JP4241233B2 - 車両用サスペンション制御システム - Google Patents

車両用サスペンション制御システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用サスペンション制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用サスペンション制御システムにおいては、下記特許文献1に開示された自動車用サスペンション制御システムがある。このサスペンション制御システムによれば、当該自動車の各車輪近傍にて各ロワーアームと車体との間に介装されている各サスペンション装置は、その減衰力にて、当該自動車の走行路面から各車輪を介し作用する衝撃を吸収するように制御される。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−345509号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記サスペンション制御システムにおいては、各サスペンション装置の減衰力は、当該自動車の運転状況及び車載用ナビゲーション装置からの道路環境情報によって、各サスペンション装置に共通に算出される。
【0005】
しかし、上記サスペンション制御システムでは、当該自動車における乗員の乗車状況が考慮されていないため、例えば、乗員が運転席のみに着座する場合と、当該乗員が運転席及び後部座席の双方に着座する場合とでは、各サスペンション装置にかかる荷重が異なる。
【0006】
従って、各サスペンション装置の減衰力が、当該自動車における各乗員の乗車状況に適するようには、制御され得ず、その結果、当該自動車の操縦安定性や乗り心地の悪化を招くという不具合が生じる。
【0007】
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、車両における乗員の乗車状況に適するように各サスペンション装置の減衰力を別々に制御することで、当該車両の操縦安定性や各乗員毎の乗り心地を向上させるようにした車両用サスペンション制御システムを提供することを目的とする。
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明は、車両のばね下部材とばね上部材との間に同車両の互いに離れた位置に介装された複数のサスペンション装置と、当該車両の車室に設置した複数の座席の各着座部に作用するシート荷重をそれぞれ検出する複数の乗員センサと、前記複数のサスペンション装置に共通して設定すべき減衰係数比を設定する減数係数比設定手段と、前記車両における乗員の前記座席への着席状況に応じた荷重係数を設定する荷重係数設定手段と、前記ばね上部材の荷重と前記乗員センサによって検出された前記各シート荷重に前記荷重係数による重みを付与した重み付け荷重とに基づき、前記各サスペンション装置にそれぞれ加わるサスペンション荷重を算出するサスペンション荷重算出手段と、前記算出したサスペンション荷重に基づき、前記各サスペンション装置の減衰係数比が前記設定すべき減衰係数比となるように前記各サスペンション装置の減衰係数をそれぞれ算出する減衰係数算出手段とを備えて、前記算出した各減衰係数に基づき各サスペンション装置を制御する車両用サスペンション制御システムを提供するものである。
【0009】
上記のように構成した本発明による車両用サスペンション制御システムにおいては、「車両における乗員の座席への着席状況に応じた荷重係数を設定する荷重係数設定手段」と「ばね上部材の荷重と乗員センサによって検出された各シート荷重に荷重係数による重みを付与した重み付け荷重とに基づき、各サスペンション装置にそれぞれ加わるサスペンション荷重を算出するサスペンション荷重算出手段」を設けて、「算出したサスペンション荷重に基づき、前記各サスペンション装置の減衰係数比が設定すべき減衰係数比となるように各サスペンション装置の減衰係数をそれぞれ算出して、算出した各減衰係数に基づき各サスペンション装置を制御する」ことにより、各サスペンション装置が各乗員の乗車状況に応じて最適な減衰係数(減衰力)にて個別に制御され、車両の操縦安定性と乗員の乗り心地を一層向上させることができる。
