JP2013531115A - 熱可塑性組成物、その製造方法、およびそれより製造された物品 - Google Patents

熱可塑性組成物、その製造方法、およびそれより製造された物品 Download PDF

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Abstract

本発明は、熱可塑性組成物、その製造方法、およびそれより製造された物品を提供する。本発明の熱可塑性組成物は:(a)前記熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相(前記連続相は1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む);および(b)前記熱可塑性組成物の総重量に基づいて25から90重量パーセントの分散相であって、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相(1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子は架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、前記コア/シェルポリマーは70から10,000nmの範囲の平均粒径を有する)の溶融混合生成物を含む。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2010年7月8日に出願され、「熱可塑性組成物、その製造方法、およびそれより製造された物品」と題する米国仮特許出願第61/362,352号の優先権を主張する非仮出願であり、本仮特許出願の教示は、下記で完全に再現されるように、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、熱可塑性組成物、その製造方法、およびそれより製造された物品に関する。
熱可塑性加硫物(TPV)はエラストマー/熱可塑性ポリマーブレンドであり、前記ブレンドではエラストマー相は混合工程中に架橋し熱可塑性基質中に分散する。典型的なTPVはポリプロピレンの基質に分散した架橋EPDMから製造される。
TPVの主要な特性は、(1)塑性変形抵抗(即ち、低い圧縮および引張の歪み(low compression and tensile set))、(2)流体抵抗、(3)常温と比べて高温での特性保持、ならびに(4)低クリープおよび応力緩和を含む。
TPVは、「ゴム状ポリマーを加硫(または架橋)するためのゴム状ポリマー、硬化剤、および熱可塑性ポリマーの溶融混和工程」と定義される動的加硫の工程により調製される。熱可塑性ポリマーおよびゴム状ポリマーを高剪断下で溶融混合する際にゴム状ポリマーは連続相となる傾向にあり、ゴム状ポリマーが加硫されるため、位相反転が生じ、熱可塑性材料が連続相となり架橋ゴム状材料がその中に分散する傾向がある。一般に当業者に公知の様々な硬化剤は、TPVのゴム状成分を架橋するために使用してよい。
TPVの最も一般的なポリマー系はPP/EPDMゴムであるが、幾つかの他のポリマー系も商業的に使用されている。これらは、PP/NBR、PP/ブチルおよびPP/ハロブチル、PP/NR、ならびにPP/EVA/EPDMを含む。
TPVの形態は、硬熱可塑性物質の連続相における高度に架橋された小エラストマー粒子の分散として最もよく理解されている。エラストマー相粒子の大きさは、TPVの性能の1つの鍵である。これらの粒子の大きさが縮小するにつれ、TPVの最大引張特性が増加する。TPV性能の第2の鍵は、軟質エラストマー相の架橋である。架橋エラストマー相は許容できる特性を提供し、TPVはこれまで硬化性ゴムに向けられた多数の用途を獲得できる。
TPVは、様々な機械特性、例えば引張応力(圧縮または引張)、引裂強度、摩耗抵抗および圧縮永久歪み抵抗を有し、該特性によりTPVは広範囲のゴム用途に適合する。
現在入手可能なTPVの改良特性にかかわらず、例えばTPVを製造する動的加硫工程は、混合および加硫の工程段階が互いに競合し制御が困難であるため、経費がかかり複雑である。従って、許容できる機械特性、例えば引張応力(圧縮または引張)、引裂強度、摩耗抵抗および圧縮永久歪み抵抗を有する非加硫熱可塑性組成物が必要であり、これらより熱可塑性組成物は広範囲のゴム用途に適合する。
本発明は、熱可塑性組成物、その製造方法、およびそれより製造された物品を提供する。
一実施形態において、本発明は、(a)熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相であって1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相;および(b)熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相であって、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、コア/シェルポリマーは70から10,000nmの範囲の平均粒径を有する分散相の、溶融混合生成物を含む熱可塑性組成物を提供する。
代替の実施形態において、本発明はさらに、(1)1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相を選択する工程;(2)架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含む1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相を選択する工程であってコア/シェルポリマーの平均粒径が70から10,000nmの範囲である工程;(3)1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を前記連続相に溶融混練する工程;(4)それにより、熱可塑性組成物を製造する工程であって熱可塑性組成物が熱可塑性組成物の総重量に基づいて、10から75重量パーセントの連続相、および1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む90から25重量パーセントの分散相を含む工程を含む熱可塑性組成物の製造方法を提供する。
別の代替の実施形態において、本発明はさらに、(a)熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相であって1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相;および(b)熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相であって、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、コア/シェルポリマーの平均粒径が70から10,000nmの範囲である連続相の溶融混合生成物を含む熱可塑性組成物を含む物品を提供する。
