JP2005017653A - 電流源回路、並びに電流源回路を有する半導体装置 - Google Patents

電流源回路、並びに電流源回路を有する半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電流源としてカレントコピア回路等を採用することによって、電流設定と電流出力とが同じトランジスタによって行われるような、電流特性ばらつきの影響を抑えた電流源回路の提供並びにこのような回路を使用した有機EL表示装置への応用。
【解決手段】複数のカレントコピア、又は、複数のカレントミラーを用いた電流源に、基準電流を出力して前記電流源から出力される電流を設定する設定動作を時系列に行うことを特徴とする。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば有機EL素子を含むセルがマトリックス状に配置された有機EL表示装置を駆動するための、表示装置の各セルに電流を出力するような半導体装置の出力電流の基準電流を供給する電流源回路に関し、また、本発明は、この電流源回路を含んだ半導体装置に関する。さらに本発明は、より一般的に、前記有機EL素子等の、流れる電流に従って動作する電流負荷素子を備えた電流負荷装置を駆動するために電流を出力する半導体装置の出力電流の基準となる電流を供給する電流源回路、並びに、このような電流源回路を含んだ半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
有機EL表示装置は、自発光タイプであり、かつ、発光応答の早い有機EL素子を用いているため、薄型、軽量、広視野角であり、かつ、動画表示が高品質である表示装置を実現できる。パッシブマトリックス(PM)型有機EL表示装置では、図1に示すように、各画素に有機EL素子と配線のみを備え、アクティブマトリックス(AM)型有機EL表示装置では、各画素に有機EL素子と有機EL素子に電流を供給する画素回路を備える。
【0003】
前記有機EL表示装置は、水平走査制御回路からの信号に従い、各ライン上の有機EL素子、又は、画素回路を選択する動作を繰り返す水平走査を行う。ライン選択された期間において、有機EL表示装置用駆動回路の各出力から、各データ線を経由して、選択されたライン上の各有機EL素子、又は、各画素回路に、適当な電圧や電流が供給される。この供給された電圧や電流により、有機EL素子に流れる電流が決まり、有機EL素子に発光輝度が制御され、目的の表示を行う。
従って、有機EL素子の発光輝度は、有機EL素子に供給された電流値、又は印加された電圧値により決定される。有機EL素子における発光輝度と供給電流とは線形関係にあり、発光輝度と印加電圧とは非線形関係にある。また、現状の有機EL素子では、発光時間の経過とともに素子に劣化が現れ、印加電圧に対する輝度が低下する。一方、供給電流に対する輝度の時間変化は、電圧に比べ低い。従って、電流を有機EL素子に供給する駆動法の方が、高い表示品質を維持できる。
【0004】
また、アクティブマトリックス型の有機EL表示装置では、表示品質の低下を抑えるため、画素回路内の有機EL素子に電流を供給するための駆動トランジスタ(駆動Tr)の電流特性が画素間でばらついた場合でも、駆動Trから供給される電流がばらつかないようにする必要がある。例えば、図2に示す駆動回路より電圧が印加される画素回路では、駆動Trの特性がばらついた場合、有機EL素子に供給される電流がばらつく。この時、有機EL素子の発光輝度もばらついてしまうため、表示にむらが現れ、表示品質が低下する。
【0005】
これに対し、図3に示す画素回路では、ゲート−ドレインが短絡された状態で駆動回路より供給される電流が流れるミラーTrと、前記ミラーTrとカレントミラー回路を構成している駆動Trを備えることで、画素回路間のトランジスタでばらつきがあっても、画素回路内のミラーTrと駆動Tr間で特性ばらつきがなければ、各駆動Trから有機EL素子に供給される電流のばらつきを抑えることができ、表示品質を高めることが可能である。
【0006】
以上のような背景により、有機EL素子、又は、画素回路を駆動する駆動回路として、各出力に、表示(輝度)情報を含む表示デジタルデータに従った電流値を持つアナログ電流を出力するデジタル−アナログ変換機能を備えた駆動回路が提案されている。
これらの駆動回路には、駆動回路の1つの電流出力に対し、1つの基準電流を必要とする駆動回路と、適当な電流値の比を備えた複数の基準電流を必要とする駆動回路とがある。
1つの基準電流を必要とする駆動回路と、適当な電流値比を備えた複数の基準電流を必要とする駆動回路の例を図4および図5にそれぞれ示す。
【0007】
図4に示した1つの基準電流(基準電流源)を必要とする第一の駆動回路の場合、1つの電流源回路は、基準電流が入力するミラートランジスタ(ミラーTr)と、例えばWサイズを変えて適当な電流能力の比を持たせた複数の出力トランジスタ(出力Tr)で構成されるカレントミラー回路により、各々の出力Trが適当な電流値比を持つ電流を出力できる。この時、各出力Trが電流を出力するか否かを決める各出力Trのドレインに接続されているスイッチを、表示デジタルデータに従ってON/OFFすると、スイッチがONである前記出力Trが出力する電流の和となる電流を、図4に示す最下欄にある黒矢印が示すように、出力できる。
また、たとえば以下に説明するような第二の駆動回路も知られている。この図5に示すような、適当な電流値比を備えた複数の基準電流を必要とする第二の駆動回路の場合では、1つの電流源回路は、基準電流ごとにミラーTrが設けられ、このミラーTrと出力Trで構成されるカレントミラー回路を備え、各々の出力Trが適当な電流値比を持つ電流を出力できる。この時、各出力Trが電流を出力するか否かを決める各出力Trのドレインに接続されているスイッチを、表示デジタルデータに従ってON/OFFすると、スイッチがONである前記駆動トランジスタが出力する電流の和となる電流を、図5に示す最下欄にある黒矢印が示すように、出力できる。
【0008】
上記第二の駆動回路例は基準電流源ごとにカレントミラー回路を備えるため、カレントミラーを構成するトランジスタをより隣接領域に配置できる。従って、作製プロセスに起因する前記トランジスタ間の特性差を低く抑えることができ、出力電流が高精度にできる。一方、第一の駆動回路例では、カレントミラーは2つ以上の複数のトランジスタにより構成されるため、第二の駆動回路例に比べ、カレントミラーを構成するトランジスタがより広い領域に配置される。従って、トランジスタ間の特性差が大きくなり、出力電流の精度は第二の駆動回路例に比べ低くなる。
【0009】
第二の駆動回路例と同様に、適当な電流値比を備えた複数の基準電流源を必要とする第三の駆動回路例を図6に示す(非特許文献1:EuroDisplay 2002 Proceeding p.279−281)。本駆動回路は、カレントミラーでなくカレントコピア回路を採用している。カレントコピア回路には、電流設定状態と電流出力状態という2つの動作状態が有り、電流設定状態では、ゲートとドレインを短絡した状態で基準電流を出力Trに出力することにより、出力Trのゲート電圧を基準電流に対応する電圧に設定し、電流出力状態では、出力Trのゲートとドレインの短絡を解消し、ゲートが前記電圧を保持することで、前記基準電流と同じ大きさの電流を出力できる。このように、電流を設定するトランジスタと電流を出力するトランジスタが同じであるため、カレントコピア回路では、原理的に、トランジスタの特性に関わらず、基準電流と同じ大きさの電流を出力することができる。従って、第三の駆動回路例は、第二の駆動回路例よりも、トランジスタ特性ばらつきに起因する駆動回路出力電流ばらつきを抑え、高精度な電流を出力することができる。
【0010】
有機EL表示装置の表示品質は、駆動回路が有機EL素子、又は、画素回路に供給する電流に依存するため、上記第二、第三の駆動回路例を採用することで、有機EL表示装置の表示品質をあげることができる。ただし、上記第二、第三の駆動回路例は、適当な電流比を持つ基準電流が与えられることで高精度な電流出力を実現するため、適当な電流比を持つ複数の基準電流を駆動回路に供給する電流源回路が必要となる。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−293245号公報
【特許文献2】
特開2000−148089号公報
【特許文献3】
特開2003−066904号公報
【特許文献4】
特開2003−066906号公報
【非特許文献1】
Euro Display 2002 Proceeding p.279−281
【非特許文献2】
Electronics Letters、 p.1560−1562、 Vol.24、 No.25、 1988
【0012】
前記特許文献1の特開2000−293245号公報に記載の図3を、本願明細書に添付した図面の図7に示すが、この電流源回路は、上記駆動回路向けに複数の基準電流を生成することができる回路構成を備えており、V−I変換回路(オペアンプ(111)、トランジスタTr1(112)、電流設定抵抗Rc(13)で構成)(かっこ内の図番は、特許文献1の図3の番号で表示した。)と、カレントミラー回路(120)(ミラーTr2(113)、電流源Tr3(121)〜Tr5(123))で構成されている。V−I変換回路は、アンプの非反転入力に印加される電圧を、抵抗Rcの抵抗値で割った値である電流をトランジスタTr1、Tr2、抵抗Rcの配線に流すように動作する。カレントミラー回路は、トランジスタTr2、Tr3〜Tr5のゲート−ソース間電圧が等しいため、3つの電流源Tr3〜Tr5は、ミラーTr2に対する電流能力の比と、Tr1、ミラーTr2に流れている電流によって決まる電流を流す。従って、ミラーTr2に対し、前記3つの電流源Tr3〜Tr5のLサイズを共通とし、Wサイズを、例えば、1倍、2倍、4倍とすることにより、電流源Tr3〜Tr5は、V−I変換回路の電圧入力と抵抗Rcにより決められたミラーTr2に流れる電流の1倍、2倍、4倍の電流を出力できる。
また、特許文献2の特開2000−148089号公報も前記特許文献1と同様の技術が開示されている。