【0011】
本発明をナビゲーション装置を搭載した車両に適用する場合には、車両のばね下部材とばね上部材との間に同車両の互いに離れた位置に介装された複数のサスペンション装置と、地図データを記憶する記憶手段と、前記車用の現在位置と同現在位置における車両の速度である現速度を取得する車両情報取得手段と、当該車両の車室に設置した複数の座席の各着座部に作用するシート荷重をそれぞれ検出する複数の乗員センサと、前記地図データに基づき、前記現在位置から前記車両の進行方向前方に存在するコーナーまでの距離が所定値未満か否かを判定する現在位置判定手段と、該現在位置判定手段により前記現在位置から前記コーナーまでの距離が所定値未満であると判定されたとき、前記取得した現速度と前記現在位置における前記コーナーへの推奨進入速度との速度差を表す情報に基づき前記各サスペンション装置に共通して設定すべきコーナー走行用減衰係数比を設定する減衰係数比設定手段と、前記車両における乗員の前記座席への着席状況に応じた荷重係数を設定する荷重係数設定手段と、前記ばね上部材の荷重と、前記乗員センサによって検出された各シート荷重に前記荷重係数による重みを付与した重み付け荷重とに基づき、前記各サスペンション装置にそれぞれ加わるサスペンション荷重を算出するサスペンション荷重算出手段と、前記算出したサスペンション荷重に基づき、前記各サスペンション装置の減衰係数比が前記コーナー走行用減衰係数比となるように前記各サスペンション装置の減衰係数をそれぞれ算出する減衰係数算出手段とを備えて、前記算出した各減衰係数に基づき前記各サスペンション装置を制御する車両用サスペンション制御システムを提供するのが望ましい。
【0012】
上記のように構成した車両用サスペンション制御システムにおいては、ナビゲーション装置の出力情報を利用して設定されるコーナー走行用減衰係数比を、各サスペンション装置の減衰係数の算出に用いれば、車両のコーナー走行時に適した当該各サスペンション装置の減衰係数をそれぞれ独立的に算出することとなる。 従って、各サスペンション装置は、車両のコーナー走行時における各乗員の乗車状況に合わせ最適な減衰係数、即ち減衰力にて個別に制御され、その結果、車両のコーナー走行時において、車両の操縦安定性や乗員毎の乗り心地を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面により説明すると、図1は、本発明に係るサスペンション制御システムをセダン型自動車に適用した例を示している。このサスペンション制御システムは、サスペンション装置S1〜S4と、電子制御装置Eとにより構成されている。
【0020】
サスペンション装置S1は、図2にて示すごとく、当該自動車の右側前輪の近傍部位に設けたロワーアームR1(ばね下部材)と、このロワーアームR1に対する車体B(ばね上部材)の対応部位(以下、右側前輪対応部位ともいう)との間に介装されている。
【0021】
このサスペンション装置S1は、図3にて示すごとく、ダンパー10及びコイルスプリング20を備えており、当該ダンパー10は、その下端部にて、ロワーアームR1上に支持されている。コイルスプリング20は、ダンパー10の外周面の軸方向中間部位に設けたつば部10aと車体Bの上記右側前輪対応部位との間にて、ダンパー10に外方から同軸的に嵌装されている。これにより、コイルスプリング20は、車体Bの上記右側前輪対応部位を上方へ付勢する。
【0022】
ここで、ダンパー10の構成及び機能につき、図4で示す等価回路でもって説明する。当該ダンパー10は、ピストン11と、油圧式シリンダ12とを備えており、ピストン11は、シリンダ12内に軸方向に摺動可能に嵌装されて、シリンダ12の内部を上下両側油圧室12a、12bに区画する。
【0023】
また、当該ダンパー10は、電磁絞り弁13を備えており、この電磁絞り弁13は、その絞り開度に基づき、両油圧室12a、12bを連通させる。また、当該ダンパー10は、ピストンロッド14を備えており、当該ピストンロッド14は、ピストン11から油圧室12aを通り延出し、その上端部にて、車体Bの上記右側前輪対応部位に連結されている。