別の代替の実施形態において、本発明はさらに、(1)熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相であって1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相、および熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相であって、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、コア/シェルポリマーの平均粒径が70から10,000nmの範囲である分散相の溶融混合生成物を含む熱可塑性組成物を選択する工程;ならびに(2)熱可塑性組成物を物品に成形する工程を含む物品の成形方法を提供する。
一実施形態において、本発明は、(a)熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相であって1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相;および(b)熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相であって、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、コア/シェルポリマーの平均粒径が70から10,000nmの範囲である分散相の溶融混合生成物から本質的に成る熱可塑性組成物を提供する。
別の実施形態において、本発明はさらに、(1)1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相を選択する工程;(2)架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含む1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相を選択する工程であって、前記コア/シェルポリマーの平均粒径が70から10,000nmの範囲である工程;(3)1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を前記連続相に溶融混練する工程;(4)それにより、熱可塑性組成物を製造する工程であって、前記可塑性組成物は、熱可塑性組成物の総重量に基づいて、10から75重量パーセントの連続相、および1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む90から25重量パーセントの分散相を含む工程から本質的に成る熱可塑性組成物の製造方法を提供する。
別の代替の実施形態において、本発明はさらに、(a)熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相であって1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相;およびに(b)熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相であって、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、コア/シェルポリマーの平均粒径が70から10,000nmの範囲である分散相の溶融混合生成物から本質的に成る熱可塑性組成物から本質的に成る物品を提供する。
別の代替の実施形態において、本発明はさらに、(1)熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相であって、は1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相、および熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相であって、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子は架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、コア/シェルポリマーの平均粒径が70から10,000nmの範囲である分散相の溶融混合生成物から本質的に成る熱可塑性組成物を選択する工程;ならびに(2)熱可塑性組成物を物品に成形する工程から本質的に成る物品の成形法を提供する。
代替の実施形態において、本発明は、1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーが、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン・ポリマー(ABS)、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリアクリレート、熱可塑性ポリエステル(PET、PBT)、熱可塑性ポリイミド(PI、PAI、PEI)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリアセタール、ポリフェニレンオキサイド(PPO)、ポリアリールエーテルケトン(PEEK、PEK)、ポリスルホン(PSUL、PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリビニルクロライド、ポリカーボネート、ポリ酢酸、ポリエーテルサルファイド、およびポリメタクリレートから成る群から選択されることを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。
代替の実施形態において、本発明は、1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーが85℃より高い融点(DSCにより測定、初熱)または85℃より高いガラス転移温度(DSCにより測定、初熱)を有することを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。
代替の実施形態において、本発明は、1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーが100℃より高い融点(DSCにより測定、初熱)または100℃より高いガラス転移温度(DSCにより測定、初熱)を有することを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。
代替の実施形態において、本発明は、1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーが150℃より高い融点(DSCにより測定、初熱)または150℃より高いガラス転移温度(DSCにより測定、初熱)を有することを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。