また特許文献3の特開2003−066904号公報には、冗長配置した POUT1〜POUTN により、電流をN時分割して出力することによって電流源の出力ばらつきを抑えてもとの電流値Iorgに近づけようとする技術が開示されている。しかしながら、本発明のように、たとえば図10に示した6分割して6つのレベルの異なる電流値を得るために電流源部に対して6時分割による電流プログラム(以下の説明で、カレントコピアを構成する保持容量に電荷を溜めることを指す。あるいは電流を設定することを意味する。)を行っている。そして本発明では、第1実施形態等で説明するように、本発明の電流源回路はこの公報に開示されているような方式ではなく、カレントコピア方式を採用することにより、電流源部間でのばらつきが、基本的には存在しない。
さらに、特許文献4の特開2003−066906号公報も前記特許文献3と同様の技術が開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前記したような従来技術において、電流源回路の出力電流は、ミラーTr2と電流源Tr3〜Tr5の電流能力の比によって決まる。しかし、Wサイズ(トランジスタのチャネル幅)を変えることによって電流能力の比を設定しても、プロセス起因等により電流能力が期待通りにならないことが起こる。その場合、電流源Trは、設定した電流比からずれた電流を、基準電流として出力することになる。このため、この基準電流を基に生成される駆動回路の出力電流の精度が低下する。例えば、低温多結晶シリコン薄膜トランジスタ(Low Temperature Poly−crystal Silicon Thin Film Transistor: LTPS TFT )や非結晶シリコン薄膜トランジスタ(Amorphous Silicon TFT: a−Si TFT )等の電流特性のばらつきが大きいタイプのトランジスタを使用して電流源回路を構成する場合、精度の低下が大きくなる。
【0014】
上記した問題点は、例えば、前記従来技術において、ミラーTr2とカレントミラーを構成する電流源のトランジスタを1つのみの電流源回路を、このトランジスタを複数備えることによって回避できる。この場合、作製プロセス起因のばらつきなどにより、各電流源回路の出力電流が設定値からばらついた時にも、V−I変換回路の入力電圧値、又は、抵抗値を調整することによって設定値の電流を出力できる。しかし、このような例では、精度の高い電流を複数出力するためには、複数のV−I変換回路の入力電圧値、又は、抵抗値を調整する必要があり、このような調整は煩雑であるため、問題がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明によって、電流源としてカレントコピア回路を採用することで、電流設定と電流出力が同じトランジスタによって行われるため、トランジスタ電流特性ばらつきの影響を抑えることができる。
このような本発明では、1電流出力あたりに電流源となるカレントコピア回路を2つ備え、ある期間では、そのうちの1つのカレントコピア回路が電流設定をし、他の1つは電流出力を行い、また別な期間ではこの動作を、他の1つのカレントコピア回路が電流設定をし、前記1つのカレントコピア回路が電流出力を行うという、動作を入れ替えてこれを繰り返し行うことで、常時、電流出力が可能となる。
【0016】
複数の電流出力に対し、V−I変換回路は1つのみとし、電流設定は特定期間内に順次行うことで、回路規模が削減でき、また、V−I変換回路毎のばらつきが影響しない。
本発明では、V−I変換回路の入力を、適当な抵抗比を持つ抵抗ストリングからの電圧とすることで、抵抗ストリングスに印加する電圧の調整により、電流値の比を保ったまま、簡単に絶対値を調整することができる。
【0017】
また本発明は、V−I変換回路のアンプはオフセットキャンセル機能を備え、オフセットキャンセル動作をV−I変換回路に入力電圧が印加された後、電流設定動作の前に行うことで、アンプのオフセット電圧の影響を受けない。
本発明では、カレントコピアトランジスタを縦積みし、カスコード型とすることで、カレントコピア回路に関わらず、電源電圧や負荷の電流特性の変動した場合にも、出力電流の変動を抑えることができる。
【0018】
換言すれば、本発明の第1の観点は、複数のカレントコピア、又は、複数のカレントミラーを用いた電流源に、基準電流を出力して前記電流源から出力される電流を設定する設定動作を時系列に(順々に、1つずつ)行うことを特徴とする電流源回路およびこのような動作方法を提供することにあり、前記電流源がカレントコピアを用いた電流源の場合に、上記電流源を2組備え、当該電流源が、特定の期間ごとに、交互に、電流設定動作と電流出力動作を行うことによって、常時電流出力が可能である。
【0019】
このような電流源回路に出力される基準電流は、入力される電圧を、アンプと、電流設定抵抗と、電流源内トランジスタとにより構成されるV−I変換回路により変換して得られる電流を基に形成したことを特徴とすることが好ましく、前記入力される電圧は、抵抗ストリングスで生成される複数の電圧の内の1つを選択したものであることが好ましく、前記電流源回路の出力電流値の調整は、抵抗ストリングに入力される電圧(VCin)により行われることが好ましく、前記電流源回路が複数の電流源を備える場合に、時系列に電流設定が行われることで、前記抵抗ストリングス、アンプ、電流設定抵抗は、複数の電流源に共通して使用されることが好ましく、前記電流源回路において、V−I変換回路に使用されるアンプに対し、オフセットキャンセル機能を備えていることが好ましく、また、前記電流源回路において、抵抗ストリングに印加する低いレベルの電圧(VSin1 )と電流設定抵抗に印加する電圧(VSin2 )が独立に調整することができることが好ましい。
【0020】
本発明の第2の観点は、直列に複数のトランジスタが接続され、各トランジスタのゲート−ドレイン間をショートする手段と、ゲート−ドレイン間を切断することにより前記各トランジスタに電流が流れた状態におけるゲート電圧を保持する手段と、前記ゲート電圧を保持したまま前記ドレインに接続された電流負荷に電流を供給する手段とを備えたカスコード型カレントコピア回路の構成と動作とを提供することにある。
【0021】
このようなカスコード型カレントコピア回路は、前記した本発明の第1の観点で提供される電流源回路の構成に使用することができ、このような構成を有する電流源回路による動作方法も提供することができる。
【0022】
このような前記したいずれかの電流源回路の抵抗ストリングスが、電流負荷の駆動の程度を決めるデジタルデータに従って電圧選択することによって、デジタルデータをアナログ電流に変更することのできる電流ドライバ向け駆動回路を提供することができ、前記カスコード型カレントコピア回路を、電流負荷装置の画素回路として使用することが好ましい。
【0023】
前記した第1の観点で提供される回路は有機EL表示装置を駆動するための電流ドライバICの基準電流源回路として使用することが好ましく、前記デジタルデータをアナログ電流に変更することのできる電流ドライバ向け駆動回路は有機EL表示装置を駆動するための電流ドライバICの駆動回路として使用することが好ましく、また、前記カスコード型カレントコピア回路は有機EL表示装置の画素回路として使用されることが好ましい。
【0024】
前記回路で使用されるトランジスタおよび/またはスイッチは、TFT(薄膜トランジスタ)で構成されていることが好ましい。
【0025】
本発明の第3の観点は、表示装置を駆動する複数の電流ドライバICの基準電流源回路として、前記した本発明の第1の観点で示す電流源回路構成を採用し、前記基準電流源に入力される電流は、複数の前記電流ドライバICに対し、順々に入力されることで、前記各電流ドライバ内の電流源回路が電流を設定することを特徴とする電流ドライバIC並びに電流負荷を含む半導体装置を提供することにある。
【0026】
また本発明の別の観点は、表示装置を駆動する複数の電流ドライバICを使用する際に、各電流ドライバICの基準電流源回路として、前記3から10の電流源回路構成を採用し、前記回路の内、少なくとも電流設定抵抗は、ICの外にあることを特徴とする電流ドライバIC並びに電流負荷を含む半導体装置を提供することにある。
【0027】
さらに本発明の別の観点は、表示装置を駆動する複数の電流ドライバICを使用する際に、各電流ドライバICの基準電流源回路として、前記3から10の電流源回路構成を採用し、前記回路の内、少なくとも電流設定抵抗はICの外にあり、前記電流設定抵抗の1つは、複数の電流ドライバICと、順々に接続し、電流を設定することを特徴とする電流ドライバIC並びに電流負荷を含む半導体装置を提供することにある。
【0028】
このような前記電流負荷を含む半導体装置は、有機EL素子を使った有機EL表示装置であることが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図8に示すように、たとえば、電流比を、1:2:4:8:16:32 である6種類の電流を出力する電流源回路について説明する。そのような電流源回路と、前記第三の駆動回路とを組み合わせて、6ビットの表示デジタルデータを入力することで、図9に示すような64レベル(0階調から63階調)の電流出力を実現でき、64階調表示が可能な有機EL表示装置を実現できる。なお本発明を以下に説明する実施形態において、キャパシターを容量ということがある。
【0030】
さらに、出力数や電流比を変更した場合でも本発明は同様に適用できる。ただし、出力数が1つ又は2つの場合、後述する抵抗ストリング部は必要とせず、代わりに1つ又は2つの電圧入力のみが必要となる。また、以下の説明で使用するトランジスタは、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor: FET)とし、指定がない限り、FETの種類は限定されない。
【0031】
<第1実施形態>
図10に示すように、第1の実施形態に示す電流源回路は、抵抗ストリングス部、V−I変換部、電流源部で構成される。