【0024】
このように構成したダンパー10では、ピストン11が上方へ摺動すると、油圧室12a内の作動油は、電磁絞り弁13を通り、油圧室12b内に流動する。また、ピストン11が下方へ摺動すると、油圧室12b内の作動油は、電磁絞り弁13を通り、油圧室12a内へ流動する。本実施形態において、電磁絞り弁13は、その絞り開度に応じて、両油圧室12a、12b間の作動油の流動量を調整するが、この電磁絞り弁13の絞り開度は、当該電磁絞り弁13の作動油の流通抵抗(即ち、ダンパー10ひいてはサスペンション装置S1の減衰力に対応)の増大(或いは減少)に応じて、減少(或いは増大)する。
【0025】
また、サスペンション装置S2は、当該自動車の右側後輪の近傍部位に設けたロワーアームR2と、このロワーアームR2に対する車体Bの対応部位(以下、右側後輪対応部位ともいう)との間に介装されている。サスペンション装置S3(図1参照)は、当該自動車の左側前輪の近傍部位に設けたロワーアーム(図示しない)と、このロワーアームに対する車体Bの対応部位(以下、左側前輪対応部位ともいう)との間に介装されている。また、サスペンション装置S4(図1参照)は、当該自動車の左側後輪の近傍部位に設けたロワーアーム(図示しない)と、このロワーアームに対する車体Bの対応部位(以下、左側後輪対応部位ともいう)との間に介装されている。
【0026】
これらサスペンション装置S2〜S4は、それぞれ、サスペンション装置S1と同様に、ダンパー10及びコイルスプリング20を有しており、当該各サスペンション装置S2〜S4は、ダンパー10及びコイルスプリング20により、サスペンション装置S1と同様の機能を発揮する。
【0027】
次に、電子制御装置Eの構成を、図1に基づき、ナビゲーション装置Nとの関係において説明する。ナビゲーション装置Nは、ジャイロセンサ30aと、GPSセンサ30bと、車速センサ30cとを備えており、ジャイロセンサ30aは、当該自動車の進行方向を検出する。GPSセンサ30bは、複数の静止衛星からの各電波に基づき、当該自動車の現在位置を検出する。車速センサ30cは、当該自動車の走行速度を検出する。
【0028】
また、ナビゲーション装置Nは、入力装置30dと、記憶装置30eと、コンピュータ30fと、出力装置30gとを備えており、入力装置30dは、その操作により、必要な情報をコンピュータ30fに入力する。記憶装置30eには、一連の地図データがコンピュータ30fにより読み出し可能にデータベースとして記憶されている。
【0029】
コンピュータ30fは、図6〜図8に示すフローチャートに従い、ナビゲーション制御プログラムを実行する。当該コンピュータ30fは、上記ナビゲーション制御プログラムの実行中において、入力装置30dの操作出力や記憶装置30eの記憶データ並びにジャイロセンサ30a、GPSセンサ30b及び車速センサ30cの各検出出力に基づき、当該自動車の経路案内に必要な処理及び当該自動車の走行環境の分析に必要な処理等を行う。出力装置30gは、コンピュータ30fによる制御のもと、当該自動車において必要なデータを情報として表示する。
【0030】
電子制御装置Eは、図1にて示すごとく、乗員センサ40a〜40dと、マイクロコンピュータ50と、駆動回路60a〜60dとを備えている。
【0031】
乗員センサ40aは、当該自動車の運転席70a(図5参照)の着座部71に内蔵されており、この乗員センサ40aは、当該着座部71上にかかる荷重を検出する。乗員センサ40bは、当該自動車の後部席70b(図5参照)の右側着座部72に内蔵されており、この乗員センサ40bは、当該着座部72上にかかる荷重を検出する。
【0032】
乗員センサ40cは、当該自動車の助手席70c(図5参照)の着座部73に内蔵されており、この乗員センサ40cは、当該着座部73上にかかる荷重を検出する。乗員センサ40dは、当該自動車の後部席70d(図5参照)の左側着座部74に内蔵されており、この乗員センサ40dは、当該着座部74上にかかる荷重を検出する。なお、各着座部71〜74に係る荷重は、以下、シート荷重ともいい、このシート荷重としては、当該各着座部71〜74に着座する乗員の体重や各着座部71〜74に載置される荷物が挙げられる。
