JP2005104171A - 車両用サスペンション制御システム及びサスペンション制御方法 - Google Patents

車両用サスペンション制御システム及びサスペンション制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 車両がその走行路面の走行中にコーナーに近づいたとき、ナビゲーション装置からの当該コーナーに関する情報に加え、車両の走行路面の路面状態をも考慮して、当該車両の走行の際のサスペンション手段の制御を行うようにした車両用サスペンション制御システム及びサスペンション制御方法を提供する。
【解決手段】 マイクロコンピュータ50は、自動車が走行路面のコーナーTに進入する前の当該走行路面の凹凸度合及びナビゲーション装置Nのコーナー情報に基づき、サスペンション装置S1〜S4の減衰力を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用サスペンション制御システム及びサスペンション制御方法に関する。
従来、この種の車両用サスペンション制御システムにおいては、下記特許文献1に開示された車両用サスペンション制御システムがある。このサスペンション制御システムによれば、当該車両の車速と車載用ナビゲーション装置から得られるコーナー情報に基づき、車両が走行予定進路のコーナーに進入する直前に予めサスペンション制御を行うようになっている。
特開平9−114367号公報
しかし、上記サスペンション制御システムでは、上記コーナー情報には、当該コーナーの路面状態に関する情報が含まれていない。従って、当該コーナーの路面状態が、例えば、凹凸状態にあったりすべり易い状態にある場合、当該コーナーの路面状態を考慮せずに上述のようにコーナーへの進入直前に予めサスペンション制御を行っても、車両の当該コーナーへの進入後の操舵操作が不安定となったり、乗り心地が悪くなったりする。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、車両がその走行路面の走行中にコーナーに近づいたとき、ナビゲーション装置からの当該コーナーに関する情報に加え、車両の走行路面の路面状態をも考慮して、当該車両の走行の際のサスペンション手段の制御を行うようにした車両用サスペンション制御システム及びサスペンション制御方法を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係る車両用サスペンション制御システムは、請求項1の記載によれば、
ナビゲーション装置(N)を搭載してなる車両のばね下部材(R1、R2)とばね上部材(B)との間に介装されて減衰力に応じて伸縮作動するサスペンション手段(S1〜S4)と、
車両の走行路面の凹凸状態を検出する凹凸状態検出手段(41a〜41d)と、
車両の走行速度を車速として検出する車速検出手段(30b)と、
車両がその走行路面の走行中に当該走行路面のコーナー(T)に近づいたとき、上記検出車速(V)、上記検出凹凸状態及びナビゲーション装置からのコーナーに関する情報にに基づき、サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出する調整量算出手段(132、133〜137、141、142、144、145)と、
この調整量算出手段によって算出された調整量でもってサスペンション手段の減衰力を制御するように上記調整量を当該サスペンション手段に出力する出力手段(150、60a〜60d)とを備える。
このように、車両がその走行路面の走行中に当該走行路面のコーナーに近づいたとき、上記検出車速、上記検出凹凸状態及びナビゲーション装置からのコーナーに関する情報にに基づき、サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出して、このように算出された調整量でもってサスペンション手段の減衰力を制御するように上記調整量を当該サスペンション手段に出力するようにした。
従って、コーナーの手前の路面状態及び当該コーナーの路面状態に凹凸があっても、当該車両の走行中における乗り心地及び操舵安定性を良好に維持し得る。
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載の車両用サスペンション制御システムにおいて、
車両の旋回を検出する旋回検出手段(42)と、
この旋回検出手段により検出された車両の旋回に基づき、車両のコーナーへの進入か否かを判定する進入判定手段(146)とを備え、
出力手段は、進入判定手段によるコーナーへの進入との判定に伴い、調整量算出手段からの調整量でもってサスペンション手段の減衰力を制御するように上記調整量を当該サスペンション手段に出力することを特徴とする。
これによれば、コーナーの路面状態に凹凸があっても、当該車両のコーナーに沿う旋回状の走行中における乗り心地及び操舵安定性を良好に維持し得る。
また、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項1或いは2に記載の車両用サスペンション制御システムにおいて、
調整量算出手段は、凹凸状態検出手段により検出された凹凸状態から所定の凹凸状態に対応する周波数凹凸状態成分を抽出し、このように抽出した周波数凹凸状態成分に基づき、サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出することを特徴とする。
このように調整量を算出することで、請求項1或いは2に記載の発明の作用効果をより一層向上し得る。
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項2に記載の車両用サスペンション制御システムにおいて、
調整量算出手段は、進入判定手段による前記コーナーへの進入との判定に伴い、上記調整量の算出を停止するとともに、この停止時の上記調整量を、車両のコーナーに沿う走行のためのサスペンション手段の減衰力に対応する調整量として決定するようにしたことを特徴とする。
これにより、請求項2に記載の発明の作用効果をより一層具体的に達成し得る。
また、本発明に係る車両用サスペンション制御システムは、請求項5の記載によれば、
ナビゲーション装置(N)を搭載してなる車両のばね下部材(R1、R2)とばね上部材(B)との間に介装されて減衰力に応じて伸縮作動するサスペンション手段(S1〜S4)と、
車両の走行路面のすべり状態を検出するすべり状態検出手段(43a、43b)と、
車両の走行速度を車速として検出する車速検出手段(30b)と、、
車両がその走行路面の走行中に当該走行路面のコーナー(T)に近づいたとき、上記検出車速(V)、上記検出すべり状態及びナビゲーション装置からのコーナーに関する情報に基づき、サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出する調整量算出手段(132a、133a〜137a、141、142、144、145a)と、
この調整量算出手段によって算出された調整量でもってサスペンション手段の減衰力を制御するように上記調整量を当該サスペンション手段に出力する出力手段(150、60a〜60d)とを備える。
このように、車両がその走行路面の走行中に当該走行路面のコーナーに近づいたとき、上記検出車速、上記検出すべり状態及びナビゲーション装置からのコーナーに関する情報に基づき、サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出して、このように算出された調整量でもってサスペンション手段の減衰力を制御するように上記調整量を当該サスペンション手段に出力するようにした。
従って、コーナーの手前の路面状態及び当該コーナーの路面状態がすべり状態にあっても、当該車両の走行中における乗り心地及び挙動安定性を良好に維持し得る。
また、本発明は、請求項6の記載によれば、請求項5に記載の車両用サスペンション制御システムにおいて、
車両の旋回を検出する旋回検出手段(42)と、
この旋回検出手段により検出された車両の旋回に基づき、車両のコーナーへの進入か否かを判定する進入判定手段(146)とを備え、