抵抗ストリングス部は、抵抗値の等しい32個の抵抗R1、R2、・・・、R32が直列に接続され、この両端にVCinとVSinが印加された抵抗ストリングと、一端が抵抗ストリング部の出力として、V−I変換部アンプの反転入力に接続され、他の一端がそれぞれ抵抗R1とR2の間(VC0 )、R2とR3の間(VC1 )、R4とR5の間(VC2 )、R8とR9の間(VC3 )、R16とR17の間(VC4 )、VCin(=VC5)に接続している6個のスイッチSW0、SW2、・・・、SW5と、前記6つのスイッチを制御する信号で構成されている。ただし、図10において、本信号を伝達する信号線は記入していない。また、前記スイッチは、スイッチと同名の信号により制御され、この制御信号がHレベル時にONし、Lレベル時にOFF する。これらは以下でも特別な記述がない限り同様とする。この時、(VC0−VSin):(VC1−VSin):(VC2−VSin):(VC3−VSin):(VC4−VSin):(VC5−VSin)の比を、1:2:4:8:16:32 (この比は電圧比)が成立するとする。
V−I変換部は、電流設定抵抗Rcと、オペアンプとで構成されている。そして電流設定抵抗Rcは一端にVSinが印加され、オペアンプは、その反転入力には前記Vin が接続され、その非反転入力には前記電流設定抵抗のVSinに接続されていない一端が接続され、このオペアンプの出力は電流源部への入力となっている。
【0032】
電流源部は、偶フレーム電流源ブロックと奇フレーム電流源ブロックで構成され、偶フレーム電流源ブロックは、カレントコピア電流源−0Eから5Eの6つのカレントコピア電流源で構成され、奇フレーム電流源ブロックは、カレントコピア電流源−0O から5Oの6つのカレントコピア電流源で構成されている。偶フレームおよび奇フレームの電流源ブロックの6つのカレントコピア電流源は、それぞれ、ソースが電源電圧VDDIに接続されたP型トランジスタと、電源電圧VDDIと前記P型トランジスタのゲート間にある容量(キャパシタンス)と、前記P型トランジスタと前記V−I変換部の出力との間にあり、偶フレーム電流源ブロックでは制御信号SE*_M1により制御されるスイッチSE*_M1と、前記トランジスタのドレインと、前記V−I変換回路の電流設定抵抗の一端、かつ、前記V−I変換回路のオペアンプの非反転入力との間にあり、制御信号SE*_M2により制御されるスイッチSE*_M2と、前記トランジスタのドレインと、電流源回路の出力Io* との間にあり、制御信号SEにより制御されるスイッチSEで構成される。
【0033】
また奇フレーム電流源ブロックでは、前記した、偶フレーム電流源ブロックの構成と異なるところは、P型トランジスタと前記V−I変換部の出力との間にあるスイッチの制御信号がSO*_M1であり、この制御信号により制御されるスイッチがSO*_M1となり、前記トランジスタのドレインと電流源回路の出力Io* との間にあるスイッチの制御信号がSO*_M2となり、この制御信号によって制御されるスイッチがSOで構成される。なお、図10に示す構成において、電流源部内に、カレントコピア電流源が、−0Eから、−5Eまで存在していることを示す。ただし、この図10では、カレントコピア電流源−0Eと、カレントコピア電流源−5Eを直接的に表示してあるが、これらの間に、カレントコピア電流源−1E〜−4Eを省略しており、実質的に図10でこれらは表示されている。以下の動作例では、これら直接的には表示はしていないカレントコピア電流源についても説明することがある。これらについての具体的な構成は、上記に説明したように、図10に実質的に示されている。
【0034】
<第1実施形態の動作例>
本発明に係る電流源回路に使用される電流源ブロックは、2つの動作状態を持つ。
1つは電流設定動作であり、もう1つは電流出力動作である。本電流源回路の電流源ブロックの内、偶フレーム電流源は、偶フレーム期間において電流出力動作を行い、奇フレーム期間において電流設定動作を行う。一方、奇フレーム電流源は、偶フレーム期間において電流設定動作を行い、奇フレーム期間において電流出力動作を行う。動作のタイミングチャートを図11に示す。
【0035】
図11のタイミングチャートを基に、偶フレーム電流源を用いて、電流設定動作を説明する。
偶フレーム電流源が電流設定動作を行うのは、奇フレーム期間である。この期間に、偶フレーム電流源の各カレントコピア電流源は、内部のスイッチSEがOFF され、全電流源回路の出力Io0 から、Io5 が切り離される。
奇フレーム期間において、まず、制御信号SW5、SE5_M1、SE5_M2により、抵抗ストリング部のスイッチSW5、偶フレーム電流源カレントコピア電流源−5E内のスイッチSE5_M1、SE5_M2がONする。その際のV−I変換回路部と偶フレーム電流源カレントコピア電流源−5Eの接続は、図12に示すようになる。ただし、図12におけるオペアンプは、電源電圧をVDD とし、 GND電圧を VSSとする最も基本的な2ステージオペアンプとしているが、以下の動作が可能なオペアンプならばよく、この図12に示される構成に拘束されない。
【0036】
本動作状態では、V−I変換回路内のオペアンプの反転入力にVC5(=VCin )が印加され、オペアンプの非反転入力と電流設定抵抗Rcの一端が接続している。このとき、オペアンプと、カレントコピア電流源−5E内のP型トランジスタと、電流設定抵抗Rcにより、新たなオペアンプを構成している。つまり、図12全体で、元々のオペアンプの非反転入力が反転入力、元々のオペアンプの反転入力が非反転入力、カレントコピア電流源−5E内P型トランジスタと電流設定抵抗Rcが出力段となるボルテージフォロワを構成している。従って、新たなボルテージフォロワの出力電圧がVC5となり、カレントコピア電流源−5E内P型トランジスタのドレイン−ソース間から電流設定抵抗Rcへの経路に電流I5=(VC5−VSin)/Rc が流れるようになる。この時、カレントコピア電流源内のP型トランジスタのゲートには、ドレイン−ソース間に電流I5が流れるような電圧が印加されている(図12参照)。
【0037】
次に、制御信号SE5_M1、SE5_M2により、スイッチSE5_M1、SE5_M2がOFF される。
この時、カレントコピア電流源−5E内P型トランジスタのゲート電圧は、そのドレイン−ソース間にI5が流れるような電圧が容量(保持キャパシタンス)に保持される(図12において、スイッチSE5_M1、SE5_M2がOFFの状態)。
その後、制御信号SW5、SW4、SE4_M1、SE4_M2により、抵抗ストリングス部のSW5がOFF 、抵抗ストリングス部のスイッチSW4、偶フレーム電流源カレントコピア電流源−4E内のスイッチSE4_M1、SE4_M2がONされる。この時、V−I変換回路のオペアンプの反転入力にVC4が印加されるため、前述と同様の動作により、カレントコピア電流源−4E内P型トランジスタのドレイン−ソース間から電流設定抵抗Rcへの経路にI4=(VC4−VSin)/Rc が流れるようになる。この時、カレントコピア電流源内P型トランジスタのゲートには、そのドレイン−ソース間に電流I4が流れるような電圧が印加される。
【0038】
次に、制御信号SE4_M1、SE4_M2により、スイッチSE4_M1、SE4_M2がOFF される。
この時、カレントコピア電流源−4E内P型トランジスタのゲート電圧は、前記ドレイン−ソース間にI4が流れるような電圧が容量(保持キャパシタ ンス)により保持される。
【0039】
奇フレームの残りの期間に、以上と同様の動作を、偶フレーム電流源ブロック内カレントコピア電流源−3E、−2E、−1E、−0Eが行うことで、偶フレーム電流源ブロック内カレントコピア電流源−3E、−2E、−1E、−0E内のP型トランジスタのゲートには、それぞれ、そのドレイン−ソース間に、電流I3(=(VC2−VSin)/Rc)、I2(=(VC2−VSin)/Rc)、I1(=(VC1−VSin)/Rc)、I0(=(VC0−VSin)/Rc)が流れるような電圧が容量(保持キャパシタンス)により保持される。 以上のようにして、電流設定動作が終了する。
ここで、スイッチ制御のタイミングについて、1点注意を述べる。本実施形態において、制御信号によりスイッチ SW*、SE*_M1、SE*_M2(*は0から5を表す。以下、特に断らない限り、同様の意味であるが、一般的には、正の整数を*は表わす。)は、SE*_M1に対し、SE*_M2、 SW*が同時、又は、それより遅れて OFFする必要がある。これは、偶フレームでも同じである。その理由は、第一に容量(保持キャパシタンス)が保持する電圧を、電流が流れている状態の電圧にするためであり、第二に他のスイッチが動作することによってノイズが発生するのを極力抑制する(ノイズ発生の影響を排除する)ためである。本実施形態のタイミングチャートはこの1例であり、SE*_M1、SE*_M2が同時に OFFし、その後、 SW*が OFFしている。
【0040】
次のフレームである偶フレームにおいて、制御信号SEに従って、偶フレーム電流源ブロック内カレントコピア電流源−0Eから−5EのスイッチSEにより、偶フレーム電流源ブロック内カレントコピア電流源−0Eから−5EのP型トランジスタのドレインと基準電流源回路全体の出力Io0からIo5が、それぞれ接続され、前記電流I0からI5を出力する動作(基準電流出力動作)を行う。
一方、本偶フレームでは、奇フレーム電流源ブロックは、前記奇フレームにおける偶フレーム電流源ブロックが行った動作と同じように電流設定動作を行う。
以上のような動作を各フレームで繰り返し、本基準電流源回路は、I0からI5の電流を常時出力することができる。
【0041】
本発明の本実施形態では、電流を設定するトランジスタと電流を出力するトランジスタとが同じであるカレントコピア回路を採用している。つまり、電流設定動作期間において、カレントコピア電流源内P型トランジスタのゲートとドレインをショートし、ドレイン−ソース間に電流設定抵抗値とV−I変換部アンプの反転入力電圧とで大きさが決まる電流I0からI5を流すことにより、カレントコピア電流源内のP型トランジスタのゲート電圧を、トランジスタの飽和動作領域におけるドレイン−ソース間電流が前記電流I0からI5となる電圧に設定することができる。一方、電流出力動作期間において、カレントコピア電流源内のP型トランジスタは、その設定されたゲート電圧に従い、電流I0からI5を出力する。このように、カレントコピア電流源内P型トランジスタは、実際に電流I0からI5が、ドレイン−ソース間に流れた状態のゲート電圧を保持し、同じトランジスタで電流を出力するため、電流特性のばらつきに関わらず、電流I0からI5を精度よく出力することができる。