【0033】
マイクロコンピュータ50は、図9及び図10に示すフローチャートに従い、サスペンション制御プログラムを実行する。当該マイクロコンピュータ50は、上記サスペンション制御プログラムの実行中において、ナビゲーション装置Nのコンピュータ30fの出力並びに乗員センサ40a〜40d及び車速センサ30cの各検出出力に基づき、各サスペンション装置S1〜S4の減衰度合いを調整するに必要な処理等を行う。
【0034】
駆動回路60a〜60dは、マイクロコンピュータ50により制御されて、各サスペンション装置S1〜S4の各電磁絞り弁13を駆動する。
【0035】
以上のように構成した本実施形態において、ナビゲーション装置Nのコンピュータ30fが、図6のフローチャートに従い、上記ナビゲーション制御プログラムの実行を開始すると、ナビゲーション基本処理ルーチン100において、ナビゲーション装置Nの経路案内に必要とされる基本的処理が以下のようになされる(図7参照)。
【0036】
まず、入力装置30dの操作により所望の地図の表示要求があれば、図7のステップ101においてYESと判定される。ついで、ステップ102において、上記所望の地図を表す地図データの読み出し処理がなされる。これに伴い、当該地図データは記憶装置30eから読み出される。然る後、ステップ103において、上記所望の地図の表示処理がなされる。このため、出力装置30gが、上記地図データに基づき上記所望の地図を表示する。
【0037】
ついで、ステップ104において、経路探索処理がなされる。この経路探索処理では、上記表示地図上にて、ジャイロセンサ30a及びGPSセンサ30bの検出出力及び入力装置30dによる入力目的地に基づいて経路探索がなされる。そして、ステップ105において、上記経路探索結果に基づいて、当該自動車に対する経路案内処理がなされる。これに伴い、当該自動車は上記探索案内経路に沿い走行する。
【0038】
上述のようにナビゲーション基本処理ルーチン100の処理が終了すると、走行環境認識処理ルーチン110(図6参照及び図8参照)の処理が次のようになされる。まず、図11にて示すごとく、当該自動車の進行方向において走行道路が直線道路からコーナーTへ曲がり始める位置(以下、曲路開始点Kという)、コーナーTの曲率半径及びこのコーナーTへの当該自動車による進入推奨車速等を算出するための基準位置となる複数のノードNが、上記地図データ上の道路に沿って設定されるものとする。
【0039】
しかして、図8のステップ111において、曲路開始点Kは、以下のように判定される。
【0040】
まず、当該自動車の進行方向に存在する各ノードNにおいて、図11にて示すごとく直線Yaと直線Ybとのなす角が旋回角θとして算出される。ここで、直線Yaは、対象ノードからその後方へ所定距離Laだけ離れた位置の前後に存在するノード同士を通る直線である。また、直線Ybは、対象ノードからその前方へ所定距離Lbだけ離れた位置の前後に存在するノード同士を通る直線である。
【0041】
上述のようにノードN毎に旋回角θが算出されると、これら旋回各θのうち、所定値より大きな旋回角θを特定する最初のノードが上記曲路開始点Kと判定される。ついで、ステップ112において、コーナーTの曲路としての曲率半径が、コーナーTにおいて対象となるノードNの前後に位置してなる二点のノードを含め合計三点のノードを通る円の半径として算出される。このような曲率半径の算出は、各ノードNごとになされ、当該各曲率半径に対応する推奨車速が各対応ノードNの推奨車速として設定される。
【0042】
然る後、ステップ113において、当該自動車のコーナーTへの導入車速の分析処理がなされる。この分析処理では、当該自動車の現在位置Xから前方への所定距離内に存在する各ノードNごとに、上記各対応推奨車速まで安全に減速できる車速であって現在位置Xでの当該自動車の最大車速がそれぞれ算出される。そして、上記各最大車速のうち最小なものが当該自動車の現在位置Xにおける推奨車速Vreqと設定される。
【0043】