出力手段は、進入判定手段によるコーナーへの進入との判定に伴い、調整量算出手段からの調整量でもってサスペンション手段の減衰力を制御するように上記調整量を当該サスペンション手段に出力することを特徴とする。
これによれば、コーナーの路面状態がすべり状態にあっても、当該車両のコーナーに沿う旋回状の走行中における乗り心地及び挙動安定性を良好に維持し得る。
また、本発明は、請求項7の記載によれば、請求項5或いは6に記載に車両用サスペンション制御システムにおいて、
調整量算出手段は、すべり状態検出手段により検出されたすべり状態から所定のすべり度合いを決定し、このように決定したすべり度合いに基づき、サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出することを特徴とする。
このように調整量を算出することで、請求項5或いは6に記載の発明の作用効果をより一層向上し得る。
また、本発明は、請求項8の記載によれば、請求項6に記載の車両用サスペンション制御システムにおいて、
調整量算出手段は、進入判定手段によるコーナーへの進入との判定に伴い、上記調整量の算出を停止するとともに、この停止時の上記調整量を、車両のコーナーに沿う走行のためのサスペンション手段の減衰力に対応する調整量として決定するようにしたことを特徴とする。
これにより、請求項6に記載の発明の作用効果をより一層具体的に達成し得る。
また、本発明に係る車両用サスペンション制御方法は、請求項9の記載によれば、
ナビゲーション装置(N)及びサスペンション手段(S1〜S4)を搭載してなる車両がその走行路面の走行中に当該走行路面のコーナー(T)に近づいたとき、当該車両の現在位置にて検出される走行路面の路面状態及びナビゲーション装置から出力されるコーナーに関する情報の双方に基づきサスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出し、この算出調整量でもって、車両の走行中におけるサスペンション手段の減衰力の制御を行う。
これにより、コーナーの手前の路面状態やコーナーの路面状態が悪い状態にあっても、当該車両の走行中における操舵安定性、挙動安定性や乗り心地を良好に維持し得る。
また、本発明に係る車両用サスペンション制御方法は、請求項10の記載によれば、
ナビゲーション装置(N)及びサスペンション手段(S1〜S4)を搭載してなる車両がその走行路面の走行中に当該走行路面のコーナー(T)に近づいたとき、当該車両の現在位置にてそれぞれ検出される車速(V)及び走行路面の凹凸状態並びにナビゲーション装置から出力されるコーナーに関する情報に基づき、サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出し、この算出調整量でもって、車両の走行中におけるサスペンション手段の減衰力の制御を行う。
これにより、コーナーの手前の路面状態やコーナーの路面状態に凹凸があっても、当該車両の走行中における操舵安定性や乗り心地を良好に維持し得る。
また、本発明に係る車両用サスペンション制御方法は、請求項11の記載によれば、
ナビゲーション装置(N)及びサスペンション手段(S1〜S4)を搭載してなる車両がその走行路面の走行中に当該走行路面のコーナー(T)に近づいたとき、当該車両の現在位置にてそれぞれ検出される車速(V)及び走行路面のすべり状態並びにナビゲーション装置から出力されるコーナーに関する情報に基づき、サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出し、この算出調整量でもって、車両の走行中におけるサスペンション手段の減衰力の制御を行う。
これにより、コーナーの手前の路面状態やコーナーの路面状態がすべり状態にあっても、当該車両の走行中における挙動安定性や乗り心地を良好に維持し得る。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係るセダン型自動車用サスペンション制御システムの一例を示しており、このサスペンション制御システムは、サスペンション装置S1〜S4と、電子制御装置Eとにより構成されている。
サスペンション装置S1は、図2にて示すごとく、当該自動車の右側前輪の近傍部位に設けたロワーアームR1(ばね下部材)と、このロワーアームR1に対する車体B(ばね上部材)の対応部位(以下、右側前輪対応部位ともいう)との間に介装されている。
このサスペンション装置S1は、図3にて示すごとく、ダンパー10及びコイルスプリング20を備えており、当該ダンパー10は、その下端部にて、ロワーアームR1上に支持されている。コイルスプリング20は、ダンパー10の外周面の軸方向中間部位に設けたつば部10aと車体Bの上記右側前輪対応部位との間にて、ダンパー10に外方から同軸的に嵌装されている。これにより、コイルスプリング20は、車体Bの上記右側前輪対応部位を上方へ付勢する。
ここで、ダンパー10の構成及び機能につき、図4で示す等価回路でもって説明する。当該ダンパー10は、ピストン11と、油圧式シリンダ12とを備えており、ピストン11は、シリンダ12内に軸方向に摺動可能に嵌装されて、シリンダ12の内部を上下両側油圧室12a、12bに区画する。
また、当該ダンパー10は、電磁絞り弁13を備えており、この電磁絞り弁13は、その絞り開度にて、両油圧室12a、12bを連通させる。また、当該ダンパー10は、ピストンロッド14を備えており、当該ピストンロッド14は、ピストン11から油圧室12aを通り延出し、その上端部にて、車体Bの上記右側前輪対応部位に連結されている。
このように構成したダンパー10では、ピストン11が上方へ摺動すると、油圧室12a内の作動油は、電磁絞り弁13を通り、油圧室12b内に流動する。また、ピストン11が下方へ摺動すると、油圧室12b内の作動油は、電磁絞り弁13を通り、油圧室12a内へ流動する。本実施形態において、電磁絞り弁13は、その絞り開度に応じて、両油圧室12a、12b間の作動油の流動量を調整するが、この電磁絞り弁13の絞り開度は、当該電磁絞り弁13の作動油の流通抵抗(即ち、ダンパー10ひいてはサスペンション装置S1の減衰力に対応)の増大(或いは減少)に応じて、減少(或いは増大)する。
また、サスペンション装置S2は、当該自動車の右側後輪の近傍部位に設けたロワーアームR2と、このロワーアームR2に対する車体Bの対応部位(以下、右側後輪対応部位ともいう)との間に介装されている。サスペンション装置S3(図1参照)は、当該自動車の左側前輪の近傍部位に設けたロワーアーム(図示しない)と、このロワーアームに対する車体Bの対応部位(以下、左側前輪対応部位ともいう)との間に介装されている。また、サスペンション装置S4(図1参照)は、当該自動車の左側後輪の近傍部位に設けたロワーアーム(図示しない)と、このロワーアームに対する車体Bの対応部位(以下、左側後輪対応部位ともいう)との間に介装されている。
これらサスペンション装置S2〜S4は、それぞれ、サスペンション装置S1と同様に、ダンパー10及びコイルスプリング20を有しており、当該各サスペンション装置S2〜S4は、ダンパー10及びコイルスプリング20により、サスペンション装置S1と同様の機能を発揮する。なお、当該自動車の各前輪が各駆動輪に相当する。
次に、電子制御装置Eの構成を、図1に基づき、ナビゲーション装置Nとの関係において説明する。ナビゲーション装置Nは、GPSセンサ30aと、車速センサ30bとを備えており、GPSセンサ30aは、複数の静止衛星からの各電波に基づき、当該自動車の現在位置を検出する。車速センサ30bは、当該自動車の走行速度を車速として検出する。
また、ナビゲーション装置Nは、入力装置30dと、記憶装置30eと、コンピュータ30fと、出力装置30gとを備えており、入力装置30dは、その操作により、必要な情報をコンピュータ30fに入力する。記憶装置30eには、一連の地図データがコンピュータ30fにより読み出し可能にデータベースとして記憶されている。