【0042】
さらに、カレントコピア回路では、電流を設定するための期間が、電流を出力する期間と別に設ける必要があるため、常に電流を出力することができない、という問題を避けるため、電流源ブロックを2つ(偶フレーム用と奇フレーム用)備え、片方の電流源ブロックが電流を設定している期間は、他の一方の電流源ブロックが電流を出力することにより、常時電流を出力できるようにしている。
また、本発明において、カレントコピア電流源に設定する電流は、抵抗ストリングス部の抵抗の相対値により決まる電圧比を持った電圧と、全てのカレントコピア電流源に対し共通である電流設定抵抗の抵抗値により決まるため、各抵抗の絶対値に依存することなく、精度良く電流比を持たせることが可能である。さらに、抵抗ストリングスに印加する電圧VCinを調整することで、電流比を保ったまま、電流の大きさを簡単に調整することができる。従って、もし、電流設定抵抗の抵抗値が設計値と異なっていても、VCinを調整することで設計した電流を出力するように、簡単に調整できる。
【0043】
本第1実施形態では、V−I変換回路内のアンプがオフセット電圧Voffを持つ場合、出力電流I*(*は0から5)は、オフセット電圧分だけずれることがあり、例えば、I5は、I5=(VCin+Voff−VSin)/Rc となる場合がある。この場合、出力電流間の電流比が理想の比から多少ずれる。
【0044】
<第2実施形態>
第2実施形態の構成を図13に示す。本第2実施形態は、前記第1実施形態のV−I変換回路に、オフセットキャンセルを行うためのオフセットキャンセルブロックを付加している。このオフセットキャンセルブロックは、容量(キャパシター)、スイッチを有してなっており、その他、抵抗ストリング部と電流源部は前記第1実施形態と同じ構成である。
本第2実施形態のV−I変換部は図13に示すように、オペアンプと、電流設定抵抗Rcと、容量(キャパシタンス)Cocと、スイッチOC1と、スイッチOC1Bと、スイッチOC2とを備えている。
【0045】
そして前記オペアンプは、抵抗ストリングス部の出力がこのオペアンプの反転入力に接続され、このオペアンプの出力が電流源部への入力となっており、前記電流設定抵抗Rcの一端がVSinに接続され、この抵抗の他の一端と電流源部とが、前記第1実施形態と同じように接続されており、前記容量Cocは、この容量の一端がオペアンプの非反転入力に接続しており、前記スイッチOC1は、制御信号OC1により制御され、前記容量の非反転入力に接続していない端子とオペアンプの反転入力の間にあり、前記スイッチOC1Bは、制御信号OC1B(OC1の反転信号)により制御され、前記スイッチOC1の一端が接続している前記容量の一端と電流設定抵抗のVSinと接続していない端子との間にあり、前記スイッチOC2は、制御信号OC2により制御され、オペアンプの非反転入力と電流設定抵抗のVSinと接続していない端子との間にある。
【0046】
このような構成を有する本第2の実施形態の動作を、図14のタイミングチャートにより示す。
本第2実施形態の電流源ブロックは、第1実施形態と同様に、2つの動作状態を持つ。1つは電流設定動作であり、もう1つは電流出力動作である。本電流源回路の電流源ブロックの内、偶フレーム電流源は、偶フレーム期間に電流出力動作を行い、奇フレーム期間において電流設定動作を行う。一方、奇フレーム電流源は、偶フレーム期間において電流設定動作を行い、奇フレーム期間に電流出力動作を行う。
本実施形態の電流設定動作を偶フレーム電流源について、図14のタイミングチャートを基に説明する。
【0047】
偶フレーム電流源が電流設定動作を行うのは、奇フレーム期間である。奇フレームでは、制御信号SEにより、偶フレーム電流源ブロックのカレントコピア電流源−0Eから−5EのスイッチSEが OFFとなり、基準電流源の出力Io0からIo5より切り離されている。
奇フレームにおいて、まず、制御信号SW5、OC1、OC2、OC1B、SE5_M1、SE5_M2により、抵抗ストリングス部のスイッチSW5、V−I変換部のスイッチOC1、OC2、偶フレーム電流源ブロックのカレントコピア電流源−5E内スイッチSE5_M1、SE5_M2がONし、V−I変換部のスイッチOC1Bが OFFする。本動作状態を、オフセット電圧設定状態と呼ぶことにし、本動作に関係したブロックのみを抜き出したブロック図を、図15の(a)に示す。
【0048】
本オフセット電圧設定状態では、抵抗ストリングス抵抗により、V−I変換部のアンプの反転入力にVC5が印加されている。また、V−I変換部のオペアンプと、電流設定抵抗Rcと、偶フレーム電流源ブロックのカレントコピア電流源−5Eとにより、V−I変換部のアンプの反転入力を非反転入力、非反転入力を反転入力、電流設定抵抗とスイッチSE5_M2の間を出力とする、新たなオペアンプが構成され、さらに、その新たなオペアンプは、ボルテージフォロワ接続している。従って、新たなアンプのオフセット電圧をVoff’とすれば、図15の(a)に示すように、容量Cocの一端(アンプの非反転入力側)には、イマジナリ・ショートとなるため、VC5+Voff’が印加され、他の一端にはVC5が印加される。
【0049】
この動作状態に引き続き、制御信号OC1、OC2、OC1Bにより、V−I変換部のスイッチOC1、OC2が OFF、OC1BがONする。他のスイッチは、前状態を保持している。本動作状態を、オフセット電圧キャンセル動作状態と呼ぶことにし、ブロック図を図15の(b)に示す。
【0050】
本オフセット電圧キャンセル動作状態において、前記新たに構成されたアンプにより、V−I変換部のアンプの非反転入力に、イマジナリ・ショートとなるため、VC5+Voff’が設定される。ここで、オフセット電圧設定状態において、容量Cocの両端に、VC5+Voff’、VC5がそれぞれ印加されていたため、電荷保存則より、本動作状態における新たに構成されたアンプの出力はVC5となる。従って、本オフセット電圧キャンセル状態において、V−I変換のオペアンプにオフセット電圧がある場合にも、電流設定抵抗にVC5が印加され、偶フレーム電流源ブロックカレントコピア電流源−5E内のP型トランジスタのドレイン−ソース間には、電流I5=(VC5−VSin)/Rcを流すことができる。
【0051】
次に、制御信号SE5_M1、SE5_M2により、スイッチSE5_M1、SE5_M2が OFFされる。その時、カレントコピア電流源−5E内P型トランジスタのゲート電圧は、そのドレイン−ソース間にI5が流れるような電圧が容量により保持される。
以上で偶フレーム電流源ブロックのカレントコピア電流源−5Eに対する電流設定動作が終了する。
【0052】
引き続き、図14のタイミングチャートに従って、奇フレーム期間に、偶フレーム電流源ブロックのカレントコピア電流源−4Eから−0Eついて、順々に電流設定動作を行う。これにより、偶フレーム電流源ブロック内カレントコピア電流源−4E、−3E、−2E、−1E、−0E内P型トランジスタのゲートには、それぞれ、そのドレイン−ソース間に電流I4(=(VC4−VSin)/Rc)、I3(=(VC2−VSin)/Rc)、I2(=(VC2−VSin)/Rc)、I1(=(VC1−VSin)/Rc)、I0(=(VC0−VSin)/Rc)が流れるような電圧が容量により保持される。以上で、電流設定動作が終了する。
【0053】
次のフレームである偶フレームにおいて、制御信号SEに従って、偶フレーム電流源ブロック内カレントコピア電流源−0Eから−5EのスイッチSEにより、偶フレーム電流源ブロック内カレントコピア電流源−0Eから−5EのP型トランジスタのドレインと基準電流源回路全体の出力Io0からIo5が、それぞれ接続され、前記電流I0からI5を出力する動作(基準電流出力動作)を行う。
【0054】
一方、本偶フレームでは、奇フレーム電流源ブロックは、前記奇フレームにおける偶フレーム電流源ブロックが行った動作と同じように電流設定動作を行う。
以上のような動作を各フレームで繰り返し、本基準電流源回路は、I0からI5の電流を常時出力することができる。
また、スイッチSW*、SE*_M1、SE*_M2、SO*_M1、SO*_M2(*は0から5)の制御タイミングには、前記第1実施形態と同様の注意が必要である。
【0055】
本第2実施形態は、第1実施形態の利点に加え、V−I変換のオペアンプにオフセット電圧が存在した場合でも、そのオフセット電圧をキャンセルすることのできる構成となっており、この構成を採用することによって、本実施形態では、オフセット電圧をキャンセルする動作が可能であり、電流比を高い精度で保った基準電流を出力することができる。
【0056】
<第3実施形態>
第3実施形態は、前記第2実施形態におけるV−I変換のオペアンプのオフセット電圧が大きい場合でも、そのアンプが持つオフセット電圧をキャンセルすることができる回路である。第3実施形態の回路構成を図16に示し、この構成による動作を、図17のタイミングチャートに示す。
本第3実施形態は、V−I変換部の電流設定抵抗Rcの一端に印加する電圧を付加する構成を採用したことを除いて、前記第2実施形態と同じ回路構成・動作を備える。
【0057】
本実施形態では、電流設定抵抗Rcに、常時VSinの電圧を印加するのではなく、電流設定動作におけるオフセット電圧設定状態時に、電圧VLが印加され、その後のオフセットキャンセル動作状態では、電圧VSinが印加されるようにする構成とした。
ここで、電圧VLは、電圧VSinと比較すると、少なくともV−I変換部のアンプが持つオフセット電圧分より低い電圧とする。
【0058】
本第3実施形態では、オフセット電圧設定状態時には、電流設定抵抗Rcの一端に前記電圧VLが印加されるため、V−I変換部のアンプの非反転入力にVC0+Voffを印加することができ、オフセットキャンセルを実行することができる。
たとえば本実施形態では、偶フレーム電流源ブロックのカレントコピア基準電流源−0Eが電流設定動作を行う際に、V−I変換部のアンプのオフセット電圧Voffが負の値を持ち、VC0+VoffがVSinよりも小さくなるような場合であっても、電流設定抵抗Rcの一端にはVSinが印加されないようにし、オフセット電圧設定状態時のV−I変換部のアンプの非反転入力にVC0+Voffが印加でき、これによってオフセットキャンセルが実行可能とした。