他の実施形態において、本発明は、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含むことを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。代替の実施形態において、本発明は、コアが0℃未満、例えば−50℃未満、または代わりに−80℃未満の範囲のガラス転移温度を有する架橋エラストマー成分を含むことを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。
代替の実施形態において、本発明は、シェルが30℃より高い範囲のガラス転移温度を有する熱可塑性成分を含むことを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。
代替の実施形態において、本発明は、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が、架橋ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマー、ポリブタジエンコポリマー、もしくはポリジメチルシロキサンコポリマーを含むコア、およびアルキル(メタ)アクリレートコポリマーおよび/もしくはその架橋誘導体を含む1もしくはそれ以上のシェルを含むことを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。アルキル(メタ)アクリルモノマーは(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸の置換または非置換エステルである。本明細書で用いられるように、「(メタ)アクリル」とはアクリルまたはメタクリルを意味し、「(メタ)アクリレート」とはアクリレートまたはメタクリレートを意味する。架橋コポリマーは1またはそれ以上の架橋モノマーを含む。架橋モノマーは、重合反応に関与できる2またはそれ以上の反応基を有するモノマーである。
代替の実施形態において、本発明は、架橋ポリアルキル(メタ)アクリレート・コポリマー・コアが、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、メチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびにジビニルベンゼン、トリメチロールプロパン、トリアクリレート、エチレン・グリコール・ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含むことを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。
代替の実施形態において、本発明は、架橋ポリブタジエン・コポリマー・コアが、ブタジエン、スチレン、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、ベンジルアクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびにジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレン・グリコール・ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含むことを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。
代替の実施形態において、本発明は、架橋ポリジメチルシロキサン・コポリマー・コアがビニルメチルジメトキシシラン、アリルメチルジメトキシシラン、メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、ブタジエン、スチレン、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびにジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレン・グリコール・ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含むことを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。
代替の実施形態において、本発明は、熱可塑性ポリマーシェルがメチルメタクリレート、スチレン、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびに任意でジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレン・グリコール・ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含むことを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。
代替の実施形態において、本発明は、熱可塑性ポリマーシェルが1またはそれ以上の官能基を含むことを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。代替の実施形態において、本発明は、官能基がヒドロキシ基、カルボキシル基、エポキシ基、グリシドール基、無水物基、アミド基、シリル基、アリル基、およびこれらの2またはそれ以上の組み合わせから成る群から選択されることを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。
代替の実施形態において、本発明は、官能基がヒドロキシ、カルボキシル、エポキシ、グリシドール、無水物、アミド、シリル、またはアリル基であることを除いては、前実施形態のいずれかに従って、熱可塑性組成物、その製造方法、それより製造された物品、および当該物品の製造方法を提供する。
本発明を説明するため、図面で例示形式が示されるが、本発明は示される正確な配置および手段に限定されないと理解される。
図1は発明実施例1〜4のショア硬度Dを示すグラフである。 図2は発明実施例1〜4の破断点引張応力を示すグラフである。 図3は発明実施例1〜4の破断点引張伸びを示すグラフである。
本発明は、熱可塑性組成物、その製造方法、およびそれより製造された物品を提供する。
本発明の熱可塑性組成物は、(a)熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相(該連続相は1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む);ならびに(b)熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの分散相であって、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相(1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子は架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、該コア/シェルポリマーは70から10,000nmの範囲の平均粒径を有する)の溶融混合生成物を含む。