コンピュータ30fは、図5〜図7に示すフローチャートに従い、ナビゲーション制御プログラムを実行する。当該コンピュータ30fは、上記ナビゲーション制御プログラムの実行中において、入力装置30dの操作出力や記憶装置30eの記憶データ並びにGPSセンサ30a及び車速センサ30bの各検出出力に基づき、当該自動車の経路案内に必要な処理等を行う。出力装置30gは、コンピュータ30fによる制御のもと、当該自動車において必要なデータを情報として表示する。
電子制御装置Eは、図1にて示すごとく、各加速度センサ41a〜41dと、ジャイロセンサ41eと、ステアリングセンサ42と、マイクロコンピュータ50と、各駆動回路60a〜60dとを備えている。
各加速度センサ41a〜41dは、各サスペンション装置S1〜S4の近傍部位にて車体Bにそれぞれ設けられており、これら各加速度センサ41a〜41dは、当該自動車の上下方向に作用する加速度をそれぞれ検出する。ジャイロセンサ41eは、当該自動車の重心を通る鉛直軸周りの当該自動車の回転角を検出する。ステアリングセンサ42は、当該自動車のステアリングハンドルの中立位置から操舵方向への操舵角を検出する。
マイクロコンピュータ50は、図8〜図10にて示す各フローチャートに従い、サスペンション制御プログラムを実行する。当該マイクロコンピュータ50は、上記サスペンション制御プログラムの実行中において、ナビゲーション装置Nのコンピュータ30fの出力並びに、車速センサ30b、ジャイロセンサ41e、各加速度センサ41a〜41d及びステアリングセンサ42の各検出出力に基づき、各サスペンション装置S1〜S4の減衰力に対応する減衰度合いを調整するに必要な処理等を行う。
各駆動回路60a〜60dは、マイクロコンピュータ50による制御のもと、各サスペンション装置S1〜S4の電磁絞り弁13を駆動する。
以上のように構成した本第1実施形態において、ナビゲーション装置Nのコンピュータ30fが、図5のフローチャートに従い、上記ナビゲーション制御プログラムの実行を開始すると、ナビゲーション基本処理ルーチン100(図6参照)において、ナビゲーション装置Nの経路案内に必要とされる基本的処理が以下のようになされる。
まず、入力装置30dの操作により所望の地図の表示要求があれば、図6のステップ101においてYESと判定される。ついで、ステップ102において、上記所望の地図を表す地図データの読み出し処理がなされる。これに伴い、当該地図データは記憶装置30eから読み出される。然る後、ステップ103において、上記所望の地図の表示処理がなされる。このため、出力装置30gが、上記地図データに基づき上記所望の地図を表示する。
ついで、ステップ104において、経路探索処理がなされる。この経路探索処理では、上記表示地図上にて、GPSセンサ30a及びジャイロセンサ41eの検出出力及び入力装置30dによる入力目的地に基づいて経路探索がなされる。そして、ステップ105において、上記経路探索結果に基づいて、当該自動車に対する経路案内処理がなされる。これに伴い、乗員は、当該自動車を上記探索案内経路に沿い走行させる。
上述のようにナビゲーション基本処理ルーチン100の処理が終了すると、走行環境認識処理ルーチン110(図5参照及び図7参照)の処理が次のようになされる。まず、図11にて示すごとく、当該自動車の進行方向において走行道路が直線道路から曲がり角T(以下、コーナーTともいう)へ曲がり始める位置(以下、曲路開始点Kという)、コーナーTの曲率半径Raを算出するための基準位置となる複数のノードNが、上記地図データ上の道路に沿って設定されるものとする。
しかして、図7のステップ111において、曲路開始点Kは、以下のように判定される。
まず、当該自動車の進行方向に存在する各ノードNにおいて、図11にて示すごとく直線Yaと直線Ybとのなす角が旋回角θとして算出される。ここで、直線Yaは、対象ノードからその後方へ所定距離Laだけ離れた位置の前後に存在するノード同士を通る直線である。また、直線Ybは、対象ノードからその前方へ所定距離Lbだけ離れた位置の前後に存在するノード同士を通る直線である。
上述のようにノードN毎に旋回角θが算出されると、これら旋回各θのうち、所定角度より大きな旋回角θを特定する最初のノードが上記曲路開始点Kと判定される。
ついで、ステップ112において、コーナーTの曲路としての曲率半径Raが、コーナーTにおいて対象となるノードNの前後に位置してなる二点のノードを含め合計三点のノードを通る円の半径として各ノードNごとにそれぞれ算出される。ここで、このように算出された曲率半径のうち最小値のものをそのコーナーの曲率半径Raとする。
以上のようにしてステップ112での処理が終了すると、図5のステップ120において、走行環境情報伝達処理がなされる。この処理では、走行環境認識処理ルーチン110にて判定された上記曲路開始点Kに関する情報及びコーナーTの曲率半径Raが電子制御装置Eに出力される。
一方、電子制御装置Eのマイクロコンピュータ50が、図8のフローチャートに従い、上記サスペンション制御プログラムを実行している間に、凹凸度合設定処理ルーチン130(図9参照)の処理に進むと、ステップ131において、各加速度センサ41a〜41dの検出加速度信号がマイクロコンピュータ50に入力される。
ついで、フィルタ処理ルーチン132においてフィルタ処理がなされる。このフィルタ処理では、ステップ131で入力した各加速度センサ41a〜41dの検出加速度信号のサンプリング処理、所定の周波数加速度成分の抽出処理及びその平均化処理が以下のようになされる。
即ち、サンプリング処理では、各加速度センサ41a〜41dの検出加速度信号が、加速度センサ41aから加速度センサ41dにかけて、例えば、10個ずつ、経時的に、順次サンプリングされる。そして、このようにサンプリングされたサンプリングデータに基づき、加速度センサ41aの各サンプリングデータから加速度センサ41dサンプリングデータにかけて、順次、上記所定の周波数加速度成分である10(Hz)〜20(Hz)の範囲以内の周波数に対応する周波数加速度成分が抽出される。このように抽出された全ての周波数加速度成分が、算術平均により、平均化周波数加速度成分として平均化される。
本実施形態において、上記所定の周波数加速度成分を10(Hz)〜20(Hz)の範囲の周波数に対応する周波数加速度成分としたのは、このような周波数加速度成分が、当該自動車の走行路面の路面状態が乗員にとって乗り心地が悪いと感じる程度の凹凸状態にあることに対応するためである。また、上記平均化周波数加速度成分は、当該自動車の各サスペンション装置S1〜S4に共通な成分である。
次に、ステップ133において、上記平均化周波数加速度成分が第1所定加速度以上であるか否かが判定される。ここで、上記第1所定加速度は、当該自動車の走行路面が最悪の凹凸状態にあることに対応し、本実施形態では、例えば、2.0Gと設定されている。
当該平均化周波数加速度成分が上記第1所定加速度以上であると、ステップ133にてYESと判定され、ついで、ステップ134にて、凹凸度合P=Hiとセットされる。ここで、凹凸度合Pは、当該自動車の走行路面の凹凸度合を示し、凹凸度合P=Hiは、当該自動車の走行路面が最悪の凹凸度合であることを示す。
上述したステップ133における判定がNOとなる場合には、ステップ135において、当該平均化周波数加速度成分が第2所定加速度以上であるか否かが判定される。ここで、上記第2所定加速度は、第1所定加速度に対応する最悪の凹凸状態よりもゆるやかな状態であることに対応し、本実施形態では、例えば、1.0Gと設定されている。
当該平均化周波数加速度成分が上記第2所定加速度以上であると、ステップ135にてYESと判定され、ついで、ステップ136にて、凹凸度合P=Miとセットされる。ここで、凹凸度合P=Miは、当該自動車の走行路面の凹凸度合が凹凸度合P=Hiに対応する最悪の凹凸度合よりもゆるやかな度合であることを示す。
上述したステップ135における判定がNOとなる場合には、ステップ137にて、凹凸度合P=Loとセットされる。ここで、凹凸度合P=Loは、当該自動車の走行路面の凹凸度合がもっともゆるやかな度合(例えば、ほぼ平坦な路面状態に対応)であることを示す。また、凹凸度合Pが、上述のように、P=Hi、P=Mi、P=Loと変化することで、当該凹凸度合の走行路面を走行する自動車の操舵操作安定性及び乗り心地への影響が段階的に減少する。