【0059】
<第4実施形態>
第4実施形態は、前記第3実施形態が持つ、V−I変換回路のアンプのオフセット電圧をキャンセルする機能を、より高速に実現できる回路としたことである。
本第4実施形態の回路図を図18に示す。
本実施形態のV−I変換部は、オペアンプと、一端にVSinが印加されている電流設定抵抗Rcと、V−I変換部の抵抗ストリング部の出力とオペアンプの反転入力との間にある容量Cocと、制御信号OC1により制御され、抵抗ストリングからの入力とオペアンプの非反転入力との間にあるスイッチOC1と、制御信号OC2により制御され、オペアンプの反転入力とオペアンプの出力との間にあるスイッチOC2と、制御信号OC1Bにより制御され、オペアンプの非反転入力と電流設定抵抗のVSinが印加されてない側の端子との間にあるスイッチOC1B(1)と、制御信号OC1Bにより制御され、オペアンプの出力と電流源部との間にあるスイッチOC1B(2)とで構成される。
【0060】
本実施形態の抵抗ストリングス部と電流源部は、前記第1実施形態〜第3実施形態と同じである。
次に本実施形態の動作を説明する。動作を示すタイミングチャートは、前記第2実施形態と同じ図14である。本実施形態の電流設定動作を偶フレーム電流源について、図14のタイミングチャートを基に説明する。
【0061】
偶フレーム電流源が電流設定動作を行うのは、奇フレーム期間である。奇フレームでは、制御信号SEにより、偶フレーム電流源ブロックの各カレントコピア電流源−0Eから−5E内スイッチSEが OFFとなり、基準電流源の出力Io0とIo5とが切り離される。
【0062】
奇フレームにおいて、まず、制御信号SW5、OC1、OC2、OC1B、SE5_M1、SE5_M2により、抵抗ストリングス部のスイッチSW5、V−I変換部のスイッチOC1、OC2、偶フレーム電流源ブロックのカレントコピア電流源−5E内スイッチSE5_M1、SE5_M2がONし、V−I変換部のスイッチOC1B(1)、OC1B(2)が OFFすることにより、オフセット電圧設定状態となる。
【0063】
図19の(a)に示すように、本状態において、抵抗ストリングス部により、V−I変換部の容量Cocの一端に、電圧VC5が印加されている。また、V−I変換部のアンプは、電流源部とV−I変換部の電流設定抵抗より切り離され、アンプの非反転入力にVC5が印加されている。さらに、アンプのオフセット電圧をVoffとすれば、アンプの反転入力、かつ、容量Cocの電圧VC5が印加されている端子の反対側の端子には、イマジナリ・ショートとなるため、電圧VC5+Voffが印加される。
引き続き、オフセット電圧キャンセル状態として、制御信号OC1、OC2、OC1Bにより、V−I変換部のスイッチOC1、OC2が OFF、OC1B(1)、OC1B(2)がONする。他のスイッチは、前状態を保持している。
【0064】
本状態では、前記第1実施形態から第3実施形態と同様に、V−I変換部のアンプと、偶フレーム電流源ブロックのカレントコピア電流源内P型トランジスタと、電流設定抵抗RcとでV−I変換回路を構成している。ただし、図19の(a)に示すように、前状態に引き続き、容量の一端には電圧VC5が印加されるため、V−I変換部のアンプの反転入力に接続している容量の他の一端の電圧はVC5+Voffが保持されている。このため、新たに構成されたV−I変換回路は、V−I変換部のアンプの非反転入力に、前状態と同様に、電圧VC5が印加されるように動作する。従って、V−I変換のオペアンプにオフセット電圧がある場合にも、図19の(b)に示すように、電流設定抵抗にVC5が印加され、偶フレーム電流源ブロックカレントコピア電流源−5EのP型トランジスタのドレイン−ソース間には、電流I5=(VC5−VSin)/Rcを流すことができる。
以上で偶フレーム電流源ブロックのカレントコピア電流源−5Eに対する電流設定動作が終了する。
【0065】
続いて、図14のタイミングチャートに従い、奇フレーム期間において、偶フレーム電流源ブロックのカレントコピア電流源−4Eから−0Eに対し、電流設定動作を行う。これにより、偶フレーム電流源ブロック内カレントコピア電流源−4E、−3E、−2E、−1E、−0E内P型トランジスタのゲートには、それぞれ、そのドレイン−ソース間に電流I4(=(VC4−VSin)/Rc)、I3(=(VC2−VSin)/Rc)、I2(=(VC2−VSin)/Rc)、I1(=(VC1−VSin)/Rc)、I0(=(VC0−VSin)/Rc)が流れるような電圧が容量により保持される。以上のようにして、電流設定動作が終了する。
【0066】
ここで、前記第1実施形態と同様に、スイッチ制御のタイミングについて、注意を述べる。本実施形態において、制御信号によりスイッチSW*、SE*_M1、SE*_M2(*は0から5)は、SE*_M1に対し、SE*_M2、SW*が同時、又は、それより遅れて OFFする必要がある。これは、偶フレームでも同じである。図14に示したタイミングチャートはこの1例であり、SE*_M1、SE*_M2が同時に OFFし、その後、SW*が OFFしている。
【0067】
次のフレームである偶フレームにおいて、制御信号SEに従って、偶フレーム電流源ブロック内カレントコピア電流源−0Eから−5EのスイッチSEにより、偶フレーム電流源ブロック内カレントコピア電流源−0Eから−5EのP型トランジスタのドレインと基準電流源回路全体の出力Io0からIo5が、それぞれ接続され、前記電流I0からI5を出力する動作(基準電流出力動作)を行う。
一方、本偶フレームでは、奇フレーム電流源ブロックは、前記奇フレームにおける偶フレーム電流源ブロックが行った動作と同じように電流設定動作を行う。
以上のような動作を各フレームで繰り返し、本基準電流源回路は、I0からI5の電流を常時出力することができる。
【0068】
本第4実施形態は、V−I変換部のアンプのオフセット電圧の影響を受けることなく、高い電流比精度を持つ電流を出力することができる、という利点に加え、オフセット電圧設定動作をアンプ単体で行うことにより、アンプ単体の動作スピードを上げることで、オフセット電圧設定動作のための期間を短縮することができる。これによって、前記第3実施形態でのオフセット電圧設定動作が、カレントコピア電流源部と電流設定抵抗を含めた回路で行われるために、基準電流が小さい場合には、本第4実施形態では全実施形態よりオフセット電圧設定動作のための期間を短くすることができる。
【0069】
<第5実施形態>
第5実施形態は、前記第1実施形態に対し、電源電圧や電流負荷の特性に関わらず、より高精度な電流を出力するカレントコピア電流源を採用した回路である。
本実施形態の回路を図20に示す。
本実施形態は、前述の通り、前記第1実施形態の構成から、偶フレーム電流源ブロックと奇フレーム電流源ブロック内のカレントコピア電流源の回路構成のみを変えたものであるため、その新たなカレントコピア電流源(カスコード型カレントコピア電流源)の動作についてのみ説明する。
【0070】
カスコード型カレントコピア電流源は、図20に示したように、従来のカレントコピア電流源P型トランジスタのソース−電源間に、P型トランジスタのカレントコピア回路を挿入したものである。このような構成にすることで、従来からあるカレントミラーのカスコード回路と同様に、本電流源は、電源電圧変動や電流負荷特性変動に関わらず、一定の電流が出力できる。
【0071】
このような本発明に使用されるカスコード型カレントコピア電流源と、第1実施形態のカレントコピア電流源について、出力電流の振る舞いを回路シミュレーションにより調べた。すなわち入力電流を1μAに設定した後に電流を出力させた場合の、電流負荷電圧(電流出力端子に印加される電圧)の変動に対する、出力電流の振る舞いを回路シミュレーションを行ってこれを調べた。そのシミュレーションブロックを図21の(a)に、電流負荷電圧が2Vから12Vにおけるシミュレーション結果を図21の(b)に示す。図21の(b)に示すように、通常のカレントコピア電流源に比べ電流負荷電圧依存性が非常に小さいことがこのシミュレーションの結果、明らかとなった。従って、本カスコード型カレントコピア電流源を採用することにより、本第4実施形態の基準電流源回路は、前記第1実施形態よりも、電源電圧や電流負荷に依存しにくい、より高精度な電流を出力することができる。
また、本実施形態は、前述の第2実施形態〜第4実施形態に示した構成と組み合わせて、さらに精度の高い(電流負荷電圧依存性がさらに小さい)電流の出力が可能である。
【0072】
このようなカスコード型カレントコピアの回路構成は、上記のような基準電流源回路としてだけではなく、より一般的な電流源として、例えば、有機EL表示装置の画素回路としても使用できる。
カレントコピアを使用した画素回路の例を図22に、カスコード型カレントコピアを使用した画素回路を図23にそれぞれ示す。
【0073】
図22の画素回路は、次のように動作する。第1の動作状態において、制御信号1によりSW1−1から3がON、制御信号2によりSW2−1が OFFの時、駆動トランジスタ(Tr)のドレイン−ゲート間が短絡され、データ線経由で供給される電流が駆動Trに流れ込むことにより、駆動Trのゲートには、流れる電流に相当する電圧が印加される。第2の動作状態において、制御信号1によりSW1−1から3が OFF、制御信号2によりSW2−1がONの時、第1の動作状態で設定された駆動Trのゲート電圧が容量により保持されるため、第1の動作状態で流れた電流と同じ値の電流が、駆動Trから有機EL素子に供給される。このような動作を行うことにより、駆動Trの電流特性によらず、第1の動作状態において流れ込む電流を、この回路では精度良く有機EL素子に供給することができる。
【0074】
また図23のカスコード型カレントコピアを使用した画素回路は、図22の画素回路と同様の動作を行うことで、図22の特徴に加え、有機EL素子の電圧−電流特性が変動しても、精度の高い電流を供給できる。
【0075】
<第6実施形態>
第6実施形態は、図24に示すように、前記第1実施形態のカレントコピア回路の代わりに、カレントミラー回路を採用した回路である。本実施形態は、隣接領域において、トランジスタの特性ばらつきが小さい場合に使用する。
【0076】