ついで、車速幅ΔVが、次の数1の式を用いて、上記推奨車速Vreq及び当該自動車の現車速Vcに基づき算出される。
【0044】
【数1】
ΔV=Vc−Vreq
この数1の式によれば、車速幅ΔVが小さいほど、現車速Vcが推奨車速Vreqに近いことから、当該自動車が適正な車速にてコーナーTに進入し得ると分析される。逆に、車速幅ΔVが大きいほど、現車速Vcが推奨車速Vreqから大きく離れていることから、当該自動車は速度過大でコーナーTに進入し、かつ当該自動車に作用する遠心力がコーナーTでの当該自動車の旋回時に大きくなると分析される。
【0045】
以上のようにしてステップ113での処理が終了すると、図6のステップ120において、走行環境情報伝達処理がなされる。この処理では、走行環境認識処理ルーチン110にて判定された上記曲路開始点Kに関する情報及びコーナーTに進入する際の推奨車速Vreqに対する車速幅ΔVが電子制御装置Eに出力される。
【0046】
また、電子制御装置Eのマイクロコンピュータ50が、図9のフローチャートに従い、上記サスペンション制御プログラムを実行している間に、減衰係数比設定処理ルーチン130(図10参照)の処理に進むと、ステップ131において、当該自動車がコーナー制御実行中にあるか否かが判定される。ここで、コーナー制御実行中とは、当該自動車がその現在位置XとコーナーTからの通過位置との間に位置することをいう。従って、当該自動車がコーナー制御実行中になければ、ステップ131での判定はNOとなり、一方、当該自動車がコーナー制御実行中にあればステップ131での判定はYESとなる。
【0047】
上述のようにステップ131での判定がNOとなれば、次のステップ132において、当該自動車の現在位置Xから曲路開始点Kまでの距離Lが所定値未満か否かが判定される。現段階にて、当該距離Lが上記所定値未満でなければ、ステップ132にてNOと判定され、ついで、ステップ133にて、減衰係数比Cratioを当該自動車の通常走行用として各サスペンション装置S1〜S4に共通にする設定処理が行われる。なお、減衰係数比Cratioは、減衰係数Cの臨界減衰係数Ccに対する比(通常、0.35〜0.5の範囲以内の値)であって、次の数2の式で表される。
【0048】
【数2】
Cratio=C/Cc
一方、上述したステップ132における判定がYESになると、上記距離Lが上記所定値未満であることから、ステップ134にてフラグFがF=1とセットされる。なお、F=0は、上記距離Lが所定値以上の状態であることを示す。
【0049】
ステップ134での処理後、ステップ135にて、当該自動車がコーナーTに入る直前の位置にあることを前提に、各サスペンション装置S1〜S4に共通な減衰係数比の設定が以下のようになされる。また、上記ステップ131での判定がYESとなり、ステップ136において、コンピュータ30fからのジャイロセンサ30aの検出出力に基づき当該自動車がコーナーTを通過していないことによりNOと判定される場合にも、各サスペンション装置S1〜S4に共通な減衰係数比の設定が以下のようになされる。
【0050】
即ち、各サスペンション装置S1〜S4に共通に設定されるべき減衰係数比Cratioは、車速幅ΔVと減衰係数比Cratioとの間の関係を表すデータ(以下、ΔV−Cratioデータという)に応じて設定される。ここで、ΔV−Cratioデータは、車速幅ΔVの増大により当該減衰係数比Cratioを増大し、また、車速幅ΔVの減少により当該減衰係数比Cratioを減少させるように設定されている。
【0051】
また、当該自動車がコーナーTを通過したことでコンピュータ30fからのジャイロセンサ30aの検出出力に基づき上記ステップ136にてYESと判定されると、ステップ137にてF=0とセットされ、ステップ138において、ステップ133での処理と同様に、各サスペンション装置S1〜S4に共通な減衰係数比が設定される。
【0052】