本発明の熱可塑性組成物は、熱可塑性組成物の総重量に基づいて、10から75重量パーセントの連続相を含む。10から75パーセントの全ての個々の値および部分群がここに含まれ、本明細書で開示され;例えば、連続相の重量パーセントは、熱可塑性組成物の総重量に基づいて、10、20、30、40、または50重量パーセントの下限から30、40、50、60、70、または75重量パーセントの上限まであり得る。例えば、連続相の重量パーセントは、熱可塑性組成物の総重量に基づいて、20から75重量パーセント、または代わりに20から60重量パーセント、または代わりに20から50重量パーセントの範囲であってもよい。連続相は1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む。例示の熱可塑性ポリマーには、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン・ポリマー(ABS)、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリアリレート、熱可塑性ポリエステル(PET、PBT)、熱可塑性ポリイミド(PI、PAI、PEI)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリアセタール、ポリフェニレンオキサイド(PPO)、ポリアリールエーテルケトン(PEEK、PEK)、ポリスルホン(PSUL、PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリビニルクロライド、ポリカーボネート、ポリ酢酸、ポリエーテルサルファイド、およびポリメタクリレートを含むがこれらに限定されない。このような1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーは、DSC、初熱により測定される85℃より高い融点温度を有する。85℃より高い全ての個々の値および部分群がここに含まれ、本明細書で開示され;例えば、融点温度は、85、90、100、110、120、130、140、150、または160℃の下限から150、160、170、180、200、または220℃の上限までであり得る。例えば、融点温度は100℃より高い範囲でもよく、または代わりに融点温度は150℃より高い範囲でもよい。あるいは、このような1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーは、DSC、初熱により測定される85℃より高いガラス転移温度を有する。85℃より高い全ての個々の値および部分群がここに含まれ、本明細書で開示され;例えば、ガラス転移温度は、85、90、100、110、120、130、140、150、または160℃の下限から150、160、170、180、200、または220℃の上限までであり得る。例えば、ガラス転移温度は100℃より高い範囲であってもよく、または代わりに、ガラス転移温度は150℃より高い範囲であってもよい。
熱可塑性組成物は、熱可塑性組成物の総重量に基づいて、90から25重量パーセントの分散相であって、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相を含む。90から25パーセントの全ての個々の値および部分群がここに含まれ、本明細書で開示され;例えば、分散相の重量パーセントは、熱可塑性組成物の総重量に基づいて、30、40、50、60、70、80または90重量パーセントの上限から、25、30、40、または50重量パーセントの下限まであり得る。例えば、分散相の重量パーセントは、熱可塑性組成物の総重量に基づいて、90から25重量パーセント、または代わりに80から25重量パーセント、または代わりに80から50重量パーセントの範囲であってもよい。1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子は架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含む。このようなコア/シェルポリマー粒子は、70から10,000nmの範囲の平均粒径を有する。70から10,000nmまでの全ての個々の値および部分群がここに含まれ、本明細書で開示され;例えば、平均粒径は、70、100、150、200、250、または300nmの下限から200、250、300、350、400、500、600、750、1,000、5,000、7,500または10,000nmの上限までであり得る。例えば、平均粒径は、70から10,000nm、または代わりに70から5000nm、または代わりに70から2500nm、または代わりに70から1000nm、または代わりに70から750nm、または代わりに70から600nm、または代わりに70から550nm、または代わりに70から400nm、または代わりに100から400nm、または代わりに150から400nm、または代わりに70から300nm、または代わりに100から300nm、または代わりに150から300nmの範囲であり得る。平均粒径は、例えばBI−90光散乱粒径分析器を使用する標準的な動的光散乱技術により測定できる。
コア/シェルポリマー粒子は架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含む。コア/シェルポリマー粒子は乳化重合方法により製造してもよく、前記方法は架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを生成する。
コアは、0℃未満、例えば−50℃未満、または代わりに−80℃未満の範囲のガラス転移温度を有するエラストマー架橋成分を含む。コアは、1またはそれ以上の架橋ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマー、ポリブタジエンコポリマー、またはポリジメチルシロキサンコポリマーを含む。アルキル(メタ)アクリルモノマーは、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸の置換または非置換エステルである。本明細書で用いられるように、「(メタ)アクリレート」とはアクリレートまたはメタクリレートを意味する。架橋コポリマーは1またはそれ以上の架橋モノマーも含む。架橋モノマーは、重合反応に関与できる2またはそれ以上の反応器を有するモノマーである。例示の架橋ポリアルキル(メタ)アクリレート・コポリマー・コアは、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、メチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびにジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含む。