上述のように凹凸度合設定処理ルーチン130が終了すると、減衰レベル決定処理ルーチン140(図8及び図10参照)の処理がなされる。この減衰レベル決定処理ルーチン140の処理では、ステップ141において、フラグFがF=1か否かが判定される。ここでフラグF=1は、当該自動車がコーナー制御実行中に対応する走行状態にあることを示し、フラグF=0は、当該自動車がコーナー制御実行中に対応する走行状態にないことを示す。
ステップ141において、フラグFがF=0であれば、上記コーナー制御実行中にないため、判定がNOとなり、次のステップ142において、ナビゲーション装置Nのコンピュータ30fからのGPSセンサ30aの検出出力に基づき、当該自動車の現在位置Xが検出される。この検出された当該自動車の現在位置Xから上述した曲路開始点Kまでの距離Lが算出される。この算出された距離Lが所定距離未満か否かが判定され、当該距離Lが上記所定距離未満でなければ、ステップ142にてNOと判定される。
然る後、ステップ143にて、減衰レベルCnが当該自動車の通常走行用減衰レベルとしてCn=2と決定される。ここで、減衰レベルCnは、各サスペンション装置S1〜S4の減衰力に対応する各電磁絞り弁13の絞り開度(調整量に相当)に共通なレベルである。
一方、上述したステップ142における判定がYESになると、上記距離Lが上記所定距離未満であることから、ステップ144にてフラグFがF=1とセットされる。このステップ144での処理後、ステップ145にて、各サスペンション装置S1〜S4の減衰力に対応する各電磁絞り弁13の絞り開度に共通な減衰レベルCnの決定処理が、以下のように行われる。
まず、推定横Gは、次の数1の式を用いて、当該自動車の車速(以下、車速Vという)及びコーナーTの曲率半径Raに基づき算出される。なお、推定横Gは、当該自動車が上記コーナーTに沿い旋回状に走行する際に受ける横方向の推定加速度である。
推定横G={(V×Vr)2}/Ra ・・・ (数1)
この数1の式におけるVrは、減速補正係数を示し、この減速補正係数Vrは、当該自動車の現在位置Xにおける車速Vから当該自動車の上記コーナーへの進入後の走行中の車速までの減速分を予測補正するための補正係数である。本実施形態においては、例えば、Vr=0.8〜0.9と設定されている。
なお、上記数1の式は、マイクロコンピュータ50のROMに予め記憶されている。
減衰レベルCnは、下記の表1にて示すマップ状データに基づき、推定横Gと上述した凹凸度合Pを用いて以下のように決定される。
Figure 2005104171
ここで、この表1のマップ状データでは、減衰レベルCnが凹凸度合P及び推定横Gとの間の関係において特定されている。但し、推定横Gは、G=G1、G=G2及びG=G3の順で増大するように設定されている。
しかして、上述のように凹凸度合P=Hiと設定される場合には、推定横GがG1より大きくG2以下のとき、表1のデータに基づき、減衰レベルCn=3と決定される。また、凹凸度合P=Miと設定される場合には、推定横GがG1より大きくG2以下のとき、表1のデータに基づき、減衰レベルCn=4と決定される。また、凹凸度合P=Loと設定される場合には、推定横GがG1より大きくG2以下のとき、表1のデータに基づき、減衰レベルCn=5と決定される。
ここで、表1のデータにおける減衰レベルCn、推定横G及び凹凸度合Pの間の関係を図12〜図14を用いて説明する。減衰レベルCnと推定横Gとの関係においては、図12〜図14にて示すごとく、推定横Gが大きくなるほど、減衰レベルCnは大きくなる。なお、当該自動車の上記コーナー走行中の車速が高いほど、または、当該コーナーの曲率半径Raが小さいほど、推定横Gは大きくなる。
また、減衰レベルCnと凹凸度合Pとの関係においては、図12〜図14にて示すごとく、上述した凹凸度合PがP=Lo、P=Mi及びP=Hiとひどくなるほど、減衰レベルCnは小さくなる。すなわち、上記平均化周波数加速度成分が大きくなるほど、凹凸度合が悪化することとなり、減衰レベルCnは小さくなる。
減衰レベル決定処理ルーチン140の処理が上述のようにステップ141に進んだとき、フラグFがF=1であれば、上記コーナー制御実行中にあるため、判定がYESとなる。次に、ステアリングセンサ42の検出出力がほぼ上記中立位置を表すときには、当該自動車が旋回状走行を開始していないことから、上記ステップ146においてNOと判定される。これに伴い、ステップ145にて、上述と同様に、各電磁絞り弁13の絞り開度に共通な減衰レベルCnの決定処理が行われる。
一方、上記ステップ146において、当該自動車が旋回状走行を開始している場合には、ステアリングセンサ42の検出出力に基づき、YESと判定される。ついで、ステップ147にて、当該自動車がコーナーTを通過したか否かが判定される。現段階では、ステップ146でYESと判定された直後であるから、コンピュータ30fからのジャイロセンサ41eの検出出力に基づき、ステップ147において、NOと判定される。
これに伴い、ステップ145での減衰レベルCnの新たな決定を行うことなく、上記サスペンション制御プログラムは減衰レベル決定処理ルーチン140のエンドステップに進む。このことは、当該自動車が旋回状走行を開始する直前において走行路面の凹凸度合いをも考慮してステップ145にて決定済みの減衰レベルCnが保持されることを意味する。この減衰レベルCnの保持は、ステップ147にてYESと判定されるまで維持される。
然る後、上記ステップ147において、当該自動車がコーナーTを脱出したことでコンピュータ30fからのジャイロセンサ41eの検出出力に基づきステップ147にてYESと判定されると、ステップ148にてF=0とセットされる。ついで、ステップ149において、ステップ143での処理と同様に、減衰レベルCnが当該自動車の通常走行用減衰レベルとしてCn=2と決定される。
上述のように減衰レベル決定処理ルーチン140(図8及び図10参照)の処理が終了すると、次のステップ150(図8参照)において、上述したステップ143、145、147、149のいずれかの処理に伴い、各サスペンション装置S1〜S4の各電磁絞り弁13の絞り開度が次のように決定される。
上述したようにステップ143において減衰レベルCnがCn=2と決定された場合には、各サスペンション装置S1〜S4の電磁絞り弁13の絞り開度(以下、絞り開度βという)は、図15にて示す絞り開度βと減衰レベルCnとの関係を表す特性(以下、β−Cn特性という)から、減衰レベルCn=2に基づきβ=5と決定される。本実施形態において、上記β−Cn特性では、図15に示すごとく、絞り開度βが減衰レベルCnの減少(或いは増加)に応じて、増加(或いは減少)するように設定されている。
上述のように絞り開度βがβ=5として決定されると、ステップ150において、絞り開度βは、β=5を表すデータとして各駆動回路60a〜60dへ出力される。すると、これらの出力データに基づき、各駆動回路60a〜60dは、各電磁絞り弁13を駆動する。この駆動は、当該各電磁絞り弁13の絞り開度を、共に、上記絞り開度β=5に調整するようになされる。
このように調整すると、上述したように絞り開度βがβ=5と大きいため、各電磁絞り弁13は、両油圧室12a、12b間の作動油の流動量を大きく増加させ、当該作動油の流通抵抗を大きく減少させる。これにより、コーナーTへの進入直前の当該自動車の直進走行において、各サスペンション装置S1〜S4の減衰力は、小さくなるように制御されて、走行路面の上記凹凸度合いにもかかわらず、当該自動車の直進走行時の乗り心地を良好にし得る。
また、上述したようにステップ142でYESと判定された後にステップ145で減衰レベルCnが決定された場合には、ステップ150において、絞り開度βが、図15にて示すβ−Cn特性から減衰レベルCnに基づき以下のように決定される。
例えば、上述のように凹凸度合P=Hi(図9のステップ134参照)と設定され推定横GがG1より大きくG2以下であるために減衰レベルCn=3と決定された場合には、各電磁絞り弁13の絞り開度βは、図15にて示すβ−Cn特性から、減衰レベルCn=3に基づきβ=4と決定される。このような決定は、当該自動車の走行路面が最悪の凹凸度合にあることに対応する。