本実施形態では、カレントミラー回路を採用することにより、偶フレーム電流源ブロックと奇フレーム電流源ブロックという2つ電流源ブロックを備える必要がなく、1つの電流源ブロックで良いため、第1実施形態よりも回路規模を小さく、また、動作を簡易化することが可能である。本実施形態のタイミングチャートを図25に示す。
【0077】
本実施形態では、第1実施形態と同様に、カレントミラー電流源に設定する電流が、抵抗ストリングス部の抵抗の相対値により決まる電圧比を持った電圧と、全てのカレントコピア電流源に対し共通である電流設定抵抗の抵抗値により決まるため、各抵抗の絶対値に依存することなく、精度良く電流比を持たせることが可能である。さらに、抵抗ストリングスに印加する電圧VCinを調整することで、電流比を保ったまま、電流の大きさを簡単に調整することができる。従って、もし、電流設定抵抗の抵抗値が設計値と異なっていても、VCinを調整することで設計した電流を出力するように、簡単に調整できる。
【0078】
<第7実施形態>
第7実施形態は、前記第1実施形態の電流源回路において、抵抗ストリング部の一端と電流設定抵抗の一端には、同じ電圧VSinが印加されていたものを、抵抗ストリング部の一端に電圧VSin1 、電流設定抵抗の一端にはVSin2 という異なる電圧を印加するように変更したものである。その他の構成、動作は、前記第1実施形態と一致している。
【0079】
本実施形態は、電圧VSinを、電圧VSin1 と電圧VSin2 とに分離し、電圧VSin2の値を調整することによって、抵抗ストリング部の一端と電流設定抵抗の一端に印加される実際の電圧を、正確に一致させることができるため、容易に構成、配置できるという利点を持つ。
【0080】
さらに、本実施形態は、例えば、V−I変換のアンプがオフセット電圧を持つ場合にも、電圧VSin2 を変更することで、そのオフセット電圧分の誤差を吸収することができ、高精度の電流を出力することが可能となる。また、逆に、電圧VSin2 を変更し、電流設定状態における抵抗ストリング部の一端と電流設定抵抗の一端に印加される電圧を異なる電圧値とすることで、電流出力にオフセット成分を追加することも可能である。
【0081】
<第8実施形態>
第8実施形態は、図27に示すように、前記第1実施形態の電流源回路において、スイッチをすべてN型トランジスタに置き換え、さらに、トランジスタをスイッチとして使う際に必ず現れる電荷移動によるスイッチングノイズをキャンセルするためのダミートランジスタを追加したものである。また、N型トランジスタを採用しているため、動作のタイミングは第1実施形態と同じ図11で表され、追加されたダミートランジスタ以外の動作は、第1実施形態と同じである。
【0082】
ダミートランジスタは、カレントコピア電流源内の容量の一端を他の配線から切り離すスイッチトランジスタ(偶フレーム電流源の場合は、制御信号SE*_M1(*は0から5)がゲートに印加されるトランジスタ)と容量との間にあり、SE*_M1ゲートにSE*_M1の反転信号SE*_M1B が印加され、ソース−ドレイン間がショートされている。さらに、ダミートランジスタのWサイズとLサイズの積は、前記容量の一端を他の配線から切り離すスイッチトランジスタのWサイズとLサイズの積の1/2 とする。
【0083】
これにより、前記容量の一端を他の配線から切り離すスイッチトランジスタがONから OFFへ変わる際に、前記トランジスタから前記容量への電荷の移動として起こるスイッチングノイズを、ダミートランジスタの動作により補償することができる。従って、本実施形態は、第1実施形態よりも、より高精度な電流を出力することができる。
【0084】
本実施形態は、第1実施形態のみではなく、第2実施形態から第6実施形態についても、同様に適用でき、同じ効果を挙げることができる。つまり、カレントコピア電流源内の容量の一端を他の配線から切り離すスイッチトランジスタと容量との間に、WサイズとLサイズの積がそのスイッチトランジスタのWサイズとLサイズの積の 1/2であり、そのスイッチトランジスタと動作が逆の動作を行い、ドレイン−ソース間がショートされているダミートランジスタを配置することによって、スイッチングノイズによる影響を抑制し、より高精度な電流を出力する電流源回路とすることができる。
【0085】
また、本実施形態では、スイッチとしてN型トランジスタを使用しているが、P型トランジスタを使用しても良い。ただし、使用するトランジスタの極性を反転した場合には、制御信号の波形も反転する必要がある。
【0086】
以上の内容に追加して、第1実施形態から第9実施形態の電流源回路において、電源ブロック内のカレントコピアまたはカレントミラー回路におけるトランジスタのソースに印加される電圧と、容量の一端に印加される電圧は、共通である必要はない。この点については、以下の実施形態でも同様である。
【0087】
<第9実施形態>
表示部が1つの電流ドライバICにより駆動されている場合や、LTPSのように表示部や駆動回路がすべて同一のガラス基板上に搭載されているような場合、基準電流源回路は1つあれば良い。従って、上述の第1実施形態から8の電流源回路は、すべての構成要素を電流ドライバIC内やガラス基板に搭載した場合でも、電圧VCinを調整すること等により、適当(適切)な値を持つ基準電流を出力することが可能である。
【0088】
一方、図28に示すように、大型表示装置のように、表示部が複数の電流ドライバICにより駆動されているような場合には、本発明のすべての構成要素を各電流ドライバICに搭載し、全電流ドライバICに共通な電圧VCinを調整しても、製造時の作製プロセスのばらつき等により電流設定抵抗値が各電流ドライバICで異なると、各ドライバICで基準電流が異なり、ドライバICごとに出力電流が異なる。こうなると、表示にドライバICごとの縦むらが現れる可能性が生じる。このような問題の最も簡単な解決法は、たとえば図29に示すように、ドライバICごとに電圧VCin、VSinを準備する。このように、電圧VCin_1からVCin_n、電圧VSin_1からVSin_nの電圧を各々調整することによって、各ドライバICの基準電流をそろえる(基準電流を1つの値に統一する)事ができる。
【0089】
ここで、本実施形態における電流源回路として、前記第1実施形態から第8実施形態の電流源回路のいずれかを用いる。ただし、第7実施形態の電流源回路では、各ICに印加される電圧が3つ(VCin、VSin1 、VSin2 に相当)必要となる。
【0090】
<第10実施形態>
第10実施形態は、図30に示すように、前記第9実施形態と異なり、基準電流源回路の構成要素の内の電流設定抵抗を、ドライバICの外部に設けている。ただし、本実施形態の基準電流源回路の回路構成は、前記第1実施形態〜第8実施形態のいずれかの1つの回路構成と同様とする。
【0091】
本実施形態の電流設定抵抗は、ICの外部に設けたことで、抵抗値を高精度に設定できる。これにより、ドライバICごとに電圧を別個に準備する必要がなくなる。
ここで、電流設定抵抗と同じく、抵抗により構成されている抵抗ストリングス部は、抵抗値を配線抵抗が無視できる程度に大きくすることで、抵抗の相対比のみが問題となるため、電流ドライバIC内に搭載することができる。
【0092】
<第11実施形態>
第11実施形態は、図31に示すように、前記第1実施形態〜第8実施形態の基準電流源回路の構成要素の内、抵抗ストリングス部と電流設定抵抗を電流ドライバICの外に設け、その1組の抵抗ストリングス部と電流設定抵抗が、すべての電流ドライバICに対し、制御信号SA_1からSA_n、SB_1からSB_nで動作するスイッチSA_1からSA_n、SB_1からSB_nを通して接続している。ただし、これらのスイッチは、各電流ドライバIC内にあっても良い。
【0093】
本実施形態の電流設定動作は、電流ドライバIC_1の各電流源ブロックに、電流設定動作を順々に行った後、電流ドライバIC_2に電流設定動作を行い、電流ドライバIC_2の各電流源ブロックに対し、電流設定動作を順々に行った後、電流ドライバIC_3の電流設定動作を行い、以下、同様に、このような電流設定動作を、電流ドライバIC_nの各電流源ブロックまで、順々に、一定期間(たとえば1フレームなどの一定期間)内に行う。本電流設定動作は、前記第1実施形態から8で行っている動作と同じであるため、出力電流の精度を落とすことなく、複数の電流ドライバICに電流を設定することが可能である。
【0094】
本実施形態は、前記第9実施形態あるいは第10実施形態と比べ、抵抗ストリングス部と電流設定抵抗を共通化したことにより、回路規模を小さくすることができる。
さらに、本実施形態は、図32に示すように、前記実施形態の基準電流源回路の構成要素の内、抵抗ストリングス部とV−I変換部(アンプと電流設定抵抗)を電流ドライバICの外に設け、その1組の抵抗ストリングス部とV−I変換部が、すべての電流ドライバICに対し、前記実施形態と同様に、電流設定を順々に行うように、変更することが可能である。
【0095】
<第12実施形態>
本第12実施形態で使用される電流源部の構成を図34に示すが、本実施形態は、図33に示すように、各電流ドライバIC内に電流源部のみを残し、各ドライバICの電流源部は、IC外部の基準電流Ii0からIi5を供給する配線に対し、スイッチS0_1からS0_n、S1_1からS1_n、S2_1からS2_n、S3_1からS3_n、S4_1からS4_n、S5_1からS5_nを通し、それぞれ接続している。これらのスイッチは、各電流ドライバIC内にあっても良い。
【0096】
本実施形態の電流源部には、電流が直接入力されるため、前記第1実施形態から第8実施形態の電流源部を変更する必要がある。本実施形態では、第1実施形態の電流源部を変更して使用した。その変更した回路を図34に示す。
【0097】
図34に示す電流源部において、偶フレーム電流源ブロック内のカレントコピア電流源−*E(*は前記同様、0から5。以下、同様。)のスイッチSE*_M1は、P型トランジスタのゲート−ドレイン間にあり、スイッチSE*_M2は、P型トランジスタのドレインと電流源部の入力Ii*の間にある。
【0098】