上述のように減衰係数比設定処理ルーチン130(図9参照)の処理が終了すると、次のステップ140において、荷重入力処理がなされる。この荷重入力処理では、乗員センサ40aの検出出力が運転席70aの着座部71にかかるシート荷重Waとしてステップ140にてセットされる。また、乗員センサ40bの検出出力が後部席70bの右側着座部72にかかるシート荷重Wbとしてステップ140にてセットされる。また、乗員センサ40cの検出出力が助手席70cの着座部73にかかるシート荷重Wcとしてステップ140にてセットされる。また、乗員センサ40dの検出出力が後部席70dの左側着座部74にかかるシート荷重Wdとしてステップ140にてセットされる。
【0053】
ついで、減衰係数算出処理ルーチン150において、乗車状況に応じた減衰係数(サスペンション装置の減衰力の大きさに相当)の算出処理がなされる。まず、この減衰係数算出処理にあたり、各サスペンション装置S1、S2、S3及びS4にそれぞれかかる荷重W1、W2、W3及びW4が、当該自動車の車体重量Wm及びシート荷重Wa〜Wdに基づき、次の数3〜数6の式を用いて、それぞれ算出される。なお、以下、各荷重W1、W2、W3及びW4を、以下、サスペンション荷重W1、W2、W3及びW4ともいう。
【0054】
【数3】
W1=Wm/4+Wa×K1+Wb×K2+Wc×K3+Wd×K4
【0055】
【数4】
W2=Wm/4+Wa×K2+Wb×K1+Wc×K4+Wd×K3
【0056】
【数5】
W3=Wm/4+Wa×K3+Wb×K4+Wc×K1+Wd×K2
【0057】
【数6】
W4=Wm/4+Wa×K4+Wb×K3+Wc×K2+Wd×K1
ここで、係数K1は、当該自動車における同位置乗車を考慮した荷重係数である。K2は、当該自動車における前後対称乗車を考慮した荷重係数である。K3は、当該自動車における左右対象乗車を考慮した荷重係数である。K4は、当該自動車における対角位置乗車を考慮した荷重係数である。なお、K1+K2+K3+K4=1であり、例えば、K1=0.5、K2=0.2、K3=0.2、K4=0.1と設定されている。
【0058】
しかして、サスペンション装置S1の減衰係数C1、サスペンション装置S2の減衰係数C2、サスペンション装置S3の減衰係数C3及びサスペンション装置S4の減衰係数C4は、上記サスペンション装置S1〜S4において共通な減衰係数比Cratio及び上記サスペンション荷重W1〜W4に基づき、次の数7〜数10の式を用いて算出される。
【0059】
【数7】
C1=Cratio×2{(W1/g)×ks}1/2
【0060】
【数8】
C2=Cratio×2{(W2/g)×ks}1/2
【0061】
【数9】
C3=Cratio×2{(W3/g)×ks}1/2
【0062】
【数10】
C4=Cratio×2{(W4/g)×ks}1/2
ここで、ksは、各サスペンション装置S1〜S4における共通のばね定数である。また、数7〜数10の式の各々において右辺のうち減衰係数比Cratioを除く項は、臨界減衰係数Ccに相当する項である。なお、臨界減衰係数比Cratioは、上述の0.35〜0.5の範囲以内の値に予め設定されているものとする。
【0063】
このようにして各減衰係数C1〜C4が算出されると、各サスペンション装置S1〜S4の電磁絞り弁13の絞り開度が、各サスペンション装置S1〜S4の減衰度合いを同一にするように当該絞り開度と減衰係数との関係を定めた絞り開度−減衰係数データに基づき、各減衰係数に応じてそれぞれ別々に設定される。なお、各サスペンション装置S1〜S4の減衰度合いを同一にすることは、各サスペンション装置S1〜S4のダンパーのピストンの摺動速度を同一にすることを意味する。
【0064】
ここで、絞り開度−減衰係数データでは、各サスペンション装置の減衰度合いを同一にするべく、電磁絞り弁13の絞り開度(例えば、サスペンション装置S1の電磁絞り弁の絞り開度)が対応の減衰係数(例えば、サスペンション装置S1の減衰係数)の増大(或いは減少)に応じて減少(或いは増大)するように設定されている。
【0065】
例えば、当該自動車において、運転席70aの着座部71及び後部席70dの左側着座部74のみに乗員が乗車している場合、後部席70bの右側着座部72にて検出されるシート荷重はWb=0となり、同様に、助手席70cの着座部73にて検出されるシート荷重はWc=0となる。