また、上述のように凹凸度合P=Lo(図9のステップ137参照)と判定され推定横GがG2より大きくG3以下であるために減衰レベルCn=6と決定された場合には、各電磁絞り弁13の絞り開度βは、図15にて示すβ−Cn特性から、減衰レベルCn=6に基づきβ=1と決定される。このような決定は、当該自動車の走行路面の凹凸度合が最もゆるやかな度合にあることに対応する。
次に、このように決定された絞り開度β(例えば、β=4或いは1)は、ステップ150で、データとして各駆動回路60a〜60dへ出力される。この出力データに基づき、当該各サスペンション装置S1〜S4の減衰力が以下のように制御される。
例えば、上述のようにステップ150において絞り開度βが、β=4を表すデータとして各駆動回路60a〜60dへ出力されると、各駆動回路60a〜60dは、各電磁絞り弁13の絞り開度βを、それぞれ、β=4に調整するように各電磁絞り弁13を駆動する。
このように調整すると、各電磁絞り弁13は、絞り開度β=4に基づき、両油圧室12a、12b間の作動油の流動量を大きく増加させ、当該作動油の流通抵抗を大きく減少させることで、当該サスペンション装置S1〜S4の減衰力を大きく減少させる。
また、上述のようにステップ150において絞り開度βが、β=1を表すデータとして各駆動回路60a〜60dへ出力されると、各駆動回路60a〜60dは、各電磁絞り弁13の絞り開度βを、それぞれ、β=1に調整するように各電磁絞り弁13を駆動する。
このように調整すると、各電磁絞り弁13は、絞り開度β=1に基づき、両油圧室12a、12b間の作動油の流動量を大きく減少させ、当該作動油の流通抵抗を大きく増加させることで、当該各サスペンション装置S1〜S4の減衰力を大きく増加させる。
以上のように減衰力を制御することで、当該自動車が上述した曲路開始点Kまでの直進走行、すなわち、上記コーナー制御実行を開始する直前までの直進走行において、各サスペンション装置S1〜S4の減衰力は、走行路面の凹凸度合をも考慮して制御されることとなる。
換言すれば、例えば、上述したように絞り開度β=4と決定された場合には、当該自動車の走行路面が最悪の凹凸度合にあることから、当該自動車のコーナーTへの進入直前において、当該各サスペンション装置S1〜S4の減衰力が大きく減少するように制御される。従って、上述のように走行路面が最悪の凹凸度合にあるにもかかわらず、当該自動車のコーナーTへの進入直前における直進走行の際の乗り心地を良好にし得る。
また、上述したように絞り開度β=1と決定された場合には、当該自動車の走行路面の凹凸度合が最もゆるやかな度合にあることから、当該各サスペンション装置S1〜S4の減衰力が大きく増加するように制御される。これにより、当該自動車のコーナーTの走行の際の操舵安定性を良好にし得る。
また、上述したようにステップ146におけるNOとの判定後にステップ145で減衰レベルCnが決定された場合には、上記コーナー制御実行の開始後、当該自動車によるコーナーTへの進入直前までの直進走行において、各サスペンション装置S1〜S4の減衰力は、上述のようにステップ142でのYESとの判定後ステップ150における絞り開度βの調整でもって減衰力を制御する場合と同様に制御される。
また、上述したようにステップ146におけるYESとの判定後ステップ147においてNOと判定された場合には、ステップ146でYESと判定される直前にステップ145で決定済みの減衰レベルCnが維持される。このことは、当該自動車のコーナーTへの進入直前に走行路面の凹凸度合を考慮して制御した各サスペンション装置S1〜S4の減衰力を、当該自動車のコーナーTへ進入後の減衰力として保持し利用するために事前に予測制御することを意味する。
従って、当該自動車がコーナーTに進入すると、各サスペンション装置S1〜S4は、当該自動車のコーナーTへの進入直前に予め制御済みの減衰力を維持するように予測制御される。その結果、コーナーTの路面状態に凹凸があっても、当該自動車のコーナーTに沿う旋回状の走行中における操舵安定性及び乗り心地を良好に維持し得る。
また、上述したようにステップ147におけるYESとの判定後ステップ149で減衰レベルCnがCn=2と決定された場合には、各電磁弁13の絞り開度βは、図15のβ−Cn特性から、減衰レベルCn=2に基づきβ=5と決定される。
このように絞り開度βがβ=5と決定されると、ステップ150において、絞り開度βは、β=5を表すデータとして各駆動回路60a〜60dへ出力される。すると、これらの出力データに基づき、各駆動回路60a〜60dは、各電磁絞り弁13を駆動する。この駆動は、各電磁絞り弁13の絞り開度を、共に、上記絞り開度β=5に調整するようになされる。
このように調整すると、上述したように絞り開度βがβ=5と大きいため、各電磁絞り弁13は、両油圧室12a、12b間の作動油の流動量を大きく増加させ、当該作動油の流通抵抗を大きく減少させる。これにより、コーナー通過後の当該自動車の直進走行において、各サスペンション装置S1〜S4の減衰力は、小さくなるように制御されて、当該自動車のコーナーTの通過後の直進走行の際の乗り心地を良好にし得る。
(第2実施形態)
図16は、本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた電子制御装置Eにおいて加速度センサ41a〜41dに代えて、図16にて示すごとく、両回転速度センサ43a、43bを採用した構成となっている。これら各回転速度センサ43a、43bは、それぞれ、当該自動車の駆動用車軸の各駆動輪の近傍部位に設けられており、これら各回転速度センサ43a、43bは、それぞれ、各対応駆動輪の回転速度を検出する。
また、本第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた図8のフローチャートに代えて、図17にて示すフローチャートを採用した構成となっている。また、本第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べたサスペンション制御プログラムにおいて、図9の凹凸度合設定処理ルーチン130及び図10の減衰レベル決定処理ルーチン140に代えて、それぞれ、図18のすべり度合設定処理ルーチン130a及び図19の減衰レベル決定処理ルーチン140aを採用した構成となっている。その他の構成は、上記第1実施形態にて述べたものと同様である。
このように構成された本第2実施形態において、上記第1実施形態にて述べたと同様に図5のナビゲーション基本処理ルーチン100からステップ120までの処理が終了すると、電子制御装置Eのマイクロコンピュータ50が、図17のフローチャートに従い、上記サスペンション制御プログラムを実行し始める。
しかして、当該サスペンション制御プログラムがすべり度合設定処理ルーチン130a(図18参照)の処理に進むと、ステップ131aにおいて、各回転速度センサ43a、43bの検出信号がマイクロコンピュータ50に入力される。すると、これら各検出信号に基づき、マイクロコンピュータ50は、上記各駆動輪の回転速度の平均値(以下、平均回転速度αという)を算出する。
ついで、ステップ132aにおいて、当該自動車が駆動状態にある場合と制動状態にある場合とに分けてすべり率の算出がなされる。ここで、当該自動車が駆動状態にある場合とは、当該自動車が、その進行方向に対し、正の加速度をもって走行していることを示す。一方、当該自動車が制動状態である場合とは、当該自動車が、その進行方向に対し、負の加速度をもって走行していることを示す。
上記すべり率は、当該自動車が駆動状態にある場合、次の数2の式を用いて、上記平均回転速度α及び当該自動車の車速Vに基づき算出される。
すべり率={(π×D×α)−V}/(π×D×α)・・・ (数2)
ここで、πは円周率である。また、Dは駆動輪の直径である。
また、上記すべり率は、当該自動車が制動状態である場合、次の数3の式を用いて、上記平均回転速度α及び当該自動車の車速Vに基づき算出される。