同様に、奇フレーム電流源ブロック内カレントコピア電流源−*OのスイッチSO*_M1は、P型トランジスタのゲート−ドレイン間にあり、スイッチSO*_M2は、P型トランジスタのドレインと電流源部の入力Ii*の間にある。このように変更することによって、本電流源部は、電流設定動作時には、入力Ii*からの電流に相当する電圧をP型トランジスタのゲートに設定し、電流出力動作時には、前記設定した電圧に従い、入力した電流と同じ(またはほとんど同じ電流)値の電流を出力することができる。
【0099】
また、第2実施形態〜第8実施形態に使用されている電流源部についても同様の変更を行うことで、本実施形態に対応した電流を入力する電流源部を構成することが可能となる。
本実施形態の電流設定動作は、1フレームなどの一定期間内に、S*_1を全てON、S*_2からS*_5を全て OFFにして、電流ドライバIC_1内の6個の偶フレーム電流源ブロック内カレントコピア電流源−5Eから0Eに対し、同時に電流設定動作を行い、その後、S*_2を全てON、S*_1とS*_3からS*_nを全て OFFにして、電流ドライバIC_2内の偶フレーム電流源ブロックに対し、同時に電流設定動作を行い、その後、S*_3を全てON、S*_1、S*_2、S*_4からS*_nを全て OFFにして、電流ドライバIC_3内の偶フレーム電流源ブロックに対し、同時に電流設定動作を行い、このような上記動作を電流ドライバIC_nまで、順に行う。この時、奇フレーム電流源ブロックは、電流ドライバIC内の駆動回路に基準電流を供給している。次フレームでは、各電流ドライバIC内の奇フレーム電流源ブロックは電流設定動作を、偶フレーム電流源ブロックは基準電流を出力する。
【0100】
本実施形態の電流設定動作は、電流源部に関しては、前記第1実施形態〜第8実施形態で行っている動作と同じである。このため、出力電流精度を落とすことなく、複数の電流ドライバICに電流を設定することが可能である。
また、本実施形態は、前記第9実施形態〜第11実施形態に比べ、各電流ドライバICは、電流源部のみを備えている構成であるため、回路規模を小さくできる。
【0101】
<第13実施形態>
第13実施形態は、図35に示すように、各電流ドライバIC内に電流源部のみを残し、各ドライバICの電流源部と、IC外部の基準電流Iinを供給する配線とは、スイッチSA_1からSA_nを介して接続している。上記スイッチSA_1からSA_nは、各電流ドライバICの内部に備えても良い。本実施形態の電流設定動作は、1フレームなどの一定期間内に、電流ドライバIC_1内の電流源に対し、電流設定動作を行い、その後、電流ドライバIC_2内の電流源に対し、電流設定動作を行い、その後、電流ドライバIC_3内の電流源に対し、電流設定動作を行い、同様にして、このような動作を電流ドライバIC_nまで順々に行う。ただし、本実施形態に適用された電流源部は、1種類の基準電流Iinであるため、図36に示した電流源部を使用している。
【0102】
図36に示すように、本実施形態の各電流ドライバIC内にある電流源部は、カレントミラー電流源2−0からカレントミラー電流源2−5の6つのブロック(以下、2−*と表示することがある)と、入力電流用カレントコピアブロックとから構成されている。
【0103】
カレントミラー電流源2−*(*は前記同様に0から5のいずれか1つである。)は、制御信号S*_M1 により制御され、P型トランジスタのゲート−ドレイン間にあるスイッチS*_M1 と、制御信号S*_M2 により制御され、一端がP型トランジスタのドレインに、他の一端が入力電流用カレントコピアブロックと接続しているスイッチS*_M2 と、ソースが電源VDDI、ゲートが容量、ドレインがスイッチS*_M2 と接続しているバイアス用のP型トランジスタと、ソースが電源VDDI、ゲートが容量、ドレインが電流源部の出力Io*と接続し、前記バイアス用P型トランジスタと適当な電流特性の比を持つ出力用のP型トランジスタと、電源VDDIとP型トランジスタのゲートの間にある容量とで構成されている。ここで、バイアス用のP型トランジスタと出力用のP型トランジスタの電流特性の比a:bは、入力電流IinがI5( =32×I0)の場合、カレントミラー電流源2−0ではa=32、b=1、電流源2−1ではa=16、b=1、電流源2−2ではa=8、b=1、電流源2−3ではa=4、b=1、電流源2−4ではa=2、b=1、電流源2−5ではa=1、b=1となるように設定する。
【0104】
入力電流用カレントコピアブロックは、制御線 S_m(mは1からn)により制御され、一端が外部の入力基準電流配線Iinと接続し、他の一端が容量の一端と接続しているスイッチ S_mと、前記スイッチ S_mと一端が接続し、他の一端が(接地)電源電圧線に接続している前記容量と、ドレインが外部の基準電流源Iinと接続し、ゲートが前記容量の一端とスイッチの一端に接続し、ソースが電源電圧線に接続しているN型トランジスタにより構成される。
このような構成を採用する本実施形態の動作のタイミングチャートを図37に示す。
【0105】
本実施形態では、前記の通り、1フレームなどの一定期間内に、制御信号SA_*、S_m に従って、各電流ドライバIC内の入力用カレントコピアブロックは、順々に、IC外部からの入力基準電流Iinを流すことによって、ゲート電圧をドレイン−ソース間に基準電流Iinを流すような動作状態に設定される。その後、外部からの入力基準電流Iinを流すような電圧に設定するまでの期間において、各電流源部内で、前記入力用カレントコピアにより、カレントミラー電流源2−0から2−5のバイアス用のP型トランジスタに電流Iinが設定される。この電流設定時、本実施形態の場合、カレントミラー構成を備えているため、出力用のP型トランジスタが出力したまま、バイアス用のP型トランジスタに電流を設定することができる。よって、カレントミラー電流源を前記第1実施形態のように2組準備する必要がなく、構成が簡単となる。
【0106】
電流源部内の各カレントミラー電流源は、前記の通り、バイアス用のP型トランジスタと出力用のP型トランジスタの間に適切な電流能力の比を備えているため、各カレントミラー電流源のバイアス用トランジスタに電流Iinを設定することで、目的の比1:2:4:8:16:32を持った基準電流I0からI5をIo0からIo5へ出力することができる。
本実施形態の電流源部は、結晶シリコンにより形成される電界効果トランジスタなど、隣接したカレントミラートランジスタ間での特性ばらつきが小さいトランジスタによって構成する。
【0107】
<第14実施形態>
本実施形態の構成は、これまでに示した実施形態の構成を少し変更することで、電流ドライバ向け駆動回路として、表示デジタルデータに従ってアナログ電流を出力する回路に使用することができる。本第14実施形態に使用される駆動回路を使用した構成を、図38に示す。
【0108】
本実施形態は、前記第1実施形態の回路から、抵抗ストリングス部を変更したものである。本実施形態の抵抗ストリングス部には、SWセレクト回路を追加している。入力される表示デジタルデータに従い、前記SWセレクト回路がスイッチを動作させることで、抵抗ストリングス部は、VC0からVC63の64レベル電圧から1つの電圧を選択し、出力する構成となっている。前記第1実施形態と同様に、出力された電圧(VC0からVC63)と出力設定抵抗Rcにより、本駆動回路が出力する電流が決まり、その電流出力範囲は、最大電流I63(=(VC63−VSin)/Rc )から最小電流I0(=0=(VSin−VSin)/Rc )である。
【0109】
本実施形態の動作は、抵抗ストリングス部のスイッチが入力表示デジタルデータによって選択されること以外は、前記第1実施形態と同じである。ただし、動作の基準となる期間が、前記第1実施形態では1フレームであったが、本実施形態では図39に示すように、1水平期間となる。
【0110】
本実施形態では、出力をIo0からIo5の6つを有し、したがって、同時に6つの負荷を駆動できる。本出力数は、1水平期間で電流設定可能なカレントコピア電流源の数だけ増やすことができる。また、電流設定抵抗を精度よく作成することによって、精度を向上させ、さらに本実施形態を複数備えることで、出力数を増やすことができる。
本実施形態は、第1実施形態を基に構成しているが、同様に、第2実施形態から8の回路の抵抗ストリングス部を、上記したように変更することで構成することが可能である。
【0111】
また、本実施形態における抵抗ストリングス部内の抵抗R1からR63の抵抗値は、同じ値でもよく、また図40に示すような、出力電流が曲線になるようなある関数のある値をとることも可能である。従って、例えば、もし有機EL素子の電流−輝度特性が直線からずれるようなことがあっても、対応できるという利点を持つ。これは、表示装置のガンマ補正が可能ということを意味する。
【0112】
上記した出力数、電流源の数は、説明のために示したものであり、本発明では基本的には、特に制限されない。
【0113】
【発明の効果】
1.トランジスタの電流特性のばらつきがあっても、精度の高い複数の電流を出力できる電流源回路の構成と動作を提案した。
【0114】
2.電流源回路の複数の出力電流レベルの比を一定にしたまま、簡単に値を変更できる電流源回路の構成と動作を提案した。
【0115】
3.電源電圧レベルや電流負荷特性のばらつきがあっても、出力電流の値が変わりにくい電流源回路構成を提案した。
【0116】
4.前記1から3の特性を持つ電流源回路の構成、動作を応用し、複数の電流ドライバICのための高精度電流源回路として使用する提案した。
【0117】
5.前記1から3の特性を持つ電流源回路の構成、動作を応用し、高精度かつガンマ補正可能電流ドライバIC向け駆動回路を提案した。
【図面の簡単な説明】
【図1】有機EL表示装置の構成の例を示す図である。
【図2】画素回路の第1の例を示す図である。
【図3】画素回路例の第2の例を示す図である。
【図4】電流ドライバ向け駆動回路の第1の例を示す図である。
【図5】電流ドライバ向け駆動回路の第2の例を示す図である。
【図6】電流ドライバ向け駆動回路の第3の例を示す図である。
【図7】電流源回路の従来の例を示す図である(特許文献1の特開2000−293245号公報の図3)。
【図8】基準電流と出力電流との関係を示すグラフである。
【図9】階調と電流ドライバ出力との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の第1実施形態の基準電流源回路の構成を示す図である。