代わりに、例示の架橋ポリブタジエン・コポリマー・コアは、ブタジエン、スチレン、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、ベンジルアクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびにジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含む。代わりに、架橋ポリジメチルシロキサン・コポリマー・コアは、ビニルメチルジメトキシシラン、アリルメチルジメトキシシラン、メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、ブタジエン、スチレン、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびにジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含む。追加の例示架橋剤には、ジビニルベンゼン、アリルメタクリレート、ブタンジオールジメタクリレート、およびトリメチロールプロパントリメタクリレートを含むがこれらに限定されない。
シェルは、30℃より高い範囲のガラス転移温度を有するポリマー成分を含む。シェルは熱可塑性ポリマーを含む。例えば、熱可塑性ポリマーシェルは、メチルメタクリレート、スチレン、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびに任意でジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される1またはそれ以上の架橋モノマーを含む。例えば、1またはそれ以上のシェルは、アルキル(メタ)アクリレート・コポリマーおよび/またはこれらの架橋誘導体を含む。例示のポリアルキル(メタ)アクリレート・コポリマー・シェルは、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、メチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびにジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含む。例示の架橋剤には、ジビニルベンゼン、アリルメタクリレート、ブタンジオールジメタクリレート、およびトリメチロールプロパントリメタクリレートを含むがこれらに限定されない。前記シェルはさらに1またはそれ以上の官能基を含んでもよい。このような官能基は、例えば二官能基または多官能基でもよい。このような官能基は、1またはそれ以上のヒドロキシ基、1またはそれ以上のカルボキシル基、1またはそれ以上のエポキシ基、1またはそれ以上のグリシドール基、1またはそれ以上の無水物基、1またはそれ以上のアミド基、1またはそれ以上のシリル基、1またはそれ以上のアリル基およびこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない。このような架橋エラストマーコア/シェル粒子は、商品名PARALOID(商標)で市販されており、The Dow Chemical Companyから入手できる。
本発明の熱可塑性組成物は任意の追加ポリマー成分を含まない物品に成形されるために容易に利用できる。本発明の熱可塑性組成物はいかなる追加ポリマーも実質的に含まない。「実質的に含まない」という用語は、本明細書では、熱可塑性組成物の総重量に基づいて、5重量パーセント未満;例えば4重量パーセント未満;または代わりに3重量パーセント未満;または代わりに2重量パーセント未満;または代わりに1重量パーセント未満の追加ポリマーを指す。従って、本発明の熱可塑性組成物はマスターバッチではなく、マスターバッチは追加ポリマーを必要とし、即ち、熱可塑性組成物の総重量に基づいて、例えば5重量パーセントを上回る;または代わりに10重量パーセントを上回る;または代わりに15重量パーセントを上回る未満;または代わりに20重量パーセントを上回る;または代わりに30重量パーセントを上回る。本発明の熱可塑性組成物はさらに、帯電防止剤、着色強化剤、染料、潤滑剤、充填剤、難燃剤、色素、一次酸化防止剤、二次酸化防止剤、加工助剤、UV安定剤、可塑剤、これらの混合物、およびこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない追加の添加剤を含んでもよい。本発明熱可塑性組成物は任意の量の添加剤を含んでもよい。本発明の熱可塑性組成物は、当該添加剤を含む本発明熱可塑性組成物の重量に基づいて、約0から約10の総合重量パーセントの添加剤を含んでもよい。約0から約10重量パーセントの全ての個々の値および部分群がここに含まれ、本明細書で開示され;例えば、本発明の熱可塑性組成物は、0から7の総合重量パーセント;または代わりに0から5重量パーセント;または代わりに0から3重量パーセント;または代わりに0から2重量パーセント;または代わりに0から1重量パーセント;または代わりに0から0.5重量パーセントの添加剤を含んでもよい。例示の抗酸化剤としては、例えばIrganox(商標)1010が挙げられる。Irganox(商標)1010は、Ciba Geigy Inc.から入手できるテトラキス(メチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4ヒドロキシヒドロシンナマート)である。
熱可塑性組成物を製造する工程において、上述したように1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む1またはそれ以上の連続相、ならびに、上述したように架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含む1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相は、例えばHaakeミキサー、Banburyミキサー、または押出機、例えば2軸押出機により溶融混練される。コア/シェルポリマー粒子は連続相に物理的に分散している。コア/シェルポリマー粒子を連続相に均一に分散させることは重要である。
一実施形態において、本発明の熱可塑性組成物の製造方法は、(1)1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相を選択する工程;(2)架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含む1またはそれ以上コア/シェルポリマー粒子を含む分散相を選択する工程(1またはそれ以上のコア/シェルポリマーは70から10,000nmの範囲の平均粒径を有する);(3)1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を該連続相に溶融混練する工程;(4)それにより、熱可塑性組成物を製造する工程(該熱可塑性組成物は、熱可塑性組成物の総重量に基づいて、10から75重量パーセントの連続相および1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む90から25重量パーセントの分散相を含む)を含む。