すべり率={V−(π×D×α)}/V ・・・ (数3)
なお、上記数2及び数3の式は、マイクロコンピュータ50のROMに予め記憶されている。
ステップ132aの処理後、ステップ133aにおいて、ステップ132aにて算出されたすべり率が第1所定すべり率以上であるか否かが判定される。ここで、上記第1所定すべり率は、当該自動車の走行路面が最悪のすべり状態であることに対応し、本実施形態では、例えば、40%と設定されている。
当該すべり率が上記第1所定すべり率以上であると、ステップ133aにてYESと判定され、ついで、ステップ134aにて、すべり度合SP=Hiとセットされる。ここで、すべり度合SPは、当該自動車の走行路面のすべり度合を示し、すべり度合SP=Hiは、当該自動車の走行路面が最悪のすべり度合であることを示す。
一方、上述したステップ133aにおける判定がNOとなる場合には、ステップ135aにおいて、当該すべり率が第2所定すべり率以上であるか否かが判定される。ここで、上記第2所定すべり率は、第1所定すべり率に対応する最悪のすべり状態よりもすべりにくい状態であることに対応し、本実施形態では、例えば、20%と設定されている。
当該すべり率が上記第2所定すべり率以上であると、ステップ135aにてYESと判定され、ついで、ステップ136aにて、すべり度合SP=Miと設定される。ここで、すべり度合SP=Miは、当該自動車の走行路面のすべり度合がすべり度合SP=Hiに対応する最悪のすべり度合よりもすべりにくい度合であることを示す。
一方、上述したステップ135aにおける判定がNOとなる場合には、ステップ137aにて、すべり度合SP=Loと設定される。ここで、すべり度合SP=Loは、当該自動車の走行路面がもっともすべりにくい度合であることを示す。また、すべり度合SPが、SP=Hi、SP=Mi、SP=Loと変化することで、上記走行路面を走行する当該自動車の挙動安定性及び乗り心地への影響は段階的に減少する。
上述のようにすべり度合設定処理ルーチン130aが終了すると、減衰レベル決定処理ルーチン140a(図19参照)の処理がなされる。この減衰レベル決定処理ルーチン140aの処理では、ステップ141において、フラグFがF=1か否かが判定される。
現段階において、フラグFがF=0であれば、当該自動車は上記コーナー制御実行中にないため、ステップ141においてNOと判定され、次のステップ142において、上記第1実施形態にて述べたステップ142(図10参照)の処理と同様の処理にて算出された距離Lが上記所定距離未満か否かが判定される。
この距離Lが上記所定距離未満でなければ、ステップ142にてNOと判定され、ステップ143aにて、当該自動車の通常走行用として減衰レベルCnがCn=2と決定される。一方、上述したステップ142における判定がYESになる場合には、上記距離Lが上記所定距離未満であることから、ステップ144にて上記第1実施形態と同様にフラグFがF=1とセットされる。
ステップ144での処理後、ステップ145aにて、各サスペンション装置S1〜S4に共通な減衰レベルCnの決定処理が、以下のように行われる。
まず、推定横Gは、上述した数1の式を用いて、当該自動車の車速V及び当該コーナーTの曲率半径Raに基づき算出される。
次に、減衰レベルCnは、次の表2のマップ状データに基づき、推定横Gと上述したすべり度合SPを用いて以下のように決定される。
Figure 2005104171
ここで、この表2のマップ状データでは、減衰レベルCnがすべり度合SP及び推定横Gとの間の関係において特定されている。しかして、上述のようにすべり度合SP=Hiと設定される場合には、推定横GがG1より大きくG2以下のとき、表2のデータに基づき減衰レベルCn=3と決定される。また、上述のようにすべり度合SP=Miと設定される場合には、推定横GがG1より大きくG2以下のとき、表2のデータに基づき減衰レベルCn=4と決定される。また、上述のようにすべり度合SP=Loと設定される場合には、推定横GがG1より大きくG2以下のとき、減衰レベルCn=5と決定される。
ここで、表2のデータにおける減衰レベルCn、推定横G及びすべり度合SPの間の関係を図20〜図22を用いて説明する。減衰レベルCnと推定横Gとの関係においては、図20〜図22にて示すごとく、推定横Gが大きくなるほど、減衰レベルCnは大きくなる。
また、減衰レベルCnとすべり度合SPとの関係においては、図20〜図22にて示すごとく、上述したすべり度合SPがSP=Lo、SP=Mi、SP=Hiとひどくなるほど、減衰レベルCnは小さくなる。すなわち、すべり度合がひどくなるほど、減衰レベルCnは小さくなる。
減衰レベル決定処理ルーチン140aの処理が上述のようにステップ141に進んだとき、フラグFがF=1であれば、上記コーナー制御実行中にあるため、判定がYESとなる。次に、現段階において、当該自動車が旋回状走行を開始していないことから、ステップ146において、上記第1実施形態と同様にステアリングセンサ42の検出出力に基づきNOと判定される場合は、ステップ145aにて、上述と同様に、各電磁弁13の絞り開度に共通な減衰レベルCnの決定処理が行われる。
一方、上記ステップ146において、当該自動車が旋回状走行を開始している場合には、YESと判定される。ついで、ステップ147にて、上記第1実施形態にて述べたと同様に当該自動車がコーナーTを通過したか否かが判定される。現段階では、ステップ146でYESと判定された直後であることから、ステップ147において上記第1実施形態と同様にNOと判定される。
これに伴い、ステップ145aでの減衰レベルCnの新たな決定を行うことなく、上記サスペンション制御プログラムは減衰レベル決定処理ルーチン140aのエンドステップに進む。このことは、当該自動車が旋回状走行を開始する直前において走行路面のすべり度合いをも考慮してステップ145aにて決定済みの減衰レベルCnが保持されることを意味する。この減衰レベルCnの保持はステップ147にてYESと判定されるまで維持される。
然る後、上記ステップ147において、上記第1実施形態にて述べたと同様に、当該自動車がコーナーTを脱出したことでYESと判定されると、ステップ148にて上記第1実施形態にて述べたと同様にF=0とセットされる。ついで、ステップ149aにおいて、ステップ143aでの処理と同様に、減衰レベルCnが当該自動車の通常走行用減衰レベルとしてCn=2と決定される。
上述のように減衰レベル決定処理ルーチン140a(図17及び図19参照)の処理が終了すると、次のステップ150(図17参照)において、上述したステップ143a、145a、147、149aのいずれかの処理に伴い、各電磁絞り弁13の絞り開度が次のように決定される。
上述したように、ステップ143aにおいて減衰レベルCnがCn=2と決定された場合には、各電磁絞り弁13の絞り開度βは、図15のβ−Cn特性から、減衰レベルCn=2に基づきβ=5と決定される。
このように絞り開度βが決定されると、ステップ150において、絞り開度βは、β=5を表すデータとして各駆動回路60a〜60dへ出力される。すると、これらの出力データに基づき、各駆動回路60a〜60dは、各電磁絞り弁13を駆動する。この駆動は、当該各電磁絞り弁13の絞り開度を、共に、上記絞り開度β=5に調整するようになされる。
このように調整すると、上述したように絞り開度βがβ=5と大きいため、コーナーTへの進入直前の当該自動車の直進走行において、各サスペンション装置S1〜S4の減衰力は、小さくなるように制御されて、走行路面の上記すべり度合いにもかかわらず、当該自動車の直進走行時の乗り心地を良好にし得る。
また、上述したようにステップ142でYESと判定された後にステップ145aで減衰レベルCnが決定された場合には、ステップ150において、絞り開度βが、図15のβ−Cn特性から、減衰レベルCnに基づき以下のように決定される。
例えば、すべり度合SP=Hi(図18のステップ134a参照)と設定され、推定横GがG1より大きくG2以下であるために減衰レベルCn=3と決定された場合には、各電磁絞り弁13の絞り開度βは、図15のβ−Cn特性から、減衰レベルCn=3に基づきβ=4と決定される。このような決定は、当該自動車の走行路面が最悪のすべり度合にあることに対応する。
