JP2013531115A - 熱可塑性組成物、その製造方法、およびそれより製造された物品 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2010年7月8日に出願され、「熱可塑性組成物、その製造方法、およびそれより製造された物品」と題する米国仮特許出願第61/362,352号の優先権を主張する非仮出願であり、本仮特許出願の教示は、下記で完全に再現されるように、参照により本明細書に組み込まれる。
PA12は、低粘度ポリアミド、即ちポリ[イミノ(1−オキソ−1,12−ドデカンジイル)]であり、Grilamid L 16 Naturalの商品名でEMS−GRIVORYにより提供され、非強化ポリアミド、UV−および熱安定性であり、ISO 1183に従って測定される約1.01g.cm3の密度および約178℃のDSC融点温度を有する。
発明実施例1−2は、ロールミル機器により、下記の製剤比率に基づいて調製した:(1)表1に示される19.98重量パーセントの連続相;(2)表1に示される79.92重量パーセントの分散粒子;および(3)0.10重量パーセントの酸化防止剤、即ちIRGANOX1010。製剤成分は約200℃の前ロール温度および約190℃の後ロール温度で均一に混合した。
Claims (19)
- 熱可塑性組成物であって、
前記熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相であって、1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相;および
前記熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相であって、前記1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、前記コア/シェルポリマーの平均粒径が70から10,000nmの範囲である分散相
の溶融混合生成物を含む、熱可塑性組成物。 - 熱可塑性組成物の製造方法であって、
1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相を選択する工程;
架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含む1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相を選択する工程であって、平均粒径が70から10,000nmの範囲である、工程;
前記1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を前記連続相に溶融混練する工程;
それにより、熱可塑性組成物を製造する工程であって、前記熱可塑性組成物が熱可塑性組成物の総重量に基づいて、10から75重量パーセントの連続相、および1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む25から90重量パーセントの分散相を含む、工程
を含む、製造方法。 - 物品であって、
熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相であって、1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相;および
熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相であって、前記1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、前記コア/シェルポリマーの平均粒径が70から10,000nmの範囲である分散相
の溶融混合生成物を含む熱可塑性組成物を含む、物品。 - 物品の成形方法であって、
熱可塑性組成物の総重量に基づいて、10から75重量パーセントの連続相であって、1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相;および熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相であって、前記1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、前記コア/シェルポリマーの平均粒径が50から10,000nmの範囲である分散相の溶融混合生成物を含む熱可塑性組成物を選択する工程;ならびに
前記熱可塑性組成物を物品に成形する工程
を含む、物品の成形方法。 - 1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーが、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン・ポリマー(ABS)、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリアリレート、熱可塑性ポリエステル(PET、PBT)、熱可塑性ポリイミド(PI、PAI、PEI)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリアセタール、ポリフェニレンオキサイド(PPO)、ポリアリールエーテルケトン(PEEK、PEK)、ポリスルホン(PSUL、PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリビニルクロライド、ポリカーボネート、ポリ酢酸、ポリエーテルサルファイド、およびポリメタクリレートから成る群から選択される、請求項1から4のいずれか一項。
- 1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーが85℃より高い融点または85℃より高いガラス転移温度を有する、請求項1から5のいずれか一項。
- 1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーが100℃より高い融点または100℃より高いガラス転移温度を有する、請求項1から6のいずれか一項。
- 1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーが150℃より高い融点または150℃より高いガラス転移温度を有する、請求項1から7のいずれか一項。
- 1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含む、請求項1から8のいずれか一項。
- コアが0℃未満の範囲のガラス転移温度を有する架橋エラストマー成分を含む、請求項1から9のいずれか一項。
- シェルが30℃より高い範囲のガラス転移温度を有する熱可塑性成分を含む、請求項1から10のいずれか一項。
- 1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が、架橋ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマー、ポリブタジエンコポリマー、またはポリジメチルシロキサンコポリマーを含むコア、およびポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマーおよび/またはその架橋誘導体を含む1もしくはそれ以上のシェルを含む、請求項1から11のいずれか一項。
- 前記架橋ポリアルキル(メタ)アクリレート・コポリマー・コアが、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、メチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびにジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレン・グリコール・ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせ、ポリブタジエンコポリマー、またはポリジメチルシロキサンコポリマーから成る群から選択される架橋モノマーを含み、
1またはそれ以上のシェルはアルキル(メタ)アクリレートコポリマーおよび/またはこれらの架橋誘導体を含む、請求項1から12のいずれか一項。 - 前記架橋ポリブタジエン・コポリマー・コアが、ブタジエン、スチレン、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、ベンジルアクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびにジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレン・グリコール・ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含む、請求項1から13のいずれか一項。
- 前記架橋ポリジメチルシロキサン・コポリマー・コアがビニルメチルジメトキシシラン、アリルメチルジメトキシシラン、メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、ブタジエン、スチレン、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびにジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレン・グリコール・ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含む、請求項1から14のいずれか一項。
- 前記熱可塑性ポリマーシェルがメチルメタクリレート、スチレン、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびに任意でジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレン・グリコール・ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含む、請求項1から15のいずれか一項。
- 前記シェルが1またはそれ以上の官能基を含む、請求項1から16のいずれか一項。
- 官能基がヒドロキシ基、カルボキシル基、エポキシ基、グリシドール基、無水物基、アミド基、シリル基、アリル基、およびこれらの2またはそれ以上の組み合わせから成る群から選択される、請求項1から17のいずれか一項。
- 官能基がヒドロキシ、カルボキシル、エポキシ、グリシドール、無水物、アミド、シリル、またはアリル基である、請求項1から18のいずれか一項。
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