一実施形態において、本発明の物品は、(a)熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相(該連続相は1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む);ならびに(b)1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含み、熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの分散相(1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子は架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、該コア/シェルポリマーは70から10,000nmの範囲の平均粒径を有する)の溶融混合生成物を含む熱可塑性組成物を含む。
別の代替の実施形態において、本発明の物品の成型方法は、(1)熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相(該連続相は1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む)ならびに1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含み、熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの分散相(1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子は架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、該コア/シェルポリマーは70から10,000nmの範囲の平均粒径を有する)の溶融混合生成物を含む熱可塑性組成物を選択する工程;ならびに(2)該熱可塑性組成物を物品に成形する工程を含む。
本明細書で開示する熱可塑性組成物は、自動車、建設、医療、飲食料、電気、電化製品、事務機器、および消費者市場用の耐久品を製造するために使用できる。幾つかの実施形態において、熱可塑性組成物は、玩具、グリップ、ソフトタッチハンドル、バンパ、防舷材、床材、自動車フロアマット、車輪、キャスター、家具および電化製品の脚部、タグ、シール、ガスケット、例えば固定用および運動用ガスケット、自動車ドア、内装品、バンパーフェイシア、グリル部品、ロッカーパネル、ホース、裏張り材、事務用品、シール、ライナー、ダイヤフラム、チューブ、蓋、ストッパー、プランジャー先端、デリバリーシステム、台所用品、靴、シューブラダ−(shoe bladder)ならびに靴底から選択される弾力性で耐久性の部品または物品を製造するために使用される。他の実施形態において、熱可塑性組成物は非極性流体に対する耐性を要する耐久性の部品または物品を製造するために使用できる。さらなる実施形態において、熱可塑性組成物は高い使用温度および低弾性を要する耐久性の部品または物品を製造するために使用できる。本発明の熱可塑性組成物は、自動車用品、例えばエアダクト、ケーブル、ホース、ブレーキ・ホース・カバーなどに成形されてもよい。さらに、本発明の熱可塑性組成物は消費財およびスポーツ用品にも成形され得る。
熱可塑性組成物は、これらの耐久性の部品または物品を公知のポリマー法、例えば押出(例えばシート押出および異形押出);成形(例えば、射出成形、回転成形、およびブロー成形);紡糸;ならびにインフレーションフィルムおよびキャストフィルム法を用いて作るために使用できる。一般に、押出は、ポリマーがスクリューに沿って高温高圧の領域を通って連続的に推進される方法であり、本領域でポリマーが溶融し、圧縮され、最終的にダイを通して押し出される。押出機は一軸押出機、多軸押出機、ディスク押出機またはラム押出機であり得る。ダイは、フィルムダイ、インフレーション・フィルム・ダイ、シートダイ、パイプダイス、チュービングダイまたは異形押出ダイであり得る。
射出成形も様々な用途の多様なプラスチック部品を製造するために広く用いられる。一般に、射出成形は、ポリマーが溶融され高圧で金型に射出され、所望の形状および大きさの部品を成形する方法であり、金型は所望する形状の逆である。金型は金属、例えば鋼およびアルミニウムなどから作られ得る。
成形は一般にポリマーが溶融され金型へと導かれ、所望の形状および大きさの部品を成形する方法であり、金型は所望する形状の逆である。成形は無加圧または補助的圧力(pressure assisted)であり得る。
回転成形は一般に中空プラスチック製品を製造するために用いられる方法である。さらなる成形後操作を用いることにより、複雑な部品が他の成形技術および押出技術と同様に効率的に製造できる。回転成形は、加熱、溶融、成形、および冷却段階が、全てポリマーが金型に入れられた後に起きる点で他の加工方法と異なり、従って成形中に外圧は加えられない。
ブロー成形は中空プラスチック容器を製造するために用いることができる。方法は、金型の中心に軟化ポリマーを設置すること、ポリマーをブローピンを備えた金型壁に向かって膨張させること、および物品を冷却により固化することを含む。ブロー成形には3つの一般型が存在し:押出ブロー成形、射出ブロー成形、および延伸ブロー成形である。射出ブロー成形は、押出できないポリマーを加工するために用いられ得る。延伸ブロー成形は結晶性および結晶化可能なポリマー、例えばポリプロピレンなどをブローするのが困難であるために用いられ得る。
下記の実施例は本発明を解説するが、発明の範囲を限定する意図はない。
製剤成分
PA12は、低粘度ポリアミド、即ちポリ[イミノ(1−オキソ−1,12−ドデカンジイル)]であり、Grilamid L 16 Naturalの商品名でEMS−GRIVORYにより提供され、非強化ポリアミド、UV−および熱安定性であり、ISO 1183に従って測定される約1.01g.cmの密度および約178℃のDSC融点温度を有する。
PA6は低粘度の汎用ポリアミド6であり、ULTRAMID(商標)の商品名でBASFにより提供され、ISO1183に従って測定される約1.13g/cmの密度を有する。
PCは低粘度の多目的ポリカーボネート、ビスフェノールAポリカーボネートであり、ISO1183に従って測定される約1.2g.cmの密度を有し、LEXAN121の商品名でSABICにより提供される。
PARALOID(商標)KM370は、乳化重合したアクリル・コア・シェル粒子を含み、前記粒子は約−45℃のガラス転移温度をもつ架橋ポリブチルアクリレート・ゴム・コア、および約110℃のガラス転移温度をもつポリ(メチルメタクリレート)シェル、およびそれぞれ10重量パーセントから約90重量パーセントまでのコアとシェルの重量比、および約250nmの平均粒径を有し、The Dow Chemical Companyから提供される。