また、すべり度合SP=Lo(図18のステップ137a参照)と判定され、推定横GがG2より大きくG3以下であるために減衰レベルCn=6と決定された場合には、各電磁絞り弁13の絞り開度βは、図15のβ−Cn特性から、減衰レベルCn=6に基づきβ=1と決定される。このような決定は、当該自動車の走行路面が最もすべりにくい度合にあることに対応する。
次に、このように決定された絞り開度βは、ステップ150で、データとして各駆動回路60a〜60dへ出力される。この出力データに基づき、当該各サスペンション装置S1〜S4の減衰力が以下のように制御される。
例えば、上述のようにステップ150において絞り開度βが、β=4を表すデータとして各駆動回路60a〜60dへ出力されると、各駆動回路60a〜60dは、各電磁絞り弁13の絞り開度βを、それぞれ、β=4に調整するように各電磁絞り弁13を駆動する。
このように調整すると、各電磁絞り弁13は、上記第1実施形態と同様に、絞り開度β=4に基づき、当該サスペンション装置S1〜S4の減衰力を大きく減少させる。
また、上述のようにステップ150において絞り開度βが、β=1を表すデータとして各駆動回路60a〜60dへ出力されると、各駆動回路60a〜60dは、各電磁絞り弁13の絞り開度βを、それぞれ、β=1に調整するように各電磁絞り弁13を駆動する。
このように調整すると、各電磁絞り弁13は、上記第1実施形態と同様に、絞り開度β=1に基づき、当該各サスペンション装置S1〜S4の減衰力を大きく増加させる。
以上のように減衰力を制御することで、上記コーナー制御実行の開始直前までの当該自動車の直進走行において、各サスペンション装置S1〜S4の減衰力は、走行路面のすべり度合をも考慮して制御されることとなる。
換言すれば、例えば、上述したように絞り開度β=4と決定された場合には、当該自動車の走行路面が最悪のすべり度合にあることから、当該自動車のコーナーTへの進入直前において、当該各サスペンション装置S1〜S4の減衰力が大きく減少するように制御される。従って、上述のように走行路面が最悪のすべり度合にあるにもかかわらず、当該自動車の直進走行の際の乗り心地を良好にし得る。
また、上述したように絞り開度β=1と決定された場合には、当該自動車の走行路面がもっともすべりにくい度合にあることから、当該各サスペンション装置S1〜S4の減衰力が大きく増加するように制御される。これにより、当該自動車のコーナーTの走行の際の操舵安定性を良好にし得る。
また、上述したようにステップ146におけるNOとの判定後にステップ145aで減衰レベルCnが決定された場合には、上記コーナー制御実行の開始後、当該自動車によるコーナTへの進入直前までの直進走行において、各サスペンション装置S1〜S4の減衰力は、上述のようにステップ142でのYESとの判定後ステップ150における絞り開度βの調整でもって減衰力を制御する場合と同様に制御される。
また、上述したようにステップ146におけるYESとの判定後ステップ147においてNOと判定された場合には、ステップ146でYESと判定される直前にステップ145aで決定済みの減衰レベルCnが維持される。このことは、当該自動車のコーナーTへの進入直前に走行路面のすべり度合を考慮して制御した各サスペンション装置S1〜S4の減衰力を、上記第1実施形態と実質的に同様に、当該自動車のコーナーTへ進入後の減衰力として保持し利用するために事前に予測制御することを意味する。
従って、当該自動車がコーナーTに進入すると、各サスペンション装置S1〜S4は、当該自動車のコーナーTへの進入直前に予め制御済みの減衰力を維持するように予測制御される。その結果、コーナーTの路面状態がすべり状態にあっても、当該自動車のコーナーTに沿う旋回状の走行中における挙動安定性及び乗り心地を良好に維持し得る。
また、上述したようにステップ147におけるYESとの判定後ステップ149で減衰レベルCnがCn=2と決定された場合には、各電磁弁13の絞り開度βは、上記第1実施形態と同様に、図15のβ−Cn特性から、減衰レベルCn=2に基づきβ=5と決定される。
このように絞り開度βが決定されると、ステップ150において、絞り開度βは、β=5を表すデータとして各駆動回路60a〜60dへ出力される。すると、これらの出力データに基づき、各駆動回路60a〜60dは、各電磁絞り弁13を駆動する。この駆動は、当該各電磁絞り弁13の絞り開度を、共に、上記絞り開度β=5に調整するようになされる。
このように調整すると、上述したように絞り開度βがβ=5と大きいため、上記第1実施形態と同様に、コーナーTの通過後の当該自動車の直進走行において、各サスペンション装置S1〜S4の減衰力は、小さくなるように制御されて、当該自動車の直進走行時の乗り心地を良好にし得る。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)走行路面の凹凸度合いの判定にあたり、上記第1実施形態にて述べた各加速度センサ41a〜41dに代えて、単一の加速度センサを採用してもよい。また、走行路面の凹凸度合いの判定にあたり、各加速度センサ41a〜41dに代えて、当該自動車の車高を検出する車高センサや各サスペンション装置の伸縮長さを検出するストロークセンサを採用してもよい。
(2)推定横Gの算出にあたり、上述した数1の式により車速Vと減速補正係数Vrと曲率半径Raから推定横Gを算出することに限ることなく、例えば、当該自動車の車速Vから所定値だけマイナス補正して二乗したものを曲率半径Raで割ることで推定横Gを算出するようにしてもよい。
(3)当該自動車が走行している路面のすべり度合を判定するにあたり、上述した数2及び数3の式により当該自動車の駆動輪の回転速度と車速Vからすべり率を算出することに限ることなく、例えば、走行路面の画像や超音波センサの検出出力でもって走行路面のすべり度合を判定するようにしてもよい。
(4)サスペンション装置S1〜S4に代えて、例えば、エアサスペンション装置を採用してもよく、コーナーTに沿う走行中にも当該自動車の姿勢制御のために車高調整し得るアクティブサスペンション装置を採用してもよい。
(5)コーナーTの曲率半径Raには、当該コーナーに含まれる全ノードNの曲率半径の最小値を採用することに限らず、曲率半径が小さい方の数点の平均値をそのコーナーの曲率半径Raに採用してもよい。
(6)セダン型自動車に限ることなく、一般に車両であればよく、例えば、ワゴンやマイクロバスもしくは電車に本発明を適用してもよい。
(7)各電磁弁13の絞り開度は、共通の減衰レベルに基づき調整するのではなく、相互に独立の減衰レベルに基づきそれぞれ調整するようにしてもよい。
(8)当該自動車のコーナーTへの進入前に事前に予測されるサスペンション装置の減衰力は、走行路面の凹凸状態或いはすべり状態に限ることなく、例えば、凹凸状態及びすべり状態の混合状態に対して予測制御するようにしてもよい。
(9)ステップ146の判定基準としては、ステアリングセンサ42の検出出力に限ることなく、例えば、ジャイロセンサ41eの検出出力を採用してもよい。
(10)推定横Gは、曲率半径Raに代えて、上記ノードのノード角(旋回角θに対応)を用いて算出してもよい。
(11)本発明は、自動車用サスペンション制御システムに限ることなく自動車用サスペンション制御方法であってもよい。