【0066】
ここで、上述した数3〜数6の式において、荷重係数の中で最大の値をもつ荷重係数K1は、各サスペンション荷重W1及びW4のみに影響し、サスペンション荷重W2及びW3には荷重係数K2及びK3しか影響しない。このことにより、上述した各荷重係数K1〜K3の値を考慮すれば、サスペンション荷重W2及びW3は、サスペンション荷重W1及びW4に対して小さくなることがわかる。
【0067】
従って、各減衰係数C1〜C4は、上述のような荷重差をもつサスペンション荷重W1〜W4から上述した数7〜数10の式を用いて、各サスペンション装置S1〜S4に対応するように個別に算出され、各絞り開度が各減衰係数に対応して決定される。
【0068】
ちなみに、各サスペンション装置S1〜S4の減衰力と減衰係数との関係に敷衍すると、各サスペンション装置S1〜S4の減衰力は、当該各サスペンション装置の減衰度合いを同一にするように減衰力と各減衰係数との関係を定めた各減衰力−減衰係数データに基づき各減衰係数C1〜C4に応じてそれぞれ別々に設定される。ここで、上記減衰力−減衰係数データでは、各サスペンション装置の減衰度合いを同一にするべく、減衰力(例えば、サスペンション装置S1の減衰力)が対応の減衰係数(例えば、減衰係数C1)の増大(或いは減少)に応じて増大(或いは減少)するように設定されている。
【0069】
上述のようにサスペンション装置S1〜S4の各電磁絞り弁13の絞り開度が決定されると、これら電磁絞り弁13の絞り開度は、図9のステップ160において、データとして各駆動回路60a〜60dへ出力される。
【0070】
これに従い、各駆動回路60a〜60dは、各電磁絞り弁13を駆動し、当該各電磁絞り弁13の絞り開度を、上記各対応の設定絞り開度に調整する。ここで、当該電磁絞り弁13の決定絞り開度が小さい場合には、対応のダンパー10の両油圧室12a、12b間の作動油の流量を減少させ、各サスペンション装置の減衰度合いを同一にするように当該ダンパー10に対応するサスペンション装置の減衰力を増大させる。逆に、上記電磁絞り弁13の決定絞り開度が大きい場合には、対応のダンパー10の両油圧室12a、12b間の作動油の流量を増大させ、各サスペンション装置の減衰度合いを同一にするように当該対応サスペンション装置の減衰力を減少させる。
【0071】
これにより、当該各サスペンション装置S1〜S4の減衰係数比Cratio、即ち減衰度合いが、各サスペンション装置S1〜S4につき全て同一となるように、各減衰力が各サスペンション装置S1〜S4ごとにそれぞれ制御される。
【0072】
従って、上述した各サスペンション装置は、各乗員の乗車状況に合わせ最適な減衰力にて個別に制御され、その結果、当該自動車の操縦安定性や乗員毎の乗り心地を向上させることができる。
【0073】
なお、本発明の実施にあたり、上記実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)各サスペンション装置S1〜S4にかかるサスペンション荷重は、乗員センサ40a〜40dによることなく、圧力センサその他の各種センサにより各サスペンション装置S1〜S4にかかる荷重を検出するようにしてもよい。
(2)各サスペンション荷重は、当該自動車停車時の各サスペンション装置に備えられたピストン11のストロークを検出する変位センサの検出出力より算出するようにしてもよい。また、各サスペンション荷重は、上述したばね下部材とばね上部材との間の相対変位を検出する変位センサの検出出力より算出するようにしてもよい。
(3)対象となる車両は、セダン型自動車に限ることなく、例えば、ワゴンやマイクロバスもしくは電車等のセダン型と異なる座席からなる車両に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用サスペンション制御システムのブロック図である。
【図2】当該自動車に対する各サスペンション装置の概略配置図である。
【図3】図2の一サスペンション装置の拡大側面図である。
【図4】サスペンション装置のダンパーの等価回路図である。