PARALOID(商標)KM357は、乳化重合したアクリル・コア・シェル粒子を含み、前記粒子は約−64℃のガラス転移温度をもつ架橋ポリブチルアクリレート/ポリ2−エチルヘキシルアクリレート・ゴム・コア、および約75℃のガラス転移温度をもつポリ(メチルメタクリレート)/ポリブチルアクリレート・シェル、およびそれぞれ8重量パーセントから約92重量パーセントまでのコアとシェルの重量比、および約350nmの平均粒径を有し、The Dow Chemical Companyから提供される。
PARALOID(商標)EXL2314は、乳化重合したアクリル・コア・シェル粒子を含み、前記粒子は約−45℃のガラス転移温度をもつ架橋ポリブチルアクリレート・ゴム・コア、および約110℃のガラス転移温度をもつポリ(メチルメタクリレート)シェル、およびそれぞれ20重量パーセントから約80重量パーセントまでのコアとシェルの重量比、および約550nmの平均粒径を有し、The Dow Chemical Companyから提供される。シェルはさらに1重量パーセントのグリシジルメタクリレートを含み、官能性シェル組成物を提供する。
LTL 4450は、乳化重合したアクリル・コア・シェル粒子を含み、前記粒子は約−45℃のガラス転移をもつ架橋ポリブチルアクリレート・コア(89重量パーセント)、ならびにポリメチルメタクリレート(9重量パーセント)およびポリメタクリル酸(1重量パーセント)のコポリマーを含むシェルを有し、それぞれ約90重量パーセントから10重量パーセントのコアとシェルの重量比、および約260nmの平均粒径を有する。
製剤方法
発明実施例1−2は、ロールミル機器により、下記の製剤比率に基づいて調製した:(1)表1に示される19.98重量パーセントの連続相;(2)表1に示される79.92重量パーセントの分散粒子;および(3)0.10重量パーセントの酸化防止剤、即ちIRGANOX1010。製剤成分は約200℃の前ロール温度および約190℃の後ロール温度で均一に混合した。
発明実施例3−4は、Haake配合装置により、下記の製剤比率に基づいて調製した:(1)表1に示される19.98重量パーセントの連続相;(2)表1に示される79.92重量パーセントの分散粒子;および(3)0.10重量パーセントの酸化防止剤、即ちIRGANOX1010。製剤成分は表2に示される加工条件に従って調製した。
発明実施例5−9は、2軸押出機により、下記の製剤比率に基づいて調製した:(1)表1に示される19.98重量パーセントの連続相;(2)表1に示される79.92重量パーセントの分散粒子;および(3)0.10重量パーセントの酸化防止剤、即ちIRGANOX1010。製剤成分は表3に示される加工条件に従って調製した。
発明実施例1−4は、200℃、10バールで4分間、続いて200バールで4分間圧縮成形することにより、2mm厚さのプラークに成形した。プラークは、硬度、引張特性および圧縮永久歪み特性について試験した。
発明実施例5−9は、射出成形により3mm厚さのプラークおよびダンベル状試験片に成形した。射出成形は、220℃−218℃−216℃−205℃(ダイ<供給装置)の押出機の温度プロファイルおよび50℃の型温を用いて行った。
硬度測定はShore Dデュロメータテスターを用いて室温で3秒のドウェル時間でISO868基準に従ってなされた。
引張試験はZwick万能試験機で室温および大気圧で200mm/分の機械クロスヘッド速度を用いて実施した。
圧縮永久歪み測定では、直径13mmのボタンが圧縮成形プレート(実施例1−4)または射出成形プレート(実施例5−9)から切断され、積み重ねて6mm厚さの試料を形成し、原厚の75%まで圧縮(クランプ)した(原型6mm、4.5mmまで圧縮)。圧縮試料はオーブンに70時間125℃で置かれた。オーブンで70時間後、試料は留め金から外され、30分間冷却させ、厚さを測定した。圧縮永久歪みは冷却後に測定した厚さと原厚との比として算出した。
本発明は、その精神および本質的特質から逸脱することなく、他の形態で具現化されてもよく、従って、前述の明細書よりむしろ、発明の範囲を示すものとして、添付の特許請求の範囲を参照すべきである。

Claims (19)

  1. 熱可塑性組成物であって、
    前記熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相であって、1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相;および
    前記熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相であって、前記1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、前記コア/シェルポリマーの平均粒径が70から10,000nmの範囲である分散相
    の溶融混合生成物を含む、熱可塑性組成物。
  2. 熱可塑性組成物の製造方法であって、
    1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相を選択する工程;
    架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含む1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相を選択する工程であって、平均粒径が70から10,000nmの範囲である、工程;
    前記1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を前記連続相に溶融混練する工程;
    それにより、熱可塑性組成物を製造する工程であって、前記熱可塑性組成物が熱可塑性組成物の総重量に基づいて、10から75重量パーセントの連続相、および1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む25から90重量パーセントの分散相を含む、工程
    を含む、製造方法。
  3. 物品であって、
    熱可塑性組成物の総重量に基づいて10から75重量パーセントの連続相であって、1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相;および
    熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相であって、前記1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、前記コア/シェルポリマーの平均粒径が70から10,000nmの範囲である分散相
    の溶融混合生成物を含む熱可塑性組成物を含む、物品。
  4. 物品の成形方法であって、