【図11】第1実施形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図12】第1実施形態で説明したI5電流の設定動作を示す回路図である。
【図13】第2実施形態の基準電流源回路の構成を示す図である。
【図14】第2実施形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図15】第2実施形態の電流設定動作期間の動作を説明した図であり、(a)は、オフセット電圧設定状態を示す図であり、(b)は、オフセット電圧キャンセル動作状態を示す図である。
【図16】第3実施形態の基準電流源回路の構成を示す図である。
【図17】第3実施形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図18】第4実施形態の基準電流源回路の構成を示す図である。
【図19】第4実施形態の電流設定動作期間の動作を説明した図であり、(a)は、オフセット電圧設定状態を示し、(b)オフセット電圧キャンセル動作状態の動作を示す図である。
【図20】第5実施形態の基準電流源回路の構成を示す図である。
【図21】第5実施形態に採用したカスコード型カレントコピア電流源に関する図であり、(a)は、特性確認用シミュレーション回路を示す図であり、(b)は、負荷電圧と電流の関係を示すグラフである。
【図22】カレントコピア画素回路の例を示す図である。
【図23】本発明のカスコード型カレントコピアを使用した画素回路を示す図である。
【図24】第6実施形態の基準電流源回路の構成を示す図である。
【図25】第6実施形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図26】第7実施形態の基準電流源回路の構成を示す図である。
【図27】第8実施形態の基準電流源回路の構成を示す図である。
【図28】複数の電流ドライバICを使用する大型有機EL表示装置のブロック図である。
【図29】第9実施形態の複数の電流ドライバICと基準電流源回路の配置を表した図である。
【図30】第10実施形態の複数の電流ドライバICと基準電流源回路の配置を表した図である。
【図31】第11実施形態の複数の電流ドライバICと基準電流源回路の配置を表した図である。
【図32】第11実施形態の複数の電流ドライバICと基準電流源回路の配置を表した図である。
【図33】第12実施形態の複数の電流ドライバICと基準電流源回路の配置を表した図である。
【図34】第12実施形態に示す電流源部の構成を示す図である。
【図35】第13実施形態の複数の電流ドライバICと基準電流源回路の配置を示す図である。
【図36】第13実施形態の電流源部の構成を示す図である。
【図37】第13実施形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図38】第14実施形態の電流ドライバ向け駆動回路の構成を示す図である。
【図39】第14実施形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図40】第14実施形態の階調と電流との関係が非直線である例を示したグラフである。

Claims (31)

  1. 複数のカレントコピア、又は、複数のカレントミラーを用いた電流源に、基準電流を出力して前記電流源から出力される電流を設定する設定動作を時系列に行うことを特徴とする電流源回路。
  2. 電流源がカレントコピアを用いた電流源であって、当該電流源を2組備え、当該電流源が、特定の期間ごとに、交互に、電流設定動作と電流出力動作を行うことによって、常時電流出力が可能であることを特徴とする電流源回路。
  3. 請求項1または2に記載の電流源回路に出力される基準電流は、入力される電圧を、アンプと、電流設定抵抗と、電流源内トランジスタとにより構成されるV−I変換回路により変換して得られる電流を基に形成したことを特徴とする電流源回路。
  4. 請求項3に記載の入力される電圧は、抵抗ストリングスで生成される複数の電圧の内の1つを選択したものであることを特徴とする電流源回路。
  5. 請求項4に記載の電流源回路の出力電流値の調整は、抵抗ストリングに入力される電圧(VCin)により行われることを特徴とする電流源回路。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の電流源回路が、複数の電流源を備えており、当該電流源は時系列に電流設定が行われることにより、前記抵抗ストリングスと、アンプと、電流設定抵抗とは、当該複数の電流源に共通して使用されることを特徴とする電流源回路。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の電流源回路において、V−I変換回路に使用されるアンプに、オフセットキャンセル機能を備えていることを特徴とする電流源回路。
  8. 請求項3〜7のいずれか1項に記載の電流源回路において、抵抗ストリングに印加する低いレベルの電圧(VSin1 )と、電流設定抵抗に印加する電圧(VSin2 )とを、独立に調整可能としたできることを特徴とする電流源回路。
  9. 直列に複数のトランジスタが接続され、各トランジスタのゲート−ドレイン間をショートする手段と、ゲート−ドレイン間を切断することにより各トランジスタに電流が流れた状態におけるゲート電圧を保持する手段と、前記ゲート電圧を保持したままドレインに接続された電流負荷に電流を供給する手段とを備えたカスコード型カレントコピア回路。
  10. 請求項9に記載のカスコード型カレントコピア回路を使用した請求項1〜8のいずれか1項に記載の電流源回路。
  11. 請求項3〜8または10のいずれか1項の電流源回路を適用した電流ドライバ向け駆動回路であって、当該電流源回路に使用された抵抗ストリングスが、電流負荷駆動の程度を決めるデジタルデータに従った電圧選択することにより、デジタルデータをアナログ電流に変換することを特徴とする電流ドライバ向け駆動回路。
  12. 請求項9に記載のカスコード型カレントコピア回路を、電流負荷装置の画素回路に適用した電流負荷装置。
  13. 請求項1〜8または10のいずれか1項に記載の電流源回路を有機EL表示装置を駆動するための電流ドライバIC用基準電流源回路として用いることを特徴とする電流源回路。
  14. 請求項11記載の電流源回路を有機EL表示装置を駆動するための電流ドライバICの駆動回路として用いることを特徴とする電流源回路。
  15. 請求項12に記載の電流源回路を有機EL表示装置の画素回路として使用することを特徴とする電流源回路。
  16. 請求項1〜8または10〜15のいずれか1項に記載の電流源回路に使用されたトランジスタおよび/またはスイッチがTFTで構成されている電流源回路。
  17. 請求項9に記載のカスコード型カレントコピア回路に使用されたトランジスタおよび/またはスイッチがTFTで構成されているカスコード型カレントコピア回路。
  18. 表示装置を駆動する複数の電流ドライバICの各電流ドライバICに基準電流源回路として、請求項1又は2の電流源回路構成を採用し、前記基準電流源に入力される電流は、複数の前記電流ドライバICに対し、順に入力されることによって、前記各電流ドライバ内の電流源回路が電流を設定することを特徴とする半導体装置。
  19. 表示装置を駆動する複数の電流ドライバICの各電流ドライバICに基準電流源回路として、請求項3〜8または10のいずれか1項の電流源回路構成を採用し、少なくとも電流設定抵抗は、前記電流ドライバICの外に設けたことを特徴とする電流ドライバIC。
  20. 請求項19に記載の電流ドライバICを有する半導体装置。
  21. 表示装置を駆動する複数の電流ドライバICの各電流ドライバICに基準電流源回路として、請求項3〜8または10のいずれか1項の電流源回路構成を採用し、少なくとも電流設定抵抗は、前記電流ドライバICの外に設け、前記電流設定抵抗の1つは、複数の電流ドライバICに順々に接続して電流を設定することを特徴とする電流ドライバIC。
  22. 請求項21に記載の電流ドライバICを有する半導体装置。
  23. 請求項18、20または22に記載の半導体装置を、有機EL素子を使った有機EL表示装置に適用した半導体装置。
  24. 複数のカレントコピア、又は、複数のカレントミラーを用いた電流源回路に、基準電流を出力して前記電流源から出力される電流を設定する設定動作を時系列に行うことを特徴とする電流源回路の電流設定方法。
  25. 電流源がカレントコピアを用いた電流源を2組備え、当該電流源によって、特定の期間ごとに、交互に、電流設定動作と電流出力動作を行う、常時電流出力が可能な電流設定方法。
  26. 請求項24または25に記載の電流源回路に出力される基準電流は、入力される電圧を、アンプと、電流設定抵抗と、電流源内トランジスタとにより構成されるV−I変換回路により変換して得られる電流を基に形成することを特徴とする電流源回路の電流設定方法。
  27. 請求項26に記載の入力される電圧は、抵抗ストリングスで生成される複数の電圧の内の1つを選択したものであることを特徴とする電流源回路の電流設定方法。
  28. 請求項27に記載の電流源回路の出力電流値の調整は、抵抗ストリングに入力される電圧(VCin)により行われることを特徴とする電流源回路の電流設定方法。
  29. 請求項26〜28のいずれか1項に記載の電流源回路が、複数の電流源を備えており、当該電流源は時系列に電流設定を行い、前記抵抗ストリングスと、アンプと、電流設定抵抗とは、当該複数の電流源に共通に使用されることを特徴とする電流源回路の電流設定方法。
  30. 請求項26〜29のいずれか1項に記載の方法において、V−I変換回路に使用されるアンプに、オフセットキャンセル機能を備えていることを特徴とする電流源回路の電流設定方法。
  31. 請求項26〜30のいずれか1項に記載の電流設定方法において、抵抗ストリングに印加する低いレベルの電圧(VSin1 )と、電流設定抵抗に印加する電圧(VSin2 )とを、独立に調整するようにしたことを特徴とする電流源回路の電流設定方法。
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