本発明に係る自動車用サスペンション制御システムの第1実施形態を示すブロック図である。 当該自動車における各サスペンション装置の概略配設図である。 図2の一サスペンション装置の拡大側面図である。 当該サスペンション装置の等価回路図である。 図1のナビゲーション装置のコンピュータにて実行されるナビゲーション制御プログラムを表すフローチャートである。 図5のナビゲーション基本処理ルーチンの詳細フローチャートである。 図5の走行環境認識処理ルーチンの詳細フローチャートである。 図1における電子制御装置のマイクロコンピュータにて実行されるサスペンション制御プログラムを表すフローチャートである。 図8の凹凸度合設定処理ルーチンを表す詳細フローチャートである。 図8の減衰レベル決定処理ルーチンを表す詳細フローチャートである。 当該自動車が走行する曲路開始点を含む道路の概略図である。 上記第1実施形態において減衰レベルCnと推定横Gとの関係を凹凸度合P=Hiにて示すグラフである。 上記第1実施形態において減衰レベルCnと推定横Gとの関係を凹凸度合P=Miにて示すグラフである。 上記第1実施形態において減衰レベルCnと推定横Gとの関係を凹凸度合P=Loにて示すグラフである。 電磁絞り弁の絞り開度βと減衰レベルCnの関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態を示すブロック図である。 図16における電子制御装置のマイクロコンピュータにて実行されるサスペンション制御プログラムを表すフローチャートである。 図17のすべり度合設定処理ルーチンを表す詳細フローチャートである。 図17の減衰レベル決定処理ルーチンを表す詳細フローチャートである。 上記第2実施形態において減衰レベルCnと推定横Gとの関係をすべり度合SP=Hiにて示すグラフである。 上記第2実施形態において減衰レベルCnと推定横Gとの関係をすべり度合SP=Miにて示すグラフである。 上記第2実施形態において減衰レベルCnと推定横Gとの関係をすべり度合SP=Loにて示すグラフである。
符号の説明
B…車体、E…電子制御装置、N…ナビゲーション装置、
R1、R2…ロワーアーム、S1、S2、S3、S4…サスペンション装置、
T…コーナー、V…車速、30b…車速センサ、30f…コンピュータ、
41a〜41d…加速度センサ、42…ステアリングセンサ、
43a〜43b…回転速度センサ、50…マイクロコンピュータ、
60a〜60d…駆動回路。

Claims (11)

  1. ナビゲーション装置を搭載してなる車両のばね下部材とばね上部材との間に介装されて減衰力に応じて伸縮作動するサスペンション手段と、
    車両の走行路面の凹凸状態を検出する凹凸状態検出手段と、
    車両の走行速度を車速として検出する車速検出手段と、
    車両がその走行路面の走行中に当該走行路面のコーナーに近づいたとき、前記検出車速、前記検出凹凸状態及び前記ナビゲーション装置からの前記コーナーに関する情報に基づき、前記サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出する調整量算出手段と、
    この調整量算出手段によって算出された調整量でもって前記サスペンション手段の減衰力を制御するように前記調整量を当該サスペンション手段に出力する出力手段とを備える車両用サスペンション制御システム。
  2. 車両の旋回を検出する旋回検出手段と、
    この旋回検出手段により検出された車両の旋回に基づき、車両の前記コーナーへの進入か否かを判定する進入判定手段とを備え、
    前記出力手段は、前記進入判定手段による前記コーナーへの進入との判定に伴い、前記調整量算出手段からの調整量でもって前記サスペンション手段の減衰力を制御するように前記調整量を当該サスペンション手段に出力することを特徴とする請求項1に記載の車両用サスペンション制御システム。
  3. 前記調整量算出手段は、前記凹凸状態検出手段により検出された凹凸状態から所定の凹凸状態に対応する周波数凹凸状態成分を抽出し、このように抽出した周波数凹凸状態成分に基づき、前記サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出することを特徴とする請求項1或いは2に記載の車両用サスペンション制御システム。
  4. 前記調整量算出手段は、前記進入判定手段による前記コーナーへの進入との判定に伴い、前記調整量の算出を停止するとともに、この停止時の前記調整量を、車両の前記コーナーに沿う走行のための前記サスペンション手段の減衰力に対応する調整量として決定するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の車両用サスペンション制御システム。
  5. ナビゲーション装置を搭載してなる車両のばね下部材とばね上部材との間に介装されて減衰力に応じて伸縮作動するサスペンション手段と、
    車両の走行路面のすべり状態を検出するすべり状態検出手段と、
    車両の走行速度を車速として検出する車速検出手段と、
    車両がその走行路面の走行中に当該走行路面のコーナーに近づいたとき、前記検出車速、前記検出すべり状態及び前記ナビゲーション装置からの前記コーナーに関する情報に基づき、前記サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出する調整量算出手段と、
    この調整量算出手段によって算出された調整量でもって前記サスペンション手段の減衰力を制御するように前記調整量を当該サスペンション手段に出力する出力手段とを備える車両用サスペンション制御システム。
  6. 車両の旋回を検出する旋回検出手段と、
    この旋回検出手段により検出された車両の旋回に基づき、車両の前記コーナーへの進入か否かを判定する進入判定手段とを備え、
    前記出力手段は、前記進入判定手段による前記コーナーへの進入との判定に伴い、前記調整量算出手段からの調整量でもって前記サスペンション手段の減衰力を制御するように前記調整量を当該サスペンション手段に出力することを特徴とする請求項5に記載の車両用サスペンション制御システム。
  7. 前記調整量算出手段は、前記すべり状態検出手段により検出されたすべり状態から所定のすべり度合いを決定し、このように決定したすべり度合いに基づき、前記サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出することを特徴とする請求項5或いは6に記載の車両用サスペンション制御システム。
  8. 前記調整量算出手段は、前記進入判定手段による前記コーナーへの進入との判定に伴い、前記調整量の算出を停止するとともに、この停止時の前記調整量を、車両の前記コーナーに沿う走行のための前記サスペンション手段の減衰力に対応する調整量として決定するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の車両用サスペンション制御システム。
  9. ナビゲーション装置及びサスペンション手段を搭載してなる車両がその走行路面の走行中に当該走行路面のコーナーに近づいたとき、当該車両の現在位置にて検出される前記走行路面の路面状態及び前記ナビゲーション装置から出力される前記コーナーに関する情報の双方に基づき前記サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出し、この算出調整量でもって車両の走行における前記サスペンション手段の減衰力の制御を行うようにした車両用サスペンション制御方法。
  10. ナビゲーション装置及びサスペンション手段を搭載してなる車両がその走行路面の走行中に当該走行路面のコーナーに近づいたとき、当該車両の現在位置にてそれぞれ検出される車速及び前記走行路面の凹凸状態並びに前記ナビゲーション装置から出力される前記コーナーに関する情報に基づき、前記サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出し、この算出調整量でもって車両の走行における前記サスペンション手段の減衰力の制御を行うようにした車両用サスペンション制御方法。
  11. ナビゲーション装置及びサスペンション手段を搭載してなる車両がその走行路面の走行中に当該走行路面のコーナーに近づいたとき、当該車両の現在位置にてそれぞれ検出される車速及び前記走行路面のすべり状態並びに前記ナビゲーション装置から出力される前記コーナーに関する情報に基づき、前記サスペンション手段の減衰力に対応する調整量を算出し、この算出調整量でもって車両の走行における前記サスペンション手段の減衰力の制御を行うようにした車両用サスペンション制御方法。
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