    熱可塑性組成物の総重量に基づいて、10から75重量パーセントの連続相であって、1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーを含む連続相;および熱可塑性組成物の総重量に基づいて90から25重量パーセントの、1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子を含む分散相であって、前記1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含み、前記コア/シェルポリマーの平均粒径が50から10,000nmの範囲である分散相の溶融混合生成物を含む熱可塑性組成物を選択する工程;ならびに
    前記熱可塑性組成物を物品に成形する工程
    を含む、物品の成形方法。
  5. 1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーが、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン・ポリマー(ABS)、フルオロポリマー、ポリアミド、ポリアリレート、熱可塑性ポリエステル(PET、PBT)、熱可塑性ポリイミド(PI、PAI、PEI)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリアセタール、ポリフェニレンオキサイド(PPO)、ポリアリールエーテルケトン(PEEK、PEK)、ポリスルホン(PSUL、PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリビニルクロライド、ポリカーボネート、ポリ酢酸、ポリエーテルサルファイド、およびポリメタクリレートから成る群から選択される、請求項1から4のいずれか一項。
  6. 1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーが85℃より高い融点または85℃より高いガラス転移温度を有する、請求項1から5のいずれか一項。
  7. 1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーが100℃より高い融点または100℃より高いガラス転移温度を有する、請求項1から6のいずれか一項。
  8. 1またはそれ以上の熱可塑性ポリマーが150℃より高い融点または150℃より高いガラス転移温度を有する、請求項1から7のいずれか一項。
  9. 1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が架橋エラストマーコアおよび熱可塑性シェルを含む、請求項1から8のいずれか一項。
  10. コアが0℃未満の範囲のガラス転移温度を有する架橋エラストマー成分を含む、請求項1から9のいずれか一項。
  11. シェルが30℃より高い範囲のガラス転移温度を有する熱可塑性成分を含む、請求項1から10のいずれか一項。
  12. 1またはそれ以上のコア/シェルポリマー粒子が、架橋ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマー、ポリブタジエンコポリマー、またはポリジメチルシロキサンコポリマーを含むコア、およびポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマーおよび/またはその架橋誘導体を含む1もしくはそれ以上のシェルを含む、請求項1から11のいずれか一項。
  13. 前記架橋ポリアルキル(メタ)アクリレート・コポリマー・コアが、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、メチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびにジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレン・グリコール・ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせ、ポリブタジエンコポリマー、またはポリジメチルシロキサンコポリマーから成る群から選択される架橋モノマーを含み、
    1またはそれ以上のシェルはアルキル(メタ)アクリレートコポリマーおよび/またはこれらの架橋誘導体を含む、請求項1から12のいずれか一項。
  14. 前記架橋ポリブタジエン・コポリマー・コアが、ブタジエン、スチレン、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、ベンジルアクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびにジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレン・グリコール・ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含む、請求項1から13のいずれか一項。
  15. 前記架橋ポリジメチルシロキサン・コポリマー・コアがビニルメチルジメトキシシラン、アリルメチルジメトキシシラン、メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、ブタジエン、スチレン、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびにジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレン・グリコール・ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含む、請求項1から14のいずれか一項。
  16. 前記熱可塑性ポリマーシェルがメチルメタクリレート、スチレン、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ブチルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレートから成る群から選択される1またはそれ以上のモノマー、ならびに任意でジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレン・グリコール・ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート、これらの混合物、およびこれらの組み合わせから成る群から選択される架橋モノマーを含む、請求項1から15のいずれか一項。
  17. 前記シェルが1またはそれ以上の官能基を含む、請求項1から16のいずれか一項。
  18. 官能基がヒドロキシ基、カルボキシル基、エポキシ基、グリシドール基、無水物基、アミド基、シリル基、アリル基、およびこれらの2またはそれ以上の組み合わせから成る群から選択される、請求項1から17のいずれか一項。
  19. 官能基がヒドロキシ、カルボキシル、エポキシ、グリシドール、無水物、アミド、シリル、またはアリル基である、請求項1から18のいずれか一項。
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