳化重合によって形成された、請求項1に記載のコア−シェルポリマー。
  5. 前記ポリマーが乾燥粉末である、請求項1に記載のコア−シェルポリマー。
  6. 前記粉末が噴霧乾燥によって乾燥させたものである、請求項5に記載のコア−シェルポリマー。
  7. 前記親水性モノマーがメタクリル酸2−ヒドロキシルエチル、アクリル酸2−ヒドロキシルエチル、メタクリル酸、アクリル酸及びそれらの混合物より成る群から選択される、請求項1に記載のコア−シェルポリマー。
  8. (a)請求項1に記載のポリマー 0.5〜77重量%;及び
    (b)エンジニアリングプラスチック 30〜99重量%:
    を含む、耐衝撃性を改良されたエンジニアリングプラスチック。
  9. 前記プラスチックがポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリ(メチルメタクリレート−コ−エチルアクリレート)熱可塑性プラスチック、ポリアルキレンテレフタレート、ポリアミド及びポリカーボネートより成る群から選択される、請求項8に記載の耐衝撃性を改良されたエンジニアリングプラスチック。
  10. コア材料を多量に有する自由流動性コア−シェルポリマー粉末の製造方法であって、
    (a)フリーラジカル乳化重合によって
    (1)弾性ポリマーを含むコア75〜95重量%(ここで、前記弾性ポリマーは自由流動性粉末を形成させるために25℃より低いガラス転移温度を有する);
    (2)コポリマーシェル5〜25重量%(ここで、前記シェルポリマーは、親水性モノマー及び該親水性モノマーと共重合可能な少なくとも1種の他のモノマーから誘導され、前記親水性モノマーは前記シェルポリマーが誘導されるモノマー群の0.5〜30重量%を占め、該親水性シェルコポリマーは前記シェルの少なくとも5重量%を占める)
    を有するコア−シェルポリマーを形成させ;
    (b)このエマルションポリマーを乾燥させて自由流動性粉末を形成させる:
    ことを含む、前記製造方法。
  11. 前記乾燥が噴霧乾燥を含む、請求項10に記載の方法。
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