【図5】当該自動車の平面図である。
【図6】図1のナビゲーション装置のコンピュータにて実行されるナビゲーション制御プログラムを表すフローチャートである。
【図7】図6のナビゲーション基本処理ルーチンの詳細フローチャートである。
【図8】図6の走行環境認識処理ルーチンの詳細フローチャートである。
【図9】図1の電子制御装置のマイクロコンピュータにて実行されるサスペンション制御プログラムを表すフローチャートである。
【図10】図9の減衰係数比設定処理ルーチンを表す詳細フローチャートである。
【図11】当該自動車が走行する曲路開始点を含む道路の概略図である。
【符号の説明】
B…車体、E…電子制御装置、N…ナビゲーション装置、T…コーナー、
R1、R2…ロワーアーム、S1、S2、S3、S4…サスペンション装置、
30f…コンピュータ、40a、40b、40c、40d…乗員センサ、
50…マイクロコンピュータ。

Claims (3)

  1. 車両のばね下部材とばね上部材との間に同車両の互いに離れた位置に介装された複数のサスペンション装置と、
    当該車両の車室に設置した複数の座席の各着座部に作用するシート荷重をそれぞれ検出する複数の乗員センサと、
    前記複数のサスペンション装置に共通して設定すべき減衰係数比を設定する減数係数比設定手段と、
    前記車両における乗員の前記座席への着席状況に応じた荷重係数を設定する荷重係数設定手段と、
    前記ばね上部材の荷重と前記乗員センサによって検出された前記各シート荷重に前記荷重係数による重みを付与した重み付け荷重とに基づき、前記各サスペンション装置にそれぞれ加わるサスペンション荷重を算出するサスペンション荷重算出手段と、
    前記算出したサスペンション荷重に基づき、前記各サスペンション装置の減衰係数比が前記設定すべき減衰係数比となるように前記各サスペンション装置の減衰係数をそれぞれ算出する減衰係数算出手段とを備えて、
    前記算出した各減衰係数に基づき前記各サスペンション装置を制御する車両用サスペンション制御システム。
  2. ナビゲーション装置を搭載した車両のばね下部材とばね上部材との間に同車両の互いに離れた位置に介装された複数のサスペンション装置と、
    地図データを記憶する記憶手段と、
    前記車用の現在位置と同現在位置における車両の速度である現速度を取得する車両情報取得手段と、
    当該車両の車室に設置した複数の座席の各着座部に作用するシート荷重をそれぞれ検出する複数の乗員センサと、
    前記地図データに基づき、前記現在位置から前記車両の進行方向前方に存在するコーナーまでの距離が所定値未満か否かを判定する現在位置判定手段と、
    該現在位置判定手段により、前記現在位置から前記コーナーまでの距離が所定値未満であると判定されたとき、前記取得した現速度と前記現在位置における前記コーナーへの推奨進入速度との速度差を表す情報に基づき前記各サスペンション装置に共通して設定すべきコーナー走行用減衰係数比を設定する減衰係数比設定手段と、
    前記車両における乗員の前記座席への着席状況に応じた荷重係数を設定する荷重係数設定手段と、
    前記ばね上部材の荷重と、前記乗員センサによって検出された各シート荷重に前記荷重係数による重みを付与した重み付け荷重とに基づき、前記各サスペンション装置にそれぞれ加わるサスペンション荷重を算出するサスペンション荷重算出手段と、
    前記算出したサスペンション荷重に基づき、前記各サスペンション装置の減衰係数比が前記コーナー走行用減衰係数比となるように前記各サスペンション装置の減衰係数をそれぞれ算出する減衰係数算出手段とを備えて、
    前記算出した各減衰係数に基づき前記各サスペンション装置を制御する車両用サスペンション制御システム。
  3. 前記荷重係数は、各サスペンション装置に対する各座席の位置関係に応じた係数であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用サスペンション制御